JP4618314B2 - 電子制御装置、及び車両制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に固有の車両識別情報を記憶する車両用の電子制御装置、及びその電子制御装置を複数備えた車両制御システムに関する。
従来、車両の各部を制御する電子制御装置(以下、ECUと記載する)では、車両に固有の車両識別番号(以下、VINコードと記載する)、故障情報、制御のための学習値などが、車両のバッテリが外されても消去されないように不揮発性メモリ(例えばEEPROM)に記憶される。例えば、VINコードが消去されると車両の識別ができなくなるためであり、また、学習値が消去されると、制御能力が学習完了時より劣ってしまって車両の走行性能の低下やエミッション悪化を招いてしまうからである。尚、故障情報については、例えばOBD法規制により、不揮発性メモリに記憶させることが規定されている。
ところで、OBD法規制によれば、VINコードの書き換えを行った場合はエミッション関連の故障情報を同時に消去しなければならない旨が規定されている。
また、学習値については、特に法規制はないものの、VINコードの書き換えを行った場合、それは即ちECUが他車両に載せ換えられる場合であると判断できるため、そのVINコードの書き換えに伴って学習値を初期値に書き換えることが好ましい。その他車両にて初期値から再学習を行うことで、より速やかに最適な学習値が得られると考えられるからである。尚、例えば特許文献1には、不揮発性メモリにVINコードが記憶される点、VINコードの書き換えに伴い、制御プログラムを書き換える点が記載されている。
特開平11−255079号公報
しかしながら、VINコードの書き換えは同一車両上で行われる場合もあり、この場合、ECUが搭載される車両は変わらないため、学習値等の車両の個別情報の初期化は行わなくても良い。その個別情報は引き続き利用できるためである。
この点、従来は、VINコードの書き換えに際し、同一車両上での書き換えであるか否かという点を考慮して車両の個別情報の消去の制御を行う電子制御装置については考えられておらず、このため、車両の個別情報が不要に消去されてしまって車両の走行性能の低下やエミッションが不要に悪化してしまう、という懸念がある。
そこで、本発明は、車両固有の車両識別情報を記憶する電子制御装置において、車両識別番号の書き換えに伴って学習値等の情報が不要に消去されてしまって制御性能が不要に低下してしまう、ということを極力防止できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両に搭載されてその車両の各部を制御する電子制御装置であって、車両に固有の車両識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、車両に関する車両情報を記憶する車両情報記憶手段と、車両識別情報の書換指令が入力されると、識別情報記憶手段に記憶された車両識別情報の書き換えを行う識別情報記憶制御手段と、識別情報記憶制御手段による車両識別情報の書き換えに伴い、車両情報記憶手段に記憶された車両情報を消去するための処理を実行する消去処理実行手段と、を備えた電子制御装置である。
そして、この電子制御装置は、識別情報記憶手段に記憶された書き換え前の車両識別情報(以下、旧車両識別情報と言う)と、書き換え対象の新たな車両識別情報(以下、新車両識別情報と言う)とが同一か否かを判定する同一判定手段と、同一判定手段により旧車両識別情報と新車両識別情報とが同一でないと判定されたならば、当該電子制御装置が前記車両とは異なる他の車両に載せ換えられたと判断して消去処理実行手段に車両情報を消去させ、同一判定手段により旧車両識別情報と新車両識別情報とが同一であると判定されたならば、当該電子制御装置が搭載された前記車両上にて前記車両識別情報の書き換えが行われると判断して消去実行手段に車両情報を消去させないようにする消去制御を行う消去処理実行制御手段とを備えている。
ところで、車両情報としては、例えば制御のための学習値、エンジンの累積稼働時間、排気物質の堆積量など、種々のものが挙げられるが、このような車両情報は、車両をより最適に制御するために用いられる。このため、同一車両上においては、車両情報は不要に消去されないほうが良い。
そして、同一の車両上において何らかの理由で車両識別情報が書き換えられる場合、旧車両識別情報と新車両識別情報とは同一となるはずである。この点、本請求項1の電子制御装置によれば、旧車両識別情報と新車両識別情報とが同一である場合、車両情報は消去されない。
即ち、車両情報の消去の必要がないにもかかわらず車両情報が消去されてしまって車両制御の性能が低下してしまう、ということを回避することができる。言い換えれば、例えば車両の走行性能やエミッションが不要に悪化してしまうことを防止することができる。
一方、電子制御装置が他車両に乗せ換えられる場合、旧車両識別情報と新車両識別情報とは異なるものとなるはずである。また、電子制御装置が他車両に乗せ換えられるような場合は、車両情報は消去(初期化)したほうが好ましいと考えられる。
この点、本請求項1の電子制御装置によれば、旧車両識別情報と新車両識別情報とが異なる場合、車両情報は消去されるようになっている。これによれば、他車両において、その他車両に合致した車両情報が初期値から蓄積されるようになり、言い換えれば不要な車両情報が利用されることがないため、車両制御の性能が意図せず悪化してしまうことを防止することができる。
次に、請求項1の電子制御装置では、請求項2のように構成しても良い。
請求項2の電子制御装置は、請求項1の電子制御装置において、旧車両識別情報に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段を備え、消去処理実行制御手段は、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていないと判定されたならば消去制御を行い、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていると判定されたならば、同一判定手段の判定結果にかかわらず、消去処理実行手段に車両情報を消去させないようにする消去禁止制御を行うようになっている。
例えば、同一車両上で車両識別情報の書き換えを行うような場合(つまり、旧車両識別情報と新車両識別情報とが本来は同一となるはずである場合)でも、旧車両識別情報に異常(例えば、データ化け、データ破壊等)が生じたことにより旧車両識別情報と新車両識別情報とが異なったものとなってしまう場合も想定される。また、見方を変えれば、車両識別情報の書き換えに際し、旧車両識別情報に異常が生じている場合というのは、その異常が生じた旧車両識別情報を正しい車両識別情報に書き戻すというような同一車両上での書き換えと考えることもできる。
このように、車両識別情報の書き換えにおいて、旧車両識別情報に異常が生じているような場合では、旧車両識別情報と新車両識別情報とが異なるものであるからといって電子制御装置が他車両に乗せ換えられたと判断されるようなことは早計であり、むしろ同一車両上での書き換えである可能性が高い。
この点、請求項2の電子制御装置では、車両識別情報の書き換えにおいて旧車両識別情報に異常が生じている場合は同一車両上での書き換えであるとする趣旨の下、車両情報は消去されないようになっている。つまり、同一車両上で車両識別情報の書き換えにおいて、車両情報が不要に消去されないようになっている。このため、車両の走行性能やエミッションが不要に悪化してしまうことを防止することができる。
一方、請求項1の電子制御装置において、請求項3のように構成しても良いことは勿論である。
請求項3の電子制御装置は、請求項1の電子制御装置において、旧車両識別情報に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段を備え、消去処理実行制御手段は、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていないと判定されたならば消去制御を行い、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていると判定されたならば、同一判定手段の判定結果にかかわらず、消去処理実行手段に車両情報を消去させる消去実行制御を行うようになっている。
つまり、この請求項3の電子制御装置では、車両識別情報の書き換えにおいて旧車両識別情報に異常が生じている場合、その書き換えが同一車両上での書き換えであるか否かにかかわらず、車両情報が消去されるようになっている。ここで、車両識別情報の書き換えが同一車両上での書き換えである場合に車両情報が消去されないほうが良いのは前述したとおりであるが、仮に消去されたとしても、車両情報は再度蓄積できるため特に問題は生じない。また、車両識別情報の書き換えが同一車両上での書き換えでない場合も当然あり、この場合は車両情報を消去したほうが良いとも考えられる。このため、請求項3のように構成することも一案である。
次に、請求項1の電子制御装置では、請求項4のように構成しても良い。
請求項4の電子制御装置は、請求項1の電子制御装置において、旧車両識別情報に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段と、車両情報記憶手段に記憶された車両情報の消去の可否を表す情報(以下、消去可否情報と言う)を記憶する消去可否情報記憶手段とを備え、消去処理実行制御手段は、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていないと判定されたならば消去制御を行い、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていると判定されたならば、同一判定手段の判定結果にかかわらず、消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合に消去処理実行手段に車両情報を消去させ、消去可否情報が消去不可を表す情報である場合には消去処理実行手段に車両情報を消去させないようになっている。
このような請求項4の電子制御装置によれば、例えばプログラムデータとして予め消去可否情報を設定しておくことで、車両識別情報の書き換えにおいて旧車両識別情報に異常が生じているような場合は、消去可否情報に基づき、車両情報が消去されるか否かが決定されるようにすることができる。また、消去可否情報は、所定のツールにより車両の整備工場やディーラー等において、整備者等が設定できるようにしてもよい。
このため、例えば整備者等は、車両識別情報の書き換えにおいて旧車両識別情報に異常が生じている場合に車両情報が消去されるようにするか否かを自由に設定することができ、使い勝手が向上する。
次に、請求項5の電子制御装置は、請求項2の電子制御装置において、車両情報記憶手段に記憶された車両情報の消去の可否を表す情報(以下、消去可否情報と言う)を記憶する消去可否情報記憶手段を備え、消去処理実行制御手段は、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていると判定された場合、消去禁止制御に代えて、消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合に消去処理実行手段に車両情報を消去させ、消去可否情報が消去不可を表す情報である場合には消去処理実行手段に車両情報を消去させないようになっている。
また、請求項6の電子制御装置は、請求項3の電子制御装置において、車両情報記憶手段に記憶された車両情報の消去の可否を表す情報(以下、消去可否情報と言う)を記憶する消去可否情報記憶手段を備え、消去処理実行制御手段は、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていると判定された場合、消去実行制御に代えて、消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合に消去処理実行手段に車両情報を消去させ、消去可否情報が消去不可を表す情報である場合には消去処理実行手段に車両情報を消去させないようになっている。
このような請求項5,6の電子制御装置によれば、請求項4について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
ところで、車両情報が複数種類ある場合は、請求項7のように構成すると便利である。
請求項7の電子制御装置は、請求項4〜6の電子制御装置において、車両情報は複数種類あり、消去可否情報記憶手段は、車両情報の種類毎に、その車両情報の消去の可否を表す消去可否情報を記憶し、消去処理実行制御手段は、異常判定手段により旧車両識別情報に異常が生じていると判定された場合、消去処理実行手段に、車両情報の種類毎に、その車両情報の消去の可否を表す消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合にその車両情報を消去させ、その消去可否情報が消去不可を表す情報である場合にはその車両情報を消去させないようになっている。
このような請求項7の電子制御装置によれば、車両情報の種類毎に消去可否情報を設定することができる。つまり、車両情報の種類毎に、消去するか否かを設定することができる。例えば、複数種類の車両情報のうち、他の車両でも利用できる車両情報については、消去されないようにすることができる。逆に、複数種類の車両情報のうち、他の車両において利用できないような車両情報については消去するようにすれば良い。このような電子制御装置によれば、車両情報の種類毎に消去の可否を設定することができるため使い勝手がより向上する。
次に、請求項8に記載の発明は、車両に固有の車両識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、車両に関する車両情報を記憶する車両情報記憶手段と、車両識別情報の書換指令が入力されると、識別情報記憶手段に記憶された車両識別情報の書き換えを行う識別情報記憶制御手段と、識別情報記憶制御手段による車両識別情報の書き換えに伴い、車両情報記憶手段に記憶された車両情報を消去するための処理を実行する消去処理実行手段と、を有する複数の電子制御装置が互いに通信可能に構成された車両制御システムであって、電子制御装置は、識別情報記憶手段に記憶された書き換え前の車両識別情報(以下、旧車両識別情報と言う)と、書き換え対象の新たな車両識別情報(以下、新車両識別情報と言う)とが同一か否かを判定する同一判定手段と、同一判定手段により旧車両識別情報と新車両識別情報とが同一でないと判定されたならば、自身の電子制御装置が前記車両とは異なる他の車両に載せ換えられたと判断して消去処理実行手段に車両情報を消去させ、同一判定手段により旧車両識別情報と新車両識別情報とが同一であると判定されたならば、自身の電子制御装置が搭載された前記車両上にて前記車両識別情報の書き換えが行われると判断して消去実行手段に車両情報を消去させないようにする消去制御を行う消去処理実行制御手段と、を備えていることを特徴としている。
つまり、請求項8の車両制御システムは、請求項1に記載の電子制御装置を複数備え、その複数の電子制御装置が互いに通信可能に接続された車両制御システムである。
このような請求項8の車両制御システムによれば、請求項1について述べた効果と同じ効果を得ることができる。つまり、車両情報の消去の必要がないにもかかわらず車両情報が消去されてしまって車両制御の性能が低下してしまう、ということを回避できるため、車両の走行性能やエミッションが不要に悪化しない車両制御システムを実現できる。
次に、請求項9の車両制御システムは、請求項8の車両制御システムにおいて、電子制御装置として、識別情報記憶制御手段による車両識別情報の書き換えに伴い、車両情報の消去指令を他の電子制御装置に送信する消去指令送信手段を備えた特定の電子制御装置(以下、特定電子制御装置と言う)と、特定電子制御装置から送信される消去指令を受信する消去指令受信手段を備えた電子制御装置(以下、周辺電子制御装置と言う)と、を有し周辺電子制御装置における消去処理実行制御手段は、消去指令受信手段により消去指令が受信されると、消去処理実行手段に、車両情報記憶手段に記憶された車両情報を消去させるようになっている。
このような請求項9の車両制御システムによれば、ある電子制御装置において車両識別情報が書き換えられた場合、その電子制御装置から他の電子制御装置に車両情報の消去指令が送信され、他の電子制御装置において車両情報が消去されるようになる。つまり、車両識別情報の書き換えに伴って、複数の電子制御装置の全てにおいて車両情報が消去されるようになる。このため、わざわざ電子制御装置毎に個別に、ツールを接続するなどしてその電子制御装置に記憶された車両情報を消去する、というような手間を省くことができる。
次に、請求項10の車両制御システムは、請求項8,9の車両制御システムにおいて、電子制御装置は、車両外部の通信装置と通信するための外部通信手段と、通信装置及びその通信装置が通信対象とする電子制御装置(以下、通信対象電子制御装置と言う)の間の通信を監視し、その通信装置からの指令により通信対象電子制御装置における車両識別情報が書き換えられたか否かを判定する監視判定手段とを備え、消去処理実行制御手段は、監視判定手段により通信対象電子制御装置において車両識別情報が書き換えられたと判定されると、自電子制御装置の車両情報記憶手段に記憶された車両情報を消去処理実行手段に消去させるようになっている。
このような請求項10の車両制御システムによれば、例えばある電子制御装置に外部装置を接続してその外部装置からの指令により電子制御装置に記憶された車両識別情報の書き換えを行った場合、その書き換えに伴って、他の電子制御装置において、車両情報が消去されるようにすることができる。このため、請求項9と同様に、わざわざ電子制御装置毎に個別に、例えば外部装置を接続するなどしてその電子制御装置に記憶された車両情報を消去する、というような手間を省くことができる。
次に、請求項11の車両制御システムは、請求項8〜10の車両制御システムにおいて、電子制御装置は、その電子制御装置が備える識別情報記憶手段に記憶された車両識別情報を、他の電子制御装置に送信する識別情報送信手段と、他の電子制御装置から送信された車両識別情報を記憶する他装置識別情報記憶手段と、他の電子制御装置から送信された車両識別情報と、他車両識別情報記憶手段に記憶されている車両識別情報とが同一か否かを判定する判定手段と、を備え、消去処理実行制御手段は、判定手段により同一でないと判定されると、消去処理実行手段に、車両情報記憶手段に記憶された車両情報を消去させるようになっている。
このような請求項11の車両制御システムによれば、各々の電子制御装置では、他の電子制御装置において車両識別情報が書き換えられたか否かが分かるようになっており、ある電子制御装置において車両識別情報が書き換えられた場合に、各々の電子制御装置における車両情報が消去されるようになっている。このため、請求項9,10と同様に、わざわざ電子制御装置毎に個別に、例えば外部装置を接続するなどしてその電子制御装置に記憶された車両情報を消去する、というような手間を省くことができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、本発明が適用されたエンジン制御システム1の概略構成図である。
図1のエンジン制御システム1は、車両のエンジンを制御するための電子制御装置(以下、エンジンECUと記載する)30を中心に構成される。
エンジンECU30は、マイコン31と、入出力回路32と、メイン電源回路33と、サブ電源回路34と、不揮発性メモリとしてのEEPROM35とを備えており、入出力回路32を介して車両の通信ライン5に接続される。また、入出力回路32を介して、車両に備えられた各種センサからの信号がマイコン31に入力されるように構成されている。尚、通信ライン5には、他のECU51が接続されている。ECU51は、不揮発性メモリとしてのEEPROM52を備えている。
マイコン31は、プログラムに従い動作する周知のCPU36と、そのCPU36によって実行されるプログラム及び該プログラムの実行時に参照されるデータを格納するROM37と、CPU36の演算結果等を格納するRAM38と、外部の回路(例えば入出力回路32)との間でデータの入出力を行うためのI/O39と、を備えている。
また、車両には、空燃比を検出するためのA/Fセンサ(空燃比センサ)41、エンジンの回転数を検出するための回転センサ42、吸入空気量を検出するためのエアーフローメータ43、冷却水の水温を検出するための水温センサ44、スロットル開度を検出するためのスロットルセンサ45、及びエンジンを始動するためのスタータスイッチ(以下、スイッチをSWとも記載する)46が備えられ、それらから出力される各種信号が、入出力回路32を介して、マイコン31に入力される。
マイコン31は、入出力回路32を介して入力される各種信号に基づき、入出力回路32を介して、エンジンの気筒に燃料を噴射するためのインジェクタ47、及び点火を行うためのイグナイタ48に制御信号を出力して、エンジンの駆動を制御する。
また、エンジンECU30は、故障診断を行うためのツールとしてのダイアグテスタ49をそのエンジンECU30に外部から接続できるように構成されている。そして、エンジンECU30は、ダイアグテスタ49からの要求により、故障診断情報をダイアグテスタ49に出力する。尚、エンジンECU30(具体的に、マイコン31)は、例えばエンジンのエミッションに関連する異常を検出し、エンジンの動作やセンサ41〜46の異常等を診断する。故障診断情報は、その診断結果を表す情報である。
メイン電源回路33は、イグニションSW4がオンの場合に、車両に搭載されるバッテリ3からバッテリ電圧(例えば12V)の供給を受け、そのバッテリ電圧を降圧(例えば5Vに降圧)してマイコン31や入出力回路32に供給する。
サブ電源回路34は、イグニションSW4がオフの場合でも、バッテリ3から直接電圧の供給を受け、所定の電圧を例えばマイコン31に供給する。これにより、例えばRAM38に記憶されたデータはイグニションSW4のオフ後も保持されるようになる。
EEPROM35は、車両に固有の車両識別番号(以下、VINコードと記載する)、前述の故障診断情報、制御のための学習値等を記憶する。尚、VINコードは、例えば車両組み付け工程において決定され、その工程でVINコード書き換え用のVIN書換ツール50がエンジンECU30に接続されてそのVIN書換ツール50を介してEEPROM35に書き込まれる。尚、EEPROM52もEEPROM35と同様の構成を備えている。
図2は、マイコン31のCPU36が実行する制御処理の流れを表すフローチャートである。この制御処理は、イグニションSW4がオンされると開始される。
図2の制御処理では、S110でエンジンを制御するためのエンジン制御処理を実行すると、続くS120で、学習処理を実行する。
エンジン制御処理は、例えばインジェクタ47、イグナイタ48を制御する処理である。具体的に、燃料噴射量、燃料噴射タイミング、点火タイミング等を制御する。学習処理としては、燃料噴射量、燃料噴射タイミング、点火タイミング等を最適にするための補正値を算出する処理や、その補正値を学習値として記憶する処理などがある。
そして、そのような処理を実行しつつ、S130では、VINコードの書換要求があるか否かを判定する。VINコードの書換要求は、例えばVIN書換ツール50から、書き換え対象の新たなVINコードとともに入力される。書換要求がないと判定すると(S130:NO)、S210に移行する。
S210では、車両のイグニションSW4がオフされたか否かを判定し、オフされたと判定すると(S210:YES)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S210でイグニションSW4がオフされていないと判定すると(S210:NO)、再びS110に戻る。
また、S130でVINコードの書換要求があると判定すると(S130:YES)、S140に移行する。
S140では、書き換える前の古いVINコード(以下、旧VINコードと記載する)が正常か否かを判定する。旧VINコードが正常であるか否かの判定は、例えば、チェックサムを用いた判定、ミラーデータを用いた判定、複数データを用いた多数決判定など、周知技術を用いることができる。
S140で旧VINコードが正常であると判定すると(S140:YES)、S150に移行し、旧VINコードと、新たに記憶しようとするVINコード(以下、新VINコードと記載する)とが同一であるか否かを判定する。
S150で旧VINコードと新VINコードとが同一でないと判定すると(S150:NO)、S160に移行し、VINコードの書き換えを実行する。つまり、旧VINコードを新VINコードに書き換える。
次に、S170に進み、例えばエミッション関連の故障情報をクリア(消去)する。これは、OBD法規制に倣ったものである。具体的に、「VINコードの書き換えを行った場合、エミッション関連の故障情報を全て消去すること」という規定に倣ったものである。
次に、S180に進み、車両の個別情報をクリア(消去)する。車両の個別情報としては、例えばS120で記憶した学習値等がある。そしてその後、S210に進む。また、S150で旧VINコードと新VINコードとが同一であると判定した場合(S150:YES)も、そのままS210に移行する。
ここで、S140で旧VINコードが正常でない、つまり旧VINコードに異常が生じていると判定した場合は(S140:NO)、S190に移行する。
S190では、VINコードの書き換えを実行する。つまり、前述のように旧VINコードを新VINコードに書き換える。
次に、S200に進み、エミッション関連の故障情報をクリア(消去)する。趣旨は、前述の通りである。そして次に、S210に進む。つまり、S140で旧VINコードに異常が生じていると判定した場合は、旧VINコードと新VINコードとが同一であるか否かにかかわらず、車両の個別情報を消去しないようになっている。
ここで、VINコードの書き換えに際し、もともと記憶されている旧VINコードに異常が生じている場合というのは、例えばその異常が生じた旧VINコードを異常が生じる前の正しいVINコードに書き換える場合であると判断できる。そしてこの場合、誤ったコードを正しいコードに書き換えるだけのものであり、例えば他車両への載せ換えに伴う書き換えではないから、車両の個別情報を消去する必要はない。
この点、本第1実施形態のエンジンECU30では、VINコードの書き換えに際し、旧VINコードに異常が生じている場合には(S140:NO)、車両の個別情報を消去しないようになっている(S140:NO→S190→S200→S210)。
以上のように、例えばVINコードに異常が生じたことに伴う同一車両上でのVINコードの書き換えでは車両の個別情報は消去する必要がないわけであるが、本第1実施形態では、そのような消去する必要がない車両の個別情報が、不要に消去されないようになっている。このため、車両の個別情報(特に、例えば学習値等)が不要に消去されて車両の制御性能が低下してしまうことを防止することができる。
また、旧VINコードが正常であり(S140:YES)、かつ旧VINコードと新VINコードとが同一である場合は(S150:YES)、同一車両上での書き換えであると判断でき、このため、故障情報及び個別情報はクリアされないようになっている(S150:YES→S210)。
また、旧VINコードが正常である場合では(S140:YES)、旧VINコードと新VINコードとが異なれば(S150:NO)、VINコードの書き換えは同一車両上での書き換えでないと判断できる。そして、この場合は、車両の個別情報は消去されるようになっている(S180)。このため、他車両において初期値から個別情報を蓄積することができる(例えば、初期値から再学習することができる)。
尚、本第1実施形態において、EEPROM35が識別情報記憶手段、車両情報記憶手段に相当し、S160,S190の処理が識別情報記憶制御手段に相当し、S180の処理、及びS140:NO→S210の流れでの車両個別情報をクリアしない部分の処理が、消去処理実行手段、及び消去処理実行制御手段に相当し、S150の処理が同一判定手段に相当し、S140の処理が異常判定手段に相当している。
ところで、本第1実施形態では、旧VINコードの書き換えがエンジンECU30の他車両への載せ換えに伴うものであっても、その旧VINコードに異常が生じていると車両の個別情報(学習値等)は消去されないこととなるが、他車両での再学習により学習値が適切な値に徐々に近づくと考えられるため、特に問題は生じないと言える。一方、そうは言いながらも、学習値をクリアし、初期値から再学習したほうが良い場合も当然考えられる。そこで、次の第2実施形態のように構成することもできる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態と比較して、マイコン31のCPU36が、図2の制御処理に代えて図3の制御処理を実行するようになっている点が異なっている。尚、図3の制御処理において、図2の制御処理と同じステップについては同じ符号を付している。
図3の制御処理では、図2の制御処理と比較して、S200の処理の後にS300の処理が実行される点が異なっている。
つまり、図3の制御処理では、S200においてOBD法規制に従い例えばエミッション関連の故障情報をクリア(消去)すると、次にS300に進み、車両の個別情報をクリア(消去)する。そしてその後、S210に進む。
このような第2実施形態では、VINコードの書き換えに際し、第1実施形態と同様、旧VINコードが正常であり(S140:YES)、かつ旧VINコードと新VINコードとが同一である場合は(S150:NO)、その書き換えが同一車両上での書き換えであるとして車両の個別情報がクリアされないようになっているが、それ以外の場合(具体的に、旧VINコードに異常が生じている場合、或いは旧VINコードが正常でかつ旧VINコードと新VINコードとが異なる場合)は、車両の個別情報が消去されるようになっている。
これによれば、例えば、VINコードの書き換えが、エンジンECU30が他車両に載せ換えられることに伴う書き換えであるような場合により有効である。つまり、第1実施形態と異なり、旧VINコードに異常が生じていても個別情報が消去されるため、載せ換えに伴う書き換えの際にたまたま旧VINコードに異常が生じていたというような場合でも、個別情報が残ってしまうということがない。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
前述のように、第2実施形態では、旧VINコードに異常が生じている場合、車両の個別情報を消去するようにしているが、第3実施形態では、旧VINコードに異常が生じている場合、車両の個別情報を消去するか否かを消去可否情報に基づき決定する点が第2実施形態と比較して異なっている。具体的には、図3のS300の処理にて、消去可否情報に基づき車両の個別情報を消去する(或いは消去しない)ようになっている。以下、説明する。尚、S180の処理では、必ず車両の個別情報はクリアする。
図4は、EEPROM35における車両の個別情報の記憶態様を表す図である。図4に示すように、EEPROM35には、車両の個別情報として、燃料噴射量補正値、燃料噴射タイミング補正値、点火タイミング補正値、エンジン累積稼働時間、等が記憶されている。尚、各種補正値は、S120(図2,3参照)で算出されて記憶される学習値である。
また、EEPROM35には、個別情報の種類毎に、消去の可否を表す消去可否情報が対応付けて記憶されている。図4の例では、例えば「0」が消去不可を表し、「1」が消去の許可を表す。
そして、本第3実施形態では、マイコン31のCPU36は、図3の処理のS300において、車両の個別情報の種類毎に、その個別情報に対応付けられた消去可否情報に基づいて、個別情報を消去する(或いは消去しない)ようになっている。図4に示したような消去可否情報によれば、図3のS300において、エンジン累積稼働時間の情報は消去され、燃料噴射量補正値、燃料噴射タイミング補正値、及び点火タイミング補正値は消去されないこととなる。尚、消去可否情報は、プログラムデータとして電子制御装置に予め記憶される。また、車両の整備者等により、所定のツールを介して記憶できるようにしてもよい。
このような本第3実施形態によれば、例えば車両の整備者等は、車両の個別情報毎に、その個別情報が消去されるようにするか否かを自由に設定することができる。例えばエンジン累積稼働時間の情報のように他車両において利用できない個別情報は消去されるようにすることができる。また、図4の例では、学習値は消去されない設定となっているが、例えば消去して初期値から再学習したほうが良い種類のものについては、消去される設定とすることができる。
尚、本第3実施形態において、EEPROM35が消去可否情報記憶手段に相当している。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
第4実施形態では、第1実施形態と比較して、マイコン31のCPU36が、図2の制御処理に代えて、図5の制御処理を実行する点が異なっている。具体的に、CPU36は、自車両のVINコードの書き換えに伴い、ECU51に、各種情報のクリア指示を出力するようになっている点が異なっている。尚、図5の制御処理において、図2の制御処理と同じステップについては同じ符号を付している。
CPU36は、図5の制御処理にて、S160にてVINコードの書き換えを実行すると、S310に移行し、例えばエミッション関連の故障情報をクリアすると共に、同様の故障情報のクリア指示を、I/O39、及び入出力回路32を介して、通信ライン5上のECU51に送信する。
次に、S320に進み、車両の個別情報をクリアすると共に、同様の個別情報のクリア指示を、I/O39、及び入出力回路32を介して、通信ライン5上のECU51に送信する。そしてその後、S210に進む。
また、S190でVINコードの書き換えを実行すると、次にS330に進み、例えばエミッション関連の故障情報をクリアすると共に、同様の故障情報のクリア指示を、I/O39、及び入出力回路32を介して、通信ライン5上のECU51に送信する。そしてその後、S210に進む。
このように、第4実施形態では、第1実施形態と同趣旨で、VINコードの書き換えに際し、旧VINコードに異常が生じている場合には(S140:NO)、同一車両上での書き換えであるものとして、車両の個別情報はクリアしないと共にクリア指示も出力しないようになっている。
また、VINコードの書き換えに際し、旧VINコードが正常であり(S140:YES)、かつ、旧VINコードと新VINコードとが同一である場合は(S150:YES)、同一車両上での書き換えであるものとして、故障情報及び個別情報はクリアしないと共に、クリア指示も出力しないようになっている。
一方、VINコードの書き換えに際し、旧VINコードが正常であり(S140:YES)、かつ、旧VINコードと新VINコードとが異なる場合は(S150:NO)、載せ換えに伴う書き換えであるものとして、故障情報をクリアすると共にそのクリア指示を出力し(S310)、また、車両の個別情報をクリアすると共にそのクリア指示を出力する(S320)ようになっている。
尚、ECU51では、図6の処理が定期的に実行される。具体的に、ECU51が備えるマイコンのCPUが実行する。
そのCPUは、図6の処理で、まずS410で、故障情報のクリア指示が入力されたか否かを判定する。このクリア指示は、エンジンECU30から、S310,S330の処理で出力されるものである。
S410で故障情報のクリア指示が入力されていないと判定すると(S410:NO)、S430に移行する。
一方、S410で故障情報のクリア指示が入力されたと判定すると(S410:YES)、S420に移行し、指示された故障情報をクリアする。そして、次にS430に移行する。
S430では、車両の個別情報のクリア指示が入力されたか否かを判定する。このクリア指示は、エンジンECU30から、S320の処理で出力されるものである。
S430で個別情報のクリア指示が入力されていないと判定すると(S430:NO)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S430で個別情報のクリア指示が入力されたと判定すると(S430:YES)、S440に移行し、そのECU51にて記憶されている車両の個別情報をクリアする。そしてその後、当該処理を終了する。尚、ECU51において、故障情報及び個別情報は、例えばそのECU51が備えるEEPROM52に記憶されている。
このような本第4実施形態によれば、エンジンECU30におけるVINコードの書き換え及び故障情報の消去に伴い、ECU51においても速やかに故障情報が消去されるようにすることができる。
また、車両の個別情報について、消去する必要のない車両の個別情報が不要に消去されないようにすることができるという第1実施形態と同様の効果が得られる一方で、消去しても良い車両の個別情報については、エンジンECU30における個別情報のみならずECU51における個別情報も速やかに消去されるようになる。
このため、例えば整備者等は、ECU51について個別に、故障情報や個別情報が消去されるようにする作業をしなくても良くなり、手間が省けるようになる。
尚、本第4実施形態において、S310、S320、S330の処理が消去指令送信手段に相当し、入出力回路32及びI/O39が消去指令受信手段に相当している。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
まず、前提として、前述のように、エンジンECU30にて記憶されているVINコードは、VIN書換ツール50を介して書き換え可能に構成されている。そして、エンジンECU30は、VIN書換ツール50からの指令によりVINコードの書き換えが完了すると、書き換えが完了したことを表す書換完了コードをVIN書換ツール50に出力するようになっている。
具体的に、第5実施形態では、第1実施形態と同様、エンジンECU30において図2の処理が実行されることが前提となるが、特に、図2の処理において、S180及びS200の処理の後に書換完了コードを出力する処理が加えて実行される。
そして、第5実施形態では、ECU51は、図7の処理を実行するようになっている。
ECU51(具体的に、ECU51が備えるマイコンのCPU)は、図7の処理において、まずS510で、前述の書換完了コードを検出できたか否かを判定し、検出できないと判定すると(S510:NO)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S510で書換完了コードが検出できたと判定すると(S510:YES)、S520に移行し、所定の故障情報をクリアする。
次にS530に進み、車両の個別情報をクリアする。そしてその後、当該処理を終了する。尚、ECU51において、故障情報及び個別情報は、例えばそのECU51が備えるEEPROM52に記憶されている。
このような本第5実施形態によれば、例えば車両の整備者等は、ECU毎にわざわざ個別に故障情報や車両の個別情報をクリアするための作業をしなくても良くなり、手間が省けるようになる。つまり、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本第5実施形態において、S510の処理が監視判定手段に相当している。
ところで、ECU51において記憶されているVINコードもVIN書換ツール50を介して書き換え可能に構成されている。また、エンジンECU30も図7の処理を実行するようになっている。つまり、エンジンECU30は、ECU51とVIN書換ツール50との通信を監視し、ECU51のVINコードが書き換えられたと判定できた場合に、そのエンジンECU30において記憶されている車両の故障情報、個別情報をクリアするようになっている。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。
第6実施形態は、第1実施形態と比較して、マイコン31のCPU36が、図2の制御処理に代えて図8の制御処理を実行するようになっている点が異なっている。また、ECU51が図9の処理を定期的に実行するようになっている点が異なっている。尚、図8の制御処理において、図2の制御処理と同じステップについては同じ符号を付している。
マイコン31のCPU36は、図8の制御処理において、S160の処理でVINコードの書き換えを実行してS170→S180と進んだ後、S600に進み、書き換えた後の新たなVINコードを通信ライン5上のECU51に送信するようになっている。また、S190でVINコードの書き換えを実行してS200に進んだ後、S610に進み、同様に、書き換えた後の新たなVINコードを通信ライン5上のECU51に送信するようになっている。
ECU51(具体的に、ECU51が備えるマイコンのCPU)は、図9の処理において、まずS620で、VINコードを受信したか否かを判定する。VINコードは、例えば図8のS600、或いはS610でエンジンECU30から送信されるものである。
S620でVINコードを受信していないと判定すると(S620:NO)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S620でVINコードを受信したと判定すると(S620:YES)、S630に移行し、ECU51に記憶されているVINコードと、S620で受信したと判定されたVINコードとが同一であるか否かを判定する。尚、ECU51では、そのECU51が備えるEEPROM52にVINコードが記憶される。このVINコードは、次のS640の処理で記憶される場合もあるし、例えばVIN書換ツール50からの指令により記憶される場合もある。
S630で記憶しているVINコードと受信したVINコードとが同一であると判定すると(S630:YES)、そのまま当該処理を終了する。
一方、S630で記憶しているVINコードと受信したVINコードとが同一でない、つまり異なるものであると判定すると(630:NO)、S640に移行する。この場合、エンジンECU30においてVINコードが書き換えられたと判断できる。S640では、受信したVINコードをEEPROM52に更新記憶する。つまり、既に記憶しているVINコードに代えて、受信したVINコードをEEPROM52に記憶させる。
次に、S650に進み、所定の故障情報をクリアする。また、S660に進み、車両の個別情報をクリアする。そしてその後、当該処理を終了する。尚、故障情報及び個別情報は、例えばECU51が備えるEEPROM52に記憶されている。
尚、本第6実施形態において、S600及びS610の処理が識別情報送信手段に相当し、EEPROM52及びS640の処理が他装置識別情報記憶手段に相当し、S630の処理が判定手段(請求項11)に相当している。
このような本第6実施形態によれば、第4、第5実施形態と同様に、ECU毎にわざわざ個別に故障情報や車両の個別情報をクリアするための作業をしなくても良くなり、手間が省けるようになる。尚、エンジンECU30も図9の処理を実行できるようになっている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態において、S160、及びS190の処理の後に、VINコードが書き換えられたか否かを判定する判定処理が実行されるようにしても良い。そして、この判定処理でVINコードが書き換えられたと判定されたならば、車両情報(具体的に、故障情報や個別情報)がクリアされるように構成しても良い。
また、上記第3実施形態において、消去可否情報は、車両の個別情報のそれぞれに共通のものとして1つのみ設定される構成でも良い。つまり、車両の個別情報の種類にかかわらず、車両の個別情報の全てについて、その消去の可否が、共通の消去可否情報に基づいて決定されるような構成でも良い。
また、上記第4実施形態において、S330の処理の後に、車両の個別情報がクリアされると共にそのクリア指示が出力される処理が実行されるようにしても良い。趣旨は、第2実施形態と同様である。
また、上記第6実施形態において、図8のS200の処理の後に、車両の個別情報がクリアされる処理が実行されるようにしても良い。趣旨は、第2実施形態と同様である。
また、上記第4〜第6実施形態において、ECU51にて図4に示すような消去可否情報が記憶される構成が適用されても良い。つまり、ECU51において、車両の個別情報が消去されるか否かが、消去可否情報に基づき決定されるような構成でも良い。
本実施形態のエンジン制御システム1の概略構成図である。 CPU36が実行する制御処理を表すフローチャートである(第1実施形態)。 CPU36が実行する制御処理を表すフローチャートである(第2実施形態)。 EEPROM35の記憶態様を表す図である。 CPU36が実行する制御処理を表すフローチャートである(第4実施形態)。 ECU51において実行される処理を表すフローチャートである(第4実施形態)。 ECU51において実行される処理を表すフローチャートである(第5実施形態)。 CPU36が実行する制御処理を表すフローチャートである(第6実施形態)。 ECU51において実行される処理を表すフローチャートである(第6実施形態)。
符号の説明
1…エンジン制御システム、3…バッテリ、4…イグニションSW、5…通信ライン、30…エンジンECU、31…マイコン、32…入出力回路、33…メイン電源回路、34…サブ電源回路、35…EEPROM、41…A/Fセンサ、42…回転センサ、43…エアーフローメータ、44…水温センサ、45…スロットルセンサ、46…スタータSW、47…インジェクタ、48…イグナイタ、49…ダイアグテスタ、50…VIN書換ツール、51…ECU、52…EEPROM。

Claims (17)

  1. 車両に搭載されてその車両の各部を制御する電子制御装置であって、
    前記車両に固有の車両識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    前記車両に関する車両情報を記憶する車両情報記憶手段と、
    前記車両識別情報の書換指令が入力されると、前記識別情報記憶手段に記憶された前記車両識別情報の書き換えを行う識別情報記憶制御手段と、
    前記識別情報記憶制御手段による前記車両識別情報の書き換えに伴い、前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両情報を消去するための処理を実行する消去処理実行手段と、を備えた電子制御装置において、
    前記識別情報記憶手段に記憶された書き換え前の車両識別情報(以下、旧車両識別情報と言う)と、書き換え対象の新たな車両識別情報(以下、新車両識別情報と言う)とが同一か否かを判定する同一判定手段と、
    前記同一判定手段により前記旧車両識別情報と前記新車両識別情報とが同一でないと判定されたならば、当該電子制御装置が前記車両とは異なる他の車両に載せ換えられたと判断して前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させ、前記同一判定手段により前記旧車両識別情報と前記新車両識別情報とが同一であると判定されたならば、当該電子制御装置が搭載された前記車両上にて前記車両識別情報の書き換えが行われると判断して前記消去実行手段に前記車両情報を消去させないようにする消去制御を行う消去処理実行制御手段と、
    を備えていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記旧車両識別情報に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段を備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていないと判定されたならば前記消去制御を行い、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていると判定されたならば、前記同一判定手段の判定結果にかかわらず、前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させないようにする消去禁止制御を行うようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記旧車両識別情報に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段を備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていないと判定されたならば前記消去制御を行い、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていると判定されたならば、前記同一判定手段の判定結果にかかわらず、前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させる消去実行制御を行うようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記旧車両識別情報に異常が生じているか否かを判定する異常判定手段と、
    前記車両情報記憶手段に記憶された車両情報の消去の可否を表す情報(以下、消去可否情報と言う)を記憶する消去可否情報記憶手段とを備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていないと判定されたならば前記消去制御を行い、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていると判定されたならば、前記同一判定手段の判定結果にかかわらず、前記消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合に前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させ、前記消去可否情報が消去不可を表す情報である場合には前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させないようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記車両情報記憶手段に記憶された車両情報の消去の可否を表す情報(以下、消去可否情報と言う)を記憶する消去可否情報記憶手段を備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていると判定された場合、前記消去禁止制御に代えて、前記消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合に前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させ、前記消去可否情報が消去不可を表す情報である場合には前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させないようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項3に記載の電子制御装置において、
    前記車両情報記憶手段に記憶された車両情報の消去の可否を表す情報(以下、消去可否情報と言う)を記憶する消去可否情報記憶手段を備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていると判定された場合、前記消去実行制御に代えて、前記消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合に前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させ、前記消去可否情報が消去不可を表す情報である場合には前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させないようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項4ないし請求項6の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記車両情報は複数種類あり、
    前記消去可否情報記憶手段は、前記車両情報の種類毎に、その車両情報の消去の可否を表す前記消去可否情報を記憶し、
    前記消去処理実行制御手段は、前記異常判定手段により前記旧車両識別情報に異常が生じていると判定された場合、前記消去処理実行手段に、前記車両情報の種類毎に、その車両情報の消去の可否を表す消去可否情報が消去の許可を表す情報である場合にその車両情報を消去させ、その消去可否情報が消去不可を表す情報である場合にはその車両情報を消去させないようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  8. 車両に固有の車両識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    前記車両に関する車両情報を記憶する車両情報記憶手段と、
    前記車両識別情報の書換指令が入力されると、前記識別情報記憶手段に記憶された前記車両識別情報の書き換えを行う識別情報記憶制御手段と、
    前記識別情報記憶制御手段による前記車両識別情報の書き換えに伴い、前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両情報を消去するための処理を実行する消去処理実行手段と、を有する複数の電子制御装置が互いに通信可能に構成された車両制御システムであって、
    前記電子制御装置は、
    前記識別情報記憶手段に記憶された書き換え前の車両識別情報(以下、旧車両識別情報と言う)と、書き換え対象の新たな車両識別情報(以下、新車両識別情報と言う)とが同一か否かを判定する同一判定手段と、
    前記同一判定手段により前記旧車両識別情報と前記新車両識別情報とが同一でないと判定されたならば、自身の電子制御装置が前記車両とは異なる他の車両に載せ換えられたと判断して前記消去処理実行手段に前記車両情報を消去させ、前記同一判定手段により前記旧車両識別情報と前記新車両識別情報とが同一であると判定されたならば、自身の電子制御装置が搭載された前記車両上にて前記車両識別情報の書き換えが行われると判断して前記消去実行手段に前記車両情報を消去させないようにする消去制御を行う消去処理実行制御手段と、
    を備えていることを特徴とする車両制御システム。
  9. 請求項8に記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子制御装置として、
    前記識別情報記憶制御手段による前記車両識別情報の書き換えに伴い、車両情報の消去指令を他の電子制御装置に送信する消去指令送信手段を備えた特定の電子制御装置(以下、特定電子制御装置と言う)と、
    前記特定電子制御装置から送信される前記消去指令を受信する消去指令受信手段を備えた電子制御装置(以下、周辺電子制御装置と言う)と、を有し
    前記周辺電子制御装置における前記消去処理実行制御手段は、前記消去指令受信手段により前記消去指令が受信されると、前記消去処理実行手段に、前記車両情報記憶手段に記憶された車両情報を消去させるようになっていることを特徴とする車両制御システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子制御装置は、
    車両外部の通信装置と通信するための外部通信手段と、
    前記通信装置と、その通信装置が通信対象とする電子制御装置(以下、通信対象電子制御装置と言う)との間の通信を監視し、その通信装置からの指令により前記通信対象電子制御装置における車両識別情報が書き換えられたか否かを判定する監視判定手段とを備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記監視判定手段により前記通信対象電子制御装置において車両識別情報が書き換えられたと判定されると、自電子制御装置の前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両情報を前記消去処理実行手段に消去させるようになっていることを特徴とする車両制御システム。
  11. 請求項8ないし請求項10の何れか1項に記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子制御装置は、
    その電子制御装置が備える識別情報記憶手段に記憶された前記車両識別情報を、他の電子制御装置に送信する識別情報送信手段と、
    他の電子制御装置から送信された車両識別情報を記憶する他装置識別情報記憶手段と、
    他の電子制御装置から送信された車両識別情報と、前記他車両識別情報記憶手段に記憶されている車両識別情報とが同一か否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記消去処理実行制御手段は、前記判定手段により同一でないと判定されると、前記消去処理実行手段に、前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両情報を消去させるようになっていることを特徴とする車両制御システム。
  12. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記車両における異常検出対象の異常を診断するように構成され、
    前記車両情報は、前記異常検出対象の異常の診断結果を表す情報であることを特徴とする電子制御装置。
  13. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記車両における制御対象を制御する処理を実行するとともに、その制御を最適化するための補正値を算出してその補正値を前記車両情報記憶手段に記憶するように構成され、
    前記車両情報は、前記補正値の情報であることを特徴とする電子制御装置。
  14. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の電子制御装置において、
    前記車両における制御対象を制御するための制御処理を実行するとともに、その制御処理による制御を最適化するための補正値を算出する処理とその補正値を前記車両情報記憶手段に記憶する処理とを含む学習処理を実行するように構成され、
    前記制御処理及び学習処理が実行される一方、前記消去処理実行制御手段により前記消去制御が行われることを特徴とする電子制御装置。
  15. 請求項8ないし請求項11の何れか1項に記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子制御装置は、前記車両における異常検出対象の異常を診断するように構成され、
    前記車両情報は、前記異常検出対象の異常の診断結果を表す情報であることを特徴とする車両制御システム。
  16. 請求項8ないし請求項11の何れか1項に記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子制御装置は、前記車両における制御対象を制御する処理を実行するとともに、その制御を最適化するための補正値を算出してその補正値を前記車両情報記憶手段に記憶するように構成され、
    前記車両情報は、前記補正値の情報であることを特徴とする車両制御システム。
  17. 請求項8ないし請求項11の何れか1項に記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子制御装置は、前記車両における制御対象を制御するための制御処理を実行するとともに、その制御処理による制御を最適化するための補正値を算出する処理とその補正値を前記車両情報記憶手段に記憶する処理とを含む学習処理を実行するように構成され、
    前記電子制御装置において、前記制御処理及び学習処理が実行される一方、前記消去処理実行制御手段により前記消去制御が行われることを特徴とする車両制御システム。
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