JP4708970B2 - 焦点検出装置及び当該焦点検出装置を有する撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置及び当該焦点検出装置を有する撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般には、撮像装置に係り、特に、撮像光学系の焦点状態を検出する焦点検出装置を有する撮像装置に関する。本発明は、例えば、写真用カメラ、ビデオカメラ等に好適である。
デジタルカメラやビデオカメラに代表される撮像装置の普及に伴って、かかる撮像装置には高品位化及び小型化がますます要求されるようになってきている。特に、撮像装置の撮像レンズ(撮像光学系)の焦点状態を検出する焦点検出装置の高精度化及び小型化が望まれている。近年では、撮像レンズの瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過した光束が形成する複数の像の相対的な位置関係から撮像レンズの焦点状態を検出するTTL位相差方式を利用した焦点検出装置が主流となってきている(例えば、特許文献1乃至3参照。)。
特許文献1は、複数の方向に焦点検出可能な焦点検出点(クロス焦点検出点)を有し、被写体の空間パターンにかかわらずに高い焦点検出性能を確保した焦点検出装置を開示している。特許文献2及び3は、複数の方向に焦点検出可能な焦点検出点を複数有し、撮像範囲内の広範囲において、高い焦点検出性能を確保した焦点検出装置を開示している。特に、特許文献3に開示された焦点検出装置は、複数の焦点検出光学系を有し(即ち、絞り、再結像光学系及び光電変換素子を複数有する構成にする)、撮像範囲内に多くのクロス焦点検出点を配置することを実現している。
特開昭62−95511号公報 特開平9−184965号公報 特開2003−107323号公報
しかしながら、特許文献3に開示された焦点検出装置は、撮像範囲内に多くのクロス焦点検出点を配置するために、構成要素(即ち、焦点検出光学系を構成する部材)の数が増加し、コストアップ及び焦点検出装置の大型化を招いてしまう。
一方、焦点検出に用いる光束を、撮像レンズの入射瞳と射出瞳によるケラレがないようにすることで、撮像装置の交換レンズ(撮像レンズ)に関わらず焦点を検出することが可能となる。しかし、多くの交換レンズに対応しながら、撮像範囲内に多くのクロス焦点検出点を配置するためには、絞りの各開口を通過した光束(光学像)が受光手段(光電変換素子)上で重ならないようにしなければならない。受光手段上での光学像の重なりを防止するためには、焦点検出光学系の光路長を長くしたり、光学部材で光束を屈折させたりする必要があるが、それは、焦点検出装置の大型化や光学部材の増加によるコストアップを招いてしまう。
更に、クロス焦点検出点を多く配置するためには、受光手段上に多くのセンサ列を配置することが必然的に必要となり、センサチップが大型化し、コストアップにつながってしまう。
そこで、本発明は、装置の大型化及びコストアップを防止すると共に、優れた焦点検出性能を達成し、撮像光学系の焦点状態を高精度に検出することができる焦点検出装置及び当該焦点検出装置を有する撮像装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての焦点検出装置は、撮像レンズからの光束を分割し、該分割された光束により形成された対の像の位相差に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、前記撮像レンズの光軸に対して偏心したレンズ部を有するフィールドレンズと、前記レンズ部を通過した光束により形成された前記対の像をそれぞれ光電変換する複数の焦点検出領域を有する受光手段とを有し、前記受光手段は、第1の方向での前記位相差を検出する第1の焦点検出領域および第2の焦点検出領域と、前記第1の方向とは異なる第2の方向での前記位相差を検出する第3の焦点検出領域および第4の焦点検出領域とを有し、前記第1の焦点検出領域と第2の焦点検出領域は、互いに前記撮像レンズからの光軸に対する距離が異なり、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域はそれぞれ、該第1および第2の焦点検出領域の中心とは異なる位置で前記第3の焦点検出領域および前記第4の焦点検出領域と交差し、前記第1の焦点検出領域と前記第3の焦点検出領域とが交差する位置は、前記第1の焦点検出領域の中心に対して前記光軸に近い側であり、前記第2の焦点検出領域と前記第4の焦点検出領域とが交差する位置は、前記第2の焦点検出領域の中心に対して前記光軸から遠い側であることを特徴とする。
本発明の別の側面としての撮像装置は、撮像レンズを介して被写体像を撮像する。該撮像装置は、上記焦点検出装置と、焦点検出装置の検出結果に基づいて、撮像レンズを駆動する制御部と、被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、装置の大型化及びコストアップを防止すると共に、優れた焦点検出性能を達成し、撮像光学系の焦点状態を高精度に検出することができる焦点検出装置及び当該焦点検出装置を有する撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての撮像装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の撮像装置1の構成を示す概略断面図である。
撮像装置1は、被写体からの光を、撮像レンズを介して撮像素子に結像し、被写体を撮像する撮像装置である。撮像装置1は、本実施形態では、一眼レフカメラとして具現化される。
撮像装置1は、図1に示すように、撮像レンズ10と、主ミラー20と、ファインダー光学系30と、サブミラー40と、撮像素子50と、焦点検出装置100と、制御部80とを有する。なお、主ミラー20、ファインダー光学系30、サブミラー40、撮像素子50、焦点検出装置100及び制御部80は、カメラ本体を構成し、図示しないマウント部を介して、撮像レンズ10を着脱可能とする。従って、撮像レンズ10は、必ずしも撮像装置1の構成要素となるわけではない。
撮像レンズ10は、被写体を撮像するための交換型の撮像レンズであり、図示しない焦点調整レンズを含む撮像光学系を備えている。撮像レンズ10は、後述する制御部80によって、焦点調整レンズを介して焦点(状態)が調整される。撮像レンズ10は、レンズ鏡筒LBによって、光軸OA方向に移動可能に保持される。
主ミラー20は、半透過性を有するハーフミラー又は一部にハーフミラー面を有する可動ミラーで構成される。主ミラー20は、撮像レンズ10を透過した光の一部を反射して(反射光)後述するファインダー光学系30に導光すると共に、撮像レンズ10を透過した光の一部を透過して(透過光)後述するサブミラー40に導光する。
ファインダー光学系30は、撮像する被写体を観察するための光学系である。換言すれば、ファインダー光学系30は、撮像される被写体の画像を擬似的にユーザーに提供する。ファインダー光学系30は、図1に示すように、焦点板32と、ペンタプリズム34と、接眼レンズ36とを有する。
焦点板32は、マット面とフレネル面を有し、その面上にはファインダー視野が形成される。焦点板32は、主ミラー20で反射された撮像レンズ10からの光(被写体像)を拡散してペンタプリズム34に射出する。
ペンタプリズム34は、互いに45度の2つの反射面と、入射光と射出光に直角の2つの屈折面を含み、焦点板32で拡散された光を反射し、接眼レンズ36に導光する。
接眼レンズ36は、アイピースとも呼ばれ、ファインダー光学系30において、最終的に像を結ぶ機能を有する。接眼レンズ36は、例えば、光像(被写体像)を拡大する。
サブミラー40は、主ミラー20の後段に配置され、主ミラー20を透過した光を反射し、焦点検出装置100に導光する。サブミラー40は、撮像光路(光軸OA)上への挿脱が可能なように構成され、ファインダー観察時には撮像光路上の所定の位置に配置され、撮像時には撮像光路外に退避する。
撮像素子50は、規則的に配置された画素を有し、撮像レンズ10によって結像される被写体からの光を受光し、画像信号に変換する(光電変換)機能を有する。撮像素子50は、例えば、受光した光を画素毎に電気信号に変換し、その受光量に応じた電荷をそれぞれ蓄積して、かかる電荷を読み出すタイプのエリア(2次元)センサーで構成される。また、撮像素子50は、CMOSセンサーやCCDで構成してもよい。なお、撮像素子50からの出力信号は、図示しない画像処理回路にて所定の処理が施されて画像データとなり、かかる画像データは、図示しない半導体メモリ、光ディスク及び磁気テープ等の記録媒体に記録される。
焦点検出装置100は、位相差方式を利用して、撮像レンズ10の焦点状態を検出する。換言すれば、焦点検出装置100は、サブミラー40で反射された撮像レンズ10からの光を分割して少なくとも一対の像を形成し、かかる一対の像を光電変換して得られる信号に基づいて、撮像レンズ10の焦点状態を検出する。
ここで、図2乃至図10を参照して、焦点検出装置100について詳細に説明する。図2は、焦点検出装置100の構成を示す概略斜視図である。図3は、焦点検出装置100のYZ断面図である。図4は、焦点検出装置100の多孔視野マスクを示す概略平面図である。図5は、焦点検出装置100の多孔絞りを示す概略平面図である。図6は、焦点検出装置100の再結像レンズユニットを示す概略平面図であって、図6(a)は再結像レンズユニットの入射側を、図6(b)は再結像レンズユニットの射出側を示している。図2及び図3において、光軸OA’は、サブミラー40によって偏向された光軸OAに相当する。
110は、多孔視野マスクである。多孔視野マスク110は、図4に示すように、中央部に矩形の開口110aと、開口110aの横に並列された開口110b及び110cとを有する。多孔視野マスク110は、撮像レンズ10の予定結像面の近傍に配置される。
111は、分割フィールドレンズである。分割フィールドレンズ111は、多孔視野マスク110の後段に配置される。分割フィールドレンズ111は、光学作用が異なる複数のレンズ部111a、111b及び111cで構成される。レンズ部111a、111b及び111cは、互いに異なるレンズ光軸を有する。本実施形態では、レンズ部111b及び111cは、撮像レンズ10の光軸OA’に対して偏心したレンズ光軸を有する。また、レンズ部111a、111b及び111cは、多孔視野マスク110の開口110a、110b及び11cにそれぞれ対応している。
112は、遮光板である。遮光板112は、分割フィールドレンズ111の後段に配置される。遮光板112は、分割フィールドレンズ111より後段の光路を分割フィールドレンズ111のレンズ部毎に3分割し、各光束を分離する。
113は、フィルターである。フィルター113は、近赤外光よりも長い波長を有する光を遮断する。フィルター113は、可視光に対して収差補正された撮像レンズ10の焦点を検出する場合に適応し、後述する受光手段116に不要な赤外光が入射することを防止する。
114は、多孔絞りである。多孔絞り114は、薄板で構成され、フィルター113に隣接して配置される。多孔絞り114は、図5に示すように、中央部に、2組の対の開口114av1及び114av2と、開口114ah1及び114ah2とを有する。また、多孔絞り114は、中央部の左側に、2組の対の開口114bv1及び114bv2と、開口114bh1及び114bh2とを有する。更に、多孔絞り114は、中央部の右側に、2組の対の開口114cv1及び114cv2と、開口114ch1及び114ch2とを有する。なお、開口114aは、開口114av1及び114av2、開口114ah1及び114ah2を総括するものとする。また、開口114bは、開口114bv1及び114bv2、開口114bh1及び114bh2を総括するものとする。同様に、開口114cは、開口114cv1及び114cv2、開口114ch1及び114ch2を総括するものとする。
115は、再結像レンズユニット(2次光学系)である。再結像レンズユニット115は、撮像レンズ10によって結像された予定結像面上の被写体像を、後段に配置された受光手段116の複数対の光電変換素子(センサー)列上に各々再結像(2次像)する。再結像レンズユニット115は、多孔絞り114が有する6組の対の開口に対応するプリズム部及びレンズ部を有する。
再結像レンズユニット115は、図6(a)に示すように、入射側に、多孔絞り114の開口に対応するプリズム部を有する。再結像レンズユニット115は、中央部に、2組の対のプリズム部115aiv1及び115aiv2と、プリズム部115aih1及び115aih2とを有する。また、再結像レンズユニット115は、中央部の左側に、2組の対のプリズム部115biv1及び115biv2と、プリズム部115bih1及び115bih2とを有する。更に、再結像レンズユニット115は、中央部の右側に、2組の対のプリズム部115civ1及び115civ2と、プリズム部115cih1及び115cih2とを有する。なお、プリズム部115aiは、プリズム部115aiv1及び115aiv2、プリズム部115aih1及び115aih2を総括するものとする。また、プリズム部115biは、プリズム部115biv1及び115biv2、プリズム部115bih1及び115bih2を総括するものとする。同様に、プリズム部115ciは、プリズム部115civ1及び115civ2、プリズム部115cih1及び115cih2を総括するものとする。
一方、再結像レンズユニット115は、図6(b)に示すように、射出側に、プリズム部に対応するレンズ部を有する。なお、かかるレンズ部は、球面を有する。図6(a)は再結像レンズユニット115の入射側から見たときの図であり、図6(b)は再結像レンズユニット115の射出側から見たときの図であるため、上述したレンズ部がプリズム部に対して左右逆転して図示されている。再結像レンズユニット115は、中央部に、2組の対のレンズ部115aov1及び115aov2と、レンズ部115aoh1及び115aoh2とを有する。また、再結像レンズユニット115は、中央部の左側(図では右側)に、2組の対のレンズ部115bov1及び115bov2と、レンズ部115boh1及び115boh2とを有する。更に、再結像レンズユニット115は、中央部の右側(図では左側)に、2組の対のレンズ部115cov1及び115cov2と、レンズ部115coh1及び115coh2とを有する。なお、レンズ部115aoは、レンズ部115aov1及び115aov2、レンズ部115aoh1及び115aoh2を総括するものとする。また、レンズ部115boは、レンズ部115bov1及び115bov2、レンズ部115boh1及び115boh2を総括するものとする。同様に、レンズ部115coは、レンズ部115cov1及び115cov2、レンズ部115coh1及び115coh2を総括するものとする。
次に、焦点検出装置100の焦点検出動作を説明する。但し、図中の参照番号の添え字a、b及びcは、光路の対応関係を表す。また、図中の参照番号の添え字1、2及び3は、位相差方式の焦点検出装置において対となる2つの物体像を形成するための各要素を表す。なお、光路間の分離は、上述したように、遮光板112によってなされる。
多孔視野マスク110の開口110a乃至110cを通過した光束は、分割フィールドレンズ111のレンズ部111a乃至111cを透過し、フィルター113を介し、多孔絞り114に入射する。多孔絞り114の開口114a乃至114cは、分割フィールドレンズ111のレンズ部111a乃至111cによって、撮像レンズ10の射出瞳近傍に逆投影されるように構成される。従って、多孔視野マスク110の開口110a乃至110cに入射した光束の一部は、必ず多孔絞り114の開口114a乃至114cに到達する。
次に、多孔絞り114の後段に位置する再結像レンズユニット115の各プリズム部及びレンズ部に、多孔視野マスク110の各開口を通過した光束が導かれる。多孔視野マスク110の開口110bは、分割フィールドレンズ111のレンズ部111b、多孔絞り114の開口114b、再結像レンズユニット115のプリズム部115bi及びレンズ部115boを有する一組の焦点検出光学系に対して設けられている。これは、光軸OA’に対して対称に配置した開口110cについても同様である。
再結像レンズユニット115から射出した光束は、後段に位置する受光手段116に入射する。受光手段116には、多孔視野マスク110の3つの開口110a乃至110cをそれぞれ物体像(光学像)とした対の2次像が6組(即ち、12個)形成される。
図7は、物体像が形成された状態の受光手段116を示す概略平面図である。図7において、117av1乃至117ch2は、撮像レンズ10の合焦時に多孔視野マスク110の開口110a乃至110cによって形成される光学像である。多孔絞り114の対の開口(図5の添え字1、2の各々)と再結像レンズユニット115の対のプリズム部及びレンズ部(図6の添え字1、2の各々)との作用によって、多孔視野マスク110の1つの開口に対応する光学像は、それぞれ2個ずつ形成される。
116av1−1乃至116ch2−3は、多数の画素で構成されるセンサ列(光電変換素子列)である。センサ列116av1−1乃至116ch2−3は、光学像117av1乃至117ch2の内部に配置される。例えば、多孔視野マスク110の開口110bの光学像が、光学像117bv1及び117bv2と光学像117bh1及び117bh2の2対である。光学像117bv1及び117bv2の光学像の内側には、被写体上で垂直方向に焦点検出領域を有する3対のセンサ列116bv1−1、116bv1−2、116bv1−3及びセンサ列116bv2−1、116bv2−2、116bv2−3を配置する。光学像117bh1及び117bh2の光学像の内側には、被写体上で水平方向に焦点検出領域を有する3対のセンサ列116bh1−1、116bh1−2、116bh1−3及びセンサ列116bh2−1、116bh2−2、116bh2−3を配置する。これにより、撮像レンズ10の予定結像面上において、略十字形状の焦点検出領域を形成することができる。従って、焦点検出の際に、被写体の空間パターンに依存しにくい構成となる。多孔視野マスク110の開口110a及び110cも同様に、撮像レンズ10の予定結像面上において、略十字形状の焦点検出領域を形成する。なお、センサ列116bv1は、センサ列116bv1−1、116bv1−2、116bv1−3を、センサ列116bv2は、センサ列116bv2−1、116bv2−2、116bv2−3を総括するものとする。また、センサ列116bh1は、センサ列116bh1−1、116bh1−2、116bh1−3を、センサ列116bh2は、センサ列116bh2−1、116bh2−2、116bh2−3を総括するものとする。
センサ列116av1−1乃至116ch2−3は、蓄積型の光電変換素子列で構成される。また、本実施形態では、対となるセンサ列は、図6に示すように、いずれも略直線状に構成されているが、焦点検出光学系の歪曲収差を打ち消すために、光学像の歪みにあわせた形状としてもよい。更に、対となるセンサ列を必ずしも別々に配置する必要はなく、一列のセンサ列を用いて、信号の処理過程において複数に分割してもよい。
焦点検出装置100において、予定結像面に対する実際の物体像の光軸方向位置に関係し、多孔視野マスク110の光学像内部にある被写体の受光手段116上での光学像は、互いに近づく方向又は遠ざかる方向に移動する。例えば、撮像レンズ10が予定結像面よりも前段に光束を結像すると、受光手段116のセンサ列上の対の光学像は、互いに近づく方向に移動する。また、撮像レンズ10が予定結像面よりも後段に光束を結像すると、受光手段116のセンサ列上の対の光学像は、その逆方向、即ち、互いに遠ざかる方向に移動する。この際、光学像の移動する方向にセンサ列を並べることによって、光学像の移動を検出する。かかる検出結果(受光手段116の出力)に基づいて、光学像の光量分布の相対的位置間隔を周知の相関演算手段によって算出する。
対の光学像の間隔の変化量を求めることができれば、かかる変化量と撮像レンズ10のデフォーカス量との関係を、変化量を変数とした多項式などで近似することで撮像レンズ10のデフォーカス量を求めることができる。これにより、撮像レンズ10の焦点(焦点状態)を検出することが可能となる。換言すれば、光学像の間隔を演算することで、センサ列の予定結像面上への逆投影像として規定される複数点の焦点検出領域について、撮像レンズ10の焦点(焦点状態)を検出することができる。
対のセンサ列116bv1及び116bv2は、上下方向にセンサ(受光素子)が並んでいるため、上下方向にコントラスト成分を有する被写体の焦点検出に適している。一方、センサ列116bh1及び116bh2は、左右方向にセンサ(受光素子)が並んでいるため、左右方向にコントラスト成分を有する被写体の焦点検出に適している。従って、両者を組み合わせると、被写体のコントラスト成分に左右されない、所謂、クロス型の焦点検出を行うことができる。なお、本実施形態では、多孔視野マスク110の開口110b(即ち、添え字b)のみについて説明したが、開口110a(即ち、添え字a)及び110c(即ち、添え字c)につても同様である。
次に、図8を参照して、ファインダー視野における焦点検出領域について説明する。図8(a)は、撮像装置1の焦点板32の面上を、ペンタプリズム34及び接眼レンズ36を介して観察したファインダー視野と焦点検出領域との関係を示している。焦点板32は、撮像レンズ10の予定結像面近傍に配置されるため、図8における焦点板32は、予定結像面と考えてよい。CPは、撮像レンズ10からの光軸OA’と焦点板32(予定結像面)との交点であり、ファインダー中心(予定結像面の中心)を示している。
図8において、151は、撮像範囲の正立像であるファインダー視野を示している。受光手段116の対のセンサ列は、撮像レンズ10の予定結像面上に逆投影すると略一致して重なる。ファインダー視野151において、151av−1乃至151ch−3は、受光手段116の対のセンサ列に対応する逆投影像である。これらの逆投影像151av−1乃至151ch−3は、受光手段116のセンサ列であるため、略十字形状の領域において、被写体の光量分布を検出することができる。換言すれば、これらの逆投影像151av−1乃至151ch−3が、所謂、クロス型の焦点検出領域となる。本実施形態では、クロス型の焦点検出領域は、ファインダー視野151の中央部に3箇所、左右の軸外に3箇所(即ち、9箇所)存在し、かかる焦点検出領域に対応する被写体の焦点検出を行うことができる。なお、焦点検出領域に付与した添え字av乃至chは、図6で示した受光手段116のセンサ列に付与した添え字に対応している。例えば、センサ列116av1−1及び116ah2−1の逆投影によって形成される焦点検出領域は、逆投影像151av−1である。
逆投影像151av−1乃至151ch−3は、それぞれ位相差検出方向を長手方向とし、図7で説明した焦点検出領域が対応している。例えば、151bv-2は、116bv1−2及び116bv2−2による位相差検出方向に対応し方向に広がりを有する。また、151bh-2は、116bh1−2及び116bh2−2による位相差検出方向に対応し方向に広がりを有するといった具合である。さらに、151bv-1は、116bv1−1及び116bv2−1による位相差検出方向に対応し方向に広がりを有する。また、151bh-1は、116bh1−1及び116bh2−1による位相差検出方向に対応し方向に広がりを有するといった具合である。
ここで、ファインダー視野151の水平方向(第1の方向:添え字h)と垂直方向(第2の方向:添え字v)焦点検出領域の交点をクロス焦点検出点と定義する。図8(b)に示すように、それぞれのクロス焦点検出点を、添え字v又はhを除いた151a−1乃至151c−3とする。本実施形態では、分割フィールドレンズ111のレンズ部111a乃至111cを透過する光束によって、それぞれ、クロス焦点検出点151a乃至151cが形成される。なお、クロス焦点検出点151aは、3つのクロス焦点検出点151a−1、151a−2及び151a−3を含む。クロス焦点検出点151bは、3つのクロス焦点検出点151b−1、151b−2及び151b−3を含む。クロス焦点検出点151cは、3つのクロス焦点検出点151c−1、151c−2及び151c−3を含む。また、152bh−1乃至152bh−3は、逆投影像(焦点検出領域)151bh−1乃至151bh−3の広がり中心としての焦点検出領域の中心を示している。同様に、152ch−1乃至152ch−3は、逆投影像(焦点検出領域)151ch−1乃至151ch−3の広がり中心を示している。
好ましい焦点検出光学系とは、焦点検出領域を、撮像時の構図上、被写体が配置される可能性の高い位置に複数、且つ、広範囲にわたって有する。また、撮像装置に組み込むという観点から、系の全長が短く、全体を小型化した焦点検出光学系が好ましい。更に、製造コストの観点から、コストを占める割合が非常に高い受光素子の面積を小さくした焦点検出光学系が好ましい。
このような要件を満たす焦点検出光学系を実現するためには、図2に示す多孔視野マスク110の開口を、光軸OA’との交点からできるだけ離れた位置に配置するとよい。そして、多孔視野マスク110を通過した光束を、分割フィールドレンズ111で屈折させ、通過する多孔視野マスク110の開口に関わらず、それぞれ一体に構成された多孔絞り114及び2次結像レンズユニット115に導光する。更に、2次結像レンズユニット115から射出した光束が、受光手段116に向かって収束するような構成にすることが望ましい。
しかしながら、撮像範囲(ファインダー視野151)内において、クロス焦点検出可能な焦点検出領域の数が増えるほど、受光手段116上での光学像117av1乃至117ch2が重なり合い、焦点を検出することができなくなる。これは、撮像範囲内の焦点検出領域を、撮像範囲の中央部に集中的に配置したり、焦点検出光学系の全長を長くしたりすることによって回避することができるが、上述した好ましい焦点検出光学系を実現することにはならない。本実施形態では、複数の焦点検出領域を適切に配置することによって、焦点検出光学系の大型化を避けると共に、撮像範囲内の広範囲において、複数の焦点検出領域を配置することを実現している。
以下、撮像レンズ10からの光軸OA’に対して偏心させた分割フィールドレンズ111のレンズ部111b及び111cの水平方向の焦点検出領域の配置について説明する。
ファインダー中心(予定結像面の中心:撮像レンズからの光軸OA’の位置)CPから各クロス焦点検出点の位置までの距離を考えると、クロス焦点検出点151b−2及び151b−3については、距離が短く、クロス焦点検出点151b−1については、距離が長い。本実施形態では、距離の近いクロス焦点検出点151b−2の水平方向の焦点検出領域(第1の焦点検出領域:逆投影像)151bh−2の広がり中心152bh−2をファインダー中心CPに対して、クロス焦点検出点(焦点検出領域151bh−2と第3の焦点検出領域である焦点検出領域151bv−2とが交差する位置)151b−2より遠い位置となるように焦点検出領域を配置している。また、距離の近いクロス焦点検出点151b−3についても、クロス焦点検出点151b−2と同様に、焦点検出領域を配置している。
分割フィールドレンズ111の光学機能(レンズ部111a乃至111cによる分割)は、焦点検出装置100の小型化に大きく寄与している。一方、分割フィールドレンズ111で分割された各光路間での迷光を防ぐために、分割されたレンズ部の境界(本実施形態では、レンズ部111aとレンズ部111bとの境界、レンズ部111aとレンズ部111cとの境界)には遮光部が必要となる。
撮像時の構図を想定した焦点検出点の配置を優先した場合を考える。例えば、分割フィールドレンズ111の分割位置に近い焦点検出点の水平方向の焦点検出領域の中心と各焦点検出点の位置とを揃えると、多孔視野マスク110の開口110aと開口110bとの間に遮光部を物理的に形成することができなくなる。
本実施形態では、ファインダー中心CPからの距離が短い焦点検出点に関して、水平方向の焦点検出領域の中心を上述したように配置している。これにより、撮像時の構図を想定した焦点検出点の配置を優先しながら、クロス焦点検出を実現することができる。また、その際に、新たな光学部材を必要としないため、焦点検出装置100の大型化及びコストアップを避けることができる。
次に、ファインダー中心CPからの距離が長いクロス焦点検出点(本実施形態では、クロス焦点検出点151b−1)の水平方向の焦点検出領域(第2の焦点検出領域:逆投影像)151bh−1の配置について説明する。本実施形態では、クロス焦点検出点151b−1の水平方向の焦点検出領域(逆投影像)151bh−1の広がり中心15bh−1をファインダー中心CPに対して、クロス焦点検出点(焦点検出領域151bh−1と第4の焦点検出領域である焦点検出領域151bv−1とが交差する位置)151b−1より近い位置となるように焦点検出領域を配置している。
本実施形態の焦点検出装置100は、撮像レンズ10を透過した光束を利用して焦点を検出している。従って、焦点検出領域と多孔絞り114の対の開口(例えば、開口114av1と開口114av2)の間隔及び形状によって、撮像レンズ10の瞳によるケラレが発生する。
ここで、図9及び図10を参照して、撮像レンズ10の瞳によるケラレについて説明する。図9は、図2に示す焦点検出装置100のXZ断面を模式的に示す図である。なお、本実施形態の焦点検出装置100では、分割フィールドレンズ111によって、光路が3つに分割している。但し、ここでは、分割フィールドレンズ111のレンズ部111cを透過する光束のみに注目して説明する。従って、多孔絞り114や再結像レンズユニット115に関しては、一部のみを図示している。
図9において、12は、撮像レンズ10の入射瞳を示しており、14は、撮像レンズ10の射出瞳を示している。また、点線DLは、光束を示している。具体的には、2本の点線DLの内側の光束が、多孔視野マスク110の開口110cの撮像レンズの光軸OA’から最も遠い位置に到達する。
図10は、多孔視野マスク110の開口110cから見た撮像レンズ10の入射瞳12及び射出瞳14を模式的に示す平面図である。図9に示す2本の点線DLの内側の光束は、図10では、入射瞳12及び射出瞳14の略円形状の共通部分を通過する光束である。上述したように、多孔絞り114の開口は、分割フィールドレンズ111によって、撮像レンズ10の射出瞳14の近傍に逆投影されるが、入射瞳12及び射出瞳14による光束のケラレがないように構成されている。
図10において、221cv1、221cv2、221ch1及び221ch2は、多孔絞り114の開口114cv1、114cv2、114ch1、114ch2の逆投影像である。これらの逆投影像が、図10における入射瞳12及び射出瞳14の共通部分に投影されるように多孔絞り114を構成することによって、ケラレの発生を防止することができる。
図9及び図10から明らかなように、撮像レンズ10の光軸OA’からの距離が長い焦点検出領域ほど、入射瞳12及び射出瞳14の共通部分が減少する。かかる共通部分が減少すると、撮像レンズ10の光軸OA’に対する分割フィールドレンズ111のレンズ部111cの偏心方向に焦点検出領域を有する逆投影像の方が、それに直交する方向に焦点検出領域を有する逆投影像に比べてケラレが発生しやすい。なお、分割フィールドレンズ111のレンズ部111cの偏心方向に焦点検出領域を有する逆投影像は、本実施形態では、水平方向の逆投影像221ch1及び221ch2である。また、分割フィールドレンズ111のレンズ部111cの偏心方向に直交する方向に焦点検出領域を有する逆投影像は、本実施形態では、垂直方向の逆投影像221cv1及び221cv2である。
このように、焦点検出点とファンダー中心CPとの距離が長ければ長いほど、撮像レンズ10の瞳によるケラレの影響を受け、特に、水平方向の焦点検出領域(逆投影像)151bh−1の焦点検出結果の信頼性の低下を招く原因となる。これが起因して、ファインダー中心CPとの距離が長い焦点検出点の水平方向の焦点検出領域の長さを保ちながら、その中心と各焦点検出点の位置を揃えると、垂直方向の焦点検出領域と比較して、撮像レンズ10の瞳によるケラレが顕著となる。
これに対して、多孔絞り114の開口の間隔を短くしたり、開口面積を小さくしたりすることによって、撮像レンズ10の瞳によるケラレが発生しないようにする方法が考えられる。しかしながら、かかる方法は、位相差方式の焦点検出において、焦点検出性能及び精度を下げると共に、低輝度限界の劣化を招いてしまうため好ましくない。
焦点検出装置100は、焦点検出性能及び精度、焦点検出の低輝度限界性能を落とすことなく、クロス焦点検出を実現することができる。これは、ファインダー中心からの距離が長い焦点検出点に関し、水平方向の焦点検出領域の中心を上述したように配置することによる。なお、本実施形態では、左右対称性に着目して、図8における左側(添え字b)について説明したが、図8における右側(添え字c)につても同様である。
また、焦点検出装置100は、撮像面中心からの距離が短い焦点検出点と、撮像面中心からの距離が長い焦点検出点とを、垂直方向に交互に配置している(焦点検出領域(逆投影像)151bh−1、151bh−2、151bh−2)。これらの焦点検出領域は、受光手段116上のセンサ列の逆投影像であるため、このように配置すると受光手段116上のセンサ列間の隙間が少なくなる。従って、受光手段116上のセンサ列を効率よく配置することができ、受光手段116を小型化し、コストダウンを図ることができる。
このように、本実施形態の焦点検出装置100は、焦点検出点を撮像範囲の構図を優先した配置に保ちながら、広範囲の撮像範囲内において、クロス焦点検出を実現することができる。また、焦点検出装置100は、複数の焦点検出点のクロス焦点を、撮像レンズ10の光軸に対して偏心した分割フィールドレンズ111のレンズ部111b及び111cを用いて実現している。これにより、光電変換素子(即ち、受光手段116のセンサ列)上での光学像の重なるを防ぐための新たな光学部材を配置することや、光路長を長くしたりする必要がなく、焦点検出装置100の大型化及びコストアップを防止することができる。更に、焦点検出領域を上述したように配置することによって、焦点検出装置100は、焦点検出精度及び焦点検出の低輝度限界性能を犠牲にすることなく、クロス焦点検出を実現することができる。
図1に戻って、制御部80は、焦点検出装置100が検出した撮像レンズ10の焦点状態(焦点ずれの方向及びデフォーカス量)に基づいて、撮像レンズ10が有する焦点調整レンズを制御し、撮像レンズ10の焦点を調整する。詳細には、制御部80は、撮像レンズ10の焦点ずれの方向及びデフォーカス量に基づいて、焦点調整レンズの駆動量を算出し、かかる算出結果を図示しない撮像レンズ側制御部に送信する。かかる撮像レンズ側制御部は、制御部80からの焦点調整レンズの駆動量に基づいて、モーター等を介して焦点調整レンズを駆動する。
撮像装置1の動作について説明する。ファインダー観察時において、撮像レンズ10を透過した光は、主ミラー20で反射され、焦点板32に結像し、ペンタプリズム34及び接眼レンズ36を介して観察される。また、主ミラー20を透過した光は、サブミラー40で反射され、焦点検出装置100に入射する。焦点検出装置100は、上述したように、高精度に撮像レンズ10の焦点状態を検出することができる。かかる検出結果に基づいて、制御部80及び図示しない撮像レンズ側制御部は、撮像レンズ10内に含まれるフォーカスレンズを駆動して、合焦状態を得る。
一方、撮像時(記録用画像の取得時)において、主ミラー20及びサブミラー40は、撮像光路上から退避し、撮像レンズ10を透過した光は、撮像素子50で撮像される。撮像装置1は、焦点検出装置100によって撮像レンズ10の焦点を高精度に検出すると共に、かかる検出結果に基づいて、撮像レンズ10の焦点を調整することができるため、高品位な画像を撮像することができる。また、焦点検出装置100は、上述したように、大型化及びコストアップを防止する。従って、焦点検出装置100を用いる撮像装置1も大型化及びコストアップを防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての撮像装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す焦点検出装置の構成を示す概略斜視図である。 図2に示す焦点検出装置のYZ断面図である。 図2及び図3に示す焦点検出装置の多孔視野マスクを示す概略平面図である。 図2及び図3に示す焦点検出装置の多孔絞りを示す概略平面図である。 図2及び図3に示す焦点検出装置の再結像レンズユニットを示す概略平面図であって、図6(a)は再結像レンズユニットの入射側を、図6(b)は再結像レンズユニットの射出側を示している。 図2及び図3に示す焦点検出装置の受光手段を示す概略平面図である。 ファインダー視野における焦点検出領域について説明するための図である。 図2に示す焦点検出装置のXZ断面図である。 図2に示す焦点検出装置の多孔視野マスクの開口から見た撮像レンズの入射瞳及び射出瞳を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 撮像レンズ
12 入射瞳
14 射出瞳
50 撮像素子
80 制御部
100 焦点検出装置
110 多孔視野マスク
110a乃至110c 開口
111 分割フィールドレンズ
111a乃至110c レンズ部
112 遮光板
113 フィルター
114 多孔絞り
114a乃至114c 開口
115 再結像レンズユニット
115ai乃至115ci プリズム部
115ao乃至115co レンズ部
116 受光手段
116av1−1乃至116cv2−3 センサ列
117av1乃至117ch2 光学像
151 ファインダー視野
151a乃至151b クロス焦点検出点
151av−1乃至151ch−3 逆投影像(焦点検出領域)
152bh−1乃至152ch−3 広がり中心
221cv1乃至221ch2 逆投影像
OA及びOA’ 光軸
CP ファインダー中心

Claims (5)

  1. 撮像レンズからの光束を分割し、該分割された光束により形成された対の像の位相差に基づいて、前記撮像レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、
    前記撮像レンズの光軸に対して偏心したレンズ部を有するフィールドレンズと、
    記レンズ部を通過した光束により形成された前記対の像をそれぞれ光電変換する複数の焦点検出領域を有する受光手段とを有し、
    前記受光手段は、第1の方向での前記位相差を検出する第1の焦点検出領域および第2の焦点検出領域と、前記第1の方向とは異なる第2の方向での前記位相差を検出する第3の焦点検出領域および第4の焦点検出領域とを有し、
    前記第1の焦点検出領域と第2の焦点検出領域は、互いに前記撮像レンズからの光軸に対する距離が異なり、
    前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域はそれぞれ、該第1および第2の焦点検出領域の中心とは異なる位置で前記第3の焦点検出領域および前記第4の焦点検出領域と交差し、
    前記第1の焦点検出領域と前記第3の焦点検出領域とが交差する位置は、前記第1の焦点検出領域の中心に対して前記光軸に近い側であり、前記第2の焦点検出領域と前記第4の焦点検出領域とが交差する位置は、前記第2の焦点検出領域の中心に対して前記光軸から遠い側であることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記第1の焦点検出領域は、前記第2の焦点検出領域よりも前記光軸に近いことを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域は、前記光軸に対する前記レンズ部の偏心方向と直交する方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記光軸に対する前記レンズ部の偏心方向は、前記撮像レンズの結像面上における水平方向又は垂直方向であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 撮像レンズを介して被写体像を撮像する撮像装置であって、
    請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の焦点検出装置と、
    前記焦点検出装置の検出結果に基づいて、前記撮像レンズを駆動する制御部と、
    前記被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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