JP4552946B2 - 半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下DRAM)に使用できるような、半導体基板の上方にシリンダ状に積層されたキャパシタ、いわゆるスタック型キャパシタを有する半導体記憶装置とその製造方法に関する。
半導体素子の微細化が進むにつれて、DRAM(Dynamic Random Access Memory)で使用されているメモリセルも縮小化されて、キャパシタ容量を十分に確保する事が困難になってきている。しかし、DRAMの安定動作および信頼性確保のためには、一定以上のキャパシタ容量が必要である。そこで、キャパシタ容量を決める要因の一つである表面積を確保する為に、基板の上方に形成するスタック型キャパシタ、基板を深く掘り込むトレンチ型キャパシタなど、3次元構造により容量を増やす努力が行われている。これまでは、キャパシタ容量を稼ぐ方法として、下部電極のシリコン膜表面にHSG−Si(Hemi Shericall Grain Silicon)を多数形成する方法を積極的に使用していたが、下部電極の空乏化による容量損失を回避するために、下部電極にTiN等の金属系材料を用いた、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造のキャパシタが登場している。(特許文献1参照)
MIM構造のキャパシタを備えた、この種、従来構造の半導体記憶装置の製造方法の一例を図6〜図8を用いて説明する。
図6に示すように、まず半導体基板101上に、素子分離領域102を形成し、この素子分離領域102によって区画されたトランジスタ形成領域に、ウェル形成およびチャネルドープ工程を行う(図示せず)。さらに、このトランジスタ形成領域に、ゲート絶縁膜103、シリコン膜104とW等の金属膜105からなるゲート電極106、n型拡散層からなるソース107及びドレイン108を有するトランジスタを形成する。
次に、半導体基板101全面に、BPSG膜(Boro Phospho Silicate Glass)とTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)−NSG(Non-doped Silicate Glass)膜の積層膜からなる第1の層間絶縁膜109を形成し、この第1の層間絶縁膜109を貫通して半導体基板101のn型拡散層からなるソース107、ドレイン108に達するセルコンタクト孔110を開口して形成する。
次に、リン等の不純物を含有する多結晶シリコン膜を、セルコンタクト孔110に充填するとともに第1の層間絶縁膜109上に堆積させる。そして、ドライエッチング技術によるエッチバックと化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing 以下、CMPと言う)技術により、第1の層間絶縁膜109上の不純物含有多結晶シリコン膜を除去することにより、セルコンタクトプラグ111を形成する。
次に、セルコンタクトプラグ111を形成した半導体基板101全面に、シリコン酸化膜からなる第2の層間絶縁膜112を形成する。
そして、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて、第2の層間絶縁膜112および第1の層間絶縁膜109を貫通してゲート電極106に達するゲートコンタクト孔(図示せず)を形成する。このゲートコンタクト孔は、ゲート電極に電位を与えるためのゲートコンタクトプラグが形成されるものである。
また、第2の層間絶縁膜112を貫通して、セルコンタクトプラグ111の上端部に達するビットコンタクト孔113を形成する。
なお、このゲートコンタクト形成工程およびビットコンタクト形成工程では、図示しない周辺回路領域において、第2の層間絶縁膜112および第1の層間絶縁膜109を貫通して周辺回路用トランジスタのゲート電極に達するゲートコンタクト孔、および、これら膜109、112を貫通して周辺回路領域用トランジスタの拡散層(ソース電極及びドレイン電極)に達するビットコンタクト孔を同時に形成する。
そして、ビットコンタクト孔113およびゲートコンタクト孔に、導電性物質で埋め込むことによりビットコンタクトプラグ114およびゲートコンタクトプラグ(図示せず)を形成した後、ビットコンタクトプラグ114と電気的に接続されたビット線115を形成する。
次に、第2の層間絶縁膜112、ビットコンタクトプラグ114およびビット線115の上に、プラズマCVD技術により、シリコン酸化膜からなる第3の層間絶縁膜116を形成した後、CMP技術により平坦化する。そして、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術により、第3の層間絶縁膜116および第2の層間絶縁膜112を貫通してセルコンタクトプラグ111に達する容量コンタクト孔117を形成する。この容量コンタクト孔117は、セルコンタクトプラグ111と後述のキャパシタ用深穴シリンダ118を接続する容量コンタクトプラグ119が形成されるものである。
そして、この容量コンタクト孔117に、セルコンタクトプラグ111の場合と同様にして不純物含有多結晶シリコンを埋め込み、容量コンタクトプラグ119を形成する。
次に、図7に示すように、第3の層間絶縁膜116および容量コンタクトプラグ119の上に、エッチングストッパ窒化膜120、シリンダのコアとなるシリコン酸化膜121を順次形成し、第4の層間絶縁膜122を形成する。そして、フォトリソグラフィ技術と異方性エッチングを用いて、第4の層間絶縁膜122を貫通して容量コンタクトプラグ119に達するキャパシタ用深穴シリンダ118を形成する。
次に、図8に示すように、容量コンタクトプラグ119との界面での抵抗を抑えるためのウェット前処理を行った後、キャパシタ用深穴シリンダ118内およびシリンダ118の隔壁部の上面に、CVD法により、MIMキャパシタの下部電極123となる金属膜を堆積させる。この金属膜としては、例えば、TiとTiNを積層した積層膜が設けられる。この金属膜の下層は、多結晶シリコン膜で埋め込まれている容量コンタクトプラグ119と接するため、コンタクト抵抗が低くなる材料が望ましい。
ここで、金属膜の下層としてTi膜を成膜した場合、容量コンタクトプラグ119のキャパシタ用深穴シリンダ118の底部に露出する表面に、SiとTiが反応することによって生成されるシリサイド層119aが形成される。このシリサイド層119aは低抵抗膜であり、これによりキャパシタ−容量コンタクトプラグ間の抵抗が低減する。
その後、金属膜全面に、ポジ型レジスト(図示せず)を塗布し、全面露光を行った後、現像を行う。その結果、キャパシタ用深穴シリンダ118の中だけが感光されず、レジストが残存する。このレジストを、キャパシタ用深穴シリンダ118内の金属膜を保護する保護膜として使用して、シリンダ118の隔壁部分に形成された金属膜を異方性エッチング技術によりエッチバックする。これにより、キャパシタ用深穴シリンダ118内の金属膜(下部電極123)のみ残る。さらに、プラズマ剥離と有機系の剥離液を使用して、キャパシタ用深穴シリンダ118内に残ったレジストを除去する。こうして、Ti膜とTiN膜からなる下部電極123を形成する。
そして、キャパシタ用深穴シリンダ118内の下部電極上に、Al等からなる容量絶縁膜124を形成した後、TiNからなる上部電極125とW等からなる容量プレート126を順次形成し、シリンダ構造のMIMキャパシタが完成する(図9)。
特開2004−247441号公報
しかしながら、DRAMの製造工程においては、微細化を図りながらキャパシタ容量を確保するために、キャパシタ用深穴シリンダ118を、高さが3μmもの高アスペクト比で形成するようになっており、キャパシタの底部面積も小さくなっている。また、微細化によって、キャパシタとセルコンタクトプラグとを接続する容量コンタクトプラグ119も小さくなっており、キャパシタの底部と容量コンタクトプラグ119の接触面積が非常に小さくなっている。ここで、キャパシタの底部と容量コンタクトプラグ119の接触面積が小さいと、下部電極123として用いる金属の被覆状態が悪い場合、キャパシタ用深穴シリンダ118の底に膜が付かずシリサイド層119aの形成不良が起こってしまう可能性がある。こうなると、キャパシタ-容量コンタクトプラグ間が高抵抗化してしまうため、歩留りを落としてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、下部電極を構成する金属膜の被覆状態に関わらず、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗を小さく抑えることができ、高い歩留まりが得られる半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成されたトランジスタと、前記半導体基板上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を、厚さ方向に貫通して設けられ、前記トランジスタのソースに接続された不純物を含有するシリコン膜からなるコンタクトプラグと、前記層間絶縁膜上に設けられ、前記コンタクトプラグの前記ソース側と反対側の端面を露出させるようにして、シリンダ孔が貫通して設けられた絶縁膜と、前記シリンダ孔の底面及び側面を、順次覆って形成された前記不純物と同じ不純物を含有するシリコン膜、Ti膜、TiN膜、容量絶縁膜及び上部電極を有するキャパシタとを有し、前記キャパシタのシリコン膜は、前記Ti膜との界面近傍に、前記Ti膜と反応することによって生成されたTiシリサイド層を有することを特徴とする。
この構成によれば、下部金属電極の被覆状態が不良であっても、下部金属電極の下側に不純物含有シリコン膜が設けられていることにより、このシリコンと下部金属電極に含まれる金属とが反応し、電気抵抗の低いTiシリサイド層が広い面積で形成される。これにより、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗が小さく抑えられるので、高い歩留まりが得られ、また、信頼性に優れた半導体記憶装置を提供できる。
本発明においては、前記コンタクトプラグのシリコン膜および前記キャパシタのシリコン膜が含有する不純物はリンであることが好ましい。
本発明においては、前記コンタクトプラグのシリコン膜および前記キャパシタのシリコン膜は、前記不純物を含有した多結晶シリコン膜であることが好ましい。
本発明において、前記金属シリサイドは、TiSiを主体とするものであることが望ましい。この構成によれば、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗を確実に低く抑えることができる。
本発明において、前記不純物含有シリコン膜は、不純物含有多結晶シリコン膜であることが望ましい。この構成によれば、電気抵抗の低い容量コンタクトプラグを得ることができる。
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、トランジスタが形成された半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を、厚さ方向に貫通し、前記トランジスタのソースに達する不純物を含有するシリコン膜からなるコンタクトプラグを形成する工程と、前記層間絶縁膜上に、絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に、該絶縁膜を貫通し、前記コンタクトプラグのソース側と反対側の端面を露出させるシリンダ孔を形成する工程と、前記シリンダ孔の底面及び側面を覆うようにして、前記不純物と同じ不純物を含有するシリコン膜を形成する工程と、このシリコン膜上に、キャパシタの下部金属電極としてTi膜とTiN膜を順次形成するとともに、前記シリコン膜と前記Ti膜との界面近傍に、前記シリコン膜と前記Ti膜とを反応させることによってTiシリサイド層を生成する工程とを有することを特徴とする。
この構成によれば、下部金属電極の被覆状態が不良であっても、下部金属電極の下側に不純物含有シリコン膜を設けていることにより、このシリコンと下部金属電極に含まれる金属とが反応し、電気抵抗の低いTiシリサイド層が広い面積で形成される。これにより、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗が小さく抑えられるので、信頼性に優れた半導体記憶装置を高い歩留まりで製造することができる。
本発明においては、前記下部金属電極を形成するに際し、TiについてはプラズマCVD法を用い、TiNについては熱CVD法を用いて形成することが望ましい。この構成によれば、シリサイド層を十分に生成することができる。
本発明においては、前記下部金属電極を、650℃以上の雰囲気下で形成することが望ましい。この構成によれば、シリサイド層を十分に生成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、コンタクトプラグとキャパシタの下部電極の最下層を共に不純物を含有したシリコン膜で形成し、キャパシタのシリコン膜とTi膜との界面近傍にTi膜との反応により生成したTiシリサイド層を有するので、下部金属電極の被覆状態が不良であっても、下部金属電極の下側に不純物含有シリコン膜が設けられていることにより、このシリコンと下部金属電極に含まれる金属とが反応し、電気抵抗の低いTiシリサイド層が広い面積で形成される。これにより、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗が小さく抑えられるので、高い歩留まり得られ、また、高い信頼性が得られる。
また、このようにTiシリサイド層が形成されることにより、キャパシタの底部と容量コンタクトプラグの接触面積がさらに小さくなった場合でも、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の抵抗を小さく抑えることができる。したがって、DRAMのさらなる微細化を図ることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態による半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の半導体記憶装置の実施形態を示す縦断面図である。
この図において、半導体基板1は所定濃度の不純物を含有する半導体、例えばシリコンにて形成されている。
素子分離領域2は、半導体基板1の表面にSTI(Shallow Trench Isolation)法により、トランジスタ形成領域以外の部分に形成され、トランジスタ(選択用トランジスタ)を絶縁分離する。
トランジスタ形成領域において、ゲート絶縁膜3は、半導体基板1表面に、例えば熱酸化などにより、シリコン酸化膜として形成されている。
ゲート電極6は多結晶シリコン膜4と金属膜5との多層膜により形成されており、多結晶シリコン膜4はCVD法での成膜時に不純物を含有させて形成するドープト多結晶シリコン膜を用いることができる。金属膜5はタングステン(W)や、タングステンシリサイド(WSi)などの高融点金属を用いることができる。
ゲート電極6の上に、すなわち金属膜5の上には窒化シリコン(SiN)等の絶縁膜7が形成され、ゲート電極6の側壁には窒化シリコンなどの絶縁膜によるサイドウォール8が形成されている。
本実施形態においては、絶縁分離領域2により囲まれている1つの活性領域に2ビットのメモリセルが配置されるセル構造に本発明を適用した場合の一例構造を示す。図1に示す絶縁分離領域2により囲まれている1つの活性領域に、活性領域の両端部と中央部に個々に不純物拡散層が配置され、本実施形態では中央部にドレイン10、その両端部側にソース9、9が形成され、ソース9とドレイン10の上にこれらに接触するように形成されているゲート絶縁膜3とその上に形成されているゲート電極6によりトランジスタの基本構造が形成されている。
半導体基板1および絶縁膜7の上には、全面的に第1の層間絶縁膜(層間絶縁膜)11が形成されている。この第1の層間絶縁膜11は、BPSG膜とTEOS−NSG膜の積層膜によって構成されている。
この第1の層間絶縁膜11には、ソース9およびドレイン10が露出するように、セルコンタクト孔12が貫通して設けられている。このセルコンタクト孔12には、所定の不純物濃度の多結晶シリコン膜が充填されており、これによってセルコンタクトプラグ(コンタクトプラグ)13が形成されている。
第1の層間絶縁膜11およびセルコンタクトプラグ13の上には、全面的に第2の層間絶縁膜14が形成されている。この第2の層間絶縁膜(層間絶縁膜)14は、シリコン酸化膜によって構成されている。
第2の層間絶縁膜14には、セルコンタクトプラグ13の端面が露出するように、ビットコンタクト孔15が貫通して設けられている。このビットコンタクト孔15内には、導電性材料が充填されており、これによりビットコンタクトプラグ16が形成されている。
ビットコンタクトプラグ16の表面には、タングステン膜などの金属膜からなるビット配線層17が形成されている。すなわち、ビット配線層17は、ビットコンタクトプラグ16及びセルコンタクトプラグ13を介して、ドレイン電極の拡散層と接続されている。
第2の層間絶縁膜14およびビット配線層17の上には、全面的に第3の層間絶縁膜18が形成されている。第3の層間絶縁膜18は、プラズマCVD法によって形成されたシリコン酸化膜によって構成されている。
第3の層間絶縁膜18および第2の層間絶縁膜14には、セルコンタクトプラグ13の端面が露出するように、容量コンタクト孔19が貫通して設けられている。この容量コンタクト孔19内には、所定の不純物濃度の多結晶シリコン膜が充填されており、これによって容量コンタクトプラグ(コンタクトプラグ)20が形成されている。
第3の層間絶縁膜18および容量コンタクトプラグ20の上には、第4の層間絶縁膜(絶縁膜)23が形成されている。第4の層間絶縁膜23は、窒化膜21と、シリンダのコアとなるシリコン酸化膜22によって構成されている。窒化膜21は、キャパシタ用深穴シリンダ24を形成する際にエッチングストッパとして用いるものである。
第4の層間絶縁膜23には、容量コンタクトプラグ20の表面が露出される位置に、キャパシタ用深穴シリンダ(シリンダ孔)24が貫通して設けられている。キャパシタ用深穴シリンダ24の内底面と内周面には、不純物含有シリコン膜25および下部金属電極26がこの順で積層形成された下部電極27が設けられている。
この不純物含有シリコン膜25は、少なくとも下部金属電極26との界面近傍に、下部金属電極26に含まれる金属とシリコンとが反応することによって生成されたシリサイド層25aを有している。このシリサイド層25aは低抵抗膜であり、これにより、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗が低減する。
下部電極27の表面および第4の層間絶縁膜23上には、容量絶縁膜28および上部電極29がこの順で積層形成されている。さらに、上部電極29で囲まれたシリンダ内を充填するとともに、第4の層間絶縁膜23上に形成された上部電極29上に積層されて、容量プレート30が設けられている。すなわち、下部電極27,容量絶縁膜28、上部電極29及び容量プレート30により、データを蓄積する容量記憶部60となるキャパシタが形成されている。
以上のような半導体記憶装置では、下部金属電極26の被覆状態が不良であっても、下部金属電極26の下側に不純物含有シリコン膜25が設けられており、このシリコンと下部金属電極に含まれる金属とが反応し、電気抵抗の低いシリサイド層25aが広い面積で形成されるので、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の電気抵抗が小さく抑えられる。したがって、高い歩留まりが得られ、また、高い信頼性が得られる。
次に、図2〜図5により、本発明の半導体記憶装置の製造方法について説明する。以下の説明においては、DRAMのメモリセル領域の製造方法について説明する。また、周辺回路領域の製造方法についてはメモリセル領域のトランジスタの製造方法と同様のため省略する。
図2〜図5は、本発明の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示す縦断面図である。
まず、図2に示すように、半導体基板1上に、素子分離領域2を形成し、この素子分離領域2によって区画されたトランジスタ形成領域に、ゲート絶縁膜3、シリコン膜4とW等の金属膜5からなるゲート電極6、n型拡散層からなるソース9及びドレイン10を有するトランジスタ及び絶縁膜7、サイドウォール8を形成する。
次に、半導体基板1およびトランジスタの上に、CVD法により、BPSG膜を600nm〜700nm程度成膜した後、800℃のリフローとCMP技術により、このBPSG膜の表面を平坦化する。次いで、このBPSG膜の上に、TEOS−NSG膜を200nm程度成膜し、BPSG酸化膜とTEOS−NSG膜からなる第1の層間絶縁膜11を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用い、フォトレジスト膜をマスクとして、第1の層間絶縁膜11を貫通して半導体基板1上のn型拡散層からなるソース9,ドレイン10に達するセルコンタクト孔12を開口して形成する。その後、ドライエッチング技術によりフォトレジスト膜を剥離する。
次いで、リン等の不純物を添加した多結晶シリコンやアモルファスシリコンからなる第1のシリコン膜をセルコンタクト孔12に充填するとともに第1の層間絶縁膜11上に堆積させる。そして、ドライエッチング技術を用いた塩素系プラズマガスによるエッチバックとCMP技術により、第1の層間絶縁膜11上の第1のシリコン膜のみ除去することにより、セルコンタクトプラグ13を形成する。
なお、第1のシリコン膜の不純物濃度は、1.0×1020〜4.5×1020atoms/cmとする。また、第1のシリコン膜をCMP技術により除去した後の第1の層間絶縁膜11の上面と半導体基板1表面との距離は、約450nmとなる。
次に、セルコンタクトプラグ13を形成した第1の層間絶縁膜11全面に、シリコン酸化膜からなる第2の層間絶縁膜14を200nm程度形成する。
そして、フォトレジスト膜をマスクとして用い、ドライエッチング技術により、第2の層間絶縁膜14および第1の層間絶縁膜11を貫通してゲート電極6に達するゲートコンタクト孔(図示せず)を形成する。このゲートコンタクト孔は、ゲート電極6に電位を与えるためのゲートコンタクトプラグが形成されるものである。その後、ドライエッチング技術によりフォトレジスト膜を剥離する。
また、フォトレジスト膜をマスクとして用い、ドライエッチング技術により、第2の層間絶縁膜14を貫通して、セルコンタクトプラグに達するビットコンタクト孔15を形成する。その後、ドライエッチング技術によりフォトレジスト膜を剥離する。
なお、このゲートコンタクト形成工程およびビットコンタクト形成工程では、図示しない周辺回路領域において、第2の層間絶縁膜14および第1の層間絶縁膜11を貫通して周辺回路用トランジスタのゲート電極に達するゲートコンタクト孔、及び、これら膜11,14を貫通して周辺回路領域用トランジスタの拡散層(ソース電極及びドレイン電極)に達するビットコンタクト孔を同時に形成する。
次に、ビットコンタクト孔15内、ゲートコンタクト内および第2の層間絶縁膜14上に、CVD技術により、バリアメタルとしてTiとTiNを順番に11nmと13nm程度成膜した後、タングステンをビットコンタクト孔15内に充填するとともに第2の層間絶縁膜14上に形成されたTiN膜の上に200nm程度成膜する。そして、CMP技術により、ビットコンタクト孔15内以外のTi,TiN及びタングステンを除去し、ビットコンタクトプラグ16を形成する。
次に、第2の層間絶縁膜14、ビットコンタクトプラグ16およびゲートコンタクトプラグの上に、スパッタ技術により、窒化タングステン膜とタングステン膜を、それぞれ膜厚10nmと40nm程度の膜厚で順次成膜する。そして、これらの膜を、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術によりパターニングして、ビットコンタクトプラグ16と電気的に接続されたビット線17を形成する。そして、ビット線17の酸化保護膜となるシリコン窒化膜(図示せず)を、CVD技術により5nm程度形成する。
次に、第2の層間絶縁膜14、ビットコンタクトプラグ16およびビット線17の上に、プラズマCVD技術により、第3の層間絶縁膜18となるシリコン酸化膜を500nm成膜した後、このシリコン酸化膜の表面を、CMP技術により平坦化する。平坦化後における第3の層間絶縁膜18の上面とビット線17上面との距離は、300nm程度である。
次に、この第3の層間絶縁膜18に、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術により、第3の層間絶縁膜18および第2の層間絶縁膜14を貫通してセルコンタクトプラグ13に達する容量コンタクト孔19を形成する。この容量コンタクト孔19は、セルコンタクトプラグ13とキャパシタ用深穴シリンダ24を接続する容量コンタクトプラグ20が形成されるものである。
次に、リン等の不純物を添加した多結晶シリコンやアモルファスシリコンからなる第2のシリコン膜を、容量コンタクト孔19に充填するとともに第3の層間絶縁膜18上に堆積させ、ドライエッチング技術を用いた塩素系プラズマガスによるエッチバックとCMP技術により、第3の層間絶縁膜18上の第2のシリコン膜のみ除去することにより、容量コンタクトプラグ20を形成する。
なお、第2のシリコン膜の不純物濃度も、1.0×1020〜4.5×1020atoms/cmとする。また、第2のシリコン膜を除去する際に第3の層間絶縁膜18を削り込んでしまうため、最終的な第3の層間絶縁膜18の上面とビット線17の上面との距離は、200nm程度となる。
次に、第3の層間絶縁膜18および容量コンタクトプラグ20の上に、エッチングストッパ窒化膜21を形成し、その上に、シリンダのコアとなるシリコン酸化膜22を3μm程度形成することによって第4の層間絶縁膜23を形成する。そして、図3に示すように、フォトリソグラフィ技術と異方性エッチング技術を用いて、第4の層間絶縁膜23を貫通して容量コンタクトプラグ20まで達するキャパシタ用深穴シリンダ24を形成する。
次に、次工程で行う第3のシリコン膜25の成膜に先行して、容量コンタクトプラグ20との界面での抵抗を抑えるために、フッ酸を含有する溶液によりウェット前処理を行い、容量コンタクト孔19内の第2のシリコン膜表面に付いている自然酸化膜を除去する。
次に、図4に示すように、前処理後、CVD法により、キャパシタ用深穴シリンダ24の内底面24a、内側面24b及びシリンダ24間の隔壁部の上面を含む全面に、不純物を含有する多結晶シリコンやアモルファスシリコンよりなる第3のシリコン膜25を25〜35nm程度形成する。なお、第3のシリコン膜25中の不純物の好ましい濃度は、4.4×1020atoms/cm程度である。
次に、第3のシリコン膜25の全面にポジ型レジストを塗布し、全面露光を行った後、現像を行う。その結果、キャパシタ用深穴シリンダ24の中だけは感光されず、レジストが残存する。このレジストを、キャパシタ用深穴シリンダ24内の第3のシリコン膜25を保護する保護膜として使用して、シリンダ24の隔壁部分に形成された第3のシリコン膜25を、Clを用いた異方性エッチング技術によりエッチバックする。これにより、キャパシタ用深穴シリンダ24内の第3のシリコン膜のみ残存する。そして、レジストを、ドライエッチング技術による剥離(プラズマ剥離)とウェット処理による剥離により除去する。
次に、図5に示すように、MIM構造の下部金属電極26を形成する。
この下部金属電極26としては、例えばTi膜とTiN膜を、それぞれ高温プラズマCVD技術と熱CVD技術を用いて順に積層した積層膜を設ける。Ti膜とTiN膜の膜厚は、それぞれ10nm/20nm程度とする。Ti膜の成膜を、650℃程度の高温で行うと、Ti膜がインサイチュ(in-situ)に完全にシリサイド化し、第3のシリコン膜25と下部金属電極26との界面にシリサイド(TiSi)と呼ばれる抵抗が低い膜が形成される。ここで、この製造方法では、Tiの被覆状態が悪くても、キャパシタ用深穴シリンダ24の内底面24aおよび内側面24bに、第3のシリコン膜25が形成されていることにより、Tiとシリコン膜との接触面積が広く、シリサイド層25aが広い面積で形成される。そのため、シリサイド層25aの形成不良が防止され、キャパシタ−容量コンタクト間の抵抗を低減することができる。なお、下部金属電極26を構成する金属系材料、下部金属電極26の膜厚および形成方法はこれに限るものではない。
ただし、本発明における良好なコンタクト特性を得るために、第3のシリコン膜25においては20〜40nm程度の膜厚とすることが望ましく、下部金属電極26のとくにTi膜においては10〜15nm程度の範囲とすることが望ましい。
第3のシリコン膜25の厚さが上記の範囲を大きく超えると、シリサイド層の生成には充分であるが、キャパシタ用としては容量低下の面で不向きとなり、第3のシリコン膜25の厚さが15nmを下回ると、シリサイド層の生成厚さが不足してコンタクト特性が低下する。下部金属電極26のTi膜においては、20nmを超えるとシリサイド層の過剰反応の面で望ましくなく、5nmを下回ると、シリサイド層の生成量が不足し、キャパシタ-容量コンタクト間の抵抗が増大する。
下部金属電極26を形成した後、第3のシリコン膜25と同様の方法で、キャパシタ用深穴シリンダ24の隔壁部分の金属膜(下部金属電極26)を除去する。具体的には、再度全面にポジ型レジストを塗布し、全面露光を行った後、現像を行う。これにより、キャパシタ用深穴シリンダ24の中だけは感光されず、レジストが残存する。このレジストを、キャパシタ用深穴シリンダ24内の下部金属電極26を保護する保護膜として使用して、シリンダ24の隔壁部分に形成された下部金属電極26を、Clを用いた異方性エッチング技術によりエッチバックする。これにより、キャパシタ用深穴シリンダ24内の下部金属電極26のみ残存する。そして、レジストを、ドライエッチング技術による剥離(プラズマ剥離)と有機系の剥離液を使用して除去する。
なお、ここでは前述の第3のシリコン膜25と下部金属電極26とを合わせて下部電極27と呼ぶ。
そして、キャパシタ用深穴シリンダ24内の下部電極27上に、容量絶縁膜28となる高誘電率膜のAlやHfOを数nm程度形成した後、上部電極29となるTiNと容量プレート30となるWを順次形成する。こうしてMIM構造の下に第3のシリコン膜25が設けられたシリンダ構造を有する半導体記憶装置が完成する(図5)。なお、容量絶縁膜28として、他の酸化膜、例えばTa膜または複数の酸化物膜の積層膜等を用いるようにしてもよい。
以上のように、この製造方法では、下部金属電極の被覆状態が不良であっても、キャパシタ−容量コンタクトプラグ間の界面抵抗が低く抑えられるので、この界面抵抗の上昇を考慮せずにDRAMの微細化を図ることができ、また、高い歩留まりと信頼性を得ることができる。
なお、前記実施形態において、半導体記憶装置を構成する各部の構成材料、膜厚および形成方法は一例であって、本発明の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
次に図10と図11は、本発明に係る半導体記憶装置の第2の実施形態を説明するためのもので、この第2の実施形態の構造において、図1〜図5を元に先に説明した第1の実施形態の半導体記憶装置と同等の構造と製造方法については説明を省略する。
この第2の実施形態の半導体記憶装置において、第1の実施形態の構造と異なる点は、第3層間絶縁膜18の上に形成されているキャパシタ部分の構造(シリンダ部分の構造)である。
図11に示す如く第2の実施形態の半導体記憶装置において、第3の層間絶縁膜18の上に窒化膜21を介し形成されているシリコン酸化膜22Aが、先の第1の実施形態の構造において適用したシリコン酸化膜22(図5参照)の半分程度の高さに形成され、その内側に形成されている第3のシリコン膜25と下部金属電極26からなる下部電極27は第1の実施形態と同等の構造とされ、下部金属電極26の内側と第3のシリコン膜25の外側とそれに隣接するシリコン酸化膜22Aの上部22Bを順次覆うように容量絶縁膜51と上部電極52とが積層され、これらを覆うように容量プレート53が積層されてシリンダ部分が構成されてなる。
図10に示すシリンダ構造を得るには、先の第1の実施形態に説明の如く図5に示す断面構造まで製造した後、シリコン酸化膜22の部分をウエットエッチングにより除去すれば、図10に示す構造を得ることができる。このウエットエッチング時において下部金属電極26をレジスト膜などにより保護しておけば良い。
図11に示すシリンダ構造を備えた半導体記憶装置であるならば、シリコン酸化膜22Aが第1実施形態の深孔シリンダ部分の約半分の高さであるがために、シリコン酸化膜22Aまでの高さの部分のシリンダ構造がMIM構造であり、シリコン酸化膜22Aの上部22Bより上の部分がMIS構造となるので、第1の実施形態の構造よりも容量において約1.2倍〜1.3倍の高容量とすることができる。
図12と図13は、本発明に係る半導体記憶装置の第3の実施形態を説明するためのものであり、この第3の実施形態の構造において、図1〜図5を元に先に説明した第1の実施形態の半導体記憶装置と同等の構造と製造方法については説明を省略する。
この第3の実施形態の半導体記憶装置において、第1の実施形態の構造と異なる点は、第3層間絶縁膜18の上に形成されているキャパシタ部分の構造(シリンダ部分の構造)である。
図13に示す如く第3の実施形態の半導体記憶装置においては、第3の層間絶縁膜18の上に形成されていた第1の実施形態におけるシリコン酸化膜22が略され、第3のシリコン膜25と下部金属電極26からなる下部電極27の周囲に容量絶縁膜54と上部電極55が形成され、これらを覆うように容量プレート56が積層されてキャパシタ部分が構成されてなる。
図13に示すシリンダ構造を得るには、先の第1の実施形態に説明の如く図5に示す断面構造まで製造した後、シリコン酸化膜22の部分をウエットエッチングにより全部除去して、図12に示す構造を得ることができる。このウエットエッチング時において第3のシリコン膜25と下部金属電極26をレジスト膜などにより保護しておけば良い。シリコン酸化膜22を全部除去した後、第3のシリコン膜25と下部金属電極26を形成し、容量プレート56を成膜すれば良い。
このように先の第1の実施形態において設けていたシリコン酸化膜22を全部抜いたシリンダ構造を有する、第3の実施形態の半導体記憶装置では、内壁MIM、外壁MIS構造と称することができ、第1の実施形態の構造よりも約1.5倍〜約1.6倍の高容量化を実現できる。
図14〜図17は、本発明に係る半導体記憶装置の第4の実施形態を説明するためのものであり、この第4の実施形態の構造において、図1〜図5を元に先に説明した第1の実施形態の半導体記憶装置と同等の構造と製造方法については説明を省略する。
この第4の実施形態の半導体記憶装置において、第1の実施形態の構造と異なる点は、第3層間絶縁膜18の上に形成されているキャパシタ部分の構造(シリンダ部分の構造)である。
図17に示す如く第4の実施形態の半導体記憶装置においては、第3の層間絶縁膜18の上に形成されていた第1の実施形態におけるシリコン酸化膜22と下部金属電極26が略され、第3のシリコン膜25の周囲にシリサイド膜60と容量絶縁膜61と上部電極62が形成され、これらを覆うように容量プレート63が積層されてキャパシタ部分が構成されてなる。
図17に示すキャパシタ構造を得るには、先の第1の実施形態に説明の如く図5に示す断面構造まで製造した後、シリコン酸化膜22と下部金属電極26の部分をウエットエッチングにより全部除去して、図14に示す構造を得る。このウエットエッチング時において第3のシリコン膜25をレジスト膜などにより保護しておけば良い。シリコン酸化膜22と下部金属電極26を全部除去した後、第3のシリコン膜25の周囲にタングステンなどの金属シリサイド下地層65を選択成長により形成し、第3のシリコン膜25と金属シリサイド下地膜65との界面をシリサイド化してシリサイド層66とし、この後に容量絶縁膜61と上部電極62を形成し、容量プレート63を成膜すれば良い。
このように先の第1の実施形態において設けていたシリコン酸化膜22と下部金属電極26を全部抜いてシリサイド層66と上部電極62とを備えたシリンダ構造を有する、第4の実施形態の半導体記憶装置では、内壁MIM、外壁MIM構造と称することができ、第1の実施形態の構造よりも約2倍の高容量化を実現できる。
本発明の活用例として、ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下DRAM)に使用できるような、半導体基板の上方にシリンダ状に積層されたキャパシタ、いわゆるスタック型キャパシタを有する半導体記憶装置が挙げられる。
本発明の半導体記憶装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、ソースドレインとゲート電極からなるトランジスタ構造に加えてセルコンタクトプラグ、容量コンタクトプラグまでを形成した状態を示す縦断面図である。 本発明の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、層間絶縁膜にキャパシタ用深穴シリンダを形成した状態を示す縦断面図である。 本発明の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、深穴シリンダ内にシリコン膜を形成した状態を示す縦断面図である。 本発明の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、深穴シリンダ内に下部金属電極を形成した状態を示す縦断面図である。 従来の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、ソースドレインとゲート電極からなるトランジスタ構造に加えてセルコンタクトプラグ、容量コンタクトプラグまでを形成した状態を示す縦断面図である。 従来の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、層間絶縁膜にキャパシタ用深穴シリンダを形成した状態を示す縦断面図である。 従来の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、深穴シリンダ内に下部電極を形成した状態を示す縦断面図である。 従来の半導体記憶装置の製造方法を工程順に示すもので、深穴シリンダ内に容量絶縁膜、上部電極、容量プレートを形成した状態を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示すもので、深孔シリンダの加工後に下部金属電極と第3のシリコン膜までを形成し加工した状態を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示すもので、深孔シリンダの加工後に下部金属電極と第3のシリコン膜を形成し加工した状態を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示すもので、深孔シリンダの加工後に第3のシリコン膜を形成し加工した状態を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示すもので、深孔シリンダの加工後に第3のシリコン膜を形成し加工した後、タングステンの選択成長を行った状態を示す縦断面図である。 図15に示す状態からシリサイド化した状態を示す縦断面図。 本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の縦断面図である。
符号の説明
1…半導体基板、 2…素子分離領域、3…ゲート絶縁膜、 6…ゲート電極、
9…ソース、10…ドレイン、 11…第1の層間絶縁膜、 12…セルコンタクト孔、13…セルコンタクトプラグ、 14…第2の層間絶縁膜、 15…ビットコンタクト孔、 16…ビットコンタクトプラグ、 17…ビット線、 18…第3の層間絶縁膜、 19…容量コンタクト孔、 20…容量コンタクトプラグ、 21…窒化膜、 22…シリコン酸化膜、 23…第4の層間絶縁膜、24…キャパシタ用深穴シリンダ、 25…第3のシリコン膜(不純物含有シリコン膜)、 25a…シリサイド層、 26…下部金属電極、 27…下部電極、 28…容量絶縁膜、 29…上部電極、 30…容量プレート。

Claims (7)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板に形成されたトランジスタと、前記半導体基板上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を、厚さ方向に貫通して設けられ、前記トランジスタのソースに接続された不純物を含有するシリコン膜からなるコンタクトプラグと、前記層間絶縁膜上に設けられ、前記コンタクトプラグの前記ソース側と反対側の端面を露出させるようにして、シリンダ孔が貫通して設けられた絶縁膜と、前記シリンダ孔の底面及び側面を、順次覆って形成された前記不純物と同じ不純物を含有するシリコン膜、Ti膜、TiN膜、容量絶縁膜及び上部電極を有するキャパシタとを有し、前記キャパシタのシリコン膜は、前記Ti膜との界面近傍に、前記Ti膜と反応することによって生成されたTiシリサイド層を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記コンタクトプラグのシリコン膜および前記キャパシタのシリコン膜が含有する不純物はリンであることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記コンタクトプラグのシリコン膜および前記キャパシタのシリコン膜は、前記不純物を含有した多結晶シリコン膜であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. トランジスタが形成された半導体基板上に、層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を、厚さ方向に貫通し、前記トランジスタのソースに達する不純物を含有するシリコン膜からなるコンタクトプラグを形成する工程と、前記層間絶縁膜上に、絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に、該絶縁膜を貫通し、前記コンタクトプラグのソース側と反対側の端面を露出させるシリンダ孔を形成する工程と、前記シリンダ孔の底面及び側面を覆うようにして、前記不純物と同じ不純物を含有するシリコン膜を形成する工程と、このシリコン膜上に、キャパシタの下部金属電極としてTi膜とTiN膜を順次形成するとともに、前記シリコン膜と前記Ti膜との界面近傍に、前記シリコン膜と前記Ti膜とを反応させることによってTiシリサイド層を生成する工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記コンタクトプラグのシリコン膜および前記キャパシタのシリコン膜を、リンを含有した多結晶シリコン膜によって形成することを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置の製造方法。
  6. 前記下部金属電極を形成するに際し、Tiについては高温プラズマCVD法を用い、TiNについては熱CVD法を用いて形成することを特徴とする請求項4または請求項5記載の半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記Ti膜を、650℃以上の雰囲気下で形成することで、前記Tiシリサイド層を生成することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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