JP4554602B2 - スケール付着防止剤 - Google Patents

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Description

本発明は、スケール付着防止剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、ビニル系単量体を重合する際にスケールの発生を防止するために、予め重合反応器の内部に塗布するスケール付着防止剤に関する。
塩化ビニルなどのビニル系単量体を水性媒体中において単独で重合し、または他の共重合可能な単量体と共重合してビニル系重合体を製造する際に、重合反応器の内部や攪拌翼などにスケールが付着し、この付着したスケールが生産性の低下および得られる重合体の品質低下を招くという問題がある。この問題を解決するために、重合反応器の内部に予め種々のスケール付着防止剤を塗布することが提案されており、スケール付着防止剤として、例えば、フェノール性化合物と芳香族アルデヒドとの反応物(特許文献1)、多価フェノール類の自己縮合物生成物(特許文献2)などが知られている。
スケール付着防止剤を重合反応器の内部に塗布するのに要する時間を短縮するなどの目的で、スケール付着防止剤を塗布するのに水蒸気気流を用いる方法が提案されている(特許文献3)。この方法によって、密閉重合系において反応器を開かずに反応器表面に被覆を施すことができるとされている。この方法に用いられるスケール付着防止剤は水性媒体に可溶である必要があり、例えば、アルカリ水溶液に可溶なスケール付着防止剤として、分子内にシリル基を含有する変性ポリビニルアルコール(特許文献4)、有効1−ナフトールとホルムアルデヒドとの縮合により形成され得る沈着抑制活性を有する生成物(特許文献5)などが知られている。
しかしながら、従来知られているスケール付着防止剤は、スケールの付着防止効果が必ずしも十分ではなく、より効果の大きいスケール付着防止剤の開発が望まれているのが現状である。
この発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開昭62−201832号公報 特開昭54−7487号公報 特開昭55−36288号公報 特開昭59−184208号公報 特開昭57−164107号公報
本発明の目的は、ビニル系単量体を単独でまたは他の共重合成分と(共)重合してビニル系重合体を製造する際に、予め重合反応器の内部に塗布することにより、優れたスケール付着防止効果を発揮するスケール付着防止剤を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定の官能基を有するビニルアルコール系重合体およびフェノール性水酸基含有化合物を含有するアルカリ性水溶液が、スケール付着防止剤として優れた効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の一般式(1)で示されるシリル基の含有量が0.1〜10モル%であるシリル基含有ビニルアルコール系重合体(A)およびフェノール性水酸基含有化合物(B)を含有し、かつpHが9以上であるアルカリ性水溶液からなる、ビニル系単量体を重合する際のスケール付着防止剤である。
Figure 0004554602
(ここで、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭素数8以下の炭化水素基を表し、Rは酸素を含有する置換基を有していてもよい炭素数1〜40のアルコキシル基またはアシロキシル基を表し、nは0〜2の整数を表わし、mは0〜3の整数を表し、ただしnとmの合計は3以下であり、Xは水素原子または1価の金属原子を表す。)
このとき、フェノール性水酸基含有化合物(B)が、ナフタレン環に水酸基が結合した化合物、特にナフトールであることが好適である。また、フェノール性水酸基含有化合物(B)が、フェノール性水酸基を含有する化合物とアルデヒドとの縮合生成物であることも好適である。さらに、シリル基含有ビニルアルコール系重合体(A)とフェノール性水酸基含有化合物(B)の配合重量比(A/B)が1/99〜99/1であり、かつ固形分濃度が0.01〜20重量%であることも好適である。
本発明のスケール付着防止剤は、ビニル系単量体を水性媒体中において単独で重合し、または他の共重合成分と共重合してビニル系重合体を製造する際に、予め重合反応器の内部に塗布される。これにより、重合反応器の内壁に被膜が形成され、この被膜の作用により、重合反応器の内壁に付着するスケールを極めて少ない量に抑制することができる。また、本発明のスケール付着防止剤は、水性媒体に可溶であるため、水蒸気気流を用いて短時間で重合反応器の内部に塗布することも容易である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において用いられる、シリル基含有ビニルアルコール系重合体(A)(以下、シリル基含有PVA(A)と略記することがあり、未変性のビニルアルコール系重合体をPVAと略記することがある)の重合度について特に制限はないが、通常100〜8000であり、好ましくは150〜6000であり、より好ましくは200〜5000である。ここで、シリル基含有PVAの重合度はJIS K6726に準じて測定される。すなわち、シリル基含有PVA(A)をけん化し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度から求めることができる。シリル基含有PVA(A)の重合度が100より小さい場合、重合反応器の内壁に形成される被膜の強度が低下することがある。重合度が8000より大きい場合、アルカリ性水溶液の粘度が高くなり過ぎ、粘度安定性が低下することがある。
シリル基含有PVA(A)のけん化度についても特に制限はないが、通常80〜99.99モル%であり、好ましくは85〜99.95モル%であり、より好ましくは90〜99.9モル%である。ここで、シリル基含有PVA(A)のけん化度は、JIS K6726に準じて測定されたものである。シリル基含有PVA(A)のけん化度が80モル%より小さい場合、重合反応器の内壁に形成される被膜の耐水性が低下することがある。また、けん化度が99.99モル%を超えるシリル基含有PVA(A)は工業的に生産するのが困難である。
PVAはビニルエステル系重合体をけん化することによって製造することができ、その製造に用いることができるビニルエステル系単量体として、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル等を挙げることができる。特に好ましく用いることができるビニルエステル系単量体は、酢酸ビニルである。
ビニルエステル系単量体の重合方法としては、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法などの公知の重合方法が用いられ、通常はメタノール等のアルコールを溶媒とした溶液重合法が用いられる。重合温度について特に制限はないが、通常0〜150℃の範囲で任意に選択される。
ビニルエステル系重合体のけん化方法としては公知の種々の方法を用いることができ、通常はアルコール溶媒(少量の水分を含んでいてもよい)中においてナトリウムアルコラート、または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性物質を用いてけん化する方法が用いられる。
本発明において用いられるシリル基含有PVA(A)は、下記一般式(1)で示されるシリル基を0.1〜10モル%の量で含有する。シリル基の含有量は、好ましくは0.2〜8モル%であり、より好ましくは0.3〜6モル%であり、特に好ましくは0.5〜5モル%である。シリル基の含有量が0.1モル%より少ない場合は、スケール付着防止効果が低下し好ましくない。10モル%より多い場合は、アルカリ性水溶液の粘度が著しく高くなり、取り扱い性が低下するなどして好ましくない。
Figure 0004554602
(ここで、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭素数8以下の炭化水素基を表し、Rは酸素を含有する置換基を有していてもよい炭素数1〜40のアルコキシル基またはアシロキシル基を表し、nは0〜2の整数を表し、mは0〜3の整数を表し、ただしnとmの合計は3以下であり、Xは水素原子または1価の金属原子を表す。)
上記一般式(1)で示されるシリル基は、PVAの側鎖または末端と直接結合しているか、またはビニルエステル系重合体のけん化時に切断されない連結基を介して、PVAの側鎖または末端と結合している。
PVAにシリル基を導入する方法としては、ビニルエステル系単量体と、シリル基を含有するかまたはシリル基を生成し得る基を有するオレフィン性不飽和単量体とを共重合させ、得られる共重合体をけん化する方法が挙げられる。シリル基を表す前記の一般式(1)において、−OX基は共重合体をけん化する際に導入され、ここでXはナトリウム、カリウムなどの1価の金属原子を表す。
このようなオレフィン性不飽和単量体の具体例としては、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス−(β−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、アリルトリアセトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルジメチルアセトキシシラン、ビニルイソブチルジメトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルトリヘキシロキシシラン、ビニルメトキシジヘキシロキシシラン、ビニルジメトキシオクチロキシシラン、ビニルメトキシジオクチロキシシラン、ビニルトリオクチロキシシラン、ビニルメトキシジラウリロキシシラン、ビニルジメトキシラウリロキシシラン、ビニルメトキシジオレイロキシシラン、ビニルジメトキシオレイロキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリ(β−メトキシエトキシ)シラン、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルエチルトリメトキシシラン、N−(2−(メタ)アクリルアミド−エチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリアセトキシシラン、2−(メタ)アクリルアミド−エチルトリメトキシシラン、1−(メタ)アクリルアミド−メチルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルジメチルメトキシシラン、3−(N−メチル−(メタ)アクリルアミド)−プロピルトリメトキシシラン、3−((メタ)アクリルアミド−メトキシ)−3−ハイドロキシプロピルトリメトキシシラン、3−((メタ)アクリルアミド−メトキシ)−プロピルトリメトキシシラン、ジメチル−3−(メタ)アクリルアミド−プロピル−3−(トリメトキシシリル)−プロピルアンモニウムクロライド、ジメチル−2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピル−3−(トリメトキシシリル)−プロピルアンモニウムクロライドなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
PVAにシリル基を導入するその他の方法としては、ビニルエステル系単量体をアリルグリシジルエーテルやブタジエンモノオキシドなどのエポキシ基を含有する化合物の存在下に重合させ、得られるエポキシ基を含有するビニルエステル系共重合体に、分子内にメルカプト基とシリル基を有する化合物、例えばトリメトキシシリルメチルメルカプタンなどを反応させた後、けん化する方法が挙げられる。この他、分子内にメルカプト基とシリル基を有する化合物、例えばトリメトキシシリルメチルメルカプタンなどを連鎖移動剤として用いてビニルエステル系単量体を重合させ、得られるビニルエステル系重合体をけん化することによって、シリル基を末端に有するPVAを製造する方法も挙げられるが、これらの方法に限定されるものではない。
本発明において、本発明の趣旨を損なわない範囲であれば、ビニルエステル系単量体を重合させる際に、共重合可能な単量体を共重合させてもよい。このような単量体を例示すると、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテンなどのα−オレフィン類;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸などの不飽和酸類またはこれらの塩または炭素数1〜18のモノもしくはジアルキルエステル類;アクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸またはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンまたはその酸塩またはその4級塩などのアクリルアミド類;メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸またはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンまたはその酸塩またはその4級塩などのメタクリルアミド類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミドなどのN−ビニルアミド類;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル類;炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;ポリエチレングリコールアリルエーテル、メトキシポリエチレングリコールアリルエーテル、ポリプロピレングリコールアリルエーテル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールアリルエーテルなどのポリ(オキシアルキレン)基を有するアリルエーテル;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル、アリルアルコール、ジメチルアリルアルコール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの単量体の使用量は、得られるシリル基含有PVA(A)がpH9以上のアルカリ性水溶液に溶解しさえすれば特に制限はないが、通常、共重合に用いられる全ての単位体を基準にした割合で10モル%以下であるのが好ましい。
また、本発明において用いることができるシリル基含有PVA(A)は、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸、炭素数18以下のアルキルメルカプタンなどのチオール化合物の存在下でビニルエステル系単量体を重合させ、得られる末端にシリル基を有するビニルエステル系重合体をけん化することによっても製造することができる。
さらに、本発明において用いることができるシリル基含有PVA(A)は、PVAを酸触媒の存在下にホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒドなどのカルボニル基含有化合物を用いてアセタール化したアセタール化PVAに後変性によりシリル基を導入することにより、あるいはPVAとジケテンとの反応によって得られるアセトアセチル基を含有するPVAに後変性によりシリル基を導入することにより製造することもできる。
本発明のスケール付着防止剤は、塩化ビニルなどのビニル系単量体を水性媒体中において単独で重合し、または他の共重合成分と共重合してビニル系重合体を製造する際に用いることができる。
塩化ビニル系重合体の製造を目的とする塩化ビニルの重合は、通常、水性媒体中で攪拌下に過酸化物化合物やアゾ化合物などの重合開始剤を用いて40〜80℃の温度範囲で行われるが、通常のPVAをスケール付着防止剤として用いた場合には、重合反応器の内壁に形成された被膜が塩化ビニルの重合中に水性媒体に徐々に溶解してしまう。その点、本発明のスケール付着防止剤は、重合条件下における水性媒体への耐水性が向上しているため、重合反応器の内壁に形成された被膜が水性媒体に溶解することなく長い時間に亘って維持され、優れたスケール付着防止効果が発揮される。
本発明において、シリル基含有PVA(A)は単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
本発明において用いられるフェノール性水酸基含有化合物(B)は、芳香環に水酸基が直接結合した化合物である。ここで当該芳香環としては、ベンゼン環のみならず、ナフタレン環やアントラセン環などの縮合芳香環や、複素芳香環も含まれる。フェノール性水酸基含有化合物(B)としては、pHが9以上のアルカリ性水溶液に溶解するものが好ましく用いられる。その具体例としては、フェノール、クレゾール、ブチルフェノール、レゾルシン、カテコール、キシリレノール、ピロガロール、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン、アントロール、ヒドロキシビフェニル、クエルセチン、アリザリン、フェノール系酸化防止剤などを挙げることができる。また、これらの化合物の単独縮合物や、アルデヒドなどとの縮合物を用いることも好ましい。本発明において、好適に使用されるフェノール性水酸基含有化合物(B)はナフタレン環に水酸基が結合した化合物、特にナフトールである。ナフタレン環に水酸基が結合した化合物は、ベンゼン環に水酸基が結合した化合物に比べて、純水に対する溶解性が低い場合が多いことから、スケール防止剤として好適であると考えられる。本発明において、フェノール性水酸基含有化合物(B)は単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
本発明においては、シリル基含有PVA(A)とフェノール性水酸基含有化合物(B)とを水に溶解させて、pHが9以上のアルカリ性水溶液を調製し、これをスケール付着防止剤として使用する。水溶液のpHが9未満の場合には、シリル基含有PVA(A)はほとんど溶解しない。また、ナフトールをはじめ、大部分のフェノール性水酸基含有化合物(B)もほとんど溶解しない。従って、このような水溶液を重合反応器に均一に塗布することは不可能となり、スケールの発生を防止することができない。pHが9以上のアルカリ性水溶液とするには、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化アンモニウムなどの塩基性物質(C)を配合することが好ましい。例えば、塩基性物質(C)として水酸化ナトリウムを使用する場合には、前記一般式(1)中のXの大部分がナトリウム原子となるし、水酸化カリウムを使用する場合には、前記一般式(1)中のXの大部分がカリウム原子となる。当該アルカリ性水溶液には、水と任意の割合で混合する有機溶媒(例えば、メタノール、ジオキサンなど)が含まれていてもよい。有機溶媒を用いる場合、その使用量をアルカリ性水溶液の全体に対する体積で50%未満とすることが好ましい。
本発明のスケール付着防止剤において、シリル基含有PVA(A)とフェノール性水酸基含有化合物(B)との使用割合について特に制限はないが、重量比(A/B)が1/99〜99/1となる範囲が好ましく、より好ましくは1/9〜9/1となる範囲である。シリル基含有PVA(A)とフェノール性水酸基含有化合物(B)との重量比(A/B)が1/99よりも小さいと、重合反応器の内壁に良好な被膜が形成されないことがある。シリル基含有PVA(A)とフェノール性水酸基含有化合物(B)との重量比(A/B)が99/1よりも大きいと、十分なスケール付着防止効果が発現しないことがある。アルカリ性水溶液におけるシリル基含有PVA(A)およびフェノール性水酸基含有化合物(B)の濃度は特に限定されないが、他の成分も含めた合計の固形分濃度として0.01〜20重量%の範囲であるのが好適である。固形分濃度がこの範囲内にあることによってスケール付着防止剤を水蒸気気流を用いて噴霧して重合容器の内部に塗布するのが容易になる。固形分濃度は、より好適には0.1〜10重量%である。
本発明のスケール付着防止剤は、スケール付着防止効果を妨げない範囲で、必要に応じて、任意の添加剤を併用することができる。その添加剤の例として、例えば、ポリビニルアルコール、部分けん化ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウムなどの水溶性高分子化合物、ドデシル硫酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤、シリカゾル、アルミナゾルなどの水分散性固体、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酢酸カリウムなどの水溶性のアルカリ金属塩を挙げることができる。
本発明のスケール付着防止剤は、重合反応器の内部に塗布され、その後乾燥または水洗に付される。塗布後にすぐに水洗しても構わないが、一旦乾燥させてから水洗することが好ましい。このような操作によって、重合反応器の内部に迅速に且つ容易に被膜が形成される。スケール付着防止剤の塗布量は特に制限されないが、固形分換算で平方メートル当たり0.01〜10gであるのが好ましい。
本発明のスケール付着防止剤は、ビニル系単量体の中でも特に塩化ビニルを水性媒体中において単独でまたは他の共重合可能な単量体と共重合することによる塩化ビニル系重合体の製造に際し好ましく採用することができる。塩化ビニルの(共)重合は、懸濁重合法または乳化重合法により行うことができる。
塩化ビニルと共重合可能な単量体としては、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アリルメタクリレートなどが挙げられる。
塩化ビニルの(共)重合に使用される重合開始剤としては、イソプロピルパーオキシジカーボネート、ラウロイルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーキシピバレート、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物、過硫酸カリウムのような無機過酸化物、アゾビスイソブチリロニトリルのようなアゾ系化合物などの公知の化合物が挙げられる。また、過酸化物と還元剤を組み合わせるレドックス系の重合開始剤を使用することもできる。
懸濁重合法により塩化ビニルを(共)重合するに際し、分散安定剤を使用することができる。分散安定剤としては、部分ケン化ポリビニルアルコール、メチルセルロースなどを好適に使用することができる。
乳化重合法により塩化ビニルを(共)重合するに際しても、乳化安定剤を使用することができる。使用しうる乳化安定剤としては、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどの非イオン界面活性剤が挙げられる。
塩化ビニルを(共)重合するに際し、エチルメルカプタンなどのメルカプト系化合物、または四塩化炭素などの塩素化合物を連鎖移動剤に用いることにより、塩化ビニル系重合体の分子量を調節することもできる。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例において、スケール付着防止性は以下の方法により評価した。
(スケール付着防止性の評価)
内容積が50Lの重合反応器(内壁はステンレス製)を用い、塩化ビニルの重合を懸濁重合法および乳化重合法によりそれぞれ行った。塩基性物質(C)を含有する水溶液にシリル基含有PVA(A)および/またはフェノール性水酸基含有化合物(B)を溶解してアルカリ性水溶液を調製し、スケール付着防止剤とした。スケール付着防止剤をハケを用いて、重合反応器の内壁に塗り、乾燥後に十分水洗して、塩化ビニルの重合を行った。スケール付着防止剤の塗布量が固形分換算で平方メートル当たり0.2g程度になるように、アルカリ性水溶液中の固形分濃度を調節した。
(懸濁重合法による塩化ビニルの重合)
重合反応器内に、イオン交換水28kg、部分ケン化ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製「424H」)の4重量%水溶液485g、ラジカル開始剤(日本油脂株式会社製「KS−23」5.1gおよび日本油脂株式会社製「PS−N」6.1g)を仕込み、次いで塩化ビニル18.65kgを仕込んだ。3段のブルーマージン翼を用い、重合反応器内の溶液を700rpmで攪拌しながら、63.5℃で約4時間重合を行った。重合終了後に、塩化ビニル重合体および水性媒体を取り出し、重合反応器を軽く水洗した。
この操作を1バッチとし、塩化ビニルの重合を連続して行う場合は、引き続き次の仕込みを行ったうえで実施した。3バッチの操作が終了した後に、重合反応器の気液界面付近における内面(20cm×20cm)に付着しているスケールを黄銅製のへらで採取し、これを40℃で真空下に12時間乾燥させた時の重量を測定して、スケール付着量a(g/m)とした。
(乳化重合法による塩化ビニルの重合)
重合反応器内に、イオン交換水25kg、ラウリル硫酸ナトリウム75g、過硫酸カリウム4gを仕込み、次いで塩化ビニル12kgを仕込んだ。ファウドラー翼を用い、重合反応器内の溶液を300rpmで攪拌しながら、70℃で8時間重合を行った。重合終了後に、塩化ビニル重合体および水性媒体を取り出し、重合反応器を軽く水洗した。
この操作を1バッチとし、塩化ビニルの重合を連続して行う場合は、引き続き次の仕込みを行ったうえで実施した。3バッチの操作が終了した後に、重合反応器の気液界面付近における内面(20cm×20cm)に付着しているスケールを黄銅製のへらで採取し、これを40℃で真空下に12時間乾燥させた時の重量を測定して、スケール付着量b(g/m)とした。
合成例1 シリル基含有PVA(A1)の合成
攪拌機、温度センサー、滴下漏斗および還流冷却管を備え付けた、内容積が3Lのセパラブルフラスコに、酢酸ビニル2400g、メタノール600g、ビニルトリメトキシシラン29.0gを仕込み、攪拌下に系内を窒素置換した後、内温を60℃まで上げた。この系に2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.8gを添加し、重合反応を開始した。重合開始時点よりビニルトリメトキシシランを1重量%含有するメタノール110gを系内に添加しながら4時間重合反応を行い、その時点で重合反応を停止した。重合反応を停止した時点における系内の固形分濃度は20.1%であった。次いで、系内にメタノール蒸気を導入することで未反応の酢酸ビニル単量体を追い出し、ビニルエステル系重合体を40%含有するメタノール溶液を得た。
このビニルエステル系重合体を40%含有するメタノール溶液に対して、ビニルエステル系重合体の酢酸ビニル単位に対する水酸化ナトリウムのモル比が0.02、ビニルエステル系重合体の固形分濃度が20重量%となるように、メタノール、および水酸化ナトリウムを10重量%含有するメタノール溶液をこの順序で撹拌下に加え、40℃でけん化反応を開始した。
けん化反応の進行に伴ってゲル化物が生成した直後にこれを反応系から取り出して粉砕し、次いで、この粉砕物に対して、けん化反応の開始から1時間が経過した時点で酢酸メチルを添加することで中和し、メタノールで膨潤したPVAを得た。次いで、メタノールを用いて洗浄を行い、65℃で16時間乾燥してシリル基含有PVA(A1)を得た。得られたシリル基含有PVA(A1)におけるビニルトリメチルシラン単位の含有量は0.8モル%、けん化度は98.0モル%、重合度は2500であった。
合成例2 シリル基含有PVA(A2)の合成
酢酸ビニルおよびメタノールの仕込み量、シリル基を有する単量体の仕込み量、重合開始剤の種類およびその使用量、重合反応の条件、けん化反応の条件等を変化させた以外はPVA(A1)を合成した場合と同様の方法によりシリル基含有PVA(A2)を合成した。得られたシリル基含有PVA(A2)におけるビニルトリメチルシラン単位の含有量は2.0モル%、けん化度は98.5モル%、重合度は150であった。
合成例3 1−ナフトールとホルムアルデヒドの縮合物(B3)の合成
1−ナフトール(360g、2.5モル)と1規定の水酸化ナトリウム水溶液1.8L(水酸化ナトリウム1.8モル含有)を、還流凝縮器、温度計および攪拌機を装備したフラスコに入れ、攪拌しながら70℃に加熱した。ホルムアルデヒド(37重量%水溶液198mL、2.5モル)を1.5時間かけて滴下した。次いで、混合物を3時間にわたって攪拌し、この間に温度を60℃に低下させた。次いで、混合物を攪拌しながら、加熱沸騰させ(約98℃)、0.5時間還流した。冷却して、界面活性剤の20重量%水溶液20mLを攪拌しながら混合物に加え、1−ナフトールとホルムアルデヒドの縮合物(B3)を得た。
合成例4 2,3−ジヒドロキシナフタレンの2量体とホルムアルデヒドの縮合物(B4)の合成
還流コンデンサー付きの3Lのフラスコに、メタノール1350mLを仕込み、次いで2,3−ジヒドロキシナフタレン144g(0.9モル)を溶解させた。溶解後、65℃に昇温して還流しながら、塩化第2鉄6水和物243g(0.9モル)をメタノール450mLに溶解させたものを、30分間かけて滴下した。滴下終了後、還流状態のまま、5時間反応を続けた。次いで、反応液を希塩酸4.5L中に移し、12時間攪拌し、2,3−ジヒドロキシナフタレンの2量体を生成した。得られた反応液をろ過して溶媒を除去した後、残留物を2Lの純水で2時間水洗し、次いで、再びろ過して塩化第2鉄6水和物を除去した。得られた2,3−ジヒドロキシナフタレンの2量体を40℃の乾燥機内で乾燥した。
還流コンデンサー付の3Lフラスコに純水1Lを仕込み、次いで水酸化ナトリウム5g、2,3−ジヒドロキシナフタレン2量体50gを仕込んだ。次いで、70℃に昇温した後、37重量%ホルムアルデヒド水溶液12.75gを蒸留水237.3gに溶解させたものを、30分間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で5時間反応させ、その後、95℃に昇温し、さらに2時間反応を続け、数平均分子量が22,000の2,3−ジヒドロキシナフタレンの2量体とホルムアルデヒドの縮合物(B4)を得た。
合成例5 2−ナフトール、フェノチアジン、ピロガロール及びホルムアルデヒドの縮合物(B6)の合成
容量2リットルのSUS製オートクレーブにフェノチアジン46.1g(0.232モル)、2−ナフトール8.40g(0.0583モル)、ジオキサン620g、37重量%ホルムアルデヒド水溶液39.88g(0.492モル)、および5.0重量%硫酸1.28g(0.00065モル)を投入し、80℃ まで昇温し、同温度で1時間反応させた。その後65℃にして、ピロガロール21.85g(0.173モル)を3時間40分かけて投入し、さらに1時間20分同温度で反応させた。その後、降温して、2.0重量%の水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応生成物濃度が2.0重量%になるように調整した。得られた共縮合物の重量平均分子量(Mw)は1490であった。
実施例1
水酸化ナトリウムを100gの蒸留水に溶解し、0.3重量%の水酸化ナトリウム水溶液を調製した。これにさらにシリル基含有PVA(A)として合成例1で得たシリル基含有PVA(A1)(重合度2500、けん化度98.0モル%、シリル基含有量0.8モル%)0.10g及びフェノール性水酸基含有化合物(B)として1−ナフトール(B1)0.40gを溶解してアルカリ性水溶液を調製し、スケール付着防止剤とした。アルカリ性水溶液のpHは13であった。このスケール付着防止剤を重合反応器の内壁に塗布した後、塩化ビニルの重合を行い、スケール付着防止性の評価を行ったところ、スケール付着量は懸濁重合法の場合で0.05g/m、乳化重合法の場合で0.06g/mであった。
実施例2〜11
シリル基含有PVA(A)、フェノール性水酸基含有化合物(B)及び塩基性物質(C)の種類および量を表1に示すように変えた以外は実施例1と同様にしてスケール付着防止剤を調製し、実施例1と同様にしてスケール付着防止性の評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1および比較例3
シリル基含有PVA(A)を用いない以外は、実施例3及び実施例7と同様にしてスケール付着防止剤を調製し、実施例1と同様にしてスケール付着防止性の評価を行った。結果を表1に示す。
比較例2および比較例4
PVAをPVA(A3)(株式会社クラレ製「PVA−117」、無変性PVA)に変えた以外は実施例3および実施例7と同様にしてスケール付着防止剤を調製し、実施例1と同様にしてスケール付着防止性の評価を行った。結果を表1に示す。
比較例5
シリル基を有するPVAを単独で用いた場合の結果を表1に示す。
比較例6
スケール付着防止剤を全く用いない場合の結果を表1に示す。
Figure 0004554602
上記の表1の結果から、本発明のスケール付着防止剤(実施例1〜11)は、特定の構造を有するシリル基含有PVA(A)を含んでいるため、フェノール性水酸基含有化合物(B)を単独で用いたスケール付着防止剤(比較例1、比較例3)、およびフェノール性水酸基含有化合物(B)と無変性PVAを併用したスケール付着防止剤(比較例2、比較例4)と比較して、重合反応器の内壁に形成される被膜の耐水性を大幅に向上させ、スケール付着防止性に優れていることがわかる。また、本発明のスケール付着防止剤(実施例1〜11)は、シリル基含有PVA(A)を単独で用いたスケール付着防止剤(比較例5)と比較しても、スケール付着防止性の点で格段に優れている。このような優れた効果が本発明のスケール付着防止剤によってもたらされる理由は、シリル基含有PVA(A)を用いることにより、親水性でかつ耐水性に優れた被膜が形成される効果と、フェノール性水酸基含有化合物(B)を用いることによる重合禁止効果という、異なる効果が相乗的に作用しているためであると考えられる。

Claims (5)

  1. 下記の一般式(1)で示されるシリル基の含有量が0.1〜10モル%であるシリル基含有ビニルアルコール系重合体(A)およびフェノール性水酸基含有化合物(B)を含有し、かつpHが9以上であるアルカリ性水溶液からなる、ビニル系単量体を重合する際のスケール付着防止剤。
    Figure 0004554602
    (ここで、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭素数8以下の炭化水素基を表し、Rは酸素を含有する置換基を有していてもよい炭素数1〜40のアルコキシル基またはアシロキシル基を表し、nは0〜2の整数を表わし、mは0〜3の整数を表し、ただしnとmの合計は3以下であり、Xは水素原子または1価の金属原子を表す。)
  2. フェノール性水酸基含有化合物(B)が、ナフタレン環に水酸基が結合した化合物である請求項1記載のスケール付着防止剤。
  3. フェノール性水酸基含有化合物(B)が、ナフトールである請求項2記載のスケール付着防止剤。
  4. フェノール性水酸基含有化合物(B)が、フェノール性水酸基を含有する化合物とアルデヒドとの縮合生成物である請求項1又は2記載のスケール付着防止剤。
  5. シリル基含有ビニルアルコール系重合体(A)とフェノール性水酸基含有化合物(B)の配合重量比(A/B)が1/99〜99/1であり、かつ固形分濃度が0.01〜20重量%である請求項1〜4のいずれか記載のスケール付着防止剤。
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