JP4535298B2 - 車両の電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の車載電気負荷に電源供給する主電源と、主電源により充電される副電源とを備えた車両の電源装置に関する。
従来から、例えば、電動パワーステアリング装置においては、操舵ハンドルの回動操作に対して操舵アシストトルクを付与するように電動モータを備え、この電動モータの通電制御を行って操舵アシストトルクを調整する。こうした電動パワーステアリング装置は、その電源として車載バッテリを使用するが消費電力量が大きい。そのため、例えば、特許文献1に提案された装置では、車載バッテリを補助する副電源を備えている。この副電源は、車載バッテリ(以下、主電源と呼ぶ)からモータ駆動回路への電源供給ラインに並列に接続されて主電源により充電され、充電された電力を使ってモータ駆動回路へ電源供給できる構成になっている。また、副電源からモータ駆動回路への給電/非給電を切り替えるためのスイッチ、主電源から副電源への充電/非充電を切り替えるためのスイッチを備えている。
特開2007−91122
しかしながら、特許文献1に提案された装置は、電動モータを作動させる目標電力値が閾値を上回ったときに、単にスイッチをオンして副電源からモータ駆動回路への電源供給回路を形成するものであるため、副電源からモータ駆動回路に適正に電源を供給することができない。つまり、副電源により行う電源供給補助は、主電源と副電源との電圧バランスによって決まるため、主電源の電源電圧が大きく低下してからでないと、副電源からモータ駆動回路に十分な電力を供給できないおそれがある。
このため、電動パワーステアリング装置が大出力で作動した場合には、副電源からモータ駆動回路への電源供給補助が追従できず、主電源の電源電圧が大きく低下してヘッドライト等の車載照明装置が明滅し運転者に不快感を与えてしまう。
本発明の目的は、上記問題に対処するためになされたもので、電力消費量の大きな電気負荷の作動時に他の電気負荷への影響を低減することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、複数の車載電気負荷に電源供給する主電源と、前記主電源の出力電圧を昇圧し、昇圧された電力を前記複数の車載電気負荷のうちの特定車載電気負荷に出力する昇圧回路と、前記昇圧回路と前記特定車載電気負荷とのあいだに並列に接続されて前記昇圧回路から出力される電力を充電し、充電した電力を使って前記特定車載電気負荷への電源供給を補助する副電源とを備えた車両の電源装置において、前記主電源の出力電圧の変動度合いを検出することにより、前記主電源の電源供給状態の変動を検出する電源供給変動検出手段と、前記電源供給変動検出手段により検出された前記主電源の出力電圧の変動度合いに基づいて、前記主電源の出力電圧の変動が下降変動であり、その下降変動度合いが下降変動閾値より大きい場合に、前記副電源の出力電圧に相当する電圧を基準電圧として、前記昇圧回路の昇圧電圧を前記基準電圧よりも低下させ、前記主電源の出力電圧の変動が上昇変動であり、その上昇変動度合いが上昇変動閾値より大きい場合に、前記昇圧回路の昇圧電圧を前記基準電圧よりも上昇させる昇圧制御手段とを備えたことにある。
この発明によれば、主電源の出力電圧が昇圧回路により昇圧され、昇圧された電力が特定車載電気負荷に供給される。昇圧回路から特定車載電気負荷への電源供給回路には副電源が並列に接続される。副電源は、昇圧回路から出力された電力を充電し、充電した電力を特定車載電気負荷に供給して主電源の電源供給を補助する。
この場合、特定車載電気負荷への電源供給源は、昇圧回路の昇圧電圧と副電源の出力電圧(電源電圧)とのバランス(電圧の大小関係)で自然に切り替わる。つまり、昇圧回路の昇圧電圧が副電源の出力電圧よりも高い場合には、昇圧回路の出力が特定車載電気負荷供給され、昇圧回路の昇圧電圧が副電源の出力電圧よりも低い場合には、副電源の出力が特定車載電気負荷に供給される。また、副電源は、昇圧回路の昇圧電圧が副電源の出力電圧よりも高い場合に充電される。
特定車載電気負荷が作動して大電力を消費した場合には、主電源の電源供給状態も変動する。従って、この電源供給状態の変動により他の車載電気負荷の作動に影響を及ぼす可能性がある。そこで、本発明においては、電源供給変動検出手段が、主電源の電源供給状態の変動を検出し、電源供給変動検出手段により検出された電源供給状態の変動に基づいて、昇圧制御手段が昇圧回路の昇圧電圧を制御する。従って、昇圧回路の昇圧電圧を制御することにより、副電源の充電/放電を自在に切り替えることができ、主電源の電源供給状態の変動を抑えることができる。
例えば、主電源の電力供給量が急増した場合には、昇圧回路の昇圧電圧を下げることにより、確実に副電源から特定車載電気負荷に電源供給することができ、主電源の負担を軽くして主電源の出力電圧の急激な低下を抑えることができる。逆に、主電源の電力供給量が急減した場合には、昇圧回路の昇圧電圧を上げることにより、主電源による副電源の充電と特定車載電気負荷への電源供給を行うようにして、主電源の出力電圧の急激な上昇を抑えることができる。
この発明においては、電源供給変動検出手段が、主電源の出力電圧の変動度合いを検出することにより主電源から供給される電源の供給状態の変動を検出する。出力電圧の変動度合いとは、出力電圧の単位時間当たりの変動値、つまり、出力電圧を時間で微分した値として表すことができる。従って、電源の供給状態の変動を簡単に検出することができる。昇圧制御手段は、この出力電圧の変動が下降変動(時間の推移に伴って出力電圧が減少する変動)であり、その下降変動度合いが下降変動閾値より大きい場合には、副電源の出力電圧に相当する電圧を基準電圧として、昇圧回路の昇圧電圧を基準電圧よりも低下させる。これにより、副電源の出力電圧が昇圧回路の昇圧電圧を上回り、素早く副電源から特定車載電気負荷に電源供給できるようになる。この結果、主電源の電圧低下を抑制することができ他の車載電気負荷への影響を低減することができる。
一方、検出された出力電圧の変動が上昇変動であり、その上昇変動度合いが上昇変動閾値より大きい場合には、昇圧制御手段は、昇圧回路の昇圧電圧を基準電圧よりも上昇させる。これにより、昇圧回路の昇圧電圧が副電源の出力電圧を上回り、素早く主電源による副電源の充電と特定車載電気負荷への電源供給とを行うことができるようになる。従って、主電源の電圧上昇を抑制することができる。
これらの結果、本発明によれば、特定車載電気負荷の作動時において主電源の出力電圧の変動を抑えることができ、他の車載電気負荷への影響を低減することができる。また、副電源の出力電圧に相当する電圧を基準電圧として、この基準電圧に対して昇圧回路の昇圧電圧を低下、あるいは、上昇させるため、昇圧回路の昇圧電圧と副電源の出力電圧との大小関係を確実に切り替えることができるので、一層、適正に主電源の出力電圧の変動を抑えることができ、他の車載電気負荷への影響を確実に低減することができる。
本発明の他の特徴は、前記昇圧制御手段は、前記下降変動度合いが前記下降変動閾値を超える場合には前記下降変動度合いが大きくなるにしたがって低くなる目標昇圧電圧を設定し、前記上昇変動度合いが前記上昇変動閾値を超える場合には前記上昇変動度合いが大きくなるにしたがって高くなる目標昇圧電圧を設定することにある。
この発明によれば、下降変動度合いが大きくなるにしたがって低くなる目標昇圧電圧を設定し、上昇変動度合いが大きくなるにしたがって高くなる目標昇圧電圧を設定する。従って、主電源の電源電圧の変動度合いに応じた副電源の充電量および放電量が得られるため、一層、適正に主電源の出力電圧の変動を抑え、他の車載電気負荷への影響を低減することができる。
本発明の他の特徴は、複数の車載電気負荷に電源供給する主電源と、前記主電源の出力電圧を昇圧し、昇圧された電力を前記複数の車載電気負荷のうちの特定車載電気負荷に出力する昇圧回路と、前記昇圧回路と前記特定車載電気負荷とのあいだに並列に接続されて前記昇圧回路から出力される電力を充電し、充電した電力を使って前記特定車載電気負荷への電源供給を補助する副電源とを備えた車両の電源装置において、前記副電源に充電された充電量を検出する充電量検出手段と、前記主電源の出力電圧の変動度合いを検出することにより、前記主電源の電源供給状態の変動を検出する電源供給変動検出手段と、前記電源供給変動検出手段により検出された前記主電源の出力電圧の変動度合いに基づいて、前記主電源の出力電圧の変動が下降変動であり、その下降変動度合いが下降変動閾値より大きい場合に、前記昇圧回路の昇圧電圧を低下させ、前記主電源の出力電圧の変動が上昇変動であり、その上昇変動度合いが上昇変動閾値より大きい場合に、前記昇圧回路の昇圧電圧を上昇させ、前記主電源の出力電圧の変動度合いが前記上昇変動閾値と前記下降変動閾値とのあいだに収まる場合には、前記充電量検出手段により検出された充電量と目標充電量とに基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を制御する昇圧制御手段とを備えたことにある。
この発明においては、副電源に充電された充電量を検出する充電量検出手段を備えている。そして、主電源の出力電圧の変動度合いが上昇変動閾値と下降変動閾値とのあいだに収まる場合には、充電量検出手段により検出された充電量と目標充電量とに基づいて、昇圧回路の昇圧電圧を制御する。つまり、他の車載電気負荷に影響を及ぼすような主電源の出力電圧の変動が検出されていない場合には、検出した充電量が目標充電量となるように昇圧回路の昇圧電圧を制御する。
副電源への充放電は、昇圧回路の昇圧電圧と副電源の出力電圧(電源電圧)とのバランスで自然に切り替わる。そこで、この発明においては、昇圧回路の昇圧電圧を制御することにより副電源への充放と放電とを適切に切り替えることができ、副電源の充電状態を良好に維持することができる。尚、目標充電量は、予め定められた固定値であっても、使用条件等に応じて変更されるものであっても良い。
本発明の他の特徴は、前記主電源から電源供給される複数の車載電気負荷には、照明装置が含まれていることにある。
この発明によれば、特定車載電気負荷が作動するときに照明装置の明滅を抑制することができる。従って、運転者に対して不快感を与えないようにすることができる。
本発明の他の特徴は、前記特定車載電気負荷は、運転者の操舵操作に応じて車輪に転舵力を付与する転舵アクチュエータであることにある。
この発明は、運転者の操舵操作に応じて車輪に操舵力を付与する電動ステアリング装置の電気アクチュエータを特定車載電気負荷としたものである。電動ステアリング装置としては、運転者の操舵操作力に電気アクチュエータによる補助操舵力を加える電動パワーステアリング装置や、運転者の操舵操作力を使わずに電気アクチュエータの作動のみにより車輪を転舵するステアバイワイヤ方式の電動ステアリング装置などに適用することができる。
こうした電動ステアリング装置においては、電気アクチュエータ(例えば、電動モータ)の消費電力が大きい。そこで、本発明においては、昇圧回路、および、昇圧回路から出力される電力を充電する副電源を備え、電気アクチュエータで大電力を消費するときに、副電源で電力供給を補助できるようにしている。副電源で電力供給を補助する場合、昇圧回路の昇圧電圧が副電源の出力電圧よりも下回る必要があるが、本発明においては、主電源から供給される電源の供給状態の変動に基づいて、昇圧回路の昇圧電圧を制御するため、主電源の出力電圧が大きく低下してしまう前に副電源から電気アクチュエータに電力供給することができる。この結果、電動ステアリング装置の良好な作動と、他の車載電気負荷の良好な作動とを両立することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両の電源装置について図面を用いて説明する。図1は、同実施形態として車両の電源装置を備えた電動パワーステアリング装置の概略構成を表している。
この電動パワーステアリング装置は、操舵ハンドル11の操舵操作により転舵輪を転舵するステアリング機構10と、ステアリング機構10に組み付けられ操舵アシストトルクを発生する電動モータ20と、電動モータ20を駆動するためのモータ駆動回路30と、主電源100の出力電圧を昇圧してモータ駆動回路30に電源供給する昇圧回路40と、昇圧回路40とモータ駆動回路30との間の電源供給回路に並列接続される副電源50と、電動モータ20および昇圧回路40の作動を制御する電子制御装置60とを主要部として備えている。
ステアリング機構10は、操舵ハンドル11の回転操作により左右前輪FWL,FWRを転舵するための機構で、操舵ハンドル11を上端に一体回転するように接続したステアリングシャフト12を備える。このステアリングシャフト12の下端には、ピニオンギヤ13が一体回転するように接続されている。ピニオンギヤ13は、ラックバー14に形成されたラック歯と噛み合って、ラックバー14とともにラックアンドピニオン機構を構成する。ラックバー14の両端には、タイロッド15L,15Rを介して左右前輪FWL,FWRのナックル(図示略)が操舵可能に接続されている。左右前輪FWL,FWRは、ステアリングシャフト12の軸線回りの回転に伴うラックバー14の軸線方向の変位に応じて左右に操舵される。
ラックバー14には、操舵アシスト用の電動モータ20が組み付けられている。電動モータ20の回転軸は、ボールねじ機構16を介してラックバー14に動力伝達可能に接続されていて、その回転により左右前輪FWL,FWRに転舵力を付与して操舵操作をアシストする。ボールねじ機構16は、減速機および回転−直線変換器として機能するもので、電動モータ20の回転を減速するとともに直線運動に変換してラックバー14に伝達する。
ステアリングシャフト12には、操舵トルクセンサ21が設けられる。操舵トルクセンサ21は、操舵ハンドル11の回動操作によってステアリングシャフト12に作用する操舵トルクに応じた信号を出力する。この操舵トルクセンサ21から出力される信号により検出される操舵トルクの値を、以下、操舵トルクTxと呼ぶ。操舵トルクTxは、正負の値により操舵ハンドル11の操作方向が識別される。本実施形態においては、操舵ハンドル11の右方向への操舵時における操舵トルクTxを正の値で、操舵ハンドル11の左方向への操舵時における操舵トルクTxを負の値で示す。従って、操舵トルクTxの大きさは、その絶対値の大きさとなる。
電動モータ20には、回転角センサ22が設けられる。この回転角センサ22は、電動モータ20内に組み込まれ、電動モータ20の回転子の回転角度位置に応じた検出信号を出力する。この回転角センサ22の検出信号は、電動モータ20の回転角および回転角速度の計算に利用される。一方、この電動モータ20の回転角は、操舵ハンドル11の操舵角に比例するものであるので、操舵ハンドル11の操舵角としても共通に用いられる。また、電動モータ20の回転角を時間微分した回転角速度は、操舵ハンドル11の操舵角速度に比例するものであるため、操舵ハンドル11の操舵速度としても共通に用いられる。以下、回転角センサ22の出力信号により検出される操舵ハンドル11の操舵角の値を操舵角θxと呼び、その操舵角θxを時間微分して得られる操舵角速度の値を操舵速度ωxと呼ぶ。操舵角θxは、正負の値により操舵ハンドル11の中立位置に対する右方向および左方向の舵角をそれぞれ表す。本実施形態においては、操舵ハンドル11の中立位置を「0」とし、中立位置に対する右方向への舵角を正の値で示し、中立位置に対する左方向への舵角を負の値で示す。
モータ駆動回路30は、MOSFETからなる6個のスイッチング素子31〜36により3相インバータ回路を構成したものである。具体的には、第1スイッチング素子31と第2スイッチング素子32とを直列接続した回路と、第3スイッチング素子33と第4スイッチング素子34とを直列接続した回路と、第5スイッチング素子35と第6スイッチング素子36とを直列接続した回路とを並列接続し、各直列回路における2つのスイッチング素子間(31−32,33−34,35−36)から電動モータ20への電源供給ライン37を引き出した構成を採用している。
モータ駆動回路30から電動モータ20への電源供給ライン37には、電流センサ38が設けられる。この電流センサ38は、各相ごとに流れる電流をそれぞれ検出(測定)し、その検出した電流値に対応した検出信号を電子制御装置60に出力する。以下、この測定された電流値を、モータ電流iuvwと呼ぶ。また、この電流センサ38をモータ電流センサ38と呼ぶ。
各スイッチング素子31〜36は、それぞれゲートが電子制御装置60のアシスト制御部61(後述する)に接続され、アシスト制御部61からのPWM制御信号によりデューティ比が制御される。これにより電動モータ20の駆動電圧が目標電圧に調整される。尚、図中に回路記号で示すように、スイッチング素子31〜36を構成するMOSFETには、構造上ダイオードが寄生している。
次に、電動パワーステアリング装置の電源供給系統について説明する。
電動パワーステアリング装置の電源装置は、主電源100と、主電源100の出力電圧を昇圧する昇圧回路40と、昇圧回路40とモータ駆動回路30とのあいだに並列に接続される副電源50と、電子制御装置60に設けられ昇圧回路40の昇圧電圧を制御する電源制御部62とを備える。こうした電源装置から電源供給されるモータ駆動回路30および電動モータ20が、本発明の特定車載電気負荷に相当する。
主電源100は、定格出力電圧12Vの一般的な車載バッテリである主バッテリ101と、エンジンの回転により発電する定格出力電圧14Vのオルタネータ102とを並列接続して構成される。従って、主電源100は、14V系の車載電源を構成している。
主電源100は、電動パワーステアリング装置だけでなく、照明装置であるヘッドライト等の他の車載電気負荷Rへの電源供給も共通して行う。主バッテリ101の電源端子(+端子)には、電源供給元ライン103が接続され、グランド端子には接地ライン111が接続される。主電源100の近傍には、電圧センサ51が設けられる。電圧センサ51は、主電源100の出力電圧(電源供給元ライン103と接地ライン111との間の電圧)を検出し、その検出値に応じた信号を電源制御部62に出力する。以下、この電圧センサ51を第1電圧センサ51と呼び、その検出電圧値を主電源電圧v1と呼ぶ。
電源供給元ライン103は、制御系電源ライン104と駆動系電源ライン105とに分岐する。制御系電源ライン104は、電子制御装置60のみに電源供給するための電源ラインとして機能する。駆動系電源ライン105は、モータ駆動回路30と電子制御装置60との両方に電源供給する電源ラインとして機能する。
制御系電源ライン104には、イグニッションスイッチ106が接続される。駆動系電源ライン105には、電源リレー107が接続される。この電源リレー107は、電子制御装置60のアシスト制御部61からの制御信号によりオンして電動モータ20への電力供給回路を形成するものである。制御系電源ライン104は、電子制御装置60の電源+端子に接続されるが、その途中で、イグニッションスイッチ106よりも負荷側(電子制御装置60側)においてダイオード108を備えている。このダイオード108は、カソードを電子制御装置60側、アノードを主電源100側に向けて設けられ、電源供給方向にのみ通電可能とする逆流防止素子である。
駆動系電源ライン105には、電源リレー107よりも負荷側において制御系電源ライン104と接続する連結ライン109が分岐して設けられる。この連結ライン109は、制御系電源ライン104のダイオード108接続位置よりも電子制御装置60側に接続される。また、連結ライン109には、ダイオード110が接続される。このダイオード110は、カソードを制御系電源ライン104側に向け、アノードを駆動系電源ライン105側に向けて設けられる。従って、連結ライン109を介して駆動系電源ライン105から制御系電源ライン104には電源供給できるが、制御系電源ライン104から駆動系電源ライン105には電源供給できないような回路構成となっている。駆動系電源ライン105および接地ライン111は昇圧回路40に接続される。また、接地ライン111は、電子制御装置60の接地端子にも接続される。
昇圧回路40は、駆動系電源ライン105と接地ライン111との間に設けられるコンデンサ41と、コンデンサ41の接続点より負荷側の駆動系電源ライン105に直列に設けられる昇圧用コイル42と、昇圧用コイル42の負荷側の駆動系電源ライン105と接地ライン111との間に設けられる第1昇圧用スイッチング素子43と、第1昇圧用スイッチング素子43の接続点より負荷側の駆動系電源ライン105に直列に設けられる第2昇圧用スイッチング素子44と、第2昇圧用スイッチング素子44の負荷側の駆動系電源ライン105と接地ライン111との間に設けられるコンデンサ45とから構成される。昇圧回路40の二次側には、昇圧電源ライン112が接続される。
本実施形態においては、この昇圧用スイッチング素子43,44としてMOSFETを用いるが,他のスイッチング素子を用いることも可能である。また、図中に回路記号で示すように、昇圧用スイッチング素子43,44を構成するMOSFETには、構造上ダイオードが寄生している。
昇圧回路40は、電子制御装置60の電源制御部62(後述する)により昇圧制御される。電源制御部62は、第1,第2昇圧用スイッチング素子43,44のゲートに所定周期のパルス信号を出力して両スイッチング素子43,44をオン・オフし、主電源100から供給された電源を昇圧して昇圧電源ライン112に所定の出力電圧を発生させる。この場合、第1,第2昇圧用スイッチング素子43,44は、互いにオン・オフ動作が逆になるように制御される。昇圧回路40は、第1昇圧用スイッチング素子43をオン、第2昇圧用スイッチング素子44をオフにして昇圧用コイル42に短時間だけ電流を流して昇圧用コイル42に電力をため、その直後に、第1昇圧用スイッチング素子43をオフ、第2昇圧用スイッチング素子44をオンにして昇圧用コイル42にたまった電力を出力するように動作する。
第2昇圧用スイッチング素子44の出力電圧は、コンデンサ45により平滑される。従って、安定した昇圧電源が昇圧電源ライン112から出力される。この場合、周波数特性の異なる複数のコンデンサを並列に接続して平滑特性を向上させるようにしてもよい。また、昇圧回路40の入力側に設けたコンデンサ41により、主電源100側へのノイズが除去される。
昇圧回路40の昇圧電圧(出力電圧)は、第1、第2昇圧用スイッチング素子43,44のデューティ比の制御(PWM制御)により調整可能となっており、第2昇圧用スイッチング素子44のオンデューティ比(オンする時間の比率)が高いほど昇圧電圧は高くなる。本実施形態における昇圧回路40は、例えば、20V〜50Vの範囲で昇圧電圧を調整できるように構成される。尚、昇圧回路40として、汎用のDC−DCコンバータを使用することもできる。
昇圧電源ライン112は、昇圧駆動ライン113と充放電ライン114とに分岐する。昇圧駆動ライン113は、モータ駆動回路30の電源入力部に接続される。充放電ライン114は、副電源50のプラス端子に接続される。
副電源50は、昇圧回路40から出力される電力を充電し、モータ駆動回路30で大電力を必要としたときに、主電源100を補助してモータ駆動回路30に電源供給する蓄電装置である。従って、副電源50は、昇圧回路40の昇圧電圧相当の電圧を維持できるように複数の蓄電セルを直列に接続して構成される。副電源50の接地端子は、接地ライン111に接続される。この副電源として、例えば、キャパシタ(電気二重層コンデンサ)を用いることができる。
昇圧回路の出力側には、電圧センサ52が設けられる。電圧センサ52は、昇圧電源ライン112と接地ライン111との間の電圧を検出し、その検出値に応じた信号を電源制御部62に出力する。この回路構成においては、昇圧電源ライン112と充放電ライン114とが接続されるため、電圧センサ52により測定される測定値は、昇圧回路40の出力電圧(昇圧電圧)と副電源50の出力電圧(電源電圧)との高い方の電圧値となる。以下、この電圧センサ52を第2電圧センサ52と呼び、その検出電圧値を出力電圧v2と呼ぶ。
また、充放電ライン114には、副電源50に流れる電流を検出する電流センサ53が設けられる。電流センサ53は、電子制御装置60の電源制御部62に接続され、電源制御部62に対して測定値である充放電電流isubを表す信号を出力する。電流センサ53は、電流の向き、つまり、昇圧回路40から副電源50に流れる充電電流と、副電源50からモータ駆動回路30に流れる放電電流とを区別して、それらの大きさを測定する。充放電電流isubは、充電電流として流れるときには正の値により、放電電流として流れるときには負の値により表される。以下、この電流センサ53を充放電電流センサ53と呼び、その検出電流値を実充放電電流isubと呼ぶ。
電子制御装置60は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを主要部として構成され、その機能から、アシスト制御部61と電源制御部62とに大別される。アシスト制御部61は、操舵トルクセンサ21、回転角センサ22、モータ電流センサ38、車速センサ23を接続し、操舵トルクTx、操舵角θx、モータ電流iuvw、車速Vxを表すセンサ信号を入力する。アシスト制御部61は、これらのセンサ信号に基づいて、モータ駆動回路30にPWM制御信号を出力して電動モータ20を駆動制御し、運転者の操舵操作をアシストする。
電源制御部62は、昇圧回路40の昇圧制御を行うことにより副電源50の充電と放電とを制御する。電源制御部62には、第1電圧センサ51,第2電圧センサ52,充放電電流センサ53を接続し、各センサ信号を入力する。また、電源制御部62はアシスト制御部61と相互に信号授受できるように構成される。電源制御部62は、これらセンサ信号およびアシスト制御部61に入力されたセンサ信号に基づいて、昇圧回路40にPWM制御信号を出力する。昇圧回路40は、入力したPWM制御信号にしたがって第1,第2昇圧用スイッチング素子43,44のデューティ比を制御することにより、その出力電圧である昇圧電圧を変化させる。
次に、電子制御装置60のアシスト制御部61が行う操舵アシスト制御処理について説明する。図2は、アシスト制御部61により実施される操舵アシスト制御ルーチンを表し、電子制御装置60のROM内に制御プログラムとして記憶される。操舵アシスト制御ルーチンは、イグニッションスイッチ106の投入(オン)により起動し、所定の短い周期で繰り返し実行される。
本制御ルーチンが起動すると、アシスト制御部61は、まず、ステップS11において、車速センサ23によって検出された車速Vxと、操舵トルクセンサ21によって検出した操舵トルクTxとを読み込む。
続いて、ステップS12において、図3に示すアシストトルクテーブルを参照して、入力した車速Vxおよび操舵トルクTxに応じて設定される基本アシストトルクTasを計算する。アシストトルクテーブルは、電子制御装置60のROM内に記憶されるもので、操舵トルクTxの増加にしたがって基本アシストトルクTasも増加し、しかも、車速Vxが低くなるほど大きな値となるように設定される。尚、図3のアシストトルクテーブルは、右方向の操舵トルクTxに対する基本アシストトルクTasの特性を表すが、左方向の特性については方向が反対になるだけで絶対値でみれば同じである。
続いて、アシスト制御部61は、ステップS13において、この基本アシストトルクTasに補償トルクを加算して目標指令トルクT*を計算する。この補償トルクは、例えば、操舵角θxに比例して大きくなるステアリングシャフト12の基本位置への復帰力と、操舵速度ωxに比例して大きくなるステアリングシャフト12の回転に対向する抵抗力に対応した戻しトルクとの和として計算する。この計算に当たっては、回転角センサ22にて検出した電動モータ20の回転角(操舵ハンドル11の操舵角θxに相当)を入力して行う。また、操舵速度ωxについては、操舵ハンドル11の操舵角θxを時間で微分して求める。
次に、アシスト制御部61は、ステップS14において、目標指令トルクT*に比例した目標電流ias*を計算する。目標電流ias*は、目標指令トルクT*をトルク定数で除算することにより求められる。
続いて、アシスト制御部61は、ステップS15において、電動モータ20に流れるモータ電流iuvwをモータ電流センサ38から読み込む。続いて、ステップS16において、このモータ電流iuvwと先に計算した目標電流ias*との偏差Δiを計算し、この偏差Δiに基づくPI制御(比例積分制御)により目標指令電圧v*を計算する。
そして、アシスト制御部61は、ステップS17において、目標指令電圧v*に応じたPWM制御信号をモータ駆動回路30に出力して本制御ルーチンを一旦終了する。本制御ルーチンは、所定の速い周期で繰り返し実行される。従って、本制御ルーチンの実行により、モータ駆動回路30のスイッチング素子31〜36のデューティ比が制御されて、運転者の操舵操作に応じた所望のアシストトルクが得られる。
こうした操舵アシスト制御の実行中においては、特に、据え切り操作時や、低速走行でのハンドル操作時において大きな電力が必要とされる。しかし、一時的な大電力消費に備えて主電源100の大容量化を図ることは好ましくない。そこで、本実施形態の電動パワーステアリング装置においては、主電源100の大容量化を図らずに、一時的な大電力消費時に電源供給を補助する副電源50を備える。また、電動モータ20を効率的に駆動するために昇圧回路40を備え、昇圧した電力をモータ駆動回路30および副電源50に供給するシステムを構成している。
こうした電源供給システムを構成した場合、主電源100と副電源50との両方を使うことにより電動パワーステアリング装置の性能(アシスト性能)をフルに発揮できる。このため、本来のアシスト性能を確保するためには、副電源50の状態を良好に保つ必要がある。副電源50は、過剰に充電したり頻繁に充放電を繰り返したりすると、早く劣化してしまい寿命が短くなる。また、副電源50の充電量が不足していている場合には、本来のアシスト性能を発揮できなくなる。
そこで、電子制御装置60の電源制御部62は、昇圧回路40を利用して昇圧電圧を制御することにより副電源50の充放電(充電と放電)を制御し、副電源50をできるだけ良好な状態に維持する。
また、電動パワーステアリングの作動による大電力消費時においては、副電源50による電源供給補助が遅れると主電源100から大電力を引き出すこととなり、主電源100の出力電圧が一時的に大きく低下する。このため、他の車載電気負荷Rへの電源供給状態が一時的に不良になり、例えば、ヘッドライドが明滅してしまい、運転者に不快感を与える。
そこで、電子制御装置60の電源制御部62は、こうした問題も考慮して、昇圧回路40の昇圧電圧を制御することにより、主電源100の出力電圧の変動を抑制して、他の車載電気負荷Rの不安定な作動を低減する。
以下、電子制御装置60の電源制御部62が行う昇圧制御処理について説明する。図4は、電源制御部62により実施される昇圧制御ルーチンを表し、電子制御装置60のROM内に制御プログラムとして記憶される。昇圧制御ルーチンは、イグニッションスイッチ106の投入(オン)により起動し、所定の短い周期で繰り返し実行される。
本制御ルーチンが起動すると、電源制御部62は、ステップS21において、第1電圧センサ51にて検出される主電源電圧v1を読み込む。続いて、ステップS22において、主電源電圧v1の電圧変動値Δv1を計算する。本制御ルーチンは、所定の周期で繰り返されるため、このステップS22においては、前回(1周期前)のステップS21にて検出した主電源電圧v1oldと、今回のステップS21にて検出した主電源電圧v1との偏差(V1−V1old)を求め、この偏差を電圧変動値Δv1とする。この電圧変動値Δv1は、主電源電圧v1の単位時間当たりの変動値、つまり、主電源電圧v1を時間で微分した値ともいえる。尚、この電圧変動値Δv1は、制御周期の1周期分の変動を計算するものに限らず、複数周期分の主電源電圧v1の推移から計算するようにして求めてもよい。
続いて、電源制御部62は、ステップS23において、今回検出した主電源電圧v1を主電源電圧v1oldとしてRAMに記憶する。従って、今回検出した主電源電圧v1が、次回(1周期後)のステップS22における主電源電圧v1oldとして使用される。
続いて、電源制御部62は、ステップS24において、電圧変動値Δv1の絶対値(|Δv1|)が基準値B(正の値)以下に収まっているか否かを判断する。この基準値Bは、本発明における下降変動閾値、上昇変動閾値に相当するものである。電圧変動値Δv1が基準値Bを超えるときに、主電源電圧v1が上昇変動閾値を超える上昇変動をしていると判断し、電圧変動値Δv1が基準値(−B)を下回るときに、主電源電圧v1が下降変動閾値を超える下降変動をしていると判断する。
電源制御部62は、電圧変動値Δv1の絶対値が基準値B以下に収まっていると判断した場合には(S24:Yes)、ステップS30の安定時昇圧制御処理を行い、電圧変動値Δv1の絶対値が基準値B以下に収まっていないと判断した場合には(S24:No)、ステップS50の電圧変動抑制昇圧制御処理を行う。安定時昇圧制御処理、電圧変動抑制昇圧制御処理については、図5,図8のフローチャートを用いて説明する。本昇圧制御ルーチンは、安定時昇圧制御処理あるいは電圧変動抑制昇圧制御処理が実行された後、一旦終了する。そして、所定の周期で同様の処理を繰り返す。
ステップS30の安定時昇圧制御処理について説明する。図5は、安定時昇圧制御ルーチンを表すフローチャートである。この安定時昇圧制御ルーチンでは、まず、ステップS31において、副電源50に充電されている実充電量Jxを表すデータを読み込む。この実充電量Jxは、後述する実充電量検出ルーチン(図7)により逐次算出されるものである。従って、このステップS31は、実充電量検出ルーチンにより算出された最新の実充電量Jxを表すデータの読み込み処理となる。
次に、電源制御部62は、ステップS32において、車速センサ23により検出された車速Vxを読み込み、続いて、ステップS33において車速Vxに応じた目標充電量J*を設定する。この目標充電量J*は、副電源50に充電すべき最適充電量であって、図6に示すように、基準車速V0を境にして、車速Vxが基準車速V0未満であれば目標充電量Jhighが選択され、車速Vxが基準速度V0以上であれば目標充電量Jhighより小さな目標充電量Jlowが選択される。尚、副電源50は、目標充電量J*の充電に対して過充電とならないような十分な電池容量を備えている。
上述した操舵アシスト制御を行う場合、図3に示すように、車速Vxが小さいほど基本アシストトルクTasが高く設定されるため、モータ駆動回路30の消費電力(電動モータ20を駆動するために消費される電力)が大きくなる。そこで、この安定時昇圧制御ルーチンでは、副電源50の目標充電量J*を車速Vxに応じて設定する。本実施形態においては、2段階設定しているが、3段階以上、あるいは車速に応じて連続的に設定されるものであっても良く、車速Vxの増大にしたがって減少する目標充電量J*を設定するものであればよい。尚、目標充電量J*は、固定値であってもよい。
電源制御部62は、目標充電量J*を設定すると、次に、ステップS34において充放電電流センサ53により検出される実充放電電流isubを読み込む。次に、ステップS35において、フラグFが「0」か否かについて判断する。フラグFは、後述する処理からわかるように、副電源50の充電状態の良否を表すもので、F=0で充電良好(充電不要)を表し、F=1で充電不足(充電要)を表す。尚、本充放電制御ルーチンの起動時においては「0」に設定されている。
電源制御部62は、フラグFが「0」の場合には(S35:YES)、その処理をステップS36に進めて、実充電量Jxが目標充電量J*未満であるか否かについて判断する。このステップS36は、副電源50の充電量が不足したか否かを判断するもので、Jx<J*の場合には(S36:YES)、充電量が不足していると判断して、ステップS37において、フラグFを「1」に設定する。一方、Jx≧J*の場合には(S36:NO)、充電量が不足していないと判断してフラグFの設定変更を行わない。従って、フラグFが「0」に維持される。
また、ステップS35において、フラグFが「1」の場合には(S35:NO)、その処理をステップS38に進めて、実充電量Jxが、目標充電量J*に不感帯値A(正の値)を加算した充電量(J*+A)にまで達したか否かについて判断する。このステップS38は、副電源50の充電不足が解消したか否かを判断するもので、Jx≧J*+Aの場合には(S38:YES)、充電不足が解消したと判断して、ステップS39において、フラグFを「0」に設定する。一方、Jx<J*+Aの場合には(S38:NO)、充電量が不足していると判断して、フラグFの設定変更を行わない。従って、フラグFが「1」に維持される。
この不感帯値Aは、実充電量Jxと目標充電量J*との比較判定結果(充電の要否)が頻繁に変動しないように設定したものである。
こうしてフラグFが設定されると、ステップS40において、そのフラグFの設定状況が確認される。フラグFが「0」の場合(S40:NO)、つまり、副電源50の充電状態が良好と判断される場合には、その処理をステップS41に進めて、目標充放電電流isub*をゼロ(isub*=0)に設定する。一方、フラグFが「1」の場合(S40:YES)、つまり、副電源50の充電量が不足していると判断される場合には、その処理をステップS42に進めて、目標充放電電流isub*を以下のように計算により求める。
isub*=(Wlim−Wx)/v2
ここで、Wlimは昇圧回路40の出力許容電力、Wxはモータ駆動回路30の消費電力、v2は第2電圧センサ52により検出される出力電圧である。出力許容電力Wlimは、昇圧回路40の規格に基づいて予め設定されている値である。また、モータ駆動回路30の消費電力Wxは、第2電圧センサ52にて検出された出力電圧v2とモータ電流センサ38にて検出されたモータ電流iuvwとの積により算出される。従って、このステップS42における処理は、第2電圧センサ52による電圧測定値の読み込み処理と、モータ電流センサ38による電流測定値の読み込み処理とを含んだものとなっている。尚、モータ駆動回路30の消費電力Wxの算出に当たっては、昇圧駆動ライン113に流れる電流を測定する電流センサ(図示略)を設け、この電流センサにて検出した電流値と第2電圧センサ52により検出した出力電圧v2との積により求めても良い。
続いて、電源制御部62は、ステップS43において、目標充放電電流isub*が正の値か否かを判断する。上述したように目標充放電電流isub*は、昇圧回路40の出力許容電力Wlimからモータ駆動回路30の消費電力Wxを減算し、その減算値を出力電圧v2で除算したものである。従って、電動モータ20の消費電力Wxが昇圧回路40の出力許容電力Wlim範囲内であればisub*>0(S43:YES)となり、逆に、モータ駆動回路30の消費電力Wxが昇圧回路40の出力許容電力Wlim以上となっている場合にはisub*≦0(S43:NO)となる。
目標充放電電流isub*がゼロ以下(isub*≦0)の場合は、ステップS41において、目標充放電電流isub*を新たにゼロ(isub*=0)に設定する。一方、目標充放電電流isub*が正の値(isub*>0)の場合は、先のステップS42にて計算された目標充放電電流isub*を変更しない。
電源制御部62は、こうして目標充放電電流isub*を設定すると、その処理をステップS44に進める。ステップS44においては、目標充放電電流isub*と実充放電電流isubとの偏差に基づいて昇圧回路40の昇圧電圧をフィードバック制御する。つまり、目標充放電電流isub*と実充放電電流isubとの偏差(isub*−isub)が少なくなるように昇圧回路40の昇圧電圧を制御する。本実施形態においては、偏差(isub*−isub)に基づいたPID制御を行う。
電源制御部62は、昇圧回路40の第1,第2昇圧用スイッチング素子43,44のゲートに所定周期のパルス信号を出力して両スイッチング素子43,44をオン・オフし、主電源100から供給された電源を昇圧するが、このパルス信号のデューティ比を変更することにより昇圧電圧を制御する。
この場合、目標充放電電流isub*が正の値であれば(isub>0)、副電源50に充電方向に向かって電流が流れるように、また、その大きさが目標充放電電流isub*となるように昇圧制御される。従って、昇圧回路40から出力される昇圧電圧は、副電源50の電源電圧よりも高くなるように制御される。つまり、実充電量Jxが目標充電量J*に満たない状態で、かつ、モータ駆動回路30の消費電力に対して昇圧回路40の出力に余裕が有る場合には、主電源100の電力が昇圧回路40を介して副電源50に充電される。しかも、モータ駆動回路30への電力供給分を確保した上で、昇圧回路40の電源供給能力をフルに使って充電するように目標充放電電流isub*が設定されるため、副電源50を迅速に充電することができる。
一方、目標充放電電流isub*がゼロに設定されている場合には(isub*=0)、副電源50に充電電流も放電電流も流れないように昇圧回路40の昇圧電圧が制御される。従って、昇圧回路40の昇圧電圧は、副電源50の電源電圧と同じ電圧に制御されることになる。このため、副電源50は充電されない。また、モータ駆動回路30の消費電力が昇圧回路40の出力能力を超えない範囲内では、副電源50から放電電流が流れないように昇圧電圧が維持され、モータ駆動回路30は昇圧回路40の出力電力のみで作動する。そして、モータ駆動回路30の消費電力が昇圧回路40の出力能力限界を超える状態に達すると、昇圧制御にかかわらず副電源50の放電電流をゼロに維持することができず昇圧電圧が低下する。これにより、副電源50から不足電力分がモータ駆動回路30に供給される。つまり、モータ駆動回路30の消費電力が昇圧回路40の出力能力範囲内では副電源50の電力が使われず、出力能力を超える大電力が必要となったときのみ主電源100に加えて副電源50からモータ駆動回路30に電源供給される。
続いて、電源制御部62は、ステップS45において、充放電電流センサ53により検出される実充放電電流isubがゼロ(isub=0)か否かを判断し、実充放電電流isubがゼロである場合には(S45:Yes)、ステップS46において、その時点における昇圧回路40の第2昇圧用スイッチング素子44のデューティ比D0を記憶更新する。本制御ルーチンは、所定の周期で繰り返されることから、このステップS46においては、実充放電電流isubがゼロとなるときの最新のデューティ比D0が記憶されていくことになる。このデューティ比D0は、後述の電圧変動抑制制御処理において使用される。
実充放電電流isubがゼロ(isub=0)であるということは、副電源50の電源電圧と昇圧回路40の昇圧電圧とが等しくなっていることを意味する。従って、この状態から昇圧回路40の昇圧電圧を高くすれば、昇圧回路40から副電源50に充電電流を流すことができ、逆に、昇圧電圧を低くすれば、副電源50からモータ駆動回路30に放電電流を流すことができる。つまり、昇圧回路40の昇圧制御により副電源50の充放電が切り替わる境界状態となっている。従って、このときの昇圧回路40の昇圧電圧を基準電圧として設定して、この基準電圧に対して昇圧回路40の目標昇圧電圧を増減させることで、副電源50の充電/放電の切り替え、および、その電流量も制御することができる。
本実施形態においては、基準電圧として第2昇圧用スイッチング素子44のデューティ比D0を記憶しておき、後述の電圧変動抑制制御処理にて、第2昇圧用スイッチング素子44のデューティ比を、このデューティ比D0に対して増減させることにより昇圧回路40の昇圧電圧を制御する。尚、第1昇圧用スイッチング素子43と第2昇圧用スイッチング素子44とは、オン/オフ状態が反転するように制御されるため、ステップS46においては、第1昇圧用スイッチング素子43のデューティ比を記憶更新するようにしてもよい。以下、ステップS46にて記憶更新されるデューティ比D0を基準デューティ比D0と呼ぶ。
この安定時昇圧制御ルーチンは、ステップS46にて基準デューティ比D0を記憶更新すると、あるいは、ステップS45にて実充放電電流isubがゼロではないと判断すると一旦終了する。
本実施形態においては、後述するように、イグニッションスイッチ106のオフ操作時に、副電源50に充電されている電荷を主バッテリ101に放電する制御(図10)が組み込まれている。従って、車両の起動時における実充電量Jxは、目標充電量J*に満たない。このため昇圧制御ルーチンの起動時においては、ステップS36において「YES」と判定されて、フラグFが「1」に設定される。従って、モータ駆動回路30の消費電力が昇圧回路40の出力許容電力を下回っているあいだは、昇圧回路40から出力された電力で副電源50が充電される。
安定時昇圧制御ルーチンの実行中においては、常に副電源50の充電状態が繰り返し判定される。こうした充放電制御により副電源50の充電量が増大し、検出された実充電量Jxが目標充電量J*に不感帯値Aを加算した充電量にまで達すると(S38:YES)、フラグFが「0」に設定され(S39)、目標充放電電流isub*がゼロに設定される。
フラグFが「0」に設定されているときは、副電源50への充電が必要なく、目標充放電電流isub*がゼロに設定されて昇圧回路40の昇圧電圧がフィードバック制御される。
また、副電源50に対して充電不要と判断された後であっても、副電源50の実充電量Jxが目標充電量J*を下回った場合には、フラグFが「1」に変更される。この場合、昇圧回路40の出力に余裕が有れば、正の目標充放電電流isub*が設定され、その余裕分の電力で副電源50が充電される。また、昇圧回路40の出力に余裕が無ければ、目標充放電電流isub*がゼロに設定され、副電源50の充電を規制するとともに、電力不足分を副電源50から電源供給する。
次に、実充電量検出処理について説明する。図7は、電源制御部62により実施される実充電量検出ルーチンを表し、電子制御装置60のROM内に制御プログラムとして記憶される。実充電量検出ルーチンは、イグニッションスイッチ106の投入(オン)により起動し、所定の短い周期で繰り返し実行される。この実充電量検出ルーチンにより検出された実充電量は、ステップS31にて読み込まれる実充電量Jxとなる。
本実充電量検出ルーチンが起動すると、電源制御部62は、ステップS61において、充放電電流センサ53により検出される実充放電電流isubを読み込む。続いて、ステップS62において、現時点の実充電量Jxを以下のように計算により求める。
Jx=Jxold+isub
ここで、Jxoldは前回実充電量である。前回実充電量とは、所定周期で繰り返される本実充電量検出ルーチンにおける1周期前での実充電量Jxを表す。
本実施形態においては、イグニッションスイッチ106のオフ操作時に副電源50に充電されている電荷を主バッテリ101に放電する。このため、本検出ルーチンの起動時においては、副電源50に充電されている実充電量Jxは、ほぼ一定の低い値となっている。従って、前回実充電量Jxoldの初期値としては、予め設定した固定値(例えば、Jxold=0)が使われる。
続いて、電源制御部62は、ステップS63において、現時点の実充電量Jxを前回実充電量JxoldとしてRAMに記憶し、実充電量検出ルーチンを一旦終了する。実充電量検出ルーチンは、所定の短い周期で繰り返し実行される。従って、今回算出した実充電量Jxが、次回(1周期後)のステップS62における前回実充電量Jxoldとして使用される。
電源制御部62は、イグニッションスイッチ106のオン期間中、こうした処理を繰り返すことにより、実充電量Jxを実充放電電流isubの積算値として求める。この場合、充電電流が流れている状態では副電源50の実充電量Jxを増大させる側に、放電電流が流れている場合では副電源50の実充電量Jxを減少させる側に積算する。従って、副電源50の保有する充電量を適正に検出することができる。
次に、ステップS50の電圧変動抑制昇圧制御について説明する。図8は、電圧変動抑制昇圧制御ルーチンを表すフローチャートである。この電圧変動抑制昇圧制御ルーチンは、上述したように主電源電圧v1の単位時間当たりの変動値(電圧変動値Δv1)の絶対値が基準値Bを超えるときに実行される。
電源制御部62は、まず、ステップS51において、基準デューティ比D0を読み込む。この基準デューティ比D0は、安定時昇圧制御におけるステップS46において記憶したデューティ比であって、昇圧回路40の昇圧電圧が副電源50の電源電圧と等しくなっているときの第2昇圧用スイッチング素子44のデューティ比である。従って、第2昇圧用スイッチング素子44のデューティ比を、このデューティ比D0に対して増減させることにより昇圧回路40の昇圧電圧を変化させて、副電源50の充電/放電の切り替え、および、その電流量も制御することができる。
次に、電源制御部62は、ステップS52において、電圧変動値Δv1に応じたデューティ比変更値ΔDを設定する。このデューティ比変更値ΔDの設定にあたっては、図9に示すデューティ比変更値設定テーブルを参照して行う。デューティ比変更値設定テーブルは、電子制御装置60のROM等のメモリに制御プログラムとともに記憶されており、電圧変動値Δv1の絶対値が大きくなるにしたがって絶対値が大きくなるデューティ比変更値ΔDを設定する。つまり、電圧変動値Δv1が正の値となる上昇変動であって、上昇変動値|Δv1|が基準値Bを超える場合には、上昇変動値が大きくなるにしたがってプラス側に大きくなるデューティ比変更値ΔDが設定され、電圧変動値Δv1が負の値となる下降変動であって、下降変動値|Δv1|が基準値Bを超える場合には、下降変動値が大きいほどマイナス側に大きくなるデューティ比変更値ΔDが設定される。
続いて、電源制御部62は、ステップS53において、第2昇圧用スイッチング素子44のオン期間比を表すデューティ比指令値D*を次式のように計算する。
D*=D0+ΔD
続いて、電源制御部62は、ステップS54において、デューティ比指令値D*に応じたPWM信号を昇圧回路40のスイッチング素子43,44に出力して、電圧変動抑制昇圧制御ルーチンを一旦抜ける。
この電圧変動抑制昇圧制御ルーチンでは、主電源100の出力電圧v1が上昇側に変動する場合には、その上昇変動値が大きくなるほど第2昇圧用スイッチング素子44のオンデューティ比を大きく(第1昇圧用スイッチング素子43のオンデューティ比を小さく)して昇圧回路40の目標昇圧電圧を高くするように変更し、主電源100の出力電圧v1が下降側に変動する場合には、その下降変動値|Δv1|が大きくなるほど第2昇圧用スイッチング素子44のオンデューティ比を小さく(第1昇圧用スイッチング素子43のオンデューティ比を大きく)して昇圧回路40の目標昇圧電圧を低くするように変更する。
従って、電動パワーステアリングの作動により大電力が消費されても、電源制御部62が主電源100の出力電圧の変動度合いに基づいて昇圧回路40の昇圧電圧を制御するため、主電源100の出力電圧の急激な変動が抑制される。例えば、主電源電圧v1の下降変化が検出されたときには、下降変動値に応じて昇圧回路40の昇圧電圧を低くするため、昇圧電圧が副電源50の出力電圧に対して確実に下回ることになり、副電源50からモータ駆動回路30への電力供給量を素早く増大させることができる。従って、主電源100の出力電圧の急激な低下が抑制される。
また、電動パワーステアリングの電力消費量の急減等により主電源電圧v1の上昇変化が検出されたときには、電源制御部62が上昇変動値に応じて昇圧回路40の昇圧電圧を高くする。これにより、昇圧電圧が副電源50の出力電圧に対して確実に上回ることとなり、昇圧回路40から副電源50への充電とモータ駆動回路30への電力供給とを行うことができるようになる。従って、主電源100の出力電圧の急激な上昇が抑制される。
しかも、図9のデューティ比変更値設定テーブルに示すように、電圧変動値Δv1の大きさに応じて昇圧回路40の昇圧電圧の変化量を設定しているため、適切な副電源50の充放電量が得られる。この結果、電動パワーステアリングが作動しても、他の車載電気負荷Rへの電力供給状態が安定し、その作動も安定する。従って、例えば、ヘッドライトの明滅を抑制することができる。
次に、副電源50に充電された電荷の放電制御について説明する。副電源50としてキャパシタを用いたケースでは、長期間使用しない場合には電荷を放出した方が寿命が長くなる。また、上述したように実充放電電流isubの積算値に基づいて副電源50の充電量Jxを検出する場合、車両起動時における充電量初期値の推定が難しい。そこで本実施形態においては、イグニッションスイッチ106がオフしたときに、副電源50に充電されている電荷を昇圧回路40を経由して主バッテリ101に放電させる。以下、その制御処理について図10を用いて説明する。
図10は、電源制御部62により実施される終了時放電制御ルーチンを表し、電子制御装置60のROM内に制御プログラムとして記憶される。終了時放電制御ルーチンは、イグニッションスイッチ106のオフ操作を検出したときに起動する。本制御ルーチンが起動すると、電源制御部62は、ステップS71において、昇圧回路40の第2昇圧用スイッチング素子44のゲートに所定周期のパルス信号を出力して、第2昇圧用スイッチング素子44を所定のデューティ比でオンオフさせる。イグニッションスイッチ106がオフしている期間は操舵アシスト制御も終了しているため、モータ駆動回路30の各スイッチング素子31〜36はオフ状態に維持されている。従って、副電源50の電荷は、主バッテリ101に向かって放電される。この場合、第2昇圧用スイッチング素子44のデューティ比を適宜設定することで、副電源50から主バッテリ101に流れる放電電流の大きさを制限することができる。尚、第1昇圧用スイッチング素子43はオフ状態に維持される。
続いて、電源制御部62は、ステップS72において、充放電電流センサ53により測定された実充放電電流isub(放電方向の電流値)を読み込み、ステップS73において、実充放電電流isubが放電停止判定電流isub0以下にまで低下したか否かについて判断する。この放電停止判定電流isub0としては、例えば、0アンペアが設定される。
実充放電電流isubが放電停止判定電流isub0以下にまで低下しない間は、こうしたステップS71〜S73の処理が繰り返される。この間は、副電源50から主バッテリ101への放電が継続される。そして、実充放電電流isubが放電停止判定電流isub0以下にまで低下すると(例えば、放電電流が流れなくなると)、ステップS74において第2昇圧用スイッチング素子44をオフして終了時放電制御ルーチンを終了する。
従って、終了時放電制御ルーチンによれば、副電源50の寿命を延ばすことができる。また、イグニッションスイッチ106がオンしてからの実充電量の検出を精度良く行うことができる。つまり、実充電量の検出にあたっては、副電源50に流れる充放電電流を積算して算出するが、スタート時における初期充電量の推定が難しい。そこで、副電源50の電荷を放電させておいてから実充電量検出処理を行うことにより、初期充電量のばらつきによる検出誤差を抑えることができる。また、昇圧回路40を兼用して主バッテリ101への放電電流の大きさを制御することができるため、特別に放電用の回路を設ける必要がなくコストアップを招かない。
以上説明した本実施形態によれば、電動パワーステアリング装置の作動により大電力が消費されても、電圧変動抑制昇圧制御の実行により主電源100の出力電圧の変動を抑制するため、他の車載電気負荷Rの作動を安定させることができる。例えば、主電源100の出力電圧v1の単位時間当たりの変動値|Δv1|が基準値Bを上回った場合には、その変動が下降変動であれば、昇圧回路40の目標昇圧電圧を低下させることにより、副電源50の出力電圧を昇圧回路40の昇圧電圧に対して上回るようにする。これにより、素早く副電源50からモータ駆動回路30に電源供給することができ、主電源100の急激な電圧低下を抑制することができる。
一方、主電源100の出力電圧v1の単位時間当たりの変動値|Δv1|が基準値Bを上回った場合であって、その変動が上昇変動であれば、昇圧回路40の目標昇圧電圧を上昇させることにより、昇圧回路40の昇圧電圧を副電源50の出力電圧を上回るようにする。これにより、素早く主電源100による副電源50の充電とモータ駆動回路30への電源供給とを行うことができ、主電源100の急激な電圧上昇を抑制することができる。
また、昇圧回路40の昇圧電圧を制御するにあたっては、昇圧回路40の昇圧電圧が副電源50の出力電圧と等しくなるときの電圧(本発明の基準電圧に相当する)を基準として、この基準電圧に対して昇圧電圧の変更(上昇または下降)を行うようにしているため、昇圧回路40の昇圧電圧と副電源50の出力電圧との大小関係を確実に切り替えることができる。例えば、本実施形態においては、スイッチング素子のデューティ比の変更により昇圧電圧を制御する昇圧回路40を備え、昇圧回路40の昇圧電圧が副電源50の出力電圧と等しくなるときのスイッチング素子のデューティ比を基準デューティ比D0として記憶しておき、この基準デューティ比D0に対して、デューティ比変更値ΔDを加算して昇圧電圧を調整する。従って、昇圧回路40の昇圧電圧と副電源50の出力電圧との大小関係を確実に切り替えることができる。
しかも、昇圧回路40の昇圧電圧は、主電源100の出力電圧v1の単位時間当たりの変動値|Δv1|の大きさに応じた変更幅(デューティ比変更値ΔD)で増減されるため、主電源100の電源電圧の変動度合いに応じた適正な副電源50の充電量および放電量が得られる。
これらの結果、電動パワーステアリングが作動して大電力を消費しても、主電源100の出力電圧の急激な変動が抑制され、他の車載電気負荷Rへの電力供給状態を安定させることができる。従って、他の車載電気負荷Rの作動が安定し、例えば、ヘッドライトの明滅を抑制することができる。このため、運転者に対して不快感を与えなくなる。
また、主電源100の出力電圧の変動度合いが少ない場合には、安定時昇圧制御(S30)により、目標充放電電流isub*と実充放電電流isubとの偏差に基づいて昇圧回路40の昇圧電圧をフィードバック制御するため、副電源50の充電状態を簡単に制御することができる。しかも、実充電量Jxと目標充電量J*との大小関係、および、消費電力に対する昇圧回路40の電力供給能力に基づいて目標充放電電流isub*が設定されるため、副電源50の過剰な充電や放電を抑制することができる。
例えば、副電源50の充電量が十分であると判断されているとき(フラグF=0)には、目標充放電電流isub*をゼロ(isub=0)に設定するため、副電源50への充電が規制され過剰充電が防止される。これにより副電源50の寿命を延ばすことができる。また、モータ駆動回路30の消費電力が昇圧回路40の出力能力限界を超えないあいだは副電源50からの電力供給が停止され、モータ駆動回路30の消費電力が昇圧回路40の出力能力限界を超える状態に達した場合にのみ、その不足電力分が副電源50から供給される。従って、副電源50の電力をできるだけ使わないようにして、副電源50を大電力消費時に備えて待機させることができる。従って、良好に操舵アシスト制御を行うことができる。更に、モータ駆動回路30が電力を必要としていないときには、昇圧回路40の昇圧動作を停止することができ、昇圧動作に必要なエネルギー消費を抑えることができる。
一方、実充電量Jxが目標充電量J*に達していないとき(フラグF=1)には、モータ駆動回路30の消費電力に対して昇圧回路40の出力に余裕があれば、正の目標充放電電流isub*が設定され、主電源100の電力が昇圧回路40を介して副電源50に充電される。この場合、モータ駆動回路30への電力供給分を確保した上で、昇圧回路40の電源供給能力をフルに使って充電するように目標充放電電流isub*が設定されるため、副電源50を迅速に充電することができる。
また、実充電量Jxが目標充電量J*に達していないとき(フラグF=1)であっても、モータ駆動回路30の消費電力に対して昇圧回路40の出力に余裕がない場合には、目標充放電電流isub*がゼロ(isub*=0)に設定される。従って、副電源50への充電が規制されるとともに、モータ駆動回路30への電力不足分だけが副電源50からモータ駆動回路30に供給される。従って、モータ駆動回路30への電力供給と、副電源50の電力消費抑制とを両立することができる。
更に、目標充電量J*を車速の増加にしたがって減少するように設定しているため、大電力消費が予測される状況においては副電源50の充電量が多くなって電源補助能力が増し、逆に、大電力消費が予測されない状況においては充電を抑制して副電源50の寿命を延ばすことができる。
また、副電源50に充電される実充電量Jxと目標充電量J*との比較にあたっては、不感帯が設けられているため、副電源50の充電と放電とが頻繁に繰り返されるといったハンチング現象を防止することができる。これにより、副電源50の寿命を一層延ばすことができる。
また、電動パワーステアリング装置への電源供給装置として、主電源100と副電源50とを使って操舵アシスト性能をフルに発揮できるようにしているため、主電源100の大容量化を抑制することができる。また、昇圧回路40により電動モータ20を効率よく駆動することができる。更に、この昇圧回路40を兼用して副電源50の充放電を制御することができるため、回路構成が複雑にならず、コストアップを抑制することができる。例えば、充放電を切り替えるための切り替え回路やスイッチ等が不要となる。
また、副電源50の充放電制御のために昇圧回路40の昇圧電圧が変動しても、アシスト制御部61がモータ駆動回路30をPWM制御するため、電動モータ20を適正に駆動制御することができる。
以上、本発明の実施形態としての電源装置を備えた電動パワーステアリング装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、本実施形態においては、電圧変動値Δv1に応じて昇圧電圧の変更量を調整するようにしているが、昇圧電圧の変更量は一定値であってもよい。また、本実施形態においては、安定時昇圧制御時に目標充電量と実充電量とに基づいて昇圧回路40の昇圧制御を行っているが、単に、昇圧回路40の昇圧電圧を一定値に制御するものであってもよい。
また、本実施形態においては、電子制御装置60内に、電源装置の一部を構成する電源制御部62と、電動パワーステアリング装置の一部を構成するアシスト制御部61とを設けているが、両制御部61,62を別々のマイクロコンピュータにより構成するようにしてもよい。
また、電源装置の適用は、電動パワーステアリング装置に限るものではなく、種々の装置に適用することができる。例えば、車両に搭載される装置として、電気制御式ブレーキ装置、電気制御式サスペンション装置、電気制御式スタビライザ装置など種々のものに適用できる。また、車輪に転舵力を付与するステアリング装置として、操舵ハンドルと車輪転舵軸とを機械的に切り離し、操舵操作に応じて作動する電動モータの力だけで車輪を転舵するバイワイヤ方式のステアリング装置にも適用することができる。
本発明の実施形態に係る電源装置を備えた電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 操舵アシスト制御ルーチンを表すフローチャートである。 アシストトルクテーブルを表すグラフである。 昇圧制御ルーチンを表すフローチャートである。 安定時昇圧制御ルーチンを表すフローチャートである。 車速と目標充電量との関係を表すグラフである。 実充電量検出ルーチンを表すフローチャートである。 電圧変動抑制昇圧制御ルーチンを表すフローチャートである。 デューティ比変更値設定テーブルを表すグラフである。 終了時放電制御ルーチンを表すフローチャートである。
符号の説明
10…ステアリング機構、20…電動モータ、30…モータ駆動回路、40…昇圧回路、41,45…コンデンサ、42…昇圧用コイル、43,44…昇圧用スイッチング素子、50…副電源、51…第1電圧センサ、52…第2電圧センサ、53…充放電電流センサ、60…電子制御装置、61…アシスト制御部、62…電源制御部、100…主電源、101…主バッテリ、102…オルタネータ、R…他の車載電気負荷、FWL,FWR…左右前輪。

Claims (5)

  1. 複数の車載電気負荷に電源供給する主電源と、
    前記主電源の出力電圧を昇圧し、昇圧された電力を前記複数の車載電気負荷のうちの特定車載電気負荷に出力する昇圧回路と、
    前記昇圧回路と前記特定車載電気負荷とのあいだに並列に接続されて前記昇圧回路から出力される電力を充電し、充電した電力を使って前記特定車載電気負荷への電源供給を補助する副電源と
    を備えた車両の電源装置において、
    前記主電源の出力電圧の変動度合いを検出することにより、前記主電源の電源供給状態の変動を検出する電源供給変動検出手段と、
    前記電源供給変動検出手段により検出された前記主電源の出力電圧の変動度合いに基づいて、前記主電源の出力電圧の変動が下降変動であり、その下降変動度合いが下降変動閾値より大きい場合に、前記副電源の出力電圧に相当する電圧を基準電圧として、前記昇圧回路の昇圧電圧を前記基準電圧よりも低下させ、前記主電源の出力電圧の変動が上昇変動であり、その上昇変動度合いが上昇変動閾値より大きい場合に、前記昇圧回路の昇圧電圧を前記基準電圧よりも上昇させる昇圧制御手段と
    を備えたこと特徴とする車両の電源装置。
  2. 複数の車載電気負荷に電源供給する主電源と、
    前記主電源の出力電圧を昇圧し、昇圧された電力を前記複数の車載電気負荷のうちの特定車載電気負荷に出力する昇圧回路と、
    前記昇圧回路と前記特定車載電気負荷とのあいだに並列に接続されて前記昇圧回路から出力される電力を充電し、充電した電力を使って前記特定車載電気負荷への電源供給を補助する副電源と
    を備えた車両の電源装置において、
    前記副電源に充電された充電量を検出する充電量検出手段と、
    前記主電源の出力電圧の変動度合いを検出することにより、前記主電源の電源供給状態の変動を検出する電源供給変動検出手段と、
    前記電源供給変動検出手段により検出された前記主電源の出力電圧の変動度合いに基づいて、前記主電源の出力電圧の変動が下降変動であり、その下降変動度合いが下降変動閾値より大きい場合に、前記昇圧回路の昇圧電圧を低下させ、前記主電源の出力電圧の変動が上昇変動であり、その上昇変動度合いが上昇変動閾値より大きい場合に、前記昇圧回路の昇圧電圧を上昇させ、前記主電源の出力電圧の変動度合いが前記上昇変動閾値と前記下降変動閾値とのあいだに収まる場合には、前記充電量検出手段により検出された充電量と目標充電量とに基づいて、前記昇圧回路の昇圧電圧を制御する昇圧制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両の電源装置。
  3. 前記昇圧制御手段は、前記下降変動度合いが前記下降変動閾値を超える場合には前記下降変動度合いが大きくなるにしたがって低くなる目標昇圧電圧を設定し、前記上昇変動度合いが前記上昇変動閾値を超える場合には前記上昇変動度合いが大きくなるにしたがって高くなる目標昇圧電圧を設定することを特徴とする請求項1または2記載の車両の電源装置。
  4. 前記主電源から電源供給される複数の車載電気負荷には、照明装置が含まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項記載の車両の電源装置。
  5. 前記特定車載電気負荷は、運転者の操舵操作に応じて車輪に転舵力を付与する転舵アクチュエータであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項記載の車両の電源装置。
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