JP4595713B2 - 繊維強化樹脂製の部材 - Google Patents

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Description

本発明は、一方向に延びる溝又は中空部を有する形状に形成され、樹脂が含浸している繊維強化樹脂製の部材に関する。
車両のバンパ装置を構成するバンパレインフォース等の梁の軽量化を図ったものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に開示される四角筒形状のバンパレインフォースは、衝撃荷重を受ける側に設けられたアルミニウム製の衝撃吸収材と、衝撃荷重を受ける側とは反対側に設けられた繊維強化樹脂製の高強度軽量材とを接合して構成されている。衝撃吸収材は、変形によって衝撃荷重のエネルギーを吸収する役割を果たし、高強度軽量材は、バンパレインフォース全体の変形量を小さくする役割を果たす。
特許文献2に開示される繊維強化樹脂製のサスペンションアームでは、曲げによる縮み側に第1の強化繊維層が形成されており、曲げによる伸び側に第2の強化繊維層が形成されている。第2の強化繊維層には第1の強化繊維層よりも引っ張り強度の高い繊維が用いられている。第2の繊維強化層は、大きな引っ張り荷重を受けた場合にも、十分な引っ張り強度を確保して第1の繊維強化層の破断を防止する。このサスペンションアームでは、第1,2の繊維強化層は、サスペンションアームの骨格材であるアーム部にフィラメントワインディング法によって形成されている。
特開平6−101732号公報 特開平3−57710号公報 特開平8−197668号公報
しかし、特許文献1に開示のバンパレインフォースでは、衝撃吸収材と高強度軽量材との接合には接着剤やリベットを用いる必要があり、バンパレインフォースの製作効率が悪い上に、衝撃吸収材と高強度軽量材とを互いに別部材として組み合わせることから軽量化が十分でない。
特許文献2に開示のサスペンションアームでは、骨格材であるアーム部にフィラメントを巻き付けて繊維強化層を形成する必要がある。つまり、骨格材と繊維強化層とが別々になっている。そのため、サスペンションアームの製作効率が悪い上に、繊維強化樹脂製であるにも関わらず軽量化が十分でない。
特許文献3には、炭素繊維強化樹脂製のシートをポリアミド繊維強化樹脂製の2枚のシートで挟んだ繊維強化樹脂の積層構造が開示されている。このような積層構造のシート状の繊維強化樹脂も梁の素材に用いることができるが、圧縮荷重を受ける部分と引っ張り荷重を受ける部分とで適切な繊維を使い分けることはできない。つまり、炭素繊維強化樹脂製のシートで十分な部位にもポリアミド繊維強化樹脂製のシートを余分に使うことになり、ポリアミド繊維強化樹脂製のシートで十分な部位にも炭素繊維強化樹脂製のシートを余分に使うことになる。これは、軽量化の妨げとなる。しかも、3枚のシートを重ねる必要があり、製作効率が悪い。
本発明は、軽量化を図りつつ、長手方向に延びる溝又は中空部を有する形状に形成された繊維強化樹脂製の部材の製作効率を高めることを目的とする。
本発明は、一方向に延びる溝又は一方向に延びる中空部を有する形状に形成され、樹脂が含浸している繊維強化樹脂製の部材を対象とし、請求項1の発明は、繊維強化樹脂製の部材が繊維製の骨格材を用いて構成されており、圧縮荷重を受けると見なした前記部材の前記骨格材における圧縮応力部には第1繊維が配設され、かつ引っ張り荷重を受けると見なした前記部材の前記骨格材における引っ張り応力部には第2繊維が配設されており、又は、前記第1繊維が前記圧縮応力部に、若しくは前記第2繊維が前記引っ張り応力部に、配設されており、前記第1繊維には、圧縮荷重に対して前記第2繊維よりも耐荷重特性に優れた繊維が主体として用いられており、前記第2繊維には、引っ張り荷重に対して前記第1繊維よりも耐荷重特性に優れた繊維が主体として用いられていることを特徴とする。
圧縮荷重に対して耐荷重特性に優れた繊維を圧縮応力部に用い、引っ張り荷重に対して耐荷重特性に優れた繊維を引っ張り応力部に用いる構成は、軽量化に有利であり、しかも曲げ変形の少ない部材が得られる。繊維部分には繊維製の骨格材を用いたことにより、部材の製作効率が高まる。
好適な例では、前記繊維強化樹脂製の部材は、該部材の前面側に設けられた前記圧縮応力部と、前記部材の背面側に設けられた前記引っ張り応力部と、前記圧縮応力部と前記引っ張り応力部とを離して繋ぐ結合部とからなり、前記結合部を構成する繊維が前記圧縮応力部における前記第1繊維及び前記引っ張り応力部における第2繊維に対して交差するように前記圧縮応力部及び前記引っ張り応力部にも配設されている。
結合部を構成する繊維が前記圧縮応力部及び前記引っ張り応力部に対して交差するように前記圧縮応力部及び前記引っ張り応力部にも配設した構成は、部材の横断面形状を保持する上で好適である。
好適な例では、前記繊維強化樹脂製の部材は、一方向に延びる溝を有する横断面形状が開き断面形状の部材であり、前記圧縮応力部は、前記溝の底壁を形成し、前記引っ張り応力部は、前記溝の開口側で前記溝の側壁に接続されたフランジを形成し、前記溝の側壁は、前記結合部である。
このような開き断面形状の部材は、部材の圧縮応力部に加えられた荷重によって曲げられる曲げ変形量を少なくする上で好ましい。
好適な例では、長手方向に延びる溝を有する前記繊維強化樹脂製の部材は、繊維製の平板材を所定の横断面形状に成形した骨格材に樹脂を含浸して形成されている。
このような骨格材は、型成形によって容易に成形でき、型内に骨格材を入れた状態で樹脂を含浸させることによって部材を容易に製作することができる。
好適な例では、前記繊維強化樹脂製の部材は、一方向に延びる一対の溝を有し、前記一対の溝は、それらの底壁を共通にしており、前記圧縮応力部は、前記一対の溝の一方の側壁であり、前記引っ張り応力部は、前記一対の溝の他方の側壁であり、前一対の溝の底壁は、前記結合部である。
このような部材構造は、形成容易な上に、部材の圧縮応力部に加えられた荷重によって曲げられる曲げ変形量を少なくする上で好ましい。
好適な例では、一方向に延びる溝を有する前記繊維強化樹脂製の部材は、繊維製の筒材を所定の横断面形状に成形した骨格材に樹脂を含浸して形成されている。
このような骨格材は、型成形によって容易に成形でき、型内に骨格材を入れた状態で樹脂を含浸させることによって部材を容易に製作することができる。
好適な例では、前記第1繊維は、炭素繊維である。圧縮荷重に対して優れた耐荷重特性を有する炭素繊維は、圧縮応力部に配設される第1繊維として好適である。
好適な例では、前記第2繊維は、アラミド繊維である。引っ張り荷重に対して優れた耐荷重特性を有するアラミド繊維は、引っ張り応力部に配設される第2繊維として好適である。
好適な例では、前記繊維強化樹脂製の部材は、車両の衝突時における衝撃を緩和するためのバンパ装置を構成するバンパレインフォースである。
本発明の部材は、バンパレインフォースへの適用に特に好適である。
本発明は、軽量化を図りつつ、一方向に延びる溝又は中空部を有する形状に形成された繊維強化樹脂製の部材の製作効率を高めることができるという優れた効果を奏する。
以下、バンパ装置を構成するバンパレインフォースに本発明を具体化した第1の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、繊維強化樹脂製のバンパレインフォース10の両端部には荷重エネルギー吸収材12,13が接続されている。バンパレインフォース10に矢印Rの方向の大きな衝撃荷重が加わると、荷重エネルギー吸収材12,13は、破壊しながら荷重エネルギーを吸収してゆく。
バンパレインフォース10は、溝101を有し、溝101の底となる細長い矩形の底壁14と、底壁14の長辺部に連なる一対の細長い矩形の側壁15,16と、側壁15,16の長辺部に連なる一対の細長い矩形のフランジ17,18とから構成されている。底壁14と側壁15,16とは、直角に近い角度をなすように接続しており、側壁15,16とフランジ17,18とは、直角に近い角度をなすように接続している。バンパレインフォース10の横断面形状は、開き断面形状である。
図1(b)は、バンパレインフォース10の横断面を示す。図1(b)では、バンパレインフォース10を構成する繊維製の単一の骨格材11のみを示す。骨格材11は、炭素繊維製の複数本の第1繊維束19(第1繊維)、炭素繊維製の複数本の繊維束20及びアラミド繊維製の複数本の第2繊維束21(第2繊維)から構成されている。炭素繊維製の第1繊維束19は、底壁14を構成しており、第1繊維束19の長さ方向は、バンパレインフォース10の長手方向(一方向)に揃えられている。第1繊維束19は、バンパレインフォース10の一端から他端まで切れ目なく連続している。アラミド繊維製の第2繊維束21は、フランジ17,18を構成しており、第2繊維束21の長さ方向は、バンパレインフォース10の長手方向(溝101の方向)に揃えられている。第2繊維束21は、バンパレインフォース10の一端から他端まで切れ目なく連続している。炭素繊維製の繊維束20は、底壁14、側壁15,16及びフランジ17,18を構成しており、繊維束20の長さ方向は、バンパレインフォース10の長手方向(溝101の方向)と直交する方向に揃えられている。繊維束20は、フランジ17、側壁15、底壁14、側壁16及びフランジ18にわたって切れ目なく連続している。
バンパレインフォース10は、図2(a),(b),(c)に示す金型を用いて形成される。まず、繊維製の平板形状の平板材11A〔図2(a)に図示〕を上型22と下型23とによって開き断面形状の骨格材11に成形する〔図2(b)参照〕。この状態で樹脂供給管24から型内に熱硬化性樹脂を充填する〔図2(c)参照〕。熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ポリエステルが用いられる。このように骨格材11に熱硬化性樹脂を含浸させた後、加熱硬化すれば、バンパレインフォース10が得られる。
バンパレインフォース10に対して図1(a)に矢印Rの方向に衝撃荷重が掛かると、底壁14は、長さ方向(溝101の方向)への圧縮荷重を受け、フランジ17,18は、長さ方向(溝101の方向)への引っ張り荷重を受ける。底壁14は、圧縮荷重を受けると見なされるバンパレインフォース10(骨格材11)における圧縮応力部である。フランジ17,18は、引っ張り荷重を受けると見なされるバンパレインフォース10(骨格材11)における引っ張り応力部である。
底壁14は、バンパレインフォース10の長手方向(一方向)に延びる炭素繊維製の第1繊維束19を含む。つまり、バンパレインフォース10の長手方向に延びる炭素繊維製の第1繊維束19は、圧縮荷重を受けると見なしたバンパレインフォース10の圧縮応力部(バンパレインフォース10の前面側に配設された底壁14)に配設されている。フランジ17,18は、バンパレインフォース10の長手方向(一方向)に延びるアラミド繊維製の第2繊維束21を含む。つまり、バンパレインフォース10の長手方向に延びるアラミド繊維製の第2繊維束21は、引っ張り荷重を受けると見なしたバンパレインフォース10の引っ張り応力部(バンパレインフォース10の背面側に配設されたフランジ17,18)に配設されている。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)圧縮荷重を受けると見なしたバンパレインフォース10の底壁14(圧縮応力部)には圧縮荷重に対して耐荷重特性に優れた炭素繊維製の第1繊維束19がその長さ方向をバンパレインフォース10の長手方向に揃えるように配設されている。引っ張り荷重を受けると見なしたバンパレインフォース10のフランジ17,18(引っ張り応力部)にはアラミド繊維製の第2繊維束21がその長さ方向をバンパレインフォース10の長手方向に揃えるように配設されている。つまり、強度に優れた炭素繊維が底壁14(圧縮応力部)に用いられており、伸びが大きく、かつ靱性に優れたアラミド繊維がフランジ17,18(引っ張り応力部)に用いられている。炭素繊維は、強度に優れているために、圧縮荷重に対する耐荷重特性に優れており、アラミド繊維は、伸びが大きく、かつ靱性に優れているために、引っ張り荷重に対する耐荷重特性に優れている。
アラミド繊維は、炭素繊維に比べて、圧縮荷重に対する耐荷重特性では劣るが、引っ張り荷重に対する耐荷重特性では優れている。圧縮荷重に対して優れた耐荷重特性を有する炭素繊維製の第1繊維束19を底壁14(圧縮応力部)に用いると共に、引っ張り荷重に対して優れた耐荷重特性を有するアラミド繊維製の第2繊維束21をフランジ17,18(引っ張り応力部)に用いた構成は、曲げ変形の少ないバンパレインフォース10をもたらす。しかも、バンパレインフォース10の繊維部分には繊維製の単一の骨格材11を用いたことにより、軽量化に有利な上に、バンパレインフォース10の製作効率が高まる。
(2)結合部である側壁15,16を構成する繊維束20は、第1繊維束19及び第2繊維束21に対して交差するように、底壁14(圧縮応力部)及びフランジ17,18(引っ張り応力部)にも配設されている。フランジ17、側壁15、底壁14、側壁16及びフランジ18にわたって切れ目なく連続する繊維束20は、バンパレインフォース10の横断面形状を保持する上で好適である。
(3)底壁14、側壁15,16及びフランジ17,19からなる開き断面形状(横断面形状)のバンパレインフォース10は、型成形によって容易に製作できる。
(4)圧縮応力部(底壁14)と引っ張り応力部(フランジ17,19)とを側壁15,16を介して隔てた構成は、バンパレインフォース10の底壁14(圧縮応力部)に加えられた荷重によって曲げられるバンパレインフォース10の曲げ変形量を少なくする上で好ましい。
(5)衝撃荷重に対するバンパレインフォース10の曲げ変形防止は、専ら底壁14とフランジ17,18とが受け持ち、曲げ変形防止に対する側壁15,16の役割は、小さい。このような側壁15,16には第1繊維束19あるいは第2繊維束21に相当する繊維束(バンパレインフォース10の長手方向に延びる繊維束)が配設されていない。第1繊維束19あるいは第2繊維束21に相当する繊維束を側壁15,16に配設しない構成は、バンパレインフォース10の軽量化に寄与する。
(6)車両の衝突時における衝撃を緩和するためのバンパ装置を構成するバンパレインフォース10は、できるだけ変形しないで衝撃荷重を荷重エネルギー吸収材12,13に伝えることが望ましい。つまり、バンパレインフォース10は、変形しないことが望ましい。圧縮応力部と見なした箇所に圧縮荷重に対する耐荷重特性に優れた第1繊維束19を配設すると共に、引っ張り荷重を受けると見なした箇所に引っ張り荷重に対する耐荷重特性に優れた第2繊維束21を配設して曲げ変形を少なくする梁(部材)は、バンパレインフォースへの適用に特に好適である。
次に、図3の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
第2の実施形態では、フランジ25,26がバンパレインフォース10Bの骨格材11Bにおける圧縮応力部となり、底壁27がバンパレインフォース10Bの骨格材11Bにおける引っ張り応力部となる。つまり、フランジ25,26がバンパレインフォース10Bの前面側となり、底壁27がバンパレインフォース10Bの背面側となる。フランジ25,26には炭素繊維製の第1繊維束19が配設されており、底壁27にはアラミド繊維製の第2繊維束21が配設されている。第1繊維束19の長さ方向は、バンパレインフォース10Bの長手方向に揃えられており、第2繊維束21の長さ方向は、バンパレインフォース10Bの長手方向(一方向)に揃えられている。
第2の実施形態においても第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
図4の第3の実施形態におけるバンパレインフォース10Cは、その長手方向(一方向)に延びる2つの溝102,103を有する。溝102,103の底壁28には炭素繊維製の第1繊維束(図示略)が配設されており、フランジ30及び連結部30Cにはアラミド繊維製の第2繊維束(図示略)が配設されている。溝102,103の側壁29には炭素繊維製の繊維束(図示略)が配設されている。第1繊維束の長さ方向は、バンパレインフォース10Cの長手方向に揃えられており、第2繊維束の長さ方向は、バンパレインフォース10Cの長手方向に揃えられている。側壁29を構成する繊維束は、バンパレインフォース10Cの長手方向(一方向)と直交する方向に揃えられている。
第3の実施形態では、第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
図5の第4の実施形態におけるバンパレインフォース10Dは、その長手方向(一方向)に延びる中空部104を有する。バンパレインフォース10Dの骨格材11Dは、四角筒形状に形成されている。バンパレインフォース10Dの前壁31には炭素繊維製の第1繊維束19が配設されており、バンパレインフォース10Dの後壁34にはアラミド繊維製の第2繊維束21が配設されている。前壁31は、バンパレインフォース10D(骨格材11D)における圧縮応力部となり、後壁34は、バンパレインフォース10D(骨格材11D)における引っ張り応力部となる。
単一の骨格材11Dの側壁32,33には炭素繊維製の繊維束20が配設されている。第1,2繊維束19,21の長さ方向は、バンパレインフォース10Dの長手方向に揃えられている。側壁32,33を構成する繊維束20は、バンパレインフォース10Dの長手方向と直交する方向に揃えられている。
第4の実施形態では、第1の実施形態における(1),(2),(4),(5)項と同様の効果が得られる。
次に、図6(a),(b),(c)の第5の実施形態を説明する。
図6(c)に示すバンパレインフォース10Eの骨格材11Eは、図6(a),b)に示す筒形状の繊維製の筒材11EAを用いて形成されている。筒材11EAは、公知のブレーダ(組紐製造装置)を用いて作られる。炭素繊維製の第1繊維束35及びアラミド繊維製の第2繊維束36は、筒材11EAの筒方向に延びる芯糸である。炭素繊維製の繊維束37は、筒材11EAの筒の周りに包絡状に配設される糸である。図6(c)では、芯糸のみを示す。
バンパレインフォース10Eは、その長手方向(一方向)に延びる2つの溝105,106を有する。溝105,106は、底壁38を共通にしている。溝105,106の一方の側壁39,40は、連なっており、溝105,106の他方の側壁41,42は、連なっている。側壁39,40は、バンパレインフォース10Eにおける圧縮応力部であり、側壁41,42は、バンパレインフォース10Eにおける引っ張り応力部である。側壁39,40は、バンパレインフォース10Eの前面側にあり、側壁41,42は、バンパレインフォース10Eの背面側にある。
側壁39,40には炭素繊維製の第1繊維束35(芯糸)が配設されており、側壁41,42にはアラミド繊維製の第2繊維束36(芯糸)が配設されている。底壁38には炭素繊維製の第2繊維束36(芯糸)が配設されている。第1,2繊維束35,36の長さ方向は、バンパレインフォース10Eの長手方向に揃えられている。
炭素繊維製の繊維束37は、側壁39,40,底壁38及び側壁41,42にわたって連続して配設されている。結合部である底壁38の繊維である繊維束37の長さ方向は、バンパレインフォース10Eの長手方向に対して45°以上の角度で斜交している。つまり、繊維束37(包絡糸)は、バンパレインフォース10Eの長手方向と直交する方向に主に延びた繊維である。側壁41,42における繊維束37の本数は、アラミド繊維製の第2繊維束36の本数よりも少なくしてある。つまり、引っ張り荷重に対して炭素繊維製の第1繊維束35よりも耐荷重特性に優れたアラミド繊維製の第2繊維束36がバンパレインフォース10Eの長手方向に主に延びる繊維の主体として用いられている。
筒形状の筒材11EAは、型内で所定の横断面形状(開き断面形状)の単一の骨格材11Eに成形される。型内で骨格材11Eに熱硬化性樹脂を含浸した後、加熱硬化することにより、バンパレインフォース10Eが得られる。
第5の実施形態では、第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
・第1,2の実施形態において、第1繊維束19が側壁15,16の一部となるようにしてもよい。つまり、底壁14に連なる側の側壁15,16の一部に第1繊維束19を配設してもよい。このようにすれば、圧縮荷重に対する底壁14の耐荷重性能が向上する。
・第1,2の実施形態において、第2繊維束21が側壁15,16の一部となるようにしてもよい。つまり、フランジ17,18に連なる側の側壁15,16の一部に第2繊維束21を配設してもよい。このようにすれば、引っ張り荷重に対するフランジ17,18の耐荷重性能が向上する。
・第1〜第4の実施形態において、第1繊維束の長さ方向がバンパレインフォースの長手方向に対して45°よりも小さい角度で斜交するようにしてもよい。つまり、圧縮荷重に対して第2繊維束よりも耐荷重特性に優れた第1繊維束の長さ方向をバンパレインフォースの長手方向に主に延びる方向に揃えてもよい。又、このような長さ方向の第1繊維束と、バンパレインフォースの長手方向に揃えられた第1繊維束とを混在させてもよい。
・第1〜第4の実施形態において、第2繊維束の長さ方向がバンパレインフォースの長手方向に対して45°よりも小さい角度で斜交するようにしてもよい。つまり、引っ張り荷重に対して第1繊維束よりも耐荷重特性に優れた第2繊維束の長さ方向をバンパレインフォースの長手方向に主に延びる方向に揃えてもよい。又、このような長さ方向の第2繊維束と、バンパレインフォースの長手方向に揃えられた第2繊維束とを混在させてもよい。
・第1〜第5の実施形態において、第1繊維束の本数よりも少ない本数の第2繊維束を圧縮応力部に混在させてもよい。つまり、圧縮荷重に対して第2繊維よりも耐荷重特性に優れた繊維が主体となるように、第2繊維束を圧縮応力部に混在させてもよい。
・第1〜第4の実施形態において、第2繊維束の本数よりも少ない本数の第1繊維束を引っ張り応力部に混在させてもよい。つまり、引っ張り荷重に対して第1繊維よりも耐荷重特性に優れた繊維が主体となるように、第1繊維束を圧縮応力部に混在させてもよい。
・圧縮荷重を受けると見なした圧縮応力部に配設する繊維は、PAN(ポリアクリロニトリル)系の炭素繊維が特に優れるが、ピッチ系の炭素繊維を配設してもよい。
・引っ張り荷重を受けると見なした引っ張り応力部に、延性的破壊挙動を示す有機繊維(例えば、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール)を配設してもよい。
・第1繊維と第2繊維との二種類の繊維は、炭素繊維やアラミド繊維等に限られず、選択した第1繊維と第2繊維とが互いに比較してそれぞれの耐荷重特性が優れていれば、第1繊維と第2繊維との二種類の繊維の材質は問わなくてもよい。つまり、圧縮荷重を受けると見なす繊維は、引っ張り荷重を受けると見なす繊維より圧縮荷重特性に優れていればよく、引っ張り荷重を受けると見なす繊維は、圧縮荷重を受けると見なす繊維より引っ張り荷重特性に優れていればよい。
・第1繊維が圧縮応力部にないが、第2繊維が引っ張り応力部にある構成でもよい。又は、第2繊維が引っ張り応力部にないが、第1繊維が圧縮応力部にある構成でもよい。つまり、第1繊維が前記圧縮応力部に、又は前記第2繊維が前記引っ張り応力部に、配設されている構成でもよい。
・結合部である側壁15,16を構成する繊維束20と、第1繊維束19及び第2繊維束21に対して交差する角度は、直交に限らず、他の角度(例えば、45°及びその近傍の角度)であってもよい。
・第1〜3の実施形態において、溝の底の面形状を曲面(凹面又は凸面)形状にしてもよい。
・第1〜3の実施形態において、溝の側面の面形状を曲面形状にしてもよい。
・第1〜3の実施形態において、開き断面形状は、コ字形状以外の断面形状、例えばV字形状、U字形状、W字形状、台形形状等であってもよい。
・バンパレインフォース以外の部材、例えば車両におけるロッカーアーム、サイドインパクトビーム等に本発明を適用してもよい。
第1の実施形態を示し、(a)は、バンパレインフォースの斜視図。(b)は、バンパレインフォース(骨格材)の断面図。 (a),(b),(c)は、型成形によるバンパレインフォースの製作を説明するための断面図。 第2の実施形態を示す断面図。 第3の実施形態を示す断面図。 第4の実施形態を示す断面図。 第5の実施形態を示し、(a)は、筒材の断面図。(b)は、筒材の斜視図。(c)は、バンパレインフォース(骨格材)の断面図。
符号の説明
10,10B,10C,10D,10E…部材としてのバンパレインフォース。101,102,103,105,106…溝。104…中空部。11,11B,11D,11E…骨格材。11A…平板材。11EA…筒材。14,28…圧縮応力部としての底壁。15,16,29,32,33…結合部としての側壁。17,18,30…引っ張り応力部としてのフランジ。19,35…第1繊維としての第1繊維束。21,36…第2繊維としての第2繊維束。25,26…圧縮応力部としてのフランジ。27…引っ張り応力部としての底壁。30C…引っ張り応力部としての連結部。31…圧縮応力部としての前壁。34…引っ張り応力部としての後壁。38…結合部としての底壁。39,40…圧縮応力部としての側壁。41,42…引っ張り応力部としての側壁。

Claims (9)

  1. 一方向に延びる溝又は一方向に延びる中空部を有する形状に形成され、樹脂が含浸している繊維強化樹脂製の部材において、
    繊維強化樹脂製の部材は、繊維製の骨格材を用いて構成されており、圧縮荷重を受けると見なした前記部材の前記骨格材における圧縮応力部には第1繊維が配設され、かつ引っ張り荷重を受けると見なした前記部材の前記骨格材における引っ張り応力部には第2繊維が配設されており、又は、前記第1繊維が前記圧縮応力部に、若しくは前記第2繊維が前記引っ張り応力部に、配設されており、前記第1繊維には、圧縮荷重に対して前記第2繊維よりも耐荷重特性に優れた繊維が主体として用いられており、前記第2繊維には、引っ張り荷重に対して前記第1繊維よりも耐荷重特性に優れた繊維が主体として用いられている繊維強化樹脂製の部材。
  2. 前記繊維強化樹脂製の部材は、該部材の前面側に設けられた前記圧縮応力部と、前記部材の背面側に配設された前記引っ張り応力部と、前記圧縮応力部と前記引っ張り応力部とを離して繋ぐ結合部とからなり、前記結合部を構成する繊維が前記圧縮応力部における前記第1繊維及び前記引っ張り応力部における前記第2繊維に対して交差するように前記圧縮応力部及び前記引っ張り応力部にも配設されている請求項1に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  3. 前記繊維強化樹脂製の部材は、一方向に延びる溝を有する横断面形状が開き断面形状の部材であり、前記圧縮応力部は、前記溝の底壁であり、前記引っ張り応力部は、前記溝の開口側で前記溝の側壁に接続されたフランジであり、前記溝の側壁は、前記結合部である請求項2に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  4. 前記繊維強化樹脂製の部材は、繊維製の平板材を所定の横断面形状に成形した前記骨格材に樹脂を含浸して形成されている請求項3に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  5. 前記繊維強化樹脂製の部材は、一方向に延びる一対の溝を有し、前記一対の溝は、それらの底壁を共通にしており、前記圧縮応力部は、前記一対の溝の一方の側壁であり、前記引っ張り応力部は、前記一対の溝の他方の側壁であり、前一対の溝の底壁は、前記結合部である請求項2に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  6. 前記繊維強化樹脂製の部材は、繊維製の筒材を所定の横断面形状に成形した骨格材に樹脂を含浸して形成されている請求項5に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  7. 前記第1繊維は、炭素繊維である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  8. 前記第2繊維は、アラミド繊維である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂製の部材。
  9. 前記繊維強化樹脂製の部材は、車両の衝突時における衝撃を緩和するためのバンパ装置を構成するバンパレインフォースである請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂製の部材。
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