JP2002042663A - 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法 - Google Patents

交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002042663A
JP2002042663A JP2000222007A JP2000222007A JP2002042663A JP 2002042663 A JP2002042663 A JP 2002042663A JP 2000222007 A JP2000222007 A JP 2000222007A JP 2000222007 A JP2000222007 A JP 2000222007A JP 2002042663 A JP2002042663 A JP 2002042663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma display
display device
layer
substrate
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000222007A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunao Oniki
一直 鬼木
Shinichiro Shiromizu
進一郎 白水
Hiroshi Mori
啓 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000222007A priority Critical patent/JP2002042663A/ja
Priority to US09/755,167 priority patent/US6657396B2/en
Priority to KR1020010001294A priority patent/KR20010083103A/ko
Priority to EP01400073A priority patent/EP1130620A2/en
Priority to CN01104586A priority patent/CN1304157A/zh
Priority to CNA031457967A priority patent/CN1476039A/zh
Publication of JP2002042663A publication Critical patent/JP2002042663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】輝度の向上を図るために電荷蓄積量を増加させ
得る構造を有する交流駆動型プラズマ表示装置を提供す
る。 【解決手段】交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板11上に形成された放電維持電極12、及び、第1の
基板11と放電維持電極12の上に形成された誘電体層
14,15を備えた第1パネル10、並びに、第2パネ
ル20が、それらの外周部で接合されて成り、誘電体層
14,15の厚さは1.5×10-5m以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体層に特徴を
有する交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在主流の陰極線管(CRT)に代わる
画像表示装置として、平面型(フラットパネル形式)の
表示装置が種々検討されている。このような平面型の表
示装置として、液晶表示装置(LCD)、エレクトロル
ミネッセンス表示装置(ELD)、プラズマ表示装置
(PDP:プラズマ・ディスプレイ)を例示することが
できる。中でも、プラズマ表示装置は、大画面化や広視
野角化が比較的容易であること、温度、磁気、振動等の
環境要因に対する耐性に優れること、長寿命であること
等の長所を有し、家庭用の壁掛けテレビの他、公共用の
大型情報端末機器への適用が期待されている。
【0003】プラズマ表示装置は、希ガスから成る放電
ガスを放電空間内に封入した放電セルに電圧を印加し
て、放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した真空紫
外線で放電セル内の蛍光体層を励起することによって発
光を得る表示装置である。つまり、個々の放電セルは蛍
光灯に類似した原理で駆動され、放電セルが、通常、数
十万個のオーダーで集合して1つの表示画面が構成され
ている。プラズマ表示装置は、放電セルへの電圧の印加
方式によって直流駆動型(DC型)と交流駆動型(AC
型)とに大別され、それぞれ一長一短を有する。AC型
プラズマ表示装置は、表示画面内で個々の放電セルを仕
切る役割を果たす隔壁を例えばストライプ状に形成すれ
ばよいので、高精細化に適している。しかも、放電のた
めの電極の表面が誘電体層で覆われているので、かかる
電極が磨耗し難く、長寿命であるといった長所を有す
る。
【0004】AC型プラズマ表示装置の典型的な構成例
の一部分の模式的な分解斜視図を、図1に示す。このA
C型プラズマ表示装置は所謂3電極型に属し、一対の放
電維持電極12の間で放電が生じる。図1に示すAC型
プラズマ表示装置は、フロントパネルに相当する第1パ
ネル10とリアパネルに相当する第2パネル20とがそ
れらの外周部で接合されて成る。第2パネル20上の蛍
光体層25の発光は、例えば、第1パネル10を通して
観察される。
【0005】第1パネル10は、透明な第1の基板11
と、第1の基板11上にストライプ状に設けられ、透明
導電材料から成る複数の一対となった放電維持電極12
と、放電維持電極12のインピーダンスを低下させるた
めに放電維持電極12上に設けられ、放電維持電極12
よりも電気抵抗率の低い材料から成るバス電極13と、
バス電極13及び放電維持電極12上を含む第1の基板
11上に形成された誘電体層から構成されている。この
誘電体層は、バス電極13及び放電維持電極12上を含
む第1の基板11上に形成された誘電体材料から成る第
1の誘電体膜14と、その上に形成されたMgOから成
る第2の誘電体膜15(保護膜15とも呼ばれる)との
2層構造を有する。
【0006】一方、第2パネル20は、第2の基板21
と、第2の基板21上にストライプ状に設けられた複数
のアドレス電極(データ電極とも呼ばれる)22と、ア
ドレス電極22上を含む第2の基板21上に形成された
誘電体材料層23と、誘電体材料層23上であって隣り
合うアドレス電極22の間の領域にアドレス電極22と
平行に延びる絶縁性の隔壁24と、誘電体材料層23上
から隔壁24の側壁面上に亙って設けられた蛍光体層2
5とから構成されている。蛍光体層25は、AC型プラ
ズマ表示装置においてカラー表示を行う場合、赤色蛍光
体層25R、緑色蛍光体層25G、及び青色蛍光体層2
5Bから構成されており、これらの各色の蛍光体層25
R,25G,25Bが所定の順序に従って設けられてい
る。図1は一部分解斜視図であり、実際には第2パネル
20側の隔壁24の頂部が第1パネル10側の保護膜1
5に当接している。一対の放電維持電極12と、2つの
隔壁24の間に位置するアドレス電極22とが重複する
領域が、放電セルに相当する。そして、隣り合う隔壁2
4と蛍光体層25と保護膜15とによって囲まれた放電
空間内には、放電ガスが封入されている。第1パネル1
0と第2パネル20とは、それらの外周部において、フ
リットガラスを用いて接合されている。
【0007】放電維持電極12の射影像が延びる方向と
アドレス電極22の射影像が延びる方向とは直交してお
り、一対の放電維持電極12と、3原色を発光する蛍光
体層25R,25G,25Bの1組とが重複する領域が
1画素(1ピクセル)に相当する。グロー放電が一対の
放電維持電極12間で生じることから、このタイプのA
C型プラズマ表示装置は「面放電型」と称される。例え
ば、一対の放電維持電極12間に電圧を印加する直前
に、例えば、放電セルの放電開始電圧よりも低いパルス
電圧をアドレス電極22に印加することで、放電セル内
に壁電荷が蓄積され(表示を行う放電セルの選択)、見
掛け上の放電開始電圧が低下する。次いで、一対の放電
維持電極12の間で開始された放電は、放電開始電圧よ
りも低い電圧にて維持され得る。放電セルにおいては、
放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した真空紫外線
の照射によって励起された蛍光体層が、蛍光体材料の種
類に応じた特有の発光色を呈する。尚、封入された放電
ガスの種類に応じた波長を有する真空紫外線が発生す
る。
【0008】通常、放電空間内に封入されている放電ガ
スは、ネオン(Ne)ガス、ヘリウム(He)ガス、ア
ルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスにキセノン(Xe)
ガスを4容積%程度混合した混合ガスから構成されてお
り、混合ガスの全圧は6×104Pa〜7×104Pa程
度、キセノン(Xe)ガスの分圧は3×103Pa程度
である。また、一対の放電維持電極12の間の距離は1
00μm程度である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】現在商品化されている
AC型プラズマ表示装置においては、その輝度の低さが
問題となっている。例えば、42インチ型のAC型プラ
ズマ表示装置の輝度は、高々500cd/m2程度であ
る。しかも、実際にAC型プラズマ表示装置を商品化す
るにあたっては、例えば、第1パネル10の外面に電磁
波遮蔽や外光反射防止のためのシートやフィルムを張り
合わせる必要があり、AC型プラズマ表示装置における
実際の表示光はかなり暗くなってしまう。
【0010】AC型プラズマ表示装置における第1パネ
ル10には、例えば、低融点ガラスペーストといった誘
電体材料から成る第1の誘電体膜14から構成された誘
電体層が設けられている。第1の誘電体膜14は、通
常、スクリーン印刷法にて形成される。AC型プラズマ
表示装置の駆動においては、この第1の誘電体膜14に
電荷を蓄積させ、放電維持電極に逆向きの電圧を印加す
ることで蓄積された電荷を放出させ、プラズマを発生さ
せる。輝度は、このプラズマから発生する真空紫外線の
量に依存している。それ故、輝度を向上させるためには
第1の誘電体膜14に出来るだけ多くの電荷を蓄積させ
る必要がある。
【0011】従って、本発明の目的は、輝度の向上を図
るために電荷蓄積量を増加させ得る構造を有る交流駆動
型プラズマ表示装置及びその製造方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラズマ表示
装置は、第1の基板上に形成された放電維持電極、及
び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電体
層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それら
の外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置
であって、誘電体層の厚さは1.5×10-5m以下、好
ましくは1.0×10-5m以下であることを特徴とす
る。
【0013】本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、誘電体層の厚さの下限値は、例
えば、5×10-7m、好ましくは1×10-6mとするこ
とが望ましい。尚、誘電体層を、単層構成としてもよい
し、多層構成としてもよい。
【0014】本発明の第1の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、従来の交流駆動型プラズマ表
示装置における誘電体層の膜厚(通常、2.5×10-5
m程度)と比較して、充分に薄い誘電体層が形成されて
いるので、誘電体層の容量を大きくすることができる。
その結果、駆動電圧の低減を図ることができると共に、
電荷蓄積量を増加させることができるので、交流駆動型
プラズマ表示装置の輝度の向上、駆動電力の低減を図る
ことができる。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された放電維持電極、及び、第1の基板と放
電維持電極の上に形成された誘電体層を備えた第1パネ
ル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合され
て成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、該誘電体
層は、少なくとも、酸化アルミニウム層から成ることを
特徴とする。
【0016】本発明の第2の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置における誘電体層は、酸化アルミニウム層
から構成された第1の誘電体膜と、第1の誘電体膜の上
に形成された第2の誘電体膜との2層構造とすることも
できるし、酸化アルミニウム層の単層構造とすることも
できる。第2の誘電体膜を構成する材料として、酸化マ
グネシウム(MgO)、フッ化マグネシウム(Mg
2)、フッ化カルシウム(CaF2)を例示することが
できるが、中でも酸化マグネシウムは、2次電子放出比
が高い上に、スパッタリング率が低く、蛍光体層の発光
波長における光透過率が高く、放電開始電圧が低い等の
特色を有する好適な材料である。尚、第2の誘電体膜
を、これらの材料から成る群から選択された少なくとも
2種類の材料から構成された積層膜構造としてもよい。
以下に説明する各種の本発明の交流駆動型プラズマ表示
装置における第2の誘電体膜も、上述の材料から構成す
ることができる。
【0017】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された放電維持電極、及び、第1の基板と放
電維持電極の上に形成された誘電体層を備えた第1パネ
ル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合され
て成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、該誘電体
層は、少なくとも、酸化アルミニウム層と酸化ケイ素層
との積層構造から成ることを特徴とする。
【0018】本発明の第3の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、下から、酸化アルミニウム
層、酸化ケイ素層の順に積層されていてもよいし、酸化
ケイ素層、酸化アルミニウム層の順に積層されていても
よい。酸化アルミニウム層と酸化ケイ素層とが交互に複
数積層されていてもよい。この場合、積層数は偶数であ
ってもよいし、奇数であってもよい。更には、誘電体層
を、酸化アルミニウム層と酸化ケイ素層との積層構造か
ら構成された第1の誘電体膜と、第1の誘電体膜の上に
形成された第2の誘電体膜との多層構造とすることもで
きる。このように、誘電体層を酸化アルミニウム層と酸
化ケイ素層との積層構造から構成することによって、誘
電体層内の応力を緩和し、誘電体層にクラックが生じる
ことを防止することができる。
【0019】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された放電維持電極、及び、第1の基板と放
電維持電極の上に形成された誘電体層を備えた第1パネ
ル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合され
て成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、該誘電体
層は、少なくとも、酸化ケイ素層から成ることを特徴と
する。
【0020】本発明の第4の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、酸化ケイ素層から構成された
第1の誘電体膜と、第1の誘電体膜の上に形成された第
2の誘電体膜との2層構造とすることもできる。
【0021】上記の目的を達成するための本発明の第5
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された放電維持電極、及び、第1の基板と放
電維持電極の上に形成された誘電体層を備えた第1パネ
ル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合され
て成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、該誘電体
層は、少なくとも、ダイヤモンドライクカーボン層、窒
化ホウ素(ボロンナイトライド)層、若しくは、酸化ク
ロム(III)層から成ることを特徴とする。
【0022】本発明の第5の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、ダイヤモンドライクカーボン
層、窒化ホウ素層、若しくは、酸化クロム(III)層
から構成された第1の誘電体膜と、第1の誘電体膜の上
に形成された第2の誘電体膜との2層構造とすることも
できる。
【0023】上記の目的を達成するための本発明の第6
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された放電維持電極、及び、第1の基板と放
電維持電極の上に形成された誘電体層を備えた第1パネ
ル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合され
て成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、該誘電体
層は、少なくとも、ダイヤモンドライクカーボン層、窒
化ホウ素層、若しくは、酸化クロム(III)層と、酸
化ケイ素層、若しくは、酸化アルミニウム層との積層構
造から成ることを特徴とする。
【0024】本発明の第6の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置における誘電体層の構造として、下から
「A」層、「B」層の2層構造、「A」層、「B」層、
「A」層の3層構造、「A」層、「B」層、「A」層、
「B」層・・・の多層構造を挙げることができる。ここ
で、「A」層が、ダイヤモンドライクカーボン層、窒化
ホウ素層、若しくは、酸化クロム(III)層である場
合には、「B」層は酸化ケイ素層若しくは酸化アルミニ
ウム層あるいは酸化ケイ素層と酸化アルミニウム層の積
層構造である。この場合、「A」層が2層以上であると
きには、各「A」層を構成する層は同種の層であって
も、異種の層であってもよいし、「B」層が2層以上で
あるときには、各「B」層を構成する層は同種の層であ
っても、異種の層であってもよい。また、「A」層が、
酸化ケイ素層若しくは酸化アルミニウム層あるいは酸化
ケイ素層と酸化アルミニウム層の積層構造である場合に
は、「B」層は、ダイヤモンドライクカーボン層、窒化
ホウ素層、若しくは、酸化クロム(III)層である。
この場合、「A」層が2層以上であるときには、各
「A」層を構成する層は同種の層であっても、異種の層
であってもよいし、「B」層が2層以上であるときに
は、各「B」層を構成する層は同種の層であっても、異
種の層であってもよい。このように、酸化ケイ素層若し
くは酸化アルミニウム層あるいは酸化ケイ素層と酸化ア
ルミニウム層の積層構造を誘電体層の構成要素とするこ
とによって、誘電体層内の応力を緩和し、誘電体層にク
ラックが生じることを防止することができる。
【0025】本発明の第6の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、上記の積層構造から構成され
た第1の誘電体膜と、第1の誘電体膜の上に形成された
第2の誘電体膜との多層構造とすることもできる。
【0026】上記の目的を達成するための本発明の第7
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置は、第1の基
板上に形成された放電維持電極、及び、第1の基板と放
電維持電極の上に形成された誘電体層を備えた第1パネ
ル、並びに、第2パネルが、それらの外周部で接合され
て成る交流駆動型プラズマ表示装置であって、該誘電体
層は、ダイヤモンドライクカーボン層、窒化ホウ素層、
及び、酸化クロム(III)層から成る群から選択され
た少なくとも2層から成ることを特徴とする。
【0027】本発明の第7の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置における誘電体層の構造として、下から
「A」層、「B」層の2層構造、「A」層、「B」層、
「C」層の3層構造、「A」層、「B」層、「C」層、
「D」層・・・の多層構造を挙げることができる。ここ
で、ダイヤモンドライクカーボン層、窒化ホウ素層、及
び酸化クロム(III)層を、便宜上、材料層と呼ぶ。
隣接する材料層(例えば、「A」層と「B」層)を構成
する材料は異なっている。隣接していない材料層(例え
ば、「A」層と「C」層)を構成する材料は異なってい
てもよいし、同じであってもよい。
【0028】本発明の第7の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置において、誘電体層は、更に、酸化ケイ素
層、酸化アルミニウム層、若しくは、酸化ケイ素層と酸
化アルミニウム層の積層構造を備えている構成とするこ
ともできる。上述の例において、例えば酸化ケイ素層を
更に備えている場合、下から、酸化ケイ素層、「A」
層、「B」層の3層構造、「A」層、酸化ケイ素層、
「B」層の3層構造、「A」層、「B」層、酸化ケイ素
層の3層構造を挙げることができる。「A」層、「B」
層、「C」層の3層構造、や、「A」層、「B」層、
「C」層、「D」層・・・の多層構造においては、少な
くとも1層の酸化ケイ素層をいずれかの材料層の間に挿
入するか、酸化ケイ素層を最下層若しくは最上層に配置
すればよい。このように、酸化ケイ素層や、酸化アルミ
ニウム層、酸化ケイ素層と酸化アルミニウム層の積層構
造を誘電体層の構成要素とすることによって、誘電体層
内の応力を緩和し、誘電体層にクラックが生じることを
防止することができる。
【0029】本発明の第7の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、上記の積層構造から構成され
た第1の誘電体膜と、第1の誘電体膜の上に形成された
第2の誘電体膜との多層構造とすることもできる。
【0030】本発明の第2の態様〜第7の態様に係る交
流駆動型プラズマ表示装置において、誘電体層の厚さ
は、1.5×10-5m以下、好ましくは1.0×10-5
m以下であることが望ましい。誘電体層の厚さの下限値
は、例えば、5×10-7m、好ましくは1×10-6mと
することが望ましい。尚、誘電体層を第1の誘電体膜及
び第2の誘電体膜から構成する場合には、誘電体層の厚
さは、第1の誘電体膜の膜厚と第2の誘電体膜の膜厚の
合計値である。誘電体層を、第1の誘電体膜と第2の誘
電体膜とから構成する場合、第2の誘電体膜の膜厚は、
1×10-6m乃至1×10-5mとすることが望ましい。
このように、誘電体層の厚さを規定することによって、
誘電体層の容量を大きくすることができる結果、駆動電
圧の低減を図ることができると共に、電荷蓄積量を増加
させることができるので、交流駆動型プラズマ表示装置
の輝度の向上、駆動電力の低減を図ることができる。
【0031】また、本発明の第1の態様〜第7の態様に
係る交流駆動型プラズマ表示装置においては、第1パネ
ルに形成された放電維持電極は一対で作動する構成とす
ることができる。一対の放電維持電極の間の距離は、所
定の放電電圧において必要なグロー放電が生じる限りに
おいて本質的には任意であるが、一対の放電維持電極の
間の間隔は5×10-5m未満、好ましくは5.0×10
-5m未満、一層好ましくは2×10-5m以下であること
が望ましい。尚、一対の放電維持電極の間の距離が1×
10-4m程度以下の場合、誘電体層の膜厚が厚すぎる
と、誘電体層内での放電破壊が生じ、誘電体層における
電荷の蓄積が困難となる場合がある。本発明の第1の態
様に係る交流駆動型プラズマ表示装置においては、誘電
体層の厚さを従来よりも薄くしているので、また、本発
明の第2の態様〜第7の態様に係る交流駆動型プラズマ
表示装置においては、誘電体層の厚さを従来よりも薄く
することによって、即ち、誘電体層の厚さを1.5×1
-5m以下、望ましくは1.0×10-5m以下とするこ
とによって、このような現象の発生を確実に抑制するこ
とができる。
【0032】本発明の第2の態様〜第7の態様に係る交
流駆動型プラズマ表示装置においては、誘電体層を比較
的大きな比誘電率を有する材料から構成することによっ
て(例えば、スパッタ法にて形成された酸化アルミニウ
ム層の比誘電率は9〜10である)、誘電体層の容量を
大きくすることができる。その結果、電荷蓄積量を増加
させることができるので、交流駆動型プラズマ表示装置
の輝度の向上、駆動電力の低減を図ることができる。
【0033】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置の製造方法
は、第1の基板上に形成された放電維持電極、及び、第
1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電体層を備
えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周
部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置の製造
方法であって、スパッタ法、真空蒸着法、イオンプレー
ティング法といった各種の物理的気相成長法(PVD
法)、若しくは、化学的気相成長法(CVD法)に基づ
き、厚さ1.5×10-5m以下、好ましくは1.0×1
-5m以下の誘電体層を第1の基板及び放電維持電極上
に形成する工程を含むことを特徴とする。このように、
PVD(Physical Vapor Deposition)法やCVD(Che
mical Vapor Deposition)法を採用することによって、
薄く、しかも、均一な膜厚を有する誘電体層を形成する
ことができる。
【0034】ここで、PVD法として、より具体的に
は、誘電体層を構成する材料にも依存するが、 (a)電子ビーム加熱法、抵抗加熱法、フラッシュ蒸着
等の各種真空蒸着法 (b)プラズマ蒸着法 (c)2極スパッタ法、直流スパッタ法、直流マグネト
ロンスパッタ法、高周波スパッタ法、マグネトロンスパ
ッタ法、イオンビームスパッタ法、バイアススパッタ法
等の各種スパッタ法 (d)DC(direct current)法、RF法、多陰極法、活
性化反応法、電界蒸着法、高周波イオンプレーティング
法、反応性イオンプレーティング法等の各種イオンプレ
ーティング法 を挙げることができる。
【0035】また、CVD法として、誘電体層を構成す
る材料にも依存するが、常圧CVD法(APCVD
法)、減圧CVD法(LPCVD法)、低温CVD法、
高温CVD法、プラズマCVD法(PCVD法,PEC
VD法)、ECRプラズマCVD法、光CVD法、MO
CVD法を例示することができる。
【0036】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る交流駆動型プラズマ表示装置の製造方法
は、第1の基板上に形成された放電維持電極、及び、第
1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電体層を備
えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それらの外周
部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装置の製造
方法であって、誘電体材料を含む溶液に基づき、厚さ
1.5×10-5m以下、好ましくは1.0×10-5m以
下の誘電体層を第1の基板及び放電維持電極上に形成す
ることを特徴とする。
【0037】本発明の第2の態様に係る交流駆動型プラ
ズマ表示装置の製造方法においては、誘電体材料を含む
溶液を、スピンコーティング法に基づき、第1の基板及
び放電維持電極上に塗布する工程を含む構成とすること
ができる。あるいは又、誘電体材料を含む溶液(ペース
ト状を含む)を、スクリーン印刷法に基づき、第1の基
板及び放電維持電極上に形成する工程を含む構成とする
ことができる。尚、誘電体材料を含む溶液として、水ガ
ラス、ガラス粉の懸濁液を例示することができる。誘電
体層を構成する材料にも依存するが、誘電体材料を含む
溶液の塗布後、乾燥、焼成を経ることによって誘電体層
を得ることができる。
【0038】ここで、水ガラスとして、日本工業規格
(JIS)K1408に規定される1号乃至4号、又は
これらの同等品を使用することができる。1号乃至4号
は、水ガラスの構成成分である酸化ナトリウム(Na2
O)1モルに対する酸化珪素(SiO2)のモル数(約
2〜4モル)の違いに基づく4段階の等級であり、それ
ぞれ粘度が大きく異なる。従って、水ガラスを使用する
際には、スクリーン印刷法に適した粘度を有する最適な
等級の水ガラスを選択するか、又は、これらの等級と同
等の水ガラスを調製して使用することが好ましい。尚、
水ガラスにおける溶媒として、水、アルコール等の有機
溶媒を挙げることができる。また、スクリーン印刷法に
適した粘度とするために、分散助剤や界面活性剤を添加
することが望ましい。
【0039】本発明の各種態様における交流駆動型プラ
ズマ表示装置においては、誘電体層を設けることによっ
て、イオンや電子と放電維持電極との直接接触を防止す
ることができる結果、放電維持電極の磨耗を防ぐことが
できる。誘電体層は、壁電荷を蓄積する機能だけでな
く、過剰な放電電流を制限する抵抗体としての機能、放
電状態を維持するメモリ機能を有する。
【0040】本発明の交流駆動型プラズマ表示装置にお
いては、一対の放電維持電極の一方を第1パネルに形成
し、他方を第2パネルに形成する構成とすることができ
る。尚、このような構成の交流駆動型プラズマ表示装置
を、便宜上、2電極型と呼ぶ。この場合、一方の放電維
持電極の射影像は第1の方向に延び、他方の放電維持電
極の射影像は、第1の方向とは異なる第2の方向に延
び、一対の放電維持電極が対面するごとく対向して配置
されている。あるいは又、一対の放電維持電極を第1パ
ネルに形成し、所謂アドレス電極を第2パネルに形成す
る構成とすることもできる。尚、このような構成の交流
駆動型プラズマ表示装置を、便宜上、3電極型と呼ぶ。
この場合、一対の放電維持電極の射影像は互いに平行に
第1の方向に延び、アドレス電極の射影像は第2の方向
に延び、一対の放電維持電極とアドレス電極とが対面す
るごとく対向して配置されている構成とすることができ
るが、かかる構成に限定するものではない。これらの場
合、第1の方向と第2の方向とは、交流駆動型プラズマ
表示装置の構造の簡素化の観点から、直交していること
が好ましい。
【0041】本発明の第1の態様〜第7の態様に係る交
流駆動型プラズマ表示装置においては、第1パネルに設
けられた一対の放電維持電極の対向する縁部の間のギャ
ップ形状を直線状としてもよいし、一対の放電維持電極
の対向する縁部の間のギャップ形状を、放電維持電極の
幅方向に屈曲したパターン若しくは湾曲したパターンと
することもでき、これによって、放電に寄与する放電維
持電極の部分の面積の増加を図ることができる。
【0042】例えば、3電極型の交流駆動型プラズマ表
示装置を例にとり、以下、本発明の交流駆動型プラズマ
表示装置の説明を行うが、2電極型の交流駆動型プラズ
マ表示装置にあっては、必要に応じて、以下の説明にお
ける「アドレス電極」を「他方の放電維持電極」と読み
替えればよい。
【0043】放電維持電極を構成する導電性材料は、交
流駆動型プラズマ表示装置が透過型であるか、反射型で
あるかによって異なる。透過型の交流駆動型プラズマ表
示装置では、蛍光体層の発光は第2の基板を通して観察
されるので、放電維持電極を構成する導電性材料に関し
て透明/不透明の別は問わないが、アドレス電極を第2
の基板上に設けるので、アドレス電極は透明である必要
がある。一方、反射型の交流駆動型プラズマ表示装置で
は、蛍光体層の発光は第1の基板を通して観察されるの
で、アドレス電極を構成する導電性材料に関して透明/
不透明の別は問わないが、放電維持電極を構成する導電
性材料は透明である必要がある。尚、ここで述べる透明
/不透明とは、蛍光体材料に固有の発光波長(可視光
域)における導電性材料の光透過性に基づく。即ち、蛍
光体層から射出される光に対して透明であれば、放電維
持電極やアドレス電極を構成する導電性材料は透明であ
ると云える。不透明な導電性材料として、Ni、Al、
Au、Ag、Al、Pd/Ag、Cr、Ta、Cu、B
a、LaB6、Ca0.2La0.8CrO3等の材料を単独又
は適宜組み合わせて用いることができる。透明な導電性
材料として、ITO(インジウム・錫酸化物)やSnO
2を挙げることができる。放電維持電極やアドレス電極
は、スパッタ法や、蒸着法、スクリーン印刷法、サンド
ブラスト法、メッキ法、リフトオフ法等によって形成す
ることができる。
【0044】放電維持電極に加えて、放電維持電極全体
のインピーダンスを低下させるために、放電維持電極に
接して、放電維持電極よりも電気抵抗率の低い材料から
成るバス電極が設けられている構成とすることもでき
る。バス電極は、典型的には、金属材料、例えば、A
g、Au、Al、Ni、Cu、Mo、Cr、Cr/Cu
/Cr積層膜から構成することができる。かかる金属材
料から成るバス電極は、反射型の交流駆動型プラズマ表
示装置においては、蛍光体層から放射されて第1の基板
を通過する可視光の透過光量を低減させ、表示画面の輝
度を低下させる要因となり得るので、放電維持電極全体
に要求される電気抵抗値が得られる範囲内で出来る限り
細く形成することが好ましい。バス電極は、スパッタ法
や、蒸着法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、メ
ッキ法、リフトオフ法等によって形成することができ
る。
【0045】誘電体層を構成する材料は、反射型の交流
駆動型プラズマ表示装置においては、蛍光体層の発光が
第1の基板を通して観察されるので、透明であることが
要求される。
【0046】本発明の交流駆動型プラズマ表示装置にお
いて、第1パネルを構成する第1の基板及び第2パネル
を構成する第2の基板の構成材料として、高歪点ガラ
ス、ソーダガラス(Na2O・CaO・SiO2)、硼珪
酸ガラス(Na2O・B23・SiO2)、フォルステラ
イト(2MgO・SiO2)、鉛ガラス(Na2O・Pb
O・SiO2)を例示することができる。第1の基板と
第2の基板の構成材料は、同じであっても異なっていて
もよい。
【0047】蛍光体層は、例えば、赤色を発光する蛍光
体材料、緑色を発光する蛍光体材料及び青色を発光する
蛍光体材料から成る群から選択された蛍光体材料から構
成され、アドレス電極の上方に設けられている。交流駆
動型プラズマ表示装置がカラー表示の場合、具体的に
は、例えば、赤色を発光する蛍光体材料から構成された
蛍光体層(赤色蛍光体層)がアドレス電極の上方に設け
られ、緑色を発光する蛍光体材料から構成された蛍光体
層(緑色蛍光体層)が別のアドレス電極の上方に設けら
れ、青色を発光する蛍光体材料から構成された蛍光体層
(青色蛍光体層)が更に別のアドレス電極の上方に設け
られており、これらの3原色を発光する蛍光体層が1組
となり、所定の順序に従って設けられている。そして、
一対の放電維持電極とこれらの3原色を発光する1組の
蛍光体層が重複する領域が、1画素に相当する。赤色蛍
光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体層は、ストライプ
状に形成されていてもよいし、格子状に形成されていて
もよい。更には、放電維持電極とアドレス電極とが重複
する領域にのみ、蛍光体層を形成してもよい。
【0048】蛍光体層を構成する蛍光体材料としては、
従来公知の蛍光体材料の中から、量子効率が高く、真空
紫外線に対する飽和が少ない蛍光体材料を適宜選択して
用いることができる。カラー表示を想定した場合、色純
度がNTSCで規定される3原色に近く、3原色を混合
した際の白バランスがとれ、残光時間が短く、3原色の
残光時間がほぼ等しくなる蛍光体材料を組み合わせるこ
とが好ましい。真空紫外線の照射により赤色に発光する
蛍光体材料として、(Y23:Eu)、(YBO3
u)、(YVO4:Eu)、(Y0.960.600.404
Eu0.04)、[(Y,Gd)BO3:Eu]、(GdB
3:Eu)、(ScBO3:Eu)、(3.5MgO・
0.5MgF2・GeO2:Mn)を例示することができ
る。真空紫外線の照射により緑色に発光する蛍光体材料
として、(ZnSiO2:Mn)、(BaAl1219
Mn)、(BaMg2Al1627:Mn)、(MgGa2
4:Mn)、(YBO3:Tb)、(LuBO3:T
b)、(Sr4Si38Cl4:Eu)を例示することが
できる。真空紫外線の照射により青色に発光する蛍光体
材料として、(Y2SiO5:Ce)、(CaWO4:P
b)、CaWO4、YP0. 850.154、(BaMgAl
1423:Eu)、(Sr227:Eu)、(Sr 22
7:Sn)を例示することができる。蛍光体層の形成
方法として、厚膜印刷法、蛍光体粒子をスプレーする方
法、蛍光体層の形成予定部位に予め粘着性物質を付けて
おき、蛍光体粒子を付着させる方法、感光性の蛍光体ペ
ーストを使用し、露光及び現像によって蛍光体層をパタ
ーニングする方法、全面に蛍光体層を形成した後に不要
部をサンドブラスト法により除去する方法を挙げること
ができる。
【0049】尚、蛍光体層はアドレス電極の上に直接形
成されていてもよいし、アドレス電極上から隔壁の側壁
面上に亙って形成されていてもよい。あるいは又、蛍光
体層は、アドレス電極上に設けられた誘電体材料層上に
形成されていてもよいし、アドレス電極上に設けられた
誘電体材料層上から隔壁の側壁面上に亙って形成されて
いてもよい。更には、蛍光体層は、隔壁の側壁面上にの
み形成されていてもよい。誘電体材料層の構成材料とし
て、低融点ガラスや酸化ケイ素を挙げることができ、ス
クリーン印刷法やスパッタ法、真空蒸着法等に基づき形
成することができる。場合によっては、蛍光体層や隔壁
の表面に、酸化マグネシウム(MgO)、フッ化マグネ
シウム(MgF2)、フッ化カルシウム(CaF2)等か
ら成る保護層を形成してもよい。
【0050】第2の基板には、アドレス電極と平行に延
びる隔壁(リブ)が形成されていることが好ましい。
尚、隔壁(リブ)はミアンダ構造を有していてもよい。
誘電体材料層が第2の基板及びアドレス電極上に形成さ
れている場合には、隔壁は誘電体材料層上に形成されて
いる場合もある。隔壁の構成材料として、従来公知の絶
縁材料を使用することができ、例えば広く用いられてい
る低融点ガラスにアルミナ等の金属酸化物を混合した材
料を用いることができる。隔壁の形成方法として、スク
リーン印刷法、サンドブラスト形成法、ドライフィルム
法、感光法を例示することができる。ここで、スクリー
ン印刷法とは、隔壁を形成すべき部分に対応するスクリ
ーンの部分に開口部が形成されており、スクリーン上の
隔壁形成用材料をスキージを用いて開口部を通過させ、
第2の基板上若しくは誘電体材料層上(以下、これらを
総称して、第2の基板等上と呼ぶ)に隔壁形成用材料層
を形成した後、かかる隔壁形成用材料層を焼成する方法
である。ドライフィルム法とは、第2の基板等上に感光
性フィルムをラミネートし、露光及び現像によって隔壁
形成予定部位の感光性フィルムを除去し、除去によって
生じた開口部に隔壁形成用の材料を埋め込み、焼成する
方法である。感光性フィルムは焼成によって燃焼、除去
され、開口部に埋め込まれた隔壁形成用の材料が残り、
隔壁となる。感光法とは、第2の基板等上に感光性を有
する隔壁形成用の材料層を形成し、露光及び現像によっ
てこの材料層をパターニングした後、焼成を行う方法で
ある。サンドブラスト形成法とは、例えば、スクリーン
印刷やロールコーター、ドクターブレード、ノズル吐出
式コーター等を用いて隔壁形成用材料層を第2の基板等
上に形成し、乾燥させた後、隔壁を形成すべき隔壁形成
用材料層の部分をマスク層で被覆し、次いで、露出した
隔壁形成用材料層の部分をサンドブラスト法によって除
去する方法である。尚、隔壁を黒くすることにより、所
謂ブラック・マトリックスを形成し、表示画面の高コン
トラスト化を図ることができる。隔壁を黒くする方法と
して、黒色に着色されたカラーレジスト材料を用いて隔
壁を形成する方法を例示することができる。
【0051】第2の基板上に形成された一対の隔壁と、
一対の隔壁によって囲まれた領域内を占める放電維持電
極とアドレス電極、蛍光体層(例えば、赤色蛍光体層、
緑色蛍光体層及び青色蛍光体層のいずれか1つの蛍光体
層)によって1つの放電セルが構成される。そして、か
かる放電セル内、より具体的には、隔壁によって囲まれ
た放電空間内に混合ガスから成る放電ガスが封入されて
おり、蛍光体層は、放電空間内の放電ガス中で生じた交
流グロー放電に基づき発生した真空紫外線に照射されて
発光する。
【0052】本発明の第1の態様〜第7の態様に係る交
流駆動型プラズマ表示装置においては、放電空間に封入
された希ガスの圧力は、1×102Pa乃至5×105
a、好ましくは1×103Pa乃至4×105Paとする
こともできる。尚、一対の放電維持電極の間隔を5×1
-5m未満とする場合には、放電空間内における希ガス
の圧力を1×102Pa以上3×105Pa以下、好まし
くは1×103Pa以上2×105Pa以下、更に好まし
くは1×104Pa以上1×105Pa以下とすることが
望ましく、このような圧力範囲とすることによって、希
ガス中で発生した真空紫外線に照射されて蛍光体層が発
光するし、このような圧力範囲内では、圧力が高いほど
交流駆動型プラズマ表示装置を構成する各種部材のスパ
ッタリング率が低減する結果、交流駆動型プラズマ表示
装置を長寿命化することができる。ここで、放電空間に
封入される希ガスには、以下の〜が要求される。
尚、希ガスとして、He(共鳴線の波長=58.4n
m)、Ne(同74.4nm)、Ar(同107n
m)、Kr(同124nm)、Xe(同147nm)を
単独で用いるか、又は混合して用いることが可能である
が、ペニング効果による放電開始電圧の低下が期待でき
る混合ガスが特に有用である。かかる混合ガスとして
は、Ne−Ar混合ガス、He−Xe混合ガス、Ne−
Xe混合ガス、He−Kr混合ガス、Ne−Kr混合ガ
ス、Xe−Kr混合ガスを挙げることができる。特に、
希ガスの中でも最も長い共鳴線波長を有するXeは、分
子線の波長172nmにも強い真空紫外線を放射するの
で、好適な希ガスである。
【0053】 交流駆動型プラズマ表示装置の長寿命
化の観点から、化学的に安定であり、且つ、ガス圧力を
高く設定し得ること 表示画面の高輝度化の観点から、真空紫外線の放射
強度が大きいこと 真空紫外線から可視光線へのエネルギー変換効率を
高める観点から、放射される真空紫外線の波長が長いこ
と 消費電力低減の観点から、放電開始電圧の低いこと
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0055】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様及び第4の態様に係るプラズマ表示装置に
関する。実施の形態1のプラズマ表示装置は、誘電体層
の厚さが1.5×10 -5m以下であることを特徴とす
る。誘電体層を、酸化ケイ素(SiOX)から成る第1
の誘電体膜と、その上に形成されたMgOから成る第2
の誘電体膜とから構成した。そして、図1に示した構造
を有する3電極型の、本発明の第1の態様に係るプラズ
マ表示装置を、以下に説明する方法にて作製した。
【0056】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第1の基板
11の全面に例えばスパッタ法によりITO層を形成
し、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術により
ITO層をストライプ状にパターニングすることによっ
て、一対の放電維持電極12を、複数、形成した。放電
維持電極12は第1の方向に延びている。次に、全面に
例えば蒸着法によりアルミニウム膜、銅膜等を形成し、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術によりアル
ミニウム膜、銅膜等をパターニングすることによって、
各放電維持電極12の縁部に沿ってバス電極13を形成
した。尚、一対の放電維持電極12の間の間隔を2×1
-5m(20μm)とした。
【0057】その後、全面に酸化ケイ素から成る第1の
誘電体膜14を、高周波マグネトロンスパッタ装置を使
用した、以下の表1に例示する条件に基づくスパッタ法
にて形成した。この場合の第1の誘電体膜14の膜厚を
1μm、3μm及び6μmとした。また、全面に主とし
て酸化ケイ素から成る第1の誘電体膜14をスクリーン
印刷法にて形成した。尚、誘電体材料を含む溶液とし
て、ペーストを使用した。この場合の第1の誘電体膜1
4の膜厚を10μmとした。更には、参考のために、全
面に、厚さ20μmの酸化ケイ素から成る第1の誘電体
膜14をスクリーン印刷法にて形成した。
【0058】[表1] ターゲット :SiO2 プロセスガス:Ar/O2=500/100sccm Arガス圧力:5×10-1Pa RFパワー :1kW
【0059】次いで、第1の誘電体膜14の上に、電子
ビーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マグネシウム
(MgO)から成る第2の誘電体膜(保護膜)15を形
成した。以上の工程により第1パネル10を完成するこ
とができた。
【0060】第2パネル20を以下の方法で作製した。
先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第2の基板
21上に例えばスクリーン印刷法により銀ペーストをス
トライプ状に印刷し、焼成を行うことによって、アドレ
ス電極22を形成した。アドレス電極22は、第1の方
向と直交する第2の方向に延びている。次に、スクリー
ン印刷法により全面に低融点ガラスペースト層を形成
し、この低融点ガラスペースト層を焼成することによっ
て誘電体材料層23を形成した。その後、隣り合うアド
レス電極22の間の領域の上方の誘電体材料層23上
に、例えばスクリーン印刷法により低融点ガラスペース
トを印刷し、焼成を行うことによって、隔壁24を形成
した。尚、隔壁の平均高さを130μmとした。次に、
3原色の蛍光体スラリーを順次印刷し、焼成を行うこと
によって、隔壁24の間の誘電体材料層23上から隔壁
24の側壁面上に亙って、蛍光体層25R,25G,2
5Bを形成した。以上の工程により第2パネル20を完
成することができた。
【0061】次に、プラズマ表示装置の組み立てを行っ
た。即ち、先ず、例えばスクリーン印刷により、第2パ
ネル20の外周部にフリットガラス層を形成した。次
に、第1パネル10と第2パネル20とを貼り合わせ、
焼成してフリットガラス層を硬化させた。その後、第1
パネル10と第2パネル20との間に形成された空間を
排気した後、Ne−Xe混合ガスを封入し、かかる空間
を封止し、プラズマ表示装置を完成させた。
【0062】このようにして作製した試験用のプラズマ
表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行っ
た。尚、印加電圧を150ボルトとして放電させた。そ
の結果を図2に示す。尚、全面に、厚さ20μmの酸化
ケイ素から成る第1の誘電体膜14をスクリーン印刷法
にて形成することによって得られたプラズマ表示装置の
輝度の測定値を参考値と呼ぶ。
【0063】輝度測定結果から、誘電体層の厚さを1.
5×10-5m(15μm)以下、好ましくは1.0×1
-5m(10μm)以下とすることによって、明らかに
輝度の向上が認められた。
【0064】更には、このようにして作製した試験用の
プラズマ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の放電電
圧の測定を行った。その結果を図3に示す。
【0065】輝度測定結果から、誘電体層の厚さを1.
5×10-5m(15μm)以下、好ましくは1.0×1
-5m(10μm)以下とすることによって、明らかに
放電電圧の低下が認められた。
【0066】尚、例えば、SiH4/O2を原料ガスと
し、キャリアガスとしてArガスを使用し、堆積温度を
420゜Cとした減圧CVD法により、酸化ケイ素から
成る第1の誘電体膜を形成することもできる。あるいは
又、ターゲットとしてペレット状のSiO2を使用し、
プロセスガスとしてO2を使用した電子ビーム加熱法に
より、酸化ケイ素から成る第1の誘電体膜を形成するこ
ともできる。また、蒸着源として、SiO2、SiOあ
るいはSiを使用し、反応性ガスとしてO2を使用した
イオンプレーティング法にて、酸化ケイ素から成る第1
の誘電体膜を形成することもできる。更には、酸化ケイ
素を含む溶液を用いたスピンコート法にて、酸化ケイ素
から成る第1の誘電体膜を形成することもできる。
【0067】(実施の形態2)実施の形態2も、本発明
の第1の態様及び第4の態様に係るプラズマ表示装置に
関する。実施の形態2においては、一対の放電維持電極
12の間の間隔を変えて、得られたプラズマ表示装置の
輝度と、一対の放電維持電極12の間の間隔との関係を
調べた。尚、実施の形態2、あるいは、後に説明する実
施の形態3〜実施の形態7においても、図1に示した構
造を有する3電極型のプラズマ表示装置を作製した。
【0068】実施の形態2においては、第1パネル10
を以下の方法で作製した。先ず、バス電極13の形成ま
でを、実施の形態1と同様の方法で実行した。その後、
実施の形態1と同様にして、全面に、スパッタ法にて厚
さ3μmの酸化ケイ素から成る第1の誘電体膜14を形
成した。あるいは又、その後、全面に、スクリーン印刷
法にて厚さ10μmの酸化ケイ素から成る第1の誘電体
膜14を形成した。次いで、第1の誘電体膜14の上
に、電子ビーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マグ
ネシウム(MgO)から成る第2の誘電体膜(保護膜)
15を形成した。以上の工程により第1パネル10を完
成することができた。第2パネル20の作製、プラズマ
表示装置の組立は、実施の形態1と同様とした。尚、一
対の放電維持電極12の間の間隔(d)を、10μm、
20μm、40μm、70μmとした。
【0069】このようにして作製された試験用のプラズ
マ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行
った。尚、印加電圧を実施の形態1と同様とした。その
結果を図4及び図5に示す。
【0070】図4及び図5からも明らかなように、第1
の誘電体膜の厚さが薄くなる程、プラズマ表示装置の輝
度は向上し、しかも、一対の放電維持電極12の間の間
隔が狭くなる程、プラズマ表示装置の輝度は向上する。
【0071】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第2の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態3のプラズマ表示装置において、誘電体層は、酸化
アルミニウム層から構成された第1の誘電体膜と、その
上に形成されたMgOから成る第2の誘電体膜とから成
る。
【0072】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、バス電極13の形成までを、実施の形態1と同様
の方法で実行した。その後、全面に、電子ビーム加熱法
に基づき、以下の表2に例示する条件にて酸化アルミニ
ウムから成る第1の誘電体膜14を形成した。この場合
の第1の誘電体膜14の膜厚を1μm〜20μmとし
た。次いで、第1の誘電体膜14の上に、電子ビーム蒸
着法により厚さ0.6μmの酸化マグネシウム(Mg
O)から成る第2の誘電体膜(保護膜)15を形成し
た。以上の工程により第1パネル10を完成することが
できた。第2パネル20の作製、プラズマ表示装置の組
立は、実施の形態1と同様とした。
【0073】[表2] 蒸着源 :Al23 プロセスガス:O22ガス圧力 :1×10-2Pa RFパワー :1kW 加熱温度 :200゜C
【0074】このようにして作製された試験用のプラズ
マ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行
った。尚、印加電圧を実施の形態1と同様とした。その
結果、第1の誘電体膜14の膜厚が20μmであって
も、プラズマ表示装置は、参考値よりも高い値を示し
た。また、第1の誘電体膜の膜厚が薄い程、高い輝度値
を示し、特に、誘電体層の膜厚が15μm以下のとき、
一層高い輝度値を示した。
【0075】尚、ターゲットとしてAl23やAlを使
用し、プロセスガスとしてO2を使用したスパッタ法に
より、酸化アルミニウムから成る第1の誘電体膜を形成
することもできる。また、ゾル−ゲル法にて酸化アルミ
ニウムから成る第1の誘電体膜を形成することもでき
る。
【0076】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第3の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態4のプラズマ表示装置において、誘電体層は、酸化
アルミニウム層と酸化ケイ素層との積層構造から構成さ
れた第1の誘電体膜と、その上に形成されたMgOから
成る第2の誘電体膜とから成る。
【0077】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、バス電極13の形成までを、実施の形態1と同様
の方法で実行した。その後、全面に、電子ビーム加熱法
に基づき、表2に例示した条件にて酸化アルミニウム層
(膜厚3μm)を形成した後、実施の形態1にて説明し
たと同様にして酸化ケイ素層(膜厚3μm)をその上に
形成した。次いで、第1の誘電体膜14の上に、電子ビ
ーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マグネシウム
(MgO)から成る第2の誘電体膜(保護膜)15を形
成した。以上の工程により第1パネル10を完成するこ
とができた。第2パネル20の作製、プラズマ表示装置
の組立は、実施の形態1と同様とした。
【0078】このようにして作製された試験用のプラズ
マ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行
った。尚、印加電圧を実施の形態1と同様とした。その
結果、実施の形態4のプラズマ表示装置は、参考値より
も高い値を示した。
【0079】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第5の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態5のプラズマ表示装置において、誘電体層は、ダイ
ヤモンドライクカーボン(DLC)層から構成された第
1の誘電体膜と、その上に形成されたMgOから成る第
2の誘電体膜とから成る。
【0080】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、バス電極13の形成までを、実施の形態1と同様
の方法で実行した。その後、全面に、高周波CVD法あ
るいは熱分解CVD法にて、例えば、CH4といった炭
素を含む原料ガスを使用して、ダイヤモンドライクカー
ボン層(膜厚1〜20μm)を形成した。次いで、第1
の誘電体膜14の上に、電子ビーム蒸着法により厚さ
0.6μmの酸化マグネシウム(MgO)から成る第2
の誘電体膜(保護膜)15を形成した。以上の工程によ
り第1パネル10を完成することができた。第2パネル
20の作製、プラズマ表示装置の組立は、実施の形態1
と同様とした。
【0081】このようにして作製された試験用のプラズ
マ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行
った。尚、印加電圧を実施の形態1と同様とした。その
結果、第1の誘電体膜14の膜厚が20μmであって
も、プラズマ表示装置は、参考値よりも高い値を示し
た。また、第1の誘電体膜の膜厚が薄い程、高い輝度値
を示し、特に、誘電体層の膜厚が15μm以下のとき、
一層高い輝度値を示した。尚、ダイヤモンドライクカー
ボン層の代わりに、窒化ホウ素層、若しくは、酸化クロ
ム(III)層から第1の誘電体膜を構成したが、同様
の結果を得ることができた。
【0082】尚、窒化ホウ素から成る第1の誘電体膜の
形成は、反応性RFスパッタ法や高周波CVD法にて行
うことができ、あるいは又、窒化ホウ素を含むペースト
をスクリーン印刷した後に焼成する方法、窒化ホウ素を
含む懸濁液に基づきスピンコート法やディッピング法に
よって成膜する方法にて行うこともできる。
【0083】また、酸化クロム(III)層から成る第
1の誘電体膜の形成は、酸化クロム(III)を含むペ
ーストをスクリーン印刷した後に焼成する方法、酸化ク
ロム(III)を含む懸濁液に基づきスピンコート法や
ディッピング法によって成膜する方法にて行うことがで
きる。あるいは又、ターゲットとして酸化クロム(II
I)を使用し、プロセスガスとしてArガス及びO2
スを使用したRFスパッタ法や、高周波CVD法にて行
うこともできる。
【0084】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第6の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態6のプラズマ表示装置において、誘電体層は、ダイ
ヤモンドライクカーボン(DLC)層と酸化ケイ素層と
の積層構造から構成された第1の誘電体膜と、その上に
形成されたMgOから成る第2の誘電体膜とから成る。
【0085】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、バス電極13の形成までを、実施の形態1と同様
の方法で実行した。その後、全面に、CVD法にてダイ
ヤモンドライクカーボン層(膜厚1μm)を形成し、次
いで、その上にスパッタ法にて酸化ケイ素層(膜厚2μ
m)を形成した。その後、第1の誘電体膜14の上に、
電子ビーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マグネシ
ウム(MgO)から成る第2の誘電体膜(保護膜)15
を形成した。以上の工程により第1パネル10を完成す
ることができた。第2パネル20の作製、プラズマ表示
装置の組立は、実施の形態1と同様とした。
【0086】このようにして作製された試験用のプラズ
マ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行
った。尚、印加電圧を実施の形態1と同様とした。その
結果、実施の形態6のプラズマ表示装置は、参考値より
も高い値を示した。尚、ダイヤモンドライクカーボン層
の代わりに、窒化ホウ素層、若しくは、酸化クロム(I
II)層から第1の誘電体膜を構成したが、同様の結果
を得ることができた。また、酸化ケイ素層を酸化アルミ
ニウム層に置き換えたプラズマ表示装置を作製し、その
輝度測定を行ったところ、参照値よりも高い値を示し
た。更には、酸化ケイ素層を酸化ケイ素層/酸化アルミ
ニウム層の積層構造に置き換えたプラズマ表示装置を作
製し、その輝度測定を行ったところ、参照値よりも高い
値を示した。
【0087】(実施の形態7)実施の形態7は、本発明
の第7の態様に係るプラズマ表示装置に関する。実施の
形態7のプラズマ表示装置において、誘電体層は、ダイ
ヤモンドライクカーボン(DLC)層と酸化アルミニウ
ム層との積層構造から構成された第1の誘電体膜と、そ
の上に形成されたMgOから成る第2の誘電体膜とから
成る。
【0088】第1パネル10を以下の方法で作製した。
先ず、バス電極13の形成までを、実施の形態1と同様
の方法で実行した。その後、全面に、CVD法にてダイ
ヤモンドライクカーボン層(膜厚1μm)を形成し、次
いで、その上にスパッタ法にて酸化アルミニウム層(膜
厚2μm)を形成した。その後、第1の誘電体膜14の
上に、電子ビーム蒸着法により厚さ0.6μmの酸化マ
グネシウム(MgO)から成る第2の誘電体膜(保護
膜)15を形成した。以上の工程により第1パネル10
を完成することができた。第2パネル20の作製、プラ
ズマ表示装置の組立は、実施の形態1と同様とした。
【0089】このようにして作製された試験用のプラズ
マ表示装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行
った。尚、印加電圧を実施の形態1と同様とした。その
結果、実施の形態7のプラズマ表示装置は、参考値より
も高い値を示した。尚、ダイヤモンドライクカーボン層
の代わりに、窒化ホウ素層、若しくは、酸化クロム(I
II)層から第1の誘電体膜を構成したが、同様の結果
を得ることができた。更には、ダイヤモンドライクカー
ボン層と酸化ケイ素層の積層構造、あるいは又、ダイヤ
モンドライクカーボン層と酸化アルミニウム層と酸化ケ
イ素層の積層構造から第1の誘電体膜を構成したが、同
様の結果を得ることができた。
【0090】以上、本発明を、実施の形態に基づき説明
したが、本発明はこれらに限定されるものではない。実
施の形態にて説明したプラズマ表示装置の構造や構成、
使用した材料、寸法、製造方法等は例示であり、適宜変
更することができる。実施の形態における誘電体層(第
1の誘電体膜、第2の誘電体膜)の形成方法は例示であ
り、誘電体層を構成する材料に依存し、誘電体層を構成
する材料に最適な形成方法に基づき誘電体層を形成すれ
ばよい。例えば、水ガラス、ガラス粉の懸濁液といった
溶液に基づき、スピンコーティング法やスクリーン印刷
法に基づき、誘電体層を第1の基板及び放電維持電極上
に形成することができる。
【0091】また、蛍光体層の発光が第2の基板を通し
て観察される透過型のプラズマ表示装置の本発明を適用
することができる。実施の形態においては、平行に延び
る一対の放電維持電極からプラズマ表示装置を構成した
が、その代わりに、一対のバス電極が第1の方向に延
び、一対のバス電極の間で、一方のバス電極から一方の
放電維持電極が他方のバス電極の手前まで、第2の方向
に延び、他方のバス電極から他方の放電維持電極が一方
のバス電極の手前まで、第2の方向に延びる構造とする
こともできる。一対の放電維持電極の内、第1の方向に
延びる一方の放電維持電極を第1の基板に設け、他方の
放電維持電極をアドレス電極と平行に、隔壁の側壁上部
に形成する構造としてもよい。また、本発明の交流駆動
型プラズマ表示装置を2電極型のプラズマ表示装置とし
てもよい。更には、アドレス電極を第1の基板に形成し
てもよい。このような構造の交流駆動型プラズマ表示装
置は、例えば、第1の方向に延びる一対の放電維持電
極、及び、一対の放電維持電極の一方の近傍に、一対の
放電維持電極の一方に沿って設けられたアドレス電極
(但し、一対の放電維持電極の一方に沿ったアドレス電
極の長さを放電セルの第1の方向に沿った長さ以内とす
る)から構成することができる。尚、放電維持電極と短
絡しないように、絶縁層を介して第2の方向に延びるア
ドレス電極用配線を設け、かかるアドレス電極用配線と
アドレス電極とを電気的に接続し、あるいは又、アドレ
ス電極用配線からアドレス電極が延在する構造とする。
【0092】また、実施の形態においては、一対の放電
維持電極の対向する縁部の間のギャップ形状を直線状と
したが、一対の放電維持電極の対向する縁部の間のギャ
ップ形状を、放電維持電極の幅方向に屈曲したパターン
若しくは湾曲したパターン(例えば、「く」の字の組合
せ、「S」字の組合せや弧の組合せ等、任意の曲線の組
合せ)とすることもできる。このような構成にすること
によって、一対の放電維持電極の対向する縁部の長さを
長くすることができ、放電効率の向上を期することがで
きる。このような構造を有する一対の放電維持電極の模
式的な部分的平面図を、図6の(A)、(B)、(C)
に示す。
【0093】本発明のプラズマ表示装置の交流グロー放
電動作の一例を説明する。先ず、例えば、全ての一方の
放電維持電極12に、放電開始電圧Vbdよりも高いパル
ス電圧を短時間印加する。これによってグロー放電が生
じ、一方の放電維持電極の近傍の誘電体層14の表面に
誘電分極に起因して壁電荷が発生し、壁電荷が蓄積し、
見掛けの放電開始電圧が低下する。その後、アドレス電
極22に電圧を印加しながら、表示をさせない放電セル
に含まれる一方の放電維持電極12に電圧を印加するこ
とによって、アドレス電極22と一方の放電維持電極1
2との間にグロー放電を生じさせ、蓄積された壁電荷を
消去する。この消去放電を各アドレス電極22において
順次実行する。一方、表示をさせる放電セルに含まれる
一方の放電維持電極には電圧を印加しない。これによっ
て、壁電荷の蓄積を維持する。その後、全ての一対の放
電維持電極12間に所定のパルス電圧を印加することに
よって、壁電荷が蓄積されていたセルにおいては一対の
放電維持電極12の間でグロー放電が開始し、放電セル
においては、放電空間内における放電ガス中でのグロー
放電に基づき発生した真空紫外線の照射によって励起さ
れた蛍光体層が、蛍光体材料の種類に応じた特有の発光
色を呈する。尚、一方の放電維持電極と他方の放電維持
電極に印加される放電維持電圧の位相は半周期ずれてお
り、放電維持電極の極性は交流の周波数に応じて反転す
る。
【0094】あるいは又、本発明のプラズマ表示装置の
交流グロー放電動作を、以下のとおりとすることもでき
る。先ず、全画素を初期化するために全画素に対して消
去放電を行い、次いで、放電動作を行う。放電動作は、
初期放電によって誘電体層の表面に壁電荷を発生させる
アドレス期間と、グロー放電を維持する放電維持期間と
に分けて行われる。アドレス期間では、選択された一方
の放電維持電極と選択されたアドレス電極に、放電開始
電圧Vbdよりも低いパルス電圧を短時間印加する。パル
ス電圧が印加された一方の放電維持電極とアドレス電極
との重複領域が表示画素として選択され、この重複領域
において誘電体層の表面に誘電分極に起因して壁電荷が
発生し、壁電荷が蓄積される。続く放電維持期間では、
対になった放電維持電極にVbdよりも低い放電維持電圧
susを印加する。壁電荷が誘起する壁電圧Vwと放電維
持電圧Vsusとの和が放電開始電圧Vbdよりも大きくな
れば(即ち、Vw+Vsus>Vbd)、グロー放電が開始さ
れる。一方の放電維持電極と他方の放電維持電極に印加
される放電維持電圧Vsusの位相は半周期ずれており、
放電維持電極の極性は交流の周波数に応じて反転する。
【0095】
【発明の効果】本発明の交流駆動型プラズマ表示装置に
おいては、従来の交流駆動型プラズマ表示装置と比較し
て充分に薄い誘電体層が形成されているので、あるいは
又、比誘電率の高い材料から誘電体層が構成されている
ので、誘電体層の容量を大きくすることができる。その
結果、電荷蓄積量を増加させることができ、駆動電力、
即ち、消費電力の低減が可能となるばかりか、交流駆動
型プラズマ表示装置の輝度の向上を図ることができる。
また、酸化アルミニウム層、ダイヤモンドライクカーボ
ン層、窒化ホウ素層、酸化クロム(III)層は膜密度
が高く、異常放電が生じ難く、放電安定性が向上するの
で、交流駆動型プラズマ表示装置の信頼性が高くなる。
尚、酸化ケイ素層等との積層構造とすれば、誘電体層内
の応力を緩和することができ、誘電体層にクラックが生
じることを防止することができる。
【0096】しかも、一対の放電維持電極の間の距離を
5×10-5m未満、好ましくは5.0×10-5m未満、
一層好ましくは2×10-5m以下とすれば、駆動電力
を、一対の放電維持電極の間の距離が100μm程度で
ある従来の交流駆動型プラズマ表示装置と比べて、低減
することができる。それ故、交流駆動型プラズマ表示装
置の駆動回路の負担を少なくすることができるばかり
か、放電の安定性も向上する。更には、駆動電力を従来
の交流駆動型プラズマ表示装置と同等若しくは従来に近
い大きさとするときには、本発明の交流駆動型プラズマ
表示装置の発光輝度を高めることができる。一方、従来
と同等の駆動電力とするときには、本発明の交流駆動型
プラズマ表示装置の明るさを高めることができる。しか
も、高精細度、高密度表示を達成でき、あるいは又、蛍
光体層の面積増加に伴う輝度の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】3電極型の交流駆動型プラズマ表示装置の一般
的な構成例を概念的に示す一部分解斜視図である。
【図2】実施例1にて作製された試験用のプラズマ表示
装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行った結
果を示すグラフである。
【図3】実施例1にて作製された試験用のプラズマ表示
装置を用いて、プラズマ表示装置の放電電圧の測定を行
った結果を示すグラフである。
【図4】実施例2にて作製された試験用のプラズマ表示
装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行った結
果(但し、第1の誘電体膜の厚さ:3μm)を示すグラ
フである。
【図5】実施例2にて作製された試験用のプラズマ表示
装置を用いて、プラズマ表示装置の輝度測定を行った結
果(但し、第1の誘電体膜の厚さ:10μm)を示すグ
ラフである。
【図6】本発明のプラズマ表示装置において、一対の放
電維持電極の対向する縁部の間のギャップ形状を、放電
維持電極の幅方向に屈曲したパターン若しくは湾曲した
パターンとしたときの、一対の放電維持電極の模式的な
部分的平面図である。
【符号の説明】
10・・・第1パネル、11・・・第1の基板、12・
・・放電維持電極、13・・・バス電極、14・・・第
1の誘電体膜、15・・・第2の誘電体膜、20・・・
第2パネル、21・・・第2の基板、22・・・アドレ
ス電極、23・・・誘電体材料層、24・・・隔壁、2
5,25R,25G,25B・・・蛍光体層
フロントページの続き (72)発明者 森 啓 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA05 AA06 AA07 5C040 FA01 GD01 GD02 GD07 GD09 JA02 JA07 KA03 KA04 KB19 LA10 MA03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、 誘電体層の厚さは1.5×10-5m以下であることを特
    徴とする交流駆動型プラズマ表示装置。
  2. 【請求項2】誘電体層の厚さは1.0×10-5m以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の交流駆動型プラ
    ズマ表示装置。
  3. 【請求項3】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、 該誘電体層は、少なくとも、酸化アルミニウム層から成
    ることを特徴とする交流駆動型プラズマ表示装置。
  4. 【請求項4】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、 該誘電体層は、少なくとも、酸化アルミニウム層と酸化
    ケイ素層との積層構造から成ることを特徴とする交流駆
    動型プラズマ表示装置。
  5. 【請求項5】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、該誘電体層は、少なくとも、酸化ケイ素層
    から成ることを特徴とする交流駆動型プラズマ表示装
    置。
  6. 【請求項6】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、 該誘電体層は、少なくとも、ダイヤモンドライクカーボ
    ン層、窒化ホウ素層、若しくは、酸化クロム(III)
    層から成ることを特徴とする交流駆動型プラズマ表示装
    置。
  7. 【請求項7】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、 該誘電体層は、少なくとも、ダイヤモンドライクカーボ
    ン層、窒化ホウ素層、若しくは、酸化クロム(III)
    層と、酸化ケイ素層、若しくは、酸化アルミニウム層と
    の積層構造から成ることを特徴とする交流駆動型プラズ
    マ表示装置。
  8. 【請求項8】第1の基板上に形成された放電維持電極、
    及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された誘電
    体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、それ
    らの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表示装
    置であって、 該誘電体層は、ダイヤモンドライクカーボン層、窒化ホ
    ウ素層、及び、酸化クロム(III)層から成る群から
    選択された少なくとも2層から成ることを特徴とする交
    流駆動型プラズマ表示装置。
  9. 【請求項9】前記誘電体層は、更に、酸化ケイ素層、酸
    化アルミニウム層、若しくは、酸化ケイ素層と酸化アル
    ミニウム層の積層構造を備えていることを特徴とする請
    求項8に記載の交流駆動型プラズマ表示装置。
  10. 【請求項10】誘電体層の厚さは、1.5×10-5m以
    下であることを特徴とする請求項3乃至請求項9のいず
    れか1項に記載の交流駆動型プラズマ表示装置。
  11. 【請求項11】誘電体層の厚さは、1.0×10-5m以
    下であることを特徴とする請求項10に記載の交流駆動
    型プラズマ表示装置。
  12. 【請求項12】第1パネルに形成された放電維持電極は
    一対で作動し、該一対の放電維持電極の間の間隔は5×
    10-5m未満であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項11のいずれか1項に記載の交流駆動型プラズマ表示
    装置。
  13. 【請求項13】一対の放電維持電極の間の間隔は2×1
    -5m以下であることを特徴とする請求項12に記載の
    交流駆動型プラズマ表示装置。
  14. 【請求項14】第1の基板上に形成された放電維持電
    極、及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された
    誘電体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、
    それらの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表
    示装置の製造方法であって、 スパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、若
    しくは、化学的気相成長法に基づき、厚さ1.5×10
    -5m以下の誘電体層を第1の基板及び放電維持電極上に
    形成する工程を含むことを特徴とする交流駆動型プラズ
    マ表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】第1の基板上に形成された放電維持電
    極、及び、第1の基板と放電維持電極の上に形成された
    誘電体層を備えた第1パネル、並びに、第2パネルが、
    それらの外周部で接合されて成る交流駆動型プラズマ表
    示装置の製造方法であって、 誘電体材料を含む溶液に基づき、厚さ1.5×10-5
    以下の誘電体層を第1の基板及び放電維持電極上に形成
    することを特徴とする交流駆動型プラズマ表示装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】誘電体材料を含む溶液を、スピンコーテ
    ィング法に基づき、第1の基板及び放電維持電極上に塗
    布する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の
    交流駆動型プラズマ表示装置の製造方法。
  17. 【請求項17】誘電体材料を含む溶液を、スクリーン印
    刷法に基づき、第1の基板及び放電維持電極上に形成す
    る工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の交流
    駆動型プラズマ表示装置の製造方法。
  18. 【請求項18】誘電体層の厚さは1.0×10-5m以下
    であることを特徴とする請求項14乃至請求項17のい
    ずれか1項に記載の交流駆動型プラズマ表示装置の製造
    方法。
JP2000222007A 2000-01-11 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法 Pending JP2002042663A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222007A JP2002042663A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
US09/755,167 US6657396B2 (en) 2000-01-11 2001-01-08 Alternating current driven type plasma display device and method for production thereof
KR1020010001294A KR20010083103A (ko) 2000-01-11 2001-01-10 교류 구동형 플라즈마 표시 장치 및 그 제조 방법
EP01400073A EP1130620A2 (en) 2000-01-11 2001-01-11 AC plasma display device and method for production thereof
CN01104586A CN1304157A (zh) 2000-01-11 2001-01-11 交流电驱动型等离子体显示装置及其生产方法
CNA031457967A CN1476039A (zh) 2000-01-11 2001-01-11 交流电驱动型等离子体显示装置及其生产方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222007A JP2002042663A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002042663A true JP2002042663A (ja) 2002-02-08

Family

ID=18716313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000222007A Pending JP2002042663A (ja) 2000-01-11 2000-07-24 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002042663A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003069649A1 (fr) * 2002-02-18 2003-08-21 Kabushiki Kaisha Watanabe Shoko Electrode, emetteur d'electrons et dispositif les utilisant
WO2007007514A1 (ja) * 2005-07-08 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
JP2007026751A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
KR100709188B1 (ko) * 2005-09-29 2007-04-18 삼성에스디아이 주식회사 평판 표시 장치 및 그의 제조방법
US7408300B2 (en) 2004-02-26 2008-08-05 Sony Corporation Alternating current driven type plasma display device and production method therefor

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003069649A1 (fr) * 2002-02-18 2003-08-21 Kabushiki Kaisha Watanabe Shoko Electrode, emetteur d'electrons et dispositif les utilisant
US7408300B2 (en) 2004-02-26 2008-08-05 Sony Corporation Alternating current driven type plasma display device and production method therefor
KR101128671B1 (ko) 2004-02-26 2012-03-19 소니 주식회사 교류 구동형 플라즈마 표시장치 및 그 제조방법
WO2007007514A1 (ja) * 2005-07-08 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
US7948180B2 (en) 2005-07-08 2011-05-24 Panasonic Corporation Plasma display panel and plasma display panel device with reduced driving voltage
JP4829888B2 (ja) * 2005-07-08 2011-12-07 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルおよびプラズマディスプレイパネル装置
JP2007026751A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
JP4640006B2 (ja) * 2005-07-13 2011-03-02 パナソニック株式会社 プラズマディスプレイパネルの製造方法
KR100709188B1 (ko) * 2005-09-29 2007-04-18 삼성에스디아이 주식회사 평판 표시 장치 및 그의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6657396B2 (en) Alternating current driven type plasma display device and method for production thereof
JP3384390B2 (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
US6628077B2 (en) Alternating current driven type plasma display
JP4479144B2 (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
KR101128671B1 (ko) 교류 구동형 플라즈마 표시장치 및 그 제조방법
JP2004119118A (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
US20020047583A1 (en) Alternating current driven type plasma display
JP2002203487A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
JP2003068215A (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2002042663A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
US20020180355A1 (en) Plasma display device
JP4052050B2 (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
EP1093148A1 (en) Plasma display device
TW557468B (en) Plasma display device and method of producing the same
JP2004071219A (ja) プラズマ表示装置
JP2003242893A (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2004186062A (ja) プラズマ表示装置
JP2003059412A (ja) プラズマ表示装置およびその製造方法
JP2001076630A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置
JP4114384B2 (ja) プラズマ表示装置
JP2001266758A (ja) プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2008192628A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置の製造方法
JP2004178880A (ja) プラズマ表示装置
JP2002203486A (ja) 交流駆動型プラズマ表示装置及びその製造方法
JP2004071218A (ja) プラズマ表示装置