JP4595184B2 - 光ピックアップ装置及び対物レンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、レーザ光から出射した光束を対物レンズで光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に光スポットを形成し、情報を光学的に記録及び/又は再生する光ピックアップ装置に使用されるプラスチック材料からなる対物レンズに関するものであり、特に、第1光情報記録媒体の記録及び/又は再生には波長λ1の第1光源を、第2光情報記録媒体の記録及び/又は再生には波長λ2の第2光源を用い、第1光情報記録媒体の透明基板厚さt1と第2光情報記録媒体の透明基板厚さt2との違いによって生じる球面収差を回折によって補正する対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、短波長赤色半導体レーザの実用化に伴い、光情報記録媒体として、従来のCD(コンパクトディスク)と同程度の大きさで大容量化させた高密度のDVD(デジタルヴァーサタイルディスク)が商品化されている。このDVDに情報を記録又は再生する際には、635nm若しくは650nmの短波長半導体レーザと、かつ開口数(NA)約0.6の対物レンズを必要とする。
【0003】
また、書き込み可能な光情報記録媒体であるCD−R(追記型コンパクトディスク)の普及に伴い、光ピックアップ装置として、このCD−RとDVD双方に対して情報を記録及び/又は再生が行える、いわゆる情報記録媒体の互換性をも要求されている。しかるに、このCD−Rの反射率が短波長側では低下し、必要とする信号(再生信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号)が得られないので、これらCD−Rには780nmの半導体レーザが、DVD用の短波長半導体レーザとは別途用意されている。なお、CD−R(以下、CDともいう)の情報記録及び/又は再生には、対物レンズのNAは約0.45であることが必要とされる。なお、本明細書でいう必要開口数とは、光情報記録媒体上で要求されるスポットサイズdと使用波長λとから算出される開口数であり、一般的にはNA=0.83λ/dで表すことが出来る。
【0004】
これらの光情報記録媒体の情報記録面は、透明基板によって保護されていて、透明基板の厚さは各光情報記録媒体の規格によって定められており、それぞれDVDでは0.6mm、CD系では1.2mmである。互換性を考慮しないのであれば、これら各々の透明基板厚さに対してピックアップ光学系の球面収差を最適設計すれば良い。しかし、透明基板厚さの異なるDVDとCDとの互換を実現させるには、前述の球面収差補正に関して何らかの手段が必要となる。
【0005】
例えば、特開2000−81566公報には、この球面収差補正手段の例として、使用波長がDVDとCDとで異なる光ピックアップ装置において、回折光を利用した対物レンズが記載されている。回折レンズのパワーは、母非球面である屈折部のパワーと回折部分のパワーとに分割できる。すわなち回折作用を導入することで単レンズでありながら設計自由度が増える。また、回折部分ではパワーが波長に対して比例するという屈折光学系と異なる作用を持っている。これら回折部と屈折部のパワーを適切に配分することで球面収差補正の両立が可能となる。
【0006】
しかしCDに対する情報記録及び/又は再生時には、必要開口数NA2=0.45の外側領域についても球面収差補正してしまうとスポット光が絞られすぎてしまう。よって、DVDとCDの共通の開口大きさを持つ絞りを使用するためには、NA2=0.45の外側領域はCD使用時にフレアーとする球面収差設計を行わなくてはならない。このように、DVDとCDとの双方に対して適切に光束を収束できる、いわゆる回折互換レンズでは、違った思想から光学設計が行われた回折面を繋ぎ合せることで、1つの対物レンズ及び1つの簡素な開口絞りで光ピックアップ装置が構成可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に回折レンズでは、上でも述べたように回折部分パワーと回折ベース面の屈折部分パワーとの和で表される。この時、プラスチック材料で回折レンズを構成する場合には、温度特性と波長特性とが相反する特性が見うけられる。以下この理由について説明する。
【0008】
例えば回折レンズが温度上昇した場合を考える。温度上昇によりレーザー波長が長くなるので回折部分ではオーバーの球面収差が発生するが、ベース屈折部分は温度上昇に伴う屈折率低下によりアンダーの球面収差が発生し、屈折部分と回折部分とでキャンセルする方向の球面収差が発生する。従って、温度補償する場合には屈折部分と回折部分とで発生する球面収差の絶対値を近づければ良い。一方、単純にレーザー発振波長バラツキにより長波長側にシフトした場合には、回折部分ではオーバーの球面収差が発生するが回折部分での色収差はそれに対しては小さく、結果として回折部分のオーバーの球面収差成分がキャンセルされずに残ってしまうのである。つまり、波長特性をあるレベル以上に改善しようとすると温度特性が悪化し始め、温度特性をあるレベル以上に改善しようとすると波長特性が悪化し始める傾向があり、双方のバランスをとる必要がある。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、回折を用いた互換対物レンズにおいて、DVD/CDの互換性は元より、温度特性を考慮した対物レンズ及び波長特性を考慮した対物レンズ、更にこれらのバランスがとれた対物レンズ、またこれら対物レンズを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の対物レンズは、DVDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長640nm<λ 1 <670nmの第1光源と、CDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長770nm<λ 2 <795nmである第2光源と、前記第1及び前記第2光源から出射された光束を、前記DVD及び前記CDの透明基板を介して情報記録面に集光させる単一のプラスチック材料から形成される対物レンズを含む集光光学系と、前記DVD及び前記CD共通の開口大きさである絞りとを有し、前記DVD及び前記CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に用いる対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくとも1面には、同心円状の回折面が有効径内に設けられると共に、回折ピッチが光軸から周辺に向かって徐々に小さくなるが、ある位置hで回折ピッチが増加する回折部が存在し、前記DVDに対して情報の記録又は再生を行うときには、前記回折部を通過した光束は、前記有効径内で回折限界以下に収差補正され、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときには、行きの光学系において、前記回折部において前記ある位置hで段差量が7μm以上40μm以下の球面収差の不連続部分以内の領域を通る光束は、回折限界以下に収差補正され、なお且つ前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、前記絞り最外部を通過する光線の球面収差量が7μm以上36μm以下であるので、同一の対物レンズを用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に、前記回折部の不連続構成によってフレアー量を適切に調整でき、特に温度特性を良好に確保できる。
【0011】
請求項2に記載の対物レンズは、前記回折部は、回折の母非球面が連続であるので同一の対物レンズを用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に、前記回折部の不連続構成によってフレアー量を適切に調整でき、特に温度特性を良好に確保できる。
【0012】
請求項3に記載の対物レンズは、前記回折部は、回折の母非球面が不連続であるので同一の対物レンズを用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に、前記回折部及び母非球面の不連続構成によってフレアー量を適切に調整でき、特に波長特性を良好に確保できる。
【0013】
請求項4に記載の対物レンズは、前記ある位置hは、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときの前記対物レンズの焦点距離をf 2 、前記CDにおける必要開口数をNA 2 とした場合に、f 2 (NA 2 −0.03)mm≦h≦f 2 (NA 2 +0.03)mmを満たすので、光束のスポットサイズを確保できる。すなわち前記ある位置hがf (NA −0.03)mm以上であれば、前記CDに関して解像力を確保でき、一方、f (NA +0.03)mm以下であれば、前記CDの傾き誤差に対するマージンを確保できる。
【0014】
請求項5に記載の対物レンズは、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、球面収差の不連続部分から前記絞り最外部へ向かって球面収差が単調に変化することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の光ピックアップ装置は、DVDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長640nm<λ 1 <670nmの第1光源と、CDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長770nm<λ 2 <795nmである第2光源と、前記第1及び前記第2光源から出射された光束を、前記DVD及び前記CDの透明基板を介して情報記録面に集光させる単一のプラスチック材料から形成される対物レンズを含む集光光学系と、前記DVD及び前記CD共通の開口大きさである絞りとを有し、前記DVD及び前記CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、前記対物レンズの少なくとも1面には、同心円状の回折面が有効径内に設けられると共に、回折ピッチが光軸から周辺に向かって徐々に小さくなるが、ある位置hで回折ピッチが増加する回折部が存在し、前記DVDに対して情報の記録又は再生を行うときには、前記回折部を通過した光束は、前記有効径内で回折限界以下に収差補正され、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときには、行きの光学系において、前記回折部において前記ある位置hで段差量が7μm以上40μm以下の球面収差の不連続部分以内の領域を通る光束は、回折限界以下に収差補正され、なお且つ前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、前記絞り最外部を通過する光線の球面収差量が27μm以上36μm以下であるので、同一の対物レンズを用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に、前記回折部の不連続構成によってフレアー量を適切に調整でき、特に温度特性を良好に確保できる。
【0016】
請求項7に記載の光ピックアップ装置は、前記回折部は、回折の母非球面が連続であるので、同一の対物レンズを用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に、前記回折部の不連続構成によってフレアー量を適切に調整でき、特に温度特性を良好に確保できる。
【0017】
請求項8に記載の光ピックアップ装置は、前記回折部は、回折の母非球面が不連続であるので、同一の対物レンズを用いて、異なる光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に、前記回折部及び母非球面の不連続構成によってフレアー量を適切に調整でき、特に波長特性を良好に確保できる。
【0018】
請求項9に記載の光ピックアップ装置は、前記ある位置hは、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときの前記対物レンズの焦点距離をf2、前記CDにおける必要開口数をNA2とした場合に、f2(NA2−0.03)mm≦h≦f2(NA2+0.03)mmを満たすので、光束のスポットサイズを確保できる。すなわち前記ある位置hがf (NA −0.03)mm以上であれば、前記CDに関して解像力を確保でき、一方、f (NA +0.03)mm以下であれば、前記CDの傾き誤差に対するマージンを確保できる。
【0019】
請求項10に記載の光ピックアップ装置は、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、球面収差の不連続部分から前記絞り最外部へ向かって球面収差が単調に変化することを特徴とする。
【0036】
本明細書中で用いる回折部とは、レンズの表面に、レリーフを設けて、回折によって光束を集光あるいは発散させる作用を持たせた部分のことをいう。レリーフの形状としては、例えば、レンズの表面に、光軸を中心とする略同心円状の輪帯として形成され、光軸を含む平面でその断面をみれば各輪帯は鋸歯のような形状が知られているが、そのような形状を含むものである。
【0037】
本明細書中において、対物レンズとは、狭義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集光作用を有するレンズを指し、広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少なくともその光軸方向に作動可能なレンズ群を指すものとする。ここで、かかるレンズ群とは、少なくとも1枚以上(例えば2枚)のレンズを指すものである。従って、本明細書中において、対物レンズの光情報記録媒体側(像側)の開口数NAとは、対物レンズの最も光情報記録媒体側に位置するレンズ面の開口数NAを指すものである。また、本明細書中では必要開口数NAは、それぞれの光情報記録媒体の規格で規定されている開口数、あるいはそれぞれの光情報記録媒体に対して、使用する光源の波長に応じ、情報の記録または再生をするために必要なスポット径を得ることができる回折限界性能の対物レンズの開口数を示す。
【0038】
本明細書中において、第2の光情報記録媒体とは、例えば、CD-R, CD-RW, CD-Video, CD-ROM等の各種CD系の光ディスクをいい、第1の光情報記録媒体とは、DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-RW,DVD-Video等の各種DVD系の光ディスクを意味するものである。更に、本明細書中で透明基板厚tといった時は、t=0を含むものである。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる対物レンズを含む光ピックアップ装置の概略構成図である。本実施の形態では、透明基板の厚さt1の第1光情報記録媒体10(以下DVDともいう)と、厚さt1とは異なる透明基板の厚さt2を有する第2光情報記録媒体10’(以下CDともいう)とに対して情報を記録及び/又は再生する光ピックアップ装置に使用される対物レンズを説明する。ここでは、透明基板の厚さがそれぞれt1=0.6mm、t2=1.2mmであり、対物レンズの必要開口数はDVDではNA1=0.60、CDではNA2=0.45である。
【0041】
光ピックアップ装置は、光源としてDVD10用の第1光源としての第1半導体レーザ1(波長λ1=610nm〜670nm)と、CD10’用の第2光源としての半導体レーザ2(波長λ2=740nm〜870nm)とを有している。これら第1半導体レーザ1、第2半導体レーザ2は、情報再生/記録すべき光情報記録媒体10,10’に応じて選択的に使用される。また、合成手段3は、第1半導体レーザ1から出射された光束と、第2半導体レーザ2から出射された光束とを合成することが可能な手段である。
【0042】
まず、透明基板厚さt1であるDVD10を再生する場合、第1半導体レーザ1から光束を出射し、出射された光束は、合成手段3、偏光光束スプリッタ4、コリメータレンズ5、1/4波長板6を透過して円偏光の平行光束となる。この光束は絞り7によって絞られ、対物レンズ8によりDVD10の透明基板10bを介して情報記録面10a上に集光される。情報記録面10aの情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ8、1/4波長板6、コリメータレンズ5を透過して偏光光束スプリッタ4に入射し、ここで反射されシリンドリカルレンズ11により非点収差が与えられ受光素子である光検出器12に入射し、光検出器12から出力される信号を用いてDVD10に記録された情報の読みとり信号が得られる。
【0043】
光検出器12上でのスポットの形状変化による光量分布変化を検出して、合焦検出やトラック検出が行われる。この検出に基づいて2次元アクチュエータ9が第1半導体レーザから1の光をDVD10の情報記録面10a上に結像するように対物レンズ8を移動させるとともに、第1半導体レーザ1からの光を所定のトラックに結像するように対物レンズ8を移動させる。
【0044】
一方、透明基板厚さt2(t1<t2)であるCD10’を再生する場合、第2半導体レーザ2から光束を出射し、出射された光束は合成手段3により光路を変更され、偏光光束スプリッタ4、コリメータレンズ5、1/4波長板6、第1光情報記録媒体(DVD)10と共通の開口大きさの絞り7、対物レンズ8を介してCD10’の透明基板10b’を介して情報記録面10a’上に集光される。情報記録面10a’の情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ8、1/4波長板6、コリメータレンズ5、偏光光束スプリッタ4、シリンドリカルレンズ11を介して光検出器12に入射し、光検出器12から出力される信号を用いてCD10’に記録された情報の読みとり信号が得られる。
【0045】
光検出器12上でのスポットの形状変化による光量分布変化を検出して、合焦検出やトラック検出が行われる。この検出に基づいて2次元アクチュエータ9が第2半導体レーザ2からの光をCD10’の情報記録面10a’上に結像するように対物レンズ8を移動させるとともに、第2半導体レーザ2からの光を所定のトラックに結像するように対物レンズ8を移動させる。尚、再生だけでなく光情報記録媒体10,10’に情報を記録する際も、ほぼ同様の動作をする。
【0046】
本実施の形態の対物レンズ8は、上記のようにDVD/CDの共通の開口大きさ絞り7を介して、各々の半導体レーザ1,2からの光束を各光情報記録媒体10,10’の情報記録面10a、10a’上に集光する。
【0047】
図2は、本実施の形態の対物レンズを模式的に示した断面図である。一点鎖点は光軸を示している。この対物レンズ8の光源側の面S1は、光軸を中心とする同心円状の回折面8bで構成されている。また、光情報記録媒体側の屈折面S2は非球面形状を呈しており、全体として正のパワーを有する凸レンズである。回折部8aのピッチは光軸からある位置hまで単調に減少し、ある位置hの両隣で、回折面8bのピッチが一旦増加する。そしてある位置hから周辺に向かって更に減少している。
【0048】
更に、DVDとCDとでは対物レンズ8の必要開口数が異なるため、先に述べたように共通の開口大きさの絞り7を使用する場合には、専用領域と共有領域とでは異なった観点から設計を行う必要がある。図3は、これら専用領域及び共有領域の概念を示す図である。CDの情報記録及び/又は再生時に要求されるNA20.45近辺で専用領域と共有領域との境界が存在し、専用領域の外側の光線がDVDの情報記録及び/又は再生時に要求されるNA10.60相当である。
【0049】
概略としてはNA1=sinθ1、NA2=sinθ2である。本発明で言う球面収差の不連続部分が、この境界部分に相当する。また、絞り最外部の光線とはDVDでのNA=0.60光線に相当する。
【0050】
本実施の形態では、DVDでは、共有領域及び専用領域を通る光束のトータルの球面収差補正を行う。CDでは共有領域を通る光束に対して球面収差補正を行っている。尚、本実施の形態では回折面の母非球面がこの境界部分において、ほぼ連続に設計されている。母非球面については後述する。
【0051】
母非球面を不連続にする設計については、第2の実施の形態で説明する。本明細書内の回折限界以下とはトータルの波面収差がマレシャルの限界値である0.07λrms以下を指すものとする。さらに半導体レーザからの光束が光情報記録媒体の情報記録面に集光するまでを、「行きの光学系」と呼ぶことにする。
【0052】
ここでCDの場合には、図3にもあるように、共有領域を通る光束を利用して光スポットを形成して、専用領域を通る光束はフレアーとしており活用している訳ではない。しかしながら、本発明者らは、DVDにおける波長特性と温度特性とのバランスを考慮する場合には、CDにおけるフレアー成分の出し方を設計上考慮する必要がある事を見出した。これらについて次の図面を用いて説明する。
【0053】
図5はCD使用時のフレアーの形成の手法を変えた場合の例を表しており、それぞれの設計例について温度変化による球面収差変化及び波長変化による球面収差変化をプロットしたものである。(本明細書内では温度変化時のシミュレーション条件とは、温度変化δT=+30℃、波長変化δλ=+6nmを指し、同様に波長特性とは、波長変化δλ=;10nm(温度変化δT=0℃)を指すものとする。)
【0054】
CD最外部における球面収差量について言えば、CDの情報の記録又は再生時におけるフレアー量が少ないほどDVD温度特性が良くなる傾向がある。しかし、DVD波長特性を考えると、CDの情報の記録又は再生時におけるフレアー量が多くなる方が良くなる傾向がある。同様に、球面収差の不連続量について見ると、温度特性と波長特性とが相反する特性となり、温度特性と波長特性とのバランスを考慮すると、これら近似回帰直線の交点付近のフレアー量設計とすることが好ましい。
【0055】
上記のようにこれらのフレアー量を適切に設定することで、DVDとCDとの互換性を確保しつつ、DVDにおける温度特性を向上させたもの、又は波長特性を向上させたもの、或いはDVDにおける波長特性と温度特性との両立が可能となる。
【0056】
なお本発明は本実施の形態に限定されるものではない。DVDとして必要開口数NA1=0.60、CDの必要開口数NA2=0.45相当における光ピックアップ装置用の対物レンズを紹介したが、これ以外の互換についても共有領域、専用領域それぞれを適切に設計すれば良い。この場合にも、CD系の光スポット形成は、共有領域部分を通った光束を活用し専用領域を通る光束をフレアーとするのであるが、DVD系の温度特性と波長特性とを両立させるため、切り替え位置におけるフレアー出し量及びDVDの最周辺部分の光線フレアー量に着目すれば良い。この場合切り替え位置における球面収差の不連続量を設計により振って、波長特性と温度特性とのバランスを確保することができる。
【0057】
また、共有領域、専用領域の全面を光軸と同心円状の回折面としたが、これに限らず一部輪帯を屈折輪帯で構成しても同様である。更に、光源としてDVD/CD用の別体の半導体レーザの光束を、単一の対物レンズに入射させる例について説明したが、近年開発された2つの発光点がワンチップ化された光源にも適用可能である。
【0058】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態との大きな違いは境界部分における回折面の母非球面を不連続にしたことである。それ以外は、上述したものと同様であるので、重複箇所については説明を省略する。
【0059】
図7は本実施の形態の対物レンズを模式的に示した断面図である。この対物レンズ8’の光源側の面S1は、光軸を同心円状とする回折面8b’で構成されている。また、光情報記録媒体側の屈折面S2は非球面形状を呈しており、全体として正のパワーを有する凸レンズである。回折部8a’のピッチは光軸からある位置hまで単調に減少し、ある位置hの両隣でピッチが一旦増加する。そしてある位置hから周辺に向かって更に減少している。そして、回折面8b’の母非球面はある位置hで不連続となるように設計されている。また、段差δをある位置hの外側でレンズ厚さが薄くなる方向に設けている。このような母非球面の段差δを設けることで波長特性、温度特性に対して強い対物レンズ8’とすることが出来る。後述する表4において、母非球面の段差量と球面収差の変化量との関係が示されている。
【0060】
図7にもあるように、回折面の母非球面に段差δを設けているため、回折面8b’の切り替え部(光軸からある位置hのところ)においても段差が存在する。段差は図7において外側が薄くなる方向に設ける方が波長特性、温度特性の向上に対して有効であった。
【0061】
本実施の形態においても、ある位置hはCDの必要開口数NA2付近に設定することが好ましく、これよりも高い位置に設けてしまうとCDスポットサイズが小さくなるもののディスクティルト誤差に対するマージンが少なくなってしまう。逆に低い位置にhを設定するとCDの解像力が不足してしまい好ましくない。
【0062】
更に、図7にもあるようにCDの専用領域の球面収差は、上に凸の曲線状の球面収差としている。こうすることで、CDのスポット光のピーク強度を高めることが出来る。
【0063】
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、第2光情報記録媒体(CD)10’に対する情報記録及び/又は再生時における球面収差の不連続部分の段差量及び、第2光情報記録媒体10’に対する情報記録及び/又は再生時におけるNA1相当の光線の球面収差量を制御することで波長特性のより好ましい対物レンズ、又は温度特性のより好ましい対物レンズ、更にまた、それらのバランスのとれた対物レンズを得ることが可能となることは言うまでもない。
【0064】
(実施例)
以下、上述した実施の形態の光ピックアップ装置に用いられると好適な対物レンズの実施例について説明する。
【0065】
(実施例1)
本実施例は上述した第1の実施の形態の実施例である。
一般に回折面の回折輪帯ピッチは、位相差関数もしくは光路差関数を使って定義される。具体的には、位相差関数Φbは単位をラジアンとして以下の[数1]で表され、光路差関数ΦBは単位をmmとして[数2]で表される。
【数1】
Figure 0004595184
【数2】
Figure 0004595184
【0066】
これら2つの表現方法は、単位は異なるが、回折輪帯のピッチを表す意味では同等である。即ち、主波長λ(単位mm)に対し、位相差関数の係数bにλ/2πを掛ければ光路差関数の係数Bに換算でき、また逆に光路差関数の係数Bをλ/2πで割れば位相差関数の係数bに換算できる。
【0067】
上記の定義を基にした場合、位相差関数もしくは光路差関数の2次係数を零でない値にすることにより、レンズにパワーを持たせることができる。また、位相差関数もしくは光路差関数の2次以外の係数、例えば、4次係数、6次係数、8次係数、10次係数等を零でない値とすることにより、球面収差を制御できる。ここで制御するということは、屈折部分が有する球面収差を回折部分で逆の球面収差を持たせトータルとして球面収差を補正したり、回折部分の球面収差を操作してトータルの球面収差を所望のフレアー量にすることを意味する。
【0068】
そして、少なくとも一方の面に上記回折面を形成すると共に、次の[数3]で表される非球面形状を有している。
【数3】
Figure 0004595184
ただし、Zは光軸方向の軸、hは光軸と垂直方向の軸(光軸からの高さ:光の進行方向を正とする)、R0は近軸曲率半径、κは円錐係数、Aは非球面係数、Pは非球面のべき数である。
【0069】
DVDにおいては、基準設計波長λ1=655nm、基準温度T=25℃、焦点距離f=3.36mm、開口数NA1=0.60、光情報記録媒体の透明基板の厚さt1=0.6mmである。またCDにおいては、基準設計波長λ2=785nm、光情報記録媒体の透明基板の厚さt2=1.2mmである。
【0070】
また、半導体レーザは使用環境温度が変化するとレーザの波長も変化する特性を有する。以下に述べる本実施例では、半導体レーザの温度による波長変化が0.2nm/℃としている。そして、本明細書内の温度特性とは、使用環境温度変化時を想定しており、光源の波長変化及び温度変化とを含んだものとする。又、波長特性とは、使用環境温度の変化なしを想定しており、光源の波長変化だけの影響を含むものとする。
【0071】
対物レンズ材料であるプラスチック材はオレフィン系樹脂であり、これも温度変化に伴い屈折率が変化してδn/δT=約3×E−5である。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)おいて、10のべき乗数(例えば 2.5×10-3)を、E(例えば 2.5×E―3)を用いて表している。
【0072】
表1に対物レンズデータを示す。iは面番号を示し、i=1が絞りである。また対物レンズのレーザ側の面には回折面が形成され、i=2が共有領域におけるデータ、i=2’が専用領域におけるデータである。i=4、5は光情報記録媒体を示している。hは光軸からの高さを示し、専用領域内及び共有領域内はそれぞれの光路差関数、非球面係数は1つで表される。また、特許請求の範囲内の「ある位置h」とは、領域の切り替え位置を指しており、本実施例ではh=1.5885mmである。図4がDVD/CDそれぞれに関する球面収差図である。
【表1】
Figure 0004595184
【0073】
表2に、本実施例における、CD使用時において切り替え位置における球面収差段差量とNA1相当光線の球面収差量、及び温度変化時波長変化時の球面収差の変化量を示している。参考のため、図5に示した設計例における各特性を記載した。図6にDVD/CDそれぞれの光情報記録媒体上でのスポットプロファイルを示しており、必要開口数に相当したスポット径が得られていることが確認できる。
【表2】
Figure 0004595184
【0074】
(実施例2)
本実施例は上述した第2の実施の形態の実施例である。
表3に対物レンズデータを示す。iは面番号を示し、i=1が絞りである。また対物レンズのレーザ側の面には回折面が形成され、i=2が共有領域におけるデータ、i=2’が専用領域におけるデータである。i=4、5は光情報記録媒体を示している。また、特許請求の範囲内の「ある位置h」とは、領域の切り替え位置を指しており、本実施例ではh=1.0951mmである。また回折面の母非球面のある位置hにおける段差量δは4.1μmであり、回折実形状に変更した場合の段差量は2.6μmである。このような設定にしてもDVDにおける球面収差の不連続量は、実施例1と同程度に収差補正することは可能であり、実使用上は問題ない。本実施例と比較例との球面収差の差異を表4に示す。
【表3】
Figure 0004595184
【表4】
Figure 0004595184
【0075】
図8がDVD/CDそれぞれに関する球面収差図である。また、図9に情報記録面上のスポットプロファイルを示しており、本実施例においても必要開口数に相当したスポット径が得られていることが確認できる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光ピックアップ装置の雰囲気温度が変化してレーザー発振波長変動及び対物レンズ材料屈折率変動が変化した場合に対しても、あるいは、単純にレーザー発振波長がシフトした場合に対しても球面収差劣化のバランスが取れた、即ち誤差要因に対して強い対物レンズ、及びその対物レンズを備えた光ピックアップ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる対物レンズを含む光ピックアップ装置の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態の対物レンズを模式的に示した断面図である。
【図3】専用領域及び共有領域の概念を示す図である。
【図4】DVD/CDそれぞれに関する球面収差図である。
【図5】CD使用時のフレアーの形成の手法を変えた場合の例を示す図である。
【図6】DVD/CDそれぞれの光情報記録媒体上でのスポットプロファイルを示す図である。
【図7】第2の実施の形態の対物レンズを模式的に示した断面図である。
【図8】DVD/CDそれぞれに関する球面収差図である。
【図9】DVD/CDそれぞれの光情報記録媒体上でのスポットプロファイルを示す図である。
【符号の説明】
1 第1の半導体レーザ
2 第2の半導体レーザ
3 合成手段
4 偏向光束スプリッタ
5 コリメータレンズ
6 1/4波長板
7 絞り
8 対物レンズ
9 2次元アクチュエータ
10 第1光情報記録媒体(DVD)
10’第2光情報記録媒体(CD)
11 シリンドリカルレンズ
12 光検出器

Claims (10)

  1. DVDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長640nm<λ 1 <670nmの第1光源と、CDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長770nm<λ 2 <795nmである第2光源と、前記第1及び前記第2光源から出射された光束を、前記DVD及び前記CDの透明基板を介して情報記録面に集光させる単一のプラスチック材料から形成される対物レンズを含む集光光学系と、前記DVD及び前記CD共通の開口大きさである絞りとを有し、前記DVD及び前記CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に用いる対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくとも1面には、同心円状の回折面が有効径内に設けられると共に、回折ピッチが光軸から周辺に向かって徐々に小さくなるが、ある位置hで回折ピッチが増加する回折部が存在し、前記DVDに対して情報の記録又は再生を行うときには、前記回折部を通過した光束は、前記有効径内で回折限界以下に収差補正され、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときには、行きの光学系において、前記回折部において前記ある位置hで段差量が7μm以上40μm以下の球面収差の不連続部分以内の領域を通る光束は、回折限界以下に収差補正され、なお且つ前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、前記絞り最外部を通過する光線の球面収差量が7μm以上36μm以下であることを特徴とする対物レンズ
  2. 前記回折部は、回折の母非球面が連続であることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  3. 前記回折部は、回折の母非球面が不連続であることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  4. 前記ある位置hは、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときの前記対物レンズの焦点距離をf 2 、前記CDにおける必要開口数をNA 2 とした場合に、f 2 (NA 2 −0.03)mm≦h≦f 2 (NA 2 +0.03)mmを満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の対物レンズ。
  5. 前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、球面収差の不連続部分から前記絞り最外部へ向かって球面収差が単調に変化することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の対物レンズ。
  6. DVDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長640nm<λ 1 <670nmの第1光源と、CDに対して光束を照射して情報を記録及び/又は再生する波長770nm<λ 2 <795nmである第2光源と、前記第1及び前記第2光源から出射された光束を、前記DVD及び前記CDの透明基板を介して情報記録面に集光させる単一のプラスチック材料から形成される対物レンズを含む集光光学系と、前記DVD及び前記CD共通の開口大きさである絞りとを有し、前記DVD及び前記CDに対して情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、前記対物レンズの少なくとも1面には、同心円状の回折面が有効径内に設けられると共に、回折ピッチが光軸から周辺に向かって徐々に小さくなるが、ある位置hで回折ピッチが増加する回折部が存在し、前記DVDに対して情報の記録又は再生を行うときには、前記回折部を通過した光束は、前記有効径内で回折限界以下に収差補正され、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときには、行きの光学系において、前記回折部において前記ある位置hで段差量が7μm以上40μm以下の球面収差の不連続部分以内の領域を通る光束は、回折限界以下に収差補正され、なお且つ前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、前記絞り最外部を通過する光線の球面収差量が27μm以上36μm以下であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 前記回折部は、回折の母非球面が連続であることを特徴とする請求項6に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記回折部は、回折の母非球面が不連続であることを特徴とする請求項6に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記ある位置hは、前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときの前記対物レンズの焦点距離をf2、前記CDにおける必要開口数をNA2とした場合に、f2(NA2−0.03)mm≦h≦f2(NA2+0.03)mmを満たすことを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記CDに対して情報の記録又は再生を行うときに、球面収差の不連続部分から前記絞り最外部へ向かって球面収差が単調に変化することを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載の光ピックアップ装置。
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