JP4607166B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体記憶装置に関し、特に仮想グランド方式により構成された不揮発性の半導体記憶装置に関する。
大容量でかつ、高集積なメモリが求められている近年、多値方式や仮想グランド方式などの実効セル面積を小さくすることが可能な不揮発性の半導体記憶装置が開発され、実用化されている。
仮想グランド方式の半導体記憶装置は、同一ビット線を2つのメモリセルが共有するような構造であり、高集積化が可能である。図5は従来の仮想グランド方式の不揮発性の半導体記憶装置の一部分の概略の構成図である。
半導体記憶装置30は、仮想グランド線VRGと、センスアンプ31とカスコード回路32と、プリチャージ回路33と、選択回路34を有し、ワード線WLと交差する複数本のビット線BL1〜BL6に対して、メモリセルM1〜M5を並列に接続した構成からなる。メモリセルM1〜M5の各ゲートはワード線WLと接続され、ドレイン及びソースは、ビット線BL1〜BL6のいずれかに接続される。
メモリセルM2の読み出し時の動作について説明する。メモリセルM2の読み出し時には、まず、ワード線WLに、例えば5Vの電圧を印加する。すると、メモリセルM1〜M5までがオン状態になる。また、メモリセルM2のソースs1に接続されるビット線BL2には選択回路34によって仮想グランド線VRGが、メモリセルM2のドレインd1に接続されるビット線BL3に、選択回路34によって、カスコード回路32がそれぞれ接続される。ここで、ドレインd1に接続されるビット線BL3には、例えば1Vの電圧が印加される。
一方、メモリセルM2のドレインd1に接続されるビット線BL3を共有する隣接セルであるメモリセルM3の、反対側のビット線BL4に、選択回路34によってプリチャージ回路33が接続され、ビット線BL3に流れる電流Icが、選択されないメモリセルM3へ回り込まないように、ビット線BL4をメモリセルM2のドレインd1と同電位になるように充電する。また、メモリセルM1、M4、M5に接続されるビット線BL1、BL5、BL6は、電源及び、仮想グランドいずれにも接続されていないフローティング状態である。
ここでメモリセルM2のドレインd1―ソースs1間に流れる電流Idsは、メモリセルM2が書き込み状態(以下PGM状態とする)の“0”のときはあまり流れず、消去状態(以下ERASE状態とする)の“1”のとき多く流れる。カスコード回路32では、ビット線BL3に流れる電流Icを電圧に変換して、センスアンプ31に入力する。センスアンプ31は図示しないリファレンス回路と接続されており、ここに流れるリファレンス電流を基にセンスアンプ31に入力されるリファレンス信号と比較することによって、メモリセルM2の状態がPGM状態か、ERASE状態かを判断し、データとして出力する。
例えば、図示しないリファレンス回路に15μAのリファレンス電流を流すとする。センスアンプ31では、ビット線BL3に流れる電流Icが15μAより大きい場合は、メモリセルM2の記憶状態は、ERASE状態、15μAより小さい場合は、PGM状態と判断する。
なお通常、判断の誤りを防止するために、いくらかのマージンを設けておく。例えば、PGM状態で10μA、ERASE状態で20μA流れるとすると、リファレンス電流を上記のように15μAとすると、±5μAのマージンが取れることになる。
しかし、従来の半導体記憶装置30には、以下のような問題があった。図6は、半導体記憶装置の一部分の概略の構成図であり、メモリセルのある記憶状態の組み合わせを示したものである。
まず、図6のように、メモリセルM2の記憶状態がPGM状態、メモリセルM3、M4、M5の記憶状態がいずれもERASE状態の場合の、読み出し時の動作について説明する。
メモリセルM2を読み出す場合、メモリセルM2はPGM状態であり、電流をあまり流さないので、ドレインd1の電位が若干高くなる。このとき、ドレインd1側の隣接セルであるメモリセルM3がERASE状態であり、さらに、その隣のセルであるメモリセルM4がERASE状態であり、ERASE状態は電流を多く流すため、ドレインd1と同電位になるように充電されたメモリセルM3に接続されたビット線BL4の電位が若干低くなる。このため、ドレインd1からメモリセルM3側へ電流Idpが流れてしまう。センスアンプ31は、ビット線BL3に流れる電流IcでメモリセルM2の記憶状態を判断するので、読み出すビット線BL3に流れる電流IcがIds+Idpとなると、本来、メモリセルM2が流している電流Idsよりも多く流れているように見えてしまう。
これにより、例えば、センスアンプ31で比較される図示しないリファレンス回路に流れるリファレンス電流が15μAで、通常IdsがPGM状態では10μA、ERASE状態では20μA流れるとして、それぞれ5μAのマージンがある場合、Idpによってマージンが減少してしまい、Idpが5μAを超えると、センスアンプ31では、メモリセルM2はPGM状態であるにも関わらず、ERASE状態と判断してしまうという問題があった。
図7は、半導体記憶装置の1部分の概略の構成図であり、メモリセルのある記憶状態の組み合わせを示したものである。ここでは、メモリセルM2、M3の記憶状態がERASE状態、メモリセルM4、M5の記憶状態がいずれもPGM状態の場合の、読み出し時の動作について説明する。
この場合、読み出す対象のメモリセルM2はERASE状態であり、電流を多く流すので、ドレインd1の電圧が若干低くなる。このとき、ドレインd1側の隣接セルであるメモリセルM3がERASE状態であり、さらに、その隣のセルであるメモリセルM4がPGM状態であるので、ビット線BL4は電流をあまり流さず、メモリセルM3に接続されるビット線BL4の電圧は若干高くなる。そのためドレインd1には、メモリセルM3側のビット線BL4から電流Idpが流れてしまう。センスアンプ31は、ビット線BL3に流れる電流IcでメモリセルM2の記憶状態を判断するので、読み出すビット線BL3に流れる電流IcはIds−Idpとなるから、本来メモリセルM2が流している電流Idsよりも少ないように見えてしまう。
これにより、例えば、センスアンプ31で比較される図示しないリファレンス回路に流れるリファレンス電流が15μAで、通常IdsがPGM状態では10μA、ERASE状態では20μA流れるとして、それぞれ5μAのマージンがある場合、Idpによってマージンが減少してしまい、Idpが5μAを超えると、センスアンプ31では、メモリセルM2はERASE状態であるにも関わらず、PGM状態と判断してしまうという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、メモリの読み出し時の読み出しマージンの減少を防止した半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、多値メモリセルを仮想グランド方式によってアクセスする不揮発性の半導体記憶装置において、行列状に配列された複数の前記多値メモリセルと、列方向の多値メモリセルのソースまたはドレインに接続される複数のビット線と、ビット線と交差し、行方向の多値メモリセルのゲートに接続される複数のワード線と、選択された多値メモリセルにデータ読み出し用の電流を供給する電流供給回路と、ビット線をプリチャージ電圧レベルに充電するプリチャージ回路とを備えている。各ビット線には、ビット線と電流供給回路とを、ビット線の列方向における所定位置で接続する第1スイッチと、ビット線とプリチャージ回路とを、ビット線の列方向における所定位置で接続する第2スイッチとを備えている。
上記構造によれば、読み出しの際、選択された多値メモリセルに応じて、ドレインが接続されるビット線に対しては、第1スイッチが読み出し期間中導通する。ドレインが接続されるビット線を共有する第1の非選択多値メモリセルに隣接する第2の非選択多値メモリセルに接続される第1の非選択多値メモリセルと反対側のビット線に対しては、第2スイッチが読み出し期間中導通する。第1の非選択多値メモリセルおよび第2の非選択多値メモリセルで共有するビット線に対しては、第1スイッチが読み出し期間の初期段階で導通しその後非導通とされる。ドレインが接続されるビット線とその隣接ビット線とは、共に電流供給回路によりバイアスされるので、過渡的にも同電位を維持して充電される。選択メモリセルのドレインに流れ込む電流及び、ドレインから流れ出る電流は、定常状態においてのみならず過渡状態においても減少させることができる。
以上説明したように本発明では、読み出しの際、読み出すメモリセルのドレインと、充電するビット線の間のフローティング状態にあるビット線を、一定時間のみ充電するようにしたので、読み出すメモリセルのドレインから他のメモリセルへの電流の流出及び、他のメモリセルから読み出すメモリセルのドレインへの電流の流入を防止でき、読み出し時のマージンの減少を防止できる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の半導体記憶装置の概略の構成図である。
半導体記憶装置1は、行列状に配列した複数のメモリセルMmn(mは0以上の自然数、nは1以上の自然数)を有し、メモリセルMmnのゲートに接続されたワード線WLm(mはメモリセルMmnのmと対応)と、ワード線WLmと交差し、メモリセルMmnのソースまたはドレインが接続されたビット線BLn(nはメモリセルMmnのnと対応)とにより配線されたメモリセルアレイを有する。
さらに、メモリセルMmnへの書き込み、またはメモリセルMmnからのデータの読み出しを行うために、半導体記憶装置1は以下のものを有する。メモリセルMmnへ電流を供給するための電流源を有するカスコード回路2と、選択するメモリセルMmnの記憶状態を判断するセンスアンプ3と、ビット線BLmを充電するための電流源が内蔵されたプリチャージ回路4と、カスコード回路2、プリチャージ回路4または仮想グランド線VRGのいずれをビット線BLmに接続するかを選択する複数の選択トランジスタSTである。なお、説明の都合上、図1では、選択トランジスタSTはビット線BL4を選択するもの1つだけを図示してあり、仮想グランド線VRGはビット線BL2に、カスコード回路2はビット線BL3に、プリチャージ回路4はビット線BL5に、それぞれ接続している状態であるとして省略した。なお、この部分の詳細については後述する。
次に、メモリセルM02に記録されたデータ(“0”か“1”)を読み出す際を例にして、半導体記憶装置1の動作を以下に説明する。メモリセルM02のデータを読み出す場合、まずワード線WL0に電圧(例えば3V)を印加する。これによりメモリセルM02はオン状態になる。次に、メモリセルM02のソースs1側のビット線BL2に接続される仮想グランド線VRGと、ドレインd1側のビット線BL3に接続されるカスコード回路2により、メモリセルM02にはドレイン―ソース間電流Ids(以下、単にIdsという)が流れる。Idsは、メモリセルM02が書き込み状態(以下PGM状態という)の時はしきい値が大きく、あまり流れず、消去状態(以下ERASE状態という)の時はしきい値が小さく、多く流れる。なお、ここで、ビット線BL1、BL4、BL6、…はフロート状態である。
ビット線BL5は、メモリセルM02からの電流の流出を防ぐためにプリチャージ回路4により充電され、メモリセルM02に接続されたビット線BL3と同電位になる。
ここで、読み出すメモリセルM02のドレインd1に接続されるビット線BL3と、充電するビット線BL5の間に、1本、フローティング状態のビット線BL4を挟むことで、ドレイン―プリチャージ間の電流を減らし読み出しマージンの減少を少なくすることができる。しかし、この場合、ビット線BL3とビット線BL5の間にあるフローティング状態のビット線BL4を、メモリセルM04を介して充電するため、読み出し時間中に十分に充電することができず、交流的に流れるドレイン―フローティング間の電流が大きくなり、かえって読み出しマージンが減少してしまうという問題がある。
そこで、さらに、ビット線BL4に接続される選択トランジスタSTを、外部からのプリチャージ信号によって、読み出し開始後一定時間のみオンにして、フロート状態のビット線BL4をプリチャージ回路4により充電し、ビット線BL3の電圧と、ビット線BL4を同電位にする。
一方、センスアンプ3では図示しないリファレンス回路に流れるリファレンス電流Iref(以下、単にIrefという)を電圧に変換したリファレンス信号と、カスコード回路2で、ビット線BL3に流れる電流Icを電圧に変換した入力信号とを比較し、Ic<Irefであれば、PGM状態で“0”と判断し、Ic>Irefであれば、ERASE状態で“1”と判断する。例えば、PGM状態で10μA、ERASE状態で20μAのIdsが流れるとすると、Irefを15μAとすることで、5μAのマージンをとって、“0”か“1”か、を判断できる。
上記のように、読み出しの際、選択したメモリセルM02のドレインd1とプリチャージ回路4と接続され充電されるビット線BL5との間に、フローティング状態のビット線BL4を設け、これを、プリチャージ回路4で読み出し開始後一定時間のみ充電することによって、メモリセルM02への電流の流れ込みまたは流出を防止することができ、読み出しマージンの減少を防止でき、隣接するメモリセルの記憶状態によらず、間違ったデータとして判断されることを防止できる。
なお、上記ではフローティング状態のビット線BL4をプリチャージ回路4の電流源で充電するとして説明したが、カスコード回路2と選択トランジスタSTとを接続して、カスコード回路2の電流源で、外部のプリチャージ信号より、一定時間、フローティング状態のビット線BL4を充電するようにしてもよい。
以下本発明の実施の形態の詳細を説明する。図2は本発明の実施の形態の半導体記憶装置の構成図である。また図3は、半導体記憶装置のメモリ部の構成図である。
以下、図2、3を用いて説明する。半導体記憶装置10は、電圧供給部11と、アドレス入力部12と、タイミング信号を生成するタイミング回路13と、アドレス入力部12で入力されたアドレスを選択するY方向デコーダ14及びX方向デコーダ15と、デジタルデータの記憶のためのメモリ部16と、メモリ部16に供給する電流源を有するカスコード回路17と、読み出しの際、後述するビット線BLnを充電するプリチャージ回路18と、メモリ部16に流れる電流と比較するためのリファレンス電流を流すリファレンス回路19と、メモリ部16に流れる電流とリファレンス回路19に流れる電流を比較するセンスアンプ20と、比較結果を出力する出力回路21とから構成される。
メモリ部16は、図3のように行列状に配列した複数のメモリセルMmn(mは0以上の自然数、nは1以上の自然数)を有し、メモリセルMmnのゲートに接続されたワード線WLm(mはメモリセルMmnのmと対応)と、ワード線WLmと交差し、メモリセルMmnのソースまたはドレインが接続されたビット線BLn(nはメモリセルMmnのnと対応)とにより配線されたメモリセルアレイを有する。
さらに、ビット線BLnに仮想グランド線VRG、ドレイン線DRL、プリチャージ線PRLのいずれと接続するかを選択する選択トランジスタSna、Snb、Snc(nはビット線BLnのnと対応し、1以上の自然数である)を有する。さらに、これら複数の選択トランジスタSna、Snb、Sncを動作させるための選択線SLna、SLnb、SLncを有し、選択線SLna、SLnb、SLncは、Y方向デコーダ14と接続される。また、ワード線WLmはX方向デコーダ15と接続される。さらに、ドレイン線DRLはカスコード回路17と接続され、プリチャージ線PRLはプリチャージ回路18と接続される。仮想グランド線VRGの電圧はグランドレベル(0V)となっている。
メモリセルMmnは、浮遊ゲートを有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)型FET(Field-Effect Transistor)や、浮遊ゲートの代わりにゲート絶縁膜に窒化膜などのキャリアトラップ層を含むことでビット情報を記憶するMISFETなど、1つのセルで多値の記憶が可能なMIS型FETなどの不揮発性のMOSメモリである。
以下、半導体記憶装置10の動作を説明する。はじめに、メモリセルMmnへの書き込み動作を説明する。ここではメモリセルM02への書き込みを例にとって説明する。
アドレス入力部12より入力されたアドレスに従って、メモリセルM02に書き込みを行う場合、X方向デコーダ15により、ワード線WL0に電圧が印加され、ワード線WL0にゲートが接続されている複数のメモリセルM0nはオンになる。
さらに、Y方向デコーダ14により、選択線SL2aに電圧が印加され選択トランジスタS2aがオンになる。これにより、メモリセルM02に接続されているビット線BL2は仮想グランド線VRGと接続し、グランドレベルとなる。また、同様にY方向デコーダ14により、選択線SL3bに電圧が印加され選択トランジスタS3bがオンになる。これにより、メモリセルM02に接続されているビット線BL3はドレイン線DRLと接続し、カスコード回路17により電圧が印加される。また、Y方向デコーダ14により、選択トランジスタS1a、S1b、S1c、S4a、S4b、S4c、S5a、S5b、S5c、・・・はオフの状態となり、ビット線BL1、BL4、BL5、・・・はフローティング状態となる。
なお、このときY方向デコーダ14により、ビット線BL2にドレイン線DRLを、ビット線BL3に仮想グランド線VRGを接続するようにしてもよい。ここで、メモリセルMmnとして浮遊ゲートタイプのMOS型FETを用いた場合、例えば、ドレイン電圧を5V、ゲート電圧を10Vとすると、チャネルホットエレクトロン注入などにより、メモリセルM02の浮遊ゲートに電子が注入され、しきい値Vthが上がり、PGM状態となる。
また、消去の際は、例えば、ドレイン電圧を5V、ゲート電圧−10V、ソースをフローティング状態とすると、トンネル酸化膜を通して電子が浮遊ゲートから抜け、しきい値Vthが下がりERASE状態となる。
次にメモリセルMmnの読み出し時の動作を説明する。メモリセルM02を読み出す場合について説明すると、前述した書き込み時の場合と同様に、ワード線WL0に電圧を印加してメモリセルM02をオンにし、ビット線BL2に仮想グランド線VRGを接続し、ビット線BL3にドレイン線DRLを接続する。ただしこのとき、ワード線WL0に印加する電圧は、例えば5Vで、ビット線BL3に接続するドレイン線DRLに印加する電圧は、例えば1Vである。
さらに、本発明の実施の形態では、従来技術と異なり、メモリセルM02の読み出しの場合、ビット線BL4はプリチャージ線PRLと接続せず、ビット線BL4は基本的にフローティング状態とする。その代わり、ビット線BL5を充電する。すなわち、選択線SL5cに電圧を印加して、選択トランジスタS5cをオンにし、メモリセルM04に接続されるビット線BL5を、プリチャージ線PRLと接続させる。ここで、ビット線BL5を、プリチャージ回路18の電流源で充電して、ビット線BL3、BL5を同電位にする。
さらに、フローティング状態であるビット線BL4を一定時間のみ、プリチャージ線PRLと接続させる。すなわち、Y方向デコーダ14により選択線SL4cに電圧を印加して、選択トランジスタS4cをオンさせ、ビット線BL4をプリチャージ線PRLと接続させ、プリチャージ回路18の電流源により充電して、ビット線BL3及びビット線BL5と同電位にする。
これにより、メモリセルM02や、隣接するメモリセルM03の記憶状態によらず、メモリセルM02のドレインd1側のビット線BL3からビット線BL4への電流Icの流出及びビット線BL4からビット線BL3への電流の流入を防止することができる。
図4は、読み出し時のタイムチャートである。図のように、まず、どのメモリセルMmnを読み出すかの内部アドレス指定が行われ、Y方向デコーダ14及びX方向デコーダ15によりメモリセルMmnの選択が行われる。例えば、メモリセルM02の選択が行われると、読み出しが開始する。
このとき、選択線SL2aにより選択トランジスタS2aがオンされて、ビット線BL2が仮想グランド線VRGに接続される。選択線SL3bにより選択トランジスタS3bがオンされて、ビット線BL3がドレイン線DRLに接続される。更に、選択線SL5cにより、選択トランジスタS5cがオンされて、ビット線BL5がプリチャージ線PRLに接続される。
読み出しの最初の部分、例えば、読み出しが図のように30nsの場合、その前半の10nsに、選択線SL4cにプリチャージ信号を送り、フローティング状態であったビット線BL4をプリチャージ線PRLと接続させ充電する。
ここで、ビット線BL3に流れる電流Icをカスコード回路17で電圧に変換し、リファレンス回路19から入力されるリファレンス信号と、センスアンプ20で比較して、メモリセルM02の記憶状態(“0”か“1”か)を判断する。
その際、センスアンプ20では、図4のように、例えば5nsの間ラッチし、出力回路21に判断結果(“0”か“1”か)を出力する。上記のように、読み出しの際、ドレインd1と充電されたビット線BL5間のフローティング状態にあるビット線BL4を、一定時間充電することで、メモリセルM02への電流の流れ込み及び流出を防止でき、センスアンプ20では、メモリセルM02及び隣接するメモリセルM03の記憶状態(PGM状態またはERASE状態)に関わらず、正しい値を読むことが可能である。
なお、上記であげた電圧や電流の値はあくまでも一例にすぎず、これに限定されることはない。また、上記では、フローティング状態のビット線BL4を、プリチャージ回路18の電流源で充電するとして説明したが、これに限定されることはなく、カスコード回路17の電流源により充電するようにしてもよい。すなわち、SL4bにプリチャージ信号を読み出しの一定時間入力して、選択トランジスタS4bをオンにしてドレイン線DRLと、ビット線BL4を接続させるようにしてもよい。
本発明の半導体記憶装置の概略の構成図である。 半導体記憶装置の構成図である。 半導体記憶装置のメモリ部の構成図である。 読み出し時のタイムチャートである。 従来の仮想グランド方式の不揮発性の半導体記憶装置の一部分の概略の構成図である。 従来の半導体記憶装置の一部分の概略の構成図であり、メモリセルのある記憶状態の組み合わせを示したものである。 従来の半導体記憶装置の一部分の概略の構成図であり、メモリセルのある記憶状態の組み合わせを示したものである。
1 半導体記憶装置
2 カスコード回路
3 センスアンプ
4 プリチャージ回路
VRG 仮想グランド線
ST 選択トランジスタ
WL0、WL1、… ワード線
BL1、BL2、BL3、BL4、BL5、BL6、… ビット線
M01、M02、M03、M04、M05、… メモリセル
M11、M12、M13、M14、M15、… メモリセル

Claims (9)

  1. 多値メモリセルを仮想グランド方式によってアクセスする不揮発性の半導体記憶装置において、
    行列状に配列された複数の前記多値メモリセルと、
    列方向の前記多値メモリセルのソースまたはドレインに接続される複数のビット線と、
    前記ビット線と交差し、行方向の前記多値メモリセルのゲートに接続される複数のワード線と、
    選択された前記多値メモリセルにデータ読み出し用の電流を供給する電流供給回路と、
    前記ビット線をプリチャージ電圧レベルに充電するプリチャージ回路とを備え、
    更に前記ビット線ごとに、
    前記ビット線と前記電流供給回路とを、前記ビット線の前記列方向における所定位置で接続する第1スイッチと、
    前記ビット線と前記プリチャージ回路とを、前記ビット線の前記列方向における所定位置で接続する第2スイッチとを備え、
    読み出しの際、選択された前記多値メモリセルに応じて、前記ドレインが接続される前記ビット線に対しては、前記第1スイッチが読み出し期間中導通し、前記ドレインが接続される前記ビット線を共有する第1の非選択多値メモリセルに隣接する第2の非選択多値メモリセルに接続される前記第1の非選択多値メモリセルと反対側の前記ビット線に対しては、前記第2スイッチが読み出し期間中導通し、前記第1の非選択多値メモリセルおよび前記第2の非選択多値メモリセルで共有する前記ビット線に対しては、前記第1スイッチが読み出し期間の初期段階で導通しその後非導通とされることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ビット線の前記列方向における所定位置は、前記ビット線の両端のうち、前記電流供給回路が配置されている側の端部であることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記電流供給回路は、前記ドレインを所定電位に維持して、前記選択された前記多値メモリセルに電流を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記電流供給回路は、カスコード回路であることを特徴とする請求項記載の半導体記憶装置。
  5. 読み出しの際、前記第1の非選択多値メモリセルと前記第2の非選択多値メモリセルとで共有する前記ビット線は、前記第1スイッチの非導通後は、フローティング状態であることを特徴とする請求項1乃至の少なくとも何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 読み出しの際、選択された前記多値メモリセル、前記第1の非選択多値メモリセル、および前記第2の非選択多値メモリセルの、ソースまたはドレインに接続されているビット線以外の前記ビット線は、フローティング状態に維持されることを特徴とする請求項1乃至の少なくとも何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記多値メモリセルは、ゲート絶縁膜にキャリアトラップ層を含むMOS型FETであることを特徴とする請求項1乃至の少なくとも何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  8. 行列状に配列された複数の多値メモリセルと、
    列方向の前記多値メモリセルのソースまたはドレインに接続される複数のビット線と、
    前記ビット線と交差し、行方向の前記多値メモリセルのゲートに接続される複数のワード線と、
    選択された前記多値メモリセルにデータ読み出し用の電流を供給する電流供給回路と、
    前記ビット線をプリチャージ電圧レベルに充電するプリチャージ回路と、
    前記ビット線と前記電流供給回路とを、前記ビット線の前記列方向における所定位置で接続する第1スイッチ、前記ビット線と前記プリチャージ回路とを、前記ビット線の前記列方向における所定位置で接続する第2スイッチ、および前記ビット線と仮想グランドとを、前記ビット線の前記列方向における所定位置で接続する第3スイッチを含んで構成されるスイッチング素子を前記ビット線ごとに備え、仮想グランド方式によって構成される不揮発性半導体記憶装置の電流制御方法であって、
    読み出しの際、
    選択された前記多値メモリセルのソース側でビット線に接続された前記第3のスイッチが読み出し期間中オンする第1ステップと、
    選択された前記多値メモリセルのドレイン側でビット線に接続される前記第1のスイッチが読み出し期間中オンする第2ステップと、
    選択された前記前記多値メモリセルとビット線を共有する第1の非選択多値メモリと前記第1の非選択多値メモリセルに隣接する第2の非選択多値メモリとで共有するビット線に接続された第1のスイッチが読み出し期間の初期段階でオンする第3ステップと、
    前記第2の非選択多値メモリセルに接続される前記第1の非選択多値メモリセルと反対側のビット線に接続された第2のスイッチが読み出し期間中オンする第4ステップと
    記第1の非選択多値メモリと前記第2の非選択多値メモリとで共有するビット線の電位が、選択された前記多値メモリセルのドレイン側で接続されたビット線の読み出し電位と、同電位になった後に、前記第1の非選択多値メモリと前記第2の非選択多値メモリで共有するビット線に接続された前記第1のスイッチをオフする第5ステップとを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の電流制御方法。
  9. 前記請求項に記載された不揮発性半導体記憶装置の電流制御方法において、
    前記電流供給回路と直列に接続され、前記多値メモリセルの記憶状態を判断するセンスアンプを有することによって、
    更に、選択された前記多値メモリセルのドレイン側のビット線に接続される前記第1のスイッチをオンした状態であって、かつ前記第2の非選択多値メモリセルに接続される前記第1の非選択多値メモリセルと反対側のビット線に接続された第2のスイッチをオンした状態で、
    選択された前記多値メモリに記憶されたデータ情報が前記センスアンプにより読み出しされる第6ステップを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の電流制御方法。
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