JP4555771B2 - 自然吸気式内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、クランク軸に連動回転して吸気弁を開閉駆動し得る吸気カムと、同じくクランク軸に連動回転して排気弁を開閉駆動し得る排気カムと、全運転領域で吸気弁の上流側の吸気通路で吸気量を制御すべく開閉されるスロットル弁とを備える自然吸気式内燃機関の改良に関する。
かゝる自然吸気式内燃機関は、公知例を挙げるもでもなく、従来広く知られ、また輸送機器その他、種々の分野で広く実施されている。
ところで、かゝる自然吸気式内燃機関では、部分負荷運転領域での燃焼は、混合気の充填効率が低いため、燃焼が不安定になり易いという課題がある。
そこで、燃焼の安定化のために、排気弁を一時的に開いて、一旦排出した排気ガスの一部を筒内に戻し、その熱で筒内の混合気を活性化させるようにした自然吸気式内燃機関も知られている(特許文献1参照)。
実開平3−56861号公報
しかしながら、一旦排出した排気ガスの一部を筒内に戻して、その熱で筒内の混合気を活性化させるようにした従来のものでは、全運転領域で排気弁を一時的に開くので、運転状態によっては、混合気が排気弁から逃げ出したり、排ガスが吸気通路に逆流したりすることがあって、燃焼を有効に安定させるまでには至っていない。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、排気ガスにより混合気を有効に活性化させることで部分負荷運転領域での燃焼の安定化を可能にし、しかも安価な前記自然吸気式内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランク軸に連動回転して吸気弁を開閉駆動し得る吸気カムと、同じくクランク軸に連動回転して排気弁を開閉駆動し得る排気カムと、全運転領域で吸気弁の上流側の吸気通路で吸気量を制御すべく開閉されるスロットル弁とを備え、吸気弁が吸気ばねにより、また排気弁が排気ばねによりそれぞれ閉じ方向にばね付勢される自然吸気式内燃機関において、吸気弁が閉じた後の圧縮行程中、シリンダ内圧が排気弁直後の排気通路の内圧より低いとき排気弁を一時的に開く排気弁一時開き手段を備え、この排気弁一時開き手段は、排気カムと排気弁とを相互に連動させる排気ロッカアームと、その排気ロッカアームに対向してシリンダヘッドに設けられて、該排気ロッカアームを排気ばねの付勢力に抗して排気弁の開弁方向に駆動し得る電磁アクチュエータとで構成されることを第1の特徴とし、またクランク軸に連動回転して吸気弁を開閉駆動し得る吸気カムと、同じくクランク軸に連動回転して排気弁を開閉駆動し得る排気カムと、全運転領域で吸気弁の上流側の吸気通路で吸気量を制御すべく開閉されるスロットル弁とを備え、吸気弁が吸気ばねにより、また排気弁が排気ばねによりそれぞれ閉じ方向にばね付勢される自然吸気式内燃機関において、吸気弁の閉弁時期の近傍のタイミングで前記排気弁を一時的に開く排気弁一時開き手段を備え、この排気弁一時開き手段は、排気カムと排気弁とを相互に連動させる排気ロッカアームと、その排気ロッカアームに対向してシリンダヘッドに設けられて、該排気ロッカアームを排気ばねの付勢力に抗して排気弁の開弁方向に駆動し得る電磁アクチュエータとで構成されることを第2の特徴とする。
また本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記スロットル弁の開度が所定値以下であることを検知して前記排気弁一時開き手段の作動時期を制御するスロットルセンサを備えることを第の特徴とする。
本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記スロットル弁の開度が所定値以下であることを検知するスロットルセンサ及び機関回転数が所定値以下であることを検知する回転数センサを備え、この両センサが検知信号を出力したとき前記排気弁一時開き手段を作動するようにしたことを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の何れかに加えて、前記排気弁一時開き手段を機関始動時にも作動するようにしたことを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴に加えて、前記排気通路の少なくとも一部を構成してシリンダヘッドに設けられる排気ポートに接続した排気管に、排気流量を制御する排気制御弁を介設したことを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴に加えて、1気筒あたり複数の排気弁の一部を、前記一時開き手段で一時的に開くことを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第の特徴に加えて、前記排気通路の少なくとも一部を構成してシリンダヘッドに設けられる排気ポートに接続した排気管の前記排気ポート寄りの部分に、触媒を設けたことを第8の特徴とする。
さらに本発明は、第8の特徴に加えて、前記触媒よりも下流側で前記排気管に、排気流量を制御する排気制御弁を介設したことを第9の特徴とする。
さらに本発明は、第8又は第9の特徴に加えて、前記排気管が、前記排気ポートと前記触媒との間で屈曲していることを第10の特徴とする。
なお請求項1,2記載の発明の吸気通路は、第1および第2実施例の吸気道20aに対応し、請求項1,2記載の発明の排気通路は、第1実施例の排気ポート17eに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、機関の部分負荷運転領域では、排気弁一時開き手段により排気弁が一時的に開かれることになり、シリンダ内と排気通路との内圧差により排気通路に残留する排ガスがシリンダ内に戻され、これによってシリンダ内の混合気を効果的に活性化することができると共に、シリンダの内圧を高めることができ、したがって混合気の燃焼を安定させるのみならず、機関出力の向上をもたらすことができ、延いては燃費を大幅に低減させることができる。しかも、排気弁一時開き手段の作動は、上記部分負荷運転領域以外では禁止されることになるから、混合気が排気弁から逃げ出したり、排ガスが吸気ポートに逆流するような不都合を回避することができる
また本発明の第2の特徴によれば、スロットル弁の低開度領域においてハイドロカーボンやNO X の排出量を低減して排気浄化性能を向上することができる。
また本発明の第の特徴によれば、機関の部分負荷運転領域をスロットルセンサにより的確に検知して排気弁一時開き手段の作動時期を適正にすることができる。
本発明の第の特徴によれば、スロットルセンサ及び回転数センサにより、機関の部分負荷運転領域を一層的確に検知して、排気弁一時開き手段の作動時期をより適正にすることができる。
本発明の第の特徴によれば、機関始動時には、排気弁一時開き手段の作動によりデコンプ効果を得て機関始動装置の負荷を軽減し、機関始動を軽快に行うことができ、しかも排気弁一時開き手段は、混合気の活性化と、始動時のデコンプ作用の二役を担うので、構成の簡素化を図り、機関性能の向上とコストの低減に寄与し得る。
本発明の第の特徴によれば、排気制御弁によって排気弁直後の排気通路の圧力を高めることでシリンダ内への戻り排気ガスを増加させ、それによって機関出力の向上および燃費の低減を図ることができる。
本発明の第の特徴によれば、排気通路からシリンダ内に戻される排ガスに旋回流を与えることができ、それによりシリンダ内で混合気および排ガスを効果的に混合し、機関出力の向上および燃費の低減を図ることができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、触媒によって引き圧力を高めてシリンダ内への戻り排ガスを増加し、戻り排ガスの温度が高められることとの相乗効果により、シリンダ内で混合気を活性化して機関出力の向上をもたらすとともに燃費を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1は本発明に係る自然吸気式内燃機関の縦断側面図、図2は同機関の吸気弁及び排気弁の開閉タイミング線図、図3は同機関における排気弁一時開き手段の作動領域制御マップ、図4は本発明機関機関と従来機関のスロットル弁開度制御による部分負荷運転領域におけるP−V比較線図、図5は本発明機関機関と従来機関の定地燃費比較線図である。
先ず図1において、符号Eは自然吸気式の4サイクル内燃機関である。この内燃機関Eは、シリンダ10aを有するシリンダブロック10と、このシリンダブロック10の下部に連設されるクランクケース11と、このクランクケース11に回転自在に支持されるクランク軸12と、このクランク軸12にコンロッド13を介して連接されてシリンダ10a内を摺動するピストン14と、シリンダブロック10の上端面に接合されるシリンダヘッド15とを備える。そのシリンダヘッド15には、シリンダ10aに連なる燃焼室16と、この燃焼室16に開口する吸気ポート17i及び排気ポート17eとが形成されると共に、これら吸気ポート17i及び排気ポート17eの、燃焼室16の開口部をそれぞれ開閉する吸気弁18i及び排気弁18eが取り付けられる。
シリンダヘッド15の一側にはスロットルボディ20が結合される。このスロットルボディ20の、吸気ポート17iに連なる吸気道20aには、それを開閉するバタフライ型のスロットル弁21が設けられ、このスロットル弁21の開度制御により内燃機関Eの吸気量が制御されるようになっている。
吸気弁18i及び排気弁18eは動弁装置25により開閉駆動される。この動弁装置25は、吸気弁18i及び排気弁18eをそれぞれ閉じ方向に付勢する吸気ばね26i及び排気ばね26eと、シリンダヘッド15に回転自在に支持されて2分の1の減速比をもってクランク軸12から回転駆動されるカム軸27と、シリンダヘッド15に揺動自在に軸支されてカム軸27上の吸気カム27i及び吸気弁18i間に橋渡される吸気ロッカアーム28iと、同じくシリンダヘッド15に揺動自在に軸支されてカム軸27上の排気カム27e及び排気弁18e間に橋渡される排気ロッカアーム28eとで構成される。
而して、吸気カム27i及び排気カム27eは、それぞれ不変のプロフィルを持ち、機関Eの全運転領域で一定のタイミングをもって、吸気ばね26i及び排気ばね26eと協働しながら吸気弁18i及び排気弁18eを開閉駆動することができる。その際の吸気カム27iによる吸気弁18iの開閉タイミングと、排気カム27eによる排気弁18eの開閉タイミングとを図2に示す。
以上は、従来一般の自然吸気式内燃機関の構成である。
更に図1において、本発明では、シリンダヘッド15に排気弁18eを一定の条件で一時的に僅かに開く排気弁一時開き手段30が設けられる。この排気弁一時開き手段30は、排気ロッカアーム28eと、この排気ロッカアーム28eの、排気弁18e側端部背面に作動ピン31aを対向させてシリンダヘッド15に取り付けられる電磁アクチュエータ31とで構成され、排気カム27eが排気弁18eに対する閉じ位置にあるとき、電磁アクチュエータ31が作動すると、排気ロッカアーム28eを介して排気弁18eを排気ばね26eの付勢力に抗して開くようになっている。このとき、排気ロッカアーム28eは、排気カム27eのベース円の面から離れることで、排気カム27eの干渉を受けないようになっている。
電磁アクチュエータ31の作動は電子制御ユニット32により制御される。この電子制御ユニット32には、前記スロットル弁21の開度を検知するスロットルセンサ33の出力信号と、クランク軸12又はカム軸27の回転数を機関回転数として検知する回転数センサ34の出力信号と、カム軸27の回転位置から圧縮行程の所定の中間区間α(図2参照)を検知するクランク位置センサ35の出力信号と、機関始動装置の作動状態を検知する始動センサ36の出力信号とが入力される。
また電子制御ユニット32は、図3のような、排気弁一時開き手段30の作動領域Aを示す制御マップを内蔵していて、入力されるスロットルセンサ33及び回転数センサ34の出力信号から排気弁一時開き手段30の作動領域Aと判定したとき、クランク位置センサ35の出力信号に従って電磁アクチュエータ31を作動するようになっている。排気弁一時開き手段30の作動領域Aは、スロットル弁21の開度が所定値θ1 以下で、且つ機関回転数が所定値N1 以下の範囲に設定される。
さらに電子制御ユニット32は、始動センサ36の出力信号を受けたときも、クランク位置センサ35の出力信号に従って電磁アクチュエータ31を作動するようになっている。
次に、本発明の第1実施例の作用について説明する。
内燃機関Eの始動時には、電子制御ユニット32は、入力される始動センサ36及びクランク位置センサ35の出力信号に従って電磁アクチュエータ31を作動するので、圧縮行程の所定の中間区間αで排気ロッカアーム28eを介して排気弁18eを僅かに開くことになる。ところで、始動時のように、機関Eの極低回転時には、シリンダ10aにおける混合気の充填効率が比較的高いので、圧縮行程では早期にシリンダ10aの内圧が高まる。そこで前記のように、圧縮行程の所定の中間区間αで排気排気弁18eを僅かに開けば、シリンダ10aの内圧の上昇を適度に抑えるデコンプ効果を得て、始動装置の負荷の低減を図り、機関始動を軽快に行うことができる。
始動後、機関Eの全運転領域において、従来通り、吸気弁18iは、吸気カム27iと吸気ばね26iの協働により一定のタイミングで開閉され、また排気弁18eは、排気カム27eと排気ばね26eの協働により一定のタイミングで開閉される。
その他、電子制御ユニット32が排気弁一時開き手段30の作動領域Aと判定して、クランク位置センサ35の出力信号に従い電磁アクチュエータ31を作動するとき、排気弁18eは、圧縮行程の所定の中間区間αで排気ロッカアーム28eを介して僅かに開かれる。
このように、排気弁一時開き手段30の作動領域A即ち機関の部分負荷領域で且つ圧縮行程の所定の中間区間αで排気弁18eが開かれるときは、シリンダ10aの内圧が、排気弁18e直後の排気ポート17eの内圧より低くなっているので、排気弁18eの開いている間、その差圧により排気ポート17eに残留する排ガスがシリンダ10a内に戻される。その結果、シリンダ10a内の混合気が上記排ガスにより効果的に活性化されると共に、図4のP−V比較線図に示すようにシリンダ10aの内圧が、従来機関よりも上昇するので、混合気の燃焼を安定させるのみならず、機関出力の向上をもたらすことができ、延いては図5に示すように燃費を大幅に低減させることができる。
しかも、排気弁一時開き手段30の作動領域A及び始動時以外の運転領域では、電磁アクチュエータ31は作動を禁止されることになるから、混合気が排気弁18eから逃げ出したり、排ガスが吸気ポート17iに逆流するような不都合を回避することができる。
また吸気弁18i及び排気弁18eを開閉駆動する動弁装置25は、吸気カム27i及び排気カム27eを有するカム軸27を備えた従来普通のものを使用するので、自然吸気式内燃機関Eを比較的安価に提供することができる。
さらに排気弁一時開き手段30は、上記のように混合気の活性化と、始動時のデコンプ作用の二役を担うので、構成の簡素化を図り、機関性能の向上とコストの低減に寄与し得る。
図6〜図10は本発明の第2実施例を示すものであり、図6は自然吸気式内燃機関の縦断側面図、図7は図6の7−7矢視図、図8は吸気弁及び排気弁の開閉タイミング線図、図9は排ガス中のハイドロカーボン量のスロットル開度に対する変化を示す図、図10は排ガス中のNOX のスロットル開度に対する変化を示す図である。
シリンダヘッド15には、シリンダ10aに連なる燃焼室16と、この燃焼室16に開口する吸気ポート17i及び排気ポート17eとが形成されると共に、吸気ポート17iに対応して複数たとえば一対の吸気弁38a,38bならびに排気ポート17eに対応して複数たとえば一対の排気弁39a,39bが吸気ポート17iおよび排気ポート17eの燃焼室16への開口部を開閉するようにしてそれぞれ取付けられる。
吸気弁38a,38b及び排気弁39a,39bは動弁装置25′により開閉駆動される。この動弁装置25′は、吸気弁38a,38b及び排気弁39a,39bをそれぞれ閉じ方向に付勢する吸気ばね26i…及び排気ばね26e…と、シリンダヘッド15に回転自在に支持されて2分の1の減速比をもってクランク軸12から回転駆動されるカム軸27′と、シリンダヘッド15に揺動自在に軸支されてカム軸27′上の吸気カム27i…及び吸気弁38a,38b間に橋渡される吸気ロッカアーム28i…と、同じくシリンダヘッド15に揺動自在に軸支されてカム軸27′上の排気カム27e…及び排気弁39a,39b間に橋渡される排気ロッカアーム28e…とで構成される。しかも前記両排気弁39a,39bのうち排気弁39aを一定の条件で一時的に僅かに開く排気弁一時開き手段30がシリンダヘッド15に設けられる。
また排気ポート17eに連なってシリンダヘッド15に接続される排気管40には、排気流量を制御する排気制御弁41が介設されており、この排気制御弁41の作動は制御ユニット32で制御される。また排気管40の前記排気ポート17e寄りの部分には、触媒43を内蔵した触媒コンバータ42が介設される。
而して制御ユニット32は、たとえば図8の曲線A、B、Cで示すように、吸気弁38a,38bの閉弁時期の近傍のタイミングで前記排気弁39aを一時的に開くように排気弁一時開き手段30を制御する。
この第2実施例によれば、排気制御弁41によって排気弁39a直後の排気通路の圧力を高めることでシリンダ10a内への戻り排気ガスを増加させることが可能であり、それにより機関出力の向上および燃費の低減を図ることができる。
また吸気弁38a,38bの閉弁時期の近傍のタイミングスロットル弁21の低開度領域において排気弁39aを一時的に開くので、ハイドロカーボンの排出量を低減するとともにNOX の発生を抑制して排気浄化性能を向上することができるものであり、たとえば図8の曲線Cで示すタイミングで排気弁39aを一時的に開いた場合には、図9の実線で示すように、排気弁39aを一時的に開かない場合(破線で示す)に比べて、スロットル弁21の低開度領域において排ガス中のハイドロカーボン量を効果的に低減することが可能となるとともに、図10で示すように、排気弁39aを一時的に開かない場合(破線で示す)に比べて、NOX の発生を抑制することができる。
また一対の排気弁39a,39bのうちの一方である排気弁39aを一時的に開くので、排気ポート17eからシリンダ10a内に戻される排ガスに旋回流を与えることができ、それによりシリンダ10a内で混合気および排ガスを効果的に混合し、機関出力の向上および燃費の低減を図ることができる。
さらに排気管40の排気ポート17eよりの部分に触媒43を介設することにより、触媒43によって引き圧力を高めてシリンダ10a内への戻り排ガスを増加し、戻り排ガスの温度が高められることとの相乗効果により、シリンダ10a内で混合気を活性化して機関出力の向上をもたらすとともに燃費を低減することが可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことができる。
第1実施例の自然吸気式内燃機関の縦断側面図。 同機関の吸気弁及び排気弁の開閉タイミング線図。 同機関における排気弁一時開き手段の作動領域制御マップ。 本発明機関機関と従来機関のスロットル弁開度制御による部分負荷運転領域におけるP−V比較線図。 本発明機関機関と従来機関の定地燃費比較線図。 第2実施例の自然吸気式内燃機関の縦断側面図。 図6の7−7矢視図。 吸気弁及び排気弁の開閉タイミング線図。 排ガス中のハイドロカーボン量のスロットル開度に対する変化を示す図。 排ガス中のNOX のスロットル開度に対する変化を示す図。
E・・・・・・自然吸気式内燃機関
15・・・・・シリンダヘッド
17i・・・・吸気ポート
17e・・・・排気ポート
18i,38a,38b・・・・吸気弁
18e,39a,39b・・・・排気弁
20a・・・・吸気通路(吸気道)
21・・・・・スロットル弁
26i・・・・吸気ばね
26e・・・・排気ばね
27i・・・・吸気カム
27e・・・・排気カム
28e・・・・排気ロッカアーム
30・・・・・排気弁一時開き手段
31・・・・・電磁アクチュエータ
33・・・・・スロットルセンサ
34・・・・・回転数センサ
40・・・・・排気管
41・・・・・排気制御弁
43・・・・・触媒

Claims (10)

  1. クランク軸(12)に連動回転して吸気弁(18i;38a,38b)を開閉駆動し得る吸気カム(27i)と、同じくクランク軸(12)に連動回転して排気弁(18e,39a)を開閉駆動し得る排気カム(27e)と、全運転領域で吸気弁(18i)の上流側の吸気通路(20a)で吸気量を制御すべく開閉されるスロットル弁(21)とを備え、吸気弁(18i;38a,38b)が吸気ばね(26i)により、また排気弁(18e,39a)が排気ばね(26e)によりそれぞれ閉じ方向にばね付勢される自然吸気式内燃機関において、
    吸気弁(18i)が閉じた後の圧縮行程中、シリンダ(10a)内圧が排気弁(18e,39a)直後の排気通路(17e)の内圧より低いとき排気弁(18e,39a)を一時的に開く排気弁一時開き手段(30)を備え
    この排気弁一時開き手段(30)は、排気カム(27e)と排気弁(18e,39a)とを相互に連動させる排気ロッカアーム(28e)と、その排気ロッカアーム(28e)に対向してシリンダヘッド(15)に設けられて、該排気ロッカアーム(28e)を排気ばね(26e)の付勢力に抗して排気弁(18e,39a)の開弁方向に駆動し得る電磁アクチュエータ(31)とで構成されることを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  2. クランク軸(12)に連動回転して吸気弁(18i;38a,38b)を開閉駆動し得る吸気カム(27i)と、同じくクランク軸(12)に連動回転して排気弁(18e,39a)を開閉駆動し得る排気カム(27e)と、全運転領域で吸気弁(18i)の上流側の吸気通路(20a)で吸気量を制御すべく開閉されるスロットル弁(21)とを備え、吸気弁(18i;38a,38b)が吸気ばね(26i)により、また排気弁(18e,39a)が排気ばね(26e)によりそれぞれ閉じ方向にばね付勢される自然吸気式内燃機関において、
    吸気弁(18i;38a,38b)の閉弁時期の近傍のタイミングで前記排気弁(18e,39a)を一時的に開く排気弁一時開き手段(30)を備え
    この排気弁一時開き手段(30)は、排気カム(27e)と排気弁(18e,39a)とを相互に連動させる排気ロッカアーム(28e)と、その排気ロッカアーム(28e)に対向してシリンダヘッド(15)に設けられて、該排気ロッカアーム(28e)を排気ばね(26e)の付勢力に抗して排気弁(18e,39a)の開弁方向に駆動し得る電磁アクチュエータ(31)とで構成されることを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  3. 請求項1又は2記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記スロットル弁(21)の開度が所定値(θ1 )以下であることを検知して前記排気弁一時開き手段(30)の作動時期を制御するスロットルセンサ(33)を備えることを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  4. 請求項1又は2記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記スロットル弁(21)の開度が所定値(θ1 )以下であることを検知するスロットルセンサ(33)及び機関回転数が所定値(N1 )以下であることを検知する回転数センサ(34)を備え、この両センサ(33,34)が検知信号を出力したとき前記排気弁一時開き手段(30)を作動するようにしたことを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  5. 請求項1〜の何れかに記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記排気弁一時開き手段(30)を機関始動時にも作動するようにしたことを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  6. 請求項記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記排気通路(17e)の少なくとも一部を構成してシリンダヘッド(15)に設けられる排気ポート(17e)に接続した排気管(40)に、排気流量を制御する排気制御弁(41)を介設したことを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  7. 請求項記載の自然吸気式内燃機関において、
    1気筒あたり複数の排気弁(39a,39b)の一部を、前記一時開き手段(30)で一時的に開くことを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  8. 請求項記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記排気通路(17e)の少なくとも一部を構成してシリンダヘッド(15)に設けられる排気ポート(17e)に接続した排気管(40)の前記排気ポート(17e)寄りの部分に、触媒(43)を設けたことを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  9. 請求項8記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記触媒(43)よりも下流側で前記排気管(40)に、排気流量を制御する排気制御弁(41)を介設したことを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
  10. 請求項8又は9記載の自然吸気式内燃機関において、
    前記排気管(40)が、前記排気ポート(17e)と前記触媒(43)との間で屈曲していることを特徴とする、自然吸気式内燃機関。
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