JP4540310B2 - 使い捨ておむつ用バックシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は使い捨ておむつ用バックシートに関し、さらに詳しくは使い捨ておむつの外側表面にソフトな触感と嵩高感を付与することができる使い捨ておむつ用バックシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に使い捨ておむつは、肌に直接接する透水性のトップシートと、液を吸収する吸収体と、吸収液が外に漏れるのを防止する不透液性のバックシートとにより構成される。使い捨ておむつの外側面となるバックシートには、主として不透液性フィルムが用いられているが、近年は、着脱時や使用中にフィルムがゴワゴワし、肌触りが良くない等の理由から、ソフトな感触を得るためにフィルム表面の感触を改良したシートや、フィルムに不織布を貼り合わせた積層シートが用いられている。しかし、このようなシートでは、外側表面層にソフトな触感を持たせることはできるが、シート全体としてはフィルムの剛性が残り、ゴワゴワ感を解消することができなかった。
また上記シート全体のゴワゴワ感を解消するため、積層シート全体に賦型加工を施したシートが提案されている(例えば、実用新案文献1、実用新案文献2)。しかし、このシートは、フィルムと不織布との積層体に賦型加工を施し、繊維層とフィルム層を一体として凹凸を形成するものであるため、カサカサした感触が残り、しっとりしたソフト感が得られないという欠点があった。また賦型時にフィルムが傷み、孔ができ易く、防液性が低下する等の問題があった。
【0003】
【実用新案文献1】
実開昭62−83806号公報
【実用新案文献2】
実開昭62−83807号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来技術の問題を解決し、特に表面の触感、ソフト性および嵩高性に優れた使い捨ておむつ用バックシートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、不織布の繊維層に非結合性の凹凸賦型部を形成して繊維の自由度を高め、繊維が盛り上がった状態で動きやすい構造として、不織布の表面にソフトな手触り感や嵩高感を与えた後、該不織布を不透液性フィルムに積層することにより、シート全体としてのカサカサ感を抑え、賦型時のフィルムの孔明きや、フィルムの変形によるシートの品質低下を防止できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本願で特許請求される発明は以下の通りである。
【0006】
(1)熱可塑性不織布と不透液性フィルムとの積層体であって、該熱可塑性不織布は、連続フィラメントにより構成され、かつ部分熱圧着により接合されており、さらに非結合性の凹凸賦型部を有し、該凹凸賦型部の深さが0.2〜5mmであり、該凹凸賦型部付与前の不織布に対する嵩高率が105%以上であることを特徴とする使い捨ておむつ用バックシート。
(2)前記凹凸賦型部の凸部形状が、略半球状であることを特徴とする(1)記載の使い捨ておむつ用バックシート。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の使い捨ておむつ用バックシートには、熱可塑性不織布と不透液性フィルムの積層体が用いられる。
本発明に用いられる熱可塑性不織布を構成する繊維としては、疎水性、強度、可撓性の点から、ポロプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維などが好ましく、特に疎水性の点からポリオレフィン系繊維が好ましい。また必要に応じてこれらの複合繊維、混合繊維を用いてもよく、またセルロース系繊維、その他の特殊機能を持つ繊維と混合して用いてもよい。繊維の形態は長繊維でも短繊維でもよいが、肌触りや強度等の点から連続フィラメントを使用するのが好ましい。繊維の断面には特に限定はなく、丸断面糸、楕円、角型等の実質的に非円形な異形糸また丸断面糸を潰した変形糸などが用いられる。また繊維の繊度は0.8〜5.5dtexが好ましく、より好ましくは1〜3dtexである。積層体としてメルトブロー繊維を用いる場合は、繊維径は5μm以下が好ましく、より好ましくは3μm以下である。
【0008】
熱可塑性不織布の種類には特に限定されないが、吸収された液がにじみ出でるのを防止する等の点から、必要に応じて撥水性の不織布を用いるのが好ましい。ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維などの水に対して親和性のある繊維を使用する場合には、防水、撥水性の点から、必要に応じてシリコン系、フッ素系、ワックス系等の防水剤、撥水剤の処理またはこれらの添加による改良を行うのが好ましい。
熱可塑性不織布は、例えば、スパンボンド法により溶融紡糸された連続フィラメントをウェブとし、これを接合することにより得られる。ウェブの接合は、接着剤を用いて接合する、低融点繊維や複合繊維により接合する、バインダーをウェブ形成中に散布して溶融接合する、ニードルパンチ、水流等で繊維を交絡する等の公知の方法で行うことができる。
【0009】
熱可塑性不織布の強度および柔軟性を高める点からは、部分熱圧着により接合するのが好ましく、部分熱圧着における熱圧着面積率は、強度保持の点から、5〜35%とするのが好ましい。部分熱圧着は、超音波法により、または加熱エンボスロール間にウェブを通して行うことができ、これにより、例えばピンポイント状、矩形状等の浮沈模様が不織布全面に散点する。
スパンボンド法による不織布は、連続フィラメントにより形成されるため、繊維強度が高く、通気性に優れ、また湿式法または乾式法による場合と異なり、油剤処理等を行うことなく繊維がそのままシート化されているため、繊維特有の撥水性等の性質を活かすことができる。またフィラメントウェブにメルトブローウェブを積層させた積層ウェブを接合した不織布を用いてもよい。この場合、メルトブローウェブを二層以上積層させてもよい。
また、カーディング、抄紙法等による短繊維ウェブを接合して不織布とする場合も、必要に応じて撥水処理剤、防水剤を付与し、疎水性の不織布とするのが好ましい。
【0010】
本発明に用いられる熱可塑性不織布には、非結合性の凹凸賦型部が付与されていることが必要である。熱可塑性不織布に非結合性の凹凸賦型部を付与することにより、ウェブを形成する繊維層に変形を与え、接合によって固定された繊維層の自由度を向上させ、繊維を動きやすい構造とすることができ、これによりフィルムによるゴワゴワ感を抑制することができる。非結合性の凹凸賦型は、不織布を構成する繊維を結合させないように、凹または凸の任意形状に変形させて形成することができる。部分熱圧着不織布の場合は、結合パターンと部分的に一致しない形状の非結合性の凹凸賦型部が形成される。
【0011】
例えば、凸部が点在するエンボス柄を熱可塑性不織布に押し付けることにより、該不織布表面に非連続的に散在する繊維の高密度域(凹部)を形成する。また凸部の連続するエンボス柄の押し付けにより、繊維の高密度域が連続した状態となり、非押付部の繊維層が盛り上がった状態(凸部)を形成する。この場合、繊維の高密度域の凹部面積率は、柔軟な繊維触感を得る点から5〜40%とするのが好ましく、10〜25%がより好ましい。凹凸賦型の形状には限定はなく、直線、曲線、角、丸、梨地状、その他の連続または非連続状の凹凸形状とすることができる。また非結合性の凹凸賦型部の凸部形状は、表面触感のソフト性の点から、不透液性フィルムと積層した後の形状が略半球状の凸型となるように変形させるのが好ましい。
【0012】
熱可塑性不織布に形成される凹凸賦型の形状、大きさ、深さは、不織布の柔軟性効果に影響を与える。凹凸賦型の深さが深いほど柔軟効果が大きくなる。深さは柔軟性効果の点から0.2〜5mmが好ましい。また凹凸賦型が非連続の場合、凹部または凸部の面積は0.1〜5mm の範囲が好ましく、また凹部または凸部のピッチは0.5〜5mmの範囲が好ましい。
また、本発明に用いられる熱可塑性不織布は、凹凸賦型部付与前の不織布に対する嵩高率が105%以上であることが必要である(好ましくは110%)。この嵩高率は、非結合性の凹凸賦型部を付与する前後の不織布の厚みの変化率〔(付与後の厚み/付与前の厚み)×100〕で表される。該嵩高率が100%未満では、嵩高感および表面のソフト感が得られない。不織布の見かけ厚みが大きいほうが柔軟となる。また凹凸賦型による変形のピッチおよび凹部の大きさは、大きくしないほうが緻密感触が得られる。変形のピッチは、柄にもよるが1〜5mmが好ましく、また凹部の大きさは、幅0.05〜5mmの線状または点状であるのが好ましい。
【0013】
熱可塑性不織布に非結合性の凹凸賦型部を付与する方法としては、例えば、凹凸模様がかみ合うように形成された2個のロール間で押付ける方法、表面に凹または凸模様を有するロールと可撓性ロールとの間で押付ける方法、板間で押付け処理する方法などが挙げられる。また狭小な隙間のロール間、またはブレードとロール間で不織布を一定割合で強制的にオーバーフィードさせ、小ジワ状の型付けをする特殊な方法を採用してもよい。
熱可塑性不織布に非結合性の凹凸賦型を形成させる際には、処理時の温度と不織布にかかる圧力に注意する必要がある。処理時の温度は常温でもよいが、必要に応じて加温して不織布を可塑化し、型付けし易くしたり、形態の安定性をつける目的で繊維の結合やセットが生じない範囲で温度を上げて処理してもよい。
処理時の圧力は温度によっても異なるが、型付けが充分行われる圧力に設定することは当然である。この型付けを行うことで圧縮された部分の繊維断面の変形が生じるが、この部分的変形効果により、より柔軟さを引き出すためにさらに高圧の処理をすることも有効である。この場合も圧縮部での繊維の仮固定や熱圧着が生じないよう、十分注意する必要がある。
【0014】
本発明に用いられる不透液性フィルムには不透液性であれば特に限定はなく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム、EVA等のポリオレフィン共重合系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルムが用いられる。
また不透液性フィルムは、透湿性を有する微多孔フィルムであってもよい。微多孔性フィルムの使用により強力はやや低下するが、柔軟性が向上する。また防水性を付与したシート状のものを用いてもよい。
【0015】
本発明の使い捨ておむつ用バックシートは、上記した熱可塑性不織布と不透液性フィルムを、例えば、ヒートシール、熱接合またはホットメルト剤等の接着剤で接合することにより得られる。接合は、全面接合でも、柔軟性を保つための部分接合でもよい。熱可塑性不織布の繊維触感と、付与した凹凸賦型による嵩高さを活かしたバックシートを得るためには、熱可塑性不織布に施した凹凸賦型をできるだけ壊すことなく、部分的に接合することが好ましい。また凹凸賦型が形成された不織布の裏面側の凸部をフィルムに接合し、接合部周辺に空隙を保持させるのが好ましい。不織布の表裏において、その厚み方向の全域に渡って固定する接着では柔軟性等が得られない場合がある。また、おむつの製造ライン上でホットメルト剤を部分的に塗布して貼りあわせるのが製造効率の点から好ましい。さらに吸収体が配置されるおむつの中央部分にフィルムを貼り合わせるようにしてもよい。また、おむつの周辺部において、フィルムを使用しない場合には、本発明のソフトな感触を有する不織布をおむつの周辺部内側に用いることが好ましい。
【0016】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。なお、例中の測定法、評価方法は下記の通りである。
(1) 不織布の目付:10cm角の不織布を数枚採取し、その重量を1m2 当たりの重量で示す。
(2) 不織布の厚み:中山電気産業社製、圧縮弾性試験機E−2型を用い、測定面積4cm2 にて10g/4cm2 の荷重下で測定した。
(3) 不織布の嵩高率:非結合性の凹凸賦型を付与する前後の不織布の厚み(10g/cm2 荷重下)の変化率〔(付与後の厚み/付与前の厚み)×100〕を嵩高率とした。
(4) 不織布の強力および5%伸長時応力:幅3cm、長さ20cmの試験片を、島津製作所製テンシロンを用い、つかみ幅100mm、試験速度300m/分で引張試験を行い、縦方向、横方向の強力および5%伸長時応力を測定した。
(5) 不織布の曲げ柔軟度:柔軟性を示す指標として、次の方法で測定した曲げ柔軟度をもって表す。
試料片の測定方向の一方の端部1cmを残して、試料片に直角方向で全幅に渡りスケールで押え、試料片の他端部を折り目をつけず、ループを形成させた状態で、スケールで押えた端部上にのせる。スケールで押えた側の端部を手で押えたまま、試料片の上をスケールを滑らせながらループ内に移動させる。
試料の反発力でループが伸びた点を終点とし、この点からループ側端部までの長さを臨界長(mm)とし、表裏の平均値で表す。短いものほど柔軟であることを示す。
【0017】
〔実施例1および2〕
酸化チタンを含有したポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=40)を原料とし、丸断面のノズルから溶融押出した長繊維を紡口の近傍にて側方から冷却しながら、エアーサッカー等の牽引引取装置で引き取った。牽引引取装置を出た糸条は、帯電装置を通過させて開繊させた後、移動する金網コンベアー上にウェブとして捕集した。
このウェブを加熱したエンボスロール間に通し、部分熱圧着してピンポイント状の散点模様を有する不織布a、bを得た。この不織布a、bの構成繊維は2.8dtex(実施例1)および1.1dtex(実施例2)の丸断面糸で、部分熱圧着面積率7%、それぞれ目付20(実施例1)および19g/m2 (実施例2)であった。
【0018】
この不織布a、bを1辺0.9mm、線幅0.1mmのハニカム形状をした連続線状の亀甲凹柄(押付面積率12.5%、深さ0.7mm)のエンボスロール(100℃)と表面硬度50度(JIS−A硬度)のゴムロールの間に通し、線圧100kg/cmで柄を押し付け、亀甲周辺が押し付けられた高密度域を持ち、中央部が半球状に盛り上がった柔軟な不織布A、Bを得た。この不織布A、Bの性能を表1に示す。
得られた不織布A、Bをそれぞれ半球状に盛り上がった面を外側にして、30μの透湿性ポリエチレン微孔フィルムにホットメルト剤をスプレーして不織布の片面を部分的に貼りあわせて各バックシートA、Bとした。バックシートAは、従来のバックシートに比べ(比較例1)、不織布表面の繊維の自由度が大きくなり、繊維層が盛り上がって動き易く、ソフトであり、繊維のさらさら感を持ち、触感の優れたものであった。また細繊維を用いた実施例2で得られたバックシートBは、さらに滑らかであり、一層ソフトさの優れたものであった。
【0019】
〔実施例3〕
実施例1において、押し付けるエンボス柄が逆で非連続に散在する亀甲凸柄(1辺0.45mm、押付面積率25%、深さ0.6mm)を用いた以外は実施例1と同様にして2.8dtex、目付20g/m2 の不織布cを得た。さらにこの不織布cを用いて実施例1と同様の方法で非結合性の凹凸賦型が形成された不織布Cを得た。得られた不織布Cの性能を表1に示す。
得られた不織布Cを用いて実施例1と同様にしてバックシートCを製作したが、実施例1と同様にソフトさに優れ、嵩高さ、表面触感の良好なものであった。
【0020】
〔実施例4〕
実施例1において、不織布の構成繊維を扁平糸(扁平度3.5)とした以外は実施例1と同様にして2.8dtex、目付20g/m2 の不織布dを得た。さらにこの不織布dを用いて実施例1と同様の方法で非結合性の凹凸賦型が形成された不織布Dを得た。得られた不織布Dの性能を表1に示す。
得られた不織布Dを用いて実施例1と同様にしてバックシートを製作したが、表面滑らかさと嵩高性に優れたものであった。
【0021】
〔実施例5〕
実施例1において、ポリプロピレンの代わりにポリエチレンテレフタレートを用い、2.0dtex、目付20g/m2 の繊維ウェブを断線状圧着部(幅0.35mm、長さ2.8mm、圧着面積率11.5%)により熱圧着した以外、実施例1と同様にして不織布eを得た。さらにこの不織布eを用いて実施例1と同様の方法で非結合性の凹凸賦型が形成された不織布Eを得た。得られた不織布Eの性能を表1に示す。
得られた不織布Eを用いて実施例1と同様にしてバックシートを作製したが、ポリエステル繊維特有の触感を持ち、さらさら感の優れたものであった。
【0022】
〔実施例6〕
実施例1におけるポリプロピレンフィラメントウェブ(2.8dtex、6.5g/m2 )2層の間に、ポリプロピレン(JIS−K7210の表1の条件で測定したMFR=700)を原料とし、吐出ノズル両近傍のスリットから高圧高温風を吹きつけるメルトブロー方式のウェブ(繊径1.8μm、1g/m2 )2枚を積層し、積層ウェブ(15g/m2 )とした。このウェブを加熱したエンボスロール間に通し、部分熱圧着して楕円ポイント状の散点模様(斜め絣柄、圧着面積率15%)を有する不織布fを得た。
この不織布fを実施例1と同様に、エンボスロール(40℃)と表面50°(JIS−A硬度)のゴムロールの間に通し、線圧100kg/cmで柄を押し付け、亀甲柄周辺が押し付けられた高密度域を持ち、中央部が盛り上がった柔軟な不織布Fを得た。この不織布Fの性能を表1に示す。
得られた不織布Fを用いて実施例1と同様にホットメルト剤をスプレーして透湿性PEフィルム(30μ)と部分接着してバックシートFを作製したが、柔軟で嵩のあるものであった。
【0023】
〔比較例1〜5〕
実施例1、2、4、5および6で得られた、非結合性の凹凸賦型処理を行わないを不織布a、b、d、e、fをそれぞれ用いて各バックシートa、b、d、e、dを作製した(比較例1〜5)。上記不織布a、b、d、e、fの各性能を表1に示す。
得られた各バックシートは、非結合性の凹凸賦型を有していない不織布が積層されているため、いずれも嵩だか性および柔軟性に劣るものであった。
【0024】
【表1】
Figure 0004540310
【0025】
【発明の効果】
請求項1〜4に係る使い捨ておむつ用バックシートによれば、非結合性の凹凸賦型部を有し、嵩高率が100%以上である柔軟性の良好な熱可塑性不織布が積層されているため、カサカサ感やゴワゴワ感がなく、かつソフト性および嵩高性に優れた、外側表面の感触の良好な使い捨ておむつを得ることができる。

Claims (2)

  1. 熱可塑性不織布と不透液性フィルムとの積層体であって、該熱可塑性不織布は、連続フィラメントにより構成され、かつ部分熱圧着により接合されており、さらに非結合性の凹凸賦型部を有し、該凹凸賦型部の深さが0.2〜5mmであり、該凹凸賦型部付与前の不織布に対する嵩高率が105%以上であることを特徴とする使い捨ておむつ用バックシート。
  2. 前記凹凸賦型部の凸部形状が、略半球状であることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ用バックシート。
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