JP4602609B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機と室外機とから構成される空気調和機に係り、特に、室内機において居室の清浄度の状況を表示する表示部構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内機と室外機とから構成される空気調和機が多用されている。室内機においては、本体に吸込み口および吹出し口を備え、本体内部には熱交換器と送風機などが収容される。
【0003】
上記本体の前面下部もしくは前面一側部には表示部が設けられていて、室内機外に付属されるワイヤレスのリモートコントローラ(以下、リモコンと称する)から送信される赤外線信号による運転開始や運転終了の指令、使用者が設定した室温や風量、風向、さらにその他の運転に係る内容等を表示する。
【0004】
また、従来から、本体に設けられる吸込み口に対向してフィルタが配置され、本体内に吸込まれる室内空気に混在する塵埃を捕捉するようになっている。近時は、熱交換器の前面に電気集塵機が配置されたものがあり、上記フィルタを通過した塵埃を完全に捕捉する。
【0005】
あるいは、吹出し口の近傍にマイナスイオン発生器が取付けられた室内機もある。このマイナスイオン発生器は、両端が尖った金属製の針と、この針に負の所定の高電圧を印加する高電圧電源を備えて構成される。
【0006】
上記針は、一方の針先が吹出し口から居室方向に向けられ、他方の針先は上記送風機方向に指向するよう設けられる。この針に高電圧電源から負の高電圧を印加すると、居室方向に向けた針の先端からマイナスイオンが放射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、単なる冷房、暖房、除湿などの冷凍サイクル運転ばかりでなく、熱交換空気の清浄化を促進して、健康的でかつ快適な空気調和をなす空気調和機が提供されるようになった。
【0008】
そして、上記表示部においても、リモコンからの送信にもとづく運転条件の表示とともに、居室の清浄度(もしくは汚れ具合)の状況を時々刻々と表示することが求められている。
【0009】
この場合、たとえば、ランプなどの発光体を多数本直状に並べ、発光体の点灯数によって清浄度(もしくは汚れ具合)を表現する手段がある。あるいは、反射手段としてのプリズムの一側端に沿って発光体を配置し、この発光体の発光部をプリズムに向けて発光し、プリズムで反射させることにより清浄度(もしくは汚れ具合)を表現する手段がある。
【0010】
しかしながら、多数本の発光体を並べて点灯する構造では、スペース的に大きなものとなるばかりでなく、制御が複雑であり、コストに悪影響を及ぼしてしまう。
【0011】
また、プリズムの一側端に発光体を配置する場合は、発光体の発光部をプリズムの側端面に対向させるため、基板に接続された発光体のリード脚部を90°折り曲げる作業が必要であり、手間がかかってコストに悪影響を与える。
【0012】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、居室の清浄度状況を表示するにあたって、発光体の必要本数が少なくてすみ部品点数の低減を得るとともに、製作組み立てに手間がかからず、コストへの影響が少なくてすむ表示部を備えた空気調和機を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するため本発明は、空気調和機本体と、この空気調和機本体の前面に設けられ、居室の清浄度状況を表示する表示部とを具備した空気調和機において、上記表示部は、互いに離間した位置で、軸心が配線基板に対して垂直に接続され、それぞれが輝度調整自在であり、一方が居室の清浄度を表現する色を発光し、他方が居室の汚れ具合を表現する色を発光する第1の発光体および第2の発光体と、これら第1の発光体と第2の発光体と対向する両側端部に斜めに削成された傾斜反射部が設けられ、これら傾斜反射部相互間の一部に反射表示面が形成され、この反射表示面と対向する面にローレット加工されたローレット面が設けられ、上記第1の発光体と第2の発光体の光をそれぞれと対向する上記傾斜反射部により上記ローレット面に反射させ、ローレット面で乱反射状態に光らせて上記反射表示面で表示させる反射体と、上記第1の発光体と第2の発光体の輝度を制御して、上記反射体における発光領域の境目の位置変動により居室の清浄度の変化を認識させる制御手段とを具備した。
【0019】
このような課題を解決する手段を採用することにより、発光体の必要本数が少なくてすみ部品点数の低減を得るとともに、製作組み立てに手間がかからず、コストへの影響が少なくてすむ。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、空気調和機を構成する室内機の外観の斜視図である。
ユニット本体(空気調和機本体)1は、上下方向に対して幅方向が極端に長い横長状をなし、その前面は手前側に湾曲して突出している。
【0021】
ユニット本体1の前面を構成する前面パネル1aの一部は、図示しない開閉駆動機構に支持されていて、運転停止時においては図のように他のパネルと同一平面をなすが、運転時には手前側に突出するよう制御される。
【0022】
ユニット本体1上部には、上部吸込み口が設けられ、ユニット本体1前部には上記前面パネル1a一部によって開閉される前部吸込み口(いずれも図示しない)が設けられる。
【0023】
ユニット本体1の前面パネル1a下部には、半透明材からなる化粧板2がユニット本体1の幅方向に亘って設けられていて、後述するように構成される表示部3を覆っている。
【0024】
さらに、化粧板2の下部側には、2枚の吹出しルーバー4a,4bによって開閉される図示しない吹出し口が設けられる。各吹出しルーバー4a,4bは、吹出し口から吹出される熱交換空気の吹出し方向を設定する。
【0025】
なお、上記吹出し口の近傍部位には、マイナスイオン発生器が設けられていて、吹出し口から吹出される熱交換空気にマイナスイオンを混在させて居室に案内するようになっている。
【0026】
図2は、上記前面パネル1aおよび化粧板2をユニット本体1から取外して室内機内部を示す斜視図である。
ユニット本体1のほぼ中央部に電気集塵機5が見えている。この電気集塵機5は、荷電側電極と集塵側電極とから構成されていて、荷電側電極は空気中の塵埃に電荷を与え、そのあと集塵側電極において電荷を与えられた塵埃を引きつけ、塵埃を除去するようになっている。
【0027】
上記電気集塵機5は、熱交換器6の前面側に配置されていて、電気集塵機5の下部および図の左側部位には、熱交換器6の一部が見えている。この熱交換器6は、前側熱交換器部と後熱交換器部とから構成され、側面視で逆V字状をなす。
図で見えるのは、前側熱交換器部の一部であり、後側熱交換器部は前側熱交換器部と電気集塵機5に隠れて全く見えない。
【0028】
また、上記電気集塵機5の図の右側部位には、二方弁カバー7が並設配置されている。この二方弁カバー7は、熱交換器6を構成する前側熱交換器部と後熱交換器部との接続配管に設けられる二方弁をカバーするためのものである。
【0029】
上記二方弁カバー7のさらに側方部位には、電気部品を収容する電気部品箱8が設けられる。電気部品箱8内の電気部品は、電気集塵機5を制御する部品や、熱交換器6の前後側熱交換器部間に配置される送風機を駆動制御する部品や、表示部3を制御するための部品ほかである。
【0030】
つぎに、上記表示部3について詳述する。
図3は、表示部3の一部を省略して示す正面図であり、図4は、その一部の断面図であるとともに、表示部3に係る電気回路を概略的に示す図である。
【0031】
上記ユニット本体1の一部を構成する電気部品ベース9に対して、適宜な手段をもって配線基板10が取付けられている。この配線基板10には、必要な電気回路がプリント配線され、各種の電気部品が取付けられている。
【0032】
上記電気部品の一つに、第1の発光体である第1のLED11と、第2の発光体である第2のLED12が、互いに一直線上に沿って離間し、対向して配置される。ここでは、図の左側を第1のLED11とし、右側を第2のLED12とする。
【0033】
具体的には、各LED11,12のリード脚部が配線基板10に挿入され、そのままはんだ付けされる。したがって、各LED11,12の軸心が配線基板10に対して垂直姿勢になり、先端の発光部aが配線基板10から突出する。
【0034】
たとえば、第1のLED11は青色を発光する。この青色は、居室の清浄度を表現するものと設定する。第2のLED12はオレンジ色を発光する。このオレンジ色は、居室の塵埃量を表現するものと設定する。
【0035】
このような第1、第2のLED11,12は、カバー体であるプリズムカバー13によって覆われる。このプリズムカバー13は、光の反射性の高い色(たとえば、白色)の合成樹脂材からなり、両側部に爪部14,14が突設される。それぞれの爪部14は、上記配線基板10に設けられる取付け用孔15に装着される。
【0036】
さらに、プリズムカバー13の爪部14の基端内側に、第1のLED11と第2のLED12をそれぞれ収容する収容部16が形成される。収容部16相互間には、プリズム支持部17が形成されていて、ここに反射体であるプリズム20が支持されている。
【0037】
上記プリズム支持部17の前面は、ほとんど大部分が開口していて、上記プリズム20の端面に沿って設けられる段部21が開口部18に嵌め込まれる。したがって、プリズム20の段部21前面が開口部18から露出していて、以下、この段部前面を反射表示面22と呼ぶ。
【0038】
上記プリズム20の左右両側部表面は斜めに削成される傾斜反射部23となっていて、上記プリズムカバー13にも、上記傾斜反射部23に沿う傾斜面17aが形成されている。プリズム20は、上記収容部16の内側に形成されるプリズム支持部17の突部面19に支持される。
【0039】
第1、第2のLED11,12を収容するプリズムカバー13の収容部16は、上記開口部18両側端から所定間隔dを存した位置の外側になるよう設計されている。なお説明すれば、収容部16に対向して傾斜反射部23と傾斜面17aが位置し、この内側にプリズム段部21と開口部18とがある。
【0040】
上記プリズム支持部17の突部面19に支持されるプリズム20の一面、すなわち反射表示面22と対向する面は、多数の細かい溝を長手方向とは直交する方向に平行に設けた、いわゆるローレット加工がなされていて、以下、この面をローレット面24と呼ぶ。
【0041】
ローレット面24の存在により、プリズム20内に入った光を乱反射状態で反射表示面22に反射するようになっていて、少なくともプリズム20における入射光量に対して反射光量の減少がない。
【0042】
このようなプリズムカバー13の表面は、ベース体25によって覆われる。ベース体25は、たとえば黒色で不透明の遮光性素材からなり、プリズムカバー13の爪部14を除く全外周面に亘って嵌め込まれる。
【0043】
上記第1のLED11および第2のLED12は、後述するように、制御部30からの信号を受けて発光量(以下、輝度と言う)が増減するように制御される。
【0044】
上記制御部30は、たとえばマイナスイオン発生器の近傍に取付けられる検知手段であるガスセンサ31から信号を受け、その検知信号に基づいて演算をなし、各LED11,12に対する輝度制御信号を送るようになっている。
【0045】
図5は、プリズム20を取付けたプリズムカバー13の斜視図である。
プリズムカバー13は、上記爪部14が形成される第1のカバー13Aと、この第1のカバー13AといわゆるP−Pヒンジ(以下、ヒンジ部と言う)26を介して一体に連結される第2のカバー13Bとから構成される。
【0046】
第1のカバー13Aには上記プリズム20の段部21が嵌め込まれる開口部18が設けられ、かつローレット面24を除く周面がこのカバー13Aに嵌め込まれる。
【0047】
ヒンジ部26を介して第2のカバー13Bを第1のカバー13Aに嵌め込むことにより、第2のカバー13Bの突部面19がプリズム20のローレット面24に当接し、プリズム20を支持する。すなわち、表示部3として組立てられる前の第2のカバー13Bが、表示部3として組立てられた状態で上記プリズム支持部17に変ることになる。
【0048】
実際の組み立て工程として、図5に示すように、第1のカバー13A内にプリズム20を嵌め込んだあと、第2のカバー13Bを第1のカバー13Aに嵌め込み、プリズムカバー13内にプリズム20を支持する。
【0049】
つぎに、図6に示すように、プリズムカバー13にベース体25を嵌め込む。
プリズム20の反射表示面22のみが露出し、プリズムカバー13の爪部14を除く外周面全てがベース体25で覆われる。
【0050】
この状態で、ベース体25を上記電気部品ベース9に取付けられる配線基板10に対向する。配線基板10には、既に、第1、第2のLED11,12や、表示灯類28、その他の電気部品29が接続され、かつ各LEDの近傍位置には上記取付け用孔15が設けられている。
したがって、上記プリズムカバー13の爪部14を配線基板10の取付け用孔15に対向し、爪部14を取付け用孔15に挿着する。
【0051】
図7に示すように、配線基板10にプリズム20とプリズムカバー13を覆うベース体25が取付けられる。プリズムカバー13の各収容部16に、各LED11,12が収容されることになる。
【0052】
図8は、最終の製品状態を示していて、さらに、上記表示灯類28を別のカバーbで覆うとともに、その他の電気部品29および配線基板10の一部を必要に応じて別のカバーcで覆っている。
【0053】
このようにして構成される空気調和機の室内機であって、運転停止時は前面パネル1aが前部吸込み口を閉成していて、この吸込み口からユニット本体1内部に塵埃の侵入はない。吹出し口も2枚の吹出しルーバー4a,4bによって閉成されている。
【0054】
リモコンの運転スイッチをオンに切換えると、開閉駆動機構が作動して前面パネル1aを手前側に移動させるので、前部吸込み口が開放される。室内空気は、上部吸込み口と前部吸込み口からユニット本体1内に導かれ、エアーフィルタを通過して室内空気に含まれる塵埃が捕捉される。
【0055】
上記電気集塵機5が作用して、エアーフィルタで捕捉されなかった塵埃を完全に捕捉する。したがって、清浄化した空気が熱交換器6に導かれ、熱交換作用が行われる。
【0056】
熱交換した空気は、吹出し口から吹出しルーバー4a,4bに案内されて室内へ吹出され、効率のよい空気調和運転がなされる。
空調運転を終了させるためリモコンの運転スイッチをオフにすると、圧縮機と送風機および電気集塵機5の運転が停止し、かつ開閉駆動機構は前面パネル1aを後退移動させて前部吸込み口が閉成する。
【0057】
ガスセンサ31は、マイナスイオン発生器から発生するマイナスイオン量を検知し、この検知信号にもとづいて制御部30が演算し、各LED11,12に制御信号として送る。
【0058】
制御部30からの制御信号にもとづいて、上記第1のLED11および第2のLED12は発光し、この光をプリズム20が反射して反射表示面22において表示する。
【0059】
マイナスイオンの発生量が大であるときは、塵埃量が少なく汚れ具合が小であり、清浄度が高い場合であり、マイナスイオンの発生量が小であるときは、塵埃量が多くて汚れ具合が大であり、清浄度が低い場合である。
【0060】
上述したように、第1のLED(青色)11は清浄度を表し、第2のLED(オレンジ色)12は汚れ具合を表すように設定している。また、プリズム20の長手方向の全長を100(%)として、それぞれの状態を割合で表す。
【0061】
たとえば、居室の清浄度が50(%)であるときは、第1のLED11と第2のLED12の輝度が全く同一であり、プリズム反射表示面22のほとんど真中の位置に青色とオレンジ色との境目がくる。
【0062】
居室の清浄度が上がり、汚れ具合が下がれば、青色とオレンジ色の境目が右側(第2のLED12)側に移動して、青色領分が大になる。逆に、汚れ具合が上がり、清浄度が下れば、青色とオレンジ色の境目が左側(第1のLED11)側に移動して、オレンジ色領分が大になる。
したがって、居室にいる居住人は、表示部3に表示される左右両側で光る各色の領域から、居室の現在の清浄度(すなわち、汚れ具合)を知り、各色の境目の移動から清浄度の変動状況を知ることができる。
【0063】
上記制御部30は、各LED11,12に対する輝度調整を、各LEDに対する駆動電流の制御によって行うこととする。さらに述べれば、各LED11,12の発光量を相対的に制御する手段を備えた制御部30によって輝度調整が行われる。
【0064】
たとえば、各LED11,12に対する通電量のデューティ制御により輝度調整が行われる。デューティ制御自体は、回路にスイッチング素子を備えて1サイクルでのオフに対するオンの割合を調整することにより、通電量を変更する周知の制御である。このような制御によれば、アナログ的な表示が可能となり、認識し易い利点がある。
【0065】
また、各LED11,12を配線基板10に垂直な方向に取付け、これらの先端発光部aは配線基板10と平行に取付けられるプリズム20の両側端部に対向するよう配置した。
【0066】
すなわち、LED11,12のリード脚部を配線基板10に設けられる接続用孔に挿入するだけでよく、特にリード脚部を折り曲げる工程が不要であり、そのままの状態で取付けが可能で、手間がかからずにすみ製造性がよい。
【0067】
各LED11,12の発光部aは、プリズム20の両側部に形成される傾斜反射部23と対向しているので、LED11,12とプリズム20とが垂直に対向していても、プリズム20での発光には何らの支障もない。
【0068】
プリズム20では、傾斜反射部23からの光をローレット面24で受けて反射し、反射表示面22から発光させる。このようなローレット面24の存在により、LED11,12の輝度を増大させて、認識性の向上を得られる。
【0069】
各LED11,12の収容部16位置から所定間隔を存した内側に、プリズム20の反射表示面22の両側端が位置するように設計している。換言すると、プリズム20の反射表示面22側端よりも外側にLED11,12の収容部16がある。
【0070】
居住者にとって、プリズム20の反射表示面22は確認できるが、各LED11,12の存在はベース体25に遮蔽されて認識できず、反射表示面22における光量が確保される。
【0071】
プリズム20の周面および裏面を覆うプリズムカバー13として、PPなどの合成樹脂材からなり、第1のカバー13Aと第2のカバー13Bとをヒンジ部26を介して一体成形したから、光の反射が必要なLED11,12の外周や、プリズム20の傾斜反射部23およびローレット面24などを一部品でカバーすることができ、部品管理と取付け作業性の向上を得られる。
【0072】
プリズムカバー13を光の反射性の高い素材で形成し、さらにプリズムカバーの外面を遮光性素材からなるベース体25で覆うようにしたから、プリズム20の反射表示面22だけがより明るくなり、表示部3以外に光が漏れることがなく、認識性の向上を得られる。
【0073】
このような表示部3の外側を半透明材からなる化粧板2で覆っている。したがって、表示部3のLED11,12が点灯しない消灯時においては、プリズム20の反射表示面22が化粧板2によって見えずにすむ。
【0074】
LED11,12の点灯時は、プリズム20の反射表示面22を半透明の化粧板2を介して見ることになり、反射表示面22の存在がより際立つものとなり、認識性が向上して、消灯時との差が明確になる。
【0075】
なお、第1、第2の発光体11,12として、LEDを用いたが、これに限定されるものではなく、たとえば白熱ランプなど、輝度調整が自在な発光体であれば全て適用できる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、居室の清浄度状況を表示するにあたって、発光体の必要本数が少なくてすみ部品点数の低減を得るとともに、製作組み立てに手間がかからず、コストへの影響が少なくてすむ表示部を備えることができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、空気調和機の室内機の外観斜視図。
【図2】同実施の形態を示す、室内機内部の斜視図。
【図3】他の実施の形態を示す、表示部の一部を省略して示す正面図。
【図4】同実施の形態を示す、表示部の断面図。
【図5】同実施の形態を示す、カバー体の斜視図。
【図6】同実施の形態を示す、表示部の組み立てを説明する図。
【図7】同実施の形態を示す、組み立てられた表示部の斜視図。
【図8】同実施の形態を示す、表示部周辺の最終組み立てを説明する図。
【符号の説明】
1…ユニット本体(空気調和機本体)、
3…表示部、
11…第1のLED(第1の発光体)、
12…第2のLED(第2の発光体)、
20…プリズム(反射体)、
30…制御部(制御手段)、
31…ガスセンサ(検知手段)、
24…ローレット面、
13…プリズムカバー(カバー体)、
13A…第1のカバー、
13B…第2のカバー、
26…ヒンジ、
25…ベース体、
2…化粧板。
Claims (1)
- 空気調和機本体と、
この空気調和機本体の前面に設けられ、居室の清浄度状況を表示する表示部とを具備した空気調和機において、
上記表示部は、
互いに離間した位置で、軸心が配線基板に対して垂直に接続され、それぞれが輝度調整自在であり、一方が居室の清浄度を表現する色を発光し、他方が居室の汚れ具合を表現する色を発光する第1の発光体および第2の発光体と、
これら第1の発光体と第2の発光体と対向する両側端部に斜めに削成された傾斜反射部が設けられ、これら傾斜反射部相互間の一部に反射表示面が形成され、この反射表示面と対向する面にローレット加工されたローレット面が設けられて、上記第1の発光体と第2の発光体の光をそれぞれと対向する上記傾斜反射部により上記ローレット面に反射させ、ローレット面で乱反射状態に光らせて上記反射表示面で表示させる反射体と、
上記第1の発光体と第2の発光体の輝度を制御して、上記反射体における発光領域の境目の位置変動により居室の清浄度の変化を認識させる制御手段と
を具備したことを特徴とする空気調和機。
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