JP4639474B2 - クラッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力側から出力側への動力伝達を許容する状態と遮断する状態とに切り換えるクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のクラッチ装置として、図6〜図8に示すようなものが考えられている。
【0003】
このクラッチ装置は、要するに、従来から周知のローラ式二方向クラッチを改良したものであり、図中、81は内輪、82は外輪、83は複数のローラ、84は内輪81のカム面、85はローラ83を1つずつ保持するポケットを有する保持器、86は線ばね、87は非回転の固定リング、88は固定リング87の溝に収納された粘性流体である。
【0004】
ここで、内輪81に回転動力を入力すると、内輪81が回転し始めるものの、保持器85が固定リング87との間の粘性流体88により引き止められて回らないので、図7に示す状態から図8に示す状態へと移り、ローラ83が線ばね86の力に逆らって内輪81と保持器85との間に角度差ができ、それによってローラ83が外輪82に接触して内輪81から外輪82へ回転動力が伝達される。
【0005】
しかし、逆に、図7の状態において、外輪82に回転動力を入力すると、内輪81が回転せずに固定リング87と同じ位相を保つので、粘性力が発生せず、内輪81と保持器85とには線ばね86の力だけが加わり、ローラ83が外輪82から離れたままになるため、外輪82から内輪81へ回転動力が伝達されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のクラッチ装置は、構造が複雑で、線ばね86の信頼性も疑問であることが指摘される。
【0007】
このような事情に鑑み、本発明は、新規な動作形態を有する簡素な構成のクラッチ装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るクラッチ装置は、筒軸と、その内周に転がり軸受を介して相対回転可能に挿通される中心軸とを、同期回転可能な動力伝達の許容状態と相対回転可能な動力伝達の遮断状態とに切り換えるためのクラッチ装置であって、前記筒軸の内周に対して前記中心軸と同軸状に向き合う状態で挿通配置される制御軸と、この制御軸、筒軸および中心軸の各部に対して付設されかつ前記制御軸が回転抵抗を受けていないときに上記動力伝達の遮断状態にする一方で制御軸が回転抵抗を受けたときに上記動力伝達の許容状態にするためのクラッチ作用部とを有し、前記クラッチ作用部が、前記中心軸の内端位置に一体に設けられる径方向外向きのカムプレートと、前記制御軸の内端位置で前記カムプレートに対して軸方向に対向する位置に同期回転可能かつ軸方向変位可能に外嵌される可動プレートと、前記可動プレートの外周面にカムプレートから遠ざかる側へ向けて漸次縮径する状態で設けられるテーパコーン面と、前記筒軸の内周面に設けられて前記可動プレートのテーパコーン面に対して合致するテーパコーン面と、前記両テーパコーン面を離隔させるよう前記可動プレートをカムプレート側へ弾発付勢する弾性体と、前記制御軸が回転抵抗を受けていないときに前記可動プレートをカムプレート側に近接させて前記両テーパコーン面を離隔させる状態にする一方で制御軸が回転抵抗を受けたときに前記可動プレートをカムプレートから遠ざけて前記両テーパコーン面を圧接させる状態にするカム機構とを含む、ことを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項2に係るクラッチ装置は、請求項1に記載のクラッチ装置において、前記カム機構が、カムプレートと可動プレートとの対向面に周方向に延びる状態で振り分けられて設けられかつ少なくとも周方向一方へ向けて溝深さが漸次浅く設定される一対のカム溝と、この一対のカム溝間に周方向に転動可能に介装されるクラッチ用玉とから構成されている、ことを特徴としている。
【0012】
要するに、本発明では、筒軸と中心軸との間で動力伝達を許容するか遮断するかについて、制御軸に対して回転抵抗を付与するかしないかで制御するようにしている。
【0014】
また、本発明の請求項1に係るクラッチ装置では、クラッチ作用部の具体的構成により、各構成要素を筒軸内部に集約して収納配置する構成にしているから、構成の簡素化と全体のコンパクト化を図るうえで有利となる。
【0015】
また、本発明の請求項2に係るクラッチ装置では、クラッチ作用部のカム機構の具体構成を開示したものであり、各構成要素をカムプレートと可動プレートとの対向面に配置する構成にしているから、構成の簡素化と全体のコンパクト化を図るうえで有利となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図4に本発明の一実施形態を示している。図1は、クラッチ装置の動力伝達遮断状態を示す側面断面図、図2は、クラッチ装置の動力伝達許容状態を示す側面断面図、図3は、クラッチ装置の分解斜視図、図4は、カム機構の動作を示す要部拡大図である。
【0018】
図中、1はクラッチ装置、2は電磁ブレーキである。
【0019】
クラッチ装置1は、筒軸11と、中心軸12と、制御軸13と、転がり軸受14と、クラッチ作用部(符号省略)とを含む構成であり、以下で詳細に説明する。
【0020】
電磁ブレーキ2は、一般的に周知の構成であるが、非回転の電磁石2aと、電磁石2aに取り付けられる非回転のブレーキディスク2bと、制御軸13が同期回転可能に連結されるアーマチュアハブ2cと、アーマチュアハブ2cに取り付けられるフェーシング2dと、非通電時にフェーシング2dをブレーキディスク2bから引き離す板ばね(図示、符号省略)とを含む構成である。
【0021】
ここで、上記クラッチ装置1の各構成要素について説明する。
【0022】
筒軸11は、その外周面において一方軸端から軸方向途中までの領域にスプライン歯11aが形成されており、内周面において他方軸端から軸方向途中までの領域に他方軸端側へ向けて漸次縮径するテーパコーン面11bが設けられている。この筒軸11のスプライン歯11aに対して図示しないが従動部材がかみ合わされる。
【0023】
中心軸12は、筒軸11の内周に対してその一方開口側から挿入されて転がり軸受14を介して相対回転可能に支持されている。この中心軸12の内周において外端側から軸方向途中までの領域には、スプライン歯12aが形成されており、また、この中心軸12の内端には、径方向外向きに延びる鍔状のカムプレート12cが一体に形成されている。この中心軸12の中空孔に対して図示しない駆動部材がスプライン嵌合される。
【0024】
制御軸13は、筒軸11の内周に対してその他方開口側から挿入されて中心軸12の中空孔の内端側に対して相対回転可能に嵌入支持されているとともに、C形止め輪16を介して軸方向に位置決めされている。この制御軸13の外周面において前記支持部分を除いた長手方向全域にスプライン歯13aが形成されており、この制御軸13の外端に電磁ブレーキ2のアーマチュアハブ2cに対してスプライン結合される。
【0025】
転がり軸受14は、符号を省略するが、内輪、外輪、玉、保持器およびシールを備えた単列深溝玉軸受とされている。
【0026】
クラッチ作用部としては、中心軸12に一体に形成したカムプレート12cと、可動プレート17と、クラッチ用玉18と、円錐コイルバネ19とで構成され、筒軸11と中心軸12とを一体化して相互に動力伝達を許容する状態と、筒軸11と中心軸12とを相対回転可能にして相互の動力伝達を遮断する状態とに切り換えるものである。
【0027】
可動プレート17は、その中心に軸方向に貫通するスプライン歯が形成されたスプライン孔17aが設けられており、また、その外周面には、筒軸11のテーパコーン面11bに対して合致する形状のテーパコーン面17bが設けられている。この可動プレート17は、制御軸13に対して外嵌装着されてスプライン結合されており、このスプライン結合によって可動プレート17が制御軸13に対して同期回転可能かつ軸方向変位可能になっている。また、この可動プレート17と上記中心軸12のカムプレート12cとの対向する面の円周数ヶ所には、一対となるカム溝20,21が設けられている。
【0028】
クラッチ用玉18は、上記一対のカム溝20,21間にできる空間に対して1つずつ介装されている。これら、カム溝20,21とクラッチ用玉18が、カム機構を構成している。
【0029】
円錐コイルバネ19は、可動プレート17の外端面と、制御軸13に取り付けられる止め輪22との間に圧縮状態で介装されており、可動プレート17を常時において中心軸12のフランジ側へ向けて弾発付勢するようになっている。
【0030】
なお、カム溝20,21は、それぞれ、周方向に沿う長溝形状に形成されており、いずれも周方向一側から周方向他側に向けて深さが漸次浅くなる形状に形成されている。この一対のカム溝20,21は、互いに逆向きに配置されている。そして、クラッチ用玉18が、両カム溝20,21の深い部分に位置しているときには、可動プレート17がカムプレート12cに対して近接していて、可動プレート17のテーパコーン面17bが筒軸11のテーパコーン面11bに対して離隔する状態になる。しかし、クラッチ用玉18が、両カム溝20,21の深い部分から浅い部分へ転動したときに可動プレート17をカムプレート12cから遠ざける向きへ軸方向に沿って変位させて可動プレート17のテーパコーン面17bを筒軸11のテーパコーン面11bに対して圧接させる状態になる。
【0031】
次に、動作について説明する。
【0032】
まず、図1に示すように、電磁ブレーキ2をオフ(非通電状態)にしたままで、制御軸13に回転抵抗を全く付与していない状態において、中心軸12に回転動力を入力すると、円錐コイルバネ19の伸張復元力によってカムプレート12cと可動プレート17との両カム溝20,21の相対位置が図4(a)に示す状態に保持されるので、可動プレート17のテーパコーン面17bが筒軸11のテーパコーン面11bから離れたまま保たれる。これにより、クラッチ用玉18を介して中心軸12から制御軸13へ回転動力が伝達されて同期回転するものの、中心軸12から筒軸11に対しては回転動力が伝達されない遮断状態になる。
【0033】
この状態で、電磁ブレーキ2をオン(通電状態)にすると、クラッチ装置1の制御軸13に回転抵抗が付与されて非回転となるので、回転動力を入力している中心軸12の回転に伴い、カムプレート12cのカム溝20が可動プレート17のカム溝21に対して周方向一方へずれ動いて、図4(b)に示すように、クラッチ用玉18が両カム溝20,21の浅い部分に位置することになる。これと同時に、可動プレート17がカムプレート12cから引き離される方向に変位させられることになり、図2に示すように、可動プレート17のテーパコーン面17bが筒軸11のテーパコーン面11bに対して圧接させられる。これにより、筒軸11が中心軸12と一体化して同期回転するので、動力伝達の許容状態になる。
【0034】
このように、可動プレート17のテーパコーン面17bが筒軸11のテーパコーン面11bに対して、一旦、圧接すると、電磁ブレーキ2をオフ(非通電状態)にしても、可動プレート17がカムプレート12c側へ戻らずに筒軸11のテーパコーン面11bに対して圧接したままの状態を維持するようになっている。そのため、中心軸12の回転動力を筒軸11に対して伝達させるときだけ、電磁ブレーキ2をオンにし、それによって中心軸12と筒軸11を連結した後は電磁ブレーキ2をオフにすることにより、中心軸12、筒軸11ならびに制御軸13の三者を回転させる状態にするのが好ましい。そのようにすれば、電磁ブレーキ2の無駄な電力消費を無くすことができる他、仮に動力伝達の許容状態にした後も電磁ブレーキ2をオンにして制御軸13に対して回転抵抗を付与しつづける場合に不可避となる回転ロスを無くすことができて好ましい。
【0035】
そして、中心軸12を回転停止させると、制御軸13の回転慣性力によって制御軸13および可動プレート17が回転を継続するので、可動プレート17のカム溝17bがカムプレート12cのカム溝20と同一位相になって、クラッチ用玉18が両カム溝20,21の深い部分に移動する。これにより、可動プレート17がカムプレート12cに近接する方向に変位して、可動プレート17のテーパコーン面17bが筒軸11のテーパコーン面11bから離れるので、中心軸12が筒軸11から分離され、動力伝達が遮断される。
【0036】
以上説明したように、上記クラッチ装置1は、制御軸13に対して回転抵抗を付与するかしないかで中心軸12から筒軸11に対する動力伝達を許容するか遮断するかを制御するようになっている。しかも、クラッチ装置1の構成については、筒軸11、中心軸12、制御軸13、カムプレート12c、可動プレート17、カム溝20,21、クラッチ用玉18、円錐コイルバネ19を用いた構成であって、従来例に比べて簡素であり、コスト低減に貢献できる。
【0037】
次に、上述したクラッチ装置1は、図5に示すようなハイブリットカーの動力伝達ユニットに利用することができる。
【0038】
図5において、3は出力軸、4は自動車のエンジン、5は電動モータである。なお、出力軸3の歯車3aに対してエンジン4のクランクシャフト4aが上述したクラッチ装置1を介して連結されており、また、出力軸3の歯車3bに対して電動モータ5の出力軸5aの歯車5bが連結されている。
【0039】
そして、クラッチ装置1における筒軸11のスプライン歯11aに対して出力軸3の歯車3aがかみ合わされ、また、図示しないが、クラッチ装置1における中心軸12の内周のスプライン歯12aに対してクランクシャフト4aがスプライン嵌合される。
【0040】
この動力伝達ユニットでは、エンジン4の回転動力を出力軸3へ伝達させる状態と、電動モータ5の回転動力を出力軸3に対して伝達する状態とに切り換えるようになっている。
【0041】
つまり、エンジン4の回転動力を出力軸3に対して出力するときには、電動モータ5は非駆動とするとともに、クラッチ装置1について、図2に示すように、中心軸12から筒軸11に対する動力伝達を許容する状態にすればよい。但し、このとき、出力軸3の回転に伴い電動モータ5の出力軸5aが回転させられるものの、その回転抵抗はごくわずかなものであるから、ほとんど無視してよい。
【0042】
一方、電動モータ5の回転動力を出力軸3に対して出力するときには、エンジン4を停止するとともに、クラッチ装置1について、図1に示すように、中心軸12から筒軸11に対する動力伝達を遮断する状態にして、エンジン4の回転動力を出力軸3に対して伝達させない状態にすればよい。
【0043】
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が可能である。
【0044】
(1)上記実施形態では、クラッチ装置1のカム溝20,21について、周方向一側から周方向他側へのみ漸次浅くした形状にしているが、周方向中央から周方向両側へ向けて漸次浅くするすり鉢形状にすれば、中心軸2が、正逆いずれかの方向に回転駆動された場合でも、可動プレート17をカムプレート12cから引き離す方向に変位させることができて、中心軸12と筒軸11とを連結させることができる。このように中心軸12に対して正逆いずれの回転動力を入力させるようにしてもよくなる。
【0045】
(2)上記実施形態では、クラッチ装置1の円錐コイルバネ19について、皿ばねや、円筒コイルバネを用いても同様に実施できる。
【0046】
(3)上記実施形態では、クラッチ装置1を、図5に示すようなハイブリットカーの動力伝達ユニットに利用しているが、その他の機器において入力側から出力側への動力伝達を許容する状態と遮断する状態とに切り換えるような場合に流用できる。
【0047】
(4)上記実施形態では、制御軸13に対して回転抵抗を付与するために、電磁ブレーキ2を利用しているが、その代わりに、可動プレート17として質量の大きいものを用いる形態にしてもよい。この場合、中心軸12が回転し始めたときに中心軸12の回転速度に対して重い可動プレート17および制御軸13が遅延して回転させられることになるので、カムプレート12cのカム溝20が可動プレート17のカム溝21に対して進んで、両カム溝20,21の浅い部分にクラッチ用玉18が移動することになって、可動プレート17のテーパコーン面17bが筒軸11のテーパコーン面11bに対して圧接する状態になり、中心軸12と筒軸11とが同期回転することになる。
【0048】
【発明の効果】
本発明では、筒軸と中心軸との間で動力伝達を許容するか遮断するかについて、制御軸に対して回転抵抗を付与するかしないかで制御することができ、切り換え動作の制御を簡単に行うことができて、構成の簡素化ならびにコンパクト化が可能になる。
【0049】
特に、請求項2の構成では、筒軸と中心軸とに対して、回転動力の入力部材や回転動力の出力部材を結合する結合部を設けているから、それらの結合を簡単に行うことができて、便利である。
【0050】
また、請求項3の構成では、クラッチ作用部を構成する各要素を筒軸内部に集約して収納配置する構成にしているから、構成の簡素化と全体のコンパクト化を図るうえで有利となる。
【0051】
また、請求項4の構成では、クラッチ作用部のカム機構をカムプレートと可動プレートとの対向面に配置する構成にしているから、構成の簡素化と全体のコンパクト化を図るうえで有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクラッチ装置の動力伝達遮断状態を示す断面図
【図2】図1のクラッチ装置の動力伝達許容状態を示す側面断面図
【図3】クラッチ装置の分解斜視図
【図4】カム機構の動作を示す要部拡大図
【図5】本発明の一実施形態に係るクラッチ装置を用いた動力伝達ユニットの構成を示す概念図
【図6】従来例のクラッチ装置の上半分を示す断面図
【図7】図6のクラッチ装置の動力伝達遮断状態で、図6中の矢印方向から見た側面図
【図8】図6のクラッチ装置の動力伝達許容状態で、図6中の矢印方向から見た側面図
【符号の説明】
1 クラッチ装置
2 電磁ブレーキ
11 クラッチ装置の筒軸
11a 筒軸のスプライン歯
11b 筒軸のテーパコーン面
12 中心軸
12c カムプレート
13 制御軸
17 可動プレート
17b 可動プレートのテーパコーン面
18 転がり軸受
19 円錐コイルバネ
Claims (2)
- 筒軸と、その内周に転がり軸受を介して相対回転可能に挿通される中心軸とを、同期回転可能な動力伝達の許容状態と相対回転可能な動力伝達の遮断状態とに切り換えるためのクラッチ装置であって、
前記筒軸の内周に対して前記中心軸と同軸状に向き合う状態で挿通配置される制御軸と、この制御軸、筒軸および中心軸の各部に対して付設されかつ前記制御軸が回転抵抗を受けていないときに上記動力伝達の遮断状態にする一方で制御軸が回転抵抗を受けたときに上記動力伝達の許容状態にするためのクラッチ作用部とを有し、
前記クラッチ作用部が、前記中心軸の内端位置に一体に設けられる径方向外向きのカムプレートと、前記制御軸の内端位置で前記カムプレートに対して軸方向に対向する位置に同期回転可能かつ軸方向変位可能に外嵌される可動プレートと、前記可動プレートの外周面にカムプレートから遠ざかる側へ向けて漸次縮径する状態で設けられるテーパコーン面と、前記筒軸の内周面に設けられて前記可動プレートのテーパコーン面に対して合致するテーパコーン面と、前記両テーパコーン面を離隔させるよう前記可動プレートをカムプレート側へ弾発付勢する弾性体と、前記制御軸が回転抵抗を受けていないときに前記可動プレートをカムプレート側に近接させて前記両テーパコーン面を離隔させる状態にする一方で制御軸が回転抵抗を受けたときに前記可動プレートをカムプレートから遠ざけて前記両テーパコーン面を圧接させる状態にするカム機構とを含む、ことを特徴とするクラッチ装置。 - 請求項1に記載のクラッチ装置において、
前記カム機構が、カムプレートと可動プレートとの対向面に周方向に延びる状態で振り分けられて設けられかつ少なくとも周方向一方へ向けて溝深さが漸次浅く設定される一対のカム溝と、この一対のカム溝間に周方向に転動可能に介装されるクラッチ用玉とから構成されている、ことを特徴とするクラッチ装置。
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