JP2007162586A - 車載制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ電圧が主制御部のI/O動作保証電圧を一時的に下回るような場合であれ、要求される制御信頼性を確保しつつ、車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行することのできる車載制御装置を提供する。
【解決手段】主制御部11は、この車載制御装置のホスト計算機として機能して、例えば車載アクチュエータ(点火プラグ等)の駆動制御や該制御に伴うメモリ制御、さらには車載機器の故障診断など、多くの制御や処理を実行する部分である。一方、電源回路13は、車載バッテリから直接供給されるバッテリ電圧VBATを監視しつつ、上記主制御部11に対してその動作電圧Vmを供給する部分である。ここで、主制御部11は、バッテリ電圧VBATが同主制御部11のI/O動作保証電圧未満の所定電圧範囲まで低下したとき、車載アクチュエータの駆動制御も含めて当該所定電圧範囲に見合った処理のみを選択的に継続して実行する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車載アクチュエータの駆動制御やその駆動制御に伴うメモリ制御等を行う車載制御装置に関し、特にバッテリ電圧の低下に起因したそれら制御信頼性の低下を抑制する手段を有する車載制御装置に関する。
従来、この種の車載制御装置としては、例えば図16に示されるような車載制御装置が知られている。なお、図16は、従来の車載制御装置100、及びその周辺回路のハードウエア構成についてその概要を示したものである。まず、この図16を参照して、同車載制御装置100の内部構成、及びその周辺回路を説明する。
同図16に示されるように、車載制御装置100には、起動手段としてのイグニションスイッチ201、メインリレー202、車載バッテリ203等の周辺回路が接続されている。
そして、車載制御装置100自身は、大きくは、主制御部111、メインリレー制御回路112、電源回路113、不揮発性メモリ114、入出力部115等を備えて構成されている。
ここで、上記主制御部111は、この車載制御装置100のホスト計算機として機能して、例えば車載アクチュエータ(点火プラグ等)の駆動制御や該制御に伴うメモリ制御、さらには車載機器の故障診断など、多くの制御や処理を実行する部分である。このため、該主制御部111には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、具体的にはそのメモリ領域の一部が上記車載バッテリ203によってバックアップされることにより記憶内容が保持されるバックアップメモリとして機能するデータメモリ111aが設けられている。そして例えば、同主制御部111の初期化に際して消去されるクランク軸やカム軸の絶対角度などの情報がこのデータメモリ111aのバックアップされない領域にその都度格納され、同初期化に際して消去されない学習値などの情報がこのデータメモリ111aのバックアップ領域に格納されることとなる。また後述するが、この主制御部111では、上記電源回路113から供給される動作電圧Vmに基づいてその他の回路との間での情報授受等、いわゆるI/O(Input/Output)動作を行う。
また、上記メインリレー制御回路112は、メインリレー202の駆動制御を行う回路であり、イグニションスイッチ201のオン操作信号SIGに基づいてこのメインリレー202をオン制御する。また、上記主制御部111から停止指令SHが印加されることに基づいて同メインリレー202をオフ制御する。なお、メインリレー202は、リレーコイル202aとリレー接点202bとによって構成されており、上記オン制御に基づいてリレーコイル202aに駆動電流が流れることによりリレー接点202bがオン状態となる。そしてこのとき、車載バッテリ203のバッテリ電圧VBATが駆動電圧VBとして電源回路113に印加される。他方、上記オフ制御に際しては、リレーコイル202aへの駆動電流が遮断されることによりリレー接点202bがオフ状態となり、電源回路113への駆動電圧VBの印加も解除される。
また、上記電源回路113は上述の通り、上記駆動電圧VBの印加に基づいて上記主制御部111の動作電圧Vm(例えば「5V」)を生成するとともに、車載バッテリ203から直接供給されるバッテリ電圧VBATに基づいて上記メインリレー制御回路112や上記データメモリ111aのバックアップ領域の動作電圧Vsを生成する回路である。また後述するが、この電源回路113では、上記バッテリ電圧VBATが所定電圧よりも低い状態にあるときなどには、電圧低下信号WIや初期化信号RSTを上記主制御部111に対して出力する。
また、上記不揮発性メモリ114は、例えばEEPROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリからなり、主制御部111からの指令のもとに当該車載制御装置100において特に記憶保持要求の高い情報(故障診断結果の一部など)が格納される部分である。
そして、上記入出力部115は、各種インターフェースや、センサ信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換するA/D変換回路、ドライバ回路等を備え、当該車載制御装置100と外部機器との間の各種信号の入出力を統括して行う部分である。
次に、図17及び図18を併せ参照して、このような従来の車載制御装置100としての動作概要について説明する。なお、図17は、上記メインリレー202が駆動されることに基づき上記電源回路113によって行われる制御についてその処理手順を示したものであり、図18は、同電源回路113から動作電圧Vmが供給されることに基づいて上記主制御部111によって行われる制御についてその処理手順を示したものである。
すなわち、いま、ステップS110の処理において、駆動電圧VBが印加されたとすると、同電源回路113はまず、図17に示されるように、ステップS111の処理として、バッテリ電圧VBATが上記主制御部111による入出力(I/O)動作の適正性が保証される電圧(I/O動作保証電圧)以上であるか否かを判断する。そして、このステップS111の処理において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上であると判断されることを条件に、上記主制御部111に対して上記動作電圧Vmを供給する(ステップS112)。なお、上記I/O動作保証電圧は、例えば「5.5V」として設定される。
ただし、このようなバッテリ電圧VBATは上記I/O動作保証電圧未満まで低下するようなことがあり、この場合、同主制御部111によって行われる制御(入出力動作)にかかる信頼性が低下しかねない。一方、こうした主制御部111にあって、その内部回路自体は通常、上記I/O動作保証電圧よりも低い電圧、例えば「3.5V」の電圧値によって動作保証される構成となっている。そこで、この電源回路113では、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧よりも小さいと判断された場合にはまず、上記主制御部111に対して電圧低下信号WIを出力することで、このようなバッテリ状態にあることを同主制御部111に通知する(ステップS120)。そして、同主制御部111の内部回路が動作保証される電圧(CPU動作保証電圧)との大小関係でバッテリ電圧VBATをさらに監視しつつ、この電圧低下信号WIの出力を、以下の(ハ)及び(二)の論理積条件が満たされていることを条件に継続するようにしている。
(ハ)電圧低下信号WIの出力の継続時間が、バッテリ電圧VBATが回復するために通常必要とされる所定時間T1以下である(ステップS121)。
(ニ)バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧以上である(ステップS130)。
そしてこの結果、電圧低下信号WIが上記所定時間T1だけ出力されると、同電源回路113は次に、ステップS122及びS123の処理として、この電圧低下信号WIの出力を解除し、上記主制御部111を初期化すべく初期化信号RSTを出力する。そしてこの上で、ステップS124及びS112の処理として、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上まで回復していることを条件に上記主制御部111への動作電圧Vmの供給を継続する。
一方、上記ステップS124の処理において、バッテリ電圧VBATが未だ上記I/O動作保証電圧未満であると判断された場合には、バッテリ電圧VBATに回復の見込みがないことから、その時点で、上記主制御部111への動作電圧Vmの供給を中止する(ステップS133)。
他方、上記ステップS130の処理において、上記バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧を下回ったと判断された場合も同様、ステップS131〜S133の処理として、上記電圧低下信号WIの出力を解除するとともに上記初期化信号RSTを出力した時点で、上記主制御部111への動作電圧Vmの供給を中止する。
このような動作電圧Vm、電圧低下信号WI、初期化信号RSTの上記電源回路113からの出力態様に対し、上記主制御部111では、図18に示されるように、上記動作電圧Vmの供給が開始されるとまず、ステップS201の処理として、例えばデータメモリ111aに格納されているデータの消去など、いわゆるイニシャル時の処理を行う。そしてこの上で、上記電圧低下信号WIの入力がないことを条件に(ステップS202)、ステップS203の処理として、点火プラグ等の駆動制御や該制御に伴うメモリ制御、さらには各種アクチュエータの故障診断など、いわゆる通常時の制御を行う。
一方、上記ステップS202の処理において、同電圧低下信号WIがオン状態にあると判断された場合には、上記入出力(I/O)動作の適正性が保証されないとして、同主制御部111はまず、いわゆる通常時の制御を中止する(ステップS204)。ただし上述の通り、この電圧低下信号WIが入力される期間であれ、同主制御部111の内部回路による動作自体は保証される。このため、同主制御部111は次に、ステップS205の処理として、学習値等の制御の再開時まで保持すべきデータを上記データメモリ111aのバックアップ領域に格納するなどのいわゆる後処理を行う。そしてその後は、上記電源回路113から初期化信号RSTが出力されるまで待機し(ステップS206)、該信号RSTが入力された時点で、同主制御部111自身を初期化し、上記イニシャル時の処理(図18:ステップS201)から再実行することとなる。
図19〜図21は、バッテリ電圧VBATの低下に際し、当該車載制御装置100によって行われる制御についてその処理態様をタイミングチャートとして示したものであり、次に、同図19〜図21を参照してこの制御を総括する。
まず、図19を参照して、バッテリ電圧VBATが上記主制御部111のI/O動作保証電圧(「5.5V」)を一時的に下回ったものの、その後、すぐに回復したときの処理態様について説明する。
同図19(a)〜(e)に示されるように、タイミングt1において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回ると、同図19(b)に示すように、上記電源回路113から電圧低下信号WIが出力される。したがって、このタイミングt1では、図19(e)に示すように、上述のいわゆる通常時の制御が全て中止されることとなる。ただしその後、バッテリ電圧VBATが回復するために通常必要とされる所定時間T1が経過するタイミングt2において、この電圧低下信号WIの出力が解除されると、同図19(c)に示すように、上記電源回路113から初期化信号RSTが出力される。すなわち、このタイミングt2では、同図19(e)に示すように、上記主制御部111が、同主制御部111自身を初期化した上で上述の通常時の制御を再実行することとなる。
次に、図20を参照して、バッテリ電圧VBATが上記主制御部111のI/O動作保証電圧(「5.5V」)を下回った後、上記所定時間T1が経過してもなお上記I/O動作保証電圧以下にあるときの処理態様について説明する。
この場合も、同図20(a)〜(e)に示されるように、タイミングt3において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回ると、同図20(b)及び(e)に示すように、上記電源回路113から電圧低下信号WIが出力されるとともに、上記主制御部111では上述のいわゆる通常時の制御が全て中止されることとなる。またその後、バッテリ電圧VBATが回復するために通常必要とされる所定時間T1が経過するタイミングt4において、この電圧低下信号WIの出力が解除されると、同図20(c)に示すように、上記電源回路113から初期化信号RSTが出力される点も同様である。ただしこの際、バッテリ電圧VBATが上記主制御部111のI/O動作保証電圧を未だ下回っていることから、同図20(d)に示すように、上記電源回路113による動作電圧Vmの出力は解除されることとなる。
次に、図21を参照して、バッテリ電圧VBATが上記主制御部111のI/O動作保証電圧(「5.5V」)を下回った後、該主制御部111のCPU動作保証電圧(例えば「3.5V」)をさらに下回ったときの処理態様について説明する。
この場合も、同図21(a)〜(e)に示されるように、タイミングt5において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回ると、同図21(b)及び(e)に示すように、上記電源回路113から電圧低下信号WIが出力されるとともに、上記主制御部111では上述のいわゆる通常時の制御が全て中止されることとなる。ただしその後、バッテリ電圧VBATが上記主制御部111のCPU動作保証電圧をさらに下回るタイミングt6において、同図21(d)に示すように、上記電源回路113による動作電圧Vmの出力が解除されることとなる。
実開平02−107766号公報
このように、上記従来の車載制御装置では、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回るような状況、すなわち上記点火時期等の制御にかかる信頼性が低い状況においては該制御も含めていわゆる通常時の制御を中止するようにしているため、同制御にかかる信頼性を好適に維持することはできる。ただし、同従来の車載制御装置では、図19に示されるように、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を一旦下回るようなことがあると、該バッテリ電圧VBATがその後に同I/O動作保証電圧まで回復したとしても、上記主制御部111は初期化される。そしてその後に、上述のイニシャル時の処理(図18:ステップS201)が行われるため、いわゆる通常時に行っていたそれまでの制御の結果が無駄になってしまう。例えば、イニシャル時の処理によって上記クランク軸の絶対角度情報が上記データメモリ111aのバックアップされない領域から失われたような場合には、その制御の再開時に同情報を再取得(再演算)する必要があり、このことはエンジンの始動性に悪影響を及ぼしかねない。
なお従来、例えば特許文献1に記載の車載制御装置に見られるように、バッテリ電圧VBATが低下してもその要因がイグニションスイッチのオン操作によるものであった場合には、いわゆる通常時の制御を継続するようにした装置なども提案されている。ただし、この特許文献1に記載の車載制御装置では、低い信頼性の下で行われた制御結果や演算結果などの情報がバッテリ電圧VBATの回復後においても残るため、こうした情報によって様々な問題が生じかねない。例えば、このような車載制御装置では通常、例えば上記点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かをその都度自己監視する監視機能を有している。しかし、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回るような状況においては、この監視機能によって上記演算機能の異常が誤判定される懸念があり、こうした判定結果がメモリに格納されるようなことがあると、バッテリ電圧VBATが回復した後においても、こうした判定結果に基づいて例えば不要なフェールセーフなどの処理が実行されることとなる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バッテリ電圧が主制御部のI/O動作保証電圧を一時的に下回るような場合であれ、要求される制御信頼性を確保しつつ、車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行することのできる車載制御装置を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の車載制御装置では、車載バッテリからの給電を受けて、該車載バッテリのバッテリ電圧が第1の電圧(I/O動作保証電圧)以上であるときに入出力動作の適正性が保証されるとともに同バッテリ電圧が前記第1の電圧よりも低い第2の電圧(CPU動作保証電圧)以上であるときに内部回路による動作の適正性が保証される主制御部を備え、前記第1及び第2の電圧との関係に基づいて前記バッテリ電圧を監視しつつ、前記バッテリ電圧が前記第1の電圧以上であるときは、前記主制御部を通じて車載アクチュエータの駆動制御を含む各種の処理を実行し、前記バッテリ電圧が前記第2の電圧未満であるときは、前記主制御部を通じた前記各種の処理を中止する車載制御装置にあって、前記第1の電圧以上であったバッテリ電圧が前記第1の電圧未満、且つ、前記第2の電圧以上の所定電圧範囲まで低下したときは、前記主制御部を通じて、前記車載アクチュエータの駆動制御も含めて当該所定電圧範囲に見合った処理のみを選択的に継続して実行することとした。
すなわち、車載バッテリのバッテリ電圧が上記主制御部のI/O動作保証電圧を下回るとき、同バッテリ電圧が継続して上記所定電圧範囲にあるときの時間は瞬間的であることが多い。一方、上記主制御部では通常、信頼性の低い情報が瞬間的に入力されるような場合であっても、平均化処理やノイズ除去処理などを通じて、要求される制御信頼性が確保される構成となっている。この点、上記構成では、上記I/O動作保証電圧以上であったバッテリ電圧が上記主制御部のI/O動作保証電圧未満、且つ、上記主制御部のCPU動作保証電圧以上の所定電圧範囲まで低下したとき、上記主制御部を通じて上記車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行するようにしている。しかも、例えば低い信頼性の下で行われた制御結果や演算結果などの情報が上記バッテリ電圧の回復後までメモリ等に残るなどといった様々な問題を解決すべく、このような駆動制御も含めて上記所定電圧範囲に見合った処理のみを選択的に継続して行うようにしている。このため、バッテリ電圧が主制御部のI/O動作保証電圧を一時的に下回るような場合であれ、要求される制御信頼性を確保しつつ、車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行することができるようになる。
なお、上記所定電圧範囲に見合った処理としては、上記車載アクチュエータの駆動制御のほか、例えば請求項1に記載の車載制御装置において、請求項2に記載の車載制御装置によるように、
a.前記主制御部の初期化に際して記憶保持されないデータをメモリに書き込む書込処理。
あるいは、請求項1または2に記載の車載制御装置において、請求項3に記載の車載制御装置によるように、
b.前記主制御部の内部回路による動作のみで完結する処理。
などといった処理を行うようにすることがより望ましい。
すなわち、上記主制御部の初期化に際して記憶保持されないデータは通常、上記車載アクチュエータの駆動制御などのリアルタイム処理に供される情報等としてデータメモリにその都度更新記憶されるようなデータであり、バッテリ電圧の回復後まで記憶保持されないことが多い。また、上記主制御部の初期化に際して記憶保持されないデータであれば、バッテリ電圧の回復後までメモリに残ったとしてもその影響は小さいことから、上記a.の処理は、上記所定電圧範囲に見合った処理であるといえる。この点、上記請求項2に記載の車載制御装置では、上記車載アクチュエータの駆動制御に加えて上記a.の処理をさらに行うこととしたため、上記I/O動作保証電圧以上であったバッテリ電圧が上記所定電圧範囲まで低下した場合であっても、要求される制御信頼性を確保しつつ、高度な制御を継続して実行することができるようになる。
一方、バッテリ電圧が上記CPU動作保証電圧(第2の電圧)以上であることをもって上記主制御部の内部回路による動作が保証されることに鑑みれば、上記b.の処理も、上記所定電圧範囲に見合った処理であるといえる。この点、上記請求項3に記載の車載制御装置では、上記車載アクチュエータの駆動制御や上記a.の処理に加えて上記b.の処理をさらに行うこととしたため、上記I/O動作保証電圧以上であったバッテリ電圧が上記所定電圧範囲まで低下した場合であっても、要求される制御信頼性を確保しつつ、より高度な制御を継続して実行することができるようになる。
ただし、バッテリ電圧が上記所定電圧範囲にあるときは、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項4に記載の車載制御装置によるように、当該所定電圧範囲に見合った処理であったとしても、各種診断及び監視の結果に関する情報のメモリ制御についてはこれを中止するようにすることが実用上望ましい。
ところで、制御システムに異常が生じたような場合には、上記バッテリ電圧が継続して上記所定電圧範囲にあるときの時間が長期化する可能性もあり、この場合、上記主制御部による上述の平均化処理やノイズ除去処理などを通じて確保される制御信頼性に悪影響を及ぼす懸念がある。そこで、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項5に記載の車載制御装置では、前記バッテリ電圧が継続して前記所定電圧範囲にあるときの時間を計測する計測手段をさらに備え、該計測手段によって計測される時間が、前記所定電圧範囲にあるバッテリ電圧が回復するために通常必要とされる時間として予め設定される上限時間よりも大きくなることに基づいて、前記主制御部を通じた前記所定電圧範囲に見合った処理を中止するようにしている。このような構成では、車載アクチュエータの駆動制御を継続するにあたって、要求される制御信頼性をより確実に確保することができるようになる。
また、このようなバッテリ電圧の一時的な低下は通常、例えば、イグニションスイッチのオン操作や、エアコンスイッチのオン操作など、特定の操作が行われるときにのみ発生することに鑑みれば、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項6に記載の車載制御装置によるように、前記第1の電圧(I/O動作保証電圧)以上であったバッテリ電圧が前記所定電圧範囲まで低下した要因を特定する要因特定手段をさらに備え、前記所定電圧範囲に見合った処理を、同要因特定手段によって前記バッテリ電圧の低下要因が特定されることを条件に行うようにすることが望ましい。
また、この場合には特に、請求項7に記載の車載制御装置によるように、前記所定電圧範囲に見合った処理を、前記要因特定手段によって前記バッテリ電圧の低下要因がイグニションスイッチのオン操作であると特定されることを条件に行うようにすることがより望ましい。すなわち、このような構成では、エンジンの始動時にバッテリ電圧が大きく変動して上記所定電圧範囲まで一時的に低下するような場合であっても、当該所定電圧範囲に見合った処理を通じてその始動性の適切な向上を図ることができるようになる。
また、請求項6または7に記載の車載制御装置において、請求項8に記載の車載制御装置によるように、前記所定電圧範囲にあるバッテリ電圧が回復するために通常必要とされる時間として予め設定される上限時間を、前記バッテリ電圧の低下要因の別に予め設定するようにすれば、バッテリ電圧の低下要因に則した適切な制御を行うことができるようになる。
また、上記所定電圧範囲に見合った処理を、例えば請求項1〜8のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項9に記載の車載制御装置によるように、
・メインリレーがオン状態にあることを条件に行う。
あるいは、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項10に記載の車載制御装置によるように、
・キースイッチがオン状態にあることを条件に行う。
等々、といった条件の下で行うようにすれば、ドライバが車両を運転している期間に対応させて同処理を実行することができるようになる。
また、請求項1〜10のいずれか一項に記載の車載制御装置においては、請求項11に記載の車載制御装置によるように、前記主制御部が、前記バッテリ電圧が前記第1の電圧(I/O動作保証電圧)以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第1の入出力ポート、及び前記バッテリ電圧が前記第2の電圧(CPU動作保証電圧)以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第2の入出力ポートを備えるものであることが望ましい。すなわち、このような構成では、例えば、請求項12に記載の車載制御装置によるように、前記所定電圧範囲に見合った処理として、前記第2の入出力ポートを通じた処理をさらに行うことができるようになる。
また、請求項1〜12のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項13に記載の車載制御装置によるように、前記第1の電圧(I/O動作保証電圧)よりも低く、且つ、前記第2の電圧(CPU動作保証電圧)よりも高い第3の電圧との関係に基づいて前記バッテリ電圧をさらに監視しつつ、該バッテリ電圧が前記第3の電圧未満になることに基づいて前記主制御部を通じた前記所定電圧範囲に見合った処理を中止するとともに、同主制御部が、前記バッテリ電圧の回復後まで種々のデータを記憶保持しておくための後処理を行うようにすれば、上記I/O動作保証電圧以上であったバッテリ電圧が上記CPU動作保証電圧未満まで大きく低下するような場合であっても、上記後処理を確実に行うことができるようになる。
また、請求項1〜13のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項14に記載の車載制御装置によるように、前記所定電圧範囲に見合った処理を、前記第1の電圧以上で安定しているときのバッテリ電圧が前記車載バッテリが正常であることを示す下限値以上であることを条件に行うようにすれば、バッテリ電圧に回復の見込みがない状況(車載バッテリの寿命など)であるにもかかわらず上記所定電圧範囲に見合った処理が継続して実行されるようなことが回避されるようになる。
また、請求項1〜14のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項15に記載の車載制御装置によるように、前記第1の電圧(I/O動作保証電圧)以上であったバッテリ電圧が前記第1の電圧(I/O動作保証電圧)未満まで低下することに基づいて電力系の負荷の駆動を中止するようにすれば、上記バッテリ電圧の早期回復が期待できるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、この発明にかかる車載制御装置の第1の実施の形態について、図1〜図10を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態にかかる装置も、車載アクチュエータの駆動制御やその駆動制御に伴うメモリ制御等を行う車載制御装置として、バッテリ電圧の低下に起因したそれら制御信頼性の低下を抑制する手段を有するものであり、基本的には、先の図16に例示した態様にて構成されている。
はじめに、この実施の形態にかかる車載制御装置において、特に主制御部11と電源回路13との電気的な関係について、図1を参照して説明する。
同図1に示されるように、この実施の形態においても、上記電源回路13は、
・車載バッテリ203(図16参照)から直接印加されるバッテリ電圧VBAT。
・メインリレー202(図16参照)が駆動されたときに印加される駆動電圧VB。
などの電圧印加を受ける。そして、上記主制御部11のI/O動作保証電圧及びCPU動作保証電圧との関係に基づいて上記バッテリ電圧VBATを監視する構成となっている。
一方、上記主制御部11も、
・車載アクチュエータの駆動制御やその駆動制御に伴うメモリ制御等を実行するための動作電圧Vm。
・データメモリ111a(図16参照)のバックアップ領域の動作電圧Vs。
・バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回るときに出力される電圧低下信号WI。
・バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧を下回るときに出力される初期化信号RST。
などといった動作電圧や信号を上記電源回路13から受ける構成となっている。
ただし、この実施の形態にかかる車載制御装置では、上記動作電圧Vm、電圧低下信号WI、初期化信号RSTの上記電源回路13からの出力態様、及びそれら動作電圧や信号に基づき上記主制御部11によって行われる上記車載アクチュエータの駆動等にかかる制御態様が、従来の車載制御装置と異なっている。またそれに伴って、上記主制御部11では、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第1の入出力ポート11aのほか、同バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第2の入出力ポート11bを備えている。そして、イグニションスイッチ21によるオン操作信号SIGについてはこれを同第2の入出力ポート11bを通じて入力するようにしている。また、上記電源回路13も同様、バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第2の入出力ポート13bを備えており、上記イグニションスイッチ21によるオン操作信号SIGを同第2の入出力ポート13bを通じて入力するようにしている。このような構成では、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満、且つ、上記CPU動作保証電圧以上の所定電圧範囲まで低下した場合であっても、上記主制御部11及び電源回路13は、上記オン操作信号SIGの出力レベルを高い信頼性の下で判定することができるようになる。
図2は、この実施の形態にかかる車載制御装置において、上記メインリレー202(図16参照)が駆動されたときに上記電源回路13によって行われる制御についてその処理手順を示したものである。次に、同図2を併せ参照して、この実施の形態にかかる動作電圧Vm、電圧低下信号WI、初期化信号RSTの上記電源回路13からの出力態様を詳述する。
すなわち、いま、ステップS110の処理において、駆動電圧VBが印加されたとすると、同電源回路13はまず、ステップS111の処理として、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上であるか否かを判断する。そして、このステップS111の処理において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上であると判断されることを条件に、上記主制御部11に対して上記動作電圧Vmを供給する(ステップS112)。なお通常は、このステップS111の処理では、バッテリ電圧VBATは上記I/O動作保証電圧以上であると判断される。
ただし前述の通り、このようなバッテリ電圧VBATは上記I/O動作保証電圧未満まで低下することがある。このような場合、同電源回路13ではまず、ステップS120の処理として、上記主制御部11に対して上記電圧低下信号WIを出力する。次いで、ステップS140の処理として、上記第2の入出力ポート13bを通じて入力されるオン操作信号SIGに基づいて、こうしたバッテリ電圧VBATの低下要因がイグニションスイッチ21のオン操作であるか否かを判断する。そしてこの結果、当該低下要因がイグニションスイッチ21のオン操作であった場合には、同電源回路13は次に、
・電圧低下信号WIがオン状態にあるときの継続時間が、バッテリ電圧VBATが回復するために通常必要とされる第1の所定時間T1と、後述の後処理に要する時間との加算時間である第2の所定時間T2以下である(ステップS141)。
・バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧以上である(ステップS142)。
の論理積条件が満たされているか否かを判断する。そして、同電源回路13は、当該論理積条件が満たされていることを条件に、上記主制御部11への動作電圧Vmの供給を継続する(ステップS112)。
一方、上記ステップS141の処理や上記ステップS142の処理において、上記論理積条件が満たされないと判断された場合には、同電源回路13はまず、ステップS131の処理として、上記電圧低下信号WIの出力を解除する。そして、上記主制御部11に対して初期化信号RSTを出力した時点で(ステップS132)、上記動作電圧Vmの供給を中止することとなる(ステップS133)。
他方、上記ステップS140の処理においては、バッテリ電圧VBATの低下要因がイグニションスイッチ21のオン操作でないと判断されることもある。このような場合には、上記バッテリ電圧VBATの低下要因が特定されないことから、同電源回路13は次に、ステップS121の処理に移行し、ステップS121〜S124、ステップS130〜S133の処理を行うこととなる。なお、このステップS121以降の処理手順は、従来の車載制御装置において図17を参照して説明した通りであり、ここでの重複する説明は割愛する。
図3は、この実施の形態にかかる車載制御装置において、上記電源回路13から動作電圧Vmが供給されることに基づき上記主制御部11によって行われる上記車載アクチュエータの駆動等にかかる制御についてその処理手順を示したものである。次に、同図3を併せ参照して、この実施の形態にかかる上記車載アクチュエータの駆動等の制御態様を詳述する。
いま、上記電源回路13から上記動作電圧Vmの供給が開始されたとすると、上記主制御部11ではまず、同図3に示されるように、ステップS201の処理として、例えばデータメモリ111aに格納されているデータの消去など、いわゆるイニシャル時の処理を行う。そしてこの上で、上記電圧低下信号WIの入力がないことを条件に(ステップS202)、ステップS230の処理として、点火プラグ等の駆動制御や該制御に伴うメモリ制御、さらには各種アクチュエータの故障診断など、いわゆる通常時の制御を行う。
図4は、このような通常時の制御についてその処理態様を示したものである。
具体的には、同図4に示されるように、同主制御部11は、ステップS231の処理として、例えば、
(A)車載アクチュエータの駆動制御。
(B)点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かの監視。
(C)車載機器の故障診断(ダイアグ処理)。
(D)イモビライザーの認証コードの更新。
(E)車載アクチュエータの駆動制御を実行するためのメモリ制御。
(F)学習値の更新記憶。
(G)自己監視に伴うメモリ制御。
(H)故障診断に伴うメモリ制御。
(I)認証コードの不揮発性メモリ114(図16参照)への更新記憶。
等々、多くの制御や処理を実行する。
次に、これら制御や処理の具体態様を説明する。なお、これら制御や処理の実行手順は任意である。
(A)車載アクチュエータの駆動制御。
主制御部11は、車載アクチュエータの駆動制御として、例えばエンジンの燃焼室に導入される空気と噴射燃料との混合気に対して点火を行うための点火プラグの点火時期等についての制御(点火時期制御)を行う。
この点火時期制御に際しては、同主制御部11がまず、例えば負荷、吸入空気量、エンジン回転速度、水温、等々といった情報を上記第1の入出力ポート11aを通じて取り込む。次いで、こうして取り込まれる各情報に基づいて上記燃焼室内の混合気に対して点火を行うべき時期等を演算し、これを駆動指令として上記入出力部115内の駆動回路に出力する。これにより、該駆動指令によって示される点火時期に対応するかたちで上記点火プラグが駆動されるようになる。
(B)点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かの監視。
また、主制御部11は、上記点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かをその都度自己監視する監視機能を有しており、例えば上記点火時期等の適正な実行を保証する以下の3つの要素をその監視対象としている。次に、この主制御部11の監視対象及びその監視の具体態様について詳述する。
<プログラムメモリの監視(ROMチェック)>
主制御部11は、当該主制御部11が内蔵する読み出し専用のプログラムメモリ(図示略)に格納されている各種制御プログラムやそれら制御で用いられる制御データの適正性を監視対象としている。そして、同主制御部11は、このプログラムメモリの監視(ROMチェック)を以下の態様にて実行する。
例えば、プログラムメモリの上記点火時期を演算するための領域(ROM領域)には、該ROM領域に格納されているデータを加算したとき、その加算値(ROMサム値)が所定の固定値(例えば「5AA5」)となるように各種のデータが配列されている。こうしたプログラムメモリに対して、当該主制御部11はまず、上記ROM領域に格納されているデータの加算値(ROMサム値)を得る。そしてこの演算結果としての加算値と、該加算値として本来得られるべき値として予めメモリ等に登録されている期待値(例えば「5AA5」)との間での一致比較に基づき、当該監視を実行する。
<データメモリの監視(RAMチェック)>
主制御部11は、例えばクランク軸の絶対角度情報など、上記データメモリ111aに格納されたデータの適正性を監視対象としており、このデータメモリ111aの監視(RAMチェック)を以下の態様にて実行する。
例えば、上記主制御部11は、各種の演算結果を得る都度、該演算結果を、上記データメモリ111aのほか、同主制御部11が内蔵するミラーメモリ(図示略)に格納する。ただしこの際、該ミラーメモリには、上記データメモリ111aに格納されるデータの「1」及び「0」が反転されたデータが格納される。こうしたデータメモリ111a及びミラーメモリに対して、当該主制御部11はまず、互いに対応するアドレス毎に上記データメモリ111aの記憶値及びミラーメモリの記憶値を読み出す。そして、例えばそれら記憶値を加算し、その加算値と該加算値として本来得られるべき値として予めメモリ等に登録されている期待値との間での一致比較に基づき、当該監視を実行する。
<主制御部による演算値の監視(システムチェック)>
主制御部11は、上記第1の入出力ポート11aを通じて取り込まれる外部信号に基づいて演算される演算値を監視対象としており、この演算値の監視(システムチェック)を以下の態様にて実行する。
すなわち、上記データメモリ111aには、点火時期として当該システム上取得され得る上限値や下限値が記憶されている。そこで、上記主制御部11は、点火プラグの点火時期が算出される都度、該算出された演算値と、上記データメモリ111aに格納されている上限値や下限値との間での大小比較に基づき、当該監視を実行する。
(C)車載機器の故障診断(ダイアグ処理)。
また、主制御部11は、車載機器の故障診断として、例えばクランク軸の回転角度を検出するクランク角センサ等についての故障診断(ダイアグ処理)を行う。
この故障診断に際しては、同主制御部11がまず、上記クランク角センサからの出力信号を上記第1の入出力ポート11aを通じて取り込む。次いで、こうして取り込まれる出力信号が通常取り得る値の範囲として予め設定されている許容範囲内にあるか否かの判断を行う。このような判断を通じて、クランク角センサの内部回路に断線、若しくは短絡などの故障が生じているか否かの診断が行われるようになる。
(D)イモビライザーの認証コードの更新。
また、当該制御装置がイモビライザーの搭載車に搭載されるものである場合、主制御部11は、イモビライザーの認証コードを例えば定期的に更新することも行う。
この更新処理に際しては、同主制御部11が、例えば当該主制御部11が内蔵する読み出し専用のプログラムメモリ(図示略)に格納されている上記イモビライザーの認証コードについての更新プログラムを実行する。これにより、イモビライザーの新たな認証コードが得られるようになる。
(E)車載アクチュエータの駆動制御を実行するためのメモリ制御。
このメモリ制御では、例えば、当該主制御部11が内蔵するプログラムメモリ(図示略)に格納されている上述の点火プラグの点火時期等についての制御プログラムの読出処理をはじめ、それら演算の結果や、上記第1の入出力ポート11aを通じて取り込まれる信号を上記データメモリ111aにその都度格納する処理などが行われる。
(F)学習値の更新記憶。
すなわち、上述の点火時期制御では通常、前回の点火時期制御に際して演算された値、及びその制御結果等から次回の制御に供される各種パラメータがその都度学習される。この点、当該メモリ制御では、このような学習値を例えば上記データメモリ111aのバックアップ領域にその都度格納する処理などが行われる。
(G)自己監視に伴うメモリ制御。
このメモリ制御では、例えば、上述のROMチェックやRAMチェックにおいて上記一致比較が成立しなかった、若しくは上述のシステムチェックにおいて上記大小比較の結果がシステム異常を示すものであったときだけ、その監視結果が上記データメモリ111aのバックアップ領域に格納される。
(H)故障診断に伴うメモリ制御。
このメモリ制御では、例えば、上記クランク角センサからの出力信号が通常取り得る値の範囲として予め設定されている許容範囲内にあるか否かについての上述の判断結果などが上記不揮発性メモリ114に格納される。
(I)認証コードの不揮発性メモリ114への更新記憶。
このメモリ制御では、例えば、上述のイモビライザーの認証コードについての更新プログラムが実行されることによって得られた新たな認証コードが外部の不揮発性メモリ114に更新記憶される。
そして、このようないわゆる通常時の制御は、先の図3に示されるように、上記電圧低下信号WIがオフ状態にあることを条件に(ステップS202)、継続して実行される。ただし、このステップS202の処理において、同電圧低下信号WIがオン状態にあると判断されると、上記主制御部11は次に、電圧低下時の制御として、上記車載アクチュエータの駆動制御も含めて当該バッテリ状況に見合った処理のみを選択的に継続して実行することとなる。
図5は、このような電圧低下時の制御についてその処理手順を示したものであり、次に同図5を参照して該制御を説明する。
同図5に示されるように、この電圧低下時の制御に際しては、同主制御部11がまず、ステップS241の処理として、上記電圧低下信号WIがオン状態にあることを確認する。そしてこの上で、ステップS242の処理として、上記第2の入出力ポート11bを通じて入力されるオン操作信号SIGに基づいて、こうしたバッテリ電圧VBATの低下要因が上記イグニションスイッチ21のオン操作であるか否かを判断する。そしてこの結果、該低下要因が上記イグニションスイッチ21のオン操作であった場合には、同主制御部11は次に、ステップS243の処理として、いわゆる通常時の制御(図4:ステップS231)のうち、当該バッテリ状況に見合った処理のみを選択的に継続して実行する。なお、この実施の形態では、当該バッテリ状況に見合った処理として、
(A)車載アクチュエータの駆動制御。
(B)点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かの監視。
(D)イモビライザーの認証コードの更新。
(E)車載アクチュエータの駆動制御を実行するためのメモリ制御。
(F’)主制御部11の初期化に際して記憶保持されない学習値の更新記憶。
(G’)主制御部11の内部回路による動作のみで完結される自己監視に伴うメモリ制御。
(I’)認証コードのデータメモリ111aへの更新記憶。
といった処理のみを選択的に継続して実行する。
またその一方で、同主制御部11は、上記バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上まで回復したときは(ステップS241)、上記電圧低下信号WIがオフ状態にあることを確認した上で(図3:ステップS202)、いわゆる通常時の制御(図3:ステップS230)を再度実行する。これにより、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を一時的に下回るような場合であれ、要求される制御信頼性を確保しつつ、車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行することができるようになる。なお、当該バッテリ状況に見合った処理として上記7つの処理が選択的に継続して実行される理由については後述する。
ところで、上記ステップS243の処理は、上記電圧低下信号WI及び上記オン操作信号SIGがいずれもオン状態にあることを条件に(ステップS241及びS242)、継続して実行される。ただし、ステップS244の処理において、上記電圧低下信号WIがオン状態にあるときの時間が、バッテリ電圧VBATが回復するために通常必要とされる第1の所定時間T1よりも大きくなったと判断された場合には、当該制御システムの異常が懸念されることから、その時点で、上記ステップS243の処理を中止する(ステップS245)。そしてこの上で、上記点火時期等の制御の再開時まで保持すべきデータを上記データメモリ111aのバックアップ領域に格納するなどのいわゆる後処理を行う(ステップS246)。そしてその後は、上記電源回路13から初期化信号RSTが出力されるまで待機し(ステップS247)、該信号RSTが入力された時点で、同主制御部11自身を初期化し、上記イニシャル時の処理(図3:ステップS201)から再実行することとなる。
なお、上記ステップS242の処理では、上記バッテリ電圧VBATの低下要因が上記イグニションスイッチ21のオン操作でないと判断されることもある。ただしこの場合、上記バッテリ電圧VBATの低下要因が特定されないことから、同主制御部11は次に、上記ステップS243の処理を行うことなくそのまま上述のステップS245〜S247の処理を順次行うこととなる。
次に、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満、且つ、上記CPU動作保証電圧以上の所定電圧範囲にあるとき、当該電圧範囲に見合った処理として上記7つの処理が選択的に継続して実行される理由についてそれら処理の別にそれぞれ説明する。
(A)車載アクチュエータの駆動制御。
すなわち、車載バッテリ203(図16参照)のバッテリ電圧VBATが上記主制御部11のI/O動作保証電圧を下回るとき、同バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満、且つ、上記CPU動作保証電圧以上の所定電圧範囲にあるときの時間は瞬間的であることが多い。一方、上記主制御部11では通常、信頼性の低い情報が瞬間的に入力されるような場合であっても、平均化処理やノイズ除去処理などを通じて、要求される制御信頼性が確保される構成となっている。したがって、当該(A)の処理は、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。
(B)点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かの監視。
上述の通り、このような自己監視は、上記ROMチェック、上記RAMチェック、上記システムチェック等々、として実行される。そしてこのうち、上記ROM及びRAMチェックは、上記主制御部11の内部回路による動作のみで完結されるものであり、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。
一方、システムチェックについては、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲にある場合、その監視にかかる適正性は必ずしも確保されない。ただし後述するが、この実施の形態では、バッテリ電圧VBATが当該所定電圧範囲にあるときに実行されたシステムチェックの結果についてはこれをメモリ等に格納しないようにしている。すなわち、この実施の形態では、上記主制御部11は、このようなメモリ制御が実行される前提の下で、当該システムチェックを、上記所定電圧範囲に見合った処理として実行するようにしている。
(D)イモビライザーの認証コードの更新。
上述の通り、このような更新処理は、上記主制御部11の内部回路による動作のみで完結されるものであり、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。
(E)車載アクチュエータの駆動制御を実行するためのメモリ制御。
このようなメモリ制御は、上記主制御部11の内部回路による動作のみで完結される処理であるか、若しくは同主制御部11の初期化に際して記憶保持されないデータを対象とした処理である。したがって、当該(E)の処理は、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。
(F’)主制御部11の初期化に際して記憶保持されない学習値の更新記憶。
すなわち、低い信頼性の下で行われた制御結果や演算結果などに基づいて学習された値がメモリに格納されるようなことがあると、該学習値がバッテリ電圧VBATの回復後においても残り、様々な問題が生じかねない。このため、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下したとき、このようなメモリ制御を継続して実行することは望ましくない。ただし、このような処理であっても、初期化の際に記憶保持されない学習値のみを対象とした更新記憶であれば、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。
(G’)主制御部11の内部回路による動作のみで完結される自己監視に伴うメモリ制御。
上述の通り、低い信頼性の下で行われた自己監視の結果がメモリに格納されるようなことがあると、その監視結果がバッテリ電圧VBATの回復後においても残り、様々な問題が生じかねない。このため、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下したとき、このようなメモリ制御を継続して実行することは望ましくない。ただし、このような処理であっても、上記主制御部11の内部回路による動作のみで完結される自己監視(ROM及びRAMチェック)であれば、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。
(I’)認証コードのデータメモリ111aへの更新記憶。
上述の通り、新たな認証コード自体は、上記主制御部11の内部回路による動作のみで得ることができるものの、その格納先が外部の不揮発性メモリ114(図16参照)であることから、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲にあるときはその更新記憶にかかる適正性が必ずしも確保されない。このため、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下したとき、このようなメモリ制御を継続して実行することは望ましくない。ただし、このような処理であっても、新たな認証コードの格納先が上記データメモリ111aのバックアップ領域であれば、上記所定電圧範囲に見合った処理として継続して実行可能である。そこで、この実施の形態にかかる主制御部11では、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲にあるときに上記新たな認証コードが得られた場合、該認証コードを上記データメモリ111aのバックアップ領域にまずは格納する。そして、同認証コードを、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上まで回復したときに、上記データメモリ111aのバックアップ領域から読み出して上記不揮発性メモリ114に複写するようにしている。
図6は、上記新たな認証コードが更新記憶される際の処理手順を示したものである。また、図7は、上記新たな認証コードが上記データメモリ111aのバックアップ領域に格納された場合、同認証コードを、上記データメモリ111aのバックアップ領域から読み出して上記不揮発性メモリ114に複写する際の処理手順を示したものである。なお後述するが、図7に示される処理においては、上記データメモリ111aのバックアップ領域に上記イモビライザーの認証コードが格納されている旨を示すデータ格納フラグがオン状態にあるか否かについての判断処理(ステップS261)が定期的に行われている。
すなわち、いま、新たな認証コードが得られたとすると、同主制御部11はまず、同図6に示されるように、ステップS251の処理として、上記電圧低下信号WIがオン状態にあるか否かの判断を行う。そして、このステップS251の処理において、同電圧低下信号WIがオン状態にないと判断された場合には、該主制御部11は次に、ステップS254の処理として、上記新たな認証コードを上記不揮発性メモリ114に更新記憶した時点で、この制御を終了する。一方、上記ステップS251の処理において、上記電圧低下信号WIがオン状態にあると判断された場合には、該主制御部11は次に、ステップS252の処理として、上記新たな認証コードを上記データメモリ111aのバックアップ領域にまずは格納する。また併せて、ステップS253の処理として、上記データメモリ111aのバックアップ領域に上記新たな認証コードが格納されている旨を示すデータ格納フラグをオン状態に操作した時点で、この制御を終了する。
ただし、こうして上記データ格納フラグがオン状態に操作された場合、図7に示されるように、上記ステップS261の処理では、上記データ格納フラグがオン状態にあると判断されるようになる。このため、同主制御部11では、次にステップS262の処理として、上記電圧低下信号WIがオフ状態になるまで待機する。そして、上記電圧低下信号WIがオフ状態になったとき(ステップS262)、同主制御部11は、上記新たな認証コードを、上記データメモリ111aのバックアップ領域から読み出して上記不揮発性メモリ114に複写する(ステップS263)。また併せて、上記データ格納フラグをオフ状態に操作する(ステップS264)。
図8〜図10は、バッテリ電圧VBATの低下に際し、当該車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様をタイミングチャートとして示したものであり、次に、同図8〜図10を参照してこの制御を総括する。なお上述の通り、バッテリ電圧VBATの低下要因がイグニションスイッチ21のオン操作でない場合の処理態様は、従来の車載制御装置において図19〜図21を参照して説明した通りであり、ここでの重複する説明は割愛する。
まず、図8を参照して、イグニションスイッチ21がオン操作されたことによってバッテリ電圧VBATが上記主制御部11のI/O動作保証電圧(例えば「5.5V」)を一時的に下回ったものの、その後、すぐに回復したときのこの実施の形態にかかる処理態様について説明する。
同図8(a)〜(f)に示されるように、上記イグニションスイッチ21がオン操作されるタイミングt10では、上記オン操作信号SIGがオン状態とされるとともに、上記主制御部11に対してその動作電圧Vmが供給される。このため、上記主制御部11では、同図8(f)に示すように、いわゆる通常時の制御(図4:ステップS231)が行われるようになる。一方、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回るその後のタイミングt11では、同図8(c)に示すように、上記電源回路113から電圧低下信号WIが出力される。このため、同主制御部11では、同図8(f)に示すように、上述の電圧低下時の制御(図5:ステップS243)が行われるようになる。また一方、上記バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧以上まで回復するさらにその後のタイミングt12では、同図8(c)に示すように、上記電圧低下信号WIの出力が解除される。このため、同主制御部11では、同図8(f)に示すように、いわゆる通常時の制御(図4:ステップS231)が再度行われるようになる。すなわち、こうした処理を通じて、上記主制御部11では、車載アクチュエータの駆動制御が継続して実行されるようになる。
次に、図9を参照して、バッテリ電圧VBATが上記主制御部11のI/O動作保証電圧(例えば「5.5V」)を下回った後、上記第1及び第2の所定時間T1、T2が経過してもなお上記I/O動作保証電圧以下にあるときの処理態様について説明する。
この場合も、同図9(a)〜(f)に示されるように、タイミングt20において、上記イグニションスイッチ21がオン操作されると、同図9(f)に示すように、上記主制御部11では、いわゆる通常時の制御(図4:ステップS231)が行われる。また、その後のタイミングt21において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回ると、同図9(f)に示すように、上記主制御部11では、上述の電圧低下時の制御(図5:ステップS243)が行われる点も同様である。ただし、同図9(c)に示すように、タイミングt22において、上記電圧低下信号WIがオン状態にあるときの時間が上記第1の所定時間T1よりも大きくなると、上記主制御部11では、上述の電圧低下時の制御(図5:ステップS243)が中止され、いわゆる後処理(図5:ステップS246)が行われる。また、上記電圧低下信号WIがオン状態にあるときの時間が上記第2の所定時間よりも大きくなるその後のタイミングt23では、同図9(c)に示すように、同電圧低下信号WIの出力が解除される。また併せて、同図9(d)及び(e)に示すように、上記電源回路13から初期化信号RSTが出力されるとともに、上記動作電圧Vmの供給が解除されることとなる。
次に、図10を参照して、バッテリ電圧VBATが上記主制御部11のI/O動作保証電圧(例えば「5.5V」)を下回った後、該主制御部11のCPU動作保証電圧(例えば「3.5V」)をさらに下回ったときの処理態様について説明する。
この場合も、同図10(a)〜(f)に示されるように、タイミングt30において、上記イグニションスイッチ21がオン操作されると、同図10(f)に示すように、上記主制御部11では、いわゆる通常時の制御(図4:ステップS231)が行われる。また、これも同様、その後のタイミングt31において、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を下回ると、同図10(f)に示すように、上記主制御部11では、上述の電圧低下時の制御(図5:ステップS243)が行われることとなる。ただしその後、バッテリ電圧VBATが上記主制御部11のCPU動作保証電圧をさらに下回るタイミングt32では、同図10(e)に示すように、上記動作電圧Vmの供給が解除されることとなる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる車載制御装置によれば、以下に記載するような優れた効果が得られるようになる。
(1)上記I/O動作保証電圧以上であったバッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満、且つ、上記CPU動作保証電圧以上の所定電圧範囲まで低下したときは、上記車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行する。しかも、例えば低い信頼性の下で行われた制御結果や演算結果などの情報が上記バッテリ電圧VBATの回復後までメモリ等に残るなどといった様々な問題を解決すべく、このような駆動制御も含めて上記所定電圧範囲に見合った処理のみを選択的に継続して行うようにした。このため、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧を一時的に下回るような場合であれ、要求される制御信頼性を確保しつつ、車載アクチュエータの駆動制御を継続して実行することができるようになる。
(2)バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下したとき、当該電圧範囲に見合った処理として、a.主制御部11の初期化に際して記憶保持されないデータをメモリに書き込む書込処理、及びb.前記主制御部の内部回路による動作のみで完結する処理を行うこととした。このため、バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下した場合であっても、
(A)車載アクチュエータの駆動制御。
(B)点火時期等を演算する演算機能が適正に機能しているか否かの監視。
(D)イモビライザーの認証コードの更新。
(E)車載アクチュエータの駆動制御を実行するためのメモリ制御。
(F’)主制御部11の初期化に際して記憶保持されない学習値の更新記憶。
(G’)主制御部11の内部回路による動作のみで完結される自己監視に伴うメモリ制御。
(I’)認証コードのデータメモリ111aへの更新記憶。
といった高度な処理を継続して実行することができるようになる。
(3)バッテリ電圧VBATが継続して上記所定電圧範囲にあるときの時間を計測し、この計測した時間が上記第1の所定時間T1よりも大きくなることに基づいて当該電圧範囲に見合った処理を中止するようにした。このため、車載アクチュエータの駆動制御を継続するにあたって、要求される制御信頼性をより確実に確保することができるようになる。
(4)バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下したとき、その低下要因がイグニションスイッチのオン操作であることを条件に、上記所定電圧範囲に見合った処理のみを選択的に継続して実行することとした。このため、エンジンの始動時にバッテリ電圧VBATが大きく変動して上記所定電圧範囲まで一時的に低下するような場合であっても、当該所定電圧範囲に見合った処理を通じてその始動性の適切な向上を図ることができるようになる。
(第2の実施の形態)
次に、この発明にかかる車載制御装置についてその第2の実施の形態を示す。なお、この実施の形態にかかる装置も、先の第1の実施の形態とほぼ同様、車載アクチュエータの駆動制御やその駆動制御に伴うメモリ制御等を行う車載制御装置として、バッテリ電圧の低下に起因したそれら制御信頼性の低下を抑制する手段を有するものであり、基本的には、先の図16に例示した態様にて構成されている。また、図11に示されるように、この実施の形態にかかる主制御部11及び電源回路13の電気的な関係も、先の第1の実施の形態とほぼ同様である。
ただし、この実施の形態では、上記電源回路13は、図12に示されるように、上記I/O動作保証電圧以上で安定しているときのバッテリ電圧VBATをさらに監視するようにしている(ステップS311)。そしてそのときのバッテリ電圧VBATが、上記車載バッテリ203が正常であることを示す下限値(例えば「8V」)未満であった場合には、上記車載バッテリ203(図16参照)が劣化している旨を示す警告信号Wsを上記主制御部11に対して出力するようにしている(ステップS313)。なお、上記電圧値が上記下限値以上であれば、同警告信号Wsの出力は解除される(ステップS312)。
これに対し、上記主制御部11では、上記イグニションスイッチ21のオン操作によってバッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲まで低下した場合であっても、当該警告信号Wsがオン状態にあるときには、同バッテリ電圧VBATに回復の見込みがないとして、上記所定電圧範囲に見合った処理を行わないようにしている。
すなわち、いま、ステップS202の処理(図3参照)において、上記電圧低下信号WIがオン状態にあると判断されたとすると、この実施の形態にかかる主制御部11はまず、図13に示されるように、ステップS340の処理として、上記警告信号Wsがオン状態にあるか否かを判断する。そして、このステップS340の処理において、上記警告信号Wsがオン状態にないことを条件に、前述のステップS241〜S247の処理を行うようにしている。ただし、同ステップS340の処理において、上記警告信号Wsがオン状態にあると判断されたときは、その時点で、前述のステップS245に移行する。
以上説明したように、この第2の実施の形態にかかる車載制御装置によっても、基本的には先の第1の実施の形態の前記(1)〜(4)の効果と同等、あるいはそれに準じた効果を得ることができるとともに、以下の効果を新たに得ることができるようになる。
(5)上記所定電圧範囲に見合った処理を、上記I/O動作保証電圧以上で安定しているときのバッテリ電圧VBATが上記車載バッテリ203が正常であることを示す下限値以上であることを条件に行うようにした。このため、バッテリ電圧に回復の見込みがない状況(車載バッテリの寿命など)であるにもかかわらず上記所定電圧範囲に見合った処理が継続して実行されるようなことが回避されるようになる。
(第3の実施の形態)
次に、この発明にかかる車載制御装置についてその第3の実施の形態を示す。なお、この実施の形態にかかる装置も、先の第1及び第2の実施の形態とほぼ同様、車載アクチュエータの駆動制御やその駆動制御に伴うメモリ制御等を行う車載制御装置として、バッテリ電圧の低下に起因したそれら制御信頼性の低下を抑制する手段を有するものであり、基本的には、先の図16に例示した態様にて構成されている。
ただし、図14及び図15(a)〜(f)に示されるように、この実施の形態にかかる電源回路13では、上記I/O動作保証電圧(例えば「5.5V」)よりも低く、且つ、上記CPU動作保証電圧(例えば「3.5V」)よりも高い警告電圧(例えば「4.0V」)との関係に基づいてバッテリ電圧VBATをさらに監視する。そして、同バッテリ電圧VBATが当該警告電圧を下回るタイミングt42においては、同図15(c)に示すように、いわゆる後処理を行うべき旨を示す後処理信号PREを上記主制御部11に対して出力するようにしている。
このような構成では、バッテリ電圧VBATが上記CPU動作保証電圧未満となるタイミングt43よりも前の上記タイミングt42において、上記電源回路13から上記後処理信号PREが出力される。このため、上記主制御部11では、該後処理信号PREの出力に基づいて上記所定電圧範囲に見合った処理を中止するようにすることで、いわゆる後処理を確実に行うことができるようになる。
ちなみに、この実施の形態にかかる主制御部11及び電源回路13では、図14に示されるように、イグニションスイッチ21(図1参照)によるオン操作信号SIGを監視しない。したがって、同主制御部11は、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満まで低下するタイミングt41では、同バッテリ電圧VBATの低下要因によることなく、上記所定電圧範囲に見合った処理を実行することとなる。
以上説明したように、この第3の実施の形態にかかる車載制御装置によっても、基本的には先の第1の実施の形態の前記(1)〜(4)の効果と同等、あるいはそれに準じた効果を得ることができるとともに、以下の効果を新たに得ることができるようになる。
(6)バッテリ電圧VBATが上記警告電圧を下回ることに基づいて、いわゆる後処理を行うべき旨を示す後処理信号PREを上記主制御部11に対して出力するようにした。このため、同主制御部11では、該後処理信号PREの出力に基づいて上記所定電圧範囲に見合った処理を中止するようにすることで、いわゆる後処理を確実に行うことができるようになる。
(その他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記第1及び第2の実施の形態において、バッテリ電圧VBATの低下要因は必ずしも特定しなくてもよい。ただしこの場合、バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満まで低下するタイミングでは、同バッテリ電圧VBATの低下要因によることなく、上記所定電圧範囲に見合った処理を実行することとなる。また逆に、上記第3の実施の形態において、バッテリ電圧VBATの低下要因を特定することとし、該低下要因が特定されることを条件に上記所定電圧範囲に見合った処理を実行するようにしてもよい。
・バッテリ電圧VBATが上記I/O動作保証電圧未満まで低下することに基づいて電力系の負荷の駆動を中止するようにすれば、同バッテリ電圧VBATの早期回復が期待できるようになる。なおこの際、バッテリ電圧VBATのより確実な早期回復を図る上では、同バッテリ電圧VBATの低下要因として特定された負荷の駆動を中止するようにすることがより望ましい。
・上記第3の実施の形態においても、上記所定電圧範囲に見合った処理を、上記I/O動作保証電圧以上で安定しているときのバッテリ電圧VBATが上記車載バッテリ203(図16参照)が正常であることを示す下限値以上であることを条件に行うようにしてよい。
・上記第1及び第2の実施の形態においても、上記電源回路13は、上記後処理信号PRE(図14及び図15参照)を上記主制御部11に対して出力するようにしてもよい。このような構成では、後処理を確実に行うことができるようになる。
・上記第2の入出力ポート11b(図1参照)を備える車載制御装置では、該第2の入出力ポート11bを通じた処理も、上記所定電圧範囲に見合った処理として実行可能である。
・上記第2の入出力ポート11b(図1参照)に代えて、入力信号の立ち上がりや立ち下がりを検出する第3の入出力ポートを用いるようにしてもよい。すなわち、このような入出力ポートであっても、バッテリ電圧VBATがCPU動作保証電圧以上であるときの入出力動作は保証される。
・上記所定電圧範囲に見合った処理を、メインリレーやキースイッチがオン状態にあることを条件に行うようにすれば、ドライバが車両を運転している期間に対応させて同処理を実行することができるようになる。
・バッテリ電圧VBATの低下要因を特定する要因特定手段を備える場合、該手段は、イグニションスイッチのほか、例えばエアコンスイッチやライトスイッチなども監視するようにすることが望ましい。
・バッテリ電圧VBATの低下要因を特定する要因特定手段を備える場合、上記所定電圧範囲にあるバッテリ電圧VBATが回復するために通常必要とされる時間として予め設定される上限時間(第1の所定時間T1)を、同バッテリ電圧VBATの低下要因の別に予め設定するようにしてもよい。このような構成では、バッテリ電圧VBATの低下要因に則した適切な制御を行うことができるようになる。
・バッテリ電圧VBATが上記所定電圧範囲にあるときの時間は通常瞬間的であることに鑑みれば、同バッテリ電圧VBATが継続して上記所定電圧範囲にあるときの時間を計測する計測手段は必ずしも備えなくてもよい。
・上記(A)、(B)、(D)、(E)、(F’)、(G’)、(I’)といった処理に限らず、a.主制御部11の初期化に際して記憶保持されないデータをメモリに書き込む書込処理や、b.前記主制御部の内部回路による動作のみで完結する処理であれば、上記所定電圧範囲に見合った処理として実行可能である。
・車載アクチュエータの駆動制御以外の処理については、上記所定電圧範囲に見合った処理であったとしても、上記(1)の効果を得る上で必ずしも継続して実行しなくてもよい。特に各種診断及び監視の結果に関する情報のメモリ制御についてはこれを中止するようにすることが実用上望ましい。
この発明にかかる車載制御装置の第1の実施の形態について、特に主制御部と電源回路との電気的な関係を示すブロック図。 同実施の形態の電源回路により行われる制御についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施の形態の主制御部により行われる制御についてその処理手順を示すフローチャート。 バッテリ電圧がI/O動作保証電圧以上であるときに同実施の形態の主制御部によって行われる制御についてその処理態様を示すフローチャート。 バッテリ電圧が所定電圧範囲にあるときに同実施の形態の主制御部によって行われる制御についてその処理態様を示すフローチャート。 同実施の形態の主制御部によって行われる新たな認証コードの更新記憶制御についてその処理手順を示すフローチャート。 認証コードを、データメモリのバックアップ領域から読み出して外部の不揮発性メモリに複写する際の処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(f)は、バッテリ電圧の低下に際し、同実施の形態の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。 (a)〜(f)は、バッテリ電圧の低下に際し、同実施の形態の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。 (a)〜(f)は、バッテリ電圧の低下に際し、同実施の形態の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。 この発明にかかる車載制御装置の第2の実施の形態について、特に主制御部と電源回路との電気的な関係を示すブロック図。 同実施の形態の電源回路により新たに行われる制御についてその処理手順を示すフローチャート。 同実施の形態の主制御部により行われる制御についてその処理手順を示すフローチャート。 この発明にかかる車載制御装置の第3の実施の形態について、特に主制御部と電源回路との電気的な関係を示すブロック図。 (a)〜(f)は、バッテリ電圧の低下に際し、同実施の形態の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。 従来の車載制御装置について、その全体構成を示すブロック図。 従来の電源回路により行われる制御についてその処理手順を示すフローチャート。 従来の主制御部により行われる制御についてその処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(e)は、バッテリ電圧の低下に際し、従来の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。 (a)〜(e)は、バッテリ電圧の低下に際し、従来の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。 (a)〜(e)は、バッテリ電圧の低下に際し、従来の車載制御装置によって行われる制御についてその処理態様を示すタイミングチャート。
符号の説明
11…主制御部、11a…第1の入出力ポート、11b、13b…第2の入出力ポート、13…電源回路、21…イグニションスイッチ、111a…データメモリ、112…メインリレー制御回路、114…不揮発性メモリ、115…入出力部、201…イグニションスイッチ、202…メインリレー、202a…リレーコイル、202b…リレー接点、203…車載バッテリ、VBAT…バッテリ電圧、VB…駆動電圧、Vm…動作電圧、Vs…動作電圧、WI…電圧低下信号、RST…初期化信号、Ws…警告信号、PRE…後処理信号、SIG…オン操作信号。

Claims (15)

  1. 車載バッテリからの給電を受けて、該車載バッテリのバッテリ電圧が第1の電圧以上であるときに入出力動作の適正性が保証されるとともに同バッテリ電圧が前記第1の電圧よりも低い第2の電圧以上であるときに内部回路による動作の適正性が保証される主制御部を備え、前記第1及び第2の電圧との関係に基づいて前記バッテリ電圧を監視しつつ、前記バッテリ電圧が前記第1の電圧以上であるときは、前記主制御部を通じて車載アクチュエータの駆動制御を含む各種の処理を実行し、前記バッテリ電圧が前記第2の電圧未満であるときは、前記主制御部を通じた前記各種の処理を中止する車載制御装置であって、
    前記第1の電圧以上であったバッテリ電圧が前記第1の電圧未満、且つ、前記第2の電圧以上の所定電圧範囲まで低下したときは、前記主制御部を通じて、前記車載アクチュエータの駆動制御も含めて当該所定電圧範囲に見合った処理のみを選択的に継続して実行する
    ことを特徴とする車載制御装置。
  2. 前記所定電圧範囲に見合った処理として、前記主制御部の初期化に際して記憶保持されないデータをメモリに書き込む書込処理がさらに行われる
    請求項1に記載の車載制御装置。
  3. 前記所定電圧範囲に見合った処理として、前記主制御部の内部回路による動作のみで完結する処理がさらに行われる
    請求項1または2に記載の車載制御装置。
  4. 前記バッテリ電圧が前記所定電圧範囲にあるときは、各種診断及び監視の結果に関する情報のメモリ制御を中止する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載制御装置において、前記バッテリ電圧が継続して前記所定電圧範囲にあるときの時間を計測する計測手段をさらに備え、該計測手段によって計測される時間が、前記所定電圧範囲にあるバッテリ電圧が回復するために通常必要とされる時間として予め設定される上限時間よりも大きくなることに基づいて、前記主制御部を通じた前記所定電圧範囲に見合った処理を中止する
    ことを特徴とする車載制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車載制御装置において、前記第1の電圧以上であったバッテリ電圧が前記所定電圧範囲まで低下した要因を特定する要因特定手段をさらに備え、前記所定電圧範囲に見合った処理は、同要因特定手段によって前記バッテリ電圧の低下要因が特定されることを条件に行われる
    ことを特徴とする車載制御装置。
  7. 前記所定電圧範囲に見合った処理は、前記要因特定手段によって前記バッテリ電圧の低下要因がイグニションスイッチのオン操作であると特定されることを条件に行われる
    請求項6に記載の車載制御装置。
  8. 前記所定電圧範囲にあるバッテリ電圧が回復するために通常必要とされる時間として予め設定される上限時間は、前記バッテリ電圧の低下要因の別に予め設定される
    請求項6または7に記載の車載制御装置。
  9. 前記所定電圧範囲に見合った処理は、メインリレーがオン状態にあることを条件に行われる
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の車載制御装置。
  10. 前記所定電圧範囲に見合った処理は、キースイッチがオン状態にあることを条件に行われる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の車載制御装置。
  11. 前記主制御部は、前記バッテリ電圧が前記第1の電圧以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第1の入出力ポートのほか、前記バッテリ電圧が前記第2の電圧以上であるときにその入出力動作の適正性が保証される第2の入出力ポートを備えるものである
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の車載制御装置。
  12. 前記所定電圧範囲に見合った処理として、前記第2の入出力ポートを通じた処理がさらに行われる
    請求項11に記載の車載制御装置。
  13. 前記第1の電圧よりも低く、且つ、前記第2の電圧よりも高い第3の電圧との関係に基づいて前記バッテリ電圧をさらに監視しつつ、該バッテリ電圧が前記第3の電圧未満になることに基づいて前記主制御部を通じた前記所定電圧範囲に見合った処理を中止するとともに、同主制御部は、前記バッテリ電圧の回復後まで種々のデータを記憶保持しておくための後処理を行う
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の車載制御装置。
  14. 前記所定電圧範囲に見合った処理は、前記第1の電圧以上で安定しているときのバッテリ電圧が前記車載バッテリが正常であることを示す下限値以上であることを条件に行われる
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の車載制御装置。
  15. 前記第1の電圧以上であったバッテリ電圧が前記第1の電圧未満まで低下することに基づいて電力系の負荷の駆動を中止する
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の車載制御装置。
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