JP4569268B2 - 焦点検出モジュールおよびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、軸外に設定した焦点検出領域からの光束を偏向して焦点検出用撮像素子に導くようにした焦点検出モジュールに関する。
特開2000−82279号公報(特許文献1)に開示されている焦点検出モジュールが知られている。この焦点検出モジュールでは、コンデンサレンズからの光束を再結像レンズ部の周辺領域、すなわち焦点検出光学系光軸側の周辺領域に入射させることにより、再結像レンズ部から射出する焦点検出光束が焦点検出光学系の光軸と略平行となるようにしている。この焦点検出モジュールでは、イメージセンサチップが焦点検出光学系の光軸に対して瞳分割方向と直交する方向の軸回りに傾いて取り付けられても、光学要素を追加することなく、焦点検出結果に誤差が含まれなくなる。その結果、イメージセンサチップの角度調整機構が不要となり、焦点検出モジュールの大型化およびコストアップを最小限に抑制できる。
また、特開平5−142465号公報(特許文献2)に開示されている焦点検出モジュールが知られている。この焦点検出モジュールでは、撮影画面中央から同一放射方向に向けて2つの軸外焦点検出領域が順番に設けられている。そして、撮影光束は共通のコンデンサレンズと瞳分割用開口と再結像レンズとにより2つの軸外焦点検出領域に対応する各一対の光電変換素子にそれぞれ入射する。
特開2002―82279号公報 特開平5−142465号公報
しかしながら、コンデンサレンズと瞳分割用マスクと再結像レンズを2つの焦点検出領域で共用する特許文献2の焦点検出モジュールに対して特許文献1の焦点検出光学系を用いる場合、軸外の2つの焦点検出領域の双方が光電変換素子に撮影光束を垂直入射するように設計することはできない。
そこで本発明は、いずれか一方の焦点検出領域が光電変換素子に撮影光束を垂直入射するように構成する場合に、焦点検出モジュールの大きさ、コストを適切にすることを目的とする。
(1)請求項1の発明は、撮影光学系の一次像面において、撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域に対応して設けられた複数の開口を有する視野マスク、視野マスクの開口を通過した光束を集光するコンデンサレンズ、コンデンサレンズを透過した前記光束を瞳分割する瞳分割マスク、および瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズを含む焦点検出光学系と、再結像レンズにより再結像された一対の光束を受光する受光素子とを有する焦点検出モジュールに適用される。そして、複数の焦点検出領域は、撮影光学系の光軸外に配置された第1軸外領域と、光軸からの放射方向に沿って第1の軸外領域より光軸から遠い側に隣接する第2軸外領域とを含み、第1および第2軸外領域のそれぞれに対応する視野マスクの開口を通過する複数の光束は1組の瞳分割マスクおよび再結像レンズによって再結像され、再結像される複数の光束のうち、第1軸外領域を通過して再結像レンズによって再結像される光束が、放射方向において受光素子の受光面に対して略垂直に入射するように焦点検出光学系を構成したことを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1の焦点検出モジュールにおいて、再結像レンズの光軸が焦点検出光学系の光軸に対して略平行であり、瞳分割マスクの開口の重心位置が、再結像レンズの光軸よりも焦点検出光学系の光軸側に位置していることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2の焦点検出モジュールにおいて、再結像レンズを射出する光束が焦点検出光学系の光軸と略平行になるように、再結像レンズの光軸を焦点検出光学系の光軸に対して所定の角度で傾けられていることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の焦点検出モジュールにおいて、第2軸外領域に対して前記第1軸外領域と反対側にさらに第3軸外領域を設けた場合、および第2軸外領域に対して前記第1軸外領域と反対側にさらに第3および第4軸外領域を設けた場合、いずれの場合も、第2軸外領域を透過する光束が受光素子に略垂直に入射するように焦点検出光学系を構成することを特徴とする。
(5)請求項5のカメラは、請求項1乃至4のいずれか1項記載の焦点検出モジュールを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、撮影画面の光軸外に設定した2つの焦点検出領域を有する焦点検出モジュールにおいて、光軸に近い第1軸外領域の焦点検出光束が受光素子にほぼ垂直入射するようにした。そのため、光軸から遠い位置に配置された第2軸外焦点検出領域の焦点検出光束が受光素子にほぼ垂直に入射するよう光学系を設計した場合に比べて、共用するコンデンサレンズの厚みを薄くでき、その結果、焦点検出モジュールが大型化することを抑制できる。
図1〜図8により本発明の第1〜第2の実施の形態を説明する。各実施の形態は、コンデンサレンズと再結像レンズが異なるだけでその他は共通である。
−第1の実施の形態−
図1は本発明による焦点検出モジュールを搭載した一眼レフカメラの概略構成図である。被写体からの光束は、レンズ鏡筒LB内の撮影レンズLEを透過してカメラボディCB内に導かれる。カメラボディCBに導かれた光束の一部は、半透過性のメインミラー51を透過し、サブミラー52にて下方に反射された後、焦点検出モジュール100へ入射される。CPU56は、焦点検出モジュール100の出力である焦点検出信号に基づいてレンズ駆動モータ57を駆動し、撮影レンズLEの焦点調節を行う。一方、メインミラー51で反射された光束はペンタプリズム54を介して接眼レンズ55にて観察される。
本実施の形態では、図2に示した5つの焦点検出領域について焦点検出を行う。すなわち、撮影画面の光軸LXを中心として±X方向に延在する領域Cと、光軸LXを通過するX軸方向の軸外焦点検出領域AR,BR,AL,BLである。領域ARは、光軸LXから+X方向(右方)に離間しY方向に延在する領域である。領域ALは、光軸LXから−X方向(左方)に離間しY方向に延在する領域である。領域ARに隣接して設定される領域BRは、X軸上で領域ARよりも軸外にある領域であり、光軸LXから+X方向(右方)に離間しY方向に延在する領域である。領域BRに隣接して設定される領域BLは、X軸上で領域ALよりも軸外にある領域であり、光軸LXから−X方向(左方)に離間しY方向に延在する領域である。ここで、軸外焦点検出領域AR,BRは、光軸を通過するX軸方向の線上に順番に並べられている。軸外焦点検出領域AL,BLも同様である。
焦点検出モジュール100は周知の位相差検出方式にて焦点検出を行うもので、その光学系は、図3に示すように、視野マスク122,コンデンサレンズ124,絞りマスク(瞳分割マスク)128,再結像レンズ129およびイメージセンサチップ130を備えて構成されている。
視野マスク122は、光軸上の焦点検出領域Cに対応する開口122Cと、軸外焦点検出領域AR,AL,BR,BLにそれぞれ対応する開口122AR,122AL,122BR,122BLとを有する。コンデンサレンズ124は、視野マスク122の開口に対応するレンズ部124C,124L,124Rを有する。コンデンサレンズ124のレンズ部124Cは、視野マスク122の開口122Cから入射された光束を絞りマスク128に導く。コンデンサレンズ124のレンズ部124Lは、視野マスク122の開口122ALと122BLから入射された光束を絞りマスク128に導く。コンデンサレンズ124のレンズ部124Rは、視野マスク122の開口122AR,122BRから入射された光束を絞りマスク128に導く。すなわち、軸外焦点検出領域AR,BRはコンデンサレンズ124Rを共用し、軸外焦点検出領域AL,BLはコンデンサレンズ124Lを共用する。
絞りマスク128は、それぞれ5つの焦点検出領域に対応する開口部128CR,128CL,128RU,128RD,128LU,128LDを有する。すなわち、焦点検出領域Cを通過する焦点検出光束は一対の開口部128CR,128CLで瞳分割され、焦点検出領域ARおよびBRを通過する焦点検出光束は一対の開口部128RU,128RDで瞳分割され、焦点検出領域ALおよびBLを通過する焦点検出光束は一対の開口部128LU,128LDで瞳分割される。したがって、焦点検出領域ARおよびBRは一対の開口部128RU,128RDを共用し、焦点検出領域ALおよびBLは一対の開口部128LU,128LDを共用する。
再結像レンズ129は、それぞれ5つの焦点検出領域に対応するレンズ部(なお、以下では、単に再結像レンズと呼ぶ)129CR,129CL,129RU,129RD,129LU,129LDを有する。またイメージセンサチップ130は、同様に5つの焦点検出領域に対応するイメージセンサアレイ(受光素子)130CR,130CL,130ARU,130ARD,130BRU,130BRD,130ALU,130ALD,130BLU,130BLDを同一面上に保持する。
すなわち、焦点検出領域Cを通過して一対の開口部128CR,128CLで瞳分割された一対の焦点検出光束は、それぞれ再結像レンズ129CR,129CLでイメージセンサアレイ130CR,130CL上に結像される。焦点検出領域ARおよびBRを通過して一対の開口部128RU,128RDでそれぞれ瞳分割された焦点検出光束は、それぞれ再結像レンズ129RU,129RDでイメージセンサアレイ130ARUと130ARD,およびイメージセンサアレイ130BRUと130BRD上に結像される。また、焦点検出領域ALおよびBLを通過して一対の開口部128LU,128LDでそれぞれ瞳分割された焦点検出光束は、それぞれ再結像レンズ129LU、129LDでイメージセンサアレイ130ALUと130ALD,およびイメージセンサアレイ130BLUと130BLD上に結像される。したがって、焦点検出領域ARおよびBRは、一対の絞りマスク開口部128RU,128RDおよび一対の再結像レンズ129RU,129RDを共用し、焦点検出領域ALおよびBLは、一対の絞りマスク開口部128LU,128LDおよび一対の再結像レンズ129LU,129LDを共用する。なお、焦点検出領域C,AR,BR,AL,BLに対応する各光学系要素を一覧表形式で図4に示す。
以上説明したように、この実施の形態の焦点検出光学系は、撮影光学系の一次像面において、撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域C、AR、AL、BR、BLに対応して設けられた複数の開口122C,122AR,122AL、122BR、122BLを有する視野マスク122と、視野マスク122の開口を通過した光束を集光するコンデンサレンズ124と、コンデンサレンズ124を透過した光束を瞳分割する絞りマスク(瞳分割マスク)128と、瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズ129とを含んで構成されている。
図5(a)および図6に基づいて第1の実施の形態についてさらに詳細に説明する。図5は焦点検出モジュール100の軸外焦点検出領域AL,BLに入射する光束をXZ平面について説明する図である。なお、説明を簡略化するため、図5(a)および図6では焦点検出領域ALとBLに関する焦点検出光学系について、とくに、絞りマスク開口128LU,128LD、再結像レンズ129LU、イメージセンサ130ALUと130BLUに関して説明する。
図5(a)において、絞りマスク128の開口128LUと128LD,再結像レンズ129LUと129LD、イメージセンサアレイ130ALUと130ALD、一対の光束ALUとALD、および一対の光束BLUとBLDは、それぞれ紙面と直交する方向に重なり合っている。一対の光束ALUとALDは、軸外焦点検出領域ALを通過して絞りマスク128の一対の開口128LUと128LDをそれぞれ通過する光束である。一対の光束BLUとBLDは、軸外焦点検出領域BLを通過して絞りマスク128の一対の開口128LUと128LDをそれぞれ通過する光束である。
視野マスク122の開口122ALで設定される軸外焦点検出領域ALの焦点検出光束は、コンデンサレンズ124のうち焦点検出光学系の光軸O2の軸外に位置するレンズ部124Lを通り、分割された光束ALUとALDは(厳密には開口128LU,128LDを撮影レンズ側に投影する光束)は光軸O2側に偏向されて再結像レンズ129LU,129LDに入射する。同様に、視野マスク122の開口122BLで設定される軸外焦点検出領域BLの焦点検出光束は、コンデンサレンズ124のうち焦点検出光学系の光軸O2の軸外に位置するレンズ部124Lのさらに周辺領域を通るため、分割された光束BLUとBLDは(厳密には開口128LU,128LDを撮影レンズ側に投影する光束)は光軸O2側に偏向されて再結像レンズ129LU,129LDに入射する。なお、図5は、添字Lが付された要素、光路、すなわち焦点検出領域AL,BLについて示した。以下の説明でも便宜上、添字Lが付された要素、光路、すなわち焦点検出領域AL,BLについて説明する。
このようにコンデンサレンズ124により軸外焦点検出領域ALおよびBLからの光束ALUとALD、および光束BLUとBLDを光軸O2側に偏向させているため、軸外焦点検出領域ALおよびBLが光軸O2から比較的離れていてもイメージセンサアレイ130ALU,130BLU、および130ALD,130BLDを光軸O2に近づけて配置でき、イメージセンサチップ130の小型化が図れる。しかし、上述したように光束ALUとALDがセンサアレイ130ALU,130ALDに斜めに入射したり、光束BLUとBLDがセンサアレイ130BLU,130BLDに斜めに入射する場合、従来技術で説明したように、センサアレイが光束に対して図5のX軸を中心とする回転方向に傾いて取り付けられると、焦点検出誤差が発生する。そこで第1の実施の形態では次のようにして焦点検出誤差の発生を防止している。
図6に詳細に示すように、再結像レンズ129LUは、同一の曲率である入射側球面5fと射出側球面6fを有する。入射側球面5fの中心7fと射出側球面6fの中心8fと結んだ線分が再結像レンズ129LUの光軸11fとなる。この実施の形態では、再結像レンズ129LUの周辺領域のうち焦点検出光学系光軸O2に近い周辺領域に、絞りマスク開口128LUで分割された光束ALUが入射するようにしている。すなわち、絞りマスク128の開口128LUの重心位置17fを、再結像レンズ129LUの光軸11fよりも焦点検出光学系光軸O2側に位置させ、再結像レンズ129LUに斜めに入射した光束ALUを焦点検出光学系光軸O2に対して略平行に射出させる。この構成によれば、軸外焦点検出領域ALの焦点検出光束ALUとALDは再結像レンズ129LUと129LDによりそれぞれ折り曲げられてイメージセンサ130ALUと130ALDにそれぞれほぼ垂直に入射する。また、軸外焦点検出領域BLの焦点検出光束BLUとBLDは再結像レンズ129LUと129LDによりそれぞれ折り曲げられるが、イメージセンサ130BLUとイメージセンサBLDに斜め入射する。
このような第1の実施の形態の焦点検出モジュールでは、軸外再結像レンズ129LU(129LD)は同一の曲率である入射側球面5fと射出側球面6fとを備え、入射側球面5fの中心7fと射出側球面6fの中心8fとを結んだ線分11fを軸外再結像レンズ129LU(129LD)の光軸とするとき、軸外再結像レンズ129LU(129LD)の光軸11fを瞳分割方向に垂直なXZ平面へ投影したときの射影が、焦点検出光学系光軸O2に対して略平行であり、一対の開口128LU(128LD)の重心位置17fが、軸外再結像レンズ129LU(129LD)の光軸11fよりも焦点検出光学系光軸O2側に位置している。
その結果、第1の実施の形態の焦点検出モジュールによれば、再結像レンズ129LUと129LDの周辺領域のうち焦点検出光学系光軸O2に近い周辺領域に、絞りマスク128の開口128LUと128LDで分割された光束ALUとALDが入射する。そのため、再結像レンズ129LUと129LDに入射した光束がその光軸11f側に屈折されることになり、再結像レンズ129LUと129LDから射出する光束ALUとALDは、焦点検出光学系の光軸O2と略平行に進行してイメージセンサアレイ130ALUと130ALDに入射する。その結果、イメージセンサチップ130がX軸回りに傾いて取り付けられても、イメージセンサアレイ130ALUと130ALD上に結像する被写体像がX方向にずれることがなく、焦点検出精度が悪化することがない。
そして、光軸に近い軸外焦点検出領域AR,ALと、光軸から遠い軸外焦点検出領域BR、BLのうち、どちらの焦点検出光束をイメージセンサアレイに垂直入射させるかを決めるに当たり、光軸に近い軸外焦点検出領域AR、ALの焦点検出光束をイメージセンサアレイに垂直入射させる。光軸から遠い軸外焦点検出領域BR、BLの焦点検出光束をイメージセンサアレイに垂直入射させようとすると、共通化したコンデンサレンズの軸方向の厚みが厚くなり、焦点検出モジュールが大型化する。その理由を図5(b)を参照して説明する。
図5(b)から理解できるように、軸外焦点検出領域BLは軸外焦点検出領域ALよりも光軸から離れている。そのため、視野マスク122の軸外焦点検出領域BLを通過する焦点検出光束BLUを、再結像レンズ129LUのより光軸O2に近い周辺領域に入射させるためには、図5(a)に比較してコンデンサレンズ124のより外方の周辺領域に光束BLUを入射させる必要がある。その領域はコンデンサレンズ124の厚さが非常に薄い領域であり、コンデンサレンズ124を全体に厚くせざるを得ないが、コンデンサレンズ124の厚みを増やすと、焦点検出モジュールが大型化する。したがって、光軸に近い焦点検出領域AR,ALの焦点検出光束をイメージセンサアレイに垂直に入射させることにすれば、コンデンサレンズ122の厚みを増す必要がなく、焦点検出モジュールの大型化を抑制することができる。
また、主要被写体は撮影画面内の光軸近傍にあることが多く、焦点検出光軸に近い焦点検出領域AR,ALについて、上述したようにイメージセンサアレイの傾きに伴う焦点検出精度への影響を少なくすることが好ましい。
―第2の実施の形態―
図7(a)および図8は第2の実施の形態の焦点検出モジュールを説明する図である。第1の実施の形態と相違する点は再結像レンズ129RU,RD,LU,LDを傾けたことにある。なお、説明を簡略化するため、図7(a)および図8では焦点検出領域ALとBLに関する焦点検出光学系について、とくに、再結像レンズ129LU、イメージセンサ130ALUと130BLUに関して説明する。
図7(a)において、再結像レンズ129LUの光軸を、焦点検出光束の進行方向において光軸O2側に傾けている。図8に示すように、再結像レンズ129LUの光軸11fが、焦点検出光学系の光軸O2に対して、瞳分割方向(Y方向)に垂直な面内(XZ面内)で傾けられている。換言すると、再結像レンズ129LUの光軸11fを瞳分割方向に垂直なXZ平面へ投影した射影が、焦点検出光学系光軸O2に対して所定の角度で傾けられていることになる。また、再結像レンズ129LUの光軸11fが通過するレンズ中心に対して、絞りマスク開口128LUの重心17fは、光軸O2に近い方に偏心している。
このように構成された焦点検出光学系では、コンデンサレンズ部124Lで光軸O2方向に偏向された焦点検出光束ALUとALDは、再結像レンズ129LUの光軸O2に近い周辺領域に入射する。そのため、再結像レンズ129LUに入射した光束は、その光軸11f側に屈折されることになり、再結像レンズ129LUから射出する光束ALUは、焦点検出光学系の光軸O2と略平行に進行してイメージセンサアレイ130ALUに入射する。その結果、イメージセンサチップ130がX軸回りに傾いても、イメージセンサアレイ130ALU上に結像する被写体像がX方向にずれることがなく、焦点検出精度が悪化することがない。なお、再結像レンズ129LUからの射出光が光軸O2と平行になるように、再結像レンズ129LUの傾き角度が決定されるとともに、再結像レンズ129LUに対する開口128LUの重心17の位置も決定される。
このような第2の実施の形態の焦点検出モジュールも第1の実施の形態のモジュールと同様に、以下のような効果を奏することができる。すなわち、焦点検出光学系の光軸O2に近い軸外焦点検出領域AL,ARの焦点検出光束をイメージセンサアレイ130LU、LDに垂直入射させるようにしたので、上述した理由で(図7(b)参照)焦点検出モジュールの大型化抑制しつつ、2つの軸外焦点検出領域を設定した焦点検出モジュールの焦点検出精度を全体として向上することができる。
なお、図示は省略したが、軸外焦点検出領域AL,BLと光軸O2を挟んで対称に配置された軸外焦点検出領域AR,BRにおける、再結像レンズ129RU,129RDおよび絞りマスク128の開口128RU,128RDについても、軸外焦点検出領域AL、BLの再結像レンズ129LU,129LDおよび絞りマスク128の開口128LU,128LDにおける物理的形状や位置関係はまったく同様である。
本発明による第1および第2の実施の形態による焦点検出モジュールは、撮影レンズから入射する撮影光束のうち軸外に設定された少なくとも2つの焦点検出領域を通過する焦点検出光束をコンデンサレンズにより焦点検出光学系光軸側に偏向させてイメージセンサチップをコンパクトにした焦点検出モジュールにおいて、光軸に近い焦点検出領域について、再結像レンズ部に斜めに入射する焦点検出光束を焦点検出光学系光軸に実質上平行に射出するようにしたものである。しかし、本発明は上記実施の形態に限定されず、同様な機能を実現する光学系のすべてが含まれる。
以上では、軸外で並設される2つの焦点検出領域を有する焦点検出モジュールについて説明したが、軸外で並設される焦点検出領域を3つ以上有し、それらの焦点検出光束についてコンデンサレンズ、瞳分割用の絞りマスク開口、再結像レンズを共用する焦点検出モジュールにも本発明を適用できる。たとえば、軸外で並設される3つの焦点検出領域を有する焦点検出モジュールでは、中央の焦点検出領域、すなわち光軸から2番目の焦点検出領域を通過する焦点検出光束をイメージセンサに垂直に入射させるように、コンデンサレンズ、瞳分割マスク、再結像レンズの形状、配置、性能などを決定する。このような配置を採用することにより、イメージセンサチップの傾きにともなう調整誤差を他の2つの軸外焦点検出領域に略均等に分散させ、光軸に最も近い焦点検出領域、あるいは光軸から最も離れた焦点検出領域についての焦点検出精度を担保することができ、焦点検出モジュール全体としての焦点検出精度の最適を図ることができる。
また、軸外で並設される4つの焦点検出領域を有する焦点検出モジュールでは、光軸から2番目に配設する焦点検出領域を通過する焦点検出光束をイメージセンサに垂直に入射させるように、コンデンサレンズ、瞳分割マスク、再結像レンズの形状、配置、性能などを決定する。このような配置を採用することにより、(1)イメージセンサチップの傾きにともなう調整誤差を他の3つの軸外焦点検出領域に略均等に分散させ、それらの焦点検出領域についての焦点検出精度を担保して焦点検出モジュール全体としての焦点検出精度の最適を図ること、および(2)光軸に近い軸外焦点検出領域の精度を優先させること、のバランスをとった設計が可能となる。
さらに、特開2002-82279号公報の図5や図6に示すような再結像レンズを使用して軸外の焦点検出光束を焦点検出光学系の光軸と略平行とするなど、イメージセンサアレイに垂直に入射させるための焦点検出光学系の構造などは、以上説明した実施の形態に限定されない。
焦点検出装置を備えたカメラの構成を示す概略図 撮影画面内の焦点検出領域を説明する図 本発明の一実施の形態における焦点検出モジュールの要部の構成を示す分解斜視図 焦点検出領域と対応する光学系要素を説明する図 (a)は第1の実施の形態による焦点検出モジュール100の軸外焦点検出領域AL,BLに入射する光束について説明する図、(b)は比較例を示す図 図3の焦点検出モジュールの一部分を拡大して示す図 (a)は第1の実施の形態による焦点検出モジュール100の軸外焦点検出領域AL,BLに入射する光束について説明する図、(b)は比較例を示す図 図3の焦点検出モジュールの一部分を拡大して示す図
符号の説明
100:焦点検出モジュール
122:視野マスク
124:コンデンサレンズ
124C、124R、124L:レンズ部
128:絞りマスク
128CR、CL、ARU,ARD,BRU,BLU,ALU,ALD,BLU,BLD:開口
124,124CR、CL、ARU,ARD,BRU,BLU,ALU,ALD,BLU,BLD:再結像レンズ
130:イメージセンサチップ
130CR、CL、ARU,ARD,BRU,BLU,ALU,ALD,BLU,BLD:イメージセンサアレイ
CB:カメラボディ
C,AR,BR,AL,BL:焦点検出領域
LB:撮影レンズ鏡筒
LE:撮影レンズ
O2:焦点検出光学系光軸

Claims (5)

  1. 撮影光学系の一次像面において、撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域に対応して設けられた複数の開口を有する視野マスク、
    前記視野マスクの開口を通過した光束を集光するコンデンサレンズ、
    前記コンデンサレンズを透過した前記光束を瞳分割する瞳分割マスク、および
    前記瞳分割された一対の光束をそれぞれ再結像させる再結像レンズを含む焦点検出光学系と、
    前記再結像レンズにより再結像された前記一対の光束を受光する受光素子とを有する焦点検出モジュールにおいて、
    前記複数の焦点検出領域は、前記撮影光学系の光軸外に配置された第1軸外領域と、前記光軸からの放射方向に沿って前記第1の軸外領域より光軸から遠い側に隣接する第2軸外領域とを含み、
    前記第1および第2軸外領域のそれぞれに対応する前記視野マスクの開口を通過する複数の光束は1組の瞳分割マスクおよび再結像レンズによって再結像され、再結像される複数の光束のうち、前記第1軸外領域を通過して前記再結像レンズによって再結像される光束が、前記放射方向において前記受光素子の受光面に対して略垂直に入射するように前記焦点検出光学系を構成したことを特徴とする焦点検出モジュール。
  2. 請求項1の焦点検出モジュールにおいて、
    前記再結像レンズの光軸が前記焦点検出光学系の光軸に対して略平行であり、
    前記瞳分割マスクの開口の重心位置が、前記再結像レンズの光軸よりも前記焦点検出光学系の光軸側に位置していることを特徴とする焦点検出モジュール。
  3. 請求項2の焦点検出モジュールにおいて、
    前記再結像レンズを射出する光束が前記焦点検出光学系の光軸と略平行になるように、前記再結像レンズの光軸を前記焦点検出光学系の光軸に対して所定の角度で傾けたことを特徴とする焦点検出モジュール。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の焦点検出モジュールにおいて、
    前記第2軸外領域に対して前記第1軸外領域と反対側にさらに第3軸外領域を設けた場合、および前記第2軸外領域に対して前記第1軸外領域と反対側にさらに第3および第4軸外領域を設けた場合、いずれの場合も、前記第2軸外領域を透過する光束が前記受光素子に略垂直に入射するように前記焦点検出光学系を構成することを特徴とする焦点検出モジュール。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の焦点検出モジュールを備えたことを特徴とするカメラ。
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