JP4612869B2 - 焦点検出装置、撮像装置、および合焦方法 - Google Patents

焦点検出装置、撮像装置、および合焦方法 Download PDF

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本発明は、撮像装置に係り、特に、撮像光学系の焦点状態を検出する焦点検出装置を有する撮像装置に関する。
デジタルカメラやビデオカメラに代表される撮像装置の撮像レンズの焦点状態を検出する際に、TTL(Through The Lens)位相差方式を利用した焦点検出装置が従来から使用されている。TTL位相差方式は、撮影レンズの瞳を一対の領域に分割して、分割された瞳領域を通過する光束が形成する一対の像の相対的な位置変化を検出することで、撮像レンズの焦点状態を検出する。
図7は、従来の焦点検出装置1000の構成を示す概略断面図である。図7において、フィールドレンズ1010は、撮像レンズILの射出瞳を一対の2次結像レンズ1020の瞳面に結像させる。これにより、2次結像レンズ1020に入射する光束は、撮像レンズILの射出瞳上において等しい面積の異なる位置の領域から射出されたものとなる。2次結像レンズ1020は、撮像レンズILがフィールドレンズ1010近傍に結像した空中像を、一対の受光素子(光電変換素子)1030上に再結像する。
図8は、受光素子1030上に結像される像の相対的な位置変化を説明するための図である。図8(a)は、撮像レンズILが合焦状態である(即ち、撮像レンズILの結像点が予定結像面にある)場合、図8(b)は、撮像レンズILが前ピンである(即ち、撮像レンズILの結像点が予定結像面の前段にある)場合、図8(c)は、撮像レンズILが後ピンである(即ち、撮像レンズILの結像点が予定結像面の後段にある)場合を示している。図8(a)の合焦状態の結像位置を中心として、図8(b)及び(c)では、像の相対位置が互いに逆方向に移動している。即ち、合焦状態の結像位置を基準として、相対的に移動する像の移動方向及び相対位置のずれ量を検出することにより、撮像レンズILの焦点ずれの方向及びデフォーカス量(焦点ずれ量)を検出することができる。
撮像レンズは、一般に、色収差などの収差を含んでおり、光の波長が異なると、フィールドレンズの近傍に結像される空中像の結像位置が変化してしまう。そこで、撮像レンズは、400nm乃至700nmの可視光領域において、種々の収差を補正するように構成されている。しかし、焦点検出用受光素子は、一般に、可視光領域から近赤外領域までの感度を有するP−N接合型フォトダイオードであるため、上述の焦点検出装置は、正確な焦点状態を検出することができない。赤外光領域では、撮像レンズの色収差が良好に補正されていないため、被写体を太陽光で照明する場合と、被写体をタングステンランプ等の色温度の低い光源で照明する場合、或いは、蛍光灯等の色温度の高い光源で照明する場合とでは、可視光に対する近赤外光の相対的な割合が異なり、フィールドレンズの近傍に結像される空中像の結像位置が変化してしまうからである。そこで、被写体を照明する光源を判別し、判別した光源に応じて焦点検出誤差を補正する必要がある。なお、近赤外領域の感度を有さない焦点検出用受光素子を用いることも考えられるが、焦点検出用の補助光源にはパワーの大きな近赤外光のLEDが使用されるため、焦点検出用受光素子の感度は近赤外領域まで有することが好ましい。
光源の判別には、光源の色を分離して検出する撮像素子が必要である。撮像素子での色の検出に関しては、RGBなどのカラーフィルターを用いて、色を分離して取り出す方法が従来から知られている。また、特許文献1には、RGBの3原色を分離して検出することができる撮像素子が提案されている。特許文献1の撮像素子は、光の波長によって吸収する深さが異なるシリコンの特性を利用し、3重のウエル構造を用いて同一位置のピクセルの異なる深さから3原色の各々の信号を取り出すことができる。
図9は、特許文献1に提案されている撮像素子(受光素子)2000の構成を示す概略断面図である。撮像素子2000は、3重構造を有し、pn接合を深さ方向に複数形成することによって、所望の波長の光を取り出せるように構成されている。撮像素子2000は、p型半導体基板2100と、第1の結合領域2200と、第2の結合領域2300と、第3の結合領域2400とを有する。
第1の結合領域2200は、p型半導体基板2100上に形成されるn型のウエル領域であり、赤色の波長の光を吸収する深さ(即ち、結合の深さが1.5μm乃至3.0μm)に設定される。第2の結合領域2300は、第1の結合領域2200内に形成されるp型のウエル領域であり、緑色の波長の光を吸収する深さ(即ち、結合の深さが0.5μm乃至1.5μm)に設定される。第3の結合領域2400は、第2の結合領域2300内に形成されるn型のウエル領域であり、青色の光を吸収する深さ(即ち、結合の深さが0.2μm乃至0.5μm)に設定される。
Irは、第1の結合領域2200から発生する電流を示しており、赤色の波長の光を吸収して発生する光電流である。Igは、第2の結合領域2300から発生する電流を示しており、緑色の波長の光を吸収して発生する光電流である。Ibは、第3の結合領域2400から発生する電流を示しており、青色の波長の光を吸収して発生する光電流である。
図10は、撮像素子2000の分光感度特性を示すグラフである。図10を参照するに、撮像素子2000は、RGBのカラーフィルターを用いて色分離する場合と比較して、シャープに色分離されていないが、異なる分光感度特性を有しており、RGBの3原色に分離していることが分かる。
また、特許文献1と同様な構造を有する検出素子(受光素子)を用いて、光源の赤外光成分の影響による焦点検出誤差を補正する焦点検出装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。図11は、特許文献2に開示されている焦点検出装置3000の構成を示す概略斜視図である。焦点検出装置3000は、光路分割用のプリズム3100と、基板3200と、第1の受光素子列3300と、第2の受光素子列3400と、光源の分光特性を検出するための検出素子3500とを有する。なお、第1の受光素子列3300と第2の受光素子列3400とは、異なる光路長となるように、撮像レンズの予定結像面の前後に、即ち、合焦状態が検出可能に配置される。
図12は、検出素子3500の構成を示す概略断面図である。検出素子3500は、シリコンの3層構造を有し、第1のP領域3510、N領域3520及び第2のP領域3530で形成される。それぞれの領域には、第1の電極3512、第2の電極3522、第3の電極3532が設けられている。上述したように、シリコンは、短波長の光を表面付近で吸収し、長波長の光を深い部分で吸収する。従って、第1のP領域3510及びN領域3520で形成される第1のダイオードは、短波長側の光に感度のピークを有し、N領域3520及び第2のP領域3530で形成される第2のダイオードは、長波長側の光に感度のピークを有する。図13は、検出素子3500の分光感度特性、詳細には、第1のダイオード及び第2のダイオードの相対感度特性を示すグラフである。焦点検出装置3000は、図13に示すような異なる感度特性を有する2つのダイオードの出力比を用いて、光源の分光特性の違い(即ち、赤外光成分の影響)による焦点検出誤差を補正することができる。
また、その他の技術として、RGB以外の光、例えば、赤外光(IR)、紫外光(UV)を検出することができる多層(積層)構造の固体撮像素子も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特表2002−513145号公報 特公平1−45883号公報 特開2004−221506
特許文献1に開示されている撮像素子は、カラー画像を撮像するためのセンサーであり、同一位置のピクセルから3原色を各々取り出すことによって、ローパスフィルターを用いることなく偽色信号の発生を防止することが可能となる。しかしながら、特許文献1には、3原色の信号から光源を判別し、撮像光学系の焦点検出状態の変化を検出して、かかる変化の補正に用いるなどの応用については全く記載されていない。また、特許文献3に開示されている固体撮像素子は、IRフィルタを用いることなく赤外光を検出することができるが、特許文献1と同様に、かかる検出結果を焦点検出に利用することについては記載されていない。
特許文献2には、光源の分光感度特性を検出し、検出された分光感度特性に応じて焦点検出結果を補正することが記載されている。しかしながら、図11に示すように、光源(の分光特性)を検出する検出素子と焦点状態を検出する第1及び第2の受光素子列とは、異なる位置に配置されているため視差が生じ、被写体を観察する位置が厳密には異なる。複数の異なる色温度の光源が混在するような場合、例えば、被写体は室内で蛍光灯によって照明され、バックに室外の風景などがあるような場合では、検出素子と受光素子列との視差のために、それぞれの素子に異なる色温度の光源で照明された像が取り込まれてしまう。従って、実際に検出素子に入射している光源の種類を誤って検出し、焦点検出結果を良好に補正することができない(例えば、焦点検出結果を過補正したり、逆方向に補正したりするなどしてしまう)という問題を生じてしまう。このような問題は、光源(の分光特性)を検出する素子と焦点状態を検出する素子との視差を完全になくさないと、防止することができない。
そこで、本発明は、被写体からの光(光源)に対応して、撮像光学系の焦点状態を高精度に検出することができる焦点検出装置及び撮像装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての焦点検出装置は、撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子を有し、前記受光素子からの信号に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、前記受光素子は、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有し、前記第1の受光領域からの信号が所定値以上である場合に、前記第1の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出することを特徴とする。
本発明の別の側面としての焦点検出装置は、撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子を有し、前記受光素子からの信号に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、前記受光素子は、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有し、前記第1の受光領域からの信号が所定値以下である場合に、前記第1の受光領域からの信号と前記第2の受光領域からの信号との比率に応じて前記撮像レンズの焦点状態を検出することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての焦点検出装置は、撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子を有し、前記受光素子からの信号に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、前記受光素子は、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有し、被写体の明るさを確保するための補助光が被写体に照射された場合には、前記第2の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての合焦方法は、撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子であって、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有する受光素子を利用して、前記撮像レンズの焦点状態を合焦させる合焦方法であって、前記第1の受光領域からの信号が所定値以上である場合に、前記第1の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出するステップと、当該焦点状態に応じて前記撮像レンズを駆動させるステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての合焦方法は、撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子であって、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有する受光素子を利用して、前記撮像レンズの焦点状態を合焦させる合焦方法であって、前記第1の受光領域からの信号が所定値以下である場合に、前記第1の受光領域からの信号と前記第2の受光領域からの信号との比率に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出するステップと、当該焦点状態に応じて前記撮像レンズを駆動させるステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての合焦方法は、撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子であって、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有する受光素子を利用して、前記撮像レンズの焦点状態を合焦させる合焦方法であって、被写体の明るさを確保するための補助光が被写体に照射された場合に、前記第2の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出するステップと、当該焦点状態に応じて前記撮像レンズを駆動させるステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、被写体からの光(光源)に対応して、撮像光学系の焦点状態を高精度に検出することができる焦点検出装置及び撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての撮像装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の撮像装置1の構成を示す概略断面図である。
撮像装置1は、被写体からの光を、撮像レンズを介して撮像素子に結像し、被写体を撮像する撮像装置であり、本実施形態では、デジタルスチルカメラとして具現化される。
撮像装置1は、図1に示すように、撮像レンズ10と、主ミラー20と、ファインダー光学系30と、サブミラー40と、撮像素子50と、焦点検出装置60と、補助光手段70と、制御部80とを有する。なお、主ミラー20、ファインダー光学系30、サブミラー40、撮像素子50、焦点検出装置60、補助光手段70及び制御部80は、カメラ本体を構成し、図示しないマウント部を介して撮像レンズ10を着脱可能とする。従って、撮像レンズ10は、必ずしも撮像装置1の構成要素となるわけではない。
撮像レンズ10は、被写体を撮像するための交換型の撮像レンズであり、焦点調整レンズを含む撮像光学系を備えている。撮像レンズ10は、後述する制御部80によって、焦点調整レンズを介して焦点(状態)が調整される。
主ミラー20は、半透過性を有するミラーで構成され、撮像レンズ10を透過した光の一部を反射して後述する焦点板32に導光すると共に、撮像レンズ10を透過した光の一部を透過して後述するサブミラー40に導光する。主ミラー20は、撮像光路上への挿脱が可能なように構成され、ファインダー観察時には撮像光路上の所定の位置に配置され、撮像時には撮像光路外に退避する。
ファインダー光学系30は、撮像する被写体を観察するための光学系であり、本実施形態では、焦点板32と、ペンタプリズム34と、接眼レンズ36とを有する。換言すれば、ファインダー光学系30は、撮像される被写体の画像を擬似的にユーザーに提供する。
焦点板32は、主ミラー20で反射された撮像レンズ10からの光(被写体像)を拡散してペンタプリズム34に射出する。ペンタプリズム34は、互いに45度の2つの反射面と、入射光と射出光に直角の2つの屈折面を含み、焦点板32で拡散された光を反射し、接眼レンズ36に導光する。接眼レンズ36は、アイピースとも呼ばれ、ファインダー光学系30において、最終的に像を結ぶ機能を有する。接眼レンズ36は、例えば、光像を拡大する。
サブミラー40は、主ミラー20を透過した光を反射し、焦点検出装置60に導光する。サブミラー40は、撮像光路上への挿脱が可能なように構成され、ファインダー観察時には撮像光路上の所定の位置に配置され、撮像時には撮像光路外に退避する。
撮像素子50は、規則的に配列された画素を有し、撮像レンズ10によって結像される被写体からの光を受光し、画像信号に変換する(光電変換)機能を有する。撮像素子50は、例えば、受光した光を画素毎に電気信号に変換し、その受光量に応じた電荷をそれぞれ蓄積して、その電荷を読み出すタイプのエリア(2次元)センサーで構成される。また、撮像素子50は、CMOSセンサーやCCDで構成される。なお、撮像素子50からの出力信号は、図示しない画像処理回路にて所定の処理が施されて画像データとなり、かかる画像データは、図示しない半導体メモリ、光ディスク及び磁気テープ等の記録媒体に記録される。
焦点検出装置60は、TTL位相差方式を利用して、撮像レンズ10の焦点状態を検出する。具体的には、焦点検出装置60は、サブミラー40で反射された撮像レンズ10からの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、かかる一対の像を光電変換して得られる信号に基づいて、撮像レンズ10の焦点状態を検出する。焦点検出装置60は、本実施形態では、フィールドレンズと、2次結像レンズと、図2及び図3を参照して後述する受光素子600とを有する。なお、フィールドレンズ及び2次結像レンズは、図7に示すフィールドレンズ及び2次結像レンズと同様な機能及び動作を示すため、ここでの詳細な説明は省略する。
図2は、焦点検出装置60の受光素子600の全体を示す概略ブロック図である。受光素子600は、フィールレンズ及び2次結像レンズが形成する一対の像を光電変換する機能を有する。図2において、610は、AFリニア回路ブロックである。AFリニア回路ブロック610、フォトダイオードアレイ及び信号処理回路で構成され、A像部612と、B像部614とを有する。
A像部612は、一対の可視光のフォトダイオードアレイ及び光電変換回路で構成され、B像部614は、一対の赤外光のフォトダイオードアレイ及び光電変換回路で構成され、所謂、公知のTTL位相差パッシブオートフォーカスに用いられる構成を有する。A像部612及びB像部614に用いられるフォトダイオードは、図9及び図12に示したように、同一位置の深さ方向に、複数のPN接合を有し、異なる波長領域の光の出力を取り出すことができる。従って、可視光のフォトダイオードアレイと赤外光のフォトダイオードアレイとの間には、完全に視差がなく、光を検出(受光)する位置が同一である。これにより、被写体を照明する光源の種類(即ち、被写体を照明する光の波長)が複数存在するような場合でも、背景光などに惑わされることなく、光源の種類を検出することができる。
A像部612及びB像部614は、本実施形態では、図12と同様なフォトダイオードを使用し、それぞれ可視光領域に感度を有するA像可視部612a及びB像可視部614a(第1の受光領域)、赤外光領域に感度を有するA像IR部612b及びB像IR部614b(第2の受光領域)を有する。また、A像可視部612a、B像可視部614a、A像IR(赤外)部612b、及び、B像IR部614bは、それぞれ、物体からの反射光を受光するフォトダイオード、フォトダイオードの蓄積電荷を電圧に変換するアンプなどで構成される。
位相差方式の焦点検出装置においては、被写体からの反射光が、視差を有する一対の受光光学系によって、それぞれフォトダイオード上に結像され、かかる像のずれ量から、被写体までの距離(焦点)、或いは、撮像レンズ10のデフォーカス量を検出することができる。本実施形態の焦点検出装置60は、可視光及び赤外光の領域のそれぞれに対して、デフォーカス量の検出が可能である。
620は、アナログ回路ブロックであり、AFリニア回路ブロック610からの像信号に基づいて、可視光のフォトダイオードの蓄積時間を制御するAGC(オートゲインコントロール)回路621と、赤外光のフォトダイオードの蓄積時間を制御するAGC(オートゲインコントロール)回路622と、AFリニア回路ブロック610からの可視部及びIR部の像信号を所定の増幅率で増幅すると共に外部に出力する信号増幅回路623と、AFリニア回路ブロック610の信号処理回路などのバイアス電圧や各種のクランプ電圧を与えるための基準電圧発生回路624と、中間電圧発生回路625とを有する。
630は、デジタル回路ブロックであり、受光素子610を制御する制御部(マイクロコンピューター)80に接続するためのI/O回路632と、AFリニア回路ブロック610の駆動タイミングを発生するTG(タイミングジェネレータ)回路634とを有する。
図3は、AFリニア回路ブロック610を詳細に示すブロック図である。なお、図3では、A像部612及びB像部614の可視部612a及び614aのみを図示している。IR部612b及び614bに関しては、可視部612a及び614aと同様な構成であるため図示及び説明を省略する。本実施形態では、A像部612aを基準部とし、B像部614aを参照部とする。
像部612a及びB像部614a(AFリニア回路ブロック610A)は、被写体からの反射光を受光するための可視光のフォトダイオード612a及び614aと、フォトダイオード612a及び614aの蓄積電荷を受ける光電変換アンプアレイ612a及び614aと、光電アンプアレイ612a及び614aの出力を受けて、光電アンプアレイ612a及び614aの出力に含まれる固定パターンノイズ(FPN)を除去するノイズ除去アレイ612a及び614aと、像信号の最大値を検出し、かかる最大値出力をAGC回路621に出力する最大値検出回路アレイ612a及び614aと、像信号出力を信号増幅回路623に出力する信号出力回路アレイ612a及び614aと、信号出力回路アレイ612a及び614aの出力を信号増幅回路323に順次出力するためのシフトレジスタ612a及び614aによって構成される。
図1に戻って、補助光手段70は、撮像時の被写体の明るさが不足している場合に、被写体に補助光を投光し、被写体の明るさを確保する機能を有する。補助光手段70は、本実施形態では、パワーの大きな近赤外光のLEDで構成される。
制御部80は、焦点検出装置60が検出した撮像レンズ10の焦点ずれの方向及びデフォーカス量に基づいて、撮像レンズ10が有する焦点調整レンズを制御し、撮像レンズ10の焦点を調整する。詳細には、制御部80は、後述するように、撮像レンズ10の焦点ずれの方向及びデフォーカス量に基づいて、焦点調整レンズの駆動量を算出し、かかる算出結果を図示しない撮像レンズ側制御部に送信する。かかる撮像レンズ側制御部は、制御部80からの焦点調整レンズの駆動量に基づいて、モーター等を介して焦点調整レンズを駆動する。
制御部80は、本実施形態では、焦点検出装置60を制御する。例えば、制御部80は、後述するように、焦点検出装置60の焦点検出動作を制御し、焦点検出装置60が取得する複数の撮像レンズ10の焦点状態に基づいて、撮像レンズ10の焦点状態を決定する決定手段や、かかる焦点状態に基づいて焦点調整レンズの駆動量や受光素子600の可視部612a及び614aからの信号とIR部612b及び614bからの信号との比率などを算出する算出手段として機能する。なお、本実施形態では、制御部80は、撮像装置1に設けられているが、以下に説明する焦点検出動作に必要な機能を独立させて、焦点検出装置60に設けてもよい。
ここで、図4を参照して、焦点検出装置60の焦点検出動作(制御部80による焦点検出装置60の制御)について説明する。図4は、焦点検出装置60による焦点検出を説明するためのフローチャートである。
図4を参照するに、図2に示す受光素子610の蓄積動作を開始する(ステップ901)。本実施形態では、まず、可視部612a及び614aの蓄積動作が終了したかどうか判断する(ステップ902)。可視部612a及び614aの蓄積動作が終了していれば蓄積時間を記録する(ステップ903)と共に、像信号の読み出しを行う(ステップ907)。
次いで、可視部612a及び614a、及び、IR(赤外)部612b及び614bの像信号の読み出しが終了しているか判断する(ステップ908)。IR部612b及び614bの像信号の読み出しが終了していなければ、ステップ902と同様に、IR部612b及び614bの蓄積動作が終了したかどうか判断する(ステップ904)。IR部612b及び614bの蓄積動作が終了していれば蓄積時間を記録する(ステップ903)と共に、像信号の読み出しを行う(ステップ907)。一方、IR部612b及び614bの蓄積動作が終了していなければ、受光素子610の蓄積動作が開始されてから所定時間が経過しているかどうか判断する(ステップ905)。所定時間が経過していなければ、受光素子610の蓄積動作を継続してステップ902に戻り、所定時間が経過していれば、受光素子610の蓄積動作を強制停止する(ステップ906)。
可視部612a及び614a、及び、IR(赤外)部612b及び614bの像信号の読み出しが終了すると、ステップ903で記録された蓄積時間及びステップ907で読み出された像信号(出力)を基に、可視部612a及び614a、及び、IR部612b及び614bのそれぞれの信号量を算出する(ステップ909)。なお、信号量は、所定の蓄積時間に換算した出力電圧を算出する。
次いで、所定の判定電圧V0と所定の蓄積時間に換算した可視部612a及び614aの信号量とを比較する(ステップ910)。なお、判定電圧V0は、例えば、EV14の明るさで得られる出力電圧に設定される。かかる明るさは、蛍光灯などの人工光源で得られる明るさよりも高く設定される。従って、太陽光下で蓄積動作が行われたかどうかを判断することができる。
ステップ909で算出された可視部612a及び614aの信号量が所定の判定電圧V0よりも大きければ(本実施形態では、太陽光下で蓄積動作が行われた判断されれば)、可視部612a及び614aの像信号出力から公知の相関演算を行い、焦点ずれの方向及びデフォーカス量(焦点情報)を算出する(ステップ911)。次いで、算出した焦点情報の信号量、コントラスト及び2つの視野の一致度などから信頼性を判定する(ステップ912)。信頼性がNGの場合には、焦点検出できなかった(ステップ913)ものとして、焦点検出動作を終了する。一方、信頼性がOKの場合には、ステップ911で算出された焦点ずれの方向及びデフォーカス量から、最適な(本実施形態では、太陽光下での)焦点調整レンズの繰り出し量(駆動量)及び方向を算出し(ステップ914)、焦点検出動作を終了する。
ステップ909で算出された可視部612a及び614aの信号量が所定の判定電圧V0よりも小さければ、可視部612a及び614aの像信号出力から焦点ずれの方向及びデフォーカス量(焦点情報)を算出する(ステップ915)と共に、IR部612b及び614bの像信号出力から焦点ずれの方向及びデフォーカス量(焦点情報)を算出する(ステップ916)。次いで、可視部612a及び614a、及び、IR部612b及び614bのそれぞれの焦点状態から、それぞれの信頼性を判定する(ステップ917)。かかる信頼性の判定は、以下に説明する3つの処理に分岐する。
まず、可視部612a及び614aの信頼性がOK、且つ、IR部612b及び614bの信頼性がNGである場合、可視部612a及び614aとIR部612b及び614bとの間の視差は完全に一致しているため、IR部612b及び614bの出力が所定量に達しなかったと判断できる。従って、赤外光がほとんど含まれない、例えば、蛍光灯などの光源と判定することができ、可視部612a及び614aから得られた焦点ずれ方向及びデフォーカス量を基に、蛍光灯下で最適なフォーカス位置となるような焦点調整レンズの繰り出し量(駆動量)及び方向を算出し(ステップ918)、焦点検出動作を終了する。
可視部612a及び614aの信頼性がOK、且つ、IR部612b及び614bの信頼性がOKである場合、例えば、所定量の赤外光が含まれる光源、例えば、タングステンランプなどと考えられ、可視部612a及び614a、及び、IR部612b及び614bのそれぞれから焦点調整レンズの繰り出し量(駆動量)及び方向を算出する(ステップ919)。次いで、可視部612a及び614aからの信号量とIR部612b及び614bからの信号量との比率を算出し、かかる比率に基づいて、ステップ919で算出した焦点調整レンズの繰り出し量を補正する(ステップ920)。例えば、可視部612a及び614aからの信号量とIR部612b及び614bからの信号量との比率が1:1であれば、可視部612a及び614a、及び、IR部612b及び614bのそれぞれから算出した焦点の真中に実際の焦点が存在すると仮定し、焦点調整レンズの繰り出し量を補正する。詳細には、図5に示すように、横軸を光源の色温度、縦軸を焦点位置とすると、光源の色温度によって可視部612a及び614a、及び、IR部612b及び614bからの焦点位置の算出結果が変化する。例えば、光源の色温度が低い、即ち、赤外光成分が増加すると、算出結果は前ピンを示す。また、可視部612a及び614aとIR部612b及び614bとの間の算出結果の誤差は、色温度が低いほど大きくなる。従って、ステップ919で算出した焦点調整レンズの駆動量は、Δ=α×δで補正することができる。ここで、Δは焦点調整レンズの駆動量を補正する補正量、δは可視部612a及び614aの算出結果とIR部612b及び614bの算出結果との差分、αは撮像レンズ10の色収差によって変動する値である。また、焦点の算出結果の差分δから色温度を推測することが可能であるが、可視部612a及び614aからの信号量とIR部612b及び614bからの信号量との割合Pから推測することも可能である。即ち、Pの値が小さくなるほど色温度が高く、大きくなるほど色温度が低いと推測される。従って、Pの値が小さい場合は、焦点調整レンズの繰り出し量の補正を小さく、Pの値が大きい場合は、焦点調整レンズの繰り出し量の補正を大きくすればよい。
可視部612a及び614aの信頼性がNG、且つ、IR部612b及び614bの信頼性がNGである場合、後述するように、補助光による焦点検出(ステップ921)を行う。
以下、図6を参照して、補助光による焦点検出動作について説明する。図6は、図4のステップ920の補助光による焦点検出を説明するためのフローチャートである。まず、補助光手段70を用いて、被写体に向けて補助光を投光し(ステップ941)、受光素子610の蓄積動作を開始する(ステップ942)。この際、補助光による焦点検出であるため、IR部612b及び614bのみを蓄積させればよい。
次いで、IR部612b及び614bの蓄積動作が終了したかどうか判断する(ステップ943)。IR部612b及び614bの蓄積動作が終了していれば蓄積時間を記録する(ステップ944)と共に、像信号の読み出しを行う(ステップ945)。一方、IR部612b及び614bの蓄積動作が終了していなければ、蓄積動作が開始されてから所定時間が経過しているかどうか判断する(ステップ946)。所定時間が経過していなければ、蓄積動作を継続してステップ943に戻り、所定時間が経過していれば、蓄積動作を強制停止する(ステップ947)。
IR部612b及び614bの像信号の読み出しが終了すると、ステップ944で記録された蓄積時間及びステップ945で読み出された像信号(出力)を基に、IR部612b及び614bの信号量を算出する(ステップ948)。なお、信号量は、所定の蓄積時間に換算した出力電圧を算出する。
次いで、IR部612b及び614bの像信号出力から公知の相関演算を行い、焦点ずれの方向及びデフォーカス量(焦点情報)を算出する(ステップ949)。更に、算出した焦点情報の信号量、コントラスト及び2つの視野の一致度などから信頼性を判定する(ステップ950)。信頼性がNGの場合には、焦点検出できなかった(ステップ951)ものとして、焦点検出動作を終了する。一方、信頼性がOKの場合には、ステップ949で算出された焦点ずれの方向及びデフォーカス量から、補助光下で最適な焦点調整レンズの繰り出し量(駆動量)及び方向を算出し(ステップ952)、焦点検出動作を終了する。
このように、本実施形態の焦点検出装置60及び焦点検出装置60を利用した焦点検出は、同一位置で深さ方向が異なる波長の光の信号を検出することによって、異なる波長領域の焦点情報及びそれぞれの輝度を判別(検出)することが可能である。かかる検出結果に基づいて、焦点情報を補正することにより、光源の種類や複数種類の光源が混在した場合でも、正確に焦点位置を検出することができる。また、被写体の明るさやコントラストが不足することで焦点検出が不可能となり、補助光を投光して焦点を検出する場合でも、使用される補助光の波長領域に適した深さ方向の出力を検出することで、補助光の波長領域以外の光に影響されることなく、焦点を検出することができる。
撮像装置1の動作について説明する。ファインダー観察時において、撮像レンズ10を透過した光は、主ミラー20で反射され、焦点板32に結像し、ペンタプリズム34及び接眼レンズ36を介して観察される。また、主ミラー20を透過した光は、サブミラー40で反射され、焦点検出装置60に入射する。焦点検出装置60は、上述したように、受光素子610上に一対又は複数対の像を形成し、撮像レンズ10の焦点状態を検出する。かかる検出結果に基づいて、制御部80及び図示しない撮像レンズ側制御部は、撮像レンズ10内に含まれるフォーカスレンズを駆動して、合焦状態を得る。
一方、撮像時(記録用画像の取得時)においては、主ミラー20及びサブミラー40は、撮像光路上から退避し、撮像レンズ10により形成された被写体像は、撮像素子50で撮像される。撮像装置1は、焦点検出装置60によって、複数の光源が混在するような場合であっても、撮像レンズ10の焦点を高精度に検出すると共に、かかる検出結果に基づいて、撮像レンズ10のフォーカス合わせをすることができるため、高品位な画像を撮像することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、2種類の異なる深さからの出力によって可視領域の光及び赤外領域の光の検出しているが、RGBなどの3種類以上の異なる波長領域の出力を用いてもよい。また、補助光を使用した焦点検出においても、近赤外の波長を有する光に限定するものではなく、選択される補助光の波長に応じて、適宜、最適な波長特性を有するフォトダイオードを形成すればよい。
本発明の一側面としての撮像装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す焦点検出装置の受光素子の全体を示す概略ブロック図である。 図2に示すAFリニア回路ブロックを詳細に示すブロック図である。 図1に示す焦点検出装置による焦点検出を説明するためのフローチャートである。 焦点調整レンズの駆動量の補正について説明するための図である。 図4のステップ920の補助光による焦点検出を説明するためのフローチャートである。 従来の焦点検出装置の構成を示す概略断面図である。 図7に示す撮像素子上に結像される像の相対的な位置変化を説明するための図である。 従来の撮像素子の構成を示す概略断面図である。 図9に示す撮像素子の分光感度特性を示すグラフである。 従来の焦点検出装置の構成を示す概略斜視図である。 図11に示す検出素子の構成を示す概略断面図である。 図12に示す検出素子の分光感度特性を示すグラフである。
符号の説明
1 撮像装置
10 撮像レンズ
50 撮像素子
60 焦点検出装置
70 補助光手段
80 制御部
610 AFリニア回路ブロック
612 A像部
612a A像可視部
612b A像IR部
614 B像部
614a B像可視部
614b B像IR部
620 アナログ回路ブロック
621 AGC回路
622 AGC回路
623 信号増幅回路
624 基準電圧発生回路
625 中間電圧発生回路
630 デジタル回路ブロック
632 I/O回路
634 TG回路

Claims (8)

  1. 撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子を有し、前記受光素子からの信号に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、
    前記受光素子は、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有し、
    記第1の受光領域からの信号が所定値以上である場合に、前記第1の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子を有し、前記受光素子からの信号に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、
    前記受光素子は、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有し、
    記第1の受光領域からの信号が所定値以下である場合に、前記第1の受光領域からの信号と前記第2の受光領域からの信号との比率に応じて前記撮像レンズの焦点状態を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子を有し、前記受光素子からの信号に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、
    前記受光素子は、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有し、
    被写体の明るさを確保するための補助光が被写体に照射された場合には、前記第2の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 前記第1の波長領域は、可視光領域であり、
    前記第2の波長領域は、赤外光領域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 撮像レンズを介して被写体像を撮像する撮像装置であって、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点検出装置と、
    前記被写体像を撮像し画像信号を出力する撮像素子と、
    記録手段に前記画像信号を記録するように制御する記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  6. 撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子であって、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有する受光素子を利用して、前記撮像レンズの焦点状態を合焦させる合焦方法であって、
    前記第1の受光領域からの信号が所定値以上である場合に、前記第1の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出するステップと、
    当該焦点状態に応じて前記撮像レンズを駆動させるステップとを有することを特徴とする合焦方法。
  7. 撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子であって、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有する受光素子を利用して、前記撮像レンズの焦点状態を合焦させる合焦方法であって、
    前記第1の受光領域からの信号が所定値以下である場合に、前記第1の受光領域からの信号と前記第2の受光領域からの信号との比率に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出するステップと、
    当該焦点状態に応じて前記撮像レンズを駆動させるステップとを有することを特徴とする合焦方法。
  8. 撮像レンズからの光束を分割して少なくとも一対の像を形成し、前記少なくとも一対の像を光電変換する受光素子であって、同一位置の深さ方向に、第1の波長領域の光に感度を有する第1の受光領域と、前記第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光に感度を有する第2の受光領域とを有する受光素子を利用して、前記撮像レンズの焦点状態を合焦させる合焦方法であって、
    被写体の明るさを確保するための補助光が被写体に照射された場合に、前記第2の受光領域からの信号に基づいて前記撮像レンズの焦点状態を検出するステップと、
    当該焦点状態に応じて前記撮像レンズを駆動させるステップとを有することを特徴とする合焦方法。
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