JP4598706B2 - 血液初流採取装置 - Google Patents

血液初流採取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4598706B2
JP4598706B2 JP2006092460A JP2006092460A JP4598706B2 JP 4598706 B2 JP4598706 B2 JP 4598706B2 JP 2006092460 A JP2006092460 A JP 2006092460A JP 2006092460 A JP2006092460 A JP 2006092460A JP 4598706 B2 JP4598706 B2 JP 4598706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
tube
collection device
blood collection
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006092460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007260304A (ja
Inventor
愛己 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2006092460A priority Critical patent/JP4598706B2/ja
Publication of JP2007260304A publication Critical patent/JP2007260304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4598706B2 publication Critical patent/JP4598706B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、血液初流採取装置に関する。
通常、血液を採取するには、チューブを介して、採血針から血液バッグ(採血バッグ)に血液を採取する採血器具を用いる。この採血器具としては、例えば特許文献1に記載された採血器具(採血用器具)が知られている。
この採血器具は、前記特許文献1の図1等に示されているように、採血バッグ10と、採血針152と、これらに接続されたチューブ15とを有している。チューブ15の途中には、分岐コネクタ92が設けられ、分岐コネクタ92には、チューブ91の一端が接続されている。チューブ91の他端には、血液(採血初流)を一時的に収納する初流バッグ20が接続されている。なお、ここでの符号は、特許文献1における符号である。
この採血器具では、初流バッグ20内に採血初流を回収する場合、操作者(医師や看護師)が採血量を確認しつつクレンメ操作等を行う必要があり、採血初流の採取時に供血者のケアを十分行うことができないという問題がある。
また、供血者に採血針152を穿刺した後、十分な採血速度を確保できているか否か、すなわち穿刺異常があったか否かを確認する手段がなかった。
特開2001−17539号公報
本発明の目的は、採血初流を採取する間も、供血者のケアを十分に行い得る血液初流採取装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) ケーシングと、
一端側に採血針が接続された第1のチューブと、該第1のチューブの他端側に接続された採血容器と、前記第1のチューブの途中から分岐部を介して分岐した第2のチューブと、該第2のチューブに接続され、前記採血容器に採血する前の採血初流を導入し、貯留する小バッグとを有する採血器具の前記小バッグを保持する保持部と、
前記小バッグ内に貯留する血液量を検出する血液量検出手段と、
前記第2のチューブを閉塞し得る圧閉手段と、
前記圧閉手段の作動を制御する機能を有する制御手段とを備える血液初流採取装置であって、
前記採血器具の前記採血容器が設置される減圧室および報知手段を備え、前記減圧室内を減圧することにより前記採血容器に全血血液を採血する採血装置に、当該血液初流採取装置が接続ケーブルで接続され、当該血液初流採取装置は、前記採血装置を介して電力が供給されるように構成されており、
前記制御手段は、前記血液量検出手段により、予め設定した量の血液が前記小バッグ内に貯留したことが検出された場合、前記圧閉手段により、前記第2のチューブの流路を閉塞するように制御するとともに、前記血液量検出手段により、所定時間内に、予め設定した量の血液が前記小バッグ内に貯留したことが検出されない場合、前記報知手段に異常を報知させるように構成されていることを特徴とする血液初流採取装置。
(2) 前記血液量検出手段は、前記小バッグ内に貯留する血液の重量を測定する重量センサで構成されている上記(1)に記載の血液初流採取装置。
(3) 前記小バッグは、その縁部に貫通孔が形成されており、
前記保持部は、前記重量センサに接続され、前記貫通孔に挿通されるフックで構成されている上記(2)に記載の血液初流採取装置。
(4) 前記小バッグ内に採取する血液の量を設定する採取血液量設定手段を備える上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の血液初流採取装置。
(5) 前記採血容器と前記分岐部との間の位置における前記第1のチューブの流路を開閉可能な開閉手段を備える上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の血液初流採取装置。
) 前記ケーシングを支持する支持手段を備える上記(1)ないし()のいずれかに記載の血液初流採取装置。
) 前記採血器具は、血液バッグシステムである上記(1)ないし()のいずれかに記載の血液初流採取装置。
本発明によれば、採血開始直後から、供血者のケアを十分に行うことができ、供血者の高い安全性を確保することができる。
また、血液量検出手段により、予め設定した量の血液が小バッグ内に貯留したことが検出された場合、採血初流の採取を終了するよう構成することにより、採血初流の採取量の適正化を図ることができる。
また、血液量検出手段により、所定時間内に、予め設定した量の血液が小バッグ内に貯留したことが検出されない場合、異常を報知手段に報知させるよう構成することにより、操作者は、供血者に対する穿刺異常等を知ることができる。
このようなことから、操作者の負担が増大するのを防止して、供血者の安全性の向上を図ることができる。
以下、本発明の血液初流採取装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の血液初流採取装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す血液初流採取装置の正面図、図3は、図1に示す血液初流採取装置における固定部の斜視図、図5は、図1に示す血液初流採取装置が保持する採血器具の平面図、図6は、図5に示す採血器具における封止部材の構成例を示す縦断面図、図7は、図5に示すサンプリングポートの先端部および減圧採血管を示す縦断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図7中(図4も同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1、図2および図5中の右側を「右」または「右方」、左側を「左」または「左方」と言う。
図1に示す血液初流採取装置100は、採血器具1が備える初流バッグ(小バッグ)20を保持し、初流バッグ20内に採血初流を採取する際に用いられるものである。
まず、血液初流採取装置100を説明する前に、採血器具1について説明する。
図5に示すように、採血器具1は、採取された血液(または血液成分)を収納する採血バッグ(採血容器)10を有している。
採血バッグ10は、例えばポリ塩化ビニルのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部12において、融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋状としたバッグ本体11を有している。
このバッグ本体11のシール部12で囲まれる内側の部分に、採取された血液が収納される血液収納部13が形成されている。なお、採血バッグ10は、赤血球を保存する赤血球バッグとして兼用されることもあり、その場合には、血液収納部13には、最終的に濃厚赤血球が収納、保存される。
バッグ本体11の上部には、ピールタブにより開封可能に封止された2つの開口部14、14が形成され、また、一方の開口部14の側部には、排出口18が形成されている。この排出口18には、封止部材(連結部材)17を介してチューブ61の一端が接続されている。封止部材17としては、後述する封止部材93と同様の構成のものを用いることができる。
図示されていないが、チューブ61の他端側には、例えば、血漿バッグ、バフィーコートバッグ、血小板バッグ、赤血球保存液入りバッグ等の1または2以上のバッグが設けられていてもよい。すなわち、採血器具1がバッグ連結体(血液バッグシステム)を構成してもよい。
また、採血バッグ10の代わりに、血液を所定の成分に分離する血液分離器(採血容器)が設けられていてもよい。すなわち、採血器具1が血液成分採取回路を構成してもよい。血液分離器には、1または2以上のバッグ等が接続されており、所定の血液成分を採取するように構成されている。すなわち、血液バッグシステムの代わりに、例えば、特開2005−52184号公報、特開2005−199055号公報に記載されているような血液成分採取回路が構成されていてもよい。
また、必要に応じて、前述した封止部材17、排出口18、チューブ61等は、省略することもできる。
さらに、バッグ本体11の上部には、血液収納部13に連通するよう可撓性を有するチューブ(第1のチューブ)97の一端(他端側)が接続されている。なお、以下、採血バッグ10(バッグ本体11)と分岐コネクタ92とを接続するチューブ97をチューブ15と言う。また、分岐コネクタ92と採血針151とを接続するチューブ97をチューブ94と言う。したがって、チューブ97は、チューブ15とチューブ94とにより構成されていると言うことができる。
すなわち、バッグ本体11の上部には、血液収納部13に連通するよう可撓性を有するチューブ15の一端が接続されている。
また、チューブ15の他端には、二股に分岐する分岐コネクタ(分岐部)92が設けられている。すなわち、チューブ15の他端が分岐コネクタ92の第3のポート923に接続されている。
分岐コネクタ92の第1のポート921および第2のポート922には、それぞれ、チューブ94の一端およびチューブ(第2のチューブ)91の一端が接続されている。
チューブ94の他端(チューブ97の一端側)には、採血針151が装着(接続)されている。この採血針151は、針体152と、針体152とチューブ94とを接続するハブ153とで構成され、使用前には、針体152がキャップ154で被包されている。
このように、採血器具1では、分岐コネクタ92を介して、チューブ15、91、94がそれぞれ、3方向に延出している(図5参照)。
ここで、図示の分岐コネクタ92は、ト字管であるのに限定されず、例えば、Y字管、T字管や、ト字管、Y字管の向きを逆にしたもの等であってもよい。
また、分岐コネクタ92と採血バッグ10との間のチューブ15には、封止部材93が設けられている。この封止部材93は、好ましくは分岐コネクタ92の近傍に配置される。封止部材93の構成については、後に詳述する。
なお、採血器具1には、封止部材93が設けられていなくてもよい。この場合には、後述するように、血液初流採取装置100の第2のクランプ部145により、チューブ15の流路を開閉する操作を行うように構成されている。
採血器具1は、採血針151から採取した血液を導入し、一時的に収納(貯留)する(採血初流(血液初流)を採取する)小バッグ(以下、「初流バッグ」と言う)20を有している。この初流バッグ20により、採血バッグ10に採血する前の採血初流を確実に採取することができる。
初流バッグ20は、例えばポリ塩化ビニルのような軟質樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部22において、融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋状としたバッグ本体21を有している。
このバッグ本体21のシール部22で囲まれる内側の部分に、収納部23が形成されている。
また、シール部22のチューブ91側(上流側)の部分には、チューブ91を介して一対の貫通孔201が形成されている。すなわち、初流バッグ20の縁部に、2つの貫通孔201が形成されている。
バッグ本体21の一方の端部(図5中左側の端部)には、収納部23に連通するよう前記チューブ91の他端(分岐コネクタ92と反対側)が接続されている。
バッグ本体21の他方の端部(図5中右側の端部)には、収納部23に連通するよう可撓性を有するチューブ96の一端が接続され、このチューブ96の他端(端部)には、サンプリングポート(コネクタ)71が接続されている。サンプリングポート71の構成については、後に詳述する。
また、チューブ96の途中、すなわち、初流バッグ20とサンプリングポート71との間には、封止部材17や封止部材93とほぼ同様の構成の封止部材98が設けられている。
また、チューブ91の途中には、クレンメ(クランプ部材)95が設けられている。これにより、初流バッグ20への血流の流れを遮断することができ、すなわち、チューブ91を閉塞することができる。なお、初流バッグ20に血液を収納するときには、クレンメ95は、開放状態になっており、チューブ91の流路が開いている。また、このクレンメ95は、必要に応じて設けるようにすればよく、省略してもよい。
また、前述した採血バッグ10内には、予め抗凝固剤が入れられていることが好ましい。この抗凝固剤は、通常液体であり、例えば、ACD−A液、CPD液、CPDA−1液、ヘパリンナトリウム液等が挙げられる。これらの抗凝固剤の量は、予定採血量に応じた適正な量とされる。
また、採血バッグ10のシート材の構成材料としては、特に限定されず、例えば、軟質ポリ塩化ビニルまたは軟質ポリ塩化ビニルを主とする材料が好ましい。
また、初流バッグ20のバッグ本体21の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前記採血バッグ10におけるシート材と同様のものを用いることができる。採血バッグ10におけるシート材と同様のものを用いた場合には、用意するシート材の種類が少なくなり、製造上有利である。
また、チューブ15、61、91、94、96の構成材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニルまたはこれを主とする材料が好ましい。
次に、封止部材17、93および98の構成について説明する。なお、各封止部材17、93および98の構成は、ほぼ同様であるので、代表的に封止部材93を説明する。
図6に示すように、封止部材93は、例えば軟質ポリ塩化ビニルのような可撓性を有する樹脂により構成された短チューブ930と、この短チューブ930内に液密に嵌入され、中実柱状部932によりその一端が閉塞された筒体931とで構成されている。
短チューブ930の図6中上端部には、チューブ15の一端(端部)が液密に接続され、短チューブ930の図6中下端部には、分岐コネクタ92の第3のポート923が液密に接続されている。
筒体931の外周には、薄肉で脆弱な破断部933が形成されている。手指等により短チューブ930の外部から短チューブ930ごと中実柱状部932を折り曲げて破断部933を破断し、中実柱状部932を分離する。これにより、前記中実柱状部932で閉塞(遮断)されていた状態のチューブ15と分岐コネクタ92(チューブ94)とが開通する。
筒体931の構成材料としては、特に限定されず、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル等の硬質材料が挙げられる。
また、中実柱状部932の図中上方は、くさび形状をなし、その上端部(頂部)934は、幅方向の寸法が筒体931の外径より小さく、チューブ15の内径より大きい寸法とされ、中実柱状部932の破断分離後に中実柱状部932がチューブ15を閉塞しないような構成とするのが好ましい。さらに、図示のごとく、中実柱状部932の上端部934には、血液の流通を促進する溝935を設けてもよい。
次に、サンプリングポート71の構成について説明する。なお、以下の説明では、図7中の右側を「先端」、左側を「基端」と言う。
同図に示すように、サンプリングポート71は、穿刺部73と、ホルダー82とで構成されている。
穿刺部73は、先端に鋭利な針先を有する中空針84と、中空針84の基端部に固着されたハブ841と、中空針84を被包するゴム鞘842と、ハブ841が装着される管状のアダプタ88とで構成されている。
アダプタ88は、コネクタ89の基端部(端部)に接続されている。このアダプタ88を介して、中空針84とコネクタ89とが連通する。
コネクタ89は、封止部材98を介して、チューブ96に接続されている。
ホルダー82は、有底筒状をなす部材で構成されている。このホルダー82は、中空針84と同心的に、基端部821がアダプタ88に接合されている。
図7に示すように、サンプリングポート71のホルダー82には、例えば、減圧採血管(容器)85が装着(接続)される。減圧採血管85は、採血管本体86と、この採血管本体86に嵌入されているゴム栓87とで構成されている。減圧採血管85内は、真空または減圧状態になっている。
この減圧採血管85は、ホルダー82に接続されたとき、ゴム栓87が中空針84により刺通される。これにより、減圧採血管85内とコネクタ89とが連通し、当該コネクタ89からの血液の初流(採血初流)が減圧採血管85に回収される。
図1に示すように、前述の構成の採血器具1は、チューブ(第1のチューブの一部)15および採血バッグ10を含むチューブ15側に接続された部分が採血装置に装着され、チューブ(第2のチューブ)91および初流バッグ20を含むチューブ91側に接続された部分が血液初流採取装置100に支持(保持)された状態で使用される。
ここで、採血器具1が採血バッグ10に全血血液を収納・保存する構成の場合、採血装置には、減圧手段により減圧される減圧室を備え、この減圧室内に採血バッグ10をセットし、制御手段により減圧手段の作動を制御して、減圧室内を減圧することにより採血バッグ10への採血を行うもの(例えば、特許第3241966号公報)を用いることができる。
一方、採血器具1が血液成分採取回路を構成する場合、成分採血装置に血液成分採取回路をセットし、制御手段によりポンプを作動して、遠心ボウル(血液分離器)内に導入された血液を遠心分離した後、所定の血液成分を血液成分バッグ内に移送して回収する操作を行うもの(例えば、特開2005−52184号公報、特開2005−199055号公報等)を用いることができる。
次に、血液初流採取装置100について説明する。
図1に示す血液初流採取装置100は、装置本体110と、採血ベッド700が備える肘掛800に取付可能な取付部(支持手段)170aとを備えている。
なお、以下では、特に断りがない限り、血液初流採取装置100が取付部170により肘掛800に取り付けられた状態(以下、この状態を「取付状態」と言う場合がある)を前提に説明する。
以下、各部の構成について説明する。
図1および図2に示すように、装置本体110は、ケーシング111と、初流バッグ20を保持するフック(保持部)120と、フック120が接続された重量センサ(血液量検出手段)130と、チューブ91を圧閉し得る第1のクランプ部(圧閉手段)140と、初流バッグ20内に採取する血液の量を設定する設定部(採取血液量設定手段)150と、分岐コネクタ92を固定する固定部180とを有している。
また、チューブ15の端部(または途中)を開閉可能な第2のクランプ部(採血バッグ10と分岐コネクタ92との間の位置におけるチューブ97の流路を開閉可能な開閉手段)145を有することが好ましい。なお、第2のクランプ部145は、第1のクランプ部140と同様の構成とすることができる。
ケーシング111は、全体形状が直方体の箱状をなす部材で構成されている。
このケーシング111、後述する第1のクランプ部140の第1の部材142および第2の部材143の構成材料としては、特に限定されないが、それぞれ、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
ケーシング111の前面の下側には、2つの開口112、112が形成されている。そして、各開口112からそれぞれ、棒状のフック120の一端側が突出している。
各フック120を初流バッグ20の貫通孔201に挿通することにより、初流バッグ20がフック120に保持される。
また、フック120は、その長手方向の途中で鉛直上方に向かって、ほぼ90°で屈曲している。これにより、初流バッグ20を保持した状態で、初流バッグ20がフック120から不本意に脱落するのを防止することができる。
各フック120の他端側は、それぞれケーシング111内に設けられた重量センサ130に接続されている。この重量センサ130により、初流バッグ20内に貯留する血液(採血初流)の量を重量として測定することができる。
装置本体110の上側の中央部には、第1のクランプ部140が設けられている。この第1のクランプ部140は、チューブ91を圧閉し得るものである。
図2に示すように、第1のクランプ部140は、モータ(駆動源)141と、第1の部材142と、第2の部材143とで構成されている。
第1の部材142および第2の部材143は、それぞれ、その形状が四角柱状をなしており、ケーシング111の前面に露出して設けられている。
そして、第1の部材142は、ケーシング111に固定され、第2の部材143は、ケーシング111内に設けられたモータ141により、第1の部材142に対して接近・離間し得るように構成されている。
第2の部材143が第1の部材142に対して接近・離間することにより、第1の部材142と第2の部材143との間に挿通(配置)されるチューブ91を圧閉(閉塞)・開放することができる。
また、装置本体110の上側右方には、設定部150が設けられている。この設定部150は、初流バッグ20内に採取する血液の量を設定するものである。
図2に示すように、設定部150は、表示部152cと、表示部152cにおける表示内容(重量または容量)を変更するための2つのボタン152a、152bとで構成されている。
なお、ケーシング111には、初流バッグ20を各フック120に装着した後に、重量センサ130の重量値(計測値)から風袋重量を差し引くリセットボタンを設けてもよい。
表示部152cは、例えば、液晶表示素子、EL表示素子等で構成することができる。
また、例えば、図2中上側のボタン152aを押圧することにより、表示部152cに表示される設定量(重量)を増大させ、下側のボタン152bを押圧することにより、表示部152cに表示される設定量を減少させることができるよう構成されている。
また、装置本体110(ケーシング111)の上面には、2つの固定部180が設けられている。各固定部180は、それぞれ分岐コネクタ92を固定するものである。
2つの固定部180は、ケーシング111の中心線に対して、図2中、左右対称となる位置に配置されている。
このような配置により、例えば、血液初流採取装置100をドナー900の右側に設置したとき(図1参照)には、右側の固定部180で分岐コネクタ92の封止部材93側を固定することができ、ドナー900の左側に設置したときには、左側の固定部180で分岐コネクタ92を固定することができる。
すなわち、ドナー900に対する血液初流採取装置100の設置位置に応じて、2つの固定部180をそれぞれ適宜使い分けることができ、便利である。
なお、固定部180の固定力は、封止部材93(中実柱状部932)を破断する際に、分岐コネクタ92が外れないような強度であるが好ましい。これにより、封止部材93を破断する操作の際に、破断操作を行う手と反対側の手で分岐コネクタ92を固定することを必要とせず、その操作性が高い。
図3に示すように、固定部180は、ブロック体で構成され、正面181から背面182まで貫通する貫通孔183が形成されている。この貫通孔183は、その形状がほぼ円柱状をなしている。
なお、貫通孔183の直径は、分岐コネクタ92の前記各ポートの外径とほぼ同等またはそれより若干小さいのが好ましい。これにより、より強固に分岐コネクタ92を固定することができる。
また、固定部180の上面184には、貫通孔183に連通する切欠き部185が形成されている。切欠き部185の壁面186は、上方に向く(面する)ように傾斜している。これにより、分岐コネクタ92を貫通孔183へ容易に導入することができる。
また、固定部180の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種プラスチック、各種ゴム材料等が挙げられる。
装置本体110(ケーシング111)の背面の上部には、装置本体110を採血ベッド700に取り付ける(固定する)ための取付部(支持手段)170aが設けられている。この取付部170aは、一対の係止部材(連結部材)171、171と、ネジ(ビス)172とで構成されている。
係止部材171は、長手方向の途中の2箇所で同じ側に屈曲させた(すなわち、側面視でコ字状をなす)長尺の板状体で構成されている。この係止部材171を、採血ベッド700が備える肘掛800に引っ掛て係止することにより、装置本体110を採血ベッド700に取り付けることができる。
ここで、肘掛800とは、採血に際して、採血ベッド700で座位または臥位をとるドナー(供血者)が、その採血される側の腕を載置するためのものである。
なお、係止部材171は、一般にマジックテープ(登録商標)などと呼ばれる面ファスナーを有する、長尺な帯体で構成することもできる。
また、ネジ172を緩めて取り外すことにより、係止部材171を装置本体110から取り外すことができる。すなわち、取付部170aが装置本体110(ケーシング111)に対して着脱自在になっている。
図2に示すように、装置本体110(ケーシング111)内には、血液初流採取装置100の各部の作動を制御する制御部(制御手段)160が設けられている。
この制御部160は、例えば、マイクロコンピューター等で構成されており、重量センサ130、第1のクランプ部140、第2のクランプ部145、設定部150、接続ケーブル190等と、それぞれ、電気的に接続されている。なお、この制御部160は、演算部、メモリー、タイマー(いずれも図示せず)を内蔵している。
重量センサ130からの検出信号は、制御部160へ随時入力される。また、設定部150からは、設定部150に入力された設定量に応じた信号が、制御部160へ随時入力される。
制御部160は、これらからの各信号に基づき、予め設定されたプログラムに従って、血液初流採取装置100の作動、例えば、重量センサ130の検出結果に基づいて、第1のクランプ部140の作動(開閉)を制御する。
また、血液初流採取装置100は、好ましくは接続ケーブル190を介して、前述したような採血装置に接続されており、その作動に必要な電力が採血装置を介して供給されるよう構成されている。これにより、血液初流採取装置100の作動に必要な電力が採血装置から供給されるので、血液初流採取装置100用に別途電源を確保する必要がなく、献血車等の電源を確保するのが困難な場所でも使用できるようになる。
また、制御部160と採血装置が備える制御部とが接続ケーブル190を介して電気的に接続され、制御部160からの信号が採血装置側の制御部に送信されるよう構成されている。これにより、採血装置側の報知手段に、重量センサ130により、所定時間内に、予め設定した量の血液(採血初流)が初流バッグ20内に貯留したことが検出されない場合、異常を報知させるように構成することができる。この場合、操作者(医師や看護師)は、ドナーの異常(例えば、穿刺異常等)を把握することができるようになり、その後の処置を円滑に行うことができるようになる。
この報知手段は、例えば、発光ダイオード(LED)やEL素子等の発光素子、ランプ、EL表示素子や液晶表示素子(LCD)等で構成された表示部、およびブザー(一定の音やメロディー等を発する装置)、言葉を発する装置等の音声出力部の一方または双方で構成することができる。
なお、血液初流採取装置100は、採血装置を経由せず、直接電源に接続可能となっていてもよい。また、血液初流採取装置100は、それ自体が報知手段を備える構成であってもよい。
次に、血液初流採取装置100の作用(使用方法)の一例について説明する。
[1] まず、図1に示すように、係止部材171を採血ベッド700の肘掛800に係止させて、血液初流採取装置100を採血ベッド700に取り付ける(固定する)。
[2] また、この状態で、血液初流採取装置100の2つのフック120を、それぞれ初流バッグ20の2つの貫通孔201に挿通する。これにより、初流バッグ20が血液初流採取装置100に保持される。
このとき、クレンメ95および第1のクランプ部140を開放状態としておく。
[3] 次に、採血器具1の採血バッグ10等を採血装置(図示せず)に装着する。
[4] 次に、採血装置を作動させる。これにより、採血装置から血液初流採取装置100に電力が供給され、血液初流採取装置100が作動する。
また、このとき、重量センサ130の計測値がリセットされる。なお、操作者がリセットボタンを押してリセットしてもよい。
[5] そして、必要に応じて、設定部150を操作して、初流バッグ20内に採取する血液(採血初流)の量を設定する。これにより、この設定量に応じた信号(データ)が制御部160に送信される。
[6] 次に、ドナーの穿刺する腕の上腕部に駆血帯(図示せず)を巻いて血管を怒張させた後に、採血針151からキャップ154を取り外し、ドナー900の静脈(血管)に採血針151を穿刺する。
そして、採血針151(針体152)が静脈を捉えていることが確認されたら、ハブ153をドナー900の穿刺部位付近に例えば粘着テープ600で固定するとともに、チューブ97も穿刺部位付近に粘着テープ600で固定する。
ここで、初流バッグ20は、図1に示すように、採血針151より鉛直下方に位置するため、採血針151から導入された血液は、静脈圧および自重により、チューブ94、分岐コネクタ92の第1のポート921および第2のポート922、チューブ91を順次通過して、血液(採血初流)は、初流バッグ20の収納部23に導入され、徐々に貯留される。
なお、チューブ15に封止部材93が設けられていない場合には、予めチューブ15の流路を第2のクランプ部145により閉じておく。
[7] 初流バッグ20内に血液(採血初流)が流入を開始すると、重量センサ130は、初流バッグ20内の血液の重量変化を検出し、検出信号を制御部160に随時送信する。
そして、重量センサ130により、予め設定した量の血液が初流バッグ20内に貯留されたことが検出されると、制御部160は、第1のクランプ部140を作動させて、チューブ91を閉塞する。すなわち、制御部160は、第1の部材142に対して、第2の部材143を接近させて、チューブ91を閉塞する。これにより、必要以上に、採血初流を採取することが防止だれ、ドナーの負担を軽減することができる。
一方、重量センサ130により、所定時間内に、予め設定した量の血液が初流バッグ20内に貯留されたことが検出されない場合、制御部160は、異常を採血装置側の報知手段に報知させる。これにより、操作者は、何らかの異常があったことを知ることができる。例えば、ドナーに対する穿刺異常があった場合、ドナーに対して採血針152を再度穿刺しなおしたり、次工程[8]の本採血そのものを中止する。
なお、この場合も、制御部160は、第1のクランプ部140を作動させて、チューブ91を閉塞するよう構成してもよい。
[8] 前記工程[7]において、重量センサ130により、予め設定した量の血液が初流バッグ20内に貯留されたことが検出されると、採血バッグ10への採血(本採血)を開始する。
具体的には、制御部160は、前述したように第1のクランプ部140を作動させる(閉状態とする)のと同時に、採血装置側の制御部に採血初流の採取が終了したことを知らせる信号を送信するとともに、必要に応じて、これを採血装置(または血液初流採取装置100)に報知させる。このとき、操作者は、封止部材93の破断部933を破断して、中実柱状部932を分離し、封止部材93内の流路を開通させた後、採血装置を操作して、採血装置側の減圧手段やポンプ(送液手段)等を作動させる。
これにより、血液が、チューブ15を流れ、採血バッグ10の血液収納部13に導入される。
なお、採血器具1に封止部材93が設けられていない場合には、第2のクランプ部145を開放状態にしてチューブ15の流路を開いた後に、そのまま採血装置側のポンプを作動させる。
[9] また、この採血バッグ10への採血と並行して、初流バッグ20内に収納されている血液を減圧採血管85内に回収(サンプリング)する。
初流バッグ20内の血液を回収する場合、減圧採血管85をホルダー82に挿入して、ホルダー82の最奥部まで押し込み、ホルダー82の中空針84をゴム栓87に穿刺し、貫通させる。
その後、封止部材98の破断部を破断して中実柱状部を分離し、封止部材98内の流路を開通させる。この操作により、チューブ96は、一端から他端までの流路が連通(開放)する。
これにより、初流バッグ20内に収納されている血液は、チューブ96を流れ、減圧採血管85内に吸引され、回収される。この減圧採血管85への血液のサンプリング終了後、減圧採血管85をホルダー82から引き抜く。
複数本の減圧採血管85へ血液のサンプリングを行う場合には、前述した操作を繰り返す。
[10] 次に、血液を採血バッグ10に所定量採血した後、ドナー900の血管から採血針151を抜き取り、採血針151にキャップ154を装着し、必要に応じて、チューブシーラー等により、チューブ91や15を融着により封止する。その後、初流バッグ20や採血バッグ10を分離する。
これにより、採血初流の除去された採取された血液が収納された採血バッグ10が得られる。
一方、減圧採血管85内に回収された採血初流は、例えば、血清の生化学検査、感染症ウィルス(例えば、エイズ、肝炎等)の抗体検査等の検査に供される。
<第2実施形態>
図4は、本発明の血液初流採取装置の第2実施形態を示す斜視図である。
以下、第2実施形態の血液初流採取装置について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態の血液初流採取装置100は、支持手段の構成が異なり、それ以外は、前記第1実施形態と同様である。
すなわち、第2実施形態の支持手段は、装置本体110を床500に対して支持する脚部170bで構成されている。
この脚部170bは、基台174と、支柱175と、キャスタ176とを有している。
基台174は、長方形の板状体で構成され、その上面174aの中央部から上方に向って支柱175が立設されている。
また、装置本体110(ケーシング111)は、その高さ方向(上下方向)の離間した2箇所で、支柱175にネジ(ビス)173により固定されている。
なお、ネジ173を緩めて取り外すことにより、装置本体110を脚部170bから取り外すことができる。すなわち、脚部170bが装置本体110(ケーシング111)に対して着脱自在になっている。
キャスタ176は、基台174の下面174bの四隅に設けられ、脚部170bが移動可能となっている。
このような構成の支持手段により、血液初流採取装置100を肘掛800(採血ベッド700)の近傍(周辺)の任意の場所に容易に移動させて配置することができる。
なお、支柱175は、その高さ(長さ)を変化させることができるよう構成されていてもよい。
また、本発明では、前記第1実施形態の支持手段(取付部170a)と、前記第2実施形態の支持手段(脚部170b)とを取替え可能に構成するのが好ましい。これにより、血液初流採取装置100を使用する場所に応じて、支持手段を取り替えることにより、その場所におけるスペースの確保や、場所に応じた使い勝手が向上し、便利である。
さらに、前記2種とは異なる構成の支持手段を用意し、これとも取替え可能に構成するようにしてもよい。
以上説明したような血液初流採取装置100によれば、操作者(医師や看護師)が採血初流の採取に際して、採血量を確認しつつクレンメ操作等を行う必要がないため、採血開始直後から、ドナーのケアを十分に行うことができ、ドナーの高い安全性を確保することができる。
また、重量センサ130により、予め設定した量の血液が初流バッグ20内に貯留したことが検出された場合、採血初流の採取を終了するよう構成することにより、不要に多くの採血初流を採取することを防止すること、すなわち、採血初流の採取量の適正化を図ることができる。さらに、重量センサ130により、所定時間内に、予め設定した量の血液が小バッグ内に貯留したことが検出されない場合、異常を報知手段に報知させるよう構成することにより、操作者は、ドナーに対する穿刺異常等を知ることができる。
このようなことから、ドナーの負担が増大するのを防止して、ドナーの安全性の向上を図ることができる。
また、初流バッグ20を血液初流採取装置100に保持させるため、採血初流の採取や本採血を行っている間に、ドナーに穿刺した採血針151が振れるのを防止(または抑制)することができる。これにより、採血針151の先端開口が血管の内壁に付着して不本意に塞がれることや、採血針151が不本意に血管から抜去されることが防止され、採血をより確実に行い得るようになるという利点もある。
以上、本発明の血液初流採取装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、血液初流採取装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、初流バッグ20(小バッグ)内に貯留する血液の量は、重量センサに代えて、小バッグ内の容量が増加することに伴って、初流バッグ20の全体の大きさが変化するのを圧力センサで検出(測定)するようにしてもよいし、チューブ91内を通過する血液の流量を流量センサで検出し、時間積分して測定するようにしてもよいし、初流バッグ20内の血液の量を、直接光学センサで検出(測定)するようにしてもよい。
また、例えば、ケーシング111の表面には、減圧採血管85等の採血管を保持する採血管ホルダを設けるようにしてもよい。
血液初流採取装置は、採血ベッドの左右のアームレストに各々1台ずつ取り付けてあってもよい。また、予め採血ベッドに組み込まれた形態であってもよい。
また、初流バッグ20を吊るすフック120の代わりに、チューブ保持具(図3のような形状の部材)を設けてもよい。
本発明の血液初流採取装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す血液初流採取装置の正面図である。 図1に示す血液初流採取装置における固定部の斜視図である。 本発明の血液初流採取装置の第2実施形態を示す斜視図である。 図1に示す血液初流採取装置が保持する採血器具の平面図である。 図5に示す採血器具における封止部材の構成例を示す縦断面図である。 図5に示すサンプリングポートの先端部および減圧採血管を示す縦断面図である。
符号の説明
1 採血器具
10 採血バッグ
11 バッグ本体
12 シール部
13 血液収納部
14 開口部
15 チューブ
151 採血針
152 針体
153 ハブ
154 キャップ
17 封止部材
18 排出口
20 初流バッグ
201 貫通孔
21 バッグ本体
22 シール部
23 収納部
61 チューブ
71 サンプリングポート
73 穿刺部
82 ホルダー
821 基端部
84 中空針
841 ハブ
842 ゴム鞘
85 減圧採血管
86 採血管本体
87 ゴム栓
88 アダプタ
89 コネクタ
91 チューブ
92 分岐コネクタ
921 第1のポート
922 第2のポート
923 第3のポート
93 封止部材
930 短チューブ
931 筒体
932 中実柱状部
933 破断部
934 上端部(頂部)
935 溝
94 チューブ
95 クレンメ
96 チューブ
97 チューブ
98 封止部材
100 血液初流採取装置
110 装置本体
111 ケーシング
112 開口
120 フック
130 重量センサ
140 第1のクランプ部
141 モータ
142 第1の部材
143 第2の部材
145 第2のクランプ部
150 設定部
152a、152b ボタン
152c 表示部
170a 取付部
171 係止部材
172 ネジ
170b 脚部
173 ネジ
174 基台
174a 上面
174b 下面
175 支柱
176 キャスタ
180 固定部
181 正面
182 背面
183 貫通孔
184 上面
185 切欠き部
186 壁面
190 接続ケーブル
500 床
600 粘着テープ
700 採血ベッド
800 肘掛
900 ドナー

Claims (7)

  1. ケーシングと、
    一端側に採血針が接続された第1のチューブと、該第1のチューブの他端側に接続された採血容器と、前記第1のチューブの途中から分岐部を介して分岐した第2のチューブと、該第2のチューブに接続され、前記採血容器に採血する前の採血初流を導入し、貯留する小バッグとを有する採血器具の前記小バッグを保持する保持部と、
    前記小バッグ内に貯留する血液量を検出する血液量検出手段と、
    前記第2のチューブを閉塞し得る圧閉手段と、
    前記圧閉手段の作動を制御する機能を有する制御手段とを備える血液初流採取装置であって、
    前記採血器具の前記採血容器が設置される減圧室および報知手段を備え、前記減圧室内を減圧することにより前記採血容器に全血血液を採血する採血装置に、当該血液初流採取装置が接続ケーブルで接続され、当該血液初流採取装置は、前記採血装置を介して電力が供給されるように構成されており、
    前記制御手段は、前記血液量検出手段により、予め設定した量の血液が前記小バッグ内に貯留したことが検出された場合、前記圧閉手段により、前記第2のチューブの流路を閉塞するように制御するとともに、前記血液量検出手段により、所定時間内に、予め設定した量の血液が前記小バッグ内に貯留したことが検出されない場合、前記報知手段に異常を報知させるように構成されていることを特徴とする血液初流採取装置。
  2. 前記血液量検出手段は、前記小バッグ内に貯留する血液の重量を測定する重量センサで構成されている請求項1に記載の血液初流採取装置。
  3. 前記小バッグは、その縁部に貫通孔が形成されており、
    前記保持部は、前記重量センサに接続され、前記貫通孔に挿通されるフックで構成されている請求項2に記載の血液初流採取装置。
  4. 前記小バッグ内に採取する血液の量を設定する採取血液量設定手段を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の血液初流採取装置。
  5. 前記採血容器と前記分岐部との間の位置における前記第1のチューブの流路を開閉可能な開閉手段を備える請求項1ないし4のいずれかに記載の血液初流採取装置。
  6. 前記ケーシングを支持する支持手段を備える請求項1ないしのいずれかに記載の血液初流採取装置。
  7. 前記採血器具は、血液バッグシステムである請求項1ないしのいずれかに記載の血液初流採取装置。
JP2006092460A 2006-03-29 2006-03-29 血液初流採取装置 Expired - Fee Related JP4598706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092460A JP4598706B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 血液初流採取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092460A JP4598706B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 血液初流採取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007260304A JP2007260304A (ja) 2007-10-11
JP4598706B2 true JP4598706B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=38633865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006092460A Expired - Fee Related JP4598706B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 血液初流採取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4598706B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108889351B (zh) * 2018-08-14 2024-05-07 深圳市德胜医疗设备有限公司 血袋样辫自动排液装置
JP7341008B2 (ja) * 2019-09-19 2023-09-08 テルモ株式会社 採血装置及び採血システム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62500006A (ja) * 1984-08-21 1987-01-08 カーディオパルモニックス・インコーポレーテッド 完全携帯式、半自動機械式心肺機能代行装置およびその方法
JPH01502091A (ja) * 1986-10-15 1989-07-27 バクスター インターナショナル、インコーポレイテッド 移動自己内蔵採血システム
JPH0274007U (ja) * 1988-11-28 1990-06-06
JP2001017539A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Terumo Corp 採血用器具
JP3241966B2 (ja) * 1995-04-25 2001-12-25 テルモ株式会社 採血装置
JP2002515812A (ja) * 1997-05-19 2002-05-28 アンジオソニックス インコーポレイテッド 超音波装置用冷却システム
JP2003505185A (ja) * 1999-07-29 2003-02-12 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 一体化血液サンプリングシステムを含む血液処理セット
JP2005052184A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Terumo Corp 血液成分採取装置
JP2005199055A (ja) * 2003-12-16 2005-07-28 Terumo Corp 血液成分採取装置
JP2006043049A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Terumo Corp 採血器具支持台

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02213353A (ja) * 1989-02-13 1990-08-24 Nissho Corp 採血装置
JP3167478B2 (ja) * 1993-02-03 2001-05-21 テルモ株式会社 液体分離装置
JP3487609B2 (ja) * 1993-03-31 2004-01-19 テルモ株式会社 血液処理装置
JPH08187285A (ja) * 1995-01-11 1996-07-23 Terumo Corp チューブホルダー

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62500006A (ja) * 1984-08-21 1987-01-08 カーディオパルモニックス・インコーポレーテッド 完全携帯式、半自動機械式心肺機能代行装置およびその方法
JPH01502091A (ja) * 1986-10-15 1989-07-27 バクスター インターナショナル、インコーポレイテッド 移動自己内蔵採血システム
JPH0274007U (ja) * 1988-11-28 1990-06-06
JP3241966B2 (ja) * 1995-04-25 2001-12-25 テルモ株式会社 採血装置
JP2002515812A (ja) * 1997-05-19 2002-05-28 アンジオソニックス インコーポレイテッド 超音波装置用冷却システム
JP2001017539A (ja) * 1999-07-09 2001-01-23 Terumo Corp 採血用器具
JP2003505185A (ja) * 1999-07-29 2003-02-12 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 一体化血液サンプリングシステムを含む血液処理セット
JP2005052184A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Terumo Corp 血液成分採取装置
JP2005199055A (ja) * 2003-12-16 2005-07-28 Terumo Corp 血液成分採取装置
JP2006043049A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Terumo Corp 採血器具支持台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007260304A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848143B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4861649B2 (ja) 血液成分採取回路および血液成分採取装置
JP3585236B2 (ja) 液体サンプル採取及び導入装置
KR900008693B1 (ko) 혈액 분리 장치
WO2001008582A1 (en) Blood processing set including an integrated blood sampling system
JP5977444B2 (ja) 血液バッグシステム
EP2826499A1 (en) Container for testing blood and blood sampling instrument
JPH02286168A (ja) 血液バッグおよび血液バッグ取付用採血管保持部材
JP4598706B2 (ja) 血液初流採取装置
JP2007020961A (ja) 血液処理装置
JP4839198B2 (ja) 検査用血液容器および採血器具
JP2011055916A (ja) 検査用血液容器および採血器具
JP4560347B2 (ja) 採血器具支持台
JP4783711B2 (ja) 採血装置
JP4783714B2 (ja) 血液成分採取装置
JP2006015072A (ja) 血液成分採取装置
JP4796550B2 (ja) 採血器具支持台
JPH04276258A (ja) 血液バッグ
JP4502957B2 (ja) 採血器具支持装置
JP4502958B2 (ja) 採血器具支持装置
JPH0424021A (ja) アダプターおよび採血器具
JP4863852B2 (ja) 検査用血液バッグおよび採血器具
JP4812574B2 (ja) 採血装置
JP4681401B2 (ja) 血液成分採取装置
JP2006034721A (ja) 血液成分採取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees