JP4611953B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、水槽内に水平方向もしくは水平方向から傾斜した方向に回転自在に支持された回転ドラム内で洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を行うドラム式洗濯乾燥機に関するものである。
このようなドラム式洗濯乾燥機は、図1に示す本発明の実施の形態のドラム式洗濯乾燥機1を参照して説明すると、多数の透孔8が形成され洗濯物を収容して回転駆動される回転ドラム2が水槽3内に設けられ、一般に、この水槽3内の給水、排水及び前記回転ドラム2の回転の制御により洗濯、すすぎ、脱水の各工程を実施すると共に、送風手段である送風ファン15により水槽3内の空気を、除湿手段、加熱手段を備えた循環送風経路5を通して循環させることにより洗濯物の乾燥工程を実施するようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで、除湿手段、加熱手段は一例として圧縮機と冷媒回路で接続した空気調和機を構成する蒸発器、凝縮器であり、送風手段により水槽内の空気を循環送風経路に導入して蒸発器及び凝縮器を順次に通して熱交換することで除湿後に加熱した渇いた高温空気とし、これを水槽内に送風して回転ドラム内の洗濯物に曝すことを繰り返し効率よく乾燥させられるようにしている。
この乾燥工程で循環送風経路を循環する循環空気には回転ドラム内の洗濯物から分離した糸くずなどの異物が混入し、これら蒸発器や凝縮器に目詰まりしたり、送風手段の軸受部に噛み込んだり送風手段内各部に堆積したりして、機能不全を招く。このため、特許文献1、2に開示されているように循環送風経路の途中に異物を捕集するフィルタが設けられる。このフィルタは多くの場合特許文献1に開示されているように、ドラム、水槽からの循環空気を導入する循環空気導入管路における送風手段、除湿手段、加熱手段に対する上流側に設けられる。しかし、特許文献2は除湿手段を冷却水注入による凝縮方式を採用し、循環空気の除湿と同時に異物を加湿落下させられるようにしている技術上、注水熱交換部、送風手段、フィルタ、加熱手段の順に配置する構成を開示している。
いずれにしても、フィルタは捕集する異物が堆積して循環空気の通過抵抗が増大していくので、着脱できるように設けられる。特許文献1は洗濯乾燥機本体の前面の着脱口から、この着脱口を塞ぐ蓋板を有して直接着脱されるフィルタを開示している。また、特許文献2は洗濯乾燥機の天面に設けられた蓋付きの出し入れ口を通じ、蓋を開けた状態で加熱手段とフィルタ室が一体になった加熱・フィルタユニットに対してその着脱口から着脱されるフィルタを開示している。
特開平8−243292号公報 特開2006−187449号公報
しかし、特許文献1に記載のフィルタは、洗濯乾燥機本体の洗濯物を出し入れする開口の直ぐ近くに蓋板および着脱用のつまみが突出していて、人などが不用意に引っ掛かって緩みやすく、その弛みに気付かず使用が継続されてフィルタ部を素通りした異物が下流の除湿手段などに目詰まりしてしまう懸念がある。
また、特許文献2に記載のフィルタは、洗濯乾燥機本体の比較的高く人などが不用意に引っ掛かりにくい天面にて着脱されるものである上、出し入れ口が天面に面一な蓋板で塞がれているのでなお引っ掛かりはないし、蓋板の内側にフィルタが位置しているので不用意な引っ掛かりを受けて弛むようなことはない。しかし、洗濯機自体が水回り環境をなし、他の水回り機器と並置されることが多く、洗濯乾燥機本体の天面に水がこぼされたり、落ちたりすることが皆無とはいえないところ、特許文献1に記載のフィルタの着脱口は、洗濯乾燥機本体の平坦な天面に単純に開口しているだけであるため、天面に水がこぼされたり、落ちたりすると、その水が着脱口と蓋板との隙間から洗濯乾燥機本体内に侵入するのを防止できず、電気装備機器を損なってしまうことがあり得る。
本発明の目的は、天面にフィルタの着脱口を設けて不用意な引っ掛かりを回避しやすくしながら、天面に水が落ちても着脱口への侵入を防止できるドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、多数の透孔が形成され洗濯物を収容して回転駆動される回転ドラムが水槽内に設けられ、この水槽内の給水、排水及び前記回転ドラムの回転の制御により洗濯、すすぎ、脱水の各工程を実施すると共に、送風手段により水槽内の空気を除湿手段及び加熱手段を備えた循環送風経路を通して循環させることにより洗濯物の乾燥工程を実施し、循環送風経路の途中に主として糸くずなどの異物を捕集するフィルタを着脱できるように装着するフィルタ室を備えてなるドラム式洗濯乾燥機において、
前記フィルタは、洗濯乾燥機本体の天面に開口した着脱口からフィルタ室に対し着脱できるようにすると共に、フィルタ室への装着時に前記着脱口を塞ぐ天板を備え、着脱口は、前記天面から立ち上がる堰き部を全周囲に有するとともに、この堰き部の内側に装着したフィルタの天板を嵌め合わせる凹部を全周囲に有し、前記天板は、外周全周囲に下向きに突出する凸壁を設け、前記凹部は、前記凸壁と印籠合わせとなるように嵌め合わせる構造とし、前記天板の上端を前記堰き部上端よりも低い位置にて受載することを特徴とする。
このような構成によれば、乾燥工程において循環送風経路を循環する循環空気を、循環送風経路途中のフィルタ室に装着したフィルタに通して、糸くずなどの異物を捕集するのに、フィルタは比較的背の高い洗濯乾燥機本体の天面の堰き部の内側の凹部に天板を嵌め合わせる着脱口にて着脱できるようにして、天板が凹部から単独で天面に突出しない分だけ人などが天板に不用意に引っ掛かって弛むようなことを回避しやすく、しかも、堰き部が広い天面とそれよりも十分に小さな領域の天板を嵌め込む凹部との間に位置して、天面から立ち上がって、その面積比から水落ちを受ける確率の高い天面側から落ち水が凹部側に及ぼうとしても、堰き部を表面張力に打ち勝って乗り越えるかさ未満では、堰き部と天板との隙間に及ぶのを確実に防止することができる。また、堰き部を乗り越えるかさであっても、少量かつ局部的な乗り越え程度であれば表面張力によってなお堰き部の途中位置で安定させられ、俄かに堰き部と天板との隙間に及ぶのを防止することができる。
また、万一にも着脱口、従って、堰き部と天板との隙間に水が侵入してきても、凹部での天板との印籠嵌め構造によるシール機能にて着脱口の内側にまで及ぶのを防止でき、電気装備機器のさらなる安全が図れる
た、天板が堰き部よりも低いことによって天板への人などの引っ掛かりをなくしフィルタが不用意に弛むようなことを確実に防止することができる。
本発明によれば、乾燥工程で循環送風経路を循環させる循環空気中の糸くずなどの異物を捕集するフィルタを、比較的背の高い洗濯乾燥機本体の人などが不用意に引っ掛かって弛むようなことを回避しやすい天面にて着脱するが、天板への人などの引っ掛かりをなくしてフィルタが不用意に弛むようなことを確実に防止し、広い天面に水落ちがあっても堰き部での堰き止め作用と印籠嵌め構造によるシール機能によって堰き部と天板との間に落ち水が及んで着脱口に侵入し内部の電気装備機器を損なうようなことを防止することができる。
本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯乾燥機の要部構成を示す断面図。 同上ドラム式洗濯乾燥機の内部背面図。 同上ドラム式洗濯乾燥機の上部斜視図。 図3のフィルタの着脱口部をフィルタを取り外して見た斜視図。 図3の洗濯乾燥機本体の天面、着脱口、フィルタ室、主フィルタ、バックアップフィルタの関係を示す断面図。 図5のフィルタ室の斜視図。 主フィルタとバックアップフィルタとを分離して示す斜視図。 図7の主フィルタを向きを変えて見た斜視図。 主フィルタとフィルタ室との弾性係合部を示す断面図。 フィルタ室の循環空気導入口とそのカバーの関係を示すそれらの正面図。
本発明の実施形態に係る図1に示すドラム式洗濯乾燥機1は、洗濯乾燥機本体44内に図示しないサスペンション構造によって水槽3が宙吊り状態に配設され、水槽3内に有底円筒形に形成された回転ドラム2がその軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設されている。水槽3の正面側には回転ドラム2の開口端に通じる衣類出入口11が形成され、洗濯乾燥機本体44の正面側に形成された上向き傾斜面に設けられた開口部を開閉可能に閉じる扉9を開くことにより、前記衣類出入口11を通じて回転ドラム2内に対して洗濯物を出し入れすることができる。扉9が上向き傾斜面に設けられているため、洗濯物を出し入れする作業を腰を屈めることなく実施でき、一般には横向きにある開口部から洗濯物を出し入れするドラム式洗濯機の作業性の悪さが改善されている。
回転ドラム2には、その周面に水槽3内に通じる多数の透孔8が形成され、内周面の複数位置に攪拌突起(図示せず)が設けられている。この回転ドラム2は水槽3の背面側に取り付けられたモータ7によって正転及び逆転方向に回転駆動される。また、水槽3には、注水管路12及び排水管路13が配管接続され、図示しない注水弁及び排水弁の制御によって水槽3内への注水及び排水がなされる。
扉9を開いて回転ドラム2内に洗濯物及び洗剤を投入してドラム式洗濯乾燥機1の運転を開始させると、水槽3内には注水管路12から所定量の注水がなされ、モータ7により回転ドラム2が回転駆動されて洗濯工程が開始される。回転ドラム2の回転により、回転ドラム2内に収容された洗濯物は回転ドラム2の内周壁に設けられた攪拌突起によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水管路13から排出され、回転ドラム2を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水槽3内に注水管路12から注水してすすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においても回転ドラム2内に収容された洗濯物は回転ドラム2の回転により攪拌突起により持ち上げられて落下する攪拌動作が繰り返されてすすぎ洗いが実施される。
このドラム式洗濯乾燥機1には、回転ドラム2内に収容した洗濯物を乾燥する機能が設けられ、図1、図2に示すような水槽3内の空気を排気して除湿し、加熱した乾燥した空気を再び水槽3内に送風する既述した循環送風経路5が形成されている。この循環送風経路5の途中には図3に示すように蒸発器31などの除湿手段、凝縮器32などの加熱手段及び送風手段である送風ファン15が設けられるのが既述したように一般的であり、この送風ファン15を回転駆動することにより、循環送風経路5に空気の流れが発生して洗濯物を収容した回転ドラム2内の空気は透孔8を通じて水槽3から送風ファン15側への循環空気導入管路16に排気され、送風ファン15の上流に位置する蒸発器31に水分を結露させて除湿することと、65℃程度に昇温する凝縮器32との熱交換により加熱することとで常に乾燥した高温の空気とされる。この乾燥した高温の空気は送風ファン15から水槽3への送風管路33に送り出されて水槽3内に送風される。水槽3内に送風された高温の乾燥空気は透孔8を通じて回転ドラム2内に入って衣類などの洗濯物に曝されながら水槽3へと抜け、再度循環空気導入管路16へと導入され、以上の循環送風経路5での空気の循環の繰り返しにより乾燥工程が実施される。
また、この循環送風経路5を利用した乾燥工程では、循環送風経路5を循環される空気中に主として衣類などの洗濯物から発生する糸くずなどの異物が混じって循環し、蒸発器31や凝縮器32の目詰まり、送風ファン15の回転部への噛み込み、送風ファン15の内面への堆積といったことで乾燥工程を実施するのに支障を来しやすく、面倒なメンテナンスを頻繁に行う必要があることから、循環送風経路5の途中に、具体的には蒸発器31、凝縮器32、送風ファン15の上流側、従って、図1、図2に示すような循環空気導入管路16の途中に、循環空気中の異物を除去する主フィルタ35を収容したフィルタ室36を設けることが一般的になっている。これによって、洗濯物を乾燥させた後の空気に異物が混入して蒸発器31側の循環空気導入管路16側に導入されてきても、フィルタ室36を通る際に主フィルタ35によって捕集され、下流側への循環空気に混入することはない。従って、蒸発器31、凝縮器32、送風ファン15の機能が長期に保全される。しかし一方では、フィルタ室36内の主フィルタ35には捕集された異物が堆積していき、循環空気の通過抵抗が徐々に増していき、乾燥機能を低下させる問題があるので、主フィルタ35は既述した特許文献1、2に記載のように着脱できるように設けられる。
なお、蒸発器31、凝縮器32はこれらに冷媒を循環させる冷媒回路で接続した圧縮機37と共に1つの器体38に収容した図1に示すような空気調和機39として取り扱い、この空気調和機39の導入空気を除湿及び加熱した後に排気する排気口41側に送風ファン15の吸気口42側を相互間の防振構造部を有して結合し一体化している。これにより、圧縮機37、蒸発器31、凝縮器32が器体38への収納により一纏めになった大量生産向きの機器となった空気調和機39と送風ファン15との2つの単独機器の結合で4つの機器、つまり圧縮機37、蒸発器31、凝縮器32、送風ファン15のそれぞれを循環送風経路5の一部をなして所定の機能を達成する空調・送風ユニット81として関係付けられる。
前記主フィルタ35を設けるのに、本実施の形態では、特に、特許文献1、2に記載のもののような問題を解消するため、主フィルタ35で代表するフィルタ91は、洗濯乾燥機本体44の天面44aに開口する図1、図3〜図5に示す着脱口51から、下部より上部へ前方に傾斜した着脱経路52でフィルタ室36に対し着脱するようにしている。このようにすれば、乾燥工程において循環送風経路5を循環する循環空気を、循環送風経路5途中のフィルタ室36に装着した主フィルタ35に通して、糸くずなどの異物を捕集するのに、主フィルタ35は比較的背の高い洗濯乾燥機本体44の天面44aにて着脱することにより人などが不用意に引っ掛かって弛むようなことを回避しやすくい条件を満足して、しかも、洗濯乾燥機本体44の天面44aに開口した着脱口51から、特許文献2に記載のもののような垂直な着脱経路での着脱であることによりその着脱力に前方への拗れ成分が生じやすいものに比し、拗れの生じ難い下部より上部へ前方に傾斜した着脱経路52に沿った方向で難なくスムーズに着脱できる。それには、着脱口51からこれに続くフィルタ室36が主フィルタ35の所定位置への着脱ストロークの全長にて傾斜した着脱経路52により案内できるようにするのが好適である。
また、主フィルタ35は図2、図3、図5、図7、図8に示すように、前記着脱口51を塞ぐ天板53を有し、この天板53に閉じばね54に抗して上方から押し開く蓋55を持った手掛り凹部56を有したものとしている。これにより、主フィルタ35の着脱口51を通じた装着によって、その最終に着脱口51を天板53で塞いで外観を図に示すようなほぼ面一状態にするなど、美観よく整え、また、人などがより引っ掛かり難くすることができるし、天板53に設けた手掛り凹部56に手指を掛けて安定に引き出し装着できる。特に、この手掛り凹部56に閉じばね54が働く蓋55によって常時閉じておくので、手掛り凹部56が人などの不用意な引っ掛かりの原因になりにくいし、主フィルタ35の着脱時は手掛り凹部56に手指をかける動作で蓋55押し開けるので特別な作業なしに手指を掛けて主フィルタ35を容易かつ簡単に着脱できる。しかも、手掛り凹部56はその開口の前部に手指を掛ける後ろ向きの手掛り縁56aを形成し、この手掛り縁56aは天板53の前後方向ほぼ中央ないしはやや前部寄りに位置している関係から、手掛り凹部56に手指を掛けるのに、その開口の前部に後ろ向きになった手掛り縁56aを有していることにより、前方から洗濯乾燥機本体44の天面44a上に腕を延ばして手掛り凹部56に手指を入れて折り曲げる自然な動作で簡単に、しかも滑りなく手掛り縁56aに引っ掛かって主フィルタ35を容易かつ確実に引き出せるし、手掛り縁56aに引っ掛けた手指部と天板53の外面に沿う掌部とで天板53を挟み持ち主フィルタ35を安定に把持して、引き出し後の持ち運びなどの取り扱いもフィルタ室36への装着も容易に安定してできる。さらに、蓋55はその後部が手掛り凹部56の開口の後部にヒンジピン57によりヒンジ連結されているので、手掛り凹部56に手指を入れる際の蓋55の押し開きにより手掛り縁56aを開放してそのまま手指を掛けられるので、着脱のための手掛り凹部56、手掛り縁56aに対する指掛け作業が連続した一挙動にて簡単に行える。
さらに詳述すると主フィルタ35は図5、図7、図8に示すように、天板53から下方に延びるように一体成形するか連結した主支持枠71に主フィルタ材79を支持してフィルタ室36の図5に示す循環空気排出口72の内側に位置させ、主支持枠71の天板53下部分の外周にシリコンゴムなどよりなるシールパッキン73を装着して、主フィルタ35のフィルタ室36の所定位置への装着時に前記シールパッキン73が着脱口51の内側の内周にある段部74に圧接してフィルタ室36を密閉するようにしてあり、主フィルタ35とフィルタ室36との間には主フィルタ35の所定位置への装着時に弾性的に係合し合う図8、図9に示すような弾性係合部75を設けてある。これにより、天板53で着脱口51を塞ぐように主フィルタ35をフィルタ室36に装着するだけで、天板53から下方に延びる主支持枠71が主フィルタ材79を伴いフィルタ室36に挿入でき、所定の装着位置で主支持枠71の天板53下部分の外周に設けたシールパッキン73の着脱口51の内側の内周の段部74への圧接と、弾性係合部75の弾性係合とによってフィルタ室36を密閉状態に維持するとともに、主フィルタ材79をフィルタ室36の循環空気排出口72の内側に正しく位置決めできる。特に、主支持枠71のシールパッキン73の装着部はフィルタ室36の段部74と対向し合うフランジ部71aで、シールパッキン73がフランジ部71aへの装着部73aから延びて段部74に圧接するシールリップ73bを有している関係から、シールパッキン73は主支持枠71のフランジ部71aに確固にバックアップされてシールリップ73bを着脱口51内側の内周の段部74の全周によく馴染んで確実に圧接させられ、空気漏れが生じないものとすることができる。また、装着部73aはフランジ部71aのバックアップによって補強されるので、薄いもので十分である。ここで、着脱口51は洗濯乾燥機本体44の天面44aをなす天面壁44bに形成しているのに対し、フィルタ室36をシールパッキン73によって密閉する段部74は前記着脱口51の真下に位置させて支持したフィルタ室36の開口36dの内周に形成している。
天面壁44bに開口する着脱口51は図3〜図5、図9に示すように、天面44aから立ち上がる堰き部44cを全周囲に有し、この堰き部44cの内側に装着した主フィルタ35の天板53を嵌め合わせる凹部44dを有したものとしている。これにより、天板53が凹部44dから単独で天面44aに突出しないようにして人などが引っ掛からないようにできるし、天板53部に比し面積比が格段に大きく落ち水を受ける確率の高い天面44a上に水が少々こぼれ落ちても堰き部44cにて堰き止め着脱口51に侵入するのを阻止できる。詳細には、堰き部44cを表面張力に打ち勝って乗り越えるかさ未満では、堰き部44cと天板53との隙間に及ぶのを確実に防止することができる。また、堰き部44cを乗り越えるかさであっても、少量かつ局部的な乗り越え程度であれば表面張力によってなお堰き部44cの途中位置で安定させられ、俄かに堰き部44cと天板53との隙間に及ぶのを防止することができる。従って、洗濯乾燥機本体44内の電気装備品を損なうのを防止できる。また、天板53は、外周に下向きに突出する凸壁53aを有し、凹部44dはその周壁44eと内周の上向き凸部44fとの間に前記凸壁53aを受け入れる印籠合わせとなる嵌め合わせ構造を有して天板53を受載するようになっており、万一にも着脱口51に水が侵入してきても、凹部44dでの天板53との印籠嵌め構造によるシール機能にて着脱口51の内側にまで及ぶのを防止でき、電気装備品のさらなる安全が図れる。さらに、天板53は、前記堰き部44cよりもやや低くなるようにしている。これによって、水が堰き部44cの上に及んでも水の表面張力によって段落ちしている天板53側への濡れ移りを抑止することができ、これによっても電気装備品の安全が高まる。また、天板53が堰き部44cよりも低いことによって天板53への人などの引っ掛かりをなくしフィルタ91、特に主フィルタ35が不用意に弛むようなことを確実に防止することができる。
前記弾性係合部75は図9に示すように、係合凹部または図示する係合穴75aと図に示すような樹脂ばね75bとの組み合わせであり、樹脂ばね75bは着脱できるようにしてある。これにより、弾性係合部75は樹脂ばね75bの軟らかな弾性を利用して主フィルタ35の着脱に際し係合穴75aと簡単に係脱し合うことができ、主フィルタ35の着脱に特に邪魔にならないし、装着の終期と取り出しの初期とに弾性係合し、また弾性係合が外れるクリック感やクリック音にてユーザに装着完了と取り出し始めであることを告知することができる。しかも、樹脂ばね75bは両端固定でその両端間に係合穴75aと係合し合う主フィルタ35の着脱方向に山形をなして屈曲した係合部75b1を持ったものとして、突っ張り力をやや高めると共に、耐久性の高いものとしている。また、樹脂ばね75bの山形は主フィルタ35の装着方向の立ち上がり角度を引き出し方向の立ち上がり角度よりも大きくしてあり、主フィルタ35の装着完了の直近にて係合穴75aへの着脱経路52上の段部75a1と立ち上がり角度の高い側が係合し始めて装着抵抗をやや強めることで装着完了間近であることをユーザに感知させながら装着を終了させられる。また、上向きの着脱口51を通じた着脱で不用意に主フィルタ35が外れることがない関係もあって、主フィルタ35の上方への引き出し初期には立ち上がり角度の小さな側で係合穴75aから主フィルタ35の装着完了時よりも小さな抵抗を与えて、引き出しが開始していることをユーザに体感させながら、係合が外れることによる係合による抵抗のない引き出し状態に移行させて簡易に引き出せるようになる。しかも、樹脂ばね75bは折損しやすいが、それ単独に交換できるので容易かつ安価に対応できる。このために、樹脂ばね75bは図8、図9に示すように主フィルタ35の主支持枠71の側に設けて、主フィルタ35を引き出せば主支持枠71の外まわりに露出するようにしてあり、交換しやすい。この交換のために樹脂ばね75bは前方に開口したボックス体76の背部の左右に2本一体形成してあり、ボックス体76をその開口の側で主支持枠71の背部に嵌め合せて図5、図9に示すねじ77によりねじ止めし着脱できるようにしている。また、これに対応して係合穴75aは着脱経路52の背壁の側に設けてあり、弾性係合部75が着脱経路52の前部壁に位置して着脱する主フィルタ35が摺動する際に、樹脂ばね75bが不要な範囲で着脱経路52の前部壁に摺接して折損などしやすくなるのを防止することができる。
主支持枠71は、フィルタ室36の内面にほぼ沿う図5、図7、図8に示すような籠形をなし、前記シールパッキン73の装着部の下で図5、図6に示すフィルタ室36の上半部36bに設けられた循環空気導入口78から循環空気を導入する上半部71bと、フィルタ室36の下半部36cに設けられた循環空気排出口72に対応する主フィルタ材79を支持した下半部71cとを有したものとしている。これにより、主支持枠71が籠形をなしてフィルタ室36の内面にほぼ沿うように位置して、フィルタ室36の上半部36bに設けられた循環空気導入口78からそれに対応する上半部71bに循環空気を導入して、フィルタ室36の下半部36cにある循環空気排出口72の内側に主フィルタ材79を支持している下半部71cに導いて主フィルタ材79を通して循環空気排出口72へとフィルタ室36の広さ一杯を利用してスムーズに排出させられる。また、主フィルタ材79は必要に応じ、循環空気導入口78に掛からず、またバイパスさせないことを条件に、循環空気排出口72に対応する範囲はもとより、図5に示すように循環空気排出口72を外れる広域に主フィルタ材79を設けて図に矢印で示すように循環空気排出口72に向う循環空気を通すのにフィルタ室36の広さを利用することができる。これにより、主フィルタ材79の循環空気の通過面積が増大する分だけ目詰まりしにくいものとなっている。
この場合、フィルタ室36及びそれに装着した主フィルタ35の双方が図1に示すように傾斜した状態になり、フィルタ室36の内面が洗濯乾燥機本体44の天面壁44bに形成された着脱口51に通じる着脱経路52をなしている。
ここで、前記循環空気導入口78はフィルタ室36の前部壁に図5、図6、図10に示すように、循環空気導入口78を格子目78aを有して形成され、この循環空気導入口78に格子目141aを有した落下物避けのカバー141を着脱できるように設け、このカバー141の少なくとも循環空気導入口78とほぼ対向する領域に図5に示すような凹部141bを設けている。具体的には、図10に示すようにカバー141はフィルタ室36の上半部36bの前部壁のほぼ全域を覆うように設けてあり、その裏面全域を凹部141bとしてある。これにより、フィルタ室36はフィルタ91、特にその主フィルタ35を取り出した状態では特に、着脱経路52の前部壁にある循環空気導入口78が着脱口51に図6に示すように斜め上向きの開口状態で露出するが、そこに万一にも落ち物があっても循環空気導入口78は、循環空気導入口78とカバー141との二重の格子目78a、141aによって受け止め、異物が落ち込み、また循環送風経路5に入り込むようなことを防止することができる。また、カバー141および循環空気導入口78による二重の格子目141a、78aは、カバー141の少なくとも循環空気導入口78と対向する領域に有している凹部141bによって図5に示すように循環空気の流れの前後に離れているが、落ち物に対しては離れ量を落ち物に対して小さくするなどにより二重の格子目78a、141aが合わさる合成効果が働いて互いに図示するような大き目の格子目78a、141aによって落ち物を受け止めやすくし、循環空気に対しては大き目にできる二重の格子目78a、141a同士が異物に対して小さくする程度であるが前後に比較的大きく離れていることにより、格子目78a、141a同士が影響し合わない単独の通気を図って通気抵抗を無視できる程度に小さくすることができる。しかも、格子目78a、141a双方に循環空気中の湿った糸くずなどの異物が付着するにしても、大き目にできる互いの格子目78a、141aに対する単独な通気によって異物の付着確率を低減することができるし、2つの格子目78a、141aへの分担付着によって格子目78a、141a1つずつへの付着確率をさらに低減させられる上、カバー141側の格子目141aに付着した異物はそれと離れている循環空気導入口78側の格子目78aに影響することはないし、カバー141側は着脱できるので取り外して異物処理が容易にでき、循環空気導入口78の格子目78aは着脱できないものとしても格子目78aが大き目になり異物の付着確率が低減する分だけ異物処理が容易になる。また、カバー141は図5に示すようにフィルタ室36に装着したフィルタ91、特に主フィルタ35によって覆うようにしてあるので、フィルタ91、特に主フィルタ35の装着時にフィルタ室36の循環空気導入口78が露出せず、落ち物の落ち込みの問題が生じなくできる。
前記カバー141は、図10に示すようにフィルタ室36の前部壁の循環空気導入口78の両側、具体的には前部壁の両側に段部102から段部74へ立ち上がるように形成されガイド溝142に沿って左右の両側スライド片141cを上方から出し入れし着脱されるようにしている。これにより、天面44aの着脱口51を通じ着脱経路52に沿った方向にて容易に着脱できるし、装着状態はフィルタ室36側の段部102との当りだけで保持できる。また、前記凹部141bによって格子目141aに付着している異物が循環空気導入口78の格子目78aやそれを持ったフィルタ室36の前部壁に擦れて循環空気導入口78内へ剥ぎ落とされるような懸念はない。ガイド溝142および両側スライド片141cはカバー141が出し入れしやすいように下向きに小さくなる小さなテーパをなし、最終の挿入位置にてガイド溝142との前後方向のガタツキをなくす当り突起141dが両側スライド片141cの上下2箇所に設けてある。また、カバー141の前面上部の左右方向中央部に手掛り凹部141eを設け、この手掛り凹部141eに手指を掛けて容易に引き出せるようにしている。カバー141のガイド溝142への挿入、はめ込みは上方から落とし込むようにして簡単に行え、手掛り凹部141eは特に要らない。
しかも、循環空気導入口78の格子目78aは図10に示すように、カバー141の格子目141aよりも大きくしてある。これによって、異物の大半を着脱できるカバー141の格子目141a側に付着させ、循環空気導入口78の格子目78a側への付着量を圧倒的に少なくし、格子目78aの大きさと併せ、異物処理をさらに容易にすることができる。
さらに、本実施の形態のフィルタ91は図5、図7に示すように、フィルタ室36の循環空気導入口78から入り循環空気排出口72へ排出される循環空気に対し先に働くようにした上述の主フィルタ35に対し、その後に働くバックアップフィルタ82との二重フィルタ構造としてあり、バックアップフィルタ82は主フィルタ35よりも先に装着して後で取り出され、主フィルタ35はバックアップフィルタ82よりも後で装着され先に取り出される関係を有して設けてあり、バックアップフィルタ82のフィルタ室36の奥側とな下半部36cからの単独の取り出しのために、前部壁101bに内側から手指を掛けられる手掛り凹部133を設けてある。バックアップフィルタ82の装着はフィルタ室36に上方から滑り込ませるだけで着脱経路52によって所定位置まで案内される。
このために、主フィルタ35における主支持枠71の下半部71cの外まわりにバックアップフィルタ82におけるフィルタ室36の下半部36cの内面に沿う籠形の副支持枠101を持ったバックアップフィルタ82が被さって主フィルタ材79の外側に副フィルタ材83を支持するようにしてある。これによってバックアップフィルタ82がフィルタ室36の下半部36cに装着された後主フィルタ35がフィルタ室36の上半部36bとそれに続くバックアップフィルタ82の内側に装着されて、フィルタ室36に導入した循環空気は主フィルタ71の主フィルタ材79、バックアップフィルタ82の副フィルタ材83を二重に通過して循環空気排出口72に抜ける二重フィルタ構造を満足することができる。これによって、薄く空気抵抗の少ない主フィルタ材79および副フィルタ材83にて細かな糸くずなどの異物を確実に捕集するので、蒸発器31、凝縮器32、送風ファン15などの機器の機能の高い保全性能が得られるし、ほとんどの異物は先に通過する主フィルタ材79によって捕集されるので、目詰まりは主フィルタ材79の側で頻繁に生じ、副フィルタ材83の側での目詰まりの回数は主フィルタ材79の場合に比し極端に少なくなる。
従って、主フィルタ35、バックアップフィルタ82の装着状態で、主フィルタ35はバックアップフィルタ82をフィルタ室36の下半部36cに残して先に引き出し単独でバックアップフィルタ82に対し頻繁となる目詰まり処理に簡単に対応し再装着することができるし、バックアップフィルタ82は目詰まり処理が必要になったときだけ主フィルタ35の後に引き出し、目詰まり処理後主フィルタ35に先立って装着した後主フィルタ35を装着することで使用状態に復帰する。従って、取り扱いが特に面倒になることはない。
このような、主フィルタ35と、バックアップフィルタ82との二重フィルタ構造に対応して、バックアップフィルタ82には図5、図7に示すように、バックアップフィルタ82とフィルタ室36の循環空気排出口72側とを独立排気スペース95とする仕切り境界部92と、主フィルタ71とバックアップフィルタ82との間を独立排気スペース96とする仕切り境界部93と、の双方をシールするシリコンゴムなどよりなるシールパッキン94を設けている。これにより、フィルタ室36、主支持枠71の上半部71bに導入した循環空気は、バイパスすることなく主フィルタ71とバックアップフィルタ82との間の独立排気スペース96、バックアップフィルタ82とフィルタ室36の循環空気排出口72側との間の独立排気スペース95を図5に矢印で示すように順次に通過して二重フィルタ構造の異物除去後に循環空気排出口72へと抜けて循環する。
ここで、バックアップフィルタ82は、図5に示すようにフィルタ室36の循環空気排出口72が設けられた下半部36cに嵌まり合う籠形をなした副支持枠101を有して、循環空気排出口72の内側に副フィルタ材83を支持し、主フィルタ35は、フィルタ室36の上半部36b及びその下半部36cに装着されたバックアップフィルタ82の内面にほぼ沿う籠形をなし、フィルタ室36の上半部36bに設けられた循環空気導入口78から循環空気を導入する上半部71bと、フィルタ室36の下半部36cに装着されたバックアップフィルタ82が支持する副フィルタ材83の内側に主フィルタ材79を支持してバックアップフィルタ82との2重フィルタ構造にて循環空気の排出を図る下半部71cと、を持った主支持枠71を有して、前記排出循環空気に対し働く先後関係及び着脱の先後関係を満足している。
また、シールパッキン94は図5、図7、図9に示すように副支持枠101の外周部に装着して、図5、図9に示すようにフィルタ室36の上半部36bと下半部36cとの間の内面に形成された循環空気導入口78側に向く段部102と、主支持枠71の上半部71bと下半部71cとの間の外面に形成された循環空気排出口72側に向く段部103との対向部間での、主フィルタ35及びバックアップフィルタ82のフィルタ室36の所定位置への装着による挟み付けにより、それら両段部102、103双方に圧接しシールするようにしている。これにより、1つのシールパッキン94によって2つの仕切り境界部92、93を、主フィルタ35、バックアップフィルタ82のフィタ室36への嵌め合わせを利用してシールすることができ、さらに、このシール状態は主フィルタ35のフィルタ室36の所定位置への装着時に弾性係合する弾性係合部75によって保持され、不用意に弛んで空気漏れを起こすことが防止される。しかも、シールパッキン94は図5、図7、図9に示すように副支持枠101の前記両段部102、103と対向するフランジ部101aに装着され、そのフランジ部101aへの装着部94aから図5、図7に示すように両段部102、103側に延びたシールリップ94b、94cがそれら段部に圧接するようにしている。これにより、シールパッキン94は副支持枠101のフランジ部101aに確固にバックアップされてシールリップ94b、94cを両段部102、103全周によく馴染んで確実に圧接させられ、空気漏れが生じないものとすることができる。
さらに、主フィルタ35及びバックアップフィルタ82は図7に示すように、それぞれマグネット111、112を内蔵するなどして備え、フィルタ室36は図6に示すように、主フィルタ35及びバックアップフィルタ82が所定位置に装着されたときそれらのマグネット111、112と個別に対向して応動し外部に電気信号を出力する1対のフィルタ検出スイッチを内蔵したフィルタ検知装置113を備えている。これにより、操作パネル66の内側に設けた制御基板67などによる制御で、主フィルタ35、バックアップフィルタ82の双方が装着されていなければ、使用を禁止するようにすることができる。主フィルタ35などの着脱口51が洗濯乾燥機本体44の天面44aに位置していることから、操作パネル66は洗濯乾燥機本体44の前面において着脱口51に邪魔されることなく図3に示すように広く設けることができ、多機能に対応して操作部や表示部が多くても操作しやすく見やすいものとなる。
また、主フィルタ35は図7に示すように、フィルタ室36のフィルタ挿入側である上半部36bに設けられた循環空気導入口78から循環空気を導入する開放状態の開口121を持った循環空気導入側となる上半部71bと、フィルタ室36の奥側となる下半部36cに設けられた循環空気排出口72に既述のように対応する主フィルタ材79を支持した循環空気排出側となる下半部71cとを有した主支持枠71を備え、主支持枠71の循環空気導入側である上半部71bに前記循環空気導入口78から前記開口121を通じて実線矢印122で示すように導入し主フィルタ材79を通じ前記循環空気排出口72へ排出する循環空気の流れによる破線矢印123で示すような吸引を受ける負圧領域124を設けて、この負圧領域124を図6に示すように主支持枠71に設けた吸気口124aを通じ、外部に出た外気導入口125aから外気を導入する外気導入路125にそのフィルタ室36に開口する外気導入連通口125bを通じ連通させ、主支持枠71の循環空気導入側となる上半部71bの前記開口121を持った循環空気導入域126の一部を主支持枠71の後部壁にある補助フィルタ129を設けた外部排出口127に、図5、図6に示す外部排気口128aに通じる外部排気路128をそのフィルタ室36に開口する外部排気連通口128bを通じ連通させている。
外気導入路125は電磁弁132を内蔵して通常閉じられているが、回転ドラム2内や循環空気の上限温度が検出された場合などに制御基板67などからの制御によって電磁弁132を開くことで、循環空気の流れによって負圧領域124に生じている負圧吸引力にて循環空気中に外気を吸引して循環空気排出口72に向わせ循環送風経路5を循環する循環空気に混合させ回転ドラム2内や循環空気の温度を下げ適正温度域に保つことができ、そのために電磁弁132は以降開き続けることが多い。また、この外部空気の導入などによって循環空気量が過剰になると循環送風経路5内の圧力が上昇するので、図7に破線矢印130で示すように外部排出口127から外部排気連通口128bを通じて外部排気路128に入りその外部排気口128aから外部に抜ける。なお、外気導入口125aは図2、図6に示すように真後ろに開口させて異物などが落ち込まないようにしているのに対し、外部排気口128aは図6に示すように上向きに開口させて、しかも、図1に示すように洗濯乾燥機本体44の背面44gから突出させている。これにより、外部排気口128aからは除湿前の湿った循環空気を排気するので考えられる結露水の滴下を防止し、少々の結露水は自然乾燥するようにしている。
ここで、フィルタ室36は、前記着脱口51側である上半部36bの前部壁に循環空気導入口78が、後部壁に外部排気連通口128bが、それぞれ互いに対向し合って形成されると共に、奥側である下半部36cの後部壁の外部排気連通口128bよりも下で側方に外れた位置に循環空気排出口72が形成されている。これにより、過剰な循環空気はフィルタ室36の上半部36bの前部壁にある循環空気導入口78から主支持枠71の上半部71bの循環空気導入域126に導入されて後、外部排出口127を通りフィルタ室36の上半部36bの後部壁にある外部排気連通口128bへ直進するように難なく押し出され、外部排気路128を通り、外部排気口128aから外部に排気される。残る通常風量の循環空気はフィルタ室36の下半部36cにある後部壁の循環空気導入口78、外部排気連通口128bの下でそれらから側方へ離れて位置する循環空気排出口72へとスムーズに向い排出される。
外部排気連通口128bは図5、図8に示すように、循環空気排出口72よりも十分に小さいものとし、外部排気連通口128bと循環空気排出口72との通気抵抗の大小調整により、循環空気の循環空気排出口72への排出、循環を優先し、循環空気がいたずらに外部に抜け出るのを防止している。また、負圧領域124は図7に示すように、主支持枠71の循環空気導入側となる上半部71bに循環空気導入域126と並設されていて、主支持枠71のバックアップフィルタ82と無関係な空間を利用してそれぞれに必要な広さを満足して設けられる。具体的には負圧領域124は、それよりも広い循環空気導入域126から主支持枠71の循環空気導入側となる上半部71b内に一体成形した板状の仕切り部131により仕切って形成され、循環空気導入域126に併せ循環空気排出側に通じた構成としている。これにより、極く簡単な構造で循環空気導入域126と負圧領域124とを並設して、循環空気導入域126から循環空気排出口72に抜ける循環空気の流れによって負圧領域124に吸引作用が及ぶようにできる。特に、外気導入路125は、図7に示すように負圧領域124の前記仕切り部131に対向する周壁部にある前記吸気口124aを通じて開口している。これによって、外気導入口125a、外気導入路125、外気導入連通口125b、吸気口124aを通じて負圧領域124に吸引される破線矢印123で示す外気は仕切り部131に衝突して真下にあるフィルタ室36の循環空気排出口72に向うので、フィルタ室36の循環空気導入口78から主支持枠71の上半部71bが形成する循環空気導入域126に導入した循環空気が下半部71cに向かってフィルタ室36の循環空気排出口72に向う流れにスムーズに合流して混合され、循環空気の実線矢印122で示す流れが乱れるようなことはないし、循環空気の実線矢印122で示す流れが負圧領域124に吸引力を及ぼしやすく、かつ、そこに破線矢印123のように吸引した外気をフィルタ室36の循環空気排出口72に向かわせやすい関係を満足する。
一方、乾燥工程において、主フィルタ35、バックアップフィルタ82及び補助フィルタ129の目詰まりが発生した場合、従来、主フィルタ35に導入された循環空気の逃げ道がなくなり、循環送風経路5内の圧力が上昇し、水槽3に接続された図示しない排水ホースに漏れて排水トラップに噴出し、そこに溜まっている水がその風圧によって飛ばされることで、トラップの機能が破壊され、下水管からの臭いが漏れたりするが、このような目詰まりの際の循環空気の過剰分は、これまでの空気の流れ(図7の破線矢印123)とは逆に図7に一点鎖線矢印134で示すように負圧領域124から吸気口124aを経て、外気導入連通口125bを通じ電磁弁132が開かれている外気導入路125に入りその外気導入口125aから外部に抜けるので、自然に昇圧を解消することができる。
さらに、主支持枠71の循環空気導入側となる上半部71bの負圧領域124は図7、図8に示すように開放状態の開口121を持った循環空気導入域126と共に前部へ開放され、フィルタ室36のフィルタ着脱側である上半部36bにおける図6に示すよう前部壁の循環空気導入口78のない部分によって閉じられるようにしている。実際には前部壁に当てがうように装着された前記カバー141により閉じられるよにしている。これにより、主支持枠71の上半部71bにおける循環空気導入域126及び負圧領域124共に前部が開放されてフィルタ室36と合わせ機能する単純形状となり、成形しやすいものとなる。
本発明は、ドラム式洗濯乾燥機における洗濯物乾燥のための循環送風系に実用されて乾燥工程での循環空気に混入する糸くずなどをフィルタで捕集する技術であって、天面にてフィルタの着脱を容易にしながら、天面に水落ちがあっても着脱口に侵入して電気装備機器を損なうようなことがないようにする。
1 ドラム式洗濯乾燥機
2 回転ドラム
3 水槽
5 循環送風経路
7 モータ
8 透孔
15 送風ファン
31 蒸発器
32 凝縮器
35 主フィルタ
36 フィルタ室
36d 開口
37 圧縮機
51 着脱口
44 洗濯乾燥機本体
44a 天面
44b 天面壁
44c 堰き部
44d 凹部
44e 周壁
44f 凸部
52 着脱経路
53 天板
53a 凸壁
72 循環空気排出口
73、94 シールパッキン
73a、94a 装着部
73b、94b、94c シールリップ
74、102、103 段部
75 弾性係合部
75a 係合穴
75b 樹脂ばね
78 循環空気導入口
82 バックアップフィルタ
91 フィルタ

Claims (1)

  1. 多数の透孔が形成され洗濯物を収容して回転駆動される回転ドラムが水槽内に設けられ、この水槽内の給水、排水及び前記回転ドラムの回転の制御により洗濯、すすぎ、脱水の各工程を実施すると共に、送風手段により水槽内の空気を除湿手段及び加熱手段を備えた循環送風経路を通して循環させることにより洗濯物の乾燥工程を実施し、循環送風経路の途中に主として糸くずなどの異物を捕集するフィルタを着脱できるように装着するフィルタ室を備えてなるドラム式洗濯乾燥機において、
    前記フィルタは、洗濯乾燥機本体の天面に開口した着脱口からフィルタ室に対し着脱できるようにすると共に、フィルタ室への装着時に前記着脱口を塞ぐ天板を備え、着脱口は、前記天面から立ち上がる堰き部を全周囲に有するとともに、この堰き部の内側に装着したフィルタの天板を嵌め合わせる凹部を全周囲に有し、前記天板は、外周全周囲に下向きに突出する凸壁を設け、前記凹部は、前記凸壁と印籠合わせとなるように嵌め合わせる構造とし、前記天板の上端を前記堰き部上端よりも低い位置にて受載することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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