JP4542952B2 - 中間ロック機構を備えるスライドドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中間ロック機構を備えるスライドドア装置に関する。
近年のスライドドア装置は一般的に、窓ガラスの開度が所定開度以上の状態でスライドドアが全開方向にスライドすると、スライドドアのスライド動作を、全開位置に達する前の中間位置においてロックする中間ロック機構を具備している。
例えば特許文献1の発明では、ドア開口の周縁部に全開用ストライカと、該全開用ストライカより前方に位置する中間用ストライカとを突設し、スライドドアに、これら全開用ストライカ及び中間用ストライカと係脱可能なロック機構を設けている。そして、窓ガラスの開度が所定開度以上の状態で、スライドドアが全閉位置から全開位置側にスライドすると、スライドドアに設けられたロック装置のフックが中間用ストライカを把持する。従って、スライドドアのスライド動作は全開位置より全閉位置側の中間位置において停止する。
特開2004−190376号公報
しかし特許文献1の発明は、スライドドアが中間位置より全開位置側にスライドした後に、乗員が窓ガラスを所定開度以上となるように開放方向に移動させた場合には、スライドドアのロック装置が全開用ストライカをロックできない構造である。そのため、このような場合にはスライドドアがドア開口の後端壁に衝突し、前方に跳ね返ってしまう。
本発明の目的は、スライドドアが中間位置より全開位置側にスライドした後に、窓ガラスの開度が所定開度以上となっても、スライドドアを全開位置においてロックできる中間ロック機構を備えるスライドドア装置を提供することにある。
本発明の中間ロック機構を備えるスライドドア装置は、車両側面のドア開口を開閉するスライドドアと、上記スライドドアの窓孔をスライドしながら開閉する窓ガラスと、ドア開口周縁に沿わせてスライドドア開閉方向に離間させて設けた全開用ストライカ及び中間用ストライカと、窓ガラスの開度が所定開度より小さいときにスライドドアが全開位置に移動したとき、上記全開用ストライカと係合して該スライドドアを全開位置に保持し、かつ、窓ガラスの開度が所定開度以上のときにスライドドアが全開方向に移動したとき、上記中間用ストライカと係合して該スライドドアの全開移動を阻止するロック装置と、を備えた中間ロック機構を備えるスライドドア装置において、上記ロック装置は、上記全開用ストライカ及び中間用ストライカと係脱可能な通常時係合溝と、上記全開用ストライカとのみ係脱可能な非常時係合溝とを有し、かつ、両係合溝と各ストライカの係合状態を保持するロック位置と、各ストライカを両係合溝から脱出可能とするロック解除位置との間を回転可能なフックと、上記ロック位置にあるフックと係合してフックが上記ロック解除位置側に回転するのを禁止し、かつ、フックから離れることによりフックが上記ロック解除位置側に回転するのを許容する回転可能なポールと、上記ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスの開度が所定開度より小さくなると、全開用ストライカが上記通常時係合溝と係脱可能な上記ロック解除位置に上記フックを回動させ、かつ、ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスが上記所定開度以上に開くと、中間用ストライカが通常時係合溝と係脱可能で、非常時係合溝が全開用ストライカと係脱可能となる係合可能位置に上記フックを回動させるフック制御機構と、を備えることを特徴としている。
上記フック制御機構が、上記窓ガラスの動作に連動して回転し、上記ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスの開度が所定開度より小さくなると、上記フックと離間する非作動位置に位置してフックが上記ロック解除位置に移動するのを許容し、かつ、ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスの開度が所定開度以上になると、上記フックを上記係合可能位置まで回転させる作動位置に移動する切替レバーを備えるのが実際的である。
さらに、上記フック制御機構が、上記窓ガラスが移動するときは該窓ガラスの開度に応じて上記切替レバーを上記非作動位置と上記作動位置とに移動させ、かつ、該切替レバーが上記フックから動力を受けたときは、該動力によって切替レバーが上記作動位置から非作動位置へ移動するのを許容する連動レバーを備えるのが好ましい。
上記連動レバーと切替レバーが接離可能であり、該切替レバーが上記作動位置側に回転付勢されており、さらに該回転付勢力によって切替レバーが上記作動位置側に回転したときに、該切替レバーに接触して切替レバーを上記作動位置に保持し、上記連動レバーが切替レバーから離間する位置まで回転するのを許容するストッパを備えるのが好ましい。
本発明によると、スライドドアが中間位置より全開位置側にスライドした後に、窓ガラスの開度が所定開度以上となっても、スライドドアを全開位置においてロックできる中間ロック機構を備えるスライドドア装置が得られる。従って、このような場合においても、スライドドアがドア開口の後端壁に衝突する、いわゆる跳ね返りを防止できる。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。なお、以下の説明中の上下及び前後の方向は、図中に記載した矢印の方向を基準としている。
車両本体20の側面には方形のドア開口21が穿設されている。ドア開口21の上縁部と下縁部には共に前後方向を向くアッパレール22とロアレール23がそれぞれ固定されている。ドア開口21の底面の後端部には側面視倒立U字形の全開用ストライカ25が突設されており、ドア開口21の底面の中間部には側面視倒立U字形の中間用ストライカ26が突設されている。さらに、ドア開口21の前壁には側面視横向きU字形の全閉用ストライカ27が突設されている。
アッパレール22とロアレール23にはドア開口21と略同寸法のスライドドア30が、アッパレール22とロアレール23に沿って前後方向にスライド自在として支持されている。スライドドア30の上部には側面視方形の窓孔31が穿設されている。スライドドア30の内部には側面視方形の窓ガラス33が上下方向にスライド自在に設けられている。窓ガラス33はスライドドア30内に設けられた公知のウィンドレギュレータ(図示略)と連係しており、このウィンドレギュレータは、スライドドア30内に設けられた窓開閉用モータに接続している。車内に設けたドアスイッチ(図示略)を操作することにより窓開閉用モータが回転すると、窓開閉用モータの駆動力によってウィンドレギュレータが動作し、窓ガラス33は窓孔31を完全に閉塞する全閉位置と、窓孔31を完全に開放する全開位置の間を上下方向に移動する。スライドドア30の車内側面にはインサイドハンドル35が設けてあり、スライドドア30の車外側面にはアウトサイドハンドル36が設けてある。インサイドハンドル35及びアウトサイドハンドル36は共に非操作位置と開放位置との間を回転可能である。
スライドドア30の前端部には全閉用ストライカ27と係脱可能(ロック及びロック解除が可能)なフックとポールを具備する公知のロック装置200が設けられている。ロック装置200は公知のようにインサイドハンドル35及びアウトサイドハンドル36が非操作位置にあるときは全閉用ストライカ27をロック可能であり、インサイドハンドル35またはアウトサイドハンドル36が開放位置にあるときは全閉用ストライカ27をロック不能である(ロック解除する)。
さらに、スライドドア30の下端部の前端側には、全開用ストライカ25及び中間用ストライカ26と係脱可能なロック装置40が設けられている。
ロック装置40は以下のような構造である。
地面と平行(即ち水平)な固定基板42はスライドドア30の底面に固定されている。固定基板42の後端部には取付片43が突設されている。固定基板42の上面には固定基板42より小寸のブラケット45が固着されている。ブラケット45の上面の前端部はその他の部分に比べて上方に出っ張るストッパ部46となっている。ストッパ部46は略前後方向を向いており、その後端面は垂直なフック用第1ストッパ47、その内側端面は垂直かつ略前後方向を向く連動レバー用ストッパ面48及び切替レバー用ストッパ面(ストッパ)49となっている。さらに、ブラケット45の上面には共に円柱形状をなす3つの枢着軸50、枢着軸51、枢着軸52が上向きに突設されている。ブラケット45の内側縁部には、上方に向けて曲折されたポール用第1ストッパ54と、平面視L字形をなすように曲折された取付片55と、が突設されている。ブラケット45の上面には上方に向かって延出するポール用第2ストッパ56が突設されている。さらに、ブラケット45の外側縁部には、フック用第2ストッパ57が上向きに突設されている。
枢着軸51には、フック(非常時ロック機構)60に穿設された上下方向を向く枢着孔61が回転可能に嵌合している。フック60には、互いに平行かつ直線形状の通常時係合溝63と非常時係合溝(非常時ロック機構)64が形成されている。通常時係合溝63は、全開用ストライカ25及び中間用ストライカ26と係脱可能な溝であり、非常時係合溝64は全開用ストライカ25とのみ係脱可能な溝である。フック60の周縁部には、フック用第2ストッパ57と接離可能なストッパ面65と、フック用第1ストッパ47と接離可能なストッパ面66が形成されている。さらに、フック60の周面には、平面視で枢着軸51を中心とする円弧状をなす円弧面67と係合面69が形成されている。フック60の上面の円弧面67近傍には上下方向を向く円柱形状の係合ピン68が突設されている。フック60は、そのストッパ面65がフック用第2ストッパ57に接触するロック解除位置と、ストッパ面66がフック用第1ストッパ47に接触するロック位置との間を回転可能である。さらに図2に示す捻りコイルばね(付勢手段)S1が枢着軸51に掛け回され、捻りコイルばねS1の一端がブラケット45に係止され、他端がフック60に係止されている。その結果、フック60は捻りコイルばねS1によって常にロック解除位置側に回転付勢されている。
固定基板42の枢着軸50には、ポール75の枢着孔76が回転可能に嵌合している。ポール75の一端にはフック60の円弧面67及び係合面69と係脱可能な係合突部77が突設されており、他端には操作ワイヤW1の一端が係止された係止部78が形成されている。操作ワイヤW1は取付片43に固定されたワイヤ支持ケース80の内部を通っており、その他端はスライドドア30のインサイドハンドル35及びアウトサイドハンドル36に連係されている。ポール75の周面には、ポール用第2ストッパ56と接離可能なストッパ面81と、ポール用第1ストッパ54に接離可能なストッパ面82が形成されている。ポール75は、そのストッパ面81がポール用第2ストッパ56に接触する非係合位置と、ストッパ面82がポール用第1ストッパ54に接触する係合位置との間を回転可能である。フック60がロック位置にあるときにポール75が係合位置に位置すると、ポール75の係合突部77がフック60の係合面69に係合するので、フック60は捻りコイルばねS1の回転付勢力に抗してロック位置に保持される。さらに図2に捻りコイルばね(付勢手段)S2が枢着軸50に掛け回され、その一端がブラケット45に係止され、かつ、その他端がポール75に係止されているので、ポール75は捻りコイルばねS2によって常に係合位置側に回転付勢されている。
ブラケット45の枢着軸52には、切替レバー(フック制御機構)90の枢着孔91が回転可能に係合している。切替レバー90の周面には、フック60の係合ピン68の周面と接離可能な押圧面92と、押圧面92と反対側の端部に位置するストッパ面93と、切替レバー用ストッパ面49と接離可能なストッパ面94とが形成されている。切替レバー90は図5から図8に示す作動位置と、図3及び図4に示す非作動位置の間を回転可能である。ポール75が非係合位置にあるときに(ポール75とフック60が非係合状態にあるときに)、切替レバー90が作動位置まで回転すると、その押圧面92がフック60の係合ピン68を押圧し、フック60は図5から図8に示す係合可能位置まで回転する。一方、ポール75が非係合位置にあるときに(ポール75とフック60が非係合状態にあるときに)、切替レバー90が非作動位置まで回転すると、押圧面92が係合ピン68から離れるので、捻りコイルばねS1の回転付勢によってフック60はロック解除位置まで回転する。さらに、図2に示す捻りコイルばねS3が枢着軸52に掛け回され、捻りコイルばねS3の一端が連動レバー95に係止され、かつ他端が切替レバー90に係止されているので、切替レバー90は捻りコイルばねS3によって常に作動位置側に回転付勢されている。この捻りコイルばねS3の回転付勢力は捻りコイルばねS1の回転付勢力より強い。
さらに、枢着軸52には切替レバー90より上側に位置する連動レバー(フック制御機構)95の枢着孔96が回転可能に嵌合している。連動レバー95には、連動レバー用ストッパ面48と接離可能なストッパ97と、切替レバー90のストッパ面93が接離可能な取付片98とが突設されている。連動レバー95は、そのストッパ97が連動レバー用ストッパ面48に接触する図3及び図4に示す非作動位置と、図5から図8に示す作動位置との間を回転可能である。さらに、図2に示す捻りコイルばねS4が枢着軸52に掛け回され、捻りコイルばねS4の一端がブラケット45に係止され、かつ他端が連動レバー95に係止されているので、連動レバー95は捻りコイルばねS4によって常に非作動位置側に回転付勢されている。連動レバー95の取付片98と切替レバー90のストッパ面93は接離可能である。さらに、捻りコイルばねS4の回転付勢力は捻りコイルばねS3の回転付勢力より強いので、取付片98とストッパ面93が接触している状態で連動レバー95が非作動位置に移動すると、取付片98が切替レバー90をその非作動位置まで回転させる。取付片98には操作ワイヤ(フック制御機構)W2の一端が係止されており、操作ワイヤW2は取付片55に固定されたワイヤ支持ケース100の内部を通っており、操作ワイヤW2の他端は上記ウィンドレギュレータに接続されている。そして、窓ガラス33が全閉位置から全開位置側の所定位置まで下方に移動すると(窓孔31の開度が所定開度になると)、ウィンドレギュレータの動作に連動して操作ワイヤW2が引かれ、その結果、連動レバー95が作動位置(図5から図8の位置)まで回転する。すると、捻りコイルばねS3の回転付勢力によって切替レバー90が、そのストッパ面94が切替レバー用ストッパ面49に当接する作動位置まで回転する。さらに、捻りコイルばねS3の回転付勢力が捻りコイルばねS1の回転付勢力より強いので、ポール75が非係合位置にあれば(ポール75とフック60が非係合状態であれば)、押圧面92が係合ピン68を押圧しフック60が係合可能位置まで回転する。一方、フック60が係合可能位置に位置する状態(窓ガラス33の開度が上記所定開度以上の状態)において、窓ガラス33を上記所定位置より全閉位置側に移動させると(窓ガラス33の開度が上記所定開度より小さくなると)、操作ワイヤW2が弛緩し、捻りコイルばねS4の回転付勢力によって連動レバー95及び切替レバー90が非作動位置に移動する。
次に、以上のスライドドア装置の動作について説明する。
スライドドア30が全閉位置にあり、かつ、インサイドハンドル及びアウトサイドハンドルを何ら操作しなければ、ロック装置200のフックが全閉用ストライカ27をロックし、スライドドア30は全閉位置に保持される。この状態でインサイドハンドル35またはアウトサイドハンドル36を開放位置側に回転操作すると、ロック装置200のフックが全閉用ストライカ27を解放するので、スライドドア30を全開位置側(後方)にスライド可能となる。
このようにスライドドア30が全開位置までスライド可能になったときに機能するのがロック装置40であるが、窓ガラス33の状態によってロック装置40の動作が変わるので、窓ガラス33の状態を2通りに分けて説明する。
(窓ガラス33が上記所定位置より全閉位置側(上側)にある場合)
まず、窓ガラス33が上記所定位置より全閉位置側にある場合について図3及び図4を用いて説明する。
この場合は、切替レバー90及び連動レバー95が非作動位置に位置するので、図3に示すようにフックはロック解除位置に位置する。従って、スライドドア30を全開位置側にスライドさせると、ロック装置40が中間用ストライカ26の真横に移動してもフック60は中間用ストライカ26と接触せず、スライドドア30は全開位置までスライドする。そしてスライドドア30が全開位置に達すると、図3に示すようにフック60の通常時係合溝63に全開用ストライカ25が係合し、さらに図4に示すようにフック60を捻りコイルばねS1の回転付勢力に抗してロック位置まで回転させる。フック60がロック位置に回転すると、インサイドハンドル35及びアウトサイドハンドル36は初期位置に戻っているので、捻りコイルばねS2によって係合位置側に回転付勢されているポール75の係合突部77がフック60の係合面69に係合する。従って、フック60はロック位置に保持され、その結果、スライドドア30が全開位置に保持される。
(窓ガラス33が上記所定位置より全開位置側(下側。所定位置を含む。以下同様)にある場合)
次に、窓ガラス33が上記所定位置より全開位置側にある場合について図5及び図6を用いて説明する。
窓ガラス33が上記所定位置より全開位置側(下側)にある場合は、図5に示すように、切替レバー90及び連動レバー95が作動位置に位置するので、フックは係合可能位置に位置する。従って、スライドドア30を全開位置側にスライドさせてロック装置40が中間用ストライカ26の真横に達すると、係合可能位置にあるフック60の通常時係合溝63に中間用ストライカ26が係合する。さらに図6に示すように、フック60が捻りコイルばねS1の回転付勢力に抗してロック位置まで回転する。すると、インサイドハンドル35及びアウトサイドハンドル36は初期位置に戻っているので、捻りコイルばねS2によって係合位置側に回転付勢されているポール75の係合突部77がフック60の係合面69に係合し、フック60はロック位置に保持され、スライドドア30が中間位置に保持される。このように、窓ガラス33が上記所定位置より全開位置側(下側)にある場合は、乗員が手や頭を窓孔31の開口部に入れている可能性があるが、スライドドア30は全開位置までは移動せず中間位置で停止するので安全である。
なお、ウィンドレギュレータの製造誤差や操作ワイヤW2の長さの製造誤差や操作ワイヤW2の配索態様に起因して、窓ガラス33が上記所定位置より全開位置側(下側)に移動したときに連動レバー95が図5から図8に示す位置よりも時計方向に回転することがある。この場合、捻りコイルばねS3によって回転付勢されている切替レバー90は、そのストッパ面94がストッパ部46の切替レバー用ストッパ面49に当接する作動位置までしか回転しないが、連動レバー95は図5から図8に示す位置よりもさらに時計方向に回転するので、連動レバー95の取付片98と切替レバー90のストッパ面93が離間する。このように連動レバー95が時計方向に余分に回転しても切替レバー90は作動位置で停止するので、フック60は係合可能位置に位置する。従って、中間用ストライカ26はフック60の通常時係合溝63と確実に係合する。
次に、窓ガラス33が上記所定位置より全閉位置側(上側)に位置する状態で、スライドドア30が全閉位置から全開位置側に移動し、スライドドア30が中間位置(ロック装置40のフック60が中間用ストライカ26の真横に位置する位置)を超えた後に、乗員が上記ドアスイッチを操作して窓ガラス33を上記所定位置より全開位置側(下側)に移動させた場合について、図7及び図8を用いて説明する。
この場合は、スライドドア30が中間位置を超えた後に、上記ウィンドレギュレータの動作に連動してフック60が係合可能位置に移動する(図7参照)ので、スライドドア30が全開位置に達しても全開用ストライカ25はフック60の通常時係合溝63に係合出来ない。しかしこの場合は、スライドドア30が全開位置に達すると、図7に示すようにフック60の非常時係合溝64に全開用ストライカ25が係合する。従って、図8に示すように、全開用ストライカ25によってフック60が捻りコイルばねS1の回転付勢力に抗してロック位置まで回転する。すると、捻りコイルばねS2によって係合位置側に回転付勢されているポール75の係合突部77がフック60の係合面69に係合するので、フック60はロック位置に保持され、その結果、スライドドア30が全開位置に保持される。
最後に、全開位置に位置するスライドドア30を全閉位置側(前側)にスライドさせる場合の動作について説明する。この場合も窓ガラス33の状態によって、その後のロック装置40の動作が変わるので、このときの窓ガラス33の状態を2通りに分けて説明する。
(窓ガラス33が上記所定位置より全閉位置側(上側)にある場合)
インサイドハンドルまたはアウトサイドハンドルを操作して、ポール75を非係合位置まで回転させれば、フック60がロック解除位置側に回転可能となるので、通常時係合溝63または非常時係合溝64から全開用ストライカ25が脱出可能となり、スライドドア30が前方にスライド可能となる。スライドドア30が前方にスライドし、ロック装置40が中間用ストライカ26の真横に達しても、このとき図3に示すようにフック60はロック解除位置に位置しているので、フック60が中間用ストライカ26と接触することはなく(図3の仮想線参照)、スライドドア30は全閉位置まで円滑にスライドする。そして、スライドドア30が全閉位置に達すると、上述の通りロック装置200のフックが全閉用ストライカ27をロックする。
(窓ガラス33が上記所定位置より全開位置側(下側)にある場合)
一方、この場合はフック60が係合可能位置に位置しているので、図9に示すように、スライドドア30が前方にスライドしてロック装置40が中間用ストライカ26の真横に達すると、フック60のストッパ面66に中間用ストライカ26が接触する。そして、中間用ストライカ26によってフック60が図9の反時計方向に回転させられると、フック60が中間用ストライカ26を乗り越え、さらに係合ピン68が切替レバー90の押圧面92を捻りコイルばねS3の付勢力を超える動力で押圧し、切替レバー90が図9の反時計方向に回転し、ストッパ面93が取付片98から離間する。そして、フック60が中間用ストライカ26を完全に乗り越える(通過)すると、捻りコイルばねS3の回転付勢力によって切替レバー90が時計方向に回転しストッパ面92が係合ピン68を押圧するのでフック60が係合可能位置に復帰する。そして、スライドドア30が全閉位置までスライドすると、上述の通りロック装置200のフックが全閉用ストライカ27をロックする。
以上説明したように本実施形態によれば、窓ガラス33が上記所定位置より全閉位置側(上側)に位置する状態で、スライドドア30が全閉位置から全開位置側に移動し、スライドドア30が中間位置(ロック装置40のフック60が中間用ストライカ26と係合する位置)を超えた後に、乗員が上記ドアスイッチを操作して窓ガラス33を上記所定位置より全開位置側(下側)に移動させても、フック60に形成した非常時係合溝64が全開用ストライカ25を把持するので、スライドドア30を全開位置に保持できる。従って、スライドドア30がドア開口21の後壁に衝突する跳ね返りを防止できる。
本発明の一実施形態である自動車側面の斜視図である。 ロック装置の分解斜視図である。 ロック解除位置にあるフックの通常時係合溝に全開用ストライカが進入するときのロック装置の平面図である。 ロック位置にあるフックの通常時係合溝に全開用ストライカが把持されたときのロック装置の平面図である。 係合可能位置にあるフックの通常時係合溝に中間用ストライカが進入するときのロック装置の平面図である。 ロック位置にあるフックの通常時係合溝に中間用ストライカが把持されたときのロック装置の平面図である。 係合可能位置にあるフックの非常時係合溝に全開用ストライカが進入するときのロック装置の平面図である。 ロック位置にあるフックの非常時係合溝に全開用ストライカが把持されたときのロック装置の平面図である。 フックが係合可能位置にある状態でスライドドアが全開位置から全閉位置側に移動する際に、フックに中間用ストライカが接触する状態を示すロック装置の平面図である。
符号の説明
20 車両本体
21 ドア開口
22 アッパレール
23 ロアレール
25 全開用ストライカ
26 中間用ストライカ
27 全閉用ストライカ
30 スライドドア
31 窓孔
33 窓ガラス
40 ロック装置
42 固定基板
43 取付片
45 ブラケット
46 ストッパ部
47 フック用第1ストッパ
48 連動レバー用ストッパ面
49 切替レバー用ストッパ面(ストッパ)
50 51 52 枢着軸
54 ポール用第1ストッパ
55 取付片
56 ポール用第2ストッパ
57 フック用第2ストッパ
60 フック(非常時ロック機構)
61 枢着孔
63 通常時係合溝
64 非常時係合溝(非常時ロック機構)
65 66 ストッパ面
67 円弧面
68 係合ピン
69 係合面
75 ポール
76 枢着孔
77 係合突部
78 係止部
80 ワイヤ支持ケース
81 82 ストッパ面
90 切替レバー(フック制御機構)
91 枢着孔
92 押圧面
93 94 ストッパ面
95 連動レバー(フック制御機構)
96 枢着孔
97 ストッパ
98 取付片
100 ワイヤ支持ケース
200 ロック装置
S1 S2 S3 S4 捻りコイルばね(付勢手段)
W1 W2 操作ワイヤ(フック制御機構)

Claims (4)

  1. 車両側面のドア開口を開閉するスライドドアと、
    上記スライドドアの窓孔をスライドしながら開閉する窓ガラスと、
    ドア開口周縁に沿わせてスライドドア開閉方向に離間させて設けた全開用ストライカ及び中間用ストライカと、
    窓ガラスの開度が所定開度より小さいときにスライドドアが全開位置に移動したとき、上記全開用ストライカと係合して該スライドドアを全開位置に保持し、かつ、窓ガラスの開度が所定開度以上のときにスライドドアが全開方向に移動したとき、上記中間用ストライカと係合して該スライドドアの全開移動を阻止するロック装置と、
    を備えた中間ロック機構を備えるスライドドア装置において、
    上記ロック装置は、
    上記全開用ストライカ及び中間用ストライカと係脱可能な通常時係合溝と、上記全開用ストライカとのみ係脱可能な非常時係合溝とを有し、かつ、両係合溝と各ストライカの係合状態を保持するロック位置と、各ストライカを両係合溝から脱出可能とするロック解除位置との間を回転可能なフックと、
    上記ロック位置にあるフックと係合してフックが上記ロック解除位置側に回転するのを禁止し、かつ、フックから離れることによりフックが上記ロック解除位置側に回転するのを許容する回転可能なポールと、
    上記ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスの開度が所定開度より小さくなると、全開用ストライカが上記通常時係合溝と係脱可能な上記ロック解除位置に上記フックを回動させ、かつ、ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスが上記所定開度以上に開くと、中間用ストライカが通常時係合溝と係脱可能で、非常時係合溝が全開用ストライカと係脱可能となる係合可能位置に上記フックを回動させるフック制御機構と、
    を備えることを特徴とするスライドドア装置。
  2. 請求項1記載の中間ロック機構を備えるスライドドア装置において、
    上記フック制御機構が、
    上記窓ガラスの動作に連動して回転し、上記ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスの開度が所定開度より小さくなると、上記フックと離間する非作動位置に位置してフックが上記ロック解除位置に移動するのを許容し、かつ、ポールとフックの係合が解除された状態で窓ガラスの開度が所定開度以上になると、上記フックを上記係合可能位置まで回転させる作動位置に移動する切替レバーを備える中間ロック機構を備えるスライドドア装置。
  3. 請求項2記載の中間ロック機構を備えるスライドドア装置において、
    上記フック制御機構が、さらに
    上記窓ガラスが移動するときは該窓ガラスの開度に応じて上記切替レバーを上記非作動位置と上記作動位置とに移動させ、かつ、該切替レバーが上記フックから動力を受けたときは、該動力によって切替レバーが上記作動位置から非作動位置へ移動するのを許容する連動レバーを備える中間ロック機構を備えるスライドドア装置。
  4. 請求項3記載の中間ロック機構を備えるスライドドア装置において、
    上記連動レバーと切替レバーが接離可能であり、
    該切替レバーが上記作動位置側に回転付勢されており、さらに
    該回転付勢力によって切替レバーが上記作動位置側に回転したときに、該切替レバーに接触して切替レバーを上記作動位置に保持し、上記連動レバーが切替レバーから離間する位置まで回転するのを許容するストッパを備える中間ロック機構を備えるスライドドア装置。
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