JP4579099B2 - 磁気テープ巻取り用リールおよびその製造方法、並びにテープカートリッジ - Google Patents

磁気テープ巻取り用リールおよびその製造方法、並びにテープカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、磁気テープ巻取り用リールおよびその製造方法、ならびに磁気テープ巻取り用リールを用いたテープカートリッジに関する。
近年、光ファイバーのような情報を高速に伝達するための手段が著しく発達し、膨大なデータの転送が可能となる一方、それを記録再生可能とする情報記録媒体が必要とされてきた。情報記録媒体としては、フレキシブルディスク、磁気ドラム、ハードディスク及び磁気テープを内蔵した磁気テープカートリッジなどが挙げられるが、なかでも磁気テープカートリッジは1巻あたりの記録容量が大きいので、データバックアップ用の情報記録媒体として多用されている。
上記磁気テープは、通常、リールに巻回され、カートリッジに収納された状態で使用される。図10に示すように、リール100は、例えば、磁気テープがその外周に巻かれうるハブ部400と、ハブ部400に一体成形された円盤状の第1フランジ300と、ハブ部400に溶着固定された円盤状の第2フランジ200とを有している。ハブ部400の形状は有底円筒状であり、その底面にはテープドライブの駆動軸の駆動歯に係合するギヤ歯401が円環状に形成され、ギヤ歯401の周辺には段差部402が形成されている。
第2フランジ200は、ギヤ歯401を挿通させることが可能な開口201を中央部に有し、第2フランジ200は、開口201の周囲において、第1フランジ300側とは反対側に向かって立設された、環状壁201aを備えている。この環状壁201aの第1フランジ300側端面には、図11および図12に示すように、複数の溶着用リブ403と、第2フランジ200の高さ方向(ハブ部の高さ方向と同方向)の位置を決定するための複数の台座404とが突設されている。これらは、第2フランジ200の内周に沿って交互に配置され、第2フランジ200とハブ部とが超音波振動を用いて溶着される際に平坦面となって、上記段差部402(図10参照)に溶着される。
また、第2フランジ200は、周方向に等間隔で配置された複数のゲートを備えた金型を用いて成形されているため、例えば、環状壁201aの内周面上には、半径方向内方に突出した複数のゲート跡405が形成されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ところで、現在では技術水準の向上とともに磁気テープカートリッジのさらなる高記録容量化が要求されている。磁気テープカートリッジの高記録容量化の手段には、例えば、磁気テープの幅を広くする方法などがある。しかし、従来の記録再生装置との互換性確保の観点から、磁気テープの幅を無制限に大きくすることはできない。そのため、ハブ部400に巻回された磁気テープと第1フランジ300または第2フランジ200との隙間は、可能な限り狭く設定される。第1フランジ300、第2フランジ200の磁気テープ側と向いあう主面については、表面うねり(表面の振幅)が小さいこと、すなわち、良好な平面性が要求される(図10参照)。
特開平11−66811号公報 特開平11−203825号公報 特開平11−53862号公報
しかし、第2フランジ200の成形の際、相対的にゲートに近い部分と遠い部分とでは樹脂の密度が異なる。そのため、成形後の樹脂収縮の程度についてもゲート跡405に近い部分と遠い部分とで相違が生じる。特に、ゲート跡405の極近くでは樹脂密度が高いので、樹脂収縮の程度も非常に大きい。そのため、図12に示すように、環状壁201aの端面406のうち、上記ゲート跡405のほぼ真上に位置する箇所には、樹脂が盛り上がった***部407が生じる(図12参照)。
第2フランジ200とハブ部400とを溶着する際には、溶着ホーン800を環状壁201aの端面406に押し当てるが、発振開始当初は、***部407の存在により溶着ホーン800は***部407にのみ接する。そのため、発振開始当初、振動900は***部407を起点として伝播され、よって、各溶融用リブ403の溶融開始時に時間差が生じる。さらに、樹脂密度の相違も、各溶融リブ403の溶融開始時に時間差をもたらす。
以上のことより、全ての溶着用リブ403が十分に溶けるまで溶着ホーン800による加圧および発振を続けると、ゲート跡405の最も近くに配置された溶着用リブ403については、必要以上に溶融して他の溶着用リブよりも高さが低くなる現象、いわゆる「沈み込み」が生じる。この「沈み込み」は、第2フランジ200の磁気テープと対向する面の平面性を低下させ、当該面と磁気テープのエッジとが接して磁気テープのエッジが折れ曲がるなどの、磁気テープの品質劣化をもたらすおそれがあった。
そこで、本発明は、フランジの磁気テープと対向する面の平面性が良好な磁気テープ巻取り用リールを提供する。
本発明の磁気テープ巻取り用リールの製造方法は、外周に磁気テープが巻回され得る円筒状のハブ部と、前記ハブ部の外周から径方向に張り出し、中央部に開口を有した円盤状のフランジとを有する磁気テープ巻取り用リールの製造方法であって、前記ハブ部と前記フランジとを超音波振動を用いて溶着させる工程を含み、前記フランジは、その内周に沿って交互に配置された複数の溶着用リブおよび複数の台座と、前記フランジの内周面の一部を成すゲート跡とを備え、前記複数の溶着用リブのうちの前記ゲート跡の最も近くに配置された溶着用リブを、溶着用リブαとすると、前記複数の台座のうちの、前記溶着用リブαの両側に配置された台座Aの高さは、他の台座Bの高さよりも高いことを特徴とする。
本発明の磁気テープ巻取り用リールの製造方法によれば、ゲート跡の最も近くに配置された溶着用リブの両側に配置された台座の高さが、他の台座の高さよりも高いので、当該溶着リブの「沈み込み」を抑制できる。よって、本発明によれば、フランジの磁気テープと対向する面の平面性が良好な磁気テープ巻取り用リールを提供できる。
以下、本発明の一例を、図面を用いて説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、本実施形態の製造方法によって製造される磁気テープ巻取り用リール1は、外周に磁気テープが巻回され得るハブ部4と、1対のフランジ2,3とを備えている。ハブ部4の形状は、例えば、有底円筒状であり、底面にはギヤ歯41が円環状に形成され、ギヤ歯41の周辺には段差部42が円環状に形成されている。ギヤ歯41は、リール1を内蔵したテープカートリッジがテープドライブ内にセットされた際に、テープドライブの駆動軸の駆動歯に係合する。
1対のフランジ2,3はそれぞれ、ハブ部の長手方向両端部から径方向に張り出している。フランジ2,3の形状は、共に中央部に開口21,31を有する円盤状である。フランジ3(以下「第1フランジ」ともいう。)については、ハブ部4の成形の際にハブ部4とともに一体成形され、フランジ2(以下「第2フランジ」ともいう。)は、ハブ部4とは別に射出成形法などにより成形された後、ハブ部4の段差部42に超音波振動を用いて溶着されている。第2フランジ2は、開口21の周囲において、第1フランジ3側とは反対側に向かって立設された環状壁21aを備えている。
図2は、ハブ部4に溶着される前の第2フランジ2をハブ部4側からみた平面図であり、図3は、第2フランジ2の内周面の一部Xを平面的に示した概念図である。
図2に示すように、環状壁21aの第1フランジ3側端面には、複数の溶着用リブ12と、第2フランジ2の高さ方向(磁気テープ巻取り用リールの厚み方向やハブ部の長手方向と同方向)の位置を決定するための複数の台座15とが突設されている。これらは、第2フランジ2の内周に沿って交互に配置されている。複数の溶着用リブ12と複数の台座15は、それぞれ円弧状をなして、ほぼ等間隔に配置されている。
各溶着用リブ12の形状について特に制限ないが、溶着効率向上の観点から、例えば、断面(第2フランジ2の半径方向と同方向に各溶着用リブ12を切断したときに見える断面)の形状が略三角形となるように形成されていると好ましい。一方、台座15については、第2フランジ2の高さ方向の位置を決定する役割を有するため、例えば、対向するハブ部の面と平行な平面を含んでいると好ましい。
第2フランジ2は、周方向に等間隔で配置された複数のゲートを備えた金型を用いて成形されているため、環状壁21aの内周面上には、半径方向内方に突出した複数のゲート跡5が形成されている。すなわち、複数のゲート後が、第1フランジ2の内周面の一部を成している。
本願においては、複数の溶着用リブ12のうち、各ゲート跡5の最も近くに配置された溶着用リブを溶着用リブα12aとし、それ以外の溶着用リブを溶着用リブ12bとしているが、これは、説明の便宜のための区別であって、溶着用リブα12aおよび溶着用リブ12bには、溶着用リブ自体の形状等について相違する点はない(図2および図3参照)。
一方、複数の台座15は、高さの異なる2種以上の台座を含んでおり、各溶着用リブα12aの両側に配置された台座A15aの高さについては、他の台座B15bの高さよりも高く設定されている(図3参照)。図2において複数の台座15にa〜lの符号を付しているが、この例では、台座a,b,d,e,g,h,j,kが上記台座Aであり、台座c,f,i,lが台座Bである。
図3に示すように、環状壁21aの溶着用リブ12a,12b側の端面とは反対側の端面16のうちの、各ゲート跡5のほぼ真上に位置する箇所には、成形後の樹脂収縮が原因で生じた***部17が存在している。
以上、本実施形態の磁気テープ巻取り用リールの製造方法に用いられる第2フランジ2の一例について、図2および図3を用いて説明したが、第2フランジ2の構造はこれに限定されない。図2および図3に示した例では、周方向に隣り合う1対のゲート跡5間に配置された台座B15bの数は1個であるが、複数であってもよい。この場合、複数の台座Bの高さは、ゲート跡5から周方向に沿って遠いものほど低くなっていると好ましい。この第2フランジを用いて作製された磁気テープ巻取り用リールでは、第2フランジ2の磁気テープと対向する主面の平面性がより良好となるからである。
ゲート跡5の数についても、各ゲート跡5について、「溶着用リブαの両側に配置された台座Aの高さが、他の台座Bの高さよりも高い」という条件が満たされているかぎり特に制限はなく、1個以上であってもよい。この場合も、台座B15bの高さは、ゲート跡5から周方向に沿って遠いものほど低くなっていると好ましい。この第2フランジを用いて作製された磁気テープ巻取り用リールでは、第2フランジ2の磁気テープと対向する主面の平面性がより良好となるからである。
ゲート跡5の位置についても、ゲート跡5が第2フランジの内周面の一部をなし、かつ、「溶着用リブαの両側に配置された台座Aの高さが、他の台座Bの高さよりも高い」という条件が満たされているかぎり特に制限はないが、図2および図3に示した例のように、溶着用リブの周方向長さのほぼ中央とゲート跡5の中央とがほぼ対応するように配置されていると好ましい。ゲート跡5の中央のほぼ直上には***部17の頂部が有るため、第2フランジ2とハブ部4とを溶着させる際に、超音波振動エネルギーが溶着用リブαの全体に均一性よく加わり、第2フランジ2とハブ部4との溶着が良好に行えるからである。
また、図2および図3に示した例では、各ゲート跡5は、第2フランジ2の内周面21bのうちの、所定の溶着用リブ12(溶着用リブα12a)と対応する部分を成しているので、第2フランジは、周方向に隣り合うゲート跡5間において、溶着用リブ12bが2個配置された構造となっている。しかし、周方向に隣り合うゲート跡5間に配置された溶着用リブ12bの数についても特に制限はなく、「溶着用リブαの両側に配置された台座Aの高さが、他の台座Bの高さよりも高い」という条件が満たされているかぎり、2個以上であってもよい。
また、図1〜図3を用いて説明した例では、第1フランジ3は、ハブ部4の成形の際にハブ部4とともに一体成形されているが、第2フランジ2と同様、ハブ部4とは別に成形された後、ハブ部4に超音波振動を用いて溶着されて、ハブ部4と一体化されてもよい。この場合、第1フランジ3についても第2フランジ2と同様の構造とすれば、第1フランジ3の磁気テープと対向する主面の平面性も良好となる。
また、本実施形態の磁気テープ巻取り用リールは、必ずしも、第2フランジ2および第1フランジ3の両方を備えている必要はなく、いずれか一方のフランジが超音波振動を用いてハブ部に溶着されていれば、他方のフランジについては無くてもよい。
次に、図4を用いて、本実施形態の磁気テープ巻取り用リールの製造方法の一例について説明する。本実施形態の磁気テープ巻取り用リールの製造方法は、ハブ部と第2フランジとを超音波振動を用いて溶着させる工程を含んでいる。この工程は、例えば下記のようにして行われる。
先ず、図4(A)に示すように、溶着用リブ12a,12bがハブ部4の段差部に接するように、第2フランジ2とハブ部4とを重ね合わせ、第2フランジ2のハブ部4側とは反対側に溶着ホーン8を接触させる。この時、溶着ホーン8は、ゲート跡5の直上に配置された***部17にのみ接するので、この***部17を含む環状壁の端面16の一部と溶着ホーン8との間には隙間が生じる。
図4(B)に示すように、溶着ホーン8から超音波を発振させると、上記***部17を起点として、振動が第2フランジ2に伝播される。発振開始時には溶着ホーン8は***部17にのみ接しており、かつ、第2フランジ2うちのゲート跡5の比較的近い部分の樹脂密度は遠い部分のそれより高いため、相対的にゲート部5の近くに配置された溶着用リブ12aと遠くに配置された他の溶着用リブ12bとでは、溶融開始時について無視できない時間差が生じる。
そのため、複数の台座の高さが全て等しい従来の第2フランジを用いた場合、全ての溶着用リブが十分に溶けるまで溶着ホーン8による加圧および発振を続けると、ゲート跡5近傍に配置された溶着用リブについては、必要以上に溶融して他の部分よりも高さが低くなる現象、いわゆる「沈み込み」が生じる。その結果、第2フランジ2の磁気テープと対向する面の平面性が損なわれる。
しかし、本実施形態の製造方法では、第2フランジ2が、高さの異なる台座15aと台座15bとを備えているので、溶解リブ12aの溶融が進むと、複数の台座のうち、台座15bよりも高さが高い台座15aのみがハブ部4に当接する。ハブ部4に当接した台座15aは、溶着ホーン8による荷重に対する抵抗として機能し、溶着用リブ12a(溶着用リブα)の両側において溶着用リブ12aの「沈み込み」を抑制する。
このように、台座15aによって、第2フランジの高さ方向の位置が保持されている間に、溶着用リブ12aよりも溶融開始時の遅い溶着用リブ12bの溶融が進行する。そして、図5Aに示すように、溶接ホーン8と対向する環状壁21aの端面16の平坦化もすすむ。最終的には、図5Bに示すように、複数の溶着用リブ12a,12bと複数の台座15a,15b(図4(A)参照)とが平坦面となり、複数の溶着用リブ12a,12bが、ハブ部4の段差部42に溶着される。
以上のとおり、本実施形態の製造方法によれば、ゲート跡5の近くに配置された溶着リブの「沈み込み」を抑制できる。よって、第2フランジ2の磁気テープと対向する面の平面性が良好となる。
次に、得られた磁気テープ巻取り用リールの第2フランジについて、下記のように平面性の評価を行った。
図6は、本実施形態の磁気テープ巻取り用リールの断面を模式的に示した図である。第2フランジ2のハブ部4側の主面2aとハブ部4の外周面4aとが連絡する箇所Cに測定装置の探触子(プローブ)(株式会社ミツトヨ、519−322)の先端が沿うように、第2フランジ2のハブ部側の主面2aに探触子の先端を当てた。この状態で磁気テープ巻取り用リール1を回転させながら、探触子の振れ幅を測定した。測定は角度8度間隔で行い、互いに重複しないように45ヶ所測定した。上記測定は、磁気テープ巻取り用リールのギア歯を、これに係合可能な金属製の基準ギアに係合させた状態で行った。上記基準ギアもしくはその図面は、規格化のために、対応する記録再生装置の製造会社によって提供されたものであり、高精度に作られている。そのため、これに本実施形態の磁気テープ巻取り用リールを係合させた状態で上記測定を行うと、表面のうねりについて、精度よく測定できる。
尚、測定値の最大値と最小値の差、すなわち探触子の振幅が小さいほど、表面のうねり(表面の振幅)の程度が小さく、平面性が良いことを意味する。
図7には、本実施形態の製造方法により製造された磁気テープ巻取り用リールについての測定結果(丸印)を、図8には、複数の台座の高さが全て等しい第2フランジを用いて作製された従来の磁気テープ巻取り用リールについての測定結果(丸印)を示している。
図7および図8に示すように、表面のうねりは、従来の磁気テープ巻取り用リールでは0.06mm以下であるのに対し、本実施形態の製造方法により製造された磁気テープ巻取り用リールでは0.03mm以下であった。
また、第2フランジ2の外周に上記探触子の先端が沿うように、第2フランジ2のハブ部4側の主面2aに探触子の先端を当てて、同様に探触子の振れ幅を測定した。その測定結果(四角印)についても図7および図8に示している。この場合の表面のうねりは、従来の磁気テープ巻取り用リールでは0.10mm以下であるのに対し、本実施形態の製造方法により製造された磁気テープ巻取り用リールでは0.06mm以下であった。
以上の結果から、本実施形態の製造方法によれば、従来の磁気テープ巻取り用リールよりも、第2フランジの磁気テープと対向する面の平面性が良好な磁気テープ巻取り用リールを提供できることが確認できた。また、表面うねりの程度は、第2フランジの外周に向うほど大きくなる傾向があるので、本実施形態の製造方法によれば、第2フランジのハブ部側の主面のうねりが、0.06mm以下の磁気テープ巻取り用リールを提供できることが確認できた。
(実施形態2)
実施形態2では、実施形態1で説明した磁気テープ巻取り用リールを用いたテープカートリッジについて説明する。本実施形態のテープカートリッジでは、磁気テープ巻取り用リール以外の構成部材については従来と同様でよく、下記のものに限定されない。
図9に示すように、本実施形態のテープカートリッジ20は、上記磁気テープ巻取り用リール1と、磁気テープ巻取り用リールに巻回された磁気テープ25と、これらを収納したケース24とを含んでいる。ケース24は、例えば、上蓋24aと下蓋24bとがビス等により締結されて形成されている。磁気テープ巻取り用リール1は、ケース24内において回動可能に収容され、部品27を介して作用する圧縮コイルバネ28により、この図において下方に押圧付勢されている。これにより、不使用時に磁気テープ巻取り用リール1が遊転することが防止されている。
下蓋24bの中央部には開口部29が形成されており、本実施形態のテープカートリッジ20が対応する記録再生装置(ドライブ)にセットされると、この開口部29から露呈したギヤ歯41と、ドライブの駆動軸の駆動歯とが係合すると共に、ドライブのテープ引き出し機構により磁気テープ25がケースの外に引き出され、データの記録再生が行われる。
尚、図9に示したテープカートリッジ1は、一つのリールを収納したシングルリール型であるが、本実施形態のテープカートリッジ1はこれに制限されず、二つのリールを収納したダブルリール型であってもよい。
また、本実施形態の磁気テープ巻取り用リールは、テープカートリッジのケース内に収納されて用いられるものに限定されず、例えば、記録再生装置(ドライブ)内に予め内蔵され、テープカートリッジ等からドライブ内に送り込まれた磁気テープを一時巻き取るための、磁気テープ巻取り用リールであってもよい。
本発明の磁気テープ巻取り用リールの製造方法によれば、フランジの磁気テープと対向する面の平面性が良好な磁気テープ巻取り用リールを提供できるので、磁気テープ巻取り用リールの製造方法として有用である。
本発明の磁気テープ巻取り用リールの一例を示す分解斜視図 本発明の磁気テープ巻取り用リールの製造方法の一例に用いられる第2フランジの平面図 図2に示した第2フランジの部分Xを平面的に表した概略図 (A)および(B)は、本発明の磁気テープ巻取り用リールの製造方法の一例を説明する工程図 (A)および(B)は、本発明の磁気テープ巻取り用リールの製造方法の一例を説明する工程図 本発明の磁気テープ巻取り用リールの一例を示す略断面図 本発明の磁気テープ巻取り用リールの一例について表面うねりの測定結果を示したグラフ 本発明の磁気テープ巻取り用リールの一例について表面うねりの測定結果を示したグラフ 本発明のテープカートリッジの一例を示す略断面図 従来の磁気テープ巻取り用リールの一例を示す分解斜視図 従来の磁気テープ巻取り用リールの製造方法の一例に用いられる第2フランジの平面図 図11に示した第2フランジの部分Yを平面的に表した概略図
符号の説明
1 磁気テープ巻取り用リール
2 第2フランジ
3 第1フランジ
4 ハブ部
5 ゲート跡
8 溶着ホーン
12,12a,12b 溶着用リブ
15,15a,15b 台座
17 ***部
20 テープカートリッジ
24 ケース
25 磁気テープ

Claims (5)

  1. 外周に磁気テープが巻回され得る円筒状のハブ部と、前記ハブ部の外周から径方向に張り出し、中央部に開口を有した円盤状のフランジとを有する磁気テープ巻取り用リールの製造方法であって、
    前記ハブ部と前記フランジとを超音波振動を用いて溶着させる工程を含み、
    前記フランジは前記フランジの内周面の一部を成すゲート跡と、前記工程において前記ハブ部と向かい合う面に前記フランジの内周に沿って交互に配置された複数の溶着用リブおよび複数の台座とを備え、
    前記工程において、前記溶着用リブと前記ハブとが溶着され、
    前記複数の溶着用リブのうちの前記ゲート跡の最も近くに配置された溶着用リブを、溶着用リブαとすると、
    前記複数の台座のうちの、前記溶着用リブαの両側に配置された台座Aの高さは、前記工程において前記ハブ部に溶着された溶着用リブαの高さが、他の溶着用リブの高さよりも低くなることを抑制するように、他の台座Bの高さよりも高く設定されていることを特徴とする磁気テープ巻取り用リールの製造方法。
  2. 前記フランジは、前記ゲート跡を複数含み、
    各ゲート跡について、前記溶着用リブαの両側に配置された前記台座Aの高さが前記台座Bの高さよりも高い、とする条件が満たされている請求項1に記載の磁気テープ巻取り用リールの製造方法。
  3. 隣り合う1対のゲート跡間に前記台座Bが複数配置されており、
    前記複数の台座Bの高さは、前記ゲート跡から周方向に沿って遠いものほど低い請求項2に記載の磁気テープ巻取り用リールの製造方法。
  4. 前記ゲート跡は、前記溶着用リブαと対応する位置に配置された請求項1に記載の磁気テープ巻取り用リールの製造方法。
  5. 前記ハブ部は、有底円筒状であり、その底面にギヤ歯が形成されており、
    前記フランジは、前記開口の周囲に形成された環状壁を備え、
    前記複数の溶着用リブおよび前記複数の台座は、前記環状壁の一方の端面であって前記工程において前記ハブ部と向かい合う面に形成されており
    前記ハブ部は、その前記底面に近い部分の外径が他の部分よりも小さいことにより、前記ギヤ歯の周辺に円環状に形成され、前記工程において前記溶着用リブおよび前記複数の台座と向かい合う段差部を含み、
    前記工程において、前記溶着用リブと前記ハブ部の前記段差部とが溶着される請求項1に記載の磁気テープ巻取り用リールの製造方法。
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