JP4627905B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、スキャナ、ファクシミリなど搭載される画像読み取り装置に係り、特に、画像読み取り装置の露光ランプの点灯状態の監視を行う機能を有する画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機などの画像読み取り装置1は、図6に示すように、コンタクトガラス2上におかれた原稿に、露光(蛍光)ランプ3からなる光源からの光を第1および第2キャリッジ4,5を走査させながら照射し、原稿画像からの反射光をレンズ6で結像し、イメージセンサ(CCD)7で読み取る装置を備えている。このような装置では、原稿を読み取る際の画像濃度の基準とすべき白色として原稿を読み取る直前に白の基準として設置された基準白板8をまず読み取り、図7に示すようにシェーディングデータ(ステップ701)を生成して、その後に、読み取った画像データと、シェーディングデータを演算してシェーディング補正を行い(ステップ702)、その後、各画像処理を行い出力している。なお、図6において9は原稿スケール、10はCCD7を搭載したSBU(Scaner Board Unit)であり、第1キャリッジ4および第2キャリッジ5はスキャナモータ11によって駆動される。また、本明細書では、スキャナは、第1キャリッジ4および第2キャリッジ5を指す。
【0003】
原稿読み取りは、スキャナのスタート指令に基づき、露光ランプ3を点灯させ、あらかじめ設定された速度で第1および第キャリッジ4,5を駆動させる。駆動開始後、まず基準白板8を読みとるタイミングとして、SHGATE信号を発生させ、これに同期して基準白板の白データ(以下、白板データとも称する)を読み取り、原稿読み取り開始位置に第1キャリッジ4が到達したら、FGATE信号を発生させ、これに同期して原稿データを読み取る。原稿読み取り終了後、第1および第2キャリッジ4,5は元の位置に戻る動作を行い、指定の元の位置に停止する。
【0004】
このように動作することから、何らかの影響でシェーディングデータが異常になったときでも、一連の原稿読み取りと、各画像処理が行われ、最終的には異常画像として出力されてしまう場合がある。シェーディング異常の原因の1つに、光量の立ち上がりの問題がある。すなわち、読み取りの光源(露光ランプ3)として光量変動の少ない希ガス蛍光ランプを使用したとき、長時間使用されない場合、ランプ光量の立ち上がり時間が通常より長くなる。そのため、基準白板位置に白データを読みに行った時点でまだ光量が立ち上がっていないという状態が発生する。また、暗黒放置においては、さらにこのような光量の問題が顕著にあらわれる。
【0005】
一方、この種の画像読み取り装置として、
・特開平10−254074号公報
・特開平11−261816号公報
・特開平10−276325号公報
・特開平10−200711号公報
の各公報に開示された発明が公知である。
【0006】
このうち、特開平10−254074号公報には、原稿照明ランプに蛍光ランプを採用した画像読み取り装置において、長時間使用されていなかった時に、ランプの光量立ち上がり時間が通常より長くかかる暗黒始動特性が顕著にあらわれるので、通常のランプONのトリガ信号とは別に、1秒程度の短時間点灯を行うことが開示されている。
【0007】
また、特開平11−261816号公報には、ミラーやレンズに付着したゴミや汚れ、基準白板に付着したゴミや汚れ、イメージセンサの不良による画像異常により、出力画像に縦筋が発生するなどのシェーディング補正不良を防止することが開示されている。
【0008】
また、特開平10−276325号公報には、原稿全体を読み取った場合に存在しないデータをなくし、滑らかな階調を実現する事ができるデジタルシェーディング補正装置が開示されている。
【0009】
さらに、特開平10−200711号公報には、原稿を原稿台に固定して読み取る場合でも、原稿を原稿台上で移動させて読み取る場合でも、濃度差が出ない画像を得るようにした画像読み取り装置が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような従来例では、原稿固定のスキャナにおいて非常に有効であったが、原稿移動(シートスルー)タイプで、読み取りの生産性の高い読み取り装置では、常時原稿毎にシェーディングを行えないため、読み取り最中の露光ランプ異常を検出することができなかった。
【0011】
そこで、本発明の第1の目的は、シェーディング動作以外でも、原稿の読み取り最中の露光ランプの状態をモニタして、異常時の対応ができる画像読み取り装置を提供することにある。
【0012】
また、前述の従来例では、シェーディング動作以外でも、原稿読み取り終了時に、原稿を搬送する側の部材の濃度を検出する事により、露光ランプの異常検出はできた。しかし、一義的に決めた異常判定の基準判定値に対して、原稿を搬送する側の部材の濃度バラツキ、原稿との擦れによる原稿を搬送する側の部材の汚れ、または露光ランプの光量低下なと、原稿を搬送する側の部材の読み取りデータバラツキにより誤検知をしてしまう場合があった。
【0013】
そこで、本発明の第2の目的は、これらのバラツキに対応した露光ランプ異常検出を可能にした画像読み取り装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、原稿台に沿って移動可能なスキャナと、前記スキャナを所定位置に固定して原稿を移動させて読み取る機能、及び当該所定位置とは異なる位置に基準白板を設けてシェーディング補正のために当該スキャナが当該基準白板の位置に移動して当該基準白板を読み取る機能を有する光学系と、前記スキャナの制御と共に、読み取った前記基準白板のデータに基づいて前記シェーディング補正を行う制御手段と、を備え、前記制御手段が、シートスルー型の自動原稿供給装置により連続して前記原稿が搬送される場合、最初の原稿に対してはシェーディング動作を実施して露光ランプ光量をモニタし、2枚目以降の原稿に対してシェーディングを実施しない場合にも、当該露光ランプ光量をモニタして、異常時には原稿データの取り込みを行わないようにした画像読み取り装置において、前記制御手段は、前記2枚目以降の原稿に対し、順次送られてくる原稿の紙間に対応して生成される信号に基づいて前記シェーディング動作と同じ動作を実施し、前記所定位置における前記自動原稿供給装置に備えられる当該原稿を搬送する側の部材の濃度を読み取って前記露光ランプ光量をモニタし、前記基準白板の読み値に対する判定基準値と前記原稿を搬送する側の部材の検出濃度に対する判定基準値とを個別に持ち、当該判定基準値が何れか一方でも判定基準を満足しない場合は、前記原稿データの取り込みを行わず、前記原稿を搬送する側の部材の検出濃度に対する前記判定基準値は、工場出荷時に当該原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した値をデフォルト値として記憶させ、更に、通常の読み取り動作時における判定基準値は、読み取り装置の電源がONされる毎に前記基準白板と前記原稿を搬送する側の部材との濃度の検出値に基づいて設定し、前記読み取り装置の電源がON時に検出した前記原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した結果が、前記判定基準値より予め設定した範囲を超えて異常値として黒側の値になっているときのばらつきが大きい場合には、前記デフォルト値を当該判定基準値とすることを特徴とする。
この画像読み取り装置において、前記制御手段は、前記基準白板を読み取ったときのみシェーディングデータを更新するか、或いは前記通常の読み取り動作時における前記基準白板の読み値の推移から前記原稿を搬送する側の部材の検出した前記濃度に対する前記判定基準値を補正することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0019】
<第1の実施形態>
図1は本発明の実施形態に係る画像読み取り装置と読み取り動作のタイミングを示す図で、図6の従来例に対してシートスルー型の自動原稿供給装置を装備した例である。この実施形態では、原稿固定と、原稿移動の2通りの読み取り動作が可能になっている。図2は本発明の第1の実施形態に係る画像読み取り装置の制御系を示す機能ブロック図、図3はシートスルーで読み取る場合の各信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【0020】
画像読み取り装置自体は図6と同様である。ただし、シートスルーで原稿を読み取るために読み取り部12が基準白板8の画像読み取りのためのスキャナ移動方向の上流側、図において左側に設けられている。
【0021】
シートスルー型の自動原稿供給装置(以下、ADFと称す)100は、原稿トレイ101、ピックアップローラ102、搬送ドラム103、搬送ローラ104、排紙ローラ105および排紙トレイ106を備え、読み取り装置1の上面に開閉自在に取り付けられている。原稿トレイ101には、読み取り前の原稿束が載置され、読み取り動作が開始されると、ピックアップローラ102によって原稿束の上面から1枚ずつピックアップされ、搬送ドラム103側に送られる。原稿は、複数設けられた搬送ローラ104対間、搬送ローラ104と搬送ドラム103間に挟持され、搬送路107を読み取り部12側に送られ、読み取り部で読み取られた後、排紙ローラ105から排紙トレイ106上に排紙される。
【0022】
画像読み取り装置1は図2に示すように、機能的には画像処理部201、読み取り装置部202、副走査タイミング発生部203とから構成される。画像処理部201はさらに、シェーディングデータ生成・更新部2011、シェーディング補正部2012および画像データ処理部2013とからなる。また、読み取り装置部202には、主走査タイミング発生部2021が設けられている。
【0023】
原稿をコンタクトガラス2に固定した状態の場合は、前述の図6を参照して説明したものと同様なので、簡単に説明する。なお、以下の説明で、アサートするとは信号を立ち上げることで、処理の開始を意味し、ネゲートするとは立ち上がった信号を元に戻すことで、処理の終了を意味する。また、読み取った白板データが正常であるということは、8ビット画像データで白側を255、黒側を0とすると、そのデータの値が255に近い値であるということである。
【0024】
副走査タイミング発生部203は、読取開始情報を受け取ると、異常フラグをリセットし、読み取りのために露光ランプ3を点灯させ、スキャナモータ11によってスキャナ(第1および第2キャリッジ4,5)を駆動させる。第1キャリッジ4が基準白板8を読み取る位置に到達したならばSLEAD信号をアサートする。SLEAD信号がアサートされている間にスキャナは基準白板8領域の白データを読み取り、画像処理部201には基準白板8から読み取られた白データ2011が送信され、シェーディングデータの生成が始まる。
【0025】
第1キャリッジ4が基準白板8領域を脱して、SLEAD信号をネゲートする位置に来たら、SLEAD信号をネゲートして、副走査タイミング発生部203は白板データを取り込む。取り込まれた白板データが白に近い値を示していれば、画像読み取り処理はそのまま続行され、スキャナ(第1キャリッジ4)が原稿を読み取る位置に来たら、SSCAN信号をアサートして、通常の読み取り処理を続行する。取り込まれた白板データが白に近くない値を示していれば、原稿データを読み取る処理を行わないようにSSCAN信号(FGATE信号)を発生させない。これにより異常な画像データを画像処理部201に流さず、異常画像の出力を防止できる。
【0026】
さらに、前述のように取り込まれた白板データが白に近くない値を示している場合で、異常フラグが立っていない状態、すなわち、初回の白板を読み取る動作での場合は、異常フラグをセットしてスキャナを停止させる。次に、スキャナを基準白板8を読み取る前のホームの位置に戻し、スキャナがホームの位置に戻ったら、スキャナの駆動を再開する。これに対し、異常フラグが立っている状態、すなわち、初回の基準白板8を読み取る動作で異常を検出し、再度白板を読み取る動作を行った結果、再度異常を検出した場合、蛍光ランプ3の故障等のスキャナに異常があるので、スキャナシステム異常通知をユーザに通知してスキャナシステムを停止させる。
【0027】
このように基準白板データを読み取った際に、基準白板データに誤りがあった場合、原稿の読み取りを中止するだけでなく、読み取り処理を再度行うので、暗黒始動による異常か、故障による異常かの異常の原因が明確になる。
【0028】
原稿移動の場合は、原稿をADF100の原稿トレイ101にセットして、読み取り開始を待つ。最初に、シェーディングを行うために、第1キャリッジ4は基準白板8を読みに駆動され、再度シートスルーでの読み取り位置12に戻る。戻ってから、原稿トレイ101の原稿が搬送され、読み取り位置12で原稿を読み取る。読み取ったデータに対しては、シェーディング補正を行う。
【0029】
図2に信号の流れを示す。副走査タイミング発生部204は、読み取り開始情報を受け取ると、スキャナモータ11を駆動させ、基準白板読み取り領域内であるSLEAD信号を読み取り装置部202へ出力する。このアサートを受けて、実際の白板読み取り位置に相対する信号をライン同期をとってSHGATEとして画像処理部201へ出力する。画像処理部201では、SHGATE信号区間で基準白板8の濃度を読み取ってシェーディングデータを生成する。シェーディング動作が終わると、スキャナはシートスルーの読み取り位置に戻る。
【0030】
次に、ADF100は、原稿搬送開始情報を受け取って、原稿トレイ101にセットしてある原稿の搬送を始める。原稿が読み取り位置12まで達したらSSCAN信号を出力する。読み取り装置部202では、SSCAN信号に対してライン同期をとってFGATEを画像処理部201へ出力する。そして原稿読み取り領域を過ぎ、原稿後端が読み取り位置12を過ぎた時点で、DFEND信号がネゲートされる。このエッジに対して*SHGT信号を生成して、SHGTとANDを取る。このようにすることで、原稿後端が過ぎてからの次の原稿まで(紙間)に、読み取り装置部202では、原稿を搬送する側の部材の濃度検出することができる。この部材は、白色形の搬送ドラムやガイド板(図示していないが、原稿を読み取り位置にあるガラス窓に密着させるためのガイド板)で、十分濃度を検出できるもので構成されている。このように制御すると、あたかも原稿後端を過ぎた時点でシェーディング動作が行われたような動作をするが、このときは、原稿を搬送する側の部材の濃度をモニタするだけで、シェーディングデータの更新はさせない。この制御では、SLEAD信号のアサートでリセットがかかり、DFEND信号でプリセット動作をするような信号生成し、この信号に基づいてシェーディングデータを更新する。
【0031】
1枚目での露光ランプ3のモニタは、シェーディング動作により実施し、2枚目以降は、前述のように原稿後端を過ぎた時点であたかもシェーディング動作を実施して原稿を搬送する側の部材の濃度検出することにより露光ランプ3の状態をモニタする。モニタの結果、異常と判断した場合、ERROR情報を副走査タイミング発生部203、ADF100に渡し、SSCAN信号を読み取り装置部202に出力させないようにする。これにより、異常画像のデータ出力を最小限に食い止めることができる。
【0032】
基準白板8の読み値に対する判定基準値と原稿を搬送する側の部材(前述のガイド板)の検出濃度に対する判定基準値を個別に持ち、どちらか一方でも基準を満足しない場合は、原稿データを取り込むFGATE信号を発生させないようにする。その際、基準白板8と前記ガイド板の濃度は必ずしも同じではないため、おのおのに対する判定基準値を予め設けて、おのおので判定することで適正な露光ランプ異常を判断することができる。
【0033】
また、シェーディングデータの更新は、基準白板8を読み取った時にのみ実施し、紙間で実施したシェーディング動作で取得したデータは、シェーディングデータとして更新しない場合には、2枚目以降の露光ランプ3の光量モニタをシェーディング動作の強制的実施により行うようにする。ただし、2枚目以降のシェーディング動作で生成されたシェーディングデータが原稿の補正に用いることを禁止する必要がある。このコントロール信号として、SLEAD信号のアサートでリセットがかかり、DFEND信号でプリセット動作をするような信号(または情報フラグ)を生成し、これに基づいてシェーディングデータの更新、禁止を実行する。
【0034】
<第2の実施形態>
この第2の実施形態は、前述の第1の実施形態において、基準白板8の読み値に対する判定基準値と原稿を搬送する側の部材(前記実施形態では、ガイド板)の検出濃度に対する判定基準値は、工場出荷時に基準白板8と原稿を搬送する側の部材の各々の濃度を検出し、これらの値をデフォルト値として記憶させ、通常の読み取り動作時における判定基準値は、読み取り装置1の電源がONされる毎に前記基準白板8と原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した値に基づいて設定するようにしたもので、基本的な構成は第1の実施形態と同様に構成されている。以下、同等の構成要素には同一の参照符号を付して説明する。
【0035】
すなわち、図4に示すように画像処理部201のシェーディングデータ生成・更新部2011には、工場出荷時に白板データのデフォールト値が不揮発RAMに予め書き込まれている。そして、以下に述べるような場合に前記デフォールト値を使用して濃度判定を行う。
【0036】
本実施形態においても、前記構成において1枚目での露光ランプ3のモニタは、シェーディング動作により実施し、2枚目以降は、前述のように原稿後端を過ぎた時点であたかもシェーディング動作を実施して、原稿を搬送する側の部材(例えばガイド板)の濃度検出を行うことにより露光ランプの状態をモニタする。検出値の判定値の導き方は、まず装置の電源ON後、コピー動作が可能になる前のスタンバイ時に、基準白板8の濃度を読み取る動作として、前記シェーディングと同じ動作を行い、基準白板濃度を読み取る。更に、シートスルーの読み取り位置12で原稿を搬送する側の部材の濃度を検出する。各々のデータから、黒側のデータ側にマージンを取って判定基準値を求める。これらの値は、前記シェーディングデータ生成・更新部2011の不揮発のRAMに記憶させておく。そこで、これらの値に対して、黒側のデータが検出された場合は、ランプ異常として、原稿データを取り込まない処理を行うようにする。
【0037】
読み取り装置の電源ON毎に自動的に基準白板8と原稿を搬送する側の部材の濃度を検出し、判定基準値を設定するが、ADF100のセット状態(開閉)で、原稿を搬送する側の部材の濃度値が大きくばらつく場合は、前述の工場出荷時にデフォルト値として用意している値を基準判定値として用いることによって誤検出を防ぐようにする。すなわち、電源ON時に、基準白板8と原稿を搬送する側の部材の濃度を検出するわけであるが、基準白板8と原稿を搬送する側の部材の濃度を検出する時、ADF100が、完全に閉じられた状態であれば、正確な値を取ることができる。しかし、若干浮いていたり、開放状態の場合は、原稿を搬送する側の部材の濃度を検出することができない。そこで、一度、原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した結果が、デフォルト値として持っている判定基準値より、あらかじめ設定した範囲を超えて、異常値として黒側の値になっている時は、更に、最初に行った基準白板8の濃度検出を行い、前回と同等な値を検出できたとき、露光ランプ3は正常と見なし、先の原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した値は、ADF100のセット不良と判断し、前回まで使用していた、判定基準値(不揮発RAM上のデータ)を使用する。これにより、露光ランプ判定の誤検出防止を行うことが可能になる。
【0038】
また、シートスルー読み取りで、n枚の読み取りに対してシェーディングを間欠に実施する動作において、基準白板8の読み値の推移を検出して、原稿を搬送する側の部材の検出濃度に対する判定基準値に補正をかける場合には、間欠シェーディングを実施した際、間欠の時間が長いと、ランプ光量低下により原稿を搬送する側の部材の濃度読み取り値が下がってくる。この場合、図5に示すように次のシェーディング時に得た基準白板濃度の値と、前回の濃度の値との変化量を求めて(例えば%で算出)、この変化量を、次からの原稿を搬送する側の部材の濃度読み取り値に対して補正をかけることにより、判定基準を的確にすることができる。
【0039】
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同様に動作する。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、通常の読み取り動作時における読み取り装置の電源がON時に検出した原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した結果が、判定基準値よりも異常値として黒側の値になっているときのばらつきが大きい場合には、工場出荷時に記憶させたデフォルト値を判定基準値とするので、判定基準値を決める際に誤った設定を防止することができ、これにより露光ランプの異常検出を的確に行うことが可能となり、誤検出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読み取り装置全体の構成と原稿読み取り時のタイミングを示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像読み取り装置の概略構成と信号の出力状態を示すブロック図である。
【図3】図2の信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る画像読み取り装置の概略構成を信号の出力状態を示すブロック図である。
【図5】図4の信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】従来から実施されている画像読み取り装置の概略構成と原稿読み取り時のタイミングを示す図である。
【図7】従来から行われているデータの流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置
3 露光ランプ
4 第1キャリッジ
5 第2キャリッジ
7 CCD
8 基準白板
11 スキャナモータ
12 読み取り位置
100 シートスルー自動原稿供給装置(ADF)
201 画像処理部
2011 シェーディングデータ生成・更新部
2012 シェーディング補正部
2013 画像データ処理部
202 読み取り装置部
2021 主走査タイミング発生部
203 副走査タイミング発生部
Claims (3)
- 原稿台に沿って移動可能なスキャナと、前記スキャナを所定位置に固定して原稿を移動させて読み取る機能、及び当該所定位置とは異なる位置に基準白板を設けてシェーディング補正のために当該スキャナが当該基準白板の位置に移動して当該基準白板を読み取る機能を有する光学系と、前記スキャナの制御と共に、読み取った前記基準白板のデータに基づいて前記シェーディング補正を行う制御手段と、を備え、前記制御手段が、シートスルー型の自動原稿供給装置により連続して前記原稿が搬送される場合、最初の原稿に対してはシェーディング動作を実施して露光ランプ光量をモニタし、2枚目以降の原稿に対してシェーディングを実施しない場合にも、当該露光ランプ光量をモニタして、異常時には原稿データの取り込みを行わないようにした画像読み取り装置において、
前記制御手段は、前記2枚目以降の原稿に対し、順次送られてくる原稿の紙間に対応して生成される信号に基づいて前記シェーディング動作と同じ動作を実施し、前記所定位置における前記自動原稿供給装置に備えられる当該原稿を搬送する側の部材の濃度を読み取って前記露光ランプ光量をモニタし、
前記基準白板の読み値に対する判定基準値と前記原稿を搬送する側の部材の検出濃度に対する判定基準値とを個別に持ち、当該判定基準値が何れか一方でも判定基準を満足しない場合は、前記原稿データの取り込みを行わず、
前記原稿を搬送する側の部材の検出濃度に対する前記判定基準値は、工場出荷時に当該原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した値をデフォルト値として記憶させ、
更に、通常の読み取り動作時における判定基準値は、読み取り装置の電源がONされる毎に前記基準白板と前記原稿を搬送する側の部材との濃度の検出値に基づいて設定し、
前記読み取り装置の電源がON時に検出した前記原稿を搬送する側の部材の濃度を検出した結果が、前記判定基準値より予め設定した範囲を超えて異常値として黒側の値になっているときのばらつきが大きい場合には、前記デフォルト値を当該判定基準値とすることを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記制御手段は、前記基準白板を読み取ったときのみシェーディングデータを更新することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 前記制御手段は、前記通常の読み取り動作時における前記基準白板の読み値の推移から前記原稿を搬送する側の部材の検出した前記濃度に対する前記判定基準値を補正することを特徴とする請求項1または2記載の画像読み取り装置。
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