JP4587255B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、主として油圧ショベルなどの貯油タンクを備えた建設機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の貯油タンクについて、図５に示されているように、貯油タンク７の上部に、作動油を濾過するフィルタエレメントを内挿したフィルタケースを設け、フィルタケースのケース本体を１個の筒体２１で形成し、その筒体２１の下部を貯油タンク７の内部位置にかつ上部を貯油タンク７の上面部より突出せしめて溶着し、筒体２１の上端部にフィルタエレメント取出口用蓋２０を締付固定するフランジ部材２３を取付け、そのフランジ部材２３と貯油タンク７上面部との間の位置における筒体２１の側面部に戻り油を導入するリターンチューブ２２を設けた建設機械の貯油タンクは、特開平８−２００３０２号公報に記載されている。
そして、フィルタエレメント取出口用蓋２０及びサクションフィルタの取出口用蓋２４の上にカバーを設けるものである。
【０００３】
また、上面カバーを取り付けてリターンフィルターの下面をフィルターケースに固設された平板に押し付ける作動油タンク装置を備えた建設機械は、特開２０００−３０９９４５号公報に記載されているように従来からある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の貯油タンクにおけるストレーナケースやリターンフィルタケースのカバーは、ボルトで取り付けられており、貯油タンクの上面から突出している。
そして、点検時に、ボルト頭やカバーにつまづき、非常に危険であった。
また、フィルタの交換やストレーナの点検には、カバーを外さなければならなかった。
そこで、本願発明は、前述の課題を解決できるように、整備、点検時に服を引っかけたり、つまづいたりすることがなく、また、カバーを外さなくともリターンフィルタ及びストレーナの交換・点検などができる貯油タンクを備えた建設機械を提供することを目的する。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するため、請求項１に係る発明は、走行体の上部に旋回フレームを設け、該旋回フレームの左側にサイドデッキを設け、該サイドデッキの前部に運転室を設けた 建設機械において、
前記サイドデッキの上に貯油タンクを取着すると共に、該貯油タンクとは別に前記サイドデッキの上に枠体を立設し、該枠体の上部に、前記貯油タンクの各突起部の高さとほぼ同じ高さになるようにカバー体を配置し、該カバー体は該各突起部の形状に合わせた切り欠きを設けたことを特徴とする建設機械である。
【０００６】
請求項１に係る発明よれば、貯油タンクの各突起部の高さとほぼ同じ高さになるように貯油タンクのカバー体を配置し、該カバー体該各突起部の形状に合わせた切り欠きを設けることにより、ストレーナやリターンフィルタの整備・点検時に、服を引っかけたり、つまづいたりしないので、安全である。
【０００７】
上記目的を達成するために、請求項２に係る発明は、カバー体を平坦とした建設機械で、請求項３に係る発明は、前記切り欠きを、ストレーナケース及びリターンフィルタケースの各蓋を外すことが可能な大きさに構成した建設機械である。
【０００８】
請求項３に係る発明によれば、貯油タンクのカバーを外さなくてもリターンフィルターの交換やストレーナの点検ができるので、大変便利である。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図１は本願発明の貯油タンク７を備えた建設機械の部分斜視図であり、図２は貯油タンク７とそのカバー６との関連を示す説明図であり、図３は貯油タンク７の平面図であり、図４はカバー体の斜視図である。
【００１０】
図１に示すように、走行体２の上部に設けた旋回フレーム４の左側にサイドデッキ３を設け、その前部に運転室１を設ける。運転室１の後部に貯油タンク７をサイドデッキ３上に備え付ける。
貯油タンク７の左外側はサイドカバー５で覆い、上側は貯油タンクのカバー６で覆う。
【００１１】
図２を参照して説明すると、サイドデッキ３に設けられている２つの桁１５，１５上に貯油タンク７をボルト等で取着する。
貯油タンク７の側面にはゲージ１６を設け、上面にはリターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザ１３等の蓋を設ける。貯油タンク７の上面は、リターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザ１３等の蓋により突起部が形成され、その各突起部の高さとほぼ同じ高さのカバー体８をサイドデッキ３に立設した枠体９の上部にボルト１４等で取着する。
【００１２】
カバー体８は各突起部の形状に合わせた切り欠き１０を設け、そして、前記切り欠き１０はストレーナやリターンフィルタの蓋を外すのに十分な大きさとする。
ストレーナやリターンフィルタの整備・点検時に、貯油タンクのカバー体８を外さなくもリターンフィルタの交換やストレーナの点検ができるので、大変便利である。
【００１３】
図３は、カバー体が取り着いていない貯油タンク７を上からみた図面であり、貯油タンク７の上面には、リターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザの各蓋がある。
【００１４】
図４はカバー体８の斜視図であり、リターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザ１３の各蓋を外すことができる大きさの切り欠き１０を設け、各蓋を外して、リターンフィルタの交換やストレーナの点検できる。
【００１５】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したように構成されているので、ストレーナやリターンフィルタの整備・点検時に、服を引っかけたり、つまづいたりしないので、安全である。
また、貯油タンクのカバー体を外さなくてもリターンフィルタの交換やストレーナの点検ができるので、大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本願発明の貯油タンクを備えた建設機械の部分斜視図である。
【図２】 貯油タンクとそのカバーとの関連を示す説明図である。
【図３】 貯油タンクの平面図である。
【図４】 カバー体の斜視図である。
【図５】 従来の貯油タンクの正面図である。
【符号の説明】
３…サイドデッキ、５…サイドカバー、６…貯油タンクのカバー、７…貯油タンク、８…カバー体、１０…切り欠き、１１…リターンフィルタケース、１２…ストレーナケース、２０…取出口用蓋、２４…取出口用蓋。
【発明の属する技術分野】
本願発明は、主として油圧ショベルなどの貯油タンクを備えた建設機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の貯油タンクについて、図５に示されているように、貯油タンク７の上部に、作動油を濾過するフィルタエレメントを内挿したフィルタケースを設け、フィルタケースのケース本体を１個の筒体２１で形成し、その筒体２１の下部を貯油タンク７の内部位置にかつ上部を貯油タンク７の上面部より突出せしめて溶着し、筒体２１の上端部にフィルタエレメント取出口用蓋２０を締付固定するフランジ部材２３を取付け、そのフランジ部材２３と貯油タンク７上面部との間の位置における筒体２１の側面部に戻り油を導入するリターンチューブ２２を設けた建設機械の貯油タンクは、特開平８−２００３０２号公報に記載されている。
そして、フィルタエレメント取出口用蓋２０及びサクションフィルタの取出口用蓋２４の上にカバーを設けるものである。
【０００３】
また、上面カバーを取り付けてリターンフィルターの下面をフィルターケースに固設された平板に押し付ける作動油タンク装置を備えた建設機械は、特開２０００−３０９９４５号公報に記載されているように従来からある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の貯油タンクにおけるストレーナケースやリターンフィルタケースのカバーは、ボルトで取り付けられており、貯油タンクの上面から突出している。
そして、点検時に、ボルト頭やカバーにつまづき、非常に危険であった。
また、フィルタの交換やストレーナの点検には、カバーを外さなければならなかった。
そこで、本願発明は、前述の課題を解決できるように、整備、点検時に服を引っかけたり、つまづいたりすることがなく、また、カバーを外さなくともリターンフィルタ及びストレーナの交換・点検などができる貯油タンクを備えた建設機械を提供することを目的する。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するため、請求項１に係る発明は、走行体の上部に旋回フレームを設け、該旋回フレームの左側にサイドデッキを設け、該サイドデッキの前部に運転室を設けた 建設機械において、
前記サイドデッキの上に貯油タンクを取着すると共に、該貯油タンクとは別に前記サイドデッキの上に枠体を立設し、該枠体の上部に、前記貯油タンクの各突起部の高さとほぼ同じ高さになるようにカバー体を配置し、該カバー体は該各突起部の形状に合わせた切り欠きを設けたことを特徴とする建設機械である。
【０００６】
請求項１に係る発明よれば、貯油タンクの各突起部の高さとほぼ同じ高さになるように貯油タンクのカバー体を配置し、該カバー体該各突起部の形状に合わせた切り欠きを設けることにより、ストレーナやリターンフィルタの整備・点検時に、服を引っかけたり、つまづいたりしないので、安全である。
【０００７】
上記目的を達成するために、請求項２に係る発明は、カバー体を平坦とした建設機械で、請求項３に係る発明は、前記切り欠きを、ストレーナケース及びリターンフィルタケースの各蓋を外すことが可能な大きさに構成した建設機械である。
【０００８】
請求項３に係る発明によれば、貯油タンクのカバーを外さなくてもリターンフィルターの交換やストレーナの点検ができるので、大変便利である。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図１は本願発明の貯油タンク７を備えた建設機械の部分斜視図であり、図２は貯油タンク７とそのカバー６との関連を示す説明図であり、図３は貯油タンク７の平面図であり、図４はカバー体の斜視図である。
【００１０】
図１に示すように、走行体２の上部に設けた旋回フレーム４の左側にサイドデッキ３を設け、その前部に運転室１を設ける。運転室１の後部に貯油タンク７をサイドデッキ３上に備え付ける。
貯油タンク７の左外側はサイドカバー５で覆い、上側は貯油タンクのカバー６で覆う。
【００１１】
図２を参照して説明すると、サイドデッキ３に設けられている２つの桁１５，１５上に貯油タンク７をボルト等で取着する。
貯油タンク７の側面にはゲージ１６を設け、上面にはリターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザ１３等の蓋を設ける。貯油タンク７の上面は、リターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザ１３等の蓋により突起部が形成され、その各突起部の高さとほぼ同じ高さのカバー体８をサイドデッキ３に立設した枠体９の上部にボルト１４等で取着する。
【００１２】
カバー体８は各突起部の形状に合わせた切り欠き１０を設け、そして、前記切り欠き１０はストレーナやリターンフィルタの蓋を外すのに十分な大きさとする。
ストレーナやリターンフィルタの整備・点検時に、貯油タンクのカバー体８を外さなくもリターンフィルタの交換やストレーナの点検ができるので、大変便利である。
【００１３】
図３は、カバー体が取り着いていない貯油タンク７を上からみた図面であり、貯油タンク７の上面には、リターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザの各蓋がある。
【００１４】
図４はカバー体８の斜視図であり、リターンフィルタケース１１、ストレーナケース１２及びエアブリーザ１３の各蓋を外すことができる大きさの切り欠き１０を設け、各蓋を外して、リターンフィルタの交換やストレーナの点検できる。
【００１５】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したように構成されているので、ストレーナやリターンフィルタの整備・点検時に、服を引っかけたり、つまづいたりしないので、安全である。
また、貯油タンクのカバー体を外さなくてもリターンフィルタの交換やストレーナの点検ができるので、大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本願発明の貯油タンクを備えた建設機械の部分斜視図である。
【図２】 貯油タンクとそのカバーとの関連を示す説明図である。
【図３】 貯油タンクの平面図である。
【図４】 カバー体の斜視図である。
【図５】 従来の貯油タンクの正面図である。
【符号の説明】
３…サイドデッキ、５…サイドカバー、６…貯油タンクのカバー、７…貯油タンク、８…カバー体、１０…切り欠き、１１…リターンフィルタケース、１２…ストレーナケース、２０…取出口用蓋、２４…取出口用蓋。
Claims (3)
- 走行体の上部に旋回フレームを設け、該旋回フレームの左側にサイドデッキを設け、該サイドデッキの前部に運転室を設けた 建設機械において、
前記サイドデッキの上に貯油タンクを取着すると共に、該貯油タンクとは別に前記サイドデッキの上に枠体を立設し、該枠体の上部に、前記貯油タンクの各突起部の高さとほぼ同じ高さになるようにカバー体を配置し、該カバー体は該各突起部の形状に合わせた切り欠きを設けたことを特徴とする建設機械。 - 前記カバー体は平坦である請求項１記載の建設機械。
- 前記切り欠きは、ストレーナケース及びリターンフィルタケースの各蓋を外すことが可能な大きさに構成した請求項１または２に記載の建設機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001068358A JP4587255B2 (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001068358A JP4587255B2 (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | 建設機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002266375A JP2002266375A (ja) | 2002-09-18 |
| JP4587255B2 true JP4587255B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001068358A Expired - Fee Related JP4587255B2 (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | 建設機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000064350A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-02-29 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械の燃料タンク給油口保護装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3308467B2 (ja) * | 1997-06-03 | 2002-07-29 | 株式会社クボタ | 旋回作業機のボンネット装置 |
| JP2843807B2 (ja) * | 1998-03-18 | 1999-01-06 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 旋回作業車 |
-
2001
- 2001-03-12 JP JP2001068358A patent/JP4587255B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000064350A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-02-29 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械の燃料タンク給油口保護装置 |
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|---|---|
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