JP4543569B2 - 自動販売機制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶飲料などの商品を冷却又は加温して販売する自動販売機の冷却制御を行う自動販売機制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、自動販売機の内部構造図である。図11において、1は圧縮機、2は外部熱交換器、3〜5は内部熱交換器、11〜14はファン、27は電気ヒータ、28は漏電遮断器、29は商品ラック、30は搬出シュート、31は断熱区画壁、32は外断熱壁、33は前面扉、34は商品取出口である。
【0003】
外断熱壁32と断熱性の前面扉33で囲まれた庫内は、断熱区画壁31,31によって3個の庫室A,B,Cに区画されており、それぞれの庫室A,B,Cを個別に冷却したり加温したりして冷たい飲料と温かい飲料の両方を販売していた。そして、冷却用庫室は、圧縮機1,外部熱交換器2,内部熱交換器3〜5等よりなる周知の冷凍サイクルによって冷却し、加温用庫室は電気ヒータ27によって加温するようにしていた。
【0004】
そのような、従来の自動販売機では、冷却用庫室を冷却する冷凍サイクルで発生した排熱は、外部熱交換器2を介して外部に放出させる一方、加温用庫室の加温手段としては、電気ヒータ27を使用しており、効率が良くなかった。そこで、本出願人は、特願平11-255466号として、ヒートポンプ式の冷却・加温装置を採用した自動販売機を提案した。
【0005】
図1は、ヒートポンプ式の冷却・加温装置を採用した自動販売機の冷媒回路図である。符号は、図11のものに対応しており、6〜9は電動膨張弁、10は気液分離器、15A〜17Bは電磁弁、18A〜20Bは温度センサである。電磁弁15A〜17Bを切り換えることにより、内部熱交換器3〜5を蒸発器として使ってそれが設けられた庫室内を冷却したり、凝縮器として使って、その排熱を利用して庫室内を加温したりする。その結果、従来は外部に捨てていた冷凍サイクルの排熱を有効活用できて、自動販売機の電力消費を大幅に低減させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのようなヒートポンプ式の冷却・加温装置を採用した自動販売機では、内部熱交換器3〜5の内、どの内部熱交換器を凝縮器として使うかにより、外部熱交換器2の電動膨張弁6の開度、及び、凝縮器として使う内部熱交換器の電動膨張弁7〜9の開度を変えて微妙な制御を行う必要があり、安定した制御が困難であるという問題点があった。
【0007】
すなわち、内部熱交換器3〜5の内、いくつかの内部熱交換器を凝縮器として使う場合、蒸発器として使う内部熱交換器が少なくなる分、冷媒回路に流す冷媒の必要流量は少なくなるが、外部熱交換器2の電動膨張弁6及び凝縮器として使う内部熱交換器の電動膨張弁7〜9は、開度が小さい領域で調節することが必要になる。
【0008】
そして、電動膨張弁6〜9は、ステッピングモータによりニードルの差し込み量を変化させることにより開度が調節されるが、開度が小さい領域では、ステッピングモータに与えるパルスの1パルス当たりの開度の変化率が大きくなる。そのため、起動時にニードルの最初の位置が一定しないと、その後の制御が乱れてしまう。
【0009】
本発明は、そのような問題点を解決すること、すなわち、起動時に電動膨張弁のニードルの位置が常に一定になるようにして、内部熱交換器の内、いくつかの内部熱交換器を凝縮器として使う際でも、冷却用庫室の冷却制御が安定して行えるようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の自動販売機制御装置は、断熱性の壁で区画された複数の庫室を有し、各庫室にはそれぞれ電動膨張弁付きの内部熱交換器が設けられ、それらの電動膨張弁と内部熱交換器は、庫室外に設けられた圧縮機と外部熱交換器に接続され、電磁弁で冷媒の流れ方向を切り換えることにより前記それぞれの内部熱交換器を蒸発器として作用させて庫室内を冷却したり、凝縮器として作用させて庫室内を加温したりできるようにした自動販売機を制御する自動販売機制御装置であって、起動時に、前記電動膨張弁を全開の状態から一定速度で一定時間閉動作を行った後、圧縮機を起動させることを特徴とする。このようにすると、起動時に電動膨張弁のニードルの位置が常に一定になって、冷却用庫室の冷却制御が安定して行えるようになる。
【0011】
また、請求項2に記載の自動販売機制御装置は、圧縮機を低速で起動させた後、定常速度より高い所定速度に達するまで徐々に加速し、その後、庫内温度が設定値まで低下したとき定常速度にすることを特徴とする。このようにすると、圧縮機の損傷を防止しながら、プルダウン時間を短くすることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の自動販売機制御装置は、同時に複数の庫室を冷却する際に、プルダウン期間において、各庫室の温度差が所定値以上あったとき、温度が最も低くなっている庫室の内部熱交換器の電動膨張弁を一定割合閉めることを特徴とする。このようにすると、最低温度の庫室の温度低下が鈍くなる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、結果的に全体的に効率よくプルダウンできるようになる。
【0013】
また、請求項4に記載の自動販売機制御装置は、同時に複数の庫室を冷却する際に、プルダウン期間において、各庫室の温度差が所定値以上あったとき、温度が最も低くなっている庫室の内部熱交換器の電磁弁を閉じて冷媒を止めるとともに、残りの内部熱交換器の電動膨張弁を所定の割合ずつ開けることを特徴とする。このようにすると、最低温度の庫室の温度低下が止まる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、さらに一層効率よくプルダウンできるようになる。
【0014】
また、請求項5に記載の自動販売機制御装置は、同時に複数の庫室を冷却する際に、プルダウン期間において、いずれかの庫室の温度が設定値を超えているとき、温度が最も低くなっている庫室の電動膨張弁を一定割合閉めることを特徴とする。このようにしても、最低温度の庫室の温度低下が鈍くなる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、結果的に全体的に効率よくプルダウンできるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。冷媒回路は、図1のものを用いる。そして、図2は、本発明の自動販売機制御装置の制御ブロック図である。符号は、図1のものに対応している。主制御部21は、販売制御部22,入力制御部23,接客制御部24,硬貨処理制御部25等の自動販売機各部を個別に制御する端末制御部を統括して制御する。
【0016】
販売制御部22は、自動販売機内の各庫室の冷却,加温を制御したり、商品搬出装置26を制御したりする。入力制御部23は、リモコン式の入力装置と主制御部21との間のデータ入出力を制御する。接客制御部24は、自動販売機前面に設けられた商品選択ボタン(図示せず)の動作監視や、売切表示ランプ,投入金額表示器等の表示制御などを行う。硬貨処理制御部25は、硬貨投入口から投入された硬貨の識別やつり銭の払出し等を行う。各制御部は、マイコンによって構成される。
【0017】
販売制御部22には、各庫室の冷却,加温を制御するため、前述の圧縮機1,電動膨張弁6〜9,ファン11〜14,電磁弁15A〜17B,温度センサ18A〜20Bが接続されている。
【0018】
ここで、まず、図1及び図2に基づいて冷媒回路の動作を説明する。図1は、三つの庫室A,B,Cを共に冷却する場合を示している。販売制御部22は、外部熱交換器2の電磁弁15Aを開き、他方の電磁弁15Bを閉じる。また、内部熱交換器4,5の電磁弁16A,17Aを閉じ、他方の電磁弁16B,17Bを開く。そしてまた、外部熱交換器2の電動膨張弁6は全開とし、内部熱交換器3〜5の電動膨張弁7〜9は、各庫室の温度に応じて開度が調整される。
【0019】
その状態で、圧縮機1から吐出された冷媒は、電磁弁15Aから外部熱交換器2へと流れ、凝縮液化された後、電動膨張弁7〜9に分配されてそこで減圧されてから内部熱交換器3〜5に流入する。内部熱交換器3〜5に流入した冷媒は、内部熱交換器3〜5内部で気化した後、気液分離器10を経て圧縮機1に戻る。
【0020】
このようにして、図1のものでは、外部熱交換器2は凝縮器として作用し、内部熱交換器3〜5は、蒸発器として作用する。その結果、三つの庫室A,B,Cは、全てが冷却される。この運転モードを、Coolの「C」をとり、三つの庫室が「C」であるという意味で、「CCC運転」と表示することとする。また、この実施形態の自動販売機では、各熱交換器の容量は、内部熱交換器4の容量を1としたとき、内部熱交換器5の容量が2、内部熱交換器3の容量が3、そして、外部熱交換器2の容量が6となるように設計されているものとする。
【0021】
次に、庫室A,Bを冷却し、庫室Cだけを加温する場合を説明する。この運転モードは、加温をHotの「H」で表し、「CCH運転」と表示する。図3は、CCH運転時の冷媒回路図である。販売制御部22は、外部熱交換器2の電磁弁15Aを開き、他方の電磁弁15Bを閉じる。また、内部熱交換器4,5の電磁弁16A,17Bを閉じ、他方の電磁弁16B,17Aを開く。そしてまた、外部熱交換器2の電動膨張弁6と内部熱交換器5の電動膨張弁9は全開とし、内部熱交換器3,4の電動膨張弁7,8は、各庫室A,Bの温度に応じて開度が調整される。
【0022】
その状態で、圧縮機1から吐出された冷媒は、電磁弁15Aと電磁弁17Aに分流され、外部熱交換器2と内部熱交換器5へと流れ、それらで凝縮液化された後、電動膨張弁7,8に分配されてそこで減圧されてから内部熱交換器3,4に流入する。内部熱交換器3,4に流入した冷媒は、内部熱交換器3,4内部で気化した後、気液分離器10を経て圧縮機1に戻る。
【0023】
このようにして、図3のものでは、外部熱交換器2と内部熱交換器5は凝縮器として作用し、内部熱交換器3,4は、蒸発器として作用する。その結果、二つの庫室A,Bは冷却され、残りの庫室Cは加温される。その際、内部熱交換器3の容量が3、内部熱交換器4の容量が1であり、内部熱交換器5の容量が2であるので、外部熱交換器2の必要容量は2となる。そこで、販売制御部22は、外部熱交換器2のファン11の回転数を下げて、冷媒圧力がアンバランスにならないように調整する。
【0024】
次に、庫室Aだけを冷却し、庫室B,Cを加温する場合、すなわち、CHH運転の場合を説明する。図4は、CHH運転時の冷媒回路図である。販売制御部22は、外部熱交換器2の電磁弁15A,15Bは両方とも閉じる。また、内部熱交換器4,5の電磁弁16A,17Aを開き、他方の電磁弁16B,17Bを閉じる。そしてまた、外部熱交換器2の電動膨張弁6と内部熱交換器4,5の電動膨張弁8,9は全開とし、内部熱交換器3の電動膨張弁7は、庫室Aの温度に応じて開度が調整される。
【0025】
その状態で、圧縮機1から吐出された冷媒は、電磁弁16Aと電磁弁17Aに分流され、内部熱交換器4,5へと流れ、それらで凝縮液化された後、電動膨張弁7に流入する。そこで減圧されてから内部熱交換器3に流入する。内部熱交換器3に流入した冷媒は、内部熱交換器3内部で気化した後、気液分離器10を経て圧縮機1に戻る。
【0026】
このようにして、図4のものでは、内部熱交換器4,5は凝縮器として作用し、内部熱交換器3は、蒸発器として作用する。その結果、庫室Aは冷却され、残りの二つの庫室B,Cは加温される。その際、内部熱交換器3の容量が3、内部熱交換器4の容量が1であり、内部熱交換器5の容量が2であるので、それらだけでバランスし、外部熱交換器2は不要となる。
【0027】
次に、庫室A,Cを冷却し、庫室Bだけを加温する場合、すなわち、CHC運転の場合を説明する。図5は、CHC運転時の冷媒回路図である。販売制御部22は、外部熱交換器2の電磁弁15Aを開き、他方の電磁弁15Bを閉じる。また、内部熱交換器4,5の電磁弁16A,17Bを開き、他方の電磁弁16B,17Aを閉じる。そしてまた、外部熱交換器2の電動膨張弁6と内部熱交換器5の電動膨張弁8は全開とし、内部熱交換器3,5の電動膨張弁7,9は、庫室A,Cの温度に応じて開度が調整される。
【0028】
その状態で、圧縮機1から吐出された冷媒は、電磁弁15Aと電磁弁16Aに分流され、外部熱交換器2と内部熱交換器4へと流れ、それらで凝縮液化された後、電動膨張弁7,9に分配される。そこで減圧されてから内部熱交換器3,5に流入する。内部熱交換器3,5に流入した冷媒は、内部熱交換器3,5内部で気化した後、気液分離器10を経て圧縮機1に戻る。
【0029】
このようにして、図5のものでは、外部熱交換器2と内部熱交換器4は凝縮器として作用し、内部熱交換器3,5は、蒸発器として作用する。その結果、二つの庫室A,Cは冷却され、残りの庫室Bは加温される。その際、内部熱交換器3の容量が3、内部熱交換器5の容量が2であり、内部熱交換器4の容量が1である。そこで、販売制御部22は、外部熱交換器2のファン11の回転数を下げて、冷媒圧力がアンバランスにならないように調整する。
【0030】
いずれの場合も、冷却用庫室では起動後、庫内温度が図6に示すように徐々に低下していく。すなわち、時点t0で起動すると、庫内温度は、常温TJから徐々に低下していき、時点t1で設定温度TSに達する。その時点t0から時点t1までの期間をプルダウン期間といい、その長さは、8〜12時間程度要する。そして、その後は,通常の冷却運転に入る。次に、起動後の冷却用庫室における電動膨張弁の開度制御を中心にして冷却制御手順について説明する。
【0031】
図7は、本発明の自動販売機制御装置の冷却制御手順を示すフローチャートである。
ステップ1…指定された運転モードに応じて、電磁弁15A〜17Bを切り換えて、冷媒回路を設定する。
ステップ2…ファン11〜14を起動する。
ステップ3…冷却用庫室の電動膨張弁の作動時間を決めるタイマーをゼロにリセットする。
ステップ4…電動膨張弁駆動用のステッピングモータに一定周波数のパルスを与えて、電動膨張弁を全開の状態から一定の速度で閉動作を開始させる。
ステップ5…上記タイマーのカウントを開始させる。
【0032】
ステップ6…タイマーのカウント値が所定値CSに達したか否かを判別する。
ステップ7…所定値CSに達したら、そこで電動膨張弁を停止させる。その結果、電動膨張弁のニードルは一定の位置で止まる。その後、圧縮機を起動させて、庫室を所定温度になるまで冷却するプルダウン制御に移る。
ステップ8…庫室が所定温度になったら、庫室内を所定の温度範囲に維持するための定常運転に入る。
ステップ9…運転停止の指令があったら、運転を停止させるプロセスの制御を行う。
【0033】
次に、プルダウン制御について説明する。図8は、第1実施形態のプルダウン制御のフローチャートである。
ステップ1…どの庫室を冷却するか加温するかを決める運転モードに応じて、過熱度Shを設定する。
ステップ2…圧縮機に負担をかけないように、圧縮機を低速(例えば、電源周波数50Hz)で起動し、定常速度より高い所定速度(例えば、電源周波数80Hz)まで徐々に加速していく(例えば、電源周波数を5Hz/5minずつ上げていく)。なお、圧縮機はインバータにより駆動され,電源周波数に応じた回転数で運転される。
【0034】
ステップ3…圧縮機の回転を上記所定速度まで上げた後、各庫室の庫内温度Tが設定温度まで低下したか否かを判別する。その際、各庫室の庫内温度Tは、各庫室に温度センサを設けてそれらから直接取得してもよいし、各庫室の内部熱交換器3〜5の入口温度と出口温度を温度センサ18A〜20Bにより検知して、それらの値により算出した値を用いてもよい。
ステップ4…低下していない庫室があれば、電動膨張弁の開度を大きくして冷却効果を向上させるように、過熱度Shの設定を2分の1にする。
【0035】
ステップ5…当該庫室の庫内温度Tと当該庫室の内部熱交換器の出口温度TOUTとの差が所定値K1未満になったか否かにより、当該庫室が十分冷却されたか否かを判別する。
ステップ6…所定値K1未満になっていなければ、各庫室の温度を比較して、その中の最高温度Tmaxと最低温度Tminとの差が所定値K2を超えているか否かを判別する。
【0036】
ステップ7…所定値K2を超えていたら、当該庫室の庫内温度が最低温度Tminであるか否かを判別する。
ステップ8…ステップ5で差が所定値K1未満になっていたか、ステップ7で最低温度Tminであったら、当該庫室の電動膨張弁を一定割合閉める。その結果、当該庫室の温度低下が鈍くなる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、結果的に全体的に効率よく冷却される。
【0037】
なお、ステップ5からステップ8は、冷却用庫室毎に順次実行される。
【0038】
ステップ9…タイマーのカウントtをリセットした後、タイマーのカウントを開始させる。
ステップ10…タイマーのカウントtが5分経過をカウントしたか否かを判別し、5分経過したらステップ3に戻す。
【0039】
ステップ11…ステップ3で全ての庫室の庫内温度が設定温度以下になったら、圧縮機の運転速度を定常速度に落として定常運転に入る。
【0040】
図9は、第2実施形態のプルダウン制御のフローチャートである。この場合は、図7のフローチャートにおけるステップ3〜6で行う電動膨張弁の閉動作制御は、電動膨張弁の開度が圧縮機に損傷を与えない範囲で最大になるように行う。
【0041】
ステップ1…各庫室の庫内温度を取得する。
ステップ2…各庫室の温度を比較して、その中の最高温度Tmaxと最低温度Tminとの差が所定値Kを超えているか否かを判別する。
ステップ3…所定値Kを超えていたら、当該庫室の庫内温度が最低温度Tminであるか否かを判別する。
ステップ4…当該庫室の庫内温度が最低温度Tminであったら、当該庫室の電磁弁を閉めて冷媒を止める。
ステップ5…他の庫室の電動膨張弁を一定割合だけ開ける。
【0042】
なお、ステップ3からステップ5は、冷却用庫室毎に順次実行される。
【0043】
ステップ6…タイマーのカウントtをリセットした後、タイマーのカウントを開始させる。
ステップ7…タイマーのカウントtが5分経過をカウントしたか否かを判別し、5分経過したらステップ1に戻す。
【0044】
ステップ8…ステップ2で差が所定値Kを超えなくなったら、圧縮機の運転速度を定常速度に落として定常運転に入る。
【0045】
図10は、第3実施形態のプルダウン制御のフローチャートである。この場合も、図7のフローチャートにおけるステップ3〜6で行う電動膨張弁の閉動作制御は、電動膨張弁の開度が圧縮機に損傷を与えない範囲で最大になるように行う。
【0046】
ステップ1…各庫室の庫内温度Tを取得する。
ステップ2…各庫室の庫内温度Tが設定温度より高いか否かを判別する。
ステップ3…高かったら、複数ある庫室の内、当該庫室の庫内温度が最低温度であるか否かを判別する。
ステップ4…最低温度であったら、当該庫室の電動膨張弁を一定割合だけ閉める。
【0047】
なお、ステップ3,ステップ4は、冷却用庫室毎に順次実行される。
【0048】
ステップ5…タイマーのカウントtをリセットした後、タイマーのカウントを開始させる。
ステップ6…タイマーのカウントtが5分経過をカウントしたか否かを判別し、5分経過したらステップ1に戻す。
【0049】
ステップ7…ステップ2で各庫室の庫内温度Tが設定温度Kより高くなくなったら、圧縮機の運転速度を定常速度に落として定常運転に入る。
【0050】
プルダウン制御としては、以上、第1〜第3実施形態の内のいずれかを採用することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の自動販売機制御装置は、ヒートポンプ式自動販売機の起動時に、電動膨張弁を全開の状態から一定速度で一定時間閉動作を行った後、圧縮機を起動させるようにしたので、起動時に電動膨張弁のニードルの位置が常に一定になって、冷却用庫室の冷却制御が安定して行えるようになる。
【0052】
また、請求項2に記載の自動販売機制御装置は、圧縮機を低速で起動させた後、定常速度より高い所定速度に達するまで徐々に加速し、その後、庫内温度が設定値まで低下したとき定常速度にするようにしたので、圧縮機の損傷を防止しながら、プルダウン時間を短くすることができる。
【0053】
また、請求項3に記載の自動販売機制御装置は、複数の庫室を同時に冷却する際に、各庫室の温度差が所定値以上あったとき、温度が最も低くなっている庫室の内部熱交換器の電動膨張弁を一定割合閉めるようにしたので、その庫室の温度低下が鈍くなる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、結果的に全体的に効率よくプルダウンできるようになる。
【0054】
また、請求項4に記載の自動販売機制御装置は、複数の庫室を同時に冷却する際に、各庫室の温度差が所定値以上あったとき、温度が最も低くなっている庫室の内部熱交換器の電磁弁を閉じて冷媒を止めるとともに、残りの内部熱交換器の電動膨張弁を所定の割合ずつ開けるようにしたので、温度が最も低くなっている庫室の温度低下が止まる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、さらに一層効率よくプルダウンできるようになる。
【0055】
また、請求項5に記載の自動販売機制御装置は、複数の庫室を同時に冷却する際に、いずれかの庫室の温度が設定値を超えているとき、温度が最も低くなっている庫室の電動膨張弁を一定割合閉めるようにしたので、その庫室の温度低下が鈍くなる一方、他の庫室の内部熱交換器への冷媒流量が多くなって温度低下が進み、結果的に全体的に効率よくプルダウンできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する自動販売機の冷媒回路図である。
【図2】本発明の自動販売機制御装置の制御ブロック図である。
【図3】CCH運転時の冷媒回路図である。
【図4】CHH運転時の冷媒回路図である。
【図5】CHC運転時の冷媒回路図である。
【図6】プルダウン時の庫内温度の変化図である。
【図7】本発明の自動販売機制御装置の冷却制御手順を示すフローチャートである。
【図8】第1実施形態のプルダウン制御のフローチャートである。
【図9】第2実施形態のプルダウン制御のフローチャートである。
【図10】第3実施形態のプルダウン制御のフローチャートである。
【図11】自動販売機の内部構造図である。
【符号の説明】
1…圧縮機
2…外部熱交換器
3〜5…内部熱交換器
6〜9…電動膨張弁
11〜14…ファン
15A〜17B…電磁弁
18A〜20B…温度センサ
27…電気ヒータ
28…漏電遮断器
29…商品ラック
30…搬出シュート
31…断熱区画壁
32…外断熱壁

Claims (5)

  1. 断熱性の壁で区画された複数の庫室を有し、各庫室にはそれぞれ電動膨張弁付きの内部熱交換器が設けられ、それらの電動膨張弁と内部熱交換器は、庫室外に設けられた圧縮機と外部熱交換器に接続され、電磁弁で冷媒の流れ方向を切り換えることにより前記それぞれの内部熱交換器を蒸発器として作用させて庫室内を冷却したり、凝縮器として作用させて庫室内を加温したりできるようにした自動販売機を制御する自動販売機制御装置であって、
    起動時に、前記電動膨張弁を全開の状態から一定速度で一定時間閉動作を行った後、圧縮機を起動させることを特徴とする自動販売機制御装置。
  2. 圧縮機を低速で起動させた後、定常速度より高い所定速度に達するまで徐々に加速し、その後、庫内温度が設定値まで低下したとき定常速度にすることを特徴とする請求項1記載の自動販売機制御装置。
  3. 同時に複数の庫室を冷却する際に、プルダウン期間において、各庫室の温度差が所定値以上あったとき、温度が最も低くなっている庫室の内部熱交換器の電動膨張弁を一定割合閉めることを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機制御装置。
  4. 同時に複数の庫室を冷却する際に、プルダウン期間において、各庫室の温度差が所定値以上あったとき、温度が最も低くなっている庫室の内部熱交換器の電磁弁を閉じて冷媒を止めるとともに、残りの内部熱交換器の電動膨張弁を所定の割合ずつ開けることを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機制御装置。
  5. 同時に複数の庫室を冷却する際に、プルダウン期間において、いずれかの庫室の温度が設定値を超えているとき、温度が最も低くなっている庫室の電動膨張弁を一定割合閉めることを特徴とする請求項1又は2記載の自動販売機制御装置。
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