JP4613884B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駐車を支援する駐車支援装置、特には、ユーザによる目標駐車位置設定操作を支援する駐車支援装置に関する。
従来から、車両外部を撮像する撮像手段と、撮像された画像を表示する表示手段を備え、前記表示手段の画面上に目標駐車枠を表示して前記車両の運転者が行う駐車操作を支援する駐車支援装置であって、駐車準備位置に至るまでの車両の走行状態としての旋回移動時の車両の移動距離と旋回半径とにより算出される車両の偏向角を求め、この偏向角に基づいて、前記駐車準備位置に対する前記目標駐車位置を推定し、推定された前記目標駐車位置に基づいて、前記目標駐車枠の初期設定位置を算出し、前記初期設定位置に前記目標駐車枠を表示することを特徴とする駐車支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、レーザレーダー等の測距手段により検出される駐車車両までの距離データ系列(点列)に基づいて、駐車車両に隣接して存在しうる駐車空間を検出する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3729786号公報 特開2002−243857号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、特許文献2に記載の構成とは異なり、レーザレーダー等の測距手段を用いないので、コスト面等で有利であるが、その反面、ユーザの意図する駐車空間の推定精度については必然的に限界がある。
一方、特許文献2に記載の構成では、測距手段を用いることで、駐車空間の位置を比較的精度良く検出できるが、複数の駐車空間が候補として検出されうるので、検出された複数の駐車空間のうち何れの駐車空間が運転者の意図する駐車空間であるかを特定する必要がある。かかる選択に誤りがある場合には、ユーザの意図しない駐車空間に対する駐車支援が実行されるという不都合が生ずる。例えば、選択に誤りがある場合には、駐車開始位置において実行される運転者による画面操作(タッチパネル操作)に基づく目標駐車位置の設定の際に、画面上で目標駐車枠が運転者の意図する駐車空間とは別の駐車空間に初期表示されることなり、ユーザは、タッチスイッチを操作して目標駐車枠の位置を、意図する駐車空間の位置へと大幅に移動させる必要があり、ユーザに多大な負担がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、運転者の意図に合致した駐車空間を精度良く特定することが可能な駐車支援装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、目標駐車空間に対する駐車を支援する駐車支援装置において、
車両後方領域を撮像する撮像手段と、
駐車開始位置に車両が至る過程で車両周辺の障害物情報を取得する障害物情報取得手段と、
前記障害物情報取得手段により取得された障害物情報に基づいて駐車空間を検出する駐車空間検出手段と、
前記駐車空間検出手段により検出される複数の駐車空間のうちから目標駐車空間を特定する目標駐車空間特定手段とを備え、
前記目標駐車空間特定手段は、前記駐車空間検出手段により検出される複数の駐車空間のうち、駐車開始位置にて前記撮像手段により撮像される撮像空間内に存在する駐車空間を、目標駐車空間として特定することを特徴とする。
の発明は、第1の発明に係る駐車支援装置において、
前記撮像手段により撮像された車両後方画像を表示する表示手段と、
車両が駐車開始位置に存在するときに、前記車両後方画像上に、ユーザによる移動操作が可能な目標駐車枠を重畳表示する表示制御手段と、
前記車両後方画像上における目標駐車枠の位置に基づいて、目標駐車位置を決定する目標駐車位置決定手段とを備え、
前記表示制御手段が、車両後方画像上において、前記目標駐車空間特定手段により特定される目標駐車空間に対応した位置に前記目標駐車枠を初期表示することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、第の発明は、目標駐車空間に対する駐車を支援する駐車支援装置において、
車両後方領域を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された車両後方画像を表示する表示手段と、
車両が駐車開始位置に存在するときに、前記車両後方画像上に、ユーザによる移動操作が可能な目標駐車枠を重畳表示する表示制御手段と、
駐車開始位置に至る過程で車両周辺の障害物情報を取得する障害物情報取得手段と、
前記障害物情報取得手段により取得された障害物情報に基づいて、駐車開始位置に至る過程で車両周辺に存在する駐車空間を検出する駐車空間検出手段と、
前記駐車空間検出手段により検出される駐車空間に関する位置情報を順次記憶する駐車空間記憶手段と、
前記駐車空間記憶手段に記憶された最新の駐車空間に関する位置情報を読み出し、該読み出した駐車空間が駐車開始位置にて前記撮像手段により撮像される撮像空間内に存在するか否かを判断し、該読み出した駐車空間が前記撮像空間内に存在しないと判断した場合には、前記駐車空間記憶手段に記憶された次に新しい駐車空間を読み出し、該読み出した駐車空間が前記撮像空間内に存在するか否かを判断する目標駐車空間特定手段と、を備え、
前記目標駐車空間特定手段により前記撮像空間内に存在する駐車空間が特定された場合に、前記表示制御手段が、該駐車空間に対応した位置に前記目標駐車枠を初期表示することを特徴とする。
の発明は、第の発明に係る駐車支援装置において、
前記駐車空間記憶手段は、車両の左右両側に検出される駐車空間を、左右別々に、新しいものから順に少なくとも2つ以上記憶するように構成され、
前記目標駐車空間特定手段は、左右の一方を選択し、前記駐車空間記憶手段に記憶された駐車空間のうちの、選択した側の最新の駐車空間から順に読み出して前記判断処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、運転者の意図に合致した駐車空間を精度良く特定することが可能な駐車支援装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による駐車支援装置10の一実施例を示すシステム構成図である。図1に示す如く、駐車支援装置10は、電子制御ユニット12(以下、「駐車支援ECU12」と称す)を中心に構成されている。駐車支援ECU12は、図示しないバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、及びRAM等からなるマイクロコンピュータとして構成されている。ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
駐車支援ECU12には、CAN(Controller Area Network)や高速通信バス等の適切なバスを介して、ステアリングホイール(図示せず)の舵角を検出する舵角センサ16、及び、車両の速度を検出する車速センサ18が接続されている。車速センサ18は、各輪に配設され、車輪速に応じた周期でパルス信号を発生する車輪速センサであってよい。
駐車支援ECU12には、リバースシフトスイッチ50及び駐車スイッチ52が接続されている。リバースシフトスイッチ50は、シフトレバーが後退位置(リバース)に操作された場合にオン信号を出力し、それ以外の場合にオフ状態を維持する。また、駐車スイッチ52は、車室内に設けられ、ユーザによる操作が可能となっている。駐車スイッチ52は、常態でオフ状態に維持されており、ユーザの操作によりオン状態となる。
駐車支援ECU12には、車両後方の所定角度領域における風景を撮影するバックモニタカメラ20が接続される。バックモニタカメラ20は、CCD(charge-coupled device)やCMOS(complementary metal oxide semiconductor)等の撮像素子及び広角レンズを備え、車両の後部に取り付けられる。バックモニタカメラ20の取り付け角度や画角(視角)は、車両前後軸を中心として左右略対称に所定角度で車両後方の風景が撮像されるように適切に決定される。
図2は、バックモニタカメラ20の画角の一例を示す。図2に示す例では、バックモニタカメラ20の画角(撮像範囲)が、ハッチング領域により定義されている。バックモニタカメラ20の画角は、例えば、車両の後輪軸中心から車両前後方向に沿った後方への距離aと、車両左右方向に沿った幅bとで画成されるホームベース型の形状であってよい。距離aは、例えば約10m程度であってよく、幅bは約20m程度であってよい。尚、バックモニタカメラ20の画角の形状や大きさは、車両の種類等に応じて適切に設定されるべきものであり、本発明は上述の構成には限定されない。
駐車支援ECU12には、音波(例えば超音波)や電波(例えばミリ波)、光波(例えばレーザー)等を用いて障害物との距離を検出する測距センサ70が接続されている。測距センサ70は、例えばレーザーレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダのほかステレオビジョンなど距離が検出できるものであればよい。測距センサ70は、車両前部の左右両側に設定される。
測距センサ70は、図3に示すように、動作時、車幅方向を中心とした所定方向に音波等を発射し、その反射波を受信することで、車両側方にある障害物との距離を検出する。測距センサ70は、例えば車両前部のバンパ付近に搭載され、例えば車両横方向に対して17度〜20度の斜め前方に向けて音波等を発射するものであってよい。
図4は、測距センサ70を備える車両(自車)が図3の障害物(車両Z)のそばを走行した際に得られる車両Zに係る点列を示す概略図である。測距センサ70は、図4に示すように、障害物の反射部(音波等の反射点の集合)を点列で出力するものあってよく、出力データは、出力周期毎にメモリ72(例えばEEPROM)に随時記憶されてよい。
測距センサ70による測距動作、及び、測距センサ70の検出結果(点列データ)の記憶処理は、所定の条件が満たされた場合に、駐車スイッチ52がオンにされていない状況下においても実行されていることが望ましい。これにより、駐車スイッチ52がオンにされると、後述の如く、その時点から過去に遡って当該車両位置に至るまでに存在した駐車空間を検出することが可能となる。尚、所定の条件とは、車速が所定値以下となった場合や、ナビゲーション装置の地図データから車両位置が駐車場内にあると判断された場合等であってよい。
図5は、本実施例の駐車支援ECU12の主要機能を示すブロック図である。駐車支援ECU12は、駐車空間検出部41と、情報出力制御部42と、偏向角演算部43と、駐車空間情報記憶部44と、駐車空間情報生成部45と、目標駐車空間特定部46と、目標移動軌道演算部48と、目標駐車位置決定部49とを含む。以下、各部の構成・機能を説明する。
駐車空間検出部41は、測距センサ70の検出結果(点列)に基づいて、車両側方に存在しうる駐車空間を検出する。駐車空間検出部41は、左右の測距センサ70による検出結果に基づいて、車両左右側方に存在しうる駐車空間を、左右で独立且つ並列的に検出する。左右のそれぞれの検出方法は同一であってよい。
駐車空間の検出方法は、車庫入れ駐車と縦列駐車とで異なる。以下では、車庫入れ駐車の場合における駐車空間の検出方法の一例について説明する。尚、駐車スイッチ52は、車庫入れ駐車及び縦列駐車のいずれかを指定するスイッチを含んでよく、この場合、駐車支援ECU12は、指定された駐車形態に応じた駐車モード(車庫入れモード又は縦列モード)で動作する。
図6は、車庫入れ駐車用の駐車場の状況を示す平面図であり、この状況では、車両両側に複数の駐車空間(点線の四角により指示)が存在し、駐車空間に隣接して障害物(車両Z)が駐車している。図6において、車両(自車)は図の矢印に示す方向で障害物(及びそれに隣接した駐車空間)の側方を通過することを想定する。尚、以下の説明において、奥側及び手前側とは、車両(自車)の進行方向を基準としている。
駐車空間検出部41は、測距センサ70による検出結果に基づいて、所定長さ(>1m)の点列の端点から所定長さL1以上点列が存在しない空間が存在する場合に、当該所定長さL1以上の空間に、駐車空間が存在すると判断して、駐車空間有効フラグを設定する。所定長さL1は、車庫入れ駐車用の駐車空間として必要な最小開口幅であり、自車の車幅等に依存して決定されるべき値である(本例ではL1=2.5mとする)。
図6に示すような駐車場状況で車両が位置A0から位置A1まで進行した場合を想定すると、駐車空間検出部41は、車両が位置A0から位置A1まで進行する間に取得された測距センサ70による点列データに基づいて、車両左側に3つの駐車空間S1〜S3を検出し、車両右側に3つの駐車空間S4〜S6を検出することになる。
尚、駐車空間検出部41は、随時入力される測距センサ70による検出結果に基づいて、リアルタイムに駐車空間を検出してもよいし、或いは、例えば駐車開始位置で駐車スイッチ52がオンにされた場合に、駐車開始位置より手前所定走行距離内で取得された測距センサ70による検出結果の記憶データに基づいて、過去に遡って駐車空間(駐車開始位置に至る過程で存在した駐車空間)を検出してもよい。
駐車空間情報生成部45は、駐車空間検出部41が駐車空間を検出すると(即ち駐車空間有効フラグが設定されると)、当該駐車空間に関する情報(以下、「駐車空間情報」という)を生成する。駐車空間情報は、駐車空間の位置に関する情報を含み、その他、駐車空間の向きの関する情報を含んでもよい。駐車空間の位置は、例えば駐車空間内の所定位置の座標値、より具体的には、当該駐車空間内に車両を導いたと仮定したときの当該駐車空間内における車両後輪軸中心の位置の座標値に対応してよい。駐車空間の位置は、車両位置に対する相対的な位置で把握されてよい。
駐車空間の位置は、旋回中心側にある障害物の端部位置P(図4参照)に基づいて決定されてもよいし、2つの障害物の間に駐車空間が検出された場合には(例えば、2つの障害物を表す点列の端点の間に、所定長さ以上の点列のない区間が存在する場合には)、2つの障害物のそれぞれの端点間の中間地点に基づいて決定されてもよい。
駐車空間の向きは、当該駐車空間内に車両を導いたと仮定したときの当該駐車空間内における車両の前後軸方向に対応してよい。駐車空間の向きは、当該駐車空間が検出された地点周辺での車両の向き又はその変化態様、若しくは、障害物の形状(近似結果)に基づいて決定されてもよいし、2つの障害物の間に駐車空間が検出された場合には、2つの障害物の端点同士を結んだ直線等を基準に決定されてよい。
尚、駐車空間の位置が車両位置に対する相対的な位置で把握される場合、その後の車両の走行に伴って、駐車空間の位置が変化する。このため、駐車空間情報生成部45は、一の駐車空間の位置を、ある車両位置(以下、「基準車両位置」という)に対して把握した場合には、その後の基準車両位置から駐車開始位置までの車両の走行状態を監視して、駐車空間の位置の変化を追跡する。即ち、駐車空間情報生成部45は、駐車空間の位置情報を更新していく。
例えば、駐車空間情報生成部45は、例えば以下の式(1)乃至式(3)を用いて、基準車両位置と現在の車両位置との位置関係(ひいては駐車空間の位置と現在の車両位置との位置関係)を推定してよい。
Figure 0004613884
各式において、θ、及び、X,Yは、車両の後輪軸中心を原点して、車幅方向をX軸、車両前後方向をZ軸とする2次元座標系で定義され、X,Yは、基準車両位置での車両の後輪軸中心の座標値である。また、ds[m]は、車両の微小移動距離を表わし、車速センサ18の出力信号(車輪速パルス)を時間積分することによって監視される。尚、車両角度θ[rad]は、旋回走行の際に生ずる車両の向きの変化角である。式(1)におけるg(Ha)は、旋回曲率であり、舵角センサ16から得られる舵角Haを引数とし、所定の旋回特性マップ(図7参照)から求められる。旋回特性マップは、一定間隔毎の定常舵角で車両を周回させた際の、RTK−GPS(Real Time Kinematic GPS)による測定される実際の旋回曲率に基づいて作成されてよい。
駐車空間情報生成部45は、駐車空間検出部41により検出されうる複数の駐車空間に関して、駐車空間毎にFIFO(first-in, first-out)方式で、左右それぞれ、新しい順に2つの駐車空間に関する駐車空間情報を生成していく。従って、図6に示すような駐車場状況で車両が位置A0から位置A1まで進行した場合を想定すると、駐車空間情報生成部45は、車両左側については、駐車空間S3が検出されるまでは、最新の駐車空間S2に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S1に係る駐車空間情報とを生成することになり、駐車空間S3が検出されると、駐車空間S1に係る駐車空間情報の生成を止め、代わりに、最新の駐車空間S3に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S2に係る駐車空間情報とを生成することになる。同様に、駐車空間情報生成部45は、車両右側については、駐車空間S6が検出されるまでは、最新の駐車空間S5に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S4に係る駐車空間情報とを生成することになり、駐車空間S6が検出されると、駐車空間S4に係る駐車空間情報の生成を止め、代わりに、最新の駐車空間S6に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S5に係る駐車空間情報とを生成することになる。
尚、駐車空間情報生成部45は、駐車空間検出部41の駐車空間の検出態様に対応して、リアルタイムに随時検出される駐車空間に対して駐車空間情報を随時生成してもよいし、或いは、例えば駐車開始位置で駐車スイッチ52がオンにされた場合に、駐車空間情報生成部45の検出結果、及び、同区間における車速センサ18及び舵角センサ16の出力結果の記憶データに基づいて、一括的に駐車空間情報を生成してもよい。
駐車空間情報記憶部44は、駐車空間情報生成部45により生成される駐車空間情報を、駐車空間毎にFIFO方式で随時記憶していく。本実施例の駐車空間情報記憶部44は、左右それぞれ、新しい順に2つの駐車空間に関する駐車空間情報を保持する。従って、図6に示すような駐車場状況で車両が位置A0から位置A1まで進行した場合を想定すると、駐車空間情報記憶部44は、車両左側については、駐車空間S3が検出されるまでは、最新の駐車空間S2に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S1に係る駐車空間情報とを保持することになり、駐車空間S3が検出されると、駐車空間S1に係る駐車空間情報を記憶領域から消去し、代わりに、最新の駐車空間S3に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S2に係る駐車空間情報とを保持することになる。同様に、駐車空間情報記憶部44は、車両右側については、駐車空間S6が検出されるまでは、最新の駐車空間S5に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S4に係る駐車空間情報とを保持することになり、駐車空間S6が検出されると、駐車空間S4に係る駐車空間情報を記憶領域から消去し、代わりに、最新の駐車空間S6に係る駐車空間情報と、次に新しい駐車空間S5に係る駐車空間情報とを保持することになる。
次に、偏向角演算部43により実現される処理について説明する。偏向角演算部43には、舵角センサ16及び車速センサ18(図1参照)の各出力信号が所定周期毎に入力される。偏向角演算部43は、舵角センサ16及び車速センサ18の各出力信号に基づいて、所定区間における車両の向きの変化量(以下、この変化量を「偏向角α」という)を演算する。所定区間は、例えば、現在の車両位置から手前所定距離(例えば7m)の区間である。尚、偏向角αは、時計回り方向を正とし、反時計回り方向を負として定義される。ここで、偏向角αは、一般的に、車両の微小移動距離をdsとし、γを路面曲率(車両の旋回半径Rの逆数に相当)とすると、数2の式により算出することができる。この数2の式は、βm(本例ではβ=7)手前の位置から現地点に至るまでの車両の向きの変化として、偏向角αを求めるものである。
Figure 0004613884
偏向角演算部43は、数1の式を変形した以下の数2の式に基づいて、所定の移動距離(本例では、0.5m)毎の微小偏向角αを算出すると共に、算出した各微小偏向角α1〜kを総和して偏向角αを算出する。
Figure 0004613884
この際、所定の移動距離(本例では、0.5m)は、車速センサ18の出力信号(車輪速パルス)を時間積分することによって監視される。また、路面曲率γは、舵角センサ16から得られる舵角Haに基づいて決定され、例えばγ=Ha/L・ηにより演算される(Lはホイールベース長、ηは車両のオーバーオールギア比(車輪の転舵角に対する舵角Haの比)である)。尚、微小偏向角αは、微小移動距離0.01m毎に得られる路面曲率γに当該微小移動距離0.01を乗算し、これらの乗算値を移動距離0.5m分積算することによって算出されてもよい。尚、路面曲率γと舵角Haとの関係は、予め車両毎に取得された相関データに基づいて作成されたマップ(図7参照)として、駐車支援ECU12のROMに格納されていてよい。
尚、このようにして演算される偏向角αは、後述の如く目標駐車空間特定部46が、運転者の意図する駐車空間を特定・選択する際の判断材料として利用される。尚、車速センサ18及び舵角センサ16の検出結果(若しくはそれに基づく微小偏向角αのデータ)は、測距センサ70の検出結果と同様、駐車スイッチ52がオンにされていない状況下においても記憶されていることが望ましい。これにより、駐車スイッチ52がオンにされると、その時点の車両位置から手前7mの区間における偏向角αを遡及的に演算することができる。
次に、目標駐車空間特定部46より実現される主要な処理について説明する。図8は、車庫入れ駐車の場面において目標駐車空間特定部46により実現される主要処理を示すフローチャートである。図8に示す処理ルーチンは、典型的には、車両が駐車開始位置に到達した際に実行される。
ステップ100では、目標駐車空間特定部46は、運転者が左右どちら側の駐車空間への駐車を意図しているかを判定する。具体的には、目標駐車空間特定部46は、偏向角演算部43の演算結果に基づいて、現在の車両位置から手前所定距離(例えば7m)の区間における偏向角αが正の値である場合には、車両の向きの変化方向が右方向であり、運転者が左側の駐車空間への駐車を意図していると判断する。また、目標駐車空間特定部46は、偏向角演算部43の演算結果に基づいて、現在の車両位置から手前所定距離(例えば7m)の区間における偏向角αが負の値である場合には、車両の向きの変化方向が左方向であり、運転者が右側の駐車空間への駐車を意図していると判断する。尚、例えば偏向角αが略ゼロである場合等、判定不能な場合には、運転者が左側の駐車空間への駐車を意図していると看做すこととしてよい。以下では、運転者が左側の駐車空間への駐車を意図していると判定された場合を想定して説明を続ける。
ステップ110では、目標駐車空間特定部46は、左側の駐車空間に対して設定された最新の駐車空間有効フラグが現在の車両位置で有効であるか否かを判定する。尚、駐車空間有効フラグが現在の車両位置で有効であるか否かは、当該駐車空間有効フラグに係る駐車空間が現在の車両位置(駐車開始位置)に対して所定距離内であるか否かに基づいて判断されてよい。これは、現在の車両位置に対して非常に離れた位置にある駐車空間に対しては、運転者が駐車を意図していない可能性が高いためである。肯定判定の場合には、ステップ120の処理に進み、否定判定の場合には、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内のうちの最新の駐車空間が、運転者の意図する駐車空間でないと判断して、ステップ150の処理に進む。
ステップ120では、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内から最新の駐車空間に係る位置情報を取り出し、最新の駐車空間の位置(座標)をワールド座標系からバックモニタカメラ20のカメラ座標系に変換する。これは、バックモニタカメラ20のレンズによる撮像画像の歪曲等の影響を無くすためのである。
ステップ130では、目標駐車空間特定部46は、カメラ座標系に変換して得られた最新の駐車空間の座標位置が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像された撮像空間内に存在するか否かを判断する。即ち、目標駐車空間特定部46は、最新の駐車空間の位置が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20の視角内に存在するか否かを判断する。最新の駐車空間の座標位置が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像された撮像空間内に存在しない場合には、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内に保持された2つの駐車空間のうちの最新の駐車空間については、運転者の意図する駐車空間でないと判断して、ステップ150の処理に進み、それ以外の場合には、ステップ140の処理に進む。
ステップ140では、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内に保持された2つの駐車空間のうちの最新の駐車空間が、運転者の意図する駐車空間であると判断して、当該最新の駐車空間を支援対象の駐車空間(目標駐車空間)として選択(特定)する。
ステップ150では、目標駐車空間特定部46は、左側の駐車空間に対して設定された2番目に新しい駐車空間有効フラグが現在の車両位置で有効であるか否かを判定する。肯定判定の場合には、ステップ160の処理に進み、否定判定の場合には、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内のうちの最新の駐車空間が、運転者の意図する駐車空間でないと判断して、ステップ190の処理に進む。
ステップ160では、目標駐車空間特定部46は、上記のステップ120と同様、駐車空間情報記憶部44内から2番目に新しい駐車空間に係る位置情報を取り出し、2番目に新しい駐車空間の位置(座標)をワールド座標系からバックモニタカメラ20のカメラ座標系に変換する。
ステップ170では、目標駐車空間特定部46は、上記のステップ130と同様、2番目に新しい駐車空間の位置(変換後の座標)が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像された撮像空間内に存在するか否かを判断する。2番目に新しい駐車空間の位置が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像された撮像空間内に存在しない場合には、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内に保持された2つの駐車空間のうちの2番目に新しい駐車空間についても、運転者の意図する駐車空間でないと判断して、ステップ190の処理に進み、それ以外の場合には、ステップ180の処理に進む。
ステップ180では、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内に保持された2つの駐車空間のうちの2番目に新しい駐車空間が、運転者の意図する駐車空間であると判断して、当該2番目に新しい駐車空間を支援対象の駐車空間(目標駐車空間)として選択(特定)する。
ステップ190では、目標駐車空間特定部46は、駐車空間情報記憶部44内に保持された2つの駐車空間のいずれも、運転者の意図する駐車空間でないと判断して、当該2つの駐車空間を、支援対象の駐車空間(目標駐車空間)の候補から破棄する(即ち、それら2つの駐車空間を無効化する)。
目標駐車空間特定部46は、このようにして支援対象の駐車空間(目標駐車空間)を特定すると、目標駐車空間特定部46は、特定した目標駐車空間を、情報出力制御部42に通知する。尚、上記のステップ190を経た場合、即ち運転者の意図する駐車空間が特定されなかった場合には、その旨を情報出力制御部42に通知する。
ところで、車庫入れ駐車の場合、運転者は、駐車を意図する駐車空間を通過する際に、当該駐車空間から離れる方向にハンドルを切り始め、当該駐車空間に適した駐車開始位置へと至る傾向がある。従って、一般的には、運転者の意図する駐車空間は、駐車開始位置に至る直前に検出された駐車空間である可能性が高い。
しかしながら、例えば図9に示すように、運転者が駐車を意図する駐車空間が駐車空間S3であり、運転者が駐車空間S3を通過した直後付近からハンドルを切り始めて、駐車開始位置A2の至った場合を想定するに、駐車空間S3を画成する障害物Z3の斜め奥側に空間が存在する場合には、ハンドルを切り始めた後に(駐車開始位置に至る直前に)新たな駐車空間S7が駐車空間検出部41により検出される場合がある。
従って、常に、最新に検出された駐車空間を、運転者が駐車を意図する駐車空間として特定する構成では、運転者の意図しない駐車空間(本例の場合、駐車空間S7)を目標駐車空間として特定してしまうことになる。
これに対して、本実施例では、上述の如く及び図10に示す如く、最新に検出された駐車空間であっても、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20の撮像範囲に入らない場合には、目標駐車空間として特定することがないので、図10に示すように、駐車空間S7を誤って目標駐車空間として特定してしまうことがなく、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20の撮像範囲に入る2番目に新しい駐車空間S3を、目標駐車空間として適切に特定することができる。このように、本実施例によれば、バックモニタカメラ20の撮像範囲を利用して運転者の意図を判断することで、運転者の意図に適合した目標駐車空間を精度良く選別・特定することができる。
情報出力制御部42は、駐車空間情報記憶部44内に保持された駐車空間情報に基づいて、目標駐車空間特定部46により特定された目標駐車空間に対応した位置(画面上の位置)に、目標駐車枠の初期表示を行う。具体的には、駐車開始位置において、リバースシフトスイッチ50がオンになると、情報出力制御部42は、車室内に設けられたディスプレイ22上に、車両後方の所定角度領域における風景を撮影するバックモニタカメラ20の撮像画像(実画像)を表示させる。このとき、ディスプレイ22上には、図11(車庫入れ駐車用の画面)に示すように、撮像画像上に目標駐車枠が重畳表示される。目標駐車枠は、実際の駐車枠や車両の外形を模した図形であってよく、例えば、その位置及び向きがユーザにより視認可能である形態を有し、車庫入れ駐車(並列駐車)用の表示と縦列駐車用の表示の2種類が用意されてよい。
ディスプレイ22上に表示される目標駐車枠の初期表示位置・向きは、上述の如く特定された目標駐車空間に係る位置及び向き(駐車空間情報に基づく位置及び向き)に対応する。この目標駐車枠の位置・向きは、そのまま、ユーザによる最終的な確定スイッチの操作等により確定されてよい。或いは、目標駐車枠の位置等は、図11に示すように、目標駐車枠を上下左右方向の並進移動及び回転移動させるためのタッチスイッチ等により、確定スイッチの操作前に調整が可能とされてもよい。
本実施例によれば、上述の如く、運転者の意図しない駐車空間が駐車開始位置に至る直前に検出された場合であっても、運転者の意図に適合する可能性の高い側の駐車空間が目標駐車空間として特定され、当該特定された目標駐車空間に基づいて目標駐車枠の初期表示位置が決定されるので、運転者が駐車を意図する適切な位置に目標駐車枠を初期表示することができる(運転者が駐車を意図しない反対側の駐車空間に対応させて目標駐車枠を表示してしまうことを防止することができる)。これにより、運転者の意図と異なる駐車空間の位置に目標駐車枠が表示される場合のように、何回もタッチスイッチを操作して目標駐車枠の調整を行なう必要がなくなるので、目標駐車位置を設定するのに要する時間を大幅に短縮することができる。
目標駐車枠の位置等がユーザに操作により確定されると、目標駐車位置決定部49が目標駐車枠の位置及び向きに基づいて、目標駐車空間に対する目標駐車位置及び目標駐車方向を決定する。目標駐車位置は、目標駐車空間内における車両後輪軸中心の位置の座標値に対応してよい。
目標移動軌道演算部48は、目標駐車位置決定部49により決定された目標駐車位置及び目標駐車方向に基づいて、目標移動軌道を演算する。車両の後方移動が開始されると、情報出力制御部42は、自動誘導制御中、車速センサ18の出力信号から演算した車両移動量と舵角センサ16から得られる舵角位置を用いて自車の車両位置を推定し、推定した車両位置の目標移動軌道からの偏差に応じた目標舵角を演算し、当該目標舵角を操舵制御ECU30に送信する。操舵制御ECU30は、当該目標舵角を実現するようにモータ32を制御する。尚、モータ32は、ステアリングコラムやステアリングギアボックスに設けられ、その回転角によりステアリングシャフトを回転させるものであってよい。
尚、目標移動軌道演算部48は、舵角センサ16及び車速センサ18の出力信号に基づいて、駐車支援実行中における車両位置を推定演算し、前回演算した目標移動軌道と、推定した車両位置との差に応じて、今回の目標移動軌道を演算し、当該目標移動軌道に基づいて上述の推定車両位置における目標舵角を決定してもよい。この目標移動軌道の演算は、車両が所定移動距離(例えば、0.5m)だけ移動する毎に実施されてよい。この際、目標移動軌道演算部48は、バックモニタカメラ20の撮像画像に対する駐車枠線認識処理結果に基づいて、適宜、目標駐車位置・目標駐車方向を補正(それに伴い目標移動軌道の演算)してもよい。
情報出力制御部42は、最終的に車両が駐車空間内の目標駐車位置に目標駐車方向で収まった際に、運転者に車両の停止を要求し(若しくは、自動制動手段により車両を自動的に停止させ)、駐車支援制御が完了する。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、検出された駐車空間が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像される撮像空間内に存在するか否かを、該駐車空間内の特定の一点の座標が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像される撮像空間内に存在するか否かに基づいて、判断しているが、該駐車空間内の特定の2点以上の座標が、撮像空間内に存在するか否かに基づいて、判断してもよい。また、検出された駐車空間が、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像される撮像空間内に存在するか否かを、該駐車空間内の特定の一点の座標が、前記撮像空間内の所定空間内にあるか否かに基づいて、判断してもよい。また、駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像される撮像空間とは、実質的に駐車開始位置にてバックモニタカメラ20により撮像される撮像空間であればよく、駐車開始位置直前に撮像された撮像空間により代替することも可能である。
また、上述の実施例では、目標駐車空間特定部46は、車両が駐車開始位置に到達した際に、駐車空間がバックモニタカメラ20の画角内に存在するか否の画角判定を実行しているが、駐車開始位置に至る前進中においても、同様の画角判定を行うこととしてもよい。即ち、目標駐車空間特定部46は、駐車開始位置に至る前進中において駐車空間検出部41により随時検出される駐車空間に対して、画角判定を随時実行して、当該検出された駐車空間が運転者の意図する駐車空間であるか否かを判断してもよい。この場合、駐車開始位置に至る前進中において運転者の意図する駐車空間を特定していくことができるので、例えば駐車空間の報知案内や駐車開始位置までの走行案内等のような、駐車初期段階での駐車支援を行うことが可能となる。
また、上述の実施例では、駐車空間情報生成部45の処理負担を軽減すると共に、車空間記憶部44の記憶容量を効率的に利用するために、左右2つずつ新しい駐車空間に係る駐車空間情報を生成・保持することとしているが、左右3以上の新しい駐車空間に係る駐車空間情報を生成・保持することも可能である。
また、上述の実施例では、図11に示した目標駐車位置設定用画面において、目標駐車枠は、目標駐車空間特定部46により特定された目標駐車空間に対応した位置(画面上の位置)に、測距センサ70の検出データに基づいて初期表示されているが、本発明は、これに限定されることない。例えばバックモニタカメラ20の撮像画像に基づいて、駐車枠線(白線)を画像認識し、当該画像認識結果(駐車枠線の位置)に基づいて、目標駐車空間特定部46により特定された目標駐車空間に対応した位置(画面上の位置)に、目標駐車枠を初期表示させることとしてもよい。但し、上述の実施例は、かかる駐車枠線が存在しない駐車場の場合や、駐車枠線を画像認識できない場合に特に好適である。
また、上述の実施例では、駐車開始位置において支援可能な駐車空間が存在することを前提として、当該駐車空間の位置に対応させて目標駐車枠を初期表示させているが、運転者の意図する駐車空間が特定されなかった場合(図8のステップ190参照)や、例えば測距センサ70により十分なデータが取得できなかった場合等には、例えば、情報出力制御部42は、駐車開始位置に至るまでの車両の走行パターンに基づいて、運転者の意図する駐車位置を推定し、当該推定した駐車位置に対応させて目標駐車枠を初期表示させることとしてよい。或いは、情報出力制御部42は、車速センサ18の検出結果に基づいて、駐車開始位置に至る過程で一旦停止があったと判断された場合(例えば、駐車開始位置に至る前の所定の移動距離6.5m内に一旦停止があったと判断された場合)は、その際の一旦停止位置に対して所定の相対関係にある位置を、運転者の意図する駐車位置であると推定し、当該推定した駐車位置に対応させて目標駐車枠を初期表示させることとしてよい。尚、この一旦停止位置に基づく目標駐車枠を初期表示位置の決定方法は、例えば特開2004−345496号公報に詳細が記載されている。
また、上述の実施例では、障害物検出手段として好適な測距センサ70を用いているが、カメラの画像認識により障害物(ひいては駐車空間)を検出することも可能である。
また、メモリ72は、測距センサ70の検出データを記憶する専用メモリであってもよいし、駐車支援ECU12内のメモリであってもよい。尚、前者の場合は、他のデータは、駐車支援ECU12内のメモリに記憶されてよい。
また、上述の実施例では、説明の都合上、障害物は車両を想定しているが、障害物としては、自転車、二輪車、壁、2つ以上のパイロン等のあらゆる有体物が想定可能である。
また、上述の実施例では、車速センサ18、舵角センサ16及び偏向角演算部43により、車両の向きに関する情報を取得・導出しているが、それに代えて又は加えてヨーレートセンサやジャイロセンサ、方位計、GPS測位結果等を用いてもよい。
本発明による駐車支援装置10の一実施例を示すシステム構成図である。 バックモニタカメラ20の画角の一例を示す概略図である。 測距センサ70の検出対象の物体(この例では車両Z)の検出態様を示す説明図である。 測距センサ70を備える車両(自車)が図3の車両Zのそばを走行した際に得られる車両Zに係る点列を示す概略図である。 本実施例の駐車支援ECU12の主要機能を示すブロック図である。 車庫入れ駐車用の駐車場の状況を示す平面図である。 旋回特性マップの一例を示す図である。 車庫入れ駐車の場面において目標駐車空間特定部46により実現される主要処理を示すフローチャートである。 駐車開始位置に至る直前に新たな駐車空間が駐車空間検出部41により検出される場合の典型的な駐車場の状況を示す平面図である。 バックモニタカメラ20の撮像範囲と検出された駐車空間S3,S7の関係を示す図である。 ディスプレイ22上での目標駐車枠の表示態様の一例を示す図である。
符号の説明
10 駐車支援装置
12 駐車支援ECU
16 舵角センサ
18 車速センサ
20 バックモニタカメラ
22 ディスプレイ
30 操舵制御ECU
41 駐車空間検出部
42 情報出力制御部
43 偏向角演算部
44 駐車空間情報記憶部
45 駐車空間情報生成部
46 目標駐車空間特定部
48 目標移動軌道演算部
49 目標駐車位置決定部
50 リバースシフトスイッチ
52 駐車スイッチ
70 測距センサ

Claims (4)

  1. 目標駐車空間に対する駐車を支援する駐車支援装置において、
    車両後方領域を撮像する撮像手段と、
    駐車開始位置に車両が至る過程で車両周辺の障害物情報を取得する障害物情報取得手段と、
    前記障害物情報取得手段により取得された障害物情報に基づいて駐車空間を検出する駐車空間検出手段と、
    前記駐車空間検出手段により検出される複数の駐車空間のうちから目標駐車空間を特定する目標駐車空間特定手段とを備え、
    前記目標駐車空間特定手段は、前記駐車空間検出手段により検出される複数の駐車空間のうち、駐車開始位置にて前記撮像手段により撮像される撮像空間内に存在する駐車空間を、目標駐車空間として特定することを特徴とする、駐車支援装置。
  2. 前記撮像手段により撮像された車両後方画像を表示する表示手段と、
    車両が駐車開始位置に存在するときに、前記車両後方画像上に、ユーザによる移動操作が可能な目標駐車枠を重畳表示する表示制御手段と、
    前記車両後方画像上における目標駐車枠の位置に基づいて、目標駐車位置を決定する目標駐車位置決定手段とを備え、
    前記表示制御手段が、車両後方画像上において、前記目標駐車空間特定手段により特定される目標駐車空間に対応した位置に前記目標駐車枠を初期表示する、請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 目標駐車空間に対する駐車を支援する駐車支援装置において、
    車両後方領域を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された車両後方画像を表示する表示手段と、
    車両が駐車開始位置に存在するときに、前記車両後方画像上に、ユーザによる移動操作が可能な目標駐車枠を重畳表示する表示制御手段と、
    駐車開始位置に至る過程で車両周辺の障害物情報を取得する障害物情報取得手段と、
    前記障害物情報取得手段により取得された障害物情報に基づいて、駐車開始位置に至る過程で車両周辺に存在する駐車空間を検出する駐車空間検出手段と、
    前記駐車空間検出手段により検出される駐車空間に関する位置情報を順次記憶する駐車空間記憶手段と、
    前記駐車空間記憶手段に記憶された最新の駐車空間に関する位置情報を読み出し、該読み出した駐車空間が駐車開始位置にて前記撮像手段により撮像される撮像空間内に存在するか否かを判断し、該読み出した駐車空間が前記撮像空間内に存在しないと判断した場合には、前記駐車空間記憶手段に記憶された次に新しい駐車空間を読み出し、該読み出した駐車空間が前記撮像空間内に存在するか否かを判断する目標駐車空間特定手段と、を備え、
    前記目標駐車空間特定手段により前記撮像空間内に存在する駐車空間が特定された場合に、前記表示制御手段が、該駐車空間に対応した位置に前記目標駐車枠を初期表示することを特徴とする、駐車支援装置。
  4. 前記駐車空間記憶手段は、車両の左右両側に検出される駐車空間を、左右別々に、新しいものから順に少なくとも2つ以上記憶するように構成され、
    前記目標駐車空間特定手段は、左右の一方を選択し、前記駐車空間記憶手段に記憶された駐車空間のうちの、選択した側の最新の駐車空間から順に読み出して前記判断処理を行う、請求項に記載の駐車支援装置。
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