JP4595557B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置に関するものである。
近年、転舵輪とステアリングホイール(ステアリング)とを機械的に分離し、検出されたステアリングの舵角(操舵角)に基づいて、そのステアリング操作に応じた転舵輪の舵角(転舵角)を発生させるべく転舵アクチュエータの作動を制御する所謂ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置が提案されている。
ところで、こうしたステアバイワイヤ式の車両用操舵装置においては、転舵輪とステアリングとが分離されているが故に、転舵輪に作用する路面反力がステアリングまで伝達されない。そのため、運転者がステアリングに作用する操舵反力を介して路面情報(ロードインフォメーション)を感じとることができないという問題がある。そこで、従来、ステアリング操作により同ステアリングに印加される操舵トルク、及び転舵輪に作用する路面反力を検出し、その操舵トルク及び路面反力に応じた操舵反力をステアリングに付与すべく反力アクチュエータの作動を制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、このような構成を採用することにより、転舵輪に作用する路面反力を操舵反力としてステアリングに反映させることができ、ステアリング操作を介して路面情報の取得が可能になるとともに、より良好な操舵フィーリングを実現することが可能になる。
しかしながら、例えば、悪路通過時等のように、転舵輪に作用する路面反力の全てを操舵反力として反映させることが必ずしも好ましいとは限らない場合もある。特に、近年では、ヨーレイト等の車両状態量と車両の運動状態との関係をモデル化した車両モデルに基づいて車両のヨーモーメントを制御すべくその転舵角を自動的に制御(アクティブ転舵制御)する操舵制御システムを採用するものがあり(例えば、特許文献2参照)、通常、こうした制御時に発生する路面反力は、その操舵角に応じたものとならない。即ち、その路面反力を反映させることによって運転者の想定と異なる操舵反力をステアリングに付与するおそれがある。
そこで、従来、路面反力を操舵反力として反映させる路面反力反映モードと、路面反力を反映させない解除モードとを備え、その車両状態に応じて、これら2つのモードを切り替え可能としたものがある(例えば、特許文献3参照)。そして、このような構成を採用することにより、上記のごとく、運転者の想定に反する操舵反力を付与することによる操舵フィーリングの悪化を防止することができるようになる。
特開2004−34923号公報 特開2002−254964号公報 特開2003−182618号公報
しかし、上記従来例のごとく、単にステアリングへの路面反力の反映を解除する構成とした場合、その解除に伴って路面反力に相当する分だけ操舵反力が急激に減少することになる。その結果、例えば、その操舵反力の減少により所謂舵抜け感が発生する等、却って操舵フィーリングの悪化を招くおそれがあり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、操舵反力の変動を抑制して良好な操舵フィーリングを実現することのできる車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、転舵輪と機械的に分離されたステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、少なくとも該検出された操舵角に基づいてステアリング操作に応じた前記転舵輪の転舵角を発生させるべく制御される転舵アクチュエータと、前記ステアリングホイールに印加された操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記転舵輪に作用する路面反力を検出する路面反力検出手段と、前記ステアリングホイールに少なくとも前記検出された操舵トルク及び路面反力に応じた操舵反力を付与すべく制御される反力アクチュエータと、前記転舵アクチュエータ及び反力アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、前記制御手段は、ステアリング操作によらず自動的に前記転舵角を変更すべく前記転舵アクチュエータの作動を制御するアクティブ転舵制御機能を有するとともに、該アクティブ転舵制御時には、前記操舵反力の値をアクティブ転舵制御の開始時の値で一定に保持すべく前記反力アクチュエータの作動を制御すること、を要旨とする。
上記構成によれば、アクティブ転舵制御時に発生する操舵角と対応しない路面反力に基づく操舵反力の変動を排除することができる。また、上記従来例のごとく、単に路面反力の反映を解除するもののように、その解除に伴う操舵反力の減少により舵抜け感が発生する等の弊害を招くことがない。従って、操舵反力の変動を効果的に抑制して良好な操舵フィーリングを実現することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記アクティブ転舵制御の終了後、前記操舵反力の値を前記一定の値から現在の前記操舵トルク及び路面反力に応じた値まで、時間経過とともに徐々に変化させるべく前記反力アクチュエータの作動を制御すること、を要旨とする。
上記構成によれば、操舵反力保持制御の終了後、アクティブ転舵制御時の操舵反力の値であるその開始時の一定の値と現在の路面反力を反映する値との間に差がある場合であっても、急峻な変動を招くことなく、ステアリングに付与する操舵反力の値を、速やかに現在の値まで変化させることができる。
本発明によれば、操舵反力の変動を抑制して良好な操舵フィーリングを実現することが可能な車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明をステアバイワイヤ式の車両用操舵装置(ステアリング装置)具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のステアリング装置1は、ステアリングホイール(ステアリング)2を含む操舵機構3と転舵輪4の舵角を変更するための転舵機構5とが機械的に非連結、即ちステアリング2と転舵輪4とが機械的に分離された所謂ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置である。
操舵機構3は、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト6と、ステアリング操作に伴うステアリング2の舵角、即ち操舵角θsを検出するための操舵角検出手段としての操舵角センサ7とを備えている。そして、転舵機構5は、操舵角センサ7により検出される操舵角θsに基づいて、そのステアリング操作に応じた転舵輪4の舵角を発生させるための転舵アクチュエータ8を備えている。本実施形態では、転舵機構5は、タイロッド9及びナックルアーム10を介して左右の転舵輪4を連結する転舵軸12を有しており、転舵アクチュエータ8は、駆動源としてのモータ13と該モータ13の回転を転舵軸12の往復動に変換する変換機構14とを備えている。尚、本実施形態の転舵アクチュエータ8は、転舵軸12と同軸配置されたブラシレスモータを有し、変換機構14としてボール螺子機構を備えている。そして、この転舵アクチュエータ8により駆動された転舵軸12の往復動が転舵輪4に伝達されることにより、同転舵輪4の舵角、即ち転舵角θtが変更されるようになっている。
また、本実施形態では、操舵機構3は、ステアリング操作によってステアリング2に印加される操舵トルクτを検出するための操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ16と、該検出された操舵トルクτ(及び後述する路面反力Fr)に応じた操舵反力をステアリング2に付与するための反力アクチュエータ17とを備えている。反力アクチュエータ17は、駆動源としてのモータ18と、該モータ18の回転を減速してステアリングシャフト6に伝達する減速機構19とを備えている。尚、本実施形態では、反力アクチュエータ17のモータ18には、転舵アクチュエータ8のモータ13と同様にブラシレスモータが採用されている。そして、反力アクチュエータ17は、減速機構19を介してモータ18の発生するモータトルクをステアリングシャフト6に伝達することによりステアリング2に操舵反力を付与するようになっている。
本実施形態では、転舵アクチュエータ8及び反力アクチュエータ17は、制御装置20によりその作動が制御されている。詳述すると、転舵アクチュエータ8のモータ13及び反力アクチュエータ17のモータ18は、制御装置20と接続されており、各モータ13,18は、制御装置20から供給される三相(U,V,W)の駆動電力に基づいて回転する。そして、制御装置20は、その駆動電力の供給を通じて各モータ13,18の回転を制御することにより、転舵アクチュエータ8及び反力アクチュエータ17の作動を制御する。具体的には、制御装置20は、上記操舵角センサ7及びトルクセンサ16、並びに車速センサ21の出力信号に基づいて操舵角θs、操舵トルクτ及び車速Vを検出する。また、転舵軸12には、変位量センサ22が設けられており、制御装置20は、この変位量センサ22の出力信号に基づいて転舵輪4の転舵角θtを決定する同転舵軸12の軸方向の変位量Xを検出する。そして、制御装置20は、その検出された操舵角θs、車速V及び変位量Xに基づいて、転舵輪4の転舵角θtを変更すべく転舵アクチュエータ8の作動を制御し、操舵トルクτ及び車速V(並びに路面反力Fr)に基づいて、操舵反力を付与すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。
次に、制御装置20による転舵アクチュエータ8及び反力アクチュエータ17の制御態様について詳述する。
図2は、本実施形態のステアリング装置1の制御ブロック図である。同図に示すように、制御装置20は、転舵アクチュエータ8を制御するための第1ECU23と、反力アクチュエータ17を制御するための第2ECU24とを備えている。そして、これら第1ECU23及び第2ECU24は、それぞれ各モータ13,18を制御するためのモータ制御信号を出力するマイコン25,26と、そのモータ制御信号に基づいて各モータ13,18に駆動電力を供給する駆動回路27,28とを備えている。尚、以下に示す、各マイコン25,26内の各制御ブロックは、これらマイコン25,26が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。
先ず、転舵アクチュエータ8を制御する第1ECU23側のマイコン25の構成について説明する。マイコン25は、転舵輪4の制御目標角に対応する転舵軸12の変位量指令X*を生成する変位量指令生成部31と、その変位量指令X*及び検出された変位量Xに基づいて位置制御量εを演算する位置制御演算部32と、その位置制御量εに基づいて駆動回路27に出力するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部33とを備えている。
変位量指令生成部31には、操舵角θs及び車速Vが入力され、変位量指令生成部31は、これら操舵角θs及び車速Vに基づいて変位量指令X*を生成し、その変位量指令X*を位置制御演算部32に出力する。位置制御演算部32には、この変位量指令X*とともに、変位量センサ22により検出された変位量Xが入力される。そして、位置制御演算部32は、これら変位量指令X*及び変位量Xに基づくフィードバック制御により位置制御量εを演算し、その位置制御量εをモータ制御信号生成部33に出力する。モータ制御信号生成部33には、位置制御演算部32により算出された位置制御量εとともに、電流センサ34により検出された実電流値及び回転角センサ35により検出されたモータ13の回転角が入力される。そして、モータ制御信号生成部33は、これら位置制御量ε、実電流値及び回転角に基づいてモータ制御信号を生成し、このモータ制御信号を駆動回路27に出力する。そして、そのモータ制御信号に応じた駆動電流がモータ13に供給されることにより、転舵輪4の転舵角θtをその制御目標角に追従させるべくモータ13の回転、即ち転舵アクチュエータ8の作動が制御されるようになっている。
また、本実施形態では、変位量指令生成部31は、ステアリング操作に応じた転舵角θtを発生させるための制御目標成分、即ち通常制御目標量Xn*を演算する通常制御演算部36に加え、ステアリング操作によらず自動的に転舵角θtを変更するための制御目標成分であるアクティブ制御目標量Xa*を演算するアクティブ制御演算部37を備えている。即ち、本実施形態の制御装置20(第1ECU23)は、ステアリング操作によらず自動的に転舵角θtを変更すべく転舵アクチュエータ8の作動を制御するアクティブ転舵機能を有している。
詳述すると、通常制御演算部36には、操舵角θs及び車速Vが入力され、同通常制御演算部36は、これら操舵角θs及び車速Vに基づいて通常制御目標量Xn*を演算する。一方、アクティブ制御演算部37には、これら操舵角θs及び車速Vに加え、ヨーレイト等、その他複数の車両状態量γが入力される。尚、本実施形態では、アクティブ制御演算部37には、車両状態量γとして、ヨーレイト、横方向加速度(横G)、スリップ角、車輪速差、ブレーキON信号等が入力される(図1参照)。そして、アクティブ制御演算部37は、これらの車両状態量に基づいてアクティブ制御目標量Xa*を演算する。
具体的には、アクティブ制御演算部37は、車両状態量γと車両の運動状態との関係をモデル化した車両モデルに基づいて車両のステアリング特性(オーバーステア/アンダーステア)を判定し、及び車両が所謂μスプリット制動状態(左右の車輪がそれぞれ摩擦抵抗μの著しく異なる2つの路面上にある状態での制動)にあるか否かを判定する。そして、アクティブ制御演算部37は、そのステアリング特性をニュートラルステアに是正し、或いはその進行方向の偏向を抑制する等、そのヨーモーメントを積極的に制御すべく自動的に転舵角θtを変更するためのアクティブ制御目標量Xa*を演算する。尚、この場合における自動的な転舵角θtの変更には、例えば、ステアリング2の操作方向と逆向きに転舵角θtを変更する所謂カウンタステア等が含まれる。
通常制御演算部36により算出された通常制御目標量Xn*、及びアクティブ制御演算部37により算出されたアクティブ制御目標量Xa*は、加算器38に入力される。そして、この加算器38において、これら通常制御目標量Xn*及びアクティブ制御目標量Xa*が重畳された値が変位量指令X*として位置制御演算部32に出力されるようになっている。
また、アクティブ制御演算部37は、上記アクティブ転舵制御の実行(アクティブ転舵制御オン)及びその終了(アクティブ転舵制御オフ)を示すアクティブ転舵信号Saを生成し、マイコン25(第1ECU23)は、そのアクティブ転舵信号Saを第2ECU24へと出力する。そして、このアクティブ転舵信号Saに基づいて、後述するアクティブ転舵制御時の操舵反力保持制御が開始され、及び終了されるようになっている。尚、本実施形態では、アクティブ制御演算部37は、演算されたアクティブ制御目標量Xa*の大きさに基づいてアクティブ転舵信号Saを生成する。具体的には、アクティブ制御演算部37は、アクティブ制御目標量Xa*の絶対値が予め設定された第1所定値以上の大きさとなる(詳しくはその変化量に基づいて推定される)場合にアクティブ転舵信号Saを「オン」とし、その絶対値が予め設定された第2所定値以下となる場合にアクティブ転舵信号Saを「オフ」とする。
また、マイコン25は、路面反力検出手段としての路面反力推定演算部39を備えている。本実施形態では、路面反力推定演算部39には、変位量センサ22により検出された変位量X及び位置制御演算部32により算出された位置制御量εが入力され、路面反力推定演算部39は、これら変位量X及び位置制御量εに基づいて転舵軸12に作用する軸力を演算し、その軸力を転舵輪4に作用する路面反力Frと推定する。尚、位置制御量εはモータ13の電流指令として路面反力推定演算部39に入力される。そして、マイコン25は、この路面反力推定演算部39により算出された路面反力Frを第2ECU24へと出力する。
一方、反力アクチュエータ17を制御する第2ECU24側のマイコン26は、ステアリング2に付与する操舵反力Fhの制御目標量、即ちモータ18に供給する駆動電流の電流指令値として操舵反力指令Iq*を演算する操舵反力指令演算部41と、この操舵反力指令Iq*に基づいて駆動回路28に出力するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部43とを備えている。
操舵反力指令演算部41には、操舵トルクτ及び車速V、並びに第1ECU23側において推定された路面反力Frが入力され、同操舵反力指令演算部41は、これら操舵トルクτ、路面反力Fr、及び車速Vに基づいて操舵反力指令Iq*を演算する。そして、操舵反力指令演算部41は、その操舵反力指令Iq*をモータ制御信号生成部43へと出力する。モータ制御信号生成部43には、操舵反力指令Iq*とともに、電流センサ44により検出された実電流値及び回転角センサ45により検出されたモータ18の回転角が入力される。そして、モータ制御信号生成部43は、これら操舵反力指令Iq*、実電流値及び回転角に基づきモータ制御信号を生成し、そのモータ制御信号を駆動回路28へと出力する。そして、このモータ制御信号に応じた電流値を有する駆動電流がモータ18に供給されることにより、その操舵トルクτ、路面反力Fr、及び車速Vに応じた操舵反力Fhがステアリング2に付与されるようになっている。
(アクティブ転舵制御時の操舵反力保持制御)
次に、本実施形態の制御装置20によるアクティブ転舵制御時の操舵反力保持制御について説明する。図3は、アクティブ転舵制御時の操舵角θsと転舵角θtとの関係、及びその際の路面反力Frを反映させた場合の操舵反力の変化を示す波形図、そして、図4は、操舵反力保持制御を行った場合の操舵反力Fhの変化を示す波形図である。尚、図3において、曲線mは操舵角θsの変化を示す操舵角曲線、曲線nは転舵角θtの変化を示す転舵角曲線である。また、説明の便宜のため、同図中、操舵角と転舵角との間の比率(伝達比)を補正した上で、操舵角曲線と転舵角曲線とを重ねて記載するものとする。
上述のように、アクティブ転舵制御時に発生する路面反力Frは、多くの場合、その操舵角θsに応じたものとならず、こうした路面反力Frを操舵反力Fhに反映させることとすれば、その操舵反力Fhは、運転者の想定と異なるものとなる。例えば、図3に示すように、アクティブ転舵制御により所謂カウンタステアをあてるべく転舵角θtを変更する場合において、転舵輪4に作用する路面反力Frを操舵反力Fhに反映させるとすれば、その操舵反力Fhは、同制御の開始直後(図中領域αに示す部分)及び終了直前(図中領域βに示す部分)において大きく変動する。これは、開始直後には、転舵角θtが、操舵角θsの方向(運転者によるステアリング操作方向)と逆方向に向かって大きく変更され、その終了時には、ステアリング操作方向と同方向に向かって大きく変更される。即ち、同図に示すように、操舵角θの変化(曲線m:操舵角曲線)と転舵角θtの変化(曲線n:転舵角曲線)とが一致しなくなるためである。そして、こうした操舵反力Fhの変動が運転者の想定範囲になく、その操舵フィーリングの悪化を招くものであることは明らかである。
この点を踏まえ、本実施形態の制御装置20は、図4に示すように、こうしたアクティブ転舵制御時には、ステアリング2に付与する操舵反力Fhの値をその開始時の値(保持値F0)で一定に保持すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する(操舵反力保持制御)。そして、これにより、アクティブ転舵制御時に発生する操舵角θsと対応しない路面反力Frに基づく操舵反力Fhの変動を排除するようになっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態では、第2ECU24側のマイコン26は、上記操舵反力指令演算部41に加え、同操舵反力指令演算部41がアクティブ転舵制御の開始時に出力した操舵反力指令Iq*を保持操舵反力指令Iq_s*として記憶し、その保持操舵反力指令Iq_s*を出力する操舵反力指令保持部47を備えている。
操舵反力指令保持部47には、操舵反力指令演算部41により演算された操舵反力指令Iq*とともに、第1ECU23(アクティブ制御演算部37)の出力するアクティブ転舵信号Saが入力されるようになっており、同操舵反力指令保持部47は、このアクティブ転舵信号Saが「オン」となった時の操舵反力指令Iq*を保持操舵反力指令Iq_s*として記憶する。尚、この保持操舵反力指令Iq_s*は後述する徐変補正制御が終了するまで保持される。
本実施形態では、操舵反力指令保持部47の出力する保持操舵反力指令Iq_s*は、操舵反力指令演算部41の出力する操舵反力指令Iq*とともに出力切替部48に入力される。また、出力切替部48には、これら操舵反力指令Iq*及び保持操舵反力指令Iq_s*とともに上記アクティブ転舵信号Saが入力される。そして、出力切替部48は、アクティブ転舵信号Saが「オフ」の場合には、操舵反力指令演算部41が出力する操舵反力指令Iq*をモータ制御信号生成部43に出力し、アクティブ転舵信号Saが「オン」の場合には、操舵反力指令保持部47の出力する保持操舵反力指令Iq_s*をモータ制御信号生成部43に出力する。即ち、通常制御時には、操舵反力指令演算部41の出力する操舵反力指令Iq*に基づく駆動電力がモータ18に供給されることにより、現在の路面反力Frが反映された操舵反力Fh(現在値F1)がステアリング2に付与される。そして、アクティブ転舵制御には、操舵反力指令保持部47の出力する保持操舵反力指令Iq_s*に基づく駆動電力がモータ18に供給されることにより、その開始時の値(保持値F0)を有する一定の操舵反力Fhがステアリング2に付与されるようになっている。
また、図4に示すように、本実施形態の制御装置20は、アクティブ転舵制御の終了後の所定時間(復帰処理期間)において、そのステアリング2に付与する操舵反力Fhの値を、アクティブ転舵制御開始時の一定の値を有する保持値F0から現在の操舵トルクτ及び路面反力Frに応じた値、即ち現在の路面反力Frを反映する現在値F1まで時間経過とともに徐々に変化させるべく反力アクチュエータ17の作動を制御する(徐変補正制御)。そして、これにより、操舵反力保持制御の終了後、保持値F0と現在値F1との間に差分ΔFがある場合であっても、急峻な変動を招くことなく、速やかに操舵反力Fhの値を現在の路面反力Frが反映された現在値F1まで変化させることができるようになっている。
詳述すると、図2に示すように、マイコン26は、アクティブ転舵制御の終了後に操舵反力指令演算部41の出力する操舵反力指令Iq*の値がアクティブ転舵制御時の保持操舵反力指令Iq_s*の値と異なる場合に、その値が上記保持操舵反力指令Iq_s*の値から本来の値まで時間経過とともに徐々に変化するように同操舵反力指令Iq*を補正する徐変補正演算部49を備えている。
具体的には、徐変補正演算部49には、操舵反力指令演算部41の出力する操舵反力指令Iq*とともに、操舵反力指令保持部47の出力する保持操舵反力指令Iq_s*及び上記アクティブ転舵信号Saが入力され、徐変補正演算部49は、そのアクティブ転舵信号Saに基づいてアクティブ転舵制御の終了判定を実行する。そして、その時の操舵反力指令Iq*の値が保持操舵反力指令Iq_s*の値と異なる場合には、その値が保持操舵反力指令Iq_s*の値から本来の値まで時間経過とともに徐々に変化するように同操舵反力指令Iq*を補正する(徐変補正演算)。尚、本実施形態では、この徐変補正演算は、同徐変補正演算の開始時に、操舵反力指令Iq*の値と保持操舵反力指令Iq_s*との間の差分に相当する補正量を設定し、同補正量の絶対値を復帰処理期間に相当する所定時間(図4参照)内において、その時間経過とともに徐々にゼロまで低減することにより行われる。そして、この徐変補正演算により補正された補正後の操舵反力指令Iq**がモータ制御信号生成部43に出力され、同補正後の操舵反力指令Iq**に基づく駆動電力がモータ18に供給されることにより、ステアリング2に付与される操舵反力Fhが、アクティブ転舵制御開始時の保持値F0から現在の路面反力Frが反映された現在値F1まで時間経過とともに徐々に変更されるようになっている。
次に、本実施形態におけるアクティブ転舵制御時の操舵反力保持制御及びその終了後の徐変補正制御の処理手順について説明する。図5のフローチャートに示すように、制御装置20は、先ずアクティブ転舵制御中であるか否かを判定する(ステップ101)。そして、アクティブ転舵制御中であると判定した場合(ステップ101:YES)には、ステアリング2に付与する操舵反力Fhの値をその開始時の値(保持値F0)で一定に保持すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する(操舵反力保持制御、ステップ102)。尚、上記ステップ101において、アクティブ転舵制御中ではないと判定した場合(ステップ101:NO)には、制御装置20は、ステップ102の操舵反力保持制御を実行しない。次に、制御装置20は、復帰処理中であるか否か、即ちアクティブ転舵制御の終了後の復帰処理期間に相当する所定時間内にあるか否かを判定する(ステップ103)。そして、復帰処理中であると判定した場合(ステップ103:YES)には、そのステアリング2に付与する操舵反力Fhの値を、アクティブ転舵制御時の値である保持値F0から現在の路面反力Frを反映する現在値F1まで時間経過とともに徐々に変化させるべく反力アクチュエータ17の作動を制御する(徐変補正制御:ステップ104)。尚、上記ステップ103において、復帰処理中ではないと判定した場合(ステップ103:NO)には、制御装置20は、ステップ104の徐変補正制御を実行しない。即ち、制御装置20は、アクティブ転舵制御及び復帰処理以外の場合には、現在の路面反力Frを反映する現在値F1を有する操舵反力Fhをステアリング2に付与すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)制御装置20は、アクティブ転舵制御時には、ステアリング2に付与する操舵反力Fhの値をその開始時の値(保持値F0)で一定に保持すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。このような構成とすれば、アクティブ転舵制御時に発生する操舵角θsと対応しない路面反力Frに基づく操舵反力Fhの変動を排除することができる。また、上記従来例のごとく、単に路面反力Frの反映を解除するもののように、その解除に伴う操舵反力Fhの減少により舵抜け感が発生する等の弊害を招くことがない。従って、操舵反力Fhの変動を効果的に抑制して良好な操舵フィーリングを実現することができるようになる。
(2)制御装置20は、アクティブ転舵制御の終了後の所定時間(復帰処理期間)において、そのステアリング2に付与する操舵反力Fhの値を、アクティブ転舵制御時の一定の値(保持値F0)から現在の路面反力Frを反映する値(現在値F1)まで時間経過とともに徐々に変化させるべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。このような構成とすれば、操舵反力保持制御の終了後、アクティブ転舵制御時の操舵反力Fhの値である保持値F0と上記現在値F1との間に差分ΔFがある場合であっても、急峻な変動を招くことなく、ステアリング2に付与する操舵反力Fhの値を、速やかに現在値F1まで変化させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、制御手段とての制御装置20は、転舵アクチュエータ8を制御するための第1ECU23と、反力アクチュエータ17を制御するための第2ECU24とを備えることとした。しかし、これに限らず、転舵アクチュエータ8及び反力アクチュエータ17を制御する制御手段は、第1ECU23及び第2ECU24に相当するものが各々別体に設けられた構成であってもよい。
・本実施形態では、制御装置20は、検出された操舵角θs、車速V及び変位量Xに基づいて、転舵輪4の転舵角θtを変更すべく転舵アクチュエータ8の作動を制御し、操舵トルクτ及び車速V(並びに路面反力Fr)に基づいて、操舵反力を付与すべく反力アクチュエータ17の作動を制御することとした。しかし、これに限らず、転舵アクチュエータは、少なくとも操舵角θsに基づいて制御され、反力アクチュエータは、少なくとも操舵トルクτ及び路面反力Frに基づいて制御される構成であればよい。
・本実施形態では、路面反力推定演算部39において、変位量センサ22により検出された変位量X及び位置制御演算部32により算出された位置制御量εに基づいて転舵軸12に作用する軸力を演算し、その軸力を転舵輪4に作用する路面反力Frと推定する。そして、その推定された路面反力Frを用いて反力アクチュエータの作動を制御することとした。しかし、これに限らず、軸力(路面反力Fr)の推定は、転舵アクチュエータ8の駆動源であるモータ13の実電流値に基づいて行う構成としてもよい。また、歪みゲージ等を用いて転舵軸12作用する軸力を検出する等、路面反力Frを直接的に検出する構成としてもよい。
・また、変位量Xは、必ずしも変位量センサ22により検出することはなく、回転角センサ35により検出されるモータ13の回転角から推定する構成としてもよい。
本実施形態のステアリング装置の概略構成図。 本実施形態のステアリング装置の制御ブロック図。 アクティブ転舵制御時に路面反力を反映させた場合の操舵反力の変化を示す波形図。 操舵反力保持制御及び徐変補正制御を行った場合の操舵反力の変化を示す波形図。 操舵反力保持制御及び徐変補正制御の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…ステアリングホイール(ステアリング)、3…操舵機構、4…転舵輪、5…転舵機構、6…ステアリングシャフト、7…操舵角センサ、8…転舵アクチュエータ、12…転舵軸、16…トルクセンサ、17…反力アクチュエータ、20…制御装置、21…車速センサ、22…変位量センサ、23…第1ECU、24…第2ECU、25,26…マイコン、31…変位量指令生成部、θs…操舵角、θt…転舵角、τ…操舵トルク、V…車速、X…変位量、X*…変位量指令、Xn*…通常制御目標量、Xa*…アクティブ制御目標量、ε…位置制御量、γ…車両状態量、Sa…アクティブ転舵信号、Fr…路面反力、Fh…操舵反力、F0…保持値、F1…現在値、Iq*,Iq**…操舵反力指令、Iq_s*…保持操舵反力指令。

Claims (2)

  1. 転舵輪と機械的に分離されたステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出手段と、少なくとも該検出された操舵角に基づいてステアリング操作に応じた前記転舵輪の転舵角を発生させるべく制御される転舵アクチュエータと、前記ステアリングホイールに印加された操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記転舵輪に作用する路面反力を検出する路面反力検出手段と、前記ステアリングホイールに少なくとも前記検出された操舵トルク及び路面反力に応じた操舵反力を付与すべく制御される反力アクチュエータと、前記転舵アクチュエータ及び反力アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、
    前記制御手段は、ステアリング操作によらず自動的に前記転舵角を変更すべく前記転舵アクチュエータの作動を制御するアクティブ転舵制御機能を有するとともに、該アクティブ転舵制御時には、前記操舵反力の値をアクティブ転舵制御の開始時の値で一定に保持すべく前記反力アクチュエータの作動を制御すること、を特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記アクティブ転舵制御の終了後、前記操舵反力の値を前記一定の値から現在の前記操舵トルク及び路面反力に応じた値まで、時間経過とともに徐々に変化させるべく前記反力アクチュエータの作動を制御すること、を特徴とする車両用操舵装置。
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