JP4543874B2 - 汚泥処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排水処理により発生する排液中の有機物の大幅な減量を可能とする汚泥処理装置に関する。
従来の汚泥減量化技術には、生物・化学的汚泥処理と、物理的汚泥処理があり、生物・化学的汚泥処理は化学薬品等を使用して短時間(8時間程度)で処理するもので、大容量の汚泥処理に向いており、物理的汚泥処理は超音波等を利用して長時間(24時間程度)を掛けて処理するもので、小容量の汚泥処理に向いている(特許文献1、特許文献2参照)。そして例えば特許文献2の処理技術では、有機性汚水を好気性生物処理槽で処理し、沈殿槽で固液分離して処理水と汚泥とを得る。この汚泥を返送汚泥として好気性生物処理槽に循環するとともに、一部を余剰汚泥として貯留槽に導入する。貯留槽ではその汚泥を超音波発振子から発振される超音波を用いて可溶化処理を行い、可溶化汚泥として好気性生物処理槽に返して生物分解を行うことにより、汚泥を減容する方法が開示されている。
また、特に紫外線照射による汚泥の可溶化率を高めるために、紫外線照射による汚泥の可溶化処理に加えて超音波照射処理を併用する処理装置が提案されている(特許文献3参照)。
特開平5−345192号公報 特開平11−128975号公報 特開2004−113918号公報
しかし、上記従来の処理装置は、超音波振動子の長寿命化、低消費電力でコンパクトな装置を図ることは提案されていない。また、超音波振動子を駆動するための超音波発振器は入力電力の約50%を熱としてヒートシンクにより大気中へ放出しており、このような超音波発振器の排熱を利用する装置は提案されていない。
そこで、本発明は汚泥の可溶化率を高めるために超音波振動子および超音波発振器からの排熱を利用して汚泥を加温しつつ超音波処理をすることで、低消費電力でコンパクトな装置を実現することを目的とする。
また、超音波処理装置に導く前の排水から、特にトイレットペーパなどのセルロース系の繊維質などの異物を分離することで、処理効率がよく、超音波振動子の長寿命化を図ることのできる装置を提供することを目的とする。
請求項記載の本発明の汚泥処理装置は、超音波処理槽の前段に下部から排液を導入し、導入した前記排液の一部を上部から導出するとともに他の前記排液を下部から導出する乱流沈殿槽と、前記乱流沈殿槽の上部からの前記排液を導入し、導入した前記排液を旋回させ、上部から前記排液を導出し前記超音波処理槽に導入する旋回流分離槽とを備え、前記超音波処理槽と、前記乱流沈殿槽と、前記旋回流分離槽と、超音波発振器とを、本体ケース内に配設したことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項に記載の汚泥処理装置において、前記旋回流分離槽および前記乱流沈殿槽を前記超音波処理槽よりも下方に配置し、前記超音波発振器を前記超音波処理槽よりも上方に配置したことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項に記載の汚泥処理装置において、前記本体ケース内で前記乱流沈殿槽および前記旋回流分離槽の設置スペースと前記超音波処理槽および前記超音波発振器の設置スペースとを仕切り板で区切ったことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の汚泥処理装置において、前記本体ケースに断熱材を貼付したことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項1から4のいずれかに記載の汚泥処理装置において、前記本体ケース外面を太陽熱を吸収する濃色としたことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項に記載の汚泥処理装置において、前記超音波処理槽を、堰によって第1の処理槽と第2の処理槽に区分し、前記第1の処理槽に前記排水の流入口と超音波振動子を備え、前記第2の処理槽に前記排水の流出口を備え、前記第2の処理槽を前記第1の処理槽の両側部にそれぞれ設け、前記超音波振動子を前記堰の第1処理槽側の面に配置したことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項に記載の汚泥処理装置において、前記超音波処理槽の上部に蓋体を設け、前記蓋体を断熱材で覆ったことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項に記載の汚泥処理装置において、第1の処理槽の堰を除く他の壁面の外壁面に熱交換手段を設けたことを特徴とする。
請求項記載の本発明は、請求項2または3に記載の汚泥処理装置において、前記旋回流分離槽および前記乱流沈殿槽を前記超音波処理槽よりも下方に配置し、前記本体ケース内で前記乱流沈殿槽および前記旋回流分離槽の設置スペースと前記超音波処理槽および前記超音波発振器の設置スペースとを仕切り板で区切り、前記超音波処理槽および前記超音波発振器の設置スペース内に空気の撹拌手段を設けたことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の汚泥処理装置において、前記本体ケースに本体ケースと本体ケース設置面との空間確保手段を設けたことを特徴とする。
本発明の汚泥処理装置によれば、超音波発振器の排熱を利用することにより処理効率がよく超音波振動子の長寿命化を図ることができる。
本発明の第の実施の形態による汚泥処理装置は、超音波処理槽の前段に下部から排液を導入し、導入した排液の一部を上部から導出するとともに他の排液を下部から導出する乱流沈殿槽と、乱流沈殿槽の上部からの排液を導入し、導入した排液を旋回させ、上部から排液を導出し超音波処理槽に導入する旋回流分離槽とを備え、超音波処理槽と、乱流沈殿槽と、旋回流分離槽と、超音波発振器とを、本体ケース内に配設したものである。本実施の形態によれば、超音波処理槽に導入する排液は、乱流沈殿槽と旋回流分離槽によって、あらかじめ繊維物や沈殿物を分離除去しているので、超音波処理槽における処理能力を高めることができるとともに、超音波振動子の長寿命化を図ることができる。また、超音波発振器からの排熱が本体ケース内に滞留し、超音波処理槽を加温するために超音波処理による可溶化率を高めることができる。
本発明の第の実施の形態は、第の実施の形態による汚泥処理装置において、旋回流分離槽および乱流沈殿槽を超音波処理槽よりも下方に配置し、超音波発振器を超音波処理槽よりも上方に配置したものである。本実施の形態によれば、超音波発振器からの排熱は本体ケースの上側から蓄積されるために、旋回流分離槽よりも上側に配置されている超音波処理槽に加温することができ、超音波処理槽の温度を効率よく上げることが出来る
本発明の第の実施の形態は、第の実施の形態による汚泥処理装置において、旋回流分離槽を超音波処理槽よりも下方に配置し、超音波発振器を超音波処理槽よりも上方に配置し、本体ケース内で乱流沈殿槽および旋回流分離槽の設置スペースと超音波処理槽および超音波発振器の設置スペースとを仕切り板で区切ったものである。本実施の形態によれば、超音波発振器からの排熱を超音波処理槽および超音波発振器の設置スペースへ選択的に蓄積することができ、仕切り板下方への熱損失を低減することで、超音波処理槽の温度を効率よく上げることができる。
本発明の第の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による汚泥処理装置において、本体ケースに断熱材を貼付したものである。本実施の形態によれば、本体ケースに断熱材が貼付されているために、本体ケースを通じた熱伝導での本体ケース外部への熱損失を少なくし、超音波発振器からの排熱が本体ケース内に蓄積し、超音波処理槽の温度を効率よく上げることができる。
本発明の第の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による汚泥処理装置において、本体ケース外面を太陽熱を吸収する濃色としたものである。本実施の形態によれば、本体ケース外面が太陽熱を吸収する濃色であるために、本体ケースが太陽熱のよくあたる場所に設置されている場合は、太陽熱を効率よく吸収し、太陽熱によって本体ケース内の温度を高めることで超音波処理槽の温度を上げることができる。
本発明の第の実施の形態は、第の実施の形態による汚泥処理装置において、超音波処理槽を、堰によって第1の処理槽と第2の処理槽に区分し、第1の処理槽に排水の流入口と超音波振動子を備え、第2の処理槽に排水の流出口を備え、第2の処理槽を第1の処理槽の両側部にそれぞれ設け、超音波振動子を堰の第1処理槽側の面に配置したものである。本実施の形態によれば、超音波振動子からの発熱を堰を通じて第2の処理槽内の空気へ伝えることができ、空気による断熱効果によって熱損失を低減し、第2の処理槽内の温度を効率よく上げることができる。
本発明の第の実施の形態は、第の実施の形態による汚泥処理装置において、超音波処理槽の上部に蓋体を設け、前記蓋体を断熱材で覆ったものである。本実施の形態によれば、超音波処理槽の上部に蓋体を設けることで、超音波処理槽内の空気と排液との温度差を少なくし、さらに蓋体を断熱材で覆うことで処理槽内の空気から蓋体を通じた熱損失も低減することで、超音波処理槽の温度を効率よく上げることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第の実施の形態による汚泥処理装置において、第1の処理槽の堰を除く他の壁面の外壁面に熱交換手段を設けたものである。本実施の形態によれば、超音波処理槽の温度が低い場合処理槽外部の超音波発振器の排熱によって加温された暖かい空気と第1の処理槽との熱交換を効率よく行うことができ、第1の処理槽内の温度を効率よく上げることができる。
本発明の第の実施の形態は、第2または第3の実施の形態による汚泥処理装置において、旋回流分離槽および乱流沈殿槽を超音波処理槽よりも下方に配置し、本体ケース内で乱流沈殿槽および旋回流分離槽の設置スペースと超音波処理槽および超音波発振器の設置スペースとを仕切り板で区切り、超音波処理槽および超音波発振器の設置スペース内に空気の撹拌手段を設けたものである。本実施の形態によれば、超音波発振器の排熱によって加温された暖かい空気を撹拌手段によって撹拌することで超音波処理槽と接触する機会を増やし、空気の熱を超音波処理槽内の排液へ効率よく伝えることで、超音波処理槽の温度を効率よく上げることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による汚泥処理装置において、本体ケースに本体ケースと本体ケース設置面との空間確保手段を設けたものである。本実施の形態によれば、本体ケースと本体ケース設置面との間に空間を確保することで、本体ケースを通じた熱損失を低減することができ、本体ケース内の空気温の低下を防止することができる。
以下、本発明による実施例の汚泥処理装置について、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による汚泥処理装置を示す構成図である。
工場や下水処理場などから排出される排液や汚泥は、図示しない排液貯留槽に貯留されている。この排液や汚泥に対して何らかの処理を施して再利用や減容を行う場合には、排液に含まれる異物を除去することが重要である。
本実施例による汚泥処理装置は、本体ケース1内に、乱流沈殿槽20と旋回流分離槽30と超音波処理槽50と制御盤2とを備えている。ここで乱流沈殿槽20と旋回流分離槽30とによって異物分離装置が構成される。
乱流沈殿槽20は、円筒状のケーシング21を持ち、複数の仕切板22で複数の空間に分けられている。仕切板22には丸い開口が設けてあり、開口の直径は上段より下段の方が大きくなっている。このため、上段から下段へ落下する異物は下段の開口を通過することができ、異物は配管Cから乱流沈殿槽20外に排出される。また、仕切板22には丸い開口に向けて下方へ向かう傾斜面を設けていることが好ましい。この傾斜面によって、各仕切板22に沈殿した異物は、開口部へ向けて滑り落ち、乱流沈殿槽20より排出される。一方、仕切板22で区切られたそれぞれの空間は、上段より下段の方が小さくなっており処理液を排出する配管Bは、最上部空間の上面付近に設けている。排液は、配管Aより最下段の空間へ流入し、被処理排液と処理に不要な排液に分離され、処理に不要な排液は、配管Cより排液貯留槽へ還流される。次に被処理排液は最下段の空間の上方に位置する第2の空間へ流入し、発生した乱流によって異物の一部が除去される。第2の空間を通過した被処理液は更に上方に位置する第3の空間(最上部空間)へと流入する。第3の空間は、他の二つの空間より大きな容積とすることで、乱流が穏やかとなっており、乱流と重力沈殿の両方の効果で異物が除去される。第3の空間を通過した被処理液は配管Bより排出される。
旋回流分離槽30は、円筒状の胴部分31とおわん状の底部32とで構成されている。旋回流分離槽30の胴部分31には、被処理液が旋回流分離槽30に流入する配管Bと、処理液が流出する配管Dとを旋回流分離槽30内に突き出して設けている。排液が流入する配管Dは、配管Bより下方側で、底部32よりも上方側に配置されている。配管Bの流出口33はエルボが形成され、旋回流分離槽30内で胴部分31の接線方向へ排液は流出し、旋回流を発生させる構成となっている。配管Dの導入口34は旋回流分離槽30内の水面より下であり、導入口34は上側に開口しており、旋回流分離槽30の水面に浮上した浮遊性の異物、底部32に沈降した沈降性の異物、及び旋回流による慣性力で旋回流分離槽30の外周へ分離された異物を導入することなく、処理液の排出が可能となっている。また、底部32に沈降した沈降性の異物は、バルブ35を開放することで排液貯留槽へ返送することが可能となっている。ここで、旋回流分離槽30の上部には、空気抜きバルブを設け、旋回流分離槽30内へ溜まった空気を外部へ排出するように構成することが好ましい。空気抜きバルブを設けることで、旋回流分離槽30に余分な圧力がかからず、胴部分31の強度を低く抑えることができ、旋回流分離槽30のコンパクト化と低コスト化を実現できる。
配管Dには、電動バルブ41、流量計42、及び三方弁(切換手段)43が順に設けられている。三方弁43は、電動バルブ41及び流量計42よりも下流側に配置し、三方弁43には洗浄水導入管44を設けている。三方弁43は、使用状態では旋回流分離槽30と超音波処理槽50とを連通しているが、洗浄時には流路を切り換えて洗浄水を導入することで、電動バルブ41や流量計42の洗浄を行うことができる。
超音波処理槽50は、その内部に第1の処理槽51と第2の処理槽52A、52Bとを備え、第1の処理槽51と第2の処理槽52A、52Bとは、それぞれ堰53A、53Bによって区画され、第1の処理槽51内の排液は、この堰53A、53Bを越えて第2の処理槽52A、52Bに導かれる構成となっている。堰53A、53Bは、第1の処理槽51又は第2の処理槽52A、52Bの内壁間に、内壁全幅に設けることが好ましい。
ここで、一方の第2の処理槽52Aにおける堰53Aの上端面と、他方の第2の処理槽52Bにおける堰53Bの上端面との高さを異ならせている。このように、一方の第2の処理槽52Aにおける堰53Aの上端面と、他方の第2の処理槽52Bにおける堰53Bの上端面との高さを異ならせることで、第2の処理槽52Aが汚泥などによって詰まった場合であっても他方の第2の処理槽52Bに排水することができるので、排液の連続処理を確実に行うことができるとともに、オーバーフローを回避することができる。なお、一方の第2の処理槽52Aにおける堰53Aの上端面と、他方の第2の処理槽52Bにおける堰53Bの上端面との高さを同じ高さとしてもよい。このように同じ高さとすることで第1の処理槽から流出する排液を薄くのばすことができる。
第1の処理槽51の、堰53A側の面には、超音波振動子14がその放射面が鉛直方向と平行に向くように取り付けられ、この超音波振動子14の取り付けられた面と対向する面(反射壁)に、排液の流入口54が設けられている。この流入口54は、配管Dに接続されている。一方第2の処理槽52A、52Bの下部には、排液を排出する流出口55が設けられている。この流出口55は、配管Fに接続されている。また第1の処理槽51の底面には、第1の処理槽51の底面に沈殿した排液を排出するドレン口56を設けている。排液は、超音波振動子14の取り付け面の上方の堰53Aによって、超音波振動子14の上方から、堰53Aによって一定の水位を保って溢れさせる。
ここで、流入口54は、超音波振動子14の高さ方向に、下部から1/3以下の位置に設けるか、または、第1の処理槽51の底面から堰53Aまでの高さの1/3以下の位置に設ける。そしてこの流入口54は、第1の処理槽51内に波長λ以下の長さの突出部を形成して取り付けることが好ましい。なお、超音波の発振周波数をf[Hz]、水中の音速をa[m/S]とした時の超音波の波長λ[m]は、λ=a/f[m]である。
堰53Aよりも上方位置の第2の処理槽52A、52Bには、紫外線照射手段であるUV灯58を取り付けている。
このUV灯58は直管型又はU字管型であり、その中心軸が堰53A、53Bと平行になるように取り付けられている。
UV灯58を第2の処理槽52A、52Bに設けることで、排液は超音波照射が行われた後にUV灯58によって照射される。また排液へのUV照射は、堰53A、53Bを流下する際と、流出口55へ滞留した際に行われる。
超音波処理槽50の上部には、蓋体60を設けている。この蓋体60は、第1の処理槽51と第2の処理槽52A、52Bとを覆うように設けられ、上部より配管Gによって洗浄水が供給され、下部より洗浄水を噴出するように構成されている。蓋体60には、複数の箱体61が形成され、これらの箱体61には複数の洗浄水噴出孔62を、箱体61の下面だけでなく側壁にも多数設けている。本実施例によれば、複数の箱体61内に洗浄水を導き、この箱体61内の洗浄水を噴出させることで、水流の均一化を図れ、超音波処理槽50内全体を確実に洗浄することができる。
本実施例における超音波処理槽50は、旋回流分離槽30の上方に配置し、超音波処理槽50のドレン配管Eの排出口36を旋回流分離槽30の上部中心に配置している。なお、ドレン口56と排出口36とが鉛直方向に一致するように超音波処理槽50と旋回流分離槽30とを配置する。ドレン配管Eにはバルブ57が設けられている。
なお本体ケース1内には、電動バルブ41などに電源を供給する制御盤2が最上部に設けられ、前記制御盤2には超音波振動子14に高周波電源を供給する超音波発振器15を備えている。また、本体ケース1は仕切板5によって、乱流沈殿槽22および旋回流分離槽30の設置スペースと超音波処理槽50および超音波発振器15の設置スペースとに区切られている。また、超音波処理槽50および超音波発振器15の設置スペースには空気の撹拌手段として撹拌送風機16が設置されており、超音波発振器15からの排熱によって暖められた空気を超音波処理槽50と接触させて、超音波処理槽50を加温することができる。また、本体ケース1の内面にはグラスウール等の断熱材を貼付し、本体ケース1の外面は太陽熱を吸収する濃色に塗装しておくことが望ましい。なお、太陽熱を吸収する濃色は塗料の色であっても、本体ケース1の素材の色であってもよい。また、太陽熱を吸収する濃色は、黒、濃紺、濃灰、濃茶、濃緑、濃紫等が好ましい。また、本体ケース1は密閉構造でもよいし、換気口のある構造でもよい。また、本体ケース1の底面には漏水センサー3を有することが好ましい。また、本体ケース1の下部には、複数のアジャスタ4が設けられている。このアジャスタ4は、本体ケース1と本体ケース1の設置面との空間確保手段として機能し、本体ケース1内の熱が本体ケース1の設置面へ伝わることによる熱損失を防止する。
上記構成によって、排液貯留槽からの排液は、配管Aを通って乱流沈殿槽20に流入し、必要な量の被処理排液のみを配管Bによって排出している。乱流沈殿槽20によって除去された異物と処理に不要な排液は配管Cによって排液貯留槽へと還流する。一般に排液貯留槽は定期的に槽内の清掃が必要であり、清掃の際に排液貯留槽内の排液はバキュームによって排出される。したがって、配管Cによって異物を排液貯留槽へ返送した場合は、定期的なバキュームによって異物を一括して処理することができ、メンテナンスに必要なコストの低減を図ることが可能となる。
乱流沈殿槽20へ流入した排液の一部は、乱流沈殿槽20によって異物を除去された後、配管Bを経由して旋回流分離槽30へ流入する。そして旋回流分離槽30にて、さらに異物を除去された排液は、配管Dを経由して旋回流分離槽30より流出する。乱流沈殿槽20と旋回流分離槽30によって除去された異物と処理に不要な排液は配管Cを経由して排液貯留槽へと還流する。ここで、乱流沈殿槽20では、旋回流分離槽30へ流入する流量を、排液貯留槽へ還流する流量に対して少なくすることで、旋回流分離槽30を小さくすることができる。また、乱流沈殿槽20と旋回流分離槽30を組み合わせることで、より良好な処理液を超音波処理槽50に供給することが可能となる。
旋回流分離槽30より流出した排液は、配管Dを経由して流入口54から第1の処理槽51に導かれる。
本実施例によれば、超音波処理槽50に供給された排液に対して、超音波発振器15の排熱による加温によって排液の温度を高めつつ超音波照射が行われ、超音波によって排液に混入している汚泥のフロックが分散・破砕し、汚泥粒子にUV灯58による紫外線のあたる表面積が増加する。また排液は、堰53A、53Bによって薄く伸ばされ、堰53A、53Bを越えた後も堰53A、53Bの表面を伝って薄く伸ばされながら流下する。更に流下した排液は薄く伸ばされた状態で流出口55へ向けて流れる。UV灯58は、薄く伸ばされた排液に対して紫外線があたるように取り付けられているため、濁度が大きい排液であっても全量に対して均一に紫外線を照射することができる。このように排液は均一にUVを吸収するため、汚泥細胞が十分に破壊する。
そして、汚泥細胞が十分に破壊され、汚泥細胞の一部が可溶化された排液は、流出口55から配管Fを経由して処理排液として装置外へ導出される。
次に電動バルブ41の制御方法について説明する。
本装置の定格運転時の定格流量をQ[L/min]、超音波処理槽50の容積をV[L]とすると、定格運転時においては流量計42を利用して定格流量Q[L/min]となるように電動バルブ41を微調整する。このように定格流量で常時排液を流し続けると、排液が高濃度である場合や高粘性である場合は超音波照射による脱気エアーが超音波処理槽50の水面でスカムとなり、異臭や害虫の発生原因となる。また、超音波処理槽50内の液温が不均一となり、超音波処理槽内の音速が不均一となり、超音波処理の効率が悪くなる。そこで、一定の時間間隔で電動バルブ41を開放し、急な流量変動を起こすことにより、超音波処理槽50内を撹拌し、超音波処理槽50の水面の流れを変化させ、水面のスカムを押し流したり、超音波処理槽50内の温度を一定に保つようにする。ただ、この電動バルブ41を開放する時間間隔は最小でV÷Q[min]であることが望ましい。V÷Q[min]以下の時間間隔で電動バルブ41を開放すると、超音波処理に充分な時間が確保できず、超音波処理によって汚泥細胞を充分に破壊することができない。
表1は超音波処理槽50の保温手段や加温手段が超音波処理槽内の排液の温度に与える影響を示し、図2は超音波処理槽50内の排液の温度がSS可溶化率に与える影響を示したものである。
Figure 0004543874
表1は流量2[L/min]、超音波周波数20[kHz]、超音波出力600[W]、超音波処理槽容積35[L]の測定条件において、超音波処理槽50の保温や加温がない場合、超音波処理槽50を断熱材で覆った場合、超音波処理槽50を断熱材で覆い、かつ超音波発振器の排熱を利用した場合、の超音波処理槽50内の排液の温度を示したものである。表1に示すように、超音波処理槽内の排液の温度を最高で51℃にできることが分かる。
また、表には示さないが、排液の濃度や粘度が高い場合は排液は冷めにくく、濃度や粘度が低い場合と比較すると排液の温度を高く維持することができた。
図2は超音波処理槽容積0.1[L]、超音波出力600[W]、超音波周波数20[kHz]の測定条件において、超音波処理槽内の排液の温度が汚泥のSS可溶化率に与える影響を示したものである。同図に示すように、排液の温度が30℃、50℃、70℃と高くなるにつれて汚泥のSS可溶化率が高くなっており、液温が70℃ではSS可溶化率が50%を超えていることが分かる。
本発明による汚泥処理装置は、工場や、排水処理施設などから排出される様々な排液に対して適用することができる。
本発明の一実施例による汚泥処理装置を示す構成図 本発明の一実施例による超音波処理槽内の排液の温度がSS可溶化率に与える影響を示すグラフ
符号の説明
1 本体ケース
2 制御盤
3 漏水センサー
4 アジャスタ
5 本体ケース仕切板
14 超音波振動子
15 超音波発振器
16 撹拌送風機
20 乱流沈殿槽
21 ケーシング
22 仕切板
30 旋回流分離槽
31 胴部分
32 底部
33 流出口
34 導入口
35 バルブ
36 排出口
41 電動バルブ
42 流量計
43 三方弁
44 洗浄水導入管
50 超音波処理槽
51 第1の処理槽
52A 第2の処理槽
52B 第2の処理槽
53A 堰
53B 堰
54 流入口
55 流出口
56 ドレン口
57 バルブ
58 UV灯
60 蓋体
61 箱体
62 噴出孔
A 配管
B 配管
C 配管
D 配管
E 配管
F 配管
G 配管

Claims (10)

  1. 超音波処理槽の前段に下部から排液を導入し、導入した前記排液の一部を上部から導出するとともに他の前記排液を下部から導出する乱流沈殿槽と、前記乱流沈殿槽の上部からの前記排液を導入し、導入した前記排液を旋回させ、上部から前記排液を導出し前記超音波処理槽に導入する旋回流分離槽とを備え、前記超音波処理槽と、前記乱流沈殿槽と、前記旋回流分離槽と、超音波発振器とを、本体ケース内に配設したことを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 前記旋回流分離槽および前記乱流沈殿槽を前記超音波処理槽よりも下方に配置し、前記超音波発振器を前記超音波処理槽よりも上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理装置。
  3. 前記本体ケース内で前記乱流沈殿槽および前記旋回流分離槽の設置スペースと前記超音波処理槽および前記超音波発振器の設置スペースとを仕切り板で区切ったことを特徴とする請求項2に記載の汚泥処理装置。
  4. 前記本体ケースに断熱材を貼付したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  5. 前記本体ケース外面を太陽熱を吸収する濃色としたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の汚泥処理装置。
  6. 前記超音波処理槽を、堰によって第1の処理槽と第2の処理槽に区分し、前記第1の処理槽に前記排水の流入口と超音波振動子を備え、前記第2の処理槽に前記排水の流出口を備え、前記第2の処理槽を前記第1の処理槽の両側部にそれぞれ設け、前記超音波振動子を前記堰の第1処理槽側の面に配置したことを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理装置。
  7. 前記超音波処理槽の上部に蓋体を設け、前記蓋体を断熱材で覆ったことを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理装置。
  8. 第1の処理槽の堰を除く他の壁面の外壁面に熱交換手段を設けたことを特徴とする請求項に記載の汚泥処理装置。
  9. 前記旋回流分離槽および前記乱流沈殿槽を前記超音波処理槽よりも下方に配置し、前記本体ケース内で前記乱流沈殿槽および前記旋回流分離槽の設置スペースと前記超音波処理槽および前記超音波発振器の設置スペースとを仕切り板で区切り、前記超音波処理槽および前記超音波発振器の設置スペース内に空気の撹拌手段を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の汚泥処理装置。
  10. 前記本体ケースに本体ケースと本体ケース設置面との空間確保手段を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の汚泥処理装置。
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