JP4626222B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ画面を備えた表示装置にかかり、特にパルス電圧を印加して画像を消去、書き換える表示装置に関する。
コレステリック液晶を使った表示体(コレステリック液晶表示体)は、電圧を印加して液晶の配向状態を変化させ、光の透過状態を変えることによって画像を表示、消去する。また、コレステリック液晶は、電気的に双安定な部材であって、電力の供給を受けることなくプレーナ配向状態とフォーカルコニック配向状態とを維持することできる。
コレステリック液晶表示体は、プレーナ配向時に液晶のらせんピッチに応じた色の光を反射し、フォーカルコニック配向時に光を透過する。コレステリック液晶表示体は、このようなコレステリック液晶の性質を利用して構成される。すなわち、画像の書き込みにあたっては、液晶に電圧が印加されて液晶の配向状態を選択的にプレーナ配向にする。また、画像の消去にあたっては、液晶に電圧を印加してプレーナ配向をフォーカルコニック配向に戻し、書き込まれた画像を消去する。
画像の消去を本明細書ではリセット、あるいはフォーカルコニックリセットとも記す。
フォーカルコニックリセットを使った方式(FCR方式)で液晶表示素子を駆動する従来技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、画像書込の有無によらずいったん液晶をフォーカルコニックリセットした後に白色表示とする画素をプレーナ配向にし、画像を書き込む。このような特許文献1の処理は、ヒステリシスによって液晶の表示状態の再現性が悪くなることを防ぎ、画像品質を高めるために行われるものである。
なお、FCR方式では、液晶劣化を緩和するため、配向の制御に使用される電圧を正負の極性が反転するパルス電圧とする。配向の変化にかかる時間は、パルス電圧の電圧値(ピークの電圧値)や電圧の印加時間等の条件によって変化する。
ところで、近年、コレステリック液晶の双安定性に着目し、コレステリック液晶表示体を用いた電子ブックが開発されている。電子ブックは、文書や画像を書籍の紙媒体に代えてコレステリック液晶表示体に表示し、オペレータの操作に従って表示された情報を書き換える装置である。
このような電子ブックには、人間が書籍のページを繰るのと対比可能な程度の速さで情報を更新することが要求される。また、電子ブックは、一般的にユーザに携帯されて使用されることから、給電することなく長時間使用可能であることが望ましい。したがって、電子ブックとして使用されるコレステリック液晶表示体には、比較的高速度の情報の書き換えと、消費電力の省力化とが要求される。
特開平11−326871号公報
しかしながら、上記した高速度の情報の書き換えの要求と、消費電力の省力化の要求とは、相反する関係にある。すなわち、高速に書き換えを行うためには、電圧印加時間を短縮しなければならない。そして、短い電圧印加時間で良好な表示状態を得るためには、印加される電圧を高める必要がある。なお、本明細書中でいう電圧印加時間とは、正、負の両方向にパルス電圧が印加されるトータルな時間であり、良好な表示状態とは、画像の白地が画像品質の観点から充分に高い反射率で表現される状態をいう。
コレステリック液晶表示体は、平行に設けられた電極間に液晶(誘電体)を封入する構造であるため、コンデンサと等価とみなされる。コンデンサに蓄えられるエネルギーは、よく知られているように、印加電圧値の二乗に比例する。したがって、書き換え速度を高めるため印加電圧を高めることは、コレステリック液晶表示体の消費電力を大幅に高めることになる。
また、前記したように、正負の極性が反転するパルス電圧を印加するFCR方式では、パルス電圧の極性が反転するたびに表示体の各走査ライン上で充放電が起こる。このため、極性反転の回数に比例して消費電力が高まるという不具合がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、白地の液晶の反射率を維持することによって画像品質の低下を防ぎながら、必要に応じて省電力化が可能な表示装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の表示装置は、表示体に表示されている画像を、電力を供給することなく維持し、かつ前記表示体にパルス状の電圧を印加して画像を書き換える表示装置であって、 反射率の高または低によって画像を表示する表示体と、前記表示体に表示されている画像を書き換えるために使用可能な電力の残量が所定の電力以下に達した場合、前記電圧のパルス条件を変更する電力低減手段と、を備え、前記電力低減手段は、前記パルス電圧のピークの電圧値を低減することによって前記表示画面の書き換えに要する電力を低減することを特徴とする。
このような発明によれば、電力残量が所定の電力以下に達した場合、印加電圧のピーク値を低下させ、表示画面が消費する電力を効果的に低減することができる。したがって、省力化の効果が高い表示装置を提供することができる。
また、本発明の表示装置は、前記電力低減手段が、前記パルス電圧の周波数を低減することによって前記表示画面の書き換えに要する電力を低減することを特徴とする。
このような発明によれば、記憶性表示体における書き換え速度を低下させ、表示画面の書き換えに要する電力を低減することができる。このため、特に高速の書き換えが要求されない表示装置に適した省電力化が実現できる。
また、本発明の表示装置は、前記電力低減手段が、前記パルス電圧が印加される総合的な電圧印加時間を延長することを特徴とする。
このような発明によれば、電圧印加時間を延長することにより、良好な反射率が得られる印加電圧のピーク値を低下させることができる。印加電圧のピーク値の低下は、表示画面の書き換えに要する電力を効果的に低減することができるので、省力化の効果が高い表示装置を提供することができる。
また、本発明の表示装置は、前記電力低減手段が、前記パルス電圧の極性反転の回数を低減することによって前記表示画面の書き換えに要する電力を低減することを特徴とする。
このような発明によれば、記憶性表示体における表示体容量の充放電回数を少なくすることにより、表示画面の書き換えに要する電力を低減することができる。
また、本発明の表示装置は、前記電力低減手段が、前記パルス電圧の極性反転の回数を維持しながらパルス電圧の周波数を低減する第1のモード、前記パルス電圧の電圧印加時間及びピークの電圧値を一定に維持しながらパルス電圧の周波数を低減する第2のモード、前記パルス電圧の電圧印加時間を延長すると共にピークの電圧値を低減し、かつパルス電圧の周波数を低減する第3のモードの少なくとも1つのモードで動作することによって前記表示画面の書き換えに要する電力を低減することを特徴とする。
このような発明によれば、複数の動作モードを予め設定し、表示画面の要請に応じた任意の動作モードによって表示画面の書き換えにかかる電力を低減することができる。
また、本発明の表示装置は、前記電力残量検知手段が、電力残量が所定の電力以下に達したことを外部に通知する電力低下通知手段を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、電力残量が所定の電力以下に達したことをオペレータが認識し、表示装置の以降の取り扱いについて対処することができる。すなわち、表示装置が未だ給電可能な状態にあれば給電してから外部に持ち出す、あるいはバッテリ等の電源を携帯する等の対処が可能になる。また、表示装置が給電できない状態にある場合、電力残量低下の通知後、使用したい時間が比較的長いので消費電力を低減するという判断をすることができる。また、使用時間が比較的短いため、書き換え速度を優先して消費電力を低下させないという判断もすることができる。
また、本発明の表示装置は、前記電力低減手段が前記第1のモードで動作する場合、さらに前記電圧印加時間を延長し、前記電力低減手段が前記第2のモードまたは前記第3のモードで動作する場合、さらに前記パルス電圧の極性反転の回数を低減することを特徴とする。
このような発明によれば、表示画面が消費する電力をさらに効果的に低減することができる。
また、本発明の表示装置は、前記使用可能な電力の残量を検知する電力残量検知手段をさらに備え、前記電力低減手段は、前記電力残量検知手段によって前記使用可能な電力の残量が所定の電力以下に達したことが検知された場合、前記電圧のパルス条件を変更することを特徴とする
このような発明によれば、表示画面に表示された画像を書き換えるために使用される電力の残量を検知することができる。また、電力残量が所定の電力以下に達したことが検知された場合、パルス電圧のパルス条件を調整することにより、表示画面が消費する電力を低減することができる。
また、本発明の表示装置においては、前記電力低減手段は、前記表示体において高い反射率で表現される領域の反射率を維持できる範囲で前記電圧のパルス条件を変更することを特徴とする。
このような発明によれば、表示画面が消費する電力を低減しつつ、画像の白を表現する反射率を維持することによって画像品質の低下を防ぐ表示装置を提供することができる。
また、本発明の表示装置は、前記電力低下通知手段が、さらに、電力残量の低下によって前記パルス電圧を調整しても前記表示画面における画像書き換えが継続できなくなったことを外部に通知することを特徴とする。
このような発明によれば、電力残量が低下して画像の書き換えができない値に達したことをオペレータが認識し、表示装置の以降の取り扱いについて対処することができる。すなわち、例えば、表示装置を以降も使用したいのであれば、直ちに給電可能な環境に移動するという判断をすることが可能である。また、表示装置の使用を中止してよい場合には、速やかに表示装置をオフするといった判断をすることも可能である。
また、本発明の表示装置は、前記電力低減手段が、前記表示画面の書き換えに要する電力を低減させるか否かを切り換える電力低下切換手段を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、電力残量が所定の電力以下に達したとき、表示装置の以降の取り扱いについてオペレータが選択し、切り換えることができる。すなわち、オペレータは、電力低下の後も使用したい時間が比較的長いので消費電力を低減するように表示装置を切り換えることができる。また、使用時間が比較的短いため、書き換え速度を優先して消費電力を低下させないように表示装置を切り換えることができる。
以下、図を参照して本発明に係る表示装置の実施の形態1、実施形態2を説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の表示装置を説明するためのブロック図である。実施形態1の表示装置は、表示体に表示されている画像を、電力を供給することなく維持し、かつ、表示体にパルス状の電圧(パルス電圧)を印加して書き換える構成の表示装置である。このような表示装置としては、例えば、コレステリック液晶やネマティック液晶を使ったものが挙げられる。実施形態1では、コレステリック液晶を使った表示装置をFCR方式で駆動する表示装置を例示するものとする。
図示した表示装置は、画像を表示する表示画面を有する表示手段を備えている。実施形態1の表示手段は、ディスプレイ画面である表示体101と、表示体101に対して電圧を印加するデータ電極ドライバ103、走査電極ドライバ105を含む。
また、表示体101は、反射率の高または低によって画像を表示するものである。表示体101は、画像の白を最も高い反射率で表現するものとする。
また、実施形態1の表示装置は、表示体101の画像を書き換えるために使用される電力の残量を検知する電力残量検知手段である電圧測定回路115を備えている。電圧測定回路115は、表示装置に電力を供給する電源117の電圧を測定することによって表示装置の画像書き換えに使用可能な電力の残量を検知する。
さらに、実施形態1の表示装置は、電力残量検知手段によって電力残量が所定の電力以下に達したことが検知された場合、パルス電圧のパルス条件を調整する電力低減手段を備えている。実施形態1では、クロックパルス発生回路109及びコントローラ111が電力低減手段として機能する。
なお、クロックパルス発生回路109及びコントローラ111によるパルス条件の調整は、表示体101の画像書き換えに要する電力(以下、消費電力とも記す)を低減し、かつ、表示体101の白を表現する際の反射率が低下しない範囲で行われる。
また、実施形態1の表示装置は、表示体101に表示される画像のデータ(画像データ)を記憶するVRAM107を備えている。コントローラ111は、VRAM107から画像データを受け取り、画像データに応じてデータ電極ドライバ103、走査電極ドライバ105を制御してパルス電圧を出力させる。この制御は、画像を表示するためにオンされる画素、オフされる画素を決定するために行われる。
なお、パルス電圧の極性は、クロックパルス発生回路109が出力するクロックパルス信号に基づいて反転する。実施形態1のコントローラ111は、クロックパルス信号を入力し、信号のクロック周波数を変更することによって表示体101の画像書き換えに要する電力を低減する。実施形態1の周波数の変更による電力の低減は、周波数を低減することによって行われる。
また、実施形態1の表示装置は、データ電極ドライバ103、走査電極ドライバ105に電力を供給するドライバ電源113を備えている。コントローラ111は、ドライバ電源113を制御し、表示体101に印加されるパルス電圧の電圧値を低下させることにより、さらに表示体101の画像書き換えにかかる電力を低減する。
以上述べた実施形態1の表示装置は、以下のように動作する。すなわち、電圧測定回路115は、電源117の電圧値を常時測定している。そして、測定された電圧値が所定の値以下であった場合、クロックパルス発生回路109にクロックパルスの周波数を低下させるように指示する信号を出力する。クロックパルス発生回路109は、電圧測定回路115によって出力された信号を入力し、クロックパルス信号の周波数を低下させる。
図2は、表示体101に印加されるパルス電圧の周波数を低下させた例を示す図である。図2(a)は、電源117の電圧が所定の値以上の場合にデータ電極ドライバ103及び走査電極ドライバ105によって表示体101に印加されるパルス電圧を示す。図中のt1はフォーカルコニックリセットのためにパルス信号を印加する時間である。また、t2は画像を表示するために画素をオンするための選択パルスを印加する時間であり、t3は、パルス電圧が印加される総合的な電圧印加時間である。
また、図2(b)は、電源117の電圧が所定の値以下になった場合にデータ電極ドライバ103及び走査電極ドライバ105によって表示体101に印加されるパルス電圧を示す。図中のt1´はフォーカルコニックリセットのためにパルス信号を印加する時間である。また、t2´は画像を表示するために画素をオンするための選択パルスを印加する時間であり、t3´は、パルス電圧が印加される総合的な電圧印加時間である。なお、図2(a)、(b)は、共に横軸に時間を示し、縦軸に電圧を示している。
図2に示したように、実施形態1の表示装置は、電源117の電圧が所定の値以下になったとき、フォーカルコニックリセット、選択パルス共にパルス電圧の周波数を低下させている。また、実施形態1では、周波数を低下させるにあたってパルスの数(極性の反転回数。)を変更しない。このため、実施形態1では、周波数を低減させた場合に総合的な電圧印加時間が延長される。
以上述べた実施形態1によれば、パルス電圧の周波数を低下させたことによってクロックパルス発生回路109及びコントローラ111の消費電力を低減することができる。また、この際にパルス電圧の極性反転回数を維持して電圧の印加時間をt3からt3´に延長する。このことにより、実施形態1は、画面において画像の白を表現する反射率を高めることができる。
さらに、実施形態1では、電圧の印加時間を延長したことによって白を表現する反射率が高まるので、コントローラ111がドライバ電源113を制御して印加される電圧値(ピーク値)をも低くするものとした。印加電圧のピーク値を、図2中にP1、P2、P1´、P2´として示す。図2(b)に示すピーク値P1´、P2´は、図2(a)中に示したP1、P2よりも低い値となっている。
パルス電圧のピーク値を低くしたことにより、実施形態1は、表示体101の消費電力をも低減し、表示装置をさらに省力化することができる。
以上述べた実施形態1は、クロックパルス発生回路109にクロックパルスの周波数を低下させることによってパルス電圧の周波数を低下させる。このため、コントローラ111にかかる負荷を増やすことなく周波数を低下させることができる。このような実施形態1は、コントローラ内部の構成を簡単なものにできるという利点もある。
なお、実施形態1は、以上述べた構成に限定されるものではない。例えば、実施形態1の表示装置は、周波数を低下させた場合に極性の反転回数を維持するものに限定されるものではない。すなわち、実施形態1の表示装置は、消費電力が低減するのであれば、電圧の印加時間を延長した場合に極性反転回数を増やしてもよい。このように構成した場合、液晶の劣化を緩和する効果がいっそう高くなる。
また、実施形態1は、パルス電圧の周波数を低下させることなく、極性の反転回数を低減することによって表示装置の消費電力を低減させるものであってもよい。
さらに、実施形態1は、電源117の電圧低下時に自動的に消費電力を低減される構成に限定されるものではない。すなわち、実施形態1は、表示装置に電源117の電圧が所定の値以下になったことをオペレータに知らせる手段と、オペレータが表示装置の消費電力を低下させるか否かを切り換える切換手段とを設けることも可能である。
図3は、表示装置の消費電力を低下させるか否かを切換可能にした構成を示す図である。図示した表示装置は、図1に示した表示装置に加え、電源117の電圧が所定の値以下になったことをオペレータに通知する通知ランプ303と、オペレータによって操作される切換ボタン301とを設けたものである。
図3に示した構成では、電圧測定回路115が、電源117の電力残量が所定の電力以下に達したことを外部に通知する電力低下通知手段である通知ランプ303を備えたものである。また、図3に示した表示装置は、消費する電力を低減するか否をオペレータに選択させる電力低下選択手段である切換ボタン301を備えている。オペレータは、通知ランプ303の点灯や点滅等によって電力残量の低下を認識し、消費電力を低減するか否か判断する。そして、消費電力を低減させると判断した場合、切換ボタン301を操作して上記したいずれかの方法で表示装置の消費電力を低減させる。
また、実施形態1の表示装置は、通知ランプ303による通知後に限らず、オペレータが切換ボタン301を操作したことによって消費電力を低下させることができる。このような構成によれば、オペレータは、表示装置の使用当初から表示装置を省電力化し、より長い時間表示装置を給電することなく使用することが可能である。
さらに、実施形態1の通知ボタン303は、電源117の電力残量の低下によってパルス電圧を調整しても表示体101における画像書き換えが継続できなくなったことを外部に通知することもできる。
このような構成は、例えば、消費電力を低減させるために設定された所定の電圧以下の電圧(表示不可能電圧値とする。)を電圧測定回路115に設定する。そして、電圧測定回路115が、測定された電圧が表示不可能電圧値に達した場合、表示不可能であることを示す信号を通知ランプ303に送信する。通知ランプ303は、この信号を受信した場合に点灯等してオペレータに表示不可能であることを通知する。
なお、通知ランプ303を用いて電力残量低下と表示不可能との情報をオペレータに通知場合、例えば一方を点灯、他方を点滅によって通知することによって両者をオペレータに識別させることができる。また、電力残量低下時と表示不可能時とで点灯光あるいは点滅光の色を異ならせることも考えられる。
さらに、実施形態1は、通知ランプ303を用いて電力残量低下と表示不可能との両方を通知するものに限定されるものでなく、各通知に応じて専用のランプを複数設けるものであってもよい。また、通知手段をランプに限定するものでなく、ブザーや音声等によって表示装置の状態をオペレータに通知してもよい。
次に、以上述べた実施形態1の効果について説明する。図4は、実施形態1で得られる効果について説明するための図であって、本発明の発明者が実測したFCR方式におけるパルス電圧とリセットされた液晶の反射率との関係を示している。図4において、縦軸が反射率を示し、横軸がパルス電圧の値を示している。反射率は、画像書き換え終了時の液晶の色の程度を表すもので、高いほど液晶が白色に近く、画像の白地の表示状態が良好であることを示している。
また、図4中に示す3種のプロットは、それぞれ10ms、50ms、200msの電圧印加時間を示している。図4によれば、電圧の印加時間が長いほど低い印加電圧値で高い反射率を得ることができることがわかる。より具体的には、リセット時に充分な反射率(反射率Rで示す)を得る場合、電圧印加時間が200msの場合には40Vの電圧を印加すればよく、電圧印加時間が50msの場合には43Vの電圧を印加する必要が生じる。また、電圧印加時間が10msの場合、50V以上の電圧を印加しなければ反射率Rを得ることができない。
したがって、通常時1ラインあたりの選択期間を10msに設定し、表示体101の省電力化時に200msにした場合、極性反転の回数が一定であれば、省電力化時には通常時の64%の電力で表示体101が動作でき、消費電力を36%低減することができる((40/50)2×100=64)。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。なお、実施形態2の構成は、実施形態1で図3に示した構成と同様であるため、図示を省くものとする。
実施形態2は、コントローラ111に外部から入力されるクロックパルス周波数が一定であり、コントローラ111が電圧出力タイミング調整機能と、極性反転回数変更機能を有する点で実施形態1と相違する。電圧測定回路115は、電源117の電力残量が所定の値以下になったことを示す信号をコントローラ111に入力する。
実施形態2は、クロックパルス発生回路109が常に一定の周波数でクロックパルス信号を出力する。表示体101に印加されるパルス電圧の周波数は、コントローラ111自身が電圧出力タイミングを調整することによって変更することができる。実施形態2のコントローラ111は、このときに極性の反転回数を一定に維持することもでき、低減することもできる。さらに、印加される電圧値を低減することもできる。これにより、実施形態1と比較してより柔軟な波形生成が可能となる。
実施形態2のコントローラ111は、消費電力低減の手法を組み合わせて消費電力低減のモードを設定し、設定されたモードのいずれかによって表示装置を動作させる。消費電力低減のモードは、例えば、パルス電圧の極性反転の回数を維持しながらパルス電圧の周波数を低減するモード1、パルス電圧の電圧印加時間及びピークの電圧値を一定に維持しながら周波数を低減するモード2、パルス電圧の電圧印加時間を延長すると共にピークの電圧値を低減し、かつ周波数を低減するモード3が考えられる。実施形態1は、このようなモード1、モード2、モード3の少なくとも1つの動作モードで動作することによって表示体101が消費する電力を低減することができる。
図5(a)、(b)、(c)、(d)は、実施形態2の動作モードについて説明するための図である。図5(a)は、通常時、表示体101に加えられるパルス電圧である。図5(a)に示したパルス電圧は、ピーク電圧値がP3であって、時間t4の間に6回の極性反転が起こる周波数を持つ。
図5(b)は、モード1で表示装置が動作する際のパルス電圧を示している。モード1では、パルス電圧の極性反転の回数を6回に維持しながら、パルス電圧の周波数を低減する。なお、モード1は、周波数を低減して極性反転の回数が一定であることから、電圧の印加時間が必然的にt4よりも長くなる。図5(b)に示した例では、周波数を1/2にし、電圧印加時間を2倍にした例を示す。
電圧印加時間を2倍にした実施形態2では、通常時の反射率と同等の反射率を得るために必要な印加電圧値が小さくてよい。このため、図5(b)に示した例では、印加電圧のピーク電圧値もP3からP4へ低減し、省電力化の効果をいっそう高めることができる。なお、印加電圧のピーク電圧値をP3からP4へ低減した場合、消費電力を(P4/P3)2に低減することができる。
図5(c)は、モード2で表示装置が動作する際のパルス電圧を示している。モード2では、パルス電圧の電圧印加時間をt4に維持し、かつ、ピークの電圧値をP3に維持する。そして、周波数を低減するので、必然的に極性反転回数が低減する。図5(c)に示した例では、極性反転回数が6回から2回に低減しているので、消費電力を通常時の1/3に低減することができる。
図5(d)は、モード3で表示装置が動作する際のパルス電圧を示している。モード3では、パルス電圧の電圧印加時間を延長すると共にピークの電圧値を低減し、かつ周波数を低減する。図5(d)に示した例では、電圧印加時間を2倍にしてピーク電圧値をP3からP4へ低減する。さらに、周波数を低減すると共に極性反転回数を6回から2回に低減している。このようなモード3によれば、消費電力を(P4/P3)2×1/3に低減することができる。
また、実施形態2において、図3で説明した切換ボタンを設ける場合、切換ボタンをモード1、モード2、モード3から任意の動作モードを選択可能に構成し、オペレータが所望の省電力モードを選択可能にしてもよい。このような構成によれば、モード1ないし3の省電力化によって得られる表示装置の書き換え速度や表示体101の白地の状態からオペレータが所望の動作モードを選択することができる。
さらに、極性の反転回数を減らすモードで表示装置を動作させる実施形態2は、動作の間に液晶の品質が劣化するおそれがある。液晶品質劣化を防ぐため、実施形態2は、例えばコントローラ111が極性反転回数を低減しながら連続して動作した時間を計時する。そして、計時された動作時間が所定の時間に達した場合、通知ランプ303等によって通知する。オペレータは、通知によって液晶が劣化するおそれがあることを認識し、極性反転回数を低減するモード2、またはモード3による動作を続行するか否かを判断することができる。
また、以上の構成は、コントローラ111が極性反転回数を低減しながら連続して動作した時間を計時するものに限定されるものではない。例えば、極性反転回数を低減して動作した時間を計時すると共に加算し、加算時間が所定の時間に達したときオペレータに通知するものであってもよい。
以上述べた本発明の実施形態1、実施形態2によれば、表示体の書き換え速度または液晶劣化の緩和より消費電力の低減を優先した動作のモードを設定することができる。そして、電力残量が所定の値よりも低下したとき、必要に応じて消費電力低減を優先したモードで表示装置を動作させることができる。
さらに、実施形態1、実施形態2は、電力残量が所定の値以下になったことを、オペレータに通知することができる。このため、オペレータは、電力残量が所定の値以下に達したとき、以降の表示装置の取り扱いについて判断することができる。さらに、実施形態1、実施形態2は、オペレータの判断によって動作のモードを選択することが可能である。このため、実施形態1、実施形態2は、電力残量が所定の値に達した後、オペレータが望むように表示装置を動作させることができる。
本発明の実施形態1の表示装置を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態1において表示体に印加されるパルス電圧の周波数を低下させた例を示す図である。 本発明の実施形態1において、オペレータが表示装置の消費電力を低下させるか否かを選択可能にした構成を示す図である。 本発明の実施形態1で得られる効果について説明するための図である。 本発明の実施形態2の動作モードについて説明するための図である。
符号の説明
101 表示体、103 データ電極ドライバ、105 走査電極ドライバ、
109 クロックパルス発生回路、111 コントローラ、
113 ドライバ電源、 115 電圧測定回路、117 電源
301 切換ボタン、303 通知ランプ

Claims (6)

  1. 表示体に表示されている画像を、電力を供給することなく維持し、かつ前記表示体にパルス状の電圧を印加して画像を書き換える表示装置であって、
    反射率の高または低によって画像を表示する表示体と、
    前記表示体に表示されている画像を書き換えるために使用可能な電力の残量が所定の電力以下に達した場合、前記電圧のパルス条件を変更する電力低減手段と、
    前記電力低減手段の動作を切り換える切換手段と、
    を備え、
    前記電力低減手段は、前記パルス電圧の極性反転の回数を維持しながら前記パルス電圧の周波数を低減する第1のモード、前記パルス電圧が印加される総合的な電圧印加時間及びピーク電圧値を一定に維持しながら前記パルス電圧の周波数を低減する第2のモード、前記電圧印加時間を延長すると共にピークの電圧値を低減し、かつ前記パルス電圧の周波数を低減する第3のモード、の3つのモードで動作し、
    前記切換手段により前記電力低減手段の動作モードが前記3つのモードのいずれか1つに切り換えられることによって前記表示画面の書き換えに要する電力を低減することを特徴とする表示装置。
  2. 前記電力低減手段が前記第1のモードで動作する場合、さらに前記電圧印加時間を延長し、
    前記電力低減手段が前記第2のモードまたは前記第3のモードで動作する場合、さらに前記パルス電圧の極性反転の回数を低減する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記使用可能な電力の残量を検知する電力残量検知手段をさらに備え、
    前記電力低減手段は、前記電力残量検知手段によって前記使用可能な電力の残量が所定の電力以下に達したことが検知された場合、前記電圧のパルス条件を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記電力低減手段は、前記表示体において高い反射率で表現される領域の反射率を維持できる範囲で前記電圧のパルス条件を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記電力残量検知手段は、電力残量が所定の電力以下に達したことを外部に通知する電力低下通知手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記電力低下通知手段は、さらに、電力残量の低下によってパルスの条件を調整しても前記表示画面における画像の書き換えが継続できなくなったことを外部に通知することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
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