JP4650180B2 - オイルポンプロータ - Google Patents
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Description
φA=n×(φA1+φA2)
となる。
φB=(n+1)×(φB1+φB2)
となる。
φA1+φA2=φB1+φB2=2C
となる。
n×φB=(n+1)×φA
となり、インナーロータおよびアウターロータの歯形はこれらの条件を満たして構成される。
近年、エンジンの動弁系可変化や高出力化に伴うピストン冷却用オイルジェットの追加などにより、オイルポンプの吐出容量は増加の傾向にある。一方、省燃費の観点からエンジンのフリクション低減のため、オイルポンプ本体の小型化・小径化が要求されている。オイルポンプの吐出容量を多くするには歯数を少なくすることが一般的であるが、少ない歯数のオイルポンプでは一セル当りの吐出量が多いため、脈動が大きくなりポンプハウジングなどの振動により騒音が発生するという問題点があった。
n(nは自然数)枚の外歯が形成されたインナーロータと、
前記外歯と噛み合うn+1枚の内歯が形成されたアウターロータと、
流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成されたケーシングとを備え、
両ロータが噛み合って回転するときに両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸入、吐出することによって流体を搬送するオイルポンプに用いられるオイルポンプロータにおいて、
前記インナーロータが、その基礎円Aに外接してすべりなく転がる第1外転円A1によって創成される第1外転サイクロイド曲線を下記の式1、3に基づき修正した曲線を歯先の歯形とし、基礎円Aに内接してすべりなく転がる第1内転円A2によって創成される第1内転サイクロイド曲線を下記の式1、3に基づき修正した曲線を歯溝の歯形として形成され、
前記アウターロータが、その基礎円Bに外接してすべりなく転がる第2外転円B1によって創成される第2外転サイクロイド曲線を下記の式2、3に基づき修正した曲線を歯溝の歯形とし、基礎円Bに内接してすべりなく転がる第2内転円B2によって創成される第2内転サイクロイド曲線を下記の式2、3に基づき修正した曲線を歯先の歯形として形成されたことを特徴とするオイルポンプロータ。
φB=(n+1)×(φB1×β1+φB2×β2)・・・式2
φA1+φA2+H1=φB1+φB2+H2=2C・・・式3
上記、式1、2、3において、
インナーロータの基礎円Aの直径をφA、第1外転円A1の直径をφA1、第1内転円A2の直径をφA2、アウターロータの基礎円Bの直径をφB、第2外転円B1の直径をφB1、第2内転円B2の直径をφB2、インナーロータとアウターロータとの偏心量をC、外転円φA1の修正係数をα1、内転円φA2の修正係数をα2、外転円φB1の修正係数をβ1、内転円φB2の修正係数をβ2、偏心量Cの補正係数をH1、H2とする。
アウターロータが、その基礎円Bに外接してすべりなく転がる第2外転円B1によって創成される第2外転サイクロイド曲線を下記の式2、3に基づき修正した曲線を歯溝の歯形とし、基礎円Bに内接してすべりなく転がる第2内転円B2によって創成される第2内転サイクロイド曲線を下記の式2、3に基づき修正した曲線を歯先の歯形として形成されたことを特徴としたので、ロータの外径と幅を大きくすることなく歯数を増やして吐出量を増加させることができ、脈動の小さい低騒音な小型のオイルポンプロータを提供することことができる。
φB=(n+1)×(φB1×β1+φB2×β2)・・・式2
φA1+φA2+H1=φB1+φB2+H2=2C・・・式3
上記、式1、2、3において、
インナーロータの基礎円Aの直径をφA、第1外転円A1の直径をφA1、第1内転円A2の直径をφA2、アウターロータの基礎円Bの直径をφB、第2外転円B1の直径をφB1、第2内転円B2の直径をφB2、インナーロータとアウターロータとの偏心量をC、外転円φA1の修正係数をα1、内転円φA2の修正係数をα2、外転円φB1の修正係数をβ1、内転円φB2の修正係数をβ2、偏心量Cの補正係数をH1、H2とする。
φB=(n+1)×(φB1×β1+φB2×β2)・・・式2
φA1+φA2+H1=φB1+φB2+H2=2C・・・式3
上記、式1、2、3において、
インナーロータ10の基礎円Aの直径をφA、第1外転円A1の直径をφA1、第1内転円A2の直径をφA2、アウターロータの基礎円Bの直径をφB、第2外転円B1の直径をφB1、第2内転円B2の直径をφB2、インナーロータ10とアウターロータ20との偏心量をC、外転円A1の修正係数をα1、内転円A2の修正係数をα2、外転円B1の修正係数をβ1、内転円B2の修正係数をβ2、偏心量Cの補正係数をH1、H2とする。
πxφA=n(πxφA1×α1+πxφA2×α2)
すなわち、φA=n×(φA1×α1+φA2×α2)・・・式1
同様に、アウターロータ20について、第2外転円B1および第2内転円B2の修正転がり距離の和が基礎円Bの円周に等しくなければならないことから、
πxφB=(n+1)×(πxφB1×β1+πxφB2×β2)
すなわち、φB=(n+1)×(φB1×β1+φB2×β2)・・・式2
また、インナーロータ10とアウターロータ20とが噛み合うことから、
φA1+φA2=2CおよびφB1+φB2=2Cのうちいずれか一方を満たさなければならない。さらに、インナーロータ10をアウターロータ20の内側で良好に回転させるとともに、チップクリアランスを確保しつつ、バックラッシュの大きさの適正化を図り、噛み合い抵抗を低減させるために、インナーロータ10とアウターロータ20の噛み合い位置において、インナーロータ10の基礎円Aとアウターロータ20の基礎円Bとが接しないように、インナーロータ10とアウターロータ20との偏心量Cの補正係数H1、H2を用いて、
φA1+φA2+H1=φB1+φB2+H2=2C・・・式3
の関係を満たさなければならない。
なお、本実施形態においては、以上の関係を満たして構成されたインナーロータ10(基礎円AがφA=24.0000mm、第1外転円A1がφA1=3.000mm、第1内転円A2がφA2=2.7778mm、歯数n=6、修正係数α1=0.7500、α2=0.6300)およびアウターロータ20(外径がφ40.0mm、基礎円BがφB=29.7278mm、第2外転円B1がφB1=3.0323mm、第2内転円B2がφB2=2.7178mm、修正係数β1=0.8650、β2=0.5975、H1=0.0000、H2=0.0023)が、偏心量C=2.8739mmで組み合わされてオイルポンプロータを構成している。
11・・・外歯
20・・・アウターロータ
21・・・内歯
30・・・セル
50・・・ハウジング
A・・・インナーロータ10の基礎円
A1・・・第1外転円
A2・・・第1内転円
B・・・アウターロータ20の基礎円
B1・・・第2外転円
B2・・・第2内転円
C・・・偏心量
O1・・・インナーロータ10の軸心
O2・・・アウターロータ20の軸心
Claims (1)
- n(nは自然数)枚の外歯が形成されたインナーロータと、
前記外歯と噛み合うn+1枚の内歯が形成されたアウターロータと、
流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成されたケーシングとを備え、
両ロータが噛み合って回転するときに両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸入、吐出することによって流体を搬送するオイルポンプに用いられるオイルポンプロータにおいて、
前記インナーロータが、その基礎円Aに外接してすべりなく転がる第1外転円A1によって創成される第1外転サイクロイド曲線を下記の式1、3に基づき修正した曲線を歯先の歯形とし、基礎円Aに内接してすべりなく転がる第1内転円A2によって創成される第1内転サイクロイド曲線を下記の式1、3に基づき修正した曲線を歯溝の歯形として形成され、
前記アウターロータが、その基礎円Bに外接してすべりなく転がる第2外転円B1によって創成される第2外転サイクロイド曲線を下記の式2、3に基づき修正した曲線を歯溝の歯形とし、基礎円Bに内接してすべりなく転がる第2内転円B2によって創成される第2内転サイクロイド曲線を下記の式2、3に基づき修正した曲線を歯先の歯形として形成されたことを特徴とするオイルポンプロータ。
φA=n×(φA1×α1+φA2×α2)・・・式1
φB=(n+1)×(φB1×β1+φB2×β2)・・・式2
φA1+φA2+H1=φB1+φB2+H2=2C・・・式3
上記、式1、2、3において、
インナーロータの基礎円Aの直径をφA、第1外転円A1の直径をφA1、第1内転円A2の直径をφA2、アウターロータの基礎円Bの直径をφB、第2外転円B1の直径をφB1、第2内転円B2の直径をφB2、インナーロータとアウターロータとの偏心量をC、外転円φA1の修正係数をα1、内転円φA2の修正係数をα2、外転円φB1の修正係数をβ1、内転円φB2の修正係数をβ2、偏心量Cの補正係数をH1、H2とする。
ただし、0<α1<1、0<α2<1、0<β1<1、0<β2<1、−1<H1<1、−1<H2<1
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