JP4577533B2 - 光ピックアップ装置及び対物レンズ - Google Patents

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本発明は、透明基板の厚さの異なる複数の光情報記録媒体を対物レンズを含む集光光学系で記録および/または再生することができる光ピックアップ装置及び対物レンズに関する。
近年、短波長赤色レーザの実用化に伴い、CD(コンパクトディスク)と同程度の大きさで大容量化させた高密度の光情報記録媒体(「光ディスク」ともいう)であるDVDが製品化されている。DVD用記録再生装置では、650nmの半導体レーザを使用したときの対物レンズの光デイスク側の開口数NAを0.6〜0.65としている。DVDはトラックピッチ0.74μm、最短ビット長0.4μmであり、CDのトラックピッチ1.6μm、最短ピット長0.83μmに対して半分以下に高密度化されている。また、DVDにおいては、光ディスクが光軸に対して傾いたときに生じるコマ収差を小さく抑えるために、透明基板厚は0.6mmとCDの透明基板厚(1.2mm)の半分になっている。
また、上述したCD、DVDの他に、光源波長や透明基板厚さが異なるなど種々の規格の光ディスク、例えばCD−R,RW(追記型コンパクトディスク)、VD(ビデオディスク)、MD(ミニディスク)、MO(光磁気ディスク)なども商品化されて普及している。さらに半導体レーザの短波長化が進み、発振波長400nm程度の短波長青色レーザが実用化されようとしている。波長が短くなることでたとえDVDと同じ開口数を用いても光情報記録媒体の更なる大容量化が可能となる。
また、上述のような従来の光情報記録媒体であるCDと同程度の大きさで、記録再生が可能なCD−Rや、記録密度を高めたDVDなど、記録面の透明基板の厚みや記録再生用レーザ光の波長の異なる複数の光情報記録媒体の開発が進み、これらの光情報記録媒体に対して、同一の光ピックアップでの記録再生を可能とすることが求められている。このため、使用波長に応じた複数のレーザ光源を備えながら、同一の対物レンズで記録面へ必要な開口数でレーザ光を収束する光ピックアップが、各種提案されている(例えば、特開平9−54973号公報、特開平11−96585号公報、特開平11−86319号公報等)。
これらのうち、特開平9−54973号公報には、635nmを透過光(0次回折光)、785nmは−1次回折光を利用したホログラム光学素子を用いた光学系および635nmを+1次回折光、785nmは透過光(0次回折光)を利用したホログラム光学素子を用いた光学系が開示されている。しかし、このホログラム光学素子によれば、ホログラムの段差が深く、対物レンズとの一体化が困難である。
また、特開平11−96585号公報には、対物レンズの光源側の屈折面に3つの分割面を設け、第1の光ディスクの再生の際には第1の分割面及び第3の分割面を通過する光束を利用し、透明基板の厚さが第1の光ディスクと異なる第2光ディスクの再生の際には第1の分割面及び第2の分割面を通過する光束を利用する光ピックアップ装置が開示されている。しかし、この対物レンズによれば、透明基板の厚い方の光ディスク(例えば、CD)で残留収差が大きくなってしまう。
また、本発明者等は、先に、特願平11−312701号において、屈折面上に回折輪帯を設けた対物レンズにより、波長の異なる複数の光源に対して回折面と屈折面との作用を相殺させて球面収差を補正するようにした光ピックアップ装置を提案した。この場合、波長の短い方の光源において波長が変わると色収差が発生してしまうことがある。
本発明の目的は、互いに異なる少なくとも2つの波長の光源により厚さの異なる透明基板を有する少なくとも2種類の光情報記録媒体を再生および/または記録でき透明基板の厚い光情報記録媒体について結像性能を向上できるようにした対物レンズ、及びかかる対物レンズを含む集光光学系を有する光ピックアップ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による光ピックアップ装置は、光源からの光束を対物レンズを含む集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面上に集光して情報の記録および/または再生を行うように構成され、透明基板の厚みおよび記録密度が異なる少なくとも2種類の光情報記録媒体の情報の記録および/または再生を行う光ピックアップ装置であって、波長λ1(nm)の第1の光源と、波長λ2(nm)(λ2>λ1)の第2の光源と、前記第1の光源および前記第2の光源からの出射光束の光情報記録媒体からの反射光を受光する光検出器と、を備え、透明基板の厚さがt1の第1光情報記録媒体を波長λ1で記録および/または再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA1とし、透明基板の厚さがt2(但し、t2>t1)の第2光情報記録媒体を波長λ2で記録および/または再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とし、前記集光光学系の少なくとも1つの光学面に回折パターンを設けるとともに、前記第1の光源からの光束の前記集光光学系の回折パターンからのm次回折光(但し、mは1つの整数)を少なくとも利用することにより、前記第1光情報記録媒体を記録および/または再生し、前記第2の光源からの光束の前記集光光学系の回折パターンからのn次回折光(但し、nは1つの整数で、n=m=0を除く)を少なくとも利用することにより、前記第2光情報記録媒体を記録および/または再生し、前記対物レンズは、単レンズであり、前記回折パターンは前記単レンズの一つの光学面の有効径全面に設けられており、前記単レンズの他方の光学面は連続面であり、前記回折パターンが設けられている光学面は、光軸から外に向かって順に、第1分割面、第2分割面及び第3分割面を有しており、前記第1分割面の非球面形状及び前記回折パターンと、前記第2分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なっており、前記第2の光源からの光束に対して、前記第1分割面と前記第2分割面との境界、及び、前記第2分割面と前記第3分割面との境界で球面収差が不連続であり、前記第1分割面と前記第2分割面の境界に相当する開口数がNA2であることを特徴とする。
この光ピックアップ装置によれば、第2の光源からの光束に対して球面収差が2ヶ所以上で不連続であることで、透明基板の厚い第2の光情報記録媒体における結像性能を向上できる
上記光ピックアップ装置において前記第1分割面の前記非球面形状及び前記回折パターンと、前記第3分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なることが好ましい。前記第3分割面を通過した前記第2の光源からの光束は、球面収差がオーバーであることが好ましい。また、前記対物レンズは、オレフィン系樹脂からなることが好ましい。
また、前記第1の光情報記録媒体の情報の記録又は再生時における前記対物レンズの光情報媒体側から見た結像倍率をM1とし、前記第2の光情報記録媒体の情報の記録又は再生時における前記対物レンズの光情報記録媒体側から見た結像倍率をM2としたときに、M2とM1はほぼ等しいことが好ましい。これによれば、受光器の単一化及び第1の光源と第2の光源との1パッケージ化が可能となり、装置をコンパクトに構成できる。また、前記M1およびM2は、ほぼ0であることが好ましく、これによれば、光源の位置調整等が容易となる。
また、前記対物レンズを透過した前記第2光源からの光束のうち、もっとも光軸から離れた光線が前記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して収束する位置が、前記対物レンズを透過した前記第2の光源からの光束のうち、光情報記録媒体側の開口数がNA2以下の部分の前記第2の光情報記録媒体の透明基板を介したときの波面収差が最小となる位置より前記対物レンズより遠く、その差が5μm以上あることが好ましい。差が5μm以上あると、第2の光源からの光束のうち、開口数がNA1近傍の光束の収差が大きくなるため、ビームスポットが対物レンズにより絞られすぎることはなくなる。
また、前記対物レンズを透過した前記第2の光源からの光束のうち、もっとも光軸から離れた光線が前記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して収束する位置が、前記対物レンズを透過した前記第2の光源からの光束のうち、光情報記録媒体側の開口数がNA2以下の部分の前記第2の光情報記銀媒体の透明基板を介したときの波面収差が最小となる位置より前記対物レンズより遠く、その差が15μm以上あることが更に好ましい。差が15μm以上あると、第2の光源からの光束のうち、開口数が略NA2より大きい光束がフレアとなるため、ビームスポットが対物レンズにより絞られすぎることがないだけでなく、開口制限等が不要となり、集光光学系が簡単となる。
また、参考例の光ピックアップ装置は、光源からの光束を対物レンズを含む集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面上に集光して情報の記録または再生を行うように構成され、透明基板の厚みおよび記録密度が異なる少なくとも2種類の光情報記録媒体の情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、波長λ1(nm)の第1の光源と、波長λ2(nm)(λ2>λ1)の第2の光源と、前記第1の光源および前記第2の光源からの出射光束の光情報記録媒体からの反射光を受光する光検出器とを備え、透明基板の厚さがt1の第1光情報記録媒体を波長λ1で記録または再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA1とし、透明基板の厚さがt2(但し、t2>t1)の第2光情報記録媒体を波長λ2で記録または再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とし、前記集光光学系の対物レンズの少なくとも1つの面に略輪帯状の回折パターンを設けるとともに、前記第1の光源からの光束の前記集光光学系の回折パターンからのm次回折光(但し、mは1つの整数)を少なくとも利用することにより、透明基板の厚さがt1の第1の光情報記録媒体を記録および/または再生し、前記第2の光源からの光束の前記集光光学系の回折パターンからのn次回折光(但し、nは1つの整数で、n=m=0を除く)を少なくとも利用することにより、透明基板の厚さがt2(但し、t2>t1)の第2の光情報記録媒体を記録および/または再生する光ピックアップ装置において、光軸を含む前記略輪帯状の回折パターンの周縁を通る光線の光情報記録媒体側の開口数をNAXとしたときに、
0.2≦NAX/NA2≦0.9
であることを特徴とする。
この場合、前記mは0を除く一つの整数であり、n=mであることが好ましい。また、前記対物レンズは単レンズであることが好ましい。
また、前記第1の光情報記録媒体の情報の記録又は再生時における前記対物レンズの光情報記録媒体側から見た結像倍率をM1とし、前記第2の光情報媒体の情報の記録又は再生時における前記対物レンズの光情報媒体側から見た結像倍率をM2としたときに、M2とM1はほぼ等しいことが好ましい。また、前記M1およびM2は、ほぼ0であることが好ましい。
また、前記回折パターンの輪帯数が7から30であることが好ましく、球面収差を回折により完全補正する場合よりも輪帯数を減らすことができ、製造が容易となる。
また、前記情報記録面に入射する光束は、光軸近傍の第1の光束、前記第1の光束より外側の第2の光束、及び前記第2の光束より外側の第3の光束の少なくとも3つに分割されており、前記第2の光束は、遮蔽手段によって前記情報記録面近傍には到達しないようにされ、前記第1の光源からの光束の前記集光光学系の前記回折パターンからのm次回折光のうち、主に前記第1の光束及び前記第3の光束によりビームスポットを形成して前記第1の光情報記録媒体を記録および/または再生し、前記第2の光源からの光束の前記集光光学系の前記回折パターンからのn次回折光のうち、主に前記第1の光束によりビームスポットを形成して前記第2の光情報記録媒体を記録および/または再生することが好ましい。
また、前記対物レンズは単レンズであり、前記回折パターンは前記単レンズに設けられていることが好ましい。
また、前記対物レンズは単レンズであり、前記遮蔽手段は前記単レンズに設けられていることが好ましい。
また、前記情報記録面に入射する光束は、光軸近傍の第1の光束、前記第1の光束より外側の第2の光束、及び前記第2の光束より外側の第3の光束の少なくとも3つに分割されており、前記第1の光源からの光束のうち前記第1の光束および前記第3の光束は前記集光光学系の前記回折パターンからのm次回折光を少なくとも利用することによりビームスポットを形成し前記第1の光情報記録媒体を記録および/または再生し、前記第2の光源からの光束の前記第1の光束の前記集光光学系の前記回折パターンからのn次回折光および前記第2の光束を少なくとも利用することによりビームスポットを形成し前記第2の光情報記録媒体を記録および/または再生することが好ましい。
また、前記第2の光源からの光束の前記第1の光束のうち光軸から最も離れた部分の収束位置が、前記第2の光束の収束位置と異なることが好ましい。
また、前記対物レンズは単レンズであり、前記回折パターンは前記単レンズに設けられていることが好ましく、また、前記第2の光束は前記回折パターンにて回折されることが好ましい。
また、前記第2の光束は前記回折パターンがない部分を通過するようにできる。また、前記第2の光源からの光束のうち、光情報記録媒体側の開口数がNA3(NA2≦NA3<NA1)以上の光束を遮蔽手段によって前記情報記録面の近傍には到達しないようにできる。
また、前記遮蔽手段は、波長λ1の光束を透過しかつ波長λ2の光束を反射する輪帯ダイクロフィルタであることが好ましい。
また、前記第2の光源からの光束の前記集光光学系の前記回折パターンからのn次回折光のうち光情報記録媒体側の開口数が略NA2以下の部分の光束によりビームスポットを形成し前記第2の光情報記録媒体を記録および/または再生し、開口数が略NA2以上の部分はフレア光となっているようにできる。
また、前記第1の光源と前記第2の光源とがユニット化され、前記光検出器は、前記第1の光源及び前記第2の光源に対し共通であることが好ましい。
また、本発明による対物レンズは、波長λ1(nm)の第1の光源と、波長λ2(nm)(λ2>λ1)の第2の光源と、前記第1の光源および前記第2の光源からの出射光束の光情報記録媒体からの反射光を受光する光検出器と、を備え、光源からの光束を対物レンズを含む集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面上に集光して情報の記録および/または再生を行うように構成され、透明基板の厚みおよび記録密度が異なる少なくとも2種類の光情報記録媒体の情報の記録および/または再生を行う光ピックアップ装置に用いられる対物レンズであって、透明基板の厚さがt1の第1光情報記録媒体を波長λ1で記録および/または再生するために必要な前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要開口数をNA1とし、透明基板の厚さがt2(但し、t2>t1)の第2光情報記録媒体を波長λ2で記録および/または再生するために必要な前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とし、前記対物レンズは、単レンズであり、回折パターンが前記単レンズの一つの光学面の有効径全面に設けられており、前記単レンズの他方の光学面は連続面であり、前記第1の光源からの光束の前記回折パターンからのm次回折光(但し、mは1つの整数)を少なくとも利用することにより、前記第1光情報記録媒体を記録および/または再生可能とし、前記第2の光源からの光束の前記回折パターンからのn次回折光(但し、nは1つの整数で、n=m=0を除く)を少なくとも利用することにより、前記第2光情報記録媒体を記録および/または再生可能とし、前記回折パターンが設けられている光学面は、光軸から外に向かって順に、第1分割面、第2分割面及び第3分割面を有しており、前記第1分割面の非球面形状及び前記回折パターンと、前記第2分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なっており、前記第2の光源からの光束に対して、前記第1分割面と前記第2分割面との境界、及び、前記第2分割面と前記第3分割面との境界で球面収差が不連続であり、前記第1分割面と前記第2分割面の境界に相当する開口数がNA2であることを特徴とする。
上記対物レンズにおいて前記第1分割面の前記非球面形状及び前記回折パターンと、前記第3分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なることが好ましい。前記第3分割面を通過した前記第2の光源からの光束は、球面収差がオーバーであることが好ましい。また、前記対物レンズは、オレフィン系樹脂からなることが好ましい。
なお、本発明における集光光学系とは、例えばCDとDVDとを記録又は再生可能とするような光学系の1以上の集合であって、情報記録媒体上への情報の記録及び/又は情報記録媒体上の情報を再生可能とするための光学系全体のみならず、その光学系の一部を意味するものであってもよく、対物レンズを含むものである。
また、本発明における情報記録媒体には、例えば、CD, CD-R, CD-RW, CD-Video, CD-ROM等の各種CD、DVD, DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-RW等の各種DVD、或いはMD等のディスク状の情報記録媒体が挙げられる。一般に、情報記録媒体の情報記録面上には透明基板が存在する。
また、情報記録媒体に対する情報の記録および再生とは、上記のような情報記録媒体の情報記録面上に情報を記録すること、情報記録面上に記録された情報を再生することをいう。本発明における集光光学系は、記録だけ或いは再生だけを行うために用いられるものであってもよいし、記録および再生の両方を行うために用いられるものであってもよい。また、或る情報記録媒体に対しては記録を行い、別の情報記録媒体に対しては再生を行うために用いられるものであってもよいし、或る情報記録媒体に対しては記録または再生を行い、別の情報記録媒体に対しては記録及び再生を行うために用いられるものであってもよい。なお、ここでいう再生とは、単に情報を読み取ることを含むものである。
また、本発明において、第1の光源(波長λ1)と第2の光源(波長λ2)は、λ2>λ1であって、互いに十分な波長差を有する波長の光をそれぞれ出射する。このような第1及び第2の光源からの異なる波長の光は、上記した情報記録媒体の種類や記録密度の相違のほかに、例えば、情報記録媒体の透明基板の厚さの相違や記録と再生との相違等のために用いられる。
また、対物レンズとは、狭義には光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において、最も光情報記録媒体側の位置で、これと対向すべく配置される集光作用を有する1枚のレンズを指し、広義にはそのレンズと共に、アクチュエータによって少なくともその光軸方向に作動可能なレンズ群を指すものとする。ここで、かかるレンズ群には、少なくとも1枚以上のレンズを指すものであり、単玉レンズのみからなるものも含む。従って、本明細書中において、対物レンズの光情報記録媒体側の開口数NAとは、対物レンズの最も光情報記録媒体側に位置するレンズ面の開口数NAを指すものである。また、この開口数NAは、光ピックアップ装置に設けられた絞りやフィルタ等の絞り機能を有する部品又は部材によって、光源からの光束が制限された結果として定義される開口数NAである。
また、回折パターンとは、例えばレンズの表面に、レリーフを設けて、回折によって光束を集光あるいは発散させる作用を持たせたパターンをいい、同一光学面に回折を生じる領域と生じない領域がある場合は、回折を生じる領域をいう。レリーフの形状としては、例えば、光学素子の表面に、光軸を中心とする同心円状の輪帯として形成され、光軸を含む平面でその断面をみれば各輪帯は鋸歯のような形状が知られているが、そのような形状を含むものである。
本発明によれば、互いに異なる少なくとも2つの波長の光源により厚さの異なる透明基板を有する少なくとも2種類の光情報記録媒体を再生および/または記録でき透明基板の厚い光情報記録媒体について結像性能を向上できるようにした対物レンズ、及びかかる対物レンズを含む集光光学系を有する光ピックアップ装置を提供できる。
本発明による実施の形態の光ピックアップ装置の構成を示す光路図である。 本発明の実施の形態にかかる参考例1の対物レンズの第1の基準波長λ1=650nmに対する球面収差図である。 参考例1の対物レンズの図2の場合の光路図である。 参考例1の対物レンズの第2の基準波長λ2=780nmに対する球面収差図である。 参考例1の対物レンズの図4の場合の光路図である。 本発明の実施の形態にかかる参考例2の対物レンズの第1の基準波長λ1=650nmに対する球面収差図である。 参考例2の対物レンズの図6の場合の光路図である。 参考例2の対物レンズの第2の基準波長λ2=780nmに対する球面収差図である。 本発明の実施の形態にかかる参考例3の対物レンズの第1の基準波長λ1=650nmに対する球面収差図である。 参考例3の対物レンズの図9の場合の光路図である。 参考例3の対物レンズの第2の基準波長λ2=780nmに対する球面収差図である。 本発明の実施の形態にかかる実施例の対物レンズの第1の基準波長λ1=650nmに対する球面収差図である。 実施例の対物レンズの図12の場合の光路図である。 実施例の対物レンズの第2の基準波長λ2=780nmに対する球面収差図である。
以下、本発明による好適な実施の形態の光ピックアップ装置について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態の対物レンズ及びこれを含む光ピックアップ装置の概略構成を示す図である。
図1の光ピックアップ装置は、例えば光情報記録媒体であるCD、DVDの両方について第1及び第2の光源からの各波長が650nmと780nmの光によりその情報記録面から情報を読み取るように構成されている。
図1のように、光ピックアップ装置は、DVD用として波長650nmの光を出射する第1の半導体レーザ111と、CD用として波長780nmの光を出射する第2の半導体レーザ112が光源としてユニット化されている。コリメータ13と対物レンズ16との間にビームスプリッタ120が配置され、コリメータ13でほぼ平行にされた光がビームスプリッタ120を通過し対物レンズ16へ向かう。また、透明基板21を有する光ディスク20の情報記録面22から反射した光束が光路変更手段としてのビームスプリッタ120で光検出器30に向かうように光路を変える。対物レンズ16はその外周にフランジ部16aを有し、このフランジ部16aにより対物レンズ16を光ピックアップ装置に容易に取り付けることができる。また、フランジ部16aは対物レンズ16の光軸に対し略垂直方向に延びた面を有するから、更に精度の高い取付が容易にできる。
第1の光ディスク(DVD)を再生する場合、図の実線のように、第1半導体レーザ111から出射された光束は、コリメータ13を透過し平行光束となる。さらにビームスプリッタ120を経て絞り17によって絞られ、対物レンズ16により第1の光ディスク20の透明基板21を介して情報記録面22に集光される。そして、情報記録面22で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ16、絞り17を介して、ビームスプリッタ120で反射され、シリンドリカルレンズ180により非点収差が与えられ、凹レンズ50を経て、光検出器30上ヘ入射し、光検出器30から出カされる信号を用いて、第1の光ディスク20に記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、光検出器30上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて2次元アクチュエータ150が第1の半導体レーザ111からの光束を第1の光ディスク20の情報記録面22上に結像するように対物レンズ16を移動させるとともに、第1の半導体レ―ザ111からの光束を所定のトラックに結像するように対物レンズ16を移動させる。
次に、第2の光ディスク(CD)を再生する場合、図の破線のように、第2の半導体レーザ112から出射された光束は、コリメータ13を透過し平行光束となる。さらにビームスプリッタ120を経て絞り17によって絞られ、対物レンズ16により第2の光ディスク20の透明基板21を介して情報記録面22に集光される。そして、情報記録面22で情報ピットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ16、絞り17を介して、ビームスプリッタ120で反射され、シリンドリカルレンズ180により非点収差が与えられ、凹レンズ50を経て、光検出器30上ヘ入射し、光検出器30から出力される信号を用いて、第2の光ディスク20に記録された情報の読み取り信号が得られる。また、光検出器30上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて2次元アクチュエータ15か第1の半導体レーザ112からの光束を第2光ディスク20の情報記録面22上に結像するように対物レンズ16を移動させるとともに、第2の半導体レーサ112からの光束を所定のトラックに結像するように対物レンズ16を移動させる。
図1の対物レンズ16は、回折パターンが設けられた単レンズであり、対物レンズ16を透過した第2の半導体レーサ112からの光束のうち、光ディスク側の開口数がNA2以下の部分の第2の光ディスクの透明基板を介したときの波面収差の3次球面収差成分はオーバー(補正過剰)とされており、その絶対値をWSA2λ2rmsとしたときに、
0.02λ2rms≦WSA2≦0.06λ2rms
であるように設計され、この範囲だけ残留収差がある。なお、NA1は第1の光ディスク側の必要開口数であり、NA2は第2の光ディスク側の必要開口数である。
また、第1の半導体レーザ111及び第2の半導体レーザ112からの光束が回折パターンを通過することにより発生する各回折光は、0次以外の同次数の回折光である。第1の光ディスクの再生時における対物レンズ16の光ディスク側の結像倍率M1と、第2の光ディスクの再生時における対物レンズ16の光ディスク側の結像倍率M2とはほぼ等しく、ほぼ零である。このため、図1の光ピックアップ装置では光検出器が1個で済み、また、第1の半導体レーザ111及び第2の半導体レーザ112は一体の部品として構成でき、ユニット化が可能となっている。
なお、図1では、第1の光ディスクをDVD(光源波長650nm)、第2の光ディスクをCD(光源波長780nm)としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1の光ディスクを次世代高密度光ディスク(光源波長400nm)、第2の光ディスクをDVD(光源波長650nm)等であってもよい。
次に、上述の対物レンズについて説明する。本実施の形態における集光光学系は、両面非球面の単玉レンズであり、一方の非球面上には回折パターンとして回折輪帯(輪帯状の回折面)を設けている。
即ち、対物レンズの屈折面は、次の〔数1〕で表される非球面形状に形成されている。
Figure 0004577533
ただし、Zは光軸方向の軸、hは光軸と垂直方向の軸(光軸からの高さ:光の進行方向を正とする)、R0は近軸曲率半径、κは円錐係数、Aiは非球面係数、Piは非球面のべき数である。
また、一般に、回折輪帯のピッチは、位相差関数若しくは光路差関数を使って定義される。具体的には、位相差関数ΦBは単位をラジアンとして以下の〔数2〕で表され、光路差関数Φbは単位をmmとして〔数3〕で表わされる。なお、光路差関数は第1の基準波長λ1についてのものである。
Figure 0004577533
Figure 0004577533
これら2つの表現方法は、単位が異なるが、回折輪帯のピッチを表わす意味では同等である。即ち、主波長λ(単位mm)に対し、位相差関数の係数Bに、λ/2πを掛ければ光路差関数の係数bに換算でき、また逆に光路差関数の係数bに、2π/λを掛ければ位相差関数の係数Bに換算できる。
次に、本実施の形態に係わる対物レンズの具体例として参考例1,2,3及び実施例1を説明する。各実施例・参考例は単レンズであり、各単レンズは、第1の基準波長λ1=650nm、焦点距離f=3.3mm、開口数NA1=0.6、第1の光ディスクの透明基板の厚さt1=0.6mm、及び第2の基準波長λ2=780nm、開口数NA2=0.45、第2の光ディスクの透明基板の厚さt2=1.2mmに対して、充分な結像性能を有する。また、短波長の第1の基準波長λ1,透明基板厚さt1に対してはほぼ無収差になっている。なお、以下において像側とは光情報記録媒体側の意味である。
参考例1〉
表1に参考例1のレンズデータを示す。なお、以下の表1〜表4において例えば「2.2E−02」は「2.2×10-2」を意味する。
Figure 0004577533
図2は、参考例1のレンズの第1の基準波長λ1=650nm、透明基板の厚さt1=0.6mmにおける球面収差図であり、図3はこの場合の参考例1のレンズの光路図である。図2から第1の基準波長λ1では充分に球面収差補正がされていることが分かる。同様に、図4は、参考例1のレンズの第2の基準波長λ2=780nm、透明基板の厚さt1=1.2mmにおける球面収差図であり、図5はこの場合の参考例1のレンズの光路図である。図4から分かるように、第2の基準波長λ2では球面収差は残留しているが、通常の屈折レンズで発生する透明基板の厚さの差による球面収差と波長差で発生する色球面収差を加えた球面収差に比べ、回折輪帯による回折効果によりある程度収差補正がされている。
このレンズは、図1において、図示しない輪帯ダイクロフィルタを絞り17と対物レンズ16との間に光軸に垂直に配置することで、第2の基準波長λ2の光を出射する第2の光源からの光束のうち像側の開口数NA3(NA2≦NA3<NA1)以上の光束を反射することによって情報記録面22には到達しないようにすることが好ましい。遮蔽部10(図7)のような遮蔽手段によって情報記録面22には到達しないようにすることが好ましい。遮蔽手段として、波長λ1の光束を透過しかつ波長λ2の反射する輪帯ダイクロフィルタが好ましい
参考例2〉
表2に参考例2のレンズデータを示す。
Figure 0004577533
図6は、参考例2のレンズの第1の基準波長λ1=650nm、透明基板の厚さt1=0.6mmにおける球面収差図であり、図7はこの場合の参考例2のレンズの光路図である。図6から第1の基準波長λ1では充分に球面収差補正がされていることが分かる。図8は、参考例2のレンズの第2の基準波長λ2=780nm、透明基板の厚さt1=1.2mmにおける球面収差図である。図8から分かるように、第2の基準波長λ2では球面収差が残留しているが、参考例1と同様に、回折効果によりある程度収差補正がされている。また、図7に示すようにレンズ面に輪帯状の遮蔽部10を設けることにより、必要な結像性能を得ることができる。この遮蔽部10は、例えばレンズ面に輪帯状の切り欠き部や輪帯ダイクロフィルタを形成することにより構成できる。なお、遮蔽部10は第1の基準波長λ1の光の結像性能に対しては影響が少ない。
参考例3〉
表3に参考例3のレンズデータを示す。
Figure 0004577533
図9は、参考例3のレンズの第1の基準波長λ1=650nm、透明基板の厚さt1=0.6mmにおける球面収差図であり、図10はこの場合の参考例3のレンズの光路図である。図9から第1の基準波長λ1では充分に球面収差補正がされていることが分かる。図11は、参考例3のレンズの第2の基準波長λ2=780nm、透明基板の厚さt1=1.2mmにおける球面収差図である。図11から分かるように、参考例3では第2の基準波長λ2において必要な結像性能を得るために、開口数の大きいところ(NA0.45以上)で球面収差をオーバー(補正過剰)にしている。
また、像側の開口数がほぼNA2以下の部分の光束により情報記録面22にビームスポットを形成し、開口数がほぼNA2以上の部分をフレア光とすることが好ましい。
〈実施例
表4に実施例のレンズデータを示す。
Figure 0004577533
図12は、実施例のレンズの第1の基準波長λ1=650nm、透明基板の厚さt1=0.6mmにおける球面収差図であり、図13はこの場合の実施例のレンズの光路図である。図12から第1の基準波長λ1では充分に球面収差補正がされていることが分かる。図14は、実施例のレンズの第2の基準波長λ2=780nm、透明基板の厚さt1=1.2mmにおける球面収差図である。図14から分かるように、参考例3と同様に、実施例では第2の基準波長λ2において必要な結像性能を得るために、開口数の大きいところで球面収差をオーバー(補正過剰)にしている。本実施例では、更に、レンズの一面を3分割し、光束を光軸から第1の光束、第2の光束、第3の光束を得ており、図14に示すように、第2の基準波長λ2において球面収差の不連続な部分を設けることにより、参考例3に比べて一層よい結像性能を得ている。
また、第1の光束のうち光軸から最も離れた部分の収束位置が、第2の光束の収束位置と一致せず、残留収差を少なくすることができる。
なお、本実施例では、第1の分割面と第3の分割面は、同じ面形状データであるが、同じでなくてもよい。
また、各実施例のレンズ材料にはオレフィン系樹脂を使用し、透明基板にはポリカーボネート樹脂(PC)を使用したが、各材料の屈折率を各基準波長につき表5に示す。
Figure 0004577533
次に、上述の実施例・参考例の各レンズに設けた複数の輪帯について説明する。レンズ面に複数の輪帯が光軸を中心としたほぼ同心円状に形成されており、レンズの像側の最大開口数に対応する輪帯のピッチPH、最大開口数の1/2の開口数に対応する輪帯のピッチPHの実施例を、残留収差のない場合の比較例とともに示す。
(実施例)
第1輪帯: 990.7μm
最小ピッチ:22.0μm
PH: 990.7μm
PF: 22.0μm
輪帯数: 20
(比較例)
第1輪帯: 850.2μm
最小ピッチ:11.5μm
PH: 55.6μm
PF: 11.5μm
輪帯数: 38
以上のように、本実施例では、第2の基準波長λ2(780nm)に対し球面収差は残留するものの、輪帯数を、残留収差なしの比較例のレンズに比べて減少させることができるので、レンズの回折パターンを形成し易く、レンズの製造コストを低減できる。
10 遮蔽部(遮蔽手段)
13 コリメータ
16 対物レンズ
17 絞り(開口制限手段)
20 光ディスク
21 透明基板
22 情報記録面
30 光検出器
111 半導体レーザ(第1の光源)
112 半導体レーザ(第2の光源)
120 偏光ビームスプリッタ
150 2次元アクチュエータ

Claims (8)

  1. 光源からの光束を対物レンズを含む集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面上に集光して情報の記録および/または再生を行うように構成され、透明基板の厚みおよび記録密度が異なる少なくとも2種類の光情報記録媒体の情報の記録および/または再生を行う光ピックアップ装置であって、
    波長λ1(nm)の第1の光源と、
    波長λ2(nm)(λ2>λ1)の第2の光源と、
    前記第1の光源および前記第2の光源からの出射光束の光情報記録媒体からの反射光を受光する光検出器と、を備え、
    透明基板の厚さがt1の第1光情報記録媒体を波長λ1で記録および/または再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA1とし、
    透明基板の厚さがt2(但し、t2>t1)の第2光情報記録媒体を波長λ2で記録および/または再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とし、
    前記集光光学系の少なくとも1つの光学面に回折パターンを設けるとともに、
    前記第1の光源からの光束の前記集光光学系の回折パターンからのm次回折光(但し、mは1つの整数)を少なくとも利用することにより、前記第1光情報記録媒体を記録および/または再生し、前記第2の光源からの光束の前記集光光学系の回折パターンからのn次回折光(但し、nは1つの整数で、n=m=0を除く)を少なくとも利用することにより、前記第2光情報記録媒体を記録および/または再生し、
    前記対物レンズは、単レンズであり、前記回折パターンは前記単レンズの一つの光学面の有効径全面に設けられており、
    前記単レンズの他方の光学面は連続面であり、
    前記回折パターンが設けられている光学面は、光軸から外に向かって順に、第1分割面、第2分割面及び第3分割面を有しており、
    前記第1分割面の非球面形状及び前記回折パターンと、前記第2分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なっており、
    前記第2の光源からの光束に対して、前記第1分割面と前記第2分割面との境界、及び、前記第2分割面と前記第3分割面との境界で球面収差が不連続であり、
    前記第1分割面と前記第2分割面の境界に相当する開口数がNA2であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第1分割面の前記非球面形状及び前記回折パターンと、前記第3分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なることを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第3分割面を通過した前記第2の光源からの光束は、球面収差がオーバーであることを特徴とする請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記対物レンズは、オレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 波長λ1(nm)の第1の光源と、波長λ2(nm)(λ2>λ1)の第2の光源と、前記第1の光源および前記第2の光源からの出射光束の光情報記録媒体からの反射光を受光する光検出器と、を備え、光源からの光束を対物レンズを含む集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面上に集光して情報の記録および/または再生を行うように構成され、透明基板の厚みおよび記録密度が異なる少なくとも2種類の光情報記録媒体の情報の記録および/または再生を行う光ピックアップ装置に用いられる対物レンズであって、
    透明基板の厚さがt1の第1光情報記録媒体を波長λ1で記録および/または再生するために必要な前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要開口数をNA1とし、
    透明基板の厚さがt2(但し、t2>t1)の第2光情報記録媒体を波長λ2で記録および/または再生するために必要な前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とし、
    前記対物レンズは、単レンズであり、回折パターンが前記単レンズの一つの光学面の有効径全面に設けられており、
    前記単レンズの他方の光学面は連続面であり、
    前記第1の光源からの光束の前記回折パターンからのm次回折光(但し、mは1つの整数)を少なくとも利用することにより、前記第1光情報記録媒体を記録および/または再生可能とし、前記第2の光源からの光束の前記回折パターンからのn次回折光(但し、nは1つの整数で、n=m=0を除く)を少なくとも利用することにより、前記第2光情報記録媒体を記録および/または再生可能とし、
    前記回折パターンが設けられている光学面は、光軸から外に向かって順に、第1分割面、第2分割面及び第3分割面を有しており、
    前記第1分割面の非球面形状及び前記回折パターンと、前記第2分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なっており、
    前記第2の光源からの光束に対して、前記第1分割面と前記第2分割面との境界、及び、前記第2分割面と前記第3分割面との境界で球面収差が不連続であり、
    前記第1分割面と前記第2分割面の境界に相当する開口数がNA2であることを特徴とする対物レンズ。
  6. 前記第1分割面の前記非球面形状及び前記回折パターンと、前記第3分割面の非球面形状及び前記回折パターンとが異なることを特徴とする請求項に記載の対物レンズ。
  7. 前記第3分割面を通過した前記第2の光源からの光束は、球面収差がオーバーであることを特徴とする請求項5または6に記載の対物レンズ。
  8. 前記対物レンズは、オレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の対物レンズ。
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