JP4653676B2 - ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル接続用クロージャに関するもので、特に、主ケーブルと分岐ケーブルあるいはドロップケーブルとのクロージャ内での接続や収容等の作業性の向上及びコスト低減を図るための改良に関する。
図7乃至図9は、主ケーブル又は分岐ケーブル等の光ケーブルにドロップケーブルを接続したケーブル接続部を収容保護するケーブル接続用クロージャの従来例を示したものである。
このケーブル接続用クロージャ1は、主ケーブル3に分岐ケーブル5又はドロップケーブル7を接続したケーブル接続部9の外周を被包する筒状ケース11で構成される。
筒状ケース11内には、各ケーブル3,5,7が出入りする筒状ケース11の両端の開放部11a,11bを塞ぐと共に筒状ケース11内に導入されるケーブル3,5,7毎にケーブル挿通用開口部13,15,17が形成された端面板21と、ケーブル挿通用開口部13,15,17を挿通した各ケーブル3,5,7を筒状ケース11内で把持固定するケーブル把持金具37とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
筒状ケース11は、上記のようにケーブル接続部9を収容すると共に一側を開放したケース本体12aと、このケース本体12aの開放面を覆うカバー12bとで両端を開放した筒構造を形成している。図示例の場合、カバー12bは、その一側縁12cがケース本体12aの一方の開放側縁にヒンジ結合されて、図7に矢印Aで示すように開閉可能になっている。カバー12bの他方の側縁12dには、カバー12bを閉じた時にケース本体12a側の係合部に係止される弾性係止片12eが装備されている。
端面板21は、図8に示すように、例えば主ケーブル3を挿通させるための一つのケーブル挿通用開口部13と、分岐ケーブル5を挿通させるための2つのケーブル挿通用開口部15とを、縦一列に配置している。
この端面板21は、硬質樹脂又は金属等で形成されて外郭形状をなす外郭基材27と、この外郭基材27の内周部に装着されて各ケーブル挿通用開口部13,15,17を提供するゴム製のシール板29,30,31とを備えている。
ケーブル挿通用開口部15を提供するシール板30,31には、ドロップケーブル7を挿通させるための複数個のケーブル挿通用開口部17が、ケーブル挿通用開口部15の周囲に同心円上に形成されている。
端面板21を構成している外郭基材27及びシール板29,30,31は、図8に示すように、各ケーブル挿通用開口部13,15,15の中心を通る垂直面が割り面33となっていて、図9に示すように、この割り面33によって2分割に開閉可能になっている。
従って、外郭基材27及びシール板29,30,31は、図9に示すように、割り面33で端面板21を開いた状態にすることにより、各ケーブル挿通用開口部13,15,15に簡単にケーブル3,5,5を割り込ませることができる。
なお、図9にも示したように、各シール板29,30,31は、ケーブルの軸方向に離間した外郭基材27の両端部にそれぞれ装備されて、2重の防水構造を形成している。
ケーブル把持金具37は、図8に示すように、ケース本体12aに固定される金具取付体35に着脱可能に取り付けられている。
金具取付体35の垂直方向に延びたフランジ部35aには、端面板21上の各ケーブル挿通用開口部13,15,15の配列ピッチに対応して、3つのケーブル把持金具37が装着可能になっている。
ケーブル把持金具37は、光ケーブルを挿通させるケーブル把持溝38を形成する略U字状のクランプ部41と、このクランプ部41の対向する一対のアーム部41a,41aに螺合して装備された一対の鬼目ねじ43,43とから構成されていて、ケーブル把持溝38に挿通されたケーブルを一対の鬼目ねじ43,43で挟持することで、ケーブルの把持・固定を行う。
特開平11−262161号公報
ところで、上記のようなケーブル接続用クロージャを使ったケーブル接続作業は、身動きの取りにくい架空での現場作業となる。そのため、ケーブル接続用クロージャの設計に際しては、ケーブルを伝って筒状ケース11内に雨水等が浸入することが無いように端面板21にしっかりとした防水対策を施すこと、筒状ケース11内への各ケーブル3,5,7の出し入れ操作が簡単にできて作業時間の短縮を図れるように、端面板21のケーブル挿通用開口部の構造等を工夫しておくこと、作業中に工具や部品の落下等の不都合を招くことが無いように構造(構成)を単純化すること、等が重要課題となっている。
また、最近のインターネット接続では、加入者宅まで直接光ファイバケーブルを引き込むFTTH(Fiber To The Home)が急速な普及を見せており、加入者宅への光ファイバケーブル(ドロップケーブル)の分岐のために上記ケーブル接続用クロージャの設置数が急増しているため、部品の単純化や共用化によるケーブル接続用クロージャのコスト低減も重要な課題となっている。
上記のケーブル接続用クロージャ1の場合、端面板21のケーブル挿通用開口部13,15,17は、硬質樹脂又は金属等で形成された外郭基材27にゴム製のシール板29,30,31を組み付けた構成で、シール板29,30,31がケーブル外周に密着することで、優れた防水性を確保することができる。また、端面板21を構成している外郭基材27やシール板29,30,31は、割り面で開くヒンジ構造に形成されていて、開いた状態にすることで比較的容易にケーブルの出し入れが可能にもなっている。
ところが、従来の端面板21は、ヒンジ結合による割り構造(可動構造)にしているために、外郭基材27やシール板29,30,31の構造が複雑化している。さらに、各シール板29,30,31は、ケーブル軸方向に離して外郭基材27の両端部にそれぞれ個別に装備する構成で、組み付け部品点数の増大を招いている。そして、このような部品構造の複雑化や組み付け部品点数の増大が、ケーブル接続用クロージャのコストアップを招くという問題があった。
また、各シール板29,30,31は、ゴム材による薄板の縁がケーブルに接触する構造で、シール板とケーブルとの接触面積が小さいため、経年変化等でシール板の縁の一部に変形が生じると、それによりシール性能が低下する虞があり、シール性能を長期に渡って安定維持することが難しいという問題もあった。
本発明の目的は、端面板のケーブル挿通用開口部へのケーブルの出し入れが容易にでき、しかも、端面板の構成部品の構造の単純化や、組み付け部品点数の削減によるコストの低減を図ることもでき、さらには、ケーブル挿通用開口部において良好なシール性能を長期に渡って安定維持することができるケーブル接続用クロージャを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るケーブル接続用クロージャは、ケーブルの接続部を収容するケースの端部の開放部が、ケーブル挿通用開口部を有した端面板により塞がれるケーブル接続用クロージャであって、前記ケーブル挿通用開口部が、板本体の外周に開口部を持つ形態の切り欠き溝とされて前記ケース内に導入または該ケース内より導出されるケーブル毎に形成され、前記端面板は、前記切り欠き溝を挿通する前記光ケーブルの外周に巻き付けられた状態で前記切り欠き溝に嵌め込まれるシール用帯部材を備え、前記シール用帯部材は、一端には厚肉化により前記光ケーブルを位置決めする段差が形成され、前記段差により位置決めされた前記光ケーブルの外周に薄肉の帯部分を巻き付けて該薄肉の帯部分を前記厚肉部の上に重ねることで、前記光ケーブルに密着巻き付けした状態を得ることを特徴とする。
また、本発明に係るケーブル接続用クロージャにおいて、前記切り欠き溝は、前記端面板の外周の開口部付近に溝幅を狭めるように形成されて前記シール用帯部材を係止する係止爪を突設させていることを特徴とするとよい。
更に、本発明に係るケーブル接続用クロージャにおいて、前記切り欠き溝には、該切り欠き溝のケーブル挿通方向中間部に、該切り欠き溝に連通するように形成されて該切り欠き溝に嵌め込まれる前記シール用帯部材の膨出部を逃がす中空部が設けられているとよい。
また、本発明に係るケーブル接続用クロージャにおいて、前記シール用帯部材には、ケーブルに巻き付けた際に、ケーブルの太さに応じて余分な部分を切除する位置を示す寸法調整用のマークが付与されていることを特徴とするとよい。
本発明のケーブル接続用クロージャによれば、例えば、後分岐処理理等で端面板のケーブル挿通用開口部へ新たにケーブルを挿通する場合、まず、新たに挿通させるケーブルにシール用帯部材を巻き付けた状態にし、次いで、そのシール用帯部材を端面板のケーブル挿通用開口部に嵌め込むだけで、簡単に作業を終わらせることができる。また、ケーブルを端面板のケーブル挿通用開口部から抜去する場合も、シール用帯部材を巻き付けた部位をケーブル挿通用開口部から引き出せばよく、抜去作業も簡単にできる。従って、端面板のケーブル挿通用開口部へのケーブルの挿抜が容易にでき、ケーブル接続時や保守時の作業性を向上させることができる。
以下、本発明に係るケーブル接続用クロージャの好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るケーブル接続用クロージャの一実施の形態の筒状のケースを開いた状態の正面図、図2は図1に示した端面板の分解斜視図、図3は図2に示した端面板を構成する板本体の正面図、図4は図1に示した端面板に各ケーブルを保持させた状態の正面図、図5は図4の部分拡大図、図6は図3に示した板本体の切り欠き溝に挿通させるケーブルにシール用帯部材を装着する工程の説明図である。
この一実施の形態のケーブル接続用クロージャ51は、主ケーブル等の光ケーブルに分岐ケーブルやドロップケーブルが接続された光ケーブル接続部を収容し保護するもので、光ケーブル接続部を収納保持する接続部収納トレイ52と、この接続部収納トレイ52の外周を被包するケース53と、各ケーブルが出入りするケース53の両端の開放部53a,53bを液密状態に塞ぐと共に、ケース53内に導入される各ケーブル毎にケーブル挿通用開口部としての切り欠き溝63,64,65が形成された端面板71と、ケーブル挿通用開口部63,64,65を挿通した各ケーブルをケース53内で把持固定するケーブル把持金具72とを備えている。
ケース53は、上記のように接続部収納トレイ52を収容すると共に一側(前面側)を開放したケース本体54と、このケース本体54の開放面を覆うカバー55とで両端を開放した筒構造を形成したものである。図示例の場合、カバー55は、その一側縁55aがケース本体54の一方の開放側縁にヒンジ結合されて、開閉可能になっている。カバー55の他方の側縁55bには、カバー55を閉じた時にケース本体54側の係合部に係止される弾性係止片55cが装備されている。
ケース本体54の両端部には、ねじ止め等により、吊金具57が結合されている。吊金具57は、光ファイバケーブルの敷設経路に沿って張架されている架空の吊り線58を把持して、ケーブル接続用クロージャ51が吊り線58に吊持された状態を得る。
本実施の形態の端面板71は、図2乃至図4に示すように、筒状ケース53の端部に形成された板保持手段59(図1参照)により外周が保持されて開放部53a,53bを塞ぐ板本体73と、この板本体73の外周に開口部を持つ形態で形成されてケーブル挿通用開口部となる前述の切り欠き溝63,64,65と、遮水性を持つ弾性材料により略帯状に形成されて切り欠き溝64,65を挿通する主ケーブル3や分岐ケーブル5の外周に巻き付けられた状態で切り欠き溝64,65に嵌め込まれるシール用帯部材75と、切り欠き溝63に挿通される複数のドロップケーブル7を液密状態に保持して切り欠き溝63にはめ込まれる遮水性を持つ弾性材料製のシールブロック76とで構成される。
上記シール用帯部材75及びシールブロック76を形成する遮水性を持つ弾性材料とは、例えば、水等を透過しないゴムシートやスポンジ等の他、オイルを含浸させた熱可塑性樹脂材料による略シート状の成形品が該当する。
切り欠き溝63は、図3及び図4に示すように、板本体73の上縁に形成されている。切り欠き溝63は、略直方体状のシールブロック76が嵌合する長方形状のケーブル挿通溝63aと、このケーブル挿通溝63aを板本体73の上縁に開口させる連絡溝63bとで構成されている。
切り欠き溝64は、板本体73の左右の側縁にそれぞれ形成されている。また、切り欠き溝65は、板本体73の下縁に形成されている。また、切り欠き溝64と切り欠き溝65は、いずれも、図3に示すように、正面視で半円弧部64a,65aに直線部64b,65bが連なる略U字状に形成されている。切り欠き溝65は主ケーブル3の保持用で、切り欠き溝64は分岐ケーブル5の保持用である。切り欠き溝65は、切り欠き溝64よりも少し寸法が大きく形成されている。
板本体73は、比較的に硬質の樹脂による成形品で、図2及び図3に示すように、縦に2分割された2つの半割れ板本体81,82から構成されている。
各半割れ板本体81,82は、図2に示すように、ケーブルの軸方向に離間して対向する一対の板部81a,81b,82a,82bと、これらの対向する一対の板部81a,81b,82a,82b同士をその外周よりも内側で連結する連結板部81c,82cと、各板部81a,81b,82a,82bの外周よりも内側からケーブル軸方向に突出されたリブ81d,82dとを備えている。
2分割された半割れ板本体81,82相互は、一方の半割れ板本体81の一対の板部81a,81bに突設された係止突起84を、他方の半割れ板本体82の一対の板部82a,82bに形成された係止穴85に係合させることで、互いに連結される。
ケース本体54の両端に形成された板保持手段59は、図1に示すように、溝構造となっている。そして、この溝に、半割れ板本体81,82の一対の板部81a,81b,82a,82bの外周部が嵌合することで、板本体73がケース本体54の両端に着脱可能に固定される。
各半割れ板本体81,82は、軸方向に離間して対向する一対の板部相互を連結板部81c,82cで連結することで、略中空構造になっている。
切り欠き溝65は、その一対の板部間の中空部86に連通する構造となっていて、切り欠き溝65に挿入されるシール用帯部材75の巻き付け時の変形による外径方向の膨出部75a(図5参照)が中空部86に逃げることで、シール用帯部材75が切り欠き溝65に収まりやすくなっている。
また、略U字状の切り欠き溝64,65は、板部の外周の開口部付近に、挿入されたシール用帯部材75を係止する係止爪64c,65cが、溝幅を狭めるように突設されている。ケーブルの外周に巻き付けられてそれぞれの切り欠き溝64,65に挿入されたシール用帯部材75は、図4及び図5に示すように、係止爪64c,65cが引っかかることで、各切り欠き溝64,65からの抜けが規制される。
また、ケーブルの外周に巻き付けられたシール用帯部材75がそれぞれの切り欠き溝64,65に挿入されると、シール用帯部材75の弾性変形により、切り欠き溝64,65を挿通するケーブル3,5と切り欠き溝64,65との間の隙間が液密に塞がれる。
本実施の形態の場合、シール用帯部材75は、図6(a)に示すように、帯の幅寸法wが切り欠き溝64,65のケーブル軸方向の長さL(図2参照)に相応して設定され、且つ、一端には厚肉化によりケーブル3,5を位置決めする段差75bが形成されている。そして、図6(b)に示すように、段差75bにより位置決めされたケーブル3,5の外周に薄肉の帯部分75dを巻き付けて該薄肉の帯部分75dを厚肉部75cの上に重ねることで、ケーブル3,5に密着巻き付けした状態を得る。
シール用帯部材75の段差75bの高さは、一番使用頻度が高いケーブルの外径に近い値(標準値)に設定されている。
また、本実施の形態のシール用帯部材75の厚肉部75c及び薄肉の帯部分には、図6(a)に示すように、ケーブル3,5に巻き付けた際に、ケーブル3,5の太さに応じて余分な部分を切除する位置を示す寸法調整用のマーク78が付与されている。
シール用帯部材75の薄肉の帯部分75dを巻き付けるケーブル3,5の外径が標準よりも太い場合は、図6(c)に示すように、薄肉の帯部分75dの端部よりも、厚肉部75cの端部が長さL1だけ突出した状態になる。その時の突出した部分が余分な部分で、マーク78に従って切除することで、端部を切り揃えることができる。一方、ケーブル3,5の外径が標準よりも細い場合は、図6(d)に示すように、薄肉の帯部分75dの端部が、厚肉部75cの端部よりも突出した状態になる。その時の突出した部分が余分な部分で、マーク78に従って切除することで、端部を切り揃えることができる。
以上に説明したケーブル接続用クロージャ51によれば、例えば、後分岐処理理等で端面板71のケーブル挿通用開口部としての切り欠き溝64,65へ新たにケーブル3,5を挿通する場合、まず、新たに挿通させるケーブル3,5にシール用帯部材75を巻き付けた状態にし、次いで、そのシール用帯部材75を端面板71の外周に開口している切り欠き溝64,65に割り込ませるだけで、簡単に作業を終わらせることができる。また、ケーブルを端面板71のケーブル挿通用開口部としての切り欠き溝64,65から抜去する場合も、シール用帯部材75を巻き付けた部位を切り欠き溝64,65の開口側に引き出せばよく、抜去作業も簡単にできる。従って、端面板71のケーブル挿通用開口部へのケーブルの出し入れが容易にでき、ケーブル接続時や保守時の作業性を向上させることができる。
そして、端面板71のケーブル挿通用開口部が板本体73の外周に開口する切り欠き溝64,65であるため、ケーブル挿通用開口部を開くために、従来品のように部品を分割構造にしたり、ヒンジ結合する必要がなくなる。
さらに、ケーブル3,5に巻き付けるシール用帯部材75は、ケーブル3,5に密着状態に巻き付けて、板本体73の切り欠き溝64,65にはめ込んだ時の弾性変形によりケーブルや切り欠き溝64,65との密着性を増して、シール性能を発揮するもので、ゴム製シール板の縁をケーブル外周に当接することでシール性能を発揮する従来のシール構造と比較すると、シール用帯部材75や切り欠き溝64,65に高い寸法精度がそれほど必要とならない。従って、端面板71の構造の単純化や、組み付け部品点数の削減、加工精度の緩和等によってコストの低減を図ることもできる。
また、端面板71は、切り欠き溝64,65の溝幅を狭めるようにした係止爪64c,65cを開口部付近に突設させて、係止爪64c,65cが、ケーブル3,5の外周に巻き付けられて切り欠き溝64,65に嵌め込まれるシール用帯部材75に引っかかるので、シール用帯部材75、更にはケーブル3,5の切り欠き溝64,65からの抜けを規制できる。
更に、切り欠き溝64,65は、切り欠き溝64,65に嵌め込まれたシール用帯部材75の巻き付け時の変形による外径方向の膨出部75aを逃がす中空部86を備えているので、ケーブル3,5の外周に巻き付けられて外径方向に膨らんだシール用帯部材75が切り欠き溝64,65に容易に収まりやすくなっている。
また、切り欠き溝64,65を挿通するケーブル3,5と切り欠き溝64,65との間の隙間を液密に塞ぐシール用帯部材75は、ケーブル3,5の軸方向に所定の幅wでケーブル3,5や切り欠き溝64,65にそれぞれ密着していて、シール性能を発揮する接触面積が大きいため、経年変化等でシール用帯部材75の接触面の一部に変形が生じても、それによりシール性能が低下することがなく、ケーブル挿通用開口部において良好なシール性能を長期に渡って安定維持することができる。
なお、シール用帯部材75は、切り欠き溝64,65にケーブル3,5を挿通させる以前にあっても切り欠き溝64,65に嵌め合わされて、ケーブル挿通用開口部を液密に塞ぐことができる。
また、本実施の形態のケーブル接続用クロージャ51によれば、シール用帯部材75は、ケーブル3,5に巻き付ける際、段差75bによってケーブル3,5を定位置に位置決めできるため、巻き付け操作中に不用意にケーブルが移動して巻きがずれることがなく、ケーブル3,5への巻き付け操作や、ケーブルに巻き付けたシール用帯部材75の切り欠き溝64,65への挿入操作が容易になり、これにより、作業性が一層向上する。
また、本実施の形態のケーブル接続用クロージャ51によれば、シール用帯部材75の段差75bの高さや、帯の長さ等は、巻き付けるケーブルの外径に応じて余分な部分を切除すれば、外径の異なる多種のケーブルに共通使用でき、シール用帯部材75の多種化を回避して、コストの低減を図ることができる。そして、ケーブルの外径に応じてシール用帯部材75の余分な部分を切除する作業は、寸法調整用のマーク78が付与されているため、現場で切除位置を書き込む必要がなく、現場での寸法調整作業が容易になる。
なお、本発明のケーブル接続部用クロージャにおいて、端面板71の板本体73に形成する切り欠き溝64,65の形状は、上記実施の形態に示した略U字状に限らない。例えば、切り欠き溝64,65は、半円状や、その他の適宜形状に設計変更することもできる。
本発明に係るケーブル接続部用クロージャの一実施の形態で筒状ケースを開いた状態の正面図である。 図1に示した端面板の分解斜視図である。 図2に示した端面板を構成する板本体の正面図である。 図1に示した端面板に各ケーブルを保持させた状態の正面図である。 図4の部分拡大図である。 図3に示した板本体にシール用帯部材を装着する工程の説明図である。 従来のケーブル接続部用クロージャの斜視図である。 図7のB部の拡大斜視図である。 図7の端面板の、割り面で開いた状態の斜視図である。
符号の説明
3 主ケーブル(光ケーブル)
5 分岐ケーブル(光ケーブル)
51 ケーブル接続用クロージャ
53 筒状ケース
53a,53b 開放部
59 板保持手段
63,64,65 切り欠き溝(ケーブル挿通用開口部)
64c,65c 係止爪
71 端面板
75 シール用帯部材
75b 段差
75c 厚肉部
81,82 半割れ板本体


Claims (4)

  1. ケーブルの接続部を収容するケースの端部の開放部が、ケーブル挿通用開口部を有した端面板により塞がれるケーブル接続用クロージャであって、
    前記ケーブル挿通用開口部が、板本体の外周に開口部を持つ形態の切り欠き溝とされて前記ケース内に導入または該ケース内より導出されるケーブル毎に形成され、
    前記端面板は、前記切り欠き溝を挿通する前記光ケーブルの外周に巻き付けられた状態で前記切り欠き溝に嵌め込まれるシール用帯部材を備え、
    前記シール用帯部材は、一端には厚肉化により前記光ケーブルを位置決めする段差が形成され、前記段差により位置決めされた前記光ケーブルの外周に薄肉の帯部分を巻き付けて該薄肉の帯部分を前記厚肉部の上に重ねることで、前記光ケーブルに密着巻き付けした状態を得ることを特徴とするケーブル接続用クロージャ。
  2. 前記切り欠き溝は、前記端面板の外周の開口部付近に溝幅を狭めるように形成されて前記シール用帯部材を係止する係止爪を突設させていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続用クロージャ。
  3. 前記切り欠き溝には、該切り欠き溝のケーブル挿通方向中間部に、該切り欠き溝に連通するように形成されて該切り欠き溝に嵌め込まれる前記シール用帯部材の膨出部を逃がす中空部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル接続用クロージャ。
  4. 前記シール用帯部材には、前記光ケーブルに巻き付けた際に、ケーブルの太さに応じて余分な部分を切除する位置を示す寸法調整用のマークが付与されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケーブル接続用クロージャ。
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