JP4640638B2 - 車両の荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後席後側の後部荷室にフロアリッドを設置し、そのフロアリッドを、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能に構成した車両の荷室構造に関する。
従来、自動車等の車両において、シート後側の後部荷室にフロアリッドを設置し、後部荷室に積み込む荷物に応じて、フロアリッドを床面形成状態と立設状態とに選択的に切換え可能であり、フロアリッドを床面形成状態に切換えると、このフロアリッドが後部荷室の下床部の上面側を覆うと共に、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成し、また、フロアリッドを立設状態に切換えると、前記下床部が露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する、車両の荷室構造が実用に供されている。
例えば、特許文献1の車両用荷室構造では、後部荷室に箱体と蓋部材とを有する物入れが設置されている。この後部荷室の前側のシートは、前後にスライド可能であると共に、シートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙って揺動可能に、シートクッションのベース体に支持されている。ベース体の後端部に板状の第1隙間閉塞部材の基端部が回動自在に連結され、その第1隙間閉塞部材に前記蓋部材がスライド自在に支持され、また、ベース体の後端部に板状の第2隙間閉塞部材の基端部が回動自在に連結され、その第2隙間閉塞部材はシートバックの背面に当接する方向へ回動付勢されている。
一方、本願出願人は、図11に示すように、車両100 の後席101 の後側の後部荷室102 に、後席101 等には連結されずに独立に設置されたフロアリッド103 を備えた荷室構造を実用化している。この荷室構造では、後部荷室102 のフロア部分104 の前端部に車幅方向に細長く延びる凹部105 が形成され、この凹部105 にフロアリッド103 の下端部が挿入されて、フロアリッド103 が後席101 に対して自立して立設状態に保持され、起立姿勢のシートバック101aの後側に近接状に位置する。
特開2002−67808号公報
図11のようなフロアリッドを備えた車両の荷室構造では、フロアリッドを立設状態にして、下床部の床面に荷物を載置することができ、その下床部の上面を硬質面に形成することにより、下床部に汚れが付いてもそれを容易に払拭できるため、乗員等は汚れた荷物も気にすることなく下床部に載置することができる。しかし、後部荷室に形成する下床部を硬質面に形成しただけでは、荷物の載置領域が限られた領域となり、そこで、起立姿勢のシートバックの後面も硬質面に形成することで、シートバックを前方へ倒伏させた倒伏姿勢で、このシートバックと下床部とに亙って硬質面を形成し、この硬質面に荷物を載置可能に構成することが考えられる。
しかし、この場合、倒伏姿勢のシートバックの上面は常に硬質面であり、この硬質面に滑り易い荷物や壊れ易い割れ物等の荷物を載置することは不適切であり、その点、乗員の要求を満たすものにならない。しかも、倒伏姿勢のシートバックと下床部とに亙って荷物を載置可能にするために、このフロアリッドは不要となり邪魔になるため、使い勝手が非常に悪くなる。更に、シートバックの硬質面が荷物載置のために使用されない状態で常時露出した状態となるため、見た目が悪く、その硬質面が汚れている場合には、その汚れが他に付く虞がある。
特許文献1の車両用荷室構造では、シートクッションのベース体の後端部に第1隙間閉塞部材の基端部が回動自在に連結され、その第1隙間閉塞部材に蓋部材がスライド自在に支持されているため、前記のように、倒伏姿勢のシートバックの上面に硬質面を形成しても、シートバックと後部荷室の物入れの箱体とに亙って荷物を載置することは、第1隙間閉塞部材、蓋部材が邪魔になり困難である。尚、第1隙間閉塞部材、蓋部材の裏面側には、蓋部材をスライド自在に支持する為の部材が設けられており、これらの裏面を上に向けて荷物の載置面とすることも困難である。
本発明の目的は、特に、後部荷室に設置したフロアリッドを利用して、後席のシートバックが前方へ倒伏した倒伏姿勢のときに、そのシートバックと後部荷室とに亙って荷物載置面として広い硬質面を形成する状態と広い軟質面を形成する状態とに切換え可能にして、利便性を高め、使い勝手を良くし、前記状態の切換えを別途部材を用いることなく、簡単に且つ確実に行うことができる、車両の荷室構造を提供することである。
請求項1の車両の荷室構造は、シートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙ってヒンジ部を中心として揺動可能に構成される後席を搭載した車両の荷室構造において、前記後席の後側の後部荷室に設置され、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、前記シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッドと、前記床面形成状態のフロアリッドにより上面側が覆われると共にフロアリッドが前記収納状態のときに露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する下床部とを備え、前記床面形成状態のフロアリッドの上面に硬質面を形成すると共に下面に軟質面を形成し、前記下床部の上面に軟質面を形成し、前記起立姿勢のシートバックの後面にシート硬質面を形成し、前記シートバックは、そのシート硬質面とフロアリッドの硬質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成されている。
この車両には後席が搭載され、この後席のシートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙ってヒンジ部を中心として揺動可能になっている。この車両の荷室構造では、後席の後側の後部荷室にボード状のフロアリッドが設置され、このフロアリッドが床面形成状態と収納状態とに選択的に切換えられる。フロアリッドが床面形成状態のとき、このフロアリッドにより、後部荷室の下床部の上面側が覆われ、後部荷室の床面の少なくとも一部が形成され、このフロアリッド上に荷物を載置可能になる。フロアリッドは、シートバックの後面部に保持されて収納状態となり、このとき、後部荷室の下床部の上面側が開放して下床部が露出し、この下床部上に荷物を載置可能になる。
床面形成状態のフロアリッドの上面に硬質面が形成されると共に下面に軟質面が形成され、下床部の上面に軟質面が形成され、起立姿勢のシートバックの後面にシート硬質面が形成されている。シートバックは係合部を有し、そのシートバックのシート硬質面とフロアリッドの硬質面とを対面させた状態で、フロアリッドを係合部に係合させて、シートバックを収納状態にすることができ、この状態で、シートバックを起立姿勢と倒伏姿勢とに亙って揺動させることができる。
フロアリッドが床面形成状態でシートバックが倒伏姿勢のときに、少なくともシートバックの上面つまり硬質面とフロアリッドの上面つまり硬質面とで、荷物を載置可能な広い硬質面が形成される。フロアリッドが収納状態でシートバックが倒伏姿勢のときに、少なくともシートバックに保持されたフロアリッドの上面つまり軟質面と下床部の上面つまり軟質面とで、荷物を載置可能な広い軟質面が形成される。このように、後部荷室に設置したフロアリッドを利用して、後席のシートバックが前方へ倒伏した倒伏姿勢のときに、そのシートバックと後部荷室とに亙って荷物載置面として広い硬質面を形成する状態と広い軟質面を形成する状態とに切換えることができる。
請求項2の車両の荷室構造は、シートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙ってヒンジ部を中心として揺動可能に構成される後席を搭載した車両の荷室構造において、前記後席の後側の後部荷室に設置され、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、前記シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッドと、前記床面形成状態のフロアリッドにより上面側が覆われると共にフロアリッドが前記収納状態のときに露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する下床部とを備え、前記床面形成状態のフロアリッドの上面に軟質面を形成すると共に下面に硬質面を形成し、前記下床部の上面に硬質面を形成し、前記起立姿勢のシートバックの後面にシート軟質面を形成し、前記シートバックは、そのシート軟質面とフロアリッドの軟質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成されている。
フロアリッドが床面形成状態でシートバックが倒伏姿勢のときに、少なくともシートバックの上面つまり軟質面とフロアリッドの上面つまり軟質面とで、荷物を載置可能な広い軟質面が形成される。フロアリッドが収納状態でシートバックが倒伏姿勢のときに、少なくともシートバックに保持されたフロアリッドの上面つまり硬質面と下床部の上面つまり硬質面とで、荷物を載置可能な広い硬質面が形成される。このように、後部荷室に設置したフロアリッドを利用して、後席のシートバックが前方へ倒伏した倒伏姿勢のときに、そのシートバックと後部荷室とに亙って荷物載置面として広い軟質面を形成する状態と広い硬質面を形成する状態とに切換えることができる。尚、その他の作用は、請求項1の軟質面を硬質面とし硬質面を軟質面とした作用と同様である。
ここで、請求項1,2の発明に次の構成を採用可能である。
前記係合部は、前記床面形成状態のフロアリッドの前端部を挿入可能に、前記起立姿勢のシートバックの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部を有する(請求項3)。前記シートバックが前記起立姿勢のときに、前記凹部の開口端部が前記下床部の上面と同じ高さ位置又は下床部の上面よりも低い位置となるように構成する(請求項4)。前記係合部は、前記起立姿勢のシートバックの後面部に形成され、前記収納状態のフロアリッドの後面とシートバックの前記係合部以外の後端面とが略同一面となるようにフロアリッドを収納するリッド収納部を有する(請求項5)。
前記床面形成状態のフロアリッドの前端部と前記起立姿勢のシートバックの後面とに両端部が連結された可撓性のあるシート状連結材を有する(請求項6)。前記係合部は、前記床面形成状態のフロアリッドの前端部を挿入可能に、前記起立姿勢のシートバックの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部を有し、前記シート状連結材の一端部は、前記シートバックの凹部の前壁部の近傍に固着され、前記前壁部に、前記フロアリッドを凹部に挿入した際にシート状連結材を折重ねて収納可能な連結材収納部を車幅方向に沿って形成する(請求項7)。前記シート状連結材のうちフロアリッドが前記床面形成状態のときに露出する表面が、前記床面形成状態のフロアリッドの上面と略同質の面に形成される(請求項8)。
請求項1の車両の荷室構造によれば、後席の後側の後部荷室に設置され、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッドと、床面形成状態のフロアリッドにより上面側が覆われると共にフロアリッドが収納状態のときに露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する下床部とを備えたので、フロアリッドが床面形成状態のとき、後部荷室においてフロアリッド上に荷物を載置可能になり、フロアリッドが収納状態のとき、後部荷室において下床部上に荷物を載置可能になる。
そして、特に、床面形成状態のフロアリッドの上面に硬質面を形成すると共に下面に軟質面を形成し、下床部の上面に軟質面を形成し、起立姿勢のシートバックの後面にシート硬質面を形成し、シートバックは、そのシート硬質面とフロアリッドの硬質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成したので、フロアリッドを利用して、後席のシートバックが前方へ倒伏した倒伏姿勢のときに、そのシートバックと後部荷室とに亙って荷物載置面として広い硬質面を形成する状態と広い軟質面を形成する状態とに切換えることができるため、利便性を高め、使い勝手を良くし、前記状態の切換えを別途部材を用いることなく、簡単に且つ確実に行うことができる。
請求項2の車両の荷室構造によれば、特に、床面形成状態のフロアリッドの上面に軟質面を形成すると共に下面に硬質面を形成し、下床部の上面に硬質面を形成し、起立姿勢のシートバックの後面にシート軟質面を形成し、シートバックは、そのシート軟質面とフロアリッドの軟質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成したので、請求項1と同等の効果を奏する。
請求項3の車両の荷室構造によれば、係合部は、床面形成状態のフロアリッドの前端部を挿入可能に、起立姿勢のシートバックの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部を有するので、簡単な構成で、フロアリッドが収納状態のときに、フロアリッドをシートバックに確実に保持することができる。
請求項4の車両の荷室構造によれば、シートバックが起立姿勢のときに、凹部の開口端部が下床部の上面と同じ高さ位置又は下床部の上面よりも低い位置となるように構成したので、床面形成状態のフロアリッドを前方へスライドさせることで、その前端部を凹部の上側に位置させることができ、フロアリッドを床面形成状態から収納状態に簡単に切換えることが可能になる。
請求項5の車両の荷室構造によれば、係合部は、起立姿勢のシートバックの後面部に形成され、収納状態のフロアリッドの後面とシートバックの係合部以外の後端面とが略同一面となるようにフロアリッドを収納するリッド収納部を有するので、フロアリッドが収納状態のときに邪魔にならないようにして、フロアリッドをシートバックに収納保持でき、この状態で、シートバックの剛性を高めることができる。
請求項6の車両の荷室構造によれば、床面形成状態のフロアリッドの前端部と起立姿勢のシートバックの後面とに両端部が連結された可撓性のあるシート状連結材を有するので、このシート状連結材により、シートバックが倒伏姿勢でフロアリッドが床面形成状態のときに、これらシートバックとフロアリッドとの間の隙間を覆うことができる。
請求項7の車両の荷室構造によれば、係合部は、床面形成状態のフロアリッドの前端部を挿入可能に、起立姿勢のシートバックの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部を有するので、簡単な構成で、フロアリッドが収納状態のときに、フロアリッドをシートバックに確実に保持することができる。しかも、シート状連結材の一端部を、シートバックの凹部の前壁部の近傍に固着し、前壁部に、フロアリッドを凹部に挿入した際にシート状連結材を折重ねて収納可能な連結材収納部を車幅方向に沿って形成したので、フロアリッドの凹部への挿入を阻害させることなく、シート状連結材を配置できる。
請求項8の車両の荷室構造によれば、シート状連結材のうちフロアリッドが床面形成状態のときに露出する表面を、床面形成状態のフロアリッドの上面と略同質の面に形成したので、シートバックが倒伏姿勢のときに、そのシートバックと後部荷室と亙って、広い硬質面、軟質面をシート状連結材を介して連続的に形成することができる。
本発明の車両の荷室構造は、シートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙ってヒンジ部を中心として揺動可能に構成される後席を搭載した車両において、前記後席の後側の後部荷室に設置され、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、前記シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッドと、前記床面形成状態のフロアリッドにより上面側が覆われると共にフロアリッドが前記収納状態のときに露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する下床部とを備え、前記床面形成状態のフロアリッドの上面に硬質面を形成すると共に下面に軟質面を形成し、前記下床部の上面に軟質面を形成し、前記起立姿勢のシートバックの後面にシート硬質面を形成し、前記シートバックは、そのシート硬質面とフロアリッドの硬質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成されている。
図1〜図8に示すように、自動車等の車両1には、その乗員室2に後席3(2列目シートや3列目シート)が搭載され、この後席3の後側に後部荷室4が設けられている。後席3は左右のシート部を一体化したベンチシートに構成され、その後席3はシートクッション3aとシートバック3bと左右1対のヘッドレスト3cとを有する。シートクッション3aの後端部にリクライニング機構5を介してシートバック3の基端部が支持され、シートクッション3a及びシートバック3bが左右1対のリンク機構6を介して乗員室2のフロア部に支持されている。
図5〜図8に示すように、リクライニング機構5は、左右1対のブラケット5aと、これらブラケット5aに両端部が支持されたヒンジ部に相当する車幅方向向きの支軸5bとを有し、シートバック3bは、起立姿勢(図1、図2、図5、図6参照)と前方へ倒伏させた倒伏姿勢(図3、図4、図7、図8参照)とに亙って支軸5bを中心として揺動(回動)可能に、支軸5bを介して左右1対のブラケット5aに支持されている。尚、シートバック3bは起立姿勢のときに僅かに後傾状になる。
また、リクライニング機構5は、図示省略するが、ブラケット5aと支軸5bの付近に設けられ、支軸5bを中心にシートバック3bを倒伏姿勢側(図5〜図8にて反時計回り方向)へ回動付勢する比較的強力なゼンマイバネと、シートバック3bをシートクッション3aに対してロックするロック機構とを有する。ロック機構は、ラチェット等の被係止部と被係止部に係脱可能な係合爪等の係止部からなり、シートバック3bが起立姿勢のときに機能して、シートバック3bを起立姿勢に保持する。
1対のリンク機構6は、夫々、シートクッション3aの前部とフロア部とを連結する第1リンク6aと、シートクッション3aの後部とフロア部とを連結する第2リンク6bと、シートクッションaの後部とシートバック3bの基端部分とを連結する第3リンク6cとを有する。このリンク機構6により、シートクッション3aが起立姿勢と倒伏姿勢とに亙って揺動されると、その動作と連動して、シートクッション3aが使用位置と退避位置とに亙って切換えられる。
シートクッション3aが使用位置のとき、シートクッション3aの上面が僅かに後方下り傾斜状となり、シートクッション3aが退避位置のとき、使用位置よりも下側に位置するすると共に、シートクッション3aの上面が水平となり、そのシートクッション3aの上側に倒伏姿勢のシートバック3bが重なり合い、そのシートバック3bの上面(つまり、シートバック3bの起立姿勢における後面)が水平となり、後部荷室4の床面4aと略同一高さになる。尚、車両1の車体構造によっては、シートクッションを乗員室2のフロア部に固定的に設け、シートバック3bを倒伏姿勢に切換えたときに、そのシートバック3bの上面が後部荷室4の床面4aと略同一高さの水平面となるように構成した後席を採用可能である。
車両1の車体後部の構造については、乗員室2のフロア部を形成するフロアパネル10が車体後端付近まで延設され、このフロアパネル10の後端部にリヤエンドパネル11が接合されて、このリヤエンドパネル11にリヤバンパーフェース12が取付けられている。後部荷室4の下側において、フロアパネル10にタイヤパンを凹設し、このタイヤパンにスペアタイヤを収容することができる。
図1〜8に示すように、車両1の荷室構造においては、合成樹脂製のフロアトリム20がフロアパネル10の上側に取付けられ、フロアトリム20の前端部が、フロアパネル10に結合された車体部材15(例えば、スペアタイヤを収容するタイヤパンの前壁部)に載置状に支持されている。合成樹脂製のリヤトリム21がフロアトリム20の後端に繋がるようにフロアパネル10とリヤエンドパネル11に取付けられ、後部荷室4 の左右の側面部を形成する合成樹脂製のサイドトリム22がフロアトリム20の左右両端に繋がるようにインナパネル(図示略)に取付けられている。
フロアトリム20は上床部20aと下床部20bとを有する。フロアトリム20において、その前端部を前端部とする平面視矩形のリッド凹部20cが形成され、そのリッド凹部20cの前後長は、シートバック3bの起立姿勢における上下長よりも少し短く(フロアトリム20の前後長の約2/3程度)、リッド凹部20cの左右長はフロアトリム20の左右長よりも少しだけ短く、リッド凹部20cの後側部分と左右両側部分に上床部20aが形成され、リッド凹部20cの底板部に下床部20bが形成されている。
また、車両1の荷室構造においては、後部荷室4に合成樹脂製の矩形のボード状のフロアリッド30が設置されている。このフロアリッド30は、下床部20bを覆い隠すことができるように、そのサイズがリッド凹部20cと同等か少しだけ大きく、厚さが例えば5mm〜10mm程度に形成されている。フロアリッド30は、後部荷室4の床面4aの一部を形成する床面形成状態(図1、図3、図5、図7参照)と、シートバック3bの後面部に保持された収納状態(図2、図4、図6、図8参照)とに選択的に切換え可能である。
フロアリッド30が床面形成状態のとき、リッド凹部20cに嵌合した状態となり、このフロアリッド30により下床部20bの上面側が覆われ、このフロアリッド30と上床部20aとで後部荷室4の略連続する床面4aが形成される。フロアリッド30が収納状態のとき、下床部20bが露出して後部荷室4の床面4aの一部を形成し、この下床部20bと上床部20aとで後部荷室4の床面4aが形成される。床面形成状態のフロアリッド30の後端部の上面と下面には夫々把持部30a,30bが形成されている。
床面形成状態のフロアリッド30の上面に硬質の合成樹脂表面を露出させて硬質面35が形成されると共に、下面に軟質の植毛を設けて軟質面36が形成され、下床部20bの上面に軟質の植毛を設けて軟質面37が形成され、起立姿勢のシートバックの後面3dに硬質の合成樹脂表面を露出させてシート硬質面38が形成されている。尚、上床部20aの上面については、フロアリッド30の硬質面35と略同質の硬質面に形成してもよいし、下床部20bの軟質面37と略同質の軟質面に形成してもよい。
ここで、シートバック3bは、そのシート硬質面38とフロアリッド30の硬質面35とを対面させた状態でフロアリッド30を係合可能な係合部40を有し、且つ、この係合部40にフロアリッド30を係合させた状態で揺動可能に構成されている。係合部40は、床面形成状態のフロアリッド30の前端部を挿入可能に、起立姿勢のシートバック3bの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部41と、起立姿勢のシートバック3bの後面部に形成され、収納状態のフロアリッド30の後面(軟質面36)とシートバック3bの係合部0以外の後端面3eとが略同一面となるようにフロアリッド30を収納するリッド収納部42とを有する。尚、シートバック3bの後端面3eについては、シート硬質面38と略同質の硬質面に形成してもよいし、フロアリッド30の軟質面36と略同質の軟質面に形成してもよい。
図5〜8に示すように、シートバック3bの後面部には合成樹脂製のリッド取付部材45が固定的に設けられており、このリッド取付部材45に凹部41とリッド収納部42とを有する係合部40が形成されている。リッド取付部材45は、シートバック3bが起立姿勢のときの前後上下を前後上下として、前壁部45a、上壁部45b、下壁部45c、上端張出部45d、下部係合壁部45eを有し、下部係合壁部45eは、前壁部45aに対して略フロアリッド30の厚み分の間隔を空けて設けられ、下壁部45cの後端から前壁部45aと平行に上方へ延びている。
前壁部45aの下端部分(前壁部45a1)、下壁部45c、下部係合壁部45eにより凹部41が形成され、前壁部45a、上壁部45b、下壁部45cにより、フロアリッド30と略同形同サイズのリッド収納部42が形成されている。シートバック3bが起立姿勢のときに、凹部41の開口端部(下部係合壁部45eの上端部)が下床部20の上面と同じ高さ位置となるように構成されている。尚、凹部41の開口端部が下床部20の上面よりも低い位置となるように構成してもよい。
図5〜8に示すように、この車両1の荷室構造には、シートバック3bとフロアリッド30とを連結する可撓性のある上側シート状連結材50(シート状連結材に相当する)と下側シート状連結材51とが設けられている。上側シート状連結材50と下側シート状連結材51は、フロアリッド30の車幅方向幅と略同じ車幅方向幅を有する。上側シート状連結材50の両端部は、床面形成状態のフロアリッド30の前端部とシートバック3bの後面3dとに連結され、詳しくは、上側シート状連結材50の一端部が、リッド取付部材45の前壁部45aのうち凹部41の前壁部45a1の近傍の部位に固着され、上側シート状連結材50の他端部が床面形成状態のフロアリッド30の前端部の上面に固着されている。
また、下側シート状連結材51の両端部は、下床部20bの前端部と起立姿勢のシートバック3bのうち上側シート状連結材50との連結部位よりも下側の部位とに連結され、詳しくは、下側シート状連結材51の一端部が、リッド取付部材45の下部係合壁部45eの外面に固着され、下側シート状連結材51の他端部が下床部20bの前端部の面に固着されている。図9に示すように、凹部41の前壁部45a1には、フロアリッド30を凹部41に挿入した際に上側シート状連結材50を折重ねて収納可能な連結材収納部45fが形成され、その連結材収納部45fは、車幅方向に沿って、前壁部45a1を少し前側へ膨らませた形状にして、更に下壁部45cの前部を下側へ膨らませた形状にして、前壁部45a1と下壁部45cと凹部41に挿入されたフロアリッド30との間に隙間が生じるように形成されている。
上側シート状連結材50のうちフロアリッド30が床面形成状態のときに露出する表面(上面)が、床面形成状態のフロアリッド30の上面(硬質面35)と略同質の面、つまり植毛が施されていない面に形成されている。また、下側シート状連結材51のうちフロアリッド30が収納状態のときに露出する表面(上面)が、下床部20bの上面(軟質面37)と略同質の面、つまり軟質面に形成されている。
以上説明した車両1の荷室構造の作用・効果について説明する。
先ず、この車両1の荷室構造では、シートバック3bが起立姿勢でフロアリッド30が床面形成状態となる図1、図5の状態、シートバック3bが起立姿勢でフロアリッド30が収納状態となる図2、図6の状態、シートバック3bが倒伏姿勢でフロアリッド30が床面形成状態となる図3、図7の状態、シートバック3bが倒伏姿勢でフロアリッド30が収納状態となる図4、図8の状態、の4つの状態に切換え可能である。
図1、図5の状態にすると、例えば、後部荷室4だけで収納可能な大きさの汚れた荷物を、フロアリッド30の上面の硬質面35に載置でき、このとき、シートバック3b側もその後面3dのシート硬質面38が露出した状態となるため、このシート硬質面38に荷物の汚れが付着することについて対応可能となる。例えば、この種の大きな荷物を積み込む場合、図3、図7の状態にして、後部荷室4とシートバック3bとに亙って荷物を載置可能な広い硬質面35,38が形成され、この硬質面35,38に荷物を載置することができる。この状態で、シートバック3bとフロアリッド30との間の隙間が上側シート状連結材50で覆われる。
図2、図6の状態にすると、例えば、後部荷室4だけで収納可能な汚したくない荷物や壊れ易い割れ物等の荷物を、下床部20bの上面の軟質面37に載置でき、このとき、シートバック3b側もフロアリッド30の軟質面36が露出した状態となり見栄えが良い。例えば、この種の大きな荷物を積み込む場合、図4、図8の状態にして、シートバック3bと後部荷室4とに亙って荷物を載置可能な広い軟質面37,36が形成され、この軟質面37,36に荷物を載置することができる。この状態で、シートバック3bと下床部20bとの間の隙間が下側シート状連結材51で覆われる。
フロアリッド30を床面形成状態と収納状態の一方から他方へ切換える場合、シートバック3bが倒伏姿勢のときに行うことも可能であるが、シートバック3bが起立姿勢のときに容易に行うことができる。つまり、シートバック3bが起立姿勢のときに、フロアリッド30を床面形成状態から収納状態に切換える場合、把持部30aを使って、先ず、下床部20bに載置状のフロアリッド30を前方へスライドさせる。すると、フロアリッド30の前端部がシートバック3bの後面3dに当接して凹部41の上側に位置し、次に、フロアリッド30の後端部を持ち上げることにより、フロアリッド30をリッド収納部42に収納させつつ、その下端部を凹部41に挿入していく。
このとき、連結材収納部45fにより、凹部41にフロアリッド30の下端部が斜め後方からでも挿入しやくなり、更に、この凹部41に上側シート状連結材50に折り重ねられて収容される。係合部40にフロアリッド30が収納されると、このフロアリッド30によりシートバック3bの剛性が高められる。また、シートバック3bが起立姿勢のときに、フロアリッド30を収納状態から床面形成状態に切換える場合、把持部30bを使って、フロアリッド30を持ち上げて、フロアリッド30をリッド収納部42から取外しつつ、その下端部を凹部41から引抜き、その後、フロアリッド30を後方へ倒して床面形成状態に切換える。
この車両1の荷室構造では次の効果を奏する。
後席3の後側の後部荷室4に設置され、後部荷室4の床面4aの一部を形成する床面形成状態と、シートバック3bの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッド30と、床面形成状態のフロアリッド30により上面側が覆われると共にフロアリッド30が収納状態のときに露出して後部荷室4の床面4aの一部を形成する下床部20bとを備えたので、フロアリッド30が床面形成状態のとき、後部荷室4においてフロアリッド30上に荷物を載置可能になり、フロアリッド30が収納状態のとき、後部荷室4において下床部20b上に荷物を載置可能になる。
床面形成状態のフロアリッド30の上面に硬質面35を形成すると共に下面に軟質面36を形成し、下床部20bの上面に軟質面37を形成し、起立姿勢のシートバック3bの後面3dにシート硬質面38を形成し、シートバック3bは、そのシート硬質面38とフロアリッド30の硬質面35とを対面させた状態でフロアリッド30を係合可能な係合部40を有し、且つ、この係合部40にフロアリッド30を係合させた状態で揺動可能に構成したので、フロアリッド30を利用して、後席3のシートバック3bが前方へ倒伏した倒伏姿勢のときに、そのシートバック3bと後部荷室4とに亙って荷物載置面として広い硬質面38,35を形成する状態と広い軟質面36,37を形成する状態とに切換えることができるため、利便性を高め、使い勝手を良くし、前記状態の切換えを別途部材を用いることなく、簡単に且つ確実に行うことができる。
係合部40は、床面形成状態のフロアリッド30の前端部を挿入可能に、起立姿勢のシートバック3bの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部41を有するので、簡単な構成で、フロアリッド30が収納状態のときに、フロアリッド30をシートバック3bに確実に保持することができる。
シートバック3bが起立姿勢のときに、凹部41の開口端部が下床部20bの上面と同じ高さ位置(又は下床部の上面よりも低い位置)となるように構成したので、床面形成状態のフロアリッド30を前方へスライドさせることで、その前端部を凹部41の上側に位置させることができ、フロアリッド30を床面形成状態から収納状態に簡単に切換えることが可能になる。
係合部40は、起立姿勢のシートバック3bの後面部に形成され、収納状態のフロアリッド30の後面とシートバック3bの係合部40以外の後端面3eとが略同一面となるようにフロアリッド30を収納するリッド収納部42を有するので、フロアリッド30が収納状態のときに邪魔にならないようにして、フロアリッド30をシートバック3bに収納保持でき、この状態で、シートバック3bの剛性を高めることができる。
床面形成状態のフロアリッド30の前端部と起立姿勢のシートバック3bの後面3dとに両端部が連結された可撓性のある上側シート状連結材50を有するので、上側シート状連結材5により、シートバック3bが倒伏姿勢でフロアリッド30が床面形成状態のときに、これらシートバック3bとフロアリッド30との間の隙間を覆うことができる。
上側シート状連結材50の一端部を、凹部41の前壁部45a1の近傍に固着し、前壁部45a1に、フロアリッド30を凹部41に挿入した際に上側シート状連結材50を折重ねて収納可能な連結材収納部45fを車幅方向に沿って形成したので、フロアリッド30の凹部41への挿入を阻害させることなく、上側シート状連結材50を配置できる。
上側シート状連結材50のうちフロアリッド30が床面形成状態のときに露出する表面を、床面形成状態のフロアリッド30の上面と略同質の面(硬質面)に形成したので、シートバック3bが倒伏姿勢のときに、そのシートバック3bと後部荷室4と亙って、広い硬質面38,35を上側シート状連結材50を介して連続的に形成することができ、また、下側シート状連結材51のうちフロアリッド30が収納状態のときに露出する表面を、下床部20bの上面と略同質の面(軟質面)に形成したので、シートバック3bが倒伏姿勢のときに、そのシートバック3bと後部荷室4と亙って、広い軟質面36,37を下側シート状連結材51を介して連続的に形成することができる。
尚、前記実施例を次のように部分的に変更してもよい。
1]床面形成状態のフロアリッド30の上面に軟質の植毛を設けて軟質面に形成すると共に、下面に硬質の合成樹脂表面を露出させて硬質面を形成し、下床部20bの上面に硬質の合成樹脂表面を露出させて硬質面を形成し、起立姿勢のシートバック3bの後面3dに軟質の植毛を設けてシート軟質面を形成する。この車両の荷室構造では、前記実施例の硬質面を軟質面とし軟質面を硬質面とした構成を備え作用・効果を奏する。
2]フロアリッド30の収納状態における上下長(即ち、下床部20bの前後長)については、シートバック3bの上下長以下の種々の長さに設定可能である。
3]後部荷室4の床面4aの全部を形成する床面形成状態となり得るフロアリッド30に構成してもよい。
4]図10に示すように、凹部41Aが、リッド取付部材45Aの前壁部45gの下端部分(前壁部45g1)、下壁部45h、前壁部45g1と下壁部45hとを繋ぐ傾斜壁部45i、下部係合壁部45jにより形成されている。下部係合壁部45jが下床部20の上面よりも低い位置となるように構成され、これにより、凹部41Aにフロアリッド30の下端部が挿入し易くなる。また、フロアリッド30を凹部41Aに挿入する際、フロアリッド30が傾斜壁部45iにガイドされて立ち易くなり、フロアリッド30のリッド収納部42への収納性が高くなる。また、下壁部45hは水平部からなるので、立設状態のフロアリッド30の保持性が高くなる。尚、連結材収納部45kは、車幅方向に沿って、前壁部45g1を少し前側へ膨らませた形状にして、前壁部45g1と凹部41Aに挿入されたフロアリッド30との間に隙間が生じるように形成されている。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能であり、本発明の車両の荷室構造は、種々の自動車、自動車以外の種々の車両に適用することが可能である。
シートバックが起立姿勢でフロアリッドが床面形成状態の荷室の斜視図である。 シートバックが起立姿勢でフロアリッドが収納状態の荷室の斜視図である。 シートバックが倒伏姿勢でフロアリッドが床面形成状態の荷室の斜視図である。 シートバックが倒伏姿勢でフロアリッドが収納状態の荷室の斜視図である。 図1に相当する縦断面図である。 図2に相当する縦断面図である。 図3に相当する縦断面図である。 図4に相当する縦断面図である。 シートバック及びフロアリッドの要部の縦断面図である。 変形例のシートバック及びフロアリッドの要部の縦断面図である。 従来技術の車両の荷室構造の斜視図である。
1 車両
3 後席
3b シートバック
4 後部荷室
4a 床面
20b 下床部
30 フロアリッド
40 係合部
41,41A 凹部
42 リッド収納部
50 上側シート状連結材
51 下側シート状連結材

Claims (8)

  1. シートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙ってヒンジ部を中心として揺動可能に構成される後席を搭載した車両の荷室構造において、
    前記後席の後側の後部荷室に設置され、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、前記シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッドと、
    前記床面形成状態のフロアリッドにより上面側が覆われると共にフロアリッドが前記収納状態のときに露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する下床部とを備え、
    前記床面形成状態のフロアリッドの上面に硬質面を形成すると共に下面に軟質面を形成し、前記下床部の上面に軟質面を形成し、前記起立姿勢のシートバックの後面にシート硬質面を形成し、
    前記シートバックは、そのシート硬質面とフロアリッドの硬質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成されたことを特徴とする車両の荷室構造。
  2. シートバックが起立姿勢と前方へ倒伏させた倒伏姿勢とに亙ってヒンジ部を中心として揺動可能に構成される後席を搭載した車両の荷室構造において、
    前記後席の後側の後部荷室に設置され、後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する床面形成状態と、前記シートバックの後面部に保持された収納状態とに選択的に切換え可能なボード状のフロアリッドと、
    前記床面形成状態のフロアリッドにより上面側が覆われると共にフロアリッドが前記収納状態のときに露出して後部荷室の床面の少なくとも一部を形成する下床部とを備え、
    前記床面形成状態のフロアリッドの上面に軟質面を形成すると共に下面に硬質面を形成し、前記下床部の上面に硬質面を形成し、前記起立姿勢のシートバックの後面にシート軟質面を形成し、
    前記シートバックは、そのシート軟質面とフロアリッドの軟質面とを対面させた状態でフロアリッドを係合可能な係合部を有し、且つ、この係合部にフロアリッドを係合させた状態で揺動可能に構成されたことを特徴とする車両の荷室構造。
  3. 前記係合部は、前記床面形成状態のフロアリッドの前端部を挿入可能に、前記起立姿勢のシートバックの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の荷室構造。
  4. 前記シートバックが前記起立姿勢のときに、前記凹部の開口端部が前記下床部の上面と同じ高さ位置又は下床部の上面よりも低い位置となるように構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両の荷室構造。
  5. 前記係合部は、前記起立姿勢のシートバックの後面部に形成され、前記収納状態のフロアリッドの後面とシートバックの前記係合部以外の後端面とが略同一面となるようにフロアリッドを収納するリッド収納部を有することを特徴とする請求項4に記載の車両の荷室構造。
  6. 前記床面形成状態のフロアリッドの前端部と前記起立姿勢のシートバックの後面とに両端部が連結された可撓性のあるシート状連結材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の荷室構造。
  7. 前記係合部は、前記床面形成状態のフロアリッドの前端部を挿入可能に、前記起立姿勢のシートバックの下端部に形成され且つ車幅方向に細長く延びる凹部を有し、
    前記シート状連結材の一端部は、前記シートバックの凹部の前壁部の近傍に固着され、
    前記前壁部に、前記フロアリッドを凹部に挿入した際にシート状連結材を折重ねて収納可能な連結材収納部を車幅方向に沿って形成したことを特徴とする請求項6に記載の車両の荷室構造。
  8. 前記シート状連結材のうちフロアリッドが前記床面形成状態のときに露出する表面が、前記床面形成状態のフロアリッドの上面と略同質の面に形成されたことを特徴とする請求項6又は7に記載の車両の荷室構造。
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