JP4530018B2 - 膝保護エアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、車両の衝突時に、着座した運転者や助手席搭乗者等の乗員の膝を保護するためのエアバッグ装置に使用される膝保護エアバッグに関する。
従来、膝保護エアバッグでは、乗員の膝の前方側における膝と車体側部材との隙間に膨張時のエアバッグを配置可能に、板状にエアバッグを膨張させるように、外形形状を等しくした膝側壁部と車体側壁部との外周縁相互を連結させる平面バッグタイプとして、さらに、膝側壁部と車体側壁部との離隔距離を規制するテザーを配置させていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の膝保護エアバッグは、膝と車体側部材との狭い隙間に配置可能に、容積を15〜20Lとして小さくし、かつ、外周壁を構成するエアバッグ用基布として、小さい容積のバッグからの膨張用ガスの抜けを防止するように、シリコンゴム等からなるコーティング層を織布に設けたコート布を、使用していた。
さらに、従来の膝保護エアバッグでは、膝を受け止める際、膝の下方の脛の部分を極力押圧しないように、脛との当接部位近傍に、厚さを抑えるために、テザーを配設させていた。そしてさらに、テザーがその1箇所だけであると、ケースから突出するケース近傍の部位が、新たに、脛を押圧するように膨らむ状態を招くことから、そのテザーの下方に、さらに、第2のテザーを配置させ、エアバッグ全体では、上下二段にテザーを配設させることとなっていた。
特開2006−131186号公報
しかし、従来の膝保護エアバッグでは、上下二段にテザーを配設させ、脛の当接部位の厚さを薄くしていた。そして、エアバッグの厚さを薄くしたことから、エアバッグ全体の容積が小さくなり、容積が小さくなれば、膨張用ガスの抜けがあった際に、内圧の低下が急激となり、その急激な内圧低下を防止するように、膨張用ガスの抜けを防止するためのコーティング層を設けていた。
すなわち、従来の膝保護エアバッグでは、上下二段のテザーを設けたり、あるいは、使用するエアバッグ用基布として、コーティング層を設けたコート布を使用し、そして、エアバッグを製造していたことから、エアバッグの製造工数・コストを上昇させており、テザーの数を低減させ、かつ、コーティング層を備えないノンコート布の織布から、エアバッグを製造することが要望されていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膝を保護する膝拘束部付近の構成を変えて、脛の押圧状態を回避しつつ、膝を的確に受け止めて保護でき、テザーの数を低減させたり、ノンコート布から製造可能な膝保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護エアバッグは、着座した乗員の膝の前方側の下方に配置され、かつ、後方側に向けて開口する突出用開口を有したケース内に、折り畳まれて収納され、
膨張用ガスの流入時、突出用開口から、後方側に突出しつつ上方に延びるように展開膨張して、膝の前方側に、左右両膝を受け止め可能な膝拘束部を配置させる構成とするとともに、
膨張完了時の外周壁が、膝側に配置される膝側壁部と、膝側壁部の外周縁から連なって膝側壁部と対向するように膝側壁部の前方側に配置される車体側壁部と、の外形相互を等しくした平面バッグタイプとして構成され、さらに、
膝側壁部と車体側壁部とを連結して、膨張完了時の膝側壁部と車体側壁部との対向方向に沿った厚さを規制するテザーを、内部に配設させて構成される膝保護エアバッグであって、
テザーが、
エアバッグを、上膨張室と、上膨張室の下方に位置して、上膨張室より容積を小さくする下膨張室と、の上下二室に区画するように、車両の左右方向に沿って、配置されるとともに、車両搭載状態での前記エアバッグの膨張完了時に、ケースから離脱する位置として、配置され、さらに、
外周縁の全周を、膝側壁部と車体側壁部との内周面に結合させて、膝側壁部と車体側壁部とを連結する連結距離を50〜90mmの範囲内とし、かつ、
上膨張室を左右両側から左右方向の中央側にかけて膨らませるように、下膨張室から上膨張室に流入する膨張用ガスの主流を左右両側に配置させるための複数のガス流通孔を設けて、
配設され、
上膨張室が、上下方向に沿わせるようなエアバッグの単体での膨張完了時、左右方向に延びる略円柱状として、膝拘束部を構成するとともに、乗員の左右両脛の上端付近から左右両膝の前面の全域を受け止め可能に、下膨張室より厚くして、外径寸法を150〜220mmの範囲内とするように、設定され、
下膨張室が、車体側壁部の部位に、エアバッグをケースに取り付ける取付部を設けて構成されるとともに、上下方向に沿わせるようなエアバッグの単体での膨張完了時に、エアバッグの厚さ方向の後面側の頂部を、上膨張室の後面側の頂部より、10〜70mmの範囲内で、前方側にオフセットさせるように、設定され、
さらに、膝側壁部と車体側壁部とが、通気度(フラジール法)を0〜0.6L/cm /minとするエアバッグ用基布で、かつ、ガス漏れ防止用のコーティング層を設けないノンコート布とした織布から形成されるエアバッグ基布から構成され、
ガス流通孔が、エアバッグの左右方向の中央付近と、エアバッグの左右両側付近と、に配置されるとともに、
ガス流通孔におけるエアバッグの左右両側付近にそれぞれ配置される縁側流通孔の開口面積が、ガス流通孔におけるエアバッグの左右方向の中央付近に配置される中央流通孔の開口面積より、大きく設定されていることを特徴とする。
本発明に係る膝保護エアバッグでは、膨張完了時に、膝拘束部としての上膨張室が、後面側で膝を受け止めつつ圧縮され、乗員の前方移動する運動エネルギーを吸収することとなる。この上膨張室は、膝側壁部と車体側壁部とが、通気度(フラジール法)を0〜0.6L/cm /minとするエアバッグ用基布から構成されて、膨張用ガスが漏れることとなっても、膨張完了時に、外径寸法を150〜220mmの範囲内とするように、設定されて、150mm以上の外径寸法(前後方向の厚さ寸法)を確保しており、膝側壁部が車体側壁部に接触するような底付きを招くことなく、脛の上端付近からその上方の膝の前面の全域を受け止めることができる。逆に、上膨張室は、膨張完了時、220mmを超えるような外径寸法ではないことから、膝と車体側部材(コラムカバー、インストルメントパネル、グラブボックス等)との隙間が狭くとも、その隙間に円滑に進入して、膨らむことができ、膨張を完了させても、強く膝を押し戻すこともない。
そして、膨張完了時のエアバッグでは、上膨張室が、後面側で膝を受け止めつつ圧縮され、乗員の前方移動する運動エネルギーを吸収する際、下膨張室では、後面が、脛(脛の上端より下方の脛本体)を受け止めて圧縮されるものの、エアバッグの単体での膨張完了時に、エアバッグの厚さ方向の後面側の頂部を、上膨張室の後面側の頂部より、10〜70mmの範囲内で、前方側にずれてオフセットさせるように設定され、かつ、下膨張室が、その後面で脛を受け止める時点では、既に、上膨張室が、前方移動する乗員を受け止めて、乗員の前方移動する運動エネルギーを低減させている。そのため、下膨張室が、後面で脛を受け止める状態となっても、脛の前方移動するストロークが少ない。
その結果、エアバッグは、脛の押圧状態を回避しつつ、膝を的確に受け止めて保護できる。
なお、使用するエアバッグ用基布が、0.6L/cm2/minを超える通気度とする場合には、上膨張室が150mm程度の外径寸法(前後方向の厚さ寸法)の小容積の場合、ガス漏れによる内圧低下が急激となり、膝拘束部としての上膨張室で膝を受け止める際、脛の押圧状態を回避できても、膝頭自体を受け止めて乗員の運動エネルギーを低減させる効果を、確保し難くなることから、エアバッグ用基布の通気度は、0.6L/cm2/min以下とすることが望ましい。
また、下膨張室の後面側の頂部における上膨張室の後面側の頂部より前方側にずれてオフセットされるオフセット量(ずれ量)は、10mm未満では、下膨張室が脛を強く押圧する事態を招き易く、70mmを超えては、上膨張室より容積を小さくする下膨張室の容積が小さくなりすぎて、エアバッグの膨張完了時に、テザーがケースから離脱できない事態を招いてしまい、テザーがケースから離脱できなければ、上膨張室を安定して、膝の前方側に配置できなくなる虞れを生ずる。
また、テザーが、膝側壁部と車体側壁部とを連結する連結距離を50〜90mmの範囲内としている理由は、50mm未満であれば、テザー付近の膝側壁部と車体側壁部との離隔距離、すなわち、テザー付近でのエアバッグの厚さ、が薄くなって、この部位で膝を受け止める事態が生じた際に、膝側壁部が車体側壁部に接触するような底付き状態となる虞れが生じ、膝を十分に保護できず、さらに、この部位で絞られた状態となって、膝拘束部への膨張用ガスの供給が迅速に行い難くなってしまうからである。さらに、テザーの膝側壁部と車体側壁部との連結距離が、90mmを超えれば、テザーの直下の下膨張室が、その厚さを厚くして、上記のオフセット量の10mm以上を確保し難くなるとともに、膝拘束部(上膨張室)の下部付近と協働して、脛を押圧する事態を招き易く、脛の押圧状態を回避し難くなってしまうからである。
そして、膝拘束部としての上膨張室は、外径寸法(前後方向の厚さ寸法)を、150〜220mmと設定されて、前後方向の厚さを大きくするものの、テザーの配設部位に配置されるガス流通孔が、上膨張室へ流入する膨張用ガスの主流を、左右両側に配置させており、膨張用ガスの流入時、上膨張室では、左右両側から左右方向の中央側にかけて順に膨らむこととなる。すなわち、エアバッグの膨張初期に、上膨張室は、左右両側が膨張完了時のエアバッグの上端の配置位置まで展開するものの、その厚さを薄くした状態を維持できることから、乗員の膝の前方側に容易に配置され、そしてその後、左右両側から中央側にかけて、厚さを増して膨張を完了させるため、膝を好適に受け止めることができる。
したがって、本発明に係る膝保護エアバッグでは、膝を保護する膝拘束部付近の構成を変えて、脛の押圧状態を回避しつつ、膝を的確に受け止めて保護できて、テザーを上膨張室と下膨張室とを区画する一段だけに低減させることができ、かつ、ガス漏れを全く無くすようなコーティング層を設けたコート布を使用せずに、若干のガス漏れを許容するノンコート布の織布からなるエアバッグ用基布(通気度(フラジール法)を0.6L/cm/min以下)を使用できることから、製造工数・コストを低減して、製造することができる。
さらに、本発明に係る膝保護エアバッグでは、ガス流通孔を、エアバッグの左右両側付近だけでなく、エアバッグの左右方向の中央付近にも、配置して膝拘束部へ流入する膨張用ガスの主流を、左右両側に配置させるように、ガス流通孔におけるエアバッグの左右両側付近にそれぞれ配置される縁側流通孔の開口面積をガス流通孔におけるエアバッグの左右方向の中央付近に配置される中央流通孔の開口面積より、大きく設定している。そのため、膝拘束部における左右方向の中央のテザー近傍部位が、エアバッグの膨張初期に、ある程度の厚みを確保できて、エアバッグの膨張途中に、膝拘束部の下部側に膝が侵入してきても、膝拘束部では、テザー直上の部位が、左右両側から中央にかけて、膨らんでおり、侵入してきた膝を、クッション効果を確保して、受け止め可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護エアバッグ(以下、特に断らない限り、単に、エアバッグという)40は、膝保護用エアバッグ装置Sに使用されるものであり、この膝保護用エアバッグ装置Sは、図1,4に示すように、乗員としての運転者MDの膝Kを保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム9の下方に配設されている。
なお、ステアリングコラム9は、図1に示すように、ステアリングホイール8に連結されるコラム本体10と、ステアリングホイール8の下方のコラム本体10を覆うように配設されるコラムカバー13と、を備えている。コラム本体10は、メインシャフト11と、メインシャフト11の周囲を覆うコラムチューブ12と、を備え、コラムカバー13は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体10を覆って、インストルメントパネル(以下「インパネ」と略す)14から後方へ突出している(図4参照)。
また、膝保護用エアバッグ装置Sは、図1〜3に示すように、折り畳まれたエアバッグ40、エアバッグ40に膨張用ガスGを供給するインフレーター28、折り畳まれたエアバッグ40とインフレーター28とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース17、及び、ケース17における開口18aの車両後方側を覆うエアバッグカバー21、を備えて構成されている。
なお、本明細書では、特に断らない限り、上下、前後、左右の方向は、膝保護用エアバッグ装置Sが車両に搭載された状態を基準とするものであって、車両のの上下、前後、左右の方向と一致するものである。
ケース17は、図2,3に示すように、板金製として、ステアリングコラム9の下部側に配設されており(図1参照)、折り畳まれたエアバッグ40を収納する収納部位として構成されて、箱状の本体部18と、本体部18から外方に延びるパネル部19(図4参照)と、から構成されている。本体部18は、有底の略四角筒形状とし、車両後方側に略長方形状の開口18aを備えて、構成されている。本体部18の上下の外表面側には、それぞれ、エアバッグカバー21の後述する上下の連結壁部25,26をケース17に組み付けるための複数のフック18b,18cが、配設されている。各フック18b,18cは、エアバッグカバー21における連結壁部25,26の係止孔25a,26aに挿入されて、係止孔25a,26aの周縁を係止している。
また、本体部18の開口18aから離れた底壁の部位には、インフレーター28の取付ボルト31を挿通させるための2つの取付孔18dが、形成されている。さらに、本体部18の右方側の壁部の部位には、インフレーター28の後述する本体29のコネクタ33側の端部を挿通可能な挿通孔18eが、形成されている(図3参照)。
パネル部19は、ケース17の本体部18における開口18aの周囲を囲むように、形成され、パネル部19の外周縁の五箇所には、図4に示すように、ケース17をボディ1側に連結固定するために、ボディ1側のインパネリインフォースメント2等から延びるブラケット4,5,6,7が連結されている。さらに、パネル部19における本体部18の上方には、図2に示すように、エアバッグカバー21の連結壁部25を挿通させる挿通孔19aが、形成されている。
エアバッグカバー21は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース17の車両後方側を覆い可能なように構成され、ケース17に組み付けられている。また、エアバッグカバー21は、アッパパネル14aとロアパネル14bとからなるインパネ14におけるロアパネル14b側に、配設されている(図2,4参照)。エアバッグカバー21におけるケース17の開口18aの後方付近には、それぞれ、インテグラルヒンジからなるヒンジ部23aを回転中心として、上下両側に開く二枚の扉部23が配設されている。これらの扉部23は、周囲に、後方から見て略H字状に配置される薄肉の破断予定部22を配置させて、配設されている。扉部23,23の周囲には、ケース17の本体部18を囲うように前方に延びるカバー壁部24,24と連結壁部25,26とが配設されている(図3,2参照)。カバー壁部24は、本体部18の左右両側を覆うように配設され、連結壁部25,26は、本体部18の上下を覆うように、配設されている。連結壁部25,26には、既述したように、本体部18の上下にそれぞれ配設された複数の各フック18b,18cを挿入させて、周縁を係止される係止孔25a,26aが配設されている。
インフレーター28は、図2・3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体29とディフューザー30とを備えて構成されている。本体29の一端側(実施形態の場合、左端側)には、複数のガス吐出口29aが、配設されている。そして、本体29における他端側(右端側)には、作動信号入力用のリード線34と結線させたコネクタ33が、接続されることとなる。ディフューザー30は、本体29を覆い可能な略円筒状の板金製として、縮径させるようにかしめて本体29を挟持するクランプ部30aと、本体29のガス吐出口29aから吐出される膨張用ガスGを後方側へ流出可能な複数のガス流出口30bと、を備えるとともに、前方側へ突出する複数(実施形態では2本)の取付ボルト31を備えて構成されている。
なお、このインフレーター28には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際に、ステアリングホイール8に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線34を介して、作動信号が入力されることとなる。
そして、ディフューザー30の取付ボルト31は、エアバッグ40がインフレーター28を収納した状態で折り畳まれる際に、エアバッグ40の取付孔42aから突出され、かつ、エアバッグ40をケース17の本体部18へ収納する際に、ケース17から突出させて、ナット32を締結される。そして、各取付ボルト31は、ナット32止めされて、インフレーター28とともに、エアバッグ40をケース17に取り付ける取付手段を構成することとなる。
エアバッグ40は、図5,7に示すように、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、膨張完了時の形状を、下部側の左右方向の幅寸法を狭めるホームベース形の板状とし、運転者MD側に配置される膝側壁部41と、膝側壁部41の外周縁から連なって、膝側壁部41と対向するように膝側壁部41の前方側となるコラムカバー13側に配置される車体側壁部42と、を備えて構成されている(図1の二点鎖線参照)。エアバッグ40は、膝側壁部41と車体側壁部42との外形形状を等しくする平面バッグタイプとしている。そして、エアバッグ40の下縁40b側の車体側壁部42には、インフレーター28の取付ボルト31,31を突出可能な取付孔42a,42aが形成されるとともに、インフレーター28の本体29におけるコネクタ33側の端部を突出させる挿通孔42bが開口されている(図3参照)。
このエアバッグ40は、膨張完了時の上端(上縁)40aに、膝側壁部41と車体側壁部42との対向方向の厚さ寸法を、エアバッグ40の他の部位より厚くして、運転者MDの左右両脛Lの上端LU付近から左右両膝Kの前面の全域を受け止めるための膝拘束部45が、配設されている(図8参照)。そして、膝拘束部45の下部におけるエアバッグ40の内部には、膝側壁部41と車体側壁部42とを連結するテザー51が、左右方向に沿って配設されている。そして、エアバッグ40は、このテザー51によって、膝拘束部45としての上膨張室44とエアバッグ40における膝拘束部45の下方の下膨張室49との上下二室に、区画されている。
エアバッグ40内のテザー51の配設部位には、図6に示すように、下膨張室49から上膨張室44に膨張用ガスGを流入させるための複数のガス流通孔53が配設されている。これらのガス流通孔53は、上膨張室44が、左右両側から左右方向の中央側にかけて膨らむように、テザー51により区画された下膨張室49から上膨張室44に流入する膨張用ガスGの主流MGを、左右両側に配置させるように、設定されている。実施形態の場合、テザー51の外周縁の全周が、膝側壁部41と車体側壁部42との内周面に結合(縫合)されており、テザー51自体の左右両側に、円形に開口した二つずつのガス流通孔53としての縁側流通孔54,55が、配設され、テザー51自体の左右方向の中央付近に、円形に開口した3つのガス流通孔53としての中央流通孔56が配設されている。
具体的には、実施形態の場合、左右両側付近にそれぞれ配置される縁側流通孔54,55の合計の開口面積(左右片側ずつの縁側流通孔54,54の合計の開口面積や縁側流通孔55,55の合計の開口面積)は、それぞれ、左右方向の中央付近に配置される中央流通孔56の合計(三個の中央流通孔56の合計)の開口面積より、大きく設定されている。実施形態の場合、各縁側流通孔54,55の内径寸法d1は、30mm、中央流通孔56の内径寸法d2は、20mmとしている。また、左右両側の中央流通孔56の間の寸法は、ケース17の開口18aの開口幅寸法Wc(実施形態の場合、240mm)より、僅かに広い寸法(実施形態の場合、244mm)としている。
なお、実施形態のエアバッグ40では、外周壁を構成するエアバッグ用基布57が、上パネル布59、下前パネル布60、及び、下後パネル布61の三枚から構成されている。さらに、エアバッグ40は、二枚の補強布63,64とテザー用布66とが使用されて構成されている。上パネル布59は、エアバッグ40の上縁40aを間にして、テザー51の上方のエリアにおける膝側壁部41と車体側壁部42とを連ならせたような一枚状として、構成されている。下前パネル布60は、テザー51の下方の車体側壁部42の部位を構成し、下後パネル布61は、テザー51の下方の膝側壁部41の部位を構成している。そして、エアバッグ40は、上パネル布59をエアバッグ40の上縁40a側の位置で折り返して、左右両縁を縫合しつつ、上パネル布59の下端側の車体側壁部42の部位に対し、テザー51の前端51a、及び、補強布64を設けた下前パネル布60と補強布63との上端、を縫合し、上パネル布59の下端側の膝側壁部41の部位に対して、テザー51の後端51bと下後パネル布61の上端を縫合し、ついで、上パネル布59の左右両縁から、下前パネル布60と下後パネル布61との左右両縁を経て、エアバッグ40の下縁40bにかける部位相互を縫合すれば、形成することができる。
そして、実施形態の場合、エアバッグ40は、図7のBに示すように、上下方向に沿うように単体で膨張させた際に、運転者MDの左右両脛Lの上端LU付近から左右両膝Kの前面の全域を受け止め可能な膝拘束部45として(図8参照)、上膨張室44の外径寸法D1を、150〜220mmの範囲内とした198mm、テザー51における膝側壁部41と車体側壁部42とを連結する連結距離TLを、50〜90mmの範囲内とした60mmとしている。
さらに、実施形態の場合、下膨張室49が、図7のBに示すように、上下方向に沿わせるようなエアバッグ40の単体での膨張完了時に、エアバッグ40の厚さ方向の後面49a側の後方へ突出する頂部49bを、上膨張室44の後面44a側の後方へ突出する頂部44bより、10〜70mmの範囲内の60mmのオフセット量(ずれ量)OLで、前方側にずれてオフセットされるように設定されている。
なお、実施形態の場合、エアバッグ40は、膨らませない平らに展開したエアバッグ40の左右方向の幅寸法W0を600mm、取付孔42aから上縁40aまでの上下方向の長さ寸法H0を405mm、取付孔42aからテザー51までの上下方向の長さ寸法H1を125mmとしている(図5参照)。
また、実施形態の場合、エアバッグ40の外周壁を構成するエアバッグ用基布57としての上パネル布59、下前パネル布60、下後パネル布61は、補強布63,64やテザー用布66も含めて、コーティング層を備えていないノンコート布の織布58から構成されている。さらに詳しくは、使用する織布58は、通気度(フラジール法)を0.6L/cm2/min以下とした0.5L/cm2/minとしている。
このエアバッグ40の折畳工程を説明すると、図9のAに示すように、各取付孔42aから取付ボルト31を突出させ、挿通孔42bから本体29の端部を突出可能とするようにして、インフレーター28をエアバッグ40内に収納させておく。
ついで、図9のA,Bに示すように、平らに展開したエアバッグ40の上下方向の寸法を縮小するように、左右方向の折目LFを付けるような横折り工程を行なう。実施形態の場合には、上縁40aを下縁40bに接近させるように、上縁40a側を車体側壁部42の側で巻くようにロール折りして、折畳部位68を形成する。ついで、図9のCに示すように、ケース17の本体部18内に収納されたエアバッグ40が、インフレーター28の後面側近傍に、スペースを確保できるように、山折りの折目69を付け、そして、折目69と下縁40bとをインフレーター28の下方に重ねつつ、図10のA,Bに示すように、インフレーター28とその近傍のエアバッグ40の部位とを、円滑に、ケース17の本体部18に収納できるように、インフレーター28の左右に位置するエアバッグ40の余肉部位70を、下側に折り畳む。ついで、図10のC,Dに示すように、エアバッグ40の左右方向の寸法を縮小するように、前後方向に沿う折目VFを付ける縦折り工程を行なう。実施形態の場合、ロール折りの折畳部位68の左縁68aと右縁68bとを折畳部位68の中央68cの下方側で相互に接近させるように、折り畳めば、エアバッグ40の折り畳みを完了させることができる。なお、折り畳んだエアバッグ40は、適宜、折り崩れを防止するラッピングシートで包んでおく。
このようにエアバッグ40を折り畳んだ後は、インフレーター28の各取付ボルト31を取付孔18dから突出させるとともに、インフレーター28の本体29のコネクタ33側の端部を挿通孔18eから突出させるようにして、インフレーター28と折り畳まれたエアバッグ40とを、ケース17の本体部18内に収納させて、各取付ボルト31にナット32を締結すれば、ケース17の本体部18に、インフレーター28とエアバッグ40とを取付固定することができる(図3参照)。
その後、ケース17の本体部18の各フック18b,18cを、連結壁部25,26の係止孔25a,26aに挿入係止させて、ケース17にエアバッグカバー21を組み付ける(図2参照)。さらに、ケース17のパネル部19の外周縁を、ブラケット4,5,6,7を利用してボディ1側に取付固定するとともに、リード線34を結線させたコネクタ33を、インフレーター28の本体29に接続させる。その後、インパネ14やアンダーカバー15(図1,2参照)を取り付ければ、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線34を経てインフレーター28の本体29に作動信号が入力されれば、インフレーター28のガス吐出口29aから膨張用ガスGが吐出され、膨張用ガスGが、ディフューザー30のガス流出口30bを経て、エアバッグ40内に流入することとなる(図3参照)。そして、エアバッグ40は、膨張して、図示しないラッピングシートを破断させ、さらに、破断予定部22を破断させて、エアバッグカバー21の扉部23,23を上下両側に押し開き、図1,4の二点鎖線に示すように、ケース17の突出用の開口18aから後方へ突出しつつ、運転者MDの膝Kを保護可能に、展開膨張することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ40では、膨張完了時に、膝拘束部45としての上膨張室44が、後面44a側で膝Kを受け止めつつ圧縮され、乗員として運転者MDの前方移動する運動エネルギーを吸収することとなる(図8,11,12参照)。この上膨張室44は、膝側壁部41と車体側壁部42とが、通気度(フラジール法)を0.6L/cm2/min以下の0.5L/cm2/minとするエアバッグ用基布57から構成されて、膨張用ガスGが漏れることとなっても、膨張完了時に、外径寸法D1を150〜220mmの範囲内の198mmとするように、設定されて、150mm以上の外径寸法(前後方向の厚さ寸法)を確保しており、膝側壁部41が車体側壁部42に接触するような底付きを招くことなく、脛Lの上端LU付近からその上方の膝Kの前面の全域を受け止めることができる。逆に、上膨張室44は、膨張完了時、220mmを超えるような外径寸法D1ではないことから、膝Kと車体側部材としてのコラムカバー13との隙間Cが狭くとも、その隙間Cに円滑に進入して、膨らむことができ(図11のA,13のA参照)、膨張を完了させても、強く膝Kを押し戻すこともない。
そして、膨張完了時のエアバッグ40では、上膨張室44が、後面44a側で膝Kを受け止めつつ圧縮され、運転者MDの前方移動する運動エネルギーを吸収する際、下膨張室49では、後面49aが、脛L(詳しくは、脛Lの上端LUより下方の脛本体LM)を受け止めて圧縮されるものの(図12参照)、エアバッグ40の単体での膨張完了時に、エアバッグ40の厚さ方向の後面49a側の頂部49bを、上膨張室44の後面44a側の頂部44bより、10〜70mmの範囲内の60mmのオフセット量OLで、前方側にオフセットさせるように設定され、かつ、下膨張室49が、その後面49aで脛Lを受け止める時点では、既に、上膨張室44が、前方移動する運転者MDの膝Kを受け止めて、運転者MDの前方移動する運動エネルギーを低減させている。そのため、下膨張室49が、後面49aで脛Lを受け止める状態となっても、脛Lの前方移動するストロークが少ない。
その結果、エアバッグ40は、脛L(脛本体LM)の押圧状態を回避しつつ、膝Kを的確に受け止めて保護できる。
なお、使用するエアバッグ用基布が、0.6L/cm2/minを超える通気度とする場合には、上膨張室44が150mm程度の外径寸法(前後方向の厚さ寸法)の小容積の場合、ガス漏れによる内圧低下が急激となり、膝拘束部45としての上膨張室44で膝Kを受け止める際、脛Lの押圧状態を回避できても、膝頭KH自体を受け止めて運転者MDの運動エネルギーを低減させる効果を、確保し難くなることから、エアバッグ用基布47の通気度は、0.6L/cm2/min以下とすることが望ましい。
ちなみに、実施形態のエアバッグと同一の外形形状として、エアバッグ用基布47の通気度(フラジール法)を0.7L/cm2/minと1.07L/cm2/minとした2種類の比較例1,2を、実施形態のエアバッグ40と同じような車両搭載仕様として、展開膨張させ、そして、着座状態のダミーを衝突させる試験を行ったところ、比較例1,2では、脛Lの押圧状態の回避が、実施形態より、若干悪いだけであるものの、膝Kの拘束性能に関しては、内圧不足で底付きする事態となって、上膨張室44での運動エネルギーの吸収量が十分でなく、NG(使用不可)となった。
また、下膨張室49の後面49a側の頂部49bにおける上膨張室44の後面44a側の頂部44bより前方側にオフセットされるオフセット量OLは、10mm未満では、下膨張室49が脛Lを強く押圧する事態を招き易く、70mmを超えては、上膨張室44より容積を小さくする下膨張室49の容積が小さくなりすぎて(図7のBの二点鎖線で示す下膨張室49の後面49a参照)、エアバッグ40の膨張完了時に、テザー51がケース17の本体部18から離脱できない事態を招いてしまい、そして、テザー51がケース17の本体部18から離脱できなければ、上膨張室44を安定して、膝Kの前方側に配置できなくなる虞れを生じることから、オフセット量OLは、10〜70mmの範囲内とすることが望ましい。
さらに、テザー51が、膝側壁部41と車体側壁部42とを連結する連結距離TLを50〜90mmの範囲内の60mmとしている。すなわち、連結距離TLが、50mm未満であれば、テザー51付近の膝側壁部41と車体側壁部42との離隔距離、すなわち、テザー51付近でのエアバッグ40の厚さ、が薄くなって、この部位で膝Kを受け止める事態が生じた際に、膝側壁部41が、車体側部材としてのコラムカバー13に当接した状態の車体側壁部42に接触するような底付き状態なる虞れが生じ、膝Kを十分に保護できず、さらに、この部位で絞られた状態となって、膝拘束部45への膨張用ガスGの供給が迅速に行い難くなってしまうからである。さらに、テザー51の膝側壁部41と車体側壁部42との連結距離TLが、90mmを超えれば、テザー51の直下の下膨張室49が、その厚さを厚くして、上記のオフセット量の10mm以上を確保し難くなるとともに、図8の二点鎖線に示す上膨張室44と下膨張室49との後面44a,49aのように、膝拘束部45(上膨張室44)の下部45b付近と協働して、脛Lを押圧する事態を招き易く、脛Lの押圧状態を回避し難くなってしまうからである。そのため、テザー51は、膝側壁部41と車体側壁部42とを連結する連結距離TLを50〜90mmの範囲内とすることが望ましい。
そして、膝拘束部45としての上膨張室44は、外径寸法(前後方向の厚さ寸法)D1を、150〜220mmと設定されて、前後方向の厚さを大きくするものの、テザー51の配設部位に配置されるガス流通孔53が、上膨張室44へ流入する膨張用ガスGの主流MGを、左右両側に配置させており(図5参照)、膨張用ガスGの流入時、上膨張室44では、左右両側から左右方向の中央側にかけて順に膨らむこととなる。すなわち、エアバッグ40の膨張初期に、図4の二点鎖線に示すように、上膨張室44は、左右両側がエアバッグ40の膨張完了時の上端(上縁40a)の位置まで展開するものの、図11のAに示すように、その厚さを薄くした状態を維持できることから、運転者MDの膝Kの前方側に容易に配置され、そしてその後、左右両側から中央側にかけて、厚さを増して膨張を完了させるため、膝Kを好適に受け止めることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ40では、膝Kを保護する膝拘束部45付近の構成を変えて、脛Lの押圧状態を回避しつつ、膝Kを的確に受け止めて保護できて、テザー51を上膨張室44と下膨張室49とを区画する一段だけに低減させることができ、かつ、ガス漏れを全く無くすようなコーティング層を設けたコート布を使用せずに、若干のガス漏れを許容するエアバッグ用基布(通気度(フラジール法)を0.6L/cm2/min以下)57を使用できることから、製造工数・コストを低減して、製造することができる。
勿論、膝側壁部41や車体側壁部42を形成するエアバッグ用基布57としては、ガス漏れ防止用のシリコンゴム等からなるコーティング層を織布に設けたコート布から、製造してもよい。この場合のコート布は、通気度(フラジール法)が0L/cm2/minとなる。ただし、実施形態のエアバッグ40のように、コーティング層を設けないノンコート布の織布58から、製造すれば、製造コストを低減できる。
さらに、実施形態のエアバッグ40では、ガス流通孔53として、エアバッグ40の左右両側付近(左縁40c付近や右縁40d付近)の縁側流通孔54,55だけでなく、エアバッグ40の左右方向の中央付近に位置する中央流通孔56も、配置させている。そして、膝拘束部45へ流入する膨張用ガスGの主流MGを、左右両側に配置させるように、ガス流通孔53におけるエアバッグ40の左右両側付近にそれぞれ配置される縁側流通孔54,55の開口面積が、ガス流通孔53におけるエアバッグ40の左右方向の中央付近に配置される中央流通孔56の開口面積より、大きく設定している。そのため、このようなエアバッグ40では、膝拘束部45における左右方向の中央のテザー51近傍部位が、エアバッグ40の膨張初期に、ある程度の厚みを確保できるため、エアバッグ40の膨張途中に、膝拘束部45の下部45b側に膝Kが侵入してきても、膝拘束部45では、テザー51直上の部位が、左右両側から中央にかけて、膨らんでおり、侵入してきた膝Kを、クッション効果を確保して、受け止めることができる。
なお、実施形態では、ガス流通孔53として、テザー51に円形に開口させた場合を示したが、テザー51に設けるガス流通孔53は、長円形状、長方形等の四角形を含めた多角形状の形状で開口させてもよい。また、テザー51の縁を、部分的に膝側壁部41や車体側壁部42に連結させない状態として、そのテザー51の縁と膝側壁部41や車体側壁部42との間をガス流通孔53としてもよい。例えば、テザー51の左右両縁を、エアバッグ40の内周面側における左縁40cや右縁40dから離して配設し、そのテザー51の縁とエアバッグ40の内周面との間の隙間を、ガス流通孔53として構成してもよい。
さらに、実施形態では、ステアリングコラム9の下方に配設されて運転者MDの膝Kを保護するための膝保護用エアバッグ装置Sに使用されるエアバッグ40を例に採り説明したが、助手席前方に配設される膝保護用エアバッグ装置のエアバッグに本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態のエアバッグが使用される膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略拡大縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略横断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の車両搭載状態の正面図である。 実施形態のエアバッグの正面図である。 実施形態のエアバッグの横断面図であり、図5のVI−VI部位に対応する。 実施形態のエアバッグの縦断面図であり、僅かに膨張させた状態と、単体での膨張完了時の状態と、を示すものであり、図5のVII−VII部位に対応する。 実施形態のエアバッグの車両搭載状態での膨張完了時を示すものであり、かつ、周囲の車体側部材としてのコラムカバーの無い状態での、膨張完了時を示すものである。 実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明する図であり、図9の後の工程を示す。 実施形態のエアバッグの車両搭載状態での膨張を順に説明する概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグの車両搭載状態での膨張完了時を示す概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグの車両搭載状態での膨張を順に説明する概略横断面図である。
符号の説明
17…ケース、
18a…開口、
40…(膝保護)エアバッグ、
41…膝側壁部、
42…車体側壁部、
43…取付部、
44…上膨張室、
45…膝拘束部、
49…下膨張室、
51…テザー、
53…ガス流通孔、
54,55…縁側流通孔、
56…中央流通孔、
57…エアバッグ用基布、
58…織布、
D1…(膝拘束部の)外径寸法、
TL…(テザーの)連結距離、
S…膝保護用エアバッグ装置、
G…膨張用ガス、
MG…主流、
MD…(乗員)運転者、
K…膝、
L…脛、
LU…(脛の)上端、
LM…脛本体。

Claims (1)

  1. 着座した乗員の膝の前方側の下方に配置され、かつ、後方側に向けて開口する突出用開口を有したケース内に、折り畳まれて収納され、
    膨張用ガスの流入時、前記突出用開口から、後方側に突出しつつ上方に延びるように展開膨張して、前記膝の前方側に、左右両膝を受け止め可能な膝拘束部を配置させる構成とするとともに、
    膨張完了時の外周壁が、前記膝側に配置される膝側壁部と、該膝側壁部の外周縁から連なって前記膝側壁部と対向するように前記膝側壁部の前方側に配置される車体側壁部と、の外形相互を等しくした平面バッグタイプとして構成され、さらに、
    前記膝側壁部と前記車体側壁部とを連結して、膨張完了時の前記膝側壁部と前記車体側壁部との対向方向に沿った厚さを規制するテザーを、内部に配設させて構成される膝保護エアバッグであって、
    前記テザーが、
    前記エアバッグを、上膨張室と、該上膨張室の下方に位置して、前記上膨張室より容積を小さくする下膨張室と、の上下二室に区画するように、車両の左右方向に沿って、配置されるとともに、車両搭載状態での前記エアバッグの膨張完了時に、前記ケースから離脱する位置として、配置され、さらに、
    外周縁の全周を、前記膝側壁部と前記車体側壁部との内周面に結合させて、前記膝側壁部と前記車体側壁部とを連結する連結距離を50〜90mmの範囲内とし、かつ、
    前記上膨張室を左右両側から左右方向の中央側にかけて膨らませるように、前記下膨張室から前記上膨張室に流入する膨張用ガスの主流を左右両側に配置させるための複数のガス流通孔を設けて、
    配設され、
    前記上膨張室が、上下方向に沿わせるような前記エアバッグの単体での膨張完了時、左右方向に延びる略円柱状として、前記膝拘束部を構成するとともに、乗員の左右両脛の上端付近から左右両膝の前面の全域を受け止め可能に、前記下膨張室より厚くして、外径寸法を150〜220mmの範囲内とするように、設定され、
    前記下膨張室が、前記車体側壁部の部位に、前記エアバッグを前記ケースに取り付ける取付部を設けて構成されるとともに、上下方向に沿わせるような前記エアバッグの単体での膨張完了時に、前記エアバッグの厚さ方向の後面側の頂部を、前記上膨張室の後面側の頂部より、10〜70mmの範囲内で、前方側にオフセットさせるように、設定され、
    さらに、前記膝側壁部と前記車体側壁部とが、通気度(フラジール法)を0〜0.6L/cm /minとするエアバッグ用基布で、かつ、ガス漏れ防止用のコーティング層を設けないノンコート布とした織布から形成されるエアバッグ基布から構成され、
    前記ガス流通孔が、前記エアバッグの左右方向の中央付近と、前記エアバッグの左右両側付近と、に配置されるとともに、
    前記ガス流通孔における前記エアバッグの左右両側付近にそれぞれ配置される縁側流通孔の開口面積が、前記ガス流通孔における前記エアバッグの左右方向の中央付近に配置される中央流通孔の開口面積より、大きく設定されていることを特徴とする膝保護エアバッグ。
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