JP5528839B2 - リール及び記録テープカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープを巻き回すリール、及び磁気テープを巻き回したリールをケースに収容した記録テープカートリッジに関する。
樹脂製のハブの端部に、ハブの樹脂材料と同等以上の弾性率を有する樹脂材料より成るフランジを溶着して成るリールが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、有底円筒状のハブの底部に形成されたリールギヤと該底部に固着されたリールプレートとの間に周方向に等間隔に形成された複数の溝部が、ゲート跡と周方向位置が一致する部分を有するように形成することで、ハブ外周面の真円度を向上させる技術が知られている。(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−7030号公報 特開2009−64506号公報
上記した技術は、テープの巻き圧によるハブ変形を抑制したり、テープ巻き前の真円度を向上したりするものであるが、変形後のハブの形状を良好な形状にすることが望まれてきている。
本発明は、記録テープを巻き回した状態でハブの外周面が適正な形状を成すリール、及び記録テープカートリッジを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るリールは、外周面に記録テープが巻き回される円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端部側から径方向内向きに張り出された張出部とを有する樹脂製のハブと、前記ハブと同軸的な円板状又は円環状を成し、前記張出部に固着された金属製のプレートと、を備え、前記張出部と前記プレートとで、該プレートの外周面を溝壁の少なくとも一部とする溝が全周に亘って連続的又は断続的に形成されており、前記張出部の径方向における前記円筒部の内周面と前記プレートの外周面との間の部分に、前記円筒部の一端部側における径方向の厚みよりも薄くされた薄肉部が、厚み方向の一端が前記張出部における前記溝の溝底又は溝壁となるように全周に亘って連続的又は断続的に形成されている。
請求項2記載の発明に係るリールは、外周面に記録テープが巻き回される円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端部側から径方向内向きに張り出された張出部とを有する樹脂製のハブと、前記ハブと同軸的な円板状又は円環状を成し、前記張出部に固着された金属製のプレートと、前記張出部における前記円筒部の内周面と前記プレートの外周面との間に形成され、ドライブ装置の駆動ギヤが噛合可能とされた環状のリールギヤと、を備え、前記張出部と前記プレートとで、該プレートの外周面を溝壁の少なくとも一部とする溝が、該プレートと前記リールギヤとの間において全周に亘って連続的又は断続的に形成されており、前記張出部の径方向における前記円筒部の内周面と前記プレートの外周面との間の部分に、前記円筒部の一端部側における径方向の厚みよりも薄くされた薄肉部が、厚み方向の一端が前記張出部における前記溝の溝底又は溝壁となるように全周に亘って連続的又は断続的に形成されている。
請求項1、2記載のリールでは、ハブにおける張出部の外周側部分に円筒部よりも薄肉の薄肉部が形成されているので、記録テープの巻き圧が円筒部に対し径方向に作用すると、ハブは金属製のプレートの外側に設定された薄肉部において曲げ変形される。これにより、円筒部における張出部形成側である一端部側は、該張出部による径方向内側への変形規制作用が小さく抑えられ、上記薄肉部の設定されていない構成と比較して、円筒部における開口端側である軸方向他端とのテープ巻き圧による径方向への変形差が小さくなる。
このように、請求項1、2記載のリールでは、記録テープを巻き回した状態でハブの外周面が適正な形状を成す。
また、請求項1、2記載のリールでは、プレートの外周面が溝壁として露出されているので、該プレートが張出部の薄肉部を起点とした上記の変形に干渉することが抑制され、記録テープを巻き回した状態でハブの外周面が適正な形状を成すことに寄与する。
請求項3記載の発明に係るリールは、請求項1又は請求項2記載のリールにおいて、前記薄肉部は、前記溝の深さ寸法が前記プレートの厚み寸法よりも大きく設定されて構成されている。
請求項3記載のリールでは、溝がプレートの厚みよりも深いので、ハブの張出部における薄肉部を起点とした上記の変形が生じ易く、記録テープを巻き回した状態でハブの外周面が適正な形状を成すことに寄与する。
請求項4記載の発明に係るリールは、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のリールにおいて、前記薄肉部は、前記ハブの軸方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている。
請求項4記載のリールでは、ハブへの記録テープの巻き圧によって薄肉部がハブの軸方向に曲がるように変形することで、円筒部の軸方向一端部側の径方向内側への変形規制作用が小さく抑えられる。
請求項5記載の発明に係るリールは、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のリールにおいて、前記薄肉部は、前記ハブの径方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている。
請求項5記載のリールでは、ハブへの記録テープの巻き圧によって薄肉部がハブの径方向に曲がるように変形することで、円筒部の軸方向一端部側の径方向内側への変形規制作用が小さく抑えられる。
請求項6記載の発明に係るリールは、請求項1〜請求項5の何れか1項記載のリールにおいて、前記円筒部における軸方向の他端部には、前記ハブを構成する材料よりも弾性率の高い材料で構成され、前記円筒部を径方向に補強する補強部材が設けられている。
請求項6記載のリールでは、円筒部における相対的に径方向の剛性が低い開口端側が、補強部材によって径方向に補強されているので、該開口端側のテープ巻き圧による変形が抑制される。このため、ハブの軸方向両端のテープ巻き圧による径方向への変形差が一層小さく抑えられる。
請求項7記載の発明に係る記録テープカートリッジは、前記ハブの外周に前記記録テープを巻き回した請求項1〜請求項6の何れか1項記載の単一のリールと、前記リールを回転可能に収容したケースと、を備えている。
請求項7記載の記録テープカートリッジでは、記録テープが巻き回されたハブが適正な形状を成しているので、記録テープの幅方向の曲がりが抑制される。これにより、記録テープの走行が安定する。
以上説明したように本発明に係るリール及び記録テープカートリッジは、記録テープを巻き回した状態でハブの外周面が適正な形状を成すという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールの底面図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールのプレート保持部を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールのシミュレーションモデルを示す図であって、(A)は変形前の側断面図、(B)は変形後の側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るリールを構成するリールハブ外周面のテープ巻き後の形状を示す線図である。 本発明の第1の実施形態に係る記録テープカートリッジの不使用時の側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る記録テープカートリッジの使用時の側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る記録テープカートリッジを示す図であって、(A)は情報から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る記録テープカートリッジのリールロック構造部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るリールを構成するリールの底面図である。 本発明の第3の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るリールの要部を拡大して示す断面図である。
本発明の第1の実施形態に係るリール10、該リール10を備えて構成された記録テープカートリッジ11について、図1〜図10に基づいて説明する。先ず、リール10を含む記録テープカートリッジ11の概略全体構成を説明し、次いでリール10の特徴的な構成を説明することとする。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジ11のドライブ装置への装填方向を矢印A示し、それを記録テープカートリッジ11の前方向(前側)とする。また、矢印Uにて示す方向を記録テープカートリッジ11の上方向(上側)とする。
(記録テープカートリッジの概略全体構成)
図7〜図9に示される如く、この実施形態に係る記録テープカートリッジ11は、ケース12を備えている。ケース12は、上ケース14と下ケース16とを接合して構成されている。具体的には、上ケース14は、平面視略矩形状の天板14Aの外縁に沿って略枠状の周壁14Bが立設されて構成されており、下ケース16は、天板14Aに略対応した形状の底板16Aの外縁に沿って周壁16Bが立設されて構成されている。そして、ケース12は、周壁14Bの開口端と周壁16Bの開口端とを突き当てた状態で、超音波溶着やビス止め等によって上ケース14と下ケース16とが接合されて、略箱状に形成されている。
このケース12には、ドライブ装置への装填方向先頭側の隅角部において、天板14A、周壁14B、底板16A、周壁16Bがそれぞれ切り欠かれて、その装填方向に対して傾斜した開口18が形成されている。また、底板16Aの略中央部には、底板16Aを貫通する円形状のギヤ開口20が設けられており、後述するリールギヤ42の露出用とされている。底板16Aにおけるギヤ開口20の縁部には、環状リブ22がケース12の内方へ向けて突設されており、後述するリール10の位置決め用及び防塵用とされている。
このケース12内には、図7に示される如く、リール10が1つだけ回転可能に収容される。このリール10には、記録テープとしての磁気テープTが巻装されており、磁気テープTの先端にはリーダ部材としてのリーダブロック30が取り付けられている。リーダブロック30は、記録テープカートリッジ11の不使用時には、ケース12の開口18の内側に収容保持されている。そして、この状態で、リーダブロック30は、開口18を閉塞し、ケース12内への塵埃等の侵入を阻止している。
このリーダブロック30は、ドライブ装置内で磁気テープTを引き出す際には、該ドライブ装置の引出手段によってケース12から抜き出されてドライブ装置の巻取リール(図示省略)に誘導されるようになっている。なお、リーダブロックに代えて、小軸状のリーダピンやテープ状のリーダテープをリーダ部材として採用しても良い。この場合、例えば、ケース12には開口18を開閉するためのドア部材が設けられる。また、開口18は、周壁14B、16Bに沿って(周壁14B、16Bのみを切り欠いて)形成しても良い。
図2〜図4に示される如く、リール10は、その軸心部を構成するリールハブ32を備えている。リールハブ32は、外周面に磁気テープTが巻装される円筒部34と、円筒部34の下部を閉塞する底部36とを有する略有底円筒状に形成されている。底部36は、円筒部34の下端部から径方向内向きに張り出された張出部として捉えることができる。
また、リールハブ32の底部36側端部(下端部)の近傍には、該リールハブ32の径方向外側に張り出された下フランジ38が設けられている。一方、円筒部34の上端部からは、該リールハブ32の径方向外側に張り出された上フランジ40が設けられている。リール10は、そのリールハブ32の円筒部34の外周面における下フランジ38と上フランジ40との対向面間に、磁気テープTが巻回されるようになっている。
また、リールハブ32の底部36の下面(外面)における外周近傍には、リール10と同軸的に形成された環状のリールギヤ42が突設されている。リールギヤ42は、ドライブ装置の回転シャフト150の先端に設けられた駆動ギヤ152と噛合可能とされている。一方、図2〜図4に示される如く、リールハブ32の底部36の上面(内面)における外周近傍には、リール10と同軸的な円周に沿って形成された複数の係合ギヤ44が設けられている。係合ギヤ44は、後述するブレーキ部材55の制動ギヤ部55Bと噛合可能とされている。
さらに、リールハブ32の底部36における軸心部には、貫通孔50が設けられている。また、底部36の上面からは、貫通孔50の縁部に沿ってクラッチ用ボス部52が立設されている。このクラッチ用ボス部52については、後述するクラッチ部材60と共に説明する。
詳細は後述するが、リール10は、その主要部が樹脂成形によって形成されている。このリールは、そのリールハブ32の底部36の下面(表面)におけるリールギヤ42の内側に固定されたプレートとしての環状のリールプレート54を有する。リールプレート54は、金属製の磁性材料で円環状に形成されており、リールハブ32の底部36に同軸的に固定されている。環状のリールプレート54は、リールプレート54は、ドライブ装置の回転シャフト150のマグネット154による吸着保持用とされている。
そして、以上説明したリール10はケース12に収容されて、不使用時には環状リブ22上に載置されるようになっている。具体的には、リール10は、底部36におけるリールギヤ42の径方向外側に連続するテーパ部43の外側部分(下フランジ38の内縁近傍)が環状リブ22の上端面に当接するようになっており、環状リブ22の上端内縁部がテーパ部43に対応したテーパ面22Aとされることで、径方向の変位が規制されている。
この状態で、リール10は、全体としてケース12内に位置してリールギヤ42、リールプレート54をギヤ開口20から露出させている(図9(B)参照)。すなわち、リールギヤ42は、底板16Aの外面(下面)から突出することなく、ギヤ開口20からケース12外に臨んでいる。また、リールプレート54の軸心に形成された透孔54Aを通じて貫通孔50がギヤ開口20に臨んでいる。これにより、ケース12の外部よりリール10の操作、すなわちチャッキング(保持)及び回転駆動が可能とされている。
また、記録テープカートリッジ11は、図3、図7、図10に示される如く、不使用時にリール10の回転を阻止するためのブレーキ部材55を備えている。ブレーキ部材55は、ケース12の天板14Aからと津切された十字リブ56を挿入させて該ケース12に対する相対回転が規制される回転規制部55Aと、回転規制部55Aの下端から径方向外側に延在しリール10の係合ギヤ44に係合可能な制動ギヤ部55Bとを主要部として構成されている。
このブレーキ部材55は、ケース12内で不使用時にリール10の軸線方向に変位することで、制動ギヤ部55Bを係合ギヤ44に噛み合わせる制動位置と、制動ギヤ部55Bと係合ギヤ44との噛み合いが解除される回転許容位置とを選択的に取り得る構成とされている。ケース12の天板14Aとブレーキ部材55との間には、圧縮コイルスプリング58が圧縮状態で配設されている。ブレーキ部材55は、圧縮コイルスプリング58の付勢力によって制動位置に偏倚されるようになっている。
また、記録テープカートリッジ11は、ブレーキ部材55によるリール10のロック状態を解除するときに外部から操作されるクラッチ部材60を備えている。このクラッチ部材60は、ドライブ装置の回転シャフト150の駆動ギヤ152がリールギヤ42に噛み合う際に該回転シャフト150に押圧されてブレーキ部材55を上方すなわち回転許容位置側に変位させるようになっている。
具体的には、クラッチ部材60は、リール10の底部36とブレーキ部材55との間に配設されており、底部36を貫通したクラッチ本体62を有している。また、クラッチ本体62からは、それぞれ複数のガイドリブ64、ストッパリブ68が径方向外側に延設されている。ガイドリブ64は、リール10のクラッチ用ボス部52に形成された回転規制溝66に入り込まされることで、リール10に対するクラッチ部材60の相対回転規制機能とリール10の軸線方向にクラッチ部材60を案内する案内機能とを果たすようになっている。ストッパリブ68は、クラッチ用ボス部52に形成されたストッパ溝70のストッパ面70Aに当接することで、リール10に対するクラッチ部材60の軸線方向の位置決め機能(抜け止め機能を含む)を果たす構成とされている。
以上により、記録テープカートリッジ11では、不使用時には、図7に示される如く、ブレーキ部材55が圧縮コイルスプリング58の付勢力により制動ギヤ部55Bをリールギヤ42に噛み合わせて、リール10のケース12に対する回転が防止される構成とされている。一方、図8に示される如くリール10のリールギヤ42がドライブ装置の回転シャフト150の駆動ギヤ152に噛み合わされる際には、回転シャフト150押圧されたクラッチ部材60がブレーキ部材55を回転許容位置に変位させることで、リール10のケース12に対する回転が許容されるようになっている。
(リールの詳細構成)
図2に示される如く、この実施形態に係るリール10は、リールハブ32と下フランジ38とが一体に形成された下フランジ付ハブ部材72と、上フランジ40を主要部とするフランジ部材としての上フランジ部材74との2ピース構造とされている。下フランジ付ハブ部材72は、樹脂の射出成形によって、リールハブ32と下フランジ38とが一体に形成されるようになっている。また、この実施形態における下フランジ付ハブ部材72は、金属製のリールプレート54がインサート成形された構成とされている。
上フランジ部材74は、円環状を成す上フランジ40の内縁部からリールハブ32の円筒部34の内周に嵌合する環状リブ76が突出されて構成されている。上フランジ部材74は、環状リブ76をリールハブ32の円筒部34に嵌合させた状態で、該環状リブ76の径方向外側部分(上フランジ40と環状リブ76との間の部分)が円筒部34の上端面34Aに、超音波溶着等によって固着される構成である。
また、リールプレート54は、下側の孔径が上側よりも大である複数(この実施形態では図3に示される如く4つ)の段付孔54Cが周方向に等間隔で設けられている。リールプレート54は、段付孔54Cに入り込んだ樹脂、及び後述するプレート保持部80にて下フランジ付ハブ部材72に保持されている。
図3に示される如く、リールハブ32(下フランジ付ハブ部材72)の底部36におけるリールプレート54とリールギヤ42との間には、リールプレート54の外周面54B(厚み部分)を露出させる本発明における溝としての溝部78が形成されている。換言すれば、リールプレート54の外周面54Bが溝部78の幅方向一方の溝壁を成している。また、この実施形態では、リールプレート54の厚みが溝部78の深さを規定している。
また、この実施形態における溝部78は、リールハブ32の周方向に等間隔で複数(4つ以上であって、この実施形態では6つ)設けられている。これらの溝部78は、リールプレート54を下フランジ付ハブ部材72にインサート成形する際の金型によるリールプレート54の保持部(位置決め部)跡として形成されている。
そして、リール10では、これら6つの溝部78間には、図4に示される如くリールプレート54の外周面54Bに接しつつ該外周面54Bを径方向外側から被覆するプレート保持部(溝なし部)80が形成されている。したがって、この実施形態では、リールプレート54の周囲には、図3に示される如く6つのプレート保持部80が周方向に等間隔で配置されている。また図3に示される如く、この実施形態では、プレート保持部80は、下フランジ付ハブ部材72を樹脂の射出成形による形成する際のゲートの跡である3つのゲート跡Gに対し周方向にオフセットして配置されている。なお、この実施形態では、ゲート跡Gは、リールギヤ42の周方向の不連続部に形成されている。
ここで、この実施形態では、溝部78の溝幅(リールプレート54とリールギヤ42との径方向隙間)が略0.6[mm]、溝深さが略0.8[mm]とされている。また、この実施形態では、リールプレート54の直径が略30[mm](リールプレート54の周長が略94[mm])とされており、各プレート保持部80の周方向長さが略2.5[mm]とされている。したがって、プレート保持部80の周方向長さは、溝部78の周方向長さ(略13.2[mm])と比較して十分に短いことが判る。この実施形態における溝部78の深さは、リールプレート54の厚みと一致されている。
そして、図1に示される如く、リールハブ32の底部36における軸方向視で円筒部34の内周面34Bとリールプレート54の外周面54Bとの間の部分には、円筒部34の径方向の厚みt2よりも厚みt1が薄い薄肉部82が形成されている。薄肉部82は、底部36の上面36Aにおける最外周部に環状凹部84を形成することで、全周に亘り連続的に形成されている。この実施形態における環状凹部84は、円筒部34の内周面34Bに向かうに連れて徐々に深くなる形状とされている。
また、薄肉部82の厚みt1は、環状凹部84の底面84Aから溝部78の底面78Aまでの最小厚みとして設定されている。すなわち、薄肉部82の厚み方向の一端は、溝部78の底面78Aとされている。一方、円筒部34の径方向の厚みt2は、円筒部34の下端部における厚みとして設定されている。この実施形態では、一例として、t2=2.5mm、t1=1.4mmとされている。
以上説明した下フランジ付ハブ部材72(リールハブ32)は、熱可塑性樹脂としてのポリカーボネイトに強化繊維としてのガラス繊維が略10質量%混入された繊維強化プラスチックの射出成形によって形成されている。ガラス繊維が略10質量%混入された繊維強化プラスチックは、その曲げ弾性率が略3400[MPa]、その線膨張係数が略5〜6[10−5/K](繊維配向方向と略平行な方向で略5[10−5/K]、繊維配向方向と略垂直な方向で略6[10−5/K])とされている。
一方、リール10を構成する上フランジ部材74は、ポリカーボネイトにガラス繊維が略30質量%混入された繊維強化プラスチック、すなわち下フランジ付ハブ部材72の構成材料よりも弾性率の高い材料にて構成されている。具体的には、ガラス繊維が略30質量%混入された繊維強化プラスチックは、その曲げ弾性率が略6600[MPa]、その線膨張係数が略3〜6[10−5/K](繊維配向方向と略平行な方向で略3[10−5/K]、繊維配向方向と略垂直な方向で略6[10−5/K])とされている。
このように下フランジ付ハブ部材72の構成材料よりも弾性率の高い材料にて構成され、円筒部34の上端面34Aに固着された上フランジ部材74は、本発明における補強部材に相当する。すなわち、上フランジ部材74は、リールハブ32の円筒部34における上端部を径方向に補強する機能を果たすようになっている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の記録テープカートリッジ11では、図7に示すように、不使用時には、圧縮コイルスプリング58の付勢力によって、ブレーキ部材55が回転ロック位置に位置して制動ギヤ部55Bを係合ギヤ44に噛合させている。このため、リール10は、ケース12に対する回転が阻止されている。このとき、リール10のリールギヤ42がギヤ開口20から露出すると共に、クラッチ部材60のクラッチ本体62が貫通孔50に挿通されてギヤ開口20に臨んでいる。
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ11を矢印A方向に沿ってドライブ装置のバケット(図示省略)へ装填する。そして、記録テープカートリッジ11がバケットに所定深さまで装填されると、バケットは下降し、ドライブ装置の回転シャフト150がケース12のギヤ開口20に向かって相対的に接近(上方へ移動)してリール10を保持する。具体的には、回転シャフト150は、マグネット154によって非接触でリールプレート54を吸着保持しつつ、その駆動ギヤ152をリールギヤ42と噛合させる。
このリールギヤ42と駆動ギヤ152との噛合、即ちケース12に対する回転シャフト150の軸線方向近接側の相対移動に伴って、回転シャフト150の軸心部がクラッチ部材60のクラッチ本体62に当接し、圧縮コイルスプリング58の付勢力に抗してクラッチ部材60を上方に押し上げる。これにより、クラッチ部材60に当接しているブレーキ部材55も上方に移動し、ブレーキ部材55の制動ギヤ部55Bと係合ギヤ44との噛合が解除される。
すなわち、ブレーキ部材55は、リール10に対する相対的な回転許容位置へ達する。回転シャフト150がさらに上方に移動すると、リール10は、クラッチ部材60、ブレーキ部材55と共に(相対位置を変化させないまま)圧縮コイルスプリング58の付勢力に抗して上方に持ち上げられる。これにより、記録テープカートリッジ11では、ブレーキ部材55が絶対的な(ケース12に対する)回転許容位置へ達すると共に、下フランジ38が環状リブ22から離間する。以上により、図8に示される如く、リール10は、ケース12内で浮上して、ケース12の内面と非接触状態で回転可能となる。また、詳細説明は省略するが、バケット、即ち記録テープカートリッジ11のドライブ装置内での下降によって、記録テープカートリッジ11は、ドライブ装置に対し水平方向及び鉛直方向に位置決めされる。
すると、ドライブ装置の引出手段が、その引出ピン(図示省略)をリーダブロック30に係合させつつ、該リーダブロック30をケース12から抜き出してドライブ装置の巻取リールに誘導する。そしてさらに、リーダブロック30は、巻取リールに嵌入されて、磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成する。この状態で、リーダブロック30が巻取リールと一体に回転すると、磁気テープTが巻取リールのリールハブに巻き取られつつ開口18を通じてケース12から引き出される。
このとき、記録テープカートリッジ11のリール10は、リールギヤ42に噛合する駆動ギヤ152によって伝達される回転シャフト150の回転力によって、巻取リールと同期して回転する。そして、ドライブ装置の所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドによって、磁気テープTへの情報の記録、又は磁気テープTに記録された情報の再生がなされる。このとき、ケース12に対して回転不能であるブレーキ部材55は、リール10と共にケース12に対して回転するクラッチ部材60と摺接している。
一方、磁気テープTがリール10に巻き戻されてリーダブロック30がケース12の開口18近傍に保持されると、記録テープカートリッジ11が装填されたバケットを上昇させる。すると、リールギヤ42と駆動ギヤ152との噛合が解除されると共に、回転シャフト150とクラッチ部材60との当接が解除され、クラッチ部材60が圧縮コイルスプリング58の付勢力によってブレーキ部材55と共に(当接状態を維持しつつ)下方へ移動する。
これにより、クラッチ部材60の各ストッパリブ68がストッパ面70Aに当接すると共に、ブレーキ部材55の制動ギヤ部55Bが係合ギヤ44と噛合する。すなわち、ブレーキ部材55がケース12に対してリール10の回転を阻止する回転ロック位置へ復帰する。また、ブレーキ部材55とクラッチ部材60とが圧縮コイルスプリング58の付勢力によって移動する動作に伴って、リール10も下方へ移動して、その下フランジ38を環状リブ22に当接させつつリールギヤ42をギヤ開口20から露出させる初期状態に復帰する。この状態で、記録テープカートリッジ11は、バケットから排出される。
ところで、記録テープカートリッジ11を構成するリール10では、リールハブ32に磁気テープTが巻き回されると、円筒部34に磁気テープTの巻き圧が作用し、円筒部34が径方向に変形される。円筒部34の径方向内向きの変形は、図1に示す断面視で両端支持梁の支持部間として捉えられる軸方向の中央部近傍で大きくなりやすく、また円筒部34上端(上フランジ40)側と下端(底部36)側とでは、開口端側である上端側で底部36による閉止側である下端よりも大きくなりやすい。すなわち、円筒部34の上下端で径方向の変形差が生じる。特に、薄肉(例えば、6.6μm)で磁気テープTを所定の巻き径まで巻き回した場合には、相対的に厚肉(短尺)の磁気テープTを所定の巻き径まで巻き回した場合よりも、円筒部34の上下の変形差が大きくなりやすい。
ここで、リール10では、底部36におけるリールプレート54の径方向外側に溝部78が形成されているので、溝部78に相当する溝部が底部に形成されていない構成のハブと比較して、円筒部34の下端側は、磁気テープTの巻き圧によって径方向内向きに変形されやすい。しかも、リール10では、底部36における軸方向視でリールプレート54と円筒部34との間の部分に薄肉部82が設定されているので、円筒部34の下端側は、磁気テープTの巻き圧によって径方向内向きに一層変形されやすい。さらに、薄肉部82の厚みt1が円筒部34の下端部での厚みt2よりも薄いため、リールハブ32は、円筒部34の径方向内向きへの倒れ変形よりも薄肉部82での曲げ変形(詳細は後述)が生じやすい。
これらの点につき、図5に示すモデル(各部の変形は誇張して示されている)を参照しつつ補足する。図5(A)には磁気テープTの巻き圧が作用していない状態のリール10の解析モデルが示されており、図5(B)には磁気テープTの巻き圧が作用している状態のリール10の解析モデル(シミュレーション結果)が示されている。これらの図の対比から、リールハブ32の底部36は、薄肉部82を起点にして下側に回転して溝部78を幅(径)方向に縮める如く変形される(矢印C参照)ことが判る。すなわち、底部36は、リールプレート54にて曲げに対し補強された該リールプレート54の設置範囲の外側で、薄肉部82を起点に矢印C方向に曲げ変形される。
この底部36の変形によって円筒部34は、その下端(底部36に接続された根元部分)を基点にした径方向内向きへの倒れ変形が抑制されつつ、軸方向下側でかつ径方向内側に平行移動する如く変位される。これにより、リール10では、円筒部34の下端側が相対的に径方向内向きに変形(変位)されやすくなるので、該円筒部34の径方向への上下の変形差が小さく抑えられる。また、円筒部34が磁気テープTの巻き圧によって上記の如く平行移動する如く変位されるため、換言すれば円筒部34の倒れ変形が抑制されるため、円筒部34の上端側が下端側よりも大きく径方向に変形(変位)されることも抑制される。
しかも、リール10では、下フランジ付ハブ部材72の構成材料よりも弾性率の高い材料にて構成された上フランジ部材74によって、円筒部34の上端側が補強されているので、例えば上フランジ部材74が下フランジ付ハブ部材72の構成材料よりも弾性率の高い材料にて構成された比較例と比較して、円筒部34の上端側の磁気テープTの巻き圧による径方向内向きの変形が抑制される。
したがって、リール10では、円筒部34の上端側が相対的に径方向内向きに一層変形(変位)されにくくなるので、これによっても円筒部34の径方向への上下の変形差が小さく抑えられる。すなわち、リール10では、リールハブ32における相対的に低剛性の開口端部が上フランジ部材74にて補強されると共に、相対的に高剛性の底部36側部分が溝部78、薄肉部82にて変形促進(低剛性化)されるため、磁気テープTを巻き回した状態において上下方向に(軸線方向各部で)バランスよく変形される。すなわち、本リール10では、テープT巻き後のリールハブ32の形状が良好である。
以上により、第1の実施形態に係るリール10では、磁気テープTを巻き回した状態でリールハブ32の外周面が適正な形状を成す。
この点につき、磁気テープTの巻姿を確認すべく、t1=2.6mm(>t2)とされた第1比較例、t1=1.9mmとされた第2比較例と本実施形態とを、図5(A)の解析モデルを用いたシミュレーション結果である図6に示す如く比較しつつ補足する。図6に示す黒塗りの丸プロットは第1比較例、白抜きの三角形のプロットは本発明に含まれる第2比較例、白抜きの四角形のプロットはリールのテープ巻き後のハブ形状(磁気テープTの巻き面である円筒部34の外周面(図5(B)に想像線で囲んで示すB部)を周方向に平均化した、半径当たりの変形量)を示している。
この図6から、第1比較例では、薄肉部82が形成されていない第1比較例では、リールハブ32における底部36側の径方向内向きへの変形促進効果が小さく、円筒部34の上下の変形差が大きい(略12μm)ことが判る。一方、第2比較例では、薄肉部82が形成されているので、第1比較例と比較して円筒部34の上下の変形差(略10μm)が縮小されることが判る。そして、本実施形態に係るリール10では、第2比較例と比較して薄肉部82の厚みt2が薄いので、円筒部34の上下の変形差(略7μm)が一層縮小されることが判る。
このように、本実施形態に係るリール10、該リール10を備えた記録テープカートリッジ11では、リールハブ32の上下の変形差が小さく、上記の通りテープTを巻き回した状態でのリールハブ32の形状が良好であるため、リール10に巻き回された磁気テープTの変形が防止又は効果的に抑制される。
また、リール10では、周方向に4つ以上である6つのプレート保持部80(溝部78)が設けられているので、リールハブ32の円筒部34の平面視での真円度が良好である。例えばプレート保持部80を周方向に等間隔で3箇所だけ設けた比較例では、下フランジ付ハブ部材72の射出成形時の収縮アンバランスに起因して、円筒部34がプレート保持部80を頂部とした略三角形状になりやすい。このように円筒部34が略三角形状になったリールハブ32では、磁気テープTの巻き圧が3つの頂部すなわちプレート保持部80の形成部位に集中しやすく、上記した溝部78による円筒部34下端の変形促進効果が小さくなってしまう。これに対してリール10では、プレート保持部80を4つ以上(6つ)設けることで円筒部34の真円度が上記比較例との比較で向上し、磁気テープTの巻き圧分布が円筒部34の周方向で均等化されるので、上記の如く溝部78による変形促進効果が得られる。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図11には、本発明の第2の実施形態に係るリール90を構成するリールハブ92を備えた下フランジ付ハブ部材72が図3に対応する底面図にて示されている。この図に示される如く、リールハブ92は、リールプレート54の外周面54Bを径方向外側から被覆(拘束)するプレート保持部80を有しない点で、第1の実施形態に係るリール10を構成するリールハブ32とは異なる。
この実施形態では、リールハブ92の底部36におけるリールプレート54に対する外周側の部分が、全周に亘って連続する本発明における溝としての溝部94とされている。すなわち、溝部94は、リールプレート54の外周面54Bを径方向内側の溝壁し、該外周面54Bを全周に亘り露出させる構成とされている。このため、リール90は、プレート保持部80の如くリールプレート54を径方向から拘束する部分を有しない構成とされている。リール90の他の構成は、図示しない部分を含めリール10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係るリール90によっても、基本的に第1の実施形態に係るリール10と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。また、リール90は、プレート保持部80を有しないので、磁気テープTの巻き圧がプレート保持部80を介してリールプレート54に支持される荷重伝達経路がなくなる。このため、リール90は、リール10との比較においても、リールハブ32の底部36が薄肉部82を起点として矢印C方向に変形されやすい。これにより、リール90では、円筒部34の径方向における上下の変形差が一層小さく抑えられる。また、円筒部34の真円度も向上される。
(第3の実施形態)
図12には、本発明の第3の実施形態に係るリール100が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、リール100を構成するリールハブ102が、薄肉部82に代えて薄肉部104を有する点で、第1、第2の実施形態に係るリール10、90とは異なる。
リールハブ102における薄肉部104は、底部36の上面36Aにおける外周部分に深さが径方向に略一定である環状凹部106を形成することで、全周に亘り連続的に形成されている。この実施形態における薄肉部104の厚みt1は、環状凹部106の底面106Aにおける内周縁部から溝部78、94の底面78A、94Aにおける外周縁部までの最小厚みとして設定されている。
すなわち、薄肉部102の厚み方向の一端は、溝部78、94の底面78A、94Aとされている。そして、この実施形態における薄肉部104は、溝部78、94と環状凹部106とをリール100の軸方向にオフセットして形成することで形成されている。リール100の他の構成は、図示しない部分を含めリール10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係るリール100によっても、基本的に第1、第2の実施形態に係るリール10、90と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図13には、本発明の第4の実施形態に係るリール110が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、リール110を構成するリールハブ112が、薄肉部82に代えて薄肉部114を有する点で、第1、第2の実施形態に係るリール10、90とは異なる。
リールハブ112における薄肉部114は、底部36の上面36Aにおける溝部78、94に対する径方向外側部分に、該溝部78、94に対しリール110の軸方向にオーバラップする環状凹部116を形成することで、全周に亘り連続的に形成されている。この実施形態における薄肉部114の厚みt1は、環状凹部116の径方向内側の溝壁116Aから溝部78、94の径方向外側の溝壁78B、94Bまでの最小厚みとして設定されている。
すなわち、薄肉部112の厚み方向の一端は、溝部78、94の溝壁78B、94Bとされている。そして、この実施形態における薄肉部114は、リールハブ32の径方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている。また、この実施形態では、溝部78、94の深さ寸法がリールプレート54の厚み寸法よりも大とされており、径方向に薄肉の薄肉部114が軸方向に所要の長さを有する構成とされている。この場合の磁気テープTの巻き圧による薄肉部114の曲げ方向(矢印C方向)は、略径方向内向きとなる。リール110の他の構成は、図示しない部分を含めリール10の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係るリール110によっても、基本的に第1、第2の実施形態に係るリール10、90と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。また、リール110では、環状凹部116が形成されることで下フランジ付ハブ部材72を射出成形する際の樹脂の流路は狭くなるものの、リールギヤ42の周囲(上側)に厚肉部が形成されないので、該リールギヤ42の樹脂収縮に伴うヒケが抑制される。このため、リール110では、リールギヤ42の精度を確保することが可能になる。
(第5の実施形態)
図14には、本発明の第5の実施形態に係るリール120が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、リール120を構成するリールハブ122が、薄肉部82に代えて薄肉部124を有する点で、第1、第2の実施形態に係るリール10、90とは異なる。
リールハブ122における薄肉部124は、底部36の上面36Aにおける溝部78、94に対し径方向にオーバラップする部分に環状凹部126を形成することで、全周に亘り連続的に形成されている。この実施形態における薄肉部124の厚みt1は、環状凹部126の底面126Aから溝部78、94の底面78A、94Aまでの最小厚みとして設定されている。
すなわち、薄肉部122の厚み方向の一端は、溝部78、94の底面78A、94Aとされている。そして、この実施形態における薄肉部124は、リールハブ32の軸方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている。リール120の他の構成は、図示しない部分を含めリール10の対応する構成と同じである。
したがって、第5の実施形態に係るリール120によっても、基本的に第1、第2の実施形態に係るリール10、90と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。また、リール120では、環状凹部116等による薄肉部が形成されないので、下フランジ付ハブ部材72の射出成形の際の樹脂流動性が確保される。このため、リール120では、例えば落下強度を確保するために分子量の大きい(数万程度)樹脂を採用することが可能となる。
(第6の実施形態)
図15には、本発明の第6の実施形態に係るリール130が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、リール130を構成するリールハブ132が、薄肉部82に代えて薄肉部134を有する点で、第1、第2の実施形態に係るリール10、90とは異なる。
リールハブ132における薄肉部134は、全周に亘り連続的に形成されており、その厚みt1が底部36の上面36Aから溝部78、94の底面78A、94Aまでの最小厚みとして設定されている。すなわち、薄肉部132の厚み方向の一端は、溝部78、94の底面78A、94Aとされている。そして、この実施形態では、底部36の上面36A側には環状凹部84、106、116、126に相当する凹部が形成されず、溝部78、94の深さで薄肉部134の厚みt1が規定されている。
この実施形態では、溝部78、94の深さ寸法がリールプレート54の厚み寸法よりも大とされており、これにより、環状凹部84、106、116、126を設けることなく形成された薄肉部134は、底部36における他の部分よりも薄肉とされている。このため、この実施形態における薄肉部134は、リールハブ32の軸方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている。この場合の磁気テープTの巻き圧による薄肉部124の曲げ方向(矢印C方向)は、略軸方向下向きとなる。リール130の他の構成は、図示しない部分を含めリール10の対応する構成と同じである。
したがって、第6の実施形態に係るリール130によっても、基本的に第1、第2、第5の実施形態に係るリール10、90と同様の構成によって同様の効果を得ることができる。
以上説明した通り、各実施形態に係る構成は、リール、記録テープカートリッジにどのような機能を与えるか又はどのような機能を優先するかに応じて適宜選択可能であるが、何れの形態においても、リールハブ32の上下の変形差が小さく、テープTを巻き回した状態でのリールハブ32の形状が良好である、との作用効果を奏するものである。
なお、上記した第1〜第3、第5の実施形態では、溝部78、94の深さ寸法がリールプレート54の厚み寸法と同等である例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、溝部78、94の深さ寸法がリールプレート54の厚み寸法よりも大である構成としても良い。また、上記した第2、第4の実施形態では、溝部78、94の深さ寸法がリールプレート54の厚み寸法よりも大とされた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、溝部78、94の深さ寸法がリールプレート54の厚み寸法と同等である構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、薄肉部82、104、114、124、134が全周に亘って連続する環状に形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、薄肉部82、104、114、124、134が全周に亘って断続的に形成された構成としても良い。すなわち、溝部78間に位置するプレート保持部80の如き周方向に不連続な部分を薄肉部82、104、114、124、134に設定しても良い。
さらに、上記した各実施形態では、上フランジ部材74を構成する材料の弾性率が下フランジ付ハブ部材72、92、102、112.122、132を構成する材料の弾性率よりも高い例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上フランジ部材74を構成する材料の弾性率が下フランジ付ハブ部材72、92、102、112.122、132を構成する材料の弾性率と同等以下である構成としても良い。すなわち、円筒部34の開口端側における磁気テープTの巻き圧に対する補強効果は、上フランジ部材74の材質に頼る構成には限られず、例えば、上フランジ部材74の寸法形状等によって上記の補強効果を得るようにしても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、リールハブ32に下フランジ38が一体に成形された下フランジ付ハブ部材72に上フランジ部材74を接合する例(所謂2ピース構造)を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、有底円筒状のリールハブ32に上フランジ部材74及び下フランジ38(を含む部材)を接合する構成(所謂3ピース構造)としても良い。また例えば、円筒部34と底部36(張出部の厚み方向の少なくとも一部)とが一体に形成された部材に、下フランジ38を含む部材を接合する構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、係合ギヤ44が周方向に複数に分割された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、係合ギヤ44が連続環状に形成された構成としても良い。この変形例においても、リールハブ32の上下の変形差が小さく、テープTを巻き回した状態でのリールハブ32の形状が良好であるため、リール10に巻き回された磁気テープTの変形が防止又は効果的に抑制されることが確かめられている。さらに、本発明は、係合ギヤ44がリールハブ32の径方向における溝部78の設置範囲とオーバラップして配置する例に限られず、例えば、係合ギヤ44を溝部78に対する径方向内側に配置しても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、記録テープとして磁気テープTを用いた構成としたが、本発明はこれに限定されず、記録テープは情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、記録テープカートリッジが如何なる記録再生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまでもない。
さらに、上記した各実施形態では、リールハブ32、上フランジ40(下フランジ38)を構成する材料としてガラス繊維を含有するポリカーボネイトを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されず、各種材料を用いることができることは言うまでもない。
さらにまた、上記した各実施形態では、リール10が記録テープカートリッジ11に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、巻き出し用、巻き取り用の2つのリールをケース内に収容した記録テープカートリッジに本発明を適用することができる。この場合、少なくとも1つのリールに本発明が適用されれば良いことは言うまでもない。また、ドライブ装置の巻取リール等に本発明を適用することも可能である。
10 リール
11 記録テープカートリッジ
12 ケース
32 リールハブ(ハブ)
34 円筒部
36 底部
54 リールプレート(プレート)
74 上フランジ部材(補強部材)
78 溝部(溝)
82 薄肉部
90・100・110・120・130 リール
94 溝部(溝)
104・114・124・134 薄肉部

Claims (7)

  1. 外周面に記録テープが巻き回される円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端部側から径方向内向きに張り出された張出部とを有する樹脂製のハブと、
    前記ハブと同軸的な円板状又は円環状を成し、前記張出部に固着された金属製のプレートと、
    を備え
    前記張出部と前記プレートとで、該プレートの外周面を溝壁の少なくとも一部とする溝が全周に亘って連続的又は断続的に形成されており、
    前記張出部の径方向における前記円筒部の内周面と前記プレートの外周面との間の部分に、前記円筒部の一端部側における径方向の厚みよりも薄くされた薄肉部が、厚み方向の一端が前記張出部における前記溝の溝底又は溝壁となるように全周に亘って連続的又は断続的に形成されているリール。
  2. 外周面に記録テープが巻き回される円筒部と、前記円筒部の軸方向の一端部側から径方向内向きに張り出された張出部とを有する樹脂製のハブと、
    前記ハブと同軸的な円板状又は円環状を成し、前記張出部に固着された金属製のプレートと、
    前記張出部における前記円筒部の内周面と前記プレートの外周面との間に形成され、ドライブ装置の駆動ギヤが噛合可能とされた環状のリールギヤと、
    を備え
    前記張出部と前記プレートとで、該プレートの外周面を溝壁の少なくとも一部とする溝が、該プレートと前記リールギヤとの間において全周に亘って連続的又は断続的に形成されており、
    前記張出部の径方向における前記円筒部の内周面と前記プレートの外周面との間の部分に、前記円筒部の一端部側における径方向の厚みよりも薄くされた薄肉部が、厚み方向の一端が前記張出部における前記溝の溝底又は溝壁となるように全周に亘って連続的又は断続的に形成されているリール。
  3. 前記薄肉部は、前記溝の深さ寸法が前記プレートの厚み寸法よりも大きく設定されて構成されている請求項1又は請求項2記載のリール。
  4. 前記薄肉部は、前記ハブの軸方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のリール。
  5. 前記薄肉部は、前記ハブの径方向に沿った方向に最も薄くなるように形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のリール。
  6. 前記円筒部における軸方向の他端部には、前記ハブを構成する材料よりも弾性率の高い材料で構成され、前記円筒部を径方向に補強する補強部材が設けられている請求項1〜請求項5の何れか1項記載のリール。
  7. 前記ハブの外周に前記記録テープを巻き回した請求項1〜請求項6の何れか1項記載の単一のリールと、
    前記リールを回転可能に収容したケースと、
    を備えた記録テープカートリッジ。
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