JP4596092B2 - 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置 - Google Patents

誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4596092B2
JP4596092B2 JP2000097703A JP2000097703A JP4596092B2 JP 4596092 B2 JP4596092 B2 JP 4596092B2 JP 2000097703 A JP2000097703 A JP 2000097703A JP 2000097703 A JP2000097703 A JP 2000097703A JP 4596092 B2 JP4596092 B2 JP 4596092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic flux
frequency
axis
induction motor
flux position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000097703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001286198A (ja
Inventor
耕三 井手
幾磨 室北
光次郎 沢村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2000097703A priority Critical patent/JP4596092B2/ja
Publication of JP2001286198A publication Critical patent/JP2001286198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4596092B2 publication Critical patent/JP4596092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導電動機の制御を速度センサレスベクトル制御により行う誘導電動機の制御装置に関し、特に誘導電動機の磁束位置推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導電動機の制御を行うための方法のうちの1つにベクトル制御がある。ベクトル制御とは、一定に保たれた励磁電流(d軸電流)と必要なトルクに応じたトルク電流(q軸電流)との位相差を電気角90度に保つことにより直流機相当あるいはそれ以上の効率および応答性を得ることを目的とした制御である。
【0003】
一般に誘導電動機のベクトル制御を行うためには、速度センサを用いて誘導電動機の速度を測定することが必要となる。しかし、コスト、信頼性等の観点からは速度センサが無い方が有利であるため、速度センサで誘導電動器の速度を実際に測定せずに誘導電動機の速度を推定し、この推定値を用いてベクトル制御を行う速度センサレスベクトル制御が用いられている。速度センサレスベクトル制御では、誘導電動機の速度を推定するために、先ず磁束位置を推定し、この磁束位置から速度の推定が行われている。
【0004】
従来、誘導電動機の駆動周波数がほぼゼロとなるゼロ周波数領域、つまり超低速運転時においても誘導電動機の磁束位置を推定し、負荷に適したトルクを出力することを可能とする誘導電動機の制御方法が、下記に示す文献により報告されている。
【0005】
参考文献1:M.Schroedl、 "Sensorless control of induction motors at low speed and standstill、" in Proceedings ICEM' 92 (International Conference on Electrical Machines September 1992)、 pp. 863-867.
参考文献2:P. L. Jansen and R. D. Lorenz、 "Transducerless field orientation concepts employing saturation induced saliencies in induction machines、" IEEE Transactions on Industry Applications、 Volume 32、 Number 6、 November/December、 pp.1380-1393、 1999.
参考文献3:J. I. Ha and S. K. Sul、 "Sensorless Field-Orientation Control of an Induction Machine by High frequency Signal Injection、" IEEE Transactions on Industry Applications、 Volume 35、 Number 1、 January/February、 pp.45-51、 1999.
これらの方法の特徴は、誘導電動機に駆動周波数とは異なる周波数の高周波電圧あるいは高周波電流を重畳し、主磁束による磁気飽和と高周波による表皮効果とにより、高周波領域におけるインダクタンスあるいはインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、その突極性に基づいて推定される磁束位置を用いて誘導電動機を制御するというものである。
【0006】
従来法として参考文献3に記載されている磁束位置推定方法を図6に示す。この従来の誘導電動機の制御装置は、PWM電圧型インバータ装置(PWM VSI:Voltage Source Inverter)2と、高周波数発生器4と、2/3相変換器3と、電流制御器5と、ローパスフィルタ(LPF)6と、d−q変換器7、8と、バンドパスフィルタ(BPF)9と、高周波インピーダンス推定器10と、磁束位置推定器21と、電流検出器12と、加算器38と、減算器39〜41とから構成されていて、誘導電動機(IM)1のベクトル制御を行っている。
【0007】
速度制御器20は、速度指令値ω*を入力し、速度推定値ω^が速度指令値ω*と一致するように電流指令値iγ*、iδ*を生成している。減算器39、40は、速度制御器20から出力された電流指令iγ*、iδ*から、実際の電流値iγ、iδをそれぞれ減算している。電流制御器5は、減算器39、40から出力された電流値iγ、iδと、電流指令値iγ*、iδ*の偏差がゼロとなるような電圧指令Vγ*、Vδ*を生成して出力することにより電流制御を実施している。
【0008】
高周波発生器4は、駆動周波数と異なる周波数finjの高周波電圧Vinjを生成している。加算器38は、電流制御器5からの出力である電圧指令値のγ成分(磁束成分)Vγ*に、高周波数発生器4により生成された高周波数電圧Vinjを加算している。
【0009】
2/3相変換器3では、加算器38における加算結果と電圧指令値のδ成分(トルク成分)Vδ*とを3相の電圧指令値に変換し、PWM電圧型インバータ装置2に指令している。PWM電圧型インバータ装置2は、2/3相変換器3からの指令に基づいて誘導電動機1の制御を行っている。
【0010】
また、電流検出器12は、誘導電動機1の電流値isを検出している。d−q変換器7は、電流検出器12により検出された電流値isを推定磁束位置θ^を用いて制御軸に座標変換している。
【0011】
ローパスフィルタ(LPF)6は、d−q変換器7により制御軸に座標変換された電流値から、加算器38により重畳した高周波電圧Vinjと同じ周波数成分finjを除去したものを減算器39にそれぞれフィードバックしている。このような構成となっていることにより、励磁成分(iγ*)、トルク成分(iδ*)の各々の電流指令値との偏差を電流制御器5でゼロとするように電流制御を実施する。
【0012】
減算器41は、推定磁束位置θ^から45度(π/4ラジアン)の減算を行っている。d−q変換器8は、検出電流値isの位相を減算器41の位相に変換することにより、検出電流値isを推定磁束位置θ^から45度ずれたところに位置するインピーダンス観測軸に変換する。
【0013】
バンドパスフィルタ(BPF)9では、加算器38により重畳した高周波電圧指令値Vinjと同じ周波数成分finjの成分を抽出し、抽出された高周波電流成分idm、iqmと高周波電圧指令値Vinjとを高周波インピーダンス推定器10に入力する。高周波インピーダンス推定器10は、γ軸から電気角45度進んだ点と遅れた点の2点で高周波インピーダンスZdmとZqmを推定する。
【0014】
磁束位置推定器21は、2つの高周波インピーダンスZdm、Zqmの大きさが等しくなるような磁束位置θ^を推定している。また、磁束位置推定器21は、図7に示すように、減算器31と、乗算器32と、積分器33と、減算器42と、滑り角周波数演算器43とから構成されている。減算器31は、高周波数インピーダンスZqmとZdmの差を求めている。乗算器32は、減算器31からの出力に、制御ゲイン(Kp+Ki/s)を乗算した値を出力している。ここで、Kpは比例ゲインであり、Kiは積分ゲインである。積分器33は、乗算器32の出力値を積分して、推定磁束位置θ^として出力している。つまり、磁束位置推定器21ではZdmとZqmが一致するように減算器31と積算器32とからなるPI調整器を調整し、その出力を積分器33により積分することによって磁束位置推定値θ^を得ている。また、滑り角周波数推定器43は、iγ*とiδ*を入力とし、滑り角周波数を推定し、減算器42は、乗算器32の出力値からその滑り角周波数の推定値を減算した値を速度推定値ω^として出力する。
【0015】
この従来の誘導電動機の制御装置では、重畳した高周波成分においてインピーダンスを観測すると主磁束による磁気飽和と高周波による表皮効果とにより、図8に示すようにインピーダンスの大きさが主磁束方向(d軸)とそれに対し電気角90度の方向(q軸)とで異なるという現象(電気的突極性)が生じる。この現象を利用して、図9のようにこのインピーダンス偏差がゼロとなるように推定磁束軸(γ軸)を調整すれば、最終的にγ軸が実際の磁束軸であるd軸に一致し、磁束位置を推定することができる。
【0016】
しかしながら、これらの方法は主磁束の飽和状態や高周波による表皮効果の状態が常に不変であることを仮定としていた。実際には、図10に示すように、電動機の負荷が増加した場合は、2次側の磁束分布が回転子の回転方向と反対側にずれ、電気的突極性も2次磁束分布のずれと同方向にずれることとなる。これは、負荷が増加すると漏れインダクタンスが増加し、2次誘導起電力に対し2次電流の位相がその分遅れることによるものである。したがって、従来の磁束位置推定方法では、電動機に負荷が与えられている状態で磁束位置を推定する場合には、2次誘導起電力と2次電流との位相差、すなわち、2次回路力率角分のオフセットがγ軸とd軸との間に存在することになる。このため、γ軸とd軸を一致させようとしてもすぐに2次回路力率角分ずれるため、急激に負荷が与えられた場合には制御不能になることも考えられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の誘導電動機の制御装置では、大きな負荷が与えられたり急激に負荷が与えられると、磁束位置の検出ができなくなり制御不能となる可能性を有しているという問題点があった。
【0018】
本発明の目的は、高負荷時、負荷急変時でも確実に磁束位置を検出することにより、安定した制御を行うことのできる誘導電動機の制御装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の誘導電動機の磁束位置推定方法は、誘導電動機を制御するための電圧指令値の励磁成分に、駆動周波数とは異なる周波数の高周波電圧を重畳することにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、
該突極性に基づいて磁束位置を推定して第1の磁束位置とし、
前記第1の磁束位置から、予め推定しておいた2次誘導起電力と2次電流との位相差である2次回路の力率角を差し引いて第2の磁束位置とする。
【0020】
本発明では、先ず、誘導電動機に駆動周波数とは異なる周波数の高周波電圧あるいは高周波電流を重畳し、主磁束による磁気飽和と高周波による表皮効果とにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、その突極性に基づいて推定される磁束位置を第1の磁束位置とする。電動機に負荷が与えられていない上代では、第1の磁束位置が推定された時点で制御軸(γ軸)とd軸とは一致した状態となっている。しかしながら、電動機に負荷が与えられた上では、d軸は制御軸に対し2次回路の力率角分のオフセットを持つことになる。そのため、第1の磁束一から、予め推定していおいた2次回路の力率角を差し引くことにより真のd軸の位置である第2の磁束位置を推定することができる。
【0021】
そして、この第2の磁束位置を用いてベクトル制御を実施することにより高負荷が与えられたり、負荷が急変した場合でも、その負荷に応じて、電気的突極性のずれる方向にインピーダンス観測軸を移動させ、常に制御が安定する範囲内に制御軸を置くように補正することになる。したがって、安定な制御が可能となり、従来問題であった高負荷時や負荷急変時の磁束位置検出が不能となる問題を解決することができる。
【0022】
また、本発明の他の誘導電動機の磁束位置推定方法は、誘導電動機を制御するための電圧指令値の励磁成分に、駆動周波数とは異なる周波数の高周波電圧を重畳することにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、
該突極性に基づいて1次磁束位置を推定し、
前記1次磁束軸と真のd軸とのずれ量θ1と、2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2を推定し、
前記1次磁束位置から前記ずれ角θ1を減ずることによりd軸位置を推定し、該d軸位置から前記ずれ角θ2を減ずることにより2次磁束位置を推定する。
【0023】
本発明によれば、従来困難とされていた極低速における磁束位置推定を精度よく行うことができるため、極低速においても十分なトルク制御が可能な誘導電動機のベクトル制御を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の誘導電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、図6中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0026】
本実施形態の誘導電動機の制御装置は、図6に示した従来の誘導電動機の制御装置に対して、磁束位置推定器21を磁束位置推定器11に置き換え、磁束位置補正器13と、速度推定器14を新たに設けたものである。
【0027】
磁束位置推定器11は、高周波数インピーダンスZdm、Zqmの偏差がなくなるように第1の磁束位置推定値θ^を推定する。
【0028】
磁束位置補正器13では、電流指令値iγ*とiδ*を入力し、下記の式(1)に基づいて2次誘導起電力と2次電流との位相差である2次回路力率角θ^rを推定し、第1の磁束位置推定値θ^から2次回路力率角推定値θ^rを差し引いて第2の磁束位置θ^cとして出力する。
【0029】
【数1】
Figure 0004596092
【0030】
ここで、ω^Slはすべり角周波数推定値、Lmは励磁インダクタンス、Llrは2次漏れインダクタンス、Rrは2次抵抗、iγ*は励磁成分電流指令値、iδ*はトルク成分電流指令値である。
【0031】
速度推定器14は、磁束位置推定値θ^、電流指令値iγ*、iδ*に基づいて、速度推定値ω^を算出している。
【0032】
図2を参照して、磁束位置推定器11と磁束位置補正器13の構成をさらに詳細に説明する。
【0033】
磁束位置推定器11は、乗算器32からの出力をω^として出力していないこと以外は、図7に示した磁束位置推定器21と同様な構成となっている。
【0034】
磁束位置補正器13は、除算器34と、乗算器35と、逆正接関数演算器36と、減算器37とから構成されている。除算器34は、トルク成分の電流指令値iδ*を励磁成分の電流指令値iγ*で除算する演算を行い、その演算結果を出力している。乗算器35は、除算器34からの出力値に対して、(Llr/Lm+Llr)を乗算して出力している。逆正接関数演算器36は、乗算器35からの出力値の逆正接演算(tan-1)を行い、その値をθ^rとして出力している。減算器37は、第1の磁束位置推定値θ^から2次回路力率角θ^rを減算し、その演算結果を第2の磁束位置推定値θ^cとして出力している。
【0035】
速度推定器14は、図3に示すように、滑り角周波数演算器15と、加算器16と、積分器17と、減算器19と、乗算器18とから構成されている。
【0036】
この速度推定器14の動作を下記に説明する。先ず、磁束位置補正器13で推定された磁束位置推定値θ^を規範モデル出力とする。そして、滑り角周波数推定器15でiγ*とiδ*を入力とし、滑り角周波数を推定し、加算器16でその滑り角周波数の推定値と、速度推定値ω^とを加算し、その結果を積分器17で積分したものを可調節モデル出力としてモデル規範形適応制御を構成する。そして、減算器19により規範モデル出力から可調節モデル出力を差し引いて偏差を求め、その偏差に制御ゲイン(Kvp+Kvi/s)を乗算することにより、その偏差がゼロになるように速度推定を行う。速度推定値ω^は再び、可調節モデルに返してこの動作を繰り返す。したがって、規範モデル出力である磁束位置推定値θ^が真の磁束位置に一致している場合は正確な速度推定が実現できることになる。この速度推定値ω^を速度制御器20にフィードバックして、速度指令値ω*に一致するようにiδ*を決めれば、速度センサレスベクトル制御の制御装置においても速度センサ付の制御装置と同様な速度制御を行うることができる。
【0037】
本実施形態の誘導電動機の制御装置によれば、高負荷が与えられたり、負荷が急変した場合でも、それに適したトルクを出力することができるようになる。
【0038】
実際の制御では、毎制御周期ごとにオフセットを考慮して、推定した2次回路の力率角の推定値θ^ rを第1の磁束位置θ^から差し引いて得られる磁束位置を第2の磁束位置θ^cとする。この第2の磁束位置θ^cを用いてベクトル制御を実施することにより高負荷が与えられたり、負荷が急変した場合でも、その負荷に応じて、電気的突極性のずれる方向にインピーダンス観測軸を移動させ、常に制御が安定する範囲内に制御軸を置くように補正することになる。したがって、本実施形態の誘導電動機の制御装置によれば、安定な制御が可能となり、従来問題であった高負荷時や負荷急変時の磁束位置検出が不能となる問題を解決することができる。
【0039】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の誘導電動機の制御装置について説明する。
【0040】
ベクトル制御におけるd軸電流あるいはd軸電圧に数百Hzの高周波信号を重畳した場合、高周波電流、電圧の関係から求められる高周波インピーダンスの軌跡は、図8に示したような楕円を描きd軸とq軸でインピーダンス偏差が生じることになる。しかしながら、この高周波インピーダンス軌跡は負荷運転時には磁束軸のずれのために図10に示すように最大インピーダンス値を示す位置がd軸からずれる。この最大インピーダンス値を示す位置は1次磁束軸にほぼ等しいことが磁界解析より分かっている。本実施形態の誘導電動機の制御装置では、この現象を利用して磁束位置推定を行う。
【0041】
まず、図4のように高周波信号重畳軸における電流あるいは電圧指令値に高周波を重畳する。そして、高周波信号重畳軸を挟んで45度ずれたところのインピーダンス観測軸であるdm、qm軸における高周波インピーダンスを推定すると、高周波数インピーダンスが最大値を示す位置である1次磁束軸と、高周波数信号重畳軸とが一致しているならば、Zdm=Zqmとなるはずである。
【0042】
したがって、高周波数インピーダンスZdm、Zqmが等しくなるように高周波信号重畳軸を調整すれば最終的に1次磁束位置に収束することになる。このあと、1次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ1を補正することによって真のd軸の位置を推定することができる。同様に2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2を補正することによって2次磁束位置を推定することもできる。負荷運転時の1次磁束軸および2次磁束軸のずれ量は励磁電流、トルク、1次角周波数の関係であらわすことができ、したがって、負荷運転時に極低速域の磁束位置を精度良く推定することが可能となる。
【0043】
上記の磁束位置推定方法を実現するための、本発明の第2の実施形態の誘導電動機の制御装置の構成を示すブロック図を図5に示す。図5において、図1、6中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0044】
本実施形態の誘導電動機の制御装置は、図1に示した本発明の第1の実施形態の誘導電動機の制御装置に対して、磁束位置補正器13の代わりに、磁束軸ずれ推定器24と、磁束位置補正器23とを新たに設けたものである。
【0045】
磁束軸ずれ推定器24では、ローパスフィルタ6で高周波成分を除去された電流値のγ成分(磁束成分)iγ、δ成分(トルク成分)iδより下記の式(2)を用いて、1次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ1と2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2を推定する。
【0046】
そして、磁束位置補正器23は、磁束位置推定器11によって得られた1次磁束位置推定値θ^から、ずれ角θ1を減ずることにより真の磁束位置(d軸)を推定し、さらにずれ角θ2を減ずることにより2次磁束位置θ^cを推定する。
【0047】
【数2】
Figure 0004596092
【0048】
ここで、σLsは、漏れインダクタンス、Lsは固定子自己インダクタンス、K1,K2はθ1,θ2のずれ角を調整するための調整ゲインである。
【0049】
本実施形態の誘導電動機の制御装置によれば、従来困難とされていた極低速における磁束位置推定を精度よく行うことができるため、極低速においても十分なトルク制御が可能な誘導電動機のベクトル制御を行うことができる。
【0050】
上記第1および第2の実施形態では、励磁成分電圧指令値Vγ*に高周波電圧Vinjを重畳し、誘導電動機1の電流値を検出して高周波インピーダンスを測定することにより磁束位置の推定を行っているが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、励磁成分電流指令値iγ*に高周波電圧Vinjを重畳し、誘導電動機1の電圧値を検出して高周波インピーダンスを測定することにより磁束位置の推定を行うようにしても同様な効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ゼロ周波数領域においても誘導電動機の磁束位置を精度良く推定し、高負荷が与えられたり、負荷が急変した場合でも、それに適したトルクを出力することができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の誘導電動機の制御装置の構成を示す制御ブロック図である。
【図2】図1中の磁束位置推定器11と磁束位置補正器13の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】図1中の速度推定器14の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】1次、2次磁束軸、制御軸γ、d軸、インピーダンス観測軸qm、dmの関係を説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の誘導電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来の誘導電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図6中の磁束位置推定器21の構成を説明するためのブロック図である。
【図8】無負荷時の高周波インピーダンス軌跡を示す図である。
【図9】2次磁束軸、制御軸γ、d軸、インピーダンス観測軸qm、dmの関係を説明するための図である。
【図10】誘導電動機に負荷が与えられた場合の高周波インピーダンス軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 誘導電動機(IM)
2 PWM電圧型インバータ装置(PWM VSI)
3 2/3相変換器
4 高周波発生器
5 電流制御器
6 ローパスフィルタ(LPF)
7 d−q変換器(制御軸への座標変換器)
8 d−q変換器 (インピーダンス観測軸への座標変換器)
9 バンドパスフィルタ(BPF)
10 高周波インピーダンス推定器
11 磁束位置推定器
12 電流検出器
13 磁束位置補正器
14 速度推定器
15 滑り角周波数演算器
16 加算器
17 積分器
18 速度推定器
19 減算器
20 速度制御器
21 磁束位置推定器
23 磁束位置補正器
24 磁束軸ずれ推定器
31 減算器
32 乗算器
33 積分器
34 除算器
35 乗算器
36 逆正接関数演算器
37 減算器
38 加算器
39、40、41、42 減算器
43 滑り角周波数演算器

Claims (9)

  1. 誘導電動機を制御するための電圧指令値の励磁成分に、駆動周波数とは異なる周波数の高周波電圧を重畳することにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、
    該突極性に基づいて磁束位置を推定して第1の磁束位置とし、
    前記第1の磁束位置から、予め推定しておいた2次誘導起電力と2次電流との位相差である2次回路の力率角を差し引いて第2の磁束位置とする誘導電動機の磁束位置推定方法。
  2. 誘導電動機を制御するための電流指令値の励磁成分に、駆動周波数とは異なる周波数の高周波電流を重畳することにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、
    該突極性に基づいて磁束位置を推定して第1の磁束位置とし、
    前記第1の磁束位置から、予め推定しておいた2次誘導起電力と2次電流との位相差である2次回路の力率角を差し引いて第2の磁束位置とする誘導電動機の磁束位置推定方法。
  3. 磁束位置の推定値に基づき誘導電動機の電流値を磁束成分とトルク成分とに分離し、それぞれの電流値を独立に制御することによって誘導電動機の制御を行う、誘導電動機の制御装置であって、
    誘導電動機の制御軸(γ軸)の電圧指令値に高周波電圧を重畳する高周波電圧発生器と、
    誘導電動機の電流値の位相を、第2の磁束位置から電気角45度を減算した位置に変換する座標変換器と、
    前記高周波発生器により重畳した高周波電圧の周波数成分と同じ周波数成分の信号を前記座標変換器の出力電流から抽出する高周波成分抽出器と、
    前記高周波数成分抽出器により抽出された電流と前記高周波電圧に基づいて前記制御軸から電気角45度進んだ点と遅れた点の2点でそれぞれ高周波インピーダンスを推定し、該2点間でのインピーダンスの偏差を推定する高周波インピーダンス偏差推定器と、
    前記2つの高周波インピーダンス間の偏差がゼロとなるような磁束位置を第1の磁束位置として推定する磁束位置推定器と、
    2次誘導起電力と2次電流との位相差である2次回路力率角を推定し、前記第1の磁束位置から前記2次回路力率角推定値を差し引いて前記第2の磁束位置を推定する磁束位置補正器と、
    を備えている誘導電動機の制御装置。
  4. 磁束位置の推定値に基づき誘導電動機の電流値を磁束成分とトルク成分とに分離し、それぞれの電流値を独立に制御することによって誘導電動機の制御を行う、誘導電動機の制御装置であって、
    誘導電動機の制御軸(γ軸)の電流指令値に高周波電流を重畳する高周波電流発生器と、
    誘導電動機の電圧値の位相を、第2の磁束位置から電気角45度を減算した位置に変換する座標変換器と、
    前記高周波発生器により重畳した高周波電流の周波数成分と同じ周波数成分の信号を前記座標変換器の出力電圧から抽出する高周波成分抽出器と、
    前記高周波数成分抽出器により抽出された電圧と前記高周波電流に基づいて前記制御軸から電気角45度進んだ点と遅れた点の2点でそれぞれ高周波インピーダンスを推定し、該2点間でのインピーダンスの偏差を推定する高周波インピーダンス偏差推定器と、
    前記2つの高周波インピーダンス間の偏差がゼロとなるような磁束位置を第1の磁束位置として推定する磁束位置推定器と、
    2次誘導起電力と2次電流との位相差である2次回路力率角を推定し、前記第1の磁束位置から前記2次回路力率角推定値を差し引いて前記第2の磁束位置を推定する磁束位置補正器と、
    を備えている誘導電動機の制御装置。
  5. 前記第2の磁束位置を用いて誘導電動機の速度を推定し、該速度推定値が速度指令値と一致するような電流指令値を生成することにより速度制御を行う速度制御器をさらに有する請求項3または4記載の誘導電動機の速度制御装置。
  6. 誘導電動機を制御するための電圧指令値の励磁成分に、駆動周波数とは異なる周波数の高周波電圧を重畳することにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、
    該突極性に基づいて1次磁束位置を推定し、トルク成分電流値(iδ)を磁束成分電流値(iγ)で除した値の逆正接関数を用いて、前記1次磁束軸と真のd軸とのずれ量θ1 と、2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2 を推定し、前記1次磁束位置から前記ずれ角θ1 を減ずることによりd軸位置を推定し、該d軸位置から前記ずれ角θ2 を減ずることにより2次磁束位置を推定する誘導電動機の磁束位置推定方法。
  7. 誘導電動機を制御するための電流指令値の励磁成分に、駆動周波数とは異なる周波数の高周波電流を重畳することにより、高周波領域におけるインピーダンスに電気的突極性を生じさせ、
    該突極性に基づいて1次磁束位置を推定し、トルク成分電流値(iδ)を磁束成分電流値(iγ)で除した値の逆正接関数を用いて、前記1次磁束軸と真のd軸とのずれ量θ1 と、2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2 を推定し、前記1次磁束位置から前記ずれ角θ1 を減ずることによりd軸位置を推定し、該d軸位置から前記ずれ角θ2 を減ずることにより2次磁束位置を推定する誘導電動機の磁束位置推定方法。
  8. 磁束位置の推定値に基づき誘導電動機の電流値を磁束成分とトルク成分とに分離し、それぞれの電流値を独立に制御することによって誘導電動機の制御を行う、誘導電動機の制御装置であって、
    トルク成分電流値(iδ)を磁束成分電流値(iγ)で除した値の逆正接関数を用いて、誘導電動機の1次磁束軸と真のd軸とのずれ量θ1 と、2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2 を推定する磁束軸ずれ推定器と、
    誘導電動機の制御軸(γ軸)の電圧指令値に高周波電圧を重畳する高周波電圧発生器と、
    誘導電動器の電流値の位相を、2次磁束位置から電気角45度を減算した位置に変換する座標変換器と、
    前記高周波電圧発生器により重畳した高周波電圧の周波数成分と同じ周波数成分の信号を前記座標変換器の出力電流から抽出する高周波成分抽出器と、
    前記高周波数成分抽出器により抽出された電圧と前記高周波電圧に基づいて前記制御軸から電気角45度進んだ点と遅れた点の2点でそれぞれ高周波インピーダンスを推定し、該2点間でのインピーダンスの偏差を推定する高周波インピーダンス偏差推定器と、
    前記2つの高周波インピーダンス間の偏差がゼロとなるような前記制御軸の位置を前記1次磁束位置として推定する磁束位置推定器と、
    前記磁束位置推定器により推定された前記1次磁束位置から前記ずれ角θ1 を減ずることによりd軸位置を推定し、該d軸位置から前記ずれ角θ2 を減ずることにより前記2次磁束位置を推定する磁束位置補正器と、
    を備えている誘導電動機のベクトル制御装置。
  9. 磁束位置の推定値に基づき誘導電動機の電流値を磁束成分とトルク成分とに分離し、それぞれの電流値を独立に制御することによって誘導電動機の制御を行う、誘導電動機の制御装置であって、
    トルク成分電流値(iδ)を磁束成分電流値(iγ)で除した値の逆正接関数を用いて、誘導電動機の1次磁束軸と真のd軸とのずれ量θ1 と、2次磁束軸と真のd軸とのずれ角θ2 を推定する磁束軸ずれ推定器と、
    誘導電動機の制御軸(γ軸)の電流指令値に高周波電流を重畳する高周波電流発生器と、
    誘導電動器の電圧値の位相を、2次磁束位置から電気角45度を減算した位置に変換する座標変換器と、
    前記高周波電流発生器により重畳した高周波電流の周波数成分と同じ周波数成分の信号を前記座標変換器の出力電圧から抽出する高周波成分抽出器と、
    前記高周波数成分抽出器により抽出された電圧と前記高周波電流に基づいて前記制御軸から電気角45度進んだ点と遅れた点の2点でそれぞれ高周波インピーダンスを推定し、該2点間でのインピーダンスの偏差を推定する高周波インピーダンス偏差推定器と、
    前記2つの高周波インピーダンス間の偏差がゼロとなるような前記制御軸の位置を前記1次磁束位置として推定する磁束位置推定器と、
    前記磁束位置推定器により推定された前記1次磁束位置から前記ずれ角θ1 を減ずることによりd軸位置を推定し、該d軸位置から前記ずれ角θ2 を減ずることにより前記2次磁束位置を推定する磁束位置補正器と、
    を備えている誘導電動機のベクトル制御装置。
JP2000097703A 2000-03-31 2000-03-31 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置 Expired - Fee Related JP4596092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097703A JP4596092B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097703A JP4596092B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001286198A JP2001286198A (ja) 2001-10-12
JP4596092B2 true JP4596092B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=18612288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000097703A Expired - Fee Related JP4596092B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4596092B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4687846B2 (ja) * 2001-03-26 2011-05-25 株式会社安川電機 同期電動機の磁極位置推定方法および制御装置
KR20040000161A (ko) * 2002-06-24 2004-01-03 학교법인 포항공과대학교 유도모터의 고정자 자속 추정 장치 및 그 방법
JP2005171843A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Toshiba Kyaria Kk ファン制御装置
JP4834129B2 (ja) * 2009-05-29 2011-12-14 東芝シュネデール・インバータ株式会社 速度センサレスベクトル制御装置
JP5116785B2 (ja) 2010-02-25 2013-01-09 株式会社日立製作所 交流電動機の駆動装置及び電動機車両
JP5556381B2 (ja) * 2010-05-28 2014-07-23 サンケン電気株式会社 誘導電動機の制御装置及び制御方法
JP5351859B2 (ja) * 2010-08-31 2013-11-27 株式会社日立産機システム ベクトル制御装置、及び電動機制御システム
WO2022120772A1 (zh) * 2020-12-11 2022-06-16 深圳市英威腾电气股份有限公司 永磁同步电机的磁场定向校正方法、装置、设备及介质

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06315291A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Hitachi Ltd 誘導電動機の磁束位置演算法とそれを用いた制御方法
JPH0772163A (ja) * 1993-09-06 1995-03-17 Sanken Electric Co Ltd 交流モ−タの回転速度検出装置
JPH07115799A (ja) * 1993-10-15 1995-05-02 Hitachi Ltd 誘導電動機の制御方法
JPH1118500A (ja) * 1997-06-19 1999-01-22 Toyo Electric Mfg Co Ltd ベクトル制御装置
JPH11266595A (ja) * 1998-03-16 1999-09-28 Fuji Electric Co Ltd 誘導機可変速駆動装置
JP2001069799A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Yaskawa Electric Corp 誘導電動機のベクトル制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06315291A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Hitachi Ltd 誘導電動機の磁束位置演算法とそれを用いた制御方法
JPH0772163A (ja) * 1993-09-06 1995-03-17 Sanken Electric Co Ltd 交流モ−タの回転速度検出装置
JPH07115799A (ja) * 1993-10-15 1995-05-02 Hitachi Ltd 誘導電動機の制御方法
JPH1118500A (ja) * 1997-06-19 1999-01-22 Toyo Electric Mfg Co Ltd ベクトル制御装置
JPH11266595A (ja) * 1998-03-16 1999-09-28 Fuji Electric Co Ltd 誘導機可変速駆動装置
JP2001069799A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Yaskawa Electric Corp 誘導電動機のベクトル制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001286198A (ja) 2001-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4687846B2 (ja) 同期電動機の磁極位置推定方法および制御装置
TWI499198B (zh) 馬達控制設備及馬達控制方法
JP5761243B2 (ja) モータ制御装置および磁極位置推定方法
JP4988329B2 (ja) 永久磁石モータのビートレス制御装置
JP4425193B2 (ja) モータの位置センサレス制御装置
JP5413400B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP6324627B2 (ja) 交流回転機の制御装置および電動パワーステアリングの制御装置
WO2016121237A1 (ja) インバータ制御装置及びモータ駆動システム
WO2018043499A1 (ja) インバータ制御装置およびモータ駆動システム
KR20150086154A (ko) 회전 전기 기기 제어 장치, 회전 전기 기기 제어 방법 및 제어 맵의 작성 방법
JP5745105B2 (ja) 交流回転機の制御装置
JP4596092B2 (ja) 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置
JP4639832B2 (ja) 交流電動機駆動装置
WO2020115859A1 (ja) 回転機の制御装置および電動車両の制御装置
JP2006158046A (ja) 交流電動機のセンサレス制御方法および装置
KR102409792B1 (ko) 영구 자석 동기 전동기의 제어 장치, 마이크로 컴퓨터, 전동기 시스템 및 영구 자석 동기 전동기의 운전 방법
JP3882728B2 (ja) 電動機の制御装置
JP4038412B2 (ja) ベクトル制御インバータ装置
JP2006109589A (ja) 同期電動機の制御装置
JP4023280B2 (ja) モータ制御装置
JP6422796B2 (ja) 同期機制御装置及び駆動システム
JP7166443B2 (ja) 交流回転機の制御装置及び交流回転機の制御方法
JP7095760B1 (ja) 制御装置、磁束推定装置及び磁束推定方法
JP7226211B2 (ja) インバータ装置及びインバータ装置の制御方法
JP2010022188A (ja) モータの位置センサレス制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070202

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141001

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees