JP4646895B2 - 配管接続具 - Google Patents
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Description
これに対して、特開2003−314816号公報(特許文献2)に開示されているものでは、第3接続筒部(33)から第1接続筒部(31)への流路を閉弁可能な弁体を配管接続具(30)内に予め設けておくことにより、エアパージ時に、第1接続筒部(31)への流路を遮断して、送り管(3)側へ空気の一部が流れ込むのを防止している。
このものでは、エアパージ作業時に、弁体が進出する方向にプラグ筒(2)を回動させて、弁体で第1接続筒部(31)側への流路を遮断しておけば、内部の空気が送り管(3)側へ流れることがないから、配管内の空気を全て確実に外部に排出することができる。
前記保護キャップは、プラグ筒(2)の基端部に螺合又は密に外嵌されるものであるから、保護キャップを装着しておくことにより、プラグ筒(2)自体は保護されるが、いたずら等によって保護キャップが回動させられると、プラグ筒(2)が共回りし、これにより、弁体も回動させられてしまう。前記弁体はプラグ筒(2)と共に回動することによって、第2接続筒部(32)内を進退する構成であるから、配管接続具(30)内の第3接続筒部(33)から第1接続筒部(31)への流路は開閉させられたり、狭く絞られたりする。よって、このような場合、適切なガスの供給が困難になるといった不都合がある。
前記第1接続筒部の基端部に第1弁座部が設けられ、
前記第1弁座部に密着する弁体が前記プラグ筒の奥側に設けられ、
前記弁体は前記プラグ弁と同方向に付勢されていると共に、前記プラグ弁と連動して進退可能に設定され、
前記プラグ弁が閉弁状態にある第1姿勢のとき、前記弁体は前記第2接続筒部の基端部近傍に位置し、
前記プラグ筒に前記ソケットが接続されて前記プラグ弁が開弁状態に後退した第2姿勢のとき、前記弁体は、前記中間筒部内に位置し、
前記プラグ弁が工具等によって最後退位置まで後退した第3姿勢のとき、前記弁体は前記第1弁座部に密着して前記第1接続筒部への流路を遮断するように設定されてあり、
前記第2接続筒部内の周方向に沿った複数の所定箇所から係合突起を内方へ向かって突設させ、
前記最後退位置にて前記係合突起に後方から係合可能な係合部を、前記プラグ弁の外周面の周方向に沿った複数の所定箇所から外方に向かって突設させ、
前記プラグ弁の先端面には、プラグ弁を押し込んで回動操作するための工具が係合可能な工具係合部が形成されていること』を特徴とするものである。
上記技術的手段は次のように作用する。
配管接続具は、直線状に位置する第1、第2接続筒部と、これらの中間に位置する中間筒部に対して直角に連通接続されている第3接続筒部とから、全体にT字状で三方開放のガス流路を構成している。第2接続筒部の開口端にプラグ筒が常時装着されているものでは、前記プラグ筒には通常、保護キャップが被嵌されている。
この状態で、プラグ筒に、ゴム管付のソケットを接続し、ガスメータを交換し、交換後にメータガス栓を開いて、ガスメータ内の空気をゴム管から排出する。空気が完全に排出された時点で、メータガス栓を再び閉じて、ソケットを取り外す。
前記プラグ筒内に、常時閉弁方向に付勢され且つ前記ソケットの前記プラグ筒への接続により開弁するプラグ弁が内蔵されてあり、
前記第1接続筒部の基端部に第1弁座部が設けられ、
前記第1弁座部に密着する弁体が前記プラグ筒の奥側に設けられ、
前記弁体は前記プラグ弁と同方向に付勢されていると共に、前記プラグ弁と連動して進退可能に設定され、
前記プラグ弁が閉弁状態にある第1姿勢のとき、前記弁体は前記第2接続筒部の基端部近傍に位置し、
前記プラグ筒に前記ソケットが接続されて前記プラグ弁が開弁状態に後退した第2姿勢のとき、前記弁体は、前記中間筒部内に位置し、
前記プラグ弁が工具等によって最後退位置まで後退した第3姿勢のとき、前記弁体は前記第1弁座部に密着して前記第1接続筒部への流路を遮断するように設定されてあり、
前記プラグ弁の外周面と、それに対応する前記第2接続筒部内の所定箇所とに、相互に螺合可能なネジ部が形成され、
前記ネジ部は、前記プラグ弁が前記最後退位置に達するまで螺合可能に設定され、
前記プラグ弁の先端面には、プラグ弁を押し込んで回動操作するための工具が係合可能な工具係合部が形成されている』もので、工具係合部に工具を係合させて、プラグ弁を回動させることにより、前記プラグ弁の外周面と、それに対応する前記第2接続筒部の内周面とに形成されたネジ部が螺合し、プラグ弁が第2接続筒部内にねじ込まれていく。最後退位置にまで捻じ込まれた状態が、弁体が第1弁座部に密着する第3姿勢となり、その姿勢は螺合を解除するまで維持される。
次に、上記した本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
図1は、ガスメータ(M)のガス流出口(35)に接続させた三方開放の配管接続具(30)を示す要部拡大断面図であり、通常のガス使用時の状態を表している。
尚、第1、第2接続筒部(31)(32)は、中間筒部(34)を介して一直線状に連通しており、前記第3接続筒部(33)は、中間筒部(34)に対して直角に連通している。
又、プラグ筒(2)の中間部分には、プラグ筒(2)を第2接続筒部(32)に螺合接続させる際に工具を対応させるための工具対応部(28)が張り出していると共に、工具対応部(28)よりも前方側の外周面には、Oリング(50)が装着されていると共に、さらに前方寄りには、プラグ筒(2)に被嵌させる保護キャップ(5)を螺合させるための雄ネジ部(29)が形成されており、不使用時には、プラグ筒(2)は、常に保護キャップ(5)によって密に螺嵌される。
尚、軸部(12)は、プラグ弁(1)内に後方から差し込まれており、前記コイルバネ(27)の付勢力によって軸部(12)が弁体(11)と共に前方へ付勢されるとき、プラグ弁(1)は軸部(12)によって前方へ押されてプラグ筒(2)の前方開放端へOリング(51)を介して密着する態様となる。この状態が、プラグ筒(2)がプラグ弁(1)によって閉弁された第1姿勢の状態である。プラグ弁(1)が後方へ押し込まれると、軸部(12)を介して弁体(11)も後方へ移動させられる。このように、プラグ弁(1)と弁体(11)とは連動する関係となる。
プラグ筒(2)を利用して検圧又はガス漏れ検査を実施する場合について説明する。
これには、まず、保護キャップ(5)を、ネジを緩める方向に回して、プラグ筒(2)から取り外し、プラグ筒(2)に、図4に示すように、ゴム管(41)を介して圧力測定装置(40)に連通するソケット(4)を装着させる。
プラグ弁(1)が押圧軸(42)によって後方へ押し込まれると、プラグ弁(1)と連動する弁体(11)も後方へ押し込まれ、ソケット(4)の装着完了時点においては、弁体(11)は、配管接続具(30)の中間筒部(34)内に位置するように設定されている。
既設のガスメータ(M)を取り外す前に、屋内のガス器具が使用されていないことを確認し、ガスメータ(M)の上流側のメータガス栓(43)を閉栓する(図8参照)。そして、プラグ筒(2)から保護キャップ(5)を外し、図5に示すように、プラグ弁(1)の前方端面に形成されてある工具対応部(18)に六角レンチ(44)を差し込んで、プラグ弁(1)を弁体(11)と共に奥へ後退させる。
この状態にて、弁体(11)は、外周に設けられたOリング(53)を介して、第1接続筒部(31)の基端部に設けられている第1弁座部(31a)に密着するように設定されている。この状態が、プラグ弁(1)及び弁体(11)の第3姿勢であり、第3接続筒部(33)から第1接続筒部(31)への流路は遮断される。
この状態で、第3接続筒部(33)とガス流出口(35)とを連結している袋ナット(36)を緩めて、既設のガスメータ(M)を取り外し、新しいガスメータ(M)に交換する。
最後に、プラグ筒(2)に保護キャップ(5)を装着させてガスメータ(M)の交換作業が終了する。
この実施の形態の配管接続具(30)及びプラグ筒(2)は、上記第1番目の実施の形態で採用したものと同様な構成のものが採用可能であり、第1番目の実施の形態において、バネ受け体(21)の凸部(23)に形成した係合突起(24)に代えて、雌ネジ部(26)を形成すると共に、第1番目の実施の形態における係合部(14)に代えて、前記雌ネジ部(26)に螺合する雄ネジ部(15)を、プラグ弁(1)の後端部の外周面に形成した。
プラグ弁(1)の雄ネジ部(15)の後方端が、バネ受け体(21)の凸部(23)の雌ネジ部(26)の前方端に当接したことが、手ごたえで確認できた時点で、六角レンチ(44)を、ネジを締める方向に回動させて、雌ネジ部(26)に雄ネジ部(15)を螺合させる。雄ネジ部(15)が雌ネジ部(26)に螺合されていくにつれて、プラグ弁(1)は弁体(11)と共に、後方へ移動されていき、弁体(11)のOリング(53)が第1接続筒部(31)の第1弁座部(31a)に密着すると、それ以上、弁体(11)を後方へ進めることができない。この状態が、最終締付状態であり、第1接続筒部(31)へのガス流路が弁体(11)によって確実に遮断された第3姿勢である。
尚、上記各実施の形態では、プラグ弁(1)及び弁体(11)を第3姿勢に保持する保持手段として、係合部(14)と係合突起(24)からなる係合手段や、雄ネジ部(15)と雌ネジ部(26)からなる螺合手段を設ける構成としたが、プラグ筒(2)に装着させるソケット(4)の押圧軸(42)に連結ロッド(図示せず)を取り付け、ソケット(4)の装着と同時に、プラグ弁(1)及び弁体(11)を第3姿勢に保持できるようにしても良い。
(11)・・・・・・弁体
(2) ・・・・・・プラグ筒
(30)・・・・・・配管接続具
(31)・・・・・・第1接続筒部
(31a) ・・・・・第1弁座部
(32)・・・・・・第2接続筒部
(33)・・・・・・第3接続筒部
(34)・・・・・・中間筒部
(35)・・・・・・ガス流出口
(4) ・・・・・・ソケット
(M) ・・・・・・ガスメータ
Claims (3)
- 屋内にガスを送り込む送り管が接続される第1接続筒部と、前記第1接続筒部に中間筒部を介して一直線状に連通し且つソケットが着脱可能なプラグ筒が装着されている第2接続筒部と、前記中間筒部に対して直角に連通し且つガスメータのガス流出口に接続されてガス流路の上流端を構成する第3接続筒部とからなる配管接続具において、
前記プラグ筒内に、常時閉弁方向に付勢され且つ前記ソケットの前記プラグ筒への接続により開弁するプラグ弁が内蔵されてあり、
前記第1接続筒部の基端部に第1弁座部が設けられ、
前記第1弁座部に密着する弁体が前記プラグ筒の奥側に設けられ、
前記弁体は前記プラグ弁と同方向に付勢されていると共に、前記プラグ弁と連動して進退可能に設定され、
前記プラグ弁が閉弁状態にある第1姿勢のとき、前記弁体は前記第2接続筒部の基端部近傍に位置し、
前記プラグ筒に前記ソケットが接続されて前記プラグ弁が開弁状態に後退した第2姿勢のとき、前記弁体は、前記中間筒部内に位置し、
前記プラグ弁が工具等によって最後退位置まで後退した第3姿勢のとき、前記弁体は前記第1弁座部に密着して前記第1接続筒部への流路を遮断するように設定されてあり、
前記第2接続筒部内の周方向に沿った複数の所定箇所から係合突起を内方へ向かって突設させ、
前記最後退位置にて前記係合突起に後方から係合可能な係合部を、前記プラグ弁の外周面の周方向に沿った複数の所定箇所から外方に向かって突設させ、
前記プラグ弁の先端面には、プラグ弁を押し込んで回動操作するための工具が係合可能な工具係合部が形成されていることを特徴とする配管接続具。 - 屋内にガスを送り込む送り管が接続される第1接続筒部と、前記第1接続筒部に中間筒部を介して一直線状に連通し且つソケットが着脱可能なプラグ筒が装着されている第2接続筒部と、前記中間筒部に対して直角に連通し且つガスメータのガス流出口に接続されてガス流路の上流端を構成する第3接続筒部とからなる配管接続具において、
前記プラグ筒内に、常時閉弁方向に付勢され且つ前記ソケットの前記プラグ筒への接続により開弁するプラグ弁が内蔵されてあり、
前記第1接続筒部の基端部に第1弁座部が設けられ、
前記第1弁座部に密着する弁体が前記プラグ筒の奥側に設けられ、
前記弁体は前記プラグ弁と同方向に付勢されていると共に、前記プラグ弁と連動して進退可能に設定され、
前記プラグ弁が閉弁状態にある第1姿勢のとき、前記弁体は前記第2接続筒部の基端部近傍に位置し、
前記プラグ筒に前記ソケットが接続されて前記プラグ弁が開弁状態に後退した第2姿勢のとき、前記弁体は、前記中間筒部内に位置し、
前記プラグ弁が工具等によって最後退位置まで後退した第3姿勢のとき、前記弁体は前記第1弁座部に密着して前記第1接続筒部への流路を遮断するように設定されてあり、
前記プラグ弁の外周面と、それに対応する前記第2接続筒部内の所定箇所とに、相互に螺合可能なネジ部が形成され、
前記ネジ部は、前記プラグ弁が前記最後退位置に達するまで螺合可能に設定され、
前記プラグ弁の先端面には、プラグ弁を押し込んで回動操作するための工具が係合可能な工具係合部が形成されていることを特徴とする配管接続具。 - 請求項1又は請求項2に記載の配管接続具において、前記第2接続筒部の基端部に第2弁座部が設けられ、前記弁体は、前記第1姿勢のとき、前記第2弁座部に密着される構成としたことを特徴とする配管接続具。
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JPH04106573U (ja) * | 1991-02-28 | 1992-09-14 | 株式会社ハーマン | ガス用安全弁のリセツト構造 |
JP2003314816A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd | 配管接続具 |
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