JP4550470B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
そのため一部では、ロックアームの解除操作部を左右両側に突出して設ける一方、両突出端をハウジングと連結し、いわゆる三点支持構造として保持力を向上させ、かつ解除操作部を幅広とすることで、ロック解除操作をしやすくしたものが提案されている。
一方、コネクタが小型になると、相手コネクタとの間で嵌合操作を行う場合にハウジングを持つ領域が制限されるため、上記のように解除操作部が幅広になると図らずもその突出端側に触れてしまい、ロックアームが復動する際の勢い止めることになって、明確なロックフィーリングが得られないおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ロックフィーリングを確保するところにある。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記規制壁は、前記ハウジングの後面よりも前側に収まって配されているところに特徴を有する。
ハウジングを摘んで相手ハウジングに対して嵌合すると、ロック部が被ロック部と係合して、アーム本体から解除操作部にわたるロックアーム全体が弾性変位しつつ押し込まれ、正規嵌合されると、ロックアームが弾性的に復動してロック部が被ロック部に係止してロックが掛かる。ここで、ハウジングを摘んで嵌合する際、規制壁によって解除操作部の腕部に作業者の指が触れることが規制される。そのため、正規嵌合されてロックアームが復動する際に所定の勢いを持って復動し、係止音が生じる等、良好なロックフィーリングを得ることができる。
規制壁は、解除操作部の傾斜した腕部の上方に相当する位置といった、上下方向においては言わばデッドスペースを利用して設けられているから、ハウジングの低背化に実効がある。
<請求項3の発明>
規制壁は、ハウジングの後面より前側に留まって設けられているから、ハウジングの前後方向についても大型化が避けられる。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図15に基づいて説明する。
この実施形態では、図1に示すように、互いに嵌合する雄コネクタ10と雌コネクタ20とを備え、雌コネクタ20側ににロックアーム40が設けられている場合を例示している。なお以下では、両コネクタ10,20においてそれぞれ嵌合面側を前方として説明する。
雄コネクタ10は、基板Kの端部の所定位置において、嵌合凹部13を外側に向けた姿勢で載置され、両側面に装着された固定金具16を同基板K上に半田付けすることで固定されている。併せて、各雄端子金具12の接続部12Aが、基板K上の対応する導電路に半田付けされて接続されるようになっている。
両キャビティ潰し部22Xが設けられた位置には、前面に開口したガイド溝23が切られており、一方、上記した雄ハウジング11における嵌合凹部13の上下の面にはそれぞれリブ17が形成され、嵌合時にリブ17がガイド溝23に沿って進入することで、こじりが防止できるようになっている。
キャビティ22は、その前壁に雄端子金具12が挿入される端子挿入口25が開口されているとともに、その底壁22Aには、ランス26が前方の斜め上方を向いた片持ち状で撓み変形可能に形成されている。
一方、雌ハウジング21の上面には、上記した解除操作部44の両側を挟むようにして左右一対の保護壁52が立ち上がって形成されている。この保護壁52は、解除操作部44の手前側の面から雌ハウジング21の後面に至る領域に形成され、またその高さは、解除操作部44の高位部48Aよりも少し高い程度となっている。
ここで仮に、腕部50と規制壁55とが前後方向にラップして配されていると、腕部50と規制壁55との上下方向のクリアランスを形成するために、成形型に細いピン(板)を設ける必要があって、成形型の製造が難しくなる。
その点本実施形態のように、腕部50と規制壁55とが前後方向に分離していると、腕部50と規制壁55との間に上下方向のクリアランスを設ける必要がないから、図8に示すように、さほど細かい成形部を有しない前後の成形型X,Yによって、当該部分を成形することが可能となる。
第1の目印60は、上記した指掛部57に設けられている。この目印60は、指掛部57を前後に貫通する貫通孔61により形成され、図示3個が間隔を開けて形成されている。この貫通孔61は、角に丸みを付けた横長の長方形に形成されており、特に左右の縦縁がほぼ直線状とされているところに意義がある。
各貫通孔61は、背面から見た左側縁が、上段側の特定のキャビティ22の入口22Bにおける左側縁とほぼ整合し、また右側縁が、下段側の特定のキャビティ22の入口22Bにおける右側縁とほぼ整合するように設けられている。
なお、キャビティ潰し部22Xも、それ自体が目印となり得るが、その後面にも改めて凹部等の第3の目印64が形成されている。
このテスタ挿入口70は、図7、図9及び図10に示すように、各キャビティ22の入口22Bの下側におけるこの入口22Bの横幅内の左端に寄った位置において、その入口22Bの下面に開口して形成されている。このテスタ挿入口70の形成位置は、各キャビティ22に設けられたランス26の形成位置のほぼ後方に対応する位置である。
一方の右側の領域では、行き止まり状に形成されている。その奥面71の位置は、図7に示すように、雌端子金具30がキャビティ22内に正規に挿入された場合に、インシュレーションバレル34よりも前方に来るように設定されている。また、同右側の領域の底面は、上記の正規挿入された雌端子金具30におけるインシュレーションバレル34と対応する位置から、上記の奥面71に向けて緩やかな上り勾配の傾斜面とされ、検査ピンTpを雌端子金具30側に寄せるべく誘導面72とされている。
雌コネクタ20側では、雌ハウジング21のキャビティ22内に雌端子金具30が挿入される。各雌端子金具30は挿入すべきキャビティ22が定まっており、かつ全てのキャビティ22が埋められるわけではないので、作業者は、キャビティ22の番地を示した作業表と照合させつつ雌端子金具30を挿入する。ここで、雌ハウジング21の後面には各種目印60,62,64が設けられていて、例えば所定の目印60,62,64から何番目のキャビティ22といったように、キャビティ22の番地が視認しやすくなっているから、雌端子金具30を対応するキャビティ22内に間違いなく挿入することができる。
そのため、上記のように両コネクタ10,20が正規嵌合されてロックアーム40が弾性的に復動する際に、所定の勢いを持って復動し、係止音が生じる等、良好なロックフィーリングを得ることができる。
また、この規制壁55は、雌ハウジング21の後面より内側に留まって設けられているから、雌ハウジング21の前後方向についてもその大型化が避けられる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)ロックアームのアーム本体は、シーソ状に揺動変位するものであってもよい。
(2)本発明は、ともにワイヤハーネスの端末に接続されたコネクタ同士を嵌合する形式のものにも適用可能である。
(3)また、雄端子金具を装着した雄コネクタ側にロックアームが設けられたものにも、本発明は同様に適用することができる。
18…被ロック部
20…雌コネクタ
21…雌ハウジング
40…ロックアーム
43…アーム本体
44…解除操作部
45…立ち上がり部(支点部)
46…ロック部
50…腕部(傾斜部)
50A…連結部
52…保護壁
55…規制壁(接触規制部)
Claims (3)
- ハウジングには、相手ハウジングとの間を嵌合状態に保持するためのロックアームが設けられており、このロックアームは、前記相手ハウジングの被ロック部に係止可能なロック部を備えるとともに概ね前後方向を向いて配されて前記ハウジングと連結された支点部を中心に弾性変位可能なアーム本体と、このアーム本体をロック解除方向に弾性変位させるべくアーム本体の後部側に設けられた解除操作部とから構成され、この解除操作部には前記アーム本体と交差するように両側に突出した腕部が設けられて、両腕部の突出端が前記ハウジングに連結されて支持されたものであって、
前記ハウジングには、前記解除操作部の前記両腕部に対する上方からの接触を規制可能とする規制壁が設けられ、
この規制壁は、上下方向においては前記腕部の上方に位置し、かつ前後方向においては前記腕部とは分離して配されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記解除操作部の両腕部は、突出端に向けて下り勾配の傾斜姿勢となった形状に形成され、この腕部の上方の空間に相当する位置に前記規制壁が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記規制壁は、前記ハウジングの後面よりも前側に収まって配されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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