JP4641094B2 - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ Download PDF

Info

Publication number
JP4641094B2
JP4641094B2 JP2000351601A JP2000351601A JP4641094B2 JP 4641094 B2 JP4641094 B2 JP 4641094B2 JP 2000351601 A JP2000351601 A JP 2000351601A JP 2000351601 A JP2000351601 A JP 2000351601A JP 4641094 B2 JP4641094 B2 JP 4641094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refresh
signal
bank
address
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000351601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002157881A (ja
Inventor
浩由 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2000351601A priority Critical patent/JP4641094B2/ja
Priority to US09/924,779 priority patent/US6426909B1/en
Priority to KR1020010052429A priority patent/KR100666014B1/ko
Publication of JP2002157881A publication Critical patent/JP2002157881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641094B2 publication Critical patent/JP4641094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/401Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming cells needing refreshing or charge regeneration, i.e. dynamic cells
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/401Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming cells needing refreshing or charge regeneration, i.e. dynamic cells
    • G11C11/406Management or control of the refreshing or charge-regeneration cycles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャパシタからなるメモリセルを有する半導体メモリに関し、特に、メモリセルのリフレッシュを内部で自動的に実行する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャパシタからなるメモリセルを有する半導体メモリとして、DRAMが知られている。DRAMは、メモリセルを小さく構成できるため高集積化に適している。しかし、DRAMは、メモリセルに記憶されたデータを保持するためにリフレッシュ動作を必要とする。また、DRAM等の半導体メモリは、読み出し動作および書き込み動作後に、ビット線をイコライズするプリチャージ動作を必要とする。プリチャージ期間には、読み出し動作・書き込み動作を実行できないため、データの入出力効率が低下する。
【0003】
このため、近時のDRAMでは、メモリコアを独立に動作する複数のバンクで構成し、一つのバンクのプリチャージ期間に、他のバンクの動作を可能にすることで、データの入出力効率を向上している。
一方、SRAMの使いやすさとDRAMの高集積を狙った半導体集積回路として、仮想SRAM(Virtually SRAM)が知られている。仮想SRAMは、リフレッシュ用の制御回路およびDRAMと同様のメモリコアを備えている。
【0004】
仮想SRAMは、リフレッシュ動作の時間を読み出しサイクル、書き込みサイクルに含めることで、外部からリフレッシュ動作を見えなくしている。仮想SRAMの詳細は、東芝レビュー41巻3号1986年pp.227-230(株式会社東芝)に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、仮想SRAMでは、読み出し動作・書き込み動作のサイクル時間をリフレッシュ動作の時間分だけ実力値より長くしなくてはならない。このため、アクセス時間が大幅に長くなるという問題があった。
【0006】
従来と同等のサイクル時間で動作し、かつ、リフレッシュ動作を自動的に実行するDRAMは、提案されていない。これは、複数のバンクを有するDRAMにおいても同様である。
【0007】
本発明の目的は、リフレッシュを外部から見えることなく実行できる半導体メモリを提供することにある。
特に、本発明の目的は、独立して動作可能な複数のバンクを有する半導体メモリにおいて、リフレッシュを外部から見えることなく実行することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体メモリでは、メモリセルを有し独立に動作する複数のバンクと、リフレッシュ発生回路と、アドレス生成回路と、複数の保持回路と、リフレッシュ制御回路とを備えている。リフレッシュ発生回路は、メモリセルをリフレッシュするためのリフレッシュ要求を所定の間隔で発生する。アドレス生成回路は、複数のリフレッシュアドレスを生成する。保持回路は、各リフレッシュアドレスが示す各バンク内のメモリセルについて、それぞれリフレッシュの完了・未完了の情報を保持する。リフレッシュ制御回路は、リフレッシュ要求の発生時に、各保持回路に保持された情報に基づいて、非動作中のバンクのうち、リフレッシュアドレスに対応するリフレッシュが未完了のメモリセルをリフレッシュする。すなわち、複数のリフレッシュアドレスのいずれかについて、リフレッシュ要求毎に、未だリフレッシュされていないバンクが順次リフレッシュされる。リフレッシュ動作は、非動作中のバンクで実行されるため、リフレッシュ動作を外部から認識されることなく実行できる。すなわち、複数のバンクを有する半導体メモリにおいて、メモリセルのリフレッシュを内部で自動的に実行できる。
【0011】
あるリフレッシュアドレスでリフレッシュすべきバンクが動作中の場合、別のリフレッシュアドレスで別のバンクをリフレッシュできる。この結果、一つのバンクについて連続してアクセスできる最大時間を長くできる。
アドレス生成回路は、リフレッシュカウンタと、アドレス保持回路とを備えている。リフレッシュカウンタは、リフレッシュアドレスを生成する。アドレス保持回路は、リフレッシュカウンタが前回生成したリフレッシュアドレスを保持する。このため、簡易な回路で複数のリフレッシュアドレスを生成できる。
【0012】
本発明の半導体メモリでは、アドレス保持回路に対応する保持回路が保持する情報が全て完了になったときに、リフレッシュカウンタに対応する保持回路は、保持している情報をアドレス保持回路に対応する保持回路に転送し、この後、情報を全て未完了に変更する。リフレッシュカウンタは、現在のカウンタ値をアドレス保持回路に転送し、この後、カウントアップされる。このため、複数のリフレッシュアドレスを使用して、複数のバンクをリフレッシュする場合にも、保持回路が保持する情報と、リフレッシュアドレスとを常に対応させることができ、各バンクのメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0013】
本発明の半導体メモリでは、一つのバンクを連続してアクセスできる最大時間の仕様は、“(リフレッシュ要求の発生間隔)×(バンクの数)×(保持回路の数−1)”より短く設定されている。一つ目の保持回路で未完了を示すバンクが動作中の場合、二つ目以降の保持回路(別のリフレッシュアドレス)で未完了を示す複数のバンクをリフレッシュできる。
上記最大時間の仕様を、リフレッシュ要求の発生間隔に“(バンクの数)×(2つ目以降の保持回路の数)”を乗じた時間より短くすることで、全てのリフレッシュ要求に対応して、いずれかのバンクを必ずリフレッシュできる。すなわち、一つのバンクを連続してアクセスできる最大時間を長くしても、全てのメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0014】
上記最大時間の仕様を、リフレッシュ要求の発生間隔に“(バンクの数)×(2つ目以降の保持回路の数)”を乗じた時間より短くすることで、全てのリフレッシュ要求に対応して、いずれかのバンクを必ずリフレッシュできる。すなわち、一つのバンクを連続してアクセスできる最大時間を長くしても、全てのメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0015】
本発明の半導体メモリでは、優先回路を備えている。優先回路は、非動作中のバンクのうち、リフレッシュアドレスに対応するリフレッシュが未完了のメモリセルが複数あるときに、リフレッシュするバンクを決める。このため、複数のリフレッシュアドレスが生成される場合においても、リフレッシュを競合することなく実行できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。各図面において太線で示した信号線は、複数本で構成されていることを示している。また、太線が接続されたブロックの一部は、複数の回路で構成されている。
図1は、本発明に関連する半導体メモリの第1の実施形態を示している。
【0017】
この半導体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して64MビットSDRAM(Synchronous DRAM)10として形成されている。このSDRAM10は、主に民生機器向けに設計されており、最大クロック周波数は、20MHzである。SDRAM10は、使い勝手を良くするために、メモリセルのリフレッシュをバンク毎に自動的に実行する機能を有している。このため、ユーザは、リフレッシュを全く考慮することなく、SDRAMを搭載するシステム基板を設計できる。
【0018】
SDRAM10は、コマンドデコーダ12、状態レジスタ14、リフレッシュ発生回路16、リフレッシュ制御回路18、リフレッシュカウンタ20、および4つのバンクBK0-BK3を有している。
コマンドデコーダ12は、外部からのコマンド信号CMDを受け、コマンドを解析し、アクティブ信号ACT、読み出し信号RD、書き込み信号WR、およびプリチャージ信号PRE等を出力している。状態レジスタ14は、アクティブ信号ACT、プリチャージ信号PRE、および外部からのバンクアドレスBAを受け、バンクBK0-BK3の状態をそれぞれ示す状態信号ST0〜ST3を出力している。バンクBK0〜BK3は、状態信号ST0〜ST3が低レベルのときに、リフレッシュが可能な状態になっている。具体的には、バンクBK0(またはBK1〜BK3)に対応する状態信号ST0(ST1〜ST3)は、アクティブコマンドが供給され、バンクBK0(またはBK1〜BK3)が活性化された後、プリチャージコマンドが供給されプリチャージ動作が実行されるまで高レベルにされている。なお、全ての信号名の末尾の数字0〜3は、それぞれバンクの番号に対応する。
【0019】
リフレッシュ発生回路16は、オシレータを内蔵しており、所定の周期でリフレッシュ要求信号REFRQを発生する。リフレッシュ制御回路18は、リフレッシュ要求信号REFRQおよび状態信号ST0〜ST3を受け、カウントアップ信号UP、遅延リフレッシュ信号REFD、および選択信号SEL0〜SEL3を出力している。リフレッシュカウンタ20は、カウントアップ信号UPおよび遅延リフレッシュ信号REFDを受け、メモリセルをリフレッシュするリフレッシュアドレスREFADを出力している。
【0020】
バンクBK0〜BK3は、複数のメモリセル、アドレスデコーダ、およびセンスアンプ等を有している。バンクBK0〜BK3は、リフレッシュアドレスREFADと、バンクアドレスBA、外部からのアドレスAD(行アドレスRAD、列アドレスCAD)とを受けている。バンクBK0〜BK3は、それぞれ高レベルの選択信号SEL0〜SEL3を受けたときに、リフレッシュ動作を実行する。この実施形態では、1回のリフレッシュ要求に対して、選択信号SEL0〜SEL3のいずれかが活性化され、バンクBK0〜BK3のいずれかがリフレッシュされる。
【0021】
この実施形態では、1回のリフレッシュ要求に応じて1024のメモリセルがリフレッシュされる。64M個のメモリセルを全てリフレッシュするために、64k回のリフレッシュ要求が必要である。また、メモリセルは、最大64msの期間データを保持できるように形成されている。したがって、64msの間に64k回のリフレッシュが必要であり、リフレッシュ要求の発生間隔は、976ns以下にしなくてはならない。リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、リフレッシュ発生回路16のオシレータの周期で決められている。このため、この実施形態では、製造プロセス、電圧変化、温度変化を考慮して、リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔を510nsにしている。そして、後述するように、リフレッシュ要求が4回発生する期間(2040ns)にバンクBK0〜BK3が1回ずつリフレッシュされる。
【0022】
図2は、リフレッシュ制御回路18およびリフレッシュカウンタ20の詳細を示している。
リフレッシュ制御回路18は、リフレッシュの起動回路22、保持回路24、優先回路26、状態取込回路28、バンク選択回路30を有している。
起動回路22は、リフレッシュ要求信号REFRQを保持するラッチを有しており、バンクBK0〜BK3のいずれかがリフレッシュ可能なときにリフレッシュ開始信号REFSを出力する。
【0023】
保持回路24は、リフレッシュ開始信号REFSおよび優先回路26からのセット信号SET0〜SET3を受け、完了信号CMP0〜CMP3およびカウントアップ信号UPを出力している。
優先回路26は、完了信号CMP0〜CMP3、状態ラッチ信号STL0〜STL3、/STL0〜/STL3、およびリフレッシュパルスREFPを受け、セット信号SET0〜SET3および選択信号SE0〜SE3を出力している。
【0024】
状態取込回路28は、4つのラッチ28aと、遅延回路28bと、パルス発生回路28cとを有している。ラッチ28aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち上がりエッジに同期してそれぞれ状態信号ST0〜ST3を取り込み、取り込んだ信号を状態ラッチ信号STL0〜STL3として出力する。状態ラッチ信号STL0〜STL3、およびこれ等信号を反転した状態ラッチ信号/STL0〜/STL3は、優先回路26に出力されている。遅延回路28bは、リフレッシュ開始信号REFSを所定時間遅延させ、遅延リフレッシュ信号REFDとして出力する。パルス発生回路28cは、遅延リフレッシュ信号REFDの立ち下がりエッジに同期してリフレッシュパルスREFPを生成する。
【0025】
バンク選択回路30は、4つのラッチ30aを有している。ラッチ30aは、遅延リフレッシュ信号REFDの立ち上がりエッジに同期してそれぞれ選択信号SE0〜SE3を取り込み、取り込んだ信号を選択信号SEL0〜SEL3として出力している。リフレッシュカウンタ20は、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジを受けてカウントアップするカウンタ20aと、カウンタ20aが出力するカウンタ値を遅延リフレッシュ信号REFDの立ち上がりエッジに同期して取り込み、取り込んだ信号をリフレッシュアドレスREFADとして出力するラッチ20bとを有している。
【0026】
図3は保持回路24の詳細を示している。
保持回路24は、RSフリップフロップ24aと、CMOS伝達ゲート24bと、ANDゲート24cと、パルス発生回路24dとを有している。RSフリップフロップ24aは、セット端子Sでセット信号SET0〜SET3を受けたとき、それぞれ完了信号CM0〜CM3を高レベルにし、リセット端子Rでカウントアップ信号UPを受けたとき、それぞれ完了信号CM0〜CM3を低レベルにする。CMOS伝達ゲート24bは、高レベルのリフレッシュ開始信号REFSを受けてオンし、完了信号CM0〜CM3をそれぞれ完了信号CMP0〜CMP3として伝達する。ANDゲート24cは、完了信号CM0〜CM3が全て高レベルのときに、完了信号CMPを高レベルにする。パルス発生回路24dは、完了信号CMPの立ち上がりエッジを受けて、カウントアップ信号UP(高レベルのパルス)を発生する。
【0027】
図4は、優先回路26の詳細を示している。
優先回路26は、選択信号SE0〜SE3をそれぞれ出力するANDゲート26a、26b、26c、26dと、セット信号SET0〜SET3をそれぞれ出力する4つのANDゲート26eとを有している。
ANDゲート26aは、完了信号CMP0が低レベルで、状態ラッチ信号/STL0が高レベルのときに選択信号SE0を活性化する。すなわち、選択信号SE0は、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK0のリフレッシュが完了されておらず、かつ、バンクBK0が非動作中のときに活性化される。
【0028】
ANDゲート26bは、完了信号CMP1が低レベルで、状態ラッチ信号/STL1が高レベルで、完了信号CMP0、状態ラッチ信号STL0のいずれかが高レベルのときに、選択信号SE1を活性化する。すなわち、選択信号SE1は、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK1のリフレッシュが完了されておらず、バンクBK1が非動作中で、バンクBK0がリフレッシュを完了しているか、動作中のときに活性化される。
【0029】
ANDゲート26cは、完了信号CMP2が低レベルで、状態ラッチ信号/STL2が高レベルで、完了信号CMP0、状態ラッチ信号STL0のいずれかが高レベルで、完了信号CMP1、状態ラッチ信号STL1のいずれかが高レベルのときに、選択信号SE2を活性化する。すなわち、選択信号SE2は、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK2のリフレッシュが完了されておらず、バンクBK2が非動作中で、バンクBK0、BK1のリフレッシュが完了しているか、動作中のときに活性化される。
【0030】
ANDゲート26dは、完了信号CMP3が低レベルで、状態ラッチ信号/STL3が高レベルで、完了信号CMP0、状態ラッチ信号STL0のいずれかが高レベルで、完了信号CMP1、状態ラッチ信号STL1のいずれかが高レベルで、完了信号CMP2、状態ラッチ信号STL2のいずれかが高レベルのときに、選択信号SE3を活性化する。すなわち、選択信号SE3は、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK3のリフレッシュが完了されておらず、バンクBK3が非動作中で、バンクBK0〜BK2がリフレッシュを完了しているか、動作中のときに活性化される。
【0031】
この結果、バンクBK0〜BK3が全て非動作中で、リフレッシュが未完了のとき、バンクBK0、BK1、BK2、BK3の順で優先度が高くなる。
図5は、上述したSDRAM10のリフレッシュ動作の概要を示している。図において、長円で囲った“REF”および四角で囲った“REF”は、それぞれ、リフレッシュアドレスREFADが“0”および“1”のリフレッシュ動作を示している。図中の“A”、“R”、“P”は、それぞれアクティブコマンド、読み出しコマンド、プリチャージコマンドの供給を示している。
【0032】
この例では、SDRAM10は、バンクBK0〜BK3に対して、それぞれアクティブコマンド、2回の読み出しコマンド、およびプリチャージコマンドを受け、順次、バースト読み出し動作を実行する。例えば、350nsに供給された読み出しコマンドに基づくバースト読み出し動作中に、バンクBK1のアクティブコマンドおよび読み出しコマンドが供給される。バースト長は“4”に設定されており、1回の読み出しコマンドの供給により、4つのデータが出力される。換言すれば、読み出しコマンドは、4クロック毎に供給可能である。
【0033】
タイミング図の始まりにおいて、バンクBK1、BK3のリフレッシュアドレスREFAD(=0)に対応するリフレッシュは完了している。このため、図3に示した完了信号CM1、CM3は、高レベルに変化している。
SDRAM10のtRAS(/RAS active time)の最大時間(タイミング仕様)は、フレッシュ要求信号REFRQの発生間隔より短く、500nsにされている。tRASは、アクティブコマンドの受け付け後、プリチャージコマンドを受け付けるまでの時間であり、ワード線を選択した状態で連続して読み書き動作が可能な時間である。このため、例えば、アクティブコマンドの供給と同時にリフレッシュ要求が発生し、リフレッシュ動作が実行できなかった場合にも、その読み出し動作は、次のリフレッシュ要求時までに完了する。このため、次のリフレッシュ要求に応じてそのバンクのリフレッシュ動作を必ず実行できる。
【0034】
まず、バンクBK0の読み出し動作中にリフレッシュ要求信号REFRQが発生する(図5(a))。図2に示した起動回路22は、リフレッシュ要求信号REFRQを受け、リフレッシュが完了していないバンクのうちバンクBK2がリフレッシュ可能と判断し、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する。ここで、もしバンクBK0、BK2がともにアクティブのとき、起動回路22は、リフレッシュ要求を保持し、バンクBK0、BK2のいずれかが非アクティブ状態になったときリフレッシュ開始信号REFSを活性化する。
【0035】
図4に示した優先回路26は、完了信号CMP0〜CMP3、状態ラッチ信号STL0〜STL3、/STL0〜STL3に基づいて、選択信号SE2を活性化する。高レベルの選択信号SE2は、選択信号SEL2としてバンクBK2に伝達され、バンクBK2のリフレッシュ動作が実行される。(図5(b))。この後、バンクBK0、BK1は活性化されている。
次のリフレッシュ要求信号REFRQが活性化されると、起動回路22は、リフレッシュが完了していないバンクのうちバンクBK0がリフレッシュ可能と判断し、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図5(c))。そして、バンクBK0のリフレッシュ動作が実行される。(図5(d))。バンクBK0のリフレッシュにより、リフレッシュアドレスREFAD(=0)について全てのバンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了する。図3に示した保持回路24は、RSフリップフロップ24aを全てセットし、カウントアップ信号UPを出力する。図2に示したリフレッシュカウンタ20は、カウントアップ信号UPを受け、カウンタ値を進め、リフレッシュアドレスREFADを“1”にする(図5(e))。
【0036】
この後、リフレッシュ要求信号REFRQが発生する毎に、リフレッシュアドレスREFAD(=1)に対応するバンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作が順次実行される(図5(f)、(g)、(h))。このように、SDRAM10は、外部から供給されるコマンドとは無関係に内部回路を制御し、リフレッシュ動作を実行する。すなわち、リフレッシュ動作は、外部から認識されることなく実行される。
【0037】
図6は、図5に示したタイミングのうち、200ns〜1000nsの期間におけるリフレッシュ制御回路18の動作を示している。
まず、リフレッシュ要求信号REFRQに基づいてリフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図6(a))。このとき、バンクBK0は活性化されており、状態信号ST0は高レベルになっている。図2に示した状態取込回路28のラッチ28aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち上がりエッジに同期して高レベルの状態信号ST0を取り込み、状態ラッチ信号STL0を高レベルにする(図6(b))。
【0038】
保持回路24は、リフレッシュの完了したバンクBK1、BK3に対応するRSフリップフロップ22aをセットしており、完了信号CM0〜CM3をそれぞれ低レベル、高レベル、低レベル、高レベルにしている(図6(c))。保持回路24のCMOS伝達ゲート24bは、リフレッシュ開始信号REFSの活性化によりオンし、完了信号CM0〜CM3を完了信号CMP0〜CMP3として出力する(図示せず)。すなわち、完了信号CMP0、CMP2は低レベル、完了信号CMP1、CMP3は高レベルになる。
【0039】
図4に示した優先回路26のANDゲート26aは、低レベルの状態ラッチ信号/STL0により非活性化される。ANDゲート26b、26dは、それぞれ高レベルの完了信号CMP1、CMP3により非活性化される。ANDゲート26cは、高レベルの状態ラッチ信号STL0(バンクBK0のアクティブに基づく)、高レベルの完了信号CMP1(バンクBK1のリフレッシュ完了に基づく)、低レベルの完了信号(バンクBK2のリフレッシュ未完了に基づく)、および高レベルの状態ラッチ信号/STL2(バンクBK2の非アクティブに基づく)により、選択信号SE2を活性化する(図6(d))。すなわち、バンクBK0は動作中、BK1はリフレッシュを完了しているため、その次に優先度の高いバンクBK2がリフレッシュされる。
【0040】
状態取込回路28の遅延回路28bは、リフレッシュ開始信号REFSから所定時間遅れて遅延リフレッシュ信号REFDを活性化する(図6(e))。状態取込回路28のパルス発生回路28cは、遅延リフレッシュ信号REFDの立ち下がりエッジに同期してリフレッシュパルスREFPを生成する(図6(f))。
図2に示したバンク選択回路30は、遅延リフレッシュ信号REFDの立ち上がりエッジに同期して選択信号SEL2を活性化し、選択信号SEL1を非活性化する(図6(g))。そして、リフレッシュアドレスREFAD(=0)に対応するバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される。バンクBK2がリフレッシュされている期間、状態信号ST2は高レベルになる(図6(h))。
【0041】
バンクBK2に対応するANDゲート26eは、選択信号SE2の活性化を受け、リフレッシュパルスREFPが高レベルの期間にセット信号SET2を高レベルに変化する(図6(i))。バンクBK2に対応する保持回路24のRSフリップフロップ24aは、セット信号SET2の活性化に同期してセットされ、完了信号CM2を高レベルにする(図6(j))。状態信号ST0は、バンクBK0のプリチャージ動作が完了したときに低レベルに変化する(図6(k))。
【0042】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図6(l))。状態取込回路28のラッチ28aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち上がりエッジに同期して低レベルの状態信号ST0を取り込み、状態ラッチ信号STL0を低レベルにする(図6(m))。優先回路26のANDゲート26aは、低レベルの完了信号CMP0および高レベルの状態ラッチ信号/STL0(信号STL0の反転論理)を受け、選択信号SE0を高レベルに変化する(図6(n))。すなわち、最も優先度の高いバンクBK0が、非動作中で、リフレッシュが未完了のため、リフレッシュされる。
【0043】
上述と同様に、遅延リフレッシュ信号REFDおよびリフレッシュパルスREFPが生成される(図6(o))。バンク選択回路30は、遅延リフレッシュ信号REFDの立ち上がりエッジに同期して選択信号SEL0を活性化し、選択信号SEL2を非活性化する(図6(p))。そして、リフレッシュアドレスREFAD(=0)に対応するバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される。バンクBK0がリフレッシュされている期間、状態信号ST0は高レベルになる(図6(q))。
【0044】
バンクBK0に対応するANDゲート26eは、選択信号SE0の活性化を受け、リフレッシュパルスREFPが高レベルの期間にセット信号SET0を高レベルに変化する(図6(r))。バンクBK0に対応するRSフリップフロップ24aは、セット信号SET0の活性化に同期してセットされ、完了信号CM0を高レベルに変化させる(図6(s))。保持回路24のANDゲート24cは、高レベルの完了信号CM0〜CM3を受け、完了信号CMPを高レベルに変化させる(図6(t))。
【0045】
保持回路24のパルス生成回路24dは、完了信号CMPの立ち上がりエッジに同期してカウントアップ信号UP(高レベルのパルス信号)を生成する(図6(u))。RSフリップフロップ24aは、カウントアップ信号UPを受けてリセットされ、完了信号CM0〜CM3を低レベルに変化させる(図6(v))。リフレッシュカウンタ20は、カウントアップ信号UPを受けてカウントアップし、リフレッシュアドレスREFADを“1”にする(図6(w))。
【0046】
リフレッシュカウンタ20のカウントアップに同期して保持回路24が初期化(全て未完了の情報に変更)されるため、同じリフレッシュアドレスREFADで2回リフレッシュしたり、リフレッシュが実行されないといった不具合が防止される。
以上、この実施形態では、バンクBK0〜BK3について、それぞれリフレッシュの完了・未完了の情報を保持し、リフレッシュ要求の発生時に、保持された情報に基づいて、非動作中のバンクのうち、リフレッシュが未完了のバンクをリフレッシュした。非動作中のバンクを狙ってリフレッシュを実行するため、リフレッシュ動作を外部から認識されることなく実行できる。すなわち、メモリセルのリフレッシュを内部で自動的に実行できる。
【0047】
保持回路24のラッチ24aが全てセットされたことに基づいて、リフレッシュカウンタ20をカウントアップした。このため、一つのリフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK0〜BK3のメモリセルを確実にリフレッシュできる。
tRASの最大時間(仕様)を、リフレッシュ要求の発生間隔より短く設定した。
このため、全てのバンクBK0〜BK3に対してリフレッシュサイクルを必ず挿入することができ、全てのメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0048】
リフレッシュ可能なバンクが複数あるときに、リフレッシュするバンクを決める優先回路26を形成した。このため、バンクBK0〜BK3のリフレッシュを競合することなく実行できる。
図7は、本発明の半導体メモリの第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付け、これ等回路・信号についての詳細な説明は省略する。
【0049】
この実施形態では、リフレッシュ制御回路32が第1の実施形態のリフレッシュ制御回路18と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同一である。すなわち、本実施形態の半導体メモリは、4つのバンクBK0〜BK3を有し、最大クロック周波数が20MHzの64MビットSDRAM(Synchronous DRAM)として形成されている。リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、510nsにされている。
【0050】
リフレッシュ制御回路32は、第1の実施形態と同一の起動回路22、状態取込回路28、バンク選択回路30と、第1保持回路34、第2保持回路36、第1優先回路38、第2優先回路40、リフレッシュカウンタ42とを有している。起動回路22および状態取込回路28に入出力される信号は、第1の実施形態と同一である。バンク選択回路30に入出力される信号は、第1優先回路38からの選択信号SE10〜SE13と第2優先回路40からの選択信号SE20〜SE23とのOR論理が入力されることを除き、第1の実施形態と同一である。
【0051】
第1保持回路34は、リフレッシュ開始信号REFS、第1優先回路38からのセット信号SET10〜SET13、および第2保持回路36からの完了信号CMP20〜CMP23を受け、完了信号CMP10〜CMP13およびカウントアップ信号UPを出力している。
第2保持回路36は、リフレッシュ開始信号REFS、第1優先回路38からのカウントアップ信号UP、および第2優先回路40からのセット信号SET20〜SET23を受け、完了信号CMP20〜CMP23を出力している。
【0052】
第1優先回路38は、完了信号CMP10〜CMP13、状態ラッチ信号STL0〜STL3、/STL0〜/STL3、およびリフレッシュパルスREFPを受け、セット信号SET10〜SET13、選択信号SE10〜SE13、アドレス選択信号ASEL1、および許可信号PER0〜PER3を出力している。
第2優先回路40は、完了信号CMP20〜CMP23、状態ラッチ信号STL0〜STL3、/STL0〜/STL3、およびリフレッシュパルスREFPを受け、セット信号SET20〜SET23、選択信号SE20〜SE23、およびアドレス選択信号ASEL2を出力している。
【0053】
図8は、第1保持回路34の詳細を示している。
第1保持回路34は、第1の実施形態の保持回路24のRSフリップフロップ24aの代わりにセット端子S付きのラッチ34aを有している。ラッチ34aを除く構成は、保持回路24と同一である。ラッチ34aは、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジに同期して、それぞれ完了信号CMP20〜CMP23を取り込み、取り込んだ信号を完了信号CM10〜CM13として出力している。ラッチ34aは、それぞれセット端子Sでセット信号SET10〜SET13を受けたときに、完了信号CM10〜CM13を高レベルにする。CMOS伝達ゲート24bは、高レベルのリフレッシュ開始信号REFSを受けてオンし、完了信号CM10〜CM13をそれぞれ完了信号CMP10〜CMP13として伝達する。
【0054】
図9は第2保持回路36の詳細を示している。
第2保持回路36は、各バンクBK0〜BK3に対応するセット端子S付きのラッチ36aと、CMOS伝達ゲート24bとを有している。ラッチ36aは、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジに同期して、それぞれ完了信号CM20〜CM23を低レベルにし、セット端子Sでセット信号SET10〜SET13を受けたときに、完了信号CM20〜CM23を高レベルにする。CMOS伝達ゲート24bは、高レベルのリフレッシュ開始信号REFSを受けてオンし、完了信号CM20〜CM23をそれぞれ完了信号CMP20〜CMP23信号として伝達する。
【0055】
図10は、第1優先回路38の詳細を示している。
第1優先回路38は、第1の実施形態の優先回路26にORゲート38aを追加して構成されている。ORゲート38aを除く構成は、優先回路26と同一である。ORゲート38aは、ANDゲート26a〜26dから出力される選択信号SE10〜SE13のいずれかが高レベルのときに、アドレス選択信号ASEL1を高レベルに変化する。また、第1優先回路38は、完了信号CMP10と状態ラッチ信号STL0のOR論理を許可信号PER0として出力し、完了信号CMP11と状態ラッチ信号STL1のOR論理を許可信号PER1として出力し、完了信号CMP12と状態ラッチ信号STL2のOR論理を許可信号PER2として出力し、完了信号CMP13と状態ラッチ信号STL3のOR論理を許可信号PER3として出力している。優先回路38の優先順は、第1の実施形態の優先回路26と同様に、バンクBK0、BK1、BK2、BK3の順にされている。
【0056】
図11は、第2優先回路40の詳細を示している。
第2優先回路40は、選択信号SE20〜SE23をそれぞれ出力するANDゲート40a、40b、40c、40dと、セット信号SET20〜SET23をそれぞれ出力する4つのANDゲート40eと、優先回路38のORゲート38aと同一のORゲート40fを有している。
【0057】
ANDゲート40aは、完了信号CMP20が低レベルで、状態ラッチ信号/STL0が高レベルで、許可信号PER0〜PER3が高レベルのとき、選択信号SE20を活性化する。
すなわち、選択信号SE20は、許可信号PER0〜PER3が全て高レベルで、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK0のリフレッシュが実行されておらず、バンクBK0が非動作中のときに活性化される。
【0058】
ANDゲート40bは、完了信号CMP21が低レベルで、状態ラッチ信号/STL1が高レベルで、完了信号CMP20、状態ラッチ信号STL0のいずれかが高レベルで、許可信号PER0〜PER3が高レベルのとき、選択信号SE21を活性化する。すなわち、選択信号SE21は、許可信号PER0〜PER3が全て高レベルで、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK1のリフレッシュが実行されておらず、かつ、バンクBK1が非動作中で、バンクBK0がリフレッシュを完了しているか、動作中のときに活性化される。
【0059】
ANDゲート40cは、完了信号CMP22が低レベルで、状態ラッチ信号/STL2が高レベルで、完了信号CMP20、状態ラッチ信号STL0のいずれかが高レベルで、完了信号CMP21、状態ラッチ信号STL1のいずれかが高レベルで、許可信号PER0〜PER3が高レベルのとき、選択信号SE22を活性化する。すなわち、選択信号SE22は、許可信号PER0〜PER3が全て高レベルで、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK2のリフレッシュが実行されておらず、バンクBK2が非動作中で、バンクBK0、BK1がリフレッシュを完了しているか、非動作中のときに活性化される。
【0060】
ANDゲート40dは、完了信号CMP23が低レベルで、状態ラッチ信号/STL3が高レベルで、完了信号CMP20、状態ラッチ信号STL0のいずれかが高レベルで、完了信号CMP21、状態ラッチ信号STL1のいずれかが高レベルで、完了信号CMP22、状態ラッチ信号STL2のいずれかが高レベルで、許可信号PER0〜PER3が高レベルのとき、選択信号SE23を活性化する。すなわち、選択信号SE23は、許可信号PER0〜PER3が全て高レベルで、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK3のリフレッシュが実行されておらず、かつ、バンクBK3が非動作中で、バンクBK0〜BK2がリフレッシュを完了しているか、動作中のときに活性化される。
【0061】
第2優先回路40の優先順は、優先回路38と同様に、バンクBK0、BK1、BK2、BK3の順にされている。第1優先回路38と第2優先回路40とでは、第1優先回路38が優先される。
図12はリフレッシュカウンタ42の詳細を示している。
リフレッシュカウンタ42は、カウンタ42aと、ラッチ42b、42cと、3つのANDゲートとを有している。カウンタ42aは、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジを受けてカウントアップする。ラッチ42bは、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジに同期して、カウンタ42aのカウンタ値であるリフレッシュアドレス信号REFAD1を取り込み、取り込んだ信号をリフレッシュアドレス信号REFAD2として出力する。リフレッシュアドレス信号REFAD1は、アドレス選択信号ASEL1が高レベルのときにラッチ42cに伝達される。リフレッシュアドレス信号REFAD2は、アドレス選択信号ASEL2が高レベルのときにラッチ42cに伝達される。ラッチ42cは、遅延リフレッシュ信号REFDの立ち上がりエッジに同期してリフレッシュアドレス信号REFAD1、REFAD2のいずれかを取り込み、取り込んだ信号をリフレッシュアドレスREFADとして出力する。
【0062】
図13は、上述したSDRAMのリフレッシュ動作の概要を示している。図において、長円で囲った“REF”、四角で囲った“REF”、および菱形で囲った“REF”は、それぞれ、リフレッシュアドレスREFADが“0”、“1”、および“2”のリフレッシュ動作を示している。図中の“A”、“R”、“P”は、それぞれアクティブコマンド、読み出しコマンド、プリチャージコマンドの供給を示している。この例では、バースト長は“8”に設定されており、1回の読み出しコマンドの供給により、8つのデータが出力される。換言すれば、読み出しコマンドは、8クロック毎に供給可能である。
【0063】
タイミング図の始まりにおいて、図12に示したリフレッシュカウンタ42のラッチ42bは、リフレッシュアドレスREFAD1(=0)を出力し、カウンタ42aは、リフレッシュアドレスREFAD2(=1)を出力している。リフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2に対応するバンクBK0〜BK3のリフレッシュは、いずれも実行されていない。
【0064】
リフレッシュ発生回路16(図1)は、第1の実施形態と同様に510ns毎にリフレッシュ要求信号REFRQを発生する。このSDRAMのtRAS(/RAS active time)の最大時間(タイミング仕様)は、2000nsにされている。具体的には、tRASの最大時間は、“(リフレッシュ要求の発生間隔)×(バンクの数)×(保持回路の数−1)”より小さくされている。リフレッシュアドレスREFAD1に対応する第1保持回路34において未完了を示すバンクが動作中の場合、別のリフレッシュアドレスREFAD2に対応する第2保持回路36において未完了を示す複数のバンクをリフレッシュ可能である。したがって、tRASの最大時間を、リフレッシュ要求の発生間隔に“(バンクの数)×(保持回路の数−1)”を乗じた時間より短くすることで、全てのリフレッシュ要求に対応して、バンクBK0〜BK3のいずれかを必ずリフレッシュすることができる。すなわち、一つのバンクを連続してアクセスできる最大時間を長くしても、全てのメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0065】
この実施形態では、リフレッシュ要求が8回発生する期間(4080ns)にバンクBK0〜BK3でそれぞれ2回のリフレッシュが必要になる。
まず、バンクBK0の読み出し動作中にリフレッシュ要求信号REFRQが発生する(図13(a))。図7に示した起動回路22は、バンクBK1がリフレッシュ可能と判断し、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図13(b))。
【0066】
バンクBK1〜BK3は、非動作中であり、リフレッシュは完了していない。このため、図10に示した第1優先回路38は、許可信号PER1〜PER3を低レベルにしている。すなわち、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクがリフレッシュ可能な場合、図11に示した第2優先回路40のANDゲート40a〜40dは、いずれも活性化されない。したがって、リフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2のリフレッシュが競合することはない。
【0067】
第1優先回路38のANDゲート26bは、高レベルの状態ラッチ信号STL0、/STL1およびインバータを介して低レベルの完了信号CMP11を受け、選択信号SE11を高レベルに変化する。高レベルの選択信号SE11により、アドレス選択信号ASEL1は高レベルになる。リフレッシュカウンタ42は、高レベルのアドレス選択信号ASEL1を受け、リフレッシュアドレス信号REFAD1(=0)をリフレッシュアドレスREFADとして出力する(図13(c))。そして、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK1のリフレッシュ動作が実行される(図13(d))。
【0068】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが活性化されると、起動回路22は、バンクBK2がリフレッシュ可能と判断し、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図13(e))。第1優先回路38のANDゲート26cは、高レベルの完了信号CMP11、状態ラッチ信号/STL2、およびインバータを介して低レベルの完了信号CMP12を受け、選択信号SE12を高レベルに変化する。第2優先回路40のANDゲート40a〜40dは、低レベルの許可信号PER2〜PER3を受けているため、いずれも活性化されない。そして、バンクBK2のリフレッシュ動作が実行される。(図13(f))。
【0069】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが活性化されたとき、バンクBK0は非動作中である。起動回路22は、バンクBK0がリフレッシュ可能と判断し、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図13(g))。第1優先回路38のANDゲート26aは、高レベルの状態ラッチ信号/STL0、およびインバータを介して低レベルの完了信号CMP10を受け、選択信号SE10を高レベルに変化する。そして、バンクBK0のリフレッシュ動作が実行される。(図13(h))。
【0070】
この後、アクティブコマンドが供給され、バンクBK3の読み出し動作が開始される(図13(i))。
次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生する(図13(j))。バンクBK0、BK1、BK2は、リフレッシュを完了したため、完了信号CMP10、CMP11、CMP12は高レベルになる。バンクBK3は動作中のため、状態ラッチ信号STL3は、高レベルになる。この結果、許可信号PER0〜PER3は全て高レベルになり、第2優先回路40の動作が可能になる。すなわち、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK0〜BK3がいずれもリフレッシュできない場合、第2優先回路40が動作し、バンクBK0〜BK3がリフレッシュアドレスREFAD2を使用してリフレッシュされる。
【0071】
第2優先回路40は、インバータを介して低レベルの完了信号CMP20および高レベルの状態ラッチ信号/STL0を受け、選択信号SE20およびアドレス選択信号ASEL2を高レベルに変化する。
リフレッシュカウンタ42は、高レベルのアドレス選択信号ASEL2を受け、リフレッシュアドレス信号REFAD2(=1)をリフレッシュアドレスREFADとして出力する(図13(k))。そして、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図13(l))。
【0072】
この後、順次リフレッシュ要求信号REFRQが発生する(図13(m)、(n))。バンクBK3は動作中であるため、リフレッシュアドレスREFAD(=0)に対応するバンクBK3は、リフレッシュはできない。このため、リフレッシュアドレスREFAD(=1)に対応するバンクBK1、BK2のリフレッシュ動作が実行される(図13(o)、(p))。
【0073】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生したとき、リフレッシュできるバンクがないため、起動回路22は、リフレッシュ要求を一時保持する。起動回路22は、バンクBK3のプリチャージ動作が完了した後、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図13(q))。そして、リフレッシュアドレスREFAD(=0)に対応するバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される(図13(r))。
【0074】
バンクBK3のリフレッシュにより、図8に示した第1保持回路34のラッチ24aが全てセットされ、カウントアップ信号UPが生成される。リフレッシュカウンタ42のラッチ42bは、カウンタ42aからのリフレッシュアドレスREFAD2を取り込み、リフレッシュアドレスREFAD1として出力する。カウンタ42aは、カウントアップする。この結果、リフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2は、それぞれ“1”、“2”になる(図13(s))。第1保持回路34には、第2保持回路36の情報が転送される。第2保持回路36のラッチ24aは、カウントアップ信号UPの活性化を受けてリセットされる。
【0075】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生したとき、起動回路22は、バンクBK3がリフレッシュ可能と判断し、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図13(t))。そして、リフレッシュアドレスREFAD(=1)に対応するバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される(図13(u))。
バンクBK3のリフレッシュにより、図8に示した第1保持回路34のラッチ24aが再び全てセットされ、カウントアップ信号UPが生成される。リフレッシュアドレスREFAD1は、“2”になり、リフレッシュアドレスREFAD2は、“3”になる(図13(v))。第1保持回路34には、第2保持回路36の情報が転送される。第2保持回路36のラッチ24aは、カウントアップ信号UPの活性化を受けてリセットされる。
【0076】
この後、順次リフレッシュ要求信号REFRQが発生する(図13(w)、(x))。バンクBK3が活性化されているため、リフレッシュアドレスREFAD(=2)に対応するバンクBK2、BK0のリフレッシュが実行される(図13(y)、(z))。
図14および図15は、図13に示したタイミングのうち、2000ns〜4000nsの期間におけるリフレッシュ制御回路32の動作を示している。図14に示した3番目のリフレッシュ要求信号REFRQは、図15に示した最初のリフレッシュ要求信号REFRQに対応する。
【0077】
図14のタイミング図の始まりにおいて、バンクBK2、BK3は、読み出し動作を実行しており、状態信号ST2、ST3が高レベルになっている。選択信号SEL0〜SEL3は、遅延リフレッシュ信号REFDが前回発生したときの選択信号SE10〜SE13、SE20〜SE23の状態を保持している。前回のリフレッシュ要求でリフレッシュアドレス(=1)に対応してバンクBK0がリフレッシュされたため、選択信号SE20は、高レベルになっている。
【0078】
状態ラッチ信号STL0〜STL3は、リフレッシュ要求信号REFRQが前回発生したときのバンクBK0〜BK3の状態を保持している。リフレッシュアドレスREFAD(=0)に対応するリフレッシュは、バンクBK0〜BK2で完了している。リフレッシュアドレス(=1)に対応するリフレッシュは、バンクBK0のみ完了している。このため、完了信号CM10〜CM12、CM20は、高レベルになっている。
【0079】
リフレッシュ要求信号REFRQが発生すると、リフレッシュ開始信号REFS、遅延リフレッシュ信号REFD、およびリフレッシュパルスREFPが順次活性化される(図14(a)、(b))。図7に示した状態取込回路28は、リフレッシュ開始信号REFSに同期して低レベルの状態信号ST0を取り込み、状態ラッチ信号STL0を低レベルに変化させる(図14(c))。図9に示した第2保持回路36は、高レベルの完了信号CM20をリフレッシュ開始信号REFSに同期して完了信号CMP20として出力する(図示せず)。図11に示した第2優先回路40のANDゲート40a、40bは、完了信号CMP20の変化に応じて、選択信号SE20、SE21をそれぞれ低レベル、高レベルに変化させる(図14(d))。図7に示したバンク選択回路30は、高レベルの選択信号SE21を受けて、選択信号SEL1を高レベルに変化させる(図14(e)。アドレス選択信号ASEL2は、高レベルの選択信号SE20を受けて、高レベルを保持する。図12に示したリフレッシュカウンタ42は、高レベルのアドレス選択信号ASEL2を受けて、リフレッシュアドレスREFAD2(=1)をリフレッシュアドレスREFADとして出力する(図14(f))。そして、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK1のリフレッシュ動作が実行される。バンクBK1がリフレッシュされている期間、状態信号ST1は高レベルになる(図14(g))。
【0080】
第2優先回路40における選択信号SE21を受けるANDゲート40eは、リフレッシュパルスREFPが高レベルの期間にセット信号SET21を高レベルに変化させる(図14(h))。第2保持回路36のセット信号SET21を受けるラッチ36aは、完了信号CM21を高レベルに変化させる(図14(i))。状態信号ST2は、バンクBK2のプリチャージ動作が完了したときに低レベルに変化する(図14(j))。
【0081】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFS、遅延リフレッシュ信号REFD、およびリフレッシュパルスREFPが順次活性化される(図14(k)、(l))。
状態取込回路28は、リフレッシュ開始信号REFSに同期して低レベルの状態信号ST2を取り込み、状態ラッチ信号STL2を低レベルに変化させる(図14(m))。第2保持回路36は、リフレッシュ開始信号REFSに同期して、高レベルの完了信号CM21を完了信号CMP21として出力する(図示せず)。第2優先回路40のANDゲート40b、40cは、完了信号CMP21の変化に応じて、選択信号SE21、SE22をそれぞれ低レベル、高レベルに変化させる(図14(n))。バンク選択回路30は、高レベルの選択信号SE22を受けて、選択信号SEL2を高レベルにする(図14(o))。アドレス選択信号ASEL2は、高レベルの選択信号SE21に応じて、高レベルを保持する。リフレッシュカウンタ42は、高レベルのアドレス選択信号ASEL2により選択されるリフレッシュアドレスREFAD2(=1)をリフレッシュアドレスREFADとして出力する(図14(p))。そして、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される。バンクBK2がリフレッシュされている期間、状態信号ST2は高レベルになる(図14(q))。
【0082】
第2優先回路40における選択信号SE22を受けるANDゲート40eは、リフレッシュパルスREFPが高レベルの期間にセット信号SET22を高レベルに変化させる(図14(r))。第2保持回路36のセット信号SET22を受けるラッチ36aは、完了信号CM22を高レベルに変化させる(図14(s))。状態信号ST0は、バンクBK0に対応するアクティブコマンドを受けて高レベルに変化する(図14(t))。
【0083】
図15において、次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生する(図15(a))。このとき、リフレッシュアドレスREFAD1(=0)のリフレッシュを実行していないバンクBK3は、読み出し動作を実行している。起動回路22は、バンクBK3のプリチャージ動作の完了を待って、リフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図15(b))。リフレッシュ開始信号REFSの活性化により、遅延リフレッシュ信号REFDおよびリフレッシュパルスREFPが順次活性化される(図15(c))。
【0084】
状態取込回路28は、リフレッシュ開始信号REFSに同期して高レベルの状態信号ST0および低レベルの状態信号ST3を取り込み、状態ラッチ信号STL0、STL3をそれぞれ高レベル、低レベルに変化させる(図15(d))。
このとき、第1保持回路34は、低レベルの完了信号CM13に基づいて完了信号CMP13のみを低レベルにしている(図示せず)。第2保持回路36は、低レベルの完了信号CM23に基づいて完了信号CMP23のみを低レベルにしている(図示せず)。第1優先回路38のANDゲート26dは、高レベルの状態ラッチ信号/STL3(低レベルの状態ラッチ信号STL3)を受けて、選択信号SE13を高レベルに変化させる(図15(e))。許可信号PER3は、低レベルの完了信号CMP13、低レベルの状態ラッチ信号STL3に応じて低レベルになる(図示せず)。第2優先回路40のANDゲート40a〜40dは、低レベルの許可信号PER3を受けて非活性化される。このため、選択信号SE22は低レベルに変化する(図15(f))。
【0085】
バンク選択回路30は、高レベルの選択信号SE13を受けて、選択信号SEL3を高レベルにする(図15(g))。アドレス選択信号ASEL1は、高レベルの選択信号SE13を受けて高レベルに変化する。アドレス選択信号ASEL2は、低レベルの選択信号SE22を受けて低レベルに変化する(図15(h))。リフレッシュカウンタ42は、高レベルのアドレス選択信号ASEL1を受け、リフレッシュアドレスREFAD1(=0)をリフレッシュアドレスREFADとして出力する(図15(i))。そして、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される。バンクBK3がリフレッシュされている期間、状態信号ST3は高レベルになる(図15(j))。
【0086】
第1優先回路38における選択信号SE13を受けるANDゲート26eは、リフレッシュパルスREFPが高レベルの期間にセット信号SET13を高レベルに変化させる(図15(k)))。第1保持回路34のセット信号SET13を受けるラッチ34aは、完了信号CM13を高レベルに変化させる(図15(l))。そして、完了信号CMPおよびカウントアップ信号UPが生成される(図15(m))。
【0087】
第1保持回路34のラッチ34aは、カウントアップ信号UPに同期して、第2保持回路が出力する完了信号CMP20〜CMP23をそれぞれ取り込む。すなわち、第2保持回路36に保持されている情報が、第1保持回路34に転送される(図15(n))。第2保持回路36のラッチ36aは、カウントアップ信号UPに同期して、リセットされる(図15(o))。リフレッシュカウンタ42は、カウントアップ信号UPに同期して、リフレッシュアドレスREFAD2をラッチ42bに転送し、リフレッシュアドレスREFAD2をカウントアップする(図15(p))。
【0088】
次のリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFS、遅延リフレッシュ信号REFD、およびリフレッシュパルスREFPが順次活性化される(図15(q)、(r))。
状態取込回路28は、リフレッシュ開始信号REFSに同期して低レベルの状態信号ST3を再び取り込み、状態ラッチ信号STL3を低レベルに保持する(図15(s))。
【0089】
このとき、第1保持回路34は、低レベルの完了信号CM13に基づいて完了信号CMP13のみを低レベルにしている(図示せず)。第2保持回路36は、低レベルの完了信号CM21〜CM23に基づいて全ての完了信号CMP21〜CMP23を低レベルにしている(図示せず)。第1優先回路38のANDゲート26dは、高レベルの状態ラッチ信号/STL3(低レベルの状態ラッチ信号STL3)を受けて、選択信号SE13を高レベルに保持する(図15(t))。許可信号PER3は、低レベルの完了信号CMP13、状態ラッチ信号STL3に応じて低レベルになる。第2優先回路40のANDゲート40a〜40dは、低レベルの許可信号を受けて非活性化される。
【0090】
バンク選択回路30は、高レベルの選択信号SE13を受けて、選択信号SEL3を高レベルに保持する(図15(u))。アドレス選択信号ASEL1、ASEL2は、それぞれ高レベル、低レベルに保持される(図15(v))。リフレッシュカウンタ42は、高レベルのアドレス選択信号ASEL1を受け、リフレッシュアドレスREFAD1(=1)をリフレッシュアドレスREFADとして出力する(図15(w))。そして、リフレッシュアドレスREFADに対応するバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される。バンクBK3がリフレッシュされている期間、状態信号ST3は高レベルになる(図15(x))。
【0091】
第1優先回路38における選択信号SE13を受けるANDゲート26eは、リフレッシュパルスREFPが高レベルの期間にセット信号SET13を高レベルに変化させる(図15(y)))。第1保持回路34のセット信号SET13を受けるラッチ34aは、完了信号CM13を高レベルに変化させる(図15(z))。そして、完了信号CMPおよびカウントアップ信号UPが生成され(図15(A))、上述と同様に、第2保持回路36に保持されている情報が、第1保持回路34に転送される(図15(B))。第2保持回路36のラッチ36aは、カウントアップ信号UPに同期してリセットされる(図15(C))。リフレッシュカウンタ42は、カウントアップ信号UPに同期してリフレッシュアドレスREFAD2をラッチ42bに転送し、リフレッシュアドレスREFAD2をカウントアップする(図15(D))。
【0092】
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、連続する2つのリフレッシュアドレス信号REFAD1、REFAD2を同時に生成し、これ等アドレスREFAD1、REFAD2に対応する第1保持回路34、第2保持回路36を形成した。このため、リフレッシュの完了・未完了の情報を、2つのアドレスREFAD1、REFAD2について保持することができる。この結果、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するメモリセルをリフレッシュすべきバンクが動作中のときに、別のバンクのリフレッシュアドレスREFAD2に対応するメモリセルをリフレッシュできる。したがって、一つのバンクについて連続してアクセスできるtRASを長くすることができる。この例では、tRASの最大時間を第1の実施形態に比べ4倍にできる。この結果、一般にページ動作と称する連続アクセスの最大回数を増やすことができる。
【0093】
2つのリフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2を、カウンタ42aと、前回のカウンタ値を保持するラッチ42bとにより生成した。すなわち、簡易な回路で2つのリフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2を生成できる。
第1保持回路34のラッチ34aが全てセットされたことに基づいて、第2保持回路36のラッチ36aが保持する情報をラッチ34aに転送し、この後ラッチ36aをリセットした。同時に、カウンタ42aのカウント値(リフレッシュアドレス信号REFAD2)をラッチ42bに転送し、この後カウンタ42aをカウントアップした。このため、2つのリフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2を使用してバンクBK0〜BK3をリフレッシュする場合にも、保持回路34、36が保持する情報と、リフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2とを常に対応させることができ、バンクBK0〜BK3のメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0094】
第1保持回路34および第2保持回路36にそれぞれ対応して、第1優先回路38およびこの第1優先回路38より優先度の低い第2優先回路40を形成した。そして、4つのバンクBK0〜BK3内において、2つのリフレッシュアドレスREFAD1、REFAD2で選択される8つのリフレッシュ領域について、リフレッシュの優先順を決めた。このため、4つのバンクBK0〜BK3を有し、複数のリフレッシュアドレスが生成される場合においても、リフレッシュを競合することなく実行できる。
【0095】
図16は、本発明に関連する半導体メモリの第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した信号と同一の信号については、同一の符号を付けている。
この実施形態では、リフレッシュ制御回路44が第1の実施形態のリフレッシュ制御回路18と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同一である。本実施形態の半導体メモリは、4つのバンクBK0〜BK3を有し、最大クロック周波数が10MHzの64MビットSDRAMとして形成されている。リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、510nsにされている。
【0096】
リフレッシュ制御回路44は、リフレッシュの起動回路46、遅延回路48、保持回路50、リフレッシュカウンタ52、および状態取込回路54を有している。
起動回路46は、リフレッシュ要求信号REFRQおよびプリチャージ終了信号PREENDを受け、リフレッシュ開始信号REFSを出力している。プリチャージ終了信号PREENDは、プリチャージ動作の終了後に活性化される高レベルのパルス信号である。
【0097】
保持回路50は、パワーオンリセット信号POR、リフレッシュ開始信号REFS、リフレッシュタイミング信号REFT、および状態ラッチ信号STL0〜STL3を受け、カウントアップ信号UP、選択信号SEL0〜SEL3を出力している。リフレッシュタイミング信号REFTは、リフレッシュ開始信号REFSを遅延回路48で遅延させた信号と、プリチャージ終了信号PREENDとのOR論理をとった信号である。
【0098】
リフレッシュカウンタ52は、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジに同期してリフレッシュアドレスREFADを1つ増加させる。
状態取込回路54は、第1の実施形態の状態ラッチ回路28のラッチ28aを有している。状態取込回路54は、リフレッシュタイミング信号REFTの立ち上がりエッジに同期して状態信号ST0〜ST3を取り込み、取り込んだ信号を状態ラッチ信号STL0〜STL3として出力する。
【0099】
図17は、起動回路46の詳細を示している。
起動回路46は、フリップフロップ46a、46b、46c、遅延回路46d、46e、パルス生成回路46f、および複数のインバータを有している。フリップフロップ46aは、リフレッシュ要求信号REFRQの活性化(高レベル)に応じてセットされ、リフレッシュラッチ信号REFLを高レベルにし、リフレッシュリセット信号REFRの活性化(低レベル)に応じてリセットされ、リフレッシュラッチ信号REFLを低レベルにする。フリップフロップ46aは、リフレッシュ要求信号REFRQを保持するバッファとして動作する。
【0100】
フリップフロップ46bは、プリチャージ終了信号PREENDの活性化(高レベル)に応じてセットされ、プリチャージラッチ信号PRELを高レベルにし、遅延プリチャージ信号/PREDの活性化(低レベル)に応じてリセットされ、プリチャージラッチ信号PRELを低レベルにする。遅延プリチャージ信号/PREDは、プリチャージ終了信号PREENDの反転信号を遅延回路46dを介して遅らせた信号である。遅延回路46dの遅延時間は、リフレッシュ動作の判定に必要な時間に設定されている。
【0101】
フリップフロップ46cは、プリチャージラッチ信号PRELの活性化時に、リフレッシュラッチ信号REFLの受け付けを禁止し、プリチャージラッチ信号PRELの非活性化時に、リフレッシュラッチ信号REFLをリフレッシュアクティブ信号REFACTとして伝達する。
パルス発生回路46fは、リフレッシュアクティブ信号REFACTの立ち上がりエッジに同期して、高レベルのリフレッシュパルスREFPを発生する。遅延回路46eは、リフレッシュ開始信号REFSの反転信号を所定の時間遅らせ、リフレッシュリセット信号REFRを生成する。遅延回路46eにより、リフレッシュラッチ信号REFLのパルス幅が所定の値に確保される。
【0102】
図18は、保持回路50の詳細を示している。
保持回路50は、2ビットのカウンタ50a、カウンタ50aの出力をデコードするデコーダ50b、4つのRSフリップフロップ50c、4つの遅延回路50d、および出力回路50eを有している。
カウンタ50aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち下がりエッジに同期してカウントアップし、下位ビットに対応するカウント信号RBA0および上位ビットに対応するRBA1を出力する。
【0103】
デコーダ50bは、4つの3入力ANDゲートを有している。ANDゲートは、それぞれ、リフレッシュ開始信号REFSの高レベル時に、カウント信号RBA0、RBA1に応じて、カウンタ値“0”に対応する選択信号BS0、カウンタ値“1”に対応する選択信号BS1、カウンタ値“2”に対応する選択信号BS2、カウンタ値“3”に対応する選択信号BS3のいずれかを活性化する。
【0104】
RSフリップフロップ50cは、セット端子Sでそれぞれ選択信号BS0〜BS3を受け、リセット端子Rでそれぞれ選択信号SEL0〜SEL3を遅延させた遅延信号とパワーオンリセット信号PORとのOR論理を受けている。すなわち、RSフリップフロップ50cは、選択信号BS0〜BS3の活性化を受けたときに完了信号CMP0〜CMP3をそれぞれ活性化し、選択信号SEL0〜SEL3の遅延信号またはパワーオンリセット信号PORの活性化を受けたときに完了信号CMP0〜CMP3をそれぞれ非活性化する。ここで、選択信号BS0〜BS3、SEL0〜SEL3、および完了信号CMP0〜CMP3の末尾の数字は、バンクの番号に対応している。
【0105】
遅延回路50dは、選択信号SEL0〜SEL3をそれぞれ所定の時間遅延させ、遅延信号として出力する。選択信号SEL3を遅延させた遅延信号は、インバータを介してカウントアップ信号UPとして出力される。
出力回路50eは、それぞれ状態ラッチ信号STL0〜STL3が低レベル、かつリフレッシュタイミング信号REFTの高レベルの期間に活性化され、完了信号CMP0〜CMP3を選択信号SEL0〜SEL3として出力する。すなわち、出力回路50eは、完了信号CMP0〜CMP3の活性化を受け、対応するバンクBK0〜BK3が非動作中であるときに、選択信号SEL0〜SEL3を活性化する。
【0106】
図19は、起動回路46の動作を示している。
まず、リフレッシュ要求信号REFRQが、プリチャージ終了信号PREENDより早く活性化された場合(図19(a))、図17に示したフリップフロップ46aは、リフレッシュラッチ信号REFLを活性化する(図19(b))。
【0107】
フリップフロップ46cは、リフレッシュラッチ信号REFLの高レベルに応じてリセットされ、リフレッシュアクティブ信号REFACTを、高レベルに変化させる(図19(c))。パルス発生回路46fは、リフレッシュアクティブ信号REFACTの立ち上がりエッジに同期してリフレッシュ開始信号REFSを活性化する(図19(d))。遅延回路46eは、リフレッシュ開始信号REFSの反転信号を所定時間遅らせ、リフレッシュリセット信号REFRとして出力する(図19(e))。フリップフロップ46aは、リフレッシュリセット信号REFRの立ち下がりエッジに応じてリセットされ、リフレッシュラッチ信号REFLを低レベルに変化させる(図19(f))。フリップフロップ46cは、リフレッシュラッチ信号REFLの低レベルに応じてセットされ、リフレッシュアクティブ信号REFACTを低レベルに変化させる(図19(g))。
【0108】
フリップフロップ46bは、プリチャージ終了信号PREENDが活性化に応じてプリチャージラッチ信号PRELを活性化する(図19(h))。しかし、フリップフロップ46cは、リフレッシュラッチ信号REFLの活性化期間には、プリチャージラッチ信号PRELによっては動作しない。遅延回路46dは、プリチャージ終了信号PREENDの反転信号を所定時間遅らせ、遅延プリチャージ信号/PREDとして出力する(図19(i))。フリップフロップ46bは、遅延プリチャージ信号PREDの立ち下がりエッジに応じてリセットされ、プリチャージラッチ信号PRELを低レベルに変化させる(図19(j))。
【0109】
このように、プリチャージ動作の完了から所定の時間以後にリフレッシュ要求信号REFRQが発生した場合、リフレッシュ要求信号REFRQに同期してリフレッシュ開始信号REFSが活性化される。
一方、プリチャージ終了信号PREENDが、リフレッシュ要求信号REFRQより早く活性化された場合(図19(k))、プリチャージラッチ信号PRELは、リフレッシュラッチ信号REFLより早く活性化される(図19(l))。そして、フリップフロップ46cは、プリチャージラッチ信号PRELが高レベルの期間、リフレッシュラッチ信号REFLの受け付けを禁止する。この後、プリチャージラッチ信号PRELの非活性化に応じて、リフレッシュアクティブ信号REFACTが活性化され(図19(m))、リフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図19(n))。すなわち、プリチャージ動作の完了から所定の時間が経過していないときにリフレッシュ要求信号REFRQが発生した場合、リフレッシュ開始信号REFSの活性化は、所定の期間遅らされる。このように、プリチャージ動作の完了からリフレッシュ動作の判定期間、リフレッシュ要求信号REFRQの受け付けをマスクすることで、例えば、誤ったアドレスのメモリセルをリフレッシュすることが防止される。
【0110】
図20は、上述したSDRAMのリフレッシュ動作の概要を示している。図において、長円で囲った“REF”および四角で囲った“REF”は、それぞれ、リフレッシュアドレスREFADが“0”および“1”のリフレッシュ動作を示している。図中の“A”、“R”、“P”は、それぞれアクティブコマンド、読み出しコマンド、プリチャージコマンドの供給を示している。
【0111】
この例では、SDRAMは、バンクBK0〜BK3に対して、それぞれアクティブコマンド、読み出しコマンド、およびプリチャージコマンドを受け、順次、バースト読み出し動作を実行する。バースト長は“2”に設定されており、1回の読み出しコマンドRの供給により、連続して2つのデータが出力される。tRASの最大時間(タイミング仕様)は、500nsに設定され、リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、510nsに設定されている。図18に示した保持回路50は、リフレッシュ要求信号REFRQに同期して変化するカウント信号RBA0、RBA1に応じて、バンクBK0〜BK3にそれぞれ対応するRSフリップフロップ50cを順次セットする。すなわち、この実施形態では、発生したリフレッシュ要求信号REFRQに応答してリフレッシュされるバンクBK0〜BK3は、カウンタ50aのカウンタ値により決められる。
【0112】
タイミング図において、バンクBK0、BK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生する(図20(a)、(b))。バンクBK0、BK1は、いずれも動作していないため、保持回路50は、リフレッシュ開始信号REFSを受け、図示しない選択信号SEL0、SEL1を順次活性化する。そして、バンクBK0、BK1のリフレッシュ動作が実行される(図20(c)、(d))。
【0113】
次に、バンクBK2、BK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生する(図20(e)、(f))。バンクBK2、BK3は、それぞれ動作しているため、保持回路50は、受けたリフレッシュ開始信号REFSを保持し、バンクBK2、BK3が非動作状態になった後、図示しない選択信号SEL2、SEL3を順次活性化する。そして、バンクBK2、BK3のリフレッシュ動作が実行される(図20(g)、(h))。選択信号SEL3の活性化により、図示しないカウントアップ信号UPが活性化され、リフレッシュアドレスREFADが“0”から“1”に変化する(図20(i))。次のリフレッシュ要求信号REFRQに同期して再びバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図20(j))。このように、SDRAMは、外部から供給されるコマンドとは無関係に内部回路を制御し、リフレッシュ動作を実行する。すなわち、リフレッシュ動作は、外部から認識されることなく実行される。
【0114】
図21は、図20に示したタイミングのうち、100ns〜1120nsの期間におけるリフレッシュ制御回路44の動作を示している。
まず、バンクBK0に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図21(a))。図18に示したデコーダ50bは、リフレッシュ開始信号REFSの活性化に同期して選択信号BS0を活性化する(図21(b))。図16に示した遅延回路48は、リフレッシュ開始信号REFSの活性化に基づいて、リフレッシュタイミング信号REFTを活性化する(図21(c))。選択信号BS0に対応するRSフリップフロップ50cは、完了信号CMP0を活性化する(図21(d))。図18に示したカウンタ50aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち下がりエッジに同期して、RBA0を高レベルにし、カウンタ値を“1”にする(図21(e))。出力回路50eは、高レベルの完了信号CMP0を受け、リフレッシュタイミング信号REFTの活性化に同期して選択信号SEL0を活性化する(図21(f))。選択信号SEL0の活性化によりバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される。リフレッシュ動作中、状態信号ST0が高レベルに変化する(図21(g))。選択信号SEL0の活性化から所定の時間後に、RSフリップフロップ50cがリセットされ、完了信号CMP0が非活性化される(図21(h))。この後、バンクBK0の通常動作が実行され、状態信号ST0が再び高レベルになる(図21(i))。通常動作後のプリチャージ動作が完了すると、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図21(j))。
【0115】
次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図21(k))。リフレッシュ開始信号REFSの活性化に同期してカウンタ値“1”に対応する選択信号BS1およびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図21(l))。カウンタ50aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち下がりエッジに同期してカウンタ値を“2”にする(図21(m))。この後、上述と同様にバンクBK1がリフレッシュされる。バンクBK1は、リフレッシュ動作後に通常動作を開始する(図21(n))。バンクBK2は、バンクBK1の動作中に通常動作を開始する(図21(o))。
【0116】
図22は、図20に示したタイミングのうち、1120ns〜2140nsの期間におけるリフレッシュ制御回路44の動作を示している。
まず、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図22(a))。リフレッシュ開始信号REFSの活性化に同期してカウンタ値“2”に対応する選択信号BS2およびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図22(b))。選択信号BS2の活性化に応じて完了信号CMP2が活性化される(図22(c))。カウンタ50aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち下がりエッジに同期してカウンタ値を“3”にする(図22(d))。図16に示した状態取込回路54は、リフレッシュタイミング信号REFTの立ち上がりエッジに同期して状態信号ST0〜ST3を取り込み、状態ラッチ信号STL1、STL2を高レベルに変化させる(図22(e))。出力回路50eの完了信号CMP2を受けるANDゲートは、高レベルの状態ラッチ信号STL2をインバータを介して受け、非活性化される。このため、選択信号SEL2は活性化されない(図22(f))。
【0117】
バンクBK1の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図22(g))。このとき、状態ラッチ信号STL2は高レベルを保持しているため、選択信号SEL2は活性化されない。次に、バンクBK2の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図22(h))。状態取込回路54は、リフレッシュタイミング信号REFTに同期して状態ラッチ信号STL2を低レベルに変化させる(図22(i))。出力回路50eは、バンクBK2が非動作状態(状態ラッチ信号STL2の低レベル)になったことに基づいて選択信号SEL2を活性化する(図22(j))。そして、バンクBK2のリフレッシュ動作が実行される。このように、カウンタ値が示すバンクが動作中の場合、その動作の完了を待ってリフレッシュ動作が実行される。tRAS(500ns)が、リフレッシュ要求間隔(510ns)より短いため、バンクは、リフレッシュ要求間隔内に必ずアイドル状態になり、リフレッシュされる。
【0118】
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化される(図22(k))。リフレッシュ開始信号REFSの活性化に同期してカウンタ値“3”に対応する選択信号BS3およびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図22(l))。選択信号BS3の活性化に応じて完了信号CMP3が活性化される(図22(m))。カウンタ50aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち下がりエッジに同期してカウンタ値を再び“0”にする(図22(n))。バンクBK3が動作中のため、リフレッシュタイミング信号REFTの立ち上がりエッジに同期して状態ラッチ信号STL3が高レベルに変化する(図22(o))。このため、選択信号SEL3は活性化されない(図22(p))。
【0119】
この後、バンクBK3の通常動作が完了に伴い、選択信号SEL3が活性化され(図22(q))、バンクBK3のリフレッシュ動作が実行される。遅延回路50dにより、選択信号SEL3の活性化から所定時間遅れて、カウントアップ信号UP(負論理)が活性化される(図22(r))。図16に示したリフレッシュカウンタ52は、カウントアップ信号UPの立ち上がりエッジに同期してカウントアップし、リフレッシュアドレスREFADDを“0”から“1”に変化させる(図22(s))。
【0120】
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、プリチャージ動作の完了からリフレッシュ動作の判定期間、リフレッシュ要求信号REFRQの受け付けをマスクしたので、誤ったアドレスのメモリセルをリフレッシュすることを防止できる。
2ビットのカウンタ50aにより、リフレッシュ要求信号REFRQに応じてリフレッシュすべきバンクを指定した。この結果、バンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作を分散でき、ピーク電流を下げることができる。
【0121】
図23は、本発明に関連する半導体メモリの第4の実施形態を示している。第3の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付けている。
この実施形態では、リフレッシュ制御回路58が第1の実施形態のリフレッシュ制御回路18と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同一である。本実施形態の半導体メモリは、4つのバンクBK0〜BK3を有し、最大クロック周波数が10MHzの64MビットSDRAMとして形成されている。リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、2040nsにされている。また、SDRAMは、全バンクBK0〜BK3のプリチャージを同時に行うプリチャージオールコマンドを有している。
【0122】
リフレッシュ制御回路58は、第3の実施形態と同一の起動回路46、遅延回路48、リフレッシュカウンタ52、および状態取込回路54と、保持回路60、フリップフロップ62とを有している。
保持回路60は、パワーオンリセット信号POR、リフレッシュ開始信号REFS、リフレッシュタイミング信号REFT、および状態ラッチ信号STL0〜STL3を受け、完了信号CMP0〜CMP3、選択信号SEL0〜SEL3を出力している。フリップフロップ62は、リフレッシュ開始信号REFSの活性化に基づいてカウントアップ信号UPを低レベルに変化させ、完了信号CMP0〜CMP3が全て非活性化したことに基づいてカウントアップ信号UPを高レベルにする。
【0123】
図24は、保持回路60の詳細を示している。
保持回路60は、第3の実施形態の保持回路50(図18)からカウンタ50aおよびデコーダ50bを除いて構成されている。保持回路60のRSフリップフロップ50cは、リフレッシュ開始信号REFSをセット端子Sで直接受けている。すなわち、この実施形態では、リフレッシュ要求が発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化されると、全てのRSフリップフロップ50cがセットされ、完了信号CMP0〜CMP3が活性化される。バンク毎にリフレッシュ要求を発生しなくてよいため、リフレッシュ要求の間隔は、第3の実施形態の4倍の2040nsに設定されている。
【0124】
図25は、上述したSDRAMのリフレッシュ動作の概要を示している。この例では、バンクBK1に対応するアクティブコマンドAが時刻100nsに供給され、バンクBK1は、時刻1200nsまで通常動作を実行する。バンクBK0、BK2、BK3の通常動作の実行タイミングは、第3の実施形態(図20)と同一である。バースト長は“2”に設定されている。tRASの最大時間(タイミング仕様)は、2000nsに設定されている。
【0125】
図23に示した保持回路60は、リフレッシュ要求信号REFRQに同期して図示しない完了信号CMP0〜CMP3を活性化する。そして、非動作中のバンクBK0、BK2、BK3の選択信号SEL0、SEL2、SEL3が活性化され、これ等バンクのリフレッシュ動作が同時に実行される(図25(a))。次に、バンクBK1のプリチャージ動作が完了した後、バンクBK1のリフレッシュ動作が実行される(図25(b))。全てのバンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了した後、リフレッシュアドレスREFADが“0”から“1”に変更される(図25(c))。
【0126】
最初のリフレッシュ要求から2040ns後、次のリフレッシュ要求が発生する(図25(d))。このとき、バンクBK0〜BK3は、いずれも動作していないため、同時にリフレッシュされる(図25(e))。この例においても、リフレッシュ動作は、外部から認識されることなく実行される。
【0127】
図26は、図25に示したタイミングのうち、100ns〜1120nsの期間におけるリフレッシュ制御回路58の動作を示している。
この実施形態では、リフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュ開始信号REFSが活性化されると(図26(a))、全てのバンクBK0〜BK3に対応する完了信号CMP0〜CMP3が活性化される(図26(b))。リフレッシュ開始信号REFSの活性化により、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化され(図26(c))、カウントアップ信号UPが低レベルに変化する(図26(d))。リフレッシュタイミング信号REFTの活性化時に動作しているバンクBK1に対応して、状態ラッチ信号STL1が高レベルに変化する(図26(e))。
【0128】
図24に示した出力回路50eは、高レベルの完了信号CMP0〜CMP3を受け、リフレッシュタイミング信号REFTの活性化に同期して、低レベルの状態ラッチ信号STL0、STL2、STL3に対応する選択信号SEL0、SEL2、SEL3を活性化する(図26(f))。そして、非動作中のバンクBK0、BK2、BK3が同時にリフレッシュされる(図26(g))。この後、バンクBK0の通常動作が実行され、この期間状態信号ST0が高レベルになる(図26(h))。通常動作後のプリチャージ動作が完了すると、リチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図26(i))。次に、バンクBK2の通常動作が実行され、状態信号ST2が高レベルになる(図26(j))。この時点で、リフレッシュアドレスREFAD(=“0”)でリフレッシュされていないバンクは、BK1だけである。
【0129】
図27は、図25に示したタイミングのうち、1120ns〜2140nsの期間におけるリフレッシュ制御回路58の動作を示している。
バンクBK1の通常動作が完了し、プリチャージ動作が完了すると、状態信号ST1が低レベルに変化し(図27(a))、プリチャージ終了信号PREENDおよびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図27(b))。リフレッシュタイミング信号REFTの活性化に基づいて、状態ラッチ信号STL1が低レベルに変化し(図27(c))、選択信号SEL1が活性化される(図27(d))。そして、バンクBK1のリフレッシュ動作が実行される。
【0130】
選択信号SEL1の活性化から所定の時間後に、バンクBK1に対応するRSフリップフロップ50cがリセットされ、完了信号CMP1が非活性化される(図27(e))。図23に示したフリップフロップ62は、完了信号CMP0〜CMP3が全て低レベルになったことに基づいて、カウントアップ信号UPを高レベルに変化させる(図27(f))。そして、リフレッシュアドレスREFADが“0”から“1”に変化する(図27(g))。
【0131】
この後、バンクBK2、BK3の通常動作が順次完了し(図27(h)、(i))、プリチャージ終了信号PREENDおよびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図27(j)、(k))。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、バンク毎にリフレッシュ要求を発生しなくてよいため、リフレッシュ要求の間隔を、第3の実施形態の4倍の2040nsに設定できる。
【0132】
図28は、本発明に関連する半導体メモリの第5の実施形態を示している。第3の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付けている。
この実施形態では、リフレッシュ制御回路64が第1の実施形態のリフレッシュ制御回路18と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同一である。本実施形態の半導体メモリは、4つのバンクBK0〜BK3を有し、最大クロック周波数が10MHzの64MビットSDRAMとして形成されている。リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、510nsにされている。また、SDRAMは、全バンクBK0〜BK3のプリチャージを同時に行うプリチャージオールコマンドを有している。
【0133】
リフレッシュ制御回路64は、第3の実施形態と同一の起動回路46、遅延回路48、および状態取込回路54と、保持回路66、リフレッシュアドレス制御回路68とを有している。
保持回路66は、パワーオンリセット信号POR、リフレッシュ開始信号REFS、リフレッシュタイミング信号REFT、および状態ラッチ信号STL0〜STL3を受け、完了信号CMP0〜CMP3、選択信号SEL0〜SEL3、選択信号BS3、およびリフレッシュアドレスを選択するアドレス選択信号RAC0〜RAC3を出力している。
【0134】
リフレッシュアドレス制御回路68は、パワーオンリセット信号POR、完了信号CMP0〜CMP3、アドレス選択信号RAC0〜RAC3、および選択信号BS3を受け、リフレッシュアドレス信号REFAD0、REFAD1を出力している。
図29は、保持回路66の詳細を示している。
保持回路66は、第3の実施形態の保持回路50(図18)にバンクBK0〜BK3にそれぞれ対応するトグルフリップフロップ66aを追加して構成されている。トグルフリップフロップ66aは、電源オン時に活性化されるパワーオンリセット信号PORによりリセットされ、その後、選択信号SEL0〜SEL3の立ち下がりエッジに同期してそれぞれアドレス選択信号RAC0〜RAC3のレベルを反転する。すなわち、アドレス選択信号RAC0〜RAC3は、バンクBK0〜BK3でリフレッシュが実行されたときに反転する。リフレッシュは、アドレス選択信号RAC0〜RAC3が低レベルのとき、リフレッシュアドレスREFAD0を使用して実行され、アドレス選択信号RAC0〜RAC3が高レベルのとき、リフレッシュアドレスREFAD1を使用して実行される。
【0135】
図30は、リフレッシュアドレス制御回路68の詳細を示している。
リフレッシュアドレス制御回路68は、トグルフリップフロップ68a、NANDゲートおよびインバータを有する制御回路68b、フリップフロップ68c、リフレッシュカウンタ68d、スイッチ68e、68f、およびラッチ68g、68hを有している。
【0136】
トグルフリップフロップ68aは、パワーオンリセット信号PORによりリセットされ、その後、選択信号BS3の立ち下がりエッジに同期して相補の切り替え信号SWA、SWBのレベルを反転する。すなわち、切り替え信号SWA、SWBは、バンクBK3のリフレッシュ要求が発生する毎に、交互に活性化(高レベル)される。
制御回路68bは、8つの2入力NANDゲートと、2つの5入力NANDゲートと、インバータとを有している。4つの2入力NANDゲートは、アドレス選択信号RAC0〜RAC3が高レベルのときにそれぞれ活性化され、完了信号CMP0〜CMP3の反転レベルを状態信号A0〜A3として出力する。別の4つの2入力NANDゲートは、アドレス選択信号RAC0〜RAC3が低レベルのときにそれぞれ活性化され、完了信号CMP0〜CMP3の反転レベルを状態信号B0〜B3として出力する。一方の5入力NANDゲートは、切り替え信号SWAおよび状態信号A0〜A3が全て高レベルになったときに、カウントアップ信号UPAを低レベルに変化させる。他方の5入力NANDゲートは、切り替え信号SWBおよび状態信号B0〜B3が全て高レベルになったときに、カウントアップ信号UPBを低レベルに変化させる。
【0137】
フリップフロップ68cは、選択信号BS3の活性化に応じてカウントアップ信号UPを高レベルに変化させ、カウントアップ信号UPA、UPBのいずれかの低レベルを受けてカウントアップ信号UPを低レベルに変化させる。リフレッシュカウンタ68dは、カウントアップ信号UPの立ち下がりエッジに同期してリフレッシュアドレスREFADを1つ増加させる。
【0138】
スイッチ68e、68fは、例えばCMOS伝達ゲート等で構成されている。スイッチ68eは、切り替え信号SWBが高レベル、かつカウントアップ信号UPが低レベルのときにリフレッシュアドレス信号REFADをラッチ68gに出力する。スイッチ68fは、切り替え信号SWAが高レベル、かつカウントアップ信号UPが低レベルのときにリフレッシュアドレス信号REFADをラッチ68hに出力する。ラッチ68g、68hは、取り込んだリフレッシュアドレスREFADをリフレッシュアドレスREFAD0、REFAD1としてそれぞれ出力する。すなわち、切り替え信号SWBが高レベルのときにリフレッシュアドレスREFAD0が変更可能になり、切り替え信号SWAが高レベルのときリフレッシュアドレスREFAD1が変更可能になる。そして、リフレッシュアドレスREFAD0、REFAD1のいずれかを用いてリフレッシュ動作が実行される。
【0139】
図31は、リフレッシュアドレス制御回路68の動作原理を示している。
リフレッシュアドレス制御回路68の状態は、アドレス選択信号RAC0〜RAC3および完了信号CMP0〜CMP3のレベルに応じて、バンクBK0〜BK3毎にそれぞれ状態1〜状態4になる。状態1において、バンクBK0〜BK3に対応するリフレッシュ要求が順次発生する。バンクBK3のリフレッシュ要求が発生し、図示しない選択信号BS3が活性化されると、状態は、状態1から状態2に遷移し、非動作中のバンクのリフレッシュが順次実行される。すなわち、選択信号BS3の活性化後、リフレッシュアドレス制御回路68の状態が状態2でなくなったときに、1つのリフレッシュアドレスに対応して、全バンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了したことになる。この期間、状態1、2にあるバンクでは、リフレッシュアドレスREFAD0が使用され、また、さらに状態が変化し、状態3、4にあるバンクでは、リフレッシュアドレスREFAD1が使用される。この後、全バンクの状態が状態2以外になると、リフレッシュアドレス制御回路68は、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD0を“1”増加させ、状態2から状態3に遷移する。
【0140】
状態3、4において、バンクBK3のリフレッシュ要求が発生し、選択信号BS3が活性化されると、状態は、状態3から状態4に遷移し、非動作中のバンクのリフレッシュが実行される。すなわち、選択信号BS3の活性化後、リフレッシュアドレス制御回路68の状態が状態4でなくなったときに、1つのリフレッシュアドレスに対応して、全バンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了したことになる。状態3、4にあるバンクでは、リフレッシュアドレスREFAD1が使用され、また、さらに状態が変化し、状態1、2にあるバンクでは、REFAD0が使用される。この後、全バンクの状態が、状態3以外になると、リフレッシュアドレス制御回路68は、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD1を“1”増加させ、状態4から状態1に遷移する。
【0141】
なお、破線で示した状態1〜4の境界は、バンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作のタイミングに応じて、バンク毎に図の左右方向にずれる。このため、図示した各信号は、境界において全て同時に変化するわけではない。
図32は、上述したSDRAMのリフレッシュ動作の概要を示している。この例では、バンクBK0に対応するアクティブコマンドAが時刻0nsに供給され、バンクBK0は、時刻1800nsまで通常動作を実行する。バンクBK1〜BK3の通常動作の実行タイミングは、第3の実施形態(図20)と同一である。バースト長は、“2”に設定されている。tRASの最大時間(タイミング仕様)は、2000nsに設定されている。
【0142】
図において、バンクBK0に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生したとき、バンクBK0は、活性化されている(図32(a))。このため、このリフレッシュ要求は、図29に示したRSフリップフロップ50cに保持される。次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、バンクBK1のリフレッシュ動作が実行される(図32(b))。リフレッシュは、図30に示したラッチ68gが出力するリフレッシュアドレスREFAD0を使用して実行される。次に、バンクBK2、BK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生する(図32(c)、(d))。バンクBK2、BK3は、それぞれ活性化されているため、これ等リフレッシュ要求は、RSフリップフロップ50cに保持される。
【0143】
バンクBK2のプリチャージ動作の完了に対応して、図28に示したリフレッシュタイミング信号REFTが活性化され、バンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図32(e))。同様に、バンクBK0、BK3のプリチャージ動作の完了に対応して、図28に示したリフレッシュタイミング信号REFTがそれぞれ活性化され、バンクBK0、BK3のリフレッシュ動作が実行される(図32(f)、(g))。
【0144】
バンクBK3のリフレッシュ動作により、1つのリフレッシュアドレス(=“0”)に対応する全てのバンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作が完了する。このため、リフレッシュアドレスREFADは、“1”から“2”に変化し、リフレッシュアドレスREFAD0は、“0”から“2”に変化する(図32(h))。本実施形態では、リフレッシュアドレスREFADが増加する毎に、リフレッシュアドレスREFAD0、REFAD1が交互に2ずつ増加する。そして、一方のリフレッシュアドレスを使用してリフレッシュが実行される。連続する2つのリフレッシュアドレスを使用することで、tRASを第3の実施形態の4倍(2000ns)にできる。また、リフレッシュ動作は、外部から認識されることなく実行される。
【0145】
図33は、図32に示したタイミングのうち、100ns〜1120nsの期間におけるリフレッシュ制御回路64の動作を示している。
まず、第3の実施形態(図21)と同様に、リフレッシュ要求信号REFRQ、リフレッシュ開始信号REFS、およびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化され(図33(a)、(b))、完了信号CMP0が活性化される(図33(c))。このとき、アドレス選択信号RAC0〜RAC3は、低レベルにされ、状態信号A0〜A3、B0〜B3は高レベルにされ、切り替え信号SWA、SWBは、それぞれ高レベル、低レベルにされている(図33(d))。図30に示した制御回路68bは、完了信号CMP0の反転レベルを状態信号B0として出力する(図33(e))。バンクBK0が動作中のため、状態ラッチ信号STL0が高レベルに変化し、バンクBK0のリフレッシュは実行されない(図33(f))。
【0146】
次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化される(図33(g))。バンクBK1は、非動作中であるため、図21と同様に選択信号SEL1が活性化され、リフレッシュ動作が実行される(図33(h))。アドレス選択信号RAC0が低レベルのため、バンクBK1のリフレッシュは、リフレッシュアドレスREFAD0(=“0”)に対して実行される。選択信号SEL1の活性化により、アドレス選択信号RAC1は、高レベルに変化する(図33(i))。このため、バンクBK1に対応する次のリフレッシュ要求が発生したとき、リフレッシュアドレスREFAD1が使用される。制御回路68bは、完了信号CMP1の反転レベルを状態信号B1として出力する(図33(j))。
【0147】
図34は、図32に示したタイミングのうち、1120ns〜2140nsの期間におけるリフレッシュ制御回路64の動作を示している。
まず、第3の実施形態(図22)と同様に、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQ、リフレッシュ開始信号REFS、およびリフレッシュタイミング信号REFTが活性化され(図34(a)、(b))、完了信号CMP2が活性化される(図34(c))。制御回路68bは、完了信号CMP2の反転レベルを状態信号B2として出力する(図34(d))。バンクBK2が動作中のため、状態ラッチ信号STL2が高レベルに変化し、バンクBK2のリフレッシュは実行されない(図34(e))。
【0148】
バンクBK1の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図34(f))。この後、バンクBK2の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図34(g))。リフレッシュタイミング信号REFTの活性化に応じて選択信号SEL2が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図34(h))。選択信号SEL2の活性化により、アドレス選択信号RAC2は、高レベルに変化する(図34(i))。
【0149】
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQ、リフレッシュ開始信号REFS、リフレッシュタイミング信号REFT、および選択信号BS3が活性化され(図34(j)、(k)、(l))、完了信号CMP3が活性化される(図34(m))。バンクBK3が動作中のため、状態ラッチ信号STL3が高レベルに変化し、バンクBK3のリフレッシュは実行されない(図34(n))。選択信号BS3の活性化に応じて、切り替え信号SWA、SWBがそれぞれ低レベル、高レベルに変化し(図34(o)、(p))、カウントアップ信号UPAが高レベルに変化する。図30に示したフリップフロップ68cは、選択信号BS3の活性化に応じてセットされ、カウントアップ信号UPを高レベルに変化させる(図34(q))。
【0150】
次に、バンクBK0の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図34(r))。リフレッシュタイミング信号REFTの活性化に応じて選択信号SEL0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図34(s))。選択信号SEL0の活性化により、アドレス選択信号RAC0は、高レベルに変化する(図34(t))。
【0151】
次に、バンクBK3の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図34(u))。リフレッシュタイミング信号REFTの活性化に応じて選択信号SEL3が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される(図34(v))。選択信号SEL3の活性化により、アドレス選択信号RAC3は、高レベルに変化する(図34(w))。
【0152】
バンクBK3のリフレッシュ動作により完了信号CMP3が非活性化される(図34(x))。この時点で、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了する。このため、カウントアップ信号UP、UP0がそれぞれ低レベル、高レベルに変化し(図34(y))、リフレッシュアドレスREFADは、“1”から“2”に変化し、REFAD0は、“0”から“2”に変化する。(図34(z))。
【0153】
図35は、上述したSDRAMのリフレッシュ動作の別の例を示している。この例では、バンクBK0は、時刻0〜1800nsまで通常動作を実行する。バンクBK1は、時刻800〜1200nsまで通常動作を実行する。バンクBK2は、時刻1000〜2900nsまで通常動作を実行する。バンクBK3は、時刻1500〜2000nsまで通常動作を実行する。図において、バンクBK0に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生したとき、バンクBK0は、活性化されている(図35(a))。このため、このリフレッシュ要求は保持される。次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが発生し、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK1のリフレッシュ動作が実行される(図35(b))。次に、バンクBK2、BK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生する(図35(c)、(d))。バンクBK2、BK3に対応するリフレッシュ要求は、それぞれバンクBK1、BK0のプリチャージ動作と重なる。このため、図17に示した起動回路46により、リフレッシュ開始信号REFSの活性化タイミングがずらされる(図35(e)、(f))。
【0154】
バンクBK0、BK3の動作が完了し、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK0、BK3のリフレッシュ動作が実行される(図35(g)、(h))。次に、バンクBK0、BK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生し(図35(i)、(j))、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK0、BK1のリフレッシュ動作が実行される(図35(k)、(l))。
【0155】
次に、バンクBK2の動作が完了し、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図35(m))。バンクBK2のリフレッシュ動作により、1つのリフレッシュアドレス(=“0”)に対応する全てのバンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作が完了する。このため、リフレッシュアドレスREFADは、“1”から“2”に変化し、リフレッシュアドレスREFAD0は、“0”から“2”に変化する(図35(n)))。
【0156】
次に、バンクBK2、BK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生し(図35(o)、(p))、リフレッシュアドレスREFAD1(=“1”)に対応するバンクBK2、BK3のリフレッシュ動作が実行される(図35(q)、(r))。バンクBK3のリフレッシュ動作により、1つのリフレッシュアドレス(=“1”)に対応する全てのバンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作が完了する。このため、リフレッシュアドレスREFADは、“2”から“3”に変化し、リフレッシュアドレスREFAD1は、“1”から“3”に変化する(図35(s)))。
【0157】
この後、バンクBK0、BK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが順次発生し(図35(t)、(u))、リフレッシュアドレスREFAD0(=“2”)に対応するバンクBK0、BK1のリフレッシュ動作が実行される(図35(v)、(w))。
図36は、図35に示したタイミングのうち、時刻1120〜2140nsの期間におけるリフレッシュ制御回路64の動作を示している。なお、図35の時刻100〜1120nsの期間のタイミング図は、図33と同一であるため説明を省略する。
【0158】
まず、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図36(a))、完了信号CMP2が活性化される(図36(b))。この例では、バンクBK2が動作中のため、状態ラッチ信号STL2が高レベルに変化し、バンクBK2のリフレッシュは実行されない(図36(c))。このため、状態信号B2は、低レベルを維持する(図36(d))。
【0159】
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図36(e))、完了信号CMP3および選択信号BS3が活性化される(図36(f))。選択信号BS3の活性化により、切り替え信号SWA、SWBのレベルが反転する(図36(g))。バンクBK3が動作中のため、状態ラッチ信号STL3が高レベルに変化し、バンクBK3のリフレッシュは実行されない(図36(h))。
【0160】
次に、バンクBK0の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREEND、リフレッシュタイミング信号REFT、および選択信号SEL0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図36(i)、(j))。アドレス選択信号RAC0は、選択信号SEL0の非活性化に応じて高レベルに変化する(図36(k))。
【0161】
同様に、バンクBK3の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREEND、リフレッシュタイミング信号REFT、および選択信号SEL3が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される(図36(l)、(m))。アドレス選択信号RAC3は、選択信号SEL0の非活性化に応じて高レベルに変化する(図36(n))。この時点で、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK2のリフレッシュ動作が実行されていないため、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD0は、カウントアップされない。
【0162】
図37は、図35に示したタイミングのうち、時刻2140〜3160nsの期間におけるリフレッシュ制御回路64の動作を示している。
まず、バンクBK0に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図37(a))、完了信号CMP0が活性化される(図37(b))。バンクBK0は非動作中のため、選択信号SEL0が活性化され、リフレッシュ動作が実行される(図37(c))。アドレス選択信号RAC0は、選択信号SEL0の非活性化に応じて低レベルに変化する(図37(d))。図30に示した制御回路68bは、完了信号CMP0の反転レベルを状態信号A0として出力する(図37(e))。
【0163】
次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図37(f))、完了信号CMP1が活性化される(図37(g))。バンクBK1は非動作中のため、選択信号SEL1が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD1(=“1”)に対応するリフレッシュ動作が実行される(図37(h))。アドレス選択信号RAC1は、選択信号SEL1の非活性化に応じて低レベルに変化する(図37(i))。制御回路68bは、完了信号CMP1の反転レベルを状態信号A1として出力する(図37(j))。
【0164】
次に、バンクBK2の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREEND、リフレッシュタイミング信号REFT、および選択信号SEL2が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図37(k)、(l))。アドレス選択信号RAC2は、選択信号SEL2の非活性化に応じて高レベルに変化する(図37(m))。この時点で、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了する。このため、完了信号CMP2の非活性化に応じてカウントアップ信号UP、UP0がそれぞれ低レベル、高レベルに変化し(図37(n))、リフレッシュアドレスREFADは、“1”から“2”に変化し、REFAD0は、“0”から“2”に変化する。(図37(o))。
【0165】
図38は、図35に示したタイミングのうち、時刻3160〜4180nsの期間におけるリフレッシュ制御回路64の動作を示している。
まず、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図38(a))、完了信号CMP2が活性化される(図38(a))。バンクBK2は非動作中のため、選択信号SEL2が活性化され、リフレッシュ動作が実行される(図38(c))。アドレス選択信号RAC2は、選択信号SEL2の非活性化に応じて低レベルに変化する(図38(d))。制御回路68bは、完了信号CMP2の反転レベルを状態信号A2として出力する(図38(e))。
【0166】
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図38(f))、完了信号CMP3が活性化される(図38(g))。バンクBK3は非動作中のため、選択信号SEL3が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するリフレッシュ動作が実行される(図38(h))。アドレス選択信号RAC3は、選択信号SEL3の非活性化に応じて低レベルに変化する(図38(i))。制御回路68bは、完了信号CMP3の反転レベルを状態信号A3として出力する(図37(j))。選択信号BS3の活性化に応じて、カウントアップ信号UPが高レベルに変化し(図38(k))、切り替え信号SWA、SWBが再び反転する(図38(l)、(m))。
【0167】
この時点で、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK0〜BK3のリフレッシュが完了する。このため、完了信号CMP3の活性化に応じてカウントアップ信号UP、UP1がそれぞれ低レベル、高レベルに変化し(図38(n))、リフレッシュアドレスREFADは、“2”から“3”に変化し、REFAD1は、“1”から“3”に変化する。(図38(o))。
【0168】
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、連続する2つのリフレッシュアドレスを使用してリフレッシュ動作を実行することで、tRASを第3の実施形態の4倍(2000ns)にできる。
また、第3の実施形態と同様に、バンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作を分散させたので、ピーク電流を下げることができる。
【0169】
図39は、本発明の半導体メモリの第6の実施形態を示している。第3の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付けている。
この実施形態では、リフレッシュ制御回路70が第1の実施形態のリフレッシュ制御回路18と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同一である。本実施形態の半導体メモリは、4つのバンクBK0〜BK3を有し、最大クロック周波数が10MHzの64MビットSDRAMとして形成されている。リフレッシュ要求信号REFRQの発生間隔は、510nsにされている。また、SDRAMは、全バンクBK0〜BK3のプリチャージを同時に行うプリチャージオールコマンドを有している。
【0170】
リフレッシュ制御回路70は、第3の実施形態と同一の起動回路46、遅延回路48、および状態取込回路54と、保持回路72、リフレッシュアドレス制御回路74とを有している。
保持回路72は、パワーオンリセット信号POR、リフレッシュ開始信号REFS、リフレッシュタイミング信号REFT、および状態ラッチ信号STL0〜STL3を受け、完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13、選択信号SEL0〜SEL3、選択信号BS03、BS13を出力している。
【0171】
リフレッシュアドレス制御回路74は、パワーオンリセット信号POR、完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13、および選択信号BS03、BS13を受け、リフレッシュアドレス信号REFAD0、REFAD1を出力している。リフレッシュアドレス制御回路74は、複数のリフレッシュアドレスを生成するアドレス生成回路である。
図40は、保持回路72の詳細を示している。
【0172】
保持回路72は、3ビットのカウンタ72a、カウンタ72aの出力をデコードするデコーダ72b、8つのRSフリップフロップ50c、8つの遅延回路50d、および出力回路72cを有している。
カウンタ72aは、リフレッシュ開始信号REFSの立ち下がりエッジに同期してカウントアップし、カウント信号RBA0、RBA1、RBA2を出力する。ここで、カウント信号RBA0が下位ビットに対応している。
【0173】
デコーダ72bは、8つの3入力ANDゲートを有している。デコーダ72bは、リフレッシュ開始信号REFSの高レベル時に、カウント信号RBA0〜RBA2に応じて、カウンタ値“0”に対応する選択信号BS00、カウンタ値“1”に対応する選択信号BS01、カウンタ値“2”に対応する選択信号BS02、カウンタ値“3”に対応する選択信号BS03、カウンタ値“4”に対応する選択信号BS10、カウンタ値“5”に対応する選択信号BS11、カウンタ値“6”に対応する選択信号BS12、カウンタ値“7”に対応する選択信号BS13のいずれかを活性化する。
【0174】
RSフリップフロップ50cは、セット端子Sでそれぞれ選択信号BS00〜BS03、BS10〜BS13を受け、リセット端子Rでそれぞれ選択信号SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13を遅延させた遅延信号とパワーオンリセット信号PORとのOR論理を受けている。すなわち、RSフリップフロップ50cは、選択信号BS00〜BS03、BS10〜BS13の活性化を受けたときに完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13をそれぞれ活性化し、選択信号SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13の遅延信号またはパワーオンリセット信号PORの活性化を受けたときに完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13をそれぞれ非活性化する。ここで、選択信号BS00〜BS03、BS10〜BS13、SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13、および完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13の末尾の数字は、バンクの番号に対応している。遅延回路50dは、選択信号SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13をそれぞれ所定の時間遅延させ、遅延信号として出力する。
【0175】
出力回路72cは、選択信号SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13のうち、同一のバンクに対応する2つの信号のOR論理をそれぞれ選択信号SEL0〜SEL3として出力する。選択信号SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13は、それぞれ状態ラッチ信号STL0〜STL3が低レベル、かつリフレッシュタイミング信号REFTの高レベル期間に、活性化している完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13に応じて出力される。すなわち、出力回路72cは、完了信号CMP00〜CMP03、CMP10〜CMP13の活性化を受け、対応するバンクBK0〜BK3が非動作中であるときに、選択信号SEL00〜SEL03、SEL10〜SEL13を活性化する。
【0176】
図41は、リフレッシュアドレス制御回路74の詳細を示している。
リフレッシュアドレス制御回路74は、フリップフロップ74a、74b、パルス発生回路74c、74d、および第5の実施形態のリフレッシュアドレス制御回路68と同一のフリップフロップ68c、リフレッシュカウンタ68d、スイッチ68e、68f、ラッチ68g、68hを有している。
【0177】
フリップフロップ74aは、選択信号BS03の活性化に応じてセットされ、完了信号CMPAを高レベルに変化させ、完了信号CMP00〜CMP03の全ての非活性化に応じてリセットされ、完了信号CMPAを低レベルに変化させる。フリップフロップ74bは、選択信号BS13の活性化に応じてセットされ、完了信号CMPBを高レベルに変化させ、完了信号CMP10〜CMP13の全ての非活性化に応じてリセットされ、完了信号CMPBを低レベルに変化させる。
【0178】
パルス発生回路74cは、完了信号CMPAの立ち下がりエッジに同期して正のパルス信号PLSAを生成する。パルス発生回路74dは、完了信号CMPBの立ち下がりエッジに同期して正のパルス信号PLSBを生成する。パルス信号PLSA、PLSBのOR論理は、カウントアップ信号UPとしてリフレッシュカウンタ68dに供給される。
図42および図43は、SDRAMが図30に示したタイミングで動作するときのリフレッシュアドレス制御回路70の動作を示している。図42および図43は、それぞれ上述した図33および図34に対応している。図33および図34と同じタイミングの波形については、説明を省略する。
【0179】
図42において、まず、バンクBK0に対応するリフレッシュ要求信号REFRQ、が活性化され(図42(a))、完了信号CMP00が活性化される(図42(b))。このとき、バンクBK0は動作中のため、リフレッシュは実行されない。
次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図42(c))、完了信号CMP01が活性化される(図42(d))。バンクBK1は非動作中のため、選択信号SEL1が活性化され、リフレッシュが実行される(図42(e))。
【0180】
図43において、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図43(a))、完了信号CMP02が活性化される(図43(b))。このとき、バンクBK2は動作中のため、リフレッシュは実行されない。バンクBK1、BK2の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが順次活性化される(図43(c))。選択信号SEL2が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図43(d))。選択信号SEL2の非活性化により、完了信号CMP02は非活性化される(図43(e))。
【0181】
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図43(f))、完了信号CMP03が活性化される(図43(g))。選択信号BS03の活性化に応じて、完了信号CMPAが高レベルに変化する(図43(h))。バンクBK0の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図43(i))。選択信号SEL0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図43(j))。選択信号SEL0の非活性化により、完了信号CMP00は非活性化される(図43(k))。
【0182】
次に、バンクBK3の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが順次活性化される(図43(l))。選択信号SEL3が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図43(m))。選択信号SEL3の非活性化により、完了信号CMP03は非活性化される(図43(n))。完了信号CMP03の非活性化により、完了信号CMPAが低レベルに変化し、パルス信号PLSAが生成される(図43(o))。そして、カウントアップ信号UP、UP0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD0が“2”に変化する(図43(p))。
【0183】
図44〜図45は、SDRAMが図35に示したタイミングで動作するときの時刻1120〜4180nsにおけるリフレッシュアドレス制御回路70の動作を示している。図44〜図45は、それぞれ上述した図36〜図38に対応している。図36〜図38と同じタイミングの波形については、説明を省略する。
図44において、まず、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図44(a))、完了信号CMP02が活性化される(図44(b))。このとき、バンクBK2は動作中のため、リフレッシュは実行されない。
【0184】
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図44(c))、完了信号CMP03が活性化される(図44(d))。選択信号BS03の活性化に応じて、完了信号CMPAが高レベルに変化する(図44(e))。バンクBK0の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが順次活性化される(図44(f))。選択信号SEL0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図44(g))。選択信号SEL0の非活性化により、完了信号CMP00は非活性化される(図44(h))。
【0185】
次に、バンクBK3の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが順次活性化される(図44(i))。選択信号SEL3が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図44(j))。選択信号SEL3の非活性化により、完了信号CMP03は非活性化される(図43(k))。このとき、リフレッシュアドレスREFAD0に対応するバンクBK2のリフレッシュが完了していないため、完了信号CMPAは変化せず、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD0は変化しない。
【0186】
図45において、バンクBK0に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図45(a))、完了信号CMP10が活性化される(図45(b))。バンクBK0は非動作中のため、選択信号SEL0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK0のリフレッシュ動作が実行される(図45(c))。
【0187】
次に、バンクBK1に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図45(d))、完了信号CMP11が活性化される(図45(e))。バンクBK1は非動作中のため、選択信号SEL1が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK1のリフレッシュ動作が実行される(図45(f))。
この後、バンクBK2の通常動作が完了し、プリチャージ終了信号PREENDが活性化され、リフレッシュタイミング信号REFTが活性化される(図45(g))。選択信号SEL2が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD0に対応してバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図45(h))。選択信号SEL2の非活性化により、完了信号CMP02は非活性化される(図45(i))。完了信号CMP02の非活性化により、完了信号CMPAが低レベルに変化し、パルス信号PLSAが生成される(図45(j))。そして、カウントアップ信号UP、UP0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD0が“2”に変化する(図45(k))。
【0188】
図46において、バンクBK2に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図46(a))、完了信号CMP12が活性化される(図46(b))。バンクBK2は非動作中のため、選択信号SEL2が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK2のリフレッシュ動作が実行される(図46(c))。
次に、バンクBK3に対応するリフレッシュ要求信号REFRQが活性化され(図46(d))、完了信号CMP13が活性化される(図46(e))。選択信号BS13の活性化に応じて、完了信号CMPBが高レベルに変化する(図46(f))。バンクBK3は非動作中のため、選択信号SEL3が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK3のリフレッシュ動作が実行される(図46(g))。選択信号SEL3の活性化により、完了信号CMP13が非活性化される(図46(h))。この時点で、リフレッシュアドレスREFAD1に対応するバンクBK0〜BK3のリフレッシュ動作が完了している。このため、完了信号CMP13の非活性化により、完了信号CMPBが低レベルに変化し、パルス信号PLSBが生成される(図46(i))。そして、カウントアップ信号UP、UP0が活性化され、リフレッシュアドレスREFAD、REFAD1が“3”に変化する(図46(j))。
【0189】
この実施形態においても、上述した第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、読み出し動作中にリフレッシュ動作が発生する例について述べた。書き込み動作中にリフレッシュ動作が発生する場合にも、読み出し動作と同様のタイミングでリフレッシュ動作が自動的に実行される。
【0190】
上述した第2、第5、第6の実施形態では、2つのリフレッシュアドレスを使用して、バンクBK0〜BK3をリフレッシュした例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、3つ以上のリフレッシュアドレスを使用して、バンクBK0〜BK3をリフレッシュしてもよい。この場合、生成するリフレッシュアドレスの数に対応して保持回路、優先回路を増やすだけで、tRASを容易に長くできる。
【0191】
上述した第5および第6の実施形態では、バンクBK0〜BK3に対応してそれぞれリフレッシュ要求を発生した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、第4の実施形態と同様に、全バンクBK0〜BK3に対して同時にリフレッシュ要求を発生してもよい。
上述した実施形態では、リフレッシュカウンタ20を、バンクBK0〜BK3に共通に1つ形成した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、リフレッシュカウンタ20を、バンクBK0〜BK3毎に形成してもよい。
【0192】
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
【0195】
【発明の効果】
本発明の半導体メモリでは、リフレッシュ動作を外部から認識されることなく実行できる。すなわち、複数のバンクを有する半導体メモリにおいて、メモリセルのリフレッシュを内部で自動的に実行できる。
あるリフレッシュアドレスでリフレッシュすべきバンクが動作中の場合、別のリフレッシュアドレスで別のバンクをリフレッシュできる。この結果、一つのバンクについて連続してアクセスできる最大時間を長くできる。
【0196】
本発明の半導体メモリでは、簡易な回路で複数のリフレッシュアドレスを生成できる。
本発明の半導体メモリでは、複数のリフレッシュアドレスを使用して、複数のバンクをリフレッシュする場合にも、保持回路が保持する情報と、リフレッシュアドレスとを常に対応させることができ、各バンクのメモリセルを確実にリフレッシュできる。
【0197】
本発明の半導体メモリでは、一つのバンクを連続してアクセスできる最大時間を長くすることができ、一般にページ動作と称する連続アクセスの最大回数を増やすことができる。
本発明の半導体メモリでは、複数のリフレッシュアドレスが生成される場合においても、リフレッシュを競合することなく実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のリフレッシュ制御回路およびリフレッシュカウンタを示す回路図である。
【図3】図1の保持回路を示す回路図である。
【図4】図1の優先回路を示す回路図である。
【図5】第1の実施形態におけるリフレッシュ動作の概要を示すタイミング図である。
【図6】第1の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるリフレッシュ制御回路を示すブロック図である。
【図8】図7の第1保持回路を示す回路図である。
【図9】図7の第2保持回路を示す回路図である。
【図10】図7の第1優先回路を示す回路図である。
【図11】図7の第2優先回路を示す回路図である。
【図12】図7のリフレッシュカウンタを示す回路図である。
【図13】第2の実施形態におけるリフレッシュ動作の概要を示すタイミング図である。
【図14】第2の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図15】第2の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図16】本発明の第3の実施形態におけるリフレッシュ制御回路を示すブロック図である。
【図17】図16の起動回路の詳細を示す回路図である。
【図18】図16の保持回路の詳細を示す回路図である。
【図19】第3の実施形態における起動回路の動作を示すタイミング図である。
【図20】第3の実施形態におけるリフレッシュ動作の概要を示すタイミング図である。
【図21】第3の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図22】第3の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図23】本発明の第4の実施形態におけるリフレッシュ制御回路を示すブロック図である。
【図24】図23の保持回路の詳細を示す回路図である。
【図25】第4の実施形態におけるリフレッシュ動作の概要を示すタイミング図である。
【図26】第4の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図27】第4の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図28】本発明の第5の実施形態におけるリフレッシュ制御回路を示すブロック図である。
【図29】図28の保持回路の詳細を示す回路図である。
【図30】図28のリフレッシュアドレス制御回路の詳細を示す回路図である。
【図31】図28のリフレッシュアドレス制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図32】第5の実施形態におけるリフレッシュ動作の概要を示すタイミング図である。
【図33】第5の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図34】第5の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図35】第5の実施形態におけるリフレッシュ動作の別の例を示すタイミング図である。
【図36】図35におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図37】図35におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図38】図35におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図39】本発明の第6の実施形態におけるリフレッシュ制御回路を示すブロック図である。
【図40】図39の保持回路の詳細を示す回路図である。
【図41】図39のリフレッシュアドレス制御回路の詳細を示す回路図である。
【図42】第6の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図43】第6の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示すタイミング図である。
【図44】第6の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示す別のタイミング図である。
【図45】第6の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示す別のタイミング図である。
【図46】第6の実施形態におけるリフレッシュ制御回路の動作を示す別のタイミング図である。
【符号の説明】
10 SDRAM
12 コマンドデコーダ12
14 状態レジスタ
16 リフレッシュ発生回路
18 リフレッシュ制御回路
20 リフレッシュカウンタ
20a カウンタ
20b ラッチ
22 起動回路
24 保持回路
24a RSフリップフロップ
24b CMOS伝達ゲート
24c ANDゲート
24d パルス発生回路
26 優先回路
26a、26b、26c、26d、26e ANDゲート
28 状態取込回路
28a ラッチ
28b 遅延回路
28c パルス発生回路
30 バンク選択回路
30a ラッチ
32 リフレッシュ制御回路
34 第1保持回路
34a ラッチ
36 第2保持回路
36a ラッチ
38 第1優先回路
38a ORゲート
40 第2優先回路
40a、40b、40c、40d、40e ANDゲート
40f ORゲート
42 リフレッシュカウンタ
42a カウンタ
42b、42c ラッチ
44 リフレッシュ制御回路
46 リフレッシュの起動回路
46a、46b、46c フリップフロップ
46d、46e 遅延回路
46f パルス生成回路
48 遅延回路
50 保持回路
50a 2ビットカウンタ
50b デコーダ
50c RSフリップフロップ
50d 遅延回路
50e 出力回路
52 リフレッシュカウンタ
54 状態取込回路
リフレッシュ制御回路
保持回路60
フリップフロップ62
リフレッシュ制御回路64
保持回路66
リフレッシュアドレス制御回路68
トグルフリップフロップ66a
トグルフリップフロップ68a
制御回路68b
フリップフロップ68c
リフレッシュカウンタ68d
スイッチ68e、68f
ラッチ68g、68h
リフレッシュ制御回路70
保持回路72
リフレッシュアドレス制御回路74
カウンタ72a
デコーダ72b
出力回路72c
フリップフロップ74a、74b
パルス発生回路74c、74d
A0、A1、A2、A3 状態信号
ACT アクティブ信号
AD アドレス
ASEL1、ASEL2 アドレス選択信号
B0、B1、B2、B3 状態信号
BA バンクアドレス
BK0〜BK3 バンク
BS0〜BS3 選択信号
BS00、BS01、BS02、BS03 選択信号
BS10、BS11、BS12、BS13 選択信号
CAD 列アドレス
CM0〜CM3 完了信号
CM10〜CM13、CM20〜CM23 完了信号
CMD コマンド信号
CMP 完了信号
CMP0〜CMP3 完了信号
CMP00〜CMP13、CMP10〜CMP13、CMP20〜CMP23 完了信号
CMPA、CMPB 完了信号
PER0〜PER3 許可信号
PRE プリチャージ信号
/PRED 遅延プリチャージ信号
PREEND プリチャージ終了信号
PREL プリチャージラッチ信号
PLSA、PLSB パルス信号
RAC0〜RAC3 アドレス選択信号
RAD 行アドレス
RBA0、RBA1、RBA2 カウント信号
RD 読み出し信号
REFAD リフレッシュアドレス
REFAD0、REFAD1、REFAD2 リフレッシュアドレス信号
REFD 遅延リフレッシュ信号
REFP リフレッシュパルス
REFRQ リフレッシュ要求信号
REFS リフレッシュ開始信号
REFT リフレッシュタイミング信号
SE0〜SE3 選択信号
SE10〜SE13、SE20〜SE23 選択信号
SEL0〜SEL3 選択信号
SEL00、SEL01、SEL02、SEL03 選択信号
SEL10、SEL11、SEL12、SEL13 選択信号
SET0〜SET3 セット信号
SET10〜SET13、SET20〜SET23 セット信号
ST0〜ST3 状態信号
STL0〜STL3、/STL0〜/STL3 状態ラッチ信号
SWA、SWB 切り替え信号
UP カウントアップ信号
UP0、UP1
UPA、UPB
WR 書き込み信号

Claims (3)

  1. メモリセルを有し独立に動作する複数のバンクと、
    前記メモリセルをリフレッシュするためのリフレッシュ要求を所定の間隔で発生するリフレッシュ発生回路と、
    複数のリフレッシュアドレスを生成するアドレス生成回路と、
    前記各リフレッシュアドレスが示す前記各バンク内の前記メモリセルについて、それぞれリフレッシュの完了・未完了の情報を保持する複数の保持回路と、
    前記リフレッシュ要求の発生時に、非動作中の前記バンクのうち、前記各保持回路に保持された情報に基づいて、前記リフレッシュアドレスに対応するリフレッシュが未完了の前記メモリセルをリフレッシュするリフレッシュ制御回路とを備え、
    前記アドレス生成回路は、前記リフレッシュアドレスを生成するリフレッシュカウンタと、該リフレッシュカウンタが前回生成した前記リフレッシュアドレスを保持するアドレス保持回路とを備え、
    前記アドレス保持回路が保持する前記リフレッシュアドレスに対応する前記保持回路に保持する前記情報が全て完了になったときに、
    前記リフレッシュカウンタが生成する前記リフレッシュアドレスに対応する前記保持回路は、保持している情報を前記アドレス保持回路が保持する前記リフレッシュアドレスに対応する前記保持回路に転送した後、該情報を全て未完了に変更し、
    前記リフレッシュカウンタは、現在のカウンタ値を前記アドレス保持回路に転送した後、カウントアップされることを特徴とする半導体メモリ。
  2. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    一つの前記バンクを連続してアクセスできる最大時間の仕様は、
    (リフレッシュ要求の発生間隔)×(バンクの数)×(保持回路の数−1)
    より短く設定されていることを特徴とする半導体メモリ。
  3. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    非動作中の前記バンクのうち、前記リフレッシュアドレスに対応するリフレッシュが未完了の前記メモリセルが複数あるときに、リフレッシュする該メモリセルを決める優先回路を備えていることを特徴とする半導体メモリ。
JP2000351601A 2000-11-17 2000-11-17 半導体メモリ Expired - Fee Related JP4641094B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000351601A JP4641094B2 (ja) 2000-11-17 2000-11-17 半導体メモリ
US09/924,779 US6426909B1 (en) 2000-11-17 2001-08-09 Semiconductor memory
KR1020010052429A KR100666014B1 (ko) 2000-11-17 2001-08-29 반도체 메모리

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000351601A JP4641094B2 (ja) 2000-11-17 2000-11-17 半導体メモリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002157881A JP2002157881A (ja) 2002-05-31
JP4641094B2 true JP4641094B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=18824628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000351601A Expired - Fee Related JP4641094B2 (ja) 2000-11-17 2000-11-17 半導体メモリ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6426909B1 (ja)
JP (1) JP4641094B2 (ja)
KR (1) KR100666014B1 (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6272070B1 (en) * 2000-02-09 2001-08-07 Micron Technology, Inc. Method and apparatus for setting write latency
JP4078119B2 (ja) * 2002-04-15 2008-04-23 富士通株式会社 半導体メモリ
KR100431303B1 (ko) * 2002-06-28 2004-05-12 주식회사 하이닉스반도체 페이지 기록 모드를 수행할 수 있는 슈도 스태틱램
JP4041358B2 (ja) * 2002-07-04 2008-01-30 富士通株式会社 半導体メモリ
JP3998539B2 (ja) * 2002-08-28 2007-10-31 富士通株式会社 半導体記憶装置
US6781908B1 (en) * 2003-02-19 2004-08-24 Freescale Semiconductor, Inc. Memory having variable refresh control and method therefor
KR100532456B1 (ko) * 2003-07-30 2005-11-30 삼성전자주식회사 메모리 컨트롤러 및 상기 메모리 컨트롤러를 구비하는반도체 장치
US7583551B2 (en) 2004-03-10 2009-09-01 Micron Technology, Inc. Power management control and controlling memory refresh operations
KR100596443B1 (ko) * 2004-04-27 2006-07-05 주식회사 하이닉스반도체 다수 뱅크 구조 디램을 위한 리프레시 제어회로 및 그 방법
TWI277982B (en) * 2004-04-29 2007-04-01 Samsung Electronics Co Ltd Semiconductor memory device with auto refresh to specified bank
US7484140B2 (en) * 2004-07-07 2009-01-27 Freescale Semiconductor, Inc. Memory having variable refresh control and method therefor
WO2007069506A1 (ja) * 2005-12-16 2007-06-21 Nec Corporation 記憶領域割当システム及び方法と制御装置
JP4894306B2 (ja) * 2006-03-09 2012-03-14 富士通セミコンダクター株式会社 半導体メモリ、メモリシステムおよび半導体メモリの動作方法
JP5157207B2 (ja) * 2007-03-16 2013-03-06 富士通セミコンダクター株式会社 半導体メモリ、メモリコントローラ、システムおよび半導体メモリの動作方法
JP2008262616A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置、内部リフレッシュ停止方法、外部アクセスと内部リフレッシュとの競合処理方法、カウンタ初期化手法、外部リフレッシュのリフレッシュアドレス検出方法、及び外部リフレッシュ実行選択方法
US8397010B1 (en) * 2007-04-16 2013-03-12 Juniper Networks, Inc. Convenient, flexible, and efficient management of memory space and bandwidth
US7872822B1 (en) 2007-06-26 2011-01-18 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive refreshing zones based on serpentine access of disk surfaces
US8174780B1 (en) 2007-06-27 2012-05-08 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive biasing a refresh monitor with write parameter of a write operation
US7945727B2 (en) * 2007-07-27 2011-05-17 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive refreshing zones in segments to sustain target throughput of host commands
JP5045337B2 (ja) * 2007-09-27 2012-10-10 富士通セミコンダクター株式会社 半導体メモリ、半導体メモリの動作方法およびシステム
TWI367486B (en) * 2007-12-25 2012-07-01 Ind Tech Res Inst Memory device and refresh method thereof
US7974029B2 (en) * 2009-07-31 2011-07-05 Western Digital Technologies, Inc. Disk drive biasing refresh zone counters based on write commands
JP2012252742A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Elpida Memory Inc 半導体装置
JP5333566B2 (ja) * 2011-11-22 2013-11-06 富士通セミコンダクター株式会社 ダイナミック型半導体メモリのリフレッシュ制御方法
JP5454618B2 (ja) * 2012-05-28 2014-03-26 富士通セミコンダクター株式会社 メモリ装置,メモリコントローラ及びメモリシステム
US9773533B2 (en) * 2013-06-06 2017-09-26 Etron Technology, Inc. Memory with low current consumption and method for reducing current consumption of a memory
KR20150067416A (ko) * 2013-12-10 2015-06-18 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치
KR20150080261A (ko) * 2013-12-31 2015-07-09 에스케이하이닉스 주식회사 액티브 제어 장치 및 이를 포함하는 반도체 장치
KR20170013101A (ko) 2015-07-27 2017-02-06 에스케이하이닉스 주식회사 입출력라인구동회로를 포함하는 반도체장치 및 반도체시스템
US10141042B1 (en) 2017-05-23 2018-11-27 Micron Technology, Inc. Method and apparatus for precharge and refresh control
JP2020170315A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 キヤノン株式会社 アクセス管理装置
US11468938B2 (en) 2020-11-12 2022-10-11 Micron Technology, Inc. Memory with programmable refresh order and stagger time
US20240105251A1 (en) * 2022-09-27 2024-03-28 Micron Technology, Inc. Apparatuses and methods to deprioritize traffic to unavilable memory banks

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5557577A (en) * 1995-05-01 1996-09-17 Apple Computer, Inc. System and method for performing wake-up operations to a memory
US5636173A (en) * 1995-06-07 1997-06-03 Micron Technology, Inc. Auto-precharge during bank selection
JP2000173263A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
JP2000251467A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Nec Ibaraki Ltd メモリリフレッシュ制御装置およびその制御方法
JP4555416B2 (ja) * 1999-09-22 2010-09-29 富士通セミコンダクター株式会社 半導体集積回路およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6426909B1 (en) 2002-07-30
US20020060940A1 (en) 2002-05-23
JP2002157881A (ja) 2002-05-31
KR20020038465A (ko) 2002-05-23
KR100666014B1 (ko) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4641094B2 (ja) 半導体メモリ
JP4078119B2 (ja) 半導体メモリ
US6741515B2 (en) DRAM with total self refresh and control circuit
JP4000206B2 (ja) 半導体記憶装置
US5999472A (en) Multi-bank synchronous semiconductor memory device with easy control
JP2007226934A (ja) 向上されたリフレッシュメカニズムを有するダイナミック半導体メモリ
JP2002244920A (ja) Dramインターフェース回路
WO2004070786A2 (en) Detection circuit for mixed asynchronous and synchronous memory operation
JP4439033B2 (ja) 半導体記憶装置
JP4489784B2 (ja) 半導体メモリ
JP3778417B2 (ja) 半導体記憶装置
US7373453B2 (en) Method and apparatus of interleaving memory bank in multi-layer bus system
JP2011081553A (ja) 情報処理装置及びその制御方法
JPH0916470A (ja) 半導体記憶装置
KR100375895B1 (ko) 메모리 액세스 방법 및 시스템
JPH10162576A (ja) 半導体メモリ装置のカラム選択ラインイネーブル回路
US11270751B2 (en) Pseudo static random access memory and method for writing data thereof
JP2002074948A (ja) 半導体集積回路装置
JPH10134569A (ja) 同期型ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ
JP4188640B2 (ja) 半導体記憶装置、半導体記憶装置の制御方法及び半導体記憶装置の試験方法
JP2004185686A (ja) 半導体記憶装置
JP4386657B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3939858B2 (ja) 同期型dramのアクセス方法、インタフェース回路、及び、半導体集積回路装置
JP7373034B1 (ja) 擬似スタティックランダムアクセスメモリ
JP2000222879A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees