JP4611740B2 - 少なくとも2つの互いに接続された制御装置を駆動する方法,および計算機システム - Google Patents

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Description

本発明は,少なくとも2つの互いに接続された制御装置を駆動する方法に関する。制御装置は,センサ技術データにアクセスして,特に車両内における駆動シーケンスを制御するための少なくとも1つのコンピュータプログラムをそれぞれ処理する。制御装置は,同期化情報を交換する。
本発明はさらに,少なくとも2つの互いに接続された制御装置と,データ伝送媒体とを有する計算機システムに関する。データ転送媒体は,制御装置間で同期化情報を交換するために,制御装置を接続する。制御装置は,センサ技術データにアクセスし,特に車両内における駆動シーケンスを制御するための少なくとも1つのコンピュータプログラムをそれぞれ処理する。データ伝送媒体は,純粋な有効データを伝送するために用いることもできる。データ自体の伝送を,同期化情報として利用することができる。
自動車に関する技術の領域からは,自動車内の種々の駆動シーケンスを制御装置を用いて開ループ制御や閉ループ制御することが知られている。開ループ制御や閉ループ制御すべき駆動シーケンスは,たとえば内燃機関の駆動(トルク制御,回転数制御,噴射時間の制御など),電子的な操舵(ステア−バイ−ワイヤ),電子的なブレーキ(ブレーキバイ−ワイヤ)または他のXバイ・ワイヤシステムの駆動,安全上重要な機能(走行安定性制御,ブレーキのためのアンチブロッキングシステム,アンチスリップ制御,アクティブステアリング,アクティブダンパー制御など)および快適機能(空調,電子的なシート,ミラーまたはステアリングホィールの変位,電気的なウィンドウリフター,スライドルーフなど)の駆動に関するものである。
開ループ制御や閉ループ制御すべき駆動シーケンスの複雑さが増すにつれて,開ループ制御/閉ループ制御機能を満たすために制御装置上で遂行されるコンピュータプログラムの複雑さも増す。そのため,制御装置ハードウェアへのより高い要請が生じる。特に,開ループ制御/閉ループ制御機能を満たすためには,センサの入力を介して制御装置へ提供されるセンサ信号がますます多く処理されなければならない。しかし,センサの入力の数は,制限されている。従って最近の複雑な駆動シーケンスの開ループ制御や閉ループ制御を可能にするためには,もっと大きい数の入力を有する制御装置が開発されて,販売されなければならないことになる。しかし,新しい制御装置の開発は,複雑であり,かつコストがかかる。新しく開発される制御装置によって種々の制御装置の多様性が上昇し,個々の制御装置の個数は少なくなり,それが同様に制御装置のための付加的なコストと結びついてしまう。
しかし,特に自動車に関する技術の領域内では,少ないコストと,標準化された構成部品,高い生産性が,構成部品の競争力のためには極めて重要である。
今日ではすでに,従来の標準の制御装置は,自動車内の複雑な駆動シーケンスのために本来必要とされるよりも少ない極をもったプラグを有している。しかし,上述した理由から,より多い極を有するプラグを備えた新しい制御装置は,近い将来においては提供されない可能性が高い。従って,標準の制御装置によって最近の複雑な駆動シーケンスを開ループ制御および/または閉ループ制御することのできる他の可能性を考案することが重要である。
情報技術の領域では,計算機の容量を向上させるために,多数の計算機(たとえばいわゆるPC,パーソナルコンピュータ)をデータ伝送媒体によって互いに結合して計算機システムとすることが知られている。データ伝送媒体は,無線接続,光学接続または導線と結びついた接続とすることができる。データ伝送媒体を介して,データと情報を任意のプロトコルを介して伝送することができる。このような分散された計算機システムの計算機上では,様々な機能を有する種々のコンピュータプログラムが遂行される。個々の計算機上での遂行は,上位に位置づけられたユニットによって,あるいは計算機システムの計算機(いわゆるマスター)によって,調整される。この目的のために,マスターが同期化情報をデータ伝送媒体を介して他の計算機(いわゆるスレーブ)へ伝達することが可能である。分配された計算機システムによって,極めてフレキシブルに,計算出力とメモリ容量に関してより大きい計算機容量を得ることが可能である。その場合には個々の計算機に比べて,計算機システムの入力および/または出力の数が多いことは,何ら役割を果たさない。さらに,計算機システムの1つの計算機における詳細な入力信号が,必ずしも他の計算機においては必要とされず,従ってこの1つの計算機から残りの計算機へ伝達されることもない。これは,計算機上で種々のコンピュータプログラムが遂行されていることに基づいており,それらのコンピュータプログラムは,通常異なる入力信号を必要とする。
冒頭で説明した従来技術に基づいて,本発明の課題は,計算機システムを,計算機システムを用いて,たとえば最近の自動車内で発生するような,特に複雑な駆動シーケンスも,簡単かつ安価な方法で,従来の制御装置によって開ループ制御および/または閉ループ制御することができるように,形成し,かつ展開することである。
この課題を解決するために,複数の制御装置が,同一のコンピュータプログラムを,調節可能なタイムスキュー(オフセット)をもって時間同期で処理する方法が,提案される。
本発明によれば,複数の制御装置が,データ伝送媒体を介して計算機システムに結合される。その場合に,計算機容量の増大よりも,むしろセンサ技術データを制御装置へ伝達するために使用可能な入力の数の増大が重要である。計算機システムのすべての制御装置上で,同一のコンピュータプログラムが処理される。すなわち制御装置は,開ループ制御および/または閉ループ制御機能を満たすために必要な計算を実施することができるようにするために,同一の入力信号(センサ技術データ)を必要とする。しかし,本発明によれば,すべてのセンサ技術信号が入力を介してすべての制御装置へ導かれるのではない。むしろ,コンピュータプログラムによって必要とされ,かつ提供されるセンサ技術データの全体が,計算機システムの個々の制御装置へ分割される。その後この制御装置からセンサ技術データがデータ伝送媒体を介して計算機システムの他の制御装置へ伝送され,それによってセンサ技術データがその他の制御装置にも提供される。
個々の制御装置内でコンピュータプログラムは,同期して,特に時間同期して,すなわち厳しく予め定められたタイムスライス内で,処理される。もちろん,データ伝送媒体を介してのセンサ技術データの伝送は,時間を必要とし,その時間の間センサ技術データはまだすべての制御装置内には提供されていない。さらに,センサ技術データは,すべての制御装置に同時に提供されない。というのは,センサ技術データの伝送は異なる長さの時間を必要とするからである。必要な時間の長さは,たとえば,送信する制御装置と受信する制御装置との間の距離,データ伝送媒体のフル稼働,あるいはデータ伝送を損なう可能性のある干渉に依存する。計算機システムの制御装置内のデータ一貫性に対する要請から,かつセンサ技術データの伝送に基づく時間遅延を考慮するために,計算機システムの制御装置は時間的なスキューをもって駆動され,制御装置内のコンピュータプログラムはタイムスライスの開始後,調節可能なデッドタイムの経過後に初めて処理される。デッドタイムは,センサ技術データ,および場合によっては他のデータや情報を制御装置間で交換するために利用される。タイムスキューは,絶対的,すなわち計算機システムのすべての制御装置のための上位に位置づけられたタイムスロットに関して等しい大きさであるか,あるいは相対的,すなわち個々の制御装置の互いに対するタイムスキューである。通常,それは,計算機システムのマスター制御装置とスレーブ制御装置の間,およびスレーブ制御装置間の互いに対する相対的なタイムスキューである。
制御装置が一方向のデータ伝送媒体を介して互いに接続されている計算機システムにおいては,データ伝送に必要な時間は,双方向のデータ伝送媒体を有する計算機システムの場合のおよそ2倍である場合が多い。2つの制御装置を有する計算機システムの例で,タイムスキューを説明する:2つの制御装置は,個別のセンサ技術データを受信する。次に,第1の制御装置がセンサから受信したデータを,第2の制御装置へ伝送する。そこではセンサから直接受信したセンサ技術データと,第1の制御装置から受信したセンサ技術データが提供されるので,すでにタイムスライスが用意されており,コンピュータプログラムの処理を開始することができる。センサ技術データの受信後に,第2の制御装置自体は,センサから受信したセンサ技術データを第1の制御装置へ伝送する。そこでは第1の制御装置に対する時間遅延をもって,アクティブなタイムスライスとコンピュータプログラムの処理を開始することができる。なお,2つの制御装置によって計算された結果,たとえばアクチュエータのための駆動信号は,まず,中間メモリに一時的に記憶されなければならず,その後に共通に読み出され,かつアクチュエータに同時に供給される。
本発明は,さらに,たとえば自動車においてますます増加している,複雑な駆動シーケンスの開ループ制御および/または閉ループ制御のために提供される。また本発明によれば,開ループ制御や閉ループ制御機能を満たすために処理されるセンサ技術データよりも少ない入力を有する標準の制御装置を使用することができるという利点を有している。制御装置を計算機システムに結合することによって,実際に,個々の制御装置に更なる付加的な入力がエミュレートされる。標準の制御装置の使用によって,複雑な駆動シーケンスの開ループ制御および/または閉ループ制御のためのコストも,低く抑えることができる。
センサ技術データがそれぞれ唯一の制御装置にしか提供されない場合に,本発明によって,データ一貫性も保証され,かつ計算機システムのすべての制御装置に実際に同一のデータを使用できることが保証される。アナログのセンサ技術データが計算機システムの複数の制御装置へ提供されたとすると,制御装置内で実施されるA/D(アナログ−デジタル)変換のための異なる限界によって,制御装置内にセンサ技術データのための異なるデジタルの値が存在することになり,それによってデータ一貫性はもはや保てなくなくなってしまう。これは,本発明によって防止することができる。各センサ技術データが唯一の制御装置によって受信されて,そこでA/D変換されるからである。
本発明の好ましい展開によれば,制御装置内に同一のセンサ技術データが提供されることが,提案される。従って制御装置間のセンサ技術データの伝送は,センサ技術データの伝送後にすべての制御装置内に同一のセンサ技術データが完全に提供されているように,行われる。その場合には,種々の制御装置間の同一のセンサ技術データは,同一の値を有する。
すべての制御装置が同一のコンピュータプログラムを処理し,同一のセンサ技術データを用いて同一の計算を実施し,制御装置が機能し得る場合,またはコンピュータプログラムがエラーなく処理される場合には,同一の結果がもたらされるはずである,という事実は,ハードウェアおよび/またはソフトウェアの機能監視に使用することができる。これは,たとえば,求められた結果の比較によって,あるいは多数選択(mからnを選択,その場合にn<m)によって行うことができる。
本発明の好ましい実施形態によれば,制御装置は,それぞれがセンサからのすべてのセンサ技術データの一部のみを得て,制御装置がセンサ技術データを交換するので,各制御装置内にすべてのセンサ技術データが提供されることが,提案される。この実施形態によれば,個々の制御装置のために実際には他の付加的な入力がエミュレートされる。そのため,標準の制御装置(センサ技術のための制限された数の入力を有する)を使用するにもかかわらず,複雑な駆動シーケンスを(個々の制御装置が有する入力よりも多いセンサ技術信号を処理しながら)開ループ制御および/または閉ループ制御することができる。それによって複雑な駆動シーケンスを開ループ制御および/または閉ループ制御するためのコストも,低く抑えることができる。
好ましくは,タイムスキューは,制御装置間でセンサ技術データを交換するために必要とされる時間の長さに従って調節される。制御装置がコンピュータプログラムを処理するタイムスキューは,計算機システムの駆動の前に,予め調節することができる。しかし好ましくは,タイムスキューは制御装置の駆動の間,従って計算機システムの駆動中に,調節される。
本発明の他の好ましい展開によれば,タイムスキューが,制御装置間のセンサ技術データの交換に必要な時間の長さに従って制御されることが,提案される。制御によって,タイムスキューは常にできる限り小さくなる。他方ではまた,タイムスキューが小さすぎるように選択されないことが保証されるので,センサ技術データがまだすべての制御装置内に提供されていなくても,コンピュータプログラムの処理が開始される。
他の好ましい実施形態によれば,タイムスキューが,制御装置間でセンサ技術データを交換するために必要とされる時間の長さに従って緩衝して調節ないしは制御されることが,提案される。緩衝は,たとえば,タイムスキューがもともと大きすぎるように調節されており,データ伝送がタイムスキューの経過よりずっと前に終了していることが,何回も繰り返し示された場合に初めて,タイムスキューないしはタイムスライスが短縮されることによって,実現される。従って伝送の長さの各変化が,即座に,かつ直接,タイムスライスの変化をもたらすことがない。この措置によって,実際に,伝送の長さのジッタが緩衝される。
そして,制御装置の同期化が,別の同期化情報の伝送なしで,データ伝送媒体を介して有効データを交換することのみによって実施されることが,提案される。それは,特にローレベル同期化である。これは,マスターとスレーブの間(マスターに対して)で最適化される時間的なスキューである。それに対してハイレベル同期化は,その時々の計算スロット?においてデータ一貫性を形成するためのマルチプレクサの同期化である(マスター−MUX=スレーブ−MUX)。提案された方法によれば,たとえば,データ伝送媒体を介して伝送されるメッセージ内に,有効データの他に,スケジューリング情報としてのタイムスライスカウンタ(タスクカウンタ)が含まれていることが考えられる。
本発明の課題の他の解決手段として,制御装置が調節手段によって調節可能なタイムスキューをもって時間同期して,同一のコンピュータプログラムを処理する計算機システムが,提案される。
好ましい展開によれば,制御装置の1つがマスター制御装置として,残りの制御装置がスレーブ制御装置として定義され,その場合にマスター制御装置が同期化情報をスレーブ制御装置へ伝送することが,提案される。同期化情報の伝送は,好ましくは同様に,データ伝送媒体を介して行われる。マスター制御装置は,固定の時間同期のタイムスロットを予め定め,スレーブ制御装置はそのタイムスロットに従わなければならない。マスター制御装置とスレーブ制御装置のための同一のコンピュータプログラムは,単にケーブルハーネス内の制御装置符号化ピン(Kodierpin)によって,マスター内の,あるいはスレーブ内の駆動に調節される。
本発明の好ましい実施形態によれば,スレーブ制御装置は,計算機システムの始動後に自動的にマスター制御装置のタイムベースに同期化されることが,提案される。これは,計算機システムの始動後(たとえばシステムの調節後,あるいはエラーの発生後の新規スタート)しばらくして(たとえば10ms),同期化プロセスが終了した後に,スレーブ内でマスター内と同一のタイムスライスが時間同期で開始されることを,意味している。もちろん個々の制御装置内で異なるタイムスキューを調節することができるので,複数の制御装置は,それらが時間同期で作動するにもかかわらず,異なる時点でコンピュータプログラムの処理を開始することができる。同期化に必要な情報の伝送は,データ伝送媒体を介して行われる。
コンピュータプログラムの時間同期の処理に,アングル同期のタイムスロットを重畳させることができる。そのタイムスロットによってたとえば,クランク軸の回転角度に従った計算を,時間同期のタイムスロットに関係なく,いつでも正しい時期に実施できることを,保証することができる。アングル同期のタイムスロットは,たとえばインターラプト指令によって実現することができる。データ伝送媒体を介して,アングル同期のタイムスロット内で伝送されたメッセージは,特に高い優先順位を有している。
また,制御装置にそれぞれセンサの一部のみが接続されており,各制御装置はすべてのセンサ技術データの一部のみを入手し,かつ制御装置がデータ伝送媒体を介してセンサ技術データを交換することによって,各制御装置内にすべてのセンサ技術データが提供されることが,提案される。
好ましくは個々の制御装置内に,センサ技術データにアクセスしながら,各制御装置内にすべての実際のセンサ技術データが提供されるまで,コンピュータプログラムの時間同期の処理を待機するための手段が設けられている。これは,必ずしも最後に読み込まれたセンサ技術データである必要はなく,過去のタイムスライスのデータであってもよい。しかし,提供されるすべてのセンサ技術データが同じ古さであること,すなわち同一のタイムスライスから来ていることが,重要である。データが過去のタイムスライスから来ている場合に,コンピュータプログラムによるデータ処理は,少し時間遅延される。しかしこれは,実際には何ら欠点とならない。それは通常わずか数ミリ秒の遅延でしかないからである。わずかに時間遅延しているにもかかわらず,制御の安定性は,保証されている。
本発明の他の好ましい展開によれば,各制御装置が,ハードウェアレベル,ハードウェアドライバレベルおよび利用ソフトウェアレベルに分割されており,駆動シーケンスを制御するコンピュータプログラムは利用ソフトウェアレベルで遂行され,センサ技術データの伝送は利用ソフトウェアレベルに関係なく,ハードウェアドライバレベルで遂行されることが,提案される。従って本発明の大部分は,ハードウェアドライバレベルに関するものであって,その中にデータ伝送媒体を介して送信し,かつ受信すること,および制御装置内にセンサ技術データを一時記憶することが実装されている。利用ソフトウェアは,それが直接センサから受信されたセンサ技術データであるか,あるいは間接的に他の制御装置からデータ伝送媒体を介して受信されたセンサ技術データであるかには関係なく,一時的に記憶されたセンサ技術データのみにアクセスする。タイムスキューの調節ないし制御も,ハードウェアドライバレベルに実装されている。
それとは異なり,従来のマルチ計算機の概念では,計算機システムの個々の制御装置を機能レベル上で互いにネットワーク化することが一般的である。すなわちマスターとスレーブのデータバスのカップリングは機能レベル上にあった。それにより,データバス設計はシステムの基本機能性に著しく依存していた。利用ソフトウェアを変更する場合には,データバスレイアウトを常に適合させなければならなかった。それを,本発明によって阻止することができる。基本機能性が変化した場合でも,安定したデータバスレイアウトを保証することができる。
他の好ましい実施形態によれば,計算機システムの駆動の間,データ伝送媒体上に,両伝送方向において,時間平均でほぼ等しいフル稼働が生じるように,センサが制御装置に対応づけられ,かつそれぞれ対応づけられた制御装置に接続されていることが,提案される。もちろんこの特徴は,制御装置の数が増加するにつれて,実現が困難になる。しかし計算機システムを設計する場合に,制御装置が,センサ技術データを受信するのとほぼ等しい頻度でセンサ技術データを送信するように,注意される。これが注意されない場合には,本来必要であるよりも,センサ技術データのための伝送時間が長くなり,かつ時間遅延が長くなってしまうことになる。
データ伝送媒体を介してのデータ伝送は,任意のプロトコルに従って行うことができる。たとえば,ファイアワイヤ,バイトフライト,フレックスレイ,TTP(Time Triggered Protocol)またはLIN(Local Interconnect Network)−プロトコルの使用が考えられる。しかし好ましくは,データ伝送は,CAN(Control Area Network)−プロトコルに従ったデータ伝送媒体を介して行われる。
以上説明したように本発明によれば,標準の制御装置の使用によって,複雑な駆動シーケンスの開ループ制御および/または閉ループ制御のためのコストを,低く抑えることができる。
本発明の他の特徴,利用可能性および利点は,図面に示す本発明の実施形態についての以下の説明から明らかにされる。その場合にすべての記載され,あるいは図示されている特徴は,それ自体で,あるいは任意の組み合わせにおいて,特許請求項におけるその要約またはその帰属に関係なく,かつ明細書ないしは図面におけるその表現ないし表示に関係なく,本発明の対象を形成する。
本発明の好ましい実施形態として,以下で,10本のシリンダを有する自動車の比較的複雑な内燃機関の制御を参照する。しかし,本発明は,好ましくは自動車内の,任意の他の複雑な駆動シーケンスを開ループ制御および/または閉ループ制御するためにも使用されうる。
図1に示すように,内燃機関1内の複雑な駆動シーケンスを開ループ制御および/または閉ループ制御するために,マルチ計算機システムが使用される。マルチ計算機システムは,バスシステム4として形成されたデータ伝送媒体を用いて互いに接続されている2つの制御装置2,3を有する。バスシステム4を介してのデータ伝送は,CAN(Controller Area Network)−プロトコルに従って行われる。
制御装置の1つである制御装置2は,マスター制御装置として定められ,他の制御装置3はスレーブ制御装置として定められている。マスター制御装置2は,同期化情報をスレーブ制御装置3へ伝達する。同期化情報の伝送は,CANメッセージの形式でバスシステム4を介して行われる。マスター制御装置2は,固定の時間同期のタイムスロットを予め定め,スレーブ制御装置3はそれに従わなければならない。
2つの制御装置2,3上で,規定通りの開ループ制御および/または閉ループ制御機能を満たすために同じコンピュータプログラムが遂行される。2つの制御装置2,3のコンピュータプログラムは,大部分が同じ入力信号を処理し,それら入力信号の大部分がセンサ技術データS1からS10とSaからScおよびSxからSzによって構成される。センサ技術データS1からS10は,内燃機関1の10本のシリンダZ1からZ10内に配置されているセンサから生じる。センサ技術データSaからScおよびSxからSzは,内燃機関または自動車内の他の箇所に配置することのできる他のセンサから生じる。
各制御装置2,3は,センサに接続するための,限られた数の入力しか持たない。本発明に基づく計算機システムにおいては,センサの一部は一方の制御装置2に,そしてセンサの他の部分は他の制御装置3に接続されている。2つの制御装置2,3に,コンピュータプログラムを処理するための同じセンサ技術データS1からS10,SaからSc,SxからSzが供給されるようにするために,入力されたセンサ技術データがバスシステム4を介して制御装置2,3間で交換される。
図2に示すように,制御装置2,3は,考え方において,ハードウェアレベル5,ハードウェアドライバレベル6および利用ソフトウェアレベル7に分割されている。ハードウェアレベル5内で,制御装置2,3はバスシステム4に接続されている。内燃機関1を制御するためのコンピュータプログラムは,制御装置2,3の利用ソフトウェアレベル7内で遂行される。データバス4を介してセンサ技術データS1からS10,SaからSc,SxからSzを伝送することは,利用ソフトウェアレベル7とは関係なく遂行されて,ハードウェアドライバレベル8内で調整される。従ってコンピュータプログラムは,コンピュータプログラムによって処理されるセンサ技術データS1からS10,SaからSc,SxからSzが直接センサから受信されたか,あるいは間接的にバスシステム4を介して他の制御装置2,3から受信されたかを意識しない。従って,換言すると,本発明によれば,ハードウェア的には制御装置2,3には存在していない,センサ技術データのための付加的な入力が制御装置2,3内にエミュレートされる。図2に例示する制御装置2においては,センサ技術データS1からS5とSaからScのための入力はハードウェア的に存在している。それに対してセンサ技術データS6からS10とSxからSzはデータバス4を介して受信され,すなわち,これらのセンサ技術データS6からS10とSxからSzのための入力がエミュレートされる。それによって,多数のセンサ技術データを処理しなければならない,極めて複雑な駆動シーケンスの開ループ制御および/または閉ループ制御課題のためにも,データバス伝送媒体を介して互いにネットワーク化されている,単純に組立てられた,安価な複数のハードウェア制御装置を有する計算機システムを使用することができる。さらに,同一の制御装置ハードウェアを,マスター制御装置として,そしてスレーブ制御装置として使用することができる。
種々のセンサ技術データS1からS10,SaからSc,SxからSzがそれぞれ一度だけ制御装置2,3の一方へ案内される場合には,本発明に基づくコンセプトは他の利点を有している。この利点は,データ一貫性が保証され,かつ計算機システムのすべての制御装置2,3が実際に同一のデータを使用できることが,保証されることにある。アナログのセンサ技術データS1からS10,SaからSc,SxからSzが計算機システムの複数の制御装置2,3にパラレルに提供された場合には,制御装置2,3内で実施されるA/D(アナログ−デジタル)変換の異なる限界が,制御装置2,3内でセンサ技術データのための異なるデジタルの値が存在することをもたらす可能性があり,それによってもはやデータ一貫性が保てなくなくなってしまう。
データバス4を介して制御装置2,3間でセンサ技術データS1からS10,SaからSc,SxからSzを交換することは,時間を必要とする。制御装置内で,各タイムスライスに常にすべての必要とされる実際のセンサ技術データが提供されることを保証するために,制御装置2,3内のタイムスライスのスタートは,調節可能なタイムスキューをもって行われる。制御装置2,3内でタイムスライスを開始させるタイムスキューは,データバスを介してのセンサ技術データの,必要とされる伝送の長さに関係する。一方の制御装置3内のタイムスライスのスタートは,他方の制御装置2内のタイムスライスのスタートに対してタイムスキューを有している。
制御装置2,3内では,所定の開ループ制御ないし閉ループ制御機能を満たすために,同一のコンピュータプログラムが遂行され,すなわち同一の入力信号(たとえばセンサからの)が処理されて,同一の出力信号が(たとえばアクチュエータを駆動するために)出力される。しかし,図1に示す実施形態においては,制御装置2からはシリンダZ1からZ5のアクチュエータ用に定められている出力信号のみが,これらのアクチュエータのための出力段階に導かれる(破線)。それに対してシリンダZ6からZ10のための出力信号は利用されないままである。同様に,制御装置3からはシリンダZ6からZ10のアクチュエータ用に定められた出力信号のみがこれらのアクチュエータのための出力段階へ導かれ(破線),それに対してシリンダZ1からZ5のための出力信号は利用されないままとなる。
エンジン制御装置コンセプトのための,本発明に基づくマスタースレーブシステムは,CANバス4を介してネットワーク化された,複数の制御装置2,3のために設計されている。図3は,使用されるセンサ技術およびアクチュエータ技術を有するシステムイメージを示しており,これらのセンサ技術およびアクチュエータ技術は第2のコンセプト(図6を参照)において使用されるセンサ技術およびアクチュエータ技術と同一である。図3に示す第1の本発明に基づくコンセプトでは,マスター制御装置2とスレーブ制御装置3は同じ構造で形成されている。使用されるソフトウェアは,2つの制御装置2,3において同一である。さらに,2つの制御装置2,3は機能的にもほぼ等しい。それらは両者とも以下に例で示す機能を満たす。
参照符号8:
−信号入力
−センサ評価
−信号処理
−外気圧センサ(Atmospharendruckfuhler:ADF),マスター制御装置2のみ
参照符号9:
−スタートトルク
−アイドリング制御
−トルク制御およびトルク制限
−外部のトルク介入
−スムーズな作動制御器
−アクティブなサージ抑制
−給送開始と給送長さ計算
−給送開始補正(Begin of Injection Period(BIP),噴射開始)
−過給圧制御
−排ガス還流と絞り弁駆動
−排ガス後処理
−燃料冷却駆動
−走行速度制御器(FGR)または速度制御設備(GRA)
−モータ軸受制御
−空調コンプレッサ駆動
−グロー時間制御
−イモビライザ
−代用機能
−校正
−追加回転
参照符号10:
−磁気弁出力レベル
参照符号11:
−パワー出力レベル段
参照符号12:
−診断
−シリアルインターフェイス(マスター制御装置2のみ)
−アングルクロックカップリング(スレーブ制御装置3のみ)
−CANコミュニケーション
以下で例示するセンサは,マスター制御装置2へセンサ技術データを供給する。
−13.1:エンジン回転数(KW)
−13.2:エンジン回転数(NW,カム軸)およびシリンダ認識
−13.3:アイドリングスイッチとキックダウン(オプショナル2.PWG)を有するペダル値発生器(PWG)
−13.4:過給圧
−13.5:空気温度
−13.6:燃料温度
−13.7:オイル温度
−13.8:水温1/2
−13.9:排ガス温度1/2
−13.10:空気質量
−13.11:走行速度
−13.12:GRA−操作部分(テンポマート−操作部分)
−13.13:ブレーキ(2)
−13.14:クラッチ
−13.15:端子50
−13.16:ペンシルタイプグロープラグ(GSK)フィードバック
−13.17:クラッシュセンサ
−13.18:タンク空スイッチ
−13.19:タンク蓋 開
−13.20:要請 補助ヒーター
−13.21:補助ヒーター消費信号
−13.22:暖房要請
−13.23:ラプス−メチル−センサ
−13.24:粒子フィルタ差圧
−13.25:ラムダセンサ
−13.26:ジェネレータ負荷
−13.27:空調制御
次に例示するセンサは,スレーブ制御装置3へセンサ技術データを供給する。
−14.4:過給圧
−14.5:空気温度
−14.6:燃料温度
−14.9:排ガス温度1/2
−14.10:空気質量
−14.16:ペンシルタイプグロープラグ(GSK)フィードバック
−14.24:粒子フィルタ差圧
−14.25:ラムダセンサ
センサ技術データ15(端子15)は,2つの制御装置2,3へ提供される。
磁気弁出力レベル10を介して制御装置2,3は,燃料噴射弁16の給送開始および/または給送長さを制御する。これは,たとえばポンプ−ノズルユニット(PDE)として,あるいはコモン−レールインジェクタとして形成されている。上記のように,制御装置2はシリンダZ1からZ5の燃料噴射弁16を駆動し,それに対して制御装置3はシリンダZ6からZ10の燃料噴射弁を駆動する。これは,制御装置2,3につきすべての磁気弁を駆動する必要はなく,5つの磁気弁だけが駆動されればよい,という利点を有している。それによって制御装置2,3内で出力段階で発生される廃熱を減少させることができる。
パワー出力レベル11を介して,制御装置2は以下で例示する機能のためのアクチュエータを駆動する:
−16.1:モータ軸受
−16.2:タンク遮断弁
−16.3:スタータ制御1/2
−16.4:ジェネレータオフ
−16.5:空調設備要請
−16.6:クーラーベンチレータ
−16.7:クーラーサーモスタット制御
−16.8:燃料冷却
−16.9:燃料ポンプリレイ
−16.10:換気扇制御
−16.11:グローリレイ
−16.12:電気的冷却水ポンプ
−16.13:触媒加熱
−16.14:付加的配量ポンプ
−16.15:補助加熱リレイ1/2
−16.16:補助ヒーターバーナー制御
−16.17:絞り弁操作装置
−16.18:排ガス還流操作装置
−16.19:排ガス還流冷却
−16.20:過給圧操作装置
−16.21:ペンシルタイプグロープラグ制御装置
パワー出力レベル11を介して,制御装置3は,以下に例示する機能のためのアクチュエータを駆動する:
−17.11:グローリレイ
−17.13:触媒加熱
−17.17:絞り弁操作装置
−17.18:排ガス還流操作装置
−17.19:排ガス還流冷却
−17.20:過給圧操作装置
−17.21:ペンシルタイプグロープラグ制御装置
CANデータバス4を介して,マスター制御装置2に,駆動スリップ制御(ASR)/エンジンスリップ制御(MSR)18.1の制御装置(SG)およびトランスミッション18.2の制御装置からデータが供給される。
制御装置2から,さらに,以下に例示するユニットへ信号が出力される。
−19.1:診断要請を作動させるための切替え素子を有する診断インターフェイス(ISO K)
−19.2:システムランプ
−19.3:MILランプ(Malfunction Indication Lamp,オンボード診断のためのエラーランプ)
−19.4:回転数カップリング
−19.5:回転数表示(回転数信号)
−19.6:消費表示(消費信号)
制御装置3においては,診断要請を作動させるための切替え素子を有する,同様な診断インターフェイス(ISO K)が設けられている。
さらに,制御装置2,3間でのデータ交換21のためのデータバス4が設けられている。データ交換は,センサ信号ソース値,デジタル信号,エラーステータス,制御器値および駆動ステータスに限定される。特に次のものが交換される:
−デジタルセンサ技術データ(センサ13,14から制御装置2,3へ供給されたアナログセンサ技術データのA/D変換後)
−制御器校正情報
−駆動ステータス情報
−プログラム同期化情報
自動車のメインリレイが,図3に参照符号22で,自動車バッテリは23で示されている。
センサ13,14は,大部分がマスター制御装置2に接続されている。内燃機関1の完全に複流(double−flow)の空気システムおよび排ガスシステムによって,空気質量13.10,14.10,空気温度13.5,14.5,過給圧13.4,14.4,排ガス温度13.9,14.9のような信号は,マスター制御装置2とスレーブ制御装置3に別々に存在している。しかし同時に,これらの重複した信号は互いに整合して交換されるので,各制御装置はそれぞれ他方の空気路の入力データにもアクセスする。重複したセンサ技術のデータを交換する場合に,さらに,機構が開発されている。その機構によって制御装置2,3はたとえば,空気質量にアクセスし,かつ自動的に直接制御装置2,3に接続されているセンサ13.10,14.10によって測定された空気質量も入手する。「外部の」空気質量へのアクセスを介して,制御装置がデータバス4を介して間接的に入手した,他の制御装置2,3の空気質量に自動的にアクセスされる。すなわち,エラーの場合には代用反応を同期することができる。多くのセンサ13,14,たとえばグロープラグ(sheathe element glow plug)13.16,14.16は,ローカルに各制御装置2,3内でだけ検出され,交換されない。それらは全体システムにとって下位の重要性しかないからである。
時間同期された計算が,マスター制御装置2内で開始される。マスター制御装置2は,該当するセンサ技術データを検出して,そのセンサ技術データの一部をスレーブ制御装置3へ伝送する。しかし,データ一貫性の理由から,アクティブな計算のためには,その前にすでに準備されている調整されたタイムスライスのセンサ技術データが使用される。データ量が大きいために,すべての信号を一度に伝送することはできない。伝送はパケット単位で(たとえば常に6または6のCANメッセージ)10ms毎にマスター制御装置2からスレーブ制御装置3へ,そしてその逆に行われる。もちろん,任意の他のタイムスロットを使用することもできる。
データパケットが完全にスレーブ制御装置3へ伝送された場合には,状態自動装置がこれを認識して,マスター制御装置2におけるのと同じタイムスライスをスタートさせる。状態自動装置は,スレーブ3内のタイムスライスの同期化に用いられ,かつ図4に示されている。どのタイムスライスが今計算されるか,という情報は,各CAN伝送パケット内に含まれている。受信されたデータは,中間メモリ,いわゆるシャドウバッファ(図5の参照符号51を参照)内に一時的に記憶され,マスター制御装置2と同じデータによって計算された実際のタイムスライスが,メモリ領域(いわゆるRAMミラー:RamMirror)に記憶される。一次的に記憶する理由は,タイムスライス内のデータ一貫性のためと,タイムスライス内のデータ量が比較的大きいことである。タイムスライスが完全に最後まで計算された場合には,次のタイムスライスが開始される前に,そのためのデータ交換が終了されていなければならない。一貫したデータ交換のためのこの時間消費によって,システム内に測定可能なデッドタイムが構築される。信号は,1タイムスライスだけ遅延されるが,システム内では絶対的に同一である。
スレーブ3内でタイムスライスを同期化させるための,図4に示す状態自動装置では,計算機システムの新規スタート後(たとえばスイッチオン後またはエラー後),第1の状態30(初期化)からスタートする。そこから,状態31(周期経過,CANを待機)へ移行する。データバス4からデータが受信されることなく,待機時間が経過した後に(条件32),状態33(強制スケジューリング)へ移行する。その後ステップ34において,阻止時間が定められ,状態35へ移行する。状態35ではデータバス4からデータは読まれない。ステップ34は,たとえば以下のように実現される:
デバウンスカウンタ−−
if デバウンスカウンタ=0
{周期=延長され,デバウンスカウンタリロード}
else
{周期=ノーマル}
阻止時間=周期−待機時間
代替的に,阻止時間を周期と待機時間の合計として計算することもできる。阻止時間の間,データバス4からデータは受信されない。最終的に,阻止時間が経過するとすぐに(条件36),再び状態31(周期経過,CANを待機)へ移行される。阻止時間によって,いわばブラインドウィンドウが定められ,かつ,タイムスライスの短縮または延長によって,スレーブ3のタイムスロットがマスター2のタイムスロットと一致し,マスター2とスレーブ3内で同一のタイムスライスが同期して(もちろん徹底して上述したタイムスキューをもって)処理されるまで,タイムスロットによってシフトされる。阻止時間(ブラインドウィンドウ)は,制御装置2,3の同期化の干渉回避(干渉に対する影響されなさ,干渉回避性)の改良のために用いられる。阻止時間の間は,データバス4を介してデータが来てはならない。従って,タイムスライスの不必要な短縮が阻止される。
状態31において待機時間の間にデータバス4からデータが受信された場合には(条件37,CAN−オブジェクト,ニューデータ),状態38(スケジュールスタート)へ移行する。そこからステップ39において状態40(スケジュール阻止)へ移行することができる。ステップ39は,たとえば以下のように実現される。
if デバウンスカウンタ=0
{周期=短縮
阻止時間=短縮された周期のための阻止時間
デバウンスカウンタ=短縮のためのデバウンスカウンタ}
else
{周期=ノーマル
阻止時間=ノーマル周期のための阻止時間}
状態40において,エラーが発生した場合には,いわばブラインドウィンドウが定められる。周期が短縮されたか,が判断される。条件41(阻止時間経過,現在問題になっているCANおよびデバウンスカウンタ−−)が満たされている場合には,状態42(現在問題になっているCAN(Can Actual),周期エンドを待機)へ移行する。状態42において,スレーブ3はデータバス4を監視するが,スケジュールされておらず,CANメッセージが早期に(すなわち時間遅延の経過前に)完全に受信された場合に,記憶する。周期が経過した場合には(条件43),スレーブ3は再び状態38へ移行する。状態42において,周期が短縮されすぎたために,まだすべてのメッセージが受信されていない場合には(条件44,周期経過,CANオールド,デバウンスカウンタ=延長のためのデバウンスカウンタ),再び状態31へ戻る。条件45(阻止時間経過,以前のCAN(CAN old)およびデバウンスカウンタ=短縮のためのデバウンスカウンタ)が満たされている場合には,スレーブ3は状態46(周期エンドを待機)へ移り,そこで周期が短縮される。すべてのメッセージが受信された場合には(条件47,周期経過,CANアクチュアル,デバウンスカウンタ=短縮のためのデバウンスカウンタ),スレーブ3は再び状態38へ移行する。周期が短縮されすぎたために,すべてのメッセージがまだ受信されていない場合には(条件48,周期経過,CANオールド,デバウンスカウンタ=延長のためのデバウンスカウンタ),再び状態31へ戻る。
従って要約すると,図4に示す状態自動装置について以下のことが言える。マスター制御装置2がタイムスロットを予め定める。すなわち,スレーブ制御装置3によって何番目のタイムスライスがスタートされるべきであるか,を指示する。これから処理するタイムスライスの番号がマスター2とスレーブ3で異なっている場合には,スレーブ3のタイムスライスは短縮され,あるいは延長されて,マスター2とスレーブ3のタイムスライスの番号が同一になるまで,計算機システムは異なる長さのタイムスライスで駆動される。
初期化の間にマスター2とスレーブ3の間でデータ調整するために,特別なストラテジーが使用される。初期化の間に,アナログ値が測定される。この値によって,PT1フィルタが初期化される。マスター−スレーブ計算システムでは,コンポーネントドライバ(Component Drivers, CD)が,書込み−読取りメモリ(RAM ミラー)に一次的に記憶されている値にアクセスする,という問題がある。この書込み−読取りメモリは,初期化の間はまだ有効な値を有していない。従ってPT1フィルタは誤って初期化される。
従って初期化の間に信号を検出するために,次のストラテジーが使用される:
a)初期化ルーチンの間に,データセット内に含まれるすべての信号のためのステータスレジスタ内に,リクエストビットがセットされる。従ってどのような場合でも,コンポーネントドライバの最初の呼出しの際に,ハードウェアへのアクセスが行われる。この第1の有効な信号値は,計算システムによって中間メモリ(シャドウバッファ)に記憶される。コンポーネントドライバは,書込み−読取りメモリからの正しくない値を利用する。
b)初期化タスクの信号の調整(図3の参照符号30):タスク30は,タスクカウンタ10を有している。このタスクは,制御装置リセットの場合にだけ実施される。マスター2とスレーブ3は,信号初期化プロセスにおいて初期化プロセスのCANデータを送信する。このプロセスは,初期化のすべてのハードウェアアクセスが実施され,従って中間メモリが有効な値で満たされていることを保証するために,初期化の最後に実施される。初期化タスク30のデータを送信した後に,マスター2とスレーブ3は,データパケットの受信を待つ。最大の待機時間は,ラベル(調節値)を介して適応させることができる。データは,受信後すぐに(このコード部分はマスター2とスレーブ3内でほぼ同時に通過される。ここではマスター2とスレーブ3内のタイムベースの同期化が可能である),デコードされて,従って専用の中間メモリに記憶される。現段階で,各制御装置2,3は,中間メモリ内に初期化にとって有効なすべての信号値を格納している。
c)初期化タスク30の信号の更新(アップデート):信号値を中間メモリから書込み−読取りメモリへコピーする。
d)初期化においてPT1フィルタを初期化する信号の初期化プロセスの呼出し。
e)内燃機関の走行駆動の間の計算機システムの正常駆動(ドライブモード)。
マスター2が走行駆動においてリセットを実施する場合には,マスターは初期化を通過して(上を参照),初期化タスク30のデータパケットをCANバス4へ送信する。スレーブ3が,データパケットを受信する。時間同期のスケジュールプロセスは,タスクをスタートさせず,データパケットをCANバス4へ送信する。マスター2は,このデータパケットの評価後にその初期化を続行する(上記cを参照)。
スレーブ3が走行駆動においてリセットを実施する場合には,スレーブは初期化を通過して(上を参照),初期化タスク30のデータパケットをCANバス4へ送信する。マスター2が,データパケットを受信する。時間同期のマスター−スレーブ−コンポーネント−ドライバ−スタートプロセス内で,マスターはスレーブ3からのデータパケットの要請を認識して,その時のタスクのデータではなく,初期化タスク30のデータを送信する。スレーブ3は,このデータパケットの評価後に,その初期化を続行する(上記cを参照)。
図5を用いて本発明に基づく計算機システム内のメッセージおよび信号の記憶処理について説明する。マスター制御装置2内では,センサ技術データ13が該当するハードウェア(センサ50)から取り出されて,中間メモリ(シャドウバッファ51)内に一時的に記憶される。それに続くタイムスライスにおいてマスター制御装置2内で計算のために利用されるセンサ技術データ13を実際の状態に更新するために,実際のセンサ技術データ13が中間メモリ51から書込み−読取り−メモリ(RAMミラー52)へコピーされる(ステップ53)。その後センサ技術データは,この書込み−読取り−メモリから,マスター制御装置2上で遂行されるコンピュータプログラム54によって必要な場合に読み出されて,計算のために利用される(ステップ55)。実際のセンサ技術データ13は,さらに,中間メモリ51から読み出されて,メッセージメモリ(メッセージバッファ56)に一時的に記憶される(ステップ57)。同データはそこから,デュアルポートRAM58とデータバス4を介してスレーブ制御装置3へ伝送される。
スレーブ制御装置3内では,マスター制御装置2の実際のセンサ技術データ13がデュアルポートRAM59を介してメッセージメモリ(メッセージバッファ60)に一時的に記憶される。その後センサ技術データ13はそこからステップ61において中間メモリ(シャドウバッファ62)へ転送される。スレーブ制御装置3内でそれに続くタイムスライスにおいて計算に利用されるセンサ技術データ13を実際の状態に更新するために,マスター制御装置2から受信された実際のセンサ技術データ13が中間メモリ62から書込み−読出し−メモリ(RAMミラー63)へコピーされる(ステップ64)。その後同データはこのメモリから,必要な場合にスレーブ制御装置3上で遂行されるコンピュータプログラム65によって読み出されて,計算に利用される(ステップ66)。
さらに,スレーブ制御装置3内でセンサ技術データ13が該当するハードウェア(センサ67)から取り出されて,中間メモリ62内に一時的に記憶される。スレーブ制御装置3内でそれに続くタイムスライスにおいて計算に利用されるセンサ技術データ13を実際の状態に更新するために,実際のセンサ技術データ13が中間メモリ62から書込み−読取り−メモリ63内へコピーされる(ステップ64)。その後同データは,スレーブ制御装置3上で遂行されるコンピュータプログラム65によって必要な場合にこのメモリ63から読み出されて,計算に利用される(ステップ66)。実際のセンサ技術データ13は,さらに,中間メモリ62から読み出されて,メッセージメモリ60内に一時的に記憶される(ステップ68)。その後同データはそこからデュアルポートRAM59とデータバス4を介してマスター制御装置2へ転送される。
マスター制御装置2内では,スレーブ制御装置3からの実際のセンサ技術データ13がデュアルポートRAM58を介してメッセージメモリ56内に一時的に記憶される。その後センサ技術データ13はそこから,ステップ69において中間メモリ51へ転送される。マスター制御装置2内でそれに続くタイムスライスにおいて計算に利用されるセンサ技術データを実際の状態に更新するために,スレーブ制御装置3から受信された,実際のセンサ技術データ13が中間メモリ51から書込み−読取り−メモリ52へコピーされる(ステップ53)。その後同データはこのメモリから,マスター2上で遂行されるコンピュータプログラム54によって必要な場合に読み出されて,計算に利用される(ステップ55)。
中間メモリ51,62内には実際の(時点nで処理される)タイムスライスのセンサ技術データ13が格納されているが,コンピュータプログラム54,65の本来の処理は過去の(時点n−1で処理される)タイムスライスのセンサ技術データ13を用いて行われる。コンピュータプログラム54,65は,利用ソフトウェア層7からセンサ技術データ13の新しい値の要請70,71をハードウェアドライバ層6へ送信する。ステップ50から69を有する上述したシーケンスが,利用ソフトウェア層7には気づかれずに行われる。利用ソフトウェア層7は,ステップ55と66においてセンサ技術データ13のための新しい値が利用ソフトウェア層へ伝達されることを,確認するだけである。データが正確にどこから来たか,そしてそれが実際の(現時点での)データであるか,あるいは過去のタイムスライスのデータであるか,は利用ソフトウェア層7にとっては,どうでも良いことである。
マスター制御装置2とスレーブ制御装置3の間での正確なデータ交換を保証するために,3つの異なる信号−および/またはメッセージ−メモリが必要とされる(図5を参照)。具体的には下記の通りある。
MS−メッセージバッファ(メッセージメモリ)56,60:完全なCANメッセージを一時的に記憶するためのメモリである。
シャドウバッファ(中間メモリ)51,62:20ms/100msのタイムスライスのすべての信号が交換されるまで,個々の信号を一時的に記憶するためのメモリである。シャドウバッファへのアクセスは,メッセージ受信,メッセージ送信の範囲で,およびRAMミラーを更新するために,マスタースレーブドライバを介してのみ行われる。
RAMミラー(書き込み/読み出しメモリ)52,63:実際の計算のために使用されるすべての信号を有する。ハードウェア(たとえばA/D変換器)の代わりにこのバッファへの信号アクセスが行われる。
制御装置2,3の始動の際に予めデータ一貫性を保証するために,特殊なストラテジーが開発されている。そのストラテジーは,計算機プログラムの本来のスタートの前に,選択されたデータを調整する。その場合に好ましくは,マスター制御装置2とスレーブ制御装置3のコンピュータプログラム内で極めて特殊な時点が同時に(100マイクロ秒領域内)処理される。これが,個々の制御装置2,3のタイムベースの調整を可能にする。従ってたとえば,バッテリ電圧の電圧急落を最小限に抑えるために,マスター制御装置2とスレーブ制御装置3内でグロープラグ制御信号を互いに対して正確にずらすことができる。
センサ技術データの他に,利用ソフトウェアに基づく任意のデータを,いわゆるユーザー信号として,この信号交換へ取り入れることができる。しかしこの信号は,そのリアルタイム性を不必要に劣化させないために,一時記憶はされない。伝送時点の選択に従って,これらの信号もマスタータイムスライスとスレーブタイムスライス内で等しく使用することができる。
センサまたはアクチュエータを他方の制御装置へシフトさせることは,比較的わずかなコンフィグレーション変更で済ませうる。というのは,すべてのアクチュエータ技術値は両方の制御装置2,3内で計算されて,出力段階でのエラーが結合されているからである。
マスター−スレーブ−システムの安全コンセプトについては,ここではこれ以上詳しく説明しない。ただ,幾つかのキーポイントをリストアップする:
−CANバス ハードウェア監視;
−CANバス 受信と送信についてのデータ監視;
−CANバス 完全なデータパケットを介してチェックサムによるデータ監視;
−各制御装置2,3内の正しいタイムスライス順序の監視;
−マスター制御装置2によるスレーブ制御装置3の正しいタイムスライス順序の監視;および
−他方の制御装置による,駆動の間の一方の制御装置リセットの認識
2つの制御装置2,3は,同一のコンピュータプログラムを調節可能なタイムスキューをもって同期して処理し,かつ同一のセンサ技術データ13にアクセスする。従ってこの視点は,本来,マスター−マスター−コンセプトである。
図6には,本発明に基づく計算機システムの他の実施形態のシステムイメージが,使用されるセンサ技術およびアクチュエータ技術と共に示されている。図3に示す実施形態と比べて,ここに示す実施形態では,マスター制御装置2に,オイル温度を検出するためのセンサ13.7,排ガス温度を検出するためのセンサ13.9およびペンシルタイプグロープラグフィードバックのためのセンサ13.16,クラッシュセンサ13.17,タンク空スイッチ13.18,タンク蓋の状態(開,閉)を報告するためのスイッチ13.19,補助加熱の要請を報告するためのスイッチ13.20,補助ヒーター消費信号のためのセンサ13.21,暖房要請のためのセンサ13.22,ラプス−メチル−センサ13.23,粒子フィルタ内の差圧のためのセンサ13.24並びにラムダセンサ13.25が設けられていない。さらに,図6に示す実施形態では,MIL−要請のためのスイッチ13.28とグロー時間リレイの状態を表すスイッチ13.29が設けられている。スレーブ3においては,排ガス温度のためのセンサ14.9とペンシルタイプグロープラグフィードバックのためのセンサ14.16,粒子フィルタ内の差圧のためのセンサ14.24およびラムダセンサ14.25が設けられていない。
パワー出力段階を介してマスター制御装置2によって駆動されるアクチュエータは,タンク切替え弁16.2,スターター制御16.3,ジェネレータオフ16.4,空調設備要請16.5,クーラーサーモスタット制御16.7,換気扇制御16.10,電気的な冷却水ポンプ16.12,触媒加熱16.13,付加配量ポンプ16.14,付加リレイ16.15,補助ヒーターバーナー制御16.16,排ガス還流冷却16.19およびペンシルタイプグロープラグ制御装置16.21を備えていない。その代わりに,クーラー換気扇バイパス/遮断リレイ16.22,追加回転ポンプ13.23,クーラー換気扇 過給空気16.24,油圧クーラー換気扇16.25,クーラーサーモスタット加熱16.26および空調オフ16.27が設けられている。スレーブ制御装置3によって駆動されるアクチュエータは,グローリレイ17.11,触媒加熱17.13,排ガス還流冷却17.19およびグロープラグ制御装置17.21を有していない。データバス4を介してマスター2とスレーブ3の間で伝送されるデータ(参照符号21)は,特に,量または推進ステータス,シリンダカウンタ,ARFとLDRのための駆動ステータスおよび入力量である。
マスター制御装置2の機能9は,排ガス後処理を有しておらず,スタートトルクの代わりにスタート量が考慮される。スレーブ制御装置3の機能9は,スタートトルク,アイドリング制御,トルク制御および制限,外部のトルク介入,スムーズ作動制御器,アクティブなサージダンパー,排ガス後処理,燃料冷却の駆動,FGR(GRA),モータ軸受制御,空調コンプレッサ駆動,グロー時間制御およびイモビライザには該当しない。
図6に示す実施形態では,マスター制御装置2とスレーブ制御装置3の機能範囲は比較的大きく異なっているが,2つの制御装置2,3内で同じコンピュータプログラムが作動する。その場合にスレーブ制御装置3内ではアクチュエータ17を駆動するため,または開ループ制御および/または閉ループ制御機能を満たすために,コンピュータプログラムによって計算されるすべての値が利用されるのではない。しかしそれは,図6に示す計算システムにおいてもマスター制御装置2とスレーブ制御装置3内で同一のコンピュータプログラムが調節可能なタイムスキューをもって時間同期で実施されること,およびマスター制御装置2とスレーブ制御装置3において同一のセンサ技術データが提供されることを,何ら変更するものではない。
センサ13,14とアクチュエータ16,17のエラーの記憶処理は,マスター制御装置2内とスレーブ制御装置3内で別々に行われる。記憶されている,エラーの発生に関する情報は,マスター制御装置2とスレーブ制御装置3の間で交換し,または調整することができる。しかし,エラーの状態に関する情報(たとえば,いつ,何が,どこで?)は,エラーメモリ内に残り,かつ調整はされない。保守目的で診断インターフェイス19.1(図6参照),20.1(図3参照)を介してエラーメモリを読み出すことができるようにするためには,エラーメモリが異なるアドレス(いわゆる刺激アドレス)によって応答可能でなければならない。これは,その他においてマスター制御装置2とスレーブ制御装置3のソフトウェアが同一であるために,必要となる。診断インターフェイス19.1,20.1を介してエラーメモリを読み出すことは,たとえばCANバス(KWP2000)を介して,あるいはシリアルのインターフェイス(K−ライン)を介して行うことができる。
図に例示されているマスター−スレーブシステムにおいては,2つの制御装置2,3がCANバス4を介して互いに接続されている。センサ13,14は,一部は制御装置2,3にだけ接続されている。従ってセンサ技術データは,時間同期のタスクの内部でデータ一貫性を維持しながら一方の制御装置2から他方の制御装置3へ,または一方の制御装置3から他方の制御装置2へ伝達されなければならない。
CANメッセージのデータ多重化は,データ識別子(データID)を用いて行われる。マスター−スレーブシステム内でセンサ技術データ13を調整するためのメッセージは,以下の構造を有している。
Figure 0004611740
時間同期のメッセージ伝送は,本実施形態においては,10msスロットで行われる。
その場合に,CANメッセージにおいて常に1つのブロックが,制御装置2,3間で交換される。ブロックエンド,従ってデータ伝送の最後は,定められたCAN識別子によって認識される。このCAN識別子は,CAN伝送ブロック内で最後のメッセージとして排他的に送られる。最後のCANメッセージは,次のように構築されている。
Figure 0004611740
Figure 0004611740
上述した実施形態において,2つの制御装置2,3内で20msタスク(MS_Task20)と100msタスク(MS_Task100_0からMS_Task_100_9)が10ms部分(タイムスロットまたはスロット70,71)に分割されて,10msタイムスロット内でスケジュールされる。すなわち,20ms後に20msタスクのすべての部分が,そして100ms後には100msタスクのすべての部分が実施される(図7のタイムスライスの分割と処理を参照)。マスター制御装置2は,マスター制御装置2の測定されたセンサ技術データ13をスレーブ制御装置3へ伝送するために,10ms毎にCANメッセージを送信する。このCANメッセージ伝送内で,どのタイムスライスがマスター2内で実際に実施されるか,の情報も,カウンタ(タスクカウンタ)の形式で一緒に送信される。この一緒に送信される,実際のタイムスライスの番号は,100msタスク(MS_Task100_0からMS_Task_100_9)の内部で表される(#i,i=0から9)。スレーブ制御装置3は,その10msタスクのスタートを図4に示す状態自動装置を用いて同期させる。スレーブ制御装置3は,実際の10msタイムスライスのためのカウンタをマスター制御装置2へ伝送する。このようにして,マスター制御装置2はスレーブ制御装置3内のタイムスライスの順番を監視することができる。
図8を用いて,マスター−スレーブシステム内のデータ交換を詳細に説明する。マスター2とスレーブ3のコンピュータプログラム内で,入力信号としてセンサ技術データx1からx5が処理される。センサ技術データx1とx2は直接マスター制御装置2へ,そしてセンサ技術データx3からx5は直接スレーブ制御装置3へ提供される。符号nは,20msタスクのタイムベースを,符号mは100msタスクのタイムベースを示している。センサ技術データx1からx4は,20msタスク内で処理され,それに対してセンサ技術データx5は100msタスク内で処理される。図8の参照符号Rには,データ更新問合わせビット(データアップデートリクエストビット)がセットされる。図8の上半分にはマスター制御装置2が,そして下半分にはスレーブ制御装置3が示されている。
タイムスライス(タイムスロット)nにおいて,データはまず10msタイムスロット#8(参照符号81)で処理され,その後10msタイムスロット#9で処理される。タイムスロット81の開始時に,マスター−スレーブ−スタートプロシージャ82と,データ伝送のためのマスター−スレーブ−トランスミットプロシージャ83が処理される。
タイムスロット#8内で,マスター制御装置2の中間メモリ51は,実際の20msタイムスライスnのセンサ技術データx1(n)とx2(n)を有している。さらに,中間メモリは,過去の20msタイムスライスn−1のセンサ技術データx3(n−1)とx4(n−1)を有している。センサ技術データx4(n−1)は,過去のタイムスライスn−1においてスレーブ制御装置3からマスター制御装置2へ伝達されて,そこで中間メモリ51内に格納されたものである。そして,中間メモリ51は,過去の100msタイムスライスm−1のセンサ技術データx5(m−1)も有している。さらに,タイムスロット#8内でマスター制御装置2の書込み−読取りメモリ51は,過去の20msタイムスライスn−1のセンサ技術データx1(n−1),x2(n−1),x3(n−1)およびx4(n−1)と,過去の100msタイムスライスm−1のセンサ技術データx5(m−1)を有している。
スレーブ制御装置3内のコンピュータプログラムは,マスター制御装置2に対して調節可能なタイムスキュー80を有するタイムスライス内で処理される。スレーブ制御装置3の中間メモリ62は,タイムスキュー80だけ遅延されたタイムスライスn内でセンサ技術データx1(n),x3(n)およびx4(n)を入手する。データx3(n)とx4(n)は(センサから)直接スレーブ制御装置3へ提供される。センサ技術データx1(n)は,タイムスキュー80の間にCANメッセージ内でマスター制御装置2からスレーブ制御装置3へ伝達されて,中間メモリ62に格納されている。さらに,中間メモリ62には,過去の20msタイムスライスn−1のセンサ技術データx2(n−1)と実際の100msタイムスライスmのセンサ技術データx5(m)を有している。書込み−読取りメモリ62内には,さらに過去のタイムスライスn−1,m−1の値x1(n−1),x2(n−1),x3(n−1),x4(n−1)およびx5(m−1)が格納されている。スレーブ制御装置3が今ちょうどセンサ13から読み込んだ,実際のセンサ技術データx3(n)とx5(m)が,スレーブ制御装置3からマスター制御装置2へ伝達されて,そこで中間メモリ51に格納される。
タイムスロット#9においては,マスター制御装置2が今ちょうどセンサ13から読み込んだ,実際のセンサ技術データx2(n)が,CANメッセージ内でスレーブ制御装置3へ伝達される。同様に,スレーブ制御装置3が今ちょうどセンサ13から読み込んだ,実際のセンサ技術データx4(n)がCANメッセージ内でマスター制御装置2へ伝達される。従って両方の制御装置2,3内に,全部の実際のセンサ技術データx1(n)からx4(n)とx5(m)が提供されている。それに続くタイムスライスn+1において,実際のセンサ技術データがマスター制御装置2とスレーブ制御装置3の書込み−読取りメモリ52,63内へ伝達されて,そこでコンピュータプログラムの処理のために提供される。
さらに,タイムスライスn+1において,再び実際のセンサ技術データx1(n+1),x2(n+1)がマスター制御装置2によって,そして実際のセンサ技術データx3(n+1),x4(n+1)がスレーブ制御装置3によって,直接センサ13から読み込まれて,タイムスロット#0と#1においてCANデータバス4を介してそれぞれ他方の制御装置3または2へ伝達される。従って,次のタイムスロットn+2では実際のセンサ技術データx1(n+1)からx4(n+1)およびx5(m)がコンピュータの処理のために提供される。センサ技術データx5は,それぞれ5番目のタイムスライスにおいてのみ,従って次回はタイムスライスn+5において再び,スレーブ制御装置3によって読み込まれる。
好ましい実施形態に基づき,データバスを介して互いにネットワーク化された2つの制御装置を有する,本発明に基づく計算機システムを示している。 本発明に基づく制御装置の種々の仮想の制御装置平面を示している。 第1の好ましい実施形態に基づいて,使用されているセンサ技術とアクター技術とを有する,本発明に基づく計算機システムのシステムイメージを示している。 本発明に基づく計算機システムのスレーブ制御装置内のタイムスライスを同期化するための状態自動装置を示している。 メッセージ−および信号記憶を説明するための,本発明に基づく計算機システムを示している。 第2の好ましい実施形態に基づいて,使用されるセンサ技術とアクター技術とを有する,本発明に基づく計算機システムのシステムイメージを示している。 本発明に基づく計算機システムにおけるタイムスライスの分割と処理を有するグラフである。 計算機システムのマスターとスレーブとの間のデータ交換を説明するための,本発明に基づく計算機システム内の信号推移を示している。

Claims (15)

  1. 少なくとも2つの互いに接続された制御装置(2,3)を駆動する駆動方法であって:
    前記制御装置(2,3)はセンサデータ(x1,…x5)へアクセスし,かつ,車両内における駆動シーケンスを制御するためにそれぞれ少なくとも1つのコンピュータプログラムを処理し,かつ,前記制御装置(2,3)が同期化情報を交換し,
    前記制御装置(2,3)は,所定のタイムラグ(80)をもって同期的に同一のコンピュータプログラムを処理し、
    前記制御装置による前記コンピュータプログラムの同期的な処理は、前記制御装置の間に交換される同期化情報に基づいて実行され、
    前記制御装置(2,3)は,それぞれすべての前記センサデータ(x1,…x5)のうちの一部を入手し,かつ,前記制御装置(2,3)は前記センサデータ(x1,…x5)を交換するので,各々の前記制御装置(2,3)にすべての前記センサデータ(x1,…x5)が提供されることを特徴とする,駆動方法。
  2. 前記制御装置(2,3)がデータ伝送媒体(4)を介して前記センサデータを交換することによって、前記制御装置(2,3)に,同一の前記センサデータ(x1,…x5)が提供されることを特徴とする請求項1に記載の駆動方法。
  3. 各々の前記制御装置(2,3)内では,前記センサデータ(x1,…x5)にアクセスし,各制御装置(2,3)にすべての現在センサデータ(x1,…x5)が提供されるまで,コンピュータプログラムの同期的な処理が待機されることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動方法。
  4. 前記タイムラグ(80)は,前記制御装置(2,3)間で前記センサデータ(x1,…x5)を交換するために必要な時間の長さに従って調節されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動方法。
  5. 前記タイムラグ(80)は,前記制御装置(2,3)の駆動の間に調節されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動方法。
  6. 前記タイムラグ(80)が,前記制御装置(2,3)間で前記センサデータ(x1,…x5)を交換するために必要な時間の長さに従って制御されることを特徴とする請求項4または5に記載の駆動方法。
  7. 前記タイムラグ(80)が,前記制御装置(2,3)間で前記センサデータ(x1,…x5)を交換するために必要な時間の長さに従って,緩衝され,調節または制御されることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の駆動方法。
  8. 前記制御装置(2,3)の同期化が,別の同期化情報の伝達なしで,前記データ伝送媒体(4)を介しての有効データの交換のみによって実施されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の駆動方法。
  9. 少なくとも2つの互いに接続された制御装置(2,3)と,前記制御装置(2,3)間で同期化情報を交換するために前記制御装置(2,3)を接続するデータ伝送媒体(4)と,を備える計算機システムであって:
    前記制御装置(2,3)はセンサデータ(x1,…x5)にアクセスし,かつそれぞれ,車両内における駆動シーケンスを制御するために少なくとも1つのコンピュータプログラムを処理し,
    前記制御装置(2,3)は,調節手段によって調節されるタイムラグ(80)をもって同期的に同一の前記コンピュータプログラムを処理し、
    前記制御装置による前記コンピュータプログラムの同期的な処理は、前記制御装置の間に交換される同期化情報に基づいて実行され、
    各々の前記制御装置(2,3)に,センサ(13,14)の一部が接続されており,前記制御装置(2,3)はすべての前記センサデータ(x1,…x5)の一部を入手し,かつ前記制御装置(2,3)はデータ伝送媒体(4)を介して前記センサデータ(x1,…x5)を交換するので,各々の前記制御装置(2,3)にすべてのセンサデータ(x1,…x5)が提供されることを特徴とする計算機システム。
  10. 前記制御装置の1つがマスター制御装置(2)として,残りの制御装置がスレーブ制御装置(3)として定義されており,前記マスター制御装置(2)が同期化情報を前記スレーブ制御装置(3)へ伝達することを特徴とする請求項9に記載の計算機システム。
  11. 前記スレーブ制御装置(3)は,前記計算機システムの始動後に自動的に,前記マスター制御装置(3)のタイムベースに同期されることを特徴とする請求項10に記載の計算機システム。
  12. 各々の前記制御装置(2,3)内に,制御装置(2,3)にすべての前記センサデータ(x1,…x5)が提供されるまで,前記センサデータ(x1,…x5)にアクセスしながらコンピュータプログラムの同期的な処理を待機するための手段が設けられていることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の計算機システム。
  13. 各々の前記制御装置(2,3)が,ハードウェアレベル(5),ハードウェアドライバレベル(6)および利用ソフトウェアレベル(7)に分割されており,前記駆動シーケンスを制御するための前記コンピュータプログラムが前記利用ソフトウェアレベル(7)内で遂行され,かつ,前記センサデータ(x1,…x5)の転送が,前記利用ソフトウェアレベル(7)に関係なく,前記ハードウェアドライバレベル(6)内で遂行されることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の計算機システム。
  14. 前記センサ(13,14)が,前記計算機システムの駆動の間に前記データ伝送媒体(4)上で両方の伝送方向に時間平均において略均一なフル稼働が生じるように,前記制御装置(2,3)に対応づけられ,かつ,各々が対応づけられた前記制御装置(2,3)に接続されていることを特徴とする請求項9、12、13のいずれか1項に記載の計算機システム。
  15. データ伝送が,前記データ伝送媒体(4)を介してCAN(Controller Area Network)プロトコルに従って行われることを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載の計算機システム。
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