JP4640006B2 - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4640006B2
JP4640006B2 JP2005204153A JP2005204153A JP4640006B2 JP 4640006 B2 JP4640006 B2 JP 4640006B2 JP 2005204153 A JP2005204153 A JP 2005204153A JP 2005204153 A JP2005204153 A JP 2005204153A JP 4640006 B2 JP4640006 B2 JP 4640006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric layer
dielectric
fluorine
manufacturing
display panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005204153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007026751A (ja
Inventor
智洋 奥村
裕文 山北
紀康 越後
光央 齋藤
純子 朝山
啓介 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005204153A priority Critical patent/JP4640006B2/ja
Priority to US11/484,590 priority patent/US7501762B2/en
Priority to CN2006101015584A priority patent/CN1897214B/zh
Publication of JP2007026751A publication Critical patent/JP2007026751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4640006B2 publication Critical patent/JP4640006B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/34Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
    • H01J11/38Dielectric or insulating layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Description

本発明は、テレビやコンピュータなどの画像表示に用いられるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記す)の製造方法に関する。
図10はPDPの内部構造を示す部分断面斜視図である。PDPは、互いに対向して配置された前面板50と背面板60とを備えている。前面板50は、前面ガラス板51上に、対をなす表示電極52、誘電体層53、保護層54が順に形成されている構造となっている。背面板60は、ガラス板61上に、表示電極52と直交するアドレス電極62、隔壁63が順に形成され、隔壁63間には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に発光する蛍光体層64a、64b、64cが塗布されている。前面板50と背面板60とが対向配置されて放電空間が形成されるとともに、表示電極52とアドレス電極62とが交差する放電空間に放電セルを形成している。放電空間には放電ガスが封入され、この放電ガスを電極間で放電させて紫外線を発生させ、その紫外線を蛍光体層64a、64b、64cに照射することによって、カラーの画像表示を行う。
このようなPDPの重要な課題として、放電電圧を下げ、面放電の電力効率を高めることがある。それには誘電体層53の表面の電界強度を高めることが効果的で、その手段として2つの方法がある。1つは表示電極52対の配列間隔(面放電ギャップの寸法)を小さくする方法であり、ほかの1つは表示電極52を覆う誘電体層53の厚さを低減する方法である。しかし、前者では、表示電極52どうしの間に加わる電界が過大となって、エレクトロマイグレーションによる電極破壊を生じるおそれがある。後者では、誘電体層53が薄くなるにつれて、誘電体層53を形成する際の塵の混入や気泡の発生に起因した絶縁破壊が生じやすくなるという課題がある。しかし、後者の方法によれば、放電セルの高精細化にともなって放電セル面積が減少した場合においても、表示電極52間のコンデンサの容量を確保できるという利点があるため、後者の課題を解決するための様々な方式が検討されている。
図11は従来のPDPの前面板の構造を示す断面図であり、表示電極を覆う誘電体層の厚さを低減するために、誘電体層を異なる工程で形成された2層の誘電体層で構成した例である。図11に示すように、前面ガラス板51に表示電極52が形成され、その上に第1の誘電体層53aと第2の誘電体層53bよりなる誘電体層が形成されている。さらにその上に保護層54が設けられている。これらの2層構成の誘電体層の例として、第1の誘電体層53aとしては、ポリシラザンから空気中で熱分解されたSiO層を設け、第2の誘電体層53bとしては、誘電体ガラスまたはCVD法で作成されたSiO、AlまたはSiOとAlの化合物からなる誘電体ガラス層を設けた例が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、ほかの例として、第1の誘電体層53aとしては、平均粒径が0.1μm〜1.5μmのガラス粉末をそのガラスの軟化点から20℃以内の温度で焼成した誘電体ガラス下層として形成し、第2の誘電体層53bとして、誘電体ガラス下層の軟化点より100℃程度低い軟化点を有するガラスを用い、このガラスの軟化点より50℃〜100℃高い温度で焼成された誘電体ガラス上層を設けた例が開示されている(例えば、特許文献2参照)。さらにほかの例として、第1の誘電体層53aとしてCVD法で金属酸化物層を設け、第2の誘電体層53bとして、誘電率εが10以上のガラス材料を設けた例が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−195382号公報 特開2002−358894号公報 特開2003−7217号公報
しかしながら、PDPの表示電極を覆う誘電体層に、異なる工程で形成された2層の誘電体層を設ける従来の製造方法や構成では以下に述べるような課題を有していた。
例えば、特許文献1に示す方法では、誘電体ガラス層をCVD法で形成した場合、形成工程で用いるCVD装置の容器内壁にもSiOなどの誘電体膜が付着するため、処理を重ねると内壁に付着した誘電体膜がパーティクルとなって剥がれ、誘電体ガラス層中に異物が混入して絶縁耐圧などの品質を著しく低下させてしまう。これを防止するには、CVD法による誘電体ガラス層の形成後、CVD装置内にフッ素を含むガスプラズマを発生させて、容器内壁に付着した誘電体膜を除去する(クリーニングする)必要がある。しかし、クリーニングする過程でCVD装置の容器内壁にフッ素を含む薄膜が堆積し、誘電体ガラス層を形成する過程でフッ素が容器内に飛び出してくるため、誘電体ガラス層にフッ素が混入する。そのため、誘電体ガラス層に混入したフッ素が、保護層中に拡散してくるため、保護層として用いられているMgOの特性を悪化させ、放電電圧の上昇や放電遅れ時間のバラツキ増加などの課題を生じる。
また、特許文献2に示す方法では、CVD法を用いた誘電体ガラス層を用いる場合と比較して絶縁耐圧が低いという課題がある。
また、特許文献3に示す方法では、CVD法を用いていることから、特許文献1に示す方法と同様に、パーティクル発生の問題がある。これを防止するためにフッ素プラズマによるクリーニングを行った場合、誘電体ガラス層からなる第2の誘電体層が比較的ポーラスで気泡を含むために、フッ素が第2の誘電体層を透過して保護層にまで拡散し、放電電圧の上昇や放電遅れ時間のバラツキ増加などの問題を生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、放電電圧が低く、発光効率に優れたPDPの製造方法を提供することを目的としている。
上述したような課題を解決するために、本発明のPDPの製造方法は、対向配置された前面板と背面板との間に放電ガスを封入したPDPの製造方法であって、前面板を形成する工程が、ガラス板上に電極を形成する工程と、ガラス板上と電極上とにフッ素を含むガスを用いた化学的気相成長法によりフッ素および水を含む第1の誘電体層を形成する工程と、第1の誘電体層上に物理的気相成長法によりフッ素および水を含まない第2の誘電体層を形成する工程と、第2の誘電体層上に保護層を形成する工程とからなる。このような製造方法により、放電電圧が低く、発光効率に優れたPDPを実現できる。
さらに、化学的気相成長法がプラズマCVD法であることが望ましく、このような製造方法により、安定したフッ素または水を含む第1の誘電体層を容易に形成できる。
さらに、フッ素を含むガスが、C(x、y、zは正の整数、ただしyはゼロを含む)、SFまたはNFの少なくとも1つであることが望ましく、このような製造方法により、フッ素を含む第1の誘電体層を容易に形成できる。
さらに、物理的気相成長法がスパッタリング法または電子ビーム蒸着法であることが望ましく、このような製造方法により、フッ素透過性の小さい、フッ素と水をともに含まない第2の誘電体層を容易に形成することができる。
以上のように、本発明のPDPの製造方法によれば、放電電圧が低く、発光効率に優れたPDPを提供することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図9を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態におけるPDPの前面板100の概略構成を示す断面図である。図1において、ガラス板1上にパターニングされた透明導電膜2(ITO薄膜)が形成され、透明導電膜2上にはバス電極となる不透明導電膜3が形成されている。透明導電膜2及び不透明導電膜3上にはこれらを覆うようにフッ素または水を含む第1の誘電体層4が形成され、第1の誘電体層4上にはフッ素と水をともに含まない第2の誘電体層5が形成されている。さらに第2の誘電体層5上には酸化マグネシウム薄膜からなる保護層6が形成されている。
以下、このような前面板100の製造方法について説明する。まず、ガラス板1上にITOをスパッタリング法などを用いて成膜した後、フォトリソグラフィー法を用いてパターニングすることにより透明導電膜2を形成する。
次に、透明導電膜2上に感光性の導電性ペーストを塗布した後、フォトリソグラフィー法によりパターニングすることにより不透明導電膜3を形成する。または透明導電膜2上にスパッタリング法により金属薄膜を堆積させた後、フォトリソグラフィー法によってパターニングして不透明導電膜3を形成してもよい。
次に、不透明導電膜3上にフッ素または水を含む第1の誘電体層4を形成する。第1の誘電体層4の主成分材料としては、比誘電率3.5〜4.0程度のフッ素化シリコン酸化膜を用い、これにフッ素または水を含有させる。フッ素を含有するシリコン酸化膜は、比誘電率が小さいという特徴をもち、同じ表示電極間静電容量であれば、より薄い誘電体層とすることができるため、極めて放電電圧が小さいPDPを実現できる。
第1の誘電体層4は、図2に示すようなプラズマCVD装置を用いて成膜する。図2において、真空容器7内の下部電極8上にガラス板9を配置し、図示しないガス供給装置から上部電極10の下方に設けられたシャワーヘッド11を通じてTEOS(TetraethylorthosilicateまたはTetraethoxysilane、珪酸エチルとも呼ばれ、化学式はSi(OCである)、He、C、Oガスを供給する。図示しないポンプで排気して真空容器7内を所定の圧力に保ちながら、上部電極10に上部電極用高周波電源12より13.56MHzの高周波電力を供給し、下部電極8に下部電極用高周波電源13より1MHzの高周波電力を供給することにより、ガラス板9上にフッ素化シリコン酸化膜を形成する。フッ素化シリコン酸化膜は可視光に対する透過率に優れるとともに、耐電圧にも優れる絶縁材料である。第1の誘電体層4の膜厚(平坦部の膜厚)は、不透明導電膜3間の静電容量や絶縁耐圧などを考慮して決定される。また、第1の誘電体層4を形成するに際して、図3に示すような誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)CVD装置を用いてもよい。ICP−CVD装置によれば、より緻密で化学的・物理的に安定なフッ素化シリコン酸化膜を形成することができる。図3において、真空容器7内の下部電極8上にガラス板9を配置し、真空容器7内へガス供給装置15からTEOS、He、C、Oガスを供給する。ポンプ16で排気し、昇降弁17によって真空容器7内を所定の圧力に保ちながら、コイル用高周波電源18により13.56MHzの高周波電力を、誘電体窓Dに沿って設けられたコイル19に供給し、下部電極8に下部電極用高周波電源13より1MHzの高周波電力を供給することにより、ガラス板9上にフッ素化シリコン酸化膜を形成することができる。ガスの排気は排気口20を通して行われ、また、下部電極8は、支柱21によって真空容器7に固定されている。
また、第1の誘電体層4を形成するに際して、図4に示すような大気圧プラズマCVD装置を用いてもよい。大気圧プラズマCVD装置によれば、より高速にフッ素化シリコン酸化膜を形成することができる。図4において、誘電管22の周辺に、高周波電極23及び接地電極24が設けられ、誘電管22を通じてTEOS、He、C、Oガスを図の下方へ供給しつつ、高周波電源25より13.56MHzの高周波電力を高周波電極23に供給すると、誘電管22内に大気圧プラズマが生成され、活性粒子流26がガラス板9の表面に噴出する。活性粒子流26は原料ガスが分解して生じる成膜プリカーサを多量に含んでおり、ガラス板9上にフッ素化シリコン酸化膜が形成される。
第1の誘電体層4を上記工程で形成後、前面板100を大気中に取り出して水蒸気を含む雰囲気に暴露すると、空気中の水蒸気が作用して、フッ素化シリコン酸化膜中にわずかではあるが、水が侵入する。こうして、フッ素または水を含んだ第1の誘電体層4が形成される。このような吸湿性は、プラズマTEOS(プラズマCVD法によるTEOSを用いた成膜方法)という成膜方法に特有の現象で、とくにフッ素を含有させた場合に顕著である。このように前面板100を水蒸気を含む雰囲気に暴露した後に、第2の誘電体層を形成する。
次に、フッ素と水をともに含まない第2の誘電体層5を形成する。第2の誘電体層5としては、比誘電率4.3〜4.7程度のシリコン酸化膜を用いる。第2の誘電体層5は、図5に示すようなスパッタリング装置を用いて成膜する。図5において、真空容器27内の基板ホルダ28にガラス板9を載置し、ガス供給装置29より真空容器27内にArガスを供給しつつ、ポンプ30で排気しながら、図示しない調圧弁により真空容器27内の圧力を所定の値に保つ。バッキングプレート31とこれにボンディングされたシリコン酸化物ターゲット32に、高周波電源33より高周波電力を供給することにより、シリコン酸化物ターゲット32表面にプラズマが発生し、スパッタリングによってガラス板9上にシリコン酸化膜を形成することができる。シリコン酸化物ターゲット32としてシリコンを用い、ガスとしてAr及びOを用いて、反応性スパッタによってシリコン酸化膜を形成してもよい。
第2の誘電体層5を形成するに際して、図6に示すような電子ビーム蒸着装置を用いることもできる。図6において、真空容器27内の基板ホルダ28にガラス板9を載置し、真空容器27内をポンプ30で排気しながら、るつぼ34内に設けられた蒸着源35(シリコン酸化物ペレット)に、電子ビーム源36より電子ビーム37を照射すると、蒸着源が加熱されて気化し、ガラス板9の表面にシリコン酸化膜を形成することができる。
こうして形成された第1の誘電体層4及び第2の誘電体層5の主たる構成元素は、いずれの誘電体層においてもシリコン及び酸素である。このことは、安価で安定した誘電体層の実現に効果的である。
次いで、第2の誘電体層5上に保護層6を形成する。保護層6は、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法などを用いて形成された酸化マグネシウム薄膜である。その膜厚(平坦部の膜厚)は、パネル動作中に保護層6が受けるダメージとパネルの寿命、成膜時間(コスト)などを考慮して決定されるが、概ね0.3μm〜2μmである。フッ素と水をともに含まない第2の誘電体層5は、フッ素または水を含む第1の誘電体層4からフッ素または水がMgO膜で形成された保護層6へ拡散してくるのを抑制するため、保護層6の特性を悪化させることがなく、放電電圧の上昇や放電遅れ時間のバラツキ増加などの問題を生じないという効果がある。以上の工程により前面板100が形成される。
上記工程において、第1の誘電体層4のフッ素含有量が多すぎると吸湿性が高くなりすぎて比誘電率の経時変化の原因となる。図7は誘電体のフッ素含有率と比誘電率の変化を示す図である。フーリエ変換赤外分光法(FTIR:Fourier Transform Infrared Spectrophotometer)において、Si−F結合に起因する分光強度とSi−O結合に起因する分光強度の比をRとしてフッ素含有量を測定したとき、図7から、第1の誘電体層においてRが0.2以上5以下、第2の誘電体層5においてRが0.2未満(測定下限を含む)であることが望ましいことがわかる。
第1の誘電体層4の水分は、イオン化により一部がH、OHという形で存在している。Hは還元性を有するため、透明導電膜2として用いられるITOやZnOの過剰な酸素の影響を抑制し、低抵抗化を促進する効果があり、透明導電膜2の導電性向上に効果がある。しかし、第1の誘電体層4の水含有量が多すぎると経時変化の原因となる。図8は誘電体の水分含有率と、誘電体の比誘電率の変化率、透明導電膜2の抵抗値を示す図である。500℃までの昇温脱離(TDS:Thermal Desorption Spectroscopy)によるHO(質量数18)に起因する脱ガス量によって水分含有量を測定したとき、図8から、第1の誘電体層4の脱ガス量が第2の誘電体層5の脱ガス量の10倍以上1000倍以下である場合に比誘電率の変化が少なく、透明電極の抵抗値が小さいという効果があることがわかる。
図9は誘電体層の膜厚と、バス電極間の静電容量、絶縁耐圧との関係を示す図である。第1の誘電体層4の膜厚が薄すぎると絶縁耐圧が不足したり静電容量が高くなりすぎ、逆に厚すぎると静電容量が低くなりすぎてアドレス放電時に十分な壁電荷が形成されない。これらの観点から、第1の誘電体層4の厚さは5μm以上25μm以下、第2の誘電体層5の厚さは100nm以上5μm以下とすることが望ましい。さらに好ましくは、第1の誘電体層の厚さを5μm以上25μm以下、第2の誘電体層の厚さを200nm以上1μm以下とすることが望ましい。第1の誘電体層4の厚さが薄すぎると、静電容量確保の観点から相対的に第2の誘電体層5の厚さを厚くしなければならなくなるが、スパッタや電子ビーム蒸着などの物理的気相成長法(PVD:Physical Vapor Deposition)を用いるので、5μmより厚いフッ素及び水を含まない第2の誘電体層5を形成することが困難である。なぜなら、PVDによる薄膜は、CVDによる薄膜と比較して密着強度が弱く、内部応力の制御も困難であるため、膜厚を厚くすると膜剥がれが生じやすいためである。なお、PVD法によるシリコン酸化膜は、フッ素や水の透過性が小さいという優れた特性を有する。PVD法では、CVD法のように成膜装置内壁の至る所に薄膜が付着するのではなく、基板としてのガラス板の周辺に付着するのみであるので、防着板などを用いてパーティクルの発生を抑制することができる。こうしたパーティクルの発生は、PVDといえども処理枚数が多くなると問題となる。こうした観点からも、第2の誘電体層5の厚さは、フッ素や水の透過性を抑制するに十分な厚さ(200nm以上)で、かつ、なるべく薄い厚さ(5μm以下、より好ましくは1μm以下)であることが望ましい。
なお、第1の誘電体層4を形成する工程において、原料ガスにフッ素を含むガスとしてCを用いる場合を例示したが、フッ素を含むガスが、C(x、y、zは正の整数、ただしyはゼロを含む)、SFまたはNFであってもよい。Cとしては、例えば、Cのほか、CF、C、CHFなどがある。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、プラズマCVD装置を用いて、TEOS、He、C、Oガスを供給しつつ、フッ素化シリコン酸化膜を形成する場合を例示したが、第2の実施の形態では、ガスとしてはTEOS、He、Oガスを用い、Cを用いない例を示す。誘電体層の比誘電率をさほど下げる必要がない場合であれば、第1の誘電体層にフッ素を含有させる必要はない。しかし、従来例で説明したように、第1の誘電体層をCVD法で形成した場合、形成工程で用いるCVD装置の容器内壁にもSiOなどの誘電体膜が付着するため、処理を重ねるとパーティクルとなって剥がれ、第1の誘電体層中に異物が混入して絶縁耐圧などの品質を著しく低下させてしまう。これを防止するには、CVD法による第1の誘電体層の形成後、CVD装置内にフッ素を含むガスプラズマを発生させて、容器内壁に付着した誘電体膜を除去する(クリーニングする)必要がある。しかし、クリーニングする過程でCVD装置の容器内壁にフッ素を含む薄膜が堆積し、第1の誘電体層を形成する過程でフッ素が容器内に飛び出してくるため、誘電体ガラス層にフッ素が混入する。混入したフッ素が保護層中に拡散してくるのを防止するために、フッ素透過性の小さいフッ素と水をともに含まない第2の誘電体層を形成する。その方法としては、第1の実施の形態で述べたのと同様、PVD法が適している。
プラズマCVD装置におけるクリーニング工程は、フッ素を含む第1の誘電体層を形成する工程に先立ち、フッ素を含む誘電体層を形成するためのCVD装置の内壁にフッ素を含む薄膜を堆積する過程であるとも考えられる。このクリーニング工程においては、化学的気相成長装置(CVD装置)内にフッ素ガスを含むガスを用いたプラズマを発生させることが望ましいが、フッ素を含むガスが、C(x、y、zは正の整数、ただしyはゼロを含む)、SFまたはNFであることが望ましい。Cとしては、例えば、Cのほか、CF、C、CHFなどがある。
以上述べた本発明の実施の形態においては、第1の誘電体層及び第2の誘電体層の主成分がシリコン及び酸素である場合を例示したが、フッ素と水をともに含まない第2の誘電体層は、その膜厚が小さくてよいので、フッ素及び水の透過性が小さく、可視光透過率が大きく、非晶質で化学的に安定な薄膜を用いることができる。このような薄膜として、アルミナ薄膜などの金属酸化物を用いることができる。非晶質である方が好ましいのは、結晶性だと、結晶粒界を通じてMgOに向けてフッ素や水が拡散しやすいためである。
また第1及び第2の実施の形態では第1の誘電体層がフッ素及び水をともに含む場合を例示したが、第1の誘電体層に含まれるフッ素及び水の作用効果はそれぞれ独立して作用するので、第1の誘電体層がフッ素をまたは水のいずれかをのみを含む場合でも第1の誘電体層の誘電率を下げ、透明導電膜の抵抗値を下げる効果がある。
本発明は、優れた特性を有するPDPの製造方法であり、テレビやコンピュータなどの画像表示に用いられるディスプレイ装置に有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるPDPの前面板の断面図 本発明の第1の実施の形態におけるPDPの製造方法に用いたプラズマCVD装置の断面図 同PDPの製造方法に用いた誘導結合型プラズマCVD装置の断面図 同PDPの製造方法に用いた大気圧プラズマCVD装置の断面図 同PDPの製造方法に用いたスパッタリング装置の断面図 同PDPの製造方法に用いた電子ビーム蒸着装置の断面図 誘電体のフッ素含有率と比誘電率の変化率及び比誘電率との関係を示す図 誘電体の水分含有率と比誘電率の変化率及び透明電極の抵抗値との関係を示す図 誘電体層の膜厚とバス電極間の静電容量及び絶縁耐圧との関係を示す図 PDPの内部構造を示す部分断面斜視図 従来のPDPの前面板の構造を示す断面図
符号の説明
1 ガラス板
2 透明導電膜
3 不透明導電膜
4 第1の誘電体層
5 第2の誘電体層
6 保護層
7,27 真空容器
8 下部電極
9 ガラス板
10 上部電極
11 シャワーヘッド
12 上部電極用高周波電源
13 下部電極用高周波電源
15,29 ガス供給装置
16,30 ポンプ
17 昇降弁
18 コイル用高周波電源
19 コイル
20 排気口
21 支柱
22 誘電管
23 高周波電極
24 接地電極
25,33 高周波電源
26 活性粒子流
28 基板ホルダ
31 バッキングプレート
32 シリコン酸化物ターゲット
34 るつぼ
35 蒸着源
36 電子ビーム源
37 電子ビーム
100 (PDPの)前面板

Claims (4)

  1. 対向配置された前面板と背面板との間に放電ガスを封入したプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記前面板を形成する工程が、ガラス板上に電極を形成する工程と、前記ガラス板上と前記電極上とにフッ素を含むガスを用いた化学的気相成長法によりフッ素および水を含む第1の誘電体層を形成する工程と、前記第1の誘電体層上に物理的気相成長法によりフッ素および水を含まない第2の誘電体層を形成する工程と、前記第2の誘電体層上に保護層を形成する工程とからなることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  2. 前記化学的気相成長法がプラズマCVD法であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  3. 前記フッ素を含むガスが、Cxyz(x、y、zは正の整数、ただしyはゼロを含む)、SF6またはNF3の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  4. 前記物理的気相成長法がスパッタリング法または電子ビーム蒸着法であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
JP2005204153A 2005-07-13 2005-07-13 プラズマディスプレイパネルの製造方法 Expired - Fee Related JP4640006B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204153A JP4640006B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 プラズマディスプレイパネルの製造方法
US11/484,590 US7501762B2 (en) 2005-07-13 2006-07-12 Plasma display panel and process for producing the same
CN2006101015584A CN1897214B (zh) 2005-07-13 2006-07-12 等离子体显示器面板及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204153A JP4640006B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007026751A JP2007026751A (ja) 2007-02-01
JP4640006B2 true JP4640006B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=37609683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204153A Expired - Fee Related JP4640006B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7501762B2 (ja)
JP (1) JP4640006B2 (ja)
CN (1) CN1897214B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5102720B2 (ja) * 2008-08-25 2012-12-19 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000011888A (ja) * 1998-06-19 2000-01-14 Hitachi Ltd プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP2002042663A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Sony Corp 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2003518318A (ja) * 1999-12-22 2003-06-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ プラズマディスプレイパネル又はpalcディスプレイパネル及び誘電体層を具えるそのようなパネルの製造方法
JP2004119118A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Sony Corp プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2005071952A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2005507550A (ja) * 2001-10-29 2005-03-17 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 放電によって放射された放射線を後方散乱させるための手段を含むプラズマディスプレイパネル
JP2005515586A (ja) * 2001-06-18 2005-05-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 低k値誘電層を備えたプラズマ・ディスプレイ・パネル
JP2005183243A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3145279B2 (ja) * 1995-08-28 2001-03-12 大日本印刷株式会社 プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
KR19980065367A (ko) 1996-06-02 1998-10-15 오평희 액정표시소자용 백라이트
JP3442634B2 (ja) 1996-11-27 2003-09-02 松下電器産業株式会社 プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2003007217A (ja) 1996-11-27 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの製造方法
JP3414236B2 (ja) 1998-01-05 2003-06-09 松下電器産業株式会社 プラズマディスプレイパネル
TW423006B (en) * 1998-03-31 2001-02-21 Toshiba Corp Discharge type flat display device
JP2000156168A (ja) 1998-11-20 2000-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
DE19944202A1 (de) * 1999-09-15 2001-03-22 Philips Corp Intellectual Pty Plasmabildschirm mit UV-Licht reflektierender Frontplattenbeschichtung
JP2002358894A (ja) 2002-05-29 2002-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル
WO2005029530A1 (ja) * 2003-09-24 2005-03-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000011888A (ja) * 1998-06-19 2000-01-14 Hitachi Ltd プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP2003518318A (ja) * 1999-12-22 2003-06-03 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ プラズマディスプレイパネル又はpalcディスプレイパネル及び誘電体層を具えるそのようなパネルの製造方法
JP2002042663A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Sony Corp 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2005515586A (ja) * 2001-06-18 2005-05-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 低k値誘電層を備えたプラズマ・ディスプレイ・パネル
JP2005507550A (ja) * 2001-10-29 2005-03-17 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 放電によって放射された放射線を後方散乱させるための手段を含むプラズマディスプレイパネル
JP2004119118A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Sony Corp プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2005071952A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2005183243A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070013312A1 (en) 2007-01-18
CN1897214A (zh) 2007-01-17
CN1897214B (zh) 2011-11-16
JP2007026751A (ja) 2007-02-01
US7501762B2 (en) 2009-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100516715B1 (ko) 고품위의디스플레이에적합한플라즈마디스플레이패널및그제조방법
US7690961B2 (en) Plasma display panel and process for producing the plasma display panel
JP5006203B2 (ja) 金属酸化膜の形成方法、金属酸化膜及び光学電子デバイス
JP2008053012A (ja) プラズマディスプレイパネル用基板構体の製造方法、プラズマディスプレイパネル
KR100894064B1 (ko) 전자 방출 촉진 물질-함유 MgO 보호막, 이의 제조 방법및 상기 보호막을 구비한 플라즈마 디스플레이 패널
JP2009054444A (ja) 有機el素子及びその製造方法
JP3442634B2 (ja) プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの製造方法
JP4640006B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2003022755A (ja) プラズマディスプレイパネル用基板、その製造方法、その保護膜成膜装置、およびプラズマディスプレイパネル
JP2009252347A (ja) プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP4851554B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2002324492A (ja) プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP2003007217A (ja) プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネルの製造方法
JP3835555B2 (ja) ガス放電表示デバイスの製造方法
JP2000348626A (ja) プラズマディスプレイパネル、それを用いた表示装置及びその製造方法並びに製造装置
JP2003338248A (ja) プラズマディスプレイパネル
KR20030067756A (ko) 가스방전패널의 제조방법
KR101150664B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 제조 방법
KR100692032B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
KR101191224B1 (ko) 확산방지막이 구비된 플라즈마 디스플레이 패널
JP4760178B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
WO2009136433A1 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2006324254A (ja) ガス放電表示デバイスの製造方法
WO2009107217A1 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2013033629A (ja) プラズマディスプレイパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080411

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees