JP4596366B2 - 振動ドリル - Google Patents

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Description

本発明は、ドリルに回転と振動を与える機能を備えた振動ドリルに関するものである。
この種の振動ドリルは、例えばコンクリートやモルタル、タイル等の被削材の穿孔作業に供されるが、その基本構成は以下の通りである。
即ち、振動ドリルは、モータによって回転駆動されるスピンドルを軸方向に移動可能に設け、このスピンドル上に結着された第1ラチェットに第2ラチェットを回転不能且つ軸方向移動可能に対向配置し、該第2ラチェットを、これに形成された爪が前記第1ラチェットに形成された爪に係合する方向にスプリングで付勢して構成されている。
ところで、斯かる振動ドリルにおいては、動作モードとして、ドリルに回転のみを与えるドリルモードとドリルに回転と振動を同時に与える振動ドリルモードを選択することができる。そして、振動ドリルモードが選択された場合には、スピンドルは軸方向に移動可能であって、ドリルを被削材に押し付けると、本体枠体と共に第2ラチェットがスピンドルに対して軸方向に移動し、該第2ラチェットが第1ラチェットに当接して両者の爪が係合する。
その後、第2ラチェットは、スプリングを圧縮しながら軸方向に移動するが、ドリルの被削材への押付力が大きくなってスプリングの圧縮量も大きくなると、本体枠体に固定された側壁部材に第2ラチェットが直接接触するため、第2ラチェットの振動が側壁部材を介して本体枠体にそのまま伝播し、本体枠体の振動が大きくなって作業者に不快感や疲労を与えるという問題があった。
そこで、側壁部材の第2ラチェットの外周面に対向する内周面に弾性体を設け、この弾性体によって振動を吸収して本体枠体への振動伝播を抑制する提案がなされている(特許文献1参照)。
又、特許文献1には、第2ラチェットを第1ラチェット側に付勢するスプリングのバネ定数を、15〜25kgfの押付力が本体枠体に加わったときに第2ラチェットが側壁部材に接触しないような値に設定することによって、振動の発生源である第2ラチェットを本体枠体に対してフローティング状態に保ち、もって第2ラチェットから本体枠体への振動伝播を抑制して作業者の不快感や疲労を軽減することができることが記載されている。
特開2005−052905号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、25kgfを超える押付力が本体枠体に加わった場合には、第2ラチェットが側壁部材に接触して弾性体を軸方向に圧縮するが、弾性体は第2ラチェットとの接触面積が大きくて圧縮変形し難い形状を有しているため、本体枠体への振動伝播を効果的に抑制することができず、作業者の不快感や疲労を軽減するには不十分であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、本体枠体に大きな押付力が加わった場合でも、該本体枠体への振動伝播を抑制して作業者の不快感や疲労を軽減することができる振動ドリルを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
駆動源であるモータと、
該モータによって回転駆動され、軸方向に移動可能なスピンドルと、
該スピンドル上に結着された第1ラチェットと、
該第1ラチェットの爪に係合可能な爪を有し、回転不能且つ軸方向に移動可能な第2ラチェットと、
該第2ラチェットを前記第1ラチェット側に付勢するスプリングと、
以上のモータ、スピンドル、第1ラチェット、第2ラチェット及びスプリングを収容する本体枠体と、
を備えて成る振動ドリルにおいて、
前記スプリングの反第2ラチェット側の一端を支持する可動部材を前記本体枠体内に軸方向に移動可能に設けると共に前記本体枠体に固定された固定部材を前記可動部材の反第2ラチェット側に設け、更に前記可動部材と前記固定部材の間に前記第2ラチェットの軸方向移動によって前記スプリングの圧縮が進むに連れて接触面積が大きくなる弾性部材を設け、前記第2ラチェットから前記可動部材側に延びる筒部を設け、前記本体枠体に大きな押付力が加わった時に前記筒部の可動部材側端部を前記可動部材に接触させて前記可動部材を介して前記弾性部材を弾性変形させることにより、前記第2ラチェットの振動を前記弾性部材の弾性変形によって吸収するようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
駆動源であるモータと、
該モータによって回転駆動され、軸方向に移動可能なスピンドルと、
該スピンドル上に結着された第1ラチェットと、
該第1ラチェットの爪に係合可能な爪を有し、回転不能且つ軸方向に移動可能な第2ラチェットと、
該第2ラチェットを前記第1ラチェット側に付勢するスプリングと、
以上のモータ、スピンドル、第1ラチェット、第2ラチェット及びスプリングを収容する本体枠体と、
を備えて成る振動ドリルにおいて、
前記第2ラチェットを円筒状とすると共に前記スピンドルの軸方向に沿って後方に延びた内筒部及び外筒部を設け、前記第2ラチェットを軸方向に摺動可能とすると共に該第2ラチェットを前記第1ラチェット側に付勢する前記スプリングを前記第2ラチェットの前記内筒部と前記外筒部の間に設け、前記第2ラチェットの前記内筒部の外周に挿通した可動部材を前記第2ラチェットの前記内筒部の外周に沿っての移動が可能な如く設け、前記本体枠体に摺動不能に取り付けられ、前記第2ラチェットの前記内筒部の外周に挿通した固定部材を前記可動部材の後方に設け、前記可動部材と前記固定部材との間に弾性部材を介在させ、前記スプリングを前記第2ラチェットと前記可動部材との間に位置させると共にドリルを被削材に押し付け前記第2ラチェット及び前記可動部材が後退した時に前記弾性部材を変形させて前記可動部材と前記固定部材の接触を阻止するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、本体枠体に大きな押付力が加わったために第2ラチェットが支持部材に接触し、このためにスプリングによる振動吸収がなされなくなっても、第2ラチェットからの振動は支持部材の弾性部材の弾性変形によって効果的に吸収されるため、本体枠体への振動伝播が抑制され、本体枠体を把持する作業者の不快感や疲労を軽減することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る振動ドリルの破断側面図、図2は同振動ドリルのドリルモード時の状態を示す先端要部の破断側面図、図3は図2の要部拡大詳細図、図4及び図5は同振動ドリルの振動ドリルモード時の状態を示す先端要部の破断側面図である。
本発明に係る振動ドリル1は、図1に示すように、樹脂成形品である本体枠体2を備えており、この本体枠体2は、ハウジング3、ファンケーシング4、中間カバー5及びギヤカバー6を組付一体化して構成されている。そして、この本体枠体2のハウジング3内には駆動源であるモータ7が横置き状態で水平に収容されている。尚、ハウジング3の後端部には、下方に向かって略直角に折り曲げられたハンドル部3aが一体に形成されており、該ハンドル部3a内にはその下方から電気コード8が導入されており、この電気コード8は、ハンドル部3aに内蔵された不図示のスイッチング機構を介して前記モータ7に接続されている。又、ハンドル部3aには、前記スイッチング機構を操作してモータ7への通電をON/OFFするためのトリガスイッチ9が設けられている。
ところで、前記モータ7の出力軸(モータ軸)10は、その両端部がベアリング11,12によって回転可能に支承されており、その一端部(前方のベアリング11から前方へ突出する前端部)にはピニオンギヤ13が一体に形成されている。又、出力軸10の前端部(前方のベアリング11の後方の部位)には、前記ファンケーシング4内に収容された遠心式の冷却ファン14が結着されており、ファンケーシング4の前記冷却ファン14の周囲には複数の排気口15(図1には1つのみ図示)が形成されている。尚、ハウジング3の後部左右には複数の吸気口16が形成されている。
又、図2に詳細に示すように、前記ギヤカバー6内にはスピンドル17と中間軸18がモータ7の出力軸10と平行に配置されており、スピンドル17は、その両端部がベアリング19,20によって回転可能且つ軸方向に移動可能に支持されている。又、中間軸18は、その両端部がベアリング21,22によって回転可能に支承されており、その中間部には大小異径の3つのギヤ23,24,25が軸方向に適当な間隔で設けられており、ギヤ23は、モータ7の出力軸10に形成された前記ピニオンギヤ13に噛合している。
ところで、スピンドル17のギヤカバー6から外方へと突出する先端部には、不図示のドリル(ビット)を着脱可能に装着するためのドリルチャック26が取り付けられており、ギヤカバー6の先端開口部には、スピンドル17の外周面に摺接するオイルシール27が設けられている。
又、図2に示すように、スピンドル17の後半部外周には、一体に結合された大小異径のギヤ28,29が前後方向に摺動可能にスプライン嵌合されており、これらのギヤ28,29は、スピンドル17に対して平行に配されたガイド軸30に沿って摺動するシフタ33によってスピンドル17上を前後に摺動せしめられる。
ここで、ギヤカバー6の外周には速度切替ダイヤル31が回動可能に設けられており、この速度切替ダイヤル31の回動中心から偏心した位置にはピン32が立設されている。そして、このピン32は、ギヤ28,29を両側から挟持するチャンネル状の前記シフタ33に形成された不図示の長孔に係合しており、速度切替ダイヤル31の回動運動がピン32によってシフタ33の前後方向の移動に変換される。従って、図2に示すように、小径側のギヤ29が中間軸18側の大径ギヤ24に噛合している状態から、速度切替ダイヤル31を回してシフタ33によってギヤ28,29をスピンドル17に沿って前方へと移動させ、大径側のギヤ28を中間軸18側の小径ギヤ25に噛合させれば、減速比が大きく切り替えられて中間軸18からスピンドル17に伝達される回転の速度が下げられるとともに、スピンドル17の回転トルクが高められる。
又、スピンドル17の前記ベアリング19の後方位置には円筒状の第1ラチェット34が結着されており、同スピンドル17上には前記第1ラチェット34に隣接配置された二重円筒状の第2ラチェット35が軸方向に摺動可能且つ周方向に回転不能に挿通されており、この第2ラチェット35に対してスピンドル17は自由に回転することができる。そして、第1ラチェット34と第2ラチェット35の相対向する端面には、選択的に係合可能な凹凸状の爪34a,35aがそれぞれ形成されており、両ラチェット34,35間には、第2ラチェット35を第1ラチェット34から離間させる方向(後方)に付勢するスプリング36が縮装されている。
ここで、第2ラチェット35の外周側には、ギヤカバー6の内周に嵌合された円筒状のスリーブ37が配置されており、このスリーブ37は、図3に示すように、その外周の一部に突設された突起37aをギヤカバー6の内周の一部に形成された係合溝6aに係合させることによって回り止めがなされ、その内周部には第2ラチェット35が前後に摺動可能にスプライン嵌合されている。
又、図3に詳細に示すように、ギヤカバー6内の前記スリーブ37に隣接する位置には支持部材38が嵌合配置されており、この支持部材38は、第2ラチェット35の内筒部35aの外周に挿通する固定リング39と可動リング40との間に弾性部材としてOリング41を介設して構成されている。ここで、固定リング39は、ギヤカバー6の内周に嵌着されたスナップリング42によって軸方向位置が規制されて固定されており、その前端面はスリーブ37の後端面に当接している。これに対して可動リング40は、第2ラチェット35の内筒部35bの外周に沿って前後に移動可能であって、これに作用する押付力が400N以下の範囲においては固定リング39との間に所定の隙間が常に確保され、固定リング39との金属接触が避けられるようになっている。そして、この可動リング40と第2ラチェット35との間にはスプリング43が縮装されており、第2ラチェット35は、スプリング43によって前方(第1ラチェット34側)に常時付勢されている。尚、Oリング41の材質にはニトリルブチルゴム(NBR)が使用されている。
而して、本実施の形態に係る振動ドリル1は、動作モードとしてドリルモードと振動ドリルモードを選択することができるが、以下、動作モードの切替機構について説明する。
図1に示すように、中間カバー5内には、スピンドル17の軸中心に対して直角を成す垂直軸の回りに回動可能なピン44が設けられており、このピン44の中間部には切欠き状の凹部44aが形成されている。
又、中間カバー5の外周には、モード切替スイッチ45が周方向に移動可能に設けられており、このモード切替スイッチ45を周方向に回動させると、その回動動作がピン44の軸を中心とする半回転動作に切り替えられ、該ピン44の円柱状の外周面又は切欠き状の凹部44aがスピンドル17の後端部に選択的に向けられる。これによってスピンドル17の後端部がボール46を介してピン44の外周面又は凹部44aに選択的に当接し、後述のように動作モードがドリルモード又は振動ドリルモードに切り替えられる。
次に、以上のように構成された振動ドリル1の動作をドリルモードと振動ドリルモードに分けて以下に説明する。
1)ドリルモード:
ドリルモードにおいては、図2に示すように、スピンドル17の後端はボール46を介してピン44の円柱面に当接しており、この状態では、図3に詳細に示すように、スプリング43によって前方へと付勢されている第2ラチェット35は、スリーブ37の前端部内周に形成された凸部37bに当接してその軸方向移動がロックされている。従って、第2ラチェット35は、第1ラチェット34から離間しており、両ラチェット34,35間には図示ように軸方向隙間が形成され、両ラチェット34,35の各爪34a,35a同士は非係合状態にある。
而して、当該振動ドリル1による穿孔作業に際して、トリガスイッチ9をON操作してモータ7に通電することによって該モータ7を駆動すれば、モータ7の出力軸10が所定の速度で回転駆動され、その回転は、ピニオンギヤ13とギヤ23によって減速されて中間軸18に伝達され、該中間軸18が所定の速度で回転駆動される。そして、この中間軸18の回転は、図2に示す例では、互いに噛合するギヤ24とギヤ29によって減速されてスピンドル17へと伝達され、該スピンドル17とその先端部に取り付けられたドリルチャック26及びこれに装着された不図示のドリルが所定の速度回転駆動される。このとき、前述のように第1ラチェット34と第2ラチェット35は互いに離間しているため、第2ラチェット35は不動状態にあり、第2ラチェット35からスピンドル17には振動(打撃)は与えられず、該スピンドル17は軸方向に移動することなく回転を続ける。尚、前述のように速度切ダイヤル31を回してギヤ28,29をスピンドル17に沿って前進させ、大径側のギヤ28を中間軸18側の小径ギヤ25に噛合させれば、減速比が大きく切り替えられて中間軸18からスピンドル17に伝達される回転の速度が下げられるとともに、スピンドル17の回転トルクが高められる。
そして、上述のようにドリルが回転駆動されている状態で、振動ドリル1の本体枠体2を把持してドリルを不図示の被削材に押し付ければ、ドリルによる被削材の穿孔作業がなされるが、ドリルモードにおいては、本体枠体2を被削材側に押し付けた状態においても第1ラチェット34と第2ラチェット35との相対位置関係は不変であって、両ラチェット34,35は互いに離間しているため、スピンドル17には振動が加わらず、スピンドル17とドリルチャック26及びドリルは振動することなく回転を続け、ドリルによる被削材の穿孔が行われる。
2)振動ドリルモード:
前記モード切スイッチ45を操作してピン44を半回転させ、該ピン44の凹部44aをスピンドル17の後端部に対向させれば、動作モードはドリルモードから振動ドリルモードに切り替えられ、この振動ドリルモードにおいては、スピンドル17は、ピン44の凹部44aの深さ分だけ後方へ移動可能となる。
而して、この振動ドリルモードにおいても、前記ドリルモードと同様にモータ7の出力軸10の回転は減速されてスピンドル17へと伝達されるが、ドリルが被削材に押し付けられる前の無負荷状態においては、スプリング36の付勢力によって第1ラチェット34と第2ラチェット35とは互いに離間しており、スピンドル17とドリルチャック26及びドリルには振動は与えられず、これらは回転しているのみである。
上記状態において、当該振動ドリル1の本体枠体2を把持してドリルを不図示の被削材に押し付けると、本体枠体2がスプリング36を圧縮しながらスピンドル17に対して前進するため、第2ラチェット35とスリーブ37及び支持部材38も一体的に前進し、図4に示すように、第2ラチェット35は、第1ラチェット34に当接した後、スプリング43を圧縮しながらその付勢力に抗してスリーブ37内で後退し、その外筒部35cの後端部が支持部材38の可動リング40に当接する。このため、可動リング40は、第2ラチェット35の内筒部35aの外周に沿って後方へと移動し、固定リング39との間でOリング41を圧縮するが、このとき、該可動リング40と固定リング39との間には所定の軸方向隙間が確保され、両リング39,40の金属接触は避けられている。
而して、この振動ドリルモードにおいて、前述のように第2ラチェット35が第1ラチェット34に当接すると、両ラチェット34,35の爪34a,35a同士が係合し、スピンドル17と共に第1ラチェット34が回転することによって、第2ラチェット35の爪35aが第1ラチェット34の爪34aを乗り越え、該第2ラチェット35が第1ラチェット34に対して当接/離間動作を繰り返すためにスピンドル17が軸方向に振動し、この振動がスピンドル17からドリルチャック26を経てドリルに伝達されるため、ドリルには回転と同時に振動も与えられ、該ドリルによる被削材の穿孔作業が効率良くなされる。
ところで、第2ラチェット35に発生する振動は、ドリルの被削材への押付力が小さく、第2ラチェット35が支持部材38の可動リング40に当接しない状態では、振動は主にスプリング43の伸縮によって効果的に吸収され、本体枠体2への振動伝播が抑制されるため、本体枠体2のハンドル部3aを把持する作業者に与える不快感や疲労が軽減される。
そして、ドリルの被削材への押付力が大きくなり、図4に示すように、第2ラチェット35が支持部材38の可動リング40に金属接触すると、スプリング43は振動吸収機能を果たさなくなるが、このスプリング43に代わってOリング41が振動吸収機能を果たすため、第2ラチェット35の振動はOリング41の弾性変形によって効果的に吸収され、本体枠体2への振動伝播が抑制される。
ここで、ドリルの被削材への押付力が大きくなってスプリング43の圧縮が進むに連れてOリング41が可動リング40を介して受けるスプリング43の反力が大きくなるため、該Oリング41の軸方向の弾性変形量が大きくなる。このため、無負荷状態で固定リング39及び可動リング40への接触が線接触であったOリング41の接触がドリルの被削材への押付力の増大に伴って面接触となり、その接触面積が大きくなる。
従って、ドリルの被削材への押付力が更に大きくなり、図5に示すように、Oリング41が可動リング40によって強い力で押圧されるためにその弾性変形量が大きくなる。然るに、押付力が400N以下の範囲においては、支持部材38では可動リング40の固定リング39への金属接触が避けられて両者間には所定の隙間が確保されているため、第2ラチェット35の振動はOリング41の弾性変形によって効果的に吸収され、本体枠体2への振動の伝播が抑制される。この結果、本体枠体2に大きな押付力が加わった場合でも、該本体枠体2への振動伝播を抑制して作業者の不快感や疲労を軽減することができ、本発明の前記目的を達成することができる。
本発明に係る振動ドリルの破断側面図である。 本発明に係る振動ドリルのドリルモード時の状態を示す先端要部の破断側面図である。 図2の要部拡大詳細図である。 本発明に係る振動ドリルの振動ドリルモード時の状態を示す先端要部の破断側面図である。 本発明に係る振動ドリルの振動ドリルモード時の状態を示す先端要部の破断側面図である。
符号の説明
1 振動ドリル
2 本体枠体
3 ハウジング
4 ファンケーシング
5 中間カバー
6 ギヤカバー
7 モータ
8 電気コード
9 トリガスイッチ
10 出力軸(モータ軸)
11,12 ベアリング
13 ピニオンギヤ
14 冷却ファン
15 吸気口
16 排気口
17 スピンドル
18 中間軸
19〜22 ベアリング
23〜25 ギヤ
26 ドリルチャック
27 オイルシール
28,29 ギヤ
30 ガイド軸
31 速度切替ダイヤル
32 ピン
33 シフタ
34 第1ラチェット
34a 第1ラチェットの爪
35 第2ラチェット
35a 第2ラチェットの爪
36 スプリング
37 スリーブ
38 支持部材
39 固定リング
40 可動リング
41 Oリング(弾性部材)
42 スナップリング
43 スプリング
44 ピン
44a 凹部
45 動作モード切替スイッチ
46 ボール

Claims (2)

  1. 駆動源であるモータと、
    該モータによって回転駆動され、軸方向に移動可能なスピンドルと、
    該スピンドル上に結着された第1ラチェットと、
    該第1ラチェットの爪に係合可能な爪を有し、回転不能且つ軸方向に移動可能な第2ラチェットと、
    該第2ラチェットを前記第1ラチェット側に付勢するスプリングと、
    以上のモータ、スピンドル、第1ラチェット、第2ラチェット及びスプリングを収容する本体枠体と、
    を備えて成る振動ドリルにおいて、
    前記スプリングの反第2ラチェット側の一端を支持する可動部材を前記本体枠体内に軸方向に移動可能に設けると共に前記本体枠体に固定された固定部材を前記可動部材の反第2ラチェット側に設け、更に前記可動部材と前記固定部材の間に前記第2ラチェットの軸方向移動によって前記スプリングの圧縮が進むに連れて接触面積が大きくなる弾性部材を設け、前記第2ラチェットから前記可動部材側に延びる筒部を設け、前記本体枠体に大きな押付力が加わった時に前記筒部の可動部材側端部を前記可動部材に接触させて前記可動部材を介して前記弾性部材を弾性変形させることにより、前記第2ラチェットの振動を前記弾性部材の弾性変形によって吸収するようにしたことを特徴とする振動ドリル。
  2. 駆動源であるモータと、
    該モータによって回転駆動され、軸方向に移動可能なスピンドルと、
    該スピンドル上に結着された第1ラチェットと、
    該第1ラチェットの爪に係合可能な爪を有し、回転不能且つ軸方向に移動可能な第2ラチェットと、
    該第2ラチェットを前記第1ラチェット側に付勢するスプリングと、
    以上のモータ、スピンドル、第1ラチェット、第2ラチェット及びスプリングを収容する本体枠体と、
    を備えて成る振動ドリルにおいて、
    前記第2ラチェットを円筒状とすると共に前記スピンドルの軸方向に沿って後方に延びた内筒部及び外筒部を設け、前記第2ラチェットを軸方向に摺動可能とすると共に該第2ラチェットを前記第1ラチェット側に付勢する前記スプリングを前記第2ラチェットの前記内筒部と前記外筒部の間に設け、前記第2ラチェットの前記内筒部の外周に挿通した可動部材を前記第2ラチェットの前記内筒部の外周に沿っての移動が可能な如く設け、前記本体枠体に摺動不能に取り付けられ、前記第2ラチェットの前記内筒部の外周に挿通した固定部材を前記可動部材の後方に設け、前記可動部材と前記固定部材との間に弾性部材を介在させ、前記スプリングを前記第2ラチェットと前記可動部材との間に位置させると共にドリルを被削材に押し付け前記第2ラチェット及び前記可動部材が後退した時に前記弾性部材を変形させて前記可動部材と前記固定部材の接触を阻止するようにしたことを特徴とする振動ドリル。
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