JP4568853B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
電源装置110に対する不正工作としては、外枠102と前面パネルの隙間などから細長い金属製の帯板を差し込んで電源装置110のコネクタにアクセスし、回路をショートさせて当たり率の設定を強制的に変更する、という手口がある。斯かる不正行為に対し、従来は電源装置110を防犯用のパネルで覆う程度の防犯対策が施されていたが殆ど効果がなく、それどころか電源装置110の周りにパネルを設けることによって電源装置110の放熱性能を低下させてしまうデメリットが生じていた。
また、電源装置110に対するその他の不正工作としては、電源装置110と制御装置を繋ぐケーブルに受信機付きの不正基板を仕込み、不正者が発信する特定の電波で前記不正基板を起動させて当たり率の設定を強制的に変更する、という手口もある。
その外枠の前面に開閉可能に取り付けた前面パネルと、
複数の図柄を変動表示するための図柄変動装置と、
電源装置と、
制御装置と、を有する遊技機であって、
前記電源装置は、前記外枠の背板に向かう側を腹面としてその反対側を表面とし、該表面に少なくとも当たり率設定用のスイッチとコネクタとを備えると共に前記外枠の背板上部に設置して前記スイッチとコネクタとを前記前面パネル側に向かわせるようになし、
一方、前記制御装置は、前記図柄変動装置自体か又は図柄変動装置を含むユニットに取着され、該取着状態で前記外枠の背板に向かう側の面に前記電源装置のコネクタと対をなすコネクタが設けられ、該コネクタと前記電源装置のコネクタとを直に嵌め合わせて電源装置と電気的に接合されるようになし、
さらに、前記電源装置に前記制御装置をほぼL字状に接合させた状態で電源装置と制御装置によって区画されるスペースに電源装置の前記スイッチが臨むようになっており、また、前記外枠の内面と前記図柄変動装置の上方との間に前記前面パネルを開いた状態で前記スペースに通じる手入れ用のスペースを形成し、該スペースを介して電源装置の前記スイッチを操作し得るようにしたしたことを特徴とする遊技機を提供する。
正面視四角形に枠組みした側枠及びその側枠の背面に設けた背板とからなる外枠と、その外枠の前面に取り付けた前面パネルと、複数の図柄を変動表示するための図柄変動装置と、電源装置とを有し、前記電源装置を外枠の背板に設置するようにしたことを特徴とする遊技機。
電源装置を外枠の背板に設置すると、不正者から電源装置までの距離が遠くなり且つ図柄変動装置などの部品が実質的なバリケードになるから、電源装置に対する不正行為に十分対抗できる。また、外枠の背板は遊技機の真裏にあって不正者も手出しできないため、外枠内部から機裏に通じる放熱口を背板に設けるなど、電源装置の発熱対策も講じやすい。
[技術的思想2]
正面視四角形に枠組みした側枠及びその側枠の背面に設けた背板とからなる外枠と、その外枠の前面に取り付けた前面パネルと、複数の図柄を変動表示するための図柄変動装置と、電源装置とを有し、図柄変動装置の上方を通って外枠の背板に達するスペースを形成し、一方、外枠の背板上部であって前記スペースから入れた手で付属するスイッチ類が操作可能な位置に電源装置を設置するようにしたことを特徴とする遊技機。
[技術的思想3]
前記背板に機裏に貫通する放熱口を形成し、一方、電源装置にヒートシンクを形成し、前記放熱口の中にヒートシンクを臨ませて機外に放熱させるようにしたことを特徴とする前記技術的思想2記載の遊技機。
[技術的思想4]
正面視四角形に枠組みした側枠及びその側枠の背面に設けた背板とからなる外枠と、複数の図柄を変動表示するための図柄変動装置と、電源装置と、制御装置とを有し、前記電源装置を外枠の背板上部に設置すると共に図柄変動装置自体か又は図柄変動装置を含むユニットに前記制御装置を取着し、さらに電源装置と制御装置の夫々にドロワーコネクタを設置すると共に電源装置のドロワーコネクタと制御装置のドロワーコネクタを直に嵌め合わせて両者を電気的に接合するようにした遊技機。
[技術的思想5]
正面視四角形に枠組みした側枠及びその側枠の背面に設けた背板とからなる外枠と、複数の図柄を変動表示するための図柄変動装置又はその図柄変動装置を含むユニットと、電源装置と、制御装置とを有し、前記電源装置を外枠の背板上部に設置すると共に前記図柄変動装置又はユニットに制御装置を取着し、さらに電源装置と制御装置の夫々にドロワーコネクタを設置すると共に電源装置のドロワーコネクタと制御装置のドロワーコネクタを直に嵌め合わせて両者を電気的に接合するようになし、なおかつ、前記図柄変動装置又はユニットをドロワーコネクタの結合ポイントに向けて案内するガイド手段を外枠に設けてなることを特徴とする遊技機。
前記外枠2は木製であって、正面視四角形に枠組みした側枠2gとその側枠2gの背面に設けた背板2hとからなり、高さのほぼ中央に多数の通気孔を穿設した棚板状の仕切板6が設けてある。この外枠2の仕切板6より下の領域に前記メダル放出装置7とメダル補助収納箱9が、また仕切板6より上の領域の背板2hに電源装置8が設けられている。
外枠2の背板2hに設置した電源装置8は、図8に示したように背板2hに向かう腹面に放熱用のヒートシンク8aを有し、反対側の表面に電源スイッチ11、エラー解除スイッチ12、確率設定変更専用のキーで操作する当たり率設定用のキースイッチ13、打止めスイッチ14、後述する接合検知センサー15の有効/無効を切り替える有効/無効切替スイッチ16、精算切替スイッチ17などのスイッチ類と、ドロワーコネクタ8b及び前記メダル放出装置7に接続するためのコネクタ8cを有する。電源装置8の前記ヒートシンク8aは、図4−Aに示したように電源装置8の腹面より後側に突き出すようになっていて、外枠2の背板2hに開設した放熱口2iに緩やかに嵌まるようになっている。従って電源装置8の熱はヒートシンク8aを介してスロットマシン1の機裏側に排出され、よって外枠2の内部の温度上昇が抑制できる。
なお、図4−Bは電源装置8の別の放熱構造を示したものであり、この例では電源装置8の腹面に放熱用の透孔(図示せず)を多数形成し、一方、電源装置8が入る広さの放熱口2iに放熱板を兼ねた金属製の取付基盤8dを取り付け、電源装置8の熱を取付基盤8dから機外に排出するようになっている。このような取付基盤8dを設けずに背板2h自体に多数の放熱口2iを設けて電源装置8を直付けするようにしてももちろんよいのであるが、図4−Bのように放熱口2iに電源装置8を沈み込ませるようにすれば、電源装置8の外枠2内への突出量が抑制でき、外枠2の内部が広く使えるメリットがある。
外枠2は着脱自在な合成樹脂製の引出枠2xを備えている。この引出枠2xは、前記仕切板6の上に載り、両側面下方に形成したフック片2b(図2参照)を外枠2の内側面に突設した受片2cに係合させて位置決めされる。従って引出枠2xはフック片2bの受片2cに対する係合を解除すれば外枠2から抜き出せる。なお、フック片2bと受片2cの係合に加え、引出枠2xの両側面上部に穿設した透孔2cと外枠2の内側面に形成した雌ネジ孔2dに止めネジ(図示せず)を通して両者の結合を確実にする。
なお、外枠2には実施形態の仕切板6のような、引出枠2xを前後方向にしかも一定の軌道で案内するガイド手段が設けられており、このガイド手段により引出枠2xの軌道を安定させ、ドロワーコネクタ8b,20aの抜き差しが支障なく行えるようにしている。このガイド手段は仕切板6の他、外枠2の側枠2gに引出枠2xを案内するレールを設けるようにしてもよい。
また、前記ドロワーコネクタ8b,20aは、最も好ましいと思われるコネクタの例示であり、もちろんこれに限定する必要はなく、コネクタ同士の嵌め外しが容易であればコネクタ名や構造にこだわる理由はない。
前記前面パネル3は外枠2の前面に片開きのドア状に回動可能に取り付けられている。もっとも実施形態の前面パネル3は、外枠2の仕切板6に対応する部分で上パネル3aと下パネル3bに二分割されており、下パネル3bは外枠2に直に取り付けたヒンジ部材24,24で、また、上パネル3aは外枠2の一部を構成する前記引出枠2xに取り付けたヒンジ部材(図示せず)で回動可能に支持される。なお、上パネル3aと下パネル3bは外枠2或いは引出枠2xに対して着脱自在である。また、図5に示したように上パネル3aの下縁には横向き凹状の鍵溝25があり、一方、下パネル3bの上縁には真っ直ぐな後ろ向きの鍔片26があり、上パネル3aの鍵溝25に下パネル3bの鍔片26が嵌まる。従って、下パネル3bによって上パネル3aがロックされ、下パネル3bを開かなければ上パネル3aが開かない。また、上パネル3aと下パネル3bの継ぎ目に仮に異物が差し込まれても、鍵溝25と鍔片26が噛み合わさって当該異物の内部への侵入を阻止する。
前面パネル3の下パネル3bは、表側の下方にメダル貯留用の受皿4を有し、また、表側の上方に操作部50が設けられている。この操作部50には従来のスロットマシンと同様に、メダル投入用の投入口27と、制御装置20のメモリーにデータとして蓄えられているメダルから一枚のみの投入を指示する1枚投入ボタン28と、同じく二枚のみの投入を指示する2枚投入ボタン29と、同じく一回のゲームで使用可能な最高枚数(例えば三枚)の投入を指示するMAX投入ボタン30と、後述するメダルセレクタ31の中に詰まったメダルを受皿4に戻すためのメダル返却ボタン32と、制御装置20のメモリーにデータとして蓄えられているメダルの貯留解除命令(精算による放出命令)を入力するための貯留解除スイッチ33と、図柄変動装置5を作動させる始動レバー34と、図柄変動装置5の各リール5a,5b,5cを停止させる三個のリール停止ボタン35a,35b,35cと、遊技方法や装飾的な模様を記載した固定表示部36などを有する。もちろんここに示した操作部50の構成は一つの例示であり、これらに限定されるものではない。なお、前記固定表示部36は透明カバー36aが着脱自在になっており、遊技内容の変更等に伴い中の表示シート36bを交換することができる。
前面パネル3の上パネル3aは、前記引出枠2x内に設置した三個のリール5a,5b,5cに対応する透明な窓43を有し、その窓43の下側に例えば制御装置20のメモリーにデータとして蓄えられているメダル数などを適宜表示する各種情報表示部44を有し、さらに窓43の上方中央に動画や静止画を表示する液晶などの画像表示装置45が設けられている。
一方、引出枠2xを外枠2に装着した状態で上パネル3aを開くと、図柄変動装置5の前から電源装置8のスイッチ類の間に少なくとも片手が通る広さのスイッチ類操作用のスペースSが図柄変動装置5の上に設けられていて、図柄変動装置5の奥にある電源装置8のスイッチ類が不自由なく操作できるようになっている。
(1)構成部品の殆どが二つの引出枠2xに分配されるから外枠2が軽量になって遊技機設置島への組み付け作業が容易になる。
(2)外枠2を遊技機設置島に取り付けたまま上下の引出枠2xを交換するだけで新台の入れ替えが行える。また、構成部品の殆どが二つの引出枠2xに分配されているから一個当たりの引出枠2xは比較的軽量であり、従って引出枠2xの交換作業も一人で行える。なお、外枠2は、一旦遊技機設置島に取り付けた後は交換を要しない。
(3)上下の引出枠2xの予備を一個ずつ管理室等に用意しておけば、遊技機設置島に設置したスロットマシン1が営業開始直前若しくは営業中に故障したとしても、故障した引出枠2xと正常な予備の引出枠2xを入れ替えるだけで即使用可能であり、故障により生ずる営業上の損失を最小限に抑えることができる。なお、故障した引出枠2xは、別室にて修理した後、次の故障に備えさせればよい。因に外枠2にメダル放出装置7が直付けされているスロットマシンでは、メダル放出装置7が故障すると修理完了までそのスロットマシンが使えないから営業上多大な損失を蒙る。
しかして本発明のスロットマシン1にはメダル放出装置7と受皿4の連結部の接合状態を検知する接合検知センサー15が設けられている。この接合検知センサー15は、外枠2の底板2a前縁にあって下パネル3bの一部に当たってONし下パネル3bが離れるとOFFするような例えばマイクロスイッチである。この下パネル3bの開閉を検知する信号は図10のブロック図に示したように制御装置20に送信され、その信号を受けた制御装置20は、下パネル3bが開状態にあるときメダル放出装置7と受皿4の連結部、すなわちメダル放出装置7の放出口7cと返却樋41の接続口41aの接合状態を不良と判断し、また、下パネル3bが閉状態にあるとき前記接合状態を良と判断する。そして制御装置20は、上記接合状態の良否に関する情報と他の情報を組み合わせてメダル放出装置7を次のように制御する。
なお、次段落以降で説明する制御手段において、解決すべき課題は次のとおりである。
スロットマシンは、遊技者が投入したメダルをメダル放出装置のホッパに貯留し、その貯留したメダルを景品として受皿に放出する。従って投入されるメダル数より景品として放出されるメダル数の方が多いと、メダル放出装置のメダルがやがて底をつく。このときホッパへのメダル供給を自動化せず従業員に行わせるようにしている遊技場では、メダル切れのエラー信号を受けた制御装置がメダル放出装置を自動停止させその旨を従業員に報知する。そして従業員が前面パネルを開いてホッパにメダルを供給し、エラー解除スイッチを押してリセットする。このときもし放出すべきメダルが制御装置内のメモリーに残っている場合は、エラー解除スイッチを押すと直ぐさまメダル放出装置が作動するのであるが、この時点では前面パネルが開いているため受皿とメダル放出装置が接合状態に無く、放出されたメダルが全て空中に出てしまう。よって従業員は、落下するメダルを受け止めながらメダル放出装置が停止するのを待ち、放出終了後前面パネルを閉じて受皿にメダルを戻す、という非効率的な作業を繰り返しており、ホッパへのメダル供給作業の効率が頗る悪い。
メダル放出装置7にはホッパ7b内のメダルを検知する払出しメダルセンサー46が設置されており、その払出しメダルセンサー46がメダル切れを検知すると制御装置20にエラー信号を送信する。そうすると制御装置20が作動中のメダル放出装置7を停止させ、その旨を管理者や従業員に報知する。これを受けた従業員は下パネル3bを開いてホッパ7bを手前に引き出しメダルを供給する。このとき下パネル3bを開いた段階で接合検知センサー15が制御装置20に接合不良情報を送信する。
なお、上記三条件の組合せは最も好ましい例であって、この三条件から接合検知センサー15の接合良情報の条件を省略することもできる。この場合は、エラー解除スイッチ12によるエラー状態のリセットと操作部50の入力信号が満たされたときメダル放出装置7を作動可状態にすることになり、これだけでも上記の利益は十分に享受できる。これらの技術的思想は次のように把握することができる。
[技術的思想A]
外枠と、
その外枠の前面に片開きのドア状に取り付けた前面パネルと、
その前面パネルに設けた遊技用且つ遊技者向けの操作部と、
メダル等の遊技媒体を景品として遊技者に放出する遊技媒体放出装置と、
前面パネルに設けられた遊技媒体貯留用の受皿と、
前面パネルを開いて操作する位置に設けたエラー解除スイッチと、を有し、
エラー信号により作動不可状態にした遊技媒体放出装置を作動可状態にする条件として、前記エラー解除スイッチによるエラー解除信号と、前記操作部の入力信号とを組み合わせるようにした遊技機。」
[技術的思想B]
遊技媒体放出装置と受皿の連結部の接合状態を検知する接合検知センサーを設け、遊技媒体放出装置を作動可状態にする技術的思想Aに記載の条件に前記接合検知センサーによる接合良情報を加えるようにした遊技機。」
[技術的思想C]
前記遊技媒体放出装置を外枠側に設置すると共に接合検知センサーで前面パネルの開閉を検知させ、前面パネルが開状態にあるとき前記接合状態を不良と判断し、また、前面パネルが閉状態にあるとき前記接合状態を良と判断するようにした技術的思想B記載の遊技機。
スロットマシン1は、例えば50枚を上限として遊技者のメダルを制御装置20のメモリーに記憶させることができるようになっており、その場合には上記した1枚投入ボタン28などを入力してメダル投入を指示することにより遊技が行える。この場合、遊技に使用した分のメダル数を前記メモリーから引き落とし、遊技の結果に応じて景品が与えられた場合にはその分のメダル数がメモリーに加算され、メモリー数が50枚を越えるとその越えた分のメダルが実際に受皿4に放出される。そして遊技者が精算の意思表示として貯留解除スイッチ33を押した場合に、制御装置20のメモリーにある貯留枚数分のメダルが受皿4に放出される。本発明ではこの貯留解除スイッチ33による貯留解除信号と前記接合検知センサー15による接合良情報の双方が組み合わさったときメダル放出装置7を作動可状態にするよう設定してある。
例えば実施形態では前面パネル3を上パネル3aと下パネル3bに分割したが、従来通りの一枚構造としてもよい。
また、実施形態では外枠2に着脱可能な引出枠2xを設けるようにしたが、例えば図4−Cに示したように外枠2の仕切板6に図柄変動装置5のみを着脱自在に設置するようにしたスロットマシン1にも適用することができる。この場合は図柄変動装置5のケース体50の上部に制御装置20を固定すればよい。また、ケース体50の上に制御装置20を前後摺動自在に設置し、ケース体50を先に固定してから制御装置20を押し込んでドロワーコネクタ8b,20aを結合させるようにしてもよい。
また、実施形態では制御装置20を1個だけ装着したが、例えば図4−A,B,Cに二点鎖線で示したようにサブ基板200に制御装置20と同じドロワーコネクタ20aを設けて電源装置8側の第二のドロワーコネクタ8bに直接接続するようにしてもよい。そうすることによりメインの制御装置20とサブ基板200の信号が電源装置8を介してやり取りできるから、不正工作に対する安全性が向上する。制御装置20とサブ基板200の配置としては、図4−A,B,Cのように上下に重ねる場合の他、制御装置20とサブ基板200を隣り合わせに並べるか、或いは一方を水平に設置し他方をその横に垂直に立てる、というようにしてもよい。
(1)操作部50は遊技者の入力部であって遊技の一部を構成するから、その操作部50を固定して変化を止めることは、遊技内容を一新する上で大きな足かせとなる。
(2)操作部50は上パネル3aと下パネル3bの境目にあるからパネル同士の干渉を考慮した設計をする必要があり、操作部50の上面の出っ張り量が制限されるなど設計上の制約が多くなる。
(3)上パネル3aと引出枠2xのユニットを交換しても操作部50が変わらないため、上パネル3aと引出枠2xのユニットを一新した効果が薄まる。
(4)操作部50と制御装置20は電気的に接続されている必要があるが、制御装置20が上パネル3a側に付属し、操作部50が下パネル3b側に付属して切り離されていると、ユニット交換の際に抜き差しするコネクタの数が多いので作業量が多く、接続不良の可能性が高い。
(5)操作部50は遊技者が常にタッチし且つ手荒く操作する部分であり、最も汚れやすく傷みやすい。従って長期の使用は故障のリスクを増大させ且つ手垢などの汚れが目立つようになって好ましくない。
「外枠と、
その外枠の前面に片開きのドア状に取り付けた前面パネルと、
外枠内に設置された図柄変動装置と、
遊技用の制御装置とを有する遊技機において、
前記前面パネルを上下に分けて少なくとも上パネルと下パネルに分割し、
一方、外枠に対し着脱自在にした引出枠に前記上パネルを装着すると共にその引出枠に少なくとも前記図柄表示装置と制御装置を組み込んで交換可能なユニットを形成し、
さらに主として遊技者向けに設けた遊技用の操作部を前記上パネルに設けてなることを特徴とする遊技機。」
を提供する。
そしてこの遊技機は、
(1)操作部50を上パネル3aに設けたから、遊技内容に合わせて操作パネル50も変更することができるため、遊技内容を変える自由度が大幅に向上する。
(2)操作部50は、上面のデザインに工夫を凝らす必要があるのに対し下面は単なるフラットでよいため、上パネル3aと下パネル3bの干渉を考慮する必要がなく、従って操作部50の設計上の制約が殆どない。
(3)上パネル3aと引出枠2xのユニットと一緒に操作部50も変わるため、ユニットを一新した効果が高まる。
(4)操作部50と制御装置20が一つのユニットに集約されるから電気的な接続が容易になり、ユニット交換の際に抜き差しする必要のあるコネクタが最小限にとどめられるので交換作業の負担が軽減でき、さらに接続不良の可能性が少ない。
(5)操作部50が交換ユニットとして定期的に交換されるため故障のリスクが激減し、また、手垢などの汚れが蓄積しない。
という効果を奏する。
「下パネル側にメダルセレクタを設置すると共にそのメダルセレクタの一部が下パネルの上縁より高く突出するように配置を設定し、
一方、上パネルの操作部にメダル投入用の投入口を設け、
上パネルと下パネルを繋いだ状態で前記投入口とメダルセレクタが連通するようにした遊技機。」
この遊技機の実施例に相当するスロットマシン1は、図13に示されている。通常メダルセレクタ31は操作部50の投入口27の裏側に取り付けられており、実施例1でも操作部50の裏側にメダルセレクタ31が設けてある。もちろんそれでも良いのであるが、本来メダルセレクタ31を交換の対象に含める必然性はない。そこで図13のスロットマシン1は、メダルセレクタ31の一部を下パネル3bの上縁より高く突出させて投入口27の裏側に連通させるルートを確保しつつ非交換部品である下パネル3bにメダルセレクタ31を設けて交換側ユニットのコストを下げるようにした。
これまで説明したように前面パネル3は上パネル3aと下パネル3bに分割されており、メダル放出装置7のホッパ7bにメダルを補充する際、下パネル3bだけを開閉させる。このように下パネル3bのみを開閉させるメリットは実施形態の項で説明した通りであるが、メダル補充時の作業性に関しては開放時の開口面積の広さから一枚構造の前面パネル3に分がある。特に本実施例1のように上パネル3aに操作部50を設けた場合には、操作部50が庇状に張り出してホッパ7bへの視界をより多く遮るから、メダル補充作業の邪魔になる可能性が高い。
斯かる構成であるジョイント手段51は、図14(a)の状態からジョイントピン51aを貫通孔51b−1に差し込むと、貫通孔51b−2がジョイントピン51aの頭部51a−3のテーパに沿って上向き揺動し、ジョイントピン51aがさらに奥に入って周溝51a−2と貫通孔51b−2が一致するポイントに至ると、弾性材51b−3の付勢で貫通孔51b−2が下向きに揺動して周溝51a−2に嵌まる。従って、ジョイントピン51aがジョイントストッパー51bでロックされるから両者は一体化して離れない。
なお、ジョイント手段51のロックは、ジョイントストッパー51bを手動で上向き揺動させてジョイントピン51aの周溝51a−2から外す操作で解除できるから、上パネル3aと下パネル3bはいつでも分離可能である。
例えば、図示しないが前記ジョイントピン51aをネジ軸で構成し、一方、ジョイントストッパー51bをナットで構成し、ネジ軸にナットを締め付けて上パネル3aと下パネル3bを一体に結合するようにしてもよい。
また、図16(a),(b)に示したように下パネル3bに鍵型の弾性フック51cを固着し、一方、上パネル3aにフック受孔51dを穿設し、図16(b)に示したようにフック受孔51dに弾性フック51cを係合させるようにしてもよい。なお、弾性フック51cは、合成樹脂製にして下パネル3bと一体成形することも可能である。
また、図17に示したように下パネル3bに昇降式のロック片51eを取り付けるようにしてもよい。この場合は、図17実線のようにロック片51eを下降位置において上パネル3aの下縁と下パネル3bの上縁を重ね合わせ、その状態で図17二点鎖線のようにロック片51eを上昇させる。そうするとロック片51eが上パネル3aの縁に係合するから下パネル3bを開くと上パネル3aも一緒に開く。なお、上パネル3aの下縁と下パネル3bの上縁は、元々図5や図14に示したように横向き凹状の鍵溝25と鍔片26が噛み合っているから、その関係で下パネル3bを閉じると上パネル3aも一緒に閉じる。つまりこの場合のジョイント手段51はロック片51eと鍵溝25と鍔片26の協働関係で成り立っている。この例のジョイント手段51の特徴は、上パネル3aと下パネル3bの結合・分離を手動による切替操作で行うことにあり、遊技場の事情に応じて結合・分離が選択できる点にある。
実施例1の錠装置38は、前面パネル3を上パネル3aと下パネル3bに分割し使用時に両者を結合して一体的に取り扱うようにしたスロットマシン1に適合させるべく、上パネル3a又は下パネル3bのいずれか一方に取着され専用キーによって解錠操作する主錠38aと、他方のパネルに取着され前記主錠38aの解錠操作にのみ連動して解錠動作をする副錠38bとを組合せてなる。
一方、副錠38bは、前記カム板38hを設けないことと、昇降板38eの突き上げ軸38iに代えてその昇降板38eの下端に受圧板38jを設けたことを除き主錠38aと同じである。よって主錠38aと同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
なお、主錠38aと副錠38bの鍵片38gは外枠2に固着されている係留片(図示せず)に係合して前面パネル3を閉じ位置にロックする。
以上のように前記錠装置38は、主錠38aの解錠操作にのみ連動して副錠38bが解錠動作をするため、分割型の前面パネル3を使用時に結合させるスロットマシン1において前面パネル3の解錠操作が能率良く行える。
「前面パネルを上パネルと下パネルに分割し、使用時に両者を結合して一体的に取り扱うようにした遊技機であって、上パネル又は下パネルのいずれか一方に取着され専用キーによって解錠操作する主錠と、他方のパネルに取着され前記主錠の解錠操作にのみ連動して解錠動作をする副錠との組合せである錠装置を設けてなる遊技機。」
2 …外枠
2g…側枠
2h…背板
2x…引出枠(ユニット)
3 …前面パネル
5 …図柄変動装置
8 …電源装置
8b…コネクタ
20…制御装置
20a…コネクタ
Claims (2)
- 正面視四角形に枠組みした側枠及びその側枠の背面に設けた背板とからなる外枠と、
その外枠の前面に開閉可能に取り付けた前面パネルと、
複数の図柄を変動表示するための図柄変動装置と、
電源装置と、
制御装置と、を有する遊技機であって、
前記電源装置は、前記外枠の背板に向かう側を腹面としてその反対側を表面とし、該表面に少なくとも当たり率設定用のスイッチとコネクタとを備えると共に前記外枠の背板上部に設置して前記スイッチとコネクタとを前記前面パネル側に向かわせるようになし、
一方、前記制御装置は、前記図柄変動装置自体か又は図柄変動装置を含むユニットに取着され、該取着状態で前記外枠の背板に向かう側の面に前記電源装置のコネクタと対をなすコネクタが設けられ、該コネクタと前記電源装置のコネクタとを直に嵌め合わせて電源装置と電気的に接合されるようになし、
さらに、前記電源装置に前記制御装置をほぼL字状に接合させた状態で電源装置と制御装置によって区画されるスペースに電源装置の前記スイッチが臨むようになっており、また、前記外枠の内面と前記図柄変動装置の上方との間に前記前面パネルを開いた状態で前記スペースに通じる手入れ用のスペースを形成し、該スペースを介して電源装置の前記スイッチを操作し得るようにしたことを特徴とする遊技機。 - 前記コネクタがドロワーコネクタであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363904A JP4568853B2 (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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