JP2014015879A - 車両用エンジンのデコンプレッション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正且つ有効に作動し、構成の簡素化を図り得る車両用エンジンのデコンプレッション装置を提供する。
【解決手段】電子スロットル装置あるいは、排気制御装置20を備える。スロットルバルブ又は排気絞り弁21を開閉駆動する電動駆動装置23を有する。電動駆動装置23は、エンジン通常運転時におけるスロットルバルブ又は排気絞り弁21の駆動範囲を外れた作動域でデコンプレッション機構の駆動を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動二輪車等の車両用エンジンにおいて、エンジン始動時に一時的にシリンダを無圧縮状態にするデコンプレッション装置に関するものである。
この種の車両用エンジンにおいて1気筒あたりの排気量が大きいエンジンでは、始動性を容易にすべく一時的に圧縮を抜いて、即ちシリンダを無圧縮状態にするデコンプレッション(以下、単に「デコンプ」という)装置を備えている。このデコンプ装置の駆動方法として手動式のものと、自動式のものがある。
手動のデコンプ装置は作動が確実であり、一旦エンジンが始動してしまえばエンジン回転数が下がっても不必要に作動することはないが、手動操作が煩雑になる。一方、自動ものは特別な操作が不必要であり、簡便ではあるが、設計や設定によってはエンジン始動後であってもエンジン回転数が下がると、不必要にも拘わらずデコンプ装置が作動してしまう場合がある。
このためエンジン出力特性とは無関係にアイドリング回転数を高く設定する必要があり、あるいは低速回転時に走行できなくなったりする。このような場合に対処するため特許文献1あるいは特許文献2に記載されるように、アクセル開度に基づきエンジン始動である否かを判断させ、不必要時にはデコンプ装置の作動を規制するように制御している。
特許第3463789号公報 実開昭51−153334号公報
しかしながら、特許文献2に記載のものでは、エンジン回転とは無関係にデコンプ装置を作動させることが可能であることから、そのままでは車両走行中にデコンプ装置が作動する可能性がある。また、特許文献1に記載のものでは、VVT(可変バルブタイミング機構)の制御により吸気弁の作動タイミングを遅らせることでデコンプ効果を得るようにしている。このためバックファイアの防止等、制御が複雑且つ限定的にならざるを得ない等の問題がある。
本発明はかかる実情に鑑み、適正且つ有効に作動し、構成の簡素化を図り得る車両用エンジンのデコンプレッション装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用エンジンのデコンプレッション装置は、エンジンの始動時に吸気弁又は排気弁を開いてシリンダを無圧縮状態にするデコンプレッション機構を備えた車両用エンジンにおいて、前記車両用エンジンには、燃焼用空気の吸気量を調節する吸気装置のスロットルバルブを電気的に作動させる電子スロットル装置あるいは、排気管の通路断面積を変更して排気排圧を調節する排気絞り弁を有する排気制御装置を備えると共に、前記スロットルバルブ又は前記排気絞り弁を開閉駆動する電動駆動装置を有し、前記電動駆動装置は、エンジン通常運転時における前記スロットルバルブ又は前記排気絞り弁の駆動範囲を外れた作動域で前記デコンプレッション機構の駆動を行うことを特徴とする。
また、本発明の車両用エンジンのデコンプレッション装置において、前記電動駆動装置のデコンプレッション機構の駆動動作は、前記スロットルバルブ又は前記排気絞り弁における低速側作動範囲の外側領域で行われることを特徴とする。
また、本発明の車両用エンジンのデコンプレッション装置において、前記電動駆動装置のデコンプレッション機構の駆動動作は、エンジン通常運転時における前記排気絞り弁の高速側作動範囲の外側領域で行われることを特徴とする。
また、本発明の車両用エンジンのデコンプレッション装置において、前記排気絞り弁はバタフライ型の回動弁で構成され、エンジン通常運転時における前記排気絞り弁の高速側作動範囲を越えて作動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、排気制御装置等を有効利用することで、専用のデコンプ装置を別途独立に構成する必要がなく、これにより部品点数を実質的に減少させてエンジン構造を簡素化すると共に、コスト低減を図ることができる。また、装置の適正且つ有効な作動が保証される。
本発明の実施形態におけるエンジンまわりの構成例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンにおけるデコンプ装置の配置構成例を示す図である。 本発明のデコンプ装置に対する適用例としての排気制御装置の構成例を示す図である。 本発明のデコンプ装置の作用を説明するための図である。
以下、図面に基づき、本発明によるデコンプ装置における好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るデコンプ装置の適用例としてのエンジン100の構成例を示している。先ず、エンジン100の概略構成について説明する。この例ではエンジン100は例えば自動二輪車等の車両に搭載可能な比較的大排気量を有し、図示例のようなV型2気筒エンジンであってよく、♯1気筒と♯2気筒が前後にVバンクを形成するようにV字状に配置される。なお、エンジン100は本発明のデコンプ装置が適用される一例を示すもので、これに限定されるものではない。エンジン100において、図示しないクランクケースにクランクシャフト101(具体的にはクランクピンである)が回転可能に収容支持され、各気筒とも該クランクケースの上方に順次、シリンダ102、シリンダヘッド103及びシリンダヘッドカバー104が相互に一体的に結合する。
シリンダ102内にはその軸線方向に往復動可能にピストン105が収容され、ピストンピン106に結合するコンロッド107を介して、ピストン105とクランクシャフト101とが連結される。シリンダヘッド103の底部にはピストン105の上面との間で燃焼室108が形成され、燃焼室108にはインテークポート109とエキゾーストポート110が連通形成される。燃焼室108及びインテークポート109間は吸気バルブ111によって開閉され、また、燃焼室108及びエキゾーストポート110間は排気バルブ112によって開閉される。
シリンダヘッド103及びシリンダヘッドカバー104によって形成される内部空間には、吸気バルブ111及び排気バルブ112を駆動制御する動弁装置が収容される。シリンダヘッド103において略シリンダ軸線上であって、吸気バルブ111のバルブステム111a及び排気バルブ112のバルブステム112aに挟まれるようにカムシャフト113が回転自在に支持される。なお、カムシャフト113は図1の紙面直交方向に延設される。カムシャフト113には吸気カム114及び排気カム115が取り付けられ、これらのカム114,115と吸気バルブ111のバルブステム111a及び排気バルブ112のバルブステム112aとの間にそれぞれロッカーアーム116,117が架け渡される。これらのロッカーアーム116,117はロッカーアームシャフト118,119上に揺動可能に支持される。
ロッカーアームシャフト118,119はそれぞれの端部でラッシュアジャスタ120を介して、バルブステム111a及びバルブステム112aの頂部に当接する。吸気バルブ111のバルブステム111a及び排気バルブ112のバルブステム112aの周囲にはそれぞれバルブスプリング121が装着され、これらのバルブスプリング121の弾力によってバルブステム111aあるいはバルブステム112aは常時上方(バルブ閉じ方向)へ付勢される。クランクシャフト101を駆動源として回転するカムシャフト113の回転により、ロッカーアーム116,117を介して、バルブスプリング121の弾力に抗してバルブステム111a及びバルブステム112aが下方へ付勢され、これにより吸気バルブ111及び排気バルブ112が所定タイミングで開くようになっている。
エンジン100は、図2に示したようにシリンダヘッドカバー104の側面にその一部が配置構成されたデコンプ装置10を備える。このデコンプ装置10はエンジン始動時、この例では排気バルブ112を強制的に開いてシリンダ102内の圧縮圧力を低下させてクランキングを弱めてエンジン始動性を高めるものである。デコンプ装置10において、その駆動源により回転可能にシリンダヘッドカバー104に支持されたデコンプシャフト11を有し、このデコンプシャフト11を排気側のロッカーアーム117の至近位置まで延出させると共に、該デコンプシャフト11の先端部に図1に略記したようにデコンプカム12が付設されている。このデコンプカム12はエンジン始動時に、デコンプ装置10の作動によりロッカーアーム117に係合し、該ロッカーアーム117を介して排気バルブ112を開かせるように作用する。
この例では♯1気筒のデコンプ装置10にその駆動源から配索されたワイヤ13が接続され、デコンプシャフト11を回転駆動するようになっている。デコンプ装置10の駆動源の具体的構成については後述するが、デコンプシャフト11にはアーム14が一体結合し、このアーム14にワイヤ13が接続される。また、デコンプシャフト11にはリンクレバー15が回転一体に取り付けられる。♯2気筒のデコンプ装置10のデコンプシャフト11にはアーム14が一体結合し、♯1気筒のリンクレバー15と♯2気筒のデコンプ装置10のアーム14とがリンクワイヤ16を介して接続される。これにより♯1気筒及び♯2気筒のそれぞれデコンプ装置10を連動駆動するようにしている。ワイヤ13が引かれると、そのタイミングで♯1気筒及び♯2気筒のデコンプ装置10が作動する。
ここで、本発明のデコンプ装置10において、装置駆動用のワイヤ13を引くための駆動源としてエンジン100の排気系に設けた排気制御装置を用いることができる。この種の排気制御装置では、排気排圧を調節する排気絞り弁を有し、エンジン排気系における排気脈動を制御すべく排気通路の断面積を変化させる。排気脈動はエンジン回転数によって条件が変化するため、エンジン回転数との関係で排気通路の断面積を大小制御するようになっている。
この実施形態に係るエンジン100の排気系に排気制御装置を適用した場合の例を説明する。図3において、エンジン100の♯1気筒及び♯2気筒のそれぞれエキゾーストポート110(図1)にエキゾーストパイプ122が接続されるものとする。これらのエキゾーストパイプ122は合流部123で合流し、単一の集合管124に集合する。集合管124は接続パイプ125を介してマフラ126に接続される。後述するように集合管124には、本発明の排気制御装置20に係る排気絞り弁としての排気制御バルブ21が装着される。
このようにエキゾーストパイプ122から合流部123を経て、集合管124から接続パイプ1125を介してマフラ126に至る排気系が構成される。そして、この排気系の排気制御を行うべく排気制御装置20を備える。
排気制御装置20は、その適用部位である集合管124に装着された排気制御バルブ21を開閉制御するためのアクチュエータユニット22を備える。この例ではアクチュエータユニット22は、エンジン100を搭載する自動二輪車のメインフレーム200を利用して、その適所に搭載支持される。アクチュエータユニット22は駆動部23を有し、この駆動部23と制御対象である排気制御バルブ21とがワイヤ24を介して接続される。これにより駆動部23によって排気制御バルブ21を駆動することができる。
更に、排気制御装置20について具体的に説明する。アクチュエータユニット22において、駆動部23は排気制御バルブ21を開閉駆動する電動駆動装置、即ち駆動源であるサーボモータを有し、図4(a)等に示すように該サーボモータの出力軸25に回転一体に駆動側のプーリ26が取り付けられる。一方、排気制御バルブ21は集合管124内でその直径方向に装着された回転支軸27に支持される。排気制御バルブ21は本例のように所謂、バタフライ型の回動弁である。回転支軸27の一端部は集合管124の外部に延出し、その一端部に回転一体に従動側のプーリ28が取り付けられる。プーリ26及びプーリ28間はそれらに巻回されたワイヤ24により相互に接続される。この場合、ワイヤ24は開き側のワイヤ24A及び閉じ側のワイヤ24Bの2本1組で構成される。排気制御バルブ21は集合管124内の排気通路の断面積を変化させるべく回転支軸27のまわりを往復回動して排気通路を開閉するため、一対のワイヤ24A及びワイヤ24Bを用いる。
上述した駆動部23のサーボモータは、車載のECU(エンジンコントロールユニット)201(図3参照)に接続され、エンジン回転数等に応じて駆動制御される。サーボモータの回転量に応じて排気制御バルブ21は、図4(a)に示す全閉状態(開度0%)と図4(b)に示す全開状態(開度100%)をとり得るが、排気制御装置20として作動する際にはエンジン回転数の低速域では最低開度として例えば50%以下に設定される。また、エンジン回転数の上昇に伴って次第にその開度を増し、エンジン回転数の高速域に入ると所定の回転数で全開の開度100%となる。つまり排気制御装置20として機能する場合、通常運転時の排気制御バルブ21の作動範囲は全開状態を超えないように設定・制御される。
排気制御装置20において、集合管124に装着された排気制御バルブ21が、エンジン低速域乃至中速域にかけて排気通路を開閉制御する。これにより排気脈動を有効に制御しつつ、エンジン低回転時の排気抵抗を低減することができる。また、エンジン高回転時には実質的に排気制御バルブ21が全開となり、これにより排気圧力の低減を図ると共に、排気脈動の高回転域への適合化がされて出力が向上する。
駆動部23のサーボモータの出力軸25、従ってプーリ26も、排気制御バルブ21が通常運転時の作動範囲を超えるように作動可能である。本発明のデコンプ装置10はこのように排気制御バルブ21を過回転位置とさせる作動域にあるサーボモータと連動する。図4(a)等に示すように駆動側のプーリ26には、その径方向に外周部から延出する突起29が一体的に付設されている。なお、突起29は、サーボモータの出力軸25に回転一体に固着するものであってもよい。また、この例ではサーボモータの出力軸25を支点軸として、そのまわりに回転自在なフリーアーム30が設けられている。このフリーアーム30には突起29の回動軌道上に位置する係合片もしくは係合部31が配設されている。突起29が係合部31に当接するまではフリーアーム30は、プーリ26の動きから独立している。
デコンプ装置10のデコンプカム12はエンジン始動時には、ロッカーアーム117に係合するようになっている。それ以外の通常運転時にはデコンプシャフト11に装着されたリターンスプリングの弾力により、デコンプ装置10が作動しないように図4(a)のように原点復帰しているものとする。また、そのようなデコンプシャフト11と結合するアーム14とフリーアーム30との間にはワイヤ13が張架されている。その場合、ワイヤ13に弛み等が生じない状態となるように、例えばフリーアーム30に対する位置決めストッパ(図示せず)等を設け、図4(a)の状態に保持することができる。一方、突起29とフリーアーム30とは排気制御バルブ21の全閉時(図4(a))、プーリ26の円周方向に所定角度だけ隔たるように相互に隔置される。
次にデコンプ装置10の作用について説明する。先ず、ECU201はイグニッションがONし、且つエンジン100が回転していない、即ち未だ始動していないことを認識してエンジン始動モードであると判断する。なお、エンジン100の回転の有無はクランクシャフトあるいは動弁カムの回転検出信号等に基づいて検知することができる。次にECU201は駆動部23のサーボモータの出力軸25を作動させ、プーリ26を図4(a)の状態から図4(b)のように時計方向に回転させる。プーリ26の回転に伴い、排気制御バルブ21が図4(b)に示す略全開状態となった時点で突起29が係合部31に当接し始める。なお、この時点ではデコンプ装置10は実質的に作動してない。
図4(c)ように、プーリ26が図4(b)の状態から更に時計方向に回転すると、係合部31に当接する突起29がフリーアーム30を付勢し、これによりフリーアーム30がワイヤ13を引くことでアーム14が回動してデコンプ装置10が作動開始する。即ち♯1気筒及び♯2気筒ともデコンプシャフト11が回転することで、デコンプカム12がロッカーアーム117に係合し、それぞれ排気バルブ112を開かせる、即ちデコンプ装置10が作動する。このようにデコンプ装置10を作動させた状態でエンジン100の始動用のセルモータを起動させ、エンジン100が所定の回転数に達したらデコンプ状態を解除、即ちデコンプ装置10を停止させる。
なお、デコンプ装置10の停止に当たっては、ECU201はエンジン100の始動を確認後、駆動部23のサーボモータの出力軸25を上記とは逆方向に作動させ、プーリ26を図4(c)等において反時計方向に回転させる。これにより突起29が係合部31から離脱し、フリーアーム30が回転自在となり、前述のリターンスプリングの弾力によってアーム14等が原点復帰する。
このようにデコンプ装置10のデコンプ作用でエンジン100を容易且つ的確に始動することができる。エンジン100の始動後は、通常運転時のプログラムに従って排気制御装置20が適正に作動し、即ち排気制御バルブ21がエンジン回転数等の条件に応じて集合管124内の排気通路を適正開度に開閉制御する。
以上説明したように本発明によれば、先ず排気制御装置20のサーボモータは、エンジン100の通常運転時における排気制御バルブ21の駆動範囲を外れた作動域でデコンプ装置10の駆動を行うようにしている。
このように排気制御装置20を利用することで、専用のデコンプ装置を別途独立に構成する必要がなくなる。これにより部品点数を実質的に減少させてエンジン構造を簡素化すると共に、コスト低減を図ることができる。この場合、遠心式のデコンプ装置のようにエンジン回転数によってその作動制御を行うものではないため、アイドリング回転数が不安定になってもデコンプ装置が作動してエンジンをストールさせる等の心配がない。
また、サーボモータによるデコンプ装置10の駆動動作は、排気制御バルブ21における低速側作動範囲の外側領域で行われる。
デコンプ装置10の作動が解除されて、その後エンジン100が始動した際、排気制御バルブ21の開度が略アイドリング状態にあるため、エンジン100が不用意に吹き上がることがなく、安全性を保証することができる。
また、サーボモータによるデコンプ装置10の駆動動作は、エンジン通常運転時における排気制御バルブ21の高速側作動範囲の外側領域で行われる。
排気制御バルブ21は、例えば電子スロットル装置等の場合よりもアイドリング回転数付近でのエンジン回転速度への影響が少ない。従って、デコンプ装置10の作動解除時に排気制御バルブ21が高速側の開度であってもエンジン100が不用意に吹き上がることがなく、安全性を保証することができる。
また、排気制御バルブ21は、バタフライ型の回動弁で構成され、エンジン通常運転時における排気制御バルブ12の高速側作動範囲を越えて作動可能に構成されている。
サーボモータと排気制御バルブ21との間に機械的遊びを設ける必要がないので、構造の簡素化を図ることでコスト低減に寄与する。
以上、本発明のデコンプ装置10を排気制御装置10との適用関係で説明した。この場合に限らず、本発明のデコンプ装置10は、駆動用のワイヤ13を引くための駆動源として、燃焼用空気の吸気量を調節する吸気装置のスロットルバルブを電気的に作動させる電子スロットル装置を用いることもできる。
この電子スロットル装置ではアクセルグリップのアクセル開度を開度センサにより検出し、その検出信号に基づきアクセル開度に対応して作動するサーボモータを有する。このサーボモータは、スロットルボディ内に配置されたスロットルバルブをアクセルグリップ操作に合せて開閉駆動するようになっている。
かかるスロットルバルブを駆動するサーボモータを、図4に示したものと実質的に同様な構成で、ワイヤ13を介してデコンプ装置10と連結する。なお、電子スロットル装置の場合にあっては、好適にはスロットルバルブにおける低速側作動範囲の外側領域でデコンプ装置10を駆動行われる。電子スロットル装置の適用例においても、前述の実施形態と同様にデコンプ装置10を有効且つ適正に作動制御することができ、同様な効果が得られる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
本発明の排気制御装置は、単気筒あるいは3気筒以上の多気筒エンジンに対しても適用可能である。
係合部30の代わりに、フリーアーム30の適所部位が突起29の回動軌道上に位置するように該突起29又はフリーアーム30を例えばクランク状等に屈曲成形し、突起29がフリーアーム30に直接当接するようにしてもよい。
10 デコンプ装置、11 デコンプシャフト、12 デコンプカム、13 ワイヤ、14 アーム、15 リンクレバー、16 リンクワイヤ、20 排気制御装置、21 排気制御バルブ、22 アクチュエータユニット、23 駆動部、24 ワイヤ、25 出力軸、26,28 プーリ、27 回転支軸、29 突起、30 フリーアーム、31 係合部、100 エンジン。

Claims (4)

  1. エンジンの始動時に吸気弁又は排気弁を開いてシリンダを無圧縮状態にするデコンプレッション機構を備えた車両用エンジンにおいて、
    前記車両用エンジンには、燃焼用空気の吸気量を調節する吸気装置のスロットルバルブを電気的に作動させる電子スロットル装置あるいは、排気管の通路断面積を変更して排気排圧を調節する排気絞り弁を有する排気制御装置を備えると共に、前記スロットルバルブ又は前記排気絞り弁を開閉駆動する電動駆動装置を有し、
    前記電動駆動装置は、エンジン通常運転時における前記スロットルバルブ又は前記排気絞り弁の駆動範囲を外れた作動域で前記デコンプレッション機構の駆動を行うことを特徴とする車両用エンジンのデコンプレッション装置。
  2. 前記電動駆動装置のデコンプレッション機構の駆動動作は、前記スロットルバルブ又は前記排気絞り弁における低速側作動範囲の外側領域で行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのデコンプレッション装置。
  3. 前記電動駆動装置のデコンプレッション機構の駆動動作は、エンジン通常運転時における前記排気絞り弁の高速側作動範囲の外側領域で行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンのデコンプレッション装置。
  4. 前記排気絞り弁はバタフライ型の回動弁で構成され、エンジン通常運転時における前記排気絞り弁の高速側作動範囲を越えて作動可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用エンジンのデコンプレッション装置。
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