JP4630433B2 - 高効率無停電電源装置 - Google Patents

高効率無停電電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4630433B2
JP4630433B2 JP2000263099A JP2000263099A JP4630433B2 JP 4630433 B2 JP4630433 B2 JP 4630433B2 JP 2000263099 A JP2000263099 A JP 2000263099A JP 2000263099 A JP2000263099 A JP 2000263099A JP 4630433 B2 JP4630433 B2 JP 4630433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
converter
load
output
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000263099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002078240A (ja
Inventor
俊之 伊藤
勇公 池田
正憲 九鬼
央忠 菊沢
政人 渡邉
正徳 矢吹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Osaka Gas Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Toho Gas Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000263099A priority Critical patent/JP4630433B2/ja
Publication of JP2002078240A publication Critical patent/JP2002078240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4630433B2 publication Critical patent/JP4630433B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/30Systems integrating technologies related to power network operation and communication or information technologies for improving the carbon footprint of the management of residential or tertiary loads, i.e. smart grids as climate change mitigation technology in the buildings sector, including also the last stages of power distribution and the control, monitoring or operating management systems at local level
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電力を一度直流電力に変換し、その直流電力を再び交流電力に逆変換する高効率無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータや医療用機器などの負荷には、商用系統の停電による影響を受けない高品質な電力を供給することが望まれている。高品質電力を供給する無停電電源装置として、CVCF装置あるいはUPS電源装置と呼ばれる無停電電源装置が広く採用されている。この無停電電源装置は、交流系統からの交流電力をいったん直流電力に変換し、その直流電力を再び交流電力に逆変換してから負荷に与えるようになっており、電圧や周波数を整えた安定した電力を供給することができる。また、蓄電装置を組み合わせて直流電力の一部を蓄えることもでき、交流系統が停電した場合には蓄電装置が放電して負荷に電力を供給できる。急速な進歩を遂げる近年の高度情報化社会では、安定且つ無停電な高品質電力に対する需要がますます増大しており、高品質電力を供給する無停電電源装置に高い関心が集まっている。
【0003】
ここで、図4を参照してCVCF無停電電源装置の従来例について具体的に説明する。無停電電源装置には、交流電力を直流電力に変換するコンバータ2と、直流電力を再び交流電力に変換するインバータ3とが設けられている。コンバータ2とインバータ3との間である直流部分には蓄電装置としてバッテリー5が接続されている。また、コンバータ2には商用の交流系統1が接続され、インバータ3にはコンピュータなどの独立負荷4が接続されている。
【0004】
以上の構成を有する無停電電源装置では、コンバータ2が交流系統1から交流電力を取り入れて直流電力に変換し、その一部をインバータ3に送り、残りをバッテリー5に送る。インバータ3は直流電力を再び交流電力に変換し、これを独立負荷4に供給する。また、交流系統1に異常が生じた場合には、バッテリー5が蓄えていた直流電力を放電してインバータ3に出力することにより、独立負荷4への電力供給が可能となる。このような無停電電源装置によれば、交流系統1の影響を受けない高品質電力を無停電で供給し続けることができる。
【0005】
また、特許文献1のように、交流系統が長時間停止した場合に、バックアップ用蓄電設備の容量増加または非常用発電機を設置する代わりに、太陽光発電設備を設置し、バックアップ電源とする発明が従来から提案されている。さらに、特許文献2のように、交流系統の停電時に、燃料電池からの電力を負荷に供給する発明も提案されている。また、特許文献3の発明のように、常時は太陽電池のような直流発電装置を使用し、夜間などの直流発電装置の出力が失われた場合には、交流系統からの電力を負荷に供給するものも知られている。
【特許文献1】
特開2000−102196号公報
【特許文献2】
実開平4−111247号公報
【特許文献3】
特開昭57−119633号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記無停電電源装置では、交流系統1から独立負荷4に電力を供給するまでに、コンバータ2における交流電力から直流電力への変換と、インバータ3における直流電力から交流電力への逆変換という2度の変換を行っている。このため、約10%の電力ロスが発生していた。つまり従来では、商用系統が停電した場合に備えて常時10%余分に電力を浪費していた。
【0007】
また、商用の交流系統1の停電が万が一長期化した場合を想定して、バックアップ用の発電機を別途準備しておく必要があった。このバックアップ用の発電機は普段は使用されないが緊急時には所定の時間内に立ち上がらなくては意味がない。そこで、利用率がほぼ0の機器に対して常時メンテナンスや起動確認試験を実施していた。このように従来の無停電電源装置では、電力ロスが大きい点と、バックアップ用発電機にかかるコストがかさむ点とが問題となっていた。
【0008】
特許文献1に記載の発明のように、バックアップ電源として太陽光発電設備を設置した場合は、バックアップ可能な状況は太陽光発電設備が発電可能な日中のみであり、夜間に長時間停電が発生した場合は太陽光発電設備によるバックアップができず、蓄電装置の電力不足と同時に負荷への給電が停止する。また、日中においても、日射量の変動により発電出力が変動するため、負荷への供給能力が不足する場合があるという課題があった。なお、太陽光発電設備をバックアップ電源とした場合は、設備利用率が低いにもかかわらず、常時メンテナンスが必要となり、設備維持のコストが増大する点も問題となっていた。
【0009】
一方、特許文献2の発明のように、常時は交流系統の電力を負荷に供給し、交流系統の故障時や停電時に燃料電池からの電力を負荷に供給するものは、燃料電池はその起動・停止に時間がかかるため、交流系統の停電時などに直ちに燃料電池側から電力を負荷に供給することができないという問題があった。また、燃料電池の運転を継続させるために、独立負荷以外に、発電電力を消費する為の負荷を接続する必要があった。更に、交流系統が正常な時は、常時発電中の燃料電池から独立負荷へは電力を供給しないため、燃料電池は常時部分負荷での運転を行う必要があり、高効率の定格運転ができないという課題があった。
【0010】
また、特許文献3の発明は、直流発電装置と交流系統の2系統から電力を供給する場合に、どのようにして効率よく直流発電装置を運転するかという技術を開示するものに止まり、連続して運転する直流発電装置を主体として負荷を運転する場合に、負荷の変動や交流系統の停電時において適切に対処する高効率無停電電源装置を提供するものではなかった。
【0011】
本発明は、以上の問題点を解消するために提案されたものであり、その目的は、電力ロスを少なくして消費電力効率の向上を図ると共に、バックアップ用発電機にかかるコストを削減して経済的に優れた高効率無停電電源装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、交流系統からの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、このコンバータにて変換された直流電力を交流電力に逆変換するインバータとを備え、前記インバータに負荷を接続して該負荷に交流電力を供給する高効率無停電電源装置において、次のような技術的な特徴を有している。
【0013】
請求項1の発明は、
交流系統からの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、このコンバータにて変換された直流電力を交流電力に逆変換するインバータとを備え、前記インバータの出力側に交流系統の停電による影響を受けない高品質な電力を供給すべき負荷を接続して該負荷に交流電力を供給する高効率無停電電源装置において、
前記コンバータとインバータの間の直流部分には、前記インバータに対し直流電力を常に連続的に出力する直流発電装置と、前記コンバータにて変換された直流電力を蓄える蓄電装置を設け、
この直流発電装置により交流系統からの電力の供給の有無にかかわらず前記負荷を連続的に駆動すると共に、
前記負荷が直流発電装置の能力を上回った場合であってしかも交流系統が停電でない場合には、この交流系統からの電力を前記コンバータ及びインバータを介して、前記直流発電装置からの電力とともに前記負荷に供給し、
前記負荷が前記直流発電装置の出力を下回った場合には前記コンバータの運転方向を逆にして余剰電力分を前記交流系統に供給し、
前記蓄電装置を直流発電装置または交流系統からの電力により充電することを特徴とする。
【0014】
このような構成を有する請求項1の発明では、通常時は直流発電装置がインバータに直流電力を出力し、インバータから負荷に交流電力を供給する。そして、一時的な負荷のアンバランスや負荷に対する不足電力分がある場合のみ、コンバータにて変換した直流電力を使用する。すなわち請求項1の発明においては、直流発電装置が主たる電力供給源となり、交流系統からコンバータを経由してインバータに送る直流電力を少なくすることができる。したがって、コンバータにおける交流電力から直流電力への変換を抑制でき、電力ロスの発生を減らすことが可能である。
【0015】
また、交流系統の停電の有無に関係なく、直流発電装置がインバータに直流電力を連続的に出力するため、非常時のバックアップ用発電機は不要となる。これにより、バックアップ用発電機のメンテナンスや起動確認試験にかかるコストを削減することができ、経済的に有利となる。更に、前記コンバータとインバータの間の直流部分に、直流発電装置と共に蓄電装置を設けることで、この蓄電装置により直流発電装置の電力不足分や交流系統の停電時における電力不足分を補うことができ、無停電電源装置としても優れている。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1記載の高効率無停電電源装置において、前記直流発電装置に直流−直流変換器を接続したことを特徴とする。
【0017】
以上の構成を有する請求項2の発明では、直流−直流変換器により直流発電装置からの出力を任意の値に制御することが可能となる。また、負荷端での短絡事故による直流発電装置の過負荷や、過渡的な直流発電装置への逆充電を防止することができる。
【0018】
請求項3の発明は、請求項2記載の高効率無停電電源装置において、前記直流−直流変換器は前記直流発電装置の出力を一定に制御し、前記負荷が前記直流発電装置の出力を上回った場合には不足電力分を前記コンバータおよび前記蓄電装置の少なくとも一方から補給して前記負荷に交流電力を供給するように構成したことを特徴とする。
【0019】
上記の構成を有する請求項3の発明では、負荷が変動した場合には、直流発電装置の出力と負荷との過不足分を、コンバータおよび蓄電装置の少なくとも一方が吸収あるいは補給する。このため、直流−直流変換器は直流発電装置の出力を一定に制御できる。したがって、直流発電装置の運転電流を定格負荷点近傍に常時維持することができ、直流発電装置は高い発電効率を得ることができる。
【0020】
また、負荷が直流発電装置の出力を下回っているときには、直流発電装置からの出力のみを負荷に供給するので、コンバータにおける交流電力から直流電力への変換を実施しない。これにより変換する際の電力ロスを減らすことができる。一方、負荷が直流発電装置の出力を上回れば、コンバータおよび蓄電装置の少なくとも一方が不足電力分を補給するため、負荷への電力の安定供給が可能となる。
【0021】
請求項4の発明は、請求項3記載の高効率無停電電源装置において、前記直流−直流変換器の出力を電流制御とし、前記コンバータの出力を電圧制御としたことを特徴とするものである。
【0022】
このような構成を有する請求項4の発明では、電流制御である直流−直流変換器は、直流発電装置から発生する直流電流が一定の値となるように直流発電装置を制御する。したがって、負荷が直流発電装置の出力を下回った場合には直流電圧が上昇し、逆に、負荷が直流発電装置の出力を上回った場合には直流電圧が低下する。一方、コンバータは電圧制御であるため直流電圧が常に一定になるように制御することができる。したがって、負荷が直流発電装置の出力を下回って直流電圧が上昇した場合には、直流電圧が低下するようにコンバータは運転方向を逆にして直流電圧の一部を交流に変換し、これを交流系統側に逆潮流させる。反対に、負荷が直流発電装置の出力を上回って直流電圧が低下した場合には、直流電圧が上昇するようにコンバータは交流電力から直流電力への変換量を増やし、コンバータおよび蓄電装置の少なくとも一方が電力を出力して不足電力分を補うことができる。
【0023】
請求項5の発明は、請求項2記載の高効率無停電電源装置において、前記負荷が前記直流発電装置の出力範囲内であれば前記直流−直流変換器は前記直流発電装置の出力を前記負荷に追従するように制御し、
前記負荷が前記直流発電装置の出力範囲を越えた場合には不足電力分を前記コンバータおよび前記蓄電装置の少なくとも一方から補給して前記負荷に交流電力を供給するように構成したことを特徴とする。
【0024】
上記の構成を有する請求項5の発明では、負荷の変動が直流発電装置の出力範囲内であれば直流−直流変換器の制御により直流発電装置の出力を負荷に合わせることができる。つまり、直流発電装置は常に必要とされる分だけの直流電力を出力することができ、発電効率を高めることができる。また、直流発電装置の出力範囲内ではコンバータにおける交流電力から直流電力への変換を実施しないので、変換する際の電力ロスは軽減する。一方、負荷が直流発電装置の出力範囲を越えた場合には不足電力分をコンバータおよび蓄電装置の少なくとも一方から補給するので、高品質な電力を負荷に安定して供給することができる。
【0025】
請求項6の発明は、請求項5記載の高効率無停電電源装置において、前記直流−直流変換器の出力を電圧制御としたことを特徴とするものである。
【0026】
このような構成を有する請求項6の発明では、直流−直流変換器は電圧制御であるため、直流発電装置の出力電圧が常に一定になるように制御することができる。したがって、負荷が直流発電装置の出力範囲内において、負荷が直流発電装置の出力を下回れば直流電圧が上昇するので直流発電装置の発電出力が減少し、逆に、負荷が直流発電装置の出力を上回れば直流電圧が低下するので直流発電装置の発電出力が増大する。さらに負荷が直流発電装置の出力範囲を越えて増えた場合にはコンバータおよび蓄電装置の少なくとも一方が電力を出力して電圧を回復させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施の形態
[構成]
請求項1、2、3、4記載の発明に対応する第1の実施の形態について、図1および図2に従って以下に説明する。図1は第1の実施の形態の構成図、図2はコンバータ2の制御ブロック図である。なお、図4に示した従来技術と同様の部分は同一の符号を付して説明は省略する。
【0028】
図1に示すように、コンバータ2とインバータ3との間である直流部分にはインバータ3に対し直流電力を連続的に出力する直流発電装置7が直流−直流コンバータ6を介して接続されている。また、直流部分には高効率無停電電源装置の直流電圧を計測する電圧計8が設置され、直流−直流コンバータ6には直流−直流コンバータ6の出力電流を計測する電流計9が設置されている。
【0029】
直流−直流コンバータ6は出力を電流制御とし、直流発電装置7の出力を一定に制御するように構成される。一方、コンバータ2は出力を電圧制御とし、図2に示すように、電圧計8にて計測される直流電圧計測値10が常に一定値V1となるように交流電力から直流電力への変換量11または直流電力から交流電力への変換量12を制御するように構成される。また、バッテリー5の充電電圧V2は前記一定値V1よりも小さく設定されている。
【0030】
[作用]
このような構成を有する第1の実施の形態では、直流発電装置7がインバータ3に直流電力を出力し、インバータ3から独立負荷4に交流電力を供給する。電流制御である直流−直流コンバータ6は、直流発電装置7から発生する直流電流が一定の値となるように直流発電装置7の出力を制御する。
【0031】
負荷が変動して直流発電装置7の出力を下回ると、直流発電装置7の直流電圧が上昇する。このとき、コンバータ2は電圧を一定値V1に維持するため、直流電力から交流電力への変換量12を増加させ、余剰発電出力を交流系統1側に逆潮流させる。
【0032】
反対に、負荷が変動して直流発電装置7の出力を上回ると、直流発電装置7の直流電圧が低下する。このときもコンバータ2は電圧を一定値V1に維持するため、交流電力から直流電力への変換量11を増加させ、不足電力分を補う。さらに直流発電装置7の直流電圧が低下し、V2以下となった場合には、バッテリー5が不足電力分を補給する。
【0033】
[効果]
以上の第1の実施の形態によれば、直流−直流コンバータ6が直流発電装置7の出力を一定に制御するため、直流発電装置7の運転電流を定格負荷点近傍に常時維持することが可能となり、直流発電装置7は高い発電効率を得ることができる。また、負荷が大きくなり直流発電装置7の出力が足りない時には不足分をコンバータ2さらにはバッテリー5が補給することができ、負荷への電力の安定供給が可能となる。一方、負荷が小さくなり直流発電装置7の出力が余った時には交流系統1に供給し、コンバータ2における交流電力から直流電力への変換を実施しない。したがって変換する際の電力ロスを減らすことができ、消費電力効率が向上する。
【0034】
しかも、交流系統1の停電の有無に関係なく、直流発電装置7がインバータ3に直流電力を連続的に出力するので、第1の実施の形態では非常時のバックアップ用発電機は不要となる。これにより、バックアップ用発電機のメンテナンスや起動確認試験にかかるコストを削減することができ、経済的に有利となる。また、直流−直流コンバータ6の出力電流制御機能により、独立負荷4での短絡事故による直流発電装置7の過負荷や、過渡的な直流発電装置7への逆充電を防止することができる。
【0035】
(2)第2の実施の形態
[構成]
請求項5、6記載の発明に対応する第2の実施の形態について、図3に従って以下に説明する。図3は直流−直流コンバータ6の制御ブロック図である。なお、第2の実施の形態の基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様であり、構成上の特徴は次の点にある。
【0036】
すなわち、直流−直流コンバータ6では、出力を電圧制御とし、直流電圧計測値10が一定値V0となるように直流電流設定値13を演算して直流電流計測値14がそれに見合うように直流発電装置7の発電量を決定するように構成されている。ただし、直流電流設定値13が直流電流制限値16を逸脱しないように直流電流リミッタ17が設けられている。一方、コンバータ2は直流電圧計測値10が常に一定値V1となるように交流電力から直流電力への変換量11または直流電力から交流電力への変換量12を制御するように構成される。また、バッテリー5の充電電圧V2は一定値V1よりも小さく設定されている。なお、一定値V1は前記一定値V0よりも小さく設定されている。すなわち、V0>V1>V2という大小関係になっている。
【0037】
[作用]
以上の構成を有する第2の実施の形態では、直流発電装置7の出力を負荷に追従させるために、直流−直流コンバータ6は出力電圧が一定値V0となるように発電出力を調節する。
【0038】
まず、負荷が直流発電装置7の発電出力を上回った場合、直流発電装置7の直流電圧値Vが低下するため(V<V0)、直流−直流コンバータ6は発電出力を上昇させて電圧値Vを一定値V0に戻す。逆に、負荷が直流発電装置7の発電出力を下回った場合には、直流発電装置7の直流電圧値Vが上昇するため(V>V0)、直流−直流コンバータ6は発電出力を減少させて電圧値Vを一定値V0に戻す。
【0039】
一方、コンバータ2おびバッテリー5においては、それらの直流電圧の設定値であるV1、V2はV0>V1>V2という関係になっている。そのため、負荷が上昇して直流発電装置7の直流電圧値Vがさらに低下し、V1>V>V2となった場合には、直流発電装置7に加えてコンバータ2にて交流電力から直流電力への変換量11を増加させ、電圧を回復させる。さらに負荷が上昇して直流発電装置7の直流電圧値Vがいっそう低下し、V2>Vとなった場合には、直流発電装置7およびコンバータ2に加えバッテリー5が放電を行い、電圧を回復させる。なお、直流発電装置7およびコンバータ2は出力する電力が機器の使用から定まる最大値を逸脱しないように負荷制限を実施する。
【0040】
逆に、負荷が減少して直流発電装置7の直流電圧値Vが上昇した場合には、直流電圧設定値の大小関係にV0>V1>V2に従い、バッテリー5、コンバータ2、直流発電装置7という順番で出力を減少させる。なお、過渡的に直流電圧が負荷の最大許容電圧Vhに到達したときにはコンバータ2により直流電力の一部を交流電力に変換し、交流系統1側に逆潮流させ、最大許容電圧Vhを越える電圧の上昇を防止する。
【0041】
[効果]
以上の第2の実施の形態によれば、負荷の変動が直流発電装置7の出力範囲内であれば直流−直流コンバータ6の制御により直流発電装置7の出力を負荷に追従させることができる。つまり、直流発電装置7は常に必要とされる分だけの直流電力を出力することができ、発電効率を高めることができる。また、直流発電装置7の出力範囲内ではコンバータ2における交流電力から直流電力への変換を実施しないので、変換する際の電力ロスは軽減する。一方、負荷が直流発電装置7の出力範囲を越えた場合には不足電力分をコンバータ2、さらにはバッテリー5から補給するので、高品質な電力を負荷に安定して供給することができる。なお、第2の実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様、非常時のバックアップ用発電機の省略によるコストの削減、さらには直流−直流コンバータ6による直流発電装置7の過負荷や逆充電の防止といった効果がある。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高効率無停電電源装置によれば、インバータに対し直流電力を連続的に出力する直流発電装置を設け、これを主たる電力供給源とするという簡単な構成により、コンバータにおける交流電力から直流電力への変換を抑制して電力ロスを少なくし消費電力効率の向上を図ることができる。また、バックアップ用発電機を省いてコストを削減することが可能となり優れた経済性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成図。
【図2】 第1の実施の形態におけるコンバータ2の制御ブロック図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態における直流−直流コンバータ6の制御ブロック図。
【図4】 従来の無停電電源装置の構成図。
【符号の説明】
1…交流系統
2…コンバータ
3…インバータ
4…独立負荷
5…バッテリー
6…直流−直流コンバータ
7…直流発電装置
8…電圧計
9…電流計
10…直流電圧計測値
11…交流電力から直流電力への変換量
12…直流電力から交流電力への変換量
13…直流電流設定値
14…直流電流計測値
15…直流電流リミッタ
16…直流電流制限値

Claims (6)

  1. 交流系統からの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、このコンバータにて変換された直流電力を交流電力に逆変換するインバータとを備え、前記インバータの出力側に交流系統の停電による影響を受けない高品質な電力を供給すべき負荷を接続して該負荷に交流電力を供給する高効率無停電電源装置において、
    前記コンバータインバータの間の直流部分には、前記インバータに対し直流電力を常に連続的に出力する直流発電装置と、前記コンバータにて変換された直流電力を蓄える蓄電装置を設け、
    この直流発電装置により交流系統からの電力の供給の有無にかかわらず前記負荷を連続的に駆動すると共に、
    前記負荷が直流発電装置の能力を上回った場合であってしかも交流系統が停電でない場合には、この交流系統からの電力を前記コンバータ及びインバータを介して、前記直流発電装置からの電力とともに前記負荷に供給し、
    前記負荷が前記直流発電装置の出力を下回った場合には前記コンバータの運転方向を逆にして余剰電力分を前記交流系統に供給し、
    前記蓄電装置を直流発電装置または交流系統からの電力により充電することを特徴とする高効率無停電電源装置。
  2. 前記直流発電装置に直流−直流変換器を接続したことを特徴とする請求項1記載の高効率無停電電源装置。
  3. 前記直流−直流変換器は前記直流発電装置の出力を一定に制御し、
    前記負荷が前記直流発電装置の出力を上回った場合には不足電力分を前記コンバータおよび前記蓄電装置の少なくとも一方から補給して前記負荷に交流電力を供給するように構成したことを特徴とする請求項2記載の高効率無停電電源装置。
  4. 前記直流−直流変換器の出力を電流制御とし、前記コンバータの出力を電圧制御としたことを特徴とする請求項3記載の高効率無停電電源装置。
  5. 前記負荷が前記直流発電装置の出力範囲内であれば前記直流−直流変換器は前記直流発電装置の出力を前記負荷に追従するように制御し、
    前記負荷が前記直流発電装置の出力範囲を越えた場合には不足電力分を前記コンバータおよび前記蓄電装置の少なくとも一方から補給して前記負荷に交流電力を供給するように構成したことを特徴とする請求項2記載の高効率無停電電源装置。
  6. 前記直流−直流変換器の出力を電圧制御としたことを特徴とする請求項5記載の高効率無停電電源装置。
JP2000263099A 2000-08-31 2000-08-31 高効率無停電電源装置 Expired - Fee Related JP4630433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263099A JP4630433B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 高効率無停電電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263099A JP4630433B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 高効率無停電電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002078240A JP2002078240A (ja) 2002-03-15
JP4630433B2 true JP4630433B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=18750688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000263099A Expired - Fee Related JP4630433B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 高効率無停電電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4630433B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3954481B2 (ja) 2002-11-29 2007-08-08 ローム株式会社 直流−交流変換装置、及びそのコントローラic
JP5931345B2 (ja) * 2011-04-11 2016-06-08 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源システム
JP5931346B2 (ja) * 2011-04-11 2016-06-08 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源システム
WO2016060633A1 (en) * 2014-10-16 2016-04-21 Enel Enerji̇ Elektroni̇k Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ Ongrid hybrid uninterruptible power supply

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57119633A (en) * 1981-01-16 1982-07-26 Tokyo Shibaura Electric Co Battery power converter control system
JPH02125312A (ja) * 1988-11-04 1990-05-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池給電システム
JPH04111247U (ja) * 1991-03-15 1992-09-28 株式会社東芝 無停電電源装置
JP2000102196A (ja) * 1998-09-29 2000-04-07 Toshiba Corp 無停電電源装置
JP2000333386A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Ntt Power & Building Facilities Inc バックアップ電源システム
JP2000341879A (ja) * 1999-05-25 2000-12-08 Ntt Power & Building Facilities Inc 交流無停電電源システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6439239A (en) * 1987-07-31 1989-02-09 Meidensha Electric Mfg Co Ltd Power converter system
JPH04372537A (ja) * 1991-06-21 1992-12-25 Sanyo Electric Co Ltd 複合入力装置
JP3368594B2 (ja) * 1992-08-26 2003-01-20 株式会社明電舎 無停電電源装置の補助エネルギー給電回路
JPH06351266A (ja) * 1993-06-03 1994-12-22 Hitachi Ltd 空気調和機
JPH07336894A (ja) * 1994-06-02 1995-12-22 Sanyo Electric Co Ltd 無停電電源装置
JP3208284B2 (ja) * 1995-05-12 2001-09-10 三洋電機株式会社 太陽電池発電システム
JPH10201130A (ja) * 1996-12-27 1998-07-31 Japan Storage Battery Co Ltd 太陽光エネルギ−活用発電設備
JP3936092B2 (ja) * 1999-01-22 2007-06-27 株式会社Nttファシリティーズ 交流無停電電源システム
JP2001197751A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Hokoku Kogyo Co Ltd 自然エネルギーを利用した電源装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57119633A (en) * 1981-01-16 1982-07-26 Tokyo Shibaura Electric Co Battery power converter control system
JPH02125312A (ja) * 1988-11-04 1990-05-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池給電システム
JPH04111247U (ja) * 1991-03-15 1992-09-28 株式会社東芝 無停電電源装置
JP2000102196A (ja) * 1998-09-29 2000-04-07 Toshiba Corp 無停電電源装置
JP2000333386A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Ntt Power & Building Facilities Inc バックアップ電源システム
JP2000341879A (ja) * 1999-05-25 2000-12-08 Ntt Power & Building Facilities Inc 交流無停電電源システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002078240A (ja) 2002-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6949843B2 (en) Grid-connected power systems having back-up power sources and methods of providing back-up power in grid-connected power systems
KR101174891B1 (ko) 전력 저장 시스템 및 그 제어방법
EP2587623B1 (en) Dc power distribution system
JP2005506817A (ja) バックアップ電力を最大化するための短時間のブリッジ電力の制御及び回復を行う方法及びシステム
JP2008131736A (ja) 分散型電源システムと昇降圧チョッパ装置
JP2004064814A (ja) 電力供給方法および電力供給システム
JP2013042627A (ja) 直流電源制御装置および直流電源制御方法
JP5897501B2 (ja) 電力供給システム
KR20170079677A (ko) 배터리 관리 장치 및 배터리 에너지 저장 시스템
US20220393501A1 (en) Method and system to control multiple sources of energy using an uninterruptible power supply
JP3936092B2 (ja) 交流無停電電源システム
JP2001231176A (ja) 燃料電池電源装置
KR20210142569A (ko) 에너지 저장시스템(ess),무정전 전원공급 장치(ups) 전환 태양광 발전 시스템
CN111404399A (zh) 供电***
JP4630433B2 (ja) 高効率無停電電源装置
TWI685179B (zh) 供電系統
CN115864548A (zh) 基于油电双驱动船舶的能量回收控制方法
JP2003092831A (ja) 電力供給システムおよびその運転方法
JP4624717B2 (ja) 電源システム
JP6556482B2 (ja) 蓄電制御システム
JP4423807B2 (ja) 無停電電源装置
JP3695688B2 (ja) キャパシタ蓄電装置を用いた電源調整装置
KR102668411B1 (ko) Dc 버스 전압의 자율복원 능력을 갖는 dcmg의 비중앙 드룹 제어 시스템
RU205782U1 (ru) Устройство бесперебойного электропитания
US11955835B2 (en) Method and control to integrate fuel cells in datacenters with ring-bus architecture

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees