上記システムでは、データ入出力の単位であるセルごとに関連付けの作業を行っていた。データ入出力シートのセル数は多いので、データ入出力のシートとデータベースとを連携させるために時間を要した。また、シートに割当コードを直接記述する方式を採用しているので、データ入出力フォームのデザインの変更があった場合には、再度コードを割り当てる必要があった。
本発明は上記した背景に鑑み、データ入出力フォームとデータベースとを連携したデータ入出力装置を簡易な操作で作成できるデータマッピング装置、データマッピング方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明のデータマッピング装置は、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携したデータ入出力装置を作成するデータマッピング装置であって、データを入力または表示可能な複数のセルを有する前記データ入出力フォームを表示する手段と、前記データベースの複数のフィールドを表示する手段と、前記データ入出力フォームのデータエリアおよび前記データエリアに対応するフィールドの指定と、前記データエリア内のセルのデータに関する情報を表示する見出しエリアおよび前記見出しエリアに対応する前記フィールドの指定を受け付ける手段と、前記データエリアおよび前記見出しエリア内のセルのデータがそれぞれ指定された前記フィールドに格納され、かつ前記データエリアのセルのデータと当該セルの位置に対応する前記見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする手段と、を備える。
本発明によれば、マッピングする手段は、指定されたデータエリア内のセルのデータと、そのセルの位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする。すなわち、データエリアおよび見出しエリアを指定すれば、エリア内でのセルの位置情報に基づいてデータエリアおよび見出しエリアのそれぞれに含まれるセルが対応付けられる。従って、データエリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がない。データエリアおよび見出しエリアとそれぞれに対応するフィールドを指定するという簡易な操作でマッピングを行える。
また、本発明では、それぞれのエリアにおけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルのデータを対応させている。従って、データ入出力フォームのデザイン変更によってデータエリアと見出しエリアの位置関係がずれても、セルのデータの対応を保つことができる。
また、本発明のデータマッピング装置は、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携したデータ入出力装置を作成するデータマッピング装置であって、データを入力または表示可能な複数のセルを有する前記データ入出力フォームを表示する手段と、前記データベースの複数のフィールドを表示する手段と、前記セルがマトリックス状に配置されたデータエリアおよび前記データエリアに対応する前記フィールドの指定と、前記データエリアの行または列に対応して配置された見出しエリアおよび前記見出しエリアに対応する前記フィールドの指定を受け付ける手段と、前記データエリアおよび前記見出しエリア内のセルのデータがそれぞれ指定された前記フィールドに格納され、かつ前記データエリアのセルのデータと当該セルの行または列の位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする手段と、を備える。
本発明によれば、マッピングする手段は、指定されたデータエリア内のセルのデータと、そのセルの行または列の位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする。すなわち、データエリアおよび見出しエリアを指定すれば、エリア内でのセルの位置情報に基づいてデータエリアおよび見出しエリアのそれぞれに含まれるセルが対応付けられる。従って、データエリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がない。データエリアおよび見出しエリアとそれぞれに対応するフィールドを指定するという簡易な操作でマッピングを行える。
また、本発明では、それぞれのエリアにおけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルのデータを対応させている。従って、データ入出力フォームのデザイン変更によってデータエリアと見出しエリアの位置関係がずれても、セルのデータの対応を保つことができる。
上記データマッピング装置は、指定された前記見出しエリアのセル数と、指定された前記データエリアの行または列のセル数とに基づいて、前記見出しエリアと前記データエリアの指定が対応しているか否かを判定する手段をさらに備え、前記マッピングする手段は、前記見出しエリアと前記データエリアが対応しているとの判定に応じてマッピングしてもよい。
指定されたデータエリアと指定された見出しエリアとが対応しているか判定する手段を備えることにより、データエリアと見出しエリアの指定が対応していない場合に、例えば、エリア指定の誤りをユーザに報知できる。誤ったエリア指定を防止し、データ入出力装置を作成するユーザを支援することができる。
前記指定を受け付ける手段は、前記データエリアを指定する際に前記データエリアがデータを入力するためのエリアかデータを表示するためのエリアかの選択を受け付けてもよい。
この構成により、データエリアに入力されたデータをデータベースに格納するか、データベースに格納されたデータをデータエリアに表示するかを設定可能となる。
また、別の態様に係る本発明のデータマッピング装置は、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携したデータ入出力装置を作成するデータマッピング装置であって、データを入力または表示可能な複数のセルを有する前記データ入出力フォームを表示する手段と、前記データベースの複数のフィールドを表示する手段と、前記データ入出力フォームのエリアが、表示された前記フィールドのいずれかにドラッグアンドドロップされることに応じて、前記エリア内のセルのデータが当該フィールドに格納されるようにマッピングする手段と、を備える。
本発明によれば、マッピングする手段は、データ入出力フォーム内の指定されたエリアがフィールドにドラッグアンドドロップされることに応じて、指定されたエリアのデータが指定されたフィールドに格納されるようにマッピングされる。従って、エリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がなく、エリアを指定してフィールドにドラッグアンドドロップするという簡易な操作でマッピングを行える。このとき、エリア内におけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルを対応させてもよい。これにより、対応するセルのデータを同一のレコードに格納することができる。
また、本発明の別の態様のデータマッピング装置は、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携したデータ入出力装置を作成するデータマッピング装置であって、データを入力または表示可能な複数のセルを有するシートを表示する手段と、前記データベースの複数のフィールドを表示する手段と、前記各フィールドに格納されるデータが、見出しのデータであるか、見出しに対応する値のデータであるかを識別するデータ種別情報を記憶する記憶手段と、前記シートにおいて少なくとも一のセルを含むエリア、および前記エリアに対応付ける前記フィールドの指定を受け付ける手段と、前記記憶手段から読み出したフィールドのデータ種別情報に基づいて、見出しのデータが格納されるフィールドに対応付けられたエリアを見出しエリアとし、値のデータが格納されるフィールドに対応付けられたエリアをデータエリアとし、前記データエリアのセルのデータと当該セルの位置に対応する前記見出しエリアのセルのデータとが同一レコードを構成するようにマッピングする手段とを備える。
このように複数のセルを含むエリアをデータベースのフィールドに対応付けることによって、シートに見出しエリアまたはデータエリアが作成され、データ入出力フォームを作成することができる。そして、データ入出力フォームの見出しエリアおよびデータエリアとデータベースの各フィールドとがマッピングされるので、各セルを個別に指定しなくても、作成されたデータ入出力フォームとデータベースとを連携させることができる。
上記データマッピング装置は、前記シートに前記データエリアを設定可能なデータエリア設定可能範囲と前記見出しエリアを設定可能な見出しエリア設定可能範囲とを設定するエリア種別設定手段を備え、前記マッピングする手段は、前記見出しデータを格納するフィールドに対応付けられたエリアが前記見出しエリア設定可能範囲内にあり、かつ前記値データを格納するフィールドに対応付けられたエリアが前記データエリア設定可能範囲内にあるときに、前記マッピングを行ってもよい。
このようにエリア種別設定手段にて見出しエリア設定可能範囲とデータエリア設定可能範囲を設定することにより、見出しエリア設定可能範囲内のエリアが見出しのデータが格納されるフィールドに対応付けられ、データエリア設定可能範囲内のエリアが見出しの値が格納されるフィールドに対応付けられたか否かをチェックできる。これにより、誤ったエリア指定を防止し、データ入出力装置を作成するユーザを支援することができる。
上記データマッピング装置において、前記エリア種別設定手段は、マトリックス状に配置されたセルのうちの一のセルの選択を受け付ける手段を備え、前記選択を受け付けたセルを基準とする縦軸および横軸によって仕切られた前記シートの4つの範囲のうちの1つをデータエリア設定可能範囲とし、残りの範囲を見出しエリア設定可能範囲としてもよい。
このように4つに分割された範囲の1つをデータエリアとし、残りを見出しエリアとすることにより、データエリアの各セルの行または列に対応して見出しエリアを設定することができる。また、データエリアに行または列を追加する場合にも、対応する見出しエリアに行または列が追加されることになるので、データエリアと見出しエリアとの適切な関係を保つことができる。
上記データマッピング装置は、前記見出しエリアの拡張設定を受け付ける手段を備え、前記データベースから読み出したデータを表示する際に、前記拡張設定がなされた見出しエリアに対応付けられたフィールドから読み出したデータに応じて、前記マトリックス状のセルに行または列を追加して前記見出しエリアおよびデータエリアを拡張するデータ入出力フォームを作成してもよい。
このように見出しエリアの拡張設定を受け付け、データベースから読み出されたデータに応じて見出しエリアが拡張されるデータ入出力フォームを作成することにより、データ入出力フォームを作成するときに、データベースのデータを意識する必要がない。また、データベースのデータ量が変動した場合にも対応できる。なお、データエリアの行に対応した行見出しエリアに拡張設定がなされた場合には行を追加し、データエリアの列に対応した列見出しエリアに拡張設定がなされた場合には列を追加することによって、データ入出力フォームを拡張する。
上記データマッピング装置は、前記データエリアの行に対応した行見出しエリアに拡張設定がなされたときは前記行見出しエリアと同じ行に別の見出しエリアが存在するか否かを判定し、前記データエリアの列に対応した列見出しエリアに拡張設定がなされたときは前記列見出しエリアと同じ列に別の見出しエリアが存在するか否かを判定する手段と、前記行見出しエリアと同じ行または前記列見出しエリアと同じ列に別の見出しエリアが存在するとの判定に応じてエリア設定の不整合を通知する手段とを備えてもよい。
拡張設定がなされた行見出しエリアと同じ行、および拡張設定がなされた列見出しエリアと同じ列のエリアは、データ出力時に見出しエリアと共に拡張するので、別の見出しエリアが設定されていないか判定し、別のエリアが設定されている場合にはエリア設定の不整合を通知することが好ましい。これにより、拡張設定がなされた行見出しエリアと同じ行、および拡張設定がなされた列見出しエリアと同じ列のエリアに、別の見出しエリアを設定しないようにユーザに促し、データ出力時のデータフォームの拡張に伴うデータ入出力フォームの不整合を予め防止できる。
上記データマッピング装置は、前記設定受付手段によって拡張設定がなされた見出しエリアと前記データエリアとの位置が対応しているか否かを判定する手段と、前記見出しエリアと前記データエリアとの位置が対応していないとの判定に応じてエリア設定の不整合を通知する手段とを備えてもよい。
データエリアと見出しエリアの位置を対応していない場合にエリア設定の不整合をユーザに通知することにより、ユーザに、データエリアと見出しエリアの位置の対応付けを促す。これにより、データ出力時に拡張されたデータ入出力フォームにおいても、見出しエリアとデータエリアが対応するので、適切なデータ入出力フォームを表示できる。
本発明のデータマッピング方法は、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携したデータ入出力装置を作成するデータマッピング方法であって、データを入力または表示可能な複数のセルを有する前記データ入出力フォームを表示するステップと、前記データベースの複数のフィールドを表示するステップと、前記データ入出力フォームのデータエリアおよび前記データエリアに対応する前記フィールドの指定と、前記データエリア内のセルのデータに関する情報を表示するしエリアおよび前記見出しエリアに対応する前記フィールドの指定を受け付けるステップと、前記データエリアおよび前記見出しエリア内のセルのデータがそれぞれ指定された前記フィールドに格納され、かつ前記データエリアのセルのデータと当該セルの位置に対応する前記見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングするステップと、を備える。
本発明によれば、マッピングするステップでは、指定されたデータエリア内のセルのデータと、そのセルの位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする。すなわち、データエリアおよび見出しエリアを指定すれば、エリア内でのセルの位置情報に基づいてデータエリアおよび見出しエリアのそれぞれに含まれるセルが対応付けられる。従って、データエリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がない。データエリアおよび見出しエリアとそれぞれに対応するフィールドを指定するという簡易な操作でマッピングを行える。
また、本発明では、それぞれのエリアにおけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルのデータを対応させている。従って、データ入出力フォームのデザイン変更によってデータエリアと見出しエリアの位置関係がずれても、セルのデータの対応を保つことができる。
本発明のプログラムは、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携させるためのプログラムであって、データを入力または表示可能な複数のセルを有する前記データ入出力フォームを表示するステップと、前記データベースの複数のフィールドを表示するステップと、前記データ入出力フォームのデータエリアおよび前記データエリアに対応する前記フィールドの指定と、前記データエリア内のセルのデータに関する情報を表示する見出しエリアおよび前記見出しエリアに対応する前記フィールドの指定を受け付けるステップと、前記データエリアおよび前記見出しエリア内のセルのデータがそれぞれ指定された前記フィールドに格納され、かつ前記データエリアのセルのデータと当該セルの位置に対応する前記見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングするステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明のプログラムをコンピュータによって実行することにより、コンピュータは、指定されたデータエリア内のセルのデータと、そのセルの位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする。すなわち、データエリアおよび見出しエリアを指定すれば、エリア内でのセルの位置情報に基づいてデータエリアおよび見出しエリアのそれぞれに含まれるセルが対応付けられる。従って、データエリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がない。データエリアおよび見出しエリアとそれぞれに対応するフィールドを指定するという簡易な操作でマッピングを行える。
また、本発明のプログラムをコンピュータによって実行することにより、コンピュータは、それぞれのエリアにおけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルのデータを対応させる。従って、データ入出力フォームのデザイン変更によってデータエリアと見出しエリアの位置関係がずれても、セルのデータの対応を保つことができる。
本発明のプログラムは、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携させるためのプログラムであって、データを入力または表示可能な複数のセルを有する前記データ入出力フォームを表示するステップと、前記データベースの複数のフィールドを表示するステップと、前記セルがマトリックス状に配置されたデータエリアおよび前記データエリアに対応する前記フィールドの指定と、前記データエリアの行または列に対応して配置された見出しエリアおよび前記見出しエリアに対応する前記フィールドの指定を受け付けるステップと、前記データエリアおよび前記見出しエリア内のセルのデータがそれぞれ指定された前記フィールドに格納され、かつ前記データエリアのセルのデータと、当該セルの行または列の位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングするステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明のプログラムをコンピュータによって実行することにより、コンピュータは、指定されたデータエリア内のセルのデータと、そのセルの行または列の位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする。すなわち、データエリアおよび見出しエリアを指定すれば、エリア内のセルの位置情報に基づいてデータエリアおよび見出しエリアのそれぞれに含まれるセルが対応付けられる。従って、データエリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がない。データエリアおよび見出しエリアとそれぞれに対応するフィールドを指定するという簡易な操作でマッピングを行える。
また、本発明のプログラムをコンピュータによって実行することにより、コンピュータは、それぞれのエリアにおけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルのデータを対応させる。従って、データ入出力フォームのデザイン変更によってデータエリアと見出しエリアの位置関係がずれても、セルのデータの対応を保つことができる。
上記プログラムは、指定された前記見出しエリアのセル数と、指定された前記データエリアの行または列のセル数とに基づいて、前記見出しエリアと前記データエリアが対応しているか否かを判定するステップをコンピュータに実行させ、前記マッピングするステップは、前記見出しエリアと前記データエリアが対応しているとの判定に応じて、コンピュータにマッピングさせてもよい。
指定されたデータエリアと指定された見出しエリアとが対応しているか判定するステップをコンピュータに実行させることにより、データエリアと見出しエリアの指定が対応していない場合に、例えば、エリア指定の誤りをユーザに報知できる。誤ったエリア指定を防止し、データ入出力装置を作成するユーザを支援することができる。
前記マッピングを受け付けるステップでは、前記エリアと前記フィールドとをマッピングする際に、前記エリアがデータを入力するためのエリアかデータを表示するためのエリアかの選択を受け付けてもよい。
これにより、データエリアに入力されたデータをデータベースに格納するか、データベースに格納されたデータをデータエリアに表示するかを設定可能となる。
本発明のプログラムをコンピュータで実行することにより、コンピュータは、マッピングする手段は、データ入出力フォーム内の指定されたエリアがフィールドにドラッグアンドドロップされることに応じて、そのエリア内のセルのデータが指定されたフィールドに格納されるようにマッピングする。従って、エリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がなく、エリアを指定してフィールドにドラッグアンドドロップするという簡易な操作でマッピングを行える。このとき、エリア内におけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルを対応させてもよい。これにより、対応するセルのデータを同一のレコードに格納することができる。
また、本発明の別の態様のプログラムは、データの入力または表示を行うデータ入出力フォームとデータベースとを連携させるプログラムであって、データを入力または表示可能な複数のセルを有するシートを表示するステップと、前記データベースの複数のフィールドを表示するステップと、前記シートにおいて少なくとも一のセルを含むエリア、および前記エリアに対応付ける前記フィールドの指定を受け付けるステップと、前記各フィールドに格納されるデータが、見出しのデータであるか、見出しに対応する値のデータであるかを識別するデータ種別情報を記憶手段から読み出すステップと、前記記憶手段から読み出したフィールドのデータ種別情報に基づいて、見出しのデータが格納されるフィールドに対応付けられたエリアを見出しエリアとし、値のデータが格納されるフィールドに対応付けられたエリアをデータエリアとし、前記データエリアのセルのデータと当該セルの位置に対応する前記見出しエリアのセルのデータとが同一レコードを構成するようにマッピングするステップとをコンピュータに実行させる。
本発明のプログラムをコンピュータで実行すれば、シートの複数のセルを含むエリアとフィールドとの対応を受け付けることによって、シートに見出しエリアまたはデータエリアが作成され、データ入出力フォームを作成することができる。そして、データ入出力フォームの見出しエリアおよびデータエリアとデータベースの各フィールドとがマッピングされるので、各セルを個別に指定しなくても、作成されたデータ入出力フォームとデータベースとを連携させることができる。
上記プログラムにおいて、前記シートに前記データエリアを設定可能なデータエリア設定可能範囲と前記見出しエリアを設定可能な見出しエリア設定可能範囲とを設定するエリア種別設定ステップを備え、前記マッピングするステップは、前記見出しデータを格納するフィールドに対応付けられたエリアが前記見出しエリア設定可能範囲内にあり、かつ前記値データを格納するフィールドに対応付けられたエリアが前記データエリア設定可能範囲内にあるときに、前記マッピングを行ってもよい。
このようにエリア種別設定ステップを実行して見出しエリア設定可能範囲とデータエリア設定可能範囲を設定することにより、見出しエリア設定可能範囲内のエリアが見出しのデータが格納されるフィールドに対応付けられ、データエリア設定可能範囲内のエリアが見出しの値が格納されるフィールドに対応付けられたか否かをチェックできる。これにより、誤ったエリア指定を防止し、データ入出力装置を作成するユーザを支援することができる。
上記プログラムは、マトリックス状に配置されたセルのうちの一のセルの選択を受け付けるステップを備え、前記エリア種別設定ステップは、前記選択を受け付けたセルを基準とする縦軸および横軸によって仕切られた前記シートの4つの範囲のうちの1つをデータエリア設定可能範囲とし、残りの範囲を見出しエリア設定可能範囲としてもよい。
このように4つに分割された範囲の1つをデータエリアとし、残りを見出しエリアとすることにより、データエリアの各セルの行または列に対応して見出しエリアを設定することができる。また、データエリアに行または列を追加する場合にも、対応する見出しエリアに行または列が追加されることになるので、データエリアと見出しエリアとの適切な関係を保つことができる。
上記プログラムは、前記見出しエリアの拡張設定を受け付けるステップをコンピュータに実行させ、前記データベースから読み出したデータを表示する際に、前記拡張設定がなされた見出しエリアに対応付けられたフィールドから読み出したデータに応じて、前記マトリックス状のセルに行または列を追加して前記見出しエリアおよびデータエリアを拡張するデータ入出力フォームを作成してもよい。
本発明のプログラムをコンピュータで実行すれば、見出しエリアの拡張設定を受け付け、データベースから読み出されたデータに応じて見出しエリアが拡張されるデータ入出力フォームを作成するので、データ入出力フォームを作成するときに、データベースのデータを意識する必要がない。また、データベースのデータ量が変動した場合にも対応できる。なお、データエリアの行に対応した行見出しエリアに拡張設定がなされた場合には行を追加し、データエリアの列に対応した列見出しエリアに拡張設定がなされた場合には列を追加することによって、データ入出力フォームを拡張する。
上記プログラムは、前記データエリアの行に対応した行見出しエリアに拡張設定がなされたときは前記行見出しエリアと同じ行に別の見出しエリアが存在するか否かを判定し、前記データエリアの列に対応した列見出しエリアに拡張設定がなされたときは前記列見出しエリアと同じ列に別の見出しエリアが存在するか否かを判定するステップと、前記行見出しエリアと同じ行または前記列見出しエリアと同じ列に別の見出しエリアが存在するとの判定に応じてエリア設定の不整合を通知するステップとをコンピュータに実行させてもよい。
拡張設定がなされた行見出しエリアと同じ行、および拡張設定がなされた列見出しエリアと同じ列のエリアは、データ出力時に見出しエリアと共に拡張するので、別の見出しエリアが設定されていないか判定し、別のエリアが設定されている場合にはエリア設定の不整合を通知することが好ましい。これにより、拡張設定がなされた行見出しエリアと同じ行、および拡張設定がなされた列見出しエリアと同じ列のエリアに、別の見出しエリアを設定しないようにユーザに促し、データ出力時のデータフォームの拡張に伴うデータ入出力フォームの不整合を予め防止できる。
上記プログラムは、前記設定受付ステップにおいて拡張設定がなされた見出しエリアと前記データエリアとの位置が対応しているか否かを判定するステップと、前記見出しエリアと前記データエリアとの位置が対応していないとの判定に応じてエリア設定の不整合を通知するステップとをコンピュータに実行させてもよい。
データエリアと見出しエリアの位置を対応していない場合にエリア設定の不整合をユーザに通知することにより、ユーザに、データエリアと見出しエリアの位置の対応付けを促す。これにより、データ出力時に拡張されたデータ入出力フォームにおいても、見出しエリアとデータエリアが対応するので、適切なデータ入出力フォームを表示できる。
本発明の記録媒体は、上記に記載のプログラムを記録している。
この記録媒体に記録したプログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることにより、上記プログラムと同様に、簡易な操作でデータ入出力フォームのセルとデータベースのマッピングを行うことができる。
本発明によれば、マッピングする手段が、指定されたデータエリア内のセルのデータと、そのセルの位置に対応する見出しエリアのセルのデータとが同一レコードに格納されるようにマッピングする。すなわち、データエリアおよび見出しエリアを指定すれば、その位置情報に基づいてデータエリアおよび見出しエリアのそれぞれに含まれるセルが対応付けられる。従って、データエリアのそれぞれのセルに対して、そのセルのデータの格納場所を個々に指定する必要がなく、データエリアおよび見出しエリアとそれぞれに対応するフィールドを指定するという簡易な操作でマッピングを行える。
以下、本発明の実施形態に係るデータマッピング装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータマッピング装置1の構成を示すブロック図である。第1の実施形態のデータマッピング装置1は、通常のパソコンにより構成することが可能である。データマッピング装置1は、データマッピングのためのプログラムをメモリに格納し、コンピュータによってプログラムを実行することにより実現される。データマッピング装置1は、モニタ21、キーボード22、マウス23、ハードディスク(HDD)24が制御部10に接続されている。HDD24にデータベース25が構成されている。データベース25は、制御部10のデータベース制御手段16によって制御される。ここでいうデータベース25には、専用のデータベースサーバによって管理されるデータベースが含まれるほか、所定のテーブルフォーマットに従ってデータを格納したファイルも含まれる。
データマッピング装置1の制御部10は、データ入出力フォームを表示する入出力フォーム表示手段11と、フィールドの情報を表示するフィールド表示手段12と、表示されたデータ入出力フォームのエリアおよびそのエリアに対応するフィールドを指定する指定手段13と、指定されたエリアの整合性を判定する判定手段14と、指定手段13による指定に基づいてマッピングするマッピング手段15とを備える。
このデータマッピング装置1では、入出力フォーム表示手段11およびフィールド表示手段12によって表示されたデータ入出力フォームおよびフィールドの情報を指定手段13によってユーザに指定させる。そして、指定されたエリアとフィールドを、マッピング手段15によってマッピングする。以下、各構成要素について詳細に説明する。
入出力フォーム表示手段11は、データを入出力するためのデータ入出力フォームをモニタ21に表示する機能を有する。データ入出力フォームは、例えば、表計算ソフトによって作成される。データマッピング装置1は、作成されたデータ入出力フォームを読み込むことにより、モニタ21に表示することが可能である。また、表示されたデータ入出力フォームを、キーボード22またはマウス23により編集することも可能である。
フィールド表示手段12は、データベース25のフィールドに関する情報を表示する機能を有する。データベース25は、データベース制御手段16によりアクセスされる。フィールド表示手段12はデータベース制御手段16に接続され、データベース制御手段16からデータベース25のフィールドに関する情報を取得し、モニタ21に表示する。
図2は、モニタ21に表示されるデータ入出力フォーム30およびフィールドに関する情報40の一例を示す図である。モニタ21の画面表示は左右に分割され、左側のウィンドウにデータ入出力フォーム30が表示されている。右側のウィンドウはさらに上下に分割されている。右上のウィンドウには、マッピングリストの情報が表示されている。右下のウィンドウは、マッピングを行うための「マッピング設定」ウィンドウであり、データベース25のフィールドに関する情報40が含まれている。以下、それぞれの表示内容について説明する。
図2に示すデータ入出力フォーム30は、会計で用いられる損益計算書である。データ入出力フォーム30は、データを入力または表示するための複数のセル31を有する。データ入出力フォーム30は、複数のセル31がマトリックス状に配置されたデータエリア32を有する。以下の説明では、データエリア32の左から右に1列、2列といい、データエリア32の上から下に1行、2行、・・・5行という。データエリア32は、報告数値を入力するためのセルである。
データエリア32の左側には、行見出しエリア33が配置されている。行見出しエリア33は、セル31がデータエリア32の列方向に並んで配置されている。行見出しエリア33は、それぞれの行に入力されるデータに関する情報を示す。この例では、行見出しエリア33は勘定科目に関する情報を示しており、例えば、データエリア32の第1行は、「売上高」の情報であることを示す。
データエリア32の上側には、列見出しエリア34が配置されている。列見出しエリア34は、セル31がデータエリア32の行方向に並んで配置されている。列見出しエリア34は、それぞれの列に入力されるデータに関する情報を示す。この例では、列見出しエリア34は会社に関する情報を示しており、例えばデータエリア32の第1列は「A会社」の情報であることを示す。
データベース25のフィールドに関する情報40は、データベース25のテーブルの情報が反映されて表示される。すなわち、図2で、勘定科目41、会社42、報告数値43と表示されているのは、データベース25のテーブルが、勘定科目、会社、報告数値と設計されていることによる。
また、図2において、各フィールド41,42,43の右側に配置された項目44,45,46は、それぞれのフィールドにマッピングされるエリアの属性を表す情報である。エリアの属性とは、そのエリアがデータを入力するためのエリアか、データを表示するためのエリアか、あるいは、行見出しエリアかまたは列見出しエリアかを表す情報である。例えば、報告数値43の属性は「入力セル」と表示されている。これは、報告数値43がマッピングされるエリアはデータを入力するためのエリアとして設定されていることを示す。すなわち、データ入出力フォーム30のデータエリア32にデータが入力されてデータベース25に格納される。逆に、「出力セル」と表示されている場合は、データベース25のデータが読み出されてデータエリア32に表示される設定である。
マッピングリスト50は、データ入出力フォーム30および対応するフィールド情報40を切り替えるための表示である。現在表示されている「LIST1」は、損益計算書のマッピングリストである。マッピングリストを選択することにより、他のデータ入出力フォーム30を選択でき、マッピングを行うことができる。
再び図1を参照して、データマッピング装置1の構成について説明する。データマッピング装置1は、表示されたデータ入出力フォーム30のエリアおよび対応するフィールドを指定する指定手段13と、指定手段13によって指定された複数のエリアの整合性を判定する判定手段14と、指定されたエリアとフィールドをマッピングするマッピング手段15を備えている。
指定手段13は、例えば、マウス23により指定された範囲をエリアと認識する。そして、指定されたエリアがフィールドにドラッグアンドドロップされることにより、エリアのマッピング先として指定されたフィールドを認識する。
図3は、指定手段13によってエリアおよびフィールドの指定を受け付ける際のユーザインターフェースについて説明する図である。図3に示すように、まずデータ入出力フォーム30中のエリアを指定する。この例では、データエリア32を指定している。そして、指定したデータエリア32を報告数値43のフィールドにドラッグアンドドロップする。このドラッグアンドドロップの動作により、指定手段13は、データエリア32とマッピング先の報告数値43のフィールドが指定されたことを認識する。このとき、「マッピング設定」ウィンドウにフィールドの属性を示す項目をポップアップ表示し、指定したエリアの属性が「入力セル」か「出力セル」か、をユーザに選択させる。
図4は、指定手段13によって列見出しエリア34および対応する会社のフィールドの指定を受け付ける際のユーザインターフェースについて説明する図である。図4に示されるように、データエリア32と同様に列見出しエリア34を「会社名」のフィールドにドラッグアンドドロップすることにより、列見出しエリア34と会社名42を指定できる。このときに、データ入出力フォーム30の列見出しエリア34に、会社名の選択肢をポップアップ表示するように設定することができる。
図5は、列見出しエリア34に会社の選択肢をポップアップ表示するための設定画面である。列見出しエリア34にポップアップ表示する情報をユーザに設定させる。ここでは、図5に示すように、列見出しエリア34にポップアップ表示するデータを会社マスタから読み出すことが設定されている。この設定により、データ入出力フォーム30の列見出しエリア34の内容をポップアップ表示された会社名の中から選択可能となる。
判定手段14は、指定されたデータエリア32と、指定された行見出しエリア33または列見出しエリア34との整合性を判定する機能を有する。例えば、行見出しエリア33の行数が指定されたデータエリア32の行数より多い場合、または列見出しエリア34の列数がデータエリア32の列数より多い場合に、データエリア32と行見出しエリア33または列見出しエリア34とが整合しないと判定する。整合しないと判定された場合には、ユーザに対して再度エリアの指定を促す。この判定手段14を備えることにより、データマッピング装置1は、誤ったエリア指定がなされた場合にはデータマッピング処理を停止でき、バグのあるデータ入出力装置の作成を回避できる。このようなユーザ支援のための手段を備えることにより、作成されるデータ入出力装置の信頼性を向上できる。
マッピング手段15は、指定手段13によって指定されたエリアとフィールドをマッピングする機能を有する。マッピングにより、データ入出力フォーム30のセルと、そのセルのデータの格納場所が関連付けられる。このとき、データエリア32内でのセルの位置情報および行見出しエリア33または列見出しエリア34内でのセルの位置情報に基づいて、それぞれのエリア内のセルが関連付けられる。以下、この点について説明する。
図6は、データマッピングについて説明するための図である。図6に示すように、それぞれのセルはエリア内での位置情報を有する。図6では、エリア内でのセルの位置情報を記載した。データエリア32内のm行n列にあるセルは、D(m、n)という位置情報を有する。また、行見出しエリア33内のセルも上から何行目かの位置情報を有する。すなわち、上からm行目のセルは、Rmという位置情報を有する。列見出しエリア34内のセルも左から何列目かの位置情報を有する。すなわち、左からn列目のセルは、Cnという位置情報を有する。この位置情報に基づいて、マッピング手段15は、データエリア32内のセルと、行見出しエリア33および列見出しエリア34内のセルの対応関係を把握できる。例えば、データエリア32内のD(1,1)に入力されるデータは、行見出しエリア33の1行目のデータと、列見出しエリア34の1列目のデータに対応する。この情報に基づいて、マッピング手段15は、データエリア32のD(1,1)に入力されたデータと、行見出しの1行目のデータと、列見出しの1列目のデータとが同一のレコードに格納されるようにマッピングすることが可能となる。
図7(a)および図7(b)は、マッピングについて説明するための図である。図7(a)は、データマッピング装置1により作成されたデータ入出力装置を用いてデータ入出力フォームを表示した例を示す図、図7(b)は、図7(a)のデータ入出力フォームに入力されたデータがデータベースに格納された例を示す図である。上記したようにデータ入出力フォーム30のセルがデータベース25のフィールドにマッピングされることにより、データエリア32、行見出しエリア33、列見出しエリア34の対応するセルのデータがデータベース25の同一のレコードに格納される。例えば、データ入出力フォーム30の1行1列を参照すると、A会社の売上高は「10000」である。行見出しエリア33の1行目は「売上高」であり、列見出しエリア34の1列目は「A会社」である。位置情報に基づいてデータベース25に格納されることにより、データベース25の1レコード目に見られるようにデータが格納される。
次に、第1の実施形態に係るデータマッピング装置1の動作について説明する。
図8は、データマッピング装置1の動作を示すフローチャートである。まず、データマッピング装置1は、データ入出力フォーム30を表示する(S10)。データ入出力フォーム30は、あらかじめ表計算ソフトにより作成されたデータ入出力フォーム30を読み込むことにより、データ入出力フォーム30を表示する。続いて、データマッピング装置1は、データベース制御手段16によってデータベース25の情報を取得し、データベース25のフィールド情報40を表示する(S12)。ここでは、データ入出力フォーム30とフィールド情報40を順番に表示しているが、データ入出力フォーム30とフィールドの情報をあらかじめ読み込んでおき、同時に表示してもよい。また、複数のデータ入出力フォーム30とそれに対応するフィールドの情報をあらかじめ複数読み込んでおいてもよい。そして、どのデータ入出力フォーム30についてデータマッピングするかユーザに選択させ、選択されたデータ入出力フォーム30およびそれに対応するフィールドの情報を表示してもよい。
次に、データマッピング装置1は、エリアの指定を受け付ける(S14)。データエリア32、行見出しエリア33、列見出しエリア34の各エリアの指定の順序は自由である。以下の説明では、データエリア32の指定から開始したとする。データエリア32を指定し、指定されたデータエリア32をフィールドにドラッグアンドドロップし、データエリア32をマッピングするフィールドを指定する(S16)。
次に、データマッピング装置1は、指定されたエリアの属性選択を受け付ける(S18)。データエリア32の属性が入力セルであるか、または出力セルであるかの選択を受け付ける。そして、データマッピング装置1は、指定されたデータエリア32と、指定されたフィールドと、選択された属性に基づいて、データ入出力フォーム30のデータエリア32とフィールドをマッピングする(S20)。
次にデータマッピング装置1は、データ入出力フォーム30のすべてのエリアの指定が終了したか否かを判定する(S22)。すべてのエリアの指定が終了した場合には、整合性判定のステップS24に移行する。他に指定すべきエリアがある場合には、エリア指定のステップS14に移行する。この例では、データエリア32に続いて行見出しエリア33をマッピングする。
行見出しエリア33を指定し(S14)、指定された行見出しエリア33を対応するフィールドにドラッグアンドドロップし、行見出しエリア33をマッピングするフィールドを指定する(S16)。次に、データマッピング装置1は、指定されたエリアの属性選択を受け付ける(S18)。ここでは、指定されたエリアは行見出しエリア33であり、行見出しエリア33の属性が選択される。そして、データマッピング装置1は、指定された行見出しエリア33と、指定されたフィールドと、選択された属性に基づいて、データ入出力フォーム30の行見出しエリア33とフィールドをマッピングする(S20)。
以下、列見出しエリア34についても同様に、対応するフィールドとのマッピングが行われる。そして、全エリアが指定されたか否かの判定(S22)により、全エリアについてマッピングが終了したと判定されると、データマッピング装置1は、指定されたエリアの整合性がとれているか判定する(S24)。整合性の判定は、データエリア32の行数と行見出しエリア33の行数、およびデータエリア32の列数と列見出しエリア34の列数に基づいて行う。例えば、行見出しエリア33の行数がデータエリア32の行数より多い場合には、指定されたデータエリア32と指定された行見出しエリア33の整合性がとれていないと判定し、データマッピング装置1は、再度エリア指定を促す(S26)。
整合性がとれていると判定された場合に、データマッピング装置1によるデータマッピングの動作は終了する。以上、実施形態に係るデータマッピング装置1の動作について説明した。
本発明の第1の実施形態に係るデータマッピング装置1においては、データ入出力フォーム30がデータエリア32とそれに対応する行見出しエリア33および列見出しエリア34を有する。そして、データエリア32内のセルとそのセルの行に対応する行見出しエリア33のセル、およびデータエリア32内のセルの列に対応する列見出しエリア34のセルが対応付けられる。対応付けられたデータエリア32、行見出しエリア33、列見出しエリア34のセルのデータがデータベース25の同一レコードに格納される。これにより、それぞれのセルごとにマッピングを行わなくてもよい。従って、データ入出力フォーム30のエリアおよび対応するフィールドを画面上で指定するという簡易な操作により、データ入出力フォーム30の指定したエリア内のセルと、データベース25のフィールドをマッピングすることができる。
また、第1の実施形態に係るデータマッピング装置1では、それぞれのエリアにおけるセルの位置情報に基づいて、異なるエリア間でセルのデータを対応させている。すなわち、データ入出力フォーム内におけるセルの位置に関わりなく、エリアにおける位置によって異なるエリア間でセルを関係付けている。これにより、データ入出力フォーム30のデザイン変更によってデータエリア32と見出しエリア33,34の位置関係がずれても、セルのデータの対応を保つことができる。
また、エリア単位でフィールドにマッピングしているので、エリアに行または列が追加された場合にも、マッピングを有効に保つことができる。例えば、図2に示すデータ入出力フォーム30において、「売上高」と「売上原価」の間に「営業費用」の行を追加する場合、それぞれの勘定科目が行見出しエリア内で何番目にあるかという情報と、データエリア内のセルが何行目かという情報が対応してシフトする。従って、行挿入のデザイン変更があっても、行見出しエリアとデータエリア内のセルの対応関係は保たれる。
また、第1の実施形態に係るデータマッピング装置1においては、指定されたデータエリア32と、行見出しエリア33または列見出しエリア34の整合性を判定し、整合性がとれていない場合にエリアの再指定を促す。誤ったエリア指定に基づくマッピングを行わず、バグのあるデータ入出力装置が作成される可能性を低減できる。
次に、本発明の実施形態に係るプログラムについて説明する。既に述べたように、実施形態に係るプログラムが実行されることにより、上記のデータマッピング装置1が実現される。
図9は、実施形態のプログラム60の構成を示す図である。データマッピングプログラム60は、入出力フォーム表示モジュール61、フィールド表示モジュール62、指定モジュール63、判定モジュール64およびマッピングモジュール65を有する。
入出力フォーム表示モジュール61は、コンピュータによって実行することにより、データ入出力フォーム30を表示するモジュールである。フィールド表示モジュール62は、コンピュータによって実行することにより、データベース25のフィールドに関する情報を表示するモジュールである。指定モジュール63は、コンピュータによって実行することにより、データ入出力フォーム30のエリアの指定およびそのエリアに対応するフィールドの指定をコンピュータが受け付けることができるようにするモジュールである。判定モジュール64は、コンピュータによって実行することにより、指定された複数のエリアの整合性を判定するモジュールである。マッピングモジュール65は、コンピュータによって実行することにより、指定されたエリアと指定されたフィールドをマッピングするモジュールである。
このデータマッピングプログラム60をコンピュータによって実行することにより、上記したデータマッピング装置1を実現でき、簡易な操作でデータ入出力フォームのセルとデータベースの格納場所とをマッピングできる。
また、上記プログラムを記録媒体に記録することにより、本発明の実施形態に係る記録媒体を構成することができる。記録媒体をコンピュータで読み取って実行することにより、上記プログラムと同様に、簡易な操作でデータ入出力フォームのセルとデータベースの格納場所とをマッピングできるデータマッピング装置を実現できる。
以上、本発明の第1の実施形態に係るデータマッピング装置1およびデータマッピング方法とプログラム60について説明した。
上記データマッピング装置1においては、データ入力用のセルで構成されたデータエリア32と行見出しエリア33および列見出しエリア34を有するデータ入出力フォーム30を例として説明したが、行見出しエリア33または列見出しエリア34の一方のみを有するデータ入出力フォーム30にも本発明を適用することができるのは言うまでもない。また、本発明は、その他の形式のデータ入出力フォーム30にも適用可能である。以下、他のデータ入出力フォーム30について説明する。
図10は、データ入力用のセルで構成されたデータエリア32とデータ表示用のセルで構成されたデータエリア35を有するデータ入出力フォーム30の例を示す図である。この例では、列見出しの「当期」に対応するデータエリア32は入力用のデータエリアであり、列見出しの「前期」に対応するデータエリア35は表示用のデータエリアである。このデータ入出力フォーム30では、入力用のデータエリア32に入力されたデータがデータベース25に格納され、表示用のデータエリア35にはデータベース25に格納されているデータが表示される。
このデータ入出力フォーム30のマッピングは、例えば、マッピングリスト「LIST1」でデータエリア32をマッピングし、マッピングリスト「LIST2」でデータエリア35のマッピングを行う。データエリア35をフィールド47にマッピングした際に、データエリア35の属性として「出力セル」を選択することにより、データエリア35の属性を表示用に設定することができる。なお、これにより、マッピングリストにおけるTypeが「Refer」となる。これは、データエリアがデータを表示することを意味する。このように、入力セルと出力セルの両方を含むデータエリアを持ったデータ入出力フォーム30の場合にも、エリアとデータベース25のフィールドを指定するという簡易な操作で、データ入出力フォーム30のセルとデータベース25のデータの格納場所をマッピングできる。
図11は、一セルからなる見出し36が設けられたデータ入出力フォーム30の例を示す図である。この例では、シート全体に一つの見出し36が付されている。この見出し36を対応する「商品コード」のフィールドにドラッグアンドドロップすることにより、見出し36がデータエリア32に入力されるすべてのデータに関連付けられる。
また、図11に示す例では、データエリア32は、1列ずつエリア32a、32b、32cに分かれている。それぞれのエリアには、「在庫金額」「未着品」「評価減」のデータが入力される。上記した実施形態では、複数列からなるエリアによって一つのデータエリア32が構成されていた。例えば、図2に示すデータ入出力フォームでは、データエリア32の各列は、「A会社」「B会社」に関するデータであることを示す。この場合、データベース25において、「会社名」のフィールドに「A会社」「B会社」のいずれかのデータが入力され、データエリア32のデータは「A会社」「B会社」のいずれかのデータに対応付けられ、同一レコードに格納される。これに対し、図11に示すデータ入出力フォームでは、それぞれのデータエリア32a,32b,32cがデータベース25の別々のフィールド「在庫金額」「未着品」「評価減」に対応する。このデータ入出力フォーム30でも、図11に示すようにそれぞれの列見出しエリア32a,32b,32cと対応するフィールドを指定することにより、マッピング可能である。
また、上記実施形態では、行見出しエリア33、列見出しエリア34の2つの見出しエリアを有するデータ入出力フォーム30を例として説明したが、本発明は、見出しエリアが3つ以上あるデータ入出力フォームにも適用可能である。例えば、図12に示すように、勘定科目を示す行見出しエリア33と、期間を示す列見出しエリア34と、会社を示すシート見出しエリア37を有してもよい。この場合には、データエリア内のセルは、(シート情報、行情報、列情報)の3つの情報によって位置を表現できる。この位置情報に基づいて、データエリア32のセルのデータと、それぞれの見出しエリアのセルの対応するデータとをデータベース25の同一レコードに格納できる。このように、セルの位置を管理する情報を多次元にすることにより、見出しの数が3つ以上であっても対応可能である。
図13は、複数のデータエリア32,38が行見出しエリア33を共有するデータ入出力フォーム30を示す図である。このようなデータ入出力フォーム30のデータマッピングを行う場合には、それぞれのデータエリア32,38ごとに行見出しエリア33および列見出しエリア34をマッピングすることも可能であるが、マッピング済の行見出しエリア33の情報を流用することにより、マッピングを容易にすることができる。例えば、最初に左側のデータエリア32についてマッピングし、次に右側のデータエリア38をマッピングする際には、データエリア32でマッピングした行見出しエリア33の情報を流用する。
図14は、行見出しエリア33の流用を設定する画面を示す。例えば、行見出しとなる勘定科目をクリックすることにより、ポップアップを表示する。ポップアップには、既にマッピングされた行見出しの一覧が表示される。このポップアップ表示から、流用する行見出しを選択することにより、再度行見出しエリア33をドラッグアンドドロップしないでマッピング可能である。データ入出力フォーム30が大きくてモニタ21に入りきらない場合にも、マッピングを容易に行える。
次に、本発明の第2の実施形態のデータマッピング装置1について説明する。第2の実施形態のデータマッピング装置1は、データを入出力するためのセルがマトリックス状に並んだシートにデータ入出力フォームを作成し、作成したデータ入出力フォームとデータベースと連携させる装置である。以下の説明では、データベースのデータを出力する出力用のデータ出力フォームを作成する例について説明するが、第2の実施形態のデータマッピング装置1によりデータ入出力用のデータ入出力フォームを作成することも可能である。
図15は、第2の実施形態のデータマッピング装置1の構成を示す図である。第2の実施の形態のデータマッピング装置1は、第1の実施形態のデータマッピング装置1と基本的な構成は同じであるが、データ入出力フォーム表示手段11に代えてシート表示手段17を備え、さらに、基点セル受付手段18およびエリア種別設定手段19を備えている。また、判定手段14は、第1の実施形態のデータマッピング装置1と同様の整合性の判定に加え、データエリアおよび見出しエリアが適切な場所に設定されているか否かを判定する。
シート表示手段17は、マトリックス状に配置された複数のセルを有するシートを表示する機能を有する。本実施の形態では、このシートに出力用のデータ出力フォームを作成する。
エリア種別設定手段19は、表示されたシートにデータエリアを設定可能な範囲と見出しエリアを設定可能な範囲を設定する機能を有する。エリア種別設定手段19は、基点セル受付手段18にて受け付けた基点セルに基づいてシートをそれぞれの範囲に分ける。
図16は、基点セル受付手段18による基点の受付時の画面の例を示す図である。図16に示すように、シート表示手段17は、見出しエリア、データエリアが定義されていないシートを表示する。このシートの任意のセル71にフォーカスを当てた状態で基点設定ボタン70を押すことにより、基点セル受付手段18は、フォーカスが当てられたセル71を基点セルとして受け付ける。
エリア種別設定手段19は、図17に示すように、基点セル71の左上の点を通る縦軸72、横軸73によってシートを4つの範囲に分割し、右下の範囲をデータエリア設定可能範囲74とし、残りの範囲を見出しエリア設定可能範囲75とする。シートは、右方向および下方向に向かって延びているので、4つの範囲のうちの右下の範囲をデータエリア設定可能範囲74とすることにより、データを出力するエリアの大きさが制限されず、データベース25のデータ量の変動にも対応できる。また、データエリア設定可能範囲74の上側および左側に見出しエリア設定可能範囲75があるので、データエリアに対応する見出しエリアを設定することが可能となる。
第2の実施形態においては、HDDのデータベース25には、各フィールドに格納されるデータの種別情報が記憶されている。データ種別情報とは、各フィールドに格納されるデータが、見出しのデータであるか、見出しに対応する値のデータであるかを識別するための情報である。例えば、図18に示すように、会計報告データにおいては、勘定項目や会社名のデータ種別は見出しであり、勘定科目や会社に対応する報告数値のデータ種別は値である。
判定手段14は、指定手段13によって指定されたデータエリアまたは見出しエリアがシート上の適切な場所に指定されたか否か、すなわち、シート上のエリアの種別とフィールドのデータ種別が一致しているか否かを判定する機能を有する。具体的には、判定手段14は、データ種別が見出しのフィールドに対応付けられたエリアを見出しエリア、データ種別が値のフィールドに対応付けられたエリアをデータエリアとし、見出しエリアが見出しエリア設定可能範囲内にあるか、データエリアがデータエリア設定可能範囲内にあるかを判定する。また、判定手段14は、第1の実施の形態と同様に、指定された列見出し、行見出しとデータエリアとの整合性を判定する機能も有する。
図19は、第2の実施形態のデータマッピング装置1の動作を示す図である。第2の実施形態では、データマッピング装置1は、まず、シート表示手段17によってシートを表示し(S30)、フィールド表示手段12によってデータベース25のフィールドを表示する(S32)。
続いて、データマッピング装置1は、基点セルの設定を受け付ける(S34)。基点セルの設定を受け付けると、データマッピング装置1のエリア種別設定手段19は、設定された基点セルに基づいて、シートをデータエリア設定可能範囲および見出しエリア設定可能範囲を設定する(S36)。なお、基点セルに基づくデータエリア設定可能範囲および見出しエリア設定可能範囲の設定は、図17で説明した方法により行う。
次に、データマッピング装置1の指定手段13は、エリアの指定を受け付け(S38)、指定されたエリアに対応付けるフィールドの指定を受け付ける(S40)。図20は、エリアの指定とフィールドの指定を受け付けるときの画面例を示す図である。図20に示すように、シート上のエリアを指定し、指定されたエリアをフィールドにドラッグアンドドロップすることにより、エリアをマッピングするフィールドを指定する。
データマッピング装置1の判定手段14は、指定されたエリアの種別とフィールドのデータ種別が一致しているか否かを判定する(S42)。具体的には、判定手段14は、フィールドのデータ種別情報をデータベース25から読み出し、読み出したデータ種別情報に基づいて、各フィールドに対応付けられたエリアの種別を決定する。すなわち、データ種別が見出しのフィールドに対応付けられたエリアを見出しエリア、データ種別が値のフィールドに対応付けられたエリアをデータエリアとする。そして、判定手段14は、見出しエリアが見出しエリア設定可能範囲内にあるか、データエリアがデータエリア設定可能範囲内にあるかを判定する。図20の例では、見出しのフィールド41,42に対応付けられた見出しエリア76,77は見出しエリア設定可能範囲内にあり、データ種別が値のフィールド43に対応付けられたデータエリア78はデータエリア設定可能範囲内にあるので、判定手段14は、エリア指定が整合していると判定する。これに対し、図21に示す例では、データ種別が値のフィールド43に対応付けられたエリア76がデータエリアと決定され、データエリアが見出しエリア設定可能範囲内にあるので、判定手段14はエリアとフィールドに対応付けに不整合があると判定する。そして、データマッピング装置1は、エリア指定の誤りをユーザに知らせる(S50)。
判定手段14による判定によってエリアとフィールドの種別が整合していると判定されたときには、データマッピング装置1は、指定されたエリアとフィールドのマッピングを行う(S44)。以下の動作は第1の実施の形態と同様で、データマッピング装置1は、全エリアが指定されたか否かを判定し(S46)、全エリアについてマッピングが終了したと判定されると、データマッピング装置1は、指定されたエリアの整合性がとれているか判定する(S48)。整合性がとれていると判定された場合に、データマッピング装置1によるデータマッピングの動作は終了し、整合性がとれていないと判定された場合は、再度エリア指定を促す(S50)。
次に、第2の実施の形態のデータマッピング装置1で作成されたデータ出力フォームへのデータ出力例について説明する。図22は、データベース25に格納されたデータの例を示す図である。図20の例のようにエリアとフィールドとがマッピングされた場合、図22に示すデータベース25のデータから図23に示す画面が出力される。すなわち、行見出しエリア76が勘定科目にマッピングされているので(図20参照)、行見出しにはデータベース25の勘定科目のフィールドからデータが読み出される。また、列見出しエリア77が会社名にマッピングされているので(図20参照)、列見出しにはデータベース25の会社名のフィールドからデータが読み出される。そして、データエリア78の各セルには、各セルの位置に対応する行見出し、列見出しのデータと、同一レコードに格納されているデータが読み出される。例えば、データエリアの2行1列にあるセル79に読み出されるデータは次のように求められる。2行1列にあるセル79に対応する行見出しのデータは「売上原価」であり、対応する列見出しのデータは「A」である。従って、図22に示すデータベース25において、「売上原価」「A」と同じレコードに格納された報告数値は、3行目の「50」である。従って、2行1列にあるセル79には、「50」という値が読み出される。
以上、本発明の第2の実施形態のデータマッピング装置1について説明した。
第2の実施形態のデータマッピング装置1は、マトリックス状に配置された複数のセルを有するシートにおいて、セルを含むエリアとデータベースのフィールドとを対応付けることにより、対応付けられたエリアとフィールドとがマッピングされ、シートにデータ出力フォームを作成することができる。
また、第2の実施形態のデータマッピング装置1は、シートにデータエリア設定可能範囲と見出しエリア設定可能範囲を設定し、エリアとフィールドの指定がなされた際に、指定されたエリアの種別とフィールドのデータ種別が一致しているか否かを判定する。これにより、誤ったエリア指定を防止し、データ入出力装置を作成するユーザを支援することができる。
上記した第2の実施形態では、最初に基点セルの設定を受け付けて、データエリア設定可能範囲と見出しエリア設定可能範囲とを設定したが、エリアとフィールドの対応付けの指定を受け付けた後に、基点セルの設定を受け付けてもよい。すなわち、後から基点セルを受け付けてデータエリア設定可能範囲と見出しエリア設定可能範囲を設定し、それまでに行われたエリアとフィールドの指定に不整合があるか否かをチェックしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態のデータマッピング装置について説明する。第3の実施形態のデータマッピング装置は、基本的な構成および動作は第2の実施形態のデータマッピング装置と同じであるが(図15、図19参照)、各エリアの範囲を動的に設定できる点が第2の実施形態のデータマッピング装置と異なる。以下の説明では、列見出しエリアを動的に設定する例について説明するが、行見出しエリアについても同様に動的な設定が可能である。
図24は、列見出しエリアを動的に設定するときの画面例を示す図である。図24の例では、データ出力フォーム作成用の画面は、列見出しを会社名のフィールドに対応付けたときに、会社名の出力についてのオプションを選択するインターフェース80を表示する。このインターフェース80にて自動展開を選択した場合、データ出力フォームへのデータ出力時には、データベース25に格納されたすべての会社について列見出しが展開されて出力される。
図25は、自動展開を設定したときのデータの出力例を示す図である。図24に示すように、列見出しとして1つのセルを指定しているが、自動展開のオプションを選択することにより、データ出力フォームには、データベース25内にある会社名が順次読み出されて列見出しを構成する。具体的には、読み出された会社の数に応じて列が追加され、追加された列に列見出しエリアが構成される。例えば、10社のデータが読み出された場合には、9列追加して全部で10列の列見出しエリアが表示される。列の追加により拡張されることにより、列見出しエリアの拡張に伴ってデータエリアも拡張される。従って、列見出しエリアに対応するデータをデータエリアに表示できる。
図24において、列見出しエリアとデータエリアの列が対応していたので、図25に示すように、列が追加されて列見出しエリアおよびデータエリアが拡張された場合にも両者の関係が崩れることがなく、整合性を保った適切なデータ入出力フォームを表示できる。
このような自動展開の機能を用いることにより、データベース25内のデータ数に合わせて見出しエリアを指定する必要がなくなるので、データ出力用のフォームにおいて特に有効である。
自動展開の機能を使用するときには、データ入出力フォームの作成時には、データ出力時のデータ入出力フォームの広がりを予測できないが、第2の実施形態で説明したように、見出しエリアの自動展開によってデータエリアが拡大する範囲にデータエリア設定可能範囲を規定し、この範囲に見出しエリアを指定できなくしているので、自動展開時のデータ出力フォームの整合性を保つことができる。
また、第3の実施形態では、出力時においてもデータ入出力フォームの整合性を保つために、判定手段14は、列見出しエリアおよびデータエリアの設定時に、第2の実施の形態で説明した整合性チェックに加え、次の整合性チェックを行い、整合性がとれていない場合には、エリア設定の不整合をユーザに通知することが好ましい。第1に、自動展開オプションが設定された列見出しエリアとデータエリアの位置が対応しているか否か、すなわち同じ列にあるか否かのチェックを行う。これは上述したように、データ出力時に自動展開されたデータ入出力フォームにおいて、列見出しエリアとデータエリアとの関係が崩れないようにするためである。第2に、自動展開オプションが設定された列見出しエリアと同じ列に別の見出しエリアが存在しないかチェックする。自動展開オプションが設定された列見出しエリアはデータ出力時に列が追加されるので、同じ列に別の見出しエリアがあるとその見出しエリアにも列が追加されるという不都合が生じる。第2の整合性チェックにより、拡張設定された列見出しエリアと同じ列に別の見出しを設定させないことにより、上記した不都合を防止できる。
なお、図24に示すインターフェース80にて、固定見出しを選択した場合には、指定したエリアに合った数の会社名の見出しが出力される。例えば、3列の見出しが指定されたときは、3つの会社のデータが出力される。この際、データベース25に格納された会社の数が指定した列見出しの数より多い場合には、出力する会社を会社マスタから選択してもよい。
また、第2の実施形態または第3の実施形態のデータマッピング装置1の各構成要素の機能を実現するモジュールを備えたプログラムも本発明の範囲に含まれる。
1・・・データマッピング装置、10・・・制御部、11・・・入出力フォーム表示手段、12・・・フィールド表示手段」、13・・・指定手段、14・・・判定手段、15・・・マッピング手段、16・・・データベース制御手段、21・・・モニタ、22・・・キーボード、23・・・マウス、24・・・HDD、25・・・データベース、30・・・データ入出力フォーム、40・・・フィールド情報。