JP4638787B2 - 物品積層処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品処理方法及び装置に関する。より詳細には、本発明は、物品を加圧加熱処理する際に有用に使用される積層方法及び装置に関し、更に詳細には、例えば、液晶デイスプレー装置を構成する偏光板やガラス基板、更には配向膜や、カラーフィルター等の部材を組付けかつこれらを加圧脱泡処理する際に極めて有効に機能する物品積層処理方法及び装置に関する。本発明は、所望の物品、例えば偏光板をガラス基板に貼り付けた状態の被加工物を、枚葉式にて供給し積層しながら、加圧脱泡処理する偏光板加圧脱泡処理手段として特に有用に使用され得る物品積層処理方法及び装置である。
これまで、例えば偏光板をガラス基板に貼り付けた状態の被加工物を加圧脱泡処理する際に使用される加圧脱泡処理装置は、一方の端部から被加工物を装置内へ導入し、内部で処理した後、他方の端部から送り出すような中空のトンネル形状を有していた。更に当該装置はその両端部が密封扉で封止されており、被加工物を装置へ出し入れする時だけそれらの密封扉を開閉する構成となっている。公知のように一般に、このような加圧脱泡処理は、例えば、内部圧力が約0.5MPa(5Kg/cm2)程度で、温度が約50℃程度の恒温状態に保持された高温高圧の密封容器内に、当該被加工物を15〜30分間滞留させることにより行なわれている。このような公知のインライン方式の加圧脱泡装置を当業者は一般にトンネルタイプ装置と呼称している。また、同様に中空形状の加圧処理容器であって片側にだけ密封扉を有し他側を密閉壁にて覆い被加工物を当該片側の密封扉からのみ出し入れする形式のものも知られている。
公知のトンネルタイプの加圧脱泡処理装置においては、当該装置内における作業効率の向上を図るため、通常、偏光板をガラス基板に貼り付けて構成した被加工物を、当該装置の外部で予め例えば20〜50枚程所定の間隙をおいてカセット状に積載し、装置の入口からカセット単位でトンネル装置内へ供給し、トンネル内へ所定時間だけ滞留させて、例えば温度50℃、圧力0.5MPaで加圧脱法処理した後、当該装置の出口から処理済みの製品として取り出していた。
しかしながら、このような作業様式においては、被加工物を装置へ出し入れするため当該装置の入口及び出口を開放するたびに、装置内の温度と圧力が大気中に放出され、装置内の温度と圧力が容易に室温(常温)及び大気圧(常圧)まで下がる。このため、装置内において被加工物に加圧脱泡処理を施そうとするとき、装置内の温度と圧力を常温及び常圧から所望の温度及び圧力まで上げ直さなければならない。そして、カセット状に積載した被加工物の加圧脱泡処理が終了してそれらを装置から取り出すため装置の出口扉を開放し、次のカセットを装置内に導入するため入口扉を開放すると、再び装置内の処理温度と処理圧力が急速に常温常圧まで下がる。そのため、加圧脱泡処理を施そうとする度に、装置内の温度と圧力を常温常圧状態から所望の例えば50℃、0.5MPaまで上げ直さなければならず、圧力損失及び熱エネルギー損失が非常に多いという問題点があった。最近では一度に大量の被加工物を加圧脱泡処理するため、カセット状に積載する仕掛品の数量を更に多くし、それらを一度に供給出来るように、トンネル装置の容積を一層大きくしているものもある。そのような装置では、カセット自体の重量が過大となり、カセットの移動に要する作業性が劣化し、其の上、扉の開放時間が長くなり、従って装置内からのエネルギー損失も一層大きくなり、このため、容積が大きくなったトンネル装置内の温度及び圧力を所定値まで上昇させるための時間が長くなり、結果的に加圧脱泡処理に要する時間が全体として長くなるという問題点があった。更に、扉の開放時間を短くするため、カセット状に積載した被加工物をバッチ方式にて供給する方法も試みられているが、エネルギー損失の全体量には殆ど変化をもたらしていないのが現状である。
このような問題点を解消するために、先に本件出願人は、新規な物品加圧処理装置を開示した。この装置は装置の中間部にあって密封構造を有している物品加圧処理室と、当該処理室の入口側に設置してある第1室と、当該処理室の出口側に設置してある第2室と、被加工物を第1室へ導入するための導入手段と、第2室から所定の処理が施された被加工物を搬出する搬出手段と、を有しており、これらの第1室及び第2室は、それぞれ第1密封扉及び第2密封扉により処理室から開閉自在に封止遮断されており、導入手段に近接した第1室の入口端部と搬出手段に近接した第2室の出口端部が、それぞれ導入扉と搬出扉により大気中から封止遮断されており、処理室と第1室、更には処理室と第2室は、導管にて互に連通されており、これらの導管にはそれぞれ調圧弁が設けてある。その結果、この物品加圧処理装置は、被加工物を処理室へ導入し、そこから搬出するときに第1室や第2室を開閉しても、処理室内部の温度及び圧力等の雰囲気が無駄に外部へ漏出するということがなくなり、エネルギー損失が著しく防止され、また処理時間を著しく節約することが可能となった。
特開2004−358377号
しかしながら、この物品加圧処理装置においては、被処理物品がトレーに搭載した状態で移動されるため、処理後の物品を装置から搬出した後に、当該トレーを最初の位置へ戻す必要があり、また、加圧脱泡処理室内において、トレーに搭載された被処理物品を上下方向に移動させると共に第1室から第2室の方向へ順次移動させる必要がある。そのため、トレーの戻し機構やトレーの上下方向及び進行方向への移動機構が必要であり、装置全体の価格が幾分高価になるという課題があった。
更に、この物品加圧処理装置においては、例えば長さが1000mm以上の寸法を有するガラス基板を処理しようとすると、ガラス板の中央部分がたわみ、適切な処理が出来ないという課題があった。また、所望の物品を加圧脱泡する処理能力に比較して、物品が供給されて来る時間即ちタクトタイムが速いため、当該物品の供給時間を遅くする必要があり、その結果、生産性が悪くなるという課題があった。
本発明においては、上記課題を解消するために、複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する方法であって、上流から被加工物12を導入すること、導入された被加工物12を1タクトタイム毎に積層部16へ積層すること、積層部16へ積層した被加工物12と上流から導入する新たな被加工物12とを交互に受け入れて所定数の被加工物を予備加圧加熱する部所18へ積層すること、予備加圧加熱する部所18へ積層された被加工物を順次加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段52へ移送すること、加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段に積層した被加工物を同部所内の別の積層手段へ移送すること、その後加圧加熱脱泡処理を行なう部所20から被加工物を減圧部22へ移送し積層すること、減圧部から被加工物を順次下流の装置へ送り出すこと、積層部16へ積層した被加工物が予備加圧加熱をする部所へ対して移送された時点で当該積層部16への積層作業を行ない次いで順次隣接する積層手段を介して被加工物を減圧部の積層手段まで移送すること、の諸工程を繰り返すことにより物品を積層して所望の処理を行なう物品積層処理方法及びそれを具体化するための装置として、複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する装置であって、導入部14からの被加工物12を1タクトタイム毎に受け入れこれを積層する積層部16と、積層部16へ積層した被加工物12と導入部14からの被加工物12とを交互に受け入れこれらを積層する予備加圧加熱部18と、予備加圧加熱部18から供給される被加工物へ加圧加熱脱泡処理を行なう加圧加熱脱泡部20と、処理済の被加工物を積層する減圧部22と、減圧部22から処理済みの被加工物を搬出する搬出部24と、からなり、積層部16と予備加圧加熱部18とが壁19により仕切られており、予備加圧加熱部18と加圧加熱脱泡部20及び加圧加熱脱泡部と減圧部22とが壁21により仕切られており、減圧部22と搬出部24とが壁23により仕切られており、これらの壁19、21、23には扉62、64、66、68により閉じられている通路部63、65、67、69が形成されている加圧加熱脱泡処理装置を提供する。また、この本発明は、積層手段32、50、52、54、56、58の各々が、被加工物の進行方向に間隔を置いて配置されている複数のスタッカ手段と、被加工物を進行方向に搬送するローラ手段と、を有しており、更にこれらの各スタッカ手段には被加工物の進行方向に直交する方向に伸びる開口部が積層配置されており、かつローラ手段の上縁部が形成する直線レベルL−Lが、開口部が形成する被加工物受け入れ面よりも僅かに上方に位置している装置を提供する。更にまた、本発明の加圧加熱脱泡処理装置は、積層部16の積層手段32が1タクトタイムに対応して作動し、これに対して予備加圧加熱する部所18の積層手段50、加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段52、54、56、及び減圧部22の積層手段58が0.5タクトタイムに対応して作動する。これにより、上述の課題は完全に解消されている。
この装置では、導入部14から1枚のパネルが装置へ導入される1タクトタイムの間に第1室、第2室、第3室においては2枚のパネル処理が行われている。この結果、パネルの渋滞が発生することはない。また、トレーの戻し機構やトレーの上下方向及び進行方向への移動機構を不要として、装置全体の価格の低減化を図ることが出来るのである。更に本発明は、物品積層方法を改良することにより加圧脱泡処理能力を改善しこうして物品供給時間に適合した処理能力を保証するものである。其の上、本発明においては、どのような長大物パネルでも、処理作業中、当該長大パネルを高い精度で平坦状態に保持することが可能であり、従ってこれから将来においてもたらされる大型パネルの処理が極めて容易に達成出来るのである。また、パネルを積層手段へ移送して積層する度にその上下位置が入れ替わるので、第2室即ち処理室の場所的な影響又は条件を受けにくく、均一な品質を有するパネル処理が可能である。また、この発明においては、積層手段32から第1室18の積層手段50へパネルを移送するときも、第2室20の積層手段56から第3室22の積層手段58へパネルを移送するときも、扉62、64及び扉66、68の何れかが常に閉鎖状態にあるので加圧加熱脱泡処理を行なう第2室20の雰囲気が外部に漏れることはなく、圧力及び温度の無駄がないのである。
以下、本発明について述べる。本発明は種々の物品積層加圧加熱処理装置に有効に使用出来るものであるが、ここでは、例示として偏光板用の加圧脱泡装置(オートクレーブ装置)に応用した具体例について述べる。図1において、符号10は特に偏光板を積層しながら加圧加熱して脱泡処理する装置として有用に使用される物品積層処理装置を示す。この装置10の全体は、好ましくは、図示していないクリーンルーム内に配置されており、概括的には、例えば偏光板をガラス基板に貼り付けた状態の被加工物を形成する公知の形成装置(図示無し)により形成された被加工物即ちパネル12を当該装置10へ枚葉方式にて導入する導入部14と、所定枚数の被加工物12を一時的に積層保持する積層部16と、積層部16に積層された被加工物12と導入部14から導入される被加工物12を同時に積層状態に受け入れこれらに予備的な加圧加熱処理を施す第1室からなる予備加圧加熱部18と、予備加圧加熱部18内にて予備的に処理された被加工物12を積層し直しながら実質的に加圧加熱しながら脱泡処理する第2室からなる加圧加熱脱泡部20と、加圧加熱脱泡部20の下流位置にあり脱泡処理された処理済の被加工物12を積層し直しながら常圧状態に戻す第3室からなる減圧部22と、処理済の被加工物12を当該装置10から次工程へ枚葉方式にて搬出する搬出部24と、により構成されている。
導入部14は、図示しない公知の形成装置により形成された被加工物即ちパネル12を当該装置10へ導入するため導入手段30を有している。導入手段30は、例えば、被加工物12の進行方向に対して互いに離置されかつ被加工物を所定位置にて停止することが出来る4個のローラ手段から構成されているが、被加工物の進行方向寸法が大きい場合には被加工物を平坦な状態で移動することを保証するため、より多くのローラ手段を被加工物12の進行方向に対して離置して配置することも出来る。更にこれらのローラ手段の各々は、被加工物の進行方向に対して直交する方向に互いに離置された4個の細いローラにて構成されている(例えば図10参照)。これは、被加工物を送給する時の摩擦抵抗力を出来るだけ少なくしかつ被加工物へ対する損傷を出来るだけ少なくするためである。しかしこれに限定されるものではなく、被加工物12の幅方向が大きい場合には被加工物を平坦な状態で移動することを保証するため、より多くのローラ手段を被加工物の進行方向に対して直交する方向に互いに離置することが出来る。更に必要に応じて、被加工物12の幅方向全体に延びるような長いローラにより構成することも可能である。導入手段30は、ローラ以外にもベルトコンベアを用いることも可能であろう。上述の事項は、後述するローラ手段34や、各積層手段50、52、54、56、58に用いられているローラ手段や搬出部24の搬出手段60においても同様である。
積層部16は、導入部14から導入手段30を介して枚葉方式にて導入される所定枚数の未処理の被加工物12を一時的に積層保持する機能を有している。このため、積層部16は、導入手段30によって送り込まれる被加工物12を積層する積層手段32を有している。積層手段32は、導入手段30によって送給されてくる被加工物12を受け入れてこれを所定位置に停止する機能を有するローラ手段34と、所定位置へ停止した被加工物12を順次縦方向に移動して積層するためのスタッカ手段36と、により構成されている。
積層手段32について、図9及び図10を参照しながら更に詳細に述べる。積層手段32を構成するローラ手段34については既に述べた通りであるので、特にスタッカ手段36について以下述べる。スタッカ手段36は、図に示すように、天板38と、該天板38から被加工物12の矢印31(図1参照)で示す進行方向に直交するように、所定の間隔をおいて垂下している複数の垂直枠体40と、により構成されている。各垂直枠体40は同一の寸法及び形状を有しており、それぞれの垂直枠体には、被加工物12が進行方向に移動しながら侵入し所定位置にて停止して積層することが出来る複数(図示の例では5個)の開口部42が上下方向に等間隔に配置されている。これらの開口部42の幅寸法は、図10に示すように、被加工物12の幅寸法よりも幾分広い寸法を有しており、各開口部42は被加工物の下面を浮上支持する機能を提供するものである。なお、図9に示す例では垂直枠体40は、被加工物の前端部と後端部とを支持する2つの端部垂直枠体と被加工物の中間部を支持する1つの中間垂直枠体とから成る3個の垂直枠体により構成されているが、これに限定されるものではないことは前述の通りである。例えば、被加工物12の長さ寸法即ち進行方向長が1000mmを越すような長大物である場合には、中間垂直枠体の数を更に例えば2個、3個、又は5個と増やすことが出来る。それにより例えば1000mmの長さを有する長大物の支持間隔を夫々約330mm、250mm又は160mmとすることが出来、これにより長大物を加圧加熱脱泡処理する際においても当該長大物をほぼ水平状態に保持することが出来るのである。もし長さ方向の支持間隔を100mmとしたい場合には中間垂直枠体の数を9個とすればよい。また、前述した様に、被加工物を支持するこれらのローラ手段の各々は、被加工物の進行方向に対して直交する方向に互いに離置された4個の細いローラにて構成されている(例えば図10参照)が、被加工物の幅寸法が広くなれば、この数を多くすることも出来る。即ち、例えば、被加工物の幅寸法が237mmの場合、4個の細いローラを使用した場合では、幅寸法の支持間隔が約75mmとなり、5個の細いローラを使用した場合には、約55mmとなる。なお、天板38と垂直枠体40とを合成樹脂材料等により一体的に形成することによりスタッカ手段36を一体構成物とすることも出来る。
次に、予備加圧加熱部18について述べる。第1室を提供している予備加圧加熱部18は、積層部16から送給されてくる被加工物12と導入部14の導入手段30から直接送給されて来る被加工物12とを交互に受け入れて積層保持し、これらに予備的な加圧加熱処理を施す機能を有している。この第1室18は、周囲を好ましくは耐熱密封壁19にて包囲されており、必要に応じて、予備的な加熱室及び圧力室として作動することが出来る構成となっている。このため該第1室18の内部には公知の加熱手段46Aが配設され、更に外部から高圧流体を供給して室内部の圧力を調整するための圧力調整手段48Aが接続されている。この第1室18の内部には、積層部16の積層手段32に関して詳述したと同様の積層手段50が配設されている。即ち、積層手段50は、ローラ手段50Aとスタッカ手段50Bとから成る。ここで、積層手段50は前述した積層手段32と実質的に同様の構成を有しているので積層手段50についての詳述は省略する。しかしながら、この第1室18の積層手段50が積層部16の積層手段32と異なる点は、積層手段50のスタッカ手段50Bを構成している垂直枠体の垂直長にある。即ち、第1室18内部に配置された垂直枠体の垂直長は、積層部16に配置された垂直枠体の垂直長の2倍の長さを有しており、そのため図9及び図10の例で、積層部16の垂直枠体40が夫々例えば5個の開口部42a〜42eを有しているとすれば、予備加圧加熱部18の垂直枠体は夫々が2倍の10個の開口部を有しているのである。よってこの予備加圧加熱部即ち第1室18は、被加工物12を完全に収容出来るだけの進行方向長さ及び幅と、積層部16において積層される被加工物の枚数の少なくとも2倍の被加工物を収容出来る高さ寸法と、を有している。このため、該第1室18は、積層部16におけるスタッカ手段の上下方向寸法の少なくとも2倍の上下方向移動寸法を提供出来るものでなければならないのである。
次に加圧加熱脱泡部を提供している第2室20について述べる。第2室20は、第1室18から送給されてくる被加工物12を順次受け入れて積層保持し、これらに加圧加熱脱泡処理を施す機能を有している。この加圧加熱脱泡室20は、周囲を好ましくは耐熱密封壁21にて包囲され、内部が常時加圧加熱脱泡処理が適切に実行出来るような所定の圧力及び温度に維持されており、被加工物を加熱及び加圧しながら脱泡処理をすることが出来る構成となっている。このため該第2室20の内部には公知の加熱手段46Bが配設され、更に外部から高圧流体を供給して室内部の圧力を調整するための圧力調整手段48Bが接続されている。またこの第2室20の内部には、積層部16に関して詳述したと同様の、ローラ手段とスタッカ手段とから成る複数の積層手段52、54、56が配設されている。このローラ手段及びスタッカ手段から成る各積層手段52、54、56は前述した予備加圧加熱部18の積層手段50と実質的に同様の構成を有している。従ってここでは積層手段52、54、56についての詳述は省略する。図示の例では、第2室20は3セットの加熱手段46Bを具備しているが、これに限定されるものでないことは明らかである。また、圧力調整手段48Bを複数個設けることも可能であることは明らかである。当業者に明らかなように、脱泡時間を多くしたい場合などには、この積層手段を更に4個、5個と追加することも出来るし、また所望の脱泡時間を満足するならば、積層手段を1個又は2個として、積層高さを高くすることも可能である。これら積層手段の追加は第2室20を長く形成することにより容易に達成出来、また、積層手段の高さ調整はスタッカ手段の垂直枠体の長さを増加することにより容易に達成出来るのであり、これは単なる設計的事項である。
次に、減圧部を提供している第3室22について述べる。第3室22は第2室20内で加圧加熱脱泡処理された処理済の被加工物を加圧加熱脱泡部20から常温常圧の後続作業域へ搬出するための準備をする領域である。第3室22は、前述の積層部16と実質的に同様の構成を有している。即ち、第3室22は周囲を好ましくは耐熱密封壁23により包囲され、其の内部には、必要に応じて公知の加熱手段46Cが配設され、更に外部から高圧流体を供給して室内部の圧力を調整するための圧力調整手段48Cが配置され、加熱室及び圧力室として作動することが出来る構成となっている。この第3室22の内部にも、第1室18に関して述べたと同様の、ローラ手段とスタッカ手段とから成る積層手段58が配設されている。このローラ手段及びスタッカ手段から成る積層手段58の構成は前述した積層手段50と実質的に同様の構成を有している。従ってここでは積層手段58についての詳述は省略する。この減圧部即ち第3室22は、脱泡処理済の1バッチ分の被加工物12を完全に積層収容出来るような進行方向長さ寸法、幅寸法及び高さ寸法を有している必要がある。
次いで、搬出部24について述べる。搬出部24は、減圧部22に積層保持されている処理済の被加工物を枚葉方式で1枚ずつ後続する公知の組み付け装置へ供給するため処理済の被加工物を減圧部22から後方へ搬出する作業を行う。搬出部24は前述の導入部14の導入手段30と実質的に同一の搬出手段60を有しているものである。
本発明においては、図において明らかなように、導入部14の導入手段30、積層部16のローラ手段34、更には各積層手段50〜58のローラ手段又は搬送手段、搬出部24の搬出手段60は、全て共通した同一レベルに配置されていることが望ましい。また、第1室18、第2室20、第3室22を構成している各耐熱密封壁19、21、23は夫々独立して構成することも出来るし、図示のように一体的に構成することも出来る。なお、これらの耐熱密封壁19、21、23には夫々通路部63、65、67、69(図3、図4、図7、図8参照)が設けてあり、これらにより各室18、20、22と、積層部16と、搬出部24とが連通する。なお、これらの通路部には、開閉自在な扉62、64、66、68が設けてある。これらの扉は、常時、密封状態で閉じることが可能な封止扉であり、扉62を開放することにより、被加工物12を予備加圧加熱部18へ導入することが出来、扉64を開放することにより被加工物12を予備加圧加熱部18から加圧加熱脱泡部20へ移送することが出来、更に扉66を開放することにより脱泡処理済の被加工物12を脱泡部20から減圧部22へ移送することが出来、また、扉68を開放することにより処理済の被加工物12を減圧部22から常温常圧領域の搬出部24へ搬出することが出来る。
また、被加工物12を搬送するローラ手段は、被加工物に傷をつけることのないような処理を表面に施してあることが望ましい。なお、被加工物を所定位置で停止することはセンサー手段を用いることにより容易に達成することが出来る。また、被加工物12を下面から浮上支持する作用を提供している各垂直枠体に設けた各開口部下面には、必要に応じて樹脂製の半球形状を有する支承突起を固着配置することが出来る。これにより被加工物をその支承突起が点支持することが出来、被加工物の変形や傷の付着を防止することが出来るからである。
以下に、本発明の作動について述べる。以下の具体例では、例えばガラス基板に偏光板を貼り付けた被加工物パネルであって、長さが422mm、幅が237mm程度のパネル(19インチ相当のパネル)から、長さが1042mm、幅が585mm程度の大きさを有するパネル(47インチ相当のパネル)を、0.5MPa(5Kg/cm2)の圧力で50℃から80℃程度の温度で保持時間を30分程度とし、ODF後の液晶内の泡を消す作業を行うことを前提として述べる。なお、タクトタイムは、19インチ相当のパネルでは20秒、47インチ相当のパネルでは35秒とし、パネルの移送方向は短辺を川幅方向とする。しかしこれらは一例であって、これに限定されるものではない。前段工程において作成されたパネルである被加工物12は導入手段30を介して導入部14へ20秒又は35秒置きに定期的に導入される。また、図示の例では、図を簡略化するため、積層部16の積層手段32を構成しているスタッカ手段36に形成する開口部42の数を、図9に示すように、5個(42a、42b、42c、42d、42e)とし、更に、第1室18、第2室20、第3室22に配置した積層手段50、52、54、56、58のスタッカ手段の開口部の数を10個として示しているが、実際の装置においては後述するようにこれらの開口部の数は夫々この4〜5倍の個数が設けられるものと思われる。
初期作業に際して、導入手段30を介して導入部14へ導入されたパネル即ち被加工物12は、次いで、図1、図9及び図10に示すように、積層部16のローラ手段34により、予め待機していた当該積層部16のスタッカ手段36を構成する垂直枠体40に設けた最上部の開口部42aに導入され、所定の停止位置に静止する。その後、次のパネル即ち被加工物が供給されてくる所定のタクトタイム(例えば20秒とする)が経過する前に、例えば10秒以内に積層部16のスタッカ手段36を1開口部の寸法分だけ上方へ移動させ、上から2番目の開口部42bがローラ手段34のレベル位置に来るような位置でスタッカ手段36を待機させる。最初の導入時間から20秒後に次のパネルが導入部14から導入され、このパネルはローラ手段34によりスタッカ手段36の上から2番目の開口部42bへ導入され同様にそこに静止し積層される。次いで、同様な方法でスタッカ手段34を1つの開口部の寸法分づつ順次上方へ移動することによりタクトタイムに対応して、積層部16におけるスタッカ手段36を構成している垂直枠体40の開口部42が5つの場合、全ての開口部42a〜42eが被加工物パネルで満たされる(図2参照)。なお、図9及び図10により明らかなように、パネル12が垂直枠体40の開口部42に導入されるときの各ローラ34の上面を結ぶ直線位置即ちパネル12が移送されるレベル位置(図9の線L−Lで示す)は、垂直枠体40に設けられた各開口部42の下縁位置即ちパネルを浮上支持する位置より幾分上方にある。これにより被加工物即ちパネルがローラ手段によって進行方向31に移送されるときには、パネルは開口部の下縁部に衝突することはなく、安全に移送され、更にスタッカ手段が1開口部の寸法だけ上昇するときに該開口部の下縁部がパネルを下側から浮上支持することによりパネルを安全に上方へ持上げることが出来るのである。なお、スタッカ手段がパネルを開口部へ受け入れるために待機する待機位置は、パネルが開口部へ供給されたときにそのパネルが開口部の下縁に衝突することなく開口部へ受け入れられるように開口部の下縁の僅か上方位置がこのレベル位置に一致する位置である。
図2に示すように積層部16のスタッカ手段が満杯状態になったなら、直ぐに、即ち、次のパネルが供給されて来る前に、これまで閉鎖状態にあり所望の処理圧力及び処理温度に調整可能な第1室である予備加圧加熱部18の入口側の扉62(図2参照)を開放して積層部16と第1室18との間の壁19に通路部63を形成する(図3参照)。しかし、このときも、第2室20の扉64は閉じているので、第2室20の高温高圧雰囲気が第2室20から漏れることはない。通路部63の寸法は、一つの被加工物がそこを介して確実に積層部16から予備加圧加熱部18へ通過出来る程度の寸法があればよい。以下に述べる通路部65、67、69においても、これらの通路部の寸法は、上流から下流へパネルがそこを介して確実に通過出来る程度の大きさを有していることが要求されるのである。なお、図において、通路部を黒く塗りつぶしている時は通路部が扉で閉鎖され、白で示している時は通路部の扉が開放されている状態を示している。
この状態で、積層部16のスタッカ手段36の最下部開口部42e(図9)へ積層されたパネル12を、通路部63を介して移送し、図11及び図12に示すように、第1室18のスタッカ手段50Bの最上部開口部へ移送しかつ該開口部の適切な位置へ静止する。次いで、当該第1室18のスタッカ手段50Bを上方へ僅かに移動してパネルを開口部にて確実に浮上支持し(図13、図14)、更にスタッカ手段50Bを僅かに上昇し、当初の最上部開口部位置から一開口部に相当する距離だけ上昇した位置即ち上から2番目の開口部がパネルを受け入れることが可能な待機位置にてスタッカ手段50Bを待機させる。このとき、積層部16のスタッカ手段の最下部開口部42e(図9)に積層されていたパネルは既に第1室18へ移送されているので空隙状態となっている。この状態で導入部14からのパネル到着を待つ。そしてタクトタイムが満たされて次のパネルが導入部14から導入されると、そのパネルは、積層部16のスタッカ手段36の今や空隙状態となっている最下部開口部42eを通過し、更に壁19の通路部63を通過し、第1室18にあるスタッカ手段50Bの上から2段目の開口部に収容されそこに静止する(図15、図16)。
次いで、次のタクトタイムに至る前に、第1室18のスタッカ手段を更に一段上昇し上から3番目の開口部を待機位置にて待機状態とする。この状態において積層部16のスタッカ手段36を一段下方に下げ、下から2番目の開口部42dを通路部63に対置させ、積層部16のローラ手段34を起動してスタッカ手段36の下から2番目にあるパネルを第1室18のスタッカ手段の上から3番目の開口部へ供給しそこへ収容する。その後直ちに第1室のスタッカ手段を更に一段上昇し、タクトタイムを待つ。以下同様の手順により、タスクタイムを利用して、積層部16のスタッカ手段に積層されたパネルと、導入部14から直接導入されるパネルとを交互に受け入れることにより第1室18のスタッカ手段50Bの開口部全体を、パネルで満たすのである(図3参照)。スタッカ手段の開口部全体がパネルで満たされた時点で通路部63の扉62を閉じる。その後、第1室18の加熱手段46Aと圧力調整手段48Aとを起動し、第1室18内の温度と圧力を約50℃、0.5MPaまで上昇させる。このとき、積層部16のスタッカ手段36は、図1又は図3に示すような初期位置即ち最下方位置へ戻っている。
なお、加熱手段46Aは予め機能させておくことが出来る。その場合には扉62を閉じた後に圧力調整手段48Aのみを起動させる。この結果、第1室18の温度及び圧力が、第2室20の温度及び圧力と同一となり第1室18内において脱泡作業が開始される。ここで、第2室の加熱手段46B及び圧力調整手段48Bは予め起動状態となっており、通常の高温高圧脱泡作業環境、例えば50℃、0.5MPa圧力が維持されている。
この状態で、第2室20の扉64を開放して通路部65(図4)を形成する。第1室18と第2室20とを仕切る扉64の開放は、両室18、20の圧力が実質的に同一となっているので、容易に達成することが出来る。ここで、前述と同様の方法で、第1室18の積層手段50の最下部開口部から第2室即ち加圧加熱脱泡部20の積層手段52の最上部開口部へ対して、脱泡処理途中のパネルを、通路部65を介して送給する。前述と同様に、第1室18の積層手段50を一段づつ降下させると共に、第2室20の積層手段52を一段づつ上昇させながら、被加工物(パネル)を順次予備加圧加熱部即ち第1室18から第2室20へ移送する。この移送作業においては、被加工物12が導入部14へ送られてくるタスクタイム(20秒)内に2枚のパネルを、即ち0.5タクトタイムで1枚のパネルを移送する必要がある。導入部14から導入されるパネルがジャムを生じることなくそれらのパネルを円滑に処理するためである。この作動はローラ手段等の搬送手段の回転数を調節することにより容易に達成することが出来るのである。この間に、導入部14から送られてくるパネルは積層部16の積層手段32に対して、当初述べたと同様の方法にてタスクタイムに応じてパネルの積層集積保持が開始する。其の結果、第1室18内の積層手段50からパネルが第2室20の積層手段52に完全に移送されたときには、積層手段50は最下部位置に、積層手段52は最上部位置にあり、また積層部16の積層手段32には、導入部14から1タクトタイム毎に処理されるべき新たなパネル12が供給されることによって、全ての開口部へパネルが搭載された状態となるのである(図4参照)。第1室18から第2室20の積層手段52へ全てのパネルが移送された時点で通路部65を閉じる。第2室20内にてパネルへ対する加圧加熱脱泡処理が継続される。一方、第1室18においては、圧力調整手段48Aを作動して該第1室18の圧力を常圧に戻しておく。
次のタクトタイムが開始する迄の間に、図2及び図3において述べたように、第1室18の扉62を開き通路部63を開放し、該通路部63を介して積層手段32の最下部開口部からパネルを積層手段50へ移送する。その後は、前述の様に、導入部14からのパネルと積層手段32からのパネルを交互に受領しながら第1室18にある積層手段50の全ての開口部へパネルを受け入れる。この間に、第2室20の積層手段52に積層され脱泡処理が行なわれているパネルを順次第2室20の積層手段54へ移送する。移送の方法は前述の移送方法と同様である。この移送は第2室20内で行われるので、この移送の間にも脱泡処理が継続されている。このときの積層手段32、50、52、54の位置状態を図5に示す。
この状態から、前述と同様の方法で、第1室18の扉62を閉じ、第1室18の温度及び圧力を脱泡処理可能状態まで上昇させ、次いで、第2室20の扉64を開放し、こうして第1室から第2室へパネルを移動するのである。この間に、第2室20内では、積層手段54から積層手段56へのパネル移送が行なわれ、更に、積層手段32には次のパネルが積層される。この状態を図6に示す。
その後、扉66を開放して通路部67から第2室20内で脱泡処理を施されたパネルを第3室22の積層手段58へ移送する。ここで注意されるべきことは、第3室22は予め第2室の高温高圧状態と同様の雰囲気に調整されているということである。それにより扉66の開放が容易に達成されるのである。扉66を開放しても扉68が閉じているので、第2室20の脱泡雰囲気が外へ漏れることはない。これと同時に、第2室20では、パネルが積層手段52から積層手段54へ移送され、更に第1室18の積層手段50へ新たなパネルが積層される。この状態が図7に示してある。
その後、図8に示すように、第3室22の扉66を閉じる。次いで、圧力調整手段48Cを介して第3室22内の圧力を常圧に戻す。その後に扉68を開放して通路部69を形成する。こうして第3室22から当該通路部69を介して処理済のパネルを積層手段58の最下部開口部から順次、図示していない下流の組立装置へ、搬出手段60により搬出する。搬出が完了した後、扉68を閉じ、更に圧力調整手段48Cを起動して第3室22を脱泡処理可能状態に戻しておく。以下同様の作業を順次繰り返す。
このように、本発明では、積層手段32へ1タクトタイム毎に1枚のパネルが積層されるのに対して、第1室〜第3室の積層手段50、52、54、56、58には同じ1タクトタイム毎に2枚のパネル移動を行なうものである。従って、脱泡処理時間を30分即ち1800秒とすると、実際の処理作業が第1室へ全てのパネルが積層された段階から始まり第3室へ全てのパネルが移送されるまでの間に終了するものであるので、実質的に第2室にパネルが存在する時間を1800秒とするように考慮すれば、積層手段50〜58の実際の開口部の数をN、タクトタイムをT、第2室内の積層手段の数をSとすれば、T/2の間に1枚のパネル移動が行われるので、1枚のパネルが第2室内に存在する時間が1800秒となればよいので、(T/2)×N×S=1800秒の式が成り立つ。ここで、Tを20、Sを3とおけば、10×N×3=1800であるから、N=60となる。しかしながら、実際には、図示の例において、パネルの処理はパネルが第1室へ積層配置完了した時点から開始し、第3室へ積載完了する時点まで継続するので、S=5とおくことも実用上可能である。この場合には、N=36となる。これらは扉の開閉時期に関連するソフトウェア的な事項である。このことから、もしN=60とすれば、積層部16を構成するスタッカ手段に形成する開口部の数は30であり、N=36とすれば、開口部の数は18となるのである。
また、図示の例においては、各積層手段のスタッカ手段に形成した開口部の全てが満たされた後に次のスタッカ手段へのパネル移送を開始するように記述したが、必要によっては、各スタッカ手段において、最下部開口部へ積層されるべきパネルは、直接次のスタッカ手段の最上部開口部へ移送させそこに積層させることも可能である。例えば、第2室20の積層手段54の最下部開口部へ積層されるべきパネルを直接これに隣接する積層手段56の最上部開口部へ送り込むことである。
本発明は、例えば、例えば、液晶デイスプレー装置を構成する偏光板やガラス基板、更には配向膜や、カラーフィルター等の部材を組付けかつこれらを加圧脱泡処理する際に極めて有効に機能する物品積層処理方法及び装置に関し、特に複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する方法であって、上流から被加工物12を導入すること、導入された被加工物12を1タクトタイム毎に積層部16へ積層すること、積層部16へ積層した被加工物12と上流から導入する新たな被加工物12とを交互に受け入れて所定数の被加工物を予備加圧加熱する部所18へ積層すること、予備加圧加熱する部所18へ積層された被加工物を順次加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段52へ移送すること、加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段に積層した被加工物を同部所内の別の積層手段へ移送すること、その後加圧加熱脱泡処理を行なう部所20から被加工物を減圧部22へ移送し積層すること、減圧部から被加工物を順次下流の装置へ送り出すこと、積層部16へ積層した被加工物が予備加圧加熱をする部所へ対して移送された時点で当該積層部16への積層作業を行ない次いで順次隣接する積層手段を介して被加工物を減圧部の積層手段まで移送すること、の諸工程を繰り返すことにより物品を積層して所望の処理を行なう物品積層処理、及びそれを具体化する装置であって複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する装置であって、導入部14からの被加工物12を1タクトタイム毎に受け入れこれを積層する積層部16と、積層部16へ積層した被加工物12と導入部14からの被加工物12とを交互に受け入れこれらを積層する予備加圧加熱部18と、予備加圧加熱部18から供給される被加工物へ加圧加熱脱泡処理を行なう加圧加熱脱泡部20と、処理済の被加工物を積層する減圧部22と、減圧部22から処理済みの被加工物を搬出する搬出部24と、からなり、積層部16と予備加圧加熱部18とが壁19により仕切られており、予備加圧加熱部18と加圧加熱脱泡部20及び加圧加熱脱泡部と減圧部22とが壁21により仕切られており、減圧部22と搬出部24とが壁23により仕切られており、これらの壁19、21、23には扉62、64、66、68により閉じられている通路部63、65、67、69が形成されている加圧加熱脱泡処理装置について開示する。
本発明の装置全体を示している図であり、被加工物であるパネルが導入部から積層部へ導入される状態を示す図である。 積層部がパネルを積層している状態を示している図である。 積層部から供給されたパネルと導入部からのパネルとを交互に受け入れることにより第1室の積層手段にパネルが完全に積層された状態を示している図である。 第1室に積層されたパネルが第2室の初めの積層手段に完全に移送されかつ積層部に次の被処理パネルのバッチが積層した状態を示す図である。 第2室の初めの積層手段に積層されたパネルが第2室の中間の積層手段に完全に移送されかつ積層部からのパネルと導入部からのパネルとが交互に受け入れられて第1室の積層手段にパネルが完全に積層された状態を示している図である。 第2室の中間の積層手段に積層されたパネルが第2室の最後の積層手段に完全に移送されかつ第1室に積層されたパネルが第2室の初めの積層手段に完全に移送された状態を示す図である。 第2室の最後の積層手段に積層されたパネルが第3室の積層手段に完全に移送されかつ第2室の初めの積層手段に積層されたパネルが第2室の中間の積層手段に完全に移送され、同時に第1室がパネルで満たされている状態を示す図である。 処理が完了した第3室のパネルが下流の装置へ送り出され、第2室の中間の積層手段へ積層されたパネルが第2室の最後の積層手段へ完全に移送され、同時に第1室のパネルが第2室の最初の積層手段へ移送され、また積層部へ次のパネルが積層された状態を示す図である。 積層部のスタッカ手段を示す図であり、最初のパネルがスタッカ手段へ供給されたときの状態を示す側面図である。 図9の正面図である。 積層手段のスタッカ手段を示す図であり、最初のパネルが積層手段のスタッカ手段へ供給されたときの状態を示す側面図である。 図11の正面図である。 スタッカ手段を幾分上方へ移動することによりスタッカ手段へ供給されたパネルを確実に浮上支承してい状態を示す図である。 図13の正面図である。 積層手段のスタッカ手段を示す図であり、第2のパネルが積層手段のスタッカ手段へ供給されたときの状態を示す図である。 図15の正面図である。 積層手段のスタッカ手段を示す図であり、全ての開口部がパネルで満たされた状態を示す図である。 図17の正面図である。
符号の説明
10:物品積層処理装置 12:被加工物、パネル
14:導入部 16:積層部
18:予備加圧加熱部、第1室 19:耐熱密封壁
20:加圧加熱脱泡部、第2室 21:耐熱密封壁
22:減圧部、第3室 23:耐熱密封壁
24:搬出部 30:導入手段
31:矢印 32:積層手段
34:ローラ手段 36:スタッカ手段
38:天板 40:垂直枠体
42:開口部 46:加熱手段
48:圧力調整手段 50:積層手段
52:積層手段 54:積層手段
56:積層手段 58:積層手段
60:搬出手段 62:扉
63:通路部 64:扉
65:通路部 66:扉
67:通路部 68:扉
69:通路部

Claims (6)

  1. 複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する方法であって、上流から被加工物12を導入すること、導入された被加工物12を1タクトタイム毎に積層部16へ積層すること、積層部16へ積層した被加工物12と上流から導入する新たな被加工物12とを交互に受け入れて所定数の被加工物を予備加圧加熱する部所18へ積層すること、予備加圧加熱する部所18へ積層された被加工物を順次加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段52へ移送すること、加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段に積層した被加工物を同部所内の別の積層手段へ移送すること、その後加圧加熱脱泡処理を行なう部所20から被加工物を減圧部22へ移送し積層すること、減圧部から被加工物を順次下流の装置へ送り出すこと、積層部16へ積層した被加工物が予備加圧加熱をする部所へ対して移送された時点で当該積層部16への積層作業を行ない次いで順次隣接する積層手段を介して被加工物を減圧部の積層手段まで移送すること、の諸工程を繰り返すことにより複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する方法
  2. 物品の加圧加熱脱泡処理が、予備加圧加熱をする部所にて開始され減圧部にて完了することを特徴とする請求項1に記載の加圧加熱脱泡処理する方法
  3. 被加工物を各積層手段へ積層する段階にて、被加工物の位置が上下入れ代わることを特徴とする請求項1に記載の加圧加熱脱泡処理する方法
  4. 複数の被加工物を互いに積層した状態で加圧加熱脱泡処理する装置であって、導入部14からの被加工物12を1タクトタイム毎に受け入れこれを積層する積層部16と、積層部16へ積層した被加工物12と導入部14からの被加工物12とを交互に受け入れこれらを積層する予備加圧加熱部18と、予備加圧加熱部18から供給される被加工物へ加圧加熱脱泡処理を行なう加圧加熱脱泡部20と、処理済の被加工物を積層する減圧部22と、減圧部22から処理済みの被加工物を搬出する搬出部24と、からなり、積層部16と予備加圧加熱部18とが壁19により仕切られており、予備加圧加熱部18と加圧加熱脱泡部20及び加圧加熱脱泡部と減圧部22とが壁21により仕切られており、減圧部22と搬出部24とが壁23により仕切られており、これらの壁19、21、23には扉62、64、66、68により閉じられている通路部63、65、67、69が形成されていることを特徴とする加圧加熱脱泡処理装置。
  5. 積層手段32、50、52、54、56、58の各々が、被加工物の進行方向に間隔を置いて配置されている複数のスタッカ手段と、被加工物を進行方向に搬送するローラ手段と、を有しており、更にこれらの各スタッカ手段には被加工物の進行方向に直交する方向に伸びる開口部が積層配置されており、かつローラ手段の上縁部が形成する直線レベルL−Lが、開口部が形成する被加工物受け入れ面よりも僅かに上方に位置していることを特徴とする請求項4に記載の加圧加熱脱泡処理装置。
  6. 積層部16の積層手段32が1タクトタイムに対応して作動し、これに対して予備加圧加熱する部所18の積層手段50、加圧加熱脱泡処理を行なう部所20の積層手段52、54、56、及び減圧部22の積層手段58が0.5タクトタイムに対応して作動することを特徴とする請求項4又は5に記載の加圧加熱脱泡処理装置。
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