JP4980658B2 - 光受信機 - Google Patents

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Description

本発明は,光受信機における光ファイバ収容部に対して,ケースの外部から光ケーブルを導く場合に利用できる光ファイバ挿通口を供える光受信機に関する。
光受信機においては,光ファイバ収容部に余長の光ファイバを収容している。その収容状態で光受信機の光ファイバ導入部に対して外部から力が加わると,光ファイバ収容部内の光ファイバの接続部分に力が加わり,光ファイバが傷ついたり,折れたりする恐れがある。よって,このような光ファイバの損傷事故を防止するために,光受信機における光ケーブル挿通路に位置する光ケーブルを保持させることが望まれる。
そこで従来では,図1,図2によく示されるように,光受信機1における光ケーブルの出入口6に,光ケーブル挿通路60を位置させ,光ケーブルの出入口6から光ケーブルを挿入し,挿通路60において上下から光ケーブル41を弾力的に挟みつける為に,上下の当たり面に弾力部材を備える挟着用部材から成る挟着具39をビス40,40で締付することにより,光ケーブル挿通路60に位置する光ケーブル41を保持させている。
(例えば,特許文献1)
特開2005−24760号公報
しかし,図1及び図2に示されるように,従来の光受信機における光ファイバ挿通路60では,光受信機ケース出入口6から先端の光ファイバを先頭にして光ファイバ収容部24に向けて光ケーブル41を挿入する。その場合,長尺の光ケーブル41を上記上下の挟着部材39の間を通さなくてはならない煩わしさがあったばかりでなく,光ケーブルの先端に予め光コネクタ等が接続されている場合は,光受信機ケース出入口6を相当以上に大きくしないと挿入できないことになり,ケースの小型化ができないといった問題があった。
更に,その挿入操作を容易とするためには,光受信機ケース出入口6を大きくすると共に,挟着部材39を締付けるためのビスを緩めたときに,挿着部材39が適当な間隔を維持して光ケーブルの挿入を邪魔しない構成とする必要があり,そのためには挟着部材39の間にバネなどの弾性部材等を備えさせるようにする必要があり,ケースが大きくなったり,その構成が複雑になったりし,延いてはコストがアップするといった問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,光受信機のケースにおける光ファイバ収容部に向けて外部から光ケーブルを容易に挿着可能にした光ケーブル挿通口を備えた光受信機を提供しようとするものである。
他の目的は,光受信機のケースにおける光ファイバ収容部に向けて外部から細くて長い光ケーブルを容易に挿着する場合,長尺の光ケーブルをわざわざ挿通口,挿通路に通すことなく,外部から直接的にケース内における光ファイバ収容部に向けて光ファイバの必要長さを在置させ,その後に,光ケーブルにおける中間部をケースにおける挿通路に挟み込む状態で保持するように構成された光受信機における光ケーブル挿通路を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は,
収納空間を有するケース本体と,
前記収納空間に収納され,外部から入力される光信号を電気信号に変換して出力する光受信部と,
前記収納空間に収納された前記光受信部の表側に収納され,余長の光ファイバを所定の曲率で巻付ける為に表側を開放状態にした巻枠を有する光ファイバ収容部と,
前記ケース本体の側板を貫通した状態で,前記ケース本体外部から前記光ファイバ収容部に向けて光ファイバを導入できるようにしてある光ケーブル挿通口と,
前記光ケーブル挿通口の内側に,前記光ケーブル挿通口に挿通された光ケーブルを不動状態にするための光ケーブル固着手段と,
前記ケース本体に開閉自在に枢着された蓋体と,
を備えた光受信機において,
前記光ケーブル挿通口は,
前記ケース本体の前記側板端部を凹状に切欠いて切欠部を形成し,しかも,該切欠部の底端部から前記ケース本体の側板の外方向に突設した所定の長さを有する底板と,該底板を挟んで凹部の両端部から突設した側壁を有するように構成され,
前記蓋体の内面には,
前記蓋体が閉じた状態にあるときに,前記光ケーブル挿通口を閉塞して,前記光ケーブル挿通口との間に所定間隔を有する第1の光ケーブル導入経路を形成するための補完部材が突設され,
前記補完部材は,
前記光ケーブル挿通口の底板の寸法の範囲内で略平行配置された外壁部および内壁部と,前記光ケーブル挿通口の側壁間の間隔より僅かに狭い寸法で外壁部と内壁部との間に夫々配置される二つの側壁とにより,前記光ケーブル挿通口に対向する面を開口して内部に空間を有する略四角形状に形成され,前記蓋体が閉じた状態にあるときには,前記外壁部及び前記内壁部の夫々の先端部と上記光ケーブル挿通口の底板内面との間に前記第1の光ケーブル導入経路を形成する,
ことを特徴とする。
また,請求項2に記載の発明は,請求項1に記載の光受信機において,前記光ケーブル挿通口の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通口跳ね上がり防止手段を備えたことを特徴とする。
また,請求項3に記載の発明は,請求項1又は請求項2に記載の光受信機において,前記光ケーブル挿通口と前記光ケーブル固着手段との間に,前記光ケーブル挿通口に挿通した光ケーブルを前記光ケーブル固着手段に導くための凹状に形成された第2の光ケーブル導入経路を備え,該第2の光ケーブル導入経路の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通路跳ね上がり防止手段を備えたことを特徴とする。
本発明の光受信機によれば,ケース本体の側板に形成された光ケーブル挿通口に光ケーブルを横臥状態で載置し蓋体を閉めるだけで,蓋体に形成された補完部材と光ケーブル挿通口との間に光ケーブルの導入経路が形成されることから,余長の光ケーブルをケース本体の側板を貫通した状態で極めて簡単に収容することができる,という作業上の効果がある。
また特に,本発明の光受信機においては,
前記光ケーブル挿通口は,前記ケース本体の前記側板端部を凹状に切欠いて切欠部を形成し,しかも,該切欠部の底端部からケース本体の側板の外方向に突設した所定の長さを有する底板と,該底板を挟んで凹部の両端部から突設した側壁を有するように構成され,
前記補完部材は,前記光ケーブル挿通口の底板の寸法の範囲内で略平行配置された外壁部および内壁部と,前記光ケーブル挿通口の側壁間の間隔より僅かに狭い寸法で外壁部と内壁部との間に夫々配置される二つの側壁とにより,前記光ケーブル挿通口に対向する面を開口して内部に空間を有する略四角形状に形成されており,前記蓋体が閉じた状態にあるときには,前記外壁部及び前記内壁部の夫々の先端部と上記光ケーブル挿通口の底板内面との間に前記第1の光ケーブル導入経路を形成するように構成されているので,
前記導入経路は光ケーブルを挿通可能な開口を有していても,外壁部側と内壁部側とが所定長離れて存在することになり,この導入経路によって外部からの埃や砂,雨水等の水分が光受信機内部へ侵入するのを阻止することができる。
また,導入経路は,その中間部に,補完部材(即ち,蓋体から突設した外壁部と内壁部とからなる2つの側壁)によって形成された空間を備えることから,強い風などによって舞い上がった埃や砂,雨水等がたとえ外壁部側の導入経路から進入したとしても,その空間によってそれ以上内部に進入することはなく簡単な構成であっても高信頼な光受信機を提供できる。
更に本願にあっては,光ケーブル挿通口と前記光ケーブル固着手段との間に,前記光ケーブル挿通口に挿通した光ケーブルを前記光ケーブル固着手段に導くための凹状に形成された凹状の第2の光ケーブル導入経路を形成し,この凹部の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通路跳ね上がり防止手段を備えている場合であっては,光ケーブルを装着した後で蓋体を占めるまでの間,光ケーブルを指先等で押えていなくとも,光ケーブルが挿通路から跳ね上がることがないので作業上の効果がある。同様に本願にあっては,前記光ケーブル挿通口に形成される第1の光ケーブル導入経路の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通口跳ね上がり防止手段を備えても同様に作業上の効果がある。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。図1及び図2は,ケース7におけるケース本体3と,ケース本体3内に収納される電子機器(本願の実施例においては光受信部。以下,光受信部と記載する。)13及び光ファイバ収容部24の位置関係を示す正面図及び結線盤3a側から見た分解斜視図である。尚,これらの図において挿通路60の構成は,従来技術に示す挿通路を表示するものである。図3はケース本体3の第1実施例を示す天板3c側から見た概略斜視図,図4はケース本体の第2実施例を示す天板3c側から見た概略斜視図,図5はケース本体3の第3実施例を示す天板3c側から見た概略斜視図である。
図6(a)は図5に示される第3実施例のケース本体3における保持体93の正面図であり,(b)は背面図である。図7(a)は図6(a)に示されるA−A線断面図であり,(b)は図6(a)に示されるB−B線断面図であり,(c)は図6(a)に示されるC−C線断面図である。図8(a)は図5に示されるD−D線断面図でありケース本体3と保持体93の嵌合状態を示し,(b)は図8(a)に示されるE−E線断面図である。図9は図5に示されるケース本体3に光受信部13を取り付けたときのF−F線の一部を破断した一部断面図である。
図10は挿通路60における挟持具39と,二系列の光ケーブル41,42の位置関係を説明する為の図で,(a)は挟持具を開いた状態,(b)は挟持具を閉じた状態を示す一部拡大した正面図である。図11は挟持具の実施例を示す拡大斜視図である。図12は本願の光ファイバ収容部24と挿通路60の要部を拡大した斜視図である。図13は光ケーブル挿通口の拡大斜視図である。図14は本発明に係るケース本体3と,ケース本体3内に収納される光受信部13及び光ファイバ収容部24の位置関係を示す正面図及び結線盤3a側から見た分解斜視図である。図15はケース本体3に蓋体4を装着した図であり,(a)は正面図,(b)は前面図である。図16(a)は図15(a)におけるG−G線から見た拡大図であり,(b)は図15(b)におけるH−H線から見た断面図であり,(c)は図15(b)におけるI−I線から見た断面図である。図17(a)は図15(b)におけるJ−J線から見た断面図であり,(b)は図15(b)におけるK−K線から見た断面図である。
図1及び図2に示されるように,3は,周知のようにオフィスビルやマンションなどの出入り口近くに設置する光受信機1におけるケース本体を示し,通常は図に示されない任意の蓋体を開閉自在に備える。4aは蓋体の止具を示す。
ケース本体3は,天板3cと,天板に平行する状態で配置される結線盤3aと,天板3cと結線盤3aとの間に夫々配置される二つの側板3bとを角形に配置すると共に,上記天板3c,結線盤及び二つの側板3bで囲まれる角形の空間5の一面を塞ぐように備えさせた裏側板3dとで構成されている。
ケース本体3の表側面には,ケース外部からケース内の光ファイバ44等を操作するための比較的大きな開口部3eを備えさせ,さらに上記ケース本体の開口部3eに対しては開閉自在にケース本体に枢着された図には示されていない前記蓋体を被せ付けてケース7を構成し,さらに,上記ケース本体3において,外部から表側面の開口部3eを通してケース内5の光ファイバ44等を操作可能とする位置には,大きな曲率で添え付け状に配置される光ファイバを受け止める為の基板25と,光ファイバを大きな曲率で基板25に添わせた状態で配置した場合に,周方向外部に向けて光ファイバが逃げ出すのを防ぐために基板面上に柵状に配設した周壁58,27等で構成される光ファイバ収容部24を備えさせている。
5は,ケース本体3における収納空間を示し,O/E変換手段を備える光受信部13と,余長の光ファイバ44等を収容する為の収容部24とを備えている。ケース本体3の下側の結線盤3aは,例えば底部3d,側部3bを含む本体部分とプラスチック材で一体に又は各別材を組み合わせて形成してある。結線盤3aに備える8,9は公知のテレビ信号を取り出す為の出力端子突出口を示す。以下にケース本体3の実施例について説明する。また,裏側板3dに備える10はシールドケースを固定するための従来例の係止爪である。
(第1実施例)
図3において裏側板3dには第1実施例に係る第1の保持体200が備えられている。この第1の保持体200は基体201から突設した可動係止片202と受止段部203からなり,可動係止片202と受止段部203とで,図3には示されていない光受信部13に形成した係止部を挟持して,該光受信部13をケース本体内に取り付ける。尚,この取付方法の詳細については後述する。
この第1の保持体200は,結線盤3aと天板3Cとの中間位置に,裏側板3dから突設した止着爪31dと保持爪32dによってケース本体3の裏側板3dに着脱自在に固着されている。その取付方法は,基体201の前面端204dを止着爪31dに当付てから基体201の後方端205を保持爪32dに嵌め込んで挟持することで取付が完了する。更に,止着爪31dおよび保持爪32dの一組が天板3c側にも形成されており,本願の第1実施例では,第1の保持体200はケース本体3の中間位置若しくは天板3c側の2ヶ所に選択的に着脱自在に固着されるように構成されている。
尚,図における160は光ケーブル挿通口である。
(第2実施例)
図4に示すこの実施例では,上述の第1実施例に示されているように,第1の保持体200は着脱自在に固着できるように構成されるものの,天板3c側に形成された保持体200を取り付けための止着爪31dおよび保持爪32dの一組に替えて,裏側板3dと一体的に形成された固定係止片10と受止段部11からなる固定係止部100が形成されており,大きい光受信部13を取り付ける場合はこの固定係止部100において取り付けられ,小さい光受信部を取り付ける場合には保持体200を用いて取り付けることで,異なる2つの大きさの光受信部13を取り付け可能なように構成されている。
(第3実施例)
この実施例は,図5によく示されるように,上記第1および第2の実施例と同様に,固定係止部100と保持体を有するものであるが,保持体の構成が上記第2実施例とは異なるものである。この保持体の具体例を図6に示す。この図において(a)は正面図であり,(b)は背面図である。
第2の保持体93は,その外形は,幅がケース本体3の両側板3b間の寸法と略等しく,その高さは側板3bの高さと略等しいか僅かに小さい寸法を有する略長方形状に例えば合成樹脂等の弾性材から形成されている。この第2の保持体93には,保持体93の所定位置に,ケース本体3の開口部側から前記裏側板3d側に向かって所定長切欠いた切欠部95を両側に有し,その先端部に形成された図には示されていない前記光受信機13のシールドケースに形成された係止部の上端部に引っ掛かる鉤部94bと,鉤部94bを支持する基部94aからなる可動係止片94が形成されている。この可動係止片94はその平面位置が基部94aと保持体93本体との接続部において,前記保持体93がなす平面より前記光受信部13方向に所定寸法だけ突設するように平行配置されている。そして,前記可動係止片94の前記基部94aと保持体93との接続部から前記切欠部95を挟んだ両側近傍には,前記保持体93から前記結線盤方向に突設した裏側止着片96aと,前記保持体93から該裏側止着片96bと直交する方向に突設した上側止着片96bからなる受止段部96がそれぞれの係止片94に一対ずつ備えられている。
更に,前記保持体93の受止段部96と保持体93の下端部97との間には,該保持体93の長手方向に亘って断面略ト字型となるようにケース本体3の結線盤3a方向に向かって一体に形成された補強板98が一体的に形成され,前記保持体93の長手方向に直交する方向に加わる力に対して撓み難くしている。これらは図7に良く示されており,この図7において(a)は図6(a)におけるA−A線断面図であり可動係止片94の略中央の断面図である。(b)は図6(a)におけるB−B線断面図であり可動係止片94中央部を外した位置の断面図である。(c)は図6(a)におけるC−C線断面図であリ受止段部96を含む保持体93の断面図である。
また,保持体93の上方端部には,結線盤3a方向にむかって傾斜を持たせた当付面93aが形成されている。また,保持体の両側端には側方に向かって突設された突起部93bが形成されている。尚,94cは可動係止爪94背部に形成された補強用のリブである。
次に保持体93のケース本体3への取付方法について図5と図8を用いて説明する。図5によく示されるように,ケース本体3の両側板3bには,裏側板3dから開口部方向にかけて形成され複数の溝部33aを有する側板嵌合部33が形成されており,裏側板3dには,前記側板嵌合部33の溝部33aを結ぶ線上に複数の溝部63aを有する裏側板嵌合部63が所定位置に形成されており,前記側板嵌合部33と裏側板嵌合部63とで請求項の嵌合部を構成している。保持体93はこの嵌合部に対して,保持体93の両端側を側板嵌合部33の複数備えられた溝部33aの内の所定溝部に嵌め込み,更に,保持体93の嵌合端部97が裏側板3dに形成された裏側板嵌合部63の嵌合溝63aに嵌め込まれるまで押付けることによって取り付けが完了する。図5に示される,保持体93をケース本体3に取り付けた状態におけるD−D線断面図が図8(a)に示されており,保持体93は嵌合部の結線盤3a方向から3つめの嵌合溝に嵌め込まれた状体が示されている。そして,図8(b)には図8(a)におけるE−E線断面図が示されている。この図によれば,側板3bの側板嵌合部33が形成された内側には,ケース本体3の開口端部側から所定のところに形成された段部33bから裏側板3dにかけて,ケース本体3の開口部より僅かに外方向に大きくなるように凹部33cが形成されている。
保持板93の係止方法を説明すると,先ず保持板93の嵌合端部97を嵌合部の所定位置の溝部に嵌め込んでいくと突起部93bが側板3bの上端に当接する。突起部93bは下方向から上方にかけて外方向に開くように斜面を有するように形成されている。そして,ケース本体3は合成樹脂材などの弾性材から形成されているので,保持体93を更に下方向に押さえつけると,保持体93は側板3bを外方向に拡開させながら進む。更に保持体93を押付けると突起部93の先端部が段部33bを通過し,それによって側板3bは弾性力でもとの状態に戻され,段部33bが突起部93bと嵌合することで保持体93はケース本体3に掛脱自在に固着される。また,上述のように側板3bは弾性を有することから,保持体93の取り外しは,側板3bを外方向に広げることによって,段部33bと突起部93bとの係止が解除され,保持体93の取り外しは容易にできる。
次に,図9を用いて光受信部13をケース本体3に取り付ける方法について説明する。尚,説明を簡単にするために第3実施例に示されるケース本体3に光受信部13を取り付ける場合について説明する。図9は,図5に示されるケース本体3の斜視図に光受信部13を取り付けた状態におけるF−F線の一部を破断した一部断面図である。
図9に示される光受信部13は,通常知られているように外部はシールド効果を有する金属製のケース(シャーシ)14(図に示される14bは蓋体である。)で構成されており,内部には,光信号をテレビ受像機用の入力信号に変換する為の手段,通常,O/E変換手段として知られている電子回路が収められている。また必要に応じては周知のように増幅回路が収まっている。ケース(シャーシ)14の表面の所定位置には,光アダプタ20が着脱自在に固着されている。この光アダプタ20には,ケース14内のO/E変換手段に連なる光ファイバ17の先端に付されている光コネクタ21aが抜差自在に接続されている。光コネクタ21aはケース14に設けた孔を通してケース14の内に収納できるようにしても良いし,ケース14の蓋が開閉できるように光ファイバ17のリード線を長くしてあっても良い。16は同軸ケーブル接栓であり例えば周知のテレビ信号用出力端子の存在を示す。
光受信部13のケース14の同軸ケーブル接栓16が形成された一側面と対向する側面には,ケース14を外方向に突出するように絞出し形成した係止部15が1若しくは複数個所(図には一ヶ所しか示されていない。)形成されており,この係止部15がケース本体3に備えられた保持体93に形成された移動係止片94(もしくは,固定係止部100に形成された固定係止片10)によって着脱自在に保持される。
更に,取付構造と取付手順について説明する。先ず,光受信部13の同軸ケーブル接栓16がケース本体3の結束盤3aに形成された出力端子突出口9から頭出しした状態となるように収納空間5にケース14を取り付ける。そして,ケース14を結線盤3a方向に押付けながらケース14の係止部15が形成された側を係止片94に押付ける。このとき,同軸ケーブル接栓16の基部16aの一部もしくは全周をテーパ状に形成することによって,同軸ケーブル接栓16の中心軸と出力端子突出口の中心軸とは略同一軸線上となるように取り付けることができる。
係止片94は弾性部材から構成されているので,ケース14の係止部15を押付けることによって,可動係止片94が保持体方向に押し広げられてケース14がはめ込まれる。そして,可動係止片94の鉤部94bがケース14の係止部15に嵌合してケース14は係止される。可動係止片94は保持体93よりケース14側前面に突出するように平行配置されているので,保持体93の上面93aがケース14の装着に邪魔になることはない。
保持体93に形成された可動係止片94の下部には前記受止段部96が形成されているので,前記シールドケース14をケース本体3に取り付けた状態で,ケース14は同軸ケーブル接栓(詳しくは,同軸ケーブル接栓の基部)と出力端子突出口との嵌合,及び,係止部15側が前記鉤部94bと前記裏側止着片96aとの間で挟持されることで,裏側板に直交する方向への動きが制限される。また,同軸ケーブル接栓(詳しくは,同軸ケーブル接栓の基部)と出力端子突出口との嵌合,及び,前記上側止着片96bとで,前記シールドケース14の保持体93若しくは結線盤3a方向への動きが制限され,ケース14はケース本体3内部に確実に固定される。
次に,挿通路60について図10をもとに説明する。挿通路60は,基板25の一部を凹陥させた形状であって,光ケーブル41,42を沿わせる下面62c(前記光ケーブル挿通口6から見て奥部には,基板25の上面に向けて光ケーブル41を案内するための緩やかな上り斜面R1を有する)と,相互に対向する両側面を備えた溝部260を形成している。
前記溝部260における光ケーブルの取り入れ口には上下から光ケーブル41,42を挟み付けるために上下の当たり面に弾力部材を備える挟着用部材から成る挟着具39が配設されており,挿着された光ケーブル41,42を着脱自在に保持している。
この実施例に示す挟着具39は図11の斜視図によく示されるように,光ケーブル41,42の軸線に対して直交する方向を長手方向とする押圧片39aと,該押圧片39aから長手方向に突設した枢着片139が形成されている。該枢着片139には外方向に向かって枢着軸139a(一方は図示されていない)が形成されている。この枢着軸139a,139aは,基板25に形成された図には示されていない枢着孔を備えた枢着部に枢着されており,この枢着部において挟着具39が開閉自在となるように取り付けられている。更に,押圧片39aの光ケーブルの当たり面には弾性部材71a,72aが両側の対称位置で,夫々間隔を隔てて配設されている。尚,弾性部材71a,72aは光ケーブル41,42に対応するように配設されているのであるが,弾性部材71a,72aは一体で形成してもよい。
次に,図10(a)に良く示されるように,前記挟持具39の押圧片39aに備えた前記弾性部材71a,72aに対向する下面62cには,挟持具39を閉じた状態にした時に,挟持具側弾性部材71a,72aの一部を受入れると共に,底部に弾性部材71b,72bを備えた凹部70が形成されており,該凹部70において光ケーブル41,及び42の左右方向(光ケーブルの挿入方向に対して)の位置決めが行われると共に,この位置において挟圧保持するように構成されている。尚,本願の実施例においては,前記弾性部材71b,72bと凹部70,70とで当付部162,162を構成している。
また,前記下面62cと挟持具39の固着手段として,固着ねじ40を用いて締着する例を示したが,特にこの実施例に限定されるものではない。また,当付部162,162は光ケーブル41及び42の本数に対応するように両側の対称位置で,夫々間隔を隔てて配設されるように形成したが,1つの当付部であってもよい等,特に実施例に限定されるものではない。
この挿通路60のより詳細な図を図12に示す。図12(a)は光ファイバ収容部24の挿通路60を示す一部を破断した部分斜視図であり,(b)は異なる実施例の要部斜視図である。
図12(a)に良く示されるように,底面に弾性部材71b,72bを備えた凹部70には,手前側(結線盤方向)に延設された誘導凹部70aが形成されている。該誘導凹部70aは導入された光ケーブル41,及び42の当付部162への誘導を容易にすると共に,誘導凹部70aの開口部上方には,光ケーブルを装着してから挟着具39を締付ける前に光ケーブルが跳ねて挿通路から飛び出さないようにするための突片29が形成されており光ケーブルの配線を容易とするためのものである。尚,前記誘導凹部70aが請求項に記載の第2の光ケーブル導入経路であり,前記突片29が請求項に記載の挿通路跳ね上がり防止手段である。
このように,この実施例は,ケース本体3の上方から光ケーブルを簡単に挿着できるように構成したものであり,光ケーブルの装着が簡単であっても,誘導凹部70aに形成した前記突片29を備えることで,光ケーブルが跳ねて飛び出さないのである。
図12(a)の実施例に示される突片29は,誘導凹部70aの開口端側から誘導凹部70aの中心方向に向けてそれぞれ突出寸法の異なる突片29a,29bを対向配置したものを一組として,本願の実施例では誘導凹部70aの前方側と後方側に2組設けると共に,前方側の突片29aと後方側の突片29aとは突設方向が対向するように互い違いに配置することによって,突片29aと突片29bの先端と先端がなす空間はそれぞれ誘導凹部70aの軸線上からずれて配置され,これによって装着後の光ケーブルの跳ね上がりをし難いように構成されている。
図12(b)の実施例には上記実施例とは異なる突片30が示されている。この実施例の突片30は,誘導凹部70aの開口端部から中心方向下方に向かって傾斜する傾斜部と傾斜部の先端から下方に延設した舌状部とからなり,舌状部が所定の間隔を有するように誘導凹部70aの上方両側から対向配置されている。これによれば,突片30は光ケーブルの導入を容易とする傾斜部を備えているので装着に邪魔にならない。そして,光ケーブルの装着後は光ケーブルを突片30の内側に位置するように配設すれば光ケーブルの跳ね上がりを防止できるのである。
図13にはこの挿通路60に対応する光ケーブル挿通口160の拡大斜視図が示されている。この実施例における光ケーブル挿通口160は,ケース本体3の結線盤3aに上端を開口した略四角形状に形成されており,底端部から突設して底面を形成する底板160cと,該底板160cを挟んで開口端部の両側から突設した側壁160b,160bとで囲まれるように構成されている。
そして,挿通口160の底部160cは,挿通路60に対して光ケーブル41,42を夫々確実に誘導する位置に形成されている。また,該底部160cにはケース本体3と一体に形成された隔壁160aを備えさせることによって,左右に誘導路170,170を形成し,光ケーブルを挿通路60の所定位置に確実に誘導できることができるように構成されている。挿通口160の底板160cの突出寸法は,ケース本体3外部とケース本体3内部とを接続する光ケーブルの導入経路を所定長得るような寸法に構成されている。尚,この誘導路170が請求項に記載の第1の光ケーブル導入経路である。
また,本実施例では挿通口160をケース本体3の結線盤3aに一体的に形成した例を示したが,基板25と一体に形成してもよく特に実施例に限定されるものではない。
次に,本発明の実施例では図14に示されるように,ケース本体3に光受信部13を収納した後に,ケース本体3の開口部3e側に光ファイバ収容部24を収納する。その後,図15(a)の正面図に示されるように開口部3eに蓋体4を組付けることによって光受信機1の組付けが完了する。図15(b)は結線盤3a方向を見た面図である。この図に示されるように,蓋体4にはケース本体の結線盤3a側の一部を被うように折返部4bが形成されている。そして,この折返部4bの光ケーブル挿通口160に対向する位置には,光ケーブル挿通口160の開口部を覆うための補完部材140が形成されている。
ここで図16,図17を用いて補完部材140と光ケーブル挿通口160との嵌合状態を説明する。図16(a)は図15(a)におけるG−G線から見た補完部材140とケーブル挿通口160の拡大面図である。図16(b)は図15(a)におけるH−H線断面図であり,補完部材140と光ケーブル挿通口160との嵌合状態を結線盤3aに並行する面で切断した断面図である。図16(c)は図15(b)におけるI−I線断面図であり,補完部材140と光ケーブル挿通口160との嵌合状態を結線盤3aの長手方向がなす面で切断した断面図である。また,図17(a)は図15(b)におけるJ−J線断面図,図17(b)は図15(b)におけるK−K線断面図であり,それぞれ補完部材140と光ケーブル挿通口160との嵌合状態を結線盤3aの長手方向に直交する面で切断した断面図である。
これらの図によく示されるように補完部材140は,蓋体4に形成した折返部4bと一体的に形成された外壁部141と,前記蓋体4の内面から前記外壁部141と所定間隔離れて略平行配置されるよう突設した内壁部143と,外壁部141と内壁部143の間に夫々配置される二つの側板142とを略角形に配置し,一方は蓋体4で閉塞され他方は開口した,内部に空間140aを備えた略四角形状に形成されている。そして,外壁部141の開口端141b略中央部及び内壁部143の開口端143b略中央部には,前記隔壁160aの上端部の形状に対応する切欠部141aおよび143aが形成されている。
そして,蓋体4がケース本体3に閉じた状態にあるときは,補完部材140は,補完部材140の先端部と光ケーブル挿通口160の底面160cとの間に,光ケーブルが挿通可能な寸法の導入経路170を有するように光ケーブル挿通口160内に挿入された状態になる。即ち,補完部材140の外壁部141と内壁部143は,その間隔が前記光ケーブル挿通口160の底板160cの突設寸法と同じか僅かに小さくなるように配置され,補完部材140の側壁142と側壁142は,その間隔が前記光ケーブル挿通口160の側壁160bと側壁160bの間隔より僅かに小さくなるように配置され,補完部材140の蓋体4からの突設寸法が,補完部材140の先端部に形成された切欠部141aおよび143aが光ケーブル挿通口160に形成された隔壁160aの先端部に嵌合するように配置されるように補完部材140は挿通口160に挿入される。
次に余長の光ファイバ収容部24について説明する。この光ファイバ収容部24において,25は基板を示し,プラスチックなどの硬質平板材で形成してある。基板25は任意の手段,例えばケース本体3に対して直接的に,又はケース本体3に装着されている上記のケース14に対して着脱自在にねじ部材などを用いて装着する。図1,2に現れる25aは基板25から延長させたカバーを示し,リード線17を保護する為のものである。25bは基板25の上に設けたコネクタ仮止め具の存在を示すものである。
基板25の上面に対しては,図示のように光ファイバ44,45,46,47の添え付けを可能とする安全曲率の範囲内で小さい曲率に形成されている周壁26a,27aを有する第1巻枠26と,第2巻枠27とを並置させてある。安全曲率としては光ファイバのメーカーによって種々な説があるが,一般的には半径が20ミリメートル〜30ミリメートルあれば安全な曲率といわれている。
第1巻枠26と,第2巻枠27とは,基板25が合成樹脂で成型されていることによって基体25に一体材で成型される。これらの巻枠の周壁26a,27aには,光ファイバの滑りを止める為に,必要に応じて上下方向に長いスリットが周方向に多数配設してあってもよい。更に巻枠の平面形状は真円であっても良いし,安全曲率以上の曲率を備える楕円形であっても良い。
また,巻枠の周壁26a,27aは,基板25とは別体で形成し,基板25の所定位置に任意の接合手段,例えば基板25に多数の孔を穿ち,巻枠の側から延びる多数の爪を嵌合させる手段を用いて,或いは接着剤などを用いて密着状態に装着してもよい。
28は周壁26a,27aに添わせる光ファイバ44,45,46,47が跳ね上がるのを阻止するために予め周壁26a,27aの上部位置に均等に割り付けて配置された複数の跳止爪を示す。この跳止爪28は周壁26a,27aの上部位置から放射方向に向けて一体材で張り出し状に備えさせてある。上記張り出し状の跳止爪における下方の基板25には,必要に応じて,周知のように成形時に必要な型(中子)を抜き出す為に透孔を設けておくとよい。
基板25の上面において,34,35は公知の第1と第2のスプライスホルダの存在を示し,光ファイバ44と47,45と46とを夫々接続するための公知の第1と第2のメカニカルスプライス36,37を着脱自在に保持する為のものである。
配設位置としては,邪魔にならないように図1における第1巻枠26と第2巻枠27の中間位置の上方に選定してある。
基板25において,基板25の上面とほぼ同じ高さに配設してある光アダプタ20が存在する隅部は,基板25を欠如させ,光ファイバ47の自由端に付着させた光コネクタ21bを光アダプタ20の受口22に着脱自在に接続できるようにしてある。
次に,光ケーブルの出入口160近くの基板25の上面においては,出入口6から巻枠27に向けて大きな曲率で2芯の光ケーブル41や,2芯(又は単芯)の光ケーブル42の出入りを導くために緩やかに上昇するスロープが付された通路R1が形成されている。
出入口160の近くには上下から光ケーブル41,42を弾力的に挟み付ける為に上述に示した挟着具39が配設されており,挿入された光ケーブル41,42を着脱自在に保持している。
以上に示される構成のものに光ケーブルを敷設する作業は,光ケーブルの出入口160の開口端から光ファイバ収容部24に2芯の光ケーブル41を挿入する。また必要に応じて2芯(又は単芯)の光ケーブル42をも挿入し,固定する。この状態で通常知られている第1と第2のメカニカルスプライス36,37を利用する接続手段(他の任意周知の接続手段でもよい)を用いて夫々光ファイバを接続する。この接続作業においては通常知られている工具を用いるので,光ファイバ44,45,46,47は比較的長くなければならない。例えば50cm以上であることが望ましい。作業員の都合によっては100cm以上の場合もある。
上記のようにして光ファイバ相互が接続された後は,図13に現れているように,これらのループ状になっている余長の光ファイバ(余分な長い光ファイバ)を光ファイバ収容部24に対して綺麗に納めなければならない。本願における光ファイバ収容部は,光ファイバ接続後,余長部分を収納する場合,右巻きに巻いたり左巻きに巻いたり,小嵩に収納したり,多数の態様の巻き方を適宜選択利用することができる事から,光ファイバの余りの長さが大きく,しかも,ループ状で,そのループの長さが適当で定かでない場合でも,光ファイバを仕上がりよく巻き付け,格好の良い仕上がりにすることが可能になる。
しかも上記態様の巻き方は夫々巻枠26,27に対して緩く巻き付けても,きつく巻き付けても,巻枠の安全曲率以下にはならないので,光ファイバの曲率が小さくなって損傷することを気にしなくても,必ず安全曲率以上の曲率で巻くことができるようになる。
なお,上記のようにして,ケース本体3の内に光受信部13と,余長の光ファイバ収容部24とを装着し,光ファイバ収容部24に光ファイバを納めた後は通常の利用方法によって利用される。例えばケース本体3に図には示されない蓋4を被せ,通常の如く家屋に装着する。
その後は出入口160から引き出されている光ケーブル42に例えば家屋54内におけるメディアコンバータ50,パソコン51を接続して光信号を利用する。又出入口9の接続端子16から引き出された同軸ケーブルにはセットトップボックス52,テレビ受像機53を接続して利用する。
次に挿通路60に,光ケーブルを固定する作業の一例について,例えば図14に示されている光ファイバ収容部24に光ファイバーを納める作業を終え,それらの光ファイバー44に連なる光ケーブル41を固定する作業を説明する。
図10(a)に示されるように,外部に対しても長く連なっている光ケーブル41の中間をつまみ,ケース本体3に設けられている挿通口160の上方から下面62cに形成した当付部162,162と挟着具39の間に存置させる。
次に図10(b)に示されるように,固着ねじ40からなる固着手段を螺着させることによって,弾性部材71,72を介して,挟着具39で光ケーブル41を挟圧し,光ケーブル41を正確に保持することになる。
以上のように,本発明によれば,ケース本体の側板3aに形成された光ケーブル挿通口160に光ケーブルを横臥状態で載置し蓋体4を閉めるだけで,蓋体4に形成された補完部材140と光ケーブル挿通口160との間に形成される導入経路170(第1の光ケーブル導入経路)から余長の光ケーブルをケース本体3の側板3aを貫通した状態で極めて簡単に収容することができる作業上の効果がある。
更に本発明にあっては,前記光ケーブル挿通口160は,前記ケース本体3の前記側板3a端部を凹状に切欠いて切欠部を形成し,該切欠部の底端部からケース本体の側板の外方向に突設した所定の長さを有する底板160cと,該底板160cを挟んで凹部の両端部から突設した側壁160b,160bを有するように構成され,前記補完部材140は,前記光ケーブル挿通口160の底板160cの寸法の範囲内で略平行配置された外壁部141および内壁部143と,前記光ケーブル挿通口160の側壁160b間の間隔より僅かに狭い寸法で外壁部141と内壁部143との間に夫々配置される二つの側壁142とからなり,光ケーブル挿通口160に対向する面を開口して内部に空間を有する略四角系に形成されることによって,蓋体4が閉じた状態にあるときに,前記補完部材140は,前記外壁部141および前記内壁部143の夫々の先端部141b,143bと,上記光ケーブル挿通口160の底板160c内面との間に所定間隔を有する第1の光ケーブル導入経路170を形成するように構成したので,前記導入経路170は光ケーブルを挿通可能な開口を有していても,外壁部側141と内壁部側143とが所定長離れて存在することになり,この導入経路170によって外部からの埃や砂,雨水等の水分が光受信機1内部へ侵入するのを阻止することができる。
また,導入経路170は,その中間部に,補完部材(即ち,蓋体から突設した外壁部,内壁部,2つの側壁)140によって形成された空間140aを備えることから,強い風などによって舞い上がった埃や砂,雨水等がたとえ外壁部141側の導入経路から進入したとしても,その空間140aによってそれ以上内部に進入することはなく簡単な構成であっても高信頼な光受信機を提供できる。
更に本願にあっては,光ケーブル挿通口160と前記光ケーブル固着手段との間に,前記光ケーブル挿通口160に挿通した光ケーブルを前記光ケーブル固着手段に導くための凹状に形成された誘導凹部(第2の光ケーブル導入経路)70aを形成し,この誘導凹部70aの内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通路跳ね上がり防止手段29(または30)を備えている場合であっては,光ケーブルを装着した後で蓋体4を占めるまでの間,光ケーブルを指先等で押えていなくとも,光ケーブルが挿通路60から跳ね上がることがないので作業上の効果がある。同様に本願にあっては,前記光ケーブル挿通口160の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通口跳ね上がり防止手段を備えても同様に作業上の効果がある。尚,この場合,挿通路60に跳ね上がり防止手段は有っても良いし無くてもよい。
ケースにおけるケース本体と,ケース本体内に収納される電子機器及び光ファイバ収容部の位置関係を示す正面図及び分解斜視図である。 ケース本体の第1実施例を示す天板側から見た概略斜視図。 ケース本体の第2実施例を示す天板側から見た概略斜視図。 ケース本体の第3実施例を示す天板側から見た概略斜視図。 (a)は図5に示される第3実施例のケース本体における保持体の正面図であり,(b)は背面図である。 図6(a)に示されるA−A線断面図であり,(b)は図6(a)に示されるB−B線断面図であり,(c)は図6(a)に示されるC−C線断面図である。 (a)は図5に示されるD−D線断面図でありケース本体と保持体の嵌合状態を示し,(b)は図8(a)に示されるE−E線断面図である。 図5に示されるケース本体に光受信部を取り付けたときのF−F線の一部を破断した一部断面図である。 挿通路における挟持具と,二系列の光ケーブルの位置関係を説明する為の図で,(a)は挟持具を開いた状態,(b)は挟持具を閉じた状態を示す一部拡大した正面図である。 挟持具の実施例を示す拡大斜視図である。 本願の光ファイバ収容部24に形成された挿通路60の要部を拡大した斜視図である。 光ケーブル挿通口の拡大斜視図である。 本発明に係るケース本体と,ケース本体内に収納される光受信部及び光ファイバ収容部の位置関係を示す正面図及び分解斜視図である。 ケース本体に蓋体を装着した図であり,(a)は正面図,(b)は底面図である。 (a)は図15(a)におけるG−G線から見た拡大図であり,(b)は図15(a)におけるH−H線から見た断面図であり,(c)は図15(b)におけるI−I線から見た断面図である。 (a)は図15(b)におけるJ−J線から見た断面図であり,(b)は図15(b)におけるK−K線から見た断面図である。
符号の説明
1…光受信機,3…ケース本体,3a…結線盤,3b…側板,3c…天板,3d…裏側板,3e…開口部,4…蓋体,4a…止具,4b…折返部,5…収納空間,6…光ケーブル挿通口,7…ケース,8・9…出力端子突出口,10…固定係止部,11…受止片,13…光受信部,14…ケース(シャーシ),15…係止部,16…同軸ケーブル接栓,17…光ファイバ,20…光アダプタ,21…コネクタ,24…光ファイバ収容部,25…基板,26…第1巻枠,26a…周壁,26f…中心点位置,27…第2巻枠,27a…周壁,27f…中心点位置,28…跳止爪,29…突片,30…突片31d…止着爪,32d…保持爪,33…側板嵌合部,33a…溝部,33b…段部,33c…凹部,34…第1スプライスホルダ,35…第2スプライスホルダ,36…第1メカニカルスプライス,37…第2メカニカルスプライス,38…WDMフィルターホルダ,39…挟持具,39a…押圧片,39b…操作片,39c…側壁,41…光ケーブル,42…光ケーブル,44〜47…光ファイバ,50…メディアコンバータ,51…パソコン,52…セットトップボックス,53…テレビ受像機,54…家屋,58…周壁,60…挿通路,62c…下面,62f…隔壁,63…裏側板嵌合部,63a…溝部,70…凹部,70a…誘導凹部(第2の光ケーブル導入経路),71・72…弾性部材,73…連結部材,93…第2の保持体,93a…当付面,93b…突起部,94…可動係止片,94a…基部,94b…鉤部,95…切欠部,96…受止段部,96a…裏側止着片,96b…上側止着片,97…嵌合端部,98…補強板,100…固定係止部,106…突出筒,106a…隔壁,103…切欠部,107…係止部,110…スリット,125…枢着孔,139…枢着片,139a…枢着軸,140…補完部材,140a…空間,141…外壁部,142…側壁,143…内壁部,141a・143a…切欠部,141b・143b…先端部,160…光ケーブル挿通口,160a…隔壁,160b…側壁,160c…底板,162…当付部,170…導入経路(第1の光ケーブル導入経路),200…第1の保持体,201…基体,202…可動係止片,203…受止片,204d…前面端,260…溝部,R1…光ファイバ路。

Claims (3)

  1. 収納空間を有するケース本体と,
    前記収納空間に収納され,外部から入力される光信号を電気信号に変換して出力する光受信部と,
    前記収納空間に収納された前記光受信部の表側に収納され,余長の光ファイバを所定の曲率で巻付ける為に表側を開放状態にした巻枠を有する光ファイバ収容部と,
    前記ケース本体の側板を貫通した状態で,前記ケース本体外部から前記光ファイバ収容部に向けて光ファイバを導入できるようにしてある光ケーブル挿通口と,
    前記光ケーブル挿通口の内側に,前記光ケーブル挿通口に挿通された光ケーブルを不動状態にするための光ケーブル固着手段と,
    前記ケース本体に開閉自在に枢着された蓋体と,
    を備えた光受信機において,
    前記光ケーブル挿通口は,
    前記ケース本体の前記側板端部を凹状に切欠いて切欠部を形成し,しかも,該切欠部の底端部から前記ケース本体の側板の外方向に突設した所定の長さを有する底板と,該底板を挟んで凹部の両端部から突設した側壁を有するように構成され,
    前記蓋体の内面には,
    前記蓋体が閉じた状態にあるときに,前記光ケーブル挿通口を閉塞して,前記光ケーブル挿通口との間に所定間隔を有する第1の光ケーブル導入経路を形成するための補完部材が突設され,
    前記補完部材は,
    前記光ケーブル挿通口の底板の寸法の範囲内で略平行配置された外壁部および内壁部と,前記光ケーブル挿通口の側壁間の間隔より僅かに狭い寸法で外壁部と内壁部との間に夫々配置される二つの側壁とにより,前記光ケーブル挿通口に対向する面を開口して内部に空間を有する略四角形状に形成され,前記蓋体が閉じた状態にあるときには,前記外壁部及び前記内壁部の夫々の先端部と上記光ケーブル挿通口の底板内面との間に前記第1の光ケーブル導入経路を形成する,
    ことを特徴とする光受信機。
  2. 前記光ケーブル挿通口の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通口跳ね上がり防止手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光受信機。
  3. 前記光ケーブル挿通口と前記光ケーブル固着手段との間に,前記光ケーブル挿通口に挿通した光ケーブルを前記光ケーブル固着手段に導くための凹状に形成された第2の光ケーブル導入経路を備え,該第2の光ケーブル導入経路の内面に光ケーブルの跳ね上がりを防止する挿通路跳ね上がり防止手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光受信機。
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