JP4613148B2 - 回転灯装置及びこの回転灯装置を備えた遊技機 - Google Patents
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Description
このうち、スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えたものであり、遊技者は、複数の回転リールに設けられた複数種類の図柄を所定の組合せに揃える遊技を遊技者に行わせるものとなっている。
すなわち、遊技者がメダルをスロットマシンに投入した後、スタートレバーを操作すると、複数の回転リールが一斉に回転駆動され、この後、ストップボタンを適宜押圧操作すると、ストップボタンに対応した回転リールが適宜停止するようになっている。そして、回転リールが停止した際に、リール窓内に表示された複数の図柄が特定の組合せに揃ったときに入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルがスロットマシンから遊技者に払い出されることとなる。
そして、遊技機は、このように大きな利益の得られる可能性がある当選フラグが成立すると、当選フラグが成立したことを遊技者に報知する演出を行うようになっている。
報知演出を行うために設けられる回転灯装置としては、一般的な回転灯装置が利用できる。例えば、照射光を発するランプと、このランプの照射光を反射する凹面鏡として形成された反射板と、この反射板を旋回駆動するモータを備えた旋回駆動機構部と、箱状に形成されて、旋回駆動機構部を内部に収納するケースと、容器状に形成されて、ランプ及び反射板を内部に収納するとともに、透明な材質から形成された風防とを備え、ケース及び風防の内部に旋回駆動機構部、ランプ及び反射板を内部に収納した状態で、ケースに風防が接続されている回転灯装置が利用できる(例えば、特許文献1参照)。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、照射光の動きが変化のあるものになる回転灯装置及びこの回転灯装置を備えた遊技機を提供することである。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、照射光を発する光源(65)と、この光源(65)の周囲を旋回可能に設けられた反射板(64A, 64B)とを備え、前記反射板(64A, 64B)を旋回させることにより、前記光源(65)が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置(60)であって、前記光源(65)を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道(T1, T2)上をそれぞれ旋回する二つの反射板64A, 64B)が備えられるとともに、これらの反射板(64A, 64B)を旋回駆動するための旋回駆動手段(68,68A)が設けられ、前記旋回駆動手段(68,68A)は、二つの反射板(64A, 64B)を互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成されていることを特徴とする。
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記旋回駆動手段(68,68A)が、二つの反射板(64A, 64B)を互いに逆の回転方向へ旋回駆動するように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は請求項2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記旋回駆動手段(68A) として、一つのモータ(71)で二つの反射板(64A, 64B)を駆動するものが採用され、時計方向及び反時計方向のいずれか一方向の回転駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチ(83C) が設けられ、二つの反射板(64A, 64B)の一方には、ワンウェイクラッチ(83C) を介して前記モータ(71)の回転駆動力が伝達されるようになっていることを特徴とするものである。
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1記載の回転灯装置を備えた遊技機であり、具体的には、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、照射光を周囲に旋回させながら当該照射光の照射を行うために、照射光を発する光源(65)と、この光源(65)の周囲を旋回可能に設けられた反射板(64A, 64B)とが設けられている回転灯装置(60)を備え、この回転灯装置(60)で照射光を旋回させる演出が行えるようになっている遊技機(1)であって、前記光源(65)を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道(T1, T2)上をそれぞれ旋回する二つの反射板(64A, 64B)が備えられるとともに、これらの反射板(64A, 64B)を旋回駆動するための旋回駆動手段(68,68A)が設けられ、前記旋回駆動手段(68,68A)は、二つの反射板(64A, 64B)を互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成されていることを特徴とする。
(特徴点)
請求項6記載の発明は、前述した請求項5に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記旋回駆動手段(68,68A)として、前記反射板(64A, 64B)を駆動するためのモータ(71, 81)を備えたものが採用され、前記旋回駆動手段(68,68A)を電気的に操作することで、前記反射板(64A, 64B)の動作制御を行う制御装置(51)と、外側の周回軌道(T2)上を旋回する反射板(64B) が、前方を向く所定の回転角度位置に達したことを検出するとともに、当該回転角度位置に達したことを検出すると、所定の検出信号を出力する反射板位置検出センサ(52)とが設けられ、前記制御装置(51)は、旋回している二つの反射板(64A, 64B)を停止するにあたり、前記反射板位置検出センサ(52)が出力する検出信号に基づき、外側の周回軌道(T2)上を旋回する反射板(64B) が前方を向くように、当該反射板(64A, 64B)を停止させる停止制御を行うものであることを特徴とする。
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、光源を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道上をそれぞれ旋回する二つの反射板を設け、これら二つの反射板を互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成したので、二つの反射板は、互いに異なる回転周期で旋回するようになり、その位置関係が常に変化するようになる。
これにより、回転灯装置から外部へ照射される照射光は、光源から直接照射される直接光、一の反射板で反射されてから照射される一回反射光、二つの反射板で順次反射されてから照射される二回反射光の三種類となり、これら三種類の照射光が複雑に交差しながら旋回するようになるうえ、旋回する各反射板によって、直接光及び一回反射光が変則的なタイミングで断続的に遮断されるようになるので、回転灯装置から発せられる照射光は、単に光源の周囲を周期的に旋回するだけでなく、動きに複雑な変化を加えることができ、以上により前記目的が達成される。
前述のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、二つの反射板を互いに逆方向に回転させるようにしたので、二つの反射板の相対的な角速度が著しく増す。このため、照射光の動きがより急激に変化するようになり、従って、当該回転灯装置の照射光による警報効果や演出効果をより一層高めることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、一つのモータで二つの反射板を駆動するようにし、且つ、時計方向及び反時計方向のいずれか一方向の回転駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチを介して、二つの反射板の一方を駆動するようにしたので、ワンウェイクラッチが二つの反射板の一方に駆動力を伝達する回転方向にモータを回転させると、二つの反射板が光源の周囲を旋回するようになる一方、これとは反対の回転方向にモータを回転させると、二つの反射板の一方のみが光源の周囲を旋回するようになる。
(請求項5の効果)
前述のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、光源を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道上をそれぞれ旋回する二つの反射板を回転灯装置に設け、これら二つの反射板を互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成したので、二つの反射板は、互いに異なる回転周期で旋回するようになり、その位置関係が常に変化するようになる。
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項5記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、反射板を駆動するためにモータと、反射板の動作を制御する制御装置と、外側の反射板が前方を向く回転角度位置に達したことを検出する反射板位置検出センサとを設け、外側の反射板が前方を向く回転角度位置に停止するようにしたので、停止時には、外側の反射板が常に前方を向くようになる。これにより、外側の反射板は、あたかも回転灯装置に固定して設置された固定反射板のように見え、当該回転灯装置は、反射板を1つのみ備える通常の回転灯装置に見えるようになる。
(図面の説明)
図1〜図5は、本実施形態を示すものであり、図1は、本実施形態に係る遊技機であるスロットマシンの全体を示す正面図、図2は、本実施形態に係る回転灯装置を示す斜視図、図3は、本実施形態に係る回転灯装置を示す平面図、図4は、本実施形態に係る回転灯装置を示す断面図、図5は、本実施形態に係る回転灯装置の要部を示す模式図である。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係るスロットマシン1は、複数の回転リール40の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。
操作部4には、図1中右側から、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技用メダルが投入されるメダル投入口18と、回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ50と、メダル投入口18に投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ16と、回転リール40の回転を開始させるスタートスイッチ30と、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17とが設けられている。
また、操作部4の上方には、横方向に長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、筐体2の内部に収納された回転リール40の図柄41を遊技者に見せるための窓である。
これらの装飾ランプ部43、回転灯装置60及びスピーカ42は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる演出を行うための演出手段44となっている。
筐体2の内部には、前述の三個の回転リール40を回転可能に支持するとともに、各回転リール40を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット45と、メダル投入口18に投入されたメダルを検知する投入スイッチ15と、この投入スイッチ15を通過してきたメダルを貯留する容器であるとともに、入賞時には遊技者にメダルを払い出すホッパーユニット46とが設けられている。
ホッパーユニット46は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け3Cに臨むように開口された払い出し口46A を通じてメダルをメダル受け3Cへ排出するものである。
(回転灯装置60)
次に、本実施形態に係る回転灯装置60について説明する。
回転灯装置60には、図2に示すように、白熱電球65及び二つの反射板64A, 64Bに加えて、二つの反射板64A, 64Bを旋回駆動するための旋回駆動機構部68と、旋回駆動機構部68を内部に収納するケース部61と、白熱電球65及び反射板64を内部に収納する風防部63と、ケース部61及び風防部63の間に介装されている接続部62とが設けられている。
ここで、二つの反射板64A, 64Bは、図3に示すように、白熱電球65を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道T1, T2の上をそれぞれ旋回するように、旋回駆動機構部68に取り付けられ、互いに干渉することなく旋回が可能となっている。また、反射板64の焦点位置と、白熱電球65の発光するフィラメントの中心位置とがほぼ一致するように、二つの反射板64A, 64B及び白熱電球65の位置が設定されている。
旋回駆動機構部68は、二つの反射板64A, 64Bを旋回駆動するための旋回駆動手段であり、二つの反射板64A, 64Bを互いに異なる角速度で、且つ、互いに逆の回転方向へ旋回駆動するように形成されている。
制御回路基板51は、旋回駆動機構部68のモータ71, 81及び白熱電球65への電力を入り切りするための図示しないスイッチング素子と、スイッチング素子を電気的に操作するための図示しないマイクロコンピュータとを備えたものである。
そして、制御回路基板51は、スロットマシン1から演出指令信号を受信すると、マイクロコンピュータの機能を利用して、演出指令信号に応じて、白熱電球65及びモータ71, 81への電力の調節操作や、電力極性の逆転操作等を行い、演出指令信号に応じた動作を白熱電球65及びモータ71, 81に行わせるようになっている。
このような反射板位置検出センサ52としては、リミットスイッチやフォトインターラプタ等の近接スイッチを採用することができる。なお、突片部53は、反射板64B のケース部61に覆われた部位に一体的に設けられ、反射板64B が旋回すると、ケース部61の内部を旋回するようになっている。
ここで、制御回路基板51は、旋回している二つの反射板64A, 64Bを停止するにあたり、反射板位置検出センサ52が出力する検出信号に基づき、外側の周回軌道上を旋回する反射板64B が前方を向くように、当該反射板64A, 64Bを停止させる停止制御を行うようになっている。換言すると、制御回路基板51は、旋回している二つの反射板64A, 64Bを停止すべき旨の停止指令信号をスロットマシン1から受信すると、反射板位置検出センサ52が突片部53を検出して検出信号を出力するのを待ち、反射板位置検出センサ52からの検出信号を受信すると、モータ71, 81への電力を切り、反射板64A を適宜な位置に、反射板64B を前方を向く所定の回転角度位置に停止させるようになっている。
続いて、旋回駆動機構部68について説明する。
旋回駆動機構部68は、反射板64A を旋回自在に支持する支持機構と、反射板64B を旋回自在に支持する支持機構とを備えている。
具体的には、旋回駆動機構部68は、図4の如く、ケース部61に回転自在に支持された回転基部91に反射板64A を支持させ、回転基部91に回転自在に支持させた回転基部92を支持させるように形成されている。
すなわち、旋回駆動機構部68には、モータ71, 81を支持するために、ケース部61の内部に固定されるとともに、平板状に形成された支持ベース板93が設けられている。なお、モータ71, 81は、支持ベース板93のケース部61側の面に取り付けられている。
ソケット67は、基端が支持ベース板93の風防部63側の面に取り付けられた筒状の電気部品である。ソケット67の内部には、図示しない一対の電極が形成されている。これらの電極が、ソケット67の先端側の開口から内部に差し込まれた白熱電球65の電極と接触して、白熱電球65に電力を供給するようになっている。
ホルダ部94は、鍔部94A から支持ベース板93まで延びる一対の脚部94B を備え、これらの脚部94B の先端が支持ベース板93に接合されている。
ここで、回転基部91は、全体が短尺の略筒状に形成されたものとなっている。
この回転基部91の内周面には、反射板64A の回転軸を中心とする径方向内側へ突出する段付部91A が形成されている。そして、段付部91A の図4中下方を向いた下面は、滑らかな平面となっている。
回転基部91は、ホルダ部94側の鍔部94A の上面に、その段付部91A の下面を接触させた状態で、その段付部91A がホルダ部94の鍔部94A の上に載置され、これにより、ホルダ部94に回転自在に支持されるようになっている。
反射板64の回転基部91側に配置された端部には、円盤状に広がったターンテーブル部64C が形成されている。このターンテーブル部64C の中央には、ソケット67の先端部分を挿通させるための開口64D が形成されている。また、ターンテーブル部64C の回転基部91側の面には、回転基部91に複数設けられた嵌合凹部91C に対応して、複数の嵌合凸部64E が突設されている。
反射板64A は、その嵌合凸部64E のそれぞれを、回転基部91の対応する嵌合凹部91C に嵌合させることで、回転基部91に対して回り止めされた状態で、回転基部91に図示しないネジで固定されている。これらのホルダ部94の及び回転基部91により、反射板64A を旋回自在に支持する支持機構が形成されている。
ここで、回転基部92は、全体が短尺とされるとともに、回転基部91の外周を囲めるように、回転基部91よりも一回り以上大きな略筒状に形成されたものとなっている。
この回転基部92の内周面には、反射板64B の回転軸を中心とする径方向内側へ突出する鍔部92A が形成されている。そして、鍔部92A の図4中下方を向いた下面は、滑らかな平面となっている。
回転基部92の図4中下方の端面には、後述する反射板64B 側に設けられた嵌合凸部64H と凹凸嵌合する複数の嵌合凹部92C が形成されている。
反射板64B の回転基部92側に配置された端部には、円盤状に広がったターンテーブル部64F が形成されている。このターンテーブル部64F の中央には、反射板64A の本体部分を挿通させるための開口64G が形成されている。また、ターンテーブル部64F の回転基部92側の面には、回転基部92に複数設けられた嵌合凹部92C に対応して、複数の嵌合凸部64H が突設されている。
また、旋回駆動機構部68は、モータ71の回転駆動力を回転基部91に伝達するための駆動力伝達機構と、モータ81の回転駆動力を回転基部92に伝達するための駆動力伝達機構とを備えている。
すなわち、反射板64A が取り付けられている回転基部91は、図5の如く、その外周面のモータ71側の端縁部分が内側に後退するように形成された段付部91D を備えている。この段付部91D の周面部分は、その表面に多数の歯が、その全周にわたって形成されている。これにより、回転基部91に形成された段付部91D の周面部分が、モータ71の回転駆動力を受けるための歯車部91E となっている。
減速ギア73は、大型の歯車74と小型の歯車75とが同軸位置になるように一体化されたものである。そして、減速ギア73の大型の歯車74は、モータ71のピニオンギア72に噛み合い、小型の歯車75は、回転基部91の歯車部91E に噛み合っている。
これにより、モータ71に電力が供給されて作動すると、その回転駆動力が回転基部91まで伝達され、回転基部91が回転駆動され、反射板64A が白熱電球65の周囲を旋回するようになっている。
一方、モータ81の出力軸には、ピニオンギア82が取り付けられている。モータ81の出力軸に取り付けられているピニオンギア82と、回転基部92の歯車部92E との間には、モータ81の回転駆動力を減速して伝達するための減速ギア83が設けられている。
減速ギア83は、大型の歯車84と小型の歯車85とが同軸位置になるように一体化されたものである。そして、減速ギア83の大型の歯車84は、モータ81のピニオンギア82に噛み合い、小型の歯車85は、回転基部92の歯車部92E に噛み合っている。
(ケース部61、接続部62及び風防部63)
続いて、白熱電球65、二つの反射板64A, 64B、及び、旋回駆動機構部68を内部に収納するケーシングとしてのケース部61、接続部62及び風防部63について説明する。
図2に戻って、ケース部61は、旋回駆動機構部68を内部に収納するために、箱状に形成されたものである。ケース部61には、スロットマシン1にネジ留めするために、図2中上方の面及び側面のそれぞれから突出する複数の耳部61A が設けられている。これらの耳部61A の各々には、スロットマシン1の被取付部位に螺合させるための図示しないネジが略水平方向に挿通されるネジ挿通孔61B が形成されている。
また、風防部63を形成する材料の材質は、白熱電球65が発する照射光を外部へ照射できるように、透明赤色の合成樹脂となっている。
接続部62は、ケース部61及び風防部63の間に介装されて、ケース部61及び風防部63を相互に接続するものである。
この接続部62には、図4の如く、ケース部61に設けられている側壁部61C と対応する側壁部62A が形成されている。接続部62の側壁部62A は、その上端面の外周側が段差となった段付部62B を備えている。
また、接続部62の側壁部62A は、ケース部61と螺合するネジ62C を挿通させる挿通孔62D が形成されている複数の突起部62E を有するものとなっている。
接続部62は、その段付部62B をケース部61側の段付部61D の内側に嵌合させた状態で、その突起部62E の挿通孔62D に挿通されたネジ62C をケース部61に螺合させることにより、ケース部61に接続されている。
また、接続部62には、風防部63の側壁部63A と対応する円筒状の側壁部62F が形成されている。この側壁部62F の外周面には、ネジ溝が形成され、これにより、側壁部62F が雄ネジとなっている。
接続部62は、雄ネジとなっている側壁部62F を風防部63の雌ネジ部63B に螺合させることにより、風防部63に接続されている。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、光源としての白熱電球65を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道T1, T2上をそれぞれ旋回する二つの反射板64A, 64Bを設け、これら二つの反射板64A, 64Bを互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成したので、二つの反射板64A, 64Bは、互いに異なる回転周期で旋回するようになり、その位置関係が常に変化するようになる。
さらに、二つの反射板64A, 64Bをそれぞれ駆動するために、二つのモータ71, 81と、これら二つのモータ71, 81を制御する制御装置としての制御回路基板51とを設けたので、制御回路基板51の制御パラメータを適宜設定することにより、二つの反射板64A, 64Bの角速度を互いに相違させることや、二つの反射板64A, 64Bの角速度をそれぞれ別個且つ任意に増減すること、例えば、二つの反射板64A, 64Bの一方を旋回させ、他方を停止させること等が可能となる。
また、スロットマシン1に設けられる回転灯装置として、二つの反射板64A, 64Bを備え、旋回する照射光の動きを複雑に変化させることができる回転灯装置60を採用し、このような回転灯装置60で報知演出等の演出を行うようにしたので、スロットマシン1の演出効果をより一層高めることができる。
このため、当該スロットマシン1で初めて遊技を行う遊技者は、当該スロットマシン1に備えられている回転灯装置60が、二つの反射板64A, 64Bを有するとは思わないので、回転灯装置60による演出が開始され、二つの反射板64A, 64Bが旋回を開始したときに、初めて、回転灯装置60が、二つの反射板64A, 64Bを有していることに気が付き、通常の回転灯装置とは異なる照射光の動きに驚くこととなり、これにより、当該スロットマシン1で初めて遊技を行う遊技者に強い第一印象を与えることができる。
例えば、旋回駆動手段としては、二つの反射板64A, 64Bをそれぞれ駆動するために設けられた二つのモータ71, 81を備えた旋回駆動機構部68に限らす、一つのモータで二つの反射板を駆動するものでもよい。
図6には、一つのモータで二つの反射板を駆動する旋回駆動手段の一例として旋回駆動機構部68A が示されている。図6において、反射板64A が取り付けられている回転基部91の歯車部91E と、モータ71の出力軸に取り付けられているピニオンギア72との間には、モータ71の回転駆動力を減速して伝達するための減速ギア73が設けられている。この減速ギア73は、大型の歯車74がモータ71のピニオンギア72に噛み合い、小型の歯車75が回転基部91の歯車部91E に噛み合っており、これにより、モータ71の駆動力で、回転基部91が回転駆動されるようになっている。
ここで、減速ギア83A は、大型の歯車84A と小型の歯車85A とが同軸位置になるように一体化されたものである。そして、逆転ギア86は、減速ギア73の大型の歯車74と噛み合うとともに、減速ギア83A の大型の歯車84A に噛み合っており、そして、減速ギア83A の小型の歯車85A は、回転基部91の歯車部91E に噛み合っている。これにより、モータ71の駆動力で、回転基部92が、回転基部91とは反対の回転方向へ、且つ、回転基部91とは異なる角速度で回転駆動されるようになっている。
なお、ワンウェイクラッチ83C としては、時計方向及び反時計方向のいずれか一方向の回転方向においては、爪車の爪に係止部材が係合して回転駆動力を伝達するが、他方向の回転方向においては、爪車の爪への係止部材の係合が解除され、回転駆動力を伝達しないラチェット機構を備えたものが採用できる。
従って、モータ71の印加電圧を正方向から逆方向に切り換えて、その回転方向を所定回転方向から逆回転方向へ切り換えることにより、旋回する反射板94A, 94Bの数を二つから一つへ変更することができるので、これにより、照射光の動きに大きな変化を加えることができ、この点からも、当該回転灯装置60の照射光による警報効果や演出効果をより一層高めることができる。
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、パチンコ機等でもよく、本発明は、回転灯装置を備えた遊技機全般に適用することができる。
51 制御装置としての制御回路基板
52 反射板位置検出センサ
60 回転灯装置
64A, 64B 反射板
65 光源としての白熱電球
68,68A 旋回駆動手段
71, 81 モータ
83C ワンウェイクラッチ
T1, T2 周回軌道
Claims (6)
- 照射光を発する光源と、この光源の周囲を旋回可能に設けられた反射板とを備え、前記反射板を旋回させることにより、前記光源が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置であって、
前記光源を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道上をそれぞれ旋回する二つの反射板が備えられるとともに、これらの反射板を旋回駆動するための旋回駆動手段が設けられ、
前記旋回駆動手段は、二つの反射板を互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成されていることを特徴とする回転灯装置。 - 前記旋回駆動手段は、二つの反射板を互いに逆の回転方向へ旋回駆動するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転灯装置。
- 前記旋回駆動手段は、二つの反射板をそれぞれ駆動するモータを備え、二つの反射板の動作を制御する制御装置が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転灯装置。
- 前記旋回駆動手段は、一つのモータで二つの反射板を駆動するものであり、時計方向及び反時計方向のいずれか一方向の回転駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチが設けられ、二つの反射板の一方には、ワンウェイクラッチを介して前記モータの回転駆動力が伝達されるようになっていることを特徴とする請求項2記載の回転灯装置。
- 照射光を周囲に旋回させながら当該照射光の照射を行うために、照射光を発する光源と、この光源の周囲を旋回可能に設けられた反射板とが設けられている回転灯装置を備え、この回転灯装置で照射光を旋回させる演出が行えるようになっている遊技機であって、
前記光源を中心に異なる半径の円周上に設定された周回軌道上をそれぞれ旋回する二つの反射板が備えられるとともに、これらの反射板を旋回駆動するための旋回駆動手段が設けられ、
前記旋回駆動手段は、二つの反射板を互いに異なる角速度で旋回駆動するように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記旋回駆動手段は、前記反射板を駆動するためのモータを備えたものであり、
前記旋回駆動手段を電気的に操作することで、前記反射板の動作制御を行う制御装置と、外側の周回軌道上を旋回する反射板が、前方を向く所定の回転角度位置に達したことを検出するとともに、当該回転角度位置に達したことを検出すると、所定の検出信号を出力する反射板位置検出センサとが設けられ、
前記制御装置は、旋回している二つの反射板を停止するにあたり、前記反射板位置検出センサが出力する検出信号に基づき、外側の周回軌道上を旋回する反射板が前方を向くように、当該反射板を停止させる停止制御を行うものであることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
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