JP4647934B2 - バルブ特性調整装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、内燃機関の運転状態に応じたバルブ開閉特性を実現可能なバルブ特性調整装置を提供することにある。
また、モータの通電駆動に伴って駆動回路は、モータへの通電状態を表すモニタ信号を生成する。そして制御回路は、駆動回路の生成したモニタ信号に基づいてモータへの通電異常を検出したとき、前記停止指令の検出後であっても、スイッチを制御して駆動回路の電源をオフする。そのため、停止指令の検出後等に通電異常が発生した場合にモータ及び駆動回路が故障する事態を回避することができる。
請求項2に記載の発明によると、検出手段による停止指令の検出後において電源制御部は、第一スイッチと第二スイッチとを同時に制御することにより駆動回路の電源と主制御部の電源とを連動してオフするので、それら電源の制御処理が簡素化される。
請求項4に記載の発明によると、駆動回路の電源をオン制御する時間は、最大回転数で回転する内燃機関が停止指令を受けてから停止するまでの時間より長く設定される。そのため、最大回転数以下で回転中の内燃機関が停止指令の後、慣性回転している間は、駆動回路の電源がオフされず、モータの通電駆動が可能となる。したがって、慣性回転している内燃機関のバルブ開閉特性を始動時特性等の所望の特性からずらさないようにモータを働かせることができる。
請求項8に記載の発明によると、電源制御手段は、検出手段により停止指令が検出される前後に亘って駆動回路の電源をオン制御するので、停止指令の前後を通じて継続的にモータを通電駆動することができる。
また、モータの通電駆動に伴って駆動回路は、モータへの通電状態を表すモニタ信号を生成する。そして制御回路は、駆動回路の生成したモニタ信号に基づいてモータへの通電異常を検出したとき、スイッチを制御して駆動回路の電源をオフする。そのため、始動指令の検出前等に通電異常が発生した場合にモータ及び駆動回路が故障する事態を回避することができる。
請求項11に記載の発明によると、検出手段による始動指令の検出前において電源制御部は、第一スイッチと第二スイッチとを同時に制御することにより駆動回路の電源と主制御部の電源とを連動してオンするので、それら電源の制御処理が簡素化される。
請求項13に記載の発明によると、電源制御手段は、検出手段により始動指令が検出される前後に亘って駆動回路の電源をオン制御するので、始動指令の前後を通じて継続的にモータを通電駆動することができる。
請求項17に記載の発明によると、駆動回路は、検出手段により始動指令が検出されてから検出手段により回転数信号が検出されるまで、モータを通電駆動する。これにより、始動した内燃機関から回転数信号が出力されない期間において継続して始動直後特性を実現することができる。
尚、請求項1〜9のいずれか一項に記載の発明と、請求項10〜18のいずれか一項の発明とを組み合わせるようにしてもよく、その場合、調整対象のバルブ開閉特性はバルブタイミングであってもよいし、最大バルブリフト量であってもよい。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるバルブ特性調整装置としてのバルブタイミング調整装置を図2〜図4に示す。車両の内燃機関に付設されるバルブタイミング調整装置10は、モータ12の回転トルクを利用してバルブ開閉特性としてのバルブタイミングを吸気バルブ又は排気バルブについて調整する。
図2及び図3に示すようにモータ12は、モータ軸14、軸受16、ホール素子18及びステータ20を備えた3相ブラシレスモータである。
モータ軸14は2個の軸受16で支持され、軸線O周りに正逆回転可能である。本実施形態では、モータ軸14の回転方向のうち図3の時計方向を正転方向とし、図3の反時計方向を逆転方向とする。モータ軸14は、軸本体から径方向外側へ突出する円形板状のロータ部15を形成しており、ロータ部15に8個の磁石15aが埋設されている。各磁石15aは軸線O周りに等間隔に並んでおり、モータ軸14の回転方向に隣接する磁石15a同士はロータ部15の外周壁側に形成する磁極について互いに逆とされている。ロータ部15の近傍には3個のホール素子18が配設されている。各ホール素子18は軸線O周りに等間隔に並んでいる。各ホール素子18は、ロータ部15の外周壁側にN極を形成する磁石15aが所定の角度範囲内に位置するときと位置しないときとで電圧が高低するデジタル信号を、検出信号として生成する。
図2及び図4に示すように位相変化機構30は、スプロケット32、リングギア33、偏心軸34、遊星歯車35及び出力軸36を備えている。
スプロケット32は出力軸36の外周側に同軸上に配設されており、出力軸36に対してモータ軸14と同じ軸線O周りに相対回転可能である。内燃機関のクランク軸の駆動トルクがチェーンベルトを通じてスプロケット32に入力されるとき、スプロケット32はクランク軸に対する位相を保ちつつ、軸線Oを中心として図4の時計方向へ回転する。即ちスプロケット32は、クランク軸と同期して回転する回転体として機能する。リングギア33は内歯車で構成されてスプロケット32の内周壁に同軸上に固定されており、スプロケット32と一体に回転する。
図6に示すようにモータ駆動装置100は、制御回路110、第一スイッチ130、第二スイッチ140及び駆動回路150を備えている。図2では、模式的にモータ駆動装置100の全体がモータ12の外部に位置するように描かれているが、モータ駆動装置100の各要素110,130,140,150についてはそれぞれ適宜な箇所に配設することができる。
主制御部112は、内燃機関の点火作動及び燃料噴射作動等を制御する。また、主制御部112は、電源制御部114に所定の作動を指示する指示信号を生成する。またさらに主制御部112は、内燃機関の運転状態に応じたバルブタイミングを実現するようにモータ12を駆動するための制御目標を設定する。ここで制御目標としては、例えばモータ軸14の目標回転数、モータ軸14の回転数の目標変化量、モータ軸14の目標回転方向、モータ12における負荷電流の目標値等を挙げることができ、それらのうち予め選択されている少なくとも一種類が制御目標として設定される。このように設定された制御目標を表すデジタル信号を、主制御部112は主制御信号として生成する。このとき、主制御信号は制御目標の種類数に応じて少なくとも一つ生成されるが、一主制御信号が一種類の制御目標を表すようにしてもよいし、一主制御信号が複数種類の制御目標を表すようにしてもよい。以上、主制御信号が特許請求の範囲に記載の制御信号に相当する。
図5に示すように通電駆動部152は、三列のアーム155にそれぞれモータ12の端子23が接続されたブリッジ回路156を有している。ブリッジ回路156では、各アーム155の一端が電力供給線132に接続され、各アーム155の他端が接地されている。また、各アーム155においてモータ12の端子23との接続点157を挟んだ両側には、電界効果型トランジスタ等からなるスイッチング素子158が一つずつ配設されている。
検出部154は各負荷抵抗素子162の両端に接続されており、モータ12への通電状態を代表する各負荷抵抗素子162の流通電流を検出する。また、図6に示す如く検出部154は電源制御部114と接続されており、当該電源制御部114へ送信するモニタ信号として、各負荷抵抗素子162の流通電流の検出結果を表すデジタル信号を生成する。
まず、モータ駆動装置100の通常作動について図1のフローチャートを参照しつつ説明する。
上述した通常作動中にブリッジ回路156の接続点157が地絡する等してブリッジ回路156及び巻線22に過電流が流れると、検出部154は、通電異常を表すモニタ信号を生成する(ステップS21)。このモニタ信号を受信する電源制御部114は、当該モニタ信号に基づいて通電異常を検出したと判断する(ステップS22)。続いて電源制御部114は、Lレベルの第一電源制御信号を生成する(ステップS23)。その結果、第一スイッチ130が接点137を開くため、駆動回路150の電源がオフされる。尚、このとき、本実施形態の電源制御部114は第二電源制御信号をHレベルに保持する。そのため、第二スイッチ140により接点147が閉状態に保持されて主制御部112の電源がオン状態に保持される。
以上、第一実施形態では、制御回路110、第一スイッチ130及び第二スイッチ140が共同して特許請求の範囲に記載の電源制御手段を構成し、制御回路110、スイッチセンサ118及びキーセンサ119が共同して特許請求の範囲に記載の検出手段を構成している。
本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例であり、図8のフローチャートは当該第二実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第二実施形態では、第一実施形態のステップS1〜S13と同様なステップS31〜S43が実行される。ステップS43の実行により生成された指示信号を受けて主制御部112は、内燃機関を慣性回転させると共に、内燃機関が完全停止するまで主制御信号の生成を行う(ステップS44)。このとき主制御部112は、まず、第一回転数信号及び/又は第二回転数信号に基づいて内燃機関の完全停止時t1を予測する。続いて主制御部112は、予測した完全停止時t1において始動時タイミングを実現するための制御目標を第一回転数信号及び第二回転数信号に基づいて、又はそれら回転数信号の非出力時には各ホール素子18の検出信号に基づいて設定し、その設定した制御目標を表す主制御信号を生成する。このようなステップS44の後、第一実施形態のステップS15〜S17と同様なステップS45〜S47が実行される。但し、ステップS46における設定時間T2は、最大回転数で回転する内燃機関が点火作動及び燃料噴射作動等を止められてから完全停止するまでの時間より長くなるように設定される。
本発明の第三実施形態は第二実施形態の変形例であり、図9のフローチャートは当該第三実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第三実施形態では、第二実施形態のステップS31〜S45と同様なステップS51〜S65が実行される。そして、完全停止時t1となったときに主制御部112は電源制御部114への指示信号を生成する(ステップS66)。この指示信号を受けて電源制御部114は、Lレベルの第一電源制御信号及び第二電源制御信号を生成する(ステップS67)。その結果、駆動回路150及び主制御部112の各電源が連動してオフされる。
本発明の第四実施形態は第二実施形態の変形例であり、図10のフローチャートは当該第四実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第四実施形態では、第二実施形態のステップS31〜S43と同様なステップS71〜S83が実行される。ステップS83の実行による指示信号を受けた主制御部112は、内燃機関を慣性回転させると共に、バルブタイミングが目標特性としての目標タイミングと一致するまで主制御信号の生成を行う(ステップS84)。このとき主制御部112は、まず、第二実施形態のステップS44と同様にして内燃機関の完全停止時t1を予測する。続いて主制御部112は、予測した完全停止時t1に始動時タイミングが実現されるよう完全停止時t1より前の目標時t2に実現すべき目標タイミングを、第一回転数信号及び第二回転数信号に基づいて割り出す。さらに、目標時t2となるまで主制御部112は、目標タイミングを目標時t2に実現するための制御目標を第一回転数信号及び第二回転数信号に基づいて設定し、その設定した制御目標を表す主制御信号を生成する。このようなステップS84の後、第二実施形態のステップS45〜S47と同様なステップS85〜S87が実行される。
本発明の第五実施形態は第四実施形態の変形例であり、図11のフローチャートは当該第五実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第五実施形態では、第四実施形態のステップS71〜S85と同様なステップS91〜S105が実行される。そして、目標タイミングが実現される目標時t2となったときに主制御部112は、電源制御部114への指示信号を生成する(ステップS106)。この指示信号を受けて電源制御部114は、Lレベルの第一電源制御信号及び第二電源制御信号を生成する(ステップS107)。その結果、駆動回路150及び主制御部112の各電源が連動してオフされる。
本発明の第六実施形態は第四実施形態の変形例であり、図12のフローチャートは当該第六実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第六実施形態では、第四実施形態のステップS71〜S85と同様なステップS111〜S125が実行される。そして、目標タイミングが実現される目標時t2の後、内燃機関の完全停止時t1となったときに主制御部112は、電源制御部114への指示信号を生成する(ステップS126)。この指示信号を受けて電源制御部114は、Lレベルの第一電源制御信号及び第二電源制御信号を生成する(ステップS127)。その結果、駆動回路150及び主制御部112の各電源が連動してオフされる。
本発明の第七実施形態は第二実施形態の変形例であり、図13のフローチャートは当該第七実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第七実施形態では、第二実施形態のステップS31〜S43と同様なステップS131〜S143が実行される。ステップS143の実行による指示信号を受けた主制御部112は、内燃機関を慣性回転させると共に、ステップS147又はS148の実行を開始するまで主制御信号の生成を行う(ステップS144)。このとき主制御部112は、第二実施形態のステップS44と同様にして内燃機関の完全停止時t1の予測及び制御目標の設定を行う。こうして主制御部112により生成された主制御信号を受信する通電駆動部152は、当該主制御信号に従ってモータ12を通電駆動する(ステップS145)。その結果、完全停止時t1以前にバルブタイミングが始動時タイミングと一致したか否かを、主制御部112は判断する(ステップS146)。このとき主制御部112は、第一回転数信号及び第二回転数信号に基づいて又はそれら回転数信号の非出力時には各ホール素子18の検出信号に基づいて実際のバルブタイミングを割り出し、その割り出したバルブタイミングと主制御部112に予め記憶されている始動時タイミングとを比較することよって、上記の判断を下す。
ステップS147又はS148の後は、第二実施形態のステップS45〜S47と同様なステップS149〜S151が実行される。
本発明の第八実施形態は第七実施形態の変形例であり、図14のフローチャートは当該第八実施形態によるモータ駆動装置の通常作動を示している。
第八実施形態では、第七実施形態のステップS131〜S149と同様なステップS161〜S179が実行される。そして、内燃機関が完全停止し且つバルブタイミングが始動時タイミングと一致したときに主制御部112は、電源制御部114への指示信号を生成する(ステップS180)。この指示信号を受けて電源制御部114は、Lレベルの第一電源制御信号及び第二電源制御信号を生成する(ステップS181)。その結果、駆動回路150及び主制御部112の各電源が連動してオフされる。
本発明の第九実施形態は第一実施形態の変形例であり、図15は当該第九実施形態によるモータ駆動装置を示している。
第九実施形態のモータ駆動装置200では、制御回路201の電源制御部202がキーセンサ119に接続されていない。このようなモータ駆動装置200の通常作動では、図16に示すように、内燃機関の停止状態でイグニションスイッチがオンされると、スイッチセンサ118からHレベルの信号を受信する電源制御部202が、内燃機関の始動指令を検出したと判断する(ステップS191)。続いて電源制御部202は、Hレベルの第一電源制御信号及び第二電源制御信号を生成すると共に、主制御部112への指示信号を生成する(ステップS192)。Hレベルの第一電源制御信号及び第二電源制御信号が生成された結果、第一スイッチ130及び第二スイッチ140が各々の接点137,147を同時に閉じるため、駆動回路150の電源と主制御部112の電源とが連動してオンされる。尚、駆動回路150及び主制御部112の各電源は、ステップS203又は第一実施形態と同様なフェイルセーフ作動によりオフされるまでオン状態に保持される。
このように第九実施形態では、制御回路110及びスイッチセンサ118が共同して特許請求の範囲に記載の検出手段を構成している。
本発明の第十実施形態によるバルブ特性調整装置としてのバルブリフト調整装置の要部を図17〜図21に示す。車両の内燃機関に付設されるバルブリフト調整装置300は、モータ320の回転トルクを利用して、吸気バルブのバルブ開閉特性である最大バルブリフト量を調整する。
図17に示すようにアクチュエータ310は、モータ320、制御軸330、伝達部340、駆動カム350(図19参照)、角度センサ360及びモータ駆動装置370を備えている。
駆動カム350のカム軸352は、モータ320のモータ軸326と平行となるようにして支持枠341の内側に正逆転自在に挿入されている。駆動カム350の外周面には、ローラ344に摺接するカム面353が形成されている。図17に示すようにカム軸352の両端部には、それぞれカムギア354,356が一体回転可能に固定されている。モータギア328とカムギア354とは互いに噛み合うことで減速機構を構成している。カムギア354の回転角度範囲は、当該ギアに設けられた二つの突起(図示しない)がそれぞれ係止部材358,359に係止されることにより制限される。
モータ駆動装置370は回転子322の巻線に通電することで、モータ軸326を正逆回転させる。
以上、第十実施形態では、制御回路372、第一スイッチ130及び第二スイッチ140が共同して特許請求の範囲に記載の電源制御手段を構成し、制御回路372、スイッチセンサ118及びキーセンサ119が共同して特許請求の範囲に記載の検出手段を構成している。
加えて第十実施形態では、最大バルブリフト量を調整する通常作動中に駆動回路380及びモータ320に過電流が流れると、フェイルセーフ作動が実行されて駆動回路380の電源がオフされるため、駆動回路380及びモータ320の故障が回避される。
例えば第一〜第十実施形態において、半導体回路で構成された無接点リレー等を第一及び第二スイッチ130,140として用いるようにしてもよい。また、第一〜第十実施形態において、フェイルセーフ作動を実行しないようにしてもよい。さらに第一〜第十実施形態の通常作動において、内燃機関の始動指令前に車両に対して実施されるイグニションキーの差込操作以外の操作、例えば車両のドアの開錠操作や車両のブレーキの踏込操作、車両のシートベルトの着用操作、車両のクラッチの踏込操作等に応答して電源制御部114がHレベルの第一及び第二電源制御信号を生成し、それにより駆動回路150及び主制御部112の各電源がオンされるようにしてもよい。但しその場合には、対象とする操作を検出するセンサに電源制御部114,202を接続して、当該センサから検出結果を表す信号を電源制御部114,202へ与えるようにする。またさらに第一〜第十実施形態の通常作動において、主制御部112,374の電源と駆動回路150,380の電源とを互いに独立して制御することにより、それら各電源のオンオフのタイミングを互いにずらすようにしてもよい。この場合の例としては、第九実施形態において内燃機関の始動指令前に、即ちステップS191の前に車両に対して実施される操作に応答して電源制御部202がLレベルの第一電源制御信号及びHレベルの第二電源制御信号を生成することで、主制御部112の電源を駆動回路150の電源より先にオン制御することができる。さらにまた、第一〜第十実施形態において、イグニションスイッチのオン又はオフ操作によって、内燃機関を持つハイブリッドエンジンの始動又は停止指令が与えられるようにしてもよい。加えて、第一〜第九実施形態において3相ブラシレスモータ以外の公知のモータを用いるようにしてもよいし、第十実施形態においてDCブラシモータ以外の公知のモータを用いるようにしてもよい。
第九実施形態の通常作動においては、S192における指示信号の生成並びにステップS193,S194を実行しないようにしてもよい。この場合、クランク軸及びカム軸11の各回転数が第一及び第二回転数センサ116,117の各検出下限値を超えることによって、モータ12の通電駆動が開始される。また、第九実施形態の通常作動において、第二実施形態のステップS42〜S47、第三実施形態のステップS62〜S67、第四実施形態のステップS82〜S87、第五実施形態のステップS102〜S107、第六実施形態のステップS122〜S127、第七実施形態のステップS142〜S151、又は第八実施形態のステップS172〜S181と同様なステップを、ステップS198〜S203の代わりに実行するようにしてもよい。さらに第九実施形態の通常作動において、ステップS198〜S203を実行しないようにしてもよい。
Claims (20)
- モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブ開閉特性を調整するバルブ特性調整装置であって、
前記内燃機関の停止指令を検出する検出手段と、
前記モータを通電駆動する駆動回路と、
前記検出手段による前記停止指令の検出後において前記駆動回路の電源をオン制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御手段は、前記駆動回路の電源をオンオフするスイッチ、並びに前記スイッチを制御する制御回路を有し、
前記モータの通電駆動に伴って前記駆動回路は、前記モータへの通電状態を表すモニタ信号を生成し、
前記制御回路は、前記モニタ信号に基づいて前記モータへの通電異常を検出したとき、前記停止指令の検出後であっても、前記スイッチを制御して前記駆動回路の電源をオフすることを特徴とするバルブ特性調整装置。 - モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブ開閉特性を調整するバルブ特性調整装置であって、
前記内燃機関の停止指令を検出する検出手段と、
前記モータを通電駆動する駆動回路と、
前記検出手段による前記停止指令の検出後において前記駆動回路の電源をオン制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御手段は、前記駆動回路の電源をオンオフする第一スイッチ、前記駆動回路が前記モータを通電駆動する制御目標となる制御信号を生成する主制御部、前記主制御部の電源をオンオフする第二スイッチ、並びに前記第一スイッチ及び前記第二スイッチを制御する電源制御部を有し、
前記検出手段による前記停止指令の検出後において前記電源制御部は、前記主制御部の設定時間経過の指示信号を受け、前記第一スイッチと前記第二スイッチとを同時に制御することにより前記駆動回路の電源と前記主制御部の電源とを連動してオフすることを特徴とするバルブ特性調整装置。 - 前記電源制御手段は、前記検出手段により前記停止指令が検出されてから前記設定時間経過するまで、前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項2に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記設定時間は、最大回転数で回転する前記内燃機関が前記停止指令を受けてから停止するまでの時間より長いことを特徴とする請求項3に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記電源制御手段は、前記検出手段により前記停止指令が検出されてから前記内燃機関が停止するまで、前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項2に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記電源制御手段は、前記検出手段により前記停止指令が検出されてから前記バルブ開閉特性が目標特性と一致するまで、前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項2に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記電源制御手段は、前記検出手段により前記停止指令が検出されてから、前記内燃機関が停止し且つ前記バルブ開閉特性が目標特性と一致するまで、前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項2に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記電源制御手段は、前記検出手段により前記停止指令が検出される前後に亘って前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記駆動回路は、前記検出手段による前記停止指令の検出後において前記モータを通電駆動することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のバルブ特性調整装置。
- モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブ開閉特性を調整するバルブ特性調整装置であって、
前記内燃機関の始動指令を検出する検出手段と、
前記モータを通電駆動する駆動回路と、
前記検出手段による前記始動指令の検出前において前記駆動回路の電源をオン制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御手段は、前記駆動回路の電源をオンオフするスイッチ、並びに前記スイッチを制御する制御回路を有し、
前記モータの通電駆動に伴って前記駆動回路は、前記モータへの通電状態を表すモニタ信号を生成し、
前記制御回路は、前記モニタ信号に基づいて前記モータへの通電異常を検出したとき、前記始動指令の検出前であっても、前記スイッチを制御して前記駆動回路の電源をオフすることを特徴とするバルブ特性調整装置。 - モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブ開閉特性を調整するバルブ特性調整装置であって、
前記内燃機関の始動指令を検出する検出手段と、
前記モータを通電駆動する駆動回路と、
前記検出手段による前記始動指令の検出前において前記駆動回路の電源をオン制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御手段は、前記駆動回路の電源をオンオフする第一スイッチ、前記駆動回路が前記モータを通電駆動する制御目標となる制御信号を生成する主制御部、前記主制御部の電源をオンオフする第二スイッチ、並びに前記第一スイッチ及び前記第二スイッチを制御する電源制御部を有し、
前記検出手段による前記始動指令の検出前において前記電源制御部は、前記第一スイッチと前記第二スイッチとを同時に制御することにより前記駆動回路の電源と前記主制御部の電源とを連動してオンすることを特徴とするバルブ特性調整装置。 - 前記検出手段は、前記始動指令の前に車両に対して実施される操作を検出し、
前記電源制御手段は、前記検出手段により前記操作が検出されてから前記検出手段により前記始動指令が検出されるまで、前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項11に記載のバルブ特性調整装置。 - 前記電源制御手段は、前記検出手段により前記始動指令が検出される前後に亘って前記駆動回路の電源をオン制御することを特徴とする請求項11又は12に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記駆動回路は、前記検出手段による前記始動指令の検出前において前記モータを通電駆動することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記検出手段は、前記内燃機関の回転数信号を検出し、
前記駆動回路は、前記検出手段による前記回転数信号の検出前において前記モータを通電駆動することを特徴とする請求項14に記載のバルブ特性調整装置。 - モータの回転トルクを利用して内燃機関のバルブ開閉特性を調整するバルブ特性調整装置であって、
前記内燃機関の回転数信号を検出する検出手段と、
前記モータを通電駆動する駆動回路と、
前記検出手段による前記回転数信号の検出前において前記駆動回路の電源をオン制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御手段は、前記駆動回路の電源をオンオフするスイッチ、並びに前記スイッチを制御する制御回路を有し、
前記モータの通電駆動に伴って前記駆動回路は、前記モータへの通電状態を表すモニタ信号を生成し、
前記制御回路は、前記モニタ信号に基づいて前記モータへの通電異常を検出したとき、前記回転数信号の検出前であっても、前記スイッチを制御して前記駆動回路の電源をオフすることを特徴とするバルブ特性調整装置。 - 前記検出手段は、前記内燃機関の始動指令を検出し、
前記駆動回路は、前記検出手段により前記始動指令が検出されてから前記検出手段により前記回転数信号が検出されるまで、前記モータを通電駆動することを特徴とする請求項15又は16に記載のバルブ特性調整装置。 - 前記検出手段は、前記回転数信号を検出したとき前記回転数信号に基づいて制御信号を生成し且つ前記回転数信号を検出しないとき前記回転数信号とは無関係に制御信号を生成する制御回路を有し、
前記駆動回路は、前記制御信号に従って前記モータを通電駆動することを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載のバルブ特性調整装置。 - 前記バルブ開閉特性としてバルブタイミングを調整することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載のバルブ特性調整装置。
- 前記バルブ開閉特性として最大バルブリフト量を調整することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載のバルブ特性調整装置。
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