JP4625425B2 - シリンダヘッドのオイル通路構造 - Google Patents

シリンダヘッドのオイル通路構造 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンのシリンダヘッドに形成されるオイル落とし孔と、前記シリンダヘッドに形成されるオイル溜まりから前記オイル落とし孔を隔てる壁部と、前記壁部を貫通して前記オイル溜まりから前記オイル落とし孔へのオイルの流動を可能にするオイル連通路とを備えるシリンダヘッドのオイル通路構造に関する。
エンジンのシリンダヘッドの上面に吸気バルブおよび排気バルブのバルブスプリングの下端を支持するばね受容孔を凹設すると、そのばね受容孔に動弁機構を潤滑したオイルが溜まって排出されなくなる問題がある。そこで、ばね受容孔とシリンダヘッドの側縁に形成したオイル落とし孔との間を遮るように突出する橋絡部にオイル案内溝を貫通させ、ばね受容孔に溜まったオイルをオイル案内溝を通してオイル落とし孔に排出するものが、下記特許文献1により公知である。
特開平4−112910号公報
ところで、エンジンの動弁機構には、油圧タペットのようなオイル利用部材がシリンダヘッドに穿設した保持孔に嵌合して保持される場合がある。このような場合に、油圧タペットから保持孔内にリークしたオイルを排出するためのオイル排出孔を設けることが必要になり、オイル排出孔を加工するためのコストが嵩んだり、オイル排出孔を形成するスペースを確保するためにシリンダヘッドが大型化したりする可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジンのシリンダヘッドに設けられたオイル利用部材からリークするオイルを、特別のオイル排出孔を設けることなく排出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのシリンダヘッドに形成されるオイル落とし孔と、前記シリンダヘッドに形成されるオイル溜まりから前記オイル落とし孔を隔てる壁部と、前記壁部を貫通して前記オイル溜まりから前記オイル落とし孔へのオイルの流動を可能にするオイル連通路とを備えるシリンダヘッドのオイル通路構造において、前記壁部には、シリンダ列線方向に直線的に延びるオイル供給通路と、シリンダ列線方向に配置されて前記オイル供給通路から供給されるオイルで作動する複数の油圧タペットを保持する複数の保持孔とが形成され、かつ前記オイル供給通路と前記オイル連通路とが前記保持孔を介して連通することを特徴とするシリンダヘッドのオイル通路構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記オイル落とし孔の開口部よりも前記オイル溜まりが高くなるように、前記シリンダヘッドが傾いて配置されることを特徴とするシリンダヘッドのオイル通路構造が提案される
請求項1の構成によれば、シリンダヘッドに形成されるオイル落とし孔とオイル溜まりとを隔てる壁部を貫通するようにオイル連通路を形成したので、オイル溜まりに溜まったオイルをオイル連通路を介してオイル落とし孔に導くことができる。シリンダヘッドの壁部にオイル供給通路と、このオイル供給通路から供給されるオイルにより作動する油圧タペットを保持する保持孔とを形成し、オイル供給通路とオイル連通路とを保持孔を介して連通させたので、オイル供給通路から油圧タペットに供給されたオイルの一部が保持孔内に漏れても、そのオイルをオイル連通路を利用して排出することができる。これにより、壁部に特別のオイル排出孔を形成する必要がなくなり、壁部の加工コストの削減および壁部の小型化が可能になる。しかもオイル供給通路はシリンダヘッドの壁部内をシリンダ列線方向に直線的に延び、シリンダ列線方向に複数設けられた油圧タペットの保持孔に連通するので、複数の油圧タペットに確実にオイルを供給することを可能にしながら、オイル供給通路の加工コストを削減するとともにシリンダヘッドの壁部の大型化を防止することができる。
また請求項2の構成によれば、シリンダヘッドを傾斜して配置することでオイル落とし孔の開口部よりもオイル溜まりが高くなるようにしたので、オイル溜まりに溜まったオイルを重力で確実にオイル落とし孔に導くことができる
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の実施の形態を示すもので、図1はディーゼルエンジンのシリンダヘッドの平面図(図2の1−1線矢視図)、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3部拡大断面図、図4は図2においてヘッドカバーを取り除いた状態での4方向矢視図である。
図1および図2に示すように、自動車に搭載される直列4気筒のディーゼルエンジンは、シリンダブロック11に形成された4個のシリンダ11a…に摺動自在に嵌合する4個のピストン12…を備えており、各ピストン12の頂面にリエントラント型の燃焼室13が凹設される。シリンダブロック11の上面に結合されるシリンダヘッド14の下面に、各ピストン12の頂面に対向する吸気バルブ孔15,15と排気バルブ孔16,16とが開口しており、吸気バルブ孔15に吸気ポ−ト17が連通し、排気バルブ孔16に排気ポート18が連通する。
吸気バルブ19は、吸気バルブ孔15を開閉するバルブボディ19aと、バルブボディ19aに連なるバルブステム19bとを備えており、シリンダ軸線Lに対して平行に配置されたバルブステム19bはバルブガイド20に摺動自在に支持され、吸気バルブスプリング21により閉弁方向に付勢される。一端が油圧タペット22に支持された吸気ロッカーアーム23の他端が吸気バルブ19のステムエンドに当接し、中間部に設けたローラ24が吸気カムシャフト25に設けた吸気カム26に当接する。
排気バルブ27は、排気バルブ孔16を開閉するバルブボディ27aと、バルブボディ27aに連なるバルブステム27bとを備えており、シリンダ軸線Lに対して平行に配置されたバルブステム27bはバルブガイド28に摺動自在に支持され、排気バルブスプリング29により閉弁方向に付勢される。一端が油圧タペット30に支持された排気ロッカーアーム31の他端が排気バルブ27のステムエンドに当接し、中間部に設けたローラ32が排気カムシャフト33に設けた排気カム34に当接する。
このような構成を備えた動弁機構35は、シリンダヘッド14の上面に結合されるヘッドカバー36により覆われる。
このディーゼルエンジンはエンジンルームに横置きに搭載されるもので、車体前方を向く排気側が高くなり、車体後方を向く吸気側が低くなるように角度θだけ傾斜している(図2参照)。シリンダヘッド14およびヘッドカバー36により区画された動弁室37には、そこに収納された動弁機構35を潤滑すべく、図示せぬオイルジェットからオイルが供給される。動弁室37において動弁機構35を潤滑したオイルをシリンダブロック11の側壁内部を経てオイルパン(図示せず)に戻すべく、動弁室37の最も低い部分、つまり吸気側の端部に3個のオイル落とし孔38…の開口部38a…が開口する。
吸気側の油圧タペット22…は4個のシリンダ11a…に対して合計8個設けられる。シリンダヘッド14の上面にシリンダ列線Lの一側に沿って土手状に盛り上がる壁部39が突設されており、この壁部39に下向きに穿設された8個の保持孔39a…に8個の油圧タペット22…がそれぞれ嵌合して保持される。同様に排気側の油圧タペット30…は4個のシリンダ11a…に対して合計8個設けられる。シリンダヘッド14の上面にシリンダ列線Lの他側に沿って土手状に盛り上がる壁部40が突設されており、この壁部40に下向きに穿設された8個の保持孔40a…に8個の油圧タペット30…がそれぞれ嵌合して保持される。
シリンダヘッド14の上面に形成された吸気側の壁部39のシリンダ列線L側に下向きに窪んだオイル溜まり41が形成される。従って、オイル溜まり41と3個のオイル落とし孔38…とは吸気側の壁部39を挟んで両側に配置されることになり、オイル溜まり41に溜まったオイルは壁部39に遮られてオイル落とし孔38…に流入できなくなる。そこで、壁部39を横断するように貫通する3本のオイル連通路39b…により、オイル溜まり41のオイルをオイル落とし孔38…の開口部38a…へと導くようになっている。オイル連通路39b…はシリンダヘッド14の側壁側から機械加工されるが、その開口端はオイルの流出を阻止するキャップ42…で閉塞される。
吸気側の8個の油圧タペット22…にオイルを供給すべく、壁部39の内部にシリンダ列線Lと平行に1本の直線状のオイル供給通路39cが形成されており、このオイル供給通路39cは8個の保持孔39a…の全てに連通する。このように、壁部39の内部に設けた1本の直線状のオイル供給通路39cを8個の油圧タペット22…の保持孔39a…に連通させたので、8個の油圧タペット22…にオイルを供給するための構造を簡素化することができる。そして吸気側の8個の油圧タペット22…のうち、3個の油圧タペット22…の保持孔39a…が、それぞれオイル連通路39b…に連通する(図2および図3参照)。
排気側の8個の油圧タペット30…にオイルを供給すべく、壁部40の内部にシリンダ列線Lと平行に1本の直線状のオイル供給通路40cが形成されており、このオイル供給通路40cは8個の保持孔40a…の全てに連通する。このように、壁部40の内部に設けた1本の直線状のオイル供給通路40cを8個の油圧タペット30…の保持孔40a…に連通させたので、8個の油圧タペット30…にオイルを供給するための構造を簡素化することができる。排気側の8個の保持孔40a…の底部とシリンダヘッド14の上面とが、それぞれオイル排出孔40d…で連通する。
尚、吸気側の前記3個の油圧タペット22…以外の5個の油圧タペット22…の保持孔39a…は、排気側のオイル排出孔40d…と同じ構造のオイル排出孔(図示せず)でシリンダヘッド14の上面に連通している。
吸気側の油圧タペット22および排気側の油圧タペット30は同一構造であるため、その代表として吸気側の油圧タペット22の構造を、図3に基づいて説明する。
油圧タペット22は、有底円筒状のボディ51と、ボディ51の底壁51a側に摺動自在に嵌合するプランジャ52と、ボディ51の開口部51b側に摺動自在に嵌合し、下端がプランジャ52に当接するとともに、上端が吸気ロッカーアーム23に当接するプッシュロッド53と、プランジャ52およびプッシュロッド53間に区画されたリザーバ54と、ボディ51の底壁51aおよびプランジャ52間に区画された高圧室55と、プランジャ52の下端に設けられたチェックバルブ56と、プランジャ52およびプッシュロッド53を吸気ロッカーアーム23側に付勢するスプリング57とを備える。
油圧タペット22のボディ51が壁部39の保持孔39aに嵌合して保持された状態で、ボディ51に外周に形成した環状溝51c、ボディ51を貫通する通孔51dおよびプッシュロッド53を貫通する通孔53aを介して、壁部39のオイル供給通路39cが油圧タペット22のリザーバ54に連通する。従って、図示せぬオイルポンプから供給されるオイルは、オイル供給通路39cから油圧タペット22のリザーバ54に供給される。プッシュロッド53の頂部には、吸気ロッカーアーム23との接触部を潤滑するオイルを供給するための通孔53bが形成される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
吸気カムシャフト25が回転すると吸気カム26にローラ24を押圧された吸気ロッカーアーム23が油圧タペット22を支点として揺動し、吸気バルブ19のステムエンドを吸気バルブスプリング21の弾発力に抗して押圧することで開弁駆動する。また排気カムシャフト33が回転すると排気カム34にローラ32を押圧された排気ロッカーアーム31が油圧タペット30を支点として揺動し、排気バルブ27のステムエンドを排気バルブスプリング29の弾発力に抗して押圧することで開弁駆動する。
吸気側の油圧タペット22は吸気バルブ19の熱膨張や摩耗に伴うバルブクリアランを吸収するためのもので、吸気カム26のカムリフトが開始される前は、スプリング57の弾発力でプランジャ52およびプッシュロッド53を押し上げることでバルブクリアランが0に保たれる。このとき高圧室55にはオイルが充満している。
吸気カム26のカムリフトが開始されると、吸気ロッカーアーム23によりプランジャ52およびプッシュロッド53に下向きの荷重が加わるが、チェックバルブ56が閉弁することでプランジャ52およびプッシュロッド53は基本的に移動しない。但し、ボディ51の内壁とプランジャ52およびプッシュロッド53の外壁との間の微小なクリアランスを通して高圧室55のオイルが僅かにリークするため、プランジャ52およびプッシュロッド53はオイルのリーク分だけ僅かに下降する。
このようにしてプランジャ52およびプッシュロッド53が僅かに下降すると、吸気カム26のカムリフトの最終部分に差しかかったときに吸気ロッカーアーム23からプッシュロッド53に荷重が加わらなくなるため、スプリング57の弾発力でプランジャ52およびプッシュロッド53がロッカーアーム23に追従するように上昇し、バルブクリアランが0に保たれる。このときチェックバルブ56が開弁してリザーバ54のオイルが高圧室55に充填される。またリザーバ54のオイルはプッシュロッド53の上端の通孔53bから流出し、プッシュロッド53とロッカーアーム23との摺動部を潤滑する。
排気側の油圧タペット30の機能は、上述した吸気側の油圧タペット22の機能と同一である。
ところで、動弁室37に供給されたオイルは動弁機構35を潤滑した後、吸気側が低くなるように傾斜したシリンダヘッド14の上壁を伝わって流れ、3個のオイル落とし孔38…を通ってオイルパンに戻される必要がある。ところが実際には、シリンダヘッド14の上壁には土手状の壁部39が突出しており、その直前方(排気側)にはオイル溜まり41が形成されているため、オイル溜まり41に溜まったオイルは壁部39に遮られてオイル落とし孔38…にスムーズに流入することができなくなる。
しかしながら、本実施の形態によれば、壁部39に3個のオイル連通路39b…を形成したことにより、オイル溜まり41のオイルは3個のオイル連通路39b…を通過してオイル落とし孔38…にスムーズに流入することができる。このとき、シリンダヘッド14の吸気側が排気側よりも低くなるように傾斜しているため、オイル溜まり41のオイルは重力によって一層スムーズにオイル落とし孔38…に流入することができる。
油圧タペット22は壁部39の保持孔39aに微小な隙間を介して精度良く嵌合しているため、その装着時に保持孔39aの底部に閉じ込められた空気を逃がさないと油圧タペット22の装着ができなくなる。しかしながら、吸気側の8個の油圧タペット22…のうちの3個の油圧タペット22…の保持孔39a…の底部は3個のオイル連通路39b…に連通しているため、閉じ込められた空気をオイル連通路39b…に逃がすことで油圧タペット22…の装着を支障なく行うことができる。
また壁部39のオイル供給通路39cから供給されたオイルの一部は、油圧タペット22…のボディ51…の外面と保持孔39a…の内面との間にリークするが、前記3個の油圧タペット22…の保持孔39a…の底部は3個のオイル連通路39b…に連通しているため、リークしたオイルをオイル連通路39b…からオイル落とし孔38…に排出し、前記オイルの圧力で油圧タペット22…が保持孔39a…から浮き上がるのを防止することができる。
一方、排気側の8個の油圧タペット30…の保持孔40a…と、吸気側の残りの5個の油圧タペット22…の保持孔39a…とはオイル連通路39b…に連なっていないため、前記空気や漏れたオイルを排出するためにオイル排出孔40d…(図2参照)を特別に加工することが必要となる。尚、吸気側の残りの5個の油圧タペット22…の保持孔39a…に連通するオイル排出孔は図示されていない。
以上のように、オイル落とし孔38…とオイル溜まり41との間を遮るように***する壁部39を貫通するオイル連通路39b…を形成したので、オイル溜まり41に溜まったオイルをオイル連通路39b…を介してオイル落とし孔38…に導き、オイルパンに排出することができる。しかも前記壁部39に形成されて油圧タペット22…を保持する保持孔39a…をオイル連通路39b…に連通させたので、壁部39に形成したオイル供給通路から油圧タペット22…に供給されたオイルが保持孔39a…にリークしても、そのオイルをオイル連通路39b…を利用してオイル落とし孔38…に導くことが可能となる。これにより、壁部39に特別のオイル排出孔を形成する必要がなくなり、壁部39の加工コストの削減および壁部39の小型化が可能になる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である
ディーゼルエンジンのシリンダヘッドの平面図(図2の1−1線矢視図) 図1の2−2線断面図 図2の3部拡大断面図 図2においてヘッドカバーを取り除いた状態での4方向矢視図
14 シリンダヘッド
22 油圧タペッ
38 オイル落とし孔
38a 開口部
39 壁部
39a 保持孔
39b オイル連通路
39c オイル供給通路
41 オイル溜まり
L シリンダ列線

Claims (2)

  1. エンジンのシリンダヘッド(14)に形成されるオイル落とし孔(38)と、前記シリンダヘッド(14)に形成されるオイル溜まり(41)から前記オイル落とし孔(38)を隔てる壁部(39)と、前記壁部(39)を貫通して前記オイル溜まり(41)から前記オイル落とし孔(38)へのオイルの流動を可能にするオイル連通路(39b)とを備えるシリンダヘッドのオイル通路構造において、
    前記壁部(39)には、シリンダ列線(L)方向に直線的に延びるオイル供給通路(39c)と、シリンダ列線(L)方向に配置されて前記オイル供給通路(39c)から供給されるオイルで作動する複数の油圧タペット(22)を保持する複数の保持孔(39a)とが形成され、かつ前記オイル供給通路(39c)と前記オイル連通路(39b)とが前記保持孔(39a)を介して連通することを特徴とするシリンダヘッドのオイル通路構造。
  2. 前記オイル落とし孔(38)の開口部(38a)よりも前記オイル溜まり(41)が高くなるように、前記シリンダヘッド(14)が傾いて配置されることを特徴とする、請求項1に記載のシリンダヘッドのオイル通路構造
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