JP4620895B2 - 管端溶接部などの検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管またはその溶接部の欠陥や状態を超音波探触子を用いて検査するための検査装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
反応器の触媒充填管や熱交換器の伝熱管等では、図8に示すように、管100の端部をプレート状の管板101の孔に嵌入し、その周縁102を溶接して管板101と一体化している。
ところが、溶接不良のため溶接部に溶け込み不足等があると、使用過程での熱応力を受けて漏洩等の問題が生じるため、このような欠陥の有無を事前に検査することが求められる。
【0003】
従来より溶接部の欠陥の検査には超音波探傷試験が行われている。この試験は、超音波探傷器のデイスプレイに表示される反射エコーから欠陥エコーを識別して、そのエコーのビーム路程、エコー高さ等から欠陥の位置と欠陥サイズの推定を行うものである。
しかし、図9に示すように、管100の端部における溶接部103のルート部105を超音波探触子104で検査する場合には、管外表面からの反射エコーと溶け込み不足等の溶接欠陥からの反射エコーとを分離して評価することは不可能である。
【0004】
そこで、以下のような方法を用いて検査を実施している。
図9では、溶接部103のうち、特に溶け込み不足や融合不良等の溶接欠陥106を生じやすいルート部105の検査を行っている。すなわち、管100と管板101とが正常に溶け込んだ溶接部103では、ルート境界部での反射エコーの高さは管外面107からの反射エコーの高さに対してほぼ半減する。これに対して、ルート部105に溶接欠陥106があると、当該欠陥106による高い反射エコーが表示されるため、欠陥106を発見することが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
超音波探傷器による溶接部103の検査では、図10に示すように、探触子104の表面を管100の内面に当接させた状態で、管100の軸心Cを中心として周方向に探触子104を回転させ、走査させている。そして一個所の操作が完了すると、探触子を軸方向にわずかにずらせ、その位置でさらに探触子を回転させて周方向に走査させている。このように探触子は軸方向にわずかにずらせながら、各軸方向の位置ごとに反射エコーの分布を測定するのであるが、軸方向にずらせるときはノギスを用いて0.1〜0.05mm単位でずらせ、そのずらせた位置に固定した上で探触子104を回転させている。
しかしながら、管100内でのノギスを用いた測定はきわめて煩雑であり、しかも精度が低く、再現性に乏しいという問題がある。また、探触子104を軸方向にずらせるとき、必ずしも軸心と平行に移動せず、管100の表面からの間隔が変化するおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、探触子の軸方向の位置を簡単かつ正確に定めることができ、測定の再現性が高い管端溶接部などの検査装置を提供することである。
さらに本発明の他の目的は、探触子の移動方向を管の軸心方向に正確に沿わせることができる検査装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の管端溶接部などの検査装置は、検査対象である円筒形の管の端部に設置されるハウジングと、このハウジング内に軸方向に移動しないように保持され、前記ハウジングに対して回転自在に設けられたナットと、前記ナットを回転駆動するモーターと、外周面に前記ナットと螺合する雄ネジを有し、ハウジングに対して回転自在かつ軸方向移動自在に設けられる駆動軸と、前記駆動軸を回転駆動するモーターと、前記駆動軸に取り付けられる超音波探触子と、前記駆動軸を回転駆動するモーターとナットを回転駆動するモーターとを同調して回転させる制御機構とを備えたことを特徴とする。
【0008】
このように、本発明では、軸方向に移動しないように設けられるナットと、そのナットと螺合する雄ネジを備えた駆動軸と、駆動軸を回転駆動するモーターとを備えているので、モーターを回転させると、駆動軸はナットによって案内され、回転しながら軸方向に螺進する。そのため、駆動軸に設けられた探触子は螺旋状の軌跡を描きながら、連続的に管の内面を走査していく。その場合、モーターの回転数と探触子の位置とが正確に対応しているので、測定位置を正確に定めることができ、再現性が高い。しかも管の内周面の全体を連続的に走査するので、測定が容易である。
【0009】
さらに前記ナットがハウジングに対して回転自在に設けられ、そのナットを回転駆動するモーターを備えており、前記駆動軸を回転駆動するモーターとナットを回転駆動するモーターとを同調して回転させる制御機構を備えているので、両方のモーターを同調して回転させることにより、探触子を軸方向の同じ高さ位置に設定したまま周方向に走査させることができる。さらに駆動軸のモーターを停止させて第2のモーターのみを回転させることにより、探触子を軸方向に任意の寸法だけずらせることができる。それにより管内の全体を任意のピッチで走査することができる。また、両方のモーターを、互いに異なる回転数で同時に回転させることにより、細かなピッチあるいは粗いピッチで螺旋状に走査させることもできる。
【0010】
さらに本発明の検査装置においては、前記ハウジングの軸線と平行に、検査対象の管から離れている他の管内に挿入される第1の支持具と、駆動軸と第1の支持具を結ぶ第1の線と交わる第2の線上に配置される第2の支持具とが設けられており、駆動軸と第1支持具の間隔および駆動軸と第2支持具の間隔がそれぞれ調節自在に構成されているものが好ましい。この検査装置は、検査対象である管から離れた2本の管にそれぞれ第1の支持具と第2の支持具を挿入することにより、測定対象の管の軸心に駆動軸の軸心を正確に合わせることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜7を参照して説明する。
図1はこの実施形態にかかる検査装置の全体の概要を示す断面図である。図1において、1はハウジングであり、そのハウジング1の内部には、駆動機構2を介して駆動軸3が回転自在かつ軸方向移動自在に収容されている。ハウジング1には駆動軸3を駆動するための第1モーターM1および第2モータM2が取り付けられている。駆動軸3の下端部にはセンサー部4が設けられている。センサー部4は測定対象の管5内に挿入される円柱状の部材である。前記ハウジング1は、保持具6によって検査対象の管5に隣接する管5aの上、あるいはそれらの端部に溶接されている管板7の上に保持される。ハウジング1には、保持板8が取り付けられ、その保持板8に、離れている管5bに挿入される支持具9が取り付けられている。
【0012】
図2は図1の示す検査装置10の駆動機構2を拡大して示している。前記ハウジング1は円筒状の下部ハウジング11と、同心状にその上部に配置される第2ハウジング12に分かれている。下部ハウジング11の上端には板状の下部ベース13がネジ14で取り付けられ、上部ハウジング12の下端には板状の上部ベース15がネジ16で取り付けられている。下部ベース13と上部ベース15とは、それらの間に介在される複数本のパイプ状のスペーサ17と、それらのスペーサを貫通するネジ17aによって間隔をあけて固定されている。
【0013】
さらに下部ハウジング11の上端の内部には、筒状のナットホルダー18がベアリング19を介して回転自在に保持されている。ナットホルダー18の内部には、ナット20が嵌合され、キー21によって回転しないように固定されている。前記駆動軸3の外周には、そのナット20と螺合する雄ネジ22が形成されている。ナット20の雌ネジおよび駆動軸3の雄ネジ22は、たとえば軸方向の荷重に耐えうる台形ネジが好ましい。雄ネジ22および雌ネジには、ボールネジを用いてもよい。なお符号23はナット20を保持し、その軸方向の移動を止める止め輪である。
【0014】
ナットホルダー18の外周にはフランジ24が設けられており、そのフランジ24に、ネジ24aによってリング状の第1ギヤ25が同心状に固定されている。前記第1モーターM1は下部ベース13にネジ26で取り付けられており、その第1モーターM1の出力軸に第1ピニオン27が固定されている。第1ピニオン27は前記第1ギヤ25と噛み合っている。第1モータM1と出力軸との間に設ける減速機は、たとえばウオーム減速機などの自己拘束型の減速機とするのが好ましい。
【0015】
上部ハウジング12の内部には、ベアリング31を介してブッシュホルダー32が回転自在に収容されている。ブッシュホルダー32の下端は、ナットホルダー16の上端外周に取り付けられたボールベアリング33の外輪によって支持されている。ブッシュホルダー32の内部には、筒状のスプラインブッシュ(スプラインナット)34が嵌合され、キー35によって回転しないように固定されている。スプラインブッシュ34の下端は、ブッシュホルダー32の下端から内向きに突出するフランジ36によって支持されている。
【0016】
前記駆動軸2のスプラインブッシュ34と対応する部位には、スプラインブッシュ34と噛み合って、軸方向のスライドを許しながらトルク伝達するスプライン37が固着されている。スプライン37の下端は駆動軸3に形成した段部に係合して支持されている。なお、スプライン37は駆動軸3に対して一体に形成してもよい。スプライン37およびスプラインブッシュ34としてボールスプラインを採用してもよい。また駆動軸の軸方向の移動を許しながらトルク伝達できるもものであれば、スライドキーなど、他の伝導手段を採用しうる。
【0017】
ブッシュホルダー32の下部近辺の外周にはフランジ38が設けられており、そのフランジ38に、リング状の第2ギヤ39が固定されている。この第2ギヤ39は、第2モーターM2の出力軸にネジ40で取り付けられた第2ピニオン41と噛み合っている。第2モーターM2は上部ベース15にネジ42によって固定されている。第2モーターM2と出両軸との間の減速機も自己拘束型とするのが好ましい。
【0018】
図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ図2の駆動機構の作用を説明するための概略斜視図である。以下、図2および図4(a)、(b)、(c)を参照しながら駆動機構2の作用を説明する。
[螺旋運動]図2の下側の第1モーターM1を停止させた状態で、その上側の第2モーターM2を矢印J1方向(出力軸の回転方向。以下同じ)に回転させる。
そうすると第2ピニオン41が同方向に回転し、これと噛み合っている第2ギヤ39が逆の矢印J2方向に回転する。そしてブッシュホルダー32およびスプラインブッシュ34も矢印J2方向に回転する。したがって駆動軸3も矢印J2方向に回転する。そのとき第1モーターM1が停止し、ナット20が停止してるので、駆動軸3はナット20の雌ネジに沿って下向きに螺進する。すなわち螺旋状の軌跡を描きながら下降する(図4(a)参照)。螺旋のピッチはナット20のネジピッチと同じであり、駆動軸3の一回転に対して1ピッチ分(矢印Pd)下降する。第2モーターM2が逆方向に回転すると、上記とは逆に螺旋を描きながら上昇する。
【0019】
[直進運動]第2モーターM2を停止させた状態で、第1モーターM1を矢印K1方向に回転させると、第1ピニオン27が同方向に回転し、これと噛み合っている第1ギヤ25が逆方向(矢印K2方向)に回転する。そしてナットホルダー18およびナット20も矢印K2方向に回転する。そして第2モーターM2が停止しているので、駆動軸3はスプライン37とスプラインブッシュ34の噛み合いで回転できず、上下方向にのみ移動自在である。そのためナット20の回転に伴って、駆動軸3は直線的に上昇する(図4(b)参照)。その速度はナット20が一回転するごとにネジの1ピッチ分(矢印Pu)である。第1モーターM1が逆方向に回転すると、上記とは逆に直線的に下降する。
【0020】
[単純回転運動]第1モータM1を矢印K1方向に回転させると共に、第2モータM2を矢印J1方向に同じ速度(出力軸で見た場合)で回転させると、前述の螺旋軌跡による下降と、直進的な上昇とが組み合わさり、図4(c)のように、軸方向の元の位置を維持しながら回転する。なお図4(c)から分かるように、駆動軸3とナット20とがいわば一体的に回転するので、ナット20と駆動軸3の相対的な運動がなく、そのため上昇も下降もしないと考えることもできる。 上記の螺旋運動、直進運動および単純回転運動は、単独で、あるいは同時またはシーケンシャルに組み合わせて採用することにより、後述するセンサー部4の種々の走査状態を定めることができる。
【0021】
図2における駆動軸3の内部は中空になっており、その内部にセンサー部4まで延びる電線44が収容されている。駆動軸3の上端には、筒状のコネクタホルダー45が取り付けられており、その内部に電線44の端部に連結されるコネクター46が収容されている。図2では、そのコネクター45に相手のコネクター47が取り付けられている状態が示されている。相手のコネクター47はネジキャップ48でコネクタホルダー45に取り付けられる。相手のコネクター47は、超音波探触子のアンプに接続されている。
【0022】
上部ハウジング12および、その上部ハウジング12に取り付けられるブラケット49には、スプライン37やコネクタホルダー45を検出する近接センサー(近接スイッチ)50が取り付けられている。それらの近接センサー50は、駆動軸3の上下ストロークの上下端を検出し、モーターM1,M2を止めるためなどに使用される。
【0023】
図2の下方に示すように、駆動軸3の途中には、下向きの段部52が形成され、その段部52にスラストベアリング53の上面が係合している。そのスラストベアリング54は、バネ受け55を介してバネ56によって上向きに付勢されている。すなわち駆動軸3は回転を妨げないように、バネ56によって自重がバランスされている。この実施形態ではバネ56は圧縮コイルバネである。
【0024】
図3は駆動軸3の下部、センサー部4および保持具6まわりを拡大して示している。図3の上部に示すように、前記バネ56の下端は下部ハウジング11の底部57に載置された筒状のバネ受け58のフランジ部で支持されている。そのバネ受け58は、バネ56の中心を合わせる働きと共に、前述の上部のバネ受け55が誤って下降してきたときのストッパとして働くものである。
【0025】
センサー部4は円柱状の部材であり、駆動軸3に対して二つ割りのカップリング部材60で着脱自在に連結されている。それにより、管径が異なる管に対して適切なセンサー部4を選択しうる。センサー部4の側面には凹所61が形成され、その内部に超音波探触子62が直径方向に配置され、固定されている。超音波探触子(以下、単に探触子という)62の先端はセンサー部4の表面と面一か、わずかに突出する状態であり、測定しようとする管5の内面と摺接するようにしている。
【0026】
図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1の検査装置による走査状態を示す概略展開図である。前述のように構成される探触子62は、前述の駆動機構3の運転モードに応じて、管5の円筒状の内面を走査していくことができる。
[螺旋軌跡走査]
駆動機構3の駆動軸3用の第2モーターM2のみを図4の矢印J1方向に回転させることにより、駆動軸を回転させながら下降させることができる。それにより、探触子62は図4(a)のように同じく螺旋状に下降する。したがって図5(a)の展開図に示すように、管5の内面をネジピッチと同じピッチで斜め方向に連続的に走査していくことができる。
【0027】
つぎに第2モータM2を矢印J1方向に回転させると共に、第1モーターM1を第2モーターM2よりも低速(たとえば1/2)で矢印K1方向に回転させると、駆動軸3の回転に基づいて下降すると共に、ナット20の回転に基づいてその下降速度の1/2の速度で駆動軸3が上昇する。そのため図5(b)のように、ネジピッチの1/2のピッチで管5の内面を斜め方向に走査していくことができる。このように第2モーターM2と第1モーターM1の速度を制御することにより、任意のピッチで駆動軸3に螺旋運動をさせることができ、任意のピッチで管5内の広い範囲を連続的に走査していくことができる。
【0028】
[周方向走査]
溶接などの欠陥が生じやすい部位を集中的に検査する場合は、第1モータM1を矢印J1方向に回転させると共に、第2モーターM2を矢印K1方向に同じ速度で回転させる。それにより図4(c)で説明したように、駆動軸3は同じ高さで回転し、図5(c)で示すように、同じ高さで周方向に走査することができる。
【0029】
さらに異なる高さの位置を周方向に走査する場合は、第2モータMのみを回転させ、直進運動(図4(b)参照)を与える。ついで第1モーターM1と第2モーターM2と再び同時に回転させて、周方向の走査を行う。1回目の周方向の走査と2回目の周方向の走査のピッチは、直進運動のときのナット20の回転角度で定めることができるので、任意である。上記のように種々の走査状態を得ることができるが、所望の走査状態を得ようとすると、第1モーターM1と第2モーターM2の回転数を正確に制御する必要がある。そのため各モーターはステッピングモーターなどの回転角度を正確に制御しうるモーターを用いるのが好ましい。
【0030】
図6は図1の検査装置10の平面図である。この検査装置10の上部ベース15には、半径方向に突出するハンドル64が取り付けられている。このハンドル64を握ると、検査装置10を持ち運んだり、測定する管にセンサー部を挿入したり、引き抜いたりするときに便利である。
【0031】
図7は図1のVII-VII線断面図であり、駆動軸の軸心Cと、第1支持具9aおよび第2支持具9bの位置関係を示している。保持板8は、下部ハウジング11の周囲に配置されるリング状の基部66と、その基部から半径方向外向きに突出するアーム67とを有する。リング状の基部66は、図3に示すように、下部ハウジング11の下部のフランジに対し、押さえリング68とネジ69により固定される。図7に示すように、アーム67には長穴70が設けられ、その長穴に第1支持具9aおよび第2支持具9bの上端が取り付けられる。
【0032】
この実施形態では、図3に示すように、各支持具9の上端にはアーム67の下面と当接するフランジ71と、長穴70と嵌合する凸部72が設けられている。それにより各支持具9は、アーム67の上面側に設けられるワッシャ73およびネジ74を用いてアーム67に対し、駆動軸の軸心Cからの距離を調節しながら固定される。なお本実施形態では、2本のアーム67の角度は測定対象である管の配列状態に合わせて60度にしている。しかし他の角度であってもよく、角度調節自在に構成することもできる。図7の複数本の互いに交わる想像線Rは、管の中心位置の配列状態を示している。
【0033】
上記の2本の支持具67は、それぞれ図3に示すように駆動軸3と平行であり、測定対象である管5から離れた2本の管5bに挿入することにより、駆動軸3のと測定対象の管5との平行度を正確にすることができる。なお支持具9には径が異なる管に使用し得るように、筒75がネジ76によって着脱自在に取り付けられている。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、ナットと駆動軸とがネジ結合されており、駆動軸をモーターで回転駆動させることができるので、駆動軸をモーターで回転させることにより、探触子で螺旋状に連続的に走査することができる。
また、駆動軸を回転させるモーターに加えて、ナットを回転駆動するモーターを設ける場合は、駆動軸を回転させるモーターとナットを回転させるモータを同調して回転させることにより、探触子を管の軸方向の同じ位置で周方向に走査することができる。さらにナットのモーターを駆動軸のモーターより遅く(あるいは速く)回転させることにより、ネジピッチよりも細かなピッチ(あるいは粗いピッチ)で螺旋状に走査させることができる。
【0035】
駆動軸を支持するハウジングに第1支持具および第2支持具を平行に設ける場合は、それらの支持具を測定対象の管から離れた2本の管に挿入することにより、駆動軸を測定対象の管に対して正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる検査装置の全体の概要を示す断面図である。
【図2】図1に示す検査装置の上部(駆動機構)の拡大断面図である。
【図3】図1に示す検査装置の下部(センサ部など)の拡大断面図である。
【図4】 (a)、(b)、(c)はそれぞれ図2の駆動機構の作用を説明するための概略斜視図である。
【図5】 (a)、(b)、(c)はそれぞれ図1の検査装置による走査状態を示す概略展開図である。
【図6】図1の検査装置の平面図である。
【図7】図1のVII-VII線断面図である。
【図8】触媒充填管または熱交換機用伝熱管の取り付け状態を示す断面図である。
【図9】管を溶接した溶接部におけるルート部を検査する方法を示す説明図である。
【図10】図9に示す超音波探触子による検査状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…駆動機構、3…駆動軸、4…センサー部、5…管、6…保持具、7…管板、8…保持板、9,9a,9b…支持具、10…検査装置、11…下部ハウジング、12…上部ハウジング、18…ナットホルダー、20…ナット、22…雄ネジ、M1…第1モーター、M2…第2モーター、25…第1ギヤ、27…第1ピニオン、32…ブッシュホルダー、34…スプラインブッシュ、37…スプライン、39…第2ギヤ、41…第2ピニオン、62…超音波探触子
Claims (2)
- 検査対象である円筒形の管の端部に設置されるハウジングと、
このハウジング内に軸方向に移動しないように保持され、前記ハウジングに対して回転自在に設けられたナットと、
前記ナットを回転駆動するモーターと、
外周面に前記ナットと螺合する雄ネジを有し、ハウジングに対して回転自在かつ軸方向移動自在に設けられる駆動軸と、
前記駆動軸を回転駆動するモーターと、
前記駆動軸に取り付けられる超音波探触子と、
前記駆動軸を回転駆動するモーターとナットを回転駆動するモーターとを同調して回転させる制御機構とを備えた、
管端溶接部などの検査装置。 - 前記ハウジングの軸線と平行に、検査対象の管から離れている他の管内に挿入される第1の支持具と、駆動軸と第1の支持具を結ぶ第1の線と交わる第2の線上に配置される第2の支持具とが設けられており、駆動軸と第1支持具の間隔および駆動軸と第2支持具の間隔がそれぞれ調節自在に構成されている請求項1記載の検査装置。
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